JP2009161869A - ポリエステル糸条 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 球状微粒子を均一に0.1〜10.0質量%含有する成分が少なくとも横断面外側部分に配される共に、当該成分の複合比率が55.0%以上である繊維から構成されるポリエステル糸条。本発明では、特に、前記繊維が球状微粒子を含有する成分のみからなる態様が好ましい。
【選択図】 なし
Description
(1)球状微粒子を均一に0.1〜10.0質量%含有する成分が少なくとも横断面外側部分に配される共に、当該成分の複合比率が55.0%以上である繊維から構成されることを特徴とするポリエステル糸条。
(2)前記繊維が、球状微粒子を均一に0.1〜10.0質量%含有する成分のみからなることを特徴とする上記(1)記載のポリエステル糸条。
(3)球状微粒子が、シリカ微粉末及び/又はフッ素化合物からなる微粉末であることを特徴とする上記(1)又は(2)記載のポリエステル糸条。
(4)球状微粒子の平均一次粒径が、繊維直径に対し0.002〜0.300倍であることを特徴とする上記(1)〜(3)いずれかに記載のポリエステル糸条。
(5)球状微粒子の平均一次粒径が、1.0〜10.0μmであることを特徴とする上記(1)〜(4)いずれかに記載のポリエステル糸条。
まず、光学顕微鏡を用いて、染色加工後の織編物から抜き取ったポリエステル糸条の断面写真を撮影した。次に、糸条を構成する繊維20本につき、当該成分の繊維断面積中に占める面積比率を撮影写真から求め、これらの平均値を当該複合比率とした。
まず、光学顕微鏡を用いて、染色加工後の織編物から抜き取ったポリエステル糸条の断面写真を撮影し、糸条を構成する繊維20本につき直径を求め、その平均を繊維直径とした。これを基に、球状微粒子平均一次粒径の繊維直径に対する比R(R=平均一次粒径/繊維直径)を算出した。
まず、市販のマイクロスコープを用いて、染色加工後の織編物から抜き取ったポリエステル糸条の断面写真を撮影した。次に、繊維横断面において内側部分と外側部分とが剥離しているか撮影写真を観察し、その結果を下記3段階で評価した。
○:剥離が確認できなかった。
△:剥離がわずかに確認できた。
×:剥離が散見された。
まず、走査型電子顕微鏡を用いて、染色加工後の織編物から抜き取った繊維の表面に形成された突出部30箇所を撮影した。次に、撮影された画像をコンピューターにより解析し、これらの平均値を当該突出部の高さとした。
一方、突出部の密度については、同様に走査型電子顕微鏡を用いて、同繊維表面の異なる10箇所につき10μm四方あたりの突出部の個数を数え、これらの平均値を当該突出部の密度とした。
撮影対象を突出部に代えて陥没部とする以外は、突出部の高さを測定する手段と同様に行い、当該陥没部の深さを求めた。
一方、陥没部の密度についても、撮影対象を突出部に代えて陥没部とする以外は、突出部の場合と同様に行い、当該陥没部の密度を求めた。
まず、底面積が50cm2、質量が1kgであるスライダーの底面に染色加工後の織編物を取り付けた後、擬似皮膚として予め準備した牛革シートの上に、織編物を取り付けた面が接するように載置した。次に、引張試験機を用いて、このスライダーを水平方向に500mm/分で移動させたときの負荷を測定し、得られた測定値をスライダーの質量で除して、当該織編物の滑り性とした。
染色加工後の織編物につき、鮮明性、白ボケ感の有無を目視で総合判定し、その結果を優(◎)から劣(×)の4段階で評価した。
平均一次粒径2.60μmの球状シリカ微粉末を1.5質量%含有する、極限粘度0.58のPETを、通常の方法に準じて乾燥した後、押出機に供給し、紡糸温度292℃で溶融紡糸した。そして、紡糸された糸条束を空気流により冷却した後、オイリング装置を通過させることで糸条束に油剤を0.5質量%付着させた。その後、糸条束を集束ガイドに導いて集束させ、交絡処理の後、紡糸速度3250m/分で引取って、126dtex36fの未延伸糸を得た。
実施例1で用いた球状シリカ微粉末含有PETと、極限粘度0.58のPETとを複合紡糸型押出機に供給して、紡糸温度292℃で溶融し、前者が鞘に後者が芯に配されるように設定された紡糸口金を用いて溶融紡糸した。そして、紡糸された糸条束を空気流により冷却した後、オイリング装置を通過させることで糸条束に油剤を0.5質量%付着させた。その後、糸条束を集束ガイドに導いて集束させ、交絡処理の後、紡糸速度3250m/分で引取って、126dtex36fの未延伸糸を得た。
染色加工におけるアルカリ減量加工を省く以外は、実施例1と同様にして織物を得た。
球状シリカ微粉末を含有するPETの複合比率を60.0%に代えて50.0%とする以外は、実施例2と同様にして84dtex36fのポリエステル糸条、並びにこの糸条を用いた織物を得た。
平均一次粒径2.60μmの球状シリカ微粉末に代えて平均一次粒径2.00μmの球状でないポリスルフォン微粉末を用いる以外は、実施例1と同様にして84dtex36fのポリエステル糸条、並びにこの糸条を用いた織物を得た。
Claims (5)
- 球状微粒子を均一に0.1〜10.0質量%含有する成分が少なくとも横断面外側部分に配される共に、当該成分の複合比率が55.0%以上である繊維から構成されることを特徴とするポリエステル糸条。
- 前記繊維が、球状微粒子を均一に0.1〜10.0質量%含有する成分のみからなることを特徴とする請求項1記載のポリエステル糸条。
- 球状微粒子が、シリカ微粉末及び/又はフッ素化合物からなる微粉末であることを特徴とする請求項1又は2記載のポリエステル糸条。
- 球状微粒子の平均一次粒径が、繊維直径に対し0.002〜0.300倍であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のポリエステル糸条。
- 球状微粒子の平均一次粒径が、1.0〜10.0μmであることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のポリエステル糸条。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007340280A JP2009161869A (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | ポリエステル糸条 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007340280A JP2009161869A (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | ポリエステル糸条 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009161869A true JP2009161869A (ja) | 2009-07-23 |
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ID=40964798
Family Applications (1)
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JP2007340280A Pending JP2009161869A (ja) | 2007-12-28 | 2007-12-28 | ポリエステル糸条 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009161869A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58180613A (ja) * | 1982-04-09 | 1983-10-22 | Kuraray Co Ltd | 微粒子分散ポリエステル系繊維及びその製造法 |
JPH08188923A (ja) * | 1994-12-27 | 1996-07-23 | Kanebo Ltd | 表面に凸部を有する芯鞘型複合繊維 |
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2007
- 2007-12-28 JP JP2007340280A patent/JP2009161869A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS58180613A (ja) * | 1982-04-09 | 1983-10-22 | Kuraray Co Ltd | 微粒子分散ポリエステル系繊維及びその製造法 |
JPH08188923A (ja) * | 1994-12-27 | 1996-07-23 | Kanebo Ltd | 表面に凸部を有する芯鞘型複合繊維 |
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