JP2009164732A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機器使用者の側の使い勝手を向上しつつ、聴衆への演出効果の低減を抑制する。
【解決手段】撮像装置100の機器設定を行う際、メインスイッチ110Sがオンされると、撮像装置100に付属のモニタ114には、その時の入力ソースの画像を背景画像として当該画像とメニュー画像とを合成した合成画像を表示する。これにより、装置使用者には、背景画像としての入力ソース画像を見ながら、メニュー画像に含まれるコマンド画像をも見ることができる。その一方、外部のモニタには、入力ソースの画像しか表示されず、聴衆はメニュー画像を見ることがない。
【選択図】図8

Description

本発明は、所定の撮像範囲をカメラユニットで撮像すると共に、その撮像画像を表示機器に表示する撮像装置に関する。
この種の撮像装置では、所定の撮像範囲、例えば、テーブルに載置された被撮像物をカメラヘッドのカメラで撮像するに当たり、そのカメラユニットで撮像した画像を表示機器に表示することが常態化しつつある。こうすれば、撮像画像の状況を確認しつつ資料提示、いわゆるプレゼンテーションを行うことができるため、その使い勝手の向上をもたらしている。その他、撮像装置では、種々の使用状況、例えば、カメラユニットでの撮像の際の明るさ調整、ホワイトバランス調整、画像輪郭調整等の設定を行うことが求められており、こうした設定をメニュー画像に含ませたコマンド画像を用いて行う技術も提案されている(特許文献1)。
特開2004−120374号公報
この種の撮像装置は、装置設定のために、種々のコマンドを表示機器に表示して、例えば赤外光発行のペンライトの表示機器上での操作状況によりコマンドを選択するソフト的な設定スイッチを提案している。
ところで、上記の特許公報で提案された技術によれば、コマンド選択に用いるペンライト等のコマンド指示機器を表示機器画面上にタッチし、そのタッチ位置を被撮像物の撮像に用いるカメラヘッドにて撮像して検出して、当該検出位置に対応するコマンドを決定している。このため、機器設定の際には、その都度、機器使用者は、カメラヘッドを被撮像物の撮像姿勢から表示機器撮像の姿勢に変更する必要があり煩雑である。また、表示機器へのメニュー画像表示に際して、カメラヘッドの撮像画像を合成して表示することも提案されているが、機器設定の都度にカメラヘッド姿勢を変える必要があることから、メニュー画像との合成対象となるカメラ画像は、カメラヘッドを変える前に撮像した画像とならざるを得ない。このため、被撮像物を往々にして取り替えるプレゼンテーションでは、メニュー画像に合成された画像はカメラヘッドがその時点で撮像している画像と相違するので、機器設定を行う使用者に違和感を与えて使い勝手を損なっていた。しかも、プレゼンテーションでは聴衆がプロジェクタを見つめるが、このプロジェクタにまで合成画像を表示することが提案されており、この場合には、聴衆にまで機器設定コマンドやその設定の様子を見せてしまうことになり、演出効果が低下することが危惧される。
本発明は、上記問題点を解決するためになされ、機器設定のためのソフト的な操作スイッチを採用した上で、機器使用者の側の使い勝手を向上しつつ、聴衆への演出効果の低減を抑制することをその目的とする。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明では、以下の構成を採用した。
[適用例:撮像装置]
所定の撮像範囲を撮像するカメラユニットと、画像表示を行う表示機器とを備える撮像装置であって、
前記カメラユニットが撮像して出力する撮像画像に、機器設定を行う際に選択される複数のコマンド画像を含んだメニュー画像を重ねて画像を合成し、該合成画像を前記表示機器に表示するコマンド表示部と、
撮像装置に設置され、前記表示機器に表示された前記合成画像における前記メニュー画像に含まれるコマンド画像を選択するために操作されるコマンド操作部と、
前記選択されたコマンド画像に対応する処理を行う処理実行部と、
前記カメラユニットが撮像して出力する撮像画像を前記メニュー画像を含まないまま外部の表示機器へ出力する出力処理部とを備える
ことを要旨とする。
上記構成の撮像装置では、カメラユニットが撮像して出力する撮像画像は、コマンド表示部により表示機器に表示されつつ、出力処理部によって、外部の表示機器にも同時に表示される。この場合、表示機器では、機器設定を行う際に選択される複数のコマンド画像を含んだメニュー画像をカメラユニットの撮像画像に重ねて合成した合成画像として、撮像画像が表示され、外部の表示機器には、メニュー画像を含まないこのカメラユニットの撮像画像だけが表示されることになる。よって、聴衆には、メニュー画像が合成された撮像画像を見せないようにできる。その一方、機器使用者は、撮像装置の使用に際して、表示機器にてカメラユニットの撮像画像を背景としてメニュー画像を見ることができるので、このメニュー画像を見ながら撮像装置に設置済みのコマンド操作部を操作して、メニュー画像に含まれるコマンド画像を選択することができる。こうしてコマンド画像が選択されると、その選択されたコマンド画像に対応する処理が処理実行部によりなされる。
従って、装置使用者は、機器設定を行うに当たり、その都度カメラの姿勢を変えたりする必要はなく、表示機器にカメラユニットの撮像画像を背景として表示してあるメニュー画像を見ながら撮像装置に設置済みのコマンド操作部を操作するだけで足りる。しかも、この背景画像であるカメラユニットの撮像画像は、機器設定のためにコマンド操作部を操作している最中にカメラユニットが撮像している画像そのものである。このため、被撮像物を取り替えつつプレゼンテーションを行っている過程で機器設定したとしても、その設定者たる装置使用者は、カメラヘッドがその時点で撮像している撮像画像を背景として認識しつつ機器設定操作を行うことができるので、装置使用者に違和感を与えることがない。しかも、プレゼンテーションの聴衆にはカメラヘッドがその時点で撮像している撮像画像しか提示しないようにできる。これらの結果、上記構成の撮像装置によれば、表示機器の表示画面におけるコマンド画像を選択操して機器設定を行うソフト的な設定操作を行う上での機器使用者の側の使い勝手を高めることができると共に、聴衆への演出効果を不用意に低減しないようにできる。
以上説明した撮像装置では、種々の態様を採ることができる。例えば、画像を入力する画像入力部を備えた上で、前記コマンド表示部により、前記撮像画像と前記入力した入力画像に対応した画像選択コマンド画像を含んだ前記メニュー画像と、前記メニュー画像において前記コマンド操作部により選択された前記画像選択コマンド画像に対応した画像との前記合成画像を前記表示機器に表示するようにし、前記出力処理部により、前記選択された前記画像選択コマンド画像に対応した画像を前記外部の表示機器へ出力するようにできる。こうすれば、外部の表示機器に表示する画像をカメラヘッドの撮像画像から画像入力部の入力画像に表示画像を切り換えたり、その逆に切り換えたりの操作を、装置使用者は、このいずれかの画像を背景にメニュー画像が表示された表示機器の画像を見ながら行うことができ、簡便である。しかも、聴衆にはこの切り換えに伴うメニュー画像でのコマンド操作の状況を見せることはなく、演出効果を損なわない。この場合、前記画像入力部にて画像の記憶媒体から画像を読み取るようにでき、こうすれば、カメラヘッドの撮像画像と読取画像の切り換えを行いつつ、プレゼンテーションを演出効果を損なうことなく実施できる。
以下、本発明の実施の形態について、その実施例を図面に基づき説明する。図1は実施例の撮像装置100の斜視図である。
図示するように、撮像装置100は、被撮像物が載置されるテーブル110と、このテーブル110上の図示しない被撮像物を撮像するカメラヘッド120と、テーブル110上の被撮像物を照明する照明ユニット130とを備える。テーブル110は、前方側が丸みを帯びた方形の平板状をなしてテーブル上面の前方側を傾斜面110FSとし、この傾斜面に、スイッチ群112とモニタ114とを備え、左後方側壁には、メモリカード装着機構113とUSB( Universal Serial Bus )端子115を有する。このスイッチ群112は、照明オン/オフ、モニタ表示ソースの切り換え、モニタ114に表示するメニュー画像の表示切り換えの他、本装置の機能設定等ためのスイッチ機能を果たす。詳細については後述する。
また、テーブル110は、テーブル後端側のテーブル上面に開閉自在のカバー117を備え、当該カバーにて、外部装置と接続するための図示しないコネクタ端子群を覆い隠す。カバー117は、フラップ状に開閉され、図示する閉鎖状態では、テーブル110のテーブル上面と実質的に面一となり、カバー部分の表面を、テーブル上面に連続した面とする。このカバー117で覆われたコネクタ端子群には、画像信号を出力する機器、例えばパソコン等からの画像入力のためのRGB入力端子401(図5参照)や、アナログ表示機器にRGBのアナログ信号として画像を出力するRGB出力端子402、デジタル表示機器にデジタル信号として画像を出力するDVI出力端子403(Digital Visual Interface)、汎用のビデオ端子404などが含まれている。
カメラヘッド120は、テーブル110に対してカメラ保持アーム140で保持される。このカメラ保持アーム140は、テーブル側アーム142とカメラ側アーム144を備え、テーブル側アーム142の基部143でテーブル110に回動自在に保持される。カメラ側アーム144は、カメラヘッド120と連結固定され、テーブル側アーム142との連結部でそれぞれ回動自在とされている。よって、カメラヘッド120は、カメラ側アーム144と一体となってテーブル側アーム142の先端で回動可能である。
また、カメラヘッド120は、図示しないカメラを内蔵し、その側面に、被撮像物の撮像の際に常用されるスイッチとしてズーム操作スイッチ122とオートフォーカススイッチ124とを備える。ズーム操作スイッチ122は、オートフォーカススイッチ124を取り囲むよう設置され、使用者による正逆の回動操作に応じて使用者所望のズーム程度を決定する。オートフォーカススイッチ124は、押圧スイッチとして構成され、通常はオートフォーカスオフとされており、装置使用者の押圧操作により、オートフォーカス動作が実行される。
照明ユニット130は、テーブル110に対して照明ユニット保持アーム150で保持される。この照明ユニット保持アーム150は、その基部152でテーブル110に回動自在に保持され、その先端側では、照明ユニット130を回動自在に保持する。
カメラ保持アーム140と照明ユニット保持アーム150は、テーブル110の左奥コーナーの隆起部118において回動自在に同軸に軸支され、テーブル110に対する傾斜の程度が変わるよう、テーブル110に対して同軸に回動する。
次に、撮像装置100が有するスイッチ群112について詳述する。図2はスイッチ群112の周辺を拡大して示す斜視図、図3は図2における3−3線で切断してスイッチ群112の周辺の構成を模式的に示す説明図である。
図示するように、モニタ114は傾斜面110FSの中央に配設され、モニタ右方のスイッチ群112は、テーパ状に陥没した凹所110FVの中央のメニュースイッチ112Mと、当該スイッチ周囲上下左右の上スイッチ112Uと下スイッチ112Dと右スイッチ112Rと左スイッチ112Lとを備える。メニュースイッチ112Mを始めとするこれらスイッチは、押圧スイッチであり、弾発片などを用いて操作前の位置に復帰するいわゆるリターンスイッチである。そして、これらスイッチが押圧操作されると、その信号は、後述するスイッチ感知制御部240に出力される。なお、以下の説明に際して、メニュースイッチ112Mの周囲の上スイッチ112Uと下スイッチ112Dと右スイッチ112Rと左スイッチ112Lを一括して総称する場合には、これらスイッチを単に周囲スイッチと呼び、個別に指し示す場合にはそれぞれのスイッチ名称を用いることとする。
メニュースイッチ112Mは、上に向けて凸の椀状をなし、その頂上部と周縁部との間を透光窓112MWとする。メニュースイッチ112Mの下方には、RGBの発光ダイオード(LED)を用いた調光光源119が設置されており、この調光光源119は、後述のスイッチ表示灯調光処理部230の制御を受けて調光した色の光を発する。よって、この調光光源119で調光された色の光が透光窓112MWを透過するので、メニュースイッチ112Mを操作する機器使用者は、その操作に当たって、透光窓112MWの色を視認できる。本実施例では、後述するように、右スイッチ112R等の押圧やコマンド設定により、画像の入力ソースをカメラヘッド120と外部機器(例えば、パソコン)とメモリから選択可能であることから、これら入力ソースに対応して調光光源119で光の色を設定している。この設定の一例としては、入力ソースがカメラヘッド120である場合には青色に調光し、メモリではピンク、パソコンでは緑とした。このため、機器使用者は、メニュースイッチ112Mの透光窓112MWの色を見ることで、現在の画像の入力ソースがカメラヘッド120と外部機器(例えば、パソコン)とメモリのいずれかであるかを容易に認識できる。
次に、本実施例の撮像装置100の機能について説明する。図4は撮像装置100の構成の概略を示す機能ブロック図、図5は各機能ブロックが果たす機能の内容とその関連とを示すブロック図である。
図示するように、撮像装置100は、設定制御部200と、カメラ画像制御部300と、画像入出力制御部400と、照明制御部500とを備える。設定制御部200は、撮像装置100の統括的な制御を担い、CPU、ROM、RAM等を有するマイクロコンピュータを中心に構成され、これらと図示しないプログラムと協働して、設定処理部210、メニュー表示制御部220、スイッチ表示灯調光処理部230、スイッチ感知制御部240およびメモリ読取部250を構築する。
画像入出力制御部400は、RGB入力端子401に接続されたパソコン410からのRGBアナログ信号による画像(PC画像)入力、RGB出力端子402に接続されたRGBアナログモニタ420への画像出力、DVI出力端子403に接続されたデジタルモニタ430への画像出力、ビデオ端子404に接続されたビデオモニタ440への画像出力等の他、入力切換器405によるRGB出力端子402への信号切り換え、ソース切換部406による入力ソースの切り換えを行う。入力切換器405とソース切換部406による切り換えは、設定処理部210からの制御信号を受けて、或いは、右スイッチ112Rと左スイッチ112Lと下スイッチ112Dが後述するようにソース切換スイッチとして機能する場合のこれらスイッチの操作を受けて実行される。この切り換えの様子については後述する。なお、以下の説明に際して、RGBアナログモニタ420とデジタルモニタ430とビデオモニタ440を一括して総称する場合には、これらモニタを単に外部モニタと呼び、個別に指し示す場合にはそれぞれのモニタ名称を用いることとする。
照明制御部500は、設定処理部210からの制御信号を受けて、或いは、上スイッチ112Uが後述するように照明スイッチとして機能する場合の当該スイッチの操作を受けて、照明ユニット130の照明をオンオフ制御する。この照明のオンオフ切り換えについては後述する。
カメラ画像制御部300は、画像処理用の集積回路等を用いて構成され、カメラヘッド120からの撮像画像の入出力の他、設定処理部210にて設定された画像とするためのカメラ画像の画像処理、ズーム操作スイッチ122やオートフォーカススイッチ124の操作に応じたズーム・フォーカス処理を行う。カメラ画像は、画像入出力制御部400に対して直接出力される他、メニュー表示制御部220にも出力される。このように画像入出力制御部400にカメラ画像が出力されると、画像入出力制御部400のソース切換部406や入力切換器405による切り換えを経て、そのカメラ画像はRGBアナログモニタ420等の外部モニタに表示される。メニュー表示制御部220に出力されたカメラ画像は、このメニュー表示制御部220により後述するようにモニタ114の背景画像とされる。こうしたカメラ画像出力は、設定処理部210にて入力ソースにカメラヘッド120が設定された場合に行われる。この入力ソース設定、並びにメニュー表示制御部220での画像表示については後述する。
設定制御部200のスイッチ感知制御部240は、スイッチ群112に含まれるメニュースイッチ112Mと、その上下左右のスイッチの押圧操作を検知し、いずれのスイッチが押圧されたかの検知信号を設定処理部210に出力する。メモリ読取部250は、メモリカード装着機構113(図1参照)に装着されたメモリSDに記憶済みの画像を読み込み、設定処理部210で設定された後述の画像表示様式(単独表示・サムネイル表示)に則って、読込画像(メモリ画像)を出力する。このメモリ画像は、画像入出力制御部400に対して直接出力される他、メニュー表示制御部220にも出力される。このように画像入出力制御部400にメモリ画像が出力されると、画像入出力制御部400のソース切換部406や入力切換器405による切り換えを経て、そのメモリ画像は外部モニタに表示される。メニュー表示制御部220に出力されたメモリ画像は、このメニュー表示制御部220により後述するようにモニタ114の背景画像とされる。こうしたメモリ画像出力は、設定処理部210にて入力ソースにメモリSDが設定された場合に行われる。この入力ソース設定、並びにメニュー表示制御部220での画像表示については後述する。
スイッチ表示灯調光処理部230は、設定処理部210による入力ソースの設定結果に応じて既述したように調光光源119を調光点灯制御する。これにより、スイッチ表示灯調光処理部230は、メニュースイッチ112Mの透光窓112MWを調色して、その時の入力ソース(カメラ、パソコン、メモリ)を色により機器使用者に知らしめる。
設定処理部210は、スイッチ感知制御部240からのスイッチ検知信号を受けて、外部モニタに出力する画像の入力ソースを設定したり、その設定した入力ソースに応じたスイッチ表示灯調光処理部230での調光制御、画像入出力制御部400での画像出力の切換制御、メニュー表示制御部220によるメニュー表示制御等に必要な制御信号を出力する。この制御信号に基づく入力ソース設定とメニュー表示制御については、スイッチ操作と関連付けて後述する。
メニュー表示制御部220は、モニタ114での画像表示制御を行うため、メニュー画像合成部222と、メニュー合成画像出力部224とを備える。メニュー画像合成部222は、設定処理部210にて設定された入力ソースからの画像、例えば、カメラヘッド120からのカメラ画像とメモリSDからのメモリ画像のいずれかの画像(ソース画像)とメニュー画像とをソース画像が背景となるよう合成し、メニュー合成画像出力部224は、この合成画像をモニタ114に表示させる。合成の対象となるメニュー画像は、後述のコマンド画像を含んで構成され、設定制御部200が備えるROM等に記憶したコマンド画像を読み込むことで形成される。また、メニュー画像合成部222によるメニュー画像の合成は、後述するようにメニュースイッチ112Mにてメニュー画像によるコマンド設定を行う場合に限られるので、このメニュー画像の合成を行わない期間(メニュー画像非表示期間)では、モニタ114は、設定処理部210にて設定されたソース画像(カメラ画像とメモリ画像のいずれか)を表示する。
次に、上記構成の撮像装置100が行う機器制御とメニュー表示制御とについて、スイッチ操作と関連付けて説明する。図6はスイッチ群112の周囲のスイッチと機器制御の関係を模式的に示す説明図である。
テーブル110のメインスイッチ110S(図1参照)がオンされると、撮像装置100の入力ソースは初期状態のカメラ画像となる。つまり、撮像装置100の主用途は、カメラヘッド120のカメラ画像を外部モニタを介して聴衆等に提示するプレゼンテーションであるため、入力ソースは、プレゼンテーションを前提としたカメラ画像となる。よって、図6に示すように、撮像装置100は、メインスイッチ110Sのオン操作を経てカメラヘッド120によりテーブル110の資料Sを撮像し、その撮像画像(カメラ画像)を、画像入出力制御部400から例えばRGBアナログモニタ420に表示させると共に、これと同じカメラ画像をモニタ114に表示する。モニタ114へのカメラ画像表示は、メインスイッチ110Sのオンの状況は上記したメニュー画像の合成を行わないメニュー画像非表示期間であることから、メニュー表示制御部220、詳しくはメニュー画像合成部222は、カメラ画像制御部300から入力を受けたカメラ画像のみをモニタ114に表示する。なお、モニタ114は低解像度の液晶表示パネルであることから、メニュー画像合成部222は、モニタ114の表示スケールに適合した画像処理を行った上で、カメラ画像のみをモニタ114に表示する。
このメニュー画像非表示期間においては、メニュースイッチ112Mの周囲の上スイッチ112U等の周囲スイッチは次のようにして機器設定を物理的に行うスイッチとして機能する。メニュー画像非表示期間において上スイッチ112Uが押圧操作されると、その押圧によるスイッチ信号は照明制御部500に直接入力される。照明制御部500は、この上スイッチ112Uのスイッチ信号を受けて、照明ユニット130による照明をオンオフ制御する。
また、メニュー画像非表示期間において右スイッチ112Rが押圧操作されると、その押圧によるスイッチ信号は画像入出力制御部400の入力切換器405とソース切換部406に直接入力される。画像入出力制御部400は、この右スイッチ112Rのスイッチ信号を受けて、入力ソースがパソコン410からのPC画像となるようにして、そのPC画像をRGBアナログモニタ420に表示する。本実施例では、図5にも示したようにパソコン410からのPC画像についてはメニュー表示制御部220に入力しないので、このPC画像はモニタ114に表示されない。これは、PC画像は、その出力の段階にてパソコン410にて種々の画像処理が通常なされていることから、撮像装置100の側で改めての処理は不要としたためである。そして、右スイッチ112Rの操作により入力ソースがPC画像と選択された場合、本実施例の撮像装置100では、PC画像に代わってカメラヘッド120からのカメラ画像をモニタ114に表示する。
同様に、メニュー画像非表示期間において左スイッチ112Lが押圧操作されると、その押圧によるスイッチ信号は画像入出力制御部400の入力切換器405とソース切換部406に直接入力される。画像入出力制御部400は、この左スイッチ112Lのスイッチ信号を受けて、入力ソースがメモリSDからのメモリ画像となるようにして、そのメモリ画像をRGBアナログモニタ420、或いはこの他のデジタルモニタ430やビデオモニタ440に表示する。この場合、メモリ画像はメニュー画像合成部222に入力され、メニュー画像合成部222は、メモリ画像のみを既述した画像処理を行った上でモニタ114に表示する。通常、メモリSDは複数枚の静止画像を記憶している。よって、左スイッチ112Lの操作を経てメモリ画像を入力ソースに設定して当該メモリ画像をモニタ表示する場合、左スイッチ112Lを連続的に押圧することで、メモリSDのメモリ画像を順送りしながら表示できる。
メモリ画像の表示様式は、後述するようにメモリ内の画像の単独表示とサムネイル表示とを選択して設定される。よって、メニュー画像非表示期間における左スイッチ112Lの押圧操作を経た場合のデジタルモニタ430等の外部モニタやモニタ114でのメモリ画像表示は、前回までの装置使用時に設定されていた単独表示とサムネイル表示のいずれかの様式でなされる。また、サムネイル表示として複数のものを用意し、例えば、3行3列でのサムネイル表示と4行4列でのサムネイル表示とを用意し、これらサムネイル表示を使い分けることもできる。例えば、3行3列のサムネイル表示をデフォルトのサムネイル表示としておき、単独表示からサムネイル表示に表示態様が変更されれば、3行3列のサムネイル表示を用い、この状態で更にサムネイル表示の変更が設定されれば4行4列のサムネイル表示に変更し、この4行4列のサムネイル表示を、電源オフまでのサムネイル表示とする。そして、電源オフとされれば、デフォルトの3行3列のサムネイル表示とする。このサムネイル表示の変更は後述のコマンド設定にて実行される。
メニュー画像非表示期間における下スイッチ112Dの押圧操作は、入力ソースをメモリ画像に設定する左スイッチ112Lと同様、その押圧によるスイッチ信号の画像入出力制御部400のへの入力を経て、入力ソースをカメラヘッド120からのカメラ画像とする。これにより、メモリ画像の場合或いは上記したメインスイッチ110Sの操作後と同様に、カメラ画像は、外部モニタとモニタ114に表示される。
このように、撮像装置100は、メインスイッチ110Sが操作されてメニュースイッチ112Mが未操作であれば、このメニュースイッチ112Mが操作されるまではメニュー画像の合成を行わないメニュー画像非表示期間であるとする。この判断は、メニュースイッチ112Mの操作の有無によりスイッチ感知制御部240や設定処理部210にて下される。そして、本実施例の撮像装置100は、メニュー画像非表示期間においては、メニュースイッチ112Mの周囲の上スイッチ112Uを撮像装置100の使用状況の一つである照明のオンオフを設定する物理的な操作スイッチとして機能させ、右スイッチ112Rを撮像装置100の使用状況の一つである入力ソース設定(PC画像設定)を行う物理的な操作スイッチとして機能させ、左スイッチ112Lを撮像装置100の使用状況の一つである入力ソース設定(メモリ画像設定)を行う物理的な操作スイッチとして機能させ、下スイッチ112Dを撮像装置100の使用状況の一つである入力ソース設定(カメラ画像設定)を行う物理的な操作スイッチとして機能させる。これらの設定は、撮像装置100を使用する上で常用されるものであることから、本実施例の撮像装置100によれば、後述するコマンド画像選択と言った手順を取らずに、装置使用者は上記各スイッチの操作により直接的に照明のオンオフや入力ソースの設定を容易にできるので、使い勝手が高まる。
こうした上スイッチ112U等の周囲スイッチを物理的な設定スイッチとして機能させることを、図5に示した各機能ブロックとの関係で説明すると次のようになる。スイッチ感知制御部240を経てスイッチ操作を入力する設定処理部210は、上スイッチ112Uから照明ユニット130への制御信号ライン、および右スイッチ112R、下スイッチ112Dと左スイッチ112Lから画像入出力制御部400への信号ラインにライン開閉スイッチ211を備える。そして、設定処理部210は、当該スイッチを、メニュースイッチ112Mが未操作のメニュー画像非表示期間においてライン解放とし、メニュースイッチ112Mが操作されて後述するようにコマンド設定モードとなると、ライン閉鎖とする。
ところで、撮像装置100はプレゼンテーションに多用されることから、カメラヘッド120の撮像対象は、用紙に限らず立体物であることも多い。また、聴衆に提示する箇所を強調するために拡大表示することも常に求められる。こうしたことから、本実施例の撮像装置100では、カメラヘッド120での撮像を行う上で常用されるオートフォーカスのオンオフの設定、ズームの設定については、これら設定を行うスイッチをズーム操作スイッチ122とオートフォーカススイッチ124として、カメラヘッド120に配設した。このため、本実施例の撮像装置100によれば、被撮像物の撮像に伴うオートフォーカスとズームの設定については、カメラヘッド120に付属させた物理的な上記両スイッチにより容易に設定でき、カメラヘッド120に付属させたことと相まって、使い勝手が高まる。
また、撮像装置100の設定処理部210は、メニュー画像非表示期間にあっても、スイッチ感知制御部240を経て上記した周囲スイッチのスイッチ操作信号を入力する。よって、この設定処理部210は、メニュー画像非表示期間で上記周囲スイッチのうちの右スイッチ112Rと下スイッチ112Dと左スイッチ112Lで設定された入力ソースを判別し、その判別した入力ソースに応じて調光光源119を調光制御して透光窓112MWを調光した色とする(図3参照)。このため、装置使用者は、上記した左スイッチ112L、右スイッチ112Rおよび下スイッチ112Dのスイッチ操作で入力ソースを設定している場合はもとより、ソース設定後においても、透光窓112MWの色の様子で現在の入力ソースを認識でき、使い勝手が高まる。
更に、上記したようなメモリ画像の順送り表示は、メニュー画像非表示期間における左スイッチ112Lの連続操作であることとから、設定処理部210は、このメニュー画像非表示期間にあける左スイッチ112Lの連続操作に基づく信号(連続スイッチ信号)をスイッチ感知制御部240を経て入力し、メモリ読取部250にて読み取ったメモリ画像をこの連続スイッチ信号の入力に合わせて順送りする。これにより、既述したように左スイッチ112Lの連続操作によりメモリ画像の順送り表示がなされる。
次に、撮像装置100が行うコマンド画像選択による機器設定について説明する。図7はコマンド画像を含む最上階のメニュー画像(トップメニュー)を示す説明図である。図7に示すように、トップメニューにはコマンド画像が上下に配置され、メニュー下段には、入力ソースに関してカメラ画像を示すカメラコマンド画像CCと、PC画像を示すPCコマンド画像PCC、メモリ画像を示すメモリコマンド画像SDCと、バックコマンド画像BCとが含まれる。バックコマンド画像BCは、メニュー画像におけるコマンド画像選択による機器設定を行わない状態に復帰する場合に選択されるコマンド画像である。
トップメニュー上段には、照明コマンド画像LCと、キャプチャーコマンド画像CAPCと、テキストコマンド画像TCと、カラーコマンド画像COCと、詳細設定コマンド画像MCとが含まれる。
照明コマンド画像LCは、照明ユニット130による照明のオンオフをメニュー画像におけるコマンド画像選択により行うためのものである。キャプチャーコマンド画像CAPCは、設定済みの入力ソースの画像を表示している際に、その表示画像を装置内部の或いは装置外部のメモリ機器にキャプチャーして記憶することをメニュー画像におけるコマンド画像選択により行うためのものである。テキストコマンド画像TCは、入力ソース画像がテキストである場合に、そのテキストの表示に適した画像モード(テキスト画像モード)とすることをメニュー画像におけるコマンド画像選択により行うためのものである。カラーコマンド画像COCは、入力ソース画像がカラー画像である場合に、カラー画像表示に適した画像モード(カラー画像モード)とすることをメニュー画像におけるコマンド画像選択により行うためのものである。詳細設定コマンド画像MCは、カメラコマンド画像CCとメモリコマンド画像SDCにより入力ソースがカメラ画像とメモリ画像のいずれかに設定された上で有効となり、カメラ画像或いはメモリ画像を表示出力する上での種々の詳細項目設定をメニュー画像におけるコマンド画像選択により行うためのものである。
テキストコマンド画像TCを選択した場合のテキスト画像モードの詳細モード、例えば表示文字のエッジの強さやシャープさ等は、後述の下層メニュー画像のコマンド画像選択を経て設定され、トップメニューにおいてテキストコマンド画像TCが選択されると、上記の設定済みの詳細モードでのテキスト画像表示がなされる。カラーコマンド画像COCを選択した場合のカラー画像モードの詳細モード設定についても同様である。
このトップメニューは、メニュースイッチ112Mが押圧操作されていない間は、モニタ114に表示されず、このメニュースイッチ112Mの押圧操作を受けて始めてモニタ114に次のようにして表示される。なお、説明の便宜上、現在の入力ソースはカメラヘッド120からのカメラ画像であるとして、以下説明する。
図8はメニュースイッチ112Mの操作を受けて行われるトップメニューの表示の様子と左スイッチ112L等の操作に伴うコマンド画像選択の様子を示す説明図である。メインスイッチ110Sがオンされて撮像装置100が使用状態となると、設定処理部210は、スイッチ感知制御部240からのスイッチ検知信号に基づき、メニュースイッチ112Mの押圧操作の有無を常時監視する。そして、メニュースイッチ112Mが押圧操作されると、設定処理部210は、コマンド画像を含むメニュー画像を用いた機器設定を装置使用者が所望しているとして、メニュー表示制御部220にトップメニュー表示信号を出力する。この表示信号出力前は、既述したメニュー画像非表示期間であることから、モニタ114には、図8(A)に示すように、カメラヘッド120のカメラ画像しか表示されない。
メニュー表示制御部220は、トップメニュー表示信号の入力を受けて、この際の入力ソースであるカメラ画像をカメラ画像制御部300からメニュー画像合成部222に受け取ると共に、メモリに記憶したトップメニューの上記した各コマンド画像とをメモリからメニュー画像合成部222に読み出し、コマンド画像を並べて図7に示すトップメニュー画像を形成する。そして、メニュー画像合成部222は、カメラ画像を背景にしてトップメニュー画像を重ねて合成し、その合成後の画像はメニュー合成画像出力部224を経てモニタ114に出力される。この結果、図8(B)に示すように、モニタ114には、カメラ画像を背景としてトップメニューが表示される。
このようにしてモニタ114に背景画像(この場合、カメラ画像)と共にトップメニューが表示されると、撮像装置100はコマンド設定モードになり、このコマンド設定モードに推移以降では、メニュースイッチ112Mは決定スイッチとして機能し、その周囲の上スイッチ112U等の周囲スイッチは、コマンド画像選択のためのカーソルCを移動させるスイッチとして機能する。つまり、メニュー画像非表示期間において上記したように撮像装置100の使用状況を設定する物理的な操作スイッチとして機能していた上スイッチ112U等の周囲スイッチは、コマンド設定モード推移後にあっては、コマンド画像選択のためのカーソルCを移動させてコマンド画像を選択するために操作されるコマンド操作部となる。
この図8(B)は、メニュースイッチ112Mの操作を経てトップメニューを表示した直後のモニタ114での画像表示状態(初期状態)を示しており、本実施例では、この初期状態においてカーソルCをバックコマンド画像BCの位置となるようにしている。よって、この初期状態において、メニュースイッチ112Mが再度押圧されると、設定処理部210は、バックコマンド画像BCのコマンド画像が選択・決定されたと判断するので、モニタ114に一旦表示していたコマンド画像を総て消失させてトップメニューから抜ける。これにより、撮像装置100は、コマンド設定モードから抜け、コマンド画像選択による機器設定を行わない期間、即ち上記したメニュー画像非表示期間となるので、モニタ114は、図8(A)に戻りカメラ画像しか表示しない。よって、これ以降にメニュースイッチ112Mが操作されなければ、上スイッチ112U等の周囲スイッチは、既述したように照明のオンオフと言った使用状態を設定する物理的な機能を果たすスイッチとなる。
また、本実施例では、図8(B)のようにトップメニューを表示している場合、それ以前に設定されている入力ソース(設定入力ソースSP)を、モニタ114に表示したトップメニューにて視認できるようにしている。例えば、この図8(B)に例示するように、その時の設定入力ソースSPたるカメラ画像に対応するコマンド画像のカメラコマンド画像CCを枠取り表示したり、カメラコマンド画像CCを他のコマンド画像よりも色濃く表示するいわゆるハイライト表示を行う。よって、機器使用者は、このトップメニューにおけるコマンド画像での設定入力ソースSPの表示と、既述した調光光源119での調光を経た透光窓112MWの調色表示と相まって、現在の設定入力ソースを容易に認識できる。なお、設定入力ソースSPたるカメラコマンド画像CCの枠取り表示やハイライト表示は、コマンド画像のメモリ読み込みに際して、枠取り画像の読み込み・合成や輝度調整を行う周知の画像処理手法にて実現できる。
図8(B)に示したトップメニューを表示したコマンド設定モードにおける上スイッチ112U等の周囲スイッチのうち、左スイッチ112Lは、その押圧操作の度に、カーソルCをバックコマンド画像BCの位置から左方向に順送りするよう機能する。この場合、メニュー下段の最左方のコマンド画像にカーソルCが達した後の左スイッチ112Lの操作は、メニュー上段の最左方のコマンド画像にカーソルCを移動させる。つまり、左スイッチ112Lは、その押圧操作の度に、上下段に並んだコマンド画像をバックコマンド画像BCから左方向回りにカーソルCを順送りするよう機能する。右スイッチ112Rは、この逆に、その押圧操作の度に、上下段に並んだコマンド画像をバックコマンド画像BCから右方向回りにカーソルCを順送りするよう機能する。
その一方、上スイッチ112Uと下スイッチ112Dについては、カーソルCの送りとしての機能について種々設定できる。例えば、上スイッチ112Uを、その操作の都度に、下段のコマンド画像から上段のコマンド画像に向けた、或いはこの逆向きに向けたカーソルCの移動を起こすよう機能させ、下スイッチ112Dを、いずれのコマンド画像にあるカーソルCをバックコマンド画像BCに戻すよう機能させることができる。
こうしたスイッチ操作に伴うカーソル移動の表示は、次のようになされる。設定処理部210は、スイッチ感知制御部240を経てコマンド設定モードでの上記の周囲スイッチの操作状況を監視している。よって、設定処理部210から周囲スイッチの種別とその回数と言った信号をメニュー表示制御部220に送ることで、メニュー表示制御部220、詳しくはメニュー画像合成部222により、カーソルCが移動後の合成画像(背景画像とコマンド画像の合成画像)が生成され、その合成画像がモニタ114に表示されることになる。
上スイッチ112U等の周囲スイッチは上記したようなカーソルCの移動機能を果たすことから、図8(B)に示す状態から周囲スイッチが操作されると、カーソルCは、図8(C)に示すように、スイッチ操作に応じて移動する。そして、この図8(C)に示すようにカーソルCがPCコマンド画像PCC(図7参照)に移動した状態においてメニュースイッチ112Mが操作されると、当該スイッチ操作は既述したように決定スイッチとして機能することから、PCコマンド画像PCCが選択設定されたことになる。そうすると、設定処理部210によるスイッチ操作監視、およびその結果を受けた画像入出力制御部400でのソース切換により、設定入力ソースSPはカメラ画像からPC画像にその設定が変更される。この場合には、設定入力ソースSPがPC画像とされたことから、既述したように、この設定入力ソースSPたるPC画像は、RGB出力端子402を経てRGBアナログモニタ420にのみ出力されて当該モニタに表示され、モニタ114には表示されない。しかしながら、既述したように、この場合のモニタ114での画像表示は、PC画像に代わってカメラヘッド120のカメラ画像を背景画像としてトップメニューを重ねて合成した画面表示となる。
図8(B)に示す状態から周囲スイッチの操作によりカーソルCがメモリコマンド画像SDC(図7参照)に移動してメニュースイッチ112Mが操作されると、設定入力ソースSPはメモリ画像に選択設定(変更)される。この場合には、設定入力ソースSPがメモリ画像とされたことから、既述したように、この設定入力ソースSPたるメモリ画像は、RGBアナログモニタ420或いはデジタルモニタ430やビデオモニタ440に表示される他、モニタ114にあっては、トップメニューの背景画像として合成された上で、トップメニューと共に表示される。つまり、図8(B)や(C)に示すカメラ画像がメモリ画像に変わった合成画像がモニタ114に表示される。この画像合成は、カメラ画像とトップメニューとの合成・表示と同様にして、メニュー表示制御部220のメニュー画像合成部222とメニュー合成画像出力部224にて実行される。
図8(B)に示す状態から周囲スイッチの操作によりカーソルCがトップメニュー上段の照明コマンド画像LC等(図7参照)に移動してメニュースイッチ112Mが操作されると、カーソルCが位置するコマンド画像に対応した設定が選択されることになる。例えば、照明コマンド画像LCが選択設定された場合には、それ以前まで照明ユニット130が照明オンであれば照明オフとされ、照明オフであれば照明オンとされる。キャプチャーコマンド画像CAPCが選択設定されれば、その時の設定済みの入力ソースの画像をキャプチャーして記憶機器に記憶する。テキストコマンド画像TCが選択設定されれば、画像表示がテキスト画像モードとされ、カラーコマンド画像COCが選択設定されれば、画像表示がカラー画像モードとされる。こうしたコマンド画像に応じた設定は、設定処理部210にてなされる。
詳細設定コマンド画像MCが選択設定された場合は、次のようになる。図9は設定入力ソースSPがカメラ画像である場合に詳細設定コマンド画像MCが選択設定された場合におけるメニュー画像の推移の様子を示す説明図である。
今、装置使用者は、カメラ画像が設定入力ソースSPである場合にその画像表示等に際して更に詳細な機器設定を所望したとする。この場合、装置使用者は、図9(A)に示すように、設定入力ソースSPをカメラ画像とした上で、上スイッチ112U等の周囲スイッチを操作して上記したようにカーソルCを詳細設定コマンド画像MCに合わせ、メニュースイッチ112Mを押圧操作する。そうすると、設定処理部210は、この周囲スイッチおよびメニュースイッチ112Mの操作を受けて、モニタ114のメニュー画像表示を図8(B)〜(C)のトップメニュー表示からこれより下層のメニュー画像表示に変更する制御信号をメニュー表示制御部220に出力する。これを受けて、メニュー表示制御部220のメニュー画像合成部222は、トップメニューより下層のメニュー画像に含まれるコマンド画像をメモリから読み出し、そのコマンド画像をカメラ画像を背景として合成して、図9(B)に示すように、下層のメニュー画像を含む合成画像をモニタ114に表示する。これにより、モニタ114の表示は、トップメニューから下層のメニュー画像に推移する。
図9(B)に示す下層階層のメニュー画像にあってもコマンド画像が上下に配置され、メニュー下段には、バックコマンド画像BCをトップメニューと同じ位置に配した上で、その左方に三つのコマンド画像を含ませ、メニュー上段には、トップメニューコマンド画像TBCを含ませている。このトップメニューコマンド画像TBCは、図示する階層のメニュー画像の他、これより下層のいずれの階層のメニュー画像においても表示されるコマンド画像であり、当該階層のメニュー画像から図9(A)のトップメニューに復帰する場合に選択されるコマンド画像である。
このようにトップメニューから下層のメニュー画像に推移すると、右スイッチ112R等の周囲スイッチとメニュースイッチ112Mは、コマンド画像選択やメニュー画像の下層推移のために操作されるスイッチとして機能する。このスイッチ機能を、下層のメニュー画像と併せて説明する。図10は下層階層のメニュー画像に含まれるコマンド画像とそのコマンド画像による下層階級メニュー画像の形成の様子を説明するための説明図、図11は下層へのメニュー画像推移と上層へのメニュー画像推移の様子を説明するための説明図である。
本実施例では、トップメニューより下層の各階層のメニュー画像を含まれるコマンド画像数を三つに制限した上で、その中央のコマンド画像の位置にカーソルCを固定し、この中央のコマンド画像が、メニュースイッチ112Mの押圧により選択されるようにした。つまり、メニュースイッチ112Mは、下層のメニュー画像においても、コマンド画像を決定する決定スイッチとして機能する。
図10に示すように、下層のメニュー画像に含まれるコマンド画像は、撮像装置100を使用する上でその設定が必要とされる項目ごとにそれぞれ異なる画像で用意され、装置付属のメモリに記憶されている。例えば、図10の場合では、明るさ調整をオートとするか手動とするかを設定するためのコマンド画像、明るさオート調整の際の調整程度を設定するためのコマンド画像、ホワイトバランスをオートとするか手動とするかを設定するためのコマンド画像、赤色強調の程度を設定するためのコマンド画像、青色強調の程度を設定するためのコマンド画像等のコマンド画像が記憶されている。
そして、図10に示すコマンド画像は、連続した三つのコマンド画像でトップメニューより下層のメニュー画像の第1層コマンド画像群CM1から最下層コマンド画像群CMLを構成する。よって、メニュー表示制御部220のメニュー画像合成部222は、後述の周囲スイッチの操作を経た下層へのメニュー画像推移指示を受けて、各層のコマンド群の三つのコマンド画像をメモリから読み出し、そのコマンド画像をカメラ画像を背景として合成して、下層のメニュー画像を含む合成画像をモニタ114に表示する。こうすることで、下層の各階層のメニュー画像では、その階層のメニュー画像に対応した三つのコマンド画像を含み、それより下層のメニュー画像に推移すると、図10に示したコマンド画像群が順次変更されることから、表示されるコマンド画像は一つずつ変更される。よって、メニュー画像が下層に推移する都度に、カーソルCが指し示すコマンド画像が順次変わることになる。
こうしたメニュー画像の推移を行うための操作スイッチは、周囲スイッチにおける右スイッチ112Rと左スイッチ112Lであり、右スイッチ112Rは、メニュー画像を下層方向に階層ごとに順送りするスイッチとして機能し、左スイッチ112Lは、メニュー画像を上層方向に階層ごとに順送りするスイッチとして機能する。よって、右スイッチ112Rと左スイッチ112Lとが操作される度に、図11に示すようにメニュー画像が下層或いは上層に層順に推移することになる。
下スイッチ112Dは、カーソルCをバックコマンド画像BCに戻すスイッチとして機能し、上スイッチ112Uは、カーソルCをトップメニューコマンド画像TBCに戻すスイッチとして機能する。メニュースイッチ112Mは、コマンド画像決定スイッチとして機能することから、各階層のメニュー画像においてメニュースイッチ112Mが操作されると、その階層のメニュー画像に含まれる三つのコマンド画像の中央のコマンド画像が選択されることになる。こうしてコマンド画像が選択されると、そのコマンド画像に対応した設定、例えば、図9(B)の階層のメニュー画像では、上記した明るさオート調整の際の調整程度を設定するためのコマンド画像が選択されるので、この調整程度の設定のための詳細項目がモニタ114に例えばプルダウン形式でメニュー表示される。装置使用者は、このプルダウンメニューにて調整程度を設定する。なお、こうしたコマンド画像に対応した設定がなされると、設定処理部210によりその設定に応じた機器調整がなされる。
その一方、下スイッチ112Dの操作を経てカーソルCがバックコマンド画像BCに移った状態でメニュースイッチ112Mが操作されると、設定処理部210は、既述したようにモニタ114に一旦表示していたコマンド画像を総て消失させる。よって、これ以降、撮像装置100は、既述したようにコマンド設定モードから抜けるので、モニタ114は、図8(A)の表示に戻りカメラ画像しか表示せず、上スイッチ112U等の周囲スイッチは、既述したように照明のオンオフと言った使用状態を設定する物理的な機能を果たすスイッチとなる。
また、上スイッチ112Uの操作を経てカーソルCがトップメニューコマンド画像TBCに移った状態でメニュースイッチ112Mが操作されると、設定処理部210は、それまで表示していた下層階層のメニュー画像からトップメニューに変更すべくメニュー表示制御部220に制御信号を送るので、モニタ114の表示は、図8(B)のトップメニュー表示となる。よって、装置使用者は、入力ソースの再設定等を既述したようにして行うことができる。
次に、設定入力ソースSPがメモリ画像に設定された状態で詳細設定コマンド画像MCが選択設定された場合について説明する。メモリ画像は、往々にして静止画像であることが多いので、こうしたメモリ画像を外部モニタに表示する場合は、本実施例の撮像装置100は、各画像を一枚ずつ表示する表示モード(単体表示モード)での表示と、複数枚の画像を縦横に並べて表示するいわゆるサムネイルの表示モード(サムネイルモード)での表示を可能としている。こうした表示モードの変更は、カメラ画像を外部モニタに表示する場合には通常行われないことから、メモリ画像についての機器設定に際しては、メモリ画像の場合とそのメニュー画像構成を異なるものとした。図12は図9相当図であり設定入力ソースSPがメモリ画像であって単体表示モードの場合に詳細設定コマンド画像MCが選択設定された場合におけるメニュー画像の推移の様子を示す説明図、図13は図10相当図でありメモリ画像が設定入力ソースSPであって単体表示モードの場合の下層階層のメニュー画像に含まれるコマンド画像とそのコマンド画像による下層階級メニュー画像の形成の様子を説明するための説明図、図14はメモリ画像の表示を行う際のモード切換に伴う表示の切換の様子を示す説明図、図15は設定入力ソースSPがメモリ画像であってサムネイルモードの場合のメニュー画像の様子を示す説明図である。
既述したように、メモリ画像の表示に際しては、単体表示モードとサムネイルモードのいずれかのモードが後述するように設定され、その設定済みモード、即ち単体表示モードとサムネイルモードのいずれかのモードは、本実施例ではメインスイッチ110Sのオフ後にも維持され、再度のメインスイッチ110Sのオンの際に、上記設定済みのモードとなるようにした。まず、単体表示モードでのメモリ画像表示について先に説明する。
今、単体表示モードである場合に、装置使用者は、その画像表示等に際して更に詳細な機器設定を所望したとする。この場合にモニタ114に表示されるトップメニューは、メニュー画像合成部222がコマンド画像の背景としてメモリ画像を用いて合成したものとなり、例えば、図12(A)となる。背景画像は、単体表示モードであることから、メモリSDが記憶している画像の一つである。このトップメニューでは、設定入力ソースSPがメモリ画像であってカーソルCが詳細設定コマンド画像MCに周囲スイッチの操作により合わせられている。この状態で、装置使用者がメニュースイッチ112Mを押圧操作すると、設定処理部210やメニュー表示制御部220により、既述したようにモニタ114には、図12(A)のトップメニュー表示からこれより下層のメニュー画像が表示される(図12(B))。こうしたメニュー画像推移は、既述したカメラ画像の場合と同様であり、メニュー画像合成部222での下層メニュー画像に含まれるコマンド画像の読み出し、メモリ画像を背景としたコマンド画像の合成がなされる。
図12(B)に示す下層階層のメニュー画像にあっても、図9(B)で説明したように、バックコマンド画像BCとトップメニューコマンド画像TBCに加えて、三つのコマンド画像を含む。このように下層のメニュー画像に推移した場合の周囲スイッチとメニュースイッチ112Mは、既述したようにコマンド画像選択やメニュー画像の階層順の推移のために操作されるスイッチとして機能する。
本実施例では、メモリ画像の単体表示モードを行う際のコマンド画像として、図13に示す四つを用意しており、この四つのコマンド画像の連続した三つのコマンド画像でトップメニューより下層のメニュー画像の第1層コマンド画像群CM1から第4層コマンド画像群CM4を構成する。これら各階層のメニュー画像に含まれるコマンド画像は、メモリ画像の表示モードを単体表示モードとサムネイルモードのいずれかに設定するためのコマンド画像(表示選択コマンド画像)、単体表示モードで表示されている画像を削除するためのコマンド画像、単体表示モードで表示されている画像の変種等をロックするためのコマンド画像、そのロックを解除するコマンド画像であり、これらは撮像装置100のメモリに記憶されている。なお、この場合のメニュー画像の下層側或いは上層側への階層順の推移は、既述したように右スイッチ112Rと左スイッチ112Lの操作によってなされる。
図12(B)において周囲スイッチにてメニュー画像の下層推移がなされて、表示選択コマンド画像がカーソルCに合致する中央となった上で当該コマンド画像がメニュースイッチ112Mにより決定されると、図14に示すように、単体表示からサムネイル表示に交互に切り替わる。これにより、それまで単体画像を背景としていた図12(B)の下層のメニュー画像は、図15に示すように、背景画像がサムネイル画像とされたメニュー画像に変更される。この際にあっても、メニュー画像合成部222によるサムネイル画像の読み込み、背景をサムネイル画像としたメニュー画像の合成がなされる。このようにサムネイル画像を背景として合成するに当たっては、最下段列のサムネイル画像がメニュー画像に重なって見えなくなってしまわないように、サムネイル画像全体を縮小した上でメニュー画像に合成して表示する。
表示選択コマンド画像の選択設定を経てこうしたサムネイル画像を表示する場合、既述したように、3行3列のサムネイル表示と4行4列のサムネイル表示とを使い分けることができる。よって、表示選択コマンド画像を選択した際には、例えばプルダウン形式のメニューを当該表示選択コマンド画像の上部に表示し、このプルダウン形式メニューに、単体表示、3行3列サムネイル、4行4列サムネイルのコマンドを上下に並べて含ませ、当該コマンドを周囲スイッチ(具体的には、上スイッチ112Uまたは下スイッチ112D)で選択できるようにする。そして、このプルダウン形式メニューにより3行3列サムネイルが選択されれば、図14に示すように、単体表示からサムネイル表示に切り替わる。一方、プルダウン形式メニューにより4行4列サムネイルが選択されれば、図14の3行3列のサムネイル表示が4行4列のサムネイル表示に切り替わる。なお、プルダウン形式メニューを含むようなメニュー画像についても、装置のメモリからの画像(プルダウン形式メニューの画像)の読み取り・合成表示がなされる。
サムネイル表示での表示設定項目は、単体表示モードでの設定項目と相違することから、上記したように合成画像の背景画像がサムネイル画像に変更されると、図12(B)と図15に示すように、メニュー画像も異なるようにされている。つまり、メニュー画像合成部222は、サムネイル画像を背景画像とする合成に際して、このサムネイル画像表示に対応したコマンド画像をメモリから新たに読み込んで、メニュー画像を合成形成する。図16は図13相当図でありメモリ画像が設定入力ソースSPであってサムネイルモードの場合の下層階層のメニュー画像に含まれるコマンド画像とそのコマンド画像による下層階級メニュー画像の形成の様子を説明するための説明図、図17はサムネイルモードにおける更に下層のメニュー画像の様子を示す説明図である。
この図16に示すように、メモリ画像のサムネイルモードを行う際のコマンド画像としては四つのコマンド画像が用意され、その連続した三つのコマンド画像でトップメニューより下層のメニュー画像の第1層コマンド画像群CM1から第4層コマンド画像群CM4を構成する。これら各階層のメニュー画像に含まれるコマンド画像は、上記した表示選択コマンド画像の他、サムネイル表示されている個々の画像をスライド表示するためのコマンド画像、そのスライド表示の表示態様を設定するためのコマンド画像(スライド表示態様設定コマンド画像)、サムネイル表示を単体画像表示に戻す初期化のためのコマンド画像であり、これらにあっても、撮像装置100のメモリに記憶されている。なお、この場合のメニュー画像の下層側或いは上層側への階層順の推移は、既述したように右スイッチ112Rと左スイッチ112Lの操作によってなされる。
図15において周囲スイッチにてメニュー画像の下層推移がなされて、スライド表示態様設定コマンド画像がカーソルCに合致する中央となった上で当該コマンド画像がメニュースイッチ112Mにより決定されると、図17に示すように、スライド表示を行う上で設定するコマンド画像を含む下層のメニュー画像に推移する。このメニュー画像推移に際しても、メニュー画像合成部222によって、既述したようにコマンド画像の読み込み、背景画像であるサムネイル画像との合成・表示が行われる。図18はスライド表示を行う上での下層階層のメニュー画像に含まれるコマンド画像とそのコマンド画像による下層階級メニュー画像の形成の様子を説明するための説明図である。
この図18に示すように、メモリ画像のスライド表示を行う際のコマンド画像としては五つのコマンド画像が用意され、その連続した三つのコマンド画像で、図15に示したメニュー画像より下層のメニュー画像の第1層コマンド画像群CM1から第5層コマンド画像群CM5を構成する。これら各階層のメニュー画像に含まれるコマンド画像は、スライド表示する際の画像の送り間隔を設定するためのコマンド画像、画像の送り効果を設定するためのコマンド画像、そのスライド表示の対象となるメモリSD内のファイルを設定するためのコマンド画像、スライド表示の順送り或いは逆送りを設定するためのコマンド画像、スライド表示を繰り返すよう設定するコマンド画像であり、これらにあっても、撮像装置100のメモリに記憶されている。なお、この場合のメニュー画像の下層側或いは上層側への階層順の推移は、既述したように右スイッチ112Rと左スイッチ112Lの操作によってなされる。
以上説明したように、本実施例の撮像装置100では、メニュースイッチ112Mが操作されると、メニュー画像を用いて機器設定を行うコマンド設定モードになり、モニタ114には、図8(B)に示すように、その時の設定入力ソースSPの画像(カメラ画像かメモリ画像)を背景画像として合成したトップメニューを表示する。このコマンド設定モードでは、コマンド画像の選択や、階層状のメニュー画像における層順のメニュー画像推移を行うために、メニュースイッチ112Mの周囲の上スイッチ112U、下スイッチ112D、右スイッチ112Rおよび左スイッチ112Lを用いる。つまり、装置使用者は、これら周囲スイッチを操作してコマンド画像を選択し、その選択コマンド画像をメニュースイッチ112Mにて選択設定することで、当該コマンド画像に対応した機器設定を行うことができる。
その一方、モニタ114に表示した各階層のメニュー画像のバックコマンド画像BCの選択・決定により、撮像装置100は、コマンド設定モードから抜け、モニタ114におけるメニュー画像の表示を行わない。詳しくは、背景画像としての設定入力ソースSPの画像(カメラ画像かメモリ画像)とメニュー画像との合成を行わず、モニタ114には、設定入力ソースSPの画像(カメラ画像かメモリ画像)のみを表示する。そして、このメニュー画像の合成を行わないメニュー画像非表示期間では、上記した上スイッチ112Uを撮像装置100の使用状況の一つである照明のオンオフを設定する物理的な操作スイッチとして機能させ、右スイッチ112Rを撮像装置100の使用状況の一つである入力ソース設定(PC画像設定)を行う物理的な操作スイッチとして機能させ、左スイッチ112Lを撮像装置100の使用状況の一つである入力ソース設定(メモリ画像設定)を行う物理的な操作スイッチとして機能させ、下スイッチ112Dを撮像装置100の使用状況の一つである入力ソース設定(カメラ画像設定)を行う物理的な操作スイッチとして機能させる。従って、本実施例の撮像装置100によれば、コマンド設定モードにてコマンド画像の選択に用いていた上記の周囲スイッチのそれぞれを、装置の使用状況を設定するための物理的なスイッチとしても兼用することで、スイッチの数を削減させつつ、これら周囲スイッチをテーブル110の傾斜面110FSに設置されたものとすることで、その使い勝手を高めることができる。
また、上記した周囲スイッチで行う照明オンオフ等の設定は、撮像装置100を使用する上で常用されるものである。よって、本実施例の撮像装置100によれば、メニュー画像非表示期間において、上記の設定をスイッチ操作により直接行うことができ、簡便である。
また、コマンド設定モードにおいては、コマンド画像を含むメニュー画像を、その時の設定入力ソースSPの画像(カメラ画像・メモリ画像)を背景画像としてモニタ114に表示している。よって、周囲スイッチの操作で選択したコマンド画像に対応する機器設定がなされた結果を、モニタ114に合成表示している画像(カメラ画像・メモリ画像)で確認でき、使い勝手が高まる。
更に、本実施例の撮像装置100では、物理的なスイッチとしての機能と、コマンド設定モード時におけるコマンド選択のための操作スイッチとしての機能とを兼用する上記の上スイッチ112U、下スイッチ112D、右スイッチ112Rおよび左スイッチ112Lを、メニュースイッチ112Mを取り囲むようその周囲に設けた。よって、スイッチの集約により、使い勝手を高めることができる。
また、モニタ114にメニュー画像を合成表示するコマンド設定モードにおいて、メニュー画像を、図8(B)のトップメニューを最上階のメニュー画像とした上で、メニュー画像を階層状に表示するようにした。そして、最上階のトップメニューには、カメラコマンド画像CCとPCコマンド画像PCCとメモリコマンド画像SDCと照明コマンド画像LCとを含ませて、周囲スイッチによりこれらコマンド画像を選択できるようにした。このため、メニュー画像の合成を行わないメニュー画像非表示期間のおける周囲スイッチによる入力ソース選択と照明オンオフに加え、コマンド設定モードにおいても、入力ソース選択と照明オンオフを行うことができ、使い勝手が高まる。
また、メニュー画像を多層の階層状のメニュー画像としてモニタ114に表示してコマンド設定に備えるに当たり、いずれの階層のメニュー画像においても、メニュー画像を消失してトップメニューに戻るバックコマンド画像BCを含んで表示するようにした(図8、図11、図12、図15、図17)。このため、コマンド設定モードにおける下層のメニュー画像でコマンド選択を経た機器設定を行っていても、バックコマンド画像BCの選択・決定により、速やかにメニュー画像非表示の状態に復帰できる。また、トップメニューより下層のいずれの階層のメニュー画像においても、トップメニューに戻すトップメニューコマンド画像TBCを含んで表示するようにした。このため、下層階層のメニュー画像でコマンド選択を経た機器設定を行っていても、トップメニューコマンド画像TBCの選択・決定により、速やかにトップメニューに復帰できる。トップメニューには、他の下層階層のメニュー画像には含まれていない入力ソース選択や照明オンオフのコマンド画像が含まれているので、トップメニューへの復帰により、機器設定の途中で、入力ソース選択や照明オンオフを実行でき、好ましい。
加えて、本実施例の撮像装置100では、モニタ114には、背景画像としての設定入力ソースSPの画像(カメラ画像かメモリ画像)とメニュー画像との合成画像を表示している。従って、装置使用者は、機器設定を行うに当たり、モニタ114に設定入力ソースSPの画像(カメラ画像かメモリ画像)を背景として表示してあるメニュー画像を見ながら周囲スイッチを操作するだけで足りる。しかも、この背景画像である設定入力ソースSPの画像(カメラ画像かメモリ画像)は、機器設定のために周囲スイッチを操作している最中の設定入力ソースSPの画像そのものである。このため、被撮像物を取り替えつつプレゼンテーションを行っている過程で機器設定したとしても、その設定者たる装置使用者は、設定入力ソースSPの画像を背景として認識しつつ機器設定操作を行うことができるので、装置使用者に違和感を与えることがない。よって、装置使用者による機器設定の利便性は高まる。
その反面、設定入力ソースSPの画像を外部モニタに表示して当該画像を聴衆に提示するに当たっては、設定入力ソースSPの画像(カメラ画像、メモリ画像、PC画像)だけを外部モニタに表示し、メニュー画像については外部モニタに一切表示しない。よって、聴衆への演出効果を不用意に損なうことがない。
本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の態様で実施可能である。例えば、本実施例では、パソコン410からのPC画像については、メニュー画像との合成を行わず、RGB出力端子402を経てRGBアナログモニタ420にのみ出力したが、このPC画像についてもメニュー表示制御部220に入力して、PC画像を背景としてメニュー画像と合成するようにすることもできる。このPC画像と合成したメニュー画像には、上記したメニュー画像と同じコマンド画像を含ませるようにできるほか、PC画像の設定処理に関するコマンド画像を含ませて、メニュー画像のコマンド選択によりPC画像を処理するようにすることもできる。
実施例の撮像装置100の斜視図である。 スイッチ群112の周辺を拡大して示す斜視図である。 図2における3−3線で切断してスイッチ群112の周辺の構成を模式的に示す説明図である。 撮像装置100の構成の概略を示す機能ブロック図である。 各機能ブロックが果たす機能の内容とその関連とを示すブロック図である。 スイッチ群112の周囲のスイッチと機器制御の関係を模式的に示す説明図である。 コマンド画像を含む最上階のメニュー画像(トップメニュー)を示す説明図である。 メニュースイッチ112Mの操作を受けて行われるトップメニューの表示の様子と左スイッチ112L等の操作に伴うコマンド画像選択の様子を示す説明図である。 設定入力ソースSPがカメラ画像である場合に詳細設定コマンド画像MCが選択設定された場合におけるメニュー画像の推移の様子を示す説明図である。 下層階層のメニュー画像に含まれるコマンド画像とそのコマンド画像による下層階級メニュー画像の形成の様子を説明するための説明図である。 下層へのメニュー画像推移と上層へのメニュー画像推移の様子を説明するための説明図である。 図9相当図であり設定入力ソースSPがメモリ画像であって単体表示モードの場合に詳細設定コマンド画像MCが選択設定された場合におけるメニュー画像の推移の様子を示す説明図である。 図10相当図でありメモリ画像が設定入力ソースSPであって単体表示モードの場合の下層階層のメニュー画像に含まれるコマンド画像とそのコマンド画像による下層階級メニュー画像の形成の様子を説明するための説明図である。 メモリ画像の表示を行う際のモード切換に伴う表示の切換の様子を示す説明図である。 設定入力ソースSPがメモリ画像であってサムネイルモードの場合のメニュー画像の様子を示す説明図である。 図13相当図でありメモリ画像が設定入力ソースSPであってサムネイルモードの場合の下層階層のメニュー画像に含まれるコマンド画像とそのコマンド画像による下層階級メニュー画像の形成の様子を説明するための説明図である。 サムネイルモードにおける更に下層のメニュー画像の様子を示す説明図である。 スライド表示を行う上での下層階層のメニュー画像に含まれるコマンド画像とそのコマンド画像による下層階級メニュー画像の形成の様子を説明するための説明図である。
符号の説明
100…撮像装置
110…テーブル
110S…メインスイッチ
110FS…傾斜面
110FV…凹所
112…スイッチ群
112M…メニュースイッチ
112U…上スイッチ
112D…下スイッチ
112L…左スイッチ
112R…右スイッチ
112MW…透光窓
113…メモリカード装着機構
114…モニタ
115…USB端子
117…カバー
118…隆起部
119…調光光源
120…カメラヘッド
122…ズーム操作スイッチ
124…オートフォーカススイッチ
130…照明ユニット
140…カメラ保持アーム
142…テーブル側アーム
143…基部
144…カメラ側アーム
150…照明ユニット保持アーム
152…基部
200…設定制御部
210…設定処理部
211…ライン開閉スイッチ
220…メニュー表示制御部
222…メニュー画像合成部
224…メニュー合成画像出力部
230…スイッチ表示灯調光処理部
240…スイッチ感知制御部
250…メモリ読取部
300…カメラ画像制御部
400…画像入出力制御部
401…RGB入力端子
402…RGB出力端子
404…ビデオ端子
405…入力切換器
406…ソース切換部
410…パソコン
420…RGBアナログモニタ
430…デジタルモニタ
440…ビデオモニタ
500…照明制御部
S…資料
CAPC…キャプチャーコマンド画像
C…カーソル
CC…カメラコマンド画像
BC…バックコマンド画像
LC…照明コマンド画像
TC…テキストコマンド画像
MC…詳細設定コマンド画像
SD…メモリ
CM1〜CML…階層コマンド画像群
TBC…トップメニューコマンド画像
SDC…メモリコマンド画像
COC…カラーコマンド画像

Claims (3)

  1. 所定の撮像範囲を撮像するカメラユニットと、画像表示を行う表示機器とを備える撮像装置であって、
    前記カメラユニットが撮像して出力する撮像画像に、機器設定を行う際に選択される複数のコマンド画像を含んだメニュー画像を重ねて画像を合成し、該合成画像を前記表示機器に表示するコマンド表示部と、
    撮像装置に設置され、前記表示機器に表示された前記合成画像における前記メニュー画像に含まれるコマンド画像を選択するために操作されるコマンド操作部と、
    前記選択されたコマンド画像に対応する処理を行う処理実行部と、
    前記カメラユニットが撮像して出力する撮像画像を前記メニュー画像を含まないまま外部の表示機器へ出力する出力処理部とを備える
    撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    画像を入力する画像入力部を備え、
    前記コマンド表示部は、
    前記撮像画像と前記入力した入力画像に対応した画像選択コマンド画像を含んだ前記メニュー画像と、前記メニュー画像において前記コマンド操作部により選択された前記画像選択コマンド画像に対応した画像との前記合成画像を前記表示機器に表示し、
    前記出力処理部は、
    前記選択された前記画像選択コマンド画像に対応した画像を前記外部の表示機器へ出力する
    撮像装置。
  3. 前記画像入力部は、画像を記憶する記憶媒体から画像を読み取る請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
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