JP2009168485A - 半導体デバイス試験装置とその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】補正制御を高速化して、処理能力の大幅な向上を可能にする。
【解決手段】搬送装置26は、半導体デバイス12を搬送し、半導体デバイス12の端子14とソケット18の試験用接点16を接触させる。第1の照明装置44は、半導体デバイス12の端子14を照射する。第2の照明装置52は、ソケット18の試験用接点16を照射する。輝度選択装置60は各照明輝度を選択する。補正演算装置72は、補正対象画像68と参照画像データ64とを比較して、搬送装置26が半導体デバイス12を支持する姿勢の補正データ70を取得する。搬送動作を停止させることなく、合成画像62を取得し、補正データ70を取得して、搬送装置26が半導体デバイス12を支持する姿勢を補正制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、多数の半導体デバイスの良否判定や特性試験を自動的に実行する半導体デバイス試験装置とその制御方法に関する。
電子機器に実装される半導体デバイスは、実装工程の前ラインにおいて、全数について良否判定試験が行なわれる。このために、半導体デバイスをトレイから取り出して、試験用端子に接触させ、良否判定の結果に応じて仕分けをするまでの処理を自動化した装置が利用されている。このとき、半導体デバイスを高速に高精度で搬送するための機構が各種開発されている(特許文献1参照)(特許文献2参照)(特許文献3参照)。
特開平9−281185号公報 特開2001−208794号公報 特開2005−55416号公報
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。例えば、全長5mm程の半導体デバイスをトレイから取り出して搬送し、試験用端子に接触させるまでに2秒程度を要する。試験には1.5秒程度の時間をかける。半導体デバイスの端子を試験用端子に正確に接触させるために、搬送終了直前に半導体デバイスの姿勢を補正する。搬送中に搬送を一時停止して、半導体デバイス等を写真撮影して画像処理し、所定の演算をして搬送装置の補正制御をする。この補正制御に全部で0.5秒程度の時間がかかっている。もちろん、搬送を一時停止させないで低速で搬送をして、処理タイミングを合わせることも可能である。しかしながら、いずれの場合でも、補正制御のための時間が搬送時間に占める時間は無視できない。数万個の半導体デバイスを対象に昼夜連続自動運転をするといった試験を行うことも少なくないため、補正制御のための時間は生産性向上の妨げになっていた。
上記の課題を解決するために、本発明は、補正制御を高速化して処理能力の大幅な向上を可能にした、半導体デバイス試験装置とその制御方法を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
半導体デバイスの端子と接触させる試験用接点を有するソケットと、上記半導体デバイスを所定の搬送経路を経て上記ソケットまで搬送し、上記半導体デバイスの端子と上記ソケットの試験用接点を接触させる搬送装置と、上記半導体デバイスの端子を照射する第1の照明装置と、上記半導体デバイスの端子の光像を撮像装置に導く第1の光学系と、上記ソケットの試験用接点を照射する第2の照明装置と、上記ソケットの試験用接点の光像を上記撮像装置に導く第2の光学系と、上記第1の照明装置の輝度と上記第2の照明装置の輝度とを選択する輝度選択装置と、姿勢補正済みの上記半導体デバイスの端子と上記ソケットの試験用接点の合成画像を、参照画像データとして記憶する記憶装置と、上記選択された輝度で上記第1の照明装置と上記第2の照明装置とを発光させて、上記撮像装置により、上記第1の光学系を通じて取得した上記半導体デバイスの端子の光像と、上記第2の光学系を通じて取得した上記ソケットの試験用接点の光像の合成画像を、補正対象画像として記憶する記憶装置と、上記補正対象画像と上記参照画像とを比較して、上記搬送装置が上記半導体デバイスを支持する姿勢の補正データを取得する補正演算装置と、上記搬送装置が、上記半導体デバイスを搬送中であって、当該半導体デバイスの端子と上記ソケットの試験用接点を接触させる前に、上記搬送動作を停止させることなく、上記合成画像を取得し、上記補正データを取得して、上記搬送装置が上記半導体デバイスを支持する姿勢を補正制御する補正制御装置とを備えたことを特徴とする半導体デバイス試験装置。
この装置は、1回の撮影で、半導体デバイスの端子とソケットの試験用接点の合成画像を取得する。それぞれ最適輝度に設定した別々の照明装置で照明して撮影するので、明瞭な合成画像が取得できる。これを予め用意した参照画像データと比較するので、速やかに姿勢制御のための補正データを演算できる。従って、搬送経路上で搬送中の半導体デバイスの姿勢を、搬送動作を止めたり低速運転をすることなく短時間で補正してしまうことができる。
〈構成2〉
構成1に記載の半導体デバイス試験装置において、上記半導体デバイスと上記ソケットが互いにほぼ同一直線上に対向したとき、上記第1の照明装置と上記第2の照明装置がほぼ同時に発光し、上記第1の光学系と上記第2の光学系は、上記半導体デバイスと上記ソケットとを結ぶ直線上に配置されて、上記半導体デバイスの端子の光像と上記ソケットの試験用接点の光像を重ねて上記撮像装置に導くハーフミラーを含むことを特徴とする半導体デバイス試験装置。
半導体デバイスと前記ソケットが互いにほぼ同一直線上に対向したとき、両者を同時に照明装置で照射して撮影するので、一挙に鮮明な合成画像を取得することができる。
〈構成3〉
構成1に記載の半導体デバイス試験装置において、上記搬送装置が、上記半導体デバイスをX軸方向に搬送し、当該半導体デバイスを上記ソケットに対向させてからZ軸方向に向きを変えて搬送し、上記半導体デバイスの端子と上記ソケットの試験用接点を接触させるように動作するとき、上記半導体デバイスをX軸方向に搬送中に、所定の位置で上記半導体デバイスの端子の光像を撮像装置に導く第1の光学系と、予め取得した上記ソケットの試験用接点の画像を記憶する撮影画像メモリと、この撮影画像メモリから読み出した画像と上記撮像装置の出力データを合成した合成画像を補正対象画像として記憶する記憶装置を備えることを特徴とする半導体デバイス試験装置。
半導体デバイスをどこで撮影しても、合成画像を生成できる。半導体デバイスをX軸方向に搬送中に撮影をすると、搬送姿勢の補正に十分な時間を残すことができる。
〈構成4〉
構成1乃至3のいずれかに記載の半導体デバイス試験装置において、光学系が同一のケースに一体に収容されて、光軸の少なくとも一部が重なり合っていることを特徴とする半導体デバイス試験装置。
半導体デバイスとソケットとを全く別々の光学系を使用して撮影できるが、装置が大型になり複雑化する。実施例のように、光学系が同一のケースに一体に収容されて、光軸の少なくとも一部が重なり合っていると、一系統のアクチュエータで駆動でき、構造も簡単で狂いも少ない。
〈構成5〉
半導体デバイスを所定の搬送経路を経てソケットまで搬送し、上記半導体デバイスの端子と上記ソケットの試験用接点を接触させる搬送装置と、上記半導体デバイスの端子を照射する第1の照明装置と、上記半導体デバイスの端子の光像を撮像装置に導く第1の光学系と、上記ソケットの試験用接点を照射する第2の照明装置と、上記ソケットの試験用接点の光像を上記撮像装置に導く第2の光学系とを設け、上記第1の照明装置の輝度と上記第2の照明装置の輝度とを、上記半導体デバイスと上記ソケットの組み合わせに従って選択し、姿勢補正済みの上記半導体デバイスの端子と上記ソケットの試験用接点の合成画像を、参照画像データとして記憶装置に記憶させ、上記選択された輝度で上記第1の照明装置と上記第2の照明装置とを発光させて、上記撮像装置により、上記第1の光学系を通じて取得した上記半導体デバイスの端子の光像と、上記第2の光学系を通じて取得した上記ソケットの試験用接点の光像の合成画像を、補正対象画像として記憶装置に記憶させ、上記補正対象画像と上記参照画像とを比較して、上記搬送装置が上記半導体デバイスを支持する姿勢の補正データを取得し、上記搬送装置が、上記半導体デバイスを搬送中であって、当該半導体デバイスの端子と上記ソケットの試験用接点を接触させる前に、上記搬送動作を停止させることなく、上記合成画像を取得し、上記補正データを取得して、上記搬送装置が上記半導体デバイスを支持する姿勢を補正制御することを特徴とする半導体デバイス試験装置の制御方法。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は半導体デバイス12とソケット18の説明図で、(a)は半導体デバイス12の平面図、(b)は半導体デバイス12の側面図、(c)はソケット18の平面図、(d)はソケット18の側面図である。
図に示すように、半導体デバイス12は、例えば、4本の端子14を備えている。ソケット18は、半導体デバイス12の端子14と接触させる4個の試験用接点16を有する。例えば、半導体デバイス12は5mm程度の寸法のもので、端子14の幅は1mm、長さは数mmである。試験用接点16は、端子14を押しつけて電気的な接続を確保することできる寸法に設定されている。
図2は、半導体デバイス12の試験開始状態を示し、(a)はその平面図、(b)は側面図と測定回路のブロック図である。
図は、半導体デバイス12を正確に位置合わせして、ソケット18上に配置し、半導体デバイス12の端子14を試験用接点16に押しつけた状態を示している。これで、良否判定回路20を用いて半導体デバイス12の通電試験や特性試験をして良否判定ができる。良否判定の結果、良品と判断されたものと不良品と判断されたものは、それぞれ図示しない別々のトレイに搬送されて収納される。良否判定回路20はそのための制御信号を搬送制御装置22に供給する。
図3は、半導体デバイス試験装置10の外観構成を示す斜視図である。
図のように、半導体デバイス12は、例えばトレイ24に多数整列されて収納されている。搬送装置26は、真空吸引ノズル等を利用して、トレイ24の中から半導体デバイス12を1個ずつ取り出す。搬送装置26はアクチュエータ28により、X軸方向30やY軸方向32やZ軸方向34に沿って自由に移動する。また、回転軸方向36に半導体デバイス12を回転させることもできる。半導体デバイス12はこうして、X軸方向30に搬送経路38に沿って搬送され、ソケット18の直上でZ軸方向34に方向転換してソケット18上に下降する。ソケット18と良否判定回路20とは、図示しない作業台上にしっかりと固定されている。
図4は半導体デバイス12とソケット18の位置ずれの説明図で、(a)と(b)はそれぞれ位置ずれを生じた場合の平面図、(c)はその側面図である。
図4(a)の例では、半導体デバイス12がソケット18の直上からやや右斜め上方に位置ずれしている。このとき、X軸方向30あるいはY軸方向32に半導体デバイス12の支持位置を補正すると、図2(a)に示すように正確に位置決めできる。図4(b)は、半導体デバイス12の角度も傾いてしまった例を示す。このときは、回転軸方向36の補正を加える。
図5は、搬送装置26が半導体デバイス12を支持した状態でその姿勢を補正するための説明図である。
実施例1では、例えば、半導体デバイス12を支持した搬送装置26をソケット18に向かって下降させるときに、X軸方向30とY軸方向32と回転軸方向36の補正を一挙に実行する。また実施例2では、X軸方向30の停止位置を正確に算定するとともに、半導体デバイス12をX軸方向30に搬送中にY軸方向32と回転軸方向36の補正をしてしまう。勿論、Y軸方向32と回転軸方向36のいずれかの補正をZ軸方向34方向に下降中に実行しても構わない。いずれの場合も、半導体デバイス12の搬送動作を一時停止することなくその姿勢を補正する。
図6は、半導体デバイス12とソケット18の合成画像を取得するための装置の斜視図である。
この図に示すように、実施例1では、半導体デバイス12とソケット18が互いにほぼ同一直線上に対向したときに、両者の合成画像を取得する。図の本体ケース40には、その端部の上下面に、第1の照明装置44と第2の照明装置52が取り付けられている。第1の照明装置44と第2の照明装置52とは、それぞれ筒の周囲に多数のLEDを配列して同時に発光させる構造のもので、半導体デバイス12の端子14やソケット18の試験用接点16を十分に明るく照射することができる。本体ケース40の内部には、ハーフミラー42が配置されている。また、選択された輝度で発光させることができる。
半導体デバイス12やソケット18を撮影するために、レンズ48や撮像装置43が収納されている。半導体デバイス12とハーフミラー42とレンズ48と撮像装置43を結ぶ光軸を形成するものを第1の光学系46と呼ぶことにする。また、ソケット18とハーフミラー42とレンズ48と撮像装置43を結ぶ光軸を形成するものを第2の光学系54と呼ぶことにする。撮影の際には、第1の照明装置44と第2の照明装置52がほぼ同時に発光する。
ハーフミラー42は、半導体デバイス12とソケット18とを結ぶ直線上に配置されている。こうして、これらの光学系は、半導体デバイス12の端子14の光像とソケット18の試験用接点16の光像を重ねて撮像装置に導く。なお、本体ケース40は、半導体デバイス12とソケット18とを撮影するときにこの図のような状態に配置され、その直後に待避して、半導体デバイス12がソケット18上に下降する動作を妨げないようにする。
図7は、実施例1の装置全体の機能ブロック図である。
図のように、半導体デバイス12は搬送装置26により所定の搬送経路38を経て搬送されて、ソケット18の直上に位置している。これから下降を開始して、半導体デバイス12の端子14とソケット18の試験用接点16を接触させる。ここで、半導体デバイス12とソケット18との間に、本体ケース40が挿入される。第1の照明装置44は、半導体デバイス12の端子14を照射する。第1の光学系46は、半導体デバイス12の端子14の光像を撮像装置43に導く。第2の照明装置52は、ソケット18の試験用接点16を照射する。第2の光学系54は、ソケット18の試験用接点16の光像を撮像装置に導く。
撮像装置43はCCD等の既知の撮影用デバイスである。第1の照明装置44と第2の照明装置52とをほぼ同時に発光させて、第1の光学系46を通じて取得した半導体デバイス12の端子14の光像と、第2の光学系を通じて取得したソケット18の試験用接点16の光像を撮像装置43で取得する。こうして得られた合成画像62を、補正対象画像68として記憶装置66に記憶させる。
輝度選択装置60は、第1の照明装置44の輝度と第2の照明装置52の輝度とを選択する機能を持つドライバである。この動作のために、記憶装置66に輝度データ58を記憶させておく。輝度データ58の具体例は、後で図8を用いて説明する。姿勢補正済みの半導体デバイス12の端子14とソケット18の試験用接点16の合成画像62を、参照画像データ64として記憶装置66に記憶する。この合成画像62は、図2の(a)に示したような状態の画像である。
輝度選択装置60と補正演算装置72と補正制御装置74と搬送制御装置22とは、コンピュータの演算処理装置により実現することができる。補正演算装置72は、補正対象画像68と参照画像とを比較して、搬送装置26が半導体デバイス12を支持する姿勢の補正データ70を取得する機能を持つ。補正制御装置74は、撮像装置43による合成画像62の取得動作と、補正演算装置72による補正データ70の取得動作とを制御する。さらに、補正制御装置74は、補正データ70を搬送制御装置22に供給して、搬送装置26の姿勢を制御させる機能を持つ。また、本体ケース40を図7に示す状態にした後、ただちにX軸方向30あるいはY軸方向32の方向に待避させる制御をする。
以上の構成により、搬送装置26が半導体デバイス12を搬送中であって、半導体デバイス12の端子14とソケット18の試験用接点16を接触させる前に、搬送動作を停止させることなく、合成画像62を取得し、補正データ70を取得して、搬送装置26が半導体デバイス12を支持する姿勢を補正制御することができる。
図8は輝度データの内容説明図である。
上記の装置は、半導体デバイス12の端子14とソケット18の試験用接点16の合成画像62を取得して、参照画像データ64と比較する。ここで、半導体デバイス12の端子14の撮影とソケット18の試験用接点16の撮影を別々に行っても、両者の画像を合成することは可能である。しかし、撮影した画像の明度やコントラストに差があると、合成したとき全体として画像にムラが生じる。これでは、次に説明する補正データの演算処理ができない。これらの画像を予めコンピュータで補正することもできる。しかしながら、補正処理に時間がかかるから、半導体デバイス12の搬送を一時停止させなければならない。
そこで、この実施例では、それぞれ最適輝度に設定した別々の照明装置で、半導体デバイス12の端子14とソケット18の試験用接点16を撮影する。これにより、撮影時にコントラストと明度が均質な画像データをただちに取得できる。半導体デバイス12の端子もソケット18の試験用接点16も、製品によって光反射率が異なる。これらの位置ずれを高精度に検出するためだから、その光反射率に依存した照明輝度が好ましい。そこで、図のように、予め、実測により、デバイスの製品番号(品種)と、ソケット18を使用するテスターの番号の組み合わせに対応する、デバイスの照明とテスターの照明の輝度データを取得しておく。これをデータテーブル化しておき、組み合わせを変更するたびに、該当する輝度を選択し直す。こうして、最適輝度に選定をして、鮮明な合成画像を得る。
図9は、補正データの演算処理方法説明図である。
図に示すように、補正対象画像68を参照画像データ64と比較するために、両者の差分値演算処理を行う。即ち、対応する画素の画素値の差の累積値を求める。2つの画像が完全に重なり合えば差分値76はゼロである。両者の位置ずれに応じて差分値76が増減する。例えば、補正演算装置72は、まず、補正対象画像68をX軸方向に前後にシフトさせて、X軸補正78を行い、差分値76が最小値を示すシフト量を求める。次に、同様の要領でY軸補正80を行い、差分値76が最小値を示すシフト量を求める。さらに、同様の要領で回転軸補正82を行い、差分値76が最小値を示すシフト量を求める。その結果得られたシフト量が、それぞれX軸補正データ84、Y軸補正データ86、回転軸補正データ88になる。なお、画像の位置ずれを検出する方法は、既知の他の任意の方法で構わない。
以上の処理により、速やかに姿勢制御のための補正データ70を演算できる。従って、搬送経路38上で搬送中の半導体デバイス12の姿勢を、搬送動作を止めることなく補正してしまうことができる。図7の構成の装置では、半導体デバイス12とソケット18が互いにほぼ同一直線上に対向したとき、両者を同時に照明装置で照射して撮影するので、一挙に鮮明な合成画像62を取得することができる。
また、半導体デバイス12を撮影するための光学系とソケット18を撮影するための光学系が同一のケースに一体に収容されて、光軸の少なくとも一部が重なり合っているので、一系統のアクチュエータ28で本体ケース40を前後に駆動でき、構造も簡単で狂いも少ないという効果がある。
なお、上記の試験の対象となる半導体デバイス12は、試験装置に接続する端子14を持ち、自動的に良否判定等の試験ができるものならばなんでもよい。ソケット18は、半導体デバイス12の端子14と接触させる試験用接点16を有するものであればよく、その構成や接点数等は任意である。また、試験も、良否判定のほか、任意の各種の特性試験ができるものに適用できる。搬送装置26の構成や搬送経路38の構成も任意である。
半導体デバイス12の端子14とソケット18の試験用接点16とは、試験が可能な程度に電気的に接触すればよい。第1の照明装置44と第2の照明装置52とは、それぞれ別々に輝度を制御される。光源の種類は任意である。LEDアレイ等が好ましい。第1の光学系46と第2の光学系は、撮像装置に入力する部分の光軸が重なり合っていればよい。輝度選択装置60は、半導体デバイス12とソケット18とが指定されたときに、補正データ70を参照して、自動的に第1の照明装置44と第2の照明装置52の輝度を選択することが好ましい。しかし、直接輝度データ58が入力された場合でも、その選択された輝度データ58に従って、第1の照明装置44と第2の照明装置52を制御するようにしてよい。実験によれば、半導体デバイス12の搬送を停止することなく補正制御をすることができるので、搬送を一時停止する従来装置に比べて、デバイス1個あたり、0.3〜0.5秒ほど、処理時間を短縮することができた。
図10は実施例2の半導体デバイス試験装置10を示す機能ブロック図である。
図の装置は、既に説明した実施例1の装置と同様に、搬送装置26が、半導体デバイス12をX軸方向30に搬送し、半導体デバイス12をソケット18に対向させてからZ軸方向34に向きを変えて搬送する。即ち、ソケット18の直上で半導体デバイス12を下降させ、半導体デバイス12の端子14とソケット18の試験用接点16を接触させる。
実施例1では、半導体デバイス12を下降する前に図の破線の位置に本体ケース40を挿入し、半導体デバイス12とソケット18を撮影した。そして、すぐに本体ケース40を待避させて、半導体デバイス12の下降を妨げないようにした。しかし、実施例1では、半導体デバイス12が下降するときに、画像処理と補正データの演算処理と姿勢制御とを完了しなければならない。これに対して、実施例2では、もっと早い時期に半導体デバイス12を撮影する。即ち、半導体デバイス12をX軸方向30に搬送中に、所定の位置で半導体デバイス12の端子14の光像を撮影する。本体ケース40自体の構成は、実施例1のものと同様で構わない。
また、ソケット18の試験用接点16は、予め撮影しておく。そして、撮影画像メモリ90に、ソケット18の試験用接点16の画像データを記憶しておく。この撮影画像メモリ90から読み出した画像データと、撮像装置43の出力データを合成して、合成画像62を得る。これを補正対象画像68として記憶装置66に記憶する。
半導体デバイス12をトレイ24から取り出して搬送すると、その姿勢は大きくばらつくおそれがある。従って、その都度姿勢を補正する必要がある。また、ソケット18は一度固定すれば移動しないが、少なくともソケット18を交換して固定した作業の直後には、撮影が必要である。半導体デバイス12は搬送のつど撮影をするが、ソケット18は1回撮影をしておけば、その撮影画像を記憶しておいて、再利用することもできる。半導体デバイス12を搬送経路38上のどこで撮影しても、合成画像62を生成できる。半導体デバイス12をX軸方向30に搬送中に撮影をすると、高速搬送をしていても搬送姿勢の補正に十分な時間を残すことができる。
なお、上記のように、半導体デバイスの搬送を停止せずに最適位置で写真撮影をするには、その正確な位置検出が必要になる。透過型の光学センサを搬送路中に配置して位置検出をすることが考えられる。しかし、光学センサの正確な位置決めが必要になり、光学センサの汚れによる感度の低下は誤動作を招く。また、光学センサの出力信号を待って装置の各部を制御するのでは、信号の伝送遅延等も考慮すると、応答の高速化に限界がある。これを解決するために、例えば、搬送装置の駆動モータに直結されている位置検出装置(レゾルバ等)の出力信号を利用するとよい。この位置検出装置の出力信号を利用すると、位置と時間との関係を演算処理して、早期に到達予告信号を生成できる。例えば、位置検出装置の出力パルスをカウントして、設定したカウント値で撮影をするというように、撮影タイミングを直接制御できる。これにより、正確に最適位置での写真撮影が可能になる。
半導体デバイス12とソケット18の説明図で、(a)は半導体デバイス12の平面図、(b)は半導体デバイス12の側面図、(c)はソケット18の平面図、(d)はソケット18の側面図である。 半導体デバイス12の試験開始状態を示し、(a)はその平面図、(b)は側面図と測定回路のブロック図である。 半導体デバイス試験装置10の外観構成を示す斜視図である。 半導体デバイス12とソケット18の位置ずれの説明図で、(a)と(b)はそれぞれ位置ずれを生じた場合の平面図、(c)はその側面図である。 搬送装置26が半導体デバイス12を支持した状態でその姿勢を補正するための説明図である。 半導体デバイス12とソケット18の合成画像を取得するための装置の斜視図である。 実施例1の装置全体の機能ブロック図である。 輝度データの内容説明図である。 補正データの演算処理方法説明図である。 実施例2の半導体デバイス試験装置10を示す機能ブロック図である。
符号の説明
10 半導体デバイス試験装置
12 半導体デバイス
14 端子
16 試験用接点
18 ソケット
20 良否判定回路
22 搬送制御装置
24 トレイ
26 搬送装置
28 アクチュエータ
30 X軸方向
32 Y軸方向
34 Z軸方向
36 回転軸方向
38 搬送経路
40 本体ケース
42 ハーフミラー
43 撮像装置
44 第1の照明装置
46 第1の光学系
48 レンズ
52 第2の照明装置
54 第2の光学系
58 輝度データ
60 輝度選択装置
62 合成画像
64 参照画像データ
66 記憶装置
68 補正対象画像
70 補正データ
72 補正演算装置
74 補正制御装置
76 差分値
78 X軸補正
80 Y軸補正
82 回転軸補正
84 X軸補正データ
86 Y軸補正データ
88 回転軸補正データ
90 撮影画像メモリ

Claims (5)

  1. 半導体デバイスの端子と接触させる試験用接点を有するソケットと、
    前記半導体デバイスを所定の搬送経路を経て前記ソケットまで搬送し、前記半導体デバイスの端子と前記ソケットの試験用接点を接触させる搬送装置と、
    前記半導体デバイスの端子を照射する第1の照明装置と、
    前記半導体デバイスの端子の光像を撮像装置に導く第1の光学系と、
    前記ソケットの試験用接点を照射する第2の照明装置と、
    前記ソケットの試験用接点の光像を前記撮像装置に導く第2の光学系と、
    前記第1の照明装置の輝度と前記第2の照明装置の輝度とを選択する輝度選択装置と、
    姿勢補正済みの前記半導体デバイスの端子と前記ソケットの試験用接点の合成画像を、参照画像データとして記憶する記憶装置と、
    前記選択された輝度で前記第1の照明装置と前記第2の照明装置とを発光させて、前記撮像装置により、前記第1の光学系を通じて取得した前記半導体デバイスの端子の光像と、前記第2の光学系を通じて取得した前記ソケットの試験用接点の光像の合成画像を、補正対象画像として記憶する記憶装置と、
    前記補正対象画像と前記参照画像とを比較して、前記搬送装置が前記半導体デバイスを支持する姿勢の補正データを取得する補正演算装置と、
    前記搬送装置が、前記半導体デバイスを搬送中であって、当該半導体デバイスの端子と前記ソケットの試験用接点を接触させる前に、前記搬送動作を停止させることなく、前記合成画像を取得し、前記補正データを取得して、前記搬送装置が前記半導体デバイスを支持する姿勢を補正制御する補正制御装置とを備えたことを特徴とする半導体デバイス試験装置。
  2. 請求項1に記載の半導体デバイス試験装置において、
    前記半導体デバイスと前記ソケットが互いにほぼ同一直線上に対向したとき、前記第1の照明装置と前記第2の照明装置がほぼ同時に発光し、前記第1の光学系と前記第2の光学系は、前記半導体デバイスと前記ソケットとを結ぶ直線上に配置されて、前記半導体デバイスの端子の光像と前記ソケットの試験用接点の光像を重ねて前記撮像装置に導くハーフミラーを含むことを特徴とする半導体デバイス試験装置。
  3. 請求項1に記載の半導体デバイス試験装置において、
    前記搬送装置が、前記半導体デバイスをX軸方向に搬送し、当該半導体デバイスを前記ソケットに対向させてからZ軸方向に向きを変えて搬送し、前記半導体デバイスの端子と前記ソケットの試験用接点を接触させるように動作するとき、前記半導体デバイスをX軸方向に搬送中に、所定の位置で前記半導体デバイスの端子の光像を撮像装置に導く第1の光学系と、予め取得した前記ソケットの試験用接点の画像を記憶する撮影画像メモリと、この撮影画像メモリから読み出した画像と前記撮像装置の出力データを合成した合成画像を補正対象画像として記憶する記憶装置を備えることを特徴とする半導体デバイス試験装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体デバイス試験装置において、
    光学系が同一のケースに一体に収容されて、光軸の少なくとも一部が重なり合っていることを特徴とする半導体デバイス試験装置。
  5. 半導体デバイスを所定の搬送経路を経てソケットまで搬送し、前記半導体デバイスの端子と前記ソケットの試験用接点を接触させる搬送装置と、前記半導体デバイスの端子を照射する第1の照明装置と、前記半導体デバイスの端子の光像を撮像装置に導く第1の光学系と、前記ソケットの試験用接点を照射する第2の照明装置と、前記ソケットの試験用接点の光像を前記撮像装置に導く第2の光学系とを設け、
    前記第1の照明装置の輝度と前記第2の照明装置の輝度とを、前記半導体デバイスと前記ソケットの組み合わせに従って選択し、
    姿勢補正済みの前記半導体デバイスの端子と前記ソケットの試験用接点の合成画像を、参照画像データとして記憶装置に記憶させ、
    前記選択された輝度で前記第1の照明装置と前記第2の照明装置とを発光させて、前記撮像装置により、前記第1の光学系を通じて取得した前記半導体デバイスの端子の光像と、前記第2の光学系を通じて取得した前記ソケットの試験用接点の光像の合成画像を、補正対象画像として記憶装置に記憶させ、
    前記補正対象画像と前記参照画像とを比較して、前記搬送装置が前記半導体デバイスを支持する姿勢の補正データを取得し、
    前記搬送装置が、前記半導体デバイスを搬送中であって、当該半導体デバイスの端子と前記ソケットの試験用接点を接触させる前に、前記搬送動作を停止させることなく、前記合成画像を取得し、前記補正データを取得して、前記搬送装置が前記半導体デバイスを支持する姿勢を補正制御することを特徴とする半導体デバイス試験装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111766409A (zh) * 2019-04-02 2020-10-13 精英电脑股份有限公司 板件构件的即时定位装置与方法

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