JP2009163557A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクセスモードが3つあるCFカードのアクセス時間を速める。
【解決手段】データ記録媒体に対して選択手段で選択された種類のアクセスをする情報処理装置は、(1)第1動作モードと、第2動作モードの第1サブ動作モードと、第2動作モードの第2サブ動作モードの中で、通信速度の最も速い動作モードでアクセスする第1アクセス手段と、第1アクセス手段によるアクセスが失敗した場合、選択されたアクセスが、(2)一括してデータのやり取りをする種類なら、第1動作モードと第2動作モードにおいて、正常にデータのやり取りをできる可能性のある通信速度のうち、最も速い通信速度を選択して再度アクセスをする第2アクセス手段と、(3)一括してデータのやり取りをしない種類なら、第1動作モード第2動作モード間切り替えをせず通信速度を落として再度アクセスをする、第3アクセス手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置に関し、特に、データ記録媒体とデータのやり取りをする通信速度を適切に選択することのできる情報処理装置に関する。
パーソナルコンピュータなどの情報処理装置でデータを記録するためのデータ記録媒体として、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カードがある。このCFカードに対応した情報処理装置には、CFカード用のカードスロットが設けられており、ユーザがこのカードスロットにCFカードを挿入することにより、情報処理装置はこのCFカードにアクセスができるようになる。
CFカードには、メモリカードとIOカードの2種類があるが、情報処理装置が、カードスロットに挿入されたメモリカードのCFカードとデータのやり取りをする場合、メモリモードとTrueIDEモードの2つの動作モードのうちのいずれかのモードで行う必要がある。
いずれの動作モードでCFカードとデータのやり取りをするかは任意であるが、TrueIDEモードでアクセスした方が、その通信速度が速いことが多いことから、これまでは、情報処理装置が挿入されたCFカードの対応する動作モードを調べ、TrueIDEモードに対応しているCFカードについてはTrueIDEモードのPIOモードでアクセスし、TrueIDEモードに対応していないCFカードについてはメモリモードでアクセスすることとしていた(例えば、特開2004−355476号公報:特許文献1参照)。
しかしながら、一部のCFカードにおいては、メモリモードで対応している通信速度の方が、TrueIDEモードのPIOモードで対応している通信速度より、速い場合があり、このような場合は、メモリモードでCFカーデータとデータのやり取りをした方が、データ転送時間を短くすることができる。このため、特開2007−183879号公報(特許文献2)では、メモリモードで対応している通信速度とTrueIDEモードのPIOモードで対応している通信速度を調べ、対応している通信速度の速い方の動作モードを選択してアクセスするようにしている。
しかし、CFカードの中には、正常にデータのやり取りが可能なはずの通信速度でアクセスしても、通信エラーが発生してしまい、正常にデータのやり取りができないことのあることが分かった。これはCFカードには様々なメーカや種類があり、そのメーカや種類によっては、本来であれば対応しているはずの通信速度に対応していなかったり、ドライバとの不整合があったりすることにより、このような事態が発生することも分かった。しかし、このような場合、そのCFカードが使えないというのでは、ユーザに不便を強いることとなり、望ましくない。
このため、特開2007−241523号公報(特許文献3)に開示する情報処理装置では、本来であれば対応しているはずの最も速い通信速度でデータのやり取りに失敗した場合でも、通信速度を落として、そのデータ記録媒体とのデータのやり取りを実現できるようにするともに、データ記録媒体へのアクセスの種類に応じて、メモリモードとTrueIDEのPIOモードとの間で動作モードを切り替えるか否かを判断することにより、ユーザの待ち時間を可及的に短くするようにしている。
しかし、昨今のCFカードは、TrueIDEモードにおいて、PIOモードのみならず、UltraDMAモードにも対応している場合があり、この場合、メモリモード、PIOモード、及び、UltraDMAモードの3つの中から、動作モードを選択する必要がある。
また、第1の動作モードであるメモリモードと、第2の動作モードであるTrueIDEモードとの間で、動作モードを切り替える場合には、CFカードへの電源供給を一旦停止する必要があるが、TrueIDEモードのサブ動作モードである第1のサブ動作モードのPIOモードと第2のサブ動作モードのUltraDMAモードの間で、動作モードを切り替える場合には、CFカードの電源供給を停止する必要はない。
したがって、データ記録媒体へのアクセスが失敗した場合でも、データ記録媒体へのアクセスの種類のみならず、現在の動作モードが、第1の動作モードであるメモリモードであるのか、第1のサブ動作モードであるPIOモードであるのか、第2のサブ動作モードであるUltraDMAモードであるのかに応じて、再度、データ記録媒体にアクセスする動作モードを適切に選択する必要がある。このことは、CFカードに限らず、他の種類のデータ記録媒体でも同様である。
特開2004−355476号公報 特開2007−183879号公報 特開2007−241523号公報
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、データ記録媒体にアクセスする際に、第1の動作モード、第2の動作モードにおける第1のサブ動作モード、及び、第2の動作モードにおける第2のサブ動作モードの3つの中から、動作モードを適切に選択することのできる情報処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
動作モードとして1又は複数の通信速度を有する第1の動作モードと1又は複数の通信速度を有する第2の動作モードとを有するとともに前記第2の動作モードにおけるサブ動作モードとして1又は複数の通信速度を有する第1のサブ動作モードと1又は複数の通信速度を有する第2のサブ動作モードとを有するデータ記録媒体が挿入され、挿入された前記データ記録媒体にアクセスをするための、データ記録媒体アクセス手段であって、前記データ記録媒体へのアクセスを前記第1の動作モードと前記第2の動作モードの間で切り替える場合には、前記データ記録媒体への電源供給を一旦停止する必要があるが、前記第1のサブ動作モードと前記第2のサブ動作モードとの間で切り替える場合には、前記データ記録媒体への電源供給は停止する必要がない、データ記録媒体アクセス手段と、
前記データ記録媒体アクセス手段に挿入されたデータ記録媒体に対するアクセスの種類を、ユーザに選択させる、選択手段と、
前記第1の動作モードと、前記第2の動作モードの前記第1のサブ動作モードと、前記第2の動作モードの前記第2のサブ動作モードの中で、通信速度の最も速い動作モードで、前記データ記録媒体に対して、前記選択手段で選択された種類のアクセスをする、第1アクセス手段と、
前記第1アクセス手段によるアクセスが失敗した場合において、前記選択手段でユーザが選択したアクセスが、一括してデータのやり取りをするアクセスの種類である場合には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードにおいて、正常にデータのやり取りをできる可能性のある通信速度のうち、最も速い通信速度を選択して、再度、前記データ記録媒体に対して前記選択手段で選択された種類のアクセスをする、第2アクセス手段と、
前記第1アクセス手段によるアクセスが失敗した場合において、前記選択手段でユーザが選択したアクセスが、一括してデータのやり取りをするアクセスの種類でない場合には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードとの間の切り替えをすることなく、通信速度を落として、再度、前記データ記録媒体に対して前記選択手段で選択された種類のアクセスをする、第3アクセス手段と、
を備えることを特徴とする。
この場合、前記第3アクセス手段が通信速度を落とす際には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードとの間の切り替えをせずとも、前記データ記録媒体と正常にデータのやり取りをできる可能性のある通信速度のうち、最も遅い通信速度に落とすようにしてもよい。
また、前記第2アクセス手段は、前記データ記録媒体に対するアクセスが再度、失敗した場合には、選択した通信速度では前記データ記録媒体に対して正常にデータのやり取りができる可能性がないと判断して、その通信速度を候補から外した上で、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードの前記第1のサブ動作モードと前記第2の動作の前記第2のサブ動作モードにおいて、正常にデータのやり取りをできる可能性のある通信速度のうち、最も速い通信速度を選択して、再度、前記データ記録媒体に対して前記選択手段で選択された種類のアクセスをするようにしてもよい。
また、前記選択手段においてユーザが選択するアクセスの種類は、少なくとも、
一括してデータのやり取りをするアクセスの種類として、前記データ記録媒体に記録されているデータのバックアップがあり、
一括してデータのやり取りをするアクセスでない種類として、前記データ記録媒体に記録されているデータの閲覧があるようにしてもよい。
また、前記第1アクセス手段は、前記データ記録媒体にアクセスすることにより、前記第1の動作モードで前記データ記録媒体にアクセスできる可能性のある通信速度と、前記第2の動作モードの前記第1のサブ動作モードで前記データ記録媒体にアクセスできる可能性のある通信速度と、前記第2の動作モードの前記第2のサブ動作モードで前記データ記録媒体にアクセスできる可能性のある通信速度とを取得して、これら取得した通信速度の中から、最も速い通信速度の動作モードを選択するようにしてもよい。
また、前記第1の動作モードはメモリモードであり、
前記第2の動作モードはTrueIDEモードであり、
前記第1のサブ動作モードはPIOモードであり、
前記第2のサブ動作モードはUltraDMAモードであるようにしてもよい。
本発明に係る情報処理装置の制御方法は、
動作モードとして1又は複数の通信速度を有する第1の動作モードと1又は複数の通信速度を有する第2の動作モードとを有するとともに前記第2の動作モードにおけるサブ動作モードとして1又は複数の通信速度を有する第1のサブ動作モードと1又は複数の通信速度を有する第2のサブ動作モードとを有するデータ記録媒体が挿入され、挿入された前記データ記録媒体にアクセスをするための、データ記録媒体アクセス手段であって、前記データ記録媒体へのアクセスを前記第1の動作モードと前記第2の動作モードの間で切り替える場合には、前記データ記録媒体への電源供給を一旦停止する必要があるが、前記第1のサブ動作モードと前記第2のサブ動作モードとの間で切り替える場合には、前記データ記録媒体への電源供給は停止する必要がない、データ記録媒体アクセス手段を備える情報処理装置の制御方法であって、
前記データ記録媒体アクセス手段に挿入されたデータ記録媒体に対するアクセスの種類を、ユーザに選択させるステップと、
前記第1の動作モードと、前記第2の動作モードの前記第1のサブ動作モードと、前記第2の動作モードの前記第2のサブ動作モードの中で、通信速度の最も速い動作モードで、前記データ記録媒体に対して、ユーザに選択された種類のアクセスをするステップと、
前記データ記録媒体へのアクセスが失敗した場合において、ユーザが選択したアクセスが、一括してデータのやり取りをするアクセスの種類である場合には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードにおいて、正常にデータのやり取りをできる可能性のある通信速度のうち、最も速い通信速度を選択して、再度、前記データ記録媒体に対してユーザに選択された種類のアクセスをするステップと、
前記データ記録装置に対するアクセスが失敗した場合において、ユーザが選択したアクセスが、一括してデータのやり取りをするアクセスの種類でない場合には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードとの間の切り替えをすることなく、通信速度を落として、再度、前記データ記録媒体に対してユーザに選択された種類のアクセスをするステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、
動作モードとして1又は複数の通信速度を有する第1の動作モードと1又は複数の通信速度を有する第2の動作モードとを有するとともに前記第2の動作モードにおけるサブ動作モードとして1又は複数の通信速度を有する第1のサブ動作モードと1又は複数の通信速度を有する第2のサブ動作モードとを有するデータ記録媒体が挿入され、挿入された前記データ記録媒体にアクセスをするための、データ記録媒体アクセス手段であって、前記データ記録媒体へのアクセスを前記第1の動作モードと前記第2の動作モードの間で切り替える場合には、前記データ記録媒体への電源供給を一旦停止する必要があるが、前記第1のサブ動作モードと前記第2のサブ動作モードとの間で切り替える場合には、前記データ記録媒体への電源供給は停止する必要がない、データ記録媒体アクセス手段を備える情報処理装置を制御するためのプログラムであって、
前記データ記録媒体アクセス手段に挿入されたデータ記録媒体に対するアクセスの種類を、ユーザに選択させるステップと、
前記第1の動作モードと、前記第2の動作モードの前記第1のサブ動作モードと、前記第2の動作モードの前記第2のサブ動作モードの中で、通信速度の最も速い動作モードで、前記データ記録媒体に対して、ユーザに選択された種類のアクセスをするステップと、
前記データ記録媒体へのアクセスが失敗した場合において、ユーザが選択したアクセスが、一括してデータのやり取りをするアクセスの種類である場合には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードにおいて、正常にデータのやり取りをできる可能性のある通信速度のうち、最も速い通信速度を選択して、再度、前記データ記録媒体に対してユーザに選択された種類のアクセスをするステップと、
前記データ記録装置に対するアクセスが失敗した場合において、ユーザが選択したアクセスが、一括してデータのやり取りをするアクセスの種類でない場合には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードとの間の切り替えをすることなく、通信速度を落として、再度、前記データ記録媒体に対してユーザに選択された種類のアクセスをするステップと、
を情報処理装置に実行させることを特徴とする。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10の内部構成の一例を説明するブロック図である。情報処理装置10は、カードスロットを備える種々の情報処理装置であり、本実施形態ではフォトビューアと呼ばれる小型の画像表示装置や、携帯型の音楽再生装置を想定している。無論、情報処理装置は画像表示装置や音楽再生装置に限らず、ノート型やディスクトップ型のパーソナルコンピュータなどでもよい。
この図1に示すように、本実施形態に係る情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)20と、RAM(Random Access Memory)22と、ROM(Read Only Memory)24と、ハードディスクドライブ26と、ユーザインターフェース30と、ビデオデコーダ32と、表示画面34と、オーディオデコーダ36と、D/Aコンバータ37と、スピーカ38とを備えて構成されている。
CPU20とRAM22とROM24とハードディスクドライブ26とは、内部バスを介して相互に接続されている。このため、CPU20は、内部バスを介して、これらRAM22、ROM24、ハードディスクドライブ26に任意にアクセス可能である。
CPU20からは、画像データがビデオデコーダ32に出力され、このビデオデコーダ32で画像データがデコードされて、表示画面34に表示される。この表示画面34は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などにより構成されている。また、CPU20からは、音楽データがオーディオデコーダ36に出力され、このオーディオデコーダ36で音楽データがデコードされ、D/Aコンバータ37でデジタル−アナログ変換された後、スピーカ38から出力される。
また、CPU20には、ユーザインターフェース30から様々なユーザの操作指示が入力される。このユーザインターフェース30は、例えば、1又は複数のボタンや、キーボード、ポインティングデバイスなどから構成することができ、また、これらの組み合わせから構成することができる。図1の例では、情報処理装置10自体にユーザインターフェース30が設けられて構成されているが、このユーザインターフェース30は情報処理装置10の外部に設けられていてもよい。CPU20では、このユーザインターフェース30からの操作指示に基づいて、様々な処理を実行する。
また、本実施形態に係る情報処理装置10には、カードスロット40が設けられている。本実施形態では、このカードスロット40には、CFカード50がユーザにより挿入され、また、挿入されたCFカード50が抜去される。したがって、ユーザにより、様々な種類のCFカード50がカードスロット40に挿入/抜去されることとなり、様々なモードに対応しているCFカード50が挿入/抜去されることになる。このCFカード50は、本実施形態におけるカード型記録媒体の一例である。
特に本実施形態では、このカードスロット40に挿入/抜去されるCFカード50は、メモリモードとTrueIDEモードの双方で動作可能なメモリカードが想定されている。また、このカードスロット40には、TrueIDEモードでは、PIOモードとUltraDMAモードの双方に対応しているCFカード50が挿入されることもあり、PIOモードには対応しているがUltraDMAモードには対応していないCFカード50が挿入されることもあると、想定されている。なお、メモリモードが本実施形態における第1の動作モードに対応しており、TrueIDEモードが本実施形態における第2の動作モードに対応している。また、PIOモードが本実施形態における第1のサブ動作モードに対応しており、UltraDMAモードが本実施形態における第2のサブ動作モードに対応している。
なお、本実施形態では、I/Oモードで動作可能なI/Oカードがカードスロット40に挿入された場合はエラーとなる。無論、これ以外の規格が新たに制定されれば、新たな規格のCFカード50が、情報処理装置10に挿入/抜去されることもあり得る。
このカードスロット40に挿入されたCFカード50の制御は、CPU20からカードコントローラ60を介して行われる。すなわち、カードスロット40にCFカード50が挿入されたかどうかを、CPU20は、カードスロット40から出力されるカード検出信号に基づいて判断する。また、CFカード50が挿入されている場合には、CPU20は、モード切り換え信号をカードコントローラ60に出力し、メモリモードでアクセスするか、TrueIDEモードでアクセスするかの切り換えを行う。また、情報処理装置10がI/Oモードをサポートしている場合には、このモード切り換え信号により、I/Oモードへの切り替えも行う。
このカードコントローラ60とカードスロット40との間は、カード用バスで接続されており、カードコントローラ60を介して、データのやり取りがCPU20とカードスロット40に挿入されたCFカード50との間で行われる。
また、カードスロット40に挿入されたCFカード50には、カード電源制御回路62から電源配線を介してカード電源が供給される。カード電源制御回路62がカード電源を供給するかどうかは、CPU20が出力するカード電源制御信号に基づいて制御される。すなわち、CPU20がCFカード50が挿入されたことを検出した場合や、CPU20がCFカード50にアクセスしようとしている場合には、CPU20はカード電源制御回路62にカード電源を供給するカード電源制御信号を出力する。これとは逆に、CFカード50が抜去されたことをCPU20が検出した場合や、カードアクセス状態からCPU20が抜け出た場合には、CPU20はカード電源制御回路62にカード電源の供給を停止するカード電源制御信号を出力する。
また、本実施形態では、CFカード50をメモリモードからTrueIDEモードに切り替える場合や、逆に、TrueIDEモードからメモリモードに切り替える場合には、CFカード50の電源を一旦オフにする必要があることから、CPU20はカード電源を供給するカード電源制御信号を出力している場合でも、一旦、カード電源をオフにするカード電源制御信号を出力し、所定の時間経過して、カード電源が十分に立ち下がった後に、再び、カード電源を供給するカード電源制御信号を出力する。
なお、本実施形態では、例えば、カード電源を供給する場合のカード電源制御信号はハイレベルであり、カード電源を供給しない場合のカード電源制御信号はローレベルである。また、どのような条件でカード電源をオンにして、どのような条件でカード電源をオフにするかは、情報処理装置10やCFカード50の仕様により種々に設定される。
次に、図2及び図3を用いて、情報処理装置10が定常的に実行しているカードデータ転送処理を説明する。このカードデータ転送処理は、ROM24又はハードディスクドライブ26に格納されているカードデータ転送処理プログラムをCPU20が読み込んで実行することにより実現する処理である。また、このカードデータ転送処理は、情報処理装置10の電源がオンになった時点で、自動的に起動される処理である。
図2に示すように、情報処理装置10は、カードスロット40で新たなCFカード50が検出されたかどうかを判断する(ステップS10)。本実施形態においては、上述したカードスロット40から出力されるカード検出信号に基づいて、新たなCFカード50がカードスロット40に挿入されたかどうかを判断する。
より具体的には、情報処理装置10は、カードスロット40におけるCD1信号及びCD2信号の両方の信号がハイレベルからローレベルに変化した場合に、新たなCFカード50がカードスロット40に挿入されたと判断する。さらに、本実施形態では、情報処理装置10は、この情報処理装置10本体の電源がオンになった際にカードスロット40におけるCD1信号及びCD2信号を確認し、これらCD1信号及びCD2信号が電源をオンにした際にローレベルである場合にも、既にCFカード50がカードスロット40に挿入されているため、新たなCFカード50がカードスロット40に挿入されていると判断する。すなわち、本実施形態では、CFカード50が挿入されている間は、これらCD1信号及びCD2信号はローレベルになり、CFカード50が挿入されていない間は、これらCD1信号及びCD2信号はハイレベルになるので、これらCD1信号及びCD2信号をカード検出信号として用いているのである。
ステップS10で新たなCFカード50が検出されないと判断した場合(ステップS10:NO)には、このステップS10を繰り返して、カードスロット40に新たなCFカード50が検出されるまで待機する。
一方、ステップS10で新たなCFカード50がカードスロット40で検出されたと判断した場合(ステップS10:YES)には、情報処理装置10は、表示画面34に図4に示すようなCFカード処理選択画面W10を表示する(ステップS12)。
この図4から分かるように、本実施形態に係るCFカード処理選択画面W10には、「CFカードのバックアップ」と「CFカードの閲覧」という2つの選択肢が表示される。「CDカードのバックアップ」を選択すると、CFカード50に格納されているデータが、一括して、ハードディスク26に転送されてバックアップされる。
一方、「CFカードの閲覧」を選択すると、データのバックアップをするのではなく、CFカード50に格納されているデータの情報が読み出され、表示画面34にファイルの一覧が表示される。そして、ユーザは、このファイルの一覧の中から、表示したい静止画データのファイルや、動画データのファイル、音楽データのファイルを選択することとなる。本実施形態では、例えば、静止画データのファイルが選択された場合には、CFカード50に格納されている選択された静止画データが順次読み出されて、表示画面34に表示される。また、動画データのファイルが選択された場合には、CFカード50に格納されている選択された動画データが読み出されて、表示画面34に表示される。或いは、音楽データのファイルが選択された場合には、CFカード50に格納されている選択された音楽データが読み出されて、スピーカ38から再生される。無論、ファイルの一覧を表示するためには、CFカード50に一度アクセスする必要がある。
また、「CFカードのバックアップ」と「CFカードの閲覧」のいずれかを選択するための操作や、ファイルの一覧からデータのファイルを選択する操作は、ユーザがユーザインターフェース30を用いて行う。
ユーザが「CFカードのバックアップ」と「CFカードの閲覧」のいずれかを選択した場合には、情報処理装置10は、メモリモードでCFカード50にアクセスし、カード属性情報であるCIS情報を読み出して取得する(ステップS14)。
次に、情報処理装置10は、この読み出したCIS情報に基づいて、挿入されているCFカード50のメモリモードにおけるサイクル時間を調べて取得する(ステップS16)。
図5は、CFカード50がメモリモードで対応している可能性のあるサイクル時間の一覧を示す図である。この図5に示す表は、例えば、ROM24又はハードディスクドライブ26に予め格納されている。
この図5に示すように、本実施形態では、CFカード50は、250ns、150ns、120ns、100ns、80nsのいずれかのサイクル時間で、動作する。CFカード50がどのサイクル時間に対応しているかは、CIS情報のうちのCISTPL_DEVICEタプル内のバイト2におけるデバイスIDのビット2〜ビット0を見ることにより判断できる。したがって、ステップS16では、読み出したCIS情報に基づいて、挿入されているCFカード50がどのサイクル時間で動作するのかを特定する。ここでサイクル時間は、基本動作クロックの1サイクルの時間であるので、サイクル時間が短いほど、基本動作は速くなることを意味している。
なお、150nsのサイクル時間については、CF+ and Compact Flash Specification Revision 4.0の規格では対応していないが、通常のCFカード50やハードディスクドライブを内蔵したマイクロドライブで150nsのサイクル時間で動作する仕様のカードも存在する。このため、本実施形態に係る情報処理装置10では、150nsのサイクル時間で動作するCFカード50やマイクロドライブにも対応できるようにしている。
次に、図2に示すように、情報処理装置10は、IDENTIFY DEVICEコマンドを実行し(ステップS18)、TrueIDEモードのサイクル時間を取得する(ステップS20)。すなわち、TrueIDEモードでも、CFカード50の種類によって、対応可能なモードが異なり、対応可能なモードによって通信速度、つまりサイクル時間が異なる。このため、情報処理装置10は、対応可能なモードを調べる必要がある。
一般に、TrueIDEモードの動作モードには、大きく分けて、PIOモード、Multiword DMAモード、UltraDMAモードの3つがある。これらの3つの動作モードには、それぞれ、対応速度別にいくつかのモードが用意されている。上述したいように、本実施形態に係る情報処理装置10では、これら3つの動作モードのうち、PIOモードとUltraDMAモードの2つに対応していると仮定する。
さらに、本実施形態に係る情報処理装置10は、PIOモードのうち、最新のリビジョンであるRevision4.0版(CF+ and Compact Flash Specification Revision 4.0)に対応していると仮定する。Revision4.0のPIOモードでは、PIOモード0からPIOモード6まで定義されているので、このいずれのPIOモードに挿入されているCFカード50が対応しているかを判断する。また、UltraDMAモードでは、UltraDMAモード0からUltraDMAモード6まで定義されているので、いずれのモードに挿入されているCFカード50が対応しているかを判断する。但し、UltraDMAモードには、対応していないCFカード50も存在するため、情報処理装置10は、CFカード50がそもそもUltraDMAモードに対応しているかどうかも判断する必要がある。
図6は、TrueIDEモードのPIOモードで定義されているモード0〜モード6のサイクル時間の一覧を示す図である。この図6に示す表は、例えば、ROM24又はハードディスクドライブ26に予め格納されている。
この図6に示すように、PIOモードでは、PIOモード0が最も通信速度が遅く、サイクル時間が600nsであり、PIOモード6に行くに従って通信速度が速くなり、PIOモード6ではサイクル時間は80nsである。情報処理装置10は、このいずれのモードにCFカード50が対応しているのかを、読み出したIdentifyDevice情報に基づいて判断し、PIOモードで対応してる最も短いサイクル時間を特定する。
具体的には、情報処理装置10は、IDENTIFY DEVICEコマンドを実行して読み出したIdentifyDevice情報のWord53のビット1が「0」であるかどうかを判断する。そして、このWord53のビット1が「0」である場合には、Word51の値に基づいてモードを判別する。すなわち、Word51の値が「0」であればPIOモード0に対応していると判断し、「1」であればPIOモード1に対応していると判断し、「2」であればPIOモード2に対応していると判断し、「3」であればPIOモード3に対応していると判断し、「4」であればPIOモード4に対応していると判断する。このWord51の値が「5」以上の場合には、適用外のカードであると判断する。
一方、Word53のビット1が「0」でない場合には、Identify情報のWord64のビット1を確認し、このビット1が「1」である場合には、PIOモード4に対応していると判断する。一方、このWord64のビット1が「1」ではなく、Word64のビット0が「1」である場合には、PIOモード3に対応していると判断する。
但し、Word53のビット1が「0」でない場合、Word163を確認し、Word163のビット0が「1」である場合には、PIOモード5に対応していると判断し、Word163のビット1が「1」である場合には、PIOモード6に対応していると判断する。一方、Word163のビット0〜ビット2が0である場合には、Word64に基づいて判断したPIOモード3又はPIOモード4が対応モードとなる。
Word64のビット1が「1」ではなく、Word64のビット0も「1」ではない場合には、適用外のカードであると判断する。このような判断手法により、本実施形態においては、TrueIDEモードのPIOモードで対応している動作モードを判断し、TrueIDEモードのサイクル時間を取得する。
さらに、図7は、TrueIDEモードのUltraDMAモードで定義されているモード0〜モード6のサイクル時間の一覧を示す図である。この図7に示す表は、例えば、ROM24又はハードディスクドライブ26に予め格納されている。
この図7に示すように、UltraDMAモードでは、UltraDMAモード0が最も通信速度が遅く、サイクル時間が112nsであり、UltraDMAモード6に行くに従って通信速度が速くなり、UltraDMAモード6ではサイクル時間は13nsである。情報処理装置10は、このいずれのUltraDMAモードにCFカード50が対応しているのかを、読み出したIdentifyDevice情報に基づいて判断し、UltraDMAモードで対応してる最も短いサイクル時間を特定する。
具体的には、本実施形態では、IDENTIFY DEVICEコマンドで読み出したCFカード50のIdentifyDevice情報のうち、ワード88のビット6〜ビット0の7ビットの値を調べ、このCFカード50が、UltraDMAモードに対応しているかどうか、及び、対応しているとすれば、どのUltraDMAモードであるかを判断する。
そして、情報処理装置10は、ワード88のビット6〜ビット0の全7ビットがすべて0の場合には、このCFカード50は、UltraDMAモードには対応していないと判断する。これに対して、ビット6が「1」である場合には、このCFカード50は、UltraDMAモード6に対応していると判断し、ビット5が「1」である場合には、このCFカード50は、UltraDMAモード5に対応していると判断し、ビット4が「1」である場合には、このCFカード50は、UltraDMAモード4に対応していると判断し、ビット3が「1」である場合には、このCFカード50は、UltraDMAモード3に対応していると判断し、ビット2が「1」である場合には、このCFカード50は、UltraDMAモード2に対応していると判断し、ビット1が「1」である場合には、このCFカード50は、UltraDMAモード1に対応していると判断する。
次に、図2に示すように、情報処理装置10は、モード選択テーブルTB10を参照して、データ転送に使用する動作モードを決定する(ステップS22)。図8は、本実施形態に係るモード選択テーブルTB10の構成の一例を示す図である。本実施形態では、このモード選択テーブルTB10は、ROM24又はハードディスクドライブ26に予め格納されている。
この図8から分かるように、モード選択テーブルTB10は、メモリモードで対応しているサイクル時間と、TrueIDEモードにおけるPIOモードとUltraDMAモードの対応動作モードとを比較して、通信速度が速いのは、メモリモードとTrueIDEモードのどちらであるかを示す一覧表である。したがって、情報処理装置10は、モード選択テーブルTB10に基づいて、新たに検出されたCFカード50が対応している動作モードのうち、実質的に最もデータ転送速度の速い動作モードを選択することができる。
例えば、メモリモードにおいては250nsのサイクル時間に対応しており、TrueIDEモードにおいては283nsのPIOモード1に対応しており、且つ、UltraDMAモードには対応していない場合には、情報処理装置10は、CFカード50とデータのやり取りをする動作モードとしてメモリモードを選択する。
また、メモリモードにおいては250nsのサイクル時間に対応しており、TrueIDEモードにおいては180nsのPIOモード3に対応しており、且つ、UltraDMAモードには対応していない場合には、情報処理装置10は、CFカード50とデータのやり取りをする動作モードとしてTrueIDEモードのPIOモード3を選択する。
また、メモリモードにおいては250nsのサイクル時間に対応しており、TrueIDEモードにおいては39nsのUltraDMAモード3に対応している場合には、動作モードとしてTrueIDEモードのUltraDMAモード3を選択する。
但し、メモリモードとTrueIDEモードは異なる別の動作モードであることから、両者の間で転送速度を比較しようとする場合、ドライバやデータ転送プロトコルが異なるため、必ずしも、サイクル時間が短い方が転送速度が速いとは限らない。このため、本実施形態では、単純に、サイクル時間に基づいて動作モードを決定するのではなく、予め、メモリモードとTrueIDEモードにおける実質的なデータ転送速度を調べておき、最も転送速度の速い動作モードが選択されるように、モード選択テーブルTB10を用意しておくこととしている。
また、本実施形態では、図8からわかるように、TrueIDEモードのPIOモード6に対応しており、且つ、UltraDMAモード0に対応しているが、このUltraDMAモード0よりもサイクル時間の短いUltraDMAモードには対応していない場合には、情報処理装置10は動作モードとしてPIOモード6を選択するようにしている。これは、UltraDMAモード0よりも、PIOモード6の方が、実質的なデータ転送速度が速いと考えられるためである。
次に、図2に示すように、情報処理装置10は、ステップS22で決定した動作モードで、データ転送を行う(ステップS24)。すなわち、ユーザが「CFカードのバックアップ」を選択した場合には、CFカード50からハードディスクドライブ26へのデータ送信を行い、バックアップをする。一方、ユーザが「CFカードの閲覧」を選択した場合には、CFカード50から、このCFカード50に格納されているファイル情報を順次読み出して、データとしてファイル情報をCFカード50から情報処理装置10へ送信し、情報処理装置10は、ファイルの一覧を表示する。
そして、情報処理装置10は、データ転送が正常に完了したかどうかを判断する(ステップS26)。データ転送が正常に完了したと判断した場合(ステップS26:YES)には、上述したステップS10に戻る。ここで、データ転送が正常に完了したとは、ユーザが「CFカードのバックアップ」を選択している場合には、CFカード50からハードディスクドライブ26へのデータのバックアップが完了したことを意味する。一方、ユーザが「CFカードの閲覧」を選択している場合には、CFカード50から、このCFカード50に格納されているファイル情報を順次読み出して、ファイルの一覧を表示した後、ユーザが1又は複数のファイルを選択し、そのファイルの読み出しが完了したことを意味する。
一方、ステップS26で、データ転送が正常に完了していないと判断した場合(ステップS26:NO)、すなわち、データの送受信に失敗した場合には、情報処理装置10は、図3に示すように、ユーザの選択が「CFカードのバックアップ」であるかどうかを判断する(ステップS30)。
ユーザの選択が「CFカードのバックアップ」でない場合(ステップS30:NO)、つまり、ユーザの選択が「CFカードの閲覧」である場合には、ステップS22で決定した動作モードを変えることなく、その動作モードの一番遅いモードに変更する(ステップS32)。すなわち、メモリモードとTrueIDEモードとを切り替えることなく、一番遅い動作モードに変更する。これは、メモリモードとTrueIDEモードとの間で、動作モードの切替を行うと、上述したようにカード電源の供給を一旦停止させなければならず、その切り替えに時間がかかってしまうからである。
そして、情報処理装置10は、上述したステップS24に戻って、再度、データ転送を実行する。すなわち、メモリモードとTrueIDEとの間の切り替えを行わずに、CFカード50と正常にデータのやり取りができる可能性のあるモードの中で、一番サイクル時間が長い動作モードで、データ転送を再度試みる。
最もサイクル時間の長いモードに切り替えるのは、最も通信速度が遅いモードが、最もデータ転送が正常にできる可能性が高いからである。また、ユーザの選択が「CFカードの閲覧」である場合、CFカード50から読み出すデータはファイル情報だけであるので、そのデータ量が少なく、通信速度が多少遅くとも、ユーザの待ち時間が大幅に増大することはないからである。
例えば、ステップS22で決定された動作モードがメモリモードであった場合には、情報処理装置10は、メモリモードにおけるサイクル時間が250nsの動作モードで、データ転送を再度実行する。また、例えば、ステップS22で決定された動作モードがTrueIDEモードのPIOモード6であった場合には、情報処理装置10は、同じTrueIDEモードのPIOモード0で、データ転送を再度実行する。
また、例えば、ステップS22で決定された動作モードがTrueIDEモードのUltraDMAモード3であった場合には、情報処理装置10は、同じTrueIDEモードにおけるPIOモード0で、データ転送を再度実行する。但し、ステップS22でUltraDMAモード1よりもサイクル時間が短いUltraDMAモードを選択していた場合には、再度、データ転送を行う動作モードとして、UltraDMAモード1を選択するようにしてもよい。その場合、UltraDMAモード1でも、データ転送が失敗したときには、PIOモード0で、データ転送を再度実行するようにしてもよい。
一方、ステップS30で、ユーザの選択が「CFカードのバックアップ」であると判断した場合(ステップS30:YES)には、情報処理装置10は、メモリモードとTrueIDEとの間で切り替えを行わない現在の動作モードままで、現在の動作モードより1段階遅い動作モードのサイクル時間を取得する(ステップS34)。すなわち、現在の動作モードがメモリモードである場合には、図5のテーブルに従って、1段階モードを落とした場合のサイクル時間を取得する。また、現在の動作モードがTrueIDEモードのPIOモードである場合には、図6のテーブルに従って、1段階モードを落とした場合のサイクル時間を取得する。
また、現在の動作モードがTrueIDEモードのUltraDMAモードである場合には、図7のテーブルに従って、1段階モードを落とした場合のサイクル時間を取得する。なお、現在の動作モードがUltraDMAモード1の場合、1段階モードを落とすと、UltraDMAモード0になるが、後述するステップS38でUltraDMAモード0の場合、PIOモード6が選択されるので、ステップS22で決定した動作モードが、例えば、UltraDMAモード1である場合でも、UltraDMAモードからPIOモードに次第にデータ転送速度を落としていくことが可能になる。
次に、情報処理装置10は、メモリモードとTrueIDEとの間で動作モードを変更した場合における、CFカード50が対応している最もサイクル時間が短い動作モードのサイクル時間を特定する(ステップS36)。すなわち、現在の動作モードがメモリモードである場合には、図6及び図7に示したTrueIDEモードのテーブルに従って、CFカード50と正常にデータのやり取りができる可能性のあるモードの中で、最も通信速度の速い動作モードのサイクル時間を取得する。また、現在の動作モードがTrueIDEモードのPIOモード又はUltraDMAモードである場合には、図5に示したメモリモードのテーブルに従って、CFカード50と正常にデータのやり取りができる可能性のある動作モードの中で、最も通信速度の速いモードのサイクル時間を取得する。
なお、これまでの処理で既に動作モードの変更をして、データ転送に失敗している場合には、そのデータ転送で選択した動作モードでは正常にデータのやり取りができないことが判明しているので、過去にデータ転送ができなかった通信速度の動作モードは候補から外して、データ転送に失敗した動作モードより1段階遅い動作モードのサイクル時間を取得する。
次に、情報処理装置10は、ステップS34で取得した現在の動作モードのままで1段階モードを落としてデータ転送をした方が、動作モードを変更するよりも、データ転送速度が速いかどうかを判断する(ステップS38)。具体的には、ステップS34で取得したサイクル時間(動作モード)と、ステップS36で取得したサイクル時間(動作モード)とに基づいて、図8のモード選択テーブルを検索し、メモリモードとPIOモードとUltraDMAモードのうちのいずれの動作モードでデータ転送をすれば、最もデータ転送速度が速くなるかを判断する。
そして、現在の動作モードのままで1段階モードを落としてデータ転送をした方が、データ転送速度が速いと判断した場合(ステップS38:YES)には、メモリモードとTrueIDEとの間の切り替えを行わずに、1段階遅い動作モードに変更し(ステップS40)、再度、データ転送を試み(ステップS24)、ステップS24以降の処理を繰り返す。
一方、現在の動作モードのままで1段階モードを落としてデータ転送をした方が、データ転送速度が速くないと判断した場合(ステップS38:NO)、つまり、動作モードを変更した方が通信速度が速いと判断した場合には、メモリモードとTrueIDEとの間の切り替えを行って、ステップS36で取得したサイクル時間の動作モードに切り替える(ステップS42)。そして、この切り替えた動作モードを用いて、再度、データ転送を試み(ステップS24)、ステップS24以降の処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置10においては、データ転送に失敗した際に、ユーザの選択したアクセスの種類が、CFカード50のバックアップであるかどうか、それともCFカードの閲覧であるかどうかを調べ、CFカード50のバックアップである場合は、メモリモードとTrueIDEとの間の切り替えを行わない現在の動作モードで1段階モードを落とした動作モードの通信速度と、メモリモードとTrueIDEとの間で動作モードを切り換えた場合に対応している動作モードの通信速度とを比較して、通信速度の速い方の動作モードでデータ転送を試みることとした。このため、情報処理装置10は、たとえ最も通信速度の速いモードでCFカード50とのデータのやり取りに失敗した場合でも、CFカード50と正常にデータのやり取りができる最もデータ転送速度の速い動作モードを選択することができる。このため、バックアップにおけるユーザの待ち時間を可及的に短くすることができる。
例えば、最近主流となってきた大容量のCFカード50の代表的なものには、4Gバイトのものがあるが、この4GバイトのCFカード50のデータをハードディスクドライブ26にバックアップする場合、最も速い動作モードでも10分程度は必要となる。当然、これよりデータ転送速度の遅い動作モードでは、さらにバックアップに要する時間は増大する。このため、動作モードの選択自体に多少の時間がかかっても、少しでも通信速度の速い動作モードを選択した方が、バックアップに要する全体のユーザ待ち時間は短くなると考えられる。
これに対して、ユーザの選択がCFカードの閲覧である場合には、転送するデータ量は少なく、メモリモードとTrueIDEモードとの間で動作モードを切り換えるとするとCFカード50の電源を一旦オフにしなければならず、その分、ユーザの待ち時間が発生してしまうことから、メモリモードとTrueIDEモードを切り替えるのは必ずしも得策ではない。むしろ、ユーザは、CFカード50に格納されているファイルの一覧を少しでも早く見たいと待っていると考えられることから、メモリモードとTrueIDEモードとの間の変更をするこなく、最も正常にデータ転送ができる可能性の高い動作モード、つまり正常にデータのやり取りができる可能性のある動作モードの中で最も通信速度の遅いモードに切り替えることとした。このため、本実施形態に係る情報処理装置10では、メモリモードとTrueIDEモードとの間の切り替え時間を発生させることなく、CFカード50のファイルの一覧を表示することができる。
また、UltraDMAモードでデータ転送に失敗し、再度、PIOモードでデータ転送を行う場合でも、UltraDMAモードとPIOモードは共にTrueIDEモードであるので、CFカード50の電源をオフにする必要はない。このため、UltraDMAモードからPIOモードへの切り替えは、極めて短い時間で行うことができる。
ここで、CFカード50と正常にデータのやり取りができる可能性のあるモード及び通信速度とは、挿入されたCFカード50が対応している動作モード及び通信速度のことを意味している。例えば、挿入されたCFカード50が、メモリモードにおいて、サイクル時間が80ns、100ns、120nsの動作モードには対応しているが、これよりサイクル時間の長い150ns、250nsの動作モードには対応していない場合には、当然、150ns、250nsのモードは選択の候補には含まれないこととなる。つまり、CFカード50と正常にデータのやり取りができる可能性のある動作モードは、サイクル時間が80ns、100ns、120nsの3つの動作モードとなる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず種々に変形可能である。例えば、上述した実施形態では、ステップS30において、ユーザの選択がCFカード50のバックアップではないと判断した場合には、CFカード50が対応しているモードの中で最も通信速度の遅いモードに一気に落とすこととしたが、1段階ずつモードを落とすようにしてもよい。但し、この場合、ユーザの待ち時間はその分、若干、増えることとなる。
また、上述した実施形態では、挿抜可能なデータ記録媒体としてCFカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)カード)を例に説明したが、他の種類のデータ記録媒体であっても同様に本発明を適用することができる。すなわち、複数の動作モードを備え、これら複数の動作モードがそれぞれ1又は複数の通信速度を有しており、この動作モードの切り替えに電源のオン/オフが必要となるデータ記録媒体が、挿抜可能に挿入されるデータ記録媒体アクセス手段を有する情報処理装置10であれば、本発明を適用することができる。
また、本発明は、上述したメモリモード、TrueIDEモード、I/Oモード以外の様々な動作モードについても本発明を適用することができる。すなわち、データ記録媒体の種類に応じて、様々な動作モードが用意されているため、この用意されている動作モードに応じて、本発明を適用することができる。
また、図4における「CFカードのバックアップ」は、情報処理装置10とCFカード50との間で一括してデータのやり取りをするアクセスの種類の一例であり、これ以外の種類のアクセスでも一括してデータのやり取りをするアクセスの種類であれば、図3に示すステップS34からステップS42の処理を行うようにしてもよい。
さらに、図4における「CFカードの閲覧」は、情報処理装置10とCFカード50との間で一括してデータのやり取りをするアクセスでない種類の一例であり、これ以外の種類のアクセスでも一括してデータのやり取りをするのではないアクセスの種類であれば、図3に示すステップS32の処理を行うようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態では、ユーザの選択がCFカード50から情報処理装置10にデータを送信するアクセスの種類である場合を例に本発明を説明したが、ユーザの選択が情報処理装置10からCFカード50にデータを送信するアクセスの種類である場合にも、本発明を適用できる。換言すれば、図4のCFカード処理選択画面で表示される選択肢は、ユーザの要望や情報処理装置10の仕様に応じて、任意に変形可能である。
また、上述した実施形態では、図8のモード選択テーブルTB10に基づいて、メモリモードにおける通信速度とTrueIDEモードにおける通信速度のどちらの通信速度が速いかを判断し、データのやり取りを行う動作モードや通信速度を選択することとしたが、取得したそれぞれのサイクル時間に基づいて、データのやり取りを行う動作モードを選択するようにしてもよい。すなわち、上述したように、メモリモードとTrueIDEモードの間では、サイクル時間が短い方が通信速度が必ずしも速いとは限らないが、一般的にはサイクル時間の短い方が通信速度の速い可能性が高いので、メモリモードで選択するモードにおけるサイクル時間の方が短ければ、データのやり取りを行う動作モードとしてメモリモードを選択し、TrueIDEモードのPIOモードやUltraDMAモードで選択する動作モードにおけるサイクル時間の方が短ければ、データのやり取りを行う動作モードとしてTrueIDEモードを選択するようにしてもよい。このようにすることにより、モード選択テーブルTB10を格納しておくべきROM24内又はハードディスクドライブ26内の容量を削減できる。したがって、どの通信速度が最も速いかを判断する手法は、任意に変更可能であると言える。
また、上述の実施形態で説明したカードデータ転送処理については、このカードデータ転送処理を実行するためのプログラムをフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、ROM、メモリカード等の記録媒体に記録して、記録媒体の形で頒布することが可能である。この場合、この記録媒体に記録されたプログラムを情報処理装置10に読み込ませ、実行させることにより、上述した実施形態を実現することができる。
また、情報処理装置10は、オペレーティングシステムや別のアプリケーションプログラム等の他のプログラムを備える場合がある。この場合、情報処理装置10の備える他のプログラムを活用するために、その情報処理装置10が備えるプログラムの中から、上述した実施形態と同等の処理を実現するプログラムを呼び出すような命令を含むプログラムを、記録媒体に記録するようにしてもよい。
さらに、このようなプログラムは、記録媒体の形ではなく、ネットワークを通じて搬送波として頒布することも可能である。ネットワーク上を搬送波の形で伝送されたプログラムは、情報処理装置10に取り込まれて、このプログラムを実行することにより上述した実施形態を実現することができる。
また、記録媒体にプログラムを記録する際や、ネットワーク上を搬送波として伝送される際に、プログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合がある。この場合には、これら記録媒体や搬送波からプログラムを読み込んだ情報処理装置10は、そのプログラムの復号や伸張を行った上で、実行する必要がある。
さらに、上述した実施形態では、カードデータ転送処理をソフトウェアにより実現することとしたが、ASIC(Application Specific IC)等のハードウェアにより実現するようにしてもよい。また、このカードデータ転送処理を、ハードウェアとソフトウェアが協働することにより、実現するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る情報処理装置の内部構成を説明するためのブロック図である。 図1に示す情報処理装置が実行するカードデータ転送処理の一例を説明するためのフローチャートを示す図である(その1)。 図1に示す情報処理装置が実行するカードデータ転送処理の一例を説明するためのフローチャートを示す図である(その2)。 情報処理装置の表示画面に表示されるCFカード処理選択画面の一例を示す図。 メモリモードで対応しているサイクル時間の一覧を示す図である。 TrueIDEモードのPIOモードで対応しているサイクル時間の一覧を示す図である。 TrueIDEモードのUltraDMAモードで対応しているサイクル時間の一覧を示す図である。 メモリモードにおける通信速度とTrueIDEモードのPIOモード及びUltraDMAモードにおける通信速度のうち、どの動作モードが最も速いかを判断するためのモード選択テーブルの一例を示す図。
符号の説明
10 情報処理装置
20 CPU
22 RAM
24 ROM
26 ハードディスクドライブ
30 ユーザインターフェース
32 ビデオデコーダ
34 表示画面
36 オーディオデコーダ
37 D/Aコンバータ
38 スピーカ
40 カードスロット
50 CFカード
60 カードコントローラ
62 カード電源制御回路

Claims (8)

  1. 動作モードとして1又は複数の通信速度を有する第1の動作モードと1又は複数の通信速度を有する第2の動作モードとを有するとともに前記第2の動作モードにおけるサブ動作モードとして1又は複数の通信速度を有する第1のサブ動作モードと1又は複数の通信速度を有する第2のサブ動作モードとを有するデータ記録媒体が挿入され、挿入された前記データ記録媒体にアクセスをするための、データ記録媒体アクセス手段であって、前記データ記録媒体へのアクセスを前記第1の動作モードと前記第2の動作モードの間で切り替える場合には、前記データ記録媒体への電源供給を一旦停止する必要があるが、前記第1のサブ動作モードと前記第2のサブ動作モードとの間で切り替える場合には、前記データ記録媒体への電源供給は停止する必要がない、データ記録媒体アクセス手段と、
    前記データ記録媒体アクセス手段に挿入されたデータ記録媒体に対するアクセスの種類を、ユーザに選択させる、選択手段と、
    前記第1の動作モードと、前記第2の動作モードの前記第1のサブ動作モードと、前記第2の動作モードの前記第2のサブ動作モードの中で、通信速度の最も速い動作モードで、前記データ記録媒体に対して、前記選択手段で選択された種類のアクセスをする、第1アクセス手段と、
    前記第1アクセス手段によるアクセスが失敗した場合において、前記選択手段でユーザが選択したアクセスが、一括してデータのやり取りをするアクセスの種類である場合には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードにおいて、正常にデータのやり取りをできる可能性のある通信速度のうち、最も速い通信速度を選択して、再度、前記データ記録媒体に対して前記選択手段で選択された種類のアクセスをする、第2アクセス手段と、
    前記第1アクセス手段によるアクセスが失敗した場合において、前記選択手段でユーザが選択したアクセスが、一括してデータのやり取りをするアクセスの種類でない場合には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードとの間の切り替えをすることなく、通信速度を落として、再度、前記データ記録媒体に対して前記選択手段で選択された種類のアクセスをする、第3アクセス手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第3アクセス手段が通信速度を落とす際には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードとの間の切り替えをせずとも、前記データ記録媒体と正常にデータのやり取りをできる可能性のある通信速度のうち、最も遅い通信速度に落とす、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第2アクセス手段は、前記データ記録媒体に対するアクセスが再度、失敗した場合には、選択した通信速度では前記データ記録媒体に対して正常にデータのやり取りができる可能性がないと判断して、その通信速度を候補から外した上で、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードの前記第1のサブ動作モードと前記第2の動作の前記第2のサブ動作モードにおいて、正常にデータのやり取りをできる可能性のある通信速度のうち、最も速い通信速度を選択して、再度、前記データ記録媒体に対して前記選択手段で選択された種類のアクセスをする、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記選択手段においてユーザが選択するアクセスの種類は、少なくとも、
    一括してデータのやり取りをするアクセスの種類として、前記データ記録媒体に記録されているデータのバックアップがあり、
    一括してデータのやり取りをするアクセスでない種類として、前記データ記録媒体に記録されているデータの閲覧がある、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記第1アクセス手段は、前記データ記録媒体にアクセスすることにより、前記第1の動作モードで前記データ記録媒体にアクセスできる可能性のある通信速度と、前記第2の動作モードの前記第1のサブ動作モードで前記データ記録媒体にアクセスできる可能性のある通信速度と、前記第2の動作モードの前記第2のサブ動作モードで前記データ記録媒体にアクセスできる可能性のある通信速度とを取得して、これら取得した通信速度の中から、最も速い通信速度の動作モードを選択する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記第1の動作モードはメモリモードであり、
    前記第2の動作モードはTrueIDEモードであり、
    前記第1のサブ動作モードはPIOモードであり、
    前記第2のサブ動作モードはUltraDMAモードである、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 動作モードとして1又は複数の通信速度を有する第1の動作モードと1又は複数の通信速度を有する第2の動作モードとを有するとともに前記第2の動作モードにおけるサブ動作モードとして1又は複数の通信速度を有する第1のサブ動作モードと1又は複数の通信速度を有する第2のサブ動作モードとを有するデータ記録媒体が挿入され、挿入された前記データ記録媒体にアクセスをするための、データ記録媒体アクセス手段であって、前記データ記録媒体へのアクセスを前記第1の動作モードと前記第2の動作モードの間で切り替える場合には、前記データ記録媒体への電源供給を一旦停止する必要があるが、前記第1のサブ動作モードと前記第2のサブ動作モードとの間で切り替える場合には、前記データ記録媒体への電源供給は停止する必要がない、データ記録媒体アクセス手段を備える情報処理装置の制御方法であって、
    前記データ記録媒体アクセス手段に挿入されたデータ記録媒体に対するアクセスの種類を、ユーザに選択させるステップと、
    前記第1の動作モードと、前記第2の動作モードの前記第1のサブ動作モードと、前記第2の動作モードの前記第2のサブ動作モードの中で、通信速度の最も速い動作モードで、前記データ記録媒体に対して、ユーザに選択された種類のアクセスをするステップと、
    前記データ記録媒体へのアクセスが失敗した場合において、ユーザが選択したアクセスが、一括してデータのやり取りをするアクセスの種類である場合には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードにおいて、正常にデータのやり取りをできる可能性のある通信速度のうち、最も速い通信速度を選択して、再度、前記データ記録媒体に対してユーザに選択された種類のアクセスをするステップと、
    前記データ記録装置に対するアクセスが失敗した場合において、ユーザが選択したアクセスが、一括してデータのやり取りをするアクセスの種類でない場合には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードとの間の切り替えをすることなく、通信速度を落として、再度、前記データ記録媒体に対してユーザに選択された種類のアクセスをするステップと、
    を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  8. 動作モードとして1又は複数の通信速度を有する第1の動作モードと1又は複数の通信速度を有する第2の動作モードとを有するとともに前記第2の動作モードにおけるサブ動作モードとして1又は複数の通信速度を有する第1のサブ動作モードと1又は複数の通信速度を有する第2のサブ動作モードとを有するデータ記録媒体が挿入され、挿入された前記データ記録媒体にアクセスをするための、データ記録媒体アクセス手段であって、前記データ記録媒体へのアクセスを前記第1の動作モードと前記第2の動作モードの間で切り替える場合には、前記データ記録媒体への電源供給を一旦停止する必要があるが、前記第1のサブ動作モードと前記第2のサブ動作モードとの間で切り替える場合には、前記データ記録媒体への電源供給は停止する必要がない、データ記録媒体アクセス手段を備える情報処理装置を制御するためのプログラムであって、
    前記データ記録媒体アクセス手段に挿入されたデータ記録媒体に対するアクセスの種類を、ユーザに選択させるステップと、
    前記第1の動作モードと、前記第2の動作モードの前記第1のサブ動作モードと、前記第2の動作モードの前記第2のサブ動作モードの中で、通信速度の最も速い動作モードで、前記データ記録媒体に対して、ユーザに選択された種類のアクセスをするステップと、
    前記データ記録媒体へのアクセスが失敗した場合において、ユーザが選択したアクセスが、一括してデータのやり取りをするアクセスの種類である場合には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードにおいて、正常にデータのやり取りをできる可能性のある通信速度のうち、最も速い通信速度を選択して、再度、前記データ記録媒体に対してユーザに選択された種類のアクセスをするステップと、
    前記データ記録装置に対するアクセスが失敗した場合において、ユーザが選択したアクセスが、一括してデータのやり取りをするアクセスの種類でない場合には、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードとの間の切り替えをすることなく、通信速度を落として、再度、前記データ記録媒体に対してユーザに選択された種類のアクセスをするステップと、
    を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
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