JP2009166393A - ガソホール燃料用ホース - Google Patents

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Abstract

【課題】耐アルコール燃料透過性に優れたガソホール燃料用ホースを提供する。
【解決手段】管状の内層1と、その外周に形成されるアルコール遮断層2とを備えたガソホール燃料用ホースであって、上記内層1が、アクリロニトリル−ブタジエンゴムまたはアクリロニトリル−ブタジエンゴムとポリ塩化ビニルとのブレンドゴムを含有する組成物からなり、かつ、上記アルコール遮断層2が、ブチルゴムを含有するゴム組成物からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アルコール混合ガソリン(ガソホール)燃料の輸送用配管等として用いられるガソホール燃料用ホースに関するものである。
近年、自動車を取り巻く燃料ガスの蒸散規制は厳しくなってきており、燃料系ホースからの燃料の蒸散量の大幅な低減が求められ、これに対応する低透過な自動車用燃料系ホースが各種検討されている。このような燃料系ホースとしては、例えば、(a)FKMフルオロポリマーのエラストマー形態の比較的薄い内側層、および(b)内側FKM層の上に管状形態で押し出し成型されたTHVフルオロポリマーの熱可塑性成形体のさらに比較的薄い1または複数の中間層であって、FKM内側層と中間THV層とが一体で、揮発性炭化水素の漏出に対する充分なバリヤを与えるのに充分な厚さを有する中間層、および(c)中間層の外側表面に接着され、かつそれと同一の範囲にわたるエラストマーポリマーの耐久性外側層を含む、揮発性炭化水素を輸送する燃料給油ホースが提案されている(例えば、特許文献1)。
特表2005−522639号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の燃料給油ホースは、揮発性炭化水素を輸送することを目的とするものであり、アルコールが混合されていないガソリンであれば、その炭化水素蒸気に対する耐透過性は満足するものの、エタノール等の透過能が高いアルコールが混合されたアルコール混合ガソリン(ガソホール)燃料では、アルコール蒸気に対する耐透過性が不充分である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、耐アルコール燃料透過性に優れたガソホール燃料用ホースの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のガソホール燃料用ホースは、管状の内層と、その外周に形成されるアルコール遮断層とを備えたガソホール燃料用ホースであって、上記内層が、アクリロニトリル−ブタジエンゴムまたはアクリロニトリル−ブタジエンゴムとポリ塩化ビニルとのブレンドゴムを含有する組成物からなり、かつ、上記アルコール遮断層が、ブチルゴムを含有するゴム組成物からなるという構成をとる。
すなわち、本発明者らは、耐アルコール燃料透過性に優れたガソホール燃料用ホースを得るため、鋭意研究を重ねた。ブチルゴムは、耐炭化水素燃料油性に劣るうえ、耐燃料透過性が悪いため、燃料ホースには使用されないのが技術常識であったが、本発明者らは、ブチルゴムに着目し、実験を続けた結果、ブチルゴムが耐アルコール燃料透過性に優れることを突き止めた。そして、ブチルゴムを含有するゴム組成物からなるアルコール遮断層を備えたホースは、アルコール混合ガソリン(ガソホール)に対する耐透過性に優れることを見いだし、本発明に到達した。
このように、本発明のガソホール燃料用ホースは、管状の内層と、その外周に形成されるアルコール遮断層とを備え、上記内層が、アクリロニトリル−ブタジエンゴムまたはアクリロニトリル−ブタジエンゴムとポリ塩化ビニルとのブレンドゴムを含有する組成物からなり、かつ、上記アルコール遮断層が、ブチルゴムを含有するゴム組成物からなる。そのため、管状の内層に接して流れる燃料の蒸気のうち、炭化水素蒸気の透過がほぼ完全に、アルコール蒸気の透過がかなり抑制される。そして、一部透過したアルコールは、ブチルゴムを含有するゴム組成物からなるアルコール遮断層で完全に透過が抑制される。この場合、ブチルゴムは、耐炭化水素燃料油性に欠けるものの、炭化水素燃料蒸気は内層で遮断されていることから、その影響を受けない。そのため、本発明のガソホール燃料用ホースは、アルコール混合ガソリン(ガソホール)に対する耐透過性に優れている。また、上記内層が、アクリロニトリル−ブタジエンゴムまたはアクリロニトリル−ブタジエンゴムとポリ塩化ビニルとのブレンドゴムを含有する組成物からなるため、耐燃料油性に優れている。
そして、上記アルコール遮断層が、含水ハイドロタルサイト化合物と、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7塩(DBU塩)とを含有するゴム組成物からなると、上記含水ハイドロタルサイト化合物の優れた受酸効果と、上記DBU塩の加硫促進効果との相乗効果によって、アルコール遮断層と、その接する層との層間接着性がさらに向上する。
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明のガソホール燃料用ホースとしては、例えば、図1に示すように、管状の内層1の外周面に、アルコール遮断層(外層)2が形成された二層構造のものがあげられる。なお、本発明のガソホール燃料用ホースは、図1に示した二層構造に限定されるものではなく、管状の内層1の外周に、アルコール遮断層2が形成されているものであれば差し支えなく、例えば、アルコール遮断層2の外周側に層を形成しても差し支えない。
本発明においては、上記内層1が、アクリロニトリル−ブタジエンゴムまたはアクリロニトリル−ブタジエンゴムとポリ塩化ビニルとのブレンドゴムを含有する組成物からなり、かつ、上記アルコール遮断層2が、ブチルゴムを含有するゴム組成物からなることが特徴である。
本発明において、アルコール混合ガソリン(ガソホール)燃料とは、アルコール混合量が数%〜100%の燃料をいう。ガソホール燃料は、一般に、アルコール混合量が10〜20%である場合に、透過率が最も高くなる。上記アルコールとしては、例えば、エタノールやメタノール等があげられるが、エタノールが通常用いられている。
上記内層1を形成する内層用材料(ゴム組成物)としては、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)単体、またはアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)とポリ塩化ビニルと(PVC)のブレンドゴム(NBR−PVC)からなる特定のゴム成分が用いられる。
上記特定のゴム成分(NBR−PVCまたはNBR単体)の含有量は、通常、内層用材料(ゴム組成物)全体の40重量%以上である。
上記NBRとしては、アクリロニトリル量(AN量)が中高AN,高AN,極高ANのものがあげられ、耐燃料油性の点から、AN量=25〜60の範囲のものが好ましく、特に好ましくはAN量=30〜55の範囲である。極高ANのものは、耐ガソリン透過性が向上し、ガソリンに対する耐性、耐オゾン性も良くなるという利点があり、中高ANのものは、極高ANのものよりは少し劣るが、耐ガソリン透過性が良くなるという利点がある。
また、上記NBR−PVCにおける、NBRとPVCとのブレンド比(重量比)は、オゾン性の点から、NBR/PVC=90/10〜40/60の範囲が好ましく、特に好ましくはNBR/PVC=80/20〜50/50の範囲である。
なお、上記内層用材料には、上記ゴム成分に加えて、カーボンブラック、老化防止剤、加硫剤(架橋剤)、加硫促進剤(架橋促進剤)、加硫助剤(架橋助剤)、加工助剤、白色充填材、可塑剤、軟化剤、受酸剤、着色剤、スコーチ防止剤等を適宜添加しても差し支えない。
つぎに、上記アルコール遮断層2を形成するゴム組成物(アルコール遮断層用材料)としては、ブチルゴムが用いられる。
上記ブチルゴムとしては、イソブチレンとイソプレンとの共重合体があげられ、例えば、レギュラーブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム(臭素化ブチルゴム,塩素化ブチルゴム等)等があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
上記ブチルゴムの含有量は、アルコール遮断層用材料(ゴム組成物)全体の50重量%以上が好ましく、アルコール遮断層用材料がブチルゴムのみからなる場合であっても差し支えない。
なお、上記アルコール遮断層用材料には、層間接着性の点から、含水ハイドロタルサイト化合物と、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7塩(DBU塩)とを併用しても差し支えない。
上記含水ハイドロタルサイト化合物としては、例えば、Mg4.5 Al2 (OH)13CO3 ・3.5H2 O、Mg4.5 Al2 (OH)13CO3 、Mg4 Al2 (OH)12CO3 ・3.5H2 O、Mg6 Al2 (OH)16CO3 ・4H2 O、Mg5 Al2 (OH)14CO3 ・4H2 O、Mg3 Al2 (OH)10CO3 ・1.7H2 O、Mg3 ZnAl2 (OH)12CO3 ・wH2 O、Mg3 ZnAl2 (OH)12CO3 等があげられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。上記含水ハイドロタルサイト化合物の具体例としては、協和化学工業社製のDHT−4A、協和化学工業社製のDHT−6等があげられる。
上記含水ハイドロタルサイト化合物の配合量は、優れた受酸効果を得る点から、上記ブチルゴム100重量部(以下「部」と略す)に対して、1〜15部の範囲が好ましく、特に好ましくは2〜6部の範囲である。すなわち、上記含水ハイドロタルサイト化合物の配合量が少なすぎると、所望の受酸効果が得られず、圧縮永久歪みが悪くなるからであり、逆に上記含水ハイドロタルサイト化合物の配合量が多すぎると、架橋が進行しすぎ、ゴム物性等に悪影響を与えるおそれがあるからである。
また、上記DBU塩としては、例えば、DBUのカルボン酸塩、DBUのフェノール樹脂塩等があげられる。上記DBUのカルボン酸塩としては、DBUのナフトエ酸塩やソルビン酸塩が好ましい。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。これらのなかでも、接着性の点で、DBUのナフトエ酸塩(ナフトエ酸DBU塩)が好ましい。
上記DBU塩の配合量は、上記ブチルゴム100部に対して、0.1〜3部の範囲が好ましく、特に好ましくは0.3〜1部の範囲である。すなわち、上記DBU塩の配合量が少なすぎると、所望の層間接着性が得られず、逆に上記DBU塩の配合量が多すぎると、架橋が進行しすぎ、ゴム物性等に悪影響を与えるおそれがあるからである。
なお、前記アルコール遮断層用材料には、カーボンブラック、老化防止剤、加硫剤(架橋剤)、加硫促進剤(架橋促進剤)、加硫助剤(架橋助剤)、加工助剤、白色充填材、可塑剤、軟化剤、受酸剤、着色剤、スコーチ防止剤等を適宜添加しても差し支えない。
本発明のガソホール燃料用ホースは、例えば、つぎのようにして作製することができる。すなわち、まず、NBR−PVCもしくはNBRを含有するゴム組成物(内層用材料)、ブチルゴムを含有するゴム組成物(アルコール遮断層用材料)をそれぞれ調製する。そして、上記ゴム組成物(内層用材料)を押し出し成形して内層1を形成する。つぎに、この内層1の外周面に、ゴム組成物(アルコール遮断層用材料)を押し出し成形する。つぎに、所定の長さに切断した後、マンドレルに挿入して加硫(通常、140〜170℃×10〜60分)を行う。加硫後にマンドレルから引き抜き、管状の内層1の外周面に、アルコール遮断層2が形成された二層構造のガソホール燃料用ホース(図1参照)を作製することができる。
なお、本発明のガソホール燃料用ホースは、上記の製法に限定されるものではない。
本発明のガソホール燃料用ホースは、内層1の厚みは0.01〜0.5mmの範囲が好ましく、特に好ましくは0.05〜0.3mmの範囲であり、アルコール遮断層2の厚みは0.2〜4mmの範囲が好ましく、特に好ましくは0.5〜3mmの範囲である。なお、ホース内径は2〜50mmの範囲が好ましく、特に好ましくは5〜40mmの範囲である。
なお、本発明のガソホール燃料用ホースは、前記図1に示したような二層構造に限定されるものではなく、例えばアルコール遮断層2の外周側に層を形成しても差し支えない。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
まず、実施例および比較例に先立ち、ホース各層の形成材料を調製した。
(NBR材料,NBR−PVC材料の調製)
下記の表1に示す各成分を同表に示す割合で配合し、これらをバンバリーおよびロールで混練りして、NBR材料およびNBR−PVC材料をそれぞれ調製した。
Figure 2009166393
なお、上記表1に示した材料は、下記のとおりである。
〔中高AN NBR−PVC〕
試作品(AN量=35)
〔極高AN NBR−PVC〕
試作品(AN量=46)
〔極高AN NBR〕
日本ゼオン社製、ニポールDN003(AN量=50)
〔高AN NBR〕
日本ゼオン社製、ニポールDN101(AN量=42.5)
〔ステアリン酸〕
花王社製、ルナックS30
〔MgO〕
協和化学工業社製、協和マグ♯150
〔DBU塩〕
ダイソー社製、1,8−ジアザビシクロ−(5,4,0)−ウンデセン−7塩(DBU塩)
〔カーボンブラック〕
東海カーボン社製、シーストSO
〔ゼオライト〕
水澤化学工業社製、ミズカライザーDS
〔タルク〕
日本ミストロン社製、ミストロンベーパータルク
〔塩基性シリカ〕
DSL.ジャパン社製、カープレックス1120
〔エーテルエステル系可塑剤〕
旭電化工業社製、アデカサイザーRS107
〔硫黄(加硫剤)〕
軽井沢精錬所社製、サルファックスT−10
〔加硫促進剤(OBS)〕
大内新興化学社製、ノクセラーMSA
(IIR材料の調製)
下記の表2に示す各成分を同表に示す割合で配合し、これらをバンバリーおよびロールで混練りして、IIR材料を調製した。
Figure 2009166393
なお、上記表2に示した材料は、下記のとおりである。
〔レギュラーIIR〕
JSR社製、ブチル365
〔ハロゲン化IIR(Cl−IIR)〕
JSR社製、ブチルHT1066
〔ステアリン酸〕
花王社製、ルナックS30
〔カーボンブラック〕
東海カーボン社製、シーストSO
〔ナフテンオイル〕
出光興産社製、ダイアナプロセスNM−300
〔酸化亜鉛(架橋助剤)〕
三井金属鉱業社製、酸化亜鉛2種
〔樹脂加硫剤〕
田岡化学工業社製、タッキロール201
〔ナフトエ酸DBU塩〕
ダイソー社製、DA−500
〔含水ハイドロタルサイト〕
協和化学社製、DHT−4A
〔架橋剤〕
三新化学社製、サンセラー22C
〔硫黄(加硫剤)〕
軽井沢製錬所社製、サルファックスT−10
〔架橋助剤〕
大内新興化学社製、ノクタイザーSS
つぎに、上記ホース各層の形成材料を用いてホースを作製した。
〔実施例1〕
下記の表3に示す各層の形成材料を用いてホースを作製した。すなわち、内層用材料としてNBR−PVC材料1、アルコール遮断層用材料としてIIR材料1をそれぞれ準備した。まず、上記内層用材料を押し出し成形して内層を形成した。つぎに、この内層の外周面に、アルコール遮断層用材料を押し出し成形した。つぎに、これを所定の長さ(300mm)に切断した後、マンドレルに挿入して加硫(160℃×30分)を行った。加硫後にマンドレルから引き抜き、管状の内層の外周面に、アルコール遮断層が形成されてなる二層構造のホース(内径24mm)を作製した。
〔実施例2〜8〕
下記の表3および表4に示す内層用材料およびアルコール遮断層用材料の組み合わせに変更する以外は、実施例1と同様にして、二層構造のホースを作製した。
〔比較例1〕
下記の表4に示す内層用材料を押し出し成形してなる単層構造のホース(内径24mm)を作製した。
Figure 2009166393
Figure 2009166393
このようにして得られた実施例品および比較例品を用い、下記の基準に従って、各特性の評価を行った。その結果を、上記表3および表4に併せて示した。
〔透過量〕
各ホースの両端部に、R処理した外径25.4mm(最大外径27.4mmのバルジ加工部が2個所に形成されている)の金属製パイプを圧入した。そして、一方の金属パイプに密栓を装着し、他方の金属製パイプから、各ホース内に試験液(FuelC+エタノール10容量%)を供給した後、他方の金属製パイプにネジ式の密栓を装着し、試験液を各ホースに封入した。各ホースを、40℃で3000時間保持した。そして、CARB SHED法 DBLパターンで、3日間炭化水素(HC)の透過量を測定し、炭化水素(HC)の透過量が最大であった日の炭化水素(HC)の透過量を求めて透過量とした。
〔層間接着力〕
各ホースから、幅25.4mmの試験片を切り出し、その試験片の外層を、引張試験機(JIS B 7721)を用いて、毎分50mmの速度で引き剥がし、その際の層間接着力(N/cm)を測定した。
上記表3および表4の結果から、実施例品は、ブチルゴムを含有するアルコール遮断層を備えているため、アルコール混合ガソリンの透過量が少なく、耐アルコール燃料透過性に優れていた。また、DBU塩と含水ハイドロタルサイトとを含有するIIR材料3,4からなるアルコール遮断層を備えた実施例6〜8品は、接着力が特に優れていた。
これに対して、比較例1品は、ブチルゴムを含有するアルコール遮断層を備えていないため、アルコール混合ガソリンの透過量が多く、耐アルコール燃料透過性に劣っていた。
本発明のガソホール燃料用ホースは、メタノールやエタノール等のアルコール混合ガソリン(ガソホール)燃料の輸送用配管等として用いられる。
本発明のガソホール燃料用ホースの一例を示す模式図である。
符号の説明
1 内層
2 アルコール遮断層

Claims (3)

  1. 管状の内層と、その外周に形成されるアルコール遮断層とを備えたガソホール燃料用ホースであって、上記内層が、アクリロニトリル−ブタジエンゴムまたはアクリロニトリル−ブタジエンゴムとポリ塩化ビニルとのブレンドゴムを含有する組成物からなり、かつ、上記アルコール遮断層が、ブチルゴムを含有するゴム組成物からなることを特徴とするガソホール燃料用ホース。
  2. 上記ブチルゴムが、レギュラーブチルゴムおよびハロゲン化ブチルゴムの少なくとも一方である請求項1記載のガソホール燃料用ホース。
  3. 上記アルコール遮断層が、含水ハイドロタルサイト化合物と、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7塩(DBU塩)とを含有するゴム組成物からなる請求項1または2記載のガソホール燃料用ホース。
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