JP2009162443A - 線巻式圧力容器 - Google Patents

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友充 中井
Shin Yoneda
米田  慎
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Yoshio Ofune
惠生 小舟
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【課題】円筒状内筒の外周面に張力を付与した高耐力線材が巻き付けられ、円筒状内筒の過熱防止用の冷却水通路を備えた線巻式圧力容器において、前記円筒状内筒の外観検査及び非破壊検査を可能とした線巻式圧力容器を得ること。
【解決手段】円筒状内筒2と、この円筒状内筒2の外周面に張力を付与して高耐力線材を巻き付けてなる高耐力線材巻層3と、円筒状内筒1の過熱防止用の冷却水通路5とを備え、被処理物を高温高圧処理するための線巻式圧力容器において、円筒状内筒内2に、その外周部に冷却水通路用凹部を有する円筒状ライナー4が嵌脱可能に嵌入され、円筒状内筒2の内周面と前記冷却水通路用凹部との間に前記冷却水通路5が形成されている線巻式圧力容器である。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱間等方圧加圧装置用に用いられる線巻式圧力容器に関し、円筒状内筒の外周面に張力を付与した高耐力線材が巻き付けられ、前記円筒状内筒の過熱防止用の冷却水通路を備え、被処理物を高温高圧処理するための線巻式圧力容器に関するものである。
熱間等方圧加圧装置は、アルゴンなどの不活性ガスを圧力媒体とし、通常98MPa以上の高い等方圧力と1000℃以上の温度との相乗効果を利用して、被処理物を高温高圧処理する装置であり、粉末材料の加圧焼結を行う超硬合金、セラミックス、スーパーアロイなどの分野では不可欠なものとなっている。この熱間等方圧加圧装置は、高圧ガスを閉じ込めるための圧力容器(内部に被処理物、加熱装置及び断熱層が配設される)と、上下の開口部を密閉する上蓋及び下蓋と、これらの上蓋と下蓋に作用する軸力を支えるプレス枠とにより構成されている。
この熱間等方圧加圧装置の圧力容器として、線巻式圧力容器が知られている。線巻式圧力容器は、円筒状内筒と、この円筒状内筒の外周面に張力を付与して高耐力線材を巻き付けてなる高耐力線材巻層と、前記円筒状内筒の過熱防止用の冷却水通路とを備えている。この線巻式圧力容器は、その内部に高圧がかかることから、円筒状内筒の外周にピアノ線などの高耐力線材をこれに張力を加えながら層状に巻き付け、円筒状内筒を圧縮する方向に予応力を付与することにより、疲労強度の上昇を図り、圧力容器としての疲労寿命を延ばすことができるようにしたものである。この線巻式圧力容器は、高耐力線材巻層(ピアノ線巻層)を有しない単肉式圧力容器に比べてその外径寸法が小さくてすみ、ひいては熱間等方圧加圧装置全体寸法を小さくできるものである。
熱間等方圧加圧装置の線巻式圧力容器の内部には、被処理物を加熱する加熱装置(ヒーター)が配設され、この加熱装置を取り囲むように逆コップ状(倒立コップ状)の断熱層が配設されるものの、昇温時及び高温保持時には円筒状内筒の、特に内筒内周面の過熱防止のため、円筒状内筒に対して水冷を施すことが必要である。さらには、高温高圧処理後における冷却時の冷却速度向上のためには、円筒状内筒内周面と内部ガスとの熱交換により、その熱を線巻式圧力容器外へ持ち出すためにも、効率よく円筒状内筒を冷却することが必要である。このため、線巻式圧力容器は、円筒状内筒の過熱防止用の冷却水通路を備えている。
従来の線巻式圧力容器としては、特開2004−37054号公報で提案されているものが知られている。図6は熱間等方圧加圧装置に備えられた従来の線巻式圧力容器を示す縦断面図、図7は図6における線巻式圧力容器の要部を示す横断面図である。
図6,図7において、51は後述する円筒状内筒、52はピアノ線巻層である。線巻式圧力容器は、円筒状内筒51と、円筒状内筒51の外周面に張力を付与したピアノ線を巻き付けてなるピアノ線巻層52と、円筒状内筒51の過熱防止用の冷却水通路53とを備えている。円筒状内筒51の上部開口は、高圧シールリングが嵌着された上蓋81により密閉され、また、下部開口は、高圧シールリングが嵌着された下蓋82により密閉されるようになっている。83はこれら上下蓋81,82に作用する軸力を支えるプレス枠である。そして、円筒状内筒51と上下蓋81,82との間の空間には、逆コップ状の断熱層84が配設されるとともに、この断熱層84の内側に、被処理物Wを加熱する加熱装置(ヒーター)85が配設されている。
前記円筒状内筒51は、2層の円筒体よりなっており、内側内筒51aと、この内側内筒51aの外周面に沿って軸方向向きに、かつ周方向に所定の間隔を隔てて配列された、フラットバーからなる複数のスペーサ54を介して外嵌されてなる外側内筒51bとを備えている(図7参照)。これらのスペーサ54同士の間の隙間が冷却水通路53となされている(図7参照)。また、外側内筒51bは両端部に線巻きフランジ51cを備えており、これらの線巻きフランジ51c,51cの間に前記ピアノ線巻層52が形成されている。55は冷却水集水ヘッダ、56は冷却水供給ヘッダである。
前記冷却水集水ヘッダ55は環状に形成されており、内側内筒51aへの嵌合側に冷却水室55aとなる内溝が周設されている。そして、この冷却水室55aの上側の内側内筒51aへの嵌合側にシールリング溝が周設されており、このシールリング溝にシールリング55bが嵌着されている。さらに、冷却水集水ヘッダ55の外側内筒51bの上端面への接触部位にシールリング溝が周設されており、この溝にシールリング55cが嵌着されている。また、前記冷却水供給ヘッダ56は、冷却水集水ヘッダ55と同構成であって、上下を逆にして内側内筒51aの端部に嵌合されてなるものである。56aは冷却水室、56b,56cはシールリングである。
そして、前記冷却水集水ヘッダ55の冷却水室55aと、前記冷却水供給ヘッダ56の冷却水室56aとは、前記スペーサ54同士の間の隙間、すなわち冷却水通路53を介して連通している。したがって、冷却水供給ヘッダ56の給水ポート56dから冷却水室56aに流入した冷却水は、内側内筒51aから熱を奪いながら冷却水通路53を流れて冷却水集水ヘッダ55の冷却水室55aに流入し、この冷却水集水ヘッダ55の排水ポート55dから、安全弁が介装されてなる図示しない排水管を介して系外に排水されるようになっている。
このように構成される線巻式圧力容器は、次のようにして組立てられている。すなわち、内側内筒51aの両端の開口にスペーサ固定フランジを嵌着し、これらスペーサ固定フランジに、例えば固定ピン又は固定ボルトによりスペーサ54の端部を固定して、内側内筒51aの外周面の周方向に所定の間隔で固定する。次いで、内側内筒51aに固定されたスペーサ54の外周に外側内筒51bを外嵌した後に、この外側内筒51bの外周にピアノ線を巻き付け、外側内筒51bの収縮により、内側内筒51aの外周面に沿うようにスペーサ54を変形させる。そして、ピアノ線の巻き付け終了後に、前記固定ピン又は固定ボルトを取外すとともに、前記スペーサ固定フランジを取り外すようにしている。
このようにして、線巻式圧力容器が組み立てられている。すなわち、この線巻式圧力容器は、ピアノ線の巻き付けにより、外側内筒51bを収縮変形させることによって、内側内筒51a、スペーサ54、外側内筒51b及びピアノ線巻層52を一体化するように構成されている。
また、別の線巻式圧力容器の組立てについて説明すると、スペーサ54に長手方向と直交する幅方向の向きに外溝を刻設しておき、この外溝が外側になるように複数のスペーサ54を内側内筒51aの外周面に沿って軸方向向きに、かつ周方向に所定の間隔を隔てて配列する。次いで、前記外溝の溝深さ寸法以下の厚さを有する締結体を前記外溝に嵌込んで締結することにより、これらのスペーサ54を内側内筒51aに固定する。そして、所定の温度に加熱した外側内筒51bを内側内筒51aに固定されたスペーサ54の外周に外嵌するようにしている。
すなわち、この線巻式圧力容器は、焼嵌めにより、スペーサ54を介して内側内筒51aと外側内筒51bとを嵌め合わせるように構成されている。
特開2004−37054号公報(段落[0025]〜[0042]、第1図〜第4図) 特公昭56−8718号公報(第2図〜第4図) 特開平2−293585号公報(第1図)
前述した従来の線巻式圧力容器では、内側内筒51aの外周面及び外側内筒51bの内周面が、冷却水に触れるため腐食の恐れがあるので、内側内筒51a及び外側内筒51bを定期検査する場合、ファイバースコープを用いることで内側内筒51a及び外側内筒51bの外観検査は可能と思われる。
しかしながら、厳密な安全確認のためには外観検査に加えて非破壊検査(超音波探傷検査)が必要であり、この従来の線巻式圧力容器では、外側内筒51bに対して内側内筒51aの取り出しが不可能な構造であるため、外側内筒51bの非破壊検査を行えないという不具合がある。
そこで、本発明の課題は、円筒状内筒の外周面に張力を付与した高耐力線材が巻き付けられ、前記円筒状内筒の過熱防止用の冷却水通路を備えた線巻式圧力容器において、その定期検査にあたり、前記円筒状内筒の外観検査及び非破壊検査を可能とするようにした線巻式圧力容器を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
請求項1の発明は、円筒状内筒と、この円筒状内筒の外周面に張力を付与して高耐力線材を巻き付けてなる高耐力線材巻層と、前記円筒状内筒の過熱防止用の冷却水通路とを備え、被処理物を高温高圧処理するための線巻式圧力容器において、前記円筒状内筒内に、その外周部に冷却水通路用凹部を有する円筒状ライナーが嵌脱可能に嵌入され、前記円筒状内筒の内周面と前記冷却水通路用凹部との間に前記冷却水通路が形成されていることを特徴とする線巻式圧力容器である。
請求項2の発明は、請求項1記載の線巻式圧力容器において、前記円筒状ライナーが、その外周面に、長手方向に沿って延びる複数の狭幅長尺部材が円周方向に所定間隔を隔てて接合されたものであり、隣り合う前記狭幅長尺部材同士の隙間部分によって長手方向に沿って延びる前記冷却水通路用凹部を形成したものであることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1記載の線巻式圧力容器において、前記円筒状ライナーが、その外周面に、前記冷却水通路用凹部として長手方向に沿って延びる螺旋状溝が溝加工されたものであることを特徴とするものである。
本発明による線巻式圧力容器は、円筒状内筒の外周面に張力を付与した高耐力線材が巻き付けられ、前記円筒状内筒の過熱防止用の冷却水通路を備えた線巻式圧力容器において、前記円筒状内筒内に、その外周部に冷却水通路用凹部を有する円筒状ライナーが嵌脱可能に嵌入され、前記円筒状内筒の内周面と前記冷却水通路用凹部との間に前記冷却水通路が形成されるように構成されている。したがって、その定期検査にあたり、前記円筒状内筒内に嵌入されている円筒状ライナーを抜き取ることができるので、前記円筒状内筒の外観検査及び非破壊検査を行うことができ、確実に安全性の確保を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態による線巻式圧力容器の構成を示す縦断面図、図2は図1に示す線巻式圧力容器の横断面を示す図、図3は図1に示す線巻式圧力容器の横断面の一部を示す図、図4は図1に示す線巻式圧力容器の円筒状ライナーを説明するための図である。
図1〜図4において、1は容器胴である。本実施形態による線巻式圧力容器は、円筒状をなす円筒状内筒2の外周面に張力を付与した高耐力線材を巻き付けてなる容器胴1と、容器胴1の円筒状内筒2内に嵌脱可能に嵌入され、その外周部に冷却水通路用凹部4bを有し、円筒状内筒1の過熱防止用の冷却水通路5を形成する円筒状ライナー4とを備えており、前記容器胴1は、前記円筒状内筒2と、この円筒状内筒2の外周面に張力を付与して高耐力線材としてのピアノ線を巻き付けてなるピアノ線巻層3とにより構成されている。
前記円筒状内筒2は、高強度の低合金鋼、あるいは高強度のステンレス鋼からなっている。この円筒状内筒2の両端外周には、円環状をなし、内筒径方向外方へ突出するフランジ2aが焼嵌めにより嵌合されている。前記ピアノ線巻層3は、円筒状内筒2外周面における両フランジ2a間にピアノ線を層状に巻き付けてなり、円筒状内筒2内側に加わる高圧力に抗するように円筒状内筒2に残留圧縮力を与えるものである。
円筒状をなす前記円筒状ライナー4は、複数の狭幅長尺部材としてのフラットバー4aを有している。すなわち、円筒状ライナー4の外周面に、ライナー長手方向に沿って延びる複数のフラットバー4aがライナー円周方向に所定間隔を隔てて溶接にて接合されており(図4参照)、これにより、隣り合うフラットバー4a同士の隙間部分によってライナー長手方向に沿って延びる冷却水通路用凹部4bが形成されている。
そして、この円筒状ライナー4が容器胴1の円筒状内筒2内に後述のように嵌脱可能に嵌入されており、円筒状内筒2の内周面と前記冷却水通路用凹部4bとの間に冷却水通路5が形成されている(図3参照)。円筒状ライナー4は、その内側に加わる圧力によって静的に破れないだけの強度を満たすことが必要であるものの、基本的に消耗部材として一定期間使用後に交換することを前提とされており、長期の疲労強度を満たすことは要しないものである。
6は、容器胴1の下端部に取り付けられたライナー抜止め部材である。7は、冷却水供給源からの冷却水が供給される冷却水室7aを有し、冷却水室7aから冷却水を各冷却水通路5に分配して供給する円環状の下部マニホールドである。また、8は、各冷却水通路5を通過してきた冷却水が集められる冷却水室8aを有し、各冷却水通路5を通過してきた冷却水を冷却水室8aから外部へ排出する円環状の上部マニホールドである。
そして、本実施形態では、フラットバー4aを有する円筒状ライナー4は、その外径寸法が容器胴1の内径寸法よりも僅かに小さくなるように製作されており、隙間嵌めにより容器胴1の円筒状内筒2内に円筒状ライナー4を嵌入し(図4参照)、次いで、円筒状内筒2の上端部に、シールリングによるシール部8b,8cを介して上部マニホールド8を着脱可能に固定している。
ここで、隙間嵌めによって円筒状内筒2内に円筒状ライナー4を嵌入するようにした構造の場合、円筒状ライナー4のフラットバー4a表面と円筒状内筒2内周面との間に嵌脱可能な程度の微小間隙が存在することになるが、熱間等方圧加熱装置の運転中は、円筒状ライナー4は、その内周面に高圧が加わること、被処理物を加熱するヒーターの放熱のため温度上昇して熱膨張することにより、円筒状内筒2の内周面に押し付けられることになる。また、前記上部マニホールド8のシール部8b,8c、及び前記下部マニホールド7のシール部7b,7cも、熱間等方圧加熱装置の運転中は、より強くシールされる。
このように、本実施形態による線巻式圧力容器は、円筒状内筒2と、この円筒状内筒2の外周面に張力を付与してピアノ線を巻き付けてなるピアノ線巻層3と、円筒状内筒2の過熱を防止するための冷却水通路5とを備え、円筒状内筒2内に、その外周部に冷却水通路用凹部4bを有する円筒状ライナー4が隙間嵌めにて嵌脱可能に嵌入され、円筒状内筒2の内周面と冷却水通路用凹部4bとの間に冷却水通路5が形成されるように構成されている。
したがって、その定期検査にあたり、常温時(熱間等方圧加熱装置の非運転時)には、円筒状内筒2内に嵌入されている円筒状ライナー4を抜き取ることができるので、円筒状内筒2の外観検査及び非破壊検査を行うことができ、確実に安全性の確保を図ることができる。
ここで、前記円筒状ライナー4自体は、容器胴1(円筒状内筒2及びピアノ線巻層3)に比べれば、疲労強度は相当に劣ることから、一定頻度で新品との交換が必要となる。この交換は、予め疲労解析等で寿命予測を行い、円筒状ライナー4の寿命がくる前に行うようにする。なお、円筒状ライナー4が破損する場合、円筒状ライナー4は比較的薄肉の構造であるので、円筒状ライナー4には厚み方向に貫通する亀裂が生じ、その亀裂を通って冷却水通路5に圧力媒体ガスが漏れ出ることになる。そこで、万一の円筒状ライナー4の破損に備えて、冷却水通路5に十分な噴出し容量を有する安全弁を設けておけば、大規模破損にまで進行する前に、圧力媒体ガスのリークという安全な状態にて前記亀裂の発生を検知して、装置運転を非常停止することが可能である。
前記の実施形態では、隙間嵌めを行うようにしたが、これに代えて、円筒状ライナーを低温に保持して冷嵌めを行って、円筒状内筒内に円筒状ライナーを嵌入するようにしてもよい。冷嵌め構造とした場合、円筒状ライナーは、冷却水通路に油圧をかけること等により、その抜き取りが可能である。
図5は本発明にかかる円筒状ライナーの他の例を示す図である。
図5に示すように、この円筒状ライナー14は、その外周面に、冷却水通路用凹部として長手方向に沿って延びる螺旋状溝14bを有している。この円筒状ライナー14は、隙間嵌め、又は冷嵌めにより、円筒状内筒2内に嵌入される。この円筒状ライナー14によると、前記の円筒状ライナー4とは違って機械加工品となるので、寸法公差が小さく円筒状内筒2への嵌入作業性が向上すること、溶接部のない無垢の部材であるので、その寿命が延びること、等の利点がある。
本発明の一実施形態による線巻式圧力容器の構成を示す縦断面図である。 図1に示す線巻式圧力容器の横断面を示す図である。 図1に示す線巻式圧力容器の横断面の一部を示す図である。 図1に示す線巻式圧力容器の円筒状ライナーを説明するための図である。 本発明にかかる円筒状ライナーの他の例を示す図である。 熱間等方圧加圧装置に備えられた従来の線巻式圧力容器を示す縦断面図である。 図6における線巻式圧力容器の要部を示す横断面図である。
符号の説明
1…容器胴
2…円筒状内筒
2a…フランジ
3…ピアノ線巻層
4…円筒状ライナー
4a…フラットバー
4b…冷却水通路用凹部
5…冷却水通路
6…ライナー抜止め部材
7…下部マニホールド
7a…冷却水室
7b,7c…シール部
8…上部マニホールド
8a…冷却水室
8b,8c…シール部
14…円筒状ライナー
14b…螺旋状溝

Claims (3)

  1. 円筒状内筒と、この円筒状内筒の外周面に張力を付与して高耐力線材を巻き付けてなる高耐力線材巻層と、前記円筒状内筒の過熱防止用の冷却水通路とを備え、被処理物を高温高圧処理するための線巻式圧力容器において、
    前記円筒状内筒内に、その外周部に冷却水通路用凹部を有する円筒状ライナーが嵌脱可能に嵌入され、前記円筒状内筒の内周面と前記冷却水通路用凹部との間に前記冷却水通路が形成されていることを特徴とする線巻式圧力容器。
  2. 前記円筒状ライナーが、その外周面に、長手方向に沿って延びる複数の狭幅長尺部材が円周方向に所定間隔を隔てて接合されたものであり、隣り合う前記狭幅長尺部材同士の隙間部分によって長手方向に沿って延びる前記冷却水通路用凹部を形成したものであることを特徴とする請求項1記載の線巻式圧力容器。
  3. 前記円筒状ライナーが、その外周面に、前記冷却水通路用凹部として長手方向に沿って延びる螺旋状溝が溝加工されたものであることを特徴とする請求項1記載の線巻式圧力容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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