JP2009170023A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リフレッシュビジーレイトが小さく、データ保持時の消費電流が低く、さらに、小型化に優れた半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】半導体記憶装置は、ソース層と、ドレイン層と、ボディと、ボディの第1面と第2面に面する第1および第2のゲート電極と、ゲート電極を駆動するドライバと、センスアンプとを備え、リフレッシュ動作のうち第1のリフレッシュでは、第1のゲート電位は読出し/書込み時の第1のゲート電位と同極性の電位であり、第2のゲート電位は読出し/書込み時の第1のゲート電位と逆極性の電位であり、第2のリフレッシュ動作では、第1のゲート電位は読出し/書込み時の第1のゲート電位と逆極性の電位であり、第2のゲート電位は読出し/書込み時の第1のゲート電位に対して逆極性の電位であり、第1のリフレッシュ動作における第2のゲート電位は、第2のリフレッシュ動作における第2のゲート電位よりもソース層の電位に近い。
【選択図】図4
【解決手段】半導体記憶装置は、ソース層と、ドレイン層と、ボディと、ボディの第1面と第2面に面する第1および第2のゲート電極と、ゲート電極を駆動するドライバと、センスアンプとを備え、リフレッシュ動作のうち第1のリフレッシュでは、第1のゲート電位は読出し/書込み時の第1のゲート電位と同極性の電位であり、第2のゲート電位は読出し/書込み時の第1のゲート電位と逆極性の電位であり、第2のリフレッシュ動作では、第1のゲート電位は読出し/書込み時の第1のゲート電位と逆極性の電位であり、第2のゲート電位は読出し/書込み時の第1のゲート電位に対して逆極性の電位であり、第1のリフレッシュ動作における第2のゲート電位は、第2のリフレッシュ動作における第2のゲート電位よりもソース層の電位に近い。
【選択図】図4
Description
本発明は、半導体記憶装置および半導体記憶装置の駆動方法に係わり、例えば、例えば、電界効果トランジスタのフローティングボディに多数キャリアを蓄積することで情報を記憶するFBC(Floating Body Cell)メモリに関する。
近年、1T(Transistor)−1C(Capacitor)型のDRAMに代わるメモリと期待されている半導体記憶装置として、FBCメモリ装置がある。FBCメモリ装置は、SOI(Silicon On Insulator)基板上にフローティングボディ(以下、ボディともいう)を備えたFET(Field Effect Transistor)を形成し、このボディに蓄積されている多数キャリアの数の多少によってデータ“1”またはデータ“0”を記憶する。例えば、N型FETからなるFBCにおいて、ボディに蓄積されているホール数が多い状態をデータ“1”とし、それが少ない状態をデータ“0”とする。データ“0”を格納するメモリセルを“0”セルと呼び、データ“1”を格納するメモリセルを“1”セルと呼ぶ。
FBCは、従来型のDRAMよりも小型化に優れている。しかし、電荷を蓄えるボディの静電容量は、従来型のDRAMのキャパシタの静電容量よりも小さい。このため、FBCのボディからのリーク電流は、DRAMのキャパシタからのリーク電流よりも小さいにもかかわらず、データ保持時間に関してFBCはDRAMのそれよりも短い。従って、リフレッシュ動作を頻繁に実行しなければならない。その結果、通常の読出し/書込みが禁止される時間の割合(リフレッシュビジーレイト)が大きくなり、さらに、データを保持するために必要な電流が従来型のDRAMに比べて大きくなるという問題が生じる。特に、携帯機器では、消費電流が大きいことは重大な問題となる。
また、FBCメモリは、メモリセルに電流を流してデータを書き込むため、電流駆動用のドライバのサイズを大きくする必要がある。よって、メモリセル自体は小さいにもかかわらず、メモリ全体のサイズ(チップサイズ)はそれほど小さくならない。即ち、メモリセルがチップに占める割合(セル占有率(cell efficiency))が小さい。
上記問題に対処するために、ブロックリフレッシュが提案されている(特許文献1および特許文献2)。ブロックリフレッシュは、インパクトイオン化で“1”セルのみに正孔を供給し、次にチャージポンピング現象を利用して“0”セルおよび“1”セルの両方から正孔を引き抜く方法である。チャージポンピング現象は、シリコン基板とゲート絶縁膜の界面に存在する界面準位(surface state)にトラップされた電子とボディ内の正孔とが再結合する結果、正孔がボディから引き抜かれる現象である。従って、界面準位の密度が重要である。界面準位の密度は、一般に、1010cm‐2程度である。よって、例えば、0.1μm×0.1μmの面積を有するチャンネルに対して平均約1個の界面準位が存在することになる。つまり、界面準位の無いメモリセルが、かなりの高い確率で存在する。このように界面準位の無いメモリセルにとっては、ブロックリフレッシュ方式は有効ではなく、実用的な方法とは言えない。
P.Fazan, S.Okhonin and M.Nagoga, "A new block refresh concept for SOI floating body memories"IEEE Int. SOI Conference, pp.15-16, Sept., 2003. 米国特許第6, 982, 918号明細書
米国特許第7, 170, 807号明細書
P.Fazan, S.Okhonin and M.Nagoga, "A new block refresh concept for SOI floating body memories"IEEE Int. SOI Conference, pp.15-16, Sept., 2003.
リフレッシュビジーレイトが小さく、データ保持時の消費電流が低く、さらに、小型化に優れた半導体記憶装置を提供する。
本発明に係る実施形態に従った半導体記憶装置は、半導体層と、前記半導体層内に設けられたソース層およびドレイン層と、前記ソース層と前記ドレイン層との間の前記半導体層に設けられ、論理データを記憶するために電荷を蓄積し、あるいは、電荷を放出する電気的に浮遊状態のボディ領域と、前記ボディ領域の第1の面上に設けられた第1のゲート絶縁膜と、前記第1のゲート絶縁膜を介して前記第1の面に設けられた第1のゲート電極と、前記第1の面とは異なる前記ボディ領域の第2の面に設けられた第2のゲート絶縁膜と、前記第2のゲート絶縁膜を介して前記第2の面に設けられた第2のゲート電極と、前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極を駆動するドライバと、前記ソース層、前記ドレイン層および前記ボディ領域を含むメモリセルから論理データを読み出し、あるいは、論理データを書き込むセンスアンプとを備え、
前記メモリセルの論理データの劣化を回復させる周期的に実行するリフレッシュ動作が、第1のリフレッシュ動作と第2のリフレッシュ動作を含み、
前記第1のリフレッシュ動作では、前記第1のゲート電極の電位は、前記ドレイン層または前記ソース層から前記ボディ領域へ第1の電流が流れ込むように、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して同極性の電位であり、前記第2のゲート電極の電位は、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して逆極性の電位であり、
前記第2のリフレッシュ動作では、前記第1のゲート電極の電位は、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して逆極性の電位であり、前記第2のゲート電極の電位は、前記ボディ領域から前記第2のゲート電極へ第2の電流が流れ出るように、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して逆極性の電位であり、
前記第1のリフレッシュ動作における前記第2のゲート電極の電位は、前記第2のリフレッシュ動作における前記第2のゲート電極の電位よりも前記ソース層の電位に近いことを特徴とする。
前記メモリセルの論理データの劣化を回復させる周期的に実行するリフレッシュ動作が、第1のリフレッシュ動作と第2のリフレッシュ動作を含み、
前記第1のリフレッシュ動作では、前記第1のゲート電極の電位は、前記ドレイン層または前記ソース層から前記ボディ領域へ第1の電流が流れ込むように、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して同極性の電位であり、前記第2のゲート電極の電位は、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して逆極性の電位であり、
前記第2のリフレッシュ動作では、前記第1のゲート電極の電位は、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して逆極性の電位であり、前記第2のゲート電極の電位は、前記ボディ領域から前記第2のゲート電極へ第2の電流が流れ出るように、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して逆極性の電位であり、
前記第1のリフレッシュ動作における前記第2のゲート電極の電位は、前記第2のリフレッシュ動作における前記第2のゲート電極の電位よりも前記ソース層の電位に近いことを特徴とする。
本発明による半導体記憶装置は、リフレッシュビジーレイトが小さく、データ保持時の消費電流が低く、さらに、小型化に優れている。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る第1の実施形態に従ったFBCメモリ装置の構成の一例を示す図である。FBCメモリ装置は、メモリセルMCと、フロントワード線FWLL0〜FWLLn、FWLR0〜FWLRn(以下、FWLともいう)と、バックワード線BWLL,BWLR(以下、BWLともいう)と、ビット線BLL0〜BLLm、BLR0〜BLRm(以下、BLともいう)と、センスアンプS/Aと、ロウデコーダRDと、WLドライバWLDと、カラムデコーダCDと、CSLドライバCSLDとを備えている。
図1は、本発明に係る第1の実施形態に従ったFBCメモリ装置の構成の一例を示す図である。FBCメモリ装置は、メモリセルMCと、フロントワード線FWLL0〜FWLLn、FWLR0〜FWLRn(以下、FWLともいう)と、バックワード線BWLL,BWLR(以下、BWLともいう)と、ビット線BLL0〜BLLm、BLR0〜BLRm(以下、BLともいう)と、センスアンプS/Aと、ロウデコーダRDと、WLドライバWLDと、カラムデコーダCDと、CSLドライバCSLDとを備えている。
メモリセルMCは、マトリクス状に二次元配列され、メモリセルアレイMCAL、MCAR(以下、MCAともいう)を構成している。フロントワード線FWLは、ロウ(row)方向に延伸し、メモリセルMCのフロントゲート(第1のゲート電極)としての機能を兼ね備える。ワード線WLフロントワード線FWLは、センスアンプS/Aの左右に(n+1)本ずつ設けられている。バックワード線BWLは、ワード線WLフロントワード線FWLと同様にロウ方向に延伸し、メモリセルMCのバックゲート(第2のゲート電極)としての機能を兼ね備える。バックワード線BWLも、ワード線WLフロントワード線FWLと同様に、センスアンプS/Aの左右に(n+1)本ずつ設けられている。ビット線BLは、カラム方向に延伸し、メモリセルMCのソースまたはドレインに接続されている。ビット線BLは、センスアンプS/Aの左右に(m+1)本ずつ設けられている。ワード線WLフロントワード線FWLとビット線BLとは、互いに直交しており、その各交点にメモリセルMCが設けられている。これは、クロスポイント型セルと呼ばれている。尚、ロウ方向とカラム方向とは互いに入れ替えても差し支えない。
データの読出し/書込み動作において、センスアンプS/Aの両側に接続されたビット線対BLL、BLRのうち一方がメモリセルMCのデータを伝達し、他方が基準電流Irefを流す。基準電流Irefは、“0”セルに流れる電流と“1”セルに流れる電流とのほぼ中間の電流である。基準電流Irefを生成するために、ダミーセル、ダミーワード線、平均化回路、および、ダミーセル書込み回路などが必要となるが、ここでは省略されている。センスアンプS/Aは一方のビット線BLを介して電流をメモリセルMCへ流す。これにより、メモリセルMCのデータに応じた電流がセンスアンプS/A内のセンスノードを流れる。センスノードを流れる電流が基準電流Irefよりも高いか、低いかによって、センスアンプS/Aはデータの論理値“1”または“0”を識別する。この動作方式は、1セル/ビット(シングルセル)方式と呼ばれる。
代替的に、データの読出し/書込み動作において、センスアンプS/Aの両側に接続されたビット線対BLL、BLRのうち一方のデータを他方のデータの基準データとし、他方のデータを一方のデータの基準データとしてもよい。この場合、ビット線対BLLおよびBLRに接続された2つの選択メモリセルは、互いに相補データ(データ“1”とデータ“0”)を格納していなければならない。即ち、2つのメモリセルが1ビットを格納するので、この動作方式は、2セル/ビット(ツインセル)方式と呼ばれる。本実施形態は、シングルセルおよびツインセルの両方式に適用することができる。また、本実施形態は、その他の動作方式にも適用できる。
ロウデコーダRDは、複数のワード線WLフロントワード線FWLのうち特定のフロントワード線を選択するためにロウアドレスをデコードする。WLドライバWLDは、選択フロントワード線に電圧を印加することによって、この選択フロントワード線を活性化させる。また、ロウデコーダRDは、複数のバックワード線BWLのうち特定のバックワード線を選択するためにロウアドレスをデコードする。WLドライバWLDは、選択バックワード線に電圧を印加することによって、この選択バックワード線を活性化させる。
カラムデコーダCDは、複数のカラムのうち特定のカラムを選択するためにカラムアドレスをデコードする。CSLドライバCSLDは、選択されたカラム選択線CSLへ電位を印加することによって、DQバッファ(図示せず)を介してセンスアンプS/Aからデータを読み出す。電圧の極性とは、接地電位やソース電位を基準とした場合、その基準電位から正方向の電圧または負方向の電圧を示す。データの極性とは、相補的なデータ “1”またはデータ“0”を示す。
図2は、メモリセルMCの構造の一例を示す断面図である。メモリセルMCは、支持基板10、BOX層20およびSOI層30を含むSOI基板上に設けられている。本実施形態において、メモリセルMCは、N型FETで構成されている。半導体層としてのSOI層30内に、ソース60およびドレイン40が設けられている。フローティングボディ50は、ソース60とドレイン40との間のSOI層30に形成される。ボディ50は、ソース60およびドレイン40とは逆導電型の半導体である。本実施形態では、メモリセルMCはN型FETである。ボディ50は、ソース60、ドレイン40、BOX層20、第1のゲート絶縁膜701、第2のゲート絶縁膜72およびSTI(Shallow Trench Isolation)(図示せず)によって、その一部または全部が囲まれることによって電気的に浮遊状態である。FBCメモリは、ボディ50内の多数キャリアの数によって論理データ(バイナリデータ)を記憶することができる。
第1のゲート絶縁膜71は、ボディ50の上面に設けられており、第2のゲート絶縁膜72は、上面とは反対側のボディ50の底面に設けられている。フロントワード線(第1のゲート電極)FWLは、第1のゲート絶縁膜71を介してボディ50の上面に設けられている。バックワード線(第2のゲート電極)BWLは、第2のゲート絶縁膜72を介してボディ50の底面に設けられている。本実施形態では、バックワード線BWLは、BOX層20中に埋め込まれるようにして設けられている。第2のゲート絶縁膜72の膜厚は、第1のゲート絶縁膜71の膜厚と同程度かそれよりも薄い。第2のゲート絶縁膜72の膜厚は、ボディ50とバックワード線BWLとの間にダイレクトトンネル電流が流れる程度の厚みである。例えば、第2のゲート絶縁膜72の膜厚は、3nm以下である。尚、第2のゲート絶縁膜72の膜厚が第1のゲート絶縁膜71の膜厚と等しい場合、後述するFin型FBCにおいて、第1および第2のゲート絶縁膜71および72を同時に形成することができる(図9および図10参照)。従って、第2のゲート絶縁膜72の膜厚を第1のゲート絶縁膜71の膜厚と等しくすることによって、Fin型FBCメモリの製造が容易となるというメリットがある。
メモリセルMCにデータを書き込む方法の一例を以下に説明する。データ“1”をメモリセルMCに書き込むためには、メモリセルMCを飽和状態で動作させる。例えば、フロントワード線FWLを1.5Vにバイアスし、ビット線BLを1.5Vにバイアスする。ソースはグランドGND(0V)である。バックワード線BWLの電圧は、例えば、−20.5Vに固定されている。これにより、ドレイン近傍においてインパクトイオン化が生じ、電子−ホール対が大量に発生する。インパクトイオン化により生じた電子は、ドレインに流れ、ホールはポテンシャルの低いボディに蓄えられる。インパクトイオン化でホールが発生するときに流れる電流と、ボディ−ソース間のpn接合におけるフォワード電流が釣り合ったときに、ボディ電圧は平衡状態に達する。このボディ電圧は、約0.7Vである。
データ“0”を書き込むときには、ビット線BLを負の電圧に低下させる。例えば、ビット線BLの電位を−1.5Vに低下させる。この動作により、ボディ50−ドレイン40間のpn接合が大きく順方向にバイアスされる。ボディ50に蓄積されていたホールはドレイン40へ排出され、データ“0”がメモリセルMCに記憶される。
メモリセルMCからデータを読み出す方法の一例を以下に説明する。データの読出し動作では、フロントワード線FWLをデータ書込み時と同様に活性にするが、ビット線BLをデータ“1”の書込み時と比べて低く設定する。例えば、フロントワード線FWLを1.5Vとし、ビット線BLを0.2Vにする。これによりメモリセルMCを線形領域で動作させる。バックワード線BWLの電圧は、例えば、−20.5Vに固定されている。“0”セルと“1”セルとは、ボディ50に蓄積されたホール数の違いにより、メモリセルMCの閾値電圧において相違する。この閾値電圧の差を検知することによって、データ“1”とデータ“0”とを識別する。読出し時にビット線BLを低電圧にする理由は、ビット線BLの電圧を高くしてメモリセルMCを飽和状態にバイアスしてしまうと、データ“0”を読み出す場合にインパクトイオン化により“0”セルが “1”セルに変化してしまう危険性があるからである。
リフレッシュ動作とは、“1”セルおよび“0”セルの劣化したデータを回復させる動作である。より詳細には、リフレッシュ動作は、“1”セルにホールを補充し、尚且つ、“0”セルからホールを引き抜く動作である。リフレッシュ動作により、データ“1”とデータ“0”との信号差がデータ書込み時のそれとほぼ同等に回復される。
従来のリフレッシュでは、センスアンプがメモリセルMCのデータを一旦読み出しかつ該データと同一論理データをメモリセルMCへ書き戻す。しかし、本実施形態によるリフレッシュでは、センスアンプはメモリセルMCのデータを読み出さない。本実施形態によるリフレッシュでは、データ読出しを行うことなく、“0”セルおよび“1”セルの両方に対して適切な同一フロントワード線電位VFWL、適切な同一バックワード線電位VBWLおよび適切な同一ビット線電位VBLを印加することによって、“0”セルおよび“1”セルのボディ電位差を利用して“0”セルおよび“1”セルの両方を自律的にリフレッシュする。このようなリフレッシュを“自律リフレッシュ(autonomous refresh)”という。フロントワード線電位VFWL、バックワード線電位VBWLおよびビット線電位VBLの満たすべき条件は後述する。
図3は、本実施形態による自律リフレッシュを示す概念図である。本実施形態では、フロントワード線FWLおよびバックワード線BWLの各電圧を独立に制御する。フロントワード線FWLの電圧を制御することによって、フロント側のチャネル部でインパクトイオン化を生じさせる。インパクトイオン化電流がドレイン40からボディ50へ流れることによってボディ50にホールが蓄積される。これと同時に、バックワード線BWLの電圧を制御することによって、トンネル電流をボディ50からバックワード線BWLへ流す。トンネル電流がボディ50からバックワード線BWLへ流れることによってボディ50内のホールがバックワード線BWLへ放出される(消滅する)。トンネル電流のボディ50からの流出は、バックワード線BWLからボディ50への電子注入と換言してもよい。
インパクトイオン化電流およびトンネル電流は、図5に示すように1つの不安定な平衡点の両側に2つの安定な平衡状態を有する。インパクトイオン化電流およびトンネル電流を全メモリセルMCに同時に流すことによって、メモリセルMCは、2つの安定な平衡状態のいずれかに収束する。従って、一方をデータ“1”とし、他方をデータ“0”とすれば、“0”セルおよび“1”セルのデータ劣化が不安定な平衡点を超えない限りにおいて、インパクトイオン化電流およびトンネル電流を全メモリセルMCに同時に流すことによって、全メモリセルMCを自律的にリフレッシュすることができる。
図4は、本実施形態による自律リフレッシュ動作(以下単に、リフレッシュともいう)を示すタイミング図である。横軸が時間を示し、縦軸が電圧を示す。図4では、フロントワード線FWL、バックワード線BWL、ビット線BLおよびボディ電位Body1およびBody0を示している。Body1は、“1”セルのボディ電位を示し、Body0は、“0”セルのボディ電位を示す。また、図4は、外部からのデータを書き込み、あるいは、外部へデータを読み出す動作が実行されないデータ保持モード(待機状態)における自律リフレッシュ動作を示している。ソース線SLの電位は、例えば、接地電位(0V)に固定されている。
データ保持モードでは、外部からのアクセスがない。しかし、pn接合部でのリーク電流、GIDL(Gate Induced Drain Leakage)等のディスターブ電流により、“1”セルと“0”セルとの信号差は、次第に低下(劣化)していく。従って、データ保持モードであっても、リフレッシュ動作を実行する必要がある。
本実施形態によるデータ保持モードでは、リフレッシュ動作が常時実行されている。リフレッシュ動作は第1のリフレッシュ動作と第2のリフレッシュ動作とから成り、データ保持モードでは、第1のリフレッシュ動作および第2のリフレッシュ動作が周期的に繰り返される。第1のリフレッシュ動作および第2のリフレッシュ動作の実行周期をリフレッシュ周期または1サイクルという。
(第1のリフレッシュ動作)
時点t0において、FBCメモリは、第2のリフレッシュ動作(“0”refresh)から第1のリフレッシュ状態(“1”refresh)へ遷移する。t0〜t1において、フロントワード線FWLの電位をデータ保持レベルVFWL_offからソース線SLの電位(接地電位)よりも高い高レベル電位VFWL_onへ上昇させる。これと同時に、バックワード線BWLの電位を第2のリフレッシュ動作の電位VBWL_onからソース線SLの電位(接地電位)に近いレベル電位VBWL_offへ上昇させる。高レベル電位VFWL_onは、アクティブモードにおけるデータ読出しまたはデータ書込み時の第1のゲート電極の電位と同極性の電位であるが、データ読出しまたはデータ書込み時の第1のゲート電極の電位よりも低い電位である。高レベル電位VFWL_onをデータ読出しまたはデータ書込み時の第1のゲート電極の電位よりも低くすることによって、“0”セルにおけるインパクトイオン化を抑制しつつ、“1”セルのみにおいてインパクトイオン化を生じさせることができるからである。なお、アクティブモードは、外部からのデータを書き込み、あるいは、外部へデータを読み出す動作が実行される期間である。
時点t0において、FBCメモリは、第2のリフレッシュ動作(“0”refresh)から第1のリフレッシュ状態(“1”refresh)へ遷移する。t0〜t1において、フロントワード線FWLの電位をデータ保持レベルVFWL_offからソース線SLの電位(接地電位)よりも高い高レベル電位VFWL_onへ上昇させる。これと同時に、バックワード線BWLの電位を第2のリフレッシュ動作の電位VBWL_onからソース線SLの電位(接地電位)に近いレベル電位VBWL_offへ上昇させる。高レベル電位VFWL_onは、アクティブモードにおけるデータ読出しまたはデータ書込み時の第1のゲート電極の電位と同極性の電位であるが、データ読出しまたはデータ書込み時の第1のゲート電極の電位よりも低い電位である。高レベル電位VFWL_onをデータ読出しまたはデータ書込み時の第1のゲート電極の電位よりも低くすることによって、“0”セルにおけるインパクトイオン化を抑制しつつ、“1”セルのみにおいてインパクトイオン化を生じさせることができるからである。なお、アクティブモードは、外部からのデータを書き込み、あるいは、外部へデータを読み出す動作が実行される期間である。
尚、VBWL_onは、トランジスタのオン状態の電位を示すものではなく、バックワード線BWLの機能であるトンネリング電流をオンするという意味である。逆に、VBWL_offは、バックワード線BWLの機能であるトンネリング電流をオフするという意味である。VBL_onおよびVFWL_onは、インパクトイオン化電流をオンすることを意味し、VFWL_offは、インパクトイオン化電流をオフすることを意味する。
t2において、ビット線BLの電位を、データ保持レベル(ソース線SLの電位と同じく接地電位)からフロントワード線FWLの電位と同じ極性の高レベル電位VBL_onへ上昇させる。フロントワード線FWLおよびビット線BLがともに高レベル電位になるので、メモリセルMCのボディ50の上面側チャネルが飽和領域になり、インパクトイオン化がドレイン近傍において生じる。インパクトイオン化により電子−ホール対が大量に発生する。インパクトイオン化により生じた電子はドレインに流れ、ホールはポテンシャルの低いボディ50に蓄えられる。このように、インパクトイオン化電流がボディ50に流れ込むことによって、メモリセルMCにデータ“1”が書き込まれる。高レベル電位VBL_onは、データ“1”の書込み時におけるビット線BLの電位である。高レベル電位VBL_onは、データ読出し時のビット線BLの電位と同極性の電位であるが、それよりも高い電位である。
一方、バックワード線BWLの電位はVBWL_offに設定されている。VBWL_offは、ソース層の電位VSLを基準として、アクティブモードでのフロントワード線電位およびフロントワード線の電位VFWL_onに対して逆極性の電位である。VBWL_offは、VBWL_onよりもソース線電位VSLに近いが、ソース線電位VSLよりも低い電位である。例えば、VBL_onは0.8〜1.5V、VFWL_onは0.5V、VSLは0V、VFWL_offはー0.5V、VBWL_offは−1.0V、VBWL_onは−2.0Vである。VBL_onは、データ“1”の書込み時のビット線電位と同電位でもよい。これにより、新たな電源電圧を生成する必要がなくなる。一方、VFWL_onは、書込み動作におけるワード線電位と同極性であるが、それよりも低い電位である。これは、非選択の“0”セルがインパクトイオン化電流により“1”セルに変化することを防止するためである。
第1のリフレッシュ動作では、ソース−ドレイン間の電位差が高レベル電圧VBL_onとなっているため、もし、バックワード線BWLの電位をVBWL_onにした場合、バックワード線BWLのドレイン近傍に強い電界が生じて、GIDL電流が発生してしまう。GIDLは、ソース線電位VSLに対してバックワード線BWLまたはフロントワード線FWLの電位が負であり、ビット線電位が正である場合に、非選択メモリセルのボディ−ドレイン間のバンド間トンネリングによってホールがボディに流入する現象である。“1”セルにとっては、GIDLは問題とならないが、 “0”セルのVbodyがGIDL電流により上昇してしまう。このような“0”セルへのGIDL電流の流入を回避するために、第1のリフレッシュ動作では、バックワード線BWLの電位をVBWL_onよりもソース層電位VSLに近い(VBWL_onよりも高い)VBWL_offにする。さらに、バックワード線BWLの電位をVBWL_offにすることにより、“1”セルから流れ出るトンネル電流をインパクトイオン化電流に対してほぼ無視できるほどに小さくする。
GIDLが生じないように、ビット線電位がVBL_onになる前に、バックワード線BWLの電位をVBWL_offに遷移させる必要がある。バックワード線BWLの電位VBWL_offは、VBWL_onよりも高いが、VFWL_onおよびVBL_onと比べると非常に低い負電位である。これにより、インパクトイオン化によって生じたホールは“1”セルのボディに蓄積され得る。一方、“0”セルでは、インパクトイオン化およびGIDLがほとんど生じず、かつ、トンネル電流が僅かに発生している。これにより、“1”セルと“0”セルとのボディ電位差が広がる。“1”セルと“0”セルとのボディ電位差が広がる理由については、図5を参照してさらに詳述する。
(第2のリフレッシュ動作)
t3〜t7においてFBCメモリは、第1のリフレッシュ動作から第2のリフレッシュ動作へ遷移する。t3〜t4においてフロントワード線FWLの電位を高レベル電位VFWL_onから負電位VFWL_offへと遷移させる。電位VFWL_offは、VBWL_onよりも高く、VSLよりも低い。t5〜t6においてビット線BLの電位を、高レベル電位VBL_onからソース線電位VSLへと遷移させる。さらに、t6〜t7においてバックワード線BWLの電位をVBWL_offからトンネル電流を流すVBWL_onへと下げる。これにより、第2のリフレッシュ動作に入る。
t3〜t7においてFBCメモリは、第1のリフレッシュ動作から第2のリフレッシュ動作へ遷移する。t3〜t4においてフロントワード線FWLの電位を高レベル電位VFWL_onから負電位VFWL_offへと遷移させる。電位VFWL_offは、VBWL_onよりも高く、VSLよりも低い。t5〜t6においてビット線BLの電位を、高レベル電位VBL_onからソース線電位VSLへと遷移させる。さらに、t6〜t7においてバックワード線BWLの電位をVBWL_offからトンネル電流を流すVBWL_onへと下げる。これにより、第2のリフレッシュ動作に入る。
VBWL_onはVBWL_offよりも低いため、バックワード線電位VBWL_onは、ボディ電位Vbodyよりもかなり低くなる。このため、図2に示す第2のゲート絶縁膜72に大きな電界がかかる。この電界によって、ゲートダイレクトトンネリングにより、電子がバックワード線BWLからボディ50へ注入される。この電子がボディ50内のホールと再結合することによって、ボディ50内の正孔が消滅する(排出される)。換言すると、ゲートダイレクトトンネリングにより、トンネル電流がボディ50からバックワード線BWLへ流れ出るといってもよい。これにより、データ“0”がメモリセルに書き込まれる。
一方、ビット線電位は、VSLに等しく、ワード線電位は、VFWL_offである。このため、“1”セルにおいてインパクトイオン化は生じない。しかも、ゲートダイレクトトンネリングは、ホールを多く蓄積する“1”セルにおいても生じる。このため、第1のリフレッシュ動作を周期的に繰り返す必要がある。即ち、リフレッシュ動作では、第2のリフレッシュ動作において“1”セルが“0”セルに変化する前に、第1のリフレッシュ動作を実行する。第1および第2のリフレッシュ動作を周期的に繰り返すことによって“0”セルおよび“1”セルが保持される。
図5は、本実施形態によるFBCメモリのボディ電位とボディ電流との関係を示すグラフである。ボディ電流は、ボディ50へ流れ込む総電流Iinとボディ50から流出する総電流Ioutとの差である。本実施形態では、ボディ電流は、<(Iin−Iout)NET>としている。
ここで、図5の曲線は、ボディ電流がボディ電位Vb0、VbcおよびVb1において平衡(Iin=Iout)であることを示している。ボディ電位VbodyがVb0よりも小さい場合、Iin>Ioutであるので、ボディ電位Vbodyは上昇し、Vb0に接近する。ボディ電位VbodyがVb0とVbcとの間に存在する場合、Iin<Ioutであるので、ボディ電位Vbodyは低下し、Vb0に接近する。ボディ電位VbodyがVbcとVb1との間に存在する場合、Iin>Ioutであるので、ボディ電位Vbodyは上昇し、Vb1に接近する。ボディ電位VbodyがVb1よりも大きい場合、Iin<Ioutであるので、ボディ電位Vbodyは低下し、Vb1に接近する。このように、ボディ電位VbodyがVb0またはVb1のいずれか一方に収束するように、ボディ電流は、ボディ50内のホール数を自律的に調節する。従って、Vb0およびVb1は、ボディ電位の安定な平衡点と呼ぶ。
一方、一旦、ボディ電位VbodyがVbcからずれると、ボディ電位Vbodyは、Vb0またはVb1へと移動してしまう。従って、Vbcは不安定な平衡点である。
例えば、“0”セルのボディ電位をVb0とし、“1”セルのボディ電位をVb1とする。この場合、“0”セルおよび“1”セルが不安定な平衡点Vbcを超えるような大きな劣化を受けていなければ、“0”セルおよび“1”セルのボディ電位がそれぞれVb0およびVb1からずれたとしても、ボディ電流を流すだけで、“0”セルおよび“1”セルのボディ電位をそれぞれVb0およびVb1に戻すことができる。即ち、“0”セルおよび“1”セルのデータが劣化した場合、インパクトイオン化電流およびトンネル電流を流すことによって、“0”セルおよび“1”セルの両方を自律リフレッシュすることができる。このとき、フロントワード線FWLおよびバックワード線BWLの各電圧は、ロウごとに変更する必要は無く、全ロウにおいて同じ電位でよい。尚且つビット線BLの電圧は、カラムごとに変更する必要は無く、全カラムにおいて同じ電位でよい。
本実施形態による自律リフレッシュは、全ロウにおいてフロントワード線FWLの電圧を等しくし、全ロウにおいてバックワード線BWLの電圧を等しくし、かつ、全カラムにおいてビット線BLの電圧を等しくした状態のもとで “0”セルおよび“1”セルの両方を同時に自律的にリフレッシュすることができる。これにより、センスアンプにデータを読み出す必要が無くなり、同一のビット線BLに接続された複数のメモリセルを同時にリフレッシュすることができる。つまり、自律リフレッシュは、メモリセルアレイ内の全メモリセルに対して同時に一括して実行可能である。尚、本実施形態によるリフレッシュ動作では、第1のリフレッシュ動作(“1”セルのリフレッシュ)と第2のリフレッシュ動作(“0”セルのリフレッシュ)とを連続して繰り返し実行している。第1のリフレッシュ動作と第2のリフレッシュ動作において、ビット線電位、フロントワード線電位、バックワード線電位、ソース線電位は、“1”セルと“0”セルとで区別されておらず、セルアレイの全メモリセルに対して同じ条件である。よって、第1のリフレッシュ動作を全メモリセルに対して同時に実行し、続いて、第2のリフレッシュ動作を全メモリセルに対して同時に実行することができる。よって、本実施形態のリフレッシュ動作は、図5に示す関係を利用した自律リフレッシュ動作である。
次にボディ電流について説明する。ボディ電流は式1のように表すことができる。
<(Iin−Iout) NET>=<(Iin1−Iout1) NET>+<(Iin2−Iout2) NET> (式1)
<(Iin−Iout) NET>=<(Iin1−Iout1) NET>+<(Iin2−Iout2) NET> (式1)
<(Iin−Iout) NET>は、ボディ50に流入する総電流Iinとボディ50から流出する総電流Ioutとの差の時間平均を示す。データ保持モードにおいて、1サイクルτREFは、図4に示すように第2のリフレッシュ期間τ2と第1のリフレッシュ期間τ1とに分けることができる。第1のリフレッシュ期間τ1において、ボディ50に流入する電流Iinとボディ50から流出する電流Ioutとの差を<(Iin1−Iout1) NET>と表す。第2のリフレッシュ期間τ2において、ボディ50に流入する電流Iinとボディ50から流出する電流Ioutとの差を<(Iin2−Iout2) NET>と表す。
<(Iin2−Iout2) NET>は、主にインパクトイオン化によってボディ50に出入りする電流を、リフレッシュ周期の全期間に亘って平均した値である。<(Iin2−Iout2) NET>は、式2のように表すことができる。
<(Iin2−Iout2) NET>=(Iii2+IGIDL2+IPN2+Idt2+ICP)×τ2/τRFE (式2)
<(Iin2−Iout2) NET>=(Iii2+IGIDL2+IPN2+Idt2+ICP)×τ2/τRFE (式2)
ここで、Iii2は、インパクトイオン化により生じる正孔電流(インパクトイオン化電流)である。IGIDL2はGIDLによる正孔電流である。第2のリフレッシュ期間τ2においてBWLを上昇させることによりIGIDL2を少なく抑えることができる。
IPN2は、ボディ−ソース間またはボディ−ドレイン間のPN接合に流れる電流である。Idt2は、第2のゲート絶縁膜72を通って流れるダイレクトトンネリング電流(トンネル電流)である。ICPは、フロントワード線FWLの電圧を低下させたときに生じるチャージポンピング現象による電流(チャージポンピング電流)である。チャージポンピング現象は、ボディ50と第1のゲート絶縁膜71との界面に存在する界面準位(surface state)にトラップされた電子とボディ内の正孔とが再結合する結果、正孔がボディ50から引き抜かれる現象である。チャージポンピング電流は、図4のt3〜t4の期間に生じる。τ2/τREFは、1サイクル中の第2リフレッシュ期間の割合である。
式2において、+(プラス)は、ボディ50へホール(電流)が流入することを意味し、−(マイナス)は、ボディ50からホール(電流)が流出することを意味する。従って、インパクトイオン化電流Iii2は正値であり、トンネル電流Idt2およびチャージポンピング電流ICPは負値である。IGIDL2は、正値である。IPN2は、ドレイン40、ボディ50、ソース60のそれぞれの電位によって正値または負値になり得る。例えば、ボディ電位Vbodyがソース電位およびドレイン電位よりも低い場合には、IPN2は正値となり、逆の場合にはそれらは負値になると考えられる。その他、ボディ50に出入りする電流があれば、それを、式2の左辺のカッコ内に加えてよい。第1のリフレッシュ期間τ2におけるこれらの電流の総和平均が、<(Iin2−Iout2) NET>である。尚、第1のリフレッシュ期間では、インパクトイオン化電流Iii2が大きく、ボディ電流の主成分となる。
<(Iin1−Iout1) NET>は、ゲートダイレクトトンネリングによってボディ50に出入りする第1のリフレッシュ期間τ1に流れる電流を、リフレッシュ周期の全期間に亘って平均した値である。<(Iin1−Iout1) NET>は、式3のように表すことができる。
<(Iin1−Iout1) NET>=(Iii1+IGIDL1+IPN1+Idt1)×τ1/τREF (式3)
<(Iin1−Iout1) NET>=(Iii1+IGIDL1+IPN1+Idt1)×τ1/τREF (式3)
第1のリフレッシュ期間τ1において、ワード線FWLおよびBWLは一定値を維持するので、チャージポンピング電流ICPは流れない。ここで、IGIDL1は第1のリフレッシュ期間τ1におけるGIDLによる正孔電流である。IPN1は、第1のリフレッシュ期間τ1においてPN接合に流れる電流である。Idt1は、第1のリフレッシュ期間τ1におけるトンネル電流である。τ1/τREFは、1サイクル中の第1のリフレッシュ期間の割合である。
実際には、第1のリフレッシュ期間におけるインパクトイオン化電流Iii1は、第1のリフレッシュ期間におけるトンネル電流Idt1に比べて非常に小さい。また、IGIDL1、IPN1、IGIDL1、IPN1もまた、トンネル電流Idt1に比べて非常に小さい。リフレッシュ動作時におけるボディ電流の主成分は、インパクトイオン化電流Iii2およびトンネル電流Idt1であるといってよい。即ち、式1の<(Iin−Iout) NET>は、インパクトイオン化電流Iii2およびトンネル電流Idt1によってほぼ決定される。
尚、第1のリフレッシュ期間τ1および第2のリフレッシュ期間τ2では、フロントワード線FWL、バックワード線BWL、ビット線BLのノード電位が異なる。従って、フロントワード線FWL、バックワード線BWL、ビット線BLのそれぞれのノードとボディ50との容量結合によって、第1のリフレッシュ期間τ1から第2のリフレッシュ期間τ2へ移行したとき、あるいは、第2のリフレッシュ期間τ2から第1のリフレッシュ期間τ1へ移行したときに、ボディ電位Vbodyがシフトする場合がある。このときのボディ電位Vbodyのシフト量をΔVbodyとする。ΔVbodyは、上記ノードとボディ50との容量結合に起因するものであり、ボディ50内のホール数によるボディ電位の変化とは異なる。従って、第1のリフレッシュ期間τ1から第2のリフレッシュ期間τ2へ移行するとき、あるいは、第2のリフレッシュ期間τ2から第1のリフレッシュ期間τ1へ移行するときに、ボディ電位VbodyをΔVbodyだけシフトさせる必要がある。
そこで、図5に示す曲線を得るためには、第1のリフレッシュ期間におけるボディ電流<(Iin−Iout) NET>とボディ電圧Vbodyとの関係を示す曲線、または、第1のリフレッシュ期間におけるボディ電流<(Iin−Iout) NET>とボディ電圧Vbodyとの関係を示す曲線のいずれか一方をΔVbodyだけシフトさせてから両者を足し合わせる必要がある。例えば、自律リフレッシュからデータ保持状態へ移行したときにボディ電位がΔVbody(正値)だけ変化する場合、第1のリフレッシュ期間の曲線を−ΔVbodyだけ平行移動させ、平行移動後の第1のリフレッシュ期間の曲線と第1のリフレッシュ期間の曲線とを足し合わせることによって図5に示す曲線が得られる。つまり、式1の<(Iin−Iout) NET>は、<(Iin1−Iout1) NET>とVbodyを−ΔVbodyだけ平行移動させたときの<(Iin2−Iout2) NET>との和である。このときの図4に示す横軸は、第1のリフレッシュ期間におけるボディ電位となる。勿論、第1のリフレッシュ期間の曲線を固定したまま、第1のリフレッシュ期間の曲線を+ΔVbodyだけ平行移動させてもよい。尚、図5に示す曲線は、式1の<(Iin−Iout) NET>を示す。
図5に示すように、<(Iin−Iout) NET>は、異なる3つのボディ電位Vb0、Vbc、Vb1においてゼロとなる。ボディ電位Vb0、Vbc、Vb1は、ボディ50に流入する電流量(ホール数)とボディ50から流出する電流量(ホール数)とが等しいので、平衡点 (stationary point)である。しかし、上述したとおり、Vbcは、不安定な平衡点である。なぜならば、ノイズ等の影響によりボディ電位VbodyがVbcから微小電位だけずれた場合、そのずれは増幅されるため、ボディ電位Vbodyは、Vbcから離れる方向へ変化するからである。逆に、Vb0およびVb1は、安定な平衡点である。なぜなら、ボディ電位VbodyがVb0またはVb1からずれたとしても、Vbcを超えない限りにおいてボディ電位Vbodyは、Vb0またはVb1へ収束するからである。即ち、安定な平衡点Vb0およびVb1は、データの極性(0または1)を示すために用いることができ、不安定な平衡点Vbcは、データ“0”とデータ“1”との境界点として用いることができる。
安定な平衡点Vb0およびVb1をデータ“0”およびデータ“1”として用いれば、等しいフロントワード線電圧VFWL_ref、等しいバックワード線電圧VBWL_refおよび等しいビット線電圧VBLを全メモリセルに印加することによって、データ“0”およびデータ“1”を安定な平衡点Vb0およびVb1へ回復させることができる。即ち、メモリセルアレイの全メモリセルを自律的にリフレッシュすることができる。ただし、“0”セルおよび“1”セルの劣化が激しく、ボディ電位Vbodyが不安定な平衡点Vbcを超えてしまった場合には、メモリセルMCのデータの極性が逆転してしまう。従って、“1”セルおよび“0”セルのボディ電位Vbodyが劣化により不安定な平衡点Vbcを超える前に、“1”セルおよび“0”セルに自律リフレッシュ動作を実行する必要がある。
本実施形態によるFBCメモリは、自律リフレッシュによってメモリセルMCの各データ状態を自律的に回復させることができる。従って、センスアンプS/Aは、メモリセルMCのデータを読み出し、このデータをもとのメモリセルMCへリストアする、という従来のリフレッシュ動作を実行する必要がない。センスアンプS/Aがデータを読み出す必要がないので、或るカラムのビット線に接続された複数のメモリセルMCを同時にリフレッシュすることができる。さらに、自律リフレッシュは、全ロウにおいてフロントワード線FWLの電圧を等しくし、全ロウにおいてバックワード線BWLの電圧を等しくし、かつ、全カラムにおいてビット線BLの電圧を等しくした状態のもとで “0”セルおよび“1”セルの両方を同時にリフレッシュすることができる。従って、自律リフレッシュは、第1のリフレッシュ動作および第2のリフレッシュ動作を繰り返し実行することによって、メモリセルアレイ内の全メモリセルを同時にリフレッシュすることができる。
本実施形態による自律リフレッシュは、一度にリフレッシュできるメモリセル数が従来のリフレッシュに比べて飛躍的に増やすことができる。このため、ビット線BLの充電に必要な電流を大幅に削減することができると共に、リフレッシュビジー率を大幅に低下させることができる。
本実施形態において、フロントワード線FWLの機能(動作)とバックワード線BWLの機能(動作)とを入れ替えても、自律リフレッシュ動作を実行することができる。
本実施形態において、自律リフレッシュは、メモリセルアレイ全体に同時に実行してもよい。しかし、同時に活性化されるフロントワード線FWLの数、バックワード線BWLの数、および、ビット線BLの数を制限してもよい。即ち、メモリセルアレイを部分的に(ブロックごとに)リフレッシュしてもよい。
(第2の実施形態)
図6は、本発明に係る第2の実施形態に従ったFBCメモリ装置の構成の一例を示す図である。第2の実施形態は、バックワード線BWLがメモリセルアレイMCAL、MCARの全体に共有されている点で第1の実施形態と異なる。第2の実施形態によるBWLコントローラは、メモリセルアレイMCAL、MCAR全体のバックワード線BWLを一括して制御する。第2の実施形態のその他の構成は、第1の実施形態の構成と同様でよい。このように、バックワード線BWLは、メモリセルアレイごとに共有化されてもよい。これにより、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様に、メモリセルアレイ全体を同時に自律リフレッシュすることができる。従って、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第2の実施形態では、メモリセルアレイごとにバックワード線BWLを制御すれば足りるので、BWLコントローラの構成が簡素化される。ただし、第2の実施形態は、メモリセルアレイを部分的に自律リフレッシュすることはできない。
図6は、本発明に係る第2の実施形態に従ったFBCメモリ装置の構成の一例を示す図である。第2の実施形態は、バックワード線BWLがメモリセルアレイMCAL、MCARの全体に共有されている点で第1の実施形態と異なる。第2の実施形態によるBWLコントローラは、メモリセルアレイMCAL、MCAR全体のバックワード線BWLを一括して制御する。第2の実施形態のその他の構成は、第1の実施形態の構成と同様でよい。このように、バックワード線BWLは、メモリセルアレイごとに共有化されてもよい。これにより、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様に、メモリセルアレイ全体を同時に自律リフレッシュすることができる。従って、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第2の実施形態では、メモリセルアレイごとにバックワード線BWLを制御すれば足りるので、BWLコントローラの構成が簡素化される。ただし、第2の実施形態は、メモリセルアレイを部分的に自律リフレッシュすることはできない。
図7は、第2の実施形態に従ったメモリセルMCの断面図である。図2に示すバックワード線BWLは、フロントワード線FWLに対応して各ロウに設けられていた。しかし、第2の実施形態では、バックワード線BWLは、メモリセルアレイ全体に共通に設けられている。第2の実施形態によるメモリセルMCのその他の構成は、第1の実施形態によるメモリセルMCの構成と同様でよい。
図8は、第2の実施形態に従った別のメモリセルMCの断面図である。図8に示すメモリセルMCでは、シリコン基板10がバックワード線BWLを兼ねている点で図7に示すメモリセルMCと異なる。図8に示すメモリセルMCのその他の構成は、図7に示すメモリセルMCの構成と同様でよい。必要に応じて、シリコン基板10と埋込み絶縁膜12との界面近傍に不純物原子を導入することによって、シリコン基板10内のバックワード線BWLの抵抗を低下させてもよい。
バックワード線BWLは、メモリセルアレイ内の部分的なブロックごとに設けられてもよい。これにより、BWLコントローラの構成が簡素化されるとともに、メモリセルアレイを部分的に自律リフレッシュすることができる。
上記実施形態は、メモリセルMCをN型FETとして説明した。しかし、メモリセルMCは、P型FETであってもよい。この場合には、ビット線電位、フロントワード線電位、バックワード線電位は、ソース線電位を基準として上記実施形態によるそれらの電位に対して逆極性の電位にすればよい。
MC…メモリセル
FWL…フロントワード線
BWL…バックワード線
BL…ビット線
SL…ソース線
FWL…フロントワード線
BWL…バックワード線
BL…ビット線
SL…ソース線
Claims (5)
- 半導体層と、
前記半導体層内に設けられたソース層およびドレイン層と、
前記ソース層と前記ドレイン層との間の前記半導体層に設けられ、論理データを記憶するために電荷を蓄積し、あるいは、電荷を放出する電気的に浮遊状態のボディ領域と、
前記ボディ領域の第1の面上に設けられた第1のゲート絶縁膜と、
前記第1のゲート絶縁膜を介して前記第1の面に設けられた第1のゲート電極と、
前記第1の面とは異なる前記ボディ領域の第2の面に設けられた第2のゲート絶縁膜と、
前記第2のゲート絶縁膜を介して前記第2の面に設けられた第2のゲート電極と、
前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極を駆動するドライバと、
前記ソース層、前記ドレイン層および前記ボディ領域を含むメモリセルから論理データを読み出し、あるいは、論理データを書き込むセンスアンプとを備え、
前記メモリセルの論理データの劣化を回復させるリフレッシュ動作が、第1のリフレッシュ動作と第2のリフレッシュ動作を含み、
前記第1のリフレッシュ動作では、前記第1のゲート電極の電位は、前記ドレイン層または前記ソース層から前記ボディ領域へ第1の電流が流れ込むように、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して同極性の電位であり、前記第2のゲート電極の電位は、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して逆極性の電位であり、
前記第2のリフレッシュ動作では、前記第1のゲート電極の電位は、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して逆極性の電位であり、前記第2のゲート電極の電位は、前記ボディ領域から前記第2のゲート電極へ第2の電流が流れ出るように、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して逆極性の電位であり、
前記第1のリフレッシュ動作における前記第2のゲート電極の電位は、前記第2のリフレッシュ動作における前記第2のゲート電極の電位よりも前記ソース層の電位に近いことを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記第1のリフレッシュ動作では、前記第1のゲート電極の電位は、前記ドレイン層または前記ソース層から前記ボディ領域へインパクトイオン化電流が流れ込むように、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して同極性の電位であり、
前記第2のリフレッシュ動作では、前記第2のゲート電極の電位は、前記ボディ領域から前記第2のゲート電極へトンネル電流が流れ出るように、前記ソース層の電位を基準として、データ読出しまたはデータ書込み時の前記第1のゲート電極の電位に対して逆極性の電位とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1の電流に基づく電荷の量および前記第2の電流に基づく電荷の量は2つの安定な平衡点および1つの不安定な平衡点を含み、
前記2つの安定な平衡点に対応する前記ボディ領域の電位は、1つの不安定な平衡点に対応する前記ボディ領域の電位の両側に存在し、
前記2つの安定な平衡状態のうち一方がデータ“0”を格納する前記メモリセルの平衡状態であり、他方がデータ“1”を格納する前記メモリセルの平衡状態であることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1のリフレッシュ動作において、前記ドレイン層には、前記ソース層の電位を基準として前記第1のゲート電極と同じ極性の電位が印加されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体記憶装置。
- 前記ドレイン層に接続されたビット線をさらに備え、
同一の前記ビット線に接続された複数の前記メモリセルに対して前記リフレッシュ動作を同時に実行することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の半導体記憶装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008006454A JP2009170023A (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 半導体記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2009170023A true JP2009170023A (ja) | 2009-07-30 |
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Family Applications (1)
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JP2008006454A Pending JP2009170023A (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 半導体記憶装置 |
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JP (1) | JP2009170023A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009087496A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Toshiba Corp | 半導体記憶装置およびその駆動方法 |
JP2009193657A (ja) * | 2008-01-16 | 2009-08-27 | Toshiba Memory Systems Co Ltd | 半導体記憶装置およびその駆動方法 |
-
2008
- 2008-01-16 JP JP2008006454A patent/JP2009170023A/ja active Pending
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