JP2009164815A - 無線通信システム、基地局装置および移動局装置 - Google Patents

無線通信システム、基地局装置および移動局装置 Download PDF

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Abstract

【課題】上りリンクの無線リソースの利用効率、スケジューリングフレキシビリティを低下することなく、基地局装置における受信した送信フォーマットの誤認識の発生を抑制する。
【解決手段】基地局装置は、移動局装置が該移動局装置宛ての信号の検出処理を行う無線リソースの組み合わせの候補群を移動局装置各々について決定し、決定した候補群を表す検出候補情報を移動局装置に送信させる無線リソース制御部と、基地局装置から移動局装置への信号を予め決められた時間幅毎に区切った下りリンクフレームのうち、特定の下りリンクフレームについては、決定した候補群に加えて予め決められた無線リソースの組み合わせの中から一つの無線リソースの組み合わせを選択する基地局制御部と、基地局制御部が選択した無線リソースの組み合わせに、移動局装置宛ての信号を配置して送信する送信処理部とを具備することを特徴とする基地局装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、無線通信システム、基地局装置および移動局装置に関する。
セルラー移動通信の第三世代(3G)無線アクセス方式として、W‐CDMA(Wideband Code Division Multiple Access;広帯域符号分割多元接続)方式が3GPP(3rd Generation Partnership Project;第3世代パートナーシッププロジェクト)において標準化され、同方式によるセルラー移動通信サービスが開始されている。また、3GPPにおいて、3Gの進化(Evolved Universal Terrestrial Radio Access;以下、「EUTRA」という)及び3Gネットワークの進化(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)が検討されている。
EUTRAの下りリンクとして、マルチキャリア送信であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)方式が提案されている。また、EUTRAの上りリンクとして、シングルキャリア送信であるDFT(Discrete Fourier Transform;離散フーリエ変換)−Spread OFDM方式のシングルキャリア通信方式が提案されている。
ここで、EUTRAにおけるチャネルの構造について、その概略を図17に示す。基地局装置BS1は、移動局装置UE1、UE2、UE3と無線通信を行う。EUTRAの基地局装置BS1から移動局装置UE1、UE2、UE3への無線通信の下りリンクは、下りリンクパイロットチャネルと、下りリンク同期チャネルと、報知チャネル、下りリンク制御チャネルと、下りリンク共有データチャネル、制御フォーマットインディケータチャネル、下りリンクHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)インディケータチャネルとにより構成されている。また、EUTRAの移動局装置UE1、UE2、UE3から基地局装置BS1への無線通信の上りリンクは、上りリンクパイロットチャネルと、ランダムアクセスチャネルと、上りリンク制御チャネルと、上りリンク共有データチャネルとにより構成されている。
図18は、EUTRAにおける下りリンク無線フレームの概略構成を示す図である(非特許文献1参照)。横軸は周波数領域、縦軸は時間領域を表している。下りリンク無線フレームは、無線リソース割り当てなどの単位であり、予め決められた幅の周波数帯および時間帯からなるPRB(Physical Resource Block:物理リソースブロック)ペアから構成されている。1物理リソースブロックPRBペアは時間領域で連続する2個の物理リソースブロックPRBから構成される。
1個の物理リソースブロックPRBは周波数領域において12個のサブキャリアから構成され、時間領域において7個のOFDMシンボルから構成される。システム帯域幅は、基地局装置の通信帯域幅である。時間領域においては、7個のOFDMシンボルから構成されるスロット、2個のスロットから構成されるサブフレーム、10個のサブフレームから構成される無線フレームがある。なお、1個のサブキャリアと1個のOFDMシンボルから構成されるユニットをリソースエレメントと呼ぶ。また、下りリンク無線フレームではシステム帯域幅に応じて複数の物理リソースブロックPRBが配置される。
各サブフレームには少なくとも、情報データの送信に用いる下りリンク共有データチャネル、制御データの送信に用いる下りリンク制御チャネルが配置される。図18においては、下りリンク共有データチャネル及び下りリンク制御チャネルのチャネル推定に用いる下りリンクパイロットチャネルについては図示せず、その配置の説明は後述する。図18では、下りリンク制御チャネルはサブフレームの1番目と2番目と3番目のOFDMシンボルに配置され、下りリンク共有データチャネルはその他のOFDMシンボルに配置された場合を示しているが、下りリンク制御チャネルが配置されるOFDMシンボルはサブフレーム単位で変化する。
図18において図示は省略しているが、下りリンク制御チャネルを構成するOFDMシンボル数を示す制御フォーマットインディケータチャネルは最初のOFDMシンボルに配置され、この制御フォーマットインディケータチャネルで指示される値に従い、下りリンク制御チャネルは1番目のOFDMシンボルのみに配置されたり、1番目と2番目のOFDMシンボルに配置されたりする。また、同様に、図18において図示は省略しているが、下りリンクHARQインディケータチャネルは1番目のOFDMシンボル、または1番目から3番目までのOFDMシンボルに亘って配置され、下りリンクHARQインディケータチャネルを配置するOFDMシンボル数は報知チャネルによって示される。なお、同一のOFDMシンボルにおいて下りリンク制御チャネルと下りリンク共有データチャネルは一緒に配置されない。下りリンク制御チャネルには、移動局識別子または移動局群識別子、下りリンク共有データチャネルの無線リソース割り当て情報、マルチアンテナ関連情報、変調方式、符号化率、ペイロードサイズ、再送パラメータなどが配置される。
図19は、EUTRAの下りリンクにおける1物理リソースブロックPRBペア内の下りリンクパイロットチャネルの配置を説明する図である。図19において、横軸は時間領域、縦軸は周波数領域を表している。物理リソースブロックPRBペアは、12個のサブキャリアと7個のOFDMシンボルからなる物理リソースブロックPRBを、時間方向に2つ連結したものである。ここでは、基地局装置BS1が4本の送信アンテナ(送信アンテナ1、送信アンテナ2、送信アンテナ3、送信アンテナ4)を有する場合について説明する。図19において、符号R1が付されたリソースエレメントは送信アンテナ1が送信する下りリンクパイロットチャネルのリソースエレメントを表す。同様に符号R2が付されたリソースエレメントは送信アンテナ2が送信する下りリンクパイロットチャネルのリソースエレメントを表す。符号R3が付されたリソースエレメントは送信アンテナ3が送信する下りリンクパイロットチャネルのリソースエレメントを表す。符号R4が付されたリソースエレメントは送信アンテナ4が送信する下りリンクパイロットチャネルのリソースエレメントを表す。
なお、基地局装置BS1が2本の送信アンテナのみを有する場合は、2番目のOFDMシンボルにおけるリソースエレメントR3とR4では下りリンク制御チャネルが送信され、9番目のOFDMシンボルにおけるリソースエレメントR3とR4では下りリンク共有データチャネルが送信される。なお、4本の送信アンテナを有する基地局装置BS1は、送信アンテナ3と送信アンテナ4の下りリンクパイロットチャネルのリソースエレメントR3とR4の送信を時間領域で適応的に制御することができる。すなわち、基地局装置BS1は、あるサブフレームでは上述のように下りリンクパイロットチャネルであるリソースエレメントR3、R4を配置し、あるサブフレームではリソースエレメントR3、R4を配置せず、下りリンクパイロットチャネルとしてはリソースエレメントR1、R2のみを配置する。この下りリンクパイロットチャネルの配置情報は報知チャネルによって示される。なお、本発明とは関連性がないため、報知チャネル、下りリンク同期チャネルに関する説明は省略する。
下りリンク制御チャネルは、複数の制御チャネルエレメントにより構成される(非特許文献2、非特許文献3)。制御チャネルエレメントの数はシステム帯域幅に依存する。制御チャネルエレメントは、複数のリソースエレメントにより構成される。図20は、EUTRAにおける制御チャネルエレメントと下りリンク制御チャネルの論理的な関係を説明する図である。ここで、CCE nは、制御チャネルエレメントインデックスnの制御チャネルエレメント(CCE:Control Channel Element)を示す。制御チャネルエレメントインデックスは、制御チャネルエレメントを識別する番号である
下りリンク制御チャネルは、符号化率、制御データサイズに応じて複数の制御チャネルエレメントからなる集合により構成される。この集合を構成する制御チャネルエレメントの数を、以下、「CCE集合数」(CCE aggregation number)という。また、n個の制御チャネルエレメントからなる集合を、以下、「CCE集合n」という。例えば、1個の制御チャネルエレメントにより下りリンク制御チャネルを構成したり(CCE集合1)、2個の制御チャネルエレメントにより下りリンク制御チャネルを構成したり(CCE集合2)、4個の制御チャネルエレメントにより下りリンク制御チャネルを構成したり(CCE集合4)、8個の制御チャネルエレメントにより下りリンク制御チャネルを構成する(CCE集合8)。なお、図20は一例であり、例えば3個の制御チャネルエレメント(CCE集合3)により下りリンク制御チャネルを構成する場合もある。
制御チャネルエレメントは、複数のリソースエレメントグループ(mini‐CCEとも称す)により構成される。図21は、EUTRAにおける下りリンク無線フレームにおけるリソースエレメントグループの配置例を説明する図である。ここでは、下りリンク制御チャネルが1番目から3番目までのOFDMシンボルより構成され、2本の送信アンテナの下りリンクパイロットチャネルが配置された場合について示す。図21において、横軸は周波数領域、縦軸は時間領域を示す。また、図21の配置例では、1個のリソースエレメントグループは4個のリソースエレメントにより構成され、周波数領域の隣接するリソースエレメントにより構成される。
図21において、下りリンク制御チャネルの同一の符号が付されたリソースエレメントは、同一のリソースエレメントグループに属することを示す。なお、下りリンクパイロットチャネルが配置されたリソースエレメントR1、R2は飛ばしてリソースエレメントグループが構成される。制御チャネルエレメントは、図21に示すように構成された複数のリソースエレメントグループにより構成される。例えば、1個の制御チャネルエレメントは、周波数領域及び時間領域に分散した9個の異なるリソースエレメントグループにより構成される。具体的には、例えば、制御チャネルエレメントCCE1は、1番目(符号1)、14番目(符号14)、27番目、40番目、53番目、66番目、79番目、92番目、105番目のリソースエレメントグループにより構成される。
移動局装置UE1、UE2、UE3は、各サブフレームにおいて受信した下りリンク制御チャネルに対して自移動局装置に割り当てられる可能性のある全ての下りリンク制御チャネルを復調、復号し、下りリンク制御チャネルに付加された巡回冗長検査CRC(Cyclic Redundancy Check)符号を用いて自移動局装置に割り当てられた下りリンク制御チャネルかどうかを確認するCRCチェックを行う。具体的には、基地局装置BS1は予め決められた生成多項式を用いて制御データからCRC符号を生成し、生成した巡回冗長検査CRC符号と下りリンク制御チャネルを割り当てる移動局装置の移動局識別子と排他的論理和をとった情報(CRC masked by UE ID)を巡回冗長検査符号として下りリンク制御チャネルに付加して送信し、下りリンク制御チャネルを受信した移動局装置は前記操作の逆処理を行うことにより、誤り検出と共に自移動局装置宛ての下りリンク制御チャネルであるか否かを検出する。
例えば、図20に示すような下りリンク制御チャネルの場合、CCE1からCCE8までについては、8つのCCE集合1に対してと、4つのCCE集合2に対してと、2つのCCE集合4に対してと、1つのCCE集合8に対してとの合計15通りの制御チャネルエレメントの組み合わせに対して、復調、復号、CRCチェックを行う。このような処理は下りリンク制御チャネルの総当り復号(Blind decoding)と呼ばれ、総当り復号回数は可能性のある制御チャネルエレメントの集合数の増加に伴い、増大する。
ここで、下りリンク制御チャネルの変調方式は、固定であり、符号化率は、CCE集合数毎にいくつかの候補を設定しておく。従って、総当り復号を行う際には、各制御チャネルエレメントの組み合わせに対して、そのCCE集合数に応じた候補の符号化率各々について復号、CRCチェックを行う。すなわち、ある制御チャネルエレメントの組み合わせのCCE集合数に応じた候補の符号化率が2つであれば、これら2つの符号化率各々を用いた場合の該制御チャネルエレメントの組み合わせに対する復号、CRCチェックを行うので、該制御チャネルエレメントの組み合わせに対して2通りの復号、CRCチェックを行う。なお、下りリンク制御チャネルのデータ量が一定の場合は、符号化率を、CCE集合数によって決まるようにし、各制御チャネルエレメントの組み合わせに対して一通りの復号、CRCチェックを行うようにしてもよい。また、システム帯域幅が広帯域の場合、制御チャネルエレメント数が増大して総当り復号回数は多くなり、移動局装置の処理負荷が大きくなる。
そのため、総当り復号回数を減らす方法が提案されている(非特許文献4参照)。基地局装置は可能性のあるCCE集合数を移動局装置の長区間平均受信品質に基づき制限し、可能性のあるCCE集合数の制限を行ったセット(以下、「CCE集合セット」(CCE aggregation set)という)を移動局装置に通知し、その後、情報データの送信においては移動局装置の瞬時受信品質(例えば、CQI:Channel Quality indicator)に基づき前記CCE集合セットの中からCCE集合数を決定し、決定したCCE集合数により構成した下りリンク制御チャネルを送信する。移動局装置は、予め通知されたCCE集合セットに基づき下りリンク制御チャネルの総当り復号を行う。
例えば、図20において、基地局装置は移動局装置の長区間平均受信品質に基づき、可能性のあるCCE集合数のセットであるCCE集合セットを、CCE集合2とCCE集合4とに制限し、移動局装置に通知する。このCCE集合セットを通知された移動局装置は、各サブフレームにおいて4つのCCE集合2に対してと、2つのCCE集合4に対してとの合計6通りの復調、復号、CRCチェックを行う。このようにして、各サブフレームにおいて15通りから6通りに総当り復号数を減らす。
図22は、EUTRAにおける上りリンク無線フレームにおけるランダムアクセスチャネルと、上りリンク共有データチャネルと、上りリンク制御チャネルの配置例を示した図である。なお、上りリンクパイロットチャネルは、上りリンク共有データチャネル及び上りリンク制御チャネルの領域内において時間多重で配置される。図22は、横軸は時間領域、縦軸は周波数領域を表している。図22に示される小さな四角形の各領域は物理リソースユニット(PRU:Physical Resource Unit)と呼ばれる時間・周波数領域であり、その周波数帯域幅を1PRU帯域幅、時間幅を1サブフレームと言う。
1サブフレームは2個のスロットから構成され、1スロットは7個のSC−FDMA(Single Carrier−Frequency Division Multiple Access)シンボルから構成される。1PRU帯域幅は12個のサブキャリアから構成される。図22において、網掛けの領域は、ランダムアクセスチャネルを示し、斜線でハッチングした領域は、上りリンク制御チャネルを示し、その他の空白の領域は上りリンク共有データチャネルを示す。
上りリンク制御チャネルは、肯定応答ACK/否定応答NACK信号(ACKnowledgement/Negative ACKnowledgement)、CQI(Channel Quality Indicator;チャネル品質指標)信号、スケジューリング要求(SR;Scheduling Request)信号の送信に用いられる(非特許文献5参照)。上りリンク制御チャネルは、移動局装置間で符号多重される。つまり、移動局装置は、互いに直交関係にある異なる符号リソースをそれぞれ用いて上りリンク制御チャネルを送信する。また、肯定応答ACK/否定応答NACK信号の送信に用いる上りリンク制御チャネルと、CQI信号の送信に用いる上りリンク制御チャネルと、スケジューリング要求信号の送信に用いる上りリンク制御チャネルは異なる送信フォーマットが用いられる。
基地局装置は、CQI信号の送信に用いる上りリンク制御チャネルを周期的に移動局装置に割り当て、移動局装置は周期的に割り当てられた上りリンク制御チャネルを用いて、測定した受信品質に基づく変調・符号化率を示す情報をCQI信号として送信する。また、同様に基地局装置は、スケジューリング要求信号の送信に用いる上りリンク制御チャネルを周期的に移動局装置に割り当て、移動局装置はバッファステータスなどに基づいて無線リソースの割り当てを基地局装置に要求する場合に周期的に割り当てられた上りリンク制御チャネルを用いて、スケジューリング要求信号を送信する。
移動局装置は、受信した下りリンク共有データチャネルが正しく受信できたか、誤ったかを示すために肯定応答ACK/否定応答NACK信号を基地局装置へ送信する。移動局装置は、正しく受信できた場合は肯定応答ACK信号を送信し、誤った場合は否定応答NACK信号を送信する。基地局装置は、肯定応答ACK信号を受信した場合はバッファに蓄積された下りリンク共有データチャネルで送信済みの情報データを廃棄し、否定応答NACK信号を受信した場合はバッファに蓄積された下りリンク共有データチャネルで送信済みの情報データの再送を行う。
ここで、移動局装置が肯定応答ACK/否定応答NACK信号を送信するために用いる上りリンク制御チャネルの無線リソース割り当て方法として、CCE暗黙マッピング(CCE implicit mapping)が適用される。CCE暗黙マッピングについて説明する。基地局装置は、下りリンク共有データチャネルと共に下りリンク制御チャネルを送信し、下りリンク制御チャネルに下りリンク共有データチャネルの無線リソース割り当て情報などを示す。移動局装置は、総当り復号により自移動局装置宛ての下りリンク制御チャネルを検出する。移動局装置は、検出した下りリンク制御チャネルの無線リソース割り当て情報によって示された下りリンク共有データチャネルに対する肯定応答ACK/否定応答NACK信号を生成する。移動局装置は、検出した下りリンク制御チャネルを構成する制御チャネルエレメントに予め対応付けられた上りリンク制御チャネルの無線リソースを用いて、この肯定応答ACK/否定応答NACK信号を送信する。
図23は、EUTRAにおける予め対応付けられた制御チャネルエレメントと上りリンク制御チャネル(肯定応答ACK/否定応答NACK信号)の無線リソースの関係を説明する図である。具体的には、制御チャネルエレメントインデックスと、同じ値の上りリンク制御チャネルの符号リソースインデックスとが予め対応付けられる。すなわち、制御チャネルエレメントCCE 1には上りリンク制御チャネルCode 1が予め対応付けられる。
さらに、制御チャネルエレメントCCE 2には上りリンク制御チャネルCode 2が予め対応付けられる。制御チャネルエレメントCCE 3には上りリンク制御チャネルCode 3が予め対応付けられる。制御チャネルエレメントCCE 4には上りリンク制御チャネルCode 4が予め対応付けられる。制御チャネルエレメントCCE 5には上りリンク制御チャネルCode 5が予め対応付けられる。制御チャネルエレメントCCE 6には上りリンク制御チャネルCode 6が予め対応付けられる。制御チャネルエレメントCCE 7には上りリンク制御チャネルCode 7が予め対応付けられる。制御チャネルエレメントCCE 8には上りリンク制御チャネルCode 8が予め対応付けられる。
ここで、上りリンク制御チャネルCode同士は、周波数領域または符号領域で互いに直交関係にあり、各制御チャネルエレメントCCEは異なるリソースエレメントグループにより構成される。例えば、ある下りリンクサブフレームにおいて移動局装置UE1に制御チャネルエレメントCCE 1により構成される下りリンク制御チャネルと下りリンク共有データチャネルが割り当てられ、移動局装置UE2に制御チャネルエレメントCCE 5により構成される下りリンク制御チャネルと下りリンク共有データチャネルが割り当てられた場合、上りリンクサブフレームにおいて移動局装置UE1は上りリンク制御チャネルCode 1を用いて肯定応答ACK/否定応答NACK信号を送信し、移動局装置UE2は上りリンク制御チャネルCode 5を用いて肯定応答ACK/否定応答NACK信号を送信する。
各上りリンク制御チャネルCodeは周波数領域または符号領域で直交関係のため、基地局装置は各上りリンク制御チャネルCodeを用いて移動局装置より送信された肯定応答ACK/否定応答NACK信号を正しく検出することができる。このように、肯定応答ACK/否定応答NACK信号の送信に用いる上りリンク制御チャネルの無線リソース(符号リソース:異なる周波数領域の符号リソースを含む)を明示的に移動局装置に示すことなく、上りリンク制御チャネルの無線リソースを割り当て、制御シグナリングのオーバヘッドを削減する方法をCCE暗黙マッピングと呼ぶ。
なお、複数の制御チャネルエレメントを用いて下りリンク制御チャネルを構成した場合は、制御チャネルエレメントインデックスが最も小さい制御チャネルエレメントに対応した上りリンク制御チャネルの無線リソースを用いて肯定応答ACK/否定応答NACK信号を送信する。例えば、移動局装置が制御チャネルエレメントCCE 5、制御チャネルエレメントCCE 6、制御チャネルエレメントCCE 7、制御チャネルエレメントCCE 8により構成された下りリンク制御チャネルと下りリンク共有データチャネルを受信した場合、制御チャネルエレメントCCE 5に対応した上りリンク制御チャネルCode 5を用いて肯定応答ACK/否定応答NACK信号を送信する。
なお、下りリンク制御チャネルを伴わず、周期的に下りリンク共有データチャネルのみを割り当てる継続スケジューリング(Persistent scheduling)では、CCE暗黙マッピングを適用することができないため、肯定応答ACK/否定応答NACK信号の送信に用いる上りリンク制御チャネルの無線リソースを明示的に示す方法(Explicit mapping;明示マッピング)が検討されている。
図24は、下りリンク共有データチャネルに対する上りリンク制御チャネルの肯定応答ACK/否定応答NACK信号の相対的タイミングを示す図である。図24に示すように、相対的タイミングは固定である。なお、本発明は複信方式としてFDD(Frequency Division Duplex)を想定している。説明の便宜上、下りリンク無線フレームと上りリンク無線フレームのサブフレームの先頭のタイミングが等しいと想定する。例えば、下りリンクサブフレームDL subframe 1において受信した下りリンク共有データデータチャネルに対する肯定応答ACK/否定応答NACK信号は3サブフレーム後の上りリンクサブフレームUL subframe 4において送信する。
CQI信号の送信に用いる上りリンク制御チャネルの無線リソースが周期的に割り当てられた上りリンクサブフレームにおいて、同時に肯定応答ACK/否定応答NACK信号の送信が発生する場合がある。これは、基地局装置がある下りリンクサブフレームにおいて下りリンク共有データチャネルを割り当てた場合、図24に示すように割り当てた上りリンク制御チャネルの肯定応答ACK/否定応答NACK信号の相対的タイミングが、周期的に割り当てたCQI信号の上りリンク制御チャネルと同一である場合に発生する。
その際、CQI信号の送信に用いる上りリンク制御チャネルの無線リソースと肯定応答ACK/否定応答NACK信号の送信に用いる上りリンク制御チャネルの無線リソースを両方同時に送信すると、シングルキャリア波形ではなくなり、送信信号のピーク電力が増大する。大きなピーク電力に対応すること(例えば、Power amplifier:電力増幅器)は、装置規模、消費電力を増大させるので移動局装置にとって好ましくない。そのため上りリンク制御チャネルの送信フォーマットを変更して、CQI信号と肯定応答ACK/否定応答NACK信号を同じ上りリンク制御チャネルで送信することもある(非特許文献6、非特許文献7、非特許文献8、非特許文献9参照)。
このような送信フォーマットの一つとして、Joint codingがある。Joint codingは、肯定応答ACK/否定応答NACK情報とCQI情報を一緒に符号化し、変調をして、送信を行う方法である。また、このような送信フォーマットの一つとして、Embedded codingがある。Embedded codingは、上りリンク制御チャネルで送信する変調シンボルの組み合わせに肯定応答ACK/否定応答NACK情報とCQI情報を対応付けて、送信を行う方法である。
また、このような送信フォーマットの一つとして、TDM codingが提案されている。TDM codingは、別々に符号化、変調が行われた肯定応答ACK/否定応答NACK情報とCQI情報に対して、1サブフレーム内においてあるSC−FDMAシンボルに肯定応答ACK/否定応答NACK情報を含み、異なるSC−FDMAシンボルにCQI情報を含むようにして送信を行う方法である。
また、このような送信フォーマットの一つとして、ACK/NAK transmitted by modulating RSが提案されている。CQI信号の送信に用いる上りリンク制御チャネルの送信フォーマットでは、各スロットにおいて2個のSC−FDMAシンボルを用いた上りリンクパイロットチャネルが時間多重されている。ACK/NAK transmitted by modulationg RSは、前記上りリンクパイロットチャネルに用いる符号系列に対して肯定応答ACKを示す符号系列と否定応答NACKを示す符号系列の2種類を用いて送信を行う方法である。
3GPP TS36.211‐v2.0.0(2007‐09)、Physical Channels and Modulation(Release 8) 3GPP TSG RAN1 #49 R1−072001 7−11 May 2007 Kobe,Japan "Draft Report of 3GPP TSG RAN WG1 #48b v0.3.0" 3GPP TSG RAN1 #48bis R1−071820 26−30 March 2007 St.Julian‘s,Malta "DL Control Channel Structure" 3GPP TSG RAN1 #50bis R1−074434 08−12 Octorber 2007 Shanghai,China "Semi−static, dynamic and hybrid CCE aggregation" 3GPP TSG RAN1 #51 R1−074526 05−11 November 2007 Jeju,South Korea "Draft Report of 3GPP TSG RAN WG1#50b v0.3.0" 3GPP TSG RAN1 #50bis R1−073920 08−12 Octorber 2007 Shanghai,China "Joint Coding of CQI and ACK" 3GPP TSG RAN1 #50bis R1−074010 08−12 Octorber 2007 Shanghai,China "Uplink Transmission of CQI and ACK/NACK" 3GPP TSG RAN1 #50bis R1−074327 08−12 Octorber 2007 Shanghai,China "Performance of CQI+ACK/NACK transmission on PUCCH" 3GPP TSG RAN1 #50bis R1−073141 08−12 Octorber 2007 Shanghai,China "Improved Flexibility/Performance CQI+ACK/NACK codig in the E−UTRA uplink"
しかしながら、移動局装置が下りリンク制御チャネルの検出を失敗した場合、移動局装置は下りリンク共有データチャネルを受信しないので、何も応答を送信しないか、CQI信号やスケジューリング要求信号など周期的に送信する信号の送信に用いる送信フォーマットで上りリンク制御チャネルを送信する。例えばCQI信号の送信に用いる送信フォーマットで上りリンク制御チャネルを送信した場合、移動局装置宛てに下りリンク制御チャネルと下りリンク共有データチャネルを送信し、CQI信号と肯定応答ACK/否定応答NACK信号の同時送信に用いる送信フォーマットで移動局装置が上りリンク制御チャネルを送信すると認識している基地局装置では、上りリンク制御チャネルの送信フォーマットの誤認識が発生するという問題がある。
この誤認識により、基地局装置は、CQI信号も肯定応答ACK/否定応答NACK信号も正しく検出することができない。偶然、肯定応答ACK/否定応答NACK信号が否定応答NACKを示すと基地局装置が認識し、新たに下りリンク制御チャネルを送信して、バッファに蓄積された情報データを下りリンク共有データチャネルを用いて再送した場合は問題ない。しかし、肯定応答ACK/否定応答NACK信号が肯定応答ACKを示すと基地局装置が認識した場合、基地局装置は、バッファに蓄積された情報データを廃棄してしまい再送できなくなってしまう。また、どちらの場合にしても、基地局装置は、CQI信号を正しく認識することができない。このような問題は、Joint coding、Embedded coding、TDM codingの場合に生じる。
また、移動局装置がCQI信号と肯定応答ACK/否定応答NACK信号が同時発生する、しないに関わらず、いつもCQI信号と肯定応答ACK/否定応答NACK信号の同時送信に用いる送信フォーマットを用い、下りリンク制御チャネルを検出しなかった場合はいつも否定応答NACKを示すようにして上りリンク制御チャネルを送信するようにした場合は、基地局装置が、送信フォーマットを誤認識してバッファに蓄積された情報データを誤って廃棄することはないが、常に肯定応答ACK/否定応答NACK信号用のリソースを上りリンク制御チャネルに確保する必要があり、無線リソースの利用効率低下を招いてしまうという問題がある。
ACK/NAK transmitted by modulating RSは、肯定応答ACKを示す符号系列と否定応答NACKを示す符号系列の2種類用意し、下りリンク制御チャネルを検出しなかった場合はいつも否定応答NACKを示す符号系列を用いるようにすることにより、送信フォーマットを誤認識してバッファに蓄積された情報データを誤って廃棄することはないが、CQI信号の多重キャパシティが犠牲となる。ある要求品質を満たしつつ、同一の周波数領域に多重する各移動局装置のCQI信号の数には限界がある。つまり、直交関係を維持できる符号系列の数は制限されるため、各CQI信号に2種類の符号系列を用意した場合、多重キャパシティが半分になる。多くの移動局装置のCQI信号を割り当てる無線通信システムにおいてこれは好ましくない。
また、基地局装置がCQI信号と肯定応答ACK/否定応答NACK信号が同時発生しないようにスケジューリングすることが考えられるが、CQI信号の周期が非常に短い場合、スケジューリングフレキシビリティが著しく劣化するという問題がある。
なお、スケジューリング要求信号と肯定応答ACK/否定応答NACK信号の同時送信用に新たな送信フォーマットを用いる無線通信システムにおいても、上述と同様に、移動局装置が下りリンク制御チャネルの検出を失敗した場合、基地局装置では、上りリンク制御チャネルの送信フォーマットの誤認識が生じるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、上りリンクの無線リソースの利用効率、基地局装置のスケジューリングフレキシビリティを低下することなく、基地局装置における上りリンク制御チャネルの送信フォーマットの誤認識の発生を抑制できる無線通信システム、移動局装置、基地局装置を提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の無線通信システムは、基地局装置と、該基地局装置と無線通信する複数の移動局装置とを備える無線通信システムにおいて、前記基地局装置は、前記移動局装置が該移動局装置宛ての信号の検出処理を行う無線リソースの組み合わせの候補群を前記移動局装置各々について決定し、該決定した候補群を表す検出候補情報を前記移動局装置に送信させる無線リソース制御部と、前記基地局装置から前記移動局装置への信号を予め決められた時間幅毎に区切った下りリンクフレームのうち、特定の下りリンクフレームについては、前記候補群に加えて予め決められた無線リソースの組み合わせの中から一つの無線リソースの組み合わせを選択する基地局制御部と、前記基地局制御部が選択した無線リソースの組み合わせに、前記移動局装置宛ての信号を配置して送信する送信処理部とを具備し、前記移動局装置は、前記特定の下りリンクフレームについては、予め前記基地局装置から受信した前記検出候補情報が表わす候補群の無線リソースの組み合わせに加えて、前記予め決められた無線リソースの組み合わせについても検出処理を行なうように指示する移動局制御部と、前記基地局装置から受信した信号を、下りリンクフレーム毎に、前記移動局制御部から指示された無線リソースの組み合わせに対して、自装置宛ての信号の検出処理を行う受信処理部とを具備することを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、前記特定の下りリンクフレームは、該下りリンクフレームの信号に対する受信確認応答信号を前記移動局装置が送信する上りリンクフレームが、前記受信確認応答信号に加えて、異なる種類の信号を前記移動局装置が同時に送信する上りリンクフレームとなる下りリンクフレームであることを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、前記移動局装置は、前記受信確認応答信号のみを送信するときと、前記受信確認応答信号および前記異なる種類の信号を同時に送信するときとで異なる送信フォーマットを用いて信号を送信することを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、前記異なる種類の信号は、前記移動局装置が周期的に送信する受信品質情報の信号であることを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、前記異なる種類の信号は、前記移動局装置が周期的に送信するスケジューリング要求信号であることを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、前記受信確認応答信号を前記移動局装置が送信する上りリンクフレームは、予め決められた規則で、前記受信確認応答信号を応答とする信号が送信された下りリンクフレームと対応付けられていることを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、前記基地局制御部は、前記特定の下りリンクフレームとそれ以外の下りリンクフレームとで、異なる基準に基づき前記無線リソースの組み合わせを選択することを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、前記異なる基準は、前記選択する無線リソースの組み合わせが占める領域の大きさに対する閾値であることを特徴とする。
また、本発明の基地局装置は、複数の移動局装置と通信する基地局装置において、前記移動局装置が該移動局装置宛ての信号の検出処理を行う無線リソースの組み合わせの候補群を前記移動局装置各々について決定し、該決定した候補群を表す検出候補情報を前記移動局装置に送信させる無線リソース制御部と、前記基地局装置から前記移動局装置への信号を予め決められた時間幅毎に区切った下りリンクフレームのうち、特定の下りリンクフレームについては、前記候補群に加えて予め決められた無線リソースの組み合わせの中から一つの無線リソースの組み合わせを選択する基地局制御部と、前記基地局制御部が選択した無線リソースの組み合わせに、前記移動局装置宛ての信号を配置して送信する送信処理部とを具備することを特徴とする。
また、本発明の移動局装置は、基地局装置と通信する移動局装置において、前記基地局装置から当該装置への信号を予め決められた時間幅毎に区切った下りリンクフレームのうち、特定の下りリンクフレームについては、予め前記基地局装置から受信した検出候補情報が表わす候補群の無線リソースの組み合わせに加えて、予め決められた無線リソースの組み合わせについても検出処理を行なうように指示する移動局制御部と、前記基地局装置から受信した信号を、下りリンクフレーム毎に、前記移動局制御部から指示された無線リソースの組み合わせに対して、当該装置宛ての信号の検出処理を行う受信処理部とを具備することを特徴とする。
この発明によれば、基地局装置は、特定の下りリンクフレームについては、移動局装置宛ての信号を配置する無線リソースの組み合わせを選択する際の、選択候補が増えるので、移動局装置宛ての信号の冗長度が高くなるような無線リソースの組み合わせを選択し、移動局装置において自移動局装置宛ての信号の検出に失敗することを抑制し、移動局装置における自移動局装置宛ての信号の検出の失敗に伴ない、基地局装置において移動局装置から受信確認応答信号を受信するタイミングで、基地局装置において移動局装置からの送信フォーマットの誤認識が発生することを抑制することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態における無線通信システムは、基地局装置1と複数の移動局装置2とを具備する。基地局装置1から移動局装置2への無線通信である下りリンクは、下りリンクパイロットチャネルと、下りリンク同期チャネルと、報知チャネル、下りリンク制御チャネルと、下りリンク共有データチャネル、制御フォーマットインディケータチャネル、下りリンクHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)インディケータチャネルとにより構成されている。また、移動局装置2から基地局装置BS1への無線通信である上りリンクは、上りリンクパイロットチャネルと、ランダムアクセスチャネルと、上りリンク制御チャネルと、上りリンク共有データチャネルとにより構成されている。なお、本実施形態では、本発明とは関連性がないため、報知チャネル、下りリンク同期チャネル、ランダムアクセスチャネルおよび上りリンクパイロットチャネルに関する説明は省略する。
図1は、基地局装置1から移動局装置2へのリンクである下りリンク無線フレームの概略構成を示す図である。横軸は周波数領域、縦軸は時間領域を表している。下りリンク無線フレームは、無線リソース割り当てなどの単位であり、予め決められた幅の周波数帯および時間帯からなるPRB(Physical Resource Block:物理リソースブロック)ペアから構成されている。1物理リソースブロックPRBペアは時間領域で連続する2個の物理リソースブロックPRBから構成される。
1個の物理リソースブロックPRBは周波数領域において12個のサブキャリアから構成され、時間領域において7個のOFDMシンボルから構成される。システム帯域幅は、基地局装置の通信帯域幅である。時間領域においては、7個のOFDMシンボルから構成されるスロット、2個のスロットから構成されるサブフレーム、10個のサブフレームから構成される無線フレームがある。なお、1個のサブキャリアと1個のOFDMシンボルから構成されるユニットをリソースエレメントと呼ぶ。また、下りリンク無線フレームではシステム帯域幅に応じて複数の物理リソースブロックPRBが配置される。
各サブフレームには少なくとも、情報データの送信に用いる下りリンク共有データチャネル、制御データの送信に用いる下りリンク制御チャネルが配置される。図1においては、下りリンク共有データチャネル及び下りリンク制御チャネルのチャネル推定に用いる下りリンクパイロットチャネルについては図示せず、その配置の説明は後述する。図1では、下りリンク制御チャネルはサブフレームの1番目と2番目と3番目のOFDMシンボルに配置され、下りリンク共有データチャネルはその他のOFDMシンボルに配置された場合を示しているが、下りリンク制御チャネルが配置されるOFDMシンボルはサブフレーム単位で変化する。
なお、図1において図示は省略しているが、下りリンク制御チャネルを構成するOFDMシンボル数を示す制御フォーマットインディケータチャネルは1つ目のOFDMシンボルに配置され、下りリンク制御チャネルは1番目のOFDMシンボルのみに配置されたり、1番目と2番目のOFDMシンボルに配置されたりする。また、同様に、図1において図示は省略しているが、下りリンクHARQインディケータチャネルは1番目のOFDMシンボル、または1番目から3番目までのOFDMシンボルに亘って配置され、下りリンクHARQインディケータチャネルを配置するOFDMシンボル数は報知チャネルによって示される。なお、同一のOFDMシンボルにおいて下りリンク制御チャネルと下りリンク共有データチャネルは一緒に配置されない。下りリンク制御チャネルは、移動局識別子または移動局群識別子、下りリンク共有データチャネルの無線リソース割り当て情報、マルチアンテナ関連情報、変調方式、符号化率、ペイロードサイズ、再送パラメータなどが配置される。
図2は、下りリンクにおける1物理リソースブロックPRBペア内の下りリンクパイロットチャネルの配置を説明する図である。図2において、横軸は時間領域、縦軸は周波数領域を表している。ここでは、基地局装置1が4本の送信アンテナ(送信アンテナ1、送信アンテナ2、送信アンテナ3、送信アンテナ4)を有する場合について説明する。図1において、符号R1が付されたリソースエレメントは送信アンテナ1が送信する下りリンクパイロットチャネルのリソースエレメントを表す。同様に符号R2が付されたリソースエレメントは送信アンテナ2が送信する下りリンクパイロットチャネルのリソースエレメントを表す。符号R3が付されたリソースエレメントは送信アンテナ3が送信する下りリンクパイロットチャネルのリソースエレメントを表す。符号R4が付されたリソースエレメントは送信アンテナ4が送信する下りリンクパイロットチャネルのリソースエレメントを表す。
なお、基地局装置1が4本の送信アンテナを有する場合は、送信アンテナ3と送信アンテナ4の下りリンクパイロットチャネルのリソースエレメントR3とR4の送信を時間領域で適応的に制御することができる。すなわち、基地局装置1は、あるサブフレームでは上述のように下りリンクパイロットチャネルであるリソースエレメントR3、R4を配置し、あるサブフレームではリソースエレメントR3、R4を配置せず、下りリンクパイロットチャネルとしてはリソースエレメントR1、R2のみを配置する。この下りリンクパイロットチャネルの配置情報は報知チャネルによって示される。
図3は、制御チャネルエレメントと下りリンク制御チャネルの論理的な関係を説明する図である。ここで、CCE nは、制御チャネルエレメントインデックスnの制御チャネルエレメント(CCE:Control Channel Element)を示す。制御チャネルエレメントインデックスは、制御チャネルエレメントを識別する番号である
下りリンク制御チャネルは、符号化率、制御データサイズに応じて1つまたは複数の制御チャネルエレメントからなる集合(無線リソースの組み合わせ)により構成される。この集合を構成する制御チャネルエレメントの数(無線リソースの組み合わせが占める領域の大きさ)を、以下、「CCE集合数」(CCE aggregation number)という。また、n個の制御チャネルエレメントからなる集合を、以下、「CCE集合n」という。例えば、1個の制御チャネルエレメントにより下りリンク制御チャネルを構成したり(CCE集合1)、2個の制御チャネルエレメントにより下りリンク制御チャネルを構成したり(CCE集合2)、4個の制御チャネルエレメントにより下りリンク制御チャネルを構成したり(CCE集合4)、8個の制御チャネルエレメントにより下りリンク制御チャネルを構成する(CCE集合8)。
図4は、下りリンクサブフレームにおけるリソースエレメントグループの配置例を説明する図である。制御チャネルエレメントは、複数のリソースエレメントグループ(mini‐CCEとも称す)により構成される。ここでは、下りリンク制御チャネルが1番目から3番目までのOFDMシンボルより構成され、2本の送信アンテナの下りリンクパイロットチャネルが配置された場合について示す。図4において、横軸は周波数領域、縦軸は時間領域を示し、符号を付した各四角形は時間方向の幅がOFDMシンボル、周波数方向の幅がサブキャリアからなる無線リソースであるリソースエレメントである。また、図4の配置例では、1個のリソースエレメントグループは4個のリソースエレメントにより構成され、周波数領域の隣接するリソースエレメントにより構成される。
図4において、下りリンク制御チャネルの同一の符号が付されたリソースエレメントは、同一のリソースエレメントグループに属することを示す。なお、下りリンクパイロットチャネルが配置されるリソースエレメントR1、R2は飛ばしてリソースエレメントグループが構成される。制御チャネルエレメントは、図4に示すように構成された複数のリソースエレメントグループにより構成される。例えば、1個の制御チャネルエレメントは、周波数領域及び時間領域に分散した9個の異なるリソースエレメントグループにより構成される。具体的には、例えば、制御チャネルエレメントCCE1は、1番目(図4の符号1)、14番目(図4の符号14)、27番目、40番目、53番目、66番目、79番目、92番目、105番目のリソースエレメントグループにより構成される。
図5は、本発明の実施形態における基地局装置1の構成を示す概略ブロック図である。図5に示すように、基地局装置1は、無線リソース制御部10、制御部11、送信処理部12、受信処理部13を有する。無線リソース制御部10は、複数の移動局装置2各々のCCE集合セット(CCE aggregation set)(検出候補情報)、CQI信号の送信周期、スケジューリング要求信号の送信周期、間欠送受信サイクル、変調方式・符号化率などを含む無線リソース制御情報を管理し、無線リソース制御情報を、送信処理部12および送信アンテナを通して、該当する移動局装置2に送信する。CCE集合セットは、CCE集合数の範囲を指定する情報であり、移動局装置2において、各下りリンクサブフレームについて下りリンク制御チャネルを検出する際の総当り復号を行う候補となる制御チャネルエレメントの組み合わせが満たすべきCCE集合数を指定している。
例えば、無線リソース制御部10は、移動局装置2よりフィードバックされ、受信アンテナおよび受信処理部13を介して入力された長区間平均受信品質が良い移動局装置2に、CCE集合セットとしてCCE集合1とCCE集合2を設定し、長区間平均受信品質が悪い移動局装置2に、CCE集合セットとしてCCE集合4とCCE集合8を設定する(図3参照)。なお、基地局装置1は移動局装置2よりフィードバックされ、受信処理部13を介して入力された瞬時受信品質を平均化して長区間平均受信品質を算出することもできる。また、無線リソース制御部10は、移動局装置2への下りリンク共有データチャネル、上りリンク共有データチャネルの無線リソース割り当てをスケジューリングし、制御部11を介して送信処理部12、受信処理部13に制御情報を出力する。
制御部(基地局制御部)11は、無線リソース制御部10が設定したCCE集合セットの中から移動局装置2よりフィードバックされた瞬時受信品質(例えば、CQI)に基づいてCCE集合数(CCE aggregation number)を決定し、さらに、該集合数を満たす制御チャネルエレメントの組み合わせを決定して、送信処理部12に決定した制御チャネルエレメントの組み合わせにて、下りリンク制御チャネルの送信を指示する制御情報を出力する。
さらに、制御部11は、この下りリンク制御チャネルの符号化率を以下のように決定して、該符号化率にて下りリンク制御チャネルを符号化するように指示する制御情報を送信処理部12に出力する。制御部11は、上述の決定したCCE集合数に対応して予め設定されている符号化率の候補の中から、送信する制御データを該CCE集合数で送信可能な符号化率のうち、最も小さい値を選択する。ここで、各CCE集合数に対応して予め設定されている符号化率の候補には、CCE集合数が大きくなるほど、小さな値の符号化率が含まれる。すなわち、CCE集合数が大きくなるほど、符号化率を小さくして、高い冗長度で制御データを送信することが可能となる。なお、下りリンク制御チャネルにて送信する制御データのデータ量が常に一定の場合は、CCE集合数に対応して予め設定されている符号化率の候補を一つのみとしてもよい。この場合、CCE集合数に対応して予め設定されている符号化率は、CCE集合数が大きくなるほど、小さな値の符号化率となる。
また、本発明における制御部11は、特定の下りリンクサブフレームについては、CCE集合セットによって指定されたCCE集合数に加えて予め決められたCCE集合数の中からCCE集合数を選択するが、制御部11によるCCE集合数の決定方法の詳細については後述する。また、制御部11は、無線リソース制御部10が管理する情報に基づき、下りリンク共有データチャネル、上りリンク共有データチャネルの無線リソース割り当て、変調方式、符号化率の決定及び制御を送信処理部12および受信処理部13に対して行う。
また、制御部11は、下りリンク制御チャネルで送信する制御データを生成し、送信処理部12に送信を指示する。下りリンク制御チャネルで送信する制御データは、移動局識別子または移動局群識別子、下りリンク共有データチャネルの無線リソース割り当て情報、マルチアンテナ関連情報、変調方式、符号化率、ペイロードサイズ、再送パラメータ、CRC符号(CRC masked by UE ID、移動局識別子でマスクされたCRC符号)の情報からなる。
送信処理部12は、制御部11の決定結果を各移動局装置2に送信する。また、送信処理部12は、制御部11の指示に従い、入力された情報データに対して下りリンク共有データチャネル、制御データに対して下りリンク制御チャネルを生成して、送信アンテナを介して送信する。
受信処理部13は、制御部11の指示に従い、受信アンテナにより受信した受信信号(上りリンク共有データチャネル、上りリンク制御チャネル)から情報データおよび制御データを抽出する。受信処理部13は、抽出した制御データを制御部11に出力する。
図6は、本実施形態における基地局装置1の送信処理部12の内部構成を示す概略ブロック図である。基地局装置1の送信処理部12は、複数の下りリンク共有データチャネル処理部210と、複数の下りリンク制御チャネル処理部220と、CCE集合処理部206と、多重部201と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform;高速逆フーリエ変換)部202と、GI(Guard Interval;ガードインターバル)挿入部203と、D/A(ディジタルアナログ変換)部204と、送信RF(Radio Frequency;無線周波数)部205と、パイロットチャネル処理部207を有する。
複数の下りリンク共有データチャネル処理部210及び下りリンク制御チャネル処理部220は同様の構成及び機能を有するので、その一つを代表して説明する。下りリンク共有データチャネル処理部210は、ターボ符号部211と、データ変調部212と、S/P(Serial/Parallel;直並列変換)部213とを有する。下りリンク制御チャネル処理部220は、畳み込み符号部221と、QPSK変調部222と、S/P部223とを有する。
各下りリンク共有データチャネル処理部210は、各移動局装置2への情報データをOFDM方式で伝送するためのベースバンド処理を行う。ターボ符号部211は、制御部11からの符号化率の指示に従い、データの誤り耐性を高めるためのターボ符号化を行う。データ変調部212は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying;4相位相偏移変調)、16QAM(16Quadrature Amplitude Modulation;16直交振幅変調)、64QAM(64Quadrature Amplitude Modulation;64直交振幅変調)等のような変調方式のうち制御部11から指示された変調方式で、ターボ符号部211により符号化されたデータを変調して、変調シンボルの信号系列を出力する。S/P部213は、データ変調部212が出力した直列的な信号系列(ストリーム)を並列的な信号系列に変換する。
下りリンク制御チャネル処理部220は、無線リソース割り当て情報、移動局識別子または移動局群識別子などの情報からなる制御データをOFDM方式で伝送するためのベースバンド処理を行う。畳み込み符号部221は、制御部11からの符号化率の指示に従い、制御データの誤り耐性を高めるための畳み込み符号化を行う。QPSK変調部222は、符号化された制御データをQPSK変調方式で変調して、変調シンボルの信号系列を出力する。S/P部223は、QPSK変調部222が出力した直列的な信号系列を並列的な信号系列に変換する。
CCE集合処理部206は、S/P部223が出力した下りリンク制御チャネルの信号を、制御部11からのCCE集合数の指示に従い、制御チャネルエレメントへ多重するために並び替える処理を行う(図3、4参照)。各移動局装置2の下りリンク制御チャネル間の多重は図4に示すように時間・周波数多重で行う。本発明のCCE集合数の制御に関する説明は後述する。パイロットチャネル処理部207は、移動局装置2において既知の信号である下りリンクパイロットチャネルの信号を生成し、出力する。
多重部201は、パイロットチャネル処理部207が出力した信号と、CCE集合処理部206が出力した信号と、下りリンク共有データチャネル処理部210が出力した信号とを、制御部11が決定した割り当てに従い多重化する。下りリンク共有データチャネルと下りリンク制御チャネル間の多重は図1に示したように時間多重で行う。また、下りリンクパイロットチャネルと、その他のチャネル間の多重は、図2に示したように、時間・周波数多重で行う。
IFFT部202は、多重部201が多重化した信号を高速逆フーリエ変換し、OFDM方式の変調を行う。GI挿入部203は、IFFT部202により変調済みの信号にガードインターバルを付加することで、OFDM方式におけるシンボルからなるベースバンドのディジタル信号を生成する。周知のように、ガードインターバルは、伝送するシンボルの先頭又は末尾の一部を複製することによって生成される。
D/A部204は、GI挿入部203から入力されたベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。送信RF部205は、入力されたアナログ信号から、中間周波数の同相成分及び直交成分を生成し、中間周波数帯域に対する余分な周波数成分を除去し、中間周波数の信号を高周波数の信号に変換(アップコンバート)し、余分な周波数成分を除去し、電力増幅し、送信アンテナを介して送信する。
図7は、本実施形態における基地局装置1の受信処理部13の内部構成を示す概略ブロック図である。図7に示すように、基地局装置1の受信処理部13は、受信RF部301と、A/D(アナログディジタル変換)部302と、シンボルタイミング検出部303と、GI除去部304と、S/P部305と、FFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)部306と、デマッピング部307と、上りリンク制御チャネル検出部308と、チャネル推定部309と、チャネル補償部310と、IFFT部311と、P/S(並直列変換)部312と、データ復調部313と、ターボ復号部314とを有する。
受信RF部301は、受信アンテナで受信した信号を、適切に増幅し、中間周波数に変換し(ダウンコンバート)、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分及び直交成分に基づいて、直交復調する。A/D部302は、受信RF部301により直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。シンボルタイミング検出部303は、A/D部302からのディジタル信号に基づいて、シンボル(シンボル境界)のタイミングを検出し、検出したシンボル境界のタイミングを指示する制御信号を出力する。GI除去部304は、シンボルタイミング検出部303からの制御信号に基づいて、A/D部302からのディジタル信号からガードインターバルに相当する部分を除去し、残りを出力する。
S/P部305は、GI除去部304が出力した直列的な信号系列を並列的な信号系列に変換し、出力する。FFT部306は、S/P部305から入力された信号を高速フーリエ変換し、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換し、デマッピング部307に出力する。このFFT部306のFFTポイント数は、後述する移動局装置2のIFFT部507(図10参照)のFFTポイント数と対応している。
チャネル推定部309は、図示しない受信した参照信号(上りリンクパイロットチャネル)に相当する信号と既知の参照信号を用いて移動局装置2毎のチャネルの状況を推定し、チャネル変動を補償するように、振幅及び位相を調整するための制御信号を移動局装置2毎に出力する。この制御信号はサブキャリア毎に出力される。デマッピング部307は、送信側である移動局装置2でマッピングしたサブキャリア位置のデータを分離・抽出する。ここで、デマッピング部307は、上りリンク共有データチャネルについてはチャネル補償部310に出力し、上りリンク制御チャネルについては上りリンク制御チャネル検出部308に出力する。
なお、上りリンク共有データチャネルは、上りリンク制御チャネルに含まれる制御情報を含んで送信される場合もある。移動局装置2が送信した上りリンク制御チャネルをデマッピングするために必要な無線リソース(符号リソースと周波数位置)に関する情報は、下りリンク制御チャネルのリソース割り当て情報(CCE暗黙マッピングの場合)及び下りリンク共有データチャネルに含めた上りリンク制御チャネルの無線リソース割り当て情報(明示マッピングの場合)に基づき制御部11からデマッピング部307に入力される。
すなわち、肯定応答ACK/否定応答NACK信号(受信確認応答信号)を送信する無線リソースに関する情報はCCE暗黙マッピングであり、下りリンク制御チャネルのリソース割り当て情報と予め対応付けられた情報が上りリンク制御チャネルの無線リソースの情報としてデマッピング部307に入力される。CQI信号のみを送信する無線リソース、スケジューリング要求信号のみを送信する無線リソース、肯定応答ACK/否定応答NACK信号とCQI信号とを纏めて送信する無線リソース、肯定応答ACK/否定応答NACK信号とスケジューリング要求信号とを纏めて送信する無線リソースに関する情報は明示マッピングであり、下りリンク共有データチャネルに含めて送信された情報が上りリンク制御チャネルの無線リソースの情報としてデマッピング部307に入力される。
正確には、肯定応答ACK/否定応答NACK信号とCQI信号(受信品質情報の信号)の送信用の上りリンク制御チャネルの無線リソースはCQI信号の送信用の上りリンク制御チャネルの無線リソースと同一であり、肯定応答ACK/否定応答NACK信号とスケジューリング要求信号の送信用の上りリンク制御チャネルの無線リソースはスケジューリング要求信号の送信用の上りリンク制御チャネルの無線リソースと同一であり、無線リソースに関する情報はCQI信号、スケジューリング要求信号の送信用の上りリンク制御チャネルの無線リソースに関する情報のみが基地局装置1から移動局装置2に通知され、基地局装置1では移動局装置2に通知した情報が制御部11からデマッピング部307に入力される。
チャネル補償部310は、デマッピング部307により分離された上りリンク共有データチャネルの振幅及び位相を、チャネル推定部309からの制御信号に従ってサブキャリア毎、および移動局装置2毎に調整する。IFFT部311は、チャネル補償部310から入力される周波数領域の信号を、逆高速フーリエ変換して時間領域の信号を生成する。このIFFT部311のFFTポイント数は、後述する移動局装置2のFFT部505(図10参照)のFFTポイント数と対応している。
上りリンク制御チャネル検出部308は、デマッピング部307より入力された上りリンク制御チャネルの信号に対して移動局装置2が送信に用いた符号シーケンスを用いて逆拡散処理を行う。次に、上りリンク制御チャネル検出部308は、逆拡散処理した結果から、上りリンク制御チャネルに付随した参照信号を抽出し、該参照信号からチャネルの状況を推定する。次に、上りリンク制御チャネル検出部308は、推定したチャネル推定値を用いて逆拡散処理を行った上りリンク制御チャネルのチャネル変動を補償し、制御部11から指示された上りリンク制御チャネルの送信フォーマットに応じて、チャネル変動を補償した信号から制御データを検出し、制御部11に出力する。
例えば、肯定応答ACK/否定応答NACK信号の送信用のフォーマット、CQI信号の送信用のフォーマット、スケジューリング要求信号の送信用のフォーマット、肯定応答ACK/否定応答NACK信号とCQI信号の送信用のフォーマット、肯定応答ACK/否定応答NACK信号とスケジューリング要求信号の送信用のフォーマットに基づき、上りリンク制御チャネル検出部308は、チャネル変動を補償した信号から制御データを検出する。
また、移動局装置2が送信した上りリンク制御チャネルの符号シーケンスに関する情報は、下りリンク制御チャネルのリソース割り当て情報(CCE暗黙マッピングの場合)及び下りリンク共有データチャネルに含めた上りリンク制御チャネルの無線リソース割り当て情報(明示マッピングの場合)に基づき制御部11から上りリンク制御チャネル検出部308に入力される。例えば、下りリンク制御チャネルを伴う下りリンク共有データチャネルに対する肯定応答ACK/否定応答NACK信号の送信用の上りリンク制御チャネルの符号シーケンス情報はCCE暗黙マッピングであり、その他の上りリンク制御チャネルの符号シーケンス情報は明示マッピングにより基地局装置1より移動局装置2に通知され、基地局装置1では移動局装置2に通知した情報が制御部11から上りリンク制御チャネル検出部308に入力される。
上りリンク制御チャネル検出部308は、周期的に割り当てたCQI信号の上りリンクサブフレームのタイミングと、周期的に割り当てたスケジューリング要求信号の上りリンクサブフレームのタイミングと、下りリンク制御チャネルと下りリンク共有データチャネルの下りリンクサブフレームの送信タイミングに基づく肯定応答ACK/否定応答NACK信号の上りリンクサブフレームのタイミングとから、各上りリンクサブフレームにおける上りリンク制御チャネルの送信フォーマットを認識する。
P/S部312は、IFFT部311からの並列的な時間領域の信号系列を直列の信号系列に変換する。データ復調部313は、P/S部312が変換した上りリンク共有データチャネルの信号系列に対して、復調を行う。この復調における変調方式は、制御部11からの指示に基づき、送信側である移動局装置2で用いた変調方式に対応して行われる。また、ハイブリッド自動再送(Hybrid Automatic Repeat reQuest;HARQ)機能としてチェース合成(Chase combining)法を用いている場合は、誤りを検出した上りリンク共有データチャネルと再送信された上りリンク共有データチャネルの合成を、データ復調部313は行う。
ターボ復号部314は、復調した信号を復号する。この復号における符号化率は、制御部11からの指示に基づき、送信側である移動局装置2で用いた符号化率に対応して行われる。また、ハイブリッド自動再送HARQの機能として増加冗長(Incremental Redundancy)法を用いている場合は、誤りを検出した上りリンク共有データチャネルと再送信された上りリンク共有データチャネルとを併せた復号を、ターボ復号部314は行う。
図8は、本発明の実施形態における移動局装置2の構成を示す概略ブロック図である。図8に示すように、移動局装置2は、制御部20、受信処理部21、送信処理部22を有する。受信処理部21は、下りリンク制御チャネルのCCE集合数に関する情報(CCE集合セット)を基地局装置1から受信し、その情報に基づいて下りリンクサブフレーム毎の下りリンク制御チャネルの復調、復号をして、自移動局装置2宛ての下りリンク制御チャネルの検出を行う。受信処理部21は、自移動局装置2宛ての下りリンク制御チャネルを検出した場合は、検出した下りリンク制御チャネルにて指定された自移動局装置2宛ての下りリンク共有データチャネルのCRCチェックの結果と共に、下りリンク制御チャネルから取得した制御データと検出した下りリンク制御チャネルが構成された制御チャネルエレメントに関する情報を制御部20に出力する。また、受信処理部21は、自移動局装置2宛ての下りリンク共有データチャネルを復号して得た情報データを出力する。また、受信処理部21は、CQI情報の生成に用いるチャネル推定結果を制御部20に出力する。
制御部(移動局制御部)20は、基地局装置1より下りリンク制御チャネル、下りリンク共有データチャネルを用いて通知された制御データに基づいて、送信処理部22、受信処理部21を制御する。また、制御部20は、受信処理部21が予め受信したCCE集合数に関する情報(CCE集合セット)にて指定された各CCE集合数および各CCE集合数に対して予め設定された符号率の候補について、受信処理部21が下りリンクサブフレーム毎の下りリンク制御チャネルに対し復調、復号を行うように制御情報を出力する。
具体的には、制御部20は、受信処理部21が受信したCCE集合数に関する情報に基づいて、周期的に割り当てられたCQI信号用の上りリンク制御チャネルと肯定応答ACK/否定応答NACK信号の送信が同一タイミングとなる下りリンクサブフレームの下りリンク制御チャネルの検出に用いるCCE集合数と、その他の下りサブフレームの下りリンク制御チャネルの検出に用いるCCE集合数を決定する。また、周期的に割り当てられたスケジューリング要求信号用の上りリンク制御チャネルと肯定応答ACK/否定応答NACK信号の送信が同一タイミングとなる下りリンクサブフレームの下りリンク制御チャネルの検出に用いるCCE集合数を決定する。これらの各下りリンクサブフレームに対する制御部20によるCCE集合数の決定方法の詳細については、後述する。
また、制御部20は、受信処理部21より入力されたチャネル推定結果を用いてCQI(瞬時受信品質)情報を生成し、周期的に割り当てられた上りリンク制御チャネルを用いてCQI情報を送信するように、送信処理部22にCQI情報を含む制御信号を出力する。また、制御部20は、受信処理部21より入力されたチャネル推定結果を時間方向に平均化して長区間平均受信品質を算出し、上りリンク共有データチャネルを用いて長区間平均受信品質を送信するように送信処理部22に制御信号を出力する。
また、制御部20は、基地局装置1に送信する情報データのバッファ状況(バッファステータス)に基づいて、バッファ量が予め決められた閾値を越えた場合に、スケジューリング要求信号を生成し、周期的に割り当てられた上りリンク制御チャネルを用いてスケジューリング要求信号を送信するように送信処理部22に制御信号を出力する。また、制御部20は受信処理部21より入力された構成された制御チャネルエレメントに関する情報を含む下りリンク制御チャネルの検出結果と下りリンク共有データチャネルの誤り検出結果を基に、上りリンク制御チャネルを用いて肯定応答ACK/否定応答NACK信号を送信するように送信処理部22に制御信号を出力する。また、制御部20は、CQI信号の送信に関する制御信号、スケジューリング要求信号の送信に関する制御信号、肯定応答ACK/否定応答NACK信号の送信に関する制御信号の内容に基づいて、上りリンク制御チャネルの送信フォーマットを決定し、決定結果を送信処理部22に出力する。
送信処理部22は、基地局装置1が周期的に割り当てたCQI信号の送信タイミング、スケジューリング要求信号の送信タイミング、受信処理部21の下りリンク制御チャネルの検出結果に基づいて制御部20が決定した送信フォーマットを用いて、基地局装置1に上りリンク制御チャネルを送信するとともに、入力された情報データを上りリンク共有データチャネルにて送信する。
図9は、本実施形態における移動局装置2の受信処理部21の内部構成を示す概略ブロック図である。移動局装置2の受信処理部21は、受信RF部401と、A/D部402と、シンボルタイミング検出部403と、GI除去部404と、FFT部405と、多重分離部406と、チャネル推定部407と、チャネル補償部408(下りリンク共有データチャネル用)と、P/S部409と、データ復調部410と、ターボ復号部411と、チャネル補償部412(下りリンク制御チャネル用)と、CCE集合逆処理部413と、QPSK復調部414と、ビタビデコーダ部415を有する。
受信RF部401は、アンテナで受信した信号を、適切に増幅し、中間周波数に変換し(ダウンコンバート)、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分及び直交成分に基づいて、直交復調する。A/D部402は、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。シンボルタイミング検出部403は、A/D部402の出力したディジタル信号に基づいて、シンボル(シンボル境界)のタイミングを検出し、検出したシンボル境界のタイミングを指示する制御信号を出力する。GI除去部404は、シンボルタイミング検出部403からの制御信号に基づいて、A/D部402の出力したディジタル信号からガードインターバルに相当する部分を除去し、残りを出力する。
FFT部405は、GI除去部404が出力した信号を高速フーリエ変換し、OFDM方式の復調を行う。多重分離部406は、制御部20からの指示に基づき、FFT部405が復調した信号を、下りリンク制御チャネルと、下りリンク共有データチャネルとに分離して、出力する。この分離方法は、送信側の無線フレーム内における多重化に対応して行われ、図1に示す無線フレームの場合、時間多重化された下りリンク制御チャネルと下りリンク共有データチャネルの分離を行う。なお、ここでは図示と説明を省略しているが、受信した制御フォーマットインディケータチャネルに示された下りリンク制御チャネルのOFDMシンボル数に基づいて制御部20が多重分離部406を制御する。
チャネル推定部407は、図示しない受信した参照信号(下りリンクパイロットチャネル)に相当する信号と既知の参照信号とを用いてチャネルの状況を推定し、チャネル変動を補償するように、振幅及び位相を調整するための制御信号を出力する。この制御信号はサブキャリア毎に出力される。なお、チャネル推定結果は制御部20にも出力される。チャネル補償部408は、多重分離部406が分離した下りリンク共有データチャネルの信号の振幅及び位相を、チャネル推定部407からの制御信号に従って、サブキャリア毎に調整する。
P/S部409は、チャネル補償部408が調整した並列的な信号系列を直列の信号系列に変換する。データ復調部410は、P/S部409が変換した下りリンク共有データチャネルの信号の復調を行う。この復調は、基地局装置1のデータ変調部212で用いた変調方式に対応した復調である。また、ハイブリッド自動再送HARQとして、チェース合成(Chase combining)法を用いているときは、誤りを検出したデータチャネルと再送信されたデータチャネルの合成をデータ復調部410が行う。
ターボ復号部411は、データ復調部410が復調した下りリンク共有データチャネルから、情報データを復号する。また、ハイブリッド自動再送HARQとして、増加冗長(Incremental Redundancy)法を用いているときは、誤りを検出した下りリンク共有データチャネルと再送信された下りリンク共有データチャネルとを併せた復号をターボ復号部411が行う。
チャネル補償部412は、多重分離部406が分離した下りリンク制御チャネルの信号の振幅及び位相を、チャネル推定部407からの情報に従って調整する。CCE集合逆処理部413は、制御部20から入力された下りリンクサブフレーム毎のCCE集合数に関する情報に基づいて、使用されている可能性のある複数のCCE集合数を用いた場合各々について、下りリンク制御チャネル候補を構成し、QPSK復調部414に出力する。すなわち、CCE集合逆処理部413は、総当り復号の候補となる全ての信号の組み合わせを、CCE集合数に関する情報(CCE集合セット)に基づき生成する。制御部20より入力されるCCE集合数に関する情報の詳細な説明は後述する。
QPSK復調部414は、複数の下りリンク制御チャネル候補に対してQPSK復調を行う。ビタビデコーダ部415は、制御部20から入力された符号化率に基づいてQPSK復調部414が復調した複数の下りリンク制御チャネル候補を復号する。CRC検査部416は、ビタビデコーダ部415が復号した複数の下りリンク制御チャネル候補に対してCRCチェックを行う。CRC検査部416は、このCRCチェックにより誤りが検出されずに、該チェックを通過した下りリンク制御チャネル候補が、誤りなく受信できた自移動局装置2宛ての下りリンク制御チャネルであると認識し、この下りリンク制御チャネルに含まれる制御データを出力すると共に、認識した下りリンク制御チャネルの制御チャネルエレメントインデックス(CCE index)をリソース割り当て情報として制御部20に出力する。
以上のように、下りリンク制御チャネルに対する処理は、下りリンクサブフレーム内にマッピングされた可能性のある全ての下りリンク制御チャネルに対して行う。前記可能性は、CCE集合数に関する情報(CCE集合セット)に基づいて制限される。このようにして検出した下りリンク制御チャネルの制御データ内に含まれる情報、例えば無線リソース割り当て情報を受けた制御部20が、多重分離部406、データ復調部410、ターボ復号部411に対して指示することで、当該移動局装置2宛ての下りリンク共有データチャネルの受信処理を行う。
移動局識別子は、制御データ中では、誤り検出用の巡回冗長検査CRC(Cyclic Redundancy Check)符号と併せた情報として配置される。例えば、予め決められた生成多項式を用いて制御データからCRC符号を生成し、該制御データの宛先となっている移動局装置2の移動局識別子と排他的論理和をとった情報を下りリンク制御チャネル内に配置する。CRC検査部416は、自装置の移動局識別子を用いて前記操作の逆処理を制御データに対して行うことにより、誤り検出と共に自移動局装置2宛ての下りリンク制御チャネルであるかを判定する。
制御部20は、CRC検査部416が出力した制御データに基づき、データ復調部410、ターボ復号部411、多重分離部406、送信処理部22を制御する。この制御データには、リソース割り当て情報、変調方式・符号化率、ペイロードサイズ、再送パラメータなどが含まれる。また、制御部20は、基地局装置1より通知されたCCE集合数に関する情報に基づいてCCE集合逆処理部413で処理を行うCCE集合数を制御する。また、制御部20は、下りリンク制御チャネルの検出結果と下りリンク共有データチャネルの誤り検出結果に基づいて肯定応答ACK/否定応答NACK信号を送信するように送信処理部22を制御する。
図10は、本実施形態における移動局装置2の送信処理部22の内部構成を示す概略ブロック図である。図10に示すように、移動局装置2の送信処理部22は、ターボ符号部502と、データ変調部503と、S/P部504と、FFT部505と、上りリンク制御チャネル生成部501と、マッピング部506と、IFFT部507と、GI挿入部508と、D/A部509と、送信RF部510とを有する。
ターボ符号部502は、上りリンク共有データチャネルのデータの誤り耐性を高めるための符号化を行う。この符号化における符号化率は、基地局装置1より送信される下りリンク制御チャネルを用いて通知され、制御部20から指示される。データ変調部503は、符号化された上りリンク共有データチャネルを変調する。この変調における変調方式は、基地局装置1より送信される下りリンク制御チャネルを用いて通知され、制御部20から指示される。S/P部504は、データ変調部503が出力した直列的な信号系列を並列的な信号系列に変換して出力する。FFT部505は、S/P部504からの時間領域の入力信号を高速フーリエ変換して、周波数領域の信号に変換する。
上りリンク制御チャネル生成部501は、制御部20から指示される符号シーケンス、送信フォーマットに基づいて、送信する制御データを、指示された送信フォーマットに配置し、さらに指示された符号シーケンスを乗算して上りリンク制御チャネルの信号を生成する。制御部20は、上りリンク制御チャネル生成部501に指示する符号シーケンスを、下りリンクで受信した下りリンク制御チャネルの制御チャネルエレメントインデックス(CCE index)を表すリソース割り当て情報(CCE暗黙マッピングの場合)、又は下りリンク共有データチャネルに含められた上りリンク制御チャネルの無線リソース割り当て情報(明示マッピング)に基づき、決定する。例えば、下りリンク制御チャネルを伴う下りリンク共有データチャネルに対する肯定応答ACK/否定応答NACK信号の送信用の上りリンク制御チャネルの符号シーケンスは暗黙マッピング、その他の上りリンク制御チャネルの符号シーケンスは明示マッピングにより基地局装置1より通知される。
また、制御部20は、上りリンク制御チャネル生成部501に指示する送信フォーマットを、上りリンク制御チャネルで送信する信号の組み合わせに応じて決定する。送信する信号の組み合わせは、肯定応答ACK/否定応答NACK信号のみ、CQI信号のみ、スケジューリング要求信号のみ、肯定応答ACK/否定応答NACK信号とCQI信号との組、肯定応答ACK/否定応答NACK信号とスケジューリング要求信号との組がある。
マッピング部506は、FFT部505、又は上りリンク制御チャネル生成部501からの入力信号に対して、レート変換を行って、サブキャリア数(FFTポイント数)を拡大し、制御部20より通知された位置に、これらの入力信号をマッピングして、出力する。制御部20は、上りリンク制御チャネル生成部501から入力される上りリンク制御チャネルの信号のマッピング位置(無線リソース)を、受信した下りリンク制御チャネルのリソース割り当て情報、または下りリンク共有データチャネルに含められた上りリンク制御チャネルの無線リソース割り当て情報より決定する。制御部20は、上りリンク共有データチャネルのマッピング位置を、受信した下りリンク制御チャネルに含められる無線リソース割り当て情報により示される位置とする。なお、マッピング部506は、信号がマッピングされなかったサブキャリアには0を入力する。
IFFT部507は、マッピング部506からの周波数領域の入力信号を逆高速フーリエ変換して時間領域の信号に変換する。ここで、このIFFT部507のポイント数は、マッピング部506によりサブキャリア数が拡大されているため、FFT部505より大きくなる。GI挿入部508は、IFFT部507が変換した時間領域の信号にガードインターバルを挿入する。D/A部509は、GI挿入部508がガードインターバルを挿入した信号であるベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。送信RF部510は、D/A部509が変換したアナログ信号から、中間周波数の同相成分及び直交成分を生成し、中間周波数帯域に対する余分な周波数成分を除去し、中間周波数の信号を高周波数の信号に変換(アップコンバート)し、余分な周波数成分を除去し、電力増幅し、アンテナを介して送信する。
なお、上りリンク制御チャネルは上りリンク共有データチャネルを伴わない場合の制御データの送信に用いる。つまり、下りリンク共有データチャネルを受信し、上りリンクで送信する制御データとして肯定応答ACK/否定応答NACK信号のみを送信する場合などに上りリンク制御チャネルを用いて送信する。その他には、肯定応答ACK/否定応答NACK信号とCQI信号のみを送信する場合、肯定応答ACK/否定応答NACK信号とスケジューリング要求信号のみを送信する場合などに前記上りリンク制御チャネルを用いて送信する。同一タイミングで上りリンク共有データチャネルを用いて情報データを送信する場合は、制御データについても上りリンク共有データチャネル内を用いて送信する。
図11は、上りリンクサブフレームにおいて周期的に割り当てられたCQI信号の送信用の上りリンク制御チャネルを示す図である。図11において、横軸は時間であり、時間方向に連続した上りリンクサブフレームUL sub1、UL sub2、UL sub3、・・・UL sub19、UL sub20を示す。ここでは、上りリンクサブフレームUL sub1、UL sub5、UL sub9、UL sub13、UL sub17というように、4サブフレーム間隔でCQI信号の送信用の上りリンク制御チャネルが割り当てられている。移動局装置2の制御部20は、この周期的に割り当てられた上りリンク制御チャネルを用いてCQI信号の送信を行うように、送信処理部22を制御する。
図12は、本発明のCCE集合数の拡張制御を説明する図である。すなわち基地局装置1の制御部11によるCCE集合数の決定方法と、移動局装置2の制御部20による総当り復号の対象となるCCE集合数の決定方法とを説明する図である。図12において、横軸は時間であり、時間方向に連続した下りリンクサブフレームDL sub1、DL sub2、DL sub3、・・・DL sub19、DL sub20と、時間方向に連続した上りリンクサブフレームUL sub1、UL sub2、UL sub3、・・・UL sub19、UL sub20とを示す。なお、同じ番号が付された下りリンクサブフレームと上りリンクサブフレームとは、同じ時間帯のサブフレームである。
ここでは、図12に示すように、上りリンクサブフレームにおいて4サブフレーム間隔でCQI信号の送信用の上りリンク制御チャネルが割り当てられており、下りリンク共有データチャネルに対する上りリンク制御チャネルの肯定応答ACK/否定応答NACK信号の相対的タイミングは予め決められた規則である3サブフレーム後とする。CQI信号が送信される上りリンクサブフレームUL sub5、UL sub9、UL sub13、UL sub17各々の3サブフレーム前の下りリンクサブフレームである下りリンクサブフレームDL sub2、DL sub6、DL sub10、DL sub14に対する肯定応答ACK/否定応答NACK信号を送信する上りリンクサブフレームが、CQI信号が送信される上りリンクサブフレームと一致する。
先ず、基地局装置1の無線リソース制御部10は、移動局装置2の基本となるCCE集合セットを該移動局装置2の長区間平均受信品質に基づいて設定し、移動局装置2に通知する。移動局装置2は通知されたCCE集合セット(検出候補情報)に示されるCCE集合数を対象とした総当り復号により、下りリンク制御チャネルの検出を行う。このような基本の下、該下りリンクサブフレームに対する肯定応答ACK/否定応答NACK信号を送信する上りリンクサブフレームが、CQI信号またはスケジューリング要求信号など周期的に送信する信号が割り当てられる上りリンクサブフレームと一致する下りリンクサブフレーム(特定の下りリンクフレーム、以下、「CCE集合数拡張サブフレーム」という)については、総当り復号の対象とするCCE集合数の拡張を行う。すなわち、移動局装置2は、CCE集合数拡張サブフレームについては、通知されたCCE集合セットに加えて予め決められたCCE集合数を総当り復号の対象とする。そして、基地局装置1の制御部11は、CCE集合数拡張サブフレームについては、通知したCCE集合セットに加えて上述の予め決められたCCE集合数の中から選択したCCE集合数を、下りリンク制御チャネルのCCE集合数とする。このCCE集合4のように、加えるCCE集合数は、無線リソース制御部10が設定したCCE集合セットに応じて変える。また、CCE集合数拡張サブフレーム以外の下りリンクサブフレームを、以下、「非CCE集合数拡張サブフレーム」という。
例えば、無線リソース制御部10が、長区間平均受信品質に基づいて、CCE集合1とCCE集合2をCCE集合セットとして設定した場合、CCE集合数拡張サブフレームにおいては、制御部11が選択するCCE集合数の候補として、CCE集合4を加えるように予め定義する。例えば、これにより、基地局装置1の制御部11は、CCE集合数拡張サブフレーム(図12において、下りリンクサブフレームDL sub2、DL sub6、DL sub10、DL sub14、DL sub18)において瞬時受信品質に基づいて実際に用いるCCE集合数を決定する際は、非CCE集合数拡張サブフレーム(図12において、下りリンクサブフレームDL sub1、DL sub3、DL sub4、DL sub5、DL sub7、DL sub8、DL sub9、DL sub11、DL sub12、DL sub13、DL sub15、DL sub16、DL sub17、DL sub19、DL sub20)においてよりも下りリンク制御チャネルの信号の冗長度が高くなるように(符号化率が小さくなるように)CCE集合数を決定する。
具体的には、制御部11において、あるCCE集合数を決定する際の瞬時受信品質の閾値を、非CCE集合数拡張サブフレームよりもCCE集合数拡張サブフレームでは高い値に設定し、大きなCCE集合数、すなわち多くの無線リソースを用いるようにする。移動局装置2の制御部20は、非CCE集合数拡張サブフレームにおいては基地局装置1より予め通知されたCCE集合セット内、例えばCCE集合1とCCE集合2を候補として下りリンク制御チャネルの検出を行い、CCE集合数拡張サブフレームにおいては前述の通知されたCCE集合セット内のCCE集合1とCCE集合2とに加えて、より多くの無線リソースが割り当てられるCCE集合4を候補として下りリンク制御チャネルの検出を行うように受信処理部21のCCE集合逆処理部413を制御する。なお、ここではCCE集合数拡張サブフレームにおけるCCE集合数の拡張は1つだけの場合について示したが、複数または全てのCCE集合数を拡張するようにしてもよい。
図13(a)(b)は、制御部11が非CCE集合数拡張サブフレームとCCE集合数拡張サブフレームにおけるCCE集合数決定に用いる瞬時受信品質閾値テーブルを説明する図である。図13(a)に示すように、非CCE集合数拡張サブフレームにおいては、瞬時受信品質Qが閾値Aより大きい場合CCE集合1、瞬時受信品質Qが閾値A以下且つ閾値Bより大きい場合CCE集合2、瞬時受信品質Qが閾値B以下且つ閾値Cより大きい場合CCE集合4、瞬時受信品質Qが閾値C以下の場合CCE集合8を設定する。なお、閾値の大小関係はA>B>Cである。また、瞬時受信品質Qは、ここでは、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)など、値が大きいほど受信品質が良いことを表す値である。
図13(b)に示すように、CCE集合数拡張サブフレームにおいては、瞬時受信品質Qが閾値Xより大きい場合CCE集合1、瞬時受信品質Qが閾値X以下且つ閾値Yより大きい場合CCE集合2、瞬時受信品質Qが閾値Y以下且つ閾値Zより大きい場合CCE集合4、瞬時受信品質Qが閾値Z以下の場合CCE集合8を設定する。なお、閾値の大小関係はX>Y>Zである。ここで、非CCE集合数拡張サブフレームとCCE集合数拡張サブフレームの閾値の大小関係はX>A、Y>B、Z>Cである。図13(a)(b)は、無線リソース制御部10が決定するCCE集合セットに拠らず用いる瞬時受信品質閾値テーブルであるため、CCE集合数として、1〜8の全てが記載されているが、このテーブルをCCE集合数毎に閾値を変えて用意するようにしてもよい。
図11および図12では、CCE集合数拡張サブフレームとして、該下りリンクサブフレームに対する肯定応答ACK/否定応答NACK信号を送信する上りリンクサブフレームと、CQI信号を送信する上りリンクサブフレームとが一致する場合について示したが、CQI信号ではなくスケジューリング要求信号についても同様である。
図14は、上りリンクサブフレームにおいて周期的に割り当てられたスケジューリング要求信号の送信用の上りリンク制御チャネルを示す図である。図11において、横軸は時間であり、時間方向に連続した上りリンクサブフレームUL sub1、UL sub2、UL sub3、・・・UL sub19、UL sub20を示す。ここでは、上りリンクサブフレームUL sub2、UL sub12というように、10サブフレーム間隔でスケジューリング要求信号の送信用の上りリンク制御チャネルが割り当てられている。移動局装置2の制御部20は、この周期的に割り当てられた上りリンク制御チャネルを用いてスケジューリング要求信号の送信を行うように、送信処理部22を制御する。
図15は、本発明のCCE集合数の拡張制御を説明する図である。図15において、横軸は時間であり、時間方向に連続した下りリンクサブフレームDL sub1、DL sub2、DL sub3、・・・DL sub19、DL sub20と、時間方向に連続した上りリンクサブフレームUL sub1、UL sub2、UL sub3、・・・UL sub19、UL sub20とを示す。なお、同じ番号が付された下りリンクサブフレームと上りリンクサブフレームとは、同じ時間帯のサブフレームである。
ここでは、図15に示すように、上りリンクサブフレームにおいて10サブフレーム間隔でスケジューリング要求信号の送信用の上りリンク制御チャネルが割り当てられており、下りリンク共有データチャネルに対する上りリンク制御チャネルの肯定応答ACK/否定応答NACK信号の相対的タイミングは3サブフレームとする。図12に示すCQI信号の場合と同様に、基地局装置1の制御部11は、CCE集合数拡張サブフレーム(図15において、下りリンクサブフレームDL sub9、DL sub19)において瞬時受信品質に基づいて実際に用いるCCE集合数を決定する際は、非CCE集合数拡張サブフレーム(図15において、下りリンクサブフレームDL sub1、DL sub2、DL sub3、DL sub4、DL sub5、DL sub6、DL sub7、DL sub8、DL sub10、DL sub11、DL sub12、DL sub13、DL sub14、DL sub15、DL sub16、DL sub17、DL sub18、DL sub20)においてよりも冗長度を持たせてCCE集合数を決定する。
移動局装置2の制御部20は、非CCE集合数拡張サブフレームにおいては基地局装置1より予め通知されたCCE集合セット内のCCE集合数を候補として下りリンク制御チャネルの検出を行い、CCE集合数拡張サブフレームにおいてはCCE集合セットにより制限されたCCE集合数よりもCCE集合数を拡張して下りリンク制御チャネルの検出を行うように受信処理部21のCCE集合逆処理部413を制御する。
図16は、本発明の実施形態による移動局装置2の処理を示すフローチャートである。図16に示す処理は、周期的にCQI信号の送信用の上りリンク制御チャネルが割り当てられた移動局装置2の下りリンク制御チャネルの受信処理及び上りリンク制御チャネルの送信処理である。始めに、移動局装置2は、基地局装置1からCCE集合セットに関する情報を受信する(ステップS101)。次に、移動局装置2は、自装置のCQI信号の送信周期に基づき、当該タイミングの下りリンクサブフレームがCCE集合数拡張サブフレームか判定する(ステップS102:図12参照)。ここでは、肯定応答ACK/否定応答NACK信号の相対的タイミングが周期的に割り当てたCQI信号に相当する下りリンクサブフレームをCCE集合数拡張サブフレームと判定する。
ステップS102において、CCE集合数拡張サブフレームと判定した場合、CCE集合セットのCCE集合数を拡張して総当り復号による下りリンク制御チャネルの検出処理を行う(ステップS103)。ステップS103の次に、自移動局装置2宛ての下りリンク制御チャネルを検出したか判断する(ステップS104)。ステップS104において、自移動局装置2宛ての下りリンク制御チャネルを検出したと判断したときは、CQI信号と肯定応答ACK/否定応答NACK信号用の送信フォーマットで上りリンク制御チャネルを送信する(ステップS105)。一方、ステップS104において、自移動局装置2宛ての下りリンク制御チャネルを検出しなかったと判断したときは、CQI信号用の送信フォーマットで上りリンク制御チャネルを送信する(ステップS106)。
一方、ステップS102において、CCE集合数拡張サブフレームでないと判定したときは、CCE集合セット内のCCE集合数で下りリンク制御チャネルの検出処理を行う(ステップS107)。ステップS107の次に、自移動局装置2宛ての下りリンク制御チャネルを検出したか判断する(ステップS108)。ステップS108において、自移動局装置2宛ての下りリンク制御チャネルを検出した場合、肯定応答ACK/否定応答NACK信号用の送信フォーマットで上りリンク制御チャネルを送信する(ステップS109)。一方、ステップS108において、自移動局装置宛ての下りリンク制御チャネルを検出しなかった場合、上りリンク制御チャネルを送信しない(ステップS110)。以降の下りリンクサブフレームにおいても同様の処理を繰り返す。
なお、周期的にスケジューリング要求信号の送信用の上りリンク制御チャネルが割り当てられた場合は、図16に示す周期的にCQI信号の送信用の上りリンク制御チャネルが割り当てられた場合とステップS102、S105、S106が異なるのみで、その他は同様の処理フローである。すなわち、ステップS102は、CCE集合数拡張サブフレームを肯定応答ACK/否定応答NACK信号の相対的タイミングが周期的に割り当てたスケジューリング要求信号に相当する下りリンクサブフレームとする(図15参照)。ステップS105は、スケジューリング要求信号と肯定応答ACK/否定応答NACK信号用の送信フォーマットで上りリンク制御チャネルを送信するようにする。ステップS106は、スケジューリング要求信号用の送信フォーマットで上りリンク制御チャネルを送信するようにする。
以上のように、本発明は、周期的に割り当てられたCQI信号、またはスケジューリング要求信号と肯定応答ACK/否定応答NACK信号とが同時発生する無線通信システムにおいて、肯定応答ACK/否定応答NACK信号に対応した下りリンクサブフレームではその他の下りリンクサブフレームよりも下りリンク制御チャネルの候補CCE集合数の拡張を行った。これにより、基地局装置1は、下りリンク制御チャネルの符号化率を小さくし、冗長度を上げることができるので、移動局装置2において下りリンク制御チャネルの検出に失敗することを抑制し、移動局装置2における下りリンク制御チャネル検出の失敗に伴なう基地局装置1における上りリンク制御チャネルの送信フォーマットの誤認識の発生を抑制することができる。
さらに、このとき、その他の下りリンクサブフレームでは総当り復号の候補となるCCE集合数は変わらないので、下りリンク制御チャネルの総当り復号に伴う移動局装置2の処理負荷を低く維持することができる。また、移動局装置2は、否定応答NACK信号を常に送信する必要がないので、上りリンクの無線リソースの利用効率を低下することもなく、肯定応答ACK/否定応答NACK信号がいつ発生してもよいので、基地局装置1におけるスケジューリングのフレキシビリティを低下することもない。
なお、CCE集合セットがCCE集合数が最大のものを含む長区間平均受信品質の悪い移動局装置2においては、移動局装置2がCQI信号と肯定応答ACK/否定応答NACK信号が同時発生する、しないに関わらず、いつもCQI信号と肯定応答ACK/否定応答NACK信号の同時送信に用いる送信フォーマットを用い、下りリンク制御チャネルを検出しなかった場合はいつも否定応答NACKを示すようにして上りリンク制御チャネルを送信するようにしてもよい。
また、本発明の実施形態では、下りリンクサブフレーム毎に下りリンク制御チャネルの検出処理を行うものとして説明したが、間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)中は下りリンク制御チャネルが送信される可能性のある下りリンクサブフレームのみにおいて下りリンク制御チャネルの検出処理を行うようにしてもよい。
また、図5における無線リソース制御部10、制御部11、および下りリンク制御チャネル処理部220、CCE集合処理部206、下りリンク共有データチャネル処理部210、多重部201、パイロットチャネル処理部207、IFFT部202、GI挿入部203、および図7におけるシンボルタイミング検出部303、GI除去部304、S/P部305、FFT部306、デマッピング部307、上りリンク制御チャネル検出部308、デマッピング部307、チャネル補償部310、チャネル推定部309、IFFT部311、P/S部312、データ復調部313、ターボ復号部314、および図8の制御部20、および図9のシンボルタイミング検出部403、GI除去部404、FFT部405、多重分離部406、チャネル推定部407、チャネル補償部408、P/S部409、データ復調部410、ターボ復号部411、チャネル補償部412、CCE集合逆処理部413、QPSK復調部414、ビタビデコーダ部415、CRC検査部416、および図10における上りリンク制御チャネル生成部501、ターボ符号部502、データ変調部503、S/P部504、FFT部505、マッピング部506、IFFT部507、GI挿入部508の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
この発明は、携帯電話網などの移動体通信システムに用いて好適であるが、これに限定されない。
この発明の一実施形態による基地局装置1から移動局装置2へのリンクである下りリンク無線フレームの概略構成を示す図である。 同実施形態における下りリンクにおける1物理リソースブロックPRBペア内の下りリンクパイロットチャネルの配置を説明する図である。 同実施形態における制御チャネルエレメントと下りリンク制御チャネルの論理的な関係を説明する図である。 同実施形態における下りリンクサブフレームにおけるリソースエレメントグループの配置例を説明する図である。 同実施形態における基地局装置1の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における基地局装置1の送信処理部12の内部構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における基地局装置1の受信処理部13の内部構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における移動局装置2の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における移動局装置2の受信処理部21の内部構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における移動局装置2の送信処理部22の内部構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における上りリンクサブフレームにおいて周期的に割り当てられたCQI信号の送信用の上りリンク制御チャネルを示す図である。 同実施形態におけるCCE集合数の拡張制御を説明する図である。 同実施形態における制御部11が非CCE集合数拡張サブフレームとCCE集合数拡張サブフレームにおけるCCE集合数決定に用いる瞬時受信品質閾値テーブルを説明する図である。 同実施形態における上りリンクサブフレームにおいて周期的に割り当てられたスケジューリング要求信号の送信用の上りリンク制御チャネルを示す図である。 同実施形態におけるCCE集合数の拡張制御を説明する図である。 同実施形態における移動局装置2の処理を示すフローチャートである。 EUTRAにおけるチャネルの構造について概略を説明する図である。 EUTRAにおける下りリンク無線フレームの概略構成を示す図である。 EUTRAの下りリンクにおける1物理リソースブロックPRBペア内の下りリンクパイロットチャネルの配置を説明する図である。 EUTRAにおける制御チャネルエレメントと下りリンク制御チャネルの論理的な関係を説明する図である。 EUTRAにおける下りリンク無線フレームにおけるリソースエレメントグループの配置例を説明する図である。 EUTRAにおける上りリンク無線フレームにおけるランダムアクセスチャネルと、上りリンク共有データチャネルと、上りリンク制御チャネルの配置例を示した図である。 EUTRAにおける予め対応付けられた制御チャネルエレメントと上りリンク制御チャネル(肯定応答ACK/否定応答NACK信号)の無線リソースの関係を説明する図である。 EUTRAにおける下りリンク共有データチャネルに対する上りリンク制御チャネルの肯定応答ACK/否定応答NACK信号の相対的タイミングを示す図である。
符号の説明
1…基地局装置
2…移動局装置
10…無線リソース制御部
11…制御部
12…送信処理部
13…受信処理部
20…制御部
21…受信処理部
22…送信処理部
201…多重部
202…IFFT部
203…GI挿入部
204…D/A部
205…送信RF部
206…CCE集合処理部
207…パイロットチャネル処理部
210…下りリンク共有データチャネル処理部
211…ターボ符号部
212…データ変調部
213…S/P部
220…下りリンク制御チャネル処理部
221…畳み込み符号部
222…QPSK変調部
223…S/P部
301…受信RF部
302…A/D部
303…シンボルタイミング検出部
304…GI除去部
305…S/P部
306…FFT部
307…デマッピング部
308…上りリンク制御チャネル検出部
309…チャネル推定部
310…チャネル補償部
311…IFFT部
312…P/S部
313…データ復調部
314…ターボ復号部
401…受信RF部
402…A/D部
403…シンボルタイミング検出部
404…GI除去部
405…FFT部
406…多重分離部
407…チャネル推定部
408…チャネル補償部
409…P/S部
410…データ復調部
411…ターボ復号部
412…チャネル補償部
413…CCE集合逆処理部
414…QPSK復調部
415…ビタビデコーダ部
416…CRC検査部
501…上りリンク制御チャネル生成部
502…ターボ符号部
503…データ変調部
504…S/P部
505…FFT部
506…マッピング部
507…IFFT部
508…GI挿入部
509…D/A部
510…送信RF部

Claims (10)

  1. 基地局装置と、該基地局装置と無線通信する複数の移動局装置とを備える無線通信システムにおいて、
    前記基地局装置は、
    前記移動局装置が該移動局装置宛ての信号の検出処理を行う無線リソースの組み合わせの候補群を前記移動局装置各々について決定し、該決定した候補群を表す検出候補情報を前記移動局装置に送信させる無線リソース制御部と、
    前記基地局装置から前記移動局装置への信号を予め決められた時間幅毎に区切った下りリンクフレームのうち、特定の下りリンクフレームについては、前記候補群に加えて予め決められた無線リソースの組み合わせの中から一つの無線リソースの組み合わせを選択する基地局制御部と、
    前記基地局制御部が選択した無線リソースの組み合わせに、前記移動局装置宛ての信号を配置して送信する送信処理部と
    を具備し、
    前記移動局装置は、
    前記特定の下りリンクフレームについては、予め前記基地局装置から受信した前記検出候補情報が表わす候補群の無線リソースの組み合わせに加えて、前記予め決められた無線リソースの組み合わせについても検出処理を行なうように指示する移動局制御部と、
    前記基地局装置から受信した信号を、下りリンクフレーム毎に、前記移動局制御部から指示された無線リソースの組み合わせに対して、自装置宛ての信号の検出処理を行う受信処理部と
    を具備することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記特定の下りリンクフレームは、該下りリンクフレームの信号に対する受信確認応答信号を前記移動局装置が送信する上りリンクフレームが、前記受信確認応答信号に加えて、異なる種類の信号を前記移動局装置が同時に送信する上りリンクフレームとなる下りリンクフレームであることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記移動局装置は、前記受信確認応答信号のみを送信するときと、前記受信確認応答信号および前記異なる種類の信号を同時に送信するときとで異なる送信フォーマットを用いて信号を送信することを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
  4. 前記異なる種類の信号は、前記移動局装置が周期的に送信する受信品質情報の信号であることを特徴とする請求項3記載の無線通信システム。
  5. 前記異なる種類の信号は、前記移動局装置が周期的に送信するスケジューリング要求信号であることを特徴とする請求項3記載の無線通信システム。
  6. 前記受信確認応答信号を前記移動局装置が送信する上りリンクフレームは、予め決められた規則で、前記受信確認応答信号を応答とする信号が送信された下りリンクフレームと対応付けられていることを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
  7. 前記基地局制御部は、前記特定の下りリンクフレームとそれ以外の下りリンクフレームとで、異なる基準に基づき前記無線リソースの組み合わせを選択することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  8. 前記異なる基準は、前記選択する無線リソースの組み合わせが占める領域の大きさを決定するための受信品質に対する閾値であることを特徴とする請求項7記載の無線通信システム。
  9. 複数の移動局装置と通信する基地局装置において、
    前記移動局装置が該移動局装置宛ての信号の検出処理を行う無線リソースの組み合わせの候補群を前記移動局装置各々について決定し、該決定した候補群を表す検出候補情報を前記移動局装置に送信させる無線リソース制御部と、
    前記基地局装置から前記移動局装置への信号を予め決められた時間幅毎に区切った下りリンクフレームのうち、特定の下りリンクフレームについては、前記候補群に加えて予め決められた無線リソースの組み合わせの中から一つの無線リソースの組み合わせを選択する基地局制御部と、
    前記基地局制御部が選択した無線リソースの組み合わせに、前記移動局装置宛ての信号を配置して送信する送信処理部と
    を具備することを特徴とする基地局装置。
  10. 基地局装置と通信する移動局装置において、
    前記基地局装置から当該装置への信号を予め決められた時間幅毎に区切った下りリンクフレームのうち、特定の下りリンクフレームについては、予め前記基地局装置から受信した検出候補情報が表わす候補群の無線リソースの組み合わせに加えて、予め決められた無線リソースの組み合わせについても検出処理を行なうように指示する移動局制御部と、
    前記基地局装置から受信した信号を、下りリンクフレーム毎に、前記移動局制御部から指示された無線リソースの組み合わせに対して、当該装置宛ての信号の検出処理を行う受信処理部と
    を具備することを特徴とする移動局装置。
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