JP2009165718A - 医用画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示された医用画像の変化を定量的に捉えることによって、異常部位の検出を容易に行うことを可能とする医用画像表示装置を提供する。
【解決手段】医用画像表示装置1は、医用画像情報30を取得して管腔臓器31の芯線32を抽出し(ステップ101及びステップ102)、管腔臓器31の芯線32上の各点eについて、方向ベクトルの算出処理(ステップ104)、平面設定処理(ステップ105)、断面画像情報作成処理(ステップ106)、特徴量算出処理(ステップ107)を行って、算出された特徴量と点eの位置とを対応付けてグラフを作成する(ステップ110)。
【選択図】図3

Description

本発明は、X線CT装置、MRI装置、超音波診断装置等の医用画像撮影装置によって取得された医用画像を表示する医用画像表示装置に関する。詳細には、大腸や血管に代表される管腔臓器の表示を行う医用画像表示装置に関する。
一般に、医用画像表示装置は、X線CT装置、MRI装置、超音波診断装置等の医用画像撮影装置から医用画像を取得し、この医用画像に対して画像処理を行って三次元画像等の診断画像を表示する。X線CT装置は、断層画像を積み上げたボリュームデータから三次元画像を構成する。MRI装置は、三次元的に画像計測を行って配列処理したボリュームデータから三次元画像を構成する。
また、腸や血管等の管腔臓器を含むボリュームデータに対して、視点と視線方向と投影面とを組にして設定し、腸や血管等の管腔臓器の中心線に沿って視点を移動させ、内視鏡的な擬似三次元画像を表示する画像形成装置が提案されている(例えば、[特許文献1]参照。)。これにより、実際には内視鏡装置を用いることなく、内視鏡的な擬似三次元画像を表示させて観察や診断を行うことができる。
特開平8−16813号公報
しかしながら、[特許文献1]の画像形成装置では、表示された擬似三次元画像の変化を定量的に捉えることは考慮されていない。このため、表示された擬似三次元画像から異常部位を視覚的に検出するには、読影医にある程度の経験が求められる。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、表示された医用画像の変化を定量的に捉えることによって、異常部位の検出を容易に行うことを可能とする医用画像表示装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために本発明は、被検体の管腔臓器を含む医用画像情報を取得し、前記取得された医用画像情報を表示装置に表示する医用画像表示装置において、前記医用画像情報から前記管腔臓器の芯線を抽出する芯線抽出手段と、前記抽出された管腔臓器の芯線上の各点において芯線方向を法線とする平面を設定する平面設定手段と、前記管腔臓器の芯線上の各点について前記医用画像情報を用いて前記設定された平面における前記管腔臓器の断面画像情報を作成する断面画像情報作成手段と、前記管腔臓器の芯線上の各点について前記作成された断面画像情報に関する特徴量を算出する特徴量算出手段と、前記算出された特徴量を前記管腔臓器の芯線上の位置と対応付けてグラフを作成し、前記表示装置に出力する特徴量グラフ作成手段と、を具備することを特徴とする医用画像表示装置である。
本発明の医用画像表示装置は、取得された医用画像情報から管腔臓器の芯線を抽出し、抽出された管腔臓器の芯線上の各点において芯線方向を法線とする平面を設定し、管腔臓器の芯線上の各点について医用画像情報を用いて設定された平面における管腔臓器の断面画像情報を作成し、管腔臓器の芯線上の各点について作成された断面画像情報に関する特徴量を算出し、算出された特徴量を管腔臓器の芯線上の位置と対応付けてグラフを作成し、表示装置に出力する。医用画像表示装置は、特徴量として、例えば、管腔臓器の管壁に囲まれた領域の面積、管腔臓器の管壁の曲率、周囲長、壁厚やこれらの差分を算出する。
このように、管腔臓器の芯線上の各点の位置と各点における断面画像情報の特徴量とを対応付けてグラフを作成して表示することにより、表示された医用画像の変化を定量的に捉えることができる。管腔臓器の芯線上に設定された視点を移動させた場合、管腔臓器の断面画像情報の特徴量を介して擬似三次元画像の変化を定量的に捉えることによって、異常部位の検出を容易に行うことができる。
また、医用画像表示装置は、1つの断面画像情報について複数の特徴量を算出し、算出された複数の特徴量のグラフを組み合わせて表示データを作成するようにしてもよい。これにより、管腔臓器における異常部位の検出をより正確に行うことができる。
また、医用画像表示装置は、抽出された管腔臓器の芯線上に視点及び当該視点に対応する投影面を設定し、視点から投影方向に位置する医用画像情報を投影面に投影して擬似三次元画像情報を作成して表示装置に出力し、特徴量グラフと共に表示された擬似三次元画像について、視点及び投影面の位置や表示範囲を特徴量のグラフに対応付けて表示データを作成して表示装置に出力するようにしてもよい。さらに、医用画像表示装置は、特徴量のグラフにおいて、擬似三次元画像の視点及び投影面の位置を指定し、指定された位置に視点または投影面を変更して擬似三次元画像情報を更新して表示装置に出力するようにしてもよい。
このように、特徴量グラフ上で視点及び投影面の位置を指定して管腔臓器の擬似三次元画像を更新するので、特徴量グラフで異常部位が存在する可能性のある位置を検出し、当該位置について擬似三次元画像を表示させて異常部位の存在を詳細に確認することができる。特徴量グラフ上における表示及び操作と擬似三次元画像の表示とを連携させることにより、異常部位の位置検出及び画像確認に係る操作負担を軽減することができる。
本発明によれば、表示された医用画像の変化を定量的に捉えることによって、異常部位の検出を容易に行うことを可能とする医用画像表示装置を提供することができる。
以下添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明及び添付図面において、同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
(1.医用画像表示装置1の構成)
最初に、図1及び図2を参照しながら、医用画像表示装置1の構成について説明する。
図1は、医用画像表示装置1のハードウェア構成図である。
医用画像表示装置1は、CPU10、磁気ディスク13、主メモリ14、コントローラ15に接続されたマウス16やキーボード17、表示メモリ18、ディスプレイ19を備える。医用画像表示装置1は、LAN12を介して医用画像撮影装置11に接続される。
医用画像撮影装置11は、被検体の断層画像等の医用画像を撮影する装置である。医用画像撮影装置11は、例えば、X線CT装置やMRI装置や超音波撮影装置である。医用画像は、これらのX線CT装置やMRI装置や超音波撮影装置により撮影された医用画像である。医用画像表示装置1は、被検体の医用画像を表示する。
CPU10は、接続される各構成要素の動作を制御する装置である。CPU10は、磁気ディスク13に格納されるプログラムやプログラム実行に必要なデータを主メモリ14にロードして実行する。磁気ディスク13は、医用画像撮影装置11により撮影された断層画像等の医用画像をLAN12等のネットワークを介して取得して格納する装置である。また、磁気ディスク13には、CPU10が実行するプログラムやプログラム実行に必要なデータが格納される。主メモリ14は、CPU10が実行するプログラムや演算処理の途中経過を記憶するものである。マウス16やキーボード17は、操作者が医用画像表示装置1に対して操作指示を行う操作デバイスである。表示メモリ18は、液晶ディスプレイやCRTなどのディスプレイ19に表示するための表示データを格納するものである。
図2は、CPU10の機能ブロック図である。
CPU10は、医用画像情報取得手段21、芯線抽出手段22、平面設定手段23、断面画像情報作成手段24、特徴量算出手段25、特徴量グラフ作成手段26、視点・投影面設定移動手段27、擬似三次元画像情報作成手段28を有する。
医用画像情報取得手段21は、医用画像撮影装置11あるいは磁気ディスク13から医用画像情報を取得して主メモリ14に保持するものである。芯線抽出手段22は、主メモリ14に保持された医用画像情報において、管腔臓器の中心線である芯線を抽出するものである。管腔臓器は、腸管や血管や気管支等の管状の臓器である。平面設定手段23は、抽出された管腔臓器の芯線方向を法線とする平面を設定するものである。断面画像情報作成手段24は、設定された平面における管腔臓器の断面画像情報を作成するものである。特徴量算出手段25は、作成された断面画像情報から特徴量を算出するものである。特徴量グラフ作成手段26は、算出された特徴量を管腔臓器の芯線上の位置と対応付けたグラフを作成するものである。
視点・投影面設定移動手段27は、管腔臓器の芯線上に視点を設定し、この視点に対応する投影面を設定するものである。また、視点・投影面設定移動手段27は、設定された視点及び投影面を管腔臓器の芯線に沿って移動させる。擬似三次元画像情報作成手段28は、視点から投影方向に位置する医用画像情報を投影面に投影して擬似三次元画像情報を作成するものである。視点・投影面設定移動手段27が視点及び投影面を移動させると、擬似三次元画像情報作成手段28は、移動後の視点及び投影面について擬似三次元画像情報を作成する。
(2.医用画像表示装置1の動作)
次に、図3〜図5を参照しながら、医用画像表示装置1の動作について説明する。
図3は、医用画像表示装置1の動作を示すフローチャートである。
図4は、管腔臓器31を含む医用画像情報30を示す図である。
操作者は、マウス16やキーボード17を操作し、医用画像撮影装置11によって撮影された医用画像情報30を選択する。医用画像表示装置1のCPU10は、操作者によって選択された医用画像情報30を磁気ディスク13から読み出して主メモリ14に保持する(ステップ101)。CPU10は、医用画像情報30から管腔臓器31の芯線32を抽出する(ステップ102)。尚、管腔臓器の芯線抽出には、特開2006−042969号公報に記載の方法を用いてもよい。CPU10は、管腔臓器31の芯線32に所定間隔で点e(i=0,1,2,…,n)を設定する。点eの座標は主メモリ14に格納される。CPU10は、点eの番号iを初期化して0とする(ステップ103)。
CPU10は、点eを指定し、点e〜点e間の方向ベクトル33を算出する(ステップ104)。CPU10は、点eを通り算出された方向ベクトル33を法線とする平面34を設定する(ステップ105)。CPU10は、設定された平面34における断面画像情報を作成して主メモリ14に保持する(ステップ106)。CPU10は、作成された断面画像情報から特徴量を算出して主メモリ14に保持する(ステップ107)。尚、特徴量算出処理(ステップ107)の詳細については後述する。
CPU10は、次以降の点e、点e、…、点en−1についても上記のステップ104〜ステップ107の処理を行い(ステップ108のNO及びステップ109)、算出した特徴量を番号iと対応付けて主メモリ14に保持する。管腔臓器31の芯線32上の全ての点eについて上記のステップ104〜ステップ107の処理を終了すると(ステップ108のYES)、CPU10は、算出された特徴量と点eの番号iとを対応付けてグラフを作成する(ステップ110)。
図5は、作成された特徴量のグラフを示す図である。
図5の特徴量グラフは、ディスプレイ19に表示されるものである。縦軸は特徴量Tを示し、横軸は管腔臓器31の芯線32上の点eを示す。図5の特徴量曲線35上の点36は、図3のステップ104の処理において点eを指定し、ステップ107の処理において点ei+1を通る平面34における断面画像情報から算出された特徴量Ti+1を示す。
以上の過程を経て、医用画像表示装置1は、医用画像情報30を取得して管腔臓器31の芯線32を抽出し、管腔臓器31の芯線32上の各点eについて、方向ベクトルの算出処理、平面設定処理、断面画像情報作成処理、特徴量算出処理を行って、算出された特徴量と点eの位置とを対応付けてグラフ表示する。
このように、管腔臓器の芯線上の各点の位置と各点における断面画像情報の特徴量とを対応付けてグラフ表示することにより、表示された医用画像の変化を定量的に捉えることができる。管腔臓器の芯線上に設定された視点を移動させた場合、管腔臓器の断面画像情報の特徴量を介して擬似三次元画像の変化を定量的に捉えることによって、異常部位の検出を容易に行うことができる。
(3.特徴量算出処理)
次に、図6〜図12を参照しながら、特徴量算出処理(図3のステップ107)の詳細について説明する。
(3−1.断面積S)
図6は、特徴量として断面積Sを算出する処理を示すフローチャートである。
図7は、断面画像情報41における断面積Sの算出の説明図である。
医用画像表示装置1のCPU10は、図3のステップ106の処理で主メモリ14に保持した断面画像情報41から管壁42を抽出する(ステップ201)。尚、管壁42の抽出処理に関しては、断面画像情報41に対して境界抽出処理等の画像処理を用いることができる。CPU10は、管壁42上の点Pの番号jを初期化して0とする(ステップ202)。
CPU10は、点Pj(=0)を指定し、点ei+1を中心として点ei+1と管壁42上の点Pとを結ぶ径43を回転角Δθで回転させ、回転後の径44と管壁42との交点である点Pj+1を算出する(ステップ203)。CPU10は、点ei+1と点P及び点Pj+1とで囲まれた領域の面積Sを算出して主メモリ14に保持する(ステップ204)。尚、回転角Δθ=360°/N(N:整数)、である。回転角Δθが微小である場合には、面積Sを三角形に近似させて面積を算出可能である。
CPU10は、次以降の点P、点P、…、点PN−1についても上記のステップ203及びステップ204の処理を行う(ステップ205のNO及びステップ206)。管壁42上の全ての点Pについて上記のステップ203及びステップ204の処理を終了すると(ステップ205のYES)、CPU10は、面積Sの総和を断面積Sとして算出し、特徴量として主メモリ14に保持する(ステップ207)。
CPU10は、算出された断面積Sと点eの番号iとを対応付けてグラフを作成する(図3のステップ110)。
このように、管腔臓器31の管壁42に囲まれた領域の面積である断面積Sを特徴量として算出し、この断面積Sと管腔臓器31の芯線32上の点eとを対応付けてグラフ表示することにより、管腔臓器31の芯線32方向の断面積Sの変化を定量的に捉えることができる。
管腔臓器31の芯線32上の点eの位置において異物が存在する場合、当該点eの位置における断面積Sが減少する。また、管壁42が変形している場合、当該点eの位置における断面積Sが変化する。従って、断面積Sの変化を捉えることによって、管腔臓器31内の異物の存在する可能性のある位置や管壁が変形している可能性のある位置の検出が容易になる。
(3−2.曲率差分CS)
図8は、特徴量として曲率差分CSを算出する処理を示すフローチャートである。
図9は、断面画像情報41における曲率差分CSの算出の説明図である。
図8のステップ301〜ステップ303の処理は図6のステップ201〜ステップ203の処理と同様であるので説明を省略する。
CPU10は、点Pと点Pj+1とを結ぶ曲線45の曲率Cを算出して主メモリ14に保持する(ステップ304)。
CPU10は、次以降の点P、点P、…、点PN−1についても上記のステップ303及びステップ304の処理を行う(ステップ305のNO及びステップ306)。管壁42上の全ての点Pについて上記のステップ303及びステップ304の処理を終了すると(ステップ305のYES)、CPU10は、曲率Cの最大値と最小値との差分である曲率差分CSを算出し、特徴量として主メモリ14に保持する(ステップ307)。
CPU10は、算出された曲率差分CSと点eの番号iとを対応付けてグラフを作成する(図3のステップ110)。
このように、管腔臓器31の管壁42の曲率の最大値と最小値の差分である曲率差分CSを特徴量として算出し、この曲率差分CSと管腔臓器31の芯線32上の点eとを対応付けてグラフ表示することにより、管腔臓器31の芯線32方向の曲率差分CSの変化を定量的に捉えることができる。
管腔臓器31の芯線32上の点eの位置において管腔臓器31の管壁42が変形すると、当該点eの位置における曲率差分CSに変化が生じる。従って、曲率差分CSの変化を捉えることによって、管壁が変形している可能性のある位置の検出が容易になる。
(3−3.周囲長L)
図10は、特徴量として周囲長Lを算出する処理を示すフローチャートである。
図11は、断面画像情報41における周囲長Lの算出の説明図である。
図10のステップ401〜ステップ403の処理は図6のステップ201〜ステップ203の処理と同様であるので説明を省略する。
CPU10は、点ei+1と点P及び点Pj+1とを結ぶ曲線45の曲線長Lを算出して主メモリ14に保持する(ステップ404)。
CPU10は、次以降の点P、点P、…、点PN−1についても上記のステップ403及びステップ404の処理を行う(ステップ405のNO及びステップ406)。管壁42上の全ての点Pについて上記のステップ403及びステップ404の処理を終了すると(ステップ405のYES)、CPU10は、曲線長Lの総和を周囲長Lとして算出し、特徴量として主メモリ14に保持する(ステップ407)。
CPU10は、算出された曲線長Lと点eの番号iとを対応付けてグラフを作成する(図3のステップ110)。
このように、管腔臓器31の管壁42の周囲長Lを特徴量として算出し、この周囲長Lと管腔臓器31の芯線32上の点eとを対応付けてグラフ表示することにより、管腔臓器31の芯線32方向の周囲長Lの変化を定量的に捉えることができる。
管腔臓器31の芯線32上の点eの位置において管腔臓器31が肥大している場合や収縮している場合、当該点eの位置における周囲長Lが変化する。従って、周囲長Lの変化を捉えることによって、管腔臓器31が肥大あるいは収縮している可能性のある位置の検出が容易になる。
(3−4.壁厚差分WS)
図12は、特徴量として壁厚差分WSを算出する処理を示すフローチャートである。
図13は、断面画像情報41における壁厚差分WSの算出の説明図である。
医用画像表示装置1のCPU10は、図3のステップ106の処理で主メモリ14に保持した断面画像情報41から管外壁46及び管内壁47を抽出する(ステップ501)。尚、断面画像情報41に対して2種類の境界条件を設定して境界抽出処理を行うことにより、管外壁46及び管内壁47を抽出することができる。CPU10は、管外壁46上の点Pの番号jを初期化して0とする(ステップ502)。
CPU10は、点Pj(=0)を指定し、点ei+1と管外壁46上の点Pとを結ぶ径48と管内壁47との交点である点Qを算出する(ステップ503)。CPU10は、点Pと点Qとの距離を壁厚Wとして算出して主メモリ14に保持する(ステップ504)。CPU10は、点ei+1を中心として点ei+1と管外壁46上の点Pとを結ぶ径48を回転角Δθで回転させ、回転後の径49と管外壁46との交点である点Pj+1を算出する(ステップ505)。
CPU10は、次以降の点P、点P、…、点PN−1についても上記のステップ503〜ステップ505の処理を行う(ステップ506のNO及びステップ507)。管外壁46上の全ての点Pについて上記のステップ503〜ステップ505の処理を終了すると(ステップ506のYES)、CPU10は、壁厚Wの最大値と最小値との差分である壁厚差分WSを算出し、特徴量として主メモリ14に保持する(ステップ508)。
CPU10は、算出された壁厚差分WSと点eの番号iとを対応付けてグラフを作成する(図3のステップ110)。
このように、管腔臓器31の管壁42の壁厚の最大値と最小値の差分である壁厚差分WSを特徴量として算出し、この壁厚差分WSと管腔臓器31の芯線32上の点eとを対応付けてグラフ表示することにより、管腔臓器31の芯線32方向の壁厚差分WSの変化を定量的に捉えることができる。
管腔臓器31の芯線32上の点eの位置において管腔臓器31の壁厚が不均一になると、当該点eの位置における壁厚差分WSに変化が生じる。従って、壁厚差分WSの変化を捉えることによって、壁厚が不均一になっている可能性のある位置の検出が容易になる。
(4.複数の特徴量のグラフ表示)
次に、図14を参照しながら、複数の特徴量のグラフ表示について説明する。
図14は、複数の特徴量のグラフ表示を示す図である。
図14の特徴量グラフは、ディスプレイ19に表示されるものである。縦軸は特徴量Tを示し、横軸は管腔臓器31の芯線32上の点eを示す。
上述したように、医用画像表示装置1は、1つの断面画像情報41について複数の種類の特徴量を算出可能である。医用画像表示装置1は、複数の特徴量グラフを組み合わせて表示するようにしてもよい。図14では、断面積Sの特徴量曲線51と曲率差分CSの特徴量曲線52とが組み合わせて表示される。
範囲53では、断面積S及び曲率差分CSが共に変化しているので、管腔臓器31の管壁42が変形している可能性があると判断できる。範囲54では、曲率差分CSに変化は見られないが断面積Sが減少しているので、管腔臓器31に異物が存在している可能性があると判断できる。
このように、1つの断面画像情報41について複数の種類の特徴量を算出し、複数の種類の特徴量を組み合わせてグラフ表示することにより、管腔臓器31における異常部位の検出をより正確に行うことができる。
(5.擬似三次元画像と特徴量グラフとの連携処理)
次に、図15〜図18を参照しながら、管腔臓器31の擬似三次元画像と特徴量グラフとの連携処理について説明する。
図15は、擬似三次元画像の視点61及び投影面62を示す図である。
医用画像表示装置1のCPU10は、管腔臓器31の芯線32上の点eを視点61として設定し、この視点61に対応する投影面62を設定する。CPU10は、例えば、点e〜点ei+1の方向ベクトル63(視点61における芯線32方向に相当)に対する垂直面を投影面62として設定する。CPU10は、視点61から投影方向に位置する医用画像情報30を投影面62に投影して擬似三次元画像情報を作成する。管腔臓器31の芯線32に沿って視点61が移動すると、CPU10は、投影面62も移動させて投影処理を行って擬似三次元画像情報を更新する。
図16は、ディスプレイ19に表示される画面70を示す図である。
画面70には、特徴量グラフ71と擬似三次元画像72とが表示される。特徴量グラフ71は、上述の図3、図6、図8、図10、図12に示す処理を経て表示されるものである。擬似三次元画像72は、視点61から投影方向に位置する医用画像情報30を投影面62に投影して作成した擬似三次元画像情報に基づいて表示されるものである。擬似三次元画像72は、内視鏡的に仮想表示された画像である。
特徴量グラフ71には、視点位置指定部76と投影面位置指定部78とが表示される。擬似三次元画像72は、視点61及び投影面62の位置がそれぞれ視点位置指定部76及び投影面位置指定部78の位置である場合の擬似三次元画像である。
操作者が視点位置指定部76及び投影面位置指定部78をそれぞれ視点位置指定部77及び投影面位置指定部79の位置に移動させると、医用画像表示装置1のCPU10は、視点61及び投影面62の位置を視点位置指定部77及び投影面位置指定部79の位置に移動させて投影処理を行い、擬似三次元画像72を更新する。尚、特徴量曲線73上の点75をマウス16のクリック操作によって指定することによって、視点位置指定部76を視点位置指定部77の位置に移動させるようにしてもよい。
図16の特徴量グラフ71において特徴量Tが減少している範囲74に着目し、この範囲74について擬似三次元画像の観察を試みる場合、操作者は、視点位置指定部76及び投影面位置指定部78をそれぞれ範囲74の手前の視点位置指定部77及び投影面位置指定部79の位置に移動させ、範囲74について擬似三次元画像を表示させる。
図17は、擬似三次元画像の更新を示す図である。
擬似三次元画像81は、視点61及び投影面62が視点位置指定部76及び投影面位置指定部78の位置の場合の擬似三次元画像である。擬似三次元画像82は、視点61及び投影面62が視点位置指定部77及び投影面位置指定部79の位置に移動させられた場合の擬似三次元画像である。擬似三次元画像81では異常部位を確認できないが、擬似三次元画像82では異物83が視認される。
このように、特徴量グラフ71上で視点61及び投影面62の位置を指定して管腔臓器31の擬似三次元画像72を更新するので、特徴量グラフ71で異常部位が存在する可能性のある位置を検出し、当該位置について擬似三次元画像72を表示させて異常部位の存在を詳細に確認することができる。特徴量グラフ71上における表示及び操作と擬似三次元画像72の表示とを連携させることにより、異常部位の位置検出及び画像確認に係る操作負担を軽減することができる。
尚、特徴量グラフ71上において視点61及び投影面62の位置を独立に指定可能としてもよいし、特徴量グラフ71上で視点61あるいは投影面62のいずれか一方の位置を指定すると自動的に他方の位置が指定されるようにしてもよい。
図18は、ディスプレイ19に表示される画面90を示す図である。
画面90には、特徴量グラフ91と擬似三次元画像92とが表示される。
特徴量グラフ91には、視点位置指定部93及び投影面位置指定部94と共に表示範囲95が表示される。表示範囲95は、擬似三次元画像92において、視点61からの視野内に収まっている管腔臓器31の芯線32上の点eの範囲を示すものである。
図18の擬似三次元画像92には視点61としての点e11からの視野内に点e12、点e13、点e14、点e15が表示され、特徴量グラフ91には点e12〜点e15の範囲に表示範囲95が表示される。尚、擬似三次元画像92では点e12、点e13、点e14、点e15の表示を省略してもよい。
このように、特徴量グラフ91において視点61からの視野内に収まっている管腔臓器31の芯線32上の点eの範囲を示すことにより、擬似三次元画像92として表示されている範囲に対応する特徴量グラフ91の範囲を確認することができる。
(6.その他)
以上、本発明に係る医用画像表示装置の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
医用画像表示装置1のハードウェア構成図 CPU10の機能ブロック図 医用画像表示装置1の動作を示すフローチャート 管腔臓器31を含む医用画像情報30を示す図 作成された特徴量のグラフを示す図 特徴量として断面積Sを算出する処理を示すフローチャート 断面画像情報41における断面積Sの算出の説明図 特徴量として曲率差分CSを算出する処理を示すフローチャート 断面画像情報41における曲率差分CSの算出の説明図 特徴量として周囲長Lを算出する処理を示すフローチャート 断面画像情報41における周囲長Lの算出の説明図 特徴量として壁厚差分WSを算出する処理を示すフローチャート 断面画像情報41における壁厚差分WSの算出の説明図 複数の特徴量のグラフ表示を示す図 擬似三次元画像の視点61及び投影面62を示す図 ディスプレイ19に表示される画面70を示す図 擬似三次元画像の更新を示す図 ディスプレイ19に表示される画面90を示す図
符号の説明
1………医用画像表示装置
10………CPU
11………医用画像撮影装置
12………LAN
13………磁気ディスク
14………主メモリ
15………コントローラ
16………マウス
17………キーボード
18………表示メモリ
19………ディスプレイ
21………医用画像情報取得手段
22………芯線抽出手段
23………平面設定手段
24………断面画像情報作成手段
25………特徴量算出手段
26………特徴量グラフ作成手段
27………視点・投影面設定移動手段
28………擬似三次元画像情報作成手段
30………医用画像情報
31………管腔臓器
32………芯線
33………方向ベクトル
34………平面
35、51、52、73………特徴量曲線
41………断面画像情報
42………管壁
43、44、48、49………径
46………管外壁
47………管内壁
61………視点
62………投影面
70、90………画面
71、91………特徴量グラフ
72、81、82、92………擬似三次元画像
76、77、93………視点位置指定部
78、79、94………投影面位置指定部
83………異物
95………表示範囲

Claims (5)

  1. 被検体の管腔臓器を含む医用画像情報を取得し、前記取得された医用画像情報を表示装置に表示する医用画像表示装置において、
    前記医用画像情報から前記管腔臓器の芯線を抽出する芯線抽出手段と、
    前記抽出された管腔臓器の芯線上の各点において芯線方向を法線とする平面を設定する平面設定手段と、
    前記管腔臓器の芯線上の各点について前記医用画像情報を用いて前記設定された平面における前記管腔臓器の断面画像情報を作成する断面画像情報作成手段と、
    前記管腔臓器の芯線上の各点について前記作成された断面画像情報に関する特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    前記算出された特徴量を前記管腔臓器の芯線上の位置と対応付けてグラフを作成し、前記表示装置に出力する特徴量グラフ作成手段と、
    を具備することを特徴とする医用画像表示装置。
  2. 前記特徴量算出手段は、1つの前記断面画像情報について複数の特徴量を算出し、
    前記特徴量グラフ作成手段は、前記算出された複数の特徴量のグラフを組み合わせて作成することを特徴とする請求項1に記載の医用画像表示装置。
  3. 前記抽出された管腔臓器の芯線上に視点及び当該視点に対応する投影面を設定し、前記視点から投影方向に位置する前記医用画像情報を前記投影面に投影して擬似三次元画像情報を作成し、前記表示装置に出力する擬似三次元画像作成手段を具備し、
    前記特徴量グラフ作成手段は、前記表示された擬似三次元画像について、前記視点の位置または前記投影面の位置または表示範囲の少なくともいずれかを前記特徴量のグラフに対応付けて作成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医用画像表示装置。
  4. 前記表示された特徴量のグラフにおいて、前記擬似三次元画像の視点または投影面の位置を指定する位置指定手段を具備し、
    前記擬似三次元画像作成手段は、前記指定された位置に前記視点または前記投影面を変更して前記擬似三次元画像情報を更新し、前記表示装置に出力することを特徴とする請求項3に記載の医用画像表示装置。
  5. 前記特徴量算出手段は、前記管腔臓器の管壁に囲まれた領域の面積または前記管腔臓器の管壁の曲率または周囲長または壁厚の少なくともいずれかを算出することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の医用画像表示装置。
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