JP2009168405A - 蒸気発生器の製造方法および伝熱管挿入治具 - Google Patents

蒸気発生器の製造方法および伝熱管挿入治具 Download PDF

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Abstract

【課題】伝熱管の挿入工程を容易化できる蒸気発生器の製造方法および伝熱管挿入治具を提供すること。
【解決手段】この蒸気発生器の製造方法では、管孔を有する複数の管支持板が配列されると共に、伝熱管が管支持板の管孔に対して順次挿入されて配置される。また、伝熱管が所定の引込開始位置まで押し込まれて管支持板に挿入される伝熱管押込ステップと、伝熱管が引込開始位置から挿入方向に引き込まれて管支持板に挿入される伝熱管引込ステップとが行われる。ここで、伝熱管の挿入工程では、相互に係合する第一挿入治具と第二挿入治具とが用いられる。まず、伝熱管押込ステップにて、伝熱管の挿入側の端部に第一挿入治具が取り付けられる。次に、伝熱管引込ステップにて、第二挿入治具が第一挿入治具に係合されて引き込まれることにより伝熱管が所定の引込完了位置まで引き込まれる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、蒸気発生器の製造方法および伝熱管挿入治具に関し、さらに詳しくは、伝熱管の挿入工程を容易化できる蒸気発生器の製造方法および伝熱管挿入治具に関する。
近年の蒸気発生器の製造方法では、管孔を有する複数の管支持板が配列され、これらの管支持板の管孔に対して伝熱管が順次挿入されることにより、伝熱管が設置される。
かかる構成を採用する従来の蒸気発生器の製造方法として、特許文献1に記載される技術が知られている。従来の蒸気発生器の製造方法では、長尺な伝熱管挿入治具が用いられ、伝熱管の引き込み作業のみにより、伝熱管が複数の管支持板の管孔に対して順次挿入されて設置される。
実用新案登録第2507053号公報
この発明は、伝熱管の挿入工程を容易化できる蒸気発生器の製造方法および伝熱管挿入治具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる蒸気発生器の製造方法は、管孔を有する複数の管支持板が配列されると共に、伝熱管が前記管支持板の管孔に対して順次挿入されて配置される蒸気発生器の製造方法であって、前記伝熱管が所定の引込開始位置まで押し込まれて前記管支持板に挿入される伝熱管押込ステップと、前記伝熱管が前記引込開始位置から挿入方向に引き込まれて前記管支持板に挿入される伝熱管引込ステップとを含み、且つ、相互に係合する第一挿入治具と第二挿入治具とが用いられ、前記伝熱管押込ステップにて、前記伝熱管の挿入側の端部に前記第一挿入治具が取り付けられると共に、前記伝熱管引込ステップにて、前記第二挿入治具が前記第一挿入治具に係合されて引き込まれることにより前記伝熱管が所定の引込完了位置まで引き込まれることを特徴とする。
この蒸気発生器の製造方法では、相互に係合する第一挿入治具と第二挿入治具とが用いられ、伝熱管押込ステップにて、伝熱管の挿入側の端部に第一挿入治具が取り付けられる。そして、伝熱管引込ステップにて、第二挿入治具が第一挿入治具に係合されて引き込まれることにより、伝熱管が所定の引込完了位置まで引き込まれる。かかる構成では、第一挿入治具と第二挿入治具とが係合するので、第二挿入治具を用いた伝熱管の引き込み作業(伝熱管引込ステップ)が容易である。これにより、伝熱管の挿入工程が容易化される利点がある。
また、この発明にかかる蒸気発生器の製造方法は、複数の前記管支持板と単一の管板とが一列に配列されると共に前記伝熱管が複数の前記管支持板および前記管板に挿入されるときに、前記第一挿入治具が前記管板の管孔に挿入されたときの位置を前記引込開始位置とする。
一般に、管板は、管支持板よりも肉厚な構造を有する。したがって、この蒸気発生器の製造方法では、第一挿入治具が管板の管孔内にあるときに第一挿入治具と第二挿入治具とを係合させるので、その係合作業が容易となる利点がある。
また、この発明にかかる蒸気発生器の製造方法は、前記第一挿入治具が前記伝熱管の挿入側の端部に差し込まれると共に前記伝熱管の内部に付勢して固定される構造を有する。
この蒸気発生器の製造方法では、第一挿入治具の外径を伝熱管の外径に合わせ得る(例えば、同一径とできる)ので、第一挿入治具が管孔への伝熱管の挿入を阻害しない。これにより、伝熱管の挿入工程が容易化される利点がある。
また、この発明にかかる蒸気発生器の製造方法は、前記第一挿入治具の挿入側の端部がテーパ形状を有する。
この蒸気発生器の製造方法では、第一挿入治具が挿入側端部のテーパ面を鉛直下向きにして伝熱管に取り付けられる。すると、伝熱管の挿入時にて伝熱管が自重により撓んだときに、このテーパ面が管孔に引っ掛かることにより、伝熱管が管孔内に適正にガイドされる。これにより、伝熱管の挿入工程が容易化される利点がある。
また、この発明にかかる蒸気発生器の製造方法は、前記第一挿入治具がキー溝状の係合部を有すると共に、前記第二挿入治具がキー状の係合部を有する。
この蒸気発生器の製造方法では、第二挿入治具のキー状の係合部が第一挿入治具のキー溝状の係合部に差し込まれてロックされることにより、第一挿入治具と第二挿入治具とが係合する。したがって、第一挿入治具と第二挿入治具との係合が手探りで行われる作業条件下にて、簡易に作業を行い得る。これにより、伝熱管の挿入工程が容易化される利点がある。
また、この発明にかかる蒸気発生器の製造方法は、前記第二挿入治具が長尺な本体部と前記本体部の端部に形成された前記係合部とを有すると共に、前記本体部の長手方向に目盛りが形成される。
この蒸気発生器の製造方法では、伝熱管引込ステップにて、一対の第二挿入治具が用いられて伝熱管の左右の端部が引き込まれるときに、本体部の目盛りを目安として引込作業が行われる。これにより、伝熱管の左右の引き込み量が均一化されて、伝熱管の変形が低減される利点がある。
また、この発明にかかる伝熱管挿入治具は、管孔を有する複数の管支持板が配列されると共に、伝熱管が前記管支持板の管孔に対して順次挿入されて配置される蒸気発生器の製造方法に用いられる伝熱管挿入用治具であって、伝熱管の挿入側の端部に取り付けられる第一挿入治具と、前記第二挿入治具に係合する第二挿入治具とを備え、且つ、伝熱管の挿入時にて、前記第二挿入治具が前記第一挿入治具に係合すると共に前記第二挿入治具が伝熱管の挿入方向に引き込まれることにより、伝熱管が管支持板に挿入されることを特徴とする。
この発明にかかる蒸気発生器の製造方法では、相互に係合する第一挿入治具と第二挿入治具とが用いられ、伝熱管押込ステップにて、伝熱管の挿入側の端部に第一挿入治具が取り付けられる。そして、伝熱管引込ステップにて、第二挿入治具が第一挿入治具に係合されて引き込まれることにより、伝熱管が所定の引込完了位置まで引き込まれる。かかる構成では、第一挿入治具と第二挿入治具とが係合するので、第二挿入治具を用いた伝熱管の引き込み作業(伝熱管引込ステップ)が容易である。これにより、伝熱管の挿入工程が容易化される利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1〜図6は、この発明の実施例にかかる蒸気発生器の製造方法を示す説明図である。図7〜図14は、図1に記載した蒸気発生器の製造方法に用いられる伝熱管挿入治具を示す説明図である。図15は、原子力プラントの構成を示す説明図である。図16は、図15に記載した原子力プラントの蒸気発生器の構成を示す説明図である。
[原子力プラント]
原子力プラント100には、例えば、加圧水型軽水炉原子力発電設備がある(図15参照)。この原子力プラント100では、原子炉格納容器110、原子炉120、加圧器130、蒸気発生器140およびポンプ150が一次冷却材管160により順次連結されて、一次冷却材の循環経路(一次系循環経路)が構成される。また、蒸気発生器140とタービン210との間に二次冷却材の循環経路(二次系循環経路)が構成される。
この原子力プラント100では、まず、一次冷却材が原子炉120にて加熱されて高温・高圧となり、加圧器130にて加圧されて圧力を一定に維持されつつ蒸気発生器140に供給される。次に、蒸気発生器140にて一次冷却材と二次冷却材との熱交換が行われることにより、二次冷却材が蒸発して蒸気となる。そして、この蒸気となった二次冷却材がタービン210に供給されることにより、タービン210が駆動されて発電機220に動力が供給される。なお、蒸気発生器140を通過した一次冷却材は、一次冷却材管160を介して回収されて原子炉120側に供給される。また、タービン210を通過した二次冷却水は、復水器230にて冷却された後に、二次冷却材管240を介して回収されて蒸気発生器140に供給される。
[蒸気発生器]
蒸気発生器140は、胴部141と、複数の伝熱管142と、気水分離器143と、湿分分離器144とを有する(図16参照)。胴部141は、略円筒形状かつ中空密閉構造を有し、長手方向を鉛直方向に向けて配置される。また、胴部141は、管板1411および仕切板1412により区画されて成る一対の水室1413、1414を底部に有する。この水室1413(1414)は、入口側ノズル1415(出口側ノズル1416)を介して一次冷却材管160に接続される。伝熱管142は、略U字形状を有し、両端部を鉛直下方に向けて胴部141内に配置される。このとき、伝熱管142の両端部が管板1411に挿入されて支持され、また、入口側水室1413および出口側水室1414に対してそれぞれ開口する。また、円筒形状を有する管群外筒145が胴部141内に配置され、この管群外筒145内に複数の伝熱管142が配置される。また、管群外筒145内には、複数の管支持板146が所定間隔を隔てて配列され、これらの管支持板146により各伝熱管142が支持される。また、管群外筒145は、胴部141の内壁に対して隙間を開けて配置される。気水分離器143は、給水を蒸気と熱水とに分離する装置である。湿分分離器144は、分離された蒸気の湿分を除去して乾き蒸気に近い状態とする装置である。
この蒸気発生器140では、一次冷却材が入口側ノズル1415から入口側水室1413に流入し、伝熱管142を通って出口側水室1414に入り、出口側ノズル1416から外部に排出される。また、二次冷却材が給水管147から胴部141内に導入されて管群外筒145内を通る。このとき、一次冷却材と二次冷却材との熱交換が行われて、二次冷却材が加熱される。そして、この二次冷却材が気水分離器143および湿分分離器144を通過することにより、二次冷却水の蒸気成分が取り出されてタービン210側に供給される。
[蒸気発生器の製造方法]
この蒸気発生器140では、管板1411および管支持板146に複数の管孔が設けられ、これらの管孔に対して各伝熱管142が順次挿入されて配置される(図1参照)。このとき、まず、伝熱管142が管支持板146の所定の引込開始位置まで押し込まれて挿入され(伝熱管押込ステップ)、その後に、この引込開始位置から挿入方向に引き込まれる(伝熱管引込ステップ)(図2〜図4参照)。また、相互に係合する第一挿入治具10と第二挿入治具20とが用いられる(図7および図9参照。これらの挿入治具10、20については後述する。)。そして、伝熱管押込ステップにて、伝熱管142の挿入側の端部に第一挿入治具10が取り付けられる。また、伝熱管引込ステップにて、第二挿入治具20が第一挿入治具10に係合されて引き込まれることにより、伝熱管142が所定の引込完了位置まで引き込まれる。
例えば、この実施例では、伝熱管142の挿入工程にて、胴部141および管群外筒145が組み立てられた状態で横設され、また、管群外筒145内に7枚の管支持板146が所定間隔を隔てて配置される(図1参照)。また、胴部141の端部には、管板1411が取り付けられる。また、搬送台300が胴部141の上方側(管板1411に対して反対側)に設置され、この搬送台300上に伝熱管142が載せられる。また、管支持板146および管板1411には、形式により異なるがそれぞれ2万個の管孔が形成される。そして、一対の管孔に対して1本の伝熱管142が挿入され、合計1万本の伝熱管142が設置される。このとき、伝熱管142のU字部が半球状となるように、伝熱管142のU字部の径が規定される。
伝熱管押込ステップでは、まず、伝熱管142の挿入側端部(U字形状の両端部)に、第一挿入治具10が取り付けられる。次に、作業員が搬送台300に載せられた伝熱管142を手作業で繰り出しつつ、伝熱管142を押し込んで管支持板146の管孔に挿入する(図2および図5参照)。このとき、伝熱管142は、形式により異なるが7枚の管支持板146に対して胴部141の上方側から順に挿入され、その先端にある第一挿入治具10が管板1411の管孔に挿入されるまで(引込開始位置に到達するまで)押し込まれる(図2参照)。次に、伝熱管引込ステップでは、伝熱管142が引込開始位置から所定の挿入完了位置まで引き込まれる。このとき、第二挿入治具20が用いられる。具体的には、第二挿入治具20が管板1411の水室1413、1414側の端面から管孔に挿入されて、第一挿入治具10と係合する。そして、この第二挿入治具20が伝熱管142の挿入方向に引き込まれることにより、伝熱管142が管板1411の端面(引込完了位置)まで引き込まれる(図3〜図6参照)。また、このとき、一対の第二挿入治具20が用いられて、伝熱管142の左右の端部が同時かつ均等に引き込まれる。これにより、伝熱管142の左右の引き込み量が均一化されて、伝熱管142の変形が低減される。
[第一挿入治具]
第一挿入治具10は、本体部11と、先端部12と、一対のOリング13とを有し、略円筒形状を有する(図7参照)。本体部11は、伝熱管142の先端部に差し込まれる部分である。先端部12は、軸方向に対して傾斜するテーパ形状(竹槍型形状)を有し、本体部11に対して一体形成される。また、一対の0リング13、13は、本体部11に対して嵌め込まれて設置される。これらのOリング13、13は、本体部11内にあるボルト14の回転により拡径する。
この第一挿入治具10は、伝熱管押込ステップにて、伝熱管142の挿入側端部(U字形状の両端部)に本体部11を差し込んで設置される(図8参照)。また、このとき、本体部11内のボルト14が専用工具により回されて、Oリング13、13が拡径される。これにより、第一挿入治具10が伝熱管142内に固定される。また、先端部12のテーパ面が鉛直下向きとなるように、第一挿入治具10が伝熱管142に取り付けられる。
伝熱管押込ステップでは、この第一挿入治具10を先端ガイドとして、伝熱管142が管支持板146および管板1411に押し込まれて挿入される。このとき、第一挿入治具10の先端部12がテーパ面を鉛直下向きにして管支持板146の管孔あるいは管板1411の管孔に挿入される。すると、伝熱管142が自重により撓んで第一挿入治具10の先端部12が鉛直下方に変位したときに、この先端部12のテーパ面が伝熱管142を管支持板146の管孔あるいは管板1411の管孔にガイドする。これにより、伝熱管142が適正に挿入される。
[第二挿入治具]
第二挿入治具20は、本体部21と、先端部22と、ハンドル部23とを有する(図9参照)。本体部21は、長尺なパイプ部材である。先端部22は、本体部21の先端に取り付けられ、第一挿入治具10の先端部12に差し込み可能な外径を有する(図10参照)。また、先端部22には、キー状の係合部24、24が形成される(図11参照)。一方、第一挿入治具10の先端部12には、このキー状の係合部24、24に係合するキー溝状の係合部15が形成される。ハンドル部23は、環状形状を有し、本体部21の後端に形成される。
伝熱管引込ステップでは、伝熱管142が所定の引込開始位置(第一挿入治具10が管板1411内に至る位置)まで挿入されたときに、第二挿入治具20を第一挿入治具10に係合させる作業が行われる(図13参照)。この作業では、第二挿入治具20の先端部22が第一挿入治具10の先端部12に差し込まれ、第二挿入治具20のハンドル部23が90度回転操作されて、第二挿入治具20の係合部(キー)24、24と第一挿入治具10の係合部(キー溝)15とが係合(ロック)される。その後に、第二挿入治具20が引き込まれることにより、伝熱管142が引込完了位置(管板1411の端面)まで引き込まれる。
[効果]
以上説明したように、この蒸気発生器の製造方法では、相互に係合する第一挿入治具10と第二挿入治具20とが用いられ、伝熱管押込ステップにて、伝熱管142の挿入側の端部に第一挿入治具10が取り付けられる(図8参照)。そして、伝熱管引込ステップにて、第二挿入治具20が第一挿入治具10に係合されて引き込まれることにより、伝熱管142が所定の引込完了位置まで引き込まれる。かかる構成では、第一挿入治具10と第二挿入治具20が係合するので、第二挿入治具20を用いた伝熱管142の引き込み作業(伝熱管引込ステップ)が容易である。これにより、伝熱管の挿入工程が容易化される利点がある。例えば、引き込み用の挿入治具(第二挿入治具)を伝熱管に対して直接係合させて伝熱管を引き込む構成では、挿入治具と伝熱管とを係合させる作業が容易でなく、伝熱管の引き込み作業が繁雑となるという課題がある。
また、かかる構成では、伝熱管押込ステップのみが行われて伝熱管が所定の挿入完了位置まで押し込まれる構成と比較して、伝熱管の挿入工程が容易化される利点がある。例えば、複数かつU字型の伝熱管が径方向に層状に配置される蒸気発生器では、伝熱管が大型化するに連れて、最外周に配置される伝熱管と最内周に配置される伝熱管との径差が大きくなる。すると、内周側に配置される伝熱管を手作業で押し込むときに、作業員の手が届かず、既設の伝熱管に体を預けなくてはならない場合が生じ得る。すると、伝熱管が変形して製品の品質が悪化するおそれがある。
また、かかる構成では、伝熱管押込ステップが行われた後に伝熱管引込ステップが行われて、伝熱管142が引き込まれて挿入されるので(図2〜図4参照)、作業スペースが小さいという利点がある。例えば、伝熱管引込ステップのみが行われて伝熱管が所定の挿入完了位置まで引き出される構成では、挿入前の伝熱管を設置するスペース(搬送台300の設置スペース)と、管板側にて伝熱管を引き込むためのスペース(特に、引き込み用の挿入治具)との双方が必要となる。すると、長尺な伝熱管が用いられる蒸気発生器では、伝熱管の挿入作業に必要な作業スペースが大型化するという問題がある。特に、伝熱管の挿入作業は、一般にクリーンルームで行われるため、大規模な作業スペースを確保できないという問題もある。
また、この蒸気発生器の製造方法では、上記のように、複数の管支持板146と単一の管板1411とが一列に配列され、伝熱管142がこれらの管支持板146および管板1411に挿入される。このとき、第一挿入治具10が管板1411の管孔に挿入されたときの位置を引込開始位置とすることが好ましい(図14参照)。一般に、管板1411は、管支持板146よりも肉厚な構造を有する。したがって、第一挿入治具10が管板1411の管孔内にあるときに第一挿入治具10と第二挿入治具20とを係合させることとすれば、その係合作業(図13参照)が容易となる利点がある。例えば、第一挿入治具が宙に浮いている状態では、第一挿入治具と第二挿入治具との係合が手探りで行われることから、その作業が困難となる。
また、この蒸気発生器の製造方法では、第一挿入治具10が伝熱管142の挿入側の端部に差し込まれると共に伝熱管142の内部に付勢して固定される構造を有することが好ましい(図8参照)。かかる構成では、第一挿入治具10の外径を伝熱管142の外径に合わせ得る(例えば、同一径とできる)ので、第一挿入治具10が管孔への伝熱管142の挿入を阻害しない。これにより、伝熱管の挿入工程が容易化される利点がある。
また、この蒸気発生器の製造方法では、第一挿入治具10の挿入側の端部(先端部12)がテーパ形状を有することが好ましい(図7参照)。かかる構成では、第一挿入治具10が挿入側端部のテーパ面を鉛直下向きにして伝熱管142に取り付けられる。すると、伝熱管142の挿入時にて伝熱管142が自重により撓んだときに、このテーパ面が管孔に引っ掛かることにより、伝熱管142が管孔内に適正にガイドされる。これにより、伝熱管の挿入工程が容易化される利点がある。また、かかる構成では、第一挿入治具10の挿入側の端部がテーパ形状を有することにより、第一挿入治具10が軽量化される。これにより、挿入工程での伝熱管142の撓みが低減される利点がある。
また、この蒸気発生器の製造方法では、第一挿入治具10がキー溝状の係合部15を有すると共に、第二挿入治具20がキー状の係合部24を有することが好ましい(図10〜図12参照)。かかる構成では、第二挿入治具20のキー状の係合部24が第一挿入治具10のキー溝状の係合部15に差し込まれてロックされることにより、第一挿入治具10と第二挿入治具20とが係合する(図13参照)。したがって、第一挿入治具10と第二挿入治具20との係合が手探りで行われる作業条件下にて、簡易に作業を行い得る。これにより、伝熱管の挿入工程が容易化される利点がある。
また、この蒸気発生器の製造方法では、上記のように、第二挿入治具20が長尺な本体部21とこの本体部21の端部に形成された係合部24とを有する(図9〜図11参照)。このとき、本体部21の長手方向に目盛りが形成されることが好ましい(図示省略)。かかる構成では、伝熱管引込ステップにて、一対の第二挿入治具20が用いられて伝熱管142の左右の端部が引き込まれるときに、本体部21の目盛りを目安として引込作業が行われる。これにより、伝熱管142の左右の引き込み量が均一化されて、伝熱管142の変形が低減される利点がある。
なお、第二挿入治具20の本体部21の目盛りは、例えば、本体部21の長手方向に等ピッチで形成されたケガキ線であっても良いし、本体部21に付されたマークや色彩であっても良い(図示省略)。また、本体部21の目盛りは、例えば、1[mm]ピッチで形成される。
以上のように、この発明にかかる蒸気発生器の製造方法および伝熱管挿入治具は、伝熱管の挿入工程を容易化できる点で有用である。
この発明の実施例にかかる蒸気発生器の製造方法を示す説明図である。 この発明の実施例にかかる蒸気発生器の製造方法を示す説明図である。 この発明の実施例にかかる蒸気発生器の製造方法を示す説明図である。 この発明の実施例にかかる蒸気発生器の製造方法を示す説明図である。 この発明の実施例にかかる蒸気発生器の製造方法を示す説明図である。 この発明の実施例にかかる蒸気発生器の製造方法を示す説明図である。 図1に記載した蒸気発生器の製造方法に用いられる伝熱管挿入治具を示す説明図である。 図1に記載した蒸気発生器の製造方法に用いられる伝熱管挿入治具を示す説明図である。 図1に記載した蒸気発生器の製造方法に用いられる伝熱管挿入治具を示す説明図である。 図1に記載した蒸気発生器の製造方法に用いられる伝熱管挿入治具を示す説明図である。 図1に記載した蒸気発生器の製造方法に用いられる伝熱管挿入治具を示す説明図である。 図1に記載した蒸気発生器の製造方法に用いられる伝熱管挿入治具を示す説明図である。 図1に記載した蒸気発生器の製造方法に用いられる伝熱管挿入治具を示す説明図である。 図1に記載した蒸気発生器の製造方法に用いられる伝熱管挿入治具を示す説明図である。 原子力プラントの構成を示す説明図である。 図15に記載した原子力プラントの蒸気発生器の構成を示す説明図である。
符号の説明
10 第一挿入治具
11 本体部
12 先端部
13 Oリング
14 ボルト
15 係合部
20 第二挿入治具
21 本体部
22 先端部
23 ハンドル部
24 係合部
100 原子力プラント
110 原子炉格納容器
120 原子炉
130 加圧器
140 蒸気発生器
141 胴部
1411 管板
1412 仕切板
1413 入口側水室
1414 出口側水室
1415 入口側ノズル
1416 出口側ノズル
1417 給水管
142 伝熱管
143 気水分離器
144 湿分分離器
145 管群外筒
146 管支持板
150 ポンプ
160 一次冷却材管
210 タービン
220 発電機
230 復水器
240 二次冷却材管
300 搬送台

Claims (7)

  1. 管孔を有する複数の管支持板が配列されると共に、伝熱管が前記管支持板の管孔に対して順次挿入されて配置される蒸気発生器の製造方法であって、
    前記伝熱管が所定の引込開始位置まで押し込まれて前記管支持板に挿入される伝熱管押込ステップと、前記伝熱管が前記引込開始位置から挿入方向に引き込まれて前記管支持板に挿入される伝熱管引込ステップとを含み、且つ、
    相互に係合する第一挿入治具と第二挿入治具とが用いられ、前記伝熱管押込ステップにて、前記伝熱管の挿入側の端部に前記第一挿入治具が取り付けられると共に、前記伝熱管引込ステップにて、前記第二挿入治具が前記第一挿入治具に係合されて引き込まれることにより前記伝熱管が所定の引込完了位置まで引き込まれることを特徴とする蒸気発生器の製造方法。
  2. 複数の前記管支持板と単一の管板とが一列に配列されると共に前記伝熱管が複数の前記管支持板および前記管板に挿入されるときに、前記第一挿入治具が前記管板の管孔に挿入されたときの位置を前記引込開始位置とする請求項1に記載の蒸気発生器の製造方法。
  3. 前記第一挿入治具が前記伝熱管の挿入側の端部に差し込まれると共に前記伝熱管の内部に付勢して固定される構造を有する請求項1または2に記載の蒸気発生器の製造方法。
  4. 前記第一挿入治具の挿入側の端部がテーパ形状を有する請求項1〜3のいずれか一つに記載の蒸気発生器の製造方法。
  5. 前記第一挿入治具がキー溝状の係合部を有すると共に、前記第二挿入治具がキー状の係合部を有する請求項1〜4のいずれか一つに記載の蒸気発生器の製造方法。
  6. 前記第二挿入治具が長尺な本体部と前記本体部の端部に形成された前記係合部とを有すると共に、前記本体部の長手方向に目盛りが形成される請求項1〜5のいずれか一つに記載の蒸気発生器の製造方法。
  7. 管孔を有する複数の管支持板が配列されると共に、伝熱管が前記管支持板の管孔に対して順次挿入されて配置される蒸気発生器の製造方法に用いられる伝熱管挿入用治具であって、
    伝熱管の挿入側の端部に取り付けられる第一挿入治具と、前記第二挿入治具に係合する第二挿入治具とを備え、且つ、
    伝熱管の挿入時にて、前記第二挿入治具が前記第一挿入治具に係合すると共に前記第二挿入治具が伝熱管の挿入方向に引き込まれることにより、伝熱管が管支持板に挿入されることを特徴とする伝熱管挿入治具。
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