JP2009163767A - 生体情報を用いた個人認証システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】登録用生体情報入力部10を用いて入力された情報から照合用データを得て登録する登録装置2と、認証対象者が本人であるか否かを、その認証対象者について登録装置2により予め登録されている照合用データを用いて照合・判定する認証装置3とをそなえ、登録装置2が、登録用生体情報入力部10により採取された登録者の生体情報から生体特徴データを抽出し生体特徴データを一次照合用登録生体特徴データとして登録する第1抽出部11と、登録用生体情報入力部10を用いて入力された情報から一次照合用登録生体特徴データとは異なるデータを抽出しそのデータを二次照合用登録データとして登録する第2抽出部14とをそなえて構成されている。
【選択図】図2
Description
パスワードよりも信頼性の高い本人確認手段として、例えば、指紋,掌紋,指形,掌形,音声,網膜,虹彩,顔画像,動的署名,血管パターン,キーストローク等の生体情報(バイオメトリクス情報)を利用した個人認証技術が注目されている。個人固有の生体情報を用いて本人確認をすると、その信頼性は非常に高いものとなる。
指紋とは、人間の指先における細かな凹凸である。その凸部の連なりを隆線という。隆線は、人によって固有な、様々な紋様を形成している。隆線をたどっていくと、二つに分かれる点(分岐点)や、行き止まりの点(端点)にぶつかる。これらの分岐点や端点の分布は、人により全く異なるため、指紋の特徴点と呼ばれる。このような特徴点の分布状態の照合は、個人を特定するための有力な手段として用いられている。
指紋を用いて個人認証を行なうシステムにおいては、各個人の指紋特徴データを予め登録しておく。つまり、そのシステムの利用者(個人)は、所定の装置により指紋画像データを入力し、その指紋画像データから特徴データを抽出して登録特徴データとして登録しておく。
一般に、指紋紋様は、指を特殊な光学系に接触させて得られる像をCCDカメラで撮影したり、静電容量センサで皮膚の隆起部分のみを検出したりして、指紋画像の形で採取されているが、その時々の指の状態によって、かすれた指紋画像や、汗で隆線が癒着した指紋画像など、明瞭に指紋が写っていない画像が得られると、照合時に所定の一致率をクリアすることができず、認証対象者を本人と認識できない場合がある。
また、パスワード入力による救済措置を採用した場合、キーボード入力の煩わしさを省くという、生体情報を用いた個人認証の利点を損なうことになってしまほか、テンキーやキーボード等のデバイスをそなえなければならず、システムの複雑化や高コスト化を招くことになるなどの課題もある。
また、該認証装置を、認証対象者の生体情報を採取するための認証用生体情報入力部と、該認証用生体情報入力部により採取された該認証対象者の生体情報から認証対象生体特徴データを抽出する第3抽出部と、該第3抽出部により抽出された該認証対象生体特徴データと該認証対象者について該登録装置により予め登録されている該一次照合用登録生体特徴データとを照合する一次照合部と、該一次照合部による照合結果に基づいて二次照合の必要性を判定する二次照合移行判定部と、該二次照合移行判定部により該二次照合を行なう必要があると判定された場合にこれに応じ該認証用生体情報入力部を用いて入力された情報から該二次照合用登録データに対応する認証対象データを抽出する第4抽出部と、該第4抽出部により抽出された該認証対象データと該認証対象者について該登録装置により予め登録されている該二次照合用登録データとを照合する二次照合部と、該一次照合部または該二次照合部による照合結果に基づいて該認証対象者が本人であるか否かを判定する本人判定部とをそなえて構成してもよい。
(1)該登録者により決められたパターンを有する時系列データ。
(3)該登録用生体情報入力部により画像データとして検知される、画像入力面内における該所定の生体部位の接触位置。
(4)登録用生体情報入力部により画像データとして検知される、画像入力面に対する接触軌跡情報。
また、認証装置において、二次照合を行なう必要がある場合、指示部が、認証対象者に対し、認証用生体情報入力部を用いて認証対象データを入力するように促すので、認証対象者は、その指示に従って、二次照合用の認証対象データを入力するための操作へ円滑に移行することができる。
そして、二次照合用登録データとして、一次照合時とは異なる部位の生体情報から抽出された生体特徴データ、より具体的には、一次照合時の指とは異なる指の指紋画像データから抽出された生体特徴データを用いることにより、一次照合および二次照合のそれぞれに必要な、利用者にかかるデータを一つの生体情報入力部から入力することできる。
生体外特徴データが、生体情報入力部により画像データとして検知された接触パターンもしくは接触点の位置に対応する文字データである場合、登録者は、暗証番号やパスワード等と等価な、独自の文字データもしくは文字データ列を予め決めておく。そして、登録時には、登録者が、登録用生体情報入力部の画像入力面において、独自の文字データもしくは文字データ列に対応した接触パターンを形成するか、その文字データもしくは文字データ列に対応した位置に接触点を形成すると、その接触パターンまたは接触点が登録用生体情報入力部によって画像データとして採取され、その画像データから第2抽出部によって文字データもしくは文字データ列が抽出され二次照合用登録データとして登録される。一方、二次照合時には、認証対象者が、認証用生体情報入力部の画像入力面において、独自の文字データもしくは文字データ列に対応した接触パターンを形成するか、その文字データもしくは文字データ列に対応した位置に接触点を形成すると、その接触パターンまたは接触点が認証用生体情報入力部によって画像データとして採取され、文字データもしくは文字データ列が、第4抽出部によって、二次照合用登録データに対応した認証対象データとして前記画像データから抽出される。これにより、生体情報入力部をキーボードやテンキーとして機能させることができる。
(1)二次照合用登録データ(個人識別情報)を登録しておくことにより、認証時に、一次照合による認証に失敗しても二次照合用登録データを用いた二次照合を行なわれ、既存の構成装置のみを用いて、つまり、新たに装置を付加することなく、登録後に何らかの要因により一次照合による認証が不可能になった利用者や、生体の状態が不安定な利用者や、一次照合用登録生体特徴データを採取不可能な利用者を救済することが可能になる。従って、複雑化や高コスト化を招くことなく個人認証の救済措置を実現することができる。
(3)一次照合から二次照合へ移行するか否かを任意もしくは登録者毎に設定可能であるので、システム使用環境に応じて、または、システム管理者や登録者の要望に応じて、二次照合の実行/非実行を制御することができる。
図1は本発明の一実施形態としての生体情報を用いた個人認証システムの構成を示すブロック図であり、この図1に示すように、本実施形態の個人認証システム1は、生体情報(例えば、指紋,掌紋,指形,掌形,音声,網膜,虹彩,顔画像,動的署名,血管パターン,キーストローク等)を用いて個人の認証を行なうべく、登録装置2,認証装置3(3A〜3G),通信ネットワーク4,一次照合用データ格納部5(5A)および二次照合用データ格納部6(6A〜6G)をそなえて構成されている。
認証装置3(3A〜3G)は、認証対象者(利用者)が本人であるか否かを、その認証対象者について登録装置2によって一次照合用データ格納部5(5A)や二次照合用データ格納部6(6A〜6G)に予め登録された照合用データを用いて、照合・判定するもので、図3を参照しながら後述するごとく構成されている。
ここで、情報入力部(登録用生体情報入力部)10は、登録者(利用者)の生体情報を採取するもので、具体的には、既に一般的に用いられる指紋スキャナ等である。この情報入力部10によって採取される生体情報の種別としては、例えば、指紋,掌紋,指形,掌形,網膜,虹彩,顔画像,血管パターンなどの画像データや、動的署名,音声,キーストロークなどの時系列データが挙げられ、これらのうちのいずれか一つが情報入力部10によって採取されるようになっている。
一次照合用生体特徴データ抽出部(第1抽出部)11は、情報入力部10により採取された登録者(利用者)の生体情報から生体特徴データを抽出・作成し、その生体特徴データを一次照合用登録生体特徴データとして一次照合用データ格納部5(5A)に登録するものである。
情報入力部10における指示部10aは、二次照合用のデータを登録する必要がある場合に、登録者に対し、情報入力部10から二次照合用のデータを入力するように促すものである。この指示部10aとしては、例えば、LED等の発光素子、あるいは、ブザー音等を発生するスピーカ、あるいは、LCD等の表示器が用いられる。
つまり、本実施形態の登録装置2では、登録された一次照合用登録生体特徴データが実際の照合時に本人と認証するのに充分な照合結果を得られるものであるか否かを判定するために、登録者に、再度、同じ生体情報を入力させて、後述するような検査照合を行なっている。その際、前述した指示部10aを、登録者に、再度同じ生体情報を入力するように促すために用いてもよい。
(i)一次照合時の生体情報と同一種別であるが、一次照合時に生体情報を採取する部位とは異なる1ヶ所以上の部位について採取された生体情報から抽出した生体特徴データを、二次照合用登録データとする。より具体的には、生体情報が指紋画像データであれば、一次照合用登録生体特徴データを得た指とは異なる1本以上の指の指紋画像データから抽出された生体特徴データを二次照合用登録データとする。
(1)登録者により決められたパターンを有する時系列データを、生体外特徴データとする。例えば、情報入力部10が生体情報として指紋画像データを採取する場合、その情報入力部10の画像入力面を、登録者は、予め決めた独自のパターンに従い指でタッピングすることにより、時系列情報(モールス信号等)を入力する。そして、その際に時系列的に採取されることになる画像データから、抽出部14により、所定パターンの時系列データを生体外特徴データとして抽出する。
まず、登録者(利用者)は、従来と同様にして、情報入力部10から生体情報を入力する。この情報入力部10によって採取された生体情報から、一次照合用生体特徴データ抽出部11によって生体特徴データを抽出・作成し、その生体特徴データを、一次照合用登録生体特徴データとして一次照合用データ格納部5に登録する(ステップS1)。
これに応じた登録者が、一次照合用生体情報を入力したものと同一の情報入力部10から二次照合用情報を入力すると、その二次照合用情報から二次照合用特徴データ抽出部14によって特徴データを抽出・作成し、その特徴データを二次照合用登録データとして二次照合用データ格納部6に登録し(ステップS5)、処理を終了する。
さて、図4は、本実施形態の個人認証システム1における認証装置3の基本構成を示すブロック図であり、この図4に示すように、認証装置3は、情報入力部20,一次照合用生体特徴データ抽出部21,一次照合部22,照合判定部23,二次照合移行判定部24,二次照合用特徴データ抽出部25,二次照合部26,最終本人判定部27,二次照合移行設定部28および個人情報設定部29をそなえて構成されている。
一次照合用生体特徴データ抽出部(第3抽出部)21は、情報入力部20により採取された認証対象者(利用者)の生体情報から認証対象生体特徴データを抽出するものである。
照合判定部(本人判定部)23は、一次照合部22からの照合結果を受けると一次照合によって得られる一致率が一次照合合格しきい値n以上であるか否かを判定するほか、後述する二次照合部26からの照合結果を受けると二次照合によって得られる一致率が二次照合合格しきい値m以上であるか否かを判定するものである。
そして、最終本人判定部(本人判定部)27は、前述した照合判定部23と協動して、一次照合部22や二次照合部26による照合結果に基づいて認証対象者が本人であるか否かを判定する本人判定部として機能するもので、照合判定部23により、一次照合の一致率がしきい値n以上であると判定された場合もしくは二次照合の一致率がしきい値m以上であると判定された場合、認証対象者が本人であると判定・認証するものである。当然、照合判定部23により二次照合の一致率がしきい値mよりも小さいと判定された場合や、二次照合移行判定部24により二次照合へ移行する必要がないと判定された場合、最終本人判定部27は、認証対象者が本人であるとの判定・認証は行なわない。
まず、認証対象者(利用者)は、従来と同様にして、情報入力部20から生体情報を入力する。この情報入力部20によって採取された生体情報から、一次照合用生体特徴データ抽出部21によって生体特徴データを抽出する(ステップS11)。
これに対し、照合判定部23により、一次照合の一致率がしきい値nよりも小さいと判定された場合(ステップS13のNOルート)、つまり、一次照合では認証対象者を本人であると判断するのに充分な一致率が得られなかった場合、二次照合移行判定部24により、その一次照合の一致率が二次照合移行しきい値s(s<n)以上であるか否かを判定する(ステップS14)。
これに応じた認証対象者が、認証対象となる生体情報を入力したものと同一の情報入力部20から二次照合用情報を入力すると、二次照合用特徴データ抽出部25により、その二次照合用情報から、二次照合用登録データに対応する認証対象データを抽出する(ステップS16)。
これに対し、照合判定部23により、二次照合の一致率がしきい値mよりも小さいと判定された場合(ステップS18のNOルート)、つまり、二次照合でも認証対象者を本人であると判断するのに充分な一致率が得られなかった場合、最終本人判定部27において「認証せず」(認証対象者が本人であるとの認証を行なわない)と判断し(ステップS20)、処理を終了する。
従って、本実施形態の個人認証システム1では、一次照合の結果が認証を拒絶するものであっても、一次照合の一致率が所定範囲(本実施形態ではs以上n未満の範囲)内にあり、二次照合への移行が許可されている場合、情報入力部20から二次照合を実行するための情報を入力し、二次照合(救済照合)が行なわれる。このとき、二次照合移行しきい値sを0%に設定し、一次照合失敗時は必ず二次照合を行なうように定義しておくことで、怪我などの要因により一次照合による本人照合が全く不可能になった場合でも、二次照合によって個人認証を行なうことが可能になる。
また、認証装置3においては、二次照合移行設定部28により二次照合を行なうか否かを任意に設定することができるほか、個人情報設定部29により二次照合を行なうべき登録者を個々に設定することができるので、一次照合から二次照合へ移行するか否かを、任意にもしくは登録者毎に設定することが可能である。従って、システム使用環境に応じて、または、システム管理者や登録者の要望に応じて、二次照合の実行/非実行を制御することができる。
なお、以下の例で説明する認証装置3A〜3Gは、いずれも、指紋を生体情報として採取して個人認証を行なうシステムにおいて、指紋による認証失敗時の救済措置(救済照合)を実現するためのものであるが、本発明は、指紋認証に限定されるものではなく、例えば、掌紋,指形,掌形,音声(声紋),網膜,虹彩,顔画像,動的署名,血管パターン,キーストローク等を生体情報として採取してバイオメトリクス認証を行なうシステムにおいても適用され、指紋以外の生体情報を用いる個人認証システムにおいても、予期せぬ要因により個人認証が困難になった場合の救済措置を実現することが可能である。
また、一次照合用生体特徴データ抽出部11,二次照合用特徴データ抽出部14や、後述する生体特徴データ抽出部21Aによって抽出される生体特徴データは、例えば、指紋隆線の分岐点(特徴点)座標,端点(特徴点)座標,交差点座標,指紋中心座標,指紋三角州座標,指紋隆線方向,特徴点間の距離,指紋特徴点間の隆線本数などである。
ここで、情報入力部(認証用生体情報入力部)20Aは、図4に示した情報入力部20に対応するもので、認証対象者(利用者)の生体情報として指紋画像データを採取すべく、例えば光学式指紋ユニットにより構成されている。
生体特徴データ照合部(一次照合部,二次照合部)22Aは、図4に示した照合部22および26と同様の機能を果たすもので、一次照合時には、抽出部21Aにより抽出された認証対象生体特徴データ(ここでは指紋の特徴点データ)と、認証対象者についてデータ格納部5Aに予め登録されている一次照合用登録生体特徴データとを比較・照合する一方、二次照合時には、抽出部21Aにより抽出された認証対象データ(ここでは生体特徴データとしての指紋の特徴点データ)と、認証対象者についてデータ格納部6Aに予め登録されている二次照合用登録データとを比較・照合するものである。
まず、認証対象者(利用者)は、従来と同様にして、情報入力部20Aから第1指の指紋画像データを入力する。この情報入力部20Aによって採取した指紋画像データから、生体特徴データ抽出部21Aによって第1指の生体特徴データを抽出する(ステップS21)。
これに対し、照合判定部23Aにより、一次照合の一致率がしきい値nよりも小さいと判定された場合(ステップS23のNOルート)、つまり、一次照合では認証対象者を本人であると判断するのに充分な一致率が得られなかった場合、二次照合移行判定部24Aにより、その一次照合の一致率が二次照合移行しきい値s(s<n)以上であるか否かを判定する(ステップS24)。
これに応じた認証対象者は、k本の指の指紋画像データを、順次、情報入力部20Aから二次照合用情報を入力し、認証装置3Aでは、各指紋画像データから、生体特徴データを認証対象データとして抽出し、二次照合(救済照合)を実行する(ステップS26〜S30)。
ここで、二次照合合格しきい値mは、一次照合合格しきい値nよりも小さく設定しておく。そして、k本全ての指についての特徴データの一致率がしきい値m以上となることを、二次照合合格の条件とする。
これに対し、照合判定部23Aにより、複数本の指による二次照合を順次実行している際に、ある指についての二次照合の一致率がしきい値mよりも小さいと判定された場合(ステップS29のNOルート)、つまり、二次照合の一致率がしきい値mよりも小さい指が1本でもあった場合、その時点で、最終本人判定部27Aにおいて「認証せず」と判断し(ステップS32)、処理を終了する。
認証装置3Aでは、上述した通り、第1指の特徴点データと予め登録していた特徴点データ(一次照合用登録生体特徴データ)とを比較照合し、一致率が一次照合合格しきい値nを上回っていれば、本人と認証し、処理を完了する。一方、一致率が一次照合合格しきい値nを下回った場合には、一致率が救済認証を行なうか否かのしきい値sを超えているのであれば、救済認証処理に移行する。このとき、救済認証を行なうか否かのしきい値sを0に設定しておくことで、怪我などで一致率が0%となった場合においても、救済認証処理(二次照合処理)に移行することが可能である。
この場合の認証手順(フローチャート)を図8に示す。この図8と図7とを比較して明らかなように、図8に示す認証手順では、図7に示す認証手順では行なっていた一次照合処理(ステップS21〜S23)および二次照合への移行判定処理(ステップS24,S25)を省略しただけである。
また、一次照合および二次照合が、いずれも、同一種別の生体特徴データを用いて実行されるので、一次照合および二次照合のそれぞれについて抽出アルゴリズムや照合アルゴリズムを準備する必要がなくなる。
ここで、照合判定部(本人判定部)23Bは、図4に示した照合判定部23と同様の機能を果たすもので、照合部22Aからの一次照合結果を受けるとその一次照合での一致率が一次照合合格しきい値n以上であるか否かを判定するほか、後述する紋様データ照合部26Bからの二次照合結果に基づいて紋様データの一致判定を行なうものである。
紋様データ照合部(二次照合部)26Bは、図4に示した二次照合部26に対応するもので、紋様データ抽出部25Bにより抽出された紋様データと、認証対象者についてデータ格納部6Bに予め登録されている紋様データ(二次照合用登録データ)とを比較・照合するものである。
ステップS21〜S24は、図7に示す認証手順で行なった一次照合処理(ステップS21〜S23)および二次照合への移行判定処理(ステップS24)と同様であるので、その詳細な説明は省略する。また、認証装置3Bでは、二次照合移行設定部28および個人情報設定部29を省略したので、図7のステップS25に対応する二次照合への移行判定処理は省略している。
また、二次照合移行判定部24Bにより、一次照合の一致率が二次照合移行しきい値s以上であると判定された場合(ステップS24のYESルート)、指示部20aが動作し、認証対象者に対して、情報入力部20Aから二次照合用データに対応する認証対象データを入力するように促す。
つまり、認証装置3Bでは、初期値を1とした変数iを定義しておき、まず、その変数iが救済照合データ入力回数kよりも大きいか否かを判定し(ステップS41)、変数iがk以下である場合(ステップS41のNOルート)、第i指の指紋画像データを入力する。この情報入力部20Aによって採取した指紋画像データから、紋様データ抽出部25Bによって第i指の紋様データを認識して抽出する(ステップS42)。
照合判定部23Bにより、二次照合の一致率がしきい値m以上であると判定された場合(ステップS44のYESルート)、変数iを1だけインクリメントしてから(ステップS45)、ステップS41に戻り、第k指についての紋様データ照合を完了するまで、ステップS41〜S45の処理を繰り返し実行する。
これに対し、照合判定部23Bにより、複数本の指による紋様データの照合を順次実行している際に、ある指についての紋様データが一致しないと判定された場合(ステップS44のNOルート)、つまり、紋様データが不一致の指が1本でもあった場合、その時点で、最終本人判定部27Bにおいて「認証せず」と判断し(ステップS47)、処理を終了する。
認証装置3Bでは、上述した通り、救済認証処理へ移行する場合、予め定義していた任意に変更可能な救済情報入力回数kで指紋生体情報(ここでは指紋の紋様データ)を入力し、予め設定してある指毎の紋様データと照合する。全ての紋様が一致すれば本人であると認証し、一連の認証処理を終了する。
ここで、照合判定部(本人判定部)23Cは、図4に示した照合判定部23と同様の機能を果たすもので、照合部22Aからの一次照合結果を受けるとその一次照合での一致率が一次照合合格しきい値n以上であるか否かを判定するほか、後述する信号データ照合部26Cからの二次照合結果に基づいて時系列データ(信号データ)の一致判定を行なうものである。
最終本人判定部(本人判定部)27Cは、図4に示した最終本人判定部27に対応するもので、前述した照合判定部23Cと協動して、生体特徴データ照合部22Aや信号データ照合部26Cによる照合結果に基づいて認証対象者が本人であるか否かを判定する本人判定部として機能するもので、照合判定部23Cにより、一次照合の一致率がしきい値n以上であると判定された場合や、認証対象者から得られた信号データと二次照合用登録データとが一致したと判定された場合、認証対象者が本人であると判定・認証するものである。
ステップS21〜S24は、図7に示す認証手順で行なった一次照合処理(ステップS21〜S23)および二次照合への移行判定処理(ステップS24)と同様であるので、その詳細な説明は省略する。また、認証装置3Cでは、二次照合移行設定部28および個人情報設定部29を省略したので、図7のステップS25に対応する二次照合への移行判定処理は省略している。
また、二次照合移行判定部24Cにより、一次照合の一致率が二次照合移行しきい値s以上であると判定された場合(ステップS24のYESルート)、指示部20aが動作し、認証対象者に対して、情報入力部20Aから二次照合用データに対応する認証対象データを入力するように促す。
照合判定部23Cにより、信号データが一致していると判定された場合(ステップS53のYESルート)、最終本人判定部27Cによって認証対象者が本人であると判定・認証し(ステップS54)、処理を終了する。
従って、一次照合および二次照合のそれぞれに必要な、利用者にかかるデータを一つの情報入力部10や20Aから入力することができ、新たな装置を何ら付加することなく、一次照合および二次照合(救済照合)の両方を実行することができる。
このとき、情報入力部20Aから入力される情報は、バイオメトリクス照合を行なうためのものではなく、入力状態による個人識別判定を行なうために入力するための生体外情報であり、入力状態が抽出・判別可能な情報であれば特に種別を定めないが、ここでは、例えば、情報入力部20の画像入力面での指の、基準方向に対する入力角度とする。
ここで、照合判定部(本人判定部)23Dは、図4に示した照合判定部23と同様の機能を果たすもので、照合部22Aからの一次照合結果を受けるとその一次照合での一致率が一次照合合格しきい値n以上であるか否かを判定するほか、後述する角度データ照合部26Dからの二次照合結果に基づいて入力角度(角度データ)の一致判定を行なうものである。
角度データ照合部(二次照合部)26Dは、図4に示した二次照合部26に対応するもので、角度データ抽出部25Dにより抽出された角度データと、認証対象者についてデータ格納部6Dに予め登録されている角度データ(二次照合用登録データ)とを比較・照合するものである。
ステップS21〜S24は、図7に示す認証手順で行なった一次照合処理(ステップS21〜S23)および二次照合への移行判定処理(ステップS24)と同様であるので、その詳細な説明は省略する。また、認証装置3Dでは、二次照合移行設定部28および個人情報設定部29を省略したので、図7のステップS25に対応する二次照合への移行判定処理は省略している。
また、二次照合移行判定部24Dにより、一次照合の一致率が二次照合移行しきい値s以上であると判定された場合(ステップS24のYESルート)、指示部20aが動作し、認証対象者に対して、情報入力部20Aから二次照合用データに対応する認証対象データを入力するように促す。
そして、角度データ照合部26Dにおいて、角度データ抽出部25Dにより抽出された角度データと、認証対象者についてデータ格納部6Dに予め登録されている角度データとを比較・照合し(ステップS62)、照合判定部23Dにより角度データが一致したか否かを判定する(ステップS63)。
これに対し、照合判定部23Dにより、角度データが不一致であると判定された場合(ステップS63のNOルート)、最終本人判定部27Dにおいて「認証せず」と判断し(ステップS65)、処理を終了する。また、二次照合移行判定部24Dにより、一次照合の一致率が二次照合移行しきい値sよりも小さいと判定された場合(ステップS24のNOルート)も、最終本人判定部27Dにおいて「認証せず」と判断し(ステップS65)、処理を終了する。
従って、一次照合および二次照合のそれぞれに必要な、利用者にかかるデータを一つの情報入力部10や20Aから入力することができ、新たな装置を何ら付加することなく、一次照合および二次照合(救済照合)の両方を実行することができる。
このようにして、指の接触位置を二次照合用のデータとして用いた場合も、上述した指の入力角度を二次照合用のデータとして用いた場合と同様の作用効果を得ることができる。
接触軌跡情報については特に種別を定めないが、ここでは、接触軌跡情報を、例えば、フェルトペンなどで画像入力面に記入されたサインとし、その筆跡鑑定により救済認証(二次照合)を行なうものとして説明する。
ここで、照合判定部(本人判定部)23Eは、図4に示した照合判定部23と同様の機能を果たすもので、照合部22Aからの一次照合結果を受けるとその一次照合での一致率が一次照合合格しきい値n以上であるか否かを判定するほか、後述する筆跡鑑定部26Eからの鑑定結果(二次照合結果)に基づいて接触軌跡情報(筆跡データ)の一致判定を行なうものである。
筆跡鑑定部(二次照合部)26Eは、図4に示した二次照合部26に対応するもので、筆跡データ抽出部25Eにより抽出された接触軌跡情報(筆跡データ)と、認証対象者についてデータ格納部6Eに予め登録されている接触軌跡情報(二次照合用登録データ)とを比較・照合し、筆跡の鑑定を行なうものである。
ステップS21〜S24は、図7に示す認証手順で行なった一次照合処理(ステップS21〜S23)および二次照合への移行判定処理(ステップS24)と同様であるので、その詳細な説明は省略する。また、認証装置3Eでは、二次照合移行設定部28および個人情報設定部29を省略したので、図7のステップS25に対応する二次照合への移行判定処理は省略している。
また、二次照合移行判定部24Eにより、一次照合の一致率が二次照合移行しきい値s以上であると判定された場合(ステップS24のYESルート)、指示部20aが動作し、認証対象者に対して、情報入力部20Aから二次照合用データに対応する認証対象データを入力するように促す。
照合判定部23Eにより、筆跡データが一致していると判定された場合(ステップS73のYESルート)、最終本人判定部27Eによって認証対象者が本人であると判定・認証し(ステップS74)、処理を終了する。
従って、一次照合および二次照合のそれぞれに必要な、利用者にかかるデータを一つの情報入力部10や20Aから入力することができ、サインを入力するための新たな装置を付加することなく、一次照合および二次照合(救済照合)の両方を実行することができる。
ここで、照合判定部(本人判定部)23Fは、図4に示した照合判定部23と同様の機能を果たすもので、照合部22Aからの一次照合結果を受けるとその一次照合での一致率が一次照合合格しきい値n以上であるか否かを判定するほか、後述する印鑑データ照合部26Fからの二次照合結果に基づいて接触パターン(印鑑データ)の一致判定を行なうものである。
最終本人判定部(本人判定部)27Fは、図4に示した最終本人判定部27に対応するもので、前述した照合判定部23Fと協動して、生体特徴データ照合部22Aや印鑑データ照合部26Fによる照合結果に基づいて認証対象者が本人であるか否かを判定する本人判定部として機能するもので、照合判定部23Fにより一次照合の一致率がしきい値n以上であると判定された場合や、認証対象者が入力した接触パターン(印鑑データ)と二次照合用登録データとが一致したと判定された場合、認証対象者が本人であると判定・認証するものである。
ステップS21〜S24は、図7に示す認証手順で行なった一次照合処理(ステップS21〜S23)および二次照合への移行判定処理(ステップS24)と同様であるので、その詳細な説明は省略する。また、認証装置3Fでは、二次照合移行設定部28および個人情報設定部29を省略したので、図7のステップS25に対応する二次照合への移行判定処理は省略している。
また、二次照合移行判定部24Fにより、一次照合の一致率が二次照合移行しきい値s以上であると判定された場合(ステップS24のYESルート)、指示部20aが動作し、認証対象者に対して、情報入力部20Aから二次照合用データに対応する認証対象データを入力するように促す。
照合判定部23Fにより、印鑑データが一致していると判定された場合(ステップS83のYESルート)、最終本人判定部27Fによって認証対象者が本人であると判定・認証し(ステップS84)、処理を終了する。
従って、一次照合および二次照合のそれぞれに必要な、利用者にかかるデータを一つの情報入力部10や20Aから入力することができ、印鑑データを入力するための新たな装置を付加することなく、一次照合および二次照合(救済照合)の両方を実行することができる。
電子印鑑30,30Aは、利用者(登録者,認証対象者)によって所有・携帯され、登録時や二次照合時に情報入力部10や20Aに装着されるもので、この電子印鑑30,30Aを用いて二次照合用登録データをデータ格納部6Fに登録した場合には、当然、実際に二次照合を行なう際には同じ電子印鑑30,30Aを使用することになる。
図20に示すように、電子印鑑30の本体31の上面には、利用者によって把持される把持部31aが突出形成されるとともに、電子印鑑30の本体31の下面側には、指紋入力面20bと同形状(ここでは矩形)の枠部31bが突出形成されている。この枠部31bは、図21(A)や図22(A)に示すごとく電子印鑑30を情報入力部20A(10)に装着した状態で、枠部31bの内周形と指紋入力面20bの外形とが整合するように形成されている。
また、各ピン32の先端面にはゴム膜(接触部)33が取り付けられており、図21(A)や図22(A)に示すごとく電子印鑑30を情報入力部20A(10)に装着した状態で各ピン32を突出駆動すると、ゴム膜33が、情報入力部20A(10)の指紋入力面20bに当接・接触し、所有者固有の接触パターンを形成するようになっている。
また、電子印鑑30の未使用時(即ち指紋入力面20bに装着していない時)には、ピン32は全て本体31の内部に格納されており、使用時(即ち指紋入力面20bへの装着時)にのみ、接触パターンに応じた所定のピン32が本体31から突出駆動される。
なお、図21(B)や図22(B)に示す例では、ピン32先端のゴム膜33によって指紋入力面20b上に形成される接触パターンの形状が、円形である場合について図示しているが、この形状に限定されるものではなく、他の形状の接触パターンを形成してもよい。また、ゴム膜33をピン32先端に取り付けているのは、指紋入力面20bとの接触を良好にするためであり、ピン32自体が指紋入力面20bと良好な接触を得られる材料で作られていれば、ゴム膜33を取り付ける必要はない。
図23に示すように、静電容量式指紋ユニット(情報入力部)20A′において、指紋入力面20bの外周には、グラウンドに接続された導電性メタルリング20cが配置されている。
このとき、複数のスイッチ38のオン/オフ動作を時系列的に切換制御することにより、指紋入力面20bに対する接触パターンを時系列的に変化させ、その時系列的に変化する接触パターンを、二次照合用データ(印鑑データ)として使用することも可能である。
また、指紋入力面20bに導電性ピン35を直接接触させず、導電性ピン35と指紋入力面20bとの間に導電性高分子膜36を介在させているのは、静電容量方式指紋ユニット20A′の静電破壊を回避するため、且つ、指紋入力面20bに対して柔軟に接触させるためである。導電性ピン35自体が導電性高分子膜36と同様の特性を有している場合には、導電性高分子膜36を取り付ける必要はない。
また、上述した電子印鑑30や30Aを用いる場合、登録装置2による一次照合用データ格納部5Aや二次照合用データ格納部6Fへのデータ登録手順は、図3を参照しながら前述した通りであり、認証装置3Fによる認証手順は、図19を参照しながら前述した通りである。
例えば、情報入力部10や20Aの画像入力面上において、利用者(登録者,認証対象者)は、暗証番号やパスワード等と等価な、独自の文字データもしくは文字データ列に対応した接触パターンを形成するか、その文字データもしくは文字データ列に対応した位置に接触点を形成する。
図27および図28は、本実施形態で用いられる簡易型キーボード40の一例の構成および動作を説明するためのもので、図27(A)はその簡易型キーボード40を示す縦断面図、図27(B)はその簡易型キーボード40を示す平面図、図28(A)はその簡易型キーボード40の動作状態を示す縦断面図、図28(B)はその簡易型キーボード40によって形成される指紋入力面20b上の入力パターンの一例を示す平面図である。
そして、9本のキー42のキートップ42aには、例えば“1”〜“9”の数字がそれぞれ記入されており、このとき、登録装置2の抽出部14や認証装置3Gのキーボード情報抽出部25Gには、各キー42により指紋入力面20b上に形成される接触点の位置と“1”〜“9”の数字との対応関係が、変換テーブル等として予め保持されている。
また、簡易型キーボード40においてキー配列と各キー42の文字対応とについては必ずしも一律にする必要はなく、ユーザー毎に異なる設定とすることもできるほか、簡易型キーボード40からデータを入力する際には、1つのキー42だけを押下するのではなく、複数のキー42を組み合わせて同時に押した際の接触パターンを用いてデータ入力を行なうようにすることも可能である。
認証装置3Gを採用するに当たり、個人認証システム1の登録装置2においては、前述した通り、登録者は、情報入力部10の画像入力面から、簡易型キーボード40を用い、暗証番号やパスワード等と等価な独自の文字データ列を入力する。キー操作に伴って画像入力面上に形成される接触点(接触パターン)が情報入力部10により画像データとして読み取られ、抽出部14により、その画像データから接触点の位置が得られ、その位置が、対応する文字データに変換される。このようにして得られた文字データ列(キーボードパターンデータ,キーボード情報)を、二次照合用登録データとして二次照合用データ格納部6Gに登録しておく。なお、登録装置2による一次照合用データ格納部5Aや二次照合用データ格納部6Gへのデータ登録手順は、図3を参照しながら前述した通りである。
ここで、照合判定部(本人判定部)23Gは、図4に示した照合判定部23と同様の機能を果たすもので、照合部22Aからの一次照合結果を受けるとその一次照合での一致率が一次照合合格しきい値n以上であるか否かを判定するほか、後述するデータ照合部26Gからの二次照合結果に基づいて接触パターン(印鑑データ)の一致判定を行なうものである。
最終本人判定部(本人判定部)27Gは、図4に示した最終本人判定部27に対応するもので、前述した照合判定部23Gと協動して、生体特徴データ照合部22Aやデータ照合部26Gによる照合結果に基づいて認証対象者が本人であるか否かを判定する本人判定部として機能するもので、照合判定部23Gにより一次照合の一致率がしきい値n以上であると判定された場合や、認証対象者が入力したキーボードパターンデータと二次照合用登録データとが一致したと判定された場合、認証対象者が本人であると判定・認証するものである。
ステップS21〜S24は、図7に示す認証手順で行なった一次照合処理(ステップS21〜S23)および二次照合への移行判定処理(ステップS24)と同様であるので、その詳細な説明は省略する。また、認証装置3Gでは、二次照合移行設定部28および個人情報設定部29を省略したので、図7のステップS25に対応する二次照合への移行判定処理は省略している。
また、二次照合移行判定部24Gにより、一次照合の一致率が二次照合移行しきい値s以上であると判定された場合(ステップS24のYESルート)、指示部20aが動作し、認証対象者に対して、情報入力部20Aから二次照合用データに対応する認証対象データを入力するように促す。
照合判定部23Gにより、キーボードパターンデータが一致していると判定された場合(ステップS93のYESルート)、最終本人判定部27Gによって認証対象者が本人であると判定・認証し(ステップS94)、処理を終了する。
図29および図30は、本実施形態で用いられる簡易型キーボード40Aの構成を示すもので、図29(A)はその簡易型キーボード40Aを示す縦断面図、図29(B)はその簡易型キーボード40Aを示す平面図、図30(A)はその簡易型キーボード40Aの動作状態を示す縦断面図、図30(B)はその簡易型キーボード40Aによって形成される指紋入力面20b上の入力パターンの一例を示す平面図である。
これにより、図30(A)および図30(B)に示すごとく、例えば“5”を記入された導電性キー45を押下し、その先端面の導電性高分子膜46を指紋入力面20bに接触させると、指紋入力面20b上に形成された接触点(接触パターン)が情報入力部20A(10)により画像データとして読み取られる。そして、登録装置2の抽出部14や認証装置3Gのキーボード情報抽出部25Gは、画像データから接触点の位置を抽出し、前記変換テーブル等によりその位置に対応する数字“5”が入力されたものと認識・特定することができるようになっている。
なお、図30(B)に示す例では、導電性キー45先端の導電性高分子膜46によって指紋入力面20b上に形成される接触パターンの形状が、円形である場合について図示しているが、この形状に限定されるものではなく、他の形状の接触パターンを形成してもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
(付記1) 登録者の生体情報を採取するための登録用生体情報入力部を有し、該登録用生体情報入力部を用いて入力された情報から、照合用データを得て登録する登録装置と、
認証対象者が本人であるか否かを、その認証対象者について該登録装置により予め登録されている該照合用データを用いて照合・判定する認証装置とをそなえ、
該登録装置が、
該登録用生体情報入力部により採取された該登録者の生体情報から生体特徴データを抽出し該生体特徴データを一次照合用登録生体特徴データとして登録する第1抽出部と、
該登録用生体情報入力部を用いて入力された情報から、前記一次照合用登録生体特徴データとは異なるデータを抽出し該データを二次照合用登録データとして登録する第2抽出部とをそなえて構成されていることを特徴とする、生体情報を用いた個人認証システム。
該状態判定部による判定結果に応じて該第2抽出部による抽出・登録が実行されることを特徴とする、付記1記載の生体情報を用いた個人認証システム。
(付記3) 該認証装置が、
認証対象者の生体情報を採取するための認証用生体情報入力部と、
該認証用生体情報入力部により採取された該認証対象者の生体情報から、認証対象生体特徴データを抽出する第3抽出部と、
該第3抽出部により抽出された該認証対象生体特徴データと該認証対象者について該登録装置により予め登録されている該一次照合用登録生体特徴データとを照合する一次照合部と、
該一次照合部による照合結果に基づいて二次照合の必要性を判定する二次照合移行判定部と、
該二次照合移行判定部により該二次照合を行なう必要がある判定された場合、これに応じ該認証用生体情報入力部を用いて入力された情報から、該二次照合用登録データに対応する認証対象データを抽出する第4抽出部と、
該第4抽出部により抽出された該認証対象データと該認証対象者について該登録装置により予め登録されている該二次照合用登録データとを照合する二次照合部と、
該一次照合部または該二次照合部による照合結果に基づいて該認証対象者が本人であるか否かを判定する本人判定部とをそなえて構成されていることを特徴とする、付記1または付記2に記載の生体情報を用いた個人認証システム。
該二次照合移行判定部により該二次照合を行なう必要があると判定された場合、該認証対象者に対し、該認証用生体情報入力部を用いて、該二次照合用データに対応する認証対象データを入力するように促す指示部をそなえたことを特徴とする、付記3記載の生体情報を用いた個人認証システム。
該二次照合部による照合を行なうか否かを任意に設定する二次照合移行設定部をそなえたことを特徴とする、付記3または付記4に記載の生体情報を用いた個人認証システム。
(付記6) 該認証装置が、
登録者毎に、該二次照合部による照合を行なうか否かについての情報を個人情報として予め設定する個人情報設定部をそなえたことを特徴とする、付記3または付記4に記載の生体情報を用いた個人認証システム。
(付記8) 該生体情報が指紋画像データであり、該二次照合用登録データが、該一次照合用登録生体特徴データを得た指とは異なる1本以上の指の指紋画像データから抽出された生体特徴データであることを特徴とする、付記7記載の生体情報を用いた個人認証システム。
個人認証システム。
(付記11) 該二次照合用登録データが、該登録用生体情報入力部を用いて該登録者により意図的に入力された生体外特徴データであることを特徴とする、付記3〜付記6のいずれか1項に記載の生体情報を用いた個人認証システム。
(付記13) 該生体情報が所定の生体部位の画像データであり、該生体外特徴データが、該登録用生体情報入力部により画像データとして検知される、該登録用生体情報入力部の画像入力面内における該所定の生体部位の入力角度であることを特徴とする、付記11記載の生体情報を用いた個人認証システム。
(付記15) 該生体情報が所定の生体部位の画像データであり、該生体外特徴データが、該登録用生体情報入力部により画像データとして検知される、該登録用生体情報入力部の画像入力面に対する接触軌跡情報であることを特徴とする、付記11記載の生体情報を用いた個人認証システム。
(付記17) 該接触パターンが、該登録者によって所有・携帯されうるパターン情報入力媒体により形成されるものであり、 該パターン情報入力媒体が、該登録用生体情報入力部の画像入力面に接触して該接触パターンを形成する接触部を有していることを特徴とする、付記16記載の生体情報を用いた個人認証システム。
(付記19) 該生体情報が所定の生体部位の画像データであり、
該登録用生体情報入力部の画像入力面での複数の異なる接触パターンもしくは複数の異なる接触点の位置のそれぞれに対応した文字データが予め設定されるとともに、
該生体外特徴データが、該登録用生体情報入力部により画像データとして検知された該接触パターンもしくは該接触点の位置に対応する文字データであることを特徴とする、付記11記載の生体情報を用いた個人認証システム。
(付記21) 該登録装置および該認識装置において、
該生体情報入力部に着脱自在に設置され、キー操作に応じて該生体情報入力部の画像入力面に接触することにより該接触パターンもしくは該接触点を形成しうるキーボード部と、
該キーボード部のキー操作に応じて形成された該接触パターンもしくは該接触点の位置を、対応する文字データに変換して出力するキーボード情報抽出部とがそなえられていることを特徴とする、付記19又は付記20に記載の生体情報を用いた個人認証システム。
認証対象者が本人であるか否かを、その認証対象者について予め登録されている該一次照合用登録生体特徴データまたは該二次照合用登録データを用いて照合・判定する認証ステップとを含むことを特徴とする、生体情報を用いた個人認証方法。
認証用生体情報入力部により該認証対象者の生体情報を採取し、その生体情報から抽出された認証対象生体特徴データと該認証対象者について予め登録されている該一次照合用登録生体特徴データとを照合し、その照合結果に基づいて二次照合の必要性を判定し、該二次照合を行なう必要がある場合、該認証対象者に、該認証用生体情報入力部を用いて、該二次照合用登録データに対応する認証対象データを入力させ、その認証対象データと該認証対象者について予め登録されている該二次照合用登録データとを照合し、その照合結果に基づいて該認証対象者が本人であるか否かを判定することを特徴とする、付記22記載の生体情報を用いた個人認証方法。
該登録用生体情報入力部により採取された該登録者の生体情報から生体特徴データを抽出し該生体特徴データを一次照合用登録生体特徴データとして登録する第1抽出部と、
該登録用生体情報入力部を用いて入力された情報から、前記一次照合用登録生体特徴データとは異なるデータを抽出し該データを二次照合用登録データとして登録する第2抽出部とをそなえて構成されていることを特徴とする、生体情報を用いた個人認証システム用登録装置。
該状態判定部による判定結果に応じて該第2抽出部による抽出・登録が実行されることを特徴とする、付記24記載の生体情報を用いた個人認証システム用登録装置。
(付記26) 生体情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて、認証対象者が本人であるか否かを、その認証対象者について予め登録されている照合用データを用いて照合・判定する認証装置であって、
認証対象者の生体情報を採取するための認証用生体情報入力部と、
該認証用生体情報入力部により採取された該認証対象者の生体情報から、認証対象生体特徴データを抽出する第3抽出部と、
該第3抽出部により抽出された該認証対象生体特徴データと該認証対象者について予め登録されている一次照合用登録生体特徴データとを照合する一次照合部と、
該一次照合部による照合結果に基づいて二次照合の必要性を判定する二次照合移行判定部と、
該二次照合移行判定部により該二次照合を行なう必要がある判定された場合、これに応じ該認証用生体情報入力部を用いて入力された情報から、該認証対象について予め登録されている二次照合用登録データに対応する認証対象データを抽出する第4抽出部と、
該第4抽出部により抽出された該認証対象データと該二次照合用登録データとを照合する二次照合部と、
該一次照合部または該二次照合部による照合結果に基づいて該認証対象者が本人であるか否かを判定する本人判定部とをそなえて構成されていることを特徴とする、生体情報を用いた個人認証システム用認証装置。
(付記28) 生体情報を用いて個人の認証を行なうべく該生体情報を画像データとして採取するための生体情報入力部をそなえたシステムにおいて、該生体情報入力部に装着され、該生体情報の代わりに該生体情報入力部によって検知されるべき所有者固有の接触パターンを、該生体情報入力部の画像入力面に接触して形成する接触部を有し、該所有者によって携帯されるように構成されていることを特徴とする、生体情報を用いた個人認証システム用パターン情報入力媒体。
2 生体情報を用いた個人認証システム用登録装置
3,3A〜3G 生体情報を用いた個人認証システム用認証装置
4 通信ネットワーク
5,5A 一次照合用データ格納部(データベース)
6,6A〜6G 二次照合用データ格納部(データベース)
10 情報入力部(登録用生体情報入力部)
10a 指示部
11 一次照合用生体特徴データ抽出部(第1抽出部)
12 一次照合部(状態判定部)
13 一次照合判定部(状態判定部)
14 二次照合用特徴データ抽出部(第2抽出部)
20 情報入力部(認証用生体情報入力部)
20A 情報入力部(認証用生体情報入力部,光学式指紋ユニット)
20A′ 情報入力部(認証用生体情報入力部,静電容量式指紋ユニット)
20a 指示部
20b 指紋入力面(画像入力面)
20c 導電性メタルリング
21 一次照合用生体特徴データ抽出部(第3抽出部)
21A 生体特徴データ抽出部(第3抽出部,第4抽出部)
22 一次照合部
22A 生体特徴データ照合部(一次照合部,二次照合部)
23,23A〜23G 照合判定部(本人判定部)
24,24A〜24G 二次照合移行判定部
25 二次照合用特徴データ抽出部(第4抽出部)
25B 紋様データ抽出部(第4抽出部)
25C 信号データ抽出部(第4抽出部)
25D 角度データ抽出部(第4抽出部)
25E 筆跡データ抽出部(第4抽出部)
25F 印鑑データ抽出部(第4抽出部)
25G キーボード情報抽出部(第4抽出部)
26 二次照合部
26B 紋様データ照合部(二次照合部)
26C 信号データ照合部(二次照合部)
26D 角度データ照合部(二次照合部)
26E 筆跡鑑定照合部(二次照合部)
26F 印鑑データ照合部(二次照合部)
26G データ照合部(二次照合部)
27,27A〜27G 最終本人判定部
28 二次照合移行設定部
29 個人情報設定部
30,30A 電子印鑑(パターン情報入力媒体)
31 本体
31a 把持部
31b 枠部
32 ピン
33 ゴム膜(接触部)
34 導電体製本体
34a 把持部
34b 枠部
35 導電性ピン
36 導電性高分子膜(接触部)
37 絶縁体
38 スイッチ
40,40A 簡易型キーボード(キーボード部)
41 本体
41a 枠部
42 キー
42a キートップ
43 ゴム膜
44 導電体製本体
44a 枠部
45 導電性キー
45a キートップ
46 導電性高分子膜
47 絶縁体
48a,48b スイッチ片
Claims (1)
- 登録者の生体情報を採取するための登録用生体情報入力部を有し、該登録用生体情報入力部を用いて入力された情報から、照合用データを得て登録する登録装置と、
認証対象者が本人であるか否かを、その認証対象者について該登録装置により予め登録されている該照合用データを用いて照合・判定する認証装置とをそなえ、
該登録装置が、
該登録用生体情報入力部により採取された該登録者の生体情報から生体特徴データを抽出し該生体特徴データを一次照合用登録生体特徴データとして登録する第1抽出部と、
該登録用生体情報入力部を用いて入力された情報から、前記一次照合用登録生体特徴データとは異なるデータを抽出し該データを二次照合用登録データとして登録する第2抽出部とをそなえて構成されていることを特徴とする、生体情報を用いた個人認証システム。
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