JP2009168357A - 空気予熱器の付着物洗浄方法及び洗浄装置 - Google Patents

空気予熱器の付着物洗浄方法及び洗浄装置 Download PDF

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道義 山本
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浩之 畑野
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Abstract

【課題】空気予熱器の付着物の性状を解析し、それに応じたより適切な洗浄方法を明確にし、もってより効率的な空気予熱器の付着物洗浄方法及び洗浄装置を提供する。
【解決手段】空気予熱器のエレメント付着物は、石炭灰や鉄分等のバインダーとなっている硫酸アルミニウムアンモニウムを洗浄、除去すれば、効果的に除去し得る。硫酸アルミニウムアンモニウムは、常温から温水、特には温水に対する溶解性が高い。エレメント付着物の硫酸アルミニウムアンモニウムを溶出除去することで、固着している付着物を粉砕・細粒化し、エレメントから剥離する(処理ステップS101)。エレメントの洗浄終点は、洗浄水中のアンモニウムイオン濃度が一定に達したところである(処理ステップS102)。すなわち、洗浄水中のアンモニウムイオンの増加傾向がほぼなくなった時点をもって洗浄終了を判断するのである。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に再生式空気予熱器の主な付着物に応じた洗浄を行う空気予熱器の付着物洗浄方法及び洗浄装置に関する。
発電プラントのうち、石炭をエネルギー源とする石炭火力発電所では、ボイラで微粉炭を燃やすことで高圧の蒸気を発生させてタービンを回し発電する。一方、ボイラからの排ガス(煤煙)は、石炭灰(フライアッシュ)、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)等を含むため、大気汚染防止のための適切な処理がなされる。このようなボイラからの排ガスは、典型的には、電気集塵器で石炭灰の粒子が取り除かれ、脱硝装置で窒素酸化物が取り除かれ、脱硫装置で硫黄酸化物が取り除かれる。
また、上記のようなボイラからの排ガスは高温であるため、空気予熱器に導かれ、ボイラに送り込むための新鮮な空気と熱交換が行われる。再生式空気予熱器は、その内部に蓄熱体として波状の鋼板(エレメント)が複数装備されており、ボイラからの排ガスが蓄熱体(エレメント)を通過する一方経路と、ボイラに送り込むための空気が蓄熱体(エレメント)を通過する他方経路を有し、ボイラに送り込むための空気の温度を上昇させて燃焼効率の向上が図られる。
空気予熱器には、排ガス(煤煙)に含まれる灰、錆などが次第に堆積し、熱効率が低下する。対策として、例えばボイラを停止させる定期点検時には、エレメントの洗浄を行っている。エレメントを温水で洗浄すると、硫酸等の酸(硫酸酸性水)が生成されエレメントを腐蝕(腐食)させる懸念がある。そこで、エレメントを温水で洗浄する際、酸腐蝕抑制剤を添加する方法、また、酸腐蝕抑制剤を含む温水で洗浄したのち、防錆剤を含む高圧ジェット水により洗浄、防錆処理を行う、再生式空気予熱器の洗浄方法が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特許第3396403号公報
上記特許文献の技術においては、空気予熱器のエレメントは酸腐蝕抑制剤の添加された温水が吹き付けられ洗浄される。その際、エレメントに付着、堆積する石炭灰中に含有する無水硫酸により、洗浄水は硫酸酸性水になり、洗浄後のエレメントの鋼材の表面を腐蝕する恐れがある。しかし、洗浄水には酸腐蝕抑制剤が添加されているので、エレメントの鋼材が腐蝕される心配はなく、洗浄水を長時間循環して使用することができると開示されている。
しかしながら、空気予熱器における付着物の付着の実情は、実際のところ、正確な分析がなされておらず、従って、付着物の性状に応じた洗浄、適切な洗浄終点が分かれば、上記特許文献とは別の観点からエレメント洗浄の効率化を図る改良の余地があると思料される。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、空気予熱器の付着物の性状を解析し、それに応じたより適切な洗浄方法を明確にし、もってより効率的な空気予熱器の付着物洗浄方法及び洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、空気予熱器に付着している付着物について解析し、硫酸アルミニウムアンモニウムを代表とするアンモニウムミョウバン(アンモニウムミョウバン:RIIINH(SO・12HO、ここでRIIIは、Al3+やFe3+など)がバインダーとなって石炭灰及び腐食性物質が固着された状態であることを明らかにした。また、硫酸アルミニウムアンモニウムは常温の水によって、特には温水によって効果的に溶解し得ることが確認でき、洗浄終了のタイミングの見極めについても取り組めることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 空気予熱器の蓄熱体であるエレメントの洗浄に関し、
硫酸アルミニウムアンモニウムをバインダーとした前記エレメントの付着物を除去する目的で、前記エレメントを15℃以上100℃以下の温水を含む洗浄水により洗浄する洗浄ステップと、
前記洗浄ステップにおける洗浄水のアンモニウムイオンのアンモニウムイオン濃度が一定に達したところを判断することにより、洗浄終了のタイミングを決定する洗浄終点判定ステップと、を備えたことを特徴とする空気予熱器の付着物洗浄方法。
(2) 前記エレメントは前記空気予熱器から外部に出して洗浄され、
前記洗浄ステップは、前記エレメントを防水性のシート部材に包み込み、前記シート部材内に前記洗浄水を注ぎ、前記エレメントを前記洗浄水に浸漬することにより達成する(1)に記載の空気予熱器の付着物洗浄方法。
(3) 前記エレメントは前記空気予熱器の内部に装備したまま洗浄され、
前記洗浄ステップは、タンクに溜めた前記洗浄水を循環させる循環洗浄水により前記エレメントを洗浄することにより達成する(1)に記載の空気予熱器の付着物洗浄方法。
(4) 前記洗浄ステップは、前記エレメント自体が100℃以上となっている状態のうちに洗浄を開始する(1)または(3)に記載の空気予熱器の付着物洗浄方法。
(5) 前記洗浄ステップの前に、前記空気予熱器内に予め前記循環洗浄水の飛散から保護するための飛散養生処理を施す(3)または(4)に記載の空気予熱器の付着物洗浄方法。
(6) 前記循環洗浄水は、循環経路途中で脱硫酸イオン処理が施される(3)から(5)いずれかに記載の空気予熱器の付着物洗浄方法。
(7) 内部に配された仕切り板により底部が2以上の領域に分かれ、前記仕切り板を越えて洗浄水が溜められるタンクと、
洗浄水を前記タンクに供給する洗浄水供給ライン機構と、
前記タンク上方の空気予熱器内部の洗浄対象物に洗浄水を噴射する噴射ノズル機構と、
前記洗浄対象物洗浄後の洗浄水が前記タンクの第1領域に向かって戻される回収ライン機構と、
前記タンクの第2領域における洗浄水の上澄み部分を前記噴射ノズル機構への洗浄水として移送するための洗浄水ライン機構と、
前記タンクの第2領域における洗浄水の下部の澱み部分を排水処理へ回す排水ライン機構と、
前記タンクの第1領域における洗浄水の下部の沈殿物を抜き出す沈殿物排出ライン機構と、
前記回収ライン機構から戻される洗浄水中の特定の物質イオンの濃度を判断するための検出機構と、
を備えたことを特徴とする空気予熱器の洗浄装置。
本発明によれば、特定したバインダー(硫酸アルミニウムアンモニウム等)を洗浄、除去することにより、空気予熱器の付着物の効果的な洗浄、除去が可能である。また、アンモニウムイオンをモニタしておき、洗浄の終点を判断する。これにより、洗浄時間を無駄にしない、かつ、無駄な洗浄を抑制でき、洗浄による排水の低減が可能でより効率的な空気予熱器の付着物洗浄方法及び洗浄装置を提供することができる。さらに、排水量の低減が可能となれば、より高濃度のアンモニウムイオンを排水処理できることから、アンモニウムイオンの除去効率の向上につながり、環境への負担を低減できる。
再生式空気予熱器は、周知のように、蓄熱体として波状の鋼板(エレメント)を複数装備し、ボイラからの排ガスがエレメントを通過する一方経路と、ボイラに送り込むための空気がエレメントを通過する他方経路を有する。これにより、空気予熱器は、ボイラに送り込むための空気の温度を上昇させ、ボイラの燃焼効率を向上させる機能を有するものである。エレメントは、排ガス(煤煙)に含まれる灰、錆などからなる付着物が次第に堆積し、熱効率が低下していくため、洗浄を要する。
図1は、本発明の基本的実施形態に係る、空気予熱器の付着物洗浄方法を示す流れ図である。また、図2は、空気予熱器のエレメント付着物の成分分析結果を示した図である。まず、図1の流れ図に到る経緯を、図2を参照しながら説明する。
空気予熱器のエレメント付着物について、元素分析・成分組成としては、炭素:3.3%、水素:0.9%、窒素:0.3%で、ほとんどが金属や石炭灰などの無機物である。金属・石炭灰などを対象として、蛍光X線分析を行い、石炭灰成分・鉄酸化物などの腐食生成物を検出した。付着物を水に漬けるとSO,CaO,MgO,Fe,NaOなどが溶解、さらに、付着物を800℃に強熱するとSOが分解脱離する特徴を持つ。
エレメント付着物の熱特性(温度による分解等)を調査すると、次のような結果である。400℃〜525℃付近で硫酸アンモニウムを放出し、650℃付近から亜硫酸ガスの分解放出が始まり、800℃付近で熱分解が完了する。これは硫酸アルミニウムアンモニウムの熱分解パターンである。また、1200℃以下では付着物に形状変化はなく、1250℃以上で一部溶融が始まることから、一度エレメントに付着すると、熱的な方法では除去できないといえる。
このように、エレメント付着物は、分析調査の結果、付着物を構成するものは大きく分類して、次の3種類であって、これらの物質が硫酸アルミニウムアンモニウムを代表とするアンモニウムミョウバンをバインダーとして固着した状態であることが分かった。
(1)石炭灰
(2)鉄分(石炭灰あるいは煙道他の腐食性物質)
(3)硫酸アルミニウムアンモニウムを代表とするアンモニウムミョウバン(アンモニウムミョウバン:RIIINH(SO・12HO、ここでRIIIは、Al3+やFe3+など)
上記エレメント付着物の付着過程はおおよそ次のようである。ボイラ及び煙道で石炭灰(フライアッシュ)中のアルミニウム(Al)と、排ガス中のSOが反応し、硫酸アルミニウムを生成する。この硫酸アルミニウムが脱硝リークアンモニア(NH)と酸性硫安(NHHSO)や硫安((NHSO)と反応して硫酸アルミニウムアンモニウムを生成し、空気予熱器内で冷却され、排ガス温度が200℃付近になる中温層下部や低温層上部のエレメント表面に析出し、石炭灰や錆を包含しながら成長する。
このように、空気予熱器のエレメント付着物は、硫酸アルミニウムアンモニウムなどのアンモニウムミョウバンがバインダーとなって石炭灰や腐食生成物を包み込んでできている。従って、石炭灰などを包み込んでいる硫酸アルミニウムアンモニウムを代表とするアンモニウムミョウバンを溶解除去できれば、この付着物を容易にエレメントから剥離除去できる。付着物には、多数の「割れ」が確認されており、アンモニウムミョウバンを付着物表面から洗浄水、例えば温水で溶解していけば、付着物との接触時間や接触面積が十分に確保され、徐々に付着物の内部まで温水が浸透し、付着物を崩壊させることができる。
上記から、図1に示すように、エレメント付着物は、石炭灰や鉄分等のバインダーとなっている硫酸アルミニウムアンモニウムを洗浄、除去すれば、効果的に除去し得る。硫酸アルミニウムアンモニウムは、常温から温水、特には温水に対する溶解性が高いことが判明し、水温でいえば、15℃以上、100℃以下の温水を含む洗浄水で効果的に除去可能である。このような洗浄水により、エレメント付着物の硫酸アルミニウムアンモニウムを溶出除去することで、固着している付着物を粉砕・細粒化し、エレメントから剥離する(処理ステップS101)。
上記エレメントの洗浄終点は、洗浄水中のアンモニウムイオンの濃度が一定に達したと判断されるところである(処理ステップS102)。すなわち、洗浄水中のアンモニウムイオンの増加傾向がほぼなくなった時点をもって洗浄終了を判断するのである。アンモニウムイオンの濃度が一定に達したか否かは、イオンクロマトグラフィの利用やイオン飽和電流の検出、FIA(フローインジェクション分析法)などを利用することにより、判断し得る。これにより、洗浄時間を無駄にしない、より効率的な洗浄、除去が可能な空気予熱器の付着物洗浄方法を提供することができる。
図3(a)〜(f)は、本発明の第1実施形態に係る、空気予熱器の付着物洗浄方法を工程順に示す概略図である。この実施形態では、エレメントは空気予熱器から外部に出して洗浄される。図1に示した洗浄ステップである処理ステップS101は、エレメントを防水性のシート部材に包み込み、シート部材内に洗浄水を注ぎ、エレメントを洗浄水に浸漬することにより達成する。以下、より詳細に説明する。
図3(a)に示すように、まず、空気予熱器の外部に搬出されたそれぞれのエレメントは、水洗実施場所へ運搬される。エレメント31を包み込むために防水性のシート部材32が準備される。シート部材32は、洗浄水の汚れ具合が分かり易く、破れ難い透明のビニールシート、養生シートまたは白色防炎シートが好適である。ここでは、エレメントの形状と重量を考慮し、破れにくく耐久性に優れた白色防炎シートを利用する。エレメント31は、パレット33(図3(b)以降に図示)に敷かれたシート部材32上に配置される。
次に、図3(b)、(c)に示すように、直接排水と接しないよう嵩上げするパレット33上で、エレメント31をシート部材32で包み込む。エレメント31の形状に合わせシート部材32を折り込み、シート部材32が水圧でめくれないように底部及び上部2箇所以上を養生テープ34などで留める。これにより、エレメント31側部周囲のシート部材32の形状を固定するようにする。
次に、図3(d)に示すように、シート部材32の開いているエレメント31の上方から、温水35を注ぐ。温水35は補助蒸気等で40℃〜100℃、好ましくは80℃程度に設定され、注水中はシート部材32がめくれないよう注意をする。エレメント31の上部が浸かると注水を完了する。
次に、図3(e)に示すように、注水終了後、シート部材32の上部を紐36等で固く結び、所定時間放置する。養生テープ34の固定が悪く、シート部材32が横に膨らむ懸念がある場合、足場パイプ37などを設置し、シート部材32の四隅のリング金具(図示せず)などに紐36を通し、足場パイプ37に吊って置くとよい。
次に、図3(f)に示すように、上記所定時間経過後、シート部材32を外し、排水する。排水までの放置時間(上記所定時間)は、予め上記のような工程をもってエレメントを試験的に洗浄した際のアンモニウムイオンの濃度がほぼ一定に達したと判断される経過時間を計測した結果で設定しており、およそ12時間〜24時間である。だいたい半日放置することにより、エレメントの付着物のバインダーとしての硫酸アルミニウムアンモニウムを大部分除去でき、もって付着物が効果的に崩壊・剥離除去し得る。
上記実施形態の方法によれば、空気予熱器から数百個のエレメントをそれぞれ取り外し、運搬する作業があるが、硫酸アルミニウムアンモニウムの溶解洗浄、除去により、エレメント付着物の、効果的で効率的な除去が可能であり、洗浄水の削減、排水量の削減に寄与する。また、図示しないが、上記のようなシート部材でカバーした個々のエレメントをさらに温水プールに浸漬し、温水プールを温調することも考えられる。温水プールに漬けることで、簡易な超音波や振動装置などを追加することもできる。これにより、硫酸アルミニウムアンモニウムの溶解を促進でき、もって付着物の崩壊・剥離除去を促進し得る。
なお、空気予熱器のエレメント付着物が成長する場所は、エレメントの中温層から低温層であって、場所が絞り込める。従って、後述する、空気予熱器にエレメントを設置したまま洗浄する場合に比べ、洗浄対象が少なくできる。しかも、付着物が格段に少ないエレメント高温層に対する水洗のダメージ(洗浄による腐食発生など)を回避できる。洗浄対象箇所の絞込みにより、洗浄水量の削減、エネルギーの節約(温水作成量の削減)、さらに窒素分を含む排水量の低減、及び高濃度窒素分の排水になるため、排水処理の容易さがあげられる。
図4は、本発明の第2実施形態に係る、空気予熱器の付着物洗浄方法に関する流れ図、図5は、図4の方法を実現する本発明に係る空気予熱器の洗浄装置を示す概略構成図である。これら図4、図5に示される実施形態においては、エレメントは空気予熱器の内部に装備したまま洗浄される。図1に示した洗浄ステップである処理ステップS101は、タンクに溜めた洗浄水を循環させる循環洗浄水によりエレメントを洗浄することによって達成される。なお、本明細書でいう洗浄水は、洗浄液と同等であって、様々な物質が添加されてなる洗浄液となっていても、ここでは洗浄水と称する。以下、図4、図5についてより詳細に説明する。
まず、図5を用いて空気予熱器について簡単に説明する。再生式空気予熱器500は、蓄熱体として波状の鋼板(エレメント)を複数装備する。ここでは、それぞれが数百個のエレメントに分かれている高温層51、中温層52、低温層53の各ブロックからなるエレメント体501を表している。中心部にはロータポスト504が示されており、エレメント体501はロータポスト504の回転力で回転しながら機能する。ボイラからの排ガスが脱硝装置を介してエレメント体501を通過し、電気集塵器(EP)へ向かう一方経路と、ボイラに送り込むための、押込み送風機(FDF)からの空気がエレメント体501を通過し、ボイラへ向かう他方経路とを有する。
次いで、本発明に係る空気予熱器の洗浄装置について説明する。タンクTNKは、内部に配された仕切り板BHにより底部が2以上の領域(ここではA1、A2)に分かれ、仕切り板BHを越えて洗浄水CW(CW103、CW104等)が溜められる。
洗浄水供給ライン機構LN1は、洗浄水に利用する工業用水をタンクTNKの第2領域A2に供給する。また、補助蒸気を供給する蒸気供給ライン機構LN2は、洗浄水CWを加温する加温機構の一例である。加温機構はその他、洗浄水供給ライン機構LN1や洗浄水ライン機構LN3の所定箇所にヒータを設置する機構や、タンクTNK内を保温する機構等が考えられる。噴射ノズル機構IJ1は、タンクTNK上方の空気予熱器500内における洗浄対象物、ここではエレメント体501に洗浄水CW(CW100)を噴射するものである。
洗浄対象物のエレメント体501洗浄後の洗浄水CW101が下方の煙道に流れてくる。養生板C1、C2は、洗浄水CW101の飛散養生を行うため必要な箇所に設置される。ドレーンに溜まった使用済の洗浄水CW102は、回収ライン機構LN4によってタンクTNKの第1領域A1に向かって戻される。洗浄水ライン機構LN3は、タンクTNKの第2領域A2における洗浄水の上澄み部分CW104を、硫酸イオン除去機構SIE、制御バルブVC1、ポンプP1、及び制御バルブCV2を介して噴射ノズル機構IJ1への洗浄水CWとして移送させる。
排水ライン機構LN5は、必要に応じてタンクTNKの第2領域A2における洗浄水の下部澱み部分CW105を、硫酸イオン除去機構SIE、制御バルブVC3、ポンプP1、及び制御バルブCV4を介して排水処理へ回す。沈殿物排出ライン機構LN6は、タンクTNKの第1領域A1における洗浄水下部の沈殿物DPを、制御バルブCV5を介して抜き出す機能を有する。なお、ポンプP1は、洗浄水ライン機構LN3及び排水ライン機構LN5に共通であるが、各ライン機構に個々のポンプを設けてもよい。
アンモニウムイオン濃度一定化検出機構AIDは、回収ライン機構LN4から戻される洗浄水中の特定の物質イオン、すなわちアンモニウムイオンの濃度が一定化に達したか否かを判断するために設けられている(図1の処理ステップS102参照)。つまり、硫酸アルミニウムアンモニウムの溶解洗浄、除去により、循環する洗浄水中のアンモニウムイオンが増大していき、増大傾向がほぼなくなった時に洗浄箇所における洗浄終点を判断する。
なお、硫酸イオン除去機構SIEは、砂ろ過などによる固形物の除去とRO膜(逆浸透膜)やNF膜(ナノ膜)等の膜ろ過処理との組み合わせで達成される。硫酸イオン除去機構SIEはその他、陰イオン交換樹脂(劣化したものでもよい)やカルシウム(Ca)による硫酸カルシウムの生成を利用して硫酸イオンの除去が可能である。これにより、洗浄水中のエレメントの腐食物質を取り除く。硫酸イオン除去機構SIEは、洗浄水ライン機構LN3及び排水ライン機構LN5いずれの経路にも設けられているが、少なくとも洗浄水ライン機構LN3につながる経路に設けてあればよい。また、硫酸イオン除去機構SIEは、酸腐蝕抑制剤が添加される洗浄水を用いるなど、洗浄水によっては設けなくてもよい場合がある。
また、このような空気予熱器の洗浄装置は、空気予熱器のエレメントのメンテナンス、洗浄の時に仮設されるものとしているが、タンク周辺の機構等、一部、あるいは大部分を常設としてもよい。
上記説明したような図5を参照しながら、図4に示す本発明の第2実施形態に係る、空気予熱器の付着物洗浄方法について以下に説明する。まず準備作業ステップ401として、循環洗浄系の仮設を実施する。図示しないが、空気予熱器500におけるエレメント体501下部に対する低温側スートブロワを行う。また、煙道に養生板C1、C2を設置し、洗浄水の飛散養生を行う。さらに、高温ガス側のエレメント体501上部に洗浄用配管を仮設する。ここでは洗浄用配管として噴射ノズル機構IJ1を設置する作業があげられる(常設とする場合は、旧水洗配管設置場所を利用する)。さらに、タンクTNK、ポンプP1を含む洗浄水ライン機構LN3、回収ライン機構LN4、その他排出系(排水ライン機構LN5、沈殿物排出ライン機構LN6)を仮設する。また、洗浄終点検出系として、アンモニウムイオン濃度一定化検出機構AID、硫酸イオン除去系として、硫酸イオン除去機構SIEを仮設する。なお、アンモニウムイオン濃度一定化検出機構AID及び硫酸イオン除去機構SIEはタンクTNKに常設されていてもよい。
次の、処理ステップ402から、実際の洗浄作業循環処理に入る。まず、タンクTNKに工業用水を使用し洗浄水を溜め、この洗浄水に蒸気を供給して60〜80℃の範囲に加温し、維持する。洗浄水は、80℃程度にすることがより好ましいが、空気予熱器の停止後など、エレメントに100℃以上の温度がある状態で直ちに洗浄を開始する場合は、60℃以下であっても温水洗浄としての優れた効果が得られる。なお、上述のように、洗浄水ラインの途中にヒータを設置し加温、維持するなど、他に様々考えられる。
次に、処理ステップ403に示すように、エレメントに洗浄水を供給する。すなわち、洗浄水ライン機構LN3を利用して洗浄水CWを移送し、噴射ノズル機構IJ1からエレメント体501に洗浄水CW100を供給する。このとき、エレメント洗浄後の洗浄水CW101(CW102)が回収ライン機構LN4を介してタンクTNKに流れてくることを確認する。洗浄済の態様を含んだ洗浄水CW103は、硫酸アルミニウムアンモニウムと共に剥離された各種のエレメント付着物が含まれている。
次に、処理ステップ404に示すように、時間制御、または視認により、洗浄水の汚損状態が許容範囲内であるか否かが判定される。洗浄水の汚損状態が許容範囲内であれば、処理ステップ407へ移行し、洗浄水の汚損状態が許容範囲内でなければ、処理ステップ405へ移行する。
処理ステップ407では、アンモニウムイオン濃度一定化検出機構AIDにより、洗浄水中のアンモニウムイオンの濃度が一定に達したか否かが判定される。ここでは、主に洗浄済の態様を含んだ洗浄水CW103におけるアンモニウムイオンの増加傾向がモニタされる。アンモニウムイオンの濃度が一定に達したと判断されれば、対象となる洗浄箇所での洗浄処理は終了になる。アンモニウムイオンの濃度が一定に達したと判断されなければ、処理ステップ408に示すように、回収した洗浄水の上澄み部分CW104を再利用することとし(処理ステップ408)、再度洗浄水ライン機構LN3を介して、噴射ノズル機構IJ1からエレメント体501に洗浄水CW100として供給する。
一方、洗浄水が汚損していると判断されて、処理ステップ405へ移行した場合、洗浄水は、汚損状態に応じて排水処理される。この排水処理は、例えば、排水ライン機構LN5を利用し、タンクTNKの第2領域A2における洗浄水の下部澱み部分CW105を排水処理へ回す制御であり、沈殿物排出ライン機構LN6を利用し、タンクTNKの第1領域A1における洗浄水下部の沈殿物DPを抜き出す制御である。その後、洗浄水供給ライン機構LN1による工業用水の補充がなされる(処理ステップ406)。
このような、洗浄水CW(CW100→CW101→CW102→CW103→CW104)によるエレメントの循環洗浄は、図1における処理ステップS101に相当する。処理ステップ407の判定手段は、図1における処理ステップS102に相当するが、予め試験的に調査し、洗浄時間の目安を決定しておいてもよい。いずれにしても、処理ステップ407の判定を参照して、エレメント洗浄処理が終了と判断されると、対象となる洗浄箇所での洗浄処理は終了し、エレメント体501を回転させ洗浄部分を変更し、上記と同様の洗浄過程を経る。
上記第2実施形態に係る空気予熱器の付着物洗浄方法及びそれに伴う洗浄装置によれば、再生式空気予熱器500において全エレメントを装備したままの洗浄が実現可能である。エレメント付着物は、エレメントの中温層52内部から低温層53内部、特に低温層53入口で排ガスがエレメントに衝突した際の圧力変化など、ガス流れに乱れが発生する箇所で顕著に成長する傾向がある。これらエレメント付着物の発生箇所には、空気予熱器の構造上、高圧ジェット水などの物理的な除去力が伝わり難い。よって、本発明に係る実施形態では、60〜80℃の範囲の、好ましくは80℃の温水を選定し、付着物との接触時間や接触面積を十分確保するようにした。蒸気のハンドリングが容易にできれば蒸気と温水を組み合わせた洗浄処理も可能である。もちろん、温水で脆くなっているエレメント付着物に対しては、周知の高圧水によるジェット洗浄などの物理的な洗浄処理も有効に作用する。
これにより、エレメント取り外しや運搬作業の手間が省ける。また、温水の循環使用により、排水の低減と熱エネルギーの省エネが行える。硫酸アルミニウムアンモニウムの溶解洗浄、洗浄終点を目的としたことで、洗浄時間を無駄にしない、かつ、無駄な洗浄を抑制でき、洗浄による排水の低減が可能な、より効果的、効率的な空気予熱器の付着物洗浄方法及び洗浄装置を提供することができる。さらに、排水量の低減が可能となれば、より高濃度のアンモニウムイオンを排水処理できることになり、アンモニウムイオンの除去効率の向上につながり、環境への負担を低減できる。
なお、上記第2実施形態においては、洗浄水を循環させる形態であったが、洗浄水を循環回収しない流水洗浄処理系の場合であっても、それなりに作用、効果は発揮し得る。すなわち、硫酸アルミニウムアンモニウムの溶解洗浄、洗浄終点を目的としたことで、洗浄時間を無駄にしない、かつ、無駄な洗浄を抑制でき、洗浄による排水の低減が可能である。洗浄水を循環回収しない場合は、洗浄水中のアンモニウムイオン濃度が検出されなくなったと判断したところを洗浄の終点とする。
また、図5に示すような洗浄装置は空気予熱器の洗浄装置に限らず、洗浄対象物に対し、洗浄後の洗浄水の特定の物質イオンの濃度一定化を判断して洗浄終点を見極めるという観点から、発電プラントにおける他の箇所の洗浄装置に利用しても、上記同様、時間を無駄にしないより効果的、効率的な洗浄の効果が期待できる。
なお、硫酸アルミニウムアンモニウムには加水分解性を有するので、洗浄時当初においてSOガスが発生する。SOは120ppm以上で人体に有害であり、換気(大気開放)が必要となる。また、防錆剤を使用する場合は、事前にエレメント付着物溶解への影響を確認し、使用することが肝要である。
本発明の基本的実施形態に係る、空気予熱器の付着物洗浄方法を示す流れ図である。 空気予熱器のエレメント付着物の成分分析結果を示した図である。 (a)〜(f)は、本発明の第1実施形態に係る、空気予熱器の付着物洗浄方法を工程順に示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係る、空気予熱器の付着物洗浄方法に関する流れ図である。 図4の方法を実現する本発明に係る空気予熱器の洗浄装置を示す概略構成図である。
符号の説明
31 エレメント
32 シート部材
33 パレット
34 養生テープ
35 温水
36 紐
37 足場パイプ
500 空気予熱器(再生式空気予熱器)
501 エレメント体
51 高温層
52 中温層
53 低温層
504 ロータポスト
C1、C2 養生板
CW(CW100〜CW105) 洗浄水
TNK タンク
BH 仕切り板
DP 沈殿物
CV1〜CV5 制御バルブ
P1 ポンプ
LN1 洗浄水供給ライン機構
LN2 蒸気供給ライン機構
LN3 洗浄水ライン機構
LN4 回収ライン機構
LN5 排水ライン機構
LN6 沈殿物排出ライン機構
AID アンモニウムイオン濃度一定化検出機構
SIE 硫酸イオン除去機構

Claims (7)

  1. 空気予熱器の蓄熱体であるエレメントの洗浄に関し、
    硫酸アルミニウムアンモニウムを代表とするアンモニウムミョウバンをバインダーとした前記エレメントの付着物を除去する目的で、前記エレメントを15℃以上100℃以下の温水を含む洗浄水により洗浄する洗浄ステップと、
    前記洗浄ステップにおける洗浄水のアンモニウムイオンのアンモニウムイオン濃度が一定に達したところを判断することにより、洗浄終了のタイミングを決定する洗浄終点判定ステップと、
    を備えたことを特徴とする空気予熱器の付着物洗浄方法。
  2. 前記エレメントは前記空気予熱器から外部に出して洗浄され、
    前記洗浄ステップは、前記エレメントを防水性のシート部材に包み込み、前記シート部材内に前記洗浄水を注ぎ、前記エレメントを前記洗浄水に浸漬することにより達成する請求項1に記載の空気予熱器の付着物洗浄方法。
  3. 前記エレメントは前記空気予熱器の内部に装備したまま洗浄され、
    前記洗浄ステップは、タンクに溜めた前記洗浄水を循環させる循環洗浄水により前記エレメントを洗浄することにより達成する請求項1に記載の空気予熱器の付着物洗浄方法。
  4. 前記洗浄ステップは、前記エレメント自体が100℃以上となっている状態のうちに洗浄を開始する請求項1または3に記載の空気予熱器の付着物洗浄方法。
  5. 前記洗浄ステップの前に、前記空気予熱器内に予め前記循環洗浄水の飛散から保護するための飛散養生処理を施す請求項3または4に記載の空気予熱器の付着物洗浄方法。
  6. 前記循環洗浄水は、循環経路途中で脱硫酸イオン処理が施される請求項3から5いずれかに記載の空気予熱器の付着物洗浄方法。
  7. 内部に配された仕切り板により底部が2以上の領域に分かれ、前記仕切り板を越えて洗浄水が溜められるタンクと、
    洗浄水を前記タンクに供給する洗浄水供給ライン機構と、
    前記タンク上方の空気予熱器内部の洗浄対象物に洗浄水を噴射する噴射ノズル機構と、
    前記洗浄対象物洗浄後の洗浄水が前記タンクの第1領域に向かって戻される回収ライン機構と、
    前記タンクの第2領域における洗浄水の上澄み部分を前記噴射ノズル機構への洗浄水として移送するための洗浄水ライン機構と、
    前記タンクの第2領域における洗浄水の下部の澱み部分を排水処理へ回す排水ライン機構と、
    前記タンクの第1領域における洗浄水の下部の沈殿物を抜き出す沈殿物排出ライン機構と、
    前記回収ライン機構から戻される洗浄水中の特定の物質イオンの濃度を判断するための検出機構と、
    を備えたことを特徴とする空気予熱器の洗浄装置。
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