JP2009168863A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置を小型化すること。
【解決手段】画像形成装置本体(U1)の排出媒体積載部(TRh)に支持される媒体搬送装置(U2)は、媒体(S)の搬送方向の長さが排出媒体積載部(TRh)の媒体搬送方向の長さに比べて短く形成され、排出媒体積載部(TRh)の上方且つ媒体搬送装置(U2)の後処理装置向け排出口(2)の排出方向下流側に後処理装置連結空間(U2a)が形成され、後処理装置(U3)は、後処理装置(U3)の前記画像形成装置本体側壁面(H1)に対して画像形成装置本体(U1)側に突出し、且つ、後処理装置連結空間(U2a)に食い込むように配置される後処理装置搬入部(H2)を有し、後処理装置搬入口(3)と前記媒体搬送制御部材(4)とが、後処理装置搬入部(H2)に配置された画像形成装置(U)。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
画像形成装置本体で画像記録された媒体に対して、整合したり、綴じ針により綴じたり、綴じ用の孔いわゆるパンチ孔をあけたりする後処理を実行する後処理装置を備えた画像形成装置として、例えば、下記の特許文献1ないし5に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2004−94276号公報、特許文献2としての特開平11−263527号公報、特許文献3としての特開2002−356267号公報、特許文献4としての特開2006−11461号公報、および、特許文献5としての米国特許公報第6112047号には、いずれにも、画像形成装置本体の排出トレイに、媒体搬送装置の一例としてのシート搬送ユニットを装着し、シート搬送ユニットの搬送方向下流側に画像形成装置本体で画像が記録されたシートに後処理を行うための後処理装置を配置した画像形成装置に関する技術が記載されている。特許文献1〜5記載の技術では、後処理装置の画像形成装置本体側の側面と、画像形成装置本体の後処理装置側側面とは共に面一に構成され、側面どうしを対向させて接続させることで後処理装置と画像形成装置本体とを連結している。
特開2004−94276号公報(図1〜図4) 特開平11−263527号公報(図1) 特開2002−356267号公報(図1〜図5) 特開2006−11461号公報(図1〜図4) 米国特許公報第6112047号(図3〜図7、図9〜図10、図12〜図14、図16〜図18、図20〜図26)
本発明は、画像形成装置を小型化することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
媒体に画像を記録する画像記録部と、前記画像記録部で記録された媒体が排出される媒体排出口と、前記媒体排出口から排出された媒体が積載される排出媒体積載部と、を有する画像形成装置本体と、
前記媒体排出口から排出された画像が記録された媒体が搬入される搬送装置搬入口と、媒体が搬送される媒体搬送路と、搬送された媒体が排出される後処理装置向け排出口と、を有し、前記排出媒体積載部に支持される記録済み媒体搬送装置と、
前記後処理装置向け排出口から排出された媒体が搬入される後処理装置搬入口と、搬入された媒体が搬送される媒体搬送路と、前記媒体搬送路に配置され且つ前記媒体搬送路における媒体の搬送を制御する媒体搬送制御部材と、前記媒体搬送路に配置され且つ前記媒体に後処理を行う第1の後処理部と、前記媒体搬送路の搬送方向下流側に配置され且つ前記媒体搬送路を搬送された媒体が積載される媒体積載部と、前記媒体積載部に積載された媒体に後処理を行う第2の後処理部と、前記第2の後処理部で後処理された前記媒体が排出されて積載される後処理済み媒体積載部と、を有する後処理装置と、
を備え、
前記媒体搬送装置は、前記媒体の搬送方向の長さが前記排出媒体積載部の前記媒体搬送方向の長さに比べて短く形成され、
前記排出媒体積載部の上方且つ前記後処理装置向け排出口の排出方向下流側に後処理装置連結空間が形成され、
前記後処理装置は、前記後処理装置の前記画像形成装置本体側壁面に対して前記画像形成装置本体側に突出し、且つ、前記後処理装置連結空間に食い込むように配置される後処理装置搬入部を有し、
前記後処理装置搬入口と前記媒体搬送制御部材とが、前記後処理装置搬入部に配置された
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
少なくとも前記第1の後処理部の一部が前記後処理装置搬入部に配置された
ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記第1の後処理部は、前記媒体に折り筋を形成する折り筋形成装置により構成された
ことを特徴とする。
請求項1ないし3に記載の発明によれば、画像形成装置を小型化することができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例である実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、本発明の実施例1の画像形成装置の一例であるプリンタUは、画像形成装置本体U1を備えている。前記プリンタUに電気的に接続された画像情報送信装置の一例としての情報処理装置PCから送信された画像情報は、制御部Cに入力される。前記制御部Cに入力された画像情報は、所定の時期に潜像形成用の黄色Y、マゼンタM、シアンC、黒Kの画像情報に変換され、潜像形成装置駆動回路DLに出力される。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒Kのみの画像情報が潜像形成装置駆動回路DLに入力される。
前記潜像形成装置駆動回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの各駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を所定の時期に、各色毎に配置された潜像形成装置LHy,LHm,LHc,LHkに出力する。
図2は実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。
図1、図2において、前記プリンタUの重力方向中央部に配置された可視像形成装置Uy,Um,Uc,Ukはそれぞれ、Y、M、C、およびKの各色の可視像を形成する装置である。
潜像形成装置LHy〜LHkの各潜像書込光源から出射したY,M,C,Kの潜像書込光Ly,Lm,Lc,Lkは、それぞれ、回転する像保持体PRy,PRm,PRc,PRkに入射する。なお、実施例1では、前記潜像形成装置LHy〜LHkは、いわゆる、LEDアレイにより構成されている。
前記Yの可視像形成装置Uyは、回転する像保持体PRy、帯電器CRy,潜像形成装置LHy、現像装置Gy、一次転写器T1y、像保持体清掃器CLyを有している。なお、実施例1では、前記像保持体PRy、帯電器CRy、像保持体清掃器CLyが、画像形成装置本体U1に対して一体的に着脱可能な像保持体ユニットとして構成されている。
前記可視像形成装置Um,Uc,Ukはいずれも前記Yの可視像形成装置Uyと同様に構成されている。
図1,図2において、前記各像保持体PRy,PRm,PRc,PRkはそれぞれの帯電器CRy,CRm,CRc,CRkにより帯電された後、画像書込位置Q1y,Q1m,Q1c,Q1kにおいて、前記潜像書込光Ly,Lm,Lc,Lkにより、その表面に静電潜像が形成される。前記像保持体PRy,PRm,PRc,PRk表面の静電潜像は、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkの現像剤保持体の一例としての現像ロールGRy,GRm,GRc,GRkに保持された現像剤により可視像の一例としてのトナー像に現像される。
その現像されたトナー像は、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから所定の時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。
前記各像保持体PRy〜PRk上のトナー像は前記1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトBに1次転写される。1次転写後の像保持体PRy,PRm,PRc,PRk表面の残留物、付着物は、像保持体清掃器CLy,CLm,CLc,CLkにより清掃される。清掃された前記像保持体PRy,PRm,PRc,PRk表面は、帯電器CRy,CRm,CRc,CRkにより再帯電される。
前記像保持体PRy〜PRkの上方には、上下移動可能且つ前方に引き出し可能な中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、中間転写体張架部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としてのアイドラロールRfおよび二次転写領域対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、前記1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kとを有している。そして、前記中間転写ベルトBは、前記各ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより構成される中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して2次転写部材の一例としての二次転写ロールT2bが配置されており、前記各ロールT2a,T2bにより2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bおよび中間転写ベルトBの対向する領域には2次転写領域Q4が形成される。
前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで一次転写器T1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写された単色または多色のトナー像は、前記2次転写領域Q4に搬送される。
前記一次転写器T1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび二次転写器T2等により、実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。また、前記可視像形成装置Uy〜Ukおよび転写装置T1+T2+Bとにより、実施例1の画像記録部Uy〜Uk+T1+T2+Bが構成されている。
前記可視像形成装置Uy〜Ukの下方には、ガイド部材の一例としての左右一対のガイドレールGRが4段設けられており、前記ガイドレールGRには、給紙容器の一例としての給紙トレイTR1〜TR4が前後方向に出入可能に支持されている。給紙トレイTR1〜TR4に収容された媒体の一例としての記録シートSは、搬送部材の一例であって、送り出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体捌き部材の一例としてのさばきロールRsにより1枚ずつ分離される。そして、記録シートSは、媒体の搬送路の一例である給紙路SH1に沿って、搬送部材の一例としての複数の搬送ロールRaにより搬送され、2次転写領域Q4のシート搬送方向上流側に配置された転写領域搬送時期調節部材の一例としてのレジロールRrに送られる。
前記ピックアップロールRp、さばきロールRs等により、実施例1の給紙装置Rp+Rsが構成されている。
また、前記最上段の給紙トレイTR1の左方には、手差し給紙部の一例としての手差しトレイTR0が設置されている。前記手差しトレイTR0に支持された記録シートSは、手差し給紙部材の一例としての手差し給紙ロールRp0により給紙され、手差し搬送路SH0を搬送され、レジロールRrに送られる。
レジロールRrは、前記中間転写ベルトBに形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、前記記録シートSを前記給紙路SH1の下流側の搬送路の一例としての主搬送路SH2に搬送し、記録シートSを2次転写領域Q4に搬送する。記録シートSが前記2次転写領域Q4を通過する際、前記バックアップロールT2aは接地され、2次転写器T2bには前記制御部Cにより制御される電源回路Eからトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。このとき、前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写器T2により記録シートSに転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより清掃される。
前記トナー像が2次転写された記録シートSは、定着装置Fの加熱用定着部材の一例としての加熱ロールFhおよび加圧用定着部材の一例としての加圧ロールFpの圧接領域である定着領域Q5に搬送され、前記定着領域を通過する際に加熱定着される。なお、前記加熱ロールFh表面には、記録シートSの前記加熱ロールからの離型性を良くするための離型剤が離型剤塗布装置Faにより塗布されている。
前記定着装置Fの搬送方向下流側である上方には、記録シートSを排出媒体積載部の一例としての排紙トレイTRhに向けて搬送する搬送路の一例としての排紙路SH3が配置されている。したがって、排紙トレイTRhに向けて搬送される場合には、定着された記録シートSが排紙路SH3を搬送され、媒体排出口の一例としてのシート排出口SH3aから排紙ロールRhにより搬送される。
図1において、前記給紙路SH1には、媒体検知部材の一例として、各給紙トレイTR1〜TR4から給紙された記録シートSを検出するための第1給紙路センサSN1、第2給紙路センサSN2、第3給紙路センサSN3、第4給紙路センサSN4が配置されている。
前記各搬送路SH1〜SH4により実施例1の搬送路SHが構成されており、前記搬送路SH、給紙装置Rp+Rs、シート搬送ロールRa、レジロールRr、排紙ロールRh等により媒体搬送装置SH+Ra〜Rhが構成されている。
図1において、実施例1では、下側の3段分の給紙トレイTR2〜TR4の左方には、上流側開放部材の一例としての下カバーU1aが、図1の実線で示す通常位置と、図1の破線で示す開放位置との間で開閉可能に支持されている。前記下カバーU1aには、給紙トレイTR2〜TR4の左方の給紙路SH1の左側の案内、いわゆるガイドや、一対の搬送ロールRaの外側が支持されている。したがって、下カバーU1aを開放位置に移動させることで、給紙路SH1の下部、すなわち、搬送方向上流側の上流側給紙路SH1aが開放される。
(シート搬送ユニットU2の説明)
図1において、実施例1の前記プリンタUは、前記排紙トレイTRhに着脱可能に装着された記録済み媒体搬送装置の一例としてのシート搬送ユニットU2を有する。前記シート搬送ユニットU2は、前記画像形成装置本体U1のシート排出口SH3aに接続する一側面に、前記排紙ロールRhから排出された記録シートSが搬入される搬送装置搬入口の一例としてのシート搬入口1が設けられている。前記シート搬入口1から搬入された前記記録シートSは、前記シート搬送ユニットU2内部に配置された記録済媒体搬送部材の一例としての記録済媒体搬送ロールRa2により、媒体搬送路の一例としての連絡用搬送路SH5を搬送される。前記連絡用搬送路SH5を搬送された記録シートSは、シート搬送ユニットU2の他側面に形成された後処理装置向け排出口の一例としてのシート排出口2から排出される。
図1において、実施例1のシート搬送ユニットU2は、媒体搬送方向の長さである左右方向の長さが、排紙トレイTRhの媒体搬送方向の長さに比べて短く形成されている。したがって、後処理装置U3が装着されていない状態では、前記シート搬送ユニットU2の右端部と画像形成装置本体U1の右端部とにより右上端部が段差状に構成され、前記排紙トレイTRhの上方且つシート排出口2の排出方向下流側には、後処理装置連結空間U2aが形成される。
(後処理装置U3の説明)
図3は本発明の実施例1の後処理装置の要部拡大図であり、排出用クランプローラの上下動を示す説明図である。
図4は本発明の実施例1の後処理装置の要部拡大図であり、サブパドルの上下動を示す説明図である。
また、図1、図3、図4において、実施例1のプリンタUは、前記シート搬送ユニットU2に接続され、前記シート排出口2から排出された前記記録シートSに、後処理を行う後処理装置U3を有する。実施例1の後処理装置U3は、画像形成装置本体U1の右側壁に対向して配置される画像形成装置本体側壁面の一例としての本体左側壁H1と、本体左側壁H1の上端部に配置され且つ本体左側壁H1に対して画像形成装置本体U1側に突出して形成された後処理装置搬入部の一例としての搬入凸部H2とを有する。
前記搬入凸部H2には、シート排出口2に接続される後処理装置搬入口の一例としてのシート搬入口3が形成されており、後処理装置U3が画像形成装置本体U1に連結される際に、前記後処理装置連結空間U2aに食い込むように配置される。
また、前記搬入凸部H2の内部には、前記シート搬入口3から搬入された記録シートSが搬送される媒体搬送路の一例としての折り筋形成搬送路SH6が形成されている。前記折り筋形成搬送路SH6の搬送方向上流端のシート搬入口3近傍には、搬入される記録シートSを下流側に搬送したり、所定の位置で一時停止させる等の搬送の制御が行われる媒体搬送制御部材の一例としての後処理レジロール4が配置されている。実施例1の後処理レジロール4は、駆動や駆動停止可能に構成されており、記録シートSの下流側への搬送の時期を制御すると共に、記録シートSの前端を突き当てて湾曲させることで、記録シートSの姿勢、いわゆる用紙アライメントが補正可能に構成されている。なお、用紙アライメントの補正は、記録シートSを突き当てて湾曲、いわゆるループを形成して行う方法に限定されず、記録シートSの側縁に接触して姿勢を揃えるいわゆるガイド部材で補正することも可能である。
前記折り筋形成搬送路SH6において、後処理レジロール4の媒体搬送方向下流側には、第1の後処理部の一例としての折り筋形成装置U4が配置されている。なお、実施例1の折り筋形成装置U4は、後処理装置U3に対して着脱可能な折り筋形成ユニットU4により構成されており、前記後処理レジロール4と折り筋形成装置U4の左側部分が前記搬入凸部H2の内部に配置されている。
(折り筋形成装置の説明)
図5は実施例1の折り筋形成装置の斜め前方からみた斜視図である。
図6は図5の矢印VI方向から見た図である。
図7は実施例1の折り筋形成ユニットの案内部材の要部斜視図である。
図8は実施例1の折り筋形成ユニットにおいて案内部材を取り外した状態の説明図である。
図9は実施例1の折り筋形成部材の説明図である。
図10は実施例1の折り筋形成ユニットの折り筋形成部材の分解説明図である。
図11は実施例1の折り筋形成ユニットの動作を説明する断面説明図であり、図11Aは下死点に移動した状態の説明図、図11Bは上死点と下死点の中間の位置に移動した状態の説明図、図11Cは上死点に移動した状態の説明図、図11Dは図11Cの折り筋形成刃部分の要部拡大図である。
図5、図6、図8において、実施例1の折り筋形成装置U4は、ユニット前端壁U4aおよびユニット後端壁U4bと、前後両端壁U4a,U4bの下部を連結する下端壁U4cとを有する。図6において、前記後端壁U4bには、折り筋形成ユニットU4を後処理装置U3に装着する際に位置決めをする位置決め部材の一例として、後方に突出する複数の位置決めピンPN1が支持されている。また、前記後端壁の中央部には、上下方向に延びる移動案内部の一例としての後側ガイド溝U4b1が形成されている。
図5、図6、図8において、前記前端壁U4aの上端部および右下部には、取り付けネジN1が貫通する上側被支持部U4a1および下側被支持部U4a2が形成されており、折り筋形成ユニットU4を後処理装置U3に取り付ける際に、前記位置決めピンPN1で後処理装置U3に位置決めされた状態で、取り付けネジN1により固定される。また、前記前端壁U4aには、前記後側ガイド溝U4b1に対応して、上下方向にのびる移動案内部の一例としての前側ガイド溝U4a3が形成されている。
前記前後両端壁U4a,U4bの間には、前後方向にのびる回転軸6が回転可能に支持されており、前記回転軸6は、下端壁U4cに支持された複数の軸受けBrによっても回転可能に支持されている。図5、図6、図8、図11において、前記回転軸6には、折り筋部材昇降部材の一例として、軸方向に離れた位置の3箇所に円板状の偏心カム7が固定支持されている。
図5、図8において、前記回転軸6の前端には、被駆動歯車の一例としての被駆動ギアG1が固定支持されている。前記前端壁U4aの下端には、折り筋形成用駆動源の一例としての折り筋形成モータMU4が支持されており、折り筋形成モータMU4の回転は、折り筋形成モータMU4の軸に固定された駆動歯車G2から、駆動歯車G2に噛み合う駆動伝達部材の一例としての中間ギアG3を介して、被駆動ギアG1に伝達される。
図5、図6、図8において、前記回転軸6の後端部には、円板状の回転位置被検出部材SNr1が支持されている。前記回転位置被検出部材SNr1には、切り欠き状の切除部SNr2が形成されており、回転位置被検出部材SNr1に近接して配置された回転位置検出部材の一例としての光センサSNr3により、回転軸6の回転に伴って回転する回転位置被検出部材SNr1の切除部SNr2を検出することにより回転部材6の回転位置が検出される。前記符号SNr1〜SNr3を付した部材により、回転位置検出装置の一例としてのホーム位置検出センサSNrが構成されている。
図5、図6、図7において、前記前後両端壁U4a,U4bの上端部には、前後方向にのびる媒体案内部材U4dが支持されている。図7、図11において、前記媒体案内部材U4dは、前後方向に延びる板状の上端壁U4d1を有する。前記上端壁U4d1の下面には、媒体搬送方向上流側に支持された上流側上ガイドU4d2と、媒体搬送方向下流側に支持された下流側上ガイドU4d3とを有する。図7、図11において、前記上流側上ガイドU4d2と下流側上ガイドU4d3との間には、窪みが形成されており、この窪みによって折り筋先端収容部V1が構成されている。なお、実施例1では、前記上流側上ガイドU4d2の厚みは、下流側上ガイドU4d3の厚みに比べて、厚く形成されている。
前記各上ガイドU4d2,U4d3の下面には、それぞれ、隙間形成部材の一例として、前後両端部に配置されたスペーサSP1,SP2を挟んで、上流側下ガイドU4d4および下流側下ガイドU4d5が固定支持されている。図7において、前記上流側下ガイドU4d4および下流側下ガイドU4d5には、前後方向に、複数の押さえ部材通過凹部U4d6が複数形成されており、上流側下ガイドU4d4および下流側下ガイドU4d5は櫛歯状に形成されている。
なお、実施例1では、上流側スペーサSP1の厚みは、下流側スペーサSP2の厚みに比べて薄く形成されており、図11に示すように、上流側下ガイドU4d4の上面のガイド面と、下流側下ガイドU4d5の上面のガイド面とがほぼ面一となるように設定されている。したがって、図11に示すように、前記上ガイドU4d2,U4d3と下ガイドU4d4,U4d5との間の隙間によって、折り筋形成搬送路SH6の一部が構成されている。
図5、図6、図11において、前記媒体案内部材U4dの下方には折り筋形成部材8が配置されている。図8〜図11において、前記折り筋形成部材8は、折り筋先端収容部V1に対応して配置された薄板状の折り筋形成刃8aと、前記折り筋形成刃8aを左右両側から挟み込んで支持する一対の刃支持部材8b、8cを有する。前記刃支持部材8b、8cは、前後方向に延び且つ折り筋形成刃8aを挟み込んで支持する支持部本体8b1,8c1と、前記支持部本体8b1,8c1の下端から外側にL字型に折り曲げた形状に形成された被昇降部材支持部の一例としてのカムフォロア支持部8b2,8c2とを有する。図5、図6、図8において、前記支持部本体8b1,8c1の前後両端には、前後方向に突出して形成され、前側ガイド溝U4a3および後側ガイド溝U4b1を貫通することで、折り筋形成部材8が上下方向に案内される被案内部の一例としての被ガイド部8d、8eが設けられている。
図9、図10において、前記折り筋形成刃8aおよび支持部本体8b1,8c1には、前後方向に沿って間隔をあけて配置され且つ上下方向に延びる長孔状の押さえ部材案内孔8fが左右方向に貫通して形成されている。
前記支持部材本体8b1,8c1には、左右外側面に、媒体押さえ部材9が支持されており、媒体押さえ部材9は、上流側押さえ部材9aおよび下流側押さえ部材9bとを有する。前記上流側押さえ部材9aおよび下流側押さえ部材9bは、押さえ部材案内孔8fを貫通する取り付け部材9cにより上下方向に移動可能な状態で支持されている。前記押さえ部材9a,9bの下面と、カムフォロア支持部8b2,8c2の上面との間には、荷重付加バネ9dが複数装着されており、押さえ部材9a,9bは荷重付加バネ9dにより常時上方に付勢されている。
図11において、実施例1の押さえ部材9a、9bには、押さえ部材通過凹部U4d6に対応して形成され、上方に突出する媒体押さえ部9a1,9b1が形成されている。実施例1では、前記媒体押さえ部9a1,9b1は、上端部がシート搬送方向下流側にいくほど上方にシートSを案内するように切除されている。なお、実施例1では、上流側押さえ部材9aの上下方向の長さは、上ガイドU4d2,U4d3の厚みの差に対応して、下流側押さえ部材9bの上下方向の長さに比べて短く形成されている。
図5、図6、図8〜図11において、前記カムフォロア支持部8b2,8c2の下面には、前記偏心カム7に対応する位置に、被昇降部材の一例としてのカムフォロア11がネジ止めにより固定支持されている。前記カムフォロア11には、昇降部材接触部の一例として、左右方向に延びる長孔状のカム収容孔11aが形成されている。前記カム収容孔11aは、前記回転軸6が貫通すると共に、回転軸6に支持された偏心カム7がカム収容孔11a内部に収容されている。図11において、前記カム収容孔11aは、上下方向の長さ、すなわち、長孔の短径が、偏心カム7の直径とほぼ同じ長さに形成されている。
したがって、実施例1の折り筋形成ユニットU4では、折り筋形成モータMU4が回転すると、回転軸6が回転して、偏心カム7が図11A、図11B、図11C、図11A、…の順に回転移動していく。偏心カム7が回転軸6を中心に回転すると、ガイド溝U4a3,U4b1を貫通して上下方向に案内される被ガイド部8d、8eによりガイドされて、図11A〜図11Cに示すように偏心カム7と連結されたカムフォロア11が上下方向に昇降移動し、折り筋形成刃8aおよび押さえ部材9a、9bが上下方向に昇降移動する。
図11Aに示す初期位置の一例としてのホーム位置において、偏心カム7が下死点に移動した状態では、上ガイドU4d2,U4d3と下ガイドU4d4,U4d5との間に折り筋形成刃8aおよび押さえ部材9a,9bが進入しない位置に保持されている。
図11Bに示す媒体保持位置において、図11Aに示す状態から回転軸6が90°回転して、上死点と下死点との中間の位置に移動すると、押さえ部材9a、9bは、押さえ部材通過凹部U4d6を通過して、上ガイドU4d2,U4d3の下面に接触する。このとき、上ガイドU4d2,U4d3と下ガイドU4d4,U4d5との間に、後処理レジロール4の回転制御により記録シートSが搬入された状態で停止していると、記録シートSは押さえ部材9a、9bと上ガイドU4d2,U4d3との間に挟まれて、押さえられた状態で保持される。
図11Cに示す折り筋形成位置おいて、図11Bに示す状態から回転軸6が90°回転して、偏心カム7が上死点に移動すると、荷重付加バネ9dが圧縮されて、押さえ部材9a、9bが記録シートSに張力が作用した状態で確実に保持すると共に、折り筋形成刃8aが折り筋先端収容部V1に進入する。このとき、前記折り筋形成刃8aにより、記録シートSに折り筋を形成する後処理が実行される。なお、実施例1では、図11C、図11Dに示すように、記録シートSが折り筋形成刃8で切断されることを防止するために、偏心カム7が上死点に移動しても、折り筋形成刃8aが折り筋先端収容部V1の壁面に接触しないように設定されている。
図11Cに示す状態から、図11Aに示す状態に回転軸6が回転すると、記録シートSの保持が解除される。この状態で、後処理レジロール4の駆動を制御することで、折り筋が形成された記録シートSを下流側が搬送すると共に、シート搬送ユニットU2から搬送された記録シートSを、上ガイドU4d2,U4d3と下ガイドU4d4,U4d5との間に、搬入して折り筋を形成したい所定の位置に停止させることができる。また、折り筋形成部材8の位置は、ホーム位置検出センサSNrにより回転軸6の回転位置を検出し、回転量を制御することで、通常時はホーム位置に保持されるように制御されている。
(端綴じ装置HTSの説明)
図12は実施例1の端綴じ装置のシート排出方向後端部の要部拡大説明図である。
図13は図12の矢印XIII方向からみた図である。
図3、図4、図12において、前記折り筋形成搬送路SH6を搬送された記録シートSは、折り筋形成搬送路SH6の下流端に配置された媒体搬入部材の一例としてのコンパイルトレイ排出ローラ13によって、媒体積載部の一例としてのコンパイルトレイ14に排出される。なお、前記コンパイルトレイ排出ローラ13の近傍には、前記折り筋形成搬送路SH6を搬送される前記記録シートSを検出する媒体搬入検出部材の一例としてのコンパイルトレイ排出シートセンサSN5が配置されている。なお、実施例1では、前記後処理レジロール4による記録シートSを停止させる位置の検出にコンパイルトレイ排出シートセンサSN5が使用されている。
前記コンパイルトレイ14は、水平に対し緩傾斜して配置され、複数の記録シートを揃えて収容可能に構成されている。前記コンパイルトレイ14は、記録シートが積載される搬入媒体積載部本体の一例としてのコンパイルトレイ本体15を有する。前記コンパイルトレイ本体15上面の左端部には、媒体束移動部材移動用凹部の一例としてのタンパ移動用凹部16が形成されている。また、図13において、前記タンパ移動用凹部16には前後一対の媒体束移動部材案内溝の一例としてのタンパガイド溝16a,16bが形成されている。なお、前記コンパイルトレイ14には、前記記録シートSが存在するか否かを検出する搬入媒体積載部用媒体検出部材の一例としてのコンパイルトレイシートセンサSNcが設けられている。
図12、図13において、前記タンパ移動用凹部16の左端部には、薄膜状の媒体持上げ部材の一例としてのマイラー17の基端部が固定支持されており、前記マイラー17の先端部は前記コンパイルトレイ本体15の上面よりも上方に突出している。実施例1の前記マイラー17の剛性、すなわち、強度は、前記コンパイルトレイ本体15上に少数、例えば、普通紙で5枚程度までの前記記録シートSが積載された状態では、後述する図16に示す、積載された前記複数の記録媒体の束である媒体束の一例としての記録シート束S1を上方に持ち上げ、多数の記録シートSが積載された状態では、前記記録シート束S1の重さにより弾性変形して、前記マイラー17の先端部が前記コンパイルトレイ14の上面に密着する程度に設定されている。したがって、前記マイラー17により、収容枚数が少ない場合でも、収容された記録シート束の最上面と、後述する一端揃え用媒体搬送部材の一例としてのメインパドル47との距離を所定の距離に保持できる。
(シート側縁揃え部材33の説明)
図12、図13において、前記タンパ移動用凹部16には、前記コンパイルトレイ14に搬入された前記記録シートSの前後両側縁を揃えるための媒体束移動部材の一例としての前後一対の前側タンパ21および後側タンパ22が配置されている。前記前側タンパ21は、上面がコンパイルトレイ本体15の上面とほぼ面一に形成され且つ後端部が下方に傾斜する媒体載置部の一例としてのタンパベース21aと、前記タンパベース21aの前端から上方に立ち上がる媒体側端揃え壁21bとを有する。また、前記媒体側端揃え壁21bの上端には、内側に向かって突出する媒体側縁係止部21cが形成されており、前記媒体側縁係止部21cにより前記コンパイルトレイ14上の記録シートSのシート前側縁が前側タンパ21の上方に乗り上げたり、カールしたシート側縁が上方に滑ったりすることが防止される。
また、後側タンパ22も、前側タンパ21と同様に、タンパベース22aと、媒体側端揃え壁22bと、媒体側縁係止部22cとを有する。また、前記媒体側端揃え壁22bの内面、すなわち、前記記録シートSの後側縁を押圧する押圧面には、前記コンパイルトレイ本体15の上面に平行な多数の凸条22dが形成されている。したがって、前記媒体側縁係止部22cおよび前記凸条22dにより、前記記録シートSの後側縁が前記後側タンパ22の上方に乗り上げたりすることが防止される。
図13において、前記前側タンパ21の媒体載置部21aの下面には、2本の被案内部材の一例としての被ガイドピン26が下方に突出している。前記被ガイドピン26は、前側のタンパガイド溝16aを貫通して下方に延びている。前記被ガイドピン26の下端部には、前後方向に延びる平板型歯車の一例としてのラックギア27が支持されており、前記ラックギア27には、前側媒体束移動部材駆動部材の一例としての前側タンパ駆動モータMA7aによって回転駆動する円板型歯車の一例としてのピニオンギア28が噛み合っている。したがって、前記前側タンパ駆動モータMA7aを正回転または逆回転させることにより、前側タンパ21を前後方向に移動できる。
また、前記後側タンパ22も、前記前側タンパ21と同様に、2本の被ガイドピン26が、後側のタンパガイド溝16bを貫通して下方に延びている。また、前記被ガイドピン26の下端部には、ラックギア27が支持されており、前記ラックギア27には、後側媒体束移動部材駆動部材の一例としての後側タンパ駆動モータMA7bによって回転駆動するピニオンギア28が噛み合っている。したがって、前記後側タンパ駆動モータMA7bを正回転または逆回転させることにより、後側タンパ22を前後方向に移動できる。
この結果、実施例1では、前記前側タンパ駆動モータMA7aおよび前記後側タンパ駆動モータMA7bの回転駆動により、前側タンパ21および後側タンパ22をそれぞれ独立で移動させて、前記記録シートSの前後両側縁を揃えることができと共に、揃えられた前記記録シート束S1を、前後方向、すなわち、前記記録シート束S1の幅方向に移動させることができる。
前記各タンパ駆動モータMA7a,MA7b、前記各タンパ21,22、前記被ガイドピン26、前記ラックギア27、前記ピニオンギア28等により、シート側縁揃え部材33が構成されている。なお、シート側縁揃え部材の構成は、前記構成に限定されず、従来公知の種々の構成、例えば、特開平8−81111号公報、特開平8−108965号公報等を採用可能である。
(シート後端位置決め部材41の説明)
図12、図13において、前記コンパイルトレイ本体15のシート排出方向後端側には、媒体後端位置決め部材の一例としてのシート後端位置決め部材41が固定支持されている。前記シート後端位置決め部材41は、前記コンパイルトレイ14に搬送された記録シートSのシート排出方向後端を位置決めするために上方に立ち上げて形成された後端位置決め壁41a、いわゆる、エンドウォール、またはシート端位置決め部、あるいは一端揃え部と、前記後端位置決め壁41aの上端から前記コンパイルトレイ本体15側に延びる媒体案内壁の一例としてのシートガイド壁41bとを有する。なお、図13に示すように、前記後端位置決め壁41aは、後述する移動側端綴じ部材の一例としての移動ステープル部材70、いわゆる、ステープラにより前記記録シート束S1を綴じるステープル作業が行われるステープル位置以外の部分に設けられている。前記シート後端ガイド壁41bは、シート揃えのために前記シート後端位置決め壁41aに向かって移動する前記記録シートSの後端が上方にカールしている場合に、前記記録シートSの後端を下方にガイドして、カール量を減少させる機能を有している。
前記コンパイルトレイ本体15及び前記シート後端位置決め部材41等により前記コンパイルトレイ14が構成されている。
なお、実施例1の前記シート後端位置決め部材41は、前記コンパイルトレイ本体15に固定支持されているが、これに限定されず、例えば、従来公知、例えば、特開平8−192951号公報等の回動可能な媒体後端位置決め部材を採用することも可能である。
(メインパドル47の説明)
図14はシート後端揃え部材の説明図であり、図14Aはメインパドルの説明図、図14Bは円錐パドルの説明図、図14Cは回転ブラシの説明図である。
図13、図14において、前記シート後端位置決め部材41の上方には、後端揃え部材支持軸46が後処理装置U3の図示しないフレームに回転可能に支持されている。前記後端揃え部材支持軸46は、後方に配置された図示しないモータにより回転駆動される。前記後端揃え部材支持軸46には、前記シート後端位置決め部材41に対応する位置に前後方向に間隔を置いて配置された媒体後端揃え部材の一例としての3個のメインパドル47、いわゆる、シート端揃え部材、または一端揃え用媒体搬送部材が固定支持されている。前記メインパドル47は、図17Aに示すように3枚の可撓性の媒体接触部の一例としてのシート接触部47aを有しており、前記コンパイルトレイ14上の記録シートSの上面、または、前記記録シート束S1の最上面に当接して前記記録シートSを前記シート後端位置決め壁41a側に搬送する。
前記シート接触部47aは、円筒面の円周方向に120°ほどずれた位置において接線方向に延びている。なお、前記シート接触部47aの数及び配置位置は、3枚・120°に限定されず、1枚のみ、2枚・180°、4枚・90°、5枚・72°、6枚・60°等任意のものを採用することが可能である。また、前記シート接触部47aの延びる方向は接線方向に限定されず、半径方向とすることも可能である。
なお、実施例1の前記メインパドル47では、前記コンパイルトレイ14に収容された前記記録シート束S1が多い場合に、前記シート接触部47aと前記記録シートSとの接触圧が適切な圧力になるように、前記メインパドル47と前記コンパイルトレイ14との距離が設定されている。
図13、図14Bにおいて、前記後端揃え部材支持軸46の前端部分には、前方に移動する前記記録シートSの一側縁を下方にガイドする媒体側縁案内用回転部材の一例としての円錐パドル48が固着されている。前記円錐パドル48は、前側に向かって外径が大きくなる円錐状回転面を有している。すなわち、円錐パドル48は、図14Bに示すように、円筒面の円周方向に60°ほどずれた位置において半径方向に伸びる三角形のひれ部材48aを6枚有しており、前記ひれ部材48aの外側縁は回転時に円錐面を形成するようになっている。前記円錐パドル48は、上方にカールしたシートが前方に寄せられて来たときに、前記シートの上方にカールした部分を下方に向ける機能を有している。
また、前記後端揃え部材支持軸46の後端部分には、図13、図14Cに示す、回転線状部材の一例としての回転ブラシ49が固着されている。図14Cにおいて、前記回転ブラシ49は、円筒面の円周方向に60°ほどずれた位置において半径方向に伸びる複数の線状部材、いわゆる、ブラシ毛を有している。前記回転ブラシ49は、前記記録シートSの後端部のカールを下方に押さえる機能を有する。
なお、本発明においては、前記円錐パドル48および前記回転ブラシ49は省略することが可能である。
(ステープラガイド部材61の説明)
図12、図13において、前記シート後端位置決め部材41の左下方には、媒体束側端綴じ部材案内部材の一例としてのステープラガイド部材61が後処理装置U3の図示しないフレームに固定支持されている。前記ステープラガイド部材61には、前後方向に直線状に延び且つ前後両端部では内側に円弧状に湾曲する媒体束側端綴じ部材案内部の一例としてのステープラガイド部62が上方に突出して形成されている。前記ステープラガイド部62には、ステープラガイド部62に沿って媒体束側端綴じ部材案内溝の一例としてのステープラガイド溝62aが形成されている。前記ステープラガイド溝62aの一方の内面には、図12に示す、歯車の一例としてのギア歯62bが形成されている。
なお、前記ステープラガイド溝62の前端及び後端には、後述する移動ステープル部材がそれ以上前端側または後端側に移動しないようにするための図示しないスナップフィット係合部が設けられている。
図13において、前記ステープラガイド溝62aの左方には、記録シートSの側端を綴じるステープル作業を行う側端綴じ位置の一例としてのステープル位置に対応して、側端綴じ位置検出部の一例としてのステープル位置遮光部63が2つ設けられている。前記ステープル位置遮光部63は、直線状の前記ステープラガイド溝62に沿って前後方向に長く形成されている。また、前記ステープラガイド部材61の前端部には、前記ステープラガイド溝62の円弧状湾曲部に沿って基準位置検出部の一例としてのホーム位置遮光部64が形成されている。
なお、実施例1のステープル位置遮光部63は、前後方向の長さが12.6mmに設定されている。また、実施例1の前記ホーム位置遮光部64はステープル位置遮光部63よりも十分長く、例えば、50mm程度に形成されており、基準位置の一例としてのホーム位置の検出に使用されると共に、シート束の角、いわゆる、コーナーを綴じるコーナー綴じを実行する角綴じ位置の一例としてのコーナー綴じ用ステープル位置の検出にも使用される。
(移動ステープル部材70の説明)
図12、図13において、前記ステープラガイド部材61上には前記移動ステープル部材70が配置されている。前記移動ステープル部材70は、移動台車71を有しており、前記移動台車71の右端部には軸支持部の一例としてのシャフト支持部71aが形成されている。前記移動台車71には、回転部材の一例としてのローラ72が回転可能に支持されており、前記移動台車71は前記ステープラガイド部材61上を移動可能に構成されている。前記移動台車71の下面には、案内歯車の一例としてのガイドギア73が回転可能に支持されている。前記ガイドギア73は、前記ステープラガイド溝62aに嵌合しており、前記ギア歯62bにかみ合っている。前記ガイドギア73の回転軸73aは、前記ステープラガイド溝62aを貫通しており、下端部には移動側端綴じ部材駆動部材の一例としてのステープラ駆動モータMA8が連結されている。前記ステープラ駆動モータMA8には、駆動部材支持板の一例としてのモータ支持プレートMA8aが支持されている。前記モータ支持プレートMA8aの右端部と、前記シャフト支持部71aとの間には駆動部材支持軸の一例としてのモータ支持用シャフトMA8bが連結されている。したがって、前記ステープラ駆動モータMA8は、前記移動台車71と一体的に移動可能に構成されている。
したがって、前記ステープラ駆動モータMA8を正回転・逆回転させることにより、前記ガイドギア73が回転駆動し、前記ガイドギア73が噛み合う前記ステープラガイド溝62aのギア歯62bにより前記移動台車71が、前記ステープラガイド部62に沿って前後方向にガイドされながら移動する。なお、実施例1の前記ステープラ駆動モータMA8は、パルスの入力毎に所定角度回転駆動する、いわゆる、ステッピングモータにより構成されている。なお、実施例1の前記ステープラ駆動モータMA8は、前記移動台車71を31.5cm/sの移動速度で前後方向に移動させるように設定されている。したがって、実施例1の前記移動台車71は、前記ステープル位置遮光部63の前端から後端までを40msで通過し、前記ホーム位置遮光部64を通過するのに50ms以上かかるように設定されている。なお、前記移動台車71は、ステープル実行時には、移動開始の基準位置であるホーム位置を基準として、ステープル位置に移動する。
図12において、前記移動台車71の下面には、移動側端綴じ部材位置検出部材の一例としてのステープラ位置検出センサSN6が固定支持されている。前記ステープラ位置検出センサSN4は、光を出射する発光部74aと、発光部から出射された光を受光可能な受光部74bとを有する光センサにより構成されている。前記ステープラ位置検出センサSN6は、前記移動台車71が前記ステープル位置または前記ホーム位置に移動した場合に、前記ステープル位置遮光部63または前記ホーム位置遮光部64が、前記発光部74aと前記受光部74bとの間に進入して遮光される位置に配置されている。したがって、前記ステープラ位置検出センサSN6と、前記ステープル位置遮光部63及び前記ホーム位置遮光部64とによって、前記移動台車71が、図13の実線または2点鎖線で示す側端綴じ位置としての前記ステープル位置や、図13の1点鎖線で示す基準位置、前記コーナー綴じ位置としての前記ホーム位置の間を移動できる。
前記移動台車71の上面には、移動側端綴じ部材本体の一例としてのステープラ本体76が支持されている。前記ステープラ本体76は、前記コンパイルトレイ14に積載された前記記録シート束S1を綴じる綴じ針の一例としてのステープル針77を打ち出す針打ち出し部76aと、針打ち出し部76aから打ち出されたステープル針77の先端を折り曲げる針折り曲げ部76bとを有する。前記針打ち出し部76aは、前記針折り曲げ部76bに回転軸76cにより回転可能に支持されている。また、前記針打ち出し部76aには、移動側端綴じ部材作動部材の一例としてのステープラ作動部材78の先端部78aがピン連結されている。前記ステープラ作動部材78の環状後端部の一例としてのリング状後端部78bには、針折り曲げ部76bに回転可能に支持された偏心回転部材の一例としての偏心カム79が遊嵌されている。したがって、図示しない駆動装置により前記偏心カム79を回転させると、前記ステープラ作動部材78が上下方向に移動し、前記針打ち出し部72aが上下方向に移動し、ステープルが行われる。
前記符号71〜79を付した各部材等により前記移動ステープル部材70が構成されている。
(排出ローラ82、シェルフ84及びセットクランプパドル83の説明)
図15はクランプローラ及びサブパドルの説明図であり、図15Aは平面図、図15Bは図15Aの矢印XVB方向から見た図である。
図3、図4、図15において、前記コンパイルトレイ14のシート排出方向前方には、後処理装置U3の枠部材の一例としての前端フレームU3aおよび後端フレームU3bの間に回転可能に支持された排出部材用軸部材の一例としての排出ローラ軸81、いわゆる、スタッカトレイ排出ローラ軸が設けられている。前記排出ローラ軸81は、図示しない電磁クラッチを介して正逆回転可能な媒体束積載部排出部材駆動部材の一例としての排出ローラ駆動モータMA2から駆動力が伝達されており、電磁クラッチのオン・オフにより前記排出ローラ軸81は回転する。
図15において、前記排出ローラ軸81には、前後方向に間隔を空けて媒体束積載部排出部材の一例としての2つの排出ローラ82、いわゆる、スタッカトレイ排出ローラ、または排出部材が回転可能に支持されており、前記各排出ローラ82は、媒体束積載部排出部材本体の一例としての排出ローラ本体82aと、前記排出ローラ本体82aの前端面に固定支持された排出部材用歯車の一例としてのローラギア82bとを有している。
また、前記排出ローラ本体82aにおいて、前方に配置された前側排出部材本体の一例としての前側排出ローラ本体82a1の前端部と、後方に配置された後側排出部材本体の一例としての前記後側排出ローラ本体82a2の後端部には、それぞれ3枚の下側媒体搬送羽の一例としての下側シート搬送羽82c,82dが周方向に沿って等間隔、例えば、120°間隔に固定支持されている。前記各下側シート搬送羽82c,82dは、前記排出ローラ本体82aの外周面の接線方向に沿って延びている。また、前記下側シート搬送羽82c,82dは、可撓性を有し、例えば、PET、すなわち、ポリエチレン‐テレフタラート等の樹脂によって作製できる。したがって、前記下側シート搬送羽82c,82dにコンパイルトレイ14上の記録シートSの下面、前記記録シート束S1の場合は前記記録シート束S1の最下面が当接した場合、前記下側シート搬送羽82c,82dは、前記記録シートSの自重で下方向に押え付けられ撓んだ状態となる。この結果、撓んだ前記下側シート搬送羽82c,82dの弾性復元力により、前記下側シート搬送羽82c,82dは、前記記録シートSの下面に所定の力で押し付けられ、前記排出ローラ82が回転すると、搬送力を確実に与えることができる。
なお、前記下側シート搬送羽82c,82dは、前記排出ローラ本体82aと、後述する挟持部材の一例としてのクランプローラ91とが前記記録シートS、または、前記記録シート束S1を挟持する範囲、すなわち、前記排出ローラ本体82aの中央部を避けて配置されている。
また、前記排出ローラ軸81には、間隔を空けて配置された積載媒体束押さえ部材の一例としてのセットクランプパドルの一例としての3つのセットクランプパドル83が固定支持されている。前記符号81〜83で示された要素により媒体束積載部排出用回転部材の一例としてのスタッカトレイ排出用回転部材(81〜83)が構成されている。
さらに、前記排出ローラ軸81には、間隔を空けて配置された媒体下面支持部材の一例としての3つのシェルフ84が設けられている。前記シェルフ84には、シート排出方向に沿って延び且つ前記排出ローラ軸81が貫通する被案内長孔の一例としての被ガイド長孔84aが形成されている。また、前記シェルフ84には、シート排出方向に沿って延びる円弧状の円弧状歯車の一例としてのラックギヤ84bが形成されている。
図3、図4において、前記排出ローラ軸81の下方には、前記排出ローラ駆動モータMA2から駆動力が伝達される排出部材回転用駆動軸の一例としての駆動軸86が配置されている。前記駆動軸86には、前記排出ローラ82のローラギア82bに噛み合う排出部材駆動用歯車の一例としての排出ローラ駆動ギア87が固定支持されている。また、前記駆動軸86には、図示しないトルクリミッタを有し、前記シェルフ84のラックギヤ84bに噛み合う媒体下面支持部材移動用歯車の一例としてのシェルフ作動ギア89が固定支持されている。したがって、前記排出ローラ駆動モータMA2の正逆回転に応じて、前記排出ローラ82が正逆回転すると共に、前記シェルフ84が前記排出ローラ軸81にガイドされて、図3に示す媒体下面支持位置の一例としてのシート下面支持位置と図4に示す格納位置との間を移動する。なお、前記シェルフ84が前記シート下面支持位置または前記格納位置に移動した状態で、さらに前方または後方にシェルフ84を移動させる回転が駆動軸86から伝達された場合、前記トルクリミッタにより前記シェルフ作動ギア89に対して前記駆動軸86が空回りする。
前記セットクランプパドル83は、駆動力伝達部材の一例としての電磁クラッチCL0のオン・オフによる前記排出ローラ軸81の回転に伴って回転し、後処理済み媒体積載部の一例としてのスタッカトレイTH1上の前記記録シート束S1の上面に当接して前記記録シート束S1を抑える図3に示す媒体押さえ位置の一例としてのシートクランプ位置と、前記シェルフ84が格納位置に保持された状態で端綴じコンパイルトレイ14上に排出される記録シートの下面を支持する図4に示す媒体下面支持位置の一例としてのシート下面支持位置との間で回転する。
(クランプローラ91の説明)
図3、図15において、前記排出ローラ82の上方には、媒体束上面押さえ部材の一例としてのクランプローラ91が配置されている。前記クランプローラ91は、板バネ状の媒体束上面押さえ部材支持部材の一例としてのクランプローラ支持部材92に回転可能に支持されている。前記クランプローラ支持部材92の左端部は、前記フレームU3a、U3bに回転可能に支持された媒体束上面押さえ部材昇降軸の一例としてのクランプローラ昇降軸93に固定支持されている。前記クランプローラ昇降軸93の後端には、クランプローラ昇降部材94が設けられている。前記クランプローラ昇降部材94は、媒体束上面押さえ部材昇降部材の一例としてのクランプローラ昇降軸93の後端に連結された昇降軸の一例としての昇降バー94aと、昇降バー94aの右端部に連結された媒体束上面押さえ部材昇降部材本体の一例としてのクランプローラ昇降用ソレノイド94bと、昇降バー94aの左端部に連結された引張り弾性部材の一例としての引張りバネ94cとを有する。
したがって、前記クランプローラ昇降用ソレノイド94bがオフの状態では、前記引張りバネ94cにより前記クランプローラ91は、図3の実線で示す、上方の待機位置に保持される。一方、クランプローラ昇降用ソレノイド94bがオンの状態では、クランプローラ91は、図3の点線で示す、下方の媒体束上面押さえ位置の一例としてのクランプ位置に保持され、排出ローラ82とクランプローラ91とによりコンパイルトレイ14上の記録シートSの上面、または、記録シート束S1の上面を挟持する。このとき、板バネ状のクランプローラ支持部材92により記録シートは適切な圧力で挟持され、排出ローラ82の正回転または逆回転に応じて挟持された記録シートS、または、記録シート束S1が前記コンパイルトレイ14内に引き込まれたり、前記コンパイルトレイ14から排出されたりする。
前記クランプローラ昇降部材94は、ソレノイド94bとバネ94cに限定されず、例えば、モータや偏心カムを使用して昇降させる構成等を使用することも可能である。また、前記クランプローラ支持部材92は板バネ状の構成に限定されず、例えば、剛性の高いクランプローラ支持部材とクランプローラ支持部材を排出ローラ82側に押圧するコイルバネを有する構成とすることも可能である。
(サブパドル103の説明)
図4、図15において、前記クランプローラ昇降軸93の左下方には、第2一端揃え用媒体搬送部材支持軸の一例としてのサブパドル支持軸101がフレームU3a、U3bに回転可能に支持されている。前記サブパドル支持軸101には、前後方向に間隔を空けて右方に延びる第2一端揃え用媒体搬送部材支持部材の一例としてのサブパドル支持部材102が複数固定支持されている。前記サブパドル支持部材102の右端部には、第2一端揃え用媒体搬送部材支持軸の一例としてのサブパドル支持アーム102aが形成されている。前記サブパドル支持アーム102aには、前記メインパドル47と同様に構成され、前記コンパイルトレイ14上の記録シートをメインパドル47側に搬送する第2一端揃え用媒体搬送部材支持軸の一例としてのサブパドル103、いわゆる、第2シート端揃え部材が回転可能に支持されている。前記サブパドル103の回転軸103aには、従動側帯状部材回転支持部材の一例としてのプーリ104が支持されている。前記サブパドル支持軸101には、前記プーリ104に対応する位置に駆動側帯状部材回転支持部材の一例としての駆動側プーリ105が回転可能に支持されている。前記駆動側プーリ105は回転支持部の一例としてのプーリ部105aと歯車部の一例としてのギア部105bとを有し、前記プーリ104とプーリ部105aとの間には、第2一端揃え用媒体搬送部材駆動帯状部材の一例としてのサブパドル駆動ベルトSBが装着されている。
前記サブパドル支持軸101の後端には、前記クランプローラ昇降部材94と同様に構成された第2一端揃え用媒体搬送部材昇降部材の一例としてのサブパドル昇降部材106が設けられている。すなわち、前記サブパドル昇降部材106は、昇降軸の一例としての昇降バー106aと、第2一端揃え用媒体搬送部材昇降部材本体の一例としてのサブパドル昇降用ソレノイド106bと、引っ張り弾性部材の一例としての引張りバネ106cとを有する。したがって、前記サブパドル昇降用ソレノイド106bのオフ・オンにより、前記サブパドル103が、図4の実線で示す、上方の待機位置と、前記メインパドル47側へ前記記録シートSを引き込む、図4の点線で示す、下方の媒体引込位置の一例としてのシート引込位置との間を移動する。
図15において、前記サブパドル支持軸101の左方には、第2一端揃え用媒体搬送部材駆動軸の一例としてのサブパドル駆動軸111が前記フレームU3a、U3bに回転可能に支持されている。前記サブパドル駆動軸111には、前記各駆動側プーリ105のギア部105bに噛み合う駆動歯車の一例としての駆動ギア112が固定支持されている。前記サブパドル駆動軸111には、前記コンパイルトレイ排出ローラ6を駆動する図示しない後処理装置媒体搬送部材駆動部材の一例としての後処理装置シート搬送ローラ駆動モータMA1から回転が伝達され、前記後処理装置シート搬送ローラ駆動モータMA1の駆動に応じて、前記駆動ギア112、前記ギア部105b、前記プーリ部105a、前記サブパドル駆動ベルトSB、前記プーリ104を介して回転が伝達され、前記サブパドル103が回転する。
なお、実施例1の前記後処理装置U3では、前記サブパドル支持軸101と前記クランプローラ支持軸93とを別個に設けたが、例えば、前記クランプローラ支持軸93に前記サブパドル支持部材102や前記駆動側プーリ105を回転可能に支持し、前後方向に延び且つ複数の前記サブパドル支持部材102と一体的に移動可能な昇降バーと昇降バーに連結されたサブパドル昇降用ソレノイドおよび引張りバネを有する構成として、前記サブパドル支持軸101を省略することも可能である。
(スタッカトレイTH1の説明)
図3、図4において、前記後処理装置装置U3の右側壁には、前記コンパイルトレイ14で整合されて前記排出ローラ82により搬出された記録シート束S1、または、前記移動ステープル部材70により側端綴じされた前記記録シート束S1、または、後述する中綴じ装置NTSにより中端綴じされた前記記録シート束S1を受けるスタッカトレイTH1、いわゆる、端綴じ排出トレイが外側に突出して設けられている。前記スタッカトレイTH1は、前記後処理装置U3の右側面に支持された積載部案内部の一例としてのトレイガイド121と、前記トレイガイド121に上下方向にスライド可能に支持された積載部支持部材の一例としてのスライダ122と、前記スライダ122にネジにより連結された媒体束積載部本体の一例としてのスタッカトレイ本体123とを有する。なお、前記スライダ122及び前記スタッカトレイ本体123は、図示しない従来公知の昇降機構、例えば、特開平7−49082号公報、特開平7−300270号公報等に記載の昇降機構等により上下動可能に構成されており、図示しない高さセンサによりスタッカトレイ本体123上の記録シート束の量、すなわち、シート束の上面の高さに応じて上下動するように構成されている。なお、上記の構成については、例えば、特開2003−089463号公報等に記載されている。
前記コンパイルトレイ排出ローラ13、前記コンパイルトレイ14、前記シート側縁揃え部材33、前記シート後端位置決め部材41、前記メインパドル47、前記ステープラガイド部材61、前記移動ステープル部材70、前記排出ローラ82、前記セットクランプパドル83、前記シェルフ84、前記クランプローラ91、前記サブパドル103、前記スタッカトレイTH1等によって、第2の後処理部の一例としての端綴じ装置HTSが構成されている。前記構成を備えた実施例1の端綴じ装置HTSでは、前記コンパイルトレイ14上に記録シートSを搬入する媒体搬入処理一例としてのシート搬入処理、前記コンパイルトレイ14に積載された記録シート束S1の後端および側縁を揃える整合処理、整合処理が実行された記録シートSの束を綴じる前記側端綴じ処理の一例としてのステープル処理、または、後述する中綴じ装置NTSによる中綴じ処理、前記記録シート束S1を前記コンパイルトレイ14から前記スタッカトレイTH1に排出する媒体束排出処理の一例としてのシート排出処理等が実行される。
(中綴じ装置NTSの説明)
図16は実施例1の中綴じ装置の要部拡大説明図であり、媒体束綴じ部材が第1綴じ位置に移動した状態の要部断面説明図である。
図17は図16を矢印XVII方向からみたときの説明図である。
図3、図4において、前記後処理装置U3の右側壁上端部には、前記コンパイルトレイ14で整合された前記記録シート束S1のシート搬送方向中央部を綴じる、いわゆる、中綴じ処理を実行する第3の後処理部材の一例としての中綴じ装置NTSが配置されている。実施例1の前記中綴じ装置NTSは、前記後処理装置U3に対して着脱可能な中綴じユニットにより構成されている。
図16、図17において、前記中綴じ装置NTSの上端壁F1には、回転軸131が回転可能に支持されている。実施例1の前記回転軸131は、前記中綴じ処理を行うために搬送された前記記録シート束S1の幅方向中央部に配置されている。
前記回転軸131の前方には、幅方向移動用駆動部材の一例としての幅方向移動用駆動モータMA11が前記上端壁F1の下面に支持されている。前記幅方向移動用駆動モータMA11は、下方に延びる幅方向移動用駆動部材回転軸132および前記幅方向移動用駆動部材回転軸132の下端部に支持された幅方向移動用駆動歯車の一例としての幅方向移動用駆動ギア133を回転駆動させる。また、前記回転軸131の軸方向中央部には、前記幅方向移動用駆動ギア133と噛み合う幅方向移動用従動歯車の一例としての幅方向移動用従動ギア134が支持されており、前記回転軸131の下端部には、幅方向移動用円板型歯車の一例としての幅方向移動用ピニオンギア136が支持されている。前記ピニオンギア136の左右両側には、前後方向、すなわち、前記記録シート束S1の幅方向に沿って延びる幅方向移動用平板型歯車の一例としての左側幅方向移動用ラックギア137および右側幅方向移動用ラックギア138が噛み合っている。
前記左側幅方向移動用ラックギア137には、前記記録シート束S1の幅方向中央部から幅方向後端部にかけて延びる左側幅方向被案内長孔137aが形成されており、前記左側幅方向被案内長孔137aには、前記上端壁F1から下方に伸びる2つの左側歯車案内軸139が貫通している。また、前記右側幅方向移動用ラックギア138には、前記記録シート束S1の幅方向中央部から幅方向前端部にかけて延びる右側幅方向被案内長孔138aが形成されており、前記右側幅方向被案内長孔138aには、前記上端壁F1から下方に伸びる2つの右側歯車案内軸140が貫通している。
前記各幅方向被案内長孔137a,138aを貫通する前記各歯車案内軸139,140の下端部には、前記各歯車案内軸139,140よりも大径で円板状の前記幅方向移動用ラックギア支持部139a,140aがそれぞれ形成されている。すなわち、前記各幅方向移動用ラックギア137,138は、前記各歯車案内軸139,140により、前記記録シート束S1の幅方向に対して移動可能に支持されると共に、前記幅方向移動用ラックギア支持部139a,140aにより支持されている。
また、前記左側幅方向移動用ラックギア137の前端部には、下方に延びる前側幅方向移動積載部支持部材141が支持されている。前記前側幅方向移動積載部支持部材141の下端部には、前記中綴じ処理を行う場合に、前記記録シート束S1の前端部を支持する前側幅方向移動積載部142が支持されている。前記前側幅方向移動積載部142は、上部に前記前側幅方向移動積載部支持部材141に支持される被支持部142aと、前記被支持部142aの前端部から下方に延びる前壁部142bと、前記前壁部142bの下端部から後方に延びる媒体束積載部142cとを有し、前記媒体束積載部142cの上面には、前記記録シート束S1を支持する媒体束支持面142dが形成されている。また、前記媒体束積載部142cの下面後部には、逆L字状の前側幅方向移動針折曲部支持部材143が支持されており、前記前側幅方向移動針折曲部支持部材143の後端部には、前側幅方向移動針折曲部144が支持されている。
また、前記前側幅方向移動積載部支持部材141の後方には、下方に延びる前側幅方向移動針打出部支持部材146が支持されている。前記前側幅方向移動針打出部支持部材146の下端部には、前記媒体束積載面142cに積載された前記記録シート束S1を綴じる綴じ針を打ち出す前側幅方向移動針打出部147が前記前側幅方向移動針折曲部144に対向して支持されている。前記左側幅方向移動用ラックギア137と、前側の前記各部材141〜147とにより、実施例1の前側媒体束綴じ部材137+141〜147が構成されている。
また、前記右側幅方向移動用ラックギア138の後端部には、前記左側幅方向移動用ラックギア137と同様に、前側の前記各部材141〜147に対応して前後対称に配置された、前記後側幅方向移動積載部支持部材151、被支持部152aと、後壁部152bと、媒体束積載部152cと、媒体束支持面152dとを有する後側幅方向移動積載部152、L字状の後側幅方向移動針折曲部支持部材153、後側幅方向移動針折曲部154、後側幅方向移動針打出部支持部材156、後側幅方向移動針打出部157が支持されている。前記右側幅方向移動用ラックギア138と、後側の前記各部材151〜157とにより、実施例1の後側媒体束綴じ部材138+151〜157が構成されている。
図18は図17の状態から媒体束綴じ部材が第2綴じ位置に移動した状態の説明図である。
図19は図18の状態から媒体束綴じ部材が媒体束落下位置に移動した状態の説明図である。
実施例1では、前記幅方向移動用駆動モータMA11の回転駆動により、前記幅方向移動用駆動部材回転軸132、前記幅方向移動用駆動ギア133、前記幅方向移動用従動ギア134を介して、前記前記幅方向移動用ピニオンギア136が回転する。よって、前記幅方向移動用駆動モータMA11を正回転または逆回転させることにより、前記各幅方向移動用ラックギア137,138が互いに前後逆方向に移動する。したがって、前記各幅方向移動用ラックギア137,138の移動に伴って、前記前側媒体束綴じ部材137+141〜147と前記後側媒体束綴じ部材138+151〜157とが互いに接近・離間する方向、すなわち、前記記録シート束S1の幅方向に移動する。
すなわち、実施例1では、前記記録シート束S1の幅に応じて、前記前壁部142bの内側面から前記後壁部152bの内側面までの幅が調節され、前記各幅方向移動積載部142,152どうしを接近させて前記各媒体束支持面142d,152dで前記記録シート束S1を支持する媒体束支持位置と、図19に示す、前記各幅方向移動積載部142,152どうしを離間させて前記記録シート束S1が支持されずに前記スタッカトレイTH1に落下する媒体束落下位置との間を自由に移動する。
なお、実施例1では、前記幅方向移動用駆動モータMA11の回転量により、前記各壁部142b,152bの内側面どうしの間隔が前記記録シート束S1の幅となり、前記記録シート束S1が前記各媒体束支持面142d,152dの全面で支持される第1綴じ位置と、図18に示す、前記前記各幅方向移動積載部142,152どうしが前記第1綴じ位置よりも互いに離間して前記記録シート束S1が前記各媒体束支持面142d,152dの一部で支持される第2綴じ位置とに移動できる。なお、実施例1では、図18に示す前記第2綴じ位置が、図17に示す前記第1綴じ位置に比べ、記録シート束S1の幅方向における綴じ針の幅である針幅以上に幅広になるように予め設定されている。すなわち、異なる綴じ位置で綴じることが可能に構成されている。
前記符号MA11,131〜157を付した各部材等により移動式の媒体束綴じ部材161が構成されている。
(実施例1の作用)
前記構成要件を備えた実施例1のプリンタUでは、画像形成動作により記録シートSが搬送され、前記記録シートSに画像が記録され、前記排紙ロールRhおよび前記シート搬送ユニットU2によって、前記後処理装置U3のシート搬入口3に搬入される。このとき、情報処理装置PCから送信された画像情報に含まれる設定情報により、記録シートSを二つ折りするための折り筋を形成する設定がされている場合、後処理レジロール4により記録シートSの搬送が制御され、記録シートSの搬送方向中央部が折り筋形成刃8aの位置に移動した状態で停止される。この状態で折り筋形成装置U4が作動して、記録シートSに折り筋が形成され、コンパイルトレイ14に排出される。コンパイルトレイ14に収容された記録シートSに対して、端綴じや中綴じ、あるいは整合のみ等の後処理の設定がされている場合、各後処理が実行された記録シート束がスタッカトレイTH1に排出される。
実施例1では、折り筋形成装置U4が押さえ部材9a、9bにより記録シートSに張力を作用させた状態で、折り筋形成刃8aを押し当てることで、折り筋が形成される。すなわち、例えば、特開2000−301851号公報、特開2000−302319号公報等に記載されているような凹部と凸部とで用紙を挟んで折り筋を形成する従来技術や、特開2000−272823号公報や特開2003−211865号公報に記載されている外周縁が尖った円板と、外周が凹んだ円板とで用紙を挟んで折り筋を形成する従来技術に比べて、確実に折り筋を形成することが可能となり、各従来技術のように張力を利用せずに折り筋を形成するために大きな荷重を付加するための構成が必要なく、小型化、低価格化が可能となっている。
また、例えば、特開2001−10759号公報や特開平11−115166号公報等に記載されている従来技術のように、記録シートの中央部を一対のローラで加圧しながら挟み込んで、一度中央部を二つ折りにして折り筋を形成する技術では、挟み込み時の力が過大で、記録シートの紙の繊維の端が外部に露出する、いわゆるバリが発生して、記録シートが整合時や積載時に乱れやすくなるのに対して、実施例1では折り筋形成刃8aが押し当てられて折り筋が形成され、バリの発生が低減される。また、ローラで挟み込む従来技術では、ローラで加圧しながら挟み込むため、駆動系が高価格になりやすいが、実施例1では一つのモータMU4による一度の昇降で、記録シートSの押さえと、折り筋の形成が可能となっており、小型化、低価格化されている。
前述のように実施例1の折り筋形成装置U4は小型化されており、従来の小型化されていない構成ではシート搬送ユニットU2内部に配置されていたが、後処理装置U3に配置することが可能となっている。
さらに、実施例1では、小型化された折り筋形成装置U4の一部と後処理レジロール4が搬入凸部H2に配置されていると共に、搬入凸部H2が画像形成装置本体U1の上部の後処理装置連結空間U2aに食い込むように配置されており、後処理装置U3が画像形成装置本体U1に装着された状態での全体の左右方向の大きさが小型化されている。
また、前記後処理レジロール4と折り筋形成装置U4が同じ搬入凸部H2に配置されており、例えば、後処理レジロール4をシート搬送ユニットU2に設け、折り筋形成装置U4を後処理装置U3に設ける場合に比べて、公差や取り付け誤差等によるユニットU2,U3どうしのずれが少なく、記録シートSの用紙アライメントを正確に補正されるようになっている。
次に本発明の実施例2のプリンタUの説明を行うが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図20は実施例2の折り筋形成装置の斜視説明図であり、実施例1の図5に対応する図である。
図21は実施例2の折り筋形成装置の斜め後ろ方向からみた斜視説明図であり、実施例1の図6に対応する図である。
図22は実施例2の折り筋形成装置において案内部材を取り外した状態の説明図であり、実施例1の図8に対応する図である。
図23は図22において折り筋形成部材を取り外した状態の説明図である。
図24は折り筋形成部材の斜視説明図である。
図25は折り筋形成部材を下方から見た説明図である。
図26は実施例2の折り筋形成ユニットの動作を説明する断面説明図であり、図26Aは下死点に移動した状態の説明図、図26Bは図26Aの折り筋形成刃部分の要部拡大図、図26Cは上死点と下死点の中間の位置に移動した状態の説明図、図26Dは図26Cの折り筋形成刃部分の要部拡大図、図26Eは上死点に移動した状態の説明図、図26Fは図26Eの折り筋形成刃部分の要部拡大図である。
図20、図21において、実施例2の折り筋形成装置U4′では、位置決めピンPN1は、実施例1の場合に替えて、後端壁U4bに1つ設けられ、前端壁U4aの上側被支持部U4a1′に1つ設けられている。また、実施例2の折り筋形成装置U4′は、前端壁U4aの左下に形成された下側被支持部U4a2′で、取り付けネジN1により後処理装置U3に固定される。
図20〜図23において、実施例2では回転軸6は、前後方向に長い前後一対の2つの軸受け部材Br′により支持されている。
図20において、実施例2では、ホーム位置検出センサSNr′は、回転軸6の後端部に配置された実施例1の場合に替えて、回転軸6の前端に配置されている。
図22、図24〜図26において、実施例2の折り筋形成部材8′では、刃支持部材8b′,8c′は、カムフォロア支持部8b2,8c2が省略されており、媒体押さえ部材9a′,9b′が刃支持部材8b′,8c′に上下方向に移動可能な状態で支持されている。
また、実施例2では、荷重付加バネ9dは、押さえ部材9a,9bと軸受け部材Br′との間に装着されている。
さらに、実施例2では、カムフォロア11′は、上端部が刃支持部8b′,8c′を挟み込む挟み込み部11b′を有し、前記挟み込み部11b′でネジ止めされている。
(実施例2の作用)
前記構成要件を備えた実施例2の前記プリンタUでは、折り筋形成装置U4′は、実施例1の折り筋形成装置U4と同様に、折り筋形成モータMU4が回転して、回転軸6が回転し、偏心カム7が下死点から上死点に移動すると、押さえ部材9a′、9b′で記録シートSを保持した状態で、折り筋形成刃8aで折り筋が形成される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタを例示したが、これに限定されず、FAXや複写機あるいはこれらすべてまたは複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、4色分の像保持体PRy〜PRkおよび現像装置Gy〜Gk、潜像形成装置LHy〜LHkを有する画像形成装置を例示したが、これに限定されず、単色の画像形成装置や、像保持体および潜像形成装置が1つで4つの現像装置が回転して順次像保持体に対向する回転式の画像形成装置にも適用可能である。また、いわゆるLEDアレイにより構成された潜像形成装置に限定されず、回転多面鏡を使用する潜像形成装置等の従来公知の潜像形成装置を使用可能である。
(H02)前記実施例において、実施例に例示した端綴じ装置HTSや中綴じ装置NTSの具体的構成に限定されず、従来公知の端綴じ装置や中綴じ装置を適用可能である。また、第2の後処理部としての端綴じ装置と第3の後処理部としての中綴じ装置を例示したが、この構成に限定されず、端綴じ装置を省略して、第2の後処理部としての中綴じ装置のみを備えた後処理装置や、中綴じ装置を省略した後処理装置とすることも可能である。あるいは、端綴じ装置や中綴じ装置に加えて第4の後処理部、例えば、綴じ孔、いわゆるパンチ孔を形成するパンチユニットを有する後処理装置にも本発明は適用可能である。
(H03)前記実施例において、第1の後処理部として折筋形成装置U4,U4′を例示したが、この構成に限定されず、綴じ用の孔、いわゆるパンチ孔を形成する綴じ孔形成装置を第1の後処理部として有する後処理装置とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、折り筋形成装置U4,U4′の一部が搬入凸部H2に配置したが、すべてが搬入凸部H2に配置することも可能であり、逆に、搬入凸部H2の外側に配置することも可能である。
(H05)前記実施例において、折り筋形成装置U4,U4′により、記録シートSの媒体搬送方向中央部分に折り筋を形成する場合、すなわち、二つ折りする場合の折り筋の形成について例示して説明したが、この構成に限定されず、例えば、後処理レジロールRrを制御して、記録シートSの停止位置を制御することで、媒体搬送方向に沿って前端から1/3程度、2/3程度の位置にそれぞれ折り筋を形成して、三つ折りが可能なように折り筋を形成することも可能である。
(H06)前記実施例において、折り筋形成装置U4,U4′は、折り筋形成部材8、8′を下方から上方に移動させて、媒体に上に凸の形状の折り筋を形成したが、この構成に限定されず、例えば、折り筋形成装置U4,U4′を上下逆に配置することで、媒体に下に凸の形状の折り筋を形成することも可能である。なお、例えば、搬送路SH6に沿って、上に凸の形状の折り筋を形成可能な折り筋形成装置と、下に凸の形状の折り筋を形成な可能な折り筋形成装置とを並べて配置し、媒体に上に凸の折り筋と下に凸の折り筋を形成するように構成することも可能である。これにより、媒体に、上に凸の折り線と下に凸の折り線を、それぞれ、山折りと谷折りとした三つ折り、いわゆるZ折りが容易な折り筋を形成することが可能である。なお、媒体に、上に凸の折り線を2つ形成して、それぞれ山折りとした三つ折り、いわゆるC折りを実行する場合には、1つの折り筋形成装置を使用して2度媒体を停止させて折り筋を形成することも可能であるし、2つの折り筋形成装置を使用して一度に2つ折り筋を形成することも可能である。なお、画像形成装置の小型化の観点から、複数の折り筋形成装置を設けることは望ましくないが、空間が許容される範囲で、複数の折り筋形成装置を後処理装置内に配置することが可能である。
(H07)前記実施例において、折り筋形成装置U4,U4′は、搬送される用紙一枚ごとに折り筋を形成する場合について例示した、この構成に限定されず、折り筋形成装置U4,U4′の上流側に、媒体を複数枚の揃える機構を設け、複数枚の媒体に対して折り筋を形成するように構成することも可能である。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。 図3は本発明の実施例1の後処理装置の要部拡大図であり、排出用クランプローラの上下動を示す説明図である。 図4は本発明の実施例1の後処理装置の要部拡大図であり、サブパドルの上下動を示す説明図である。 図5は実施例1の折り筋形成装置の斜め前方からみた斜視図である。 図6は図5の矢印VI方向から見た図である。 図7は実施例1の折り筋形成ユニットの案内部材の要部斜視図である。 図8は実施例1の折り筋形成ユニットにおいて案内部材を取り外した状態の説明図である。 図9は実施例1の折り筋形成部材の説明図である。 図10は実施例1の折り筋形成ユニットの折り筋形成部材の分解説明図である。 図11は実施例1の折り筋形成ユニットの動作を説明する断面説明図であり、図11Aは下死点に移動した状態の説明図、図11Bは上死点と下死点の中間の位置に移動した状態の説明図、図11Cは上死点に移動した状態の説明図、図11Dは図11Cの折り筋形成刃部分の要部拡大図である。 図12は実施例1の端綴じ装置のシート排出方向後端部の要部拡大説明図である。 図13は図12の矢印XIII方向からみた図である。 図14はシート後端揃え部材の説明図であり、図14Aはメインパドルの説明図、図14Bは円錐パドルの説明図、図14Cは回転ブラシの説明図である。 図15はクランプローラ及びサブパドルの説明図であり、図15Aは平面図、図15Bは図15Aの矢印XVB方向から見た図である。 図16は実施例1の中綴じ装置の要部拡大説明図であり、媒体束綴じ部材が第1綴じ位置に移動した状態の要部断面説明図である。 図17は図16を矢印XVII方向からみたときの説明図である。 図18は図17の状態から媒体束綴じ部材が第2綴じ位置に移動した状態の説明図である。 図19は図18の状態から媒体束綴じ部材が媒体束落下位置に移動した状態の説明図である。 図20は実施例2の折り筋形成装置の斜視説明図であり、実施例1の図5に対応する図である。 図21は実施例2の折り筋形成装置の斜め後ろ方向からみた斜視説明図であり、実施例1の図6に対応する図である。 図22は実施例2の折り筋形成装置において案内部材を取り外した状態の説明図であり、実施例1の図8に対応する図である。 図23は図22において折り筋形成部材を取り外した状態の説明図である。 図24は折り筋形成部材の斜視説明図である。 図25は折り筋形成部材を下方から見た説明図である。 図26は実施例2の折り筋形成ユニットの動作を説明する断面説明図であり、図26Aは下死点に移動した状態の説明図、図26Bは図26Aの折り筋形成刃部分の要部拡大図、図26Cは上死点と下死点の中間の位置に移動した状態の説明図、図26Dは図26Cの折り筋形成刃部分の要部拡大図、図26Eは上死点に移動した状態の説明図、図26Fは図26Eの折り筋形成刃部分の要部拡大図である。
符号の説明
1…搬送装置搬入口、
2…後処理装置向け排出口、
3…後処理装置搬入口、
4…媒体搬送制御部材、
14…媒体積載部、
H1…画像形成装置本体側壁面、
H2…後処理装置搬入部、
HTS…第2の後処理部、
S…媒体、
SH3a…媒体排出口、
SH5…媒体搬送路、
SH6…媒体搬送路、
TH1…後処理済み媒体積載部、
TRh…排出媒体積載部、
U…画像形成装置、
U1…画像形成装置本体、
U2…記録済み媒体搬送装置、
U2a…後処理装置連結空間、
U3…後処理装置、
U4,U4′…第1の後処理部,折り筋形成装置、
Uy〜Uk+T1+T2+B…画像記録部。

Claims (3)

  1. 媒体に画像を記録する画像記録部と、前記画像記録部で記録された媒体が排出される媒体排出口と、前記媒体排出口から排出された媒体が積載される排出媒体積載部と、を有する画像形成装置本体と、
    前記媒体排出口から排出された画像が記録された媒体が搬入される搬送装置搬入口と、媒体が搬送される媒体搬送路と、搬送された媒体が排出される後処理装置向け排出口と、を有し、前記排出媒体積載部に支持される記録済み媒体搬送装置と、
    前記後処理装置向け排出口から排出された媒体が搬入される後処理装置搬入口と、搬入された媒体が搬送される媒体搬送路と、前記媒体搬送路に配置され且つ前記媒体搬送路における媒体の搬送を制御する媒体搬送制御部材と、前記媒体搬送路に配置され且つ前記媒体に後処理を行う第1の後処理部と、前記媒体搬送路の搬送方向下流側に配置され且つ前記媒体搬送路を搬送された媒体が積載される媒体積載部と、前記媒体積載部に積載された媒体に後処理を行う第2の後処理部と、前記第2の後処理部で後処理された前記媒体が排出されて積載される後処理済み媒体積載部と、を有する後処理装置と、
    を備え、
    前記媒体搬送装置は、前記媒体の搬送方向の長さが前記排出媒体積載部の前記媒体搬送方向の長さに比べて短く形成され、
    前記排出媒体積載部の上方且つ前記後処理装置向け排出口の排出方向下流側に後処理装置連結空間が形成され、
    前記後処理装置は、前記後処理装置の前記画像形成装置本体側壁面に対して前記画像形成装置本体側に突出し、且つ、前記後処理装置連結空間に食い込むように配置される後処理装置搬入部を有し、
    前記後処理装置搬入口と前記媒体搬送制御部材とが、前記後処理装置搬入部に配置された
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 少なくとも前記第1の後処理部の一部が前記後処理装置搬入部に配置された
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の後処理部は、前記媒体に折り筋を形成する折り筋形成装置により構成された
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004094276A (ja) * 1996-03-18 2004-03-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006264869A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成システム

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