JP2009164968A - 移動端末および端末機能制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動端末300は、データセンター200内においてその行動を監視すべき作業者により携行される。移動端末300は、撮像部320により撮影画像を取得し、画像転送部334により、この撮影画像を画像サーバ240に転送する。あらかじめ定められた機能制限区域220への移動端末300が進入すると、機能制限部344は、画像転送部334による画像転送機能を無効化する。
【選択図】図3
Description
1.外注業者がデータセンターに入るときには、作業内容に関わらず運営会社の社員が責任者として必ず同行する。
2.携帯電話やカメラ等の持ち込みを禁止する。
といった運営ルールを設けることが多い。
この移動端末は、あらかじめ定められた制限区域への自端末の進入を検出すると、自端末に搭載される所定機能を無効化する。
この移動端末は、撮像画像を外部装置に転送する機能を備え、あらかじめ定められた制限区域への自端末の進入を検出すると、撮影画像の外部装置への転送を抑止する。
データセンター監視システム250において、データセンター200は、インターネット252を介して画像サーバ240、データセンター監視装置100と接続される。また、画像サーバ240とデータセンター監視装置100には、監視端末242a、242b、・・・242c(以下、まとめて「監視端末242」とよぶ)が接続される。監視端末242は、ウェブブラウザを搭載した一般的なコンピュータ端末であればよい。
以下、「作業者」とは外注業者と社員の両方を意味するものとする。また、「監視者」は、通常、作業者の管理責任を負う社員を想定する。
1.進入禁止区域
作業者の立ち入りが一切禁止される区域である。同図においてはシステムルーム210左下に進入禁止区域222が設定されている。進入禁止区域222の全部または一部と重なるセル領域は、セル領域230c、230d、230eおよび230fの4個である。データセンター監視装置100は、ある作業者の移動端末300がこれら4つのセル領域の担当基地局のうち、いずれかと接続したとき、不正侵入と判定する。
2.進入制限区域
作業者の立ち入りが条件付きで禁止される区域である。たとえば、顧客企業Aのサーバが設置されている領域への立ち入りが許可されるのは、顧客企業Aの作業を請け負う作業者だけであるべきである。しかし、データセンター200内には顧客企業A以外の顧客企業を担当する別の作業者も入館する。データセンター監視装置100は、各作業者が担当する顧客企業を示す情報を保持する。同図においてはシステムルーム210右下に進入制限区域224が設定されており、この進入制限区域224には顧客企業Aのサーバが設置されている。進入制限区域224の全部または一部と重なるセル領域はセル領域230gだけである。データセンター監視装置100は、顧客企業Aの担当でない作業者の移動端末300がセル領域230gの担当基地局と接続したとき、不正侵入と判定する。
3.機能制限区域
移動端末300に搭載される機能の全部または一部が制限される領域である。同図においてはシステムルーム210中央部に機能制限区域220が設定されている。機能制限区域220は撮影禁止区域である。機能制限区域220の全部または一部と重なるセル領域はセル領域230aとセル領域230bの2つである。移動端末300は、セル領域230aかセル領域230bの担当基地局に接続したときには、撮影画像を画像サーバ240に転送する画像転送機能を自主的に無効化する。
移動端末300は、データセンター200専用の端末であり、端末IDにより一意に識別される。移動端末300は、IP電話による通話機能を備えるが、セキュリティ確保のため通話先は内線に限定される。作業者は、テンキー308にて内線番号を入力したあと、電話ボタン302を押下することにより、電話をかけることができる。作業者は、被写体をモニター304に写した状態で撮影ボタン306を押下すると、被写体の撮影画像を取得できる。撮影画像は、電子メール添付等の手順を踏むことなく、撮像と同時に自動的に画像サーバ240に転送される。転送後、移動端末300からは撮影画像のデータが自動的に消去されてもよい。このように、移動端末300は通話機能や撮像機能を備えるものの、作業と無関係な宛先に情報が漏洩しないように工夫されている。
監視者は、画像サーバ240に集積される撮影画像を監視端末242のウェブブラウザにより閲覧する。画像閲覧画面260は、画像サーバ240から監視端末242にウェブページとして提供される画面である。撮影画像には、撮影者、撮影日時、撮影場所といったメタ情報が付属する。マウスカーソルを撮影画像262b上に合わせると、メタ情報欄266が表示され、撮影画像262bに付属するメタ情報が表示される。
同図に示す画像閲覧画面260は、顧客企業Aの担当監視者用の監視端末242に表示される画面である。撮影画像262a、262bは、顧客企業Aの担当作業者による撮影画像であり、閲覧可能となっている。一方、非公開画像264a、264b、264c、264dは、顧客企業Aの担当作業者以外の作業者による撮影画像であり、閲覧不可となっている。
ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
次の図5に示すデータセンター監視装置100の機能ブロック図についても同様である。
UI処理部310は、作業者からの入力処理や作業者に対する情報表示のようなユーザインタフェース全般に関する処理を担当する。
撮像部320は、被写体を撮影して撮影画像を取得する。通信部330は、基地局やインターネット252を介して、データセンター監視装置100や画像サーバ240と通信する。
データ処理部340は、UI処理部310、撮像部320、通信部330、データ保持部350から取得されたデータをもとにして各種のデータ処理を実行する。データ処理部340は、UI処理部310、撮像部320、通信部330、データ保持部350の間のインタフェースの役割も果たす。
データ保持部350は、あらかじめ用意された各種の設定データや、データ処理部340から受け取ったデータを格納する。
UI処理部310は、入力部312と表示部314を含む。
入力部312は、作業者からの入力操作を受け付ける。表示部314は、作業者に対して各種情報を表示する。表示部314は、警報部316を含む。警報部316は、作業者が制限領域に進入したとき、モニター304に警告メッセージを表示することにより、作業者の制限領域からの退去を促す。詳細は図12に関連して後述する。表示に限らず、音声や内蔵バイブレータによる警告がなされてもよい。
通信部330は、通話部332、画像転送部334および接続情報送信部336を含む。
通話部332は、他の移動端末300や監視端末242とのIP電話回線を確立して、これらの通話を成立させる。画像転送部334は、撮像と同時に撮影画像を画像サーバ240に転送する。このとき、上述したメタ情報も撮影画像に付属して転送される。接続情報送信部336は、接続先の基地局から取得する基地局IDと、自端末の端末IDのセットを「接続情報」として、データセンター監視装置100に送信する。データセンター監視装置100は、制限基地局を接続先とする接続情報が受信されたときに、移動端末300が制限領域に進入していると判定する。このとき、データセンター監視装置100は、「警告信号」を移動端末300に送信する。警告信号には、進入禁止領域、進入制限区域、機能制限区域の別を示す「制限種別情報」が含まれる。警告信号には警告メッセージが含まれてもよい。
データ処理部340は、進入検出部342と機能制限部344を含む。制限基地局と接続したとき、通信部330はデータセンター監視装置100から警告信号を受信する。進入検出部342は、通信部330が警告信号を受信したとき、自端末が制限領域に進入していると判定する。警報部316は、制限種別情報により進入制限区域や進入禁止区域への進入が検出されたときには、後の図12に示すような警告メッセージをモニター304に表示させる。機能制限部344は、制限種別情報により機能制限区域への進入が検出されたときには、画像転送部334の画像転送機能を無効化する。たとえば、画像転送部334には有効フラグが設定されており、画像転送部334は有効フラグがオンに設定されているときだけ撮影画像を画像サーバ240に転送できる。機能制限部344は、機能制限区域中においてはこの有効フラグをオフすることにより、画像転送機能を無効化する。このような態様によれば、機能制限区域における撮影を移動端末300自ら禁じることができる。
データ保持部350は、画像保持部352を含む。撮影画像は、いったん画像保持部352に保持される。そして、画像転送部334は、有効フラグがオンであることを条件として、画像保持部352に一時的に保持された撮影画像を画像サーバ240に自動転送する。データ処理部340は、転送完了後あるいは有効フラグがオフのときには、画像保持部352から撮影画像を消去してもよい。
データセンター監視装置100は、ユーザインタフェース処理部(以下、「UI処理部110」とよぶ)、通信部140、データ処理部130およびデータ保持部150を含む。
UI処理部110は、監視者からの入力処理や監視者に対する情報表示のようなユーザインタフェース全般に関する処理を担当する。
通信部140は、インターネット252、基地局を介して、移動端末300と通信する。
データ処理部130は、UI処理部110、通信部140、データ保持部150から取得されたデータをもとにして各種のデータ処理を実行する。データ処理部130は、UI処理部110、通信部140、データ保持部150の間のインタフェースの役割も果たす。
データ保持部150は、あらかじめ用意された各種の設定データや、データ処理部130から受け取ったデータを格納する。
UI処理部110は、入力部112と表示部114を含む。
入力部112は、監視者からの入力操作を受け付ける。表示部114は、監視者に対して各種情報を表示する。より厳密にいえば、表示部114は所定のウェブページを監視端末242に送信させることにより、監視端末242のモニタ−に各種情報を表示する。表示部114は、位置表示部116、属性表示部118、警告部120を含む。位置表示部116は、図7に示す監視画面170を監視端末242に表示させる。属性表示部118は、図8に示す態様にて各作業者の属性情報を表示させる。警告部120は、図10や図11に示す態様にて、作業者が制限領域に進入したとき、監視画面170上にて警告を表示する。
通信部140は、警報送信部142と通話部144、接続情報取得部146を含む。
通話部144は、移動端末300と監視端末242とのIP電話回線を確立することにより両者間の通話を中継する。警報送信部142は、上述した警告信号を移動端末300に送信する。接続情報取得部146は、移動端末300から接続情報を取得する。変形例として、接続情報取得部146は基地局から接続情報を取得してもよい。
データ処理部130は、位置特定部132、位置補正部134、入室検出部136および不正侵入検出部138を含む。位置特定部132は、移動端末300の接続先の基地局に基づいて、各作業者の所在位置を特定する。入室検出部136は、データセンター200内に設けられる入室検出装置212から入室情報を受信する。入室情報には、入室先となる部屋の部屋IDと入室した作業者の作業者IDが含まれる。なお、本実施例においては入室を検出対象として説明するが、退室、あるいは、入退室の両方を検出対象としてもよい。位置補正部134は、入室情報に基づいて、各作業者の所在位置を補正する。所在位置の補正については、図9に関連して詳述する。不正侵入検出部138は、作業者が進入禁止領域に進入するか、無権限の作業者が進入制限区域に進入したとき、不正侵入と判定する。
データ保持部150は、所有情報保持部152、基地局情報保持部154、接続情報保持部156および属性情報保持部158を含む。
所有情報保持部152は、「所有情報」を保持する。所有情報は、移動端末300が作業者に貸与されたときに登録される情報であり、作業者ID、端末ID、移動端末300の通信アドレスと電話番号が対応づけられる。基地局情報保持部154は、基地局情報を保持する。基地局情報においては、各基地局について、基地局IDとその設置位置を示す位置情報、制限基地局か否かを示すフラグ、進入禁止、進入制限、機能制限といった制限の内容を示す制限種別情報が対応づけられる。接続情報保持部156は、接続情報を保持する。接続情報においては、各移動端末300について、移動端末300の端末IDとその接続先となる基地局の基地局IDが対応づけられる。属性情報保持部158は、各作業者について、作業者IDと作業者の属性を示す属性情報とを対応づけて保持する。属性情報保持部158については、次の図6に関連して詳述する。
作業者ID欄160は作業者ID、氏名欄162は作業者の氏名、所属欄164は外注業者と社員の別、担当欄166は作業を担当する顧客企業名、所属欄168は外注業者の場合、その所属会社名を示す。同図の場合、作業者ID=01の「橋元茂」は、「Q社に所属する外注業者であり、A社を担当する」という属性情報が設定されている。一方、作業者ID=02の「荒井麻子」は、社員であり、A社およびB社の担当を兼務している。これ以外にもさまざまな属性情報が設定されてもよい。たとえば、その他の属性情報として、職務範囲、保有資格、技術レベル、経験年数等が考えられる。
監視端末242には、データセンター監視装置100からウェブページ形式にて提供される監視画面170が表示される。マップ領域270は、データセンター200の1Fの間取りを示す。図1のデータセンター200の1Fには計33個の基地局が設置され、結果として、33個のセル領域が設定されていた。マップ領域270は、セル領域に対応して、33個の領域に区画される。たとえば、会議室206には4つのセル領域が設定されていたため、会議室206に対応するA101の領域も4つに区画されている。
なお、本実施例においては、作業者が、社員か外注業者かによってアイコン278は異なる色彩にて表示される。作業者の属性に応じてアイコン278の表示態様を変えることにより、監視者は、どのような属性の作業者がどのように配置されているかを視覚的に確認しやすくなる。
監視者が、マウスカーソルをいずれかのアイコン278に合わせると、そのアイコン278に対応づけられる作業者の属性情報が、属性情報領域288によりポップアップ表示される。同図のようにアイコン278eにマウスカーソルを合わせると、アイコン278eに対応づけられている作業者「5:吾妻武」の属性情報が、属性情報領域288のポップアップ表示により示される。
監視者はマウスカーソルをアイコン278に合わせるだけで、データセンター200に入館している作業者の属性をいつでも手軽に確認できる。
監視者は、マウスカーソルをアイコン278にあわせてダブルクリックするだけで、データセンター200に入館している任意の作業者といつでも会話できる。画像サーバ240にアップロードされる撮影画像と、移動端末300との通話により、作業者と監視者は遠隔地にあっても充分なコミュニケーションをとりながら作業を進めることができる。
上述したように、位置特定部132は基地局の設置位置に基づいて、各移動端末300の所在位置を特定する。しかし、図1において少し触れたように、各基地局のセル領域は互いに重なり合っている。ある作業者Aが廊下208内の位置P1にいるときには、移動端末300は位置P1をカバーするセル領域230hの担当基地局と接続する。この場合、位置特定部132は、この作業者Aが廊下208に存在すると正しく判定できる。
作業者Aがシステムルーム210の奥深くまで進入すると、いわゆるハンドオーバーが発生し、移動端末300の接続先はセル領域230iの担当基地局に切り替わることになる。このように、セル領域230とセル領域230が互いに重なりあっているため、基地局だけでは移動端末300の所在位置を正確に判定するには限界がある。特に、システムルーム210などの部屋の中にいるか外にいるかを誤判定してしまうケースは、データセンター200のセキュリティ管理上重要な問題となる。
なお、作業者IDの代わりに端末IDを入室検出装置212に入力してもよい。作業者が移動端末300を携行している限り、作業者IDと端末IDはどちらも作業者を特定するための情報として機能するため、端末IDを入室検出装置212に入力しても同等の機能を実現可能である。
本実施例に示すように、入室検出装置212による検出結果を優先させつつ、基地局により作業者の位置を特定する方法によれば、基地局や入室検出装置212を過度に設置しなくても、必要充分な精度にて各作業者の位置を特定できる。
ここでは図7、図8に示した作業者「3:田村佑」の移動端末300が進入禁止区域222の制限基地局と接続したとする。このとき、データセンター監視装置100の不正侵入検出部138は、この進入禁止区域222について不正侵入が発生したと判定し、不正侵入した作業者の名前を警告部120に通知する。警告部120は、マップ領域270上に警告領域290を表示させる。この警告領域290に表示される警告メッセージにより、監視者に不正侵入発生の旨を通知できる。警告部120は、該当するアイコン278cを点滅させたり、作業者一覧領域276における該当する作業者名に所定の警告マークを表示させてもよい。
更に、不正侵入発生時には、警報送信部142は作業者「3:田村佑」の移動端末300に、警告信号を送信する。
ここでは、図7、図8に示した作業者「5:吾妻武」の移動端末300が進入制限区域224の制限基地局と接続したとする。進入制限区域224は、顧客企業Aのサーバが設置されている領域であり、顧客企業Aの担当者以外の立ち入りは禁止される。図6によれば、作業者「6:青田直子」は顧客企業Aの担当者であるが、作業者「5:吾妻武」は顧客企業Aの担当者ではない。このため、不正侵入検出部138は、この進入制限区域224に作業者「5:吾妻武」が進入したとき、不正侵入と判定する。警告部120は、マップ領域270上に警告領域290を表示させる。この警告領域290に表示される警告メッセージにより、監視者に不正侵入発生の旨を通知できる。警告部120は、該当するアイコン278eを点滅させたり、作業者一覧領域276における作業者名に所定の警告マークを表示させてもよい。
更に、警報送信部142は作業者「5:吾妻武」の移動端末300に警告信号を送信する。
進入禁止区域222や進入制限区域224などの制限領域に進入すると、データセンター監視装置100から移動端末300に警告信号が送信される。移動端末300の通信部330が警告信号を受信すると、警報部316はモニター304に警告領域354を表示させる。同図に示すように、モニター304の警告領域354には「警告:貴方はここに立ち入る権限がありません。すみやかに退去してください。」という警告メッセージが表示されるため、作業者は、立ち入り権限のない場所に入ってしまっていることをリアルタイムに認識できる。
1.データセンターなどの電子機器の多い場所に設置すると、電子機器を誤作動させかねない。
2.妨害電波発生装置を設置するためには国の許可が必要
3.撮影機能のみを禁止する、着信時のみ電話を許可する、といった細かな機能制限が不可能
というデメリットがある。
移動端末300は、新たな基地局と接続したとき、端末IDと接続先となる基地局の基地局IDを示す接続情報をデータセンター監視装置100に送信する。データセンター監視装置100の接続情報取得部146は、この接続情報を受信する。不正侵入検出部138は、基地局情報を参照し、接続先が機能制限区域220についての制限基地局であれば、警報送信部142は、制限種別情報として「画像転送禁止」を設定した警告信号を移動端末300に送信する。移動端末300の進入検出部342は、この警告信号を受信すると、機能制限区域に進入していると認識する。機能制限部344は、画像転送部334に指示して、画像転送機能を無効化する。
移動端末300に、あらかじめ機能制限区域220を担当する制限基地局の基地局IDを登録しておく。移動端末300が新たな基地局と接続するとき、接続先の基地局IDを基地局から通知される。進入検出部342は、この通知された基地局IDが機能制限区域220を担当する制限基地局の基地局IDであれば、自らが機能制限区域に進入したと判定する。あるいは、移動端末300が新たな基地局と接続するとき、接続先の基地局は「機能制限区域220を担当する制限基地局」である旨を示す所定の制限信号を移動端末300に送信してもよい。いずれにしても、機能制限区域220に進入したとき、機能制限部344は、画像転送部334に指示して、画像転送機能を無効化する。
作業者は、データセンター200における作業内容を撮影画像や、監視者とのIP電話により伝えることができる。また、GPS等を使用しにくいデータセンター200内であっても、作業者の所在位置を接続先の基地局から特定できる。また、基地局のハンドオーバー発生時における位置検出の誤差を考慮して、入室検出装置212の検出結果により作業者の位置を適宜補正することにより、遠隔から作業者の所在位置を効率的に監視できる。従来、携帯電話のデータセンターへの持ち込みは禁止されることが多いが、このような制約は作業者同士の連携を阻害する可能性がある。本実施例によれば、通信先を制限した専用の移動端末300により、作業者の利便性に配慮しつつもセキュリティを確保しやすくなっている。
たとえば、機能制限領域として設定されるコンサートホールに入ると、自ら電源を切る、マナーモードに変更する、通話機能をオフにする、撮影機能をオフにする、音声出力をミュートにする、など、本来備わっている機能の一部を自主的に制限する携帯電話が考えられる。コンサートホール以外にも、電車、飛行機等の公共交通機関など、さまざまな場所を機能制限区域として設定できる。また、制限すべき機能も場所に応じて任意に設定すればよい。更に、携帯電話に限らず、公共交通機関においては所定音量以上を設定できなくなる携帯型音楽プレーヤーなども考えられる。
Claims (5)
- 移動端末における所定機能の実行が制限されるべき区域を制限区域として、あらかじめ定められた前記制限区域への自端末の進入を検出する進入検出部と、
前記制限区域への進入が検出されたことを条件として、自端末に搭載される前記所定機能を無効化する機能制限部と、
を備えることを特徴とする移動端末。 - 前記進入検出部は、前記制限区域を担当領域とする基地局である制限基地局から、所定の制限信号を受信したとき、自端末が前記制限区域に進入したと判定することを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
- 前記制限区域を担当領域とする基地局を制限基地局として、1以上の制限基地局の基地局IDを保持する外部装置に対し、接続先となる基地局が制限基地局であるか否かを問い合わせるためにその接続先となる基地局の基地局IDを送信する接続情報送信部、を更に備え、
前記進入検出部は、前記外部装置から、自端末の接続先となる基地局が制限基地局であることを示す所定の警告信号を受信したとき、自端末が前記制限区域に進入したと判定することを特徴とする請求項1に記載の移動端末。 - データセンター内における行動が監視されるべき作業者により携行される端末であって、
画像を撮像する撮像部と、
撮像画像を外部装置に転送する画像転送部と、
前記データセンター内において作業者の行動が制限されるべき区域を制限区域として、あらかじめ定められた前記制限区域への自端末の進入を検出する進入検出部と、
前記制限区域への進入が検出されたことを条件として、前記画像転送部による撮影画像の前記外部装置への転送を抑止する機能制限部と、
を備えることを特徴とする移動端末。 - 移動端末において実行されるコンピュータプログラムであって、
移動端末における所定機能の実行が制限されるべき区域を制限区域として、あらかじめ定められた前記制限区域への自端末の進入を検出する機能と、
前記制限区域への進入が検出されたことを条件として、自端末に搭載される前記所定機能を無効化する機能と、
を発揮させることを特徴とする端末機能制御プログラム。
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