JP2009168367A - 原子力発電所内の換気空調設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】原子力発電所の放射線管理区域を有する建物内を、高能率、自動的、低コストかつ安定に換気空調可能な換気空調設備を提供する。
【解決手段】給気処理装置4と、排気処理装置15と、熱交換器7と、給気処理装置4により処理された新鮮空気を熱交換器7を介して建物19内に供給するダクト6,8と、新鮮空気を熱交換器7を介さずに建物19内に供給するバイパスダクト9と、建物19内からの排出空気を熱交換器7を介して排気処理装置15に導くダクト11,12と、排出空気を熱交換器7を介さずに排気処理装置15に導くバイパスダクト13と、バイパスダクト9,13のいずれかに備えられた自動風量調整ダンパ22と、建物19内に供給される新鮮空気の温度を検出する温度検出器20とをもって、換気空調設備を構成する。自動風量調整ダンパ22の開度は、温度検出器20の検出温度に基づいて自動的に調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子力発電所内の換気空調設備に係り、特に、放射線管理区域を有する建物の換気空調に要するエネルギー消費量の低減手段に関する。
原子力発電所の放射線管理区域を有する建物内の換気は、放射能汚染の可能性を考慮して、取り入れた外気の全量を排気する方法(ワンススルー方式)が採られており、かかる建物内を暖房する設備には、給気側空調設備に蒸気又は温水等を加熱源とした暖房設備が設置されている(非特許文献1参照。)。
しかるに、この非特許文献1に記載の技術は、暖房設備により昇温された新鮮空気と建物内の高発熱体により昇温された室内空気をそのまま大気に放出する構成であるため、非効率であると共に、暖房設備の稼働に伴うエネルギー消費に伴う二酸化炭素の放出による環境への影響も懸念される。
前記原子力発電所の建物内には、運転中非常に大きな発熱負荷が常時生じる高発熱体が備えられているので、この高発熱体の発熱を有効利用すれば、給気側空調設備に蒸気又は温水等を加熱源とした暖房設備を備えなくとも、十分な冬期設計給気温度を作り出すことが可能であり、熱効率の改善、エネルギー消費の低減、及び二酸化炭素の放出量の削減を図ることができる。この高発熱体の発熱を有効利用する方法としては、給気側設備及び排気側設備の間に熱交換器を備え、高温の室内空気により新鮮空気を昇温することが考えられる。
熱交換器を備えた換気装置及び空気調和装置は、従来種々のものが提案されており、家庭用及び一般建物用に供されている(特許文献1−4参照。)。
特許文献1に記載の熱交換換気装置は、給気を熱交換器を通して室内へ導く給気通路と、排気を熱交換器を通して屋外へ導く排気通路と、排気を熱交換器を通さずに屋外へ導く排気バイパス通路と、排気を排気通路及び排気バイパス通路のいずれかに供給すべく切り換えられる排気用ダンパと、排気バイパス通路を通る排気の風量を調整する風量調整ダンパとを備え、排気用ダンパを開閉することによって熱交換せずに換気する普通換気と熱交換しつつ換気する熱交換換気を可能にすると共に、風量調整ダンパの開度を調整することによって室内が負圧になることを防止するものである。
特許文献2に記載の空気調和装置は、冷温水コイルと、冷温水弁と、全熱交換器と、排気経路、外気経路及び全熱交換器のバイパス経路と、これらの各経路中に設けられたダンパと、室内温度、環気温度及び外気温度を測定する温度センサとを備え、温度センサからの信号により適宜冷温水弁の開閉及びダンパの開閉を制御して、居室内の最小換気量を確保しつつ、室温の下がりすぎ又は上がりすぎを防止して、室内の快適性を維持するものである。
特許文献3に記載の空気調和装置は、室外機と、室内機と、室内機と一体化された全熱交換素子と、全熱交換素子を介して換気する換気風路と、全熱交換素子をバイパスして換気するバイパス換気風路と、これらの各風路のいずれかを切り換える切換手段とを有し、室内設定温度に室外温度が近づいたときに風路をバイパス換気風路に切り換えて、室内を迅速に快適な温度にするものである。
また、特許文献4に記載のヒートポンプ式空気調和装置は、給気流路と排気流路とを跨ぐ全熱交換器と、給気流路における全熱交換器の下流側に設けた第1熱交換器と、排気流路における全熱交換器の下流側に設けた第2熱交換器と、排気流路内において全熱交換器をバイパスするバイパス空気流路と、このバイパス空気流路を開閉制御するダンパ機構とを備え、冬期の暖房運転時において、外気温度が所定の値よりも低下したときにダンパ機構を駆動して全熱交換器を通過した後の空気とバイパス空気とを混合し、これを第2交換器に供給することにより、第2交換器の温度低下に起因する同熱交換器への着霜を防止するものである。
財団法人原子力安全研究協会「軽水炉発電所のあらまし」 特開平4−283337号公報 特開平6−272937号公報 特開2006−71214号公報 特開2006−308241号公報
特許文献1に記載の技術は、排気用ダンパを開閉制御することにより、建物内の排気熱を有効利用することができるので、熱効率の改善、エネルギー消費の低減、及び二酸化炭素の放出量の削減を図ることができるが、特許文献1には、排気用ダンパを自動的に開閉制御するための技術が開示されていないので、このままでは原子力発電所内の換気空調設備に適用することができない。
特許文献2に記載の技術は、温度センサからの信号により適宜冷温水弁の開閉及びダンパの開閉を制御する構成であるので、自動的に室内の快適性を維持することができるが、冷温水コイル及び冷温水弁を必須の構成要件とするものであるので、建物内に高発熱体が備えられており、温水コイルを備えなくても十分な冬期設計給気温度を作り出すことが可能な原子力発電所内の換気空調設備に適用するには無駄が多い。また、高発熱体で加熱された空気の温度を冷温水弁の開閉で制御することはできないので、この点からも原子力発電所内の換気空調設備に適用することができない。
特許文献3及び特許文献4に記載の技術は、室外温度又は外気温度の変化に応じて全熱交換器をバイパスする空気流路に設置されたダンパ機構の開閉制御を行う構成であるので、室外温度又は外気温度が急激に変化した場合、これに追従してダンパ機構を頻繁に開閉制御する必要があるが、建物内に高発熱体が備えられた原子力発電所の建物では、このような場合にもダンパ機構を頻繁に開閉制御する必要はなく、逆に頻繁に制御すると、室内設計温度を逸脱する可能性がある。また、例えば故障等により全熱交換器が一部漏洩した場合、外気温度を入力値として制御する方法では、漏洩による全熱交換器の交換熱量の減少により、設計給気温度を逸脱する可能性があると共に、故障の原因、事象を把握することができなくなるので、原子力発電所内の換気空調設備に適用することができない。
加えて、特許文献1−4に記載の技術は、いずれも空気調和装置と全熱交換器の組み合わせからなるものであるので、冬期室内設計温度が決められており、かつ発熱負荷が異なる多数の部屋を有する原子力発電所内の建物に適用する場合には、それぞれに空気調和装置と全熱交換器を計画することが必要となり、膨大な設備が必要となって、省エネルギーに対してむしろ逆効果となる。
本発明は、上記従来技術の実状に鑑みてなされたものであり、原子力発電所の放射線管理区域を有する建物内を、自動的、低コストかつ安定に、予め定められた室内設計温度に沿って換気空調することができ、熱効率の改善、エネルギー消費の低減、及び二酸化炭素の放出量の削減を図ることができる原子力発電所の換気空調設備を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記目的を達成するため、第1に、原子力発電所の放射線管理区域を有する建物内に新鮮空気を供給する送風機を有する給気側空調設備と、前記建物内の空気を排出する排風機を有する排気側空調設備と、前記建物内からの排出空気の熱により前記建物内に供給される新鮮空気を昇温する熱交換器と、前記熱交換器を介して前記給気側空調設備からの新鮮空気を前記建物内に供給する給気側風導管と、前記熱交換器を介して前記建物内からの排出空気を前記排気側空調設備に導く排気側風導管と、前記熱交換器をバイパスして前記給気側空調設備からの新鮮空気を前記建物内に供給する給気側バイパス風導管と、前記熱交換器をバイパスして前記建物内からの排出空気を前記排気側空調設備に導く排気側バイパス風導管と、前記各風導管の適所に備えられた風量調整手段と、前記風量調整手段の駆動を制御する制御手段と、前記熱交換器を出て前記建物内に供給される新鮮空気の温度を設定する温度設定手段と、前記熱交換器を出て前記建物内に供給される新鮮空気の温度を検出する温度検出器とを有し、前記制御手段は、前記温度検出器の検出温度に基づいて前記風量調整手段の制御信号を算出し、前記検出温度が前記温度設定手段に設定された設定温度となるように、前記風量調整手段の駆動を制御するという構成にした。
かかる構成によると、熱交換器を備え、建物内からの高温の排出空気の熱を利用して新鮮空気を昇温し、建物内に供給するので、原子力発電所で消費するエネルギーの無駄を抑制することができて、原子力発電所のエネルギー効率が高められると共に、暖房設備の稼働に特別なエネルギーを消費する必要がないので、二酸化炭素の放出による環境への悪影響を抑制することができる。また、風量調整手段の駆動を、熱交換器を出て建物内に供給される新鮮空気の温度を検出する温度検出器の検出温度に基づいて自動的に制御することができるので、建物内の暖房をオンオフするための特別な作業をする必要が無く、利用を便利にすることができると共に、外気温の変動に応じてダンパ装置を開閉する場合とは異なり、風量調整手段の駆動を頻繁に制御する必要がないので、冬期設計給気温度を逸脱することが無く、建物内を安定に暖房することができる。さらに、建物内からの高温の排出空気の熱を利用して新鮮空気の昇温を行うので、風量調整手段の駆動を制御するだけで冬期設計給気温度を制御することができ、他に特別な暖房設備を必要としたり、各部屋毎に空気調和機と全熱交換器を備える必要が無いことから、設備構成を簡略化することができる。
本発明は第2に、前記第1の原子力発電所の換気空調設備において、前記建物内の発熱が小さい室内からの排出空気は、前記排気側バイパス風導管を通して外部に排出し、前記建物内の発熱が大きい室内からの排出空気は、前記排気側風導管を介して前記熱交換器に導くという構成にした。
かかる構成によると、高温の排出空気の熱のみを利用して新鮮空気の昇温を行うことができるので、熱効率が良好で、冬期における建物内の居住環境の快適性を確保することができる。
本発明は第3に、前記第1及び第2の原子力発電所の換気空調設備において、前記給気側空調設備に暖房用コイルを設け、当該暖房用コイルと前記熱交換器とを併用することにより、前記原子力発電所の放射線管理区域に暖房用の新鮮空気を供給するという構成にした。
かかる構成によると、給気側空調設備に暖房用コイルを設けるので、例えば高発熱体の運転が停止されている場合や、高発熱体の運転が低出力で、高温の排出空気が得られない場合にも、建物内の十分な暖房が可能で、冬期における建物内の居住環境の快適性を確保することができる。
本発明は第4に、前記第1乃至第3の原子力発電所の換気空調設備において、前記給気側空調設備に冷房用コイルを設け、当該冷房用コイルの駆動時には、前記風量調整手段を駆動して前記給気側バイパス風導管及び排気側バイパス風導管を全開とするという構成にした。
かかる構成によると、給気側空調設備に冷房用コイルを設けるので、夏期における建物内の居住環境を快適にできると共に、冷房用コイルの駆動時には給気側バイパス風導管及び排気側バイパス風導管を全開とするので、冷房用コイルによって冷却された新鮮空気が建物内からの高温の排出空気によって昇温されることが無く、エネルギーの無駄を防止することができる。
本発明は、給気側空調設備と排気側空調設備との間に、熱交換器と、この熱交換器への新鮮空気及び建物内からの高温の排出空気の導入量を調整する風量調整手段とを備え、この風量調整手段の動作を、熱交換器を出て建物内に供給される新鮮空気の温度を検出する温度検出器の検出温度に基づいて制御するので、原子力発電所におけるエネルギー効率の改善及び二酸化炭素の放出量の削減を図ることができると共に、簡単な設備構成で、換気空調設備の利用を便利かつ安定なものにすることができる。
以下、本発明に係る原子力発電所の換気空調設備の実施形態を、実施例1−6に分けて説明する。
実施例1に係る原子力発電所の換気空調設備は、図1(a)に示すように、外気取入れルーバ1と、給気用フィルタ2及び冷却用コイル3を有する給気処理装置4と、外気取入れルーバ1から取り込まれ、給気処理装置4にて処理された新鮮空気を放射線管理区域であるタービン建屋等の建物19内に供給する送風機5と、排気用フィルタ16を有する排気処理装置15と、排気筒18と、建物19内の空気を排気処理装置15及び排気筒18を介して大気中に放出する排風機17と、全熱交換器等の熱交換器7と、送風機5により取り込まれた新鮮空気を熱交換器7に導く給気処理装置出口給気ダクト6と、熱交換器7により昇温された新鮮空気を建物19内に供給する熱交換器出口給気ダクト8と、熱交換器7を介さずに新鮮空気を建物19内に供給する給気側熱交換器バイパスダクト9と、熱交換器7により昇温された新鮮空気又は熱交換器7を介さない新鮮空気を建物19内に導入する給気ダクト28と、給気ダクト28内を流れる新鮮空気の温度を検出する温度検出器20と、温度検出器20により検出された新鮮空気の温度から後述する自動風量調整ダンパ22の制御信号を算出して出力する制御装置21と、建物19内から排出された高温の排出空気を熱交換器7に導く排気ダクト11と、熱交換器7で低温の新鮮空気と熱交換した排出空気を排気処理装置に導く排気処理装置入口排気ダクト12と、熱交換器7を介さずに建物19内からの高温の排出空気を排気処理装置15に導く排気側熱交換器バイパスダクト13と、給気処理装置出口給気ダクト6、熱交換器出口給気ダクト8及び給気側熱交換器バイパスダクト9にそれぞれ備えられた給気側風量調整ダンパ10と、排気ダクト11及び排気処理装置入口排気ダクト12にそれぞれ備えられた排気側風量調整ダンパ14と、排気側熱交換器バイパスダクト13に備えられた自動風量調整ダンパ22と、制御装置21からの制御信号に基づいて自動風量調整ダンパ22を駆動する電気モータなどのダンパ駆動アクチュエータ22aとからなる。なお、建物19内には、高圧タービン及び低圧タービンなどの高発熱体23を設置した区域が設けられており、建物19内からは高温の排出空気が排出される。また、制御装置21には、建物19内の温度を設定するテンキー入力装置などの温度設定手段が備えられる。
熱交換器7は、図1(b)に示すように、送風機5から供給される低温の新鮮空気と建物19から排出される高温の排出空気とを導入して、それらの各空気間の熱交換を行い、昇温された新鮮空気と冷却された排出空気とを排出する。
建物19内の冷房時には、給気処理装置4に備えられた冷却用コイル3を起動した状態で、送風機5及び排風機17を起動する。そして、送風機5により外気取入れルーバ1から取り込まれた外気を給気処理装置4に備えられた給気用フィルタ2に通して新鮮空気とし、この新鮮空気を冷却用コイル3により冷却した後、給気処理装置出口給気ダクト6、熱交換器7及び熱交換器出口給気ダクト8を通った新鮮空気及び給気側熱交換器バイパスダクト9を通った新鮮空気を給気ダクト28を介して建物19内の各区域及び部屋に供給する。建物19内の空気は、排風機17によって排気ダクト11に集められ、排気側熱交換器バイパスダクト13を介して排気処理装置15に導入される。そして、排気処理装置15に備えられた排気用フィルタ16を通した後、排気筒18から大気中に放出される。
建物19内の換気時は、冷却用コイル3を停止した状態で、送風機5及び排風機17を起動する。その他については、冷房時と同じである。
また、建物19内の暖房時も、冷却用コイル3を停止した状態で、送風機5及び排風機17を起動する。冬期においては、温度検出器20により検出される給気ダクト28内を流れる新鮮空気の温度が制御装置21に設定された設定温度よりも低くなるので、制御装置21から出力される制御信号に応じてダンパ駆動アクチュエータ22aが駆動され、当該ダンパ駆動アクチュエータ22aの駆動量に応じた開度だけ自動風量調整ダンパ22が開放される。このため、建物19内から排出された高温の排出空気の一部又は全部が、自動風量調整ダンパ22の開度に応じた流量で熱交換器7に導入され、給気処理装置出口給気ダクト6を通じて熱交換器7内に導入された新鮮空気が昇温される。これにより、建物19内が暖房される。
なお、図1(a)においては、排気側熱交換器バイパスダクト13に自動風量調整ダンパ22を備え、排気側で熱交換器7への流量配分を調節する構成としているが、かかる構成に代えて、給気側熱交換器バイパスダクト9に自動風量調整ダンパ22を備えて、給気側で熱交換器7への流量配分を調節する構成とすることもできる。
原子力発電所内の放射線管理区域における換気空調設備は、従来、給気処理装置4の内部に暖房設備が設置され、暖房した空気を送風機5により建物19内に供給していたが、本発明によると、給気処理装置4の内部に暖房設備を設置することなく、建物19内の暖房が可能となる。また、熱交換が不要な場合は、給気側熱交換器バイパスダクト9に設置される給気側風量調整ダンパ10、又は排気側熱交換器バイパスダクト13に設置される排気側自動風量調整ダンパ22を全開に操作することで対応できる。このことは、冷却用コイル3を利用した建物19内の冷房を行う場合に有効である。また、図1(a)の構成によると、点検又は補修時に熱交換器7をダクトから取り外した場合にも、給気側熱交換器バイパスダクト9及び排気側熱交換器バイパスダクト13に設置される風量調整ダンパ10及び22を全開にすると共に、他のダクトに設置される給気側風量調整ダンパ10及び排気側風量調整ダンパ14を全閉とすることにより、建物19内の冷房及び換気が可能である。さらに、図1(b)に示すように、本例の熱交換器7は、給気と排気とが完全に隔離された構造となっているため、放射能汚染の可能性がある空気が建物19内に再循環されることはない。仮に部分的な漏洩が生じた場合においても、建物19内からの排出空気は排風機17により吸引され、熱交換器7内の排出側は負圧状態にあるのに対し、給入される新鮮空気は送風機5の吐出圧により熱交換器7内の供給側が正圧となっているため、排気空気が給気側に漏洩することはなく、放射能汚染拡大の可能性もない。このことから、原子力発電所内の放射線管理区域に対し、省エネルギーに適した換気空調方法を提供できる。
なお、図1(a)は、熱交換器7を1台で示しているが、配置スペースの制約あるいは熱交換器7の単体容量に制限がある場合には、容量分割された各熱交換器を例えば並列に接続することにより、適用可能となる。
図2は、実施例1に係る換気空調設備の動作を示すフローチャートである。原子力発電所の場合、通常運転期間及び定期検査期間中とも換気空調系は、年間を通じて運転される。従って、ファン等を含む給気側設備と排気側設備は、運転継続中からスタートする(ステップS1)。ここで、原子力発電所の場合は、主に夏場の暑い時期に冷房運転をする夏期運転モードと冬場の寒い時期に暖房運転をする冬期運転モードの2種類のモードによって換気空調される。夏期運転モードの場合、例えば供給される冷水によって冷却される冷却用コイル3に通風し、夏期設計給気温度を作り出す。また、冬期運転モードの場合、例えば従来技術では、供給される温水又は蒸気によって加熱される加熱用コイルに通風し、夏期設計給気温度とは異なる冬期設計給気温度にて建物19内を暖房する。このように、2種類のモードがあるため、夏期運転モードでの運転の場合、冬期運転モードへの切替えによって冬期運転のスタートとする(ステップS2)。夏期運転モードでは、夏期の冷房運転時において、冷却用コイル3により作り出された温度の低い供給空気を確保し、熱交換器7による冷風の温度上昇を防止するために、自動風量調整ダンパ22を全開として熱交換器7をバイパスする排気側熱交換器バイパスダクト13へ全量を導いている。ステップS3では、モード切替えによって、熱交換器7をバイパスされていた風量を熱交換器7側へ通風するため、あらかじめ設定された中間開度θ°へ閉められる。ステップS4は、制御対象となる温度検出器20によって検出される給気温度の設定値を示すものであり、冬期設計給気温度T℃が認識される。なお、ステップS4は、運転モードでの夏期及び冬期の認識が可能な場合、ステップS1以前に認識されていても問題ない。設定される中間開度θ°は、実機を用いたプラント起動試験での運転中に決定されるものであるが、ここでは、例えばこの中間開度θ°を給気温度設定値より低い側で設定している場合について示す。ステップS5では、冬期設計給気温度の設定値T℃と温度検出器20によって検出された給気温度T℃を比較し、給気温度が設定値を満足しない場合(ステップS5でYesの判定)は、ステップS6へ移行する。なお、給気温度が設定値を満足する場合(ステップS5でNoの判定)は、ステップS7へ移行する。ステップS6では、給気温度が設定値を満足しないことを受け、自動風量調整ダンパ22を閉める方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された閉角度θD1°分閉められる。閉める方法は、例えば電気信号によりモータを駆動して開閉する電動ダンパや空気源からの供給により動作する空気作動ダンパがある。次にステップS7では、ステップS5と同じような判定を行う。冬期設計給気温度の設定値T℃と温度検出器20によって検出された給気温度T℃を比較し、給気温度が設定値を満足しない場合(ステップS7でYesの判定)は、ステップS8へ移行し、給気温度が設定値を満足する場合(ステップS7でNoの判定)は、ステップS9へ移行する。ステップS8では、給気温度が設定値を満足しないことを受け、自動風量調整ダンパ22を開ける方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された開角度θD2°分開けられる。これら一連の制御は、ステップS9での冬期運転モードの継続有無の判定、つまりステップS10の冬期運転モードから夏期運転モードへ切り替わるまで継続される。ステップS9において、冬期運転モード継続(ステップS9でYesの判定)の場合、ステップS5へ移行する。そして、冬期運転モードを継続しない(ステップS9でNoの判定)場合、ステップS10へ移行し、運転モードが変えられ、冬期運転は停止される。これにより、ステップS11では、自動風量調整ダンパ22の現状開度θDC°を全開にする。ところで、ステップS5からステップS8までの給気温度制御は、常時ダンパ制御によるハンチングを防止する対策として、例えば、PIDによる制御、またPID定数は、実機を用いたプラント起動試験において、適切な設定値に変更する、又は、一定時間内の温度信号は無視するような不感帯領域を設ける方法等がある。
なお、図2のフローチャートは、ステップS5、S6とステップS7、S8を入れ替えた場合も成立する。
実施例2に係る原子力発電所の換気空調設備は、図3に示すように、熱交換器、バイパスダクト、温度検出器、制御装置及び風量調整ダンパの台数をそれぞれ複数台(図3の例では、2台)とし、冬期における建物19内から排出される排出空気の温度が十分高い場合に対応できるようにしたことを特徴とする。その他については、図1(a)に示した実施例1に係る原子力発電所の換気空調設備と同じであるので、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。なお、添字a,bが付されている同一符号は、同一機能を有する部材又は装置が2つあることを示している。なお、図3においては、一例として、排気側のみに熱交換器7a,7bをバイパスする排気側熱交換器バイパスダクト13a,13bと熱交換器7a,7bへの風量を調整する排気側風量調整ダンパ14a,14bと自動風量調整ダンパ22a,22bとが設置されているが、実施例1と同様に、これらを給気側に備えることも可能である。
このように、熱交換器7a,7bを分割配置することにより、建物19内の各区域又は部屋に対して適切な給気温度により個別に暖房を行うことが可能となる。また、分割設置が可能であるため、配置スペースの制約がある場合は、さらに設置台数を増やすことも可能である。
熱交換器7a,7bの流入風量を制御装置21a,21bにより自動調整する自動風量調整ダンパ22a,22bの開度制御は、実施例1で示した内容と同じである。なお、対象エリアの環境条件や設備構成、用途によっては、図2に記載の設定値あるいは、制御定数をそれぞれの制御装置21a,21bに設定させることにより、個別空調が可能となる。
実施例3に係る原子力発電所の換気空調設備は、図4に示すように、熱交換器、バイパスダクト、温度検出器、制御装置及び風量調整ダンパの台数をそれぞれ複数台(図3の例では、2台)にすると共に、建物内の高温域19cからの排出空気のみを熱交換器7a,7bに導き、低温域19a,19bからの排出空気については熱交換器7a,7bをバイパスさせ、換気空調設備の暖房効率を高めたことを特徴とする。その他については、図3に示した実施例2に係る原子力発電所の換気空調設備と同じであるので、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
本例の換気空調設備は、高発熱体23が設置された部屋19cからのみ排出空気を熱交換器7a,7bに導き、発熱体がほとんど無い部屋19a,19bからの排気は、熱交換器7a,7bをバイパスする熱交換器バイパスダクト24により排出するので、熱交換器出口給気ダクト8a,8b内を流れる供給空気の温度をより効率的に高めることができ、建物19内の発熱体がほとんど無い部屋19a,19bについても冬期設計給気温度に従って十分に暖房することができる。
自動風量調整ダンパ22a,22bの開度制御は、実施例1に示した手順と同じ手順で行われる。
実施例4に係る原子力発電所の換気空調設備は、図5に示すように、給気処理装置4に外気を加温するための蒸気を熱源とする加熱コイル25を備えると共に、この加熱コイル25への蒸気又は温水流量を制御する流量調整弁を備えたことを特徴とする。その他については、図1に示した実施例1に係る原子力発電所の換気空調設備と同じであるので、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
本例の換気空調設備は、給気処理装置4に加熱コイル25を備えたので、建物19内からの排出空気の温度が低い場合、この加熱コイル25により昇温された新鮮空気を建物19内に供給することによって供給空気の熱量不足をバックアップすることができ、建物19内を冬期設計給気温度に従って十分に暖房することができる。即ち、加熱コイル25から供給される空気は、加熱コイル25に供給される蒸気量を流量調整弁29で制御することにより、熱交換器7に供給される給気処理装置出口給気ダクト6内の空気を昇温することが可能となり、この昇温された空気と熱交換器7により昇温された空気との混合空気の温度を熱交換器出口給気ダクト8に設けた温度検出器20により検出し、温度調節器21の制御信号を流量調整弁29に導き、弁の開度を自動調節することにより、建物19内への給気温度を一定に制御可能となる。なお、この場合には、加熱コイル25にて新鮮空気を昇温するためのエネルギーが必要となるが、熱交換器7により昇温される新鮮空気も併用するので、全量を加熱コイル25にて昇温する従来方式に比べて、エネルギー消費量の減少及びそれに伴う二酸化炭素排出量の削減を図ることができる。
図6は、実施例4に係る換気空調設備の動作を示すフローチャートであって、自動風量調整ダンパ22の開度及び流量調整弁29の開度を共に制御する場合の手順を示すものである。図2のステップS1からS4までの処理事項は、図6のフローチャートにおいても共通である。従って、図2に記載のステップS5にあたる、図6のステップS1から説明する。
ステップS1では、冬期設計給気温度の設定値T℃と温度検出器20によって検出された給気温度T℃を比較し、給気温度が設定値を満足しない場合(ステップS1でYesの判定)は、ステップS2へ移行する。なお、給気温度が設定値を満足する場合(ステップS1でNoの判定)は、ステップS5へ移行する。ステップS2では、制御対象の1つである自動風量調整ダンパ22が全閉かどうかを判定する。この判定は、熱交換器7の排気側熱交換器バイパスダクト13に例として設置される自動風量調整ダンパ22が、これ以上制御が出来ない全閉の状態で、なおかつステップS1では冬期設計給気温度の設定値T℃を給気温度T℃が下廻っていることから、加熱コイル25による昇温を期待する動作、つまり蒸気を制御する流量調整弁29への制御に切り替わるかどうかを決めるものとなる。つまり、自動風量調整ダンパ22が全閉の場合(ステップS2でYesの判定)は、ステップS3の蒸気を制御する流量調整弁29の制御へ移行し、また自動風量調整ダンパ22が全閉ではなく、引き続き自動風量調整ダンパ22の制御が可能な場合(ステップS2でNoの判定)は、ステップS4の自動風量調整ダンパ22の制御へ移行する。ステップS3では、流量調整弁29を開ける方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された開角度θV1°分開けられる。開ける方法は、例えば電気信号によりモータを駆動して開閉する電動弁や空気源からの供給により動作する空気作動弁がある。ステップS4では、自動風量調整ダンパ22を閉める方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された閉角度θD1°分閉められる。閉める方法は、実施例1と同じである。ステップS3での処理後、給気温度の判定であるステップS1に戻る。一方、ステップS4での処理後は、ステップS5へ移行する。ステップS5では、ステップS1と同じような判定を行う。冬期設計給気温度の設定値T℃と温度検出器20によって検出された給気温度T℃を比較し、給気温度が設定値を満足しない場合(ステップS5でYesの判定)は、ステップS6へ移行し、給気温度が設定値を満足する場合(ステップS5でNoの判定)は、ステップS10へ移行する。ステップS6では、再び自動風量調整ダンパ22が全閉かどうかを判定する。全閉の場合(ステップS6でYesの判定)は、ステップS7へ移行し、全閉でない場合(ステップS6でNoの判定)は、ステップS9へ移行し、自動風量調整ダンパ22の制御動作の処理へ移る。ステップS7は、流量調整弁29が制御状態にあるかどうか、つまり流量調整弁29が開かどうかを判定する。流量調整弁29が開の場合(ステップS7でYesの判定)は、ステップS8へ移行し、流量調整弁29の制御動作の処理へ移る。なお、流量調整弁29が全閉の場合(ステップS7でNoの判定)も、自動風量調整ダンパ22が全閉でない場合と同様に、ステップS9へ移行する。ステップS8では、流量調整弁29を閉める方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された閉角度θV2°分閉められる。ステップS9では、自動風量調整ダンパ22を開ける方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された開角度θD2°分開けられる。これら一連の制御は、ステップS10での冬期運転の継続有無の判定、つまり、図2に記載のステップS10の冬期運転モードから夏期運転モードへ切り替わるまで継続される。ステップS10において、冬期運転モード継続(ステップS10でYesの判定)の場合、ステップS1へ移行する。そして、冬期運転モードを継続しない(ステップS10でNoの判定)場合、図2に記載のステップS10へ移行し、図2に記載のステップS10からS12まで同様な処理事項を実施する。ところで、一連の給気温度制御や流量制御は、常時ダンパ制御や弁制御によるハンチングを防止する対策として、例えば、PIDによる制御、またPID定数は、実機を用いたプラント起動試験において、適切な設定値に変更する、又は、一定時間内の温度信号は無視するような不感帯領域を設ける方法等がある。
図7は、実施例4に係る換気空調設備の動作を示すフローチャートであって、自動風量調整ダンパ22の開度を主に制御する場合の手順を示すものである。図2のステップS1からS4までの処理事項は、図7のフローチャートにおいても共通であるため、説明を省略する。ステップS1では、あらかじめ熱交換器7の不足昇温分を加熱コイル25により昇温させるため、例えば蒸気の流量を制御する流量調整弁29の開度を全閉から全開まで開ける動作をする。なお、この時の開度は、熱交換器7の不足昇温分を昇温させることから、設計検討において、例えばあらかじめ設定された中間開度θn°まで開けることで所定の昇温を確保する場合は、必ずしも全開ではない。ステップS2では、冬期設計給気温度の設定値T℃と温度検出器20によって検出された給気温度TS℃を比較し、給気温度が設定値を満足しない場合(ステップS2でYesの判定)は、ステップS3へ移行する。なお、給気温度が設定値を満足する場合(ステップS2でNoの判定)は、ステップS4へ移行する。ステップS3では、給気温度が設定値を満足しないことを受け、自動風量調整ダンパ22を閉める方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された閉角度θD1°分閉められる。閉める方法は、実施例1と同じである。ステップS4では、ステップS2と同じような判定を行う。冬期設計給気温度の設定値T℃と温度検出器20によって検出された給気温度TS℃を比較し、給気温度が設定値を満足しない場合(ステップS4でYesの判定)は、ステップS5へ移行し、給気温度が設定値を満足する場合(ステップS4でNoの判定)は、ステップS6へ移行する。ステップS5では、給気温度が設定値を満足しないことを受け、自動風量調整ダンパ22を開ける方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された開角度θD2°分開けられる。これら一連の制御は、ステップS6での冬期運転の継続有無の判定、つまりステップS7の冬期運転モードから夏期運転モードへ切り替わるまで継続される。ステップS6において、冬期運転モード継続(ステップS6でYesの判定)の場合、ステップS2へ移行する。そして、冬期運転モードを継続しない(ステップS6でNoの判定)場合、ステップS7へ移行し、運転モードが変えられ、冬期運転は停止される。これにより、ステップS8では、自動風量調整ダンパ22の現状開度θDC°を全開にする。また、ステップS9では、流量調整弁29の全開を全閉にする。なお、開度θVC°の場合は、現状開度から全閉にする。ところで、ステップS2からステップS5までの給気温度制御は、常時ダンパ制御によるハンチングを防止する対策として、例えば、PIDによる制御、またPID定数は、実機を用いたプラント起動試験において、適切な設定値に変更する、又は、一定時間内の温度信号は無視するような不感帯領域を設ける方法等がある。図7のフローチャートは、ステップS2、S3とステップS4、S5を入れ替えた場合も成立する。
実施例5に係る原子力発電所の換気空調設備は、図8に示すように、熱交換器出口給気ダクト8に新鮮空気を加温するための電気ヒータ26を備えると共に、この電気ヒータ26のオンオフ又は可変を制御する電気ヒータコントローラ27を備えたことを特徴とする。その他については、図1に示した実施例1に係る原子力発電所の換気空調設備と同じであるので、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
本例の換気空調設備は、熱交換器出口給気ダクト8に電気ヒータ26を備えたので、給気処理装置4に加熱コイル25を備えた実施例4に係る換気空調設備と同様に、建物19内からの排出空気の温度が低い場合の熱的なバックアップをこの電気ヒータ26にて行うことができ、建物19内を冬期設計給気温度に従って十分に暖房することができる。
なお、前記実施例5では、熱交換器出口給気ダクト8に電気ヒータ26を備えたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、建物19内の各区域毎又は部屋毎に分岐して配置されたダクトに電気ヒータ26を備えることもできる。また、電気ヒータ26を建物19からの排気温度が低い低温時のバックアップとして使用する場合、つまり排気側熱交換器バイパスダクト13に設けた自動風量調整ダンパ22が全閉により制御が出来ない時は、熱交換器出口給気ダクト8に設けた温度検出器20によりダクト内の供給空気温度を検出し、温度調節器21の制御信号を電気ヒータ26に導き、電気出力増減による制御により、給気温度を一定に制御した空気の供給が可能となる。本例の換気空調設備も、電気ヒータ26にて新鮮空気を昇温するためのエネルギーが必要となるが、熱交換器7により昇温される新鮮空気も併用するので、全量を加熱コイル25にて昇温する従来方式に比べて、エネルギー消費量の減少及びそれに伴う二酸化炭素排出量の削減を図ることができる。
図9は、実施例5に係る換気空調設備の動作を示すフローチャートであって、自動風量調整ダンパ22の開度及び電気ヒータ26のオンオフ又は可変を共に制御する場合の手順を示すものである。図2のステップS1からS4までの処理事項は、図9のフローチャートにおいても共通である。従って、図2に記載のステップS5にあたる、図9のステップS1から説明する。
ステップS1では、冬期設計給気温度の設定値T℃と温度検出器20によって検出された給気温度T℃を比較し、給気温度が設定値を満足しない場合(ステップS1でYesの判定)は、ステップS2へ移行する。なお、給気温度が設定値を満足する場合(ステップS1でNoの判定)は、ステップS5へ移行する。ステップS2では、制御対象の1つである自動風量調整ダンパ22が全閉かどうかを判定する。この判定は、熱交換器7の排気側熱交換器バイパスダクト13に例として設置される自動風量調整ダンパ22が、これ以上制御が出来ない全閉の状態で、なおかつステップS1では冬期設計給気温度の設定値T℃を給気温度T℃が下廻っていることから、電気ヒータ26による昇温を期待する動作、つまり電気ヒータ26の電気出力への制御に切り替わるかどうかを決めるものとなる。つまり、自動風量調整ダンパ22が全閉の場合(ステップS2でYesの判定)は、ステップS3の電気ヒータ26の電気出力増加制御へ移行し、また自動風量調整ダンパ22が全閉ではなく、引き続き自動風量調整ダンパ22の制御が可能な場合(ステップS2でNoの判定)は、ステップS4の自動風量調整ダンパ22の制御へ移行する。ステップS3では、電気ヒータ26を加熱する電気出力増加方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された電気量E1W分出力を増加させる。ステップS4では、自動風量調整ダンパ22を閉める方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された閉角度θD1°分閉められる。閉める方法は、実施例1と同じである。ステップS3での処理後、給気温度の判定であるステップS1に戻る。一方、ステップS4での処理後は、ステップS5へ移行する。ステップS5では、ステップS1と同じような判定を行う。冬期設計給気温度の設定値T℃と温度検出器20によって検出された給気温度T℃を比較し、給気温度が設定値を満足しない場合(ステップS5でYesの判定)は、ステップS6へ移行し、給気温度が設定値を満足する場合(ステップS5でNoの判定)は、ステップS10へ移行する。ステップS6では、再び自動風量調整ダンパ22が全閉かどうかを判定する。全閉の場合(ステップS6でYesの判定)は、ステップS7へ移行し、全閉でない場合(ステップS6でNoの判定)は、ステップS9へ移行し、自動風量調整ダンパ22の制御動作の処理へ移る。ステップS7は、電気ヒータ26がONつまり電源が投入された状態にあるかどうかを判定する。電気ヒータ26がONの場合(ステップS7でYesの判定)は、ステップS8へ移行し、電気ヒータ26の制御動作の処理へ移る。なお、電気ヒータ26がOFFの場合(ステップS7でNoの判定)も、自動風量調整ダンパ22が全閉でない場合と同様に、ステップS9へ移行する。ステップS8では、電気ヒータ26の加熱温度を下げる電気出力減少方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された電気量E2W分出力を減少させる。ステップS9では、自動風量調整ダンパ22を開ける方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された開角度θD2°分開けられる。これら一連の制御は、ステップS10での冬期運転の継続有無の判定、つまり図2に記載のステップS10の冬期運転モードから夏期運転モードへ切り替わるまで継続される。ステップS10において、冬期運転モード継続の場合(ステップS10でYesの判定)、ステップS1へ移行する。そして、冬期運転モードを継続しない場合(ステップS10でNoの判定)、図2に記載のステップS10へ移行し、図2に記載のステップS10からS12まで同様な処理事項を実施する。ところで、一連の給気温度制御や電気出力制御は、常時ダンパ制御や電気量の制御によるハンチングを防止する対策として、例えば、PIDによる制御、またPID定数は、実機を用いたプラント起動試験において、適切な設定値に変更する、又は、一定時間内の温度信号は無視するような不感帯領域を設ける方法等がある。
図10は、実施例5に係る換気空調設備の動作を示すフローチャートであって、自動風量調整ダンパ22の開度を主に制御する場合の手順を示すものである。図2に記載のステップS1からS4までの処理事項は、図10においても同様であるため、記載を省略する。ステップS1では、あらかじめ熱交換器7の不足昇温分を電気ヒータ26により昇温させるため、例えば電気量を設定電気出力量EW分入力させる。ステップS2以降ステップS7までにおいて、自動風量調整ダンパ22を制御する動作を示すが、処理事項は、図7と同じであり、記載を省略する。ステップS7において、運転モードが変えられ、冬期運転が停止された後は、ステップS8により、自動風量調整ダンパ22の現状開度θDC°を全開にする。そして、ステップS9において、電気ヒータ26は、OFFされる。
実施例6に係る原子力発電所の換気空調設備は、図11に示すように、給気処理装置4に上記を熱源として外気を加温する加熱コイル25を備え、この加熱コイル25に供給される蒸気量を流量調節弁29にて制御すると共に、建物19内の高温域19bからの排出空気のみを熱交換器7に導き、低温域19aからの排出空気については熱交換器7をバイパスさせ、換気空調設備の暖房効率を高めたことを特徴とする。その他については、図1に示した実施例1に係る原子力発電所の換気空調設備と同じであるので、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。
本例の換気空調設備は、給気処理装置4に加熱コイル25を備えたので、建物19内からの排出空気の温度が低い場合、この加熱コイル25により昇温された新鮮空気を建物19内に供給することによって供給空気の熱量不足をバックアップすることができ、建物19内を冬期設計給気温度に従って十分に暖房することができる。また、高発熱体23が設置された部屋19bからのみ排出空気を熱交換器7に導き、発熱体がほとんど無い部屋19aからの排気は、熱交換器7をバイパスする熱交換器バイパスダクト24により排出するので、熱交換器出口給気ダクト8内を流れる供給空気の温度をより効率的に高めることができ、建物19内の発熱体がほとんど無い部屋19aについても冬期設計給気温度に従って十分に暖房することができる。
図12は、実施例6に係る換気空調設備の動作を示すフローチャートである。図2に記載のステップS1からS4までの処理事項は、図12においても同様であるため、記載を省略する。ステップS1では、発熱負荷が大きく温度上昇が期待できる部屋19bへの送風機出口冬期設計給気温度Tn℃を確保するための加熱コイル25により昇温させるため、例えば蒸気の流量を制御する流量調整弁29の開度を全閉からあらかじめ設定された中間開度θn°まで開ける動作をする。ステップS2は、制御対象となる、温度検出器20aによって検出される給気温度の設定値を示すものであり、建物19内への冬期設計給気温度T℃とは別の送風機出口冬期設計給気温度Tn℃が認識される。ステップS3は、送風機出口冬期設計給気温度の設定値Tn℃と温度検出器20aによって検出された給気温度TS1℃を比較し、等しいか否かを判定する。等しくない場合(ステップS3でYesの判定)は、送風機出口冬期設計給気温度Tn℃になるような流量調整弁29の制御動作へ移行し、等しい場合(ステップS3でNoの判定)は、冬期設計給気温度Tm℃になるような自動風量調整ダンパ22の制御動作へ移行する。ステップ4は、送風機出口冬期設計給気温度の設定値Tn℃と温度検出器20aによって検出された給気温度TS1℃を比較し、給気温度が設定値を満足しない場合(ステップS4でYesの判定)は、ステップS5へ移行する。なお、給気温度が設定値を満足する場合(ステップS4でNoの判定)は、ステップS6へ移行する。ステップS5では、給気温度が設定値を満足しないことを受け、流量調整弁29を開ける方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された開角度θV1°分開けられる。開ける方法は、実施例4と同じである。ステップS6では、ステップS4と同じような判定を行う。送風機出口冬期設計給気温度の設定値Tn℃と温度検出器20aによって検出された給気温度TS1℃を比較し、給気温度が設定値を満足しない場合(ステップS6でYesの判定)は、ステップS7へ移行し、給気温度が設定値を満足する場合(ステップS6でNoの判定)は、ステップS3へ移行する。ステップS7では、給気温度が設定値を満足しないことを受け、流量調整弁29を閉める方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された閉角度θV2°分閉められる。このように、発熱負荷が大きく温度上昇が期待出来る部屋19bへの送風機出口冬期設計給気温度Tn℃を確保するための加熱用コイル25により昇温しておくことから、流量調整弁29の制御によって給気処理装置出口給気ダクト6内の空気温度を昇温させ、一定に保つことが可能である。ステップS8では、冬期設計給気温度の設定値T℃と温度検出器20bによって検出された給気温度TS2℃を比較し、給気温度が設定値を満足しない場合(ステップS8でYesの判定)は、ステップS9へ移行する。なお、給気温度が設定値を満足する場合(ステップS8でNoの判定)は、ステップS10へ移行する。ステップS9では、給気温度が設定値を満足しないことを受け、自動風量調整ダンパ22を閉める方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された閉角度θD1°分閉められる。閉める方法は、実施例1と同じである。ステップS10では、ステップS8と同じような判定を行う。冬期設計給気温度の設定値T℃と温度検出器20bによって検出された給気温度TS2℃を比較し、給気温度が設定値を満足しない場合(ステップS10でYesの判定)は、ステップS11へ移行し、給気温度が設定値を満足する場合(ステップS10でNoの判定)は、ステップS12へ移行する。ステップS11では、給気温度が設定値を満足しないことを受け、自動風量調整ダンパ22を開ける方向に動作する。この場合、あらかじめ設定された開角度θD2°分開けられる。これら一連の制御は、ステップS12での冬期運転の継続有無の判定、つまりステップS13の冬期運転モードから夏期運転モードへ切り替わるまで継続される。ステップS12において、冬期運転モード継続の場合(ステップS12でYesの判定)、ステップS3へ移行する。そして、冬期運転モードを継続しない場合(ステップS12でNoの判定)、ステップS13へ移行し、運転モードが変えられ、冬期運転は停止される。これにより、ステップS14では、自動風量調整ダンパ22の現状開度θDC°を全開にする。ステップS15では、流量調整弁29の現状開度θVC°を全閉にする。ところで、ステップS3からステップS11までの給気温度制御は、常時弁制御及びダンパ制御によるハンチングを防止する対策として、例えば、PIDによる制御、またPID定数は、実機を用いたプラント起動試験において、適切な設定値に変更する、又は、一定時間内の温度信号は無視するような不感帯領域を設ける方法等がある。図12のフローチャートは、ステップS4、S5とステップS6、S7及びステップS8、S9とステップS10、S11を入れ替えた場合も成立する。
実施例1に係る換気空調設備の構成と、これに用いられる熱交換器の構成とを示す図である。 第1実施例に係る換気空調設備の動作を示すフローチャートである。 実施例2に係る換気空調設備の構成図である。 実施例3に係る換気空調設備の構成図である。 実施例4に係る換気空調設備の構成図である。 実施例4に係る換気空調設備の動作を示すフローチャートであって、自動風量調整ダンパ22の開度及び流量調整弁29の開度を共に制御する手順を示す図である。 実施例4に係る換気空調設備の動作を示すフローチャートであって、自動風量調整ダンパ22の開度を主に制御する手順を示す図である。 実施例5に係る換気空調設備の構成図である。 実施例5に係る換気空調設備の動作を示すフローチャートであって、自動風量調整ダンパ22の開度及び電気ヒータ26を制御する手順を示す図である。 実施例5に係る換気空調設備の動作を示すフローチャートであって、自動風量調整ダンパ22の開度を主に制御する手順を示す図である。 実施例6に係る換気空調設備の構成図である。 第6実施例に係る換気空調設備の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 外気取入れルーバ
2 給気用フィルタ
3 冷却用コイル
4 給気処理装置
5 送風機
6 給気処理装置出口給気ダクト
7 熱交換器
8 熱交換器出口給気ダクト
9 給気側熱交換器バイパスダクト
10 給気側風量調整ダンパ
11 熱交換器入口排気ダクト
12 排気処理装置入口排気ダクト
13 排気側熱交換器バイパスダクト
14 排気側風量調整ダンパ
15 排気処理装置
16 排気用フィルタ
17 排風機
18 排気筒
19 建物
20 温度検出器
21 制御装置
22 自動風量調整ダンパ
23 高発熱体
24 熱交換器バイパスダクト
25 加熱用コイル
26 電気ヒータ
27 電気ヒータコントローラ
28 給気ダクト
29 流量調整弁

Claims (4)

  1. 原子力発電所の放射線管理区域を有する建物内に新鮮空気を供給する送風機を有する給気側空調設備と、前記建物内の空気を排出する排風機を有する排気側空調設備と、前記建物内からの排出空気の熱により前記建物内に供給される新鮮空気を昇温する熱交換器と、前記熱交換器を介して前記給気側空調設備からの新鮮空気を前記建物内に供給する給気側風導管と、前記熱交換器を介して前記建物内からの排出空気を前記排気側空調設備に導く排気側風導管と、前記熱交換器をバイパスして前記給気側空調設備からの新鮮空気を前記建物内に供給する給気側バイパス風導管と、前記熱交換器をバイパスして前記建物内からの排出空気を前記排気側空調設備に導く排気側バイパス風導管と、前記各風導管の適所に備えられた風量調整手段と、前記風量調整手段の駆動を制御する制御手段と、前記熱交換器を出て前記建物内に供給される新鮮空気の温度を設定する温度設定手段と、前記熱交換器を出て前記建物内に供給される新鮮空気の温度を検出する温度検出器とを有し、前記制御手段は、前記温度検出器の検出温度に基づいて前記風量調整手段の制御信号を算出し、前記検出温度が前記温度設定手段に設定された設定温度となるように、前記風量調整手段の駆動を制御することを特徴とする原子力発電所の換気空調設備。
  2. 前記建物内の発熱が小さい室内からの排出空気は、前記排気側バイパス風導管を通して外部に排出し、前記建物内の発熱が大きい室内からの排出空気は、前記排気側風導管を介して前記熱交換器に導くことを特徴とする請求項1に記載の原子力発電所の換気空調設備。
  3. 前記給気側空調設備に暖房用コイルを設け、当該暖房用コイルと前記熱交換器とを併用することにより、前記原子力発電所の放射線管理区域に暖房用の新鮮空気を供給することを特徴とする請求項1と請求項2のいずれか1項に記載の原子力発電所の換気空調設備。
  4. 前記給気側空調設備に冷房用コイルを設け、当該冷房用コイルの駆動時には、前記風量調整手段を駆動して前記給気側バイパス風導管及び排気側バイパス風導管を全開とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の原子力発電所の換気空調設備。
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