JP2009159208A - 緊急通報・車両状況把握システム - Google Patents

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Abstract

【課題】緊急通報スイッチの設置場所が固定されているため、緊急時に満員等で動けない、迷惑行為者の目前で緊急通報の行為をすることが難しい等の理由で容易に操作できない上に、いたずらによる操作スイッチ操作では、誰が行ったかを判断できないためいたずら防止ができないといった課題があった。また、車内の状況を把握する手段も容易ではなかった。
【解決手段】乗客が保持する携帯端末H1−Aから第二の無線手段K1により緊急通報を無線で送信し、車両11内の無線装置1−Aから1−Cが受信し、扉固有IDM5と携帯端末の特定番号K4を付与して、車両サーバ11−Aに通知し、さらには乗務員のいる列車サーバ3および指令局にある情報提供サーバ1に通知することでどこからでも即座に通知が確実におこなえ、特定番号から誰かを特定できるためにいたずら防止も可能である緊急通報・車両状況把握システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動を伴う列車や地下鉄などの携帯電話の電波が届き難い車両において、公衆回線網と接続する無線機能と異なる車両内専用の無線装置を利用して、安定して緊急時および車内の状況把握する緊急通報・車両状況把握システムに関するものである。
従来の列車無線システムにおける非常時の通話方法としては、乗客が非常事態を発見してそれを緊急通報スイッチにより乗務員に通報したとき、これに乗務員が即応しなかった場合は、即座に連絡ができないというような内容があった。
また、緊急通報スイッチの通報に即応しない場合には、その通報が直接中央指令所へ迅速に伝えられるように転送する列車無線システムがあり、例えば、図4に示すシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
図4において、列車の軌道に沿って配置された基地局301、302、…30nと、車庫に設けられた基地局400と、光ネットワーク200と、中央指令所100と、軌道沿いに設置されたLCXケーブル(漏洩同軸ケーブル)801、802、…80nと、列車901、902とから構成される。
列車901、902内は、列車の乗務員室に設けられた車上局911、912や操作盤921〜924の他に、各車両に緊急通報装置931〜934、車内放送用スピーカ941〜944等を設けている。
さらに軌道沿いや車庫の施設としては、駅モニタ501〜50n、信号扱所指令操作盤601〜60n、車庫指令操作盤700等を設けている。
運転中の列車に搭載された車上局910又は保守員の携帯する保守携帯機は近くのLCXケーブル(漏洩同軸ケーブル)との間で無線回線を形成することで、基地局801〜80nのいずれかを経由して中央指令所との通信回線が形成される。また、車庫内の列車に搭載された車上局912は、車庫内をその通信エリアとする基地局400に設けられたアンテナとの間で無線回線を形成し、基地局400経由で中央指令所100との通信回線が形成される構成としている。
以下に、その動作について説明する。
乗客が非常事態を発見して緊急通報スイッチ931を押した場合に、乗務員が即応しない際、車上局911が緊急通報を送ってきた緊急通報装置931と中央指令所100とを非常系チャネルで接続して緊急通報を中央指令所100へ転送する。これによって緊急通報が中央指令所100の運転指令員に伝えられ、非常事態を発見した乗客と中央指令所の運転指令員との通話が可能となる。従って設定時間経過後には非常事態の発生とその内容を運転指令員は乗客から直接聞くことができる。そこで運転指令員は関係各所を緊急呼び出しして非常事態への対処を行ことができる。
この方法により、緊急時に乗務員との連絡が即座に取れない場合に、中央指令所と直接接続することで、緊急事態を即座に通知することができる。
特開2005−142990号公報
しかしながら、上述した列車無線システムでは、緊急通報スイッチの設置場所が固定されているため乗客が移動して押す必要があり、緊急時に満員等で動けない場合や、さらには、車内で迷惑行為がおこなわれている場合に、迷惑行為者の目前で緊急通報の行為をすることが難しい場合もあり、目立った行為となるスイッチ操作が容易にできない問題もあった。
また、列車内で緊急通報スイッチをどこで誰が押したかを確認できないため、緊急時に場所を特定し難いという課題や誰が押したかを特定できないためにいたずらによるスイッチ操作が発生するという課題もあった。さらに、列車自体が高速度で移動するためにPHS網では通信が不可能であり、位置検出が不可能である。また、携帯電話網における通信では位置検出の精度が数百m単位の範囲で列車かどうかの判断も難しい。例えGPSで検出した場合でも数十mの範囲の精度であるため、どの車両のどの扉付近までの検出はできない。また、通報後も列車自体が移動しているため列車の車両内の携帯端末を一度の通報信号で通知できないという不確実な状況であった。
また、列車が地上ある場合や地下内で駅に停車している場合には、携帯端末の電波圏内のためインターネット網を利用した情報サービスや緊急通報をおこなうことも可能であるが、地下内の駅ホーム以外にある場合には、電波圏外にあるためインターネット網や電話による通報ができないという課題もあった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、乗客個人がそれぞれ保持する携帯端末に搭載した公衆回線網と接続する無線機能とは異なる第二の無線手段により、即座に車両内の無線装置へ通報でき、通報時に車両内の複数の無線装置の中から最も近い場所を特定することができるため通報場所を即座に詳細に特定判断でき、また、携帯端末の特定番号を付加して通報するためいたずらによる通報の場合は、いたずらした乗客を特定することが簡単にできるためいたずらの抑制をすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、利用者が所持する公衆回線網と接続する携帯端末と、電車の各車両に設けて前記携帯端末と公衆回線網とは異なる無線通信をおこなう複数の無線装置と、前記無線装置のデータを収集する車両サーバと、前記車両サーバと有線接続する列車サーバと、前記列車サーバと専用回線で接続する車両情報サーバとを備え、前記携帯端末は、公衆回線と接続する第一の無線手段と、前記無線装置との無線通信をおこなう公衆回線網とは異なる第二の無線手段と、緊急時に通報を行うための操作スイッチと、前記操作スイッチを押した際に携帯端末の特定番号を第二の無線手段の無線通信に付加する端末特定機能とを備え、前記無線装置は、前記携帯端末と無線通信する無線機能と、無線通信の受信電界強度から位置検出をおこなう位置検知機能と、車両の扉が閉状態で移動状態の時に定期的に同報通信をおこなう定期同報機能と、携帯端末が発した緊急情報を常時受信できるように継続して確認する緊急受信機能を備え、前記車両情報サーバは、携帯端末と無線装置との無線通信以外に携帯端末からインターネット接続で情報提供する情報提供機能を備える構成とした。
これによって、運行状態の車両内で、緊急状態が発生した場合であって、前記車両内の任意の場所から前記携帯端末が第二の無線手段の無線通信で緊急通報を携帯端末の特定番号とともに車両内の無線装置に発し、その第二の無線手段の受信信号レベルから複数の無線装置が位置検知機能により携帯端末の位置を特定し、車両サーバをおよび車両情報サーバへ前記携帯端末の位置情報を通報することができ、さらに、いたずらによる誤通報の抑制をおこなうことができる。
以上で説明したように、本発明によれば、携帯端末に搭載した公衆回線網とは異なる第二の無線手段と、列車車両内の複数箇所に設けた無線装置により、同一車両内の携帯端末の第二の無線手段の電波をどこからでも複数の無線装置が受信でき、その受信レベルからどの無線装置が最も近いかを位置検知機能により確認することができ、どこに携帯端末があるかを判断することができることで、緊急通報を即座に乗務員および指令局へ通知でき、車両内の乗務員および指令局の局員が即座に通報場所へ正確に駆けつけることができる。
また、高速度で移動している列車であっても各車両内の無線装置が第二の無線手段を搭載した携帯端末と同じ車両内に存在するために正確に第二の無線手段の電波を受信することができ、列車が高速度で移動中や携帯電話やPHSの電波の届かない地下内を移動中であっても検出することができる。
また、携帯端末の特定番号を付加して緊急通報を発することで、通報者を特定できるため、通報がいたずらかどうかを確認することができるために、通報者がいたずらに誤報をおこなう行為を抑制することができ、いたずらなどによる誤報を抑制することができる。
従って、緊急性と場所特定、いたずら防止、車両内の安定した無線による通報ができ、従来の緊急通報をより信頼性、品質の向上をすることができる。
第1の発明は、利用者が所持する公衆回線網と接続する携帯端末と、電車の各車両に設けて前記携帯端末と公衆回線網とは異なる無線通信をおこなう複数の無線装置と、前記無線装置のデータを収集する車両サーバと、前記車両サーバと有線接続する列車サーバと、前記列車サーバと専用回線で接続する車両情報サーバとを備え、前記携帯端末は、公衆回線と接続する第一の無線手段と、前記無線装置との無線通信をおこなう公衆回線網とは異なる第二の無線手段と、緊急時に通報を行うための操作スイッチと、前記操作スイッチを押した際に携帯端末の特定番号を第二の無線手段の無線通信に付加する端末特定機能とを備え、前記無線装置は、前記携帯端末と無線通信する無線機能と、無線通信の受信電界強度から位置検出をおこなう位置検知機能と、車両の扉が閉状態で移動状態の時に定期的に同報通信をおこなう定期同報機能と、携帯端末が発した緊急情報を常時受信できるように継続して確認する緊急受信機能を備え、前記車両情報サーバは、携帯端末と無線装置との無線通信以外に携帯端末からインターネット接続で情報提供する情報提供機能を備えることにより、前記携帯端末の第二の無線手段は、前記操作スイッチが押された場合に、携帯端末の特定番号を付加して送信し、複数の無線装置が受信した際に、位置検知機能により最も携帯端末に近い無線装置の場所を車両サーバが特定し、列車サーバへ通知する。
これによって、列車の緊急事態や車内の迷惑行為があった場合でも、緊急通報スイッチのような特定場所でしか操作できないということが無く、携帯端末からメールの操作間隔で人から気付かれずに行える安心安全性を向上するとともに携帯端末の端末特定機能である特定番号を通知することでいたずらによる誤通知を防止することができる。
さらに車内の複数箇所に無線装置を設け、携帯端末の第二の無線手段からの電波を確実に受信できることから緊急通知の信頼性を向上するとともにどの場所で操作したかを列車の高速度による移動中や地下鉄などの地下に居る場合のような第一の無線手段の電波が届き難い状況でも同一車両内の第二の無線手段による無線通信であるため、無線の電界強度と無線装置の設置位置から容易に判断でき、発生場所の特定と緊急時の駆けつけが確実にできる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、携帯端末が緊急通報を発生する場合に、第二の無線手段の緊急通報信号の送信レベルを可変させて無線通信をおこなう可変手段を備えることにより、前記可変手段は、定期的な第二の無線手段の通信時の送信レベルよりも緊急通報時に大きくして送信する。
これによって、緊急通報の操作がおこなわれた際に、列車内の無線装置が確実に受信できる信頼性の高い緊急通報システムを提供できる。
第3の発明は、特に、第1の発明において、車両サーバが、列車内の無線装置が携帯端末の第二の無線手段に対して定期的に同報通信をおこない、データ収集する車両内の携帯端末の利用者数を把握する照合手段を備えることにより、前記照合手段は、前記照合手段は、複数の無線装置が得た同報通信結果から車両内の携帯端末数および車両内の位置情報を収集する。
これによって、同報通信を全ての無線装置が受信できない場合であっても、車内における携帯端末数を正確に把握することができるとともに各車両毎の携帯端末利用者数を把握することができ列車のどの車両にどれだけの乗客が存在するかを推定することができる。さらには、列車サーバから車両情報サーバへ情報を集めることにより、車内の乗客へは無線機能により携帯端末の電波状況が悪い中でも車内の乗客数や安全情報を提供することができるとともに乗車していない携帯端末利用者へ列車情報および車内の乗客数や安全情報を通知もしくはインターネット網からのアクセスで提供することができる。
第4の発明は、特に第1から第3のいずれかの発明において、前記携帯端末が、GPS(Global Positioning System)機能と、インターネット接続機能と、位置照合機能とを備えたことにより、前記位置照合機能が、携帯端末を利用する利用者が駅構内に位置していると判断した場合のみ、インターネット接続機能で車両情報サーバへ接続を許可する。
これによって、車内の安全、乗車数、乗客の位置を外部の人から容易に確認できないようにすることができ、より安心安全を確保できるとともに列車利用をする意思のある乗客は、駅ホームという場所で利用でき、次列車の列車状況を事前に知ることができるという利便性に優れたシステムを提供することができる。
第5の発明は、特に第1から第3のいずれかの発明において、無線装置を各車両の扉に設け、各無線装置に各扉の固有IDを保持することにより、各無線装置に決められた固有IDから緊急時および状況把握(車内温度、人員数等)時に、どの列車のどの車両の扉であるかを即座に特定できる。
第6の発明は、特に、第1の発明において、携帯端末の端末特定機能を携帯電話の電話番号とすることにより、緊急通報者が誰であるかを記録することができ、乗務員や指令局員へ誰からの通報であるかを容易かつ正確に通報できるとともに、いたずらによる誤報があった場合でも電話番号により通報者を特定できるため、いたずら防止ができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の緊急通報・車両状況把握システムの構成図を示すもので、図2(a)は乗客が保持する携帯端末の構成図を示すもので、図2(b)は各車両に設
置する無線装置の構成図を示すもので、図3は緊急通報・車両状況把握システムのひとつの車両内を詳細図として示したものである。
図1において、この例では、列車をn両編成の車両11から車両1nまでとし、車両11内の扉D1−AからD1−Cと、その扉の固有IDM5を付与された無線装置1−Aから1−Cが、多数の乗客の内、乗客が保持する携帯端末H1−AおよびH1−Bと通信をおこない、扉D1−AからD1−C付近に設けられ、車両サーバ11−Aと有線にて接続されデータ収集をおこなう構成である。また、同様の構成がそれぞれの車両12から1nまで構成されている。
各車両11から1nまでの列車サーバ11−Aから1n−Aからのデータを収集する利列車全体の列車サーバ3が車両1nに設置され、列車サーバ3から列車の軌道に敷設された電鉄会社の専用回線2を経由して指令局にある情報提供サーバ1に接続され、情報提供サーバ1内に各列車から収集されたデータを分析し提供する情報提供機能4を設ける。
情報提供サーバ1はインターネット網1−Bに接続され、外部にあるPC(パソコン)や携帯端末(携帯電話等)からアクセスできるシステム構成とする。
図2(a)においては、乗客が保持する携帯端末H1−Aの構成図を示すものである。携帯端末H1−Bおよび別の車両にいる携帯端末H2−AおよびH2−BからHn−AおよびHn−Bも同様の構成である。
携帯端末H1−Aは、車両内の無線装置と公衆回線網と異なる無線通信をおこなうための第二の無線手段K1と、第二の無線手段K1の送信レベルを可変する可変手段K5と、緊急時に操作を行う操作スイッチK3と、携帯端末の特定番号である携帯電話番号K4を保持し、GPS機能K7と、GPS機能から携帯端末H1−Aが位置する位置情報から位置を照合する位置照合機能K8と、携帯端末の公衆回線網と接続する第一の無線手段K9インターネット網にアクセス可能なインターネット接続機能とから構成する。それらを制御する制御機能K2とから構成する。
図2(b)においては、車両11内に設けている無線装置1−Aの構成図を示すものである。無線装置1−Bおよび1−Cと、別の車両にある無線装置2−Aからn−Cも同様の構成である。
無線装置1−Aは、乗客が保持する携帯端末と通信をおこなうための無線機能M1と、その内部に無線通信の受信電界強度から送信元の携帯端末の位置を検出する位置検知機能M6と、定期的に携帯端末に対して同報通信をおこなう定期同報機能M3と、緊急通報による信号を受信する緊急受信機能M4と、それらを制御する制御機能M2と、列車内の扉の固有IDを保持する固有IDM5から構成する。
図3においては、車両11内の詳細を示す構成図である。また、別の車両12から1nに付いても同様の構成である。
車両サーバ11−Aには、無線装置1−Aから1−Cがおこなう同報通信の結果、車両内に存在する携帯端末を把握する照合を行う照合手段S1と、無線装置1−Aから1−Cが携帯端末H1−AおよびH1−Bとおこなう定期同報通信や緊急通報による無線通信R1からR4から構成する。その他の構成は図1と同じであるため省略する。
次に、このような構成の緊急通報・車両状況把握システムの動作、作用について説明する。
ここで、携帯端末H1−AおよびH1−Bは、携帯電話とし、特定番号K4は携帯端末の携帯電話番号として説明する。乗客が保持する携帯端末は複数存在するがここでは、動作説明を2台の端末として説明するが、乗客全員が保持している場合でも同じである。
まず、図1および図2(a)に示す車両11内に居る乗客が緊急を通知したい場合に場所に関わらず、保持する携帯端末H1−Aの操作スイッチK3を操作する。携帯端末H1−Aの制御機能K2は、操作スイッチK3の入力により、可変手段K5を緊急通知用の最大送信レベルに設定し、第二の無線手段K1により送信をおこなう。
次に、図3に示す携帯端末H1−Aの第二の無線手段K1が送信した無線R1およびR2は付近の無線装置1−Aおよび1−Bに電波が到達し、無線装置1−Aで受信レベルが高く、無線装置1−Bで受信レベルが低く、無線装置1−Cには検知できないレベルである。その受信レベルを位置検知機能M6が携帯端末H1−Aの位置を検出する。その結果、それぞれの無線装置は扉の固有IDM5を付加し、受信情報とともに車両サーバ11−Aへ通知する。
収集する車両サーバ11−Aは、それぞれの扉D1−AからD1−Cの固有IDM5を付加されたどの無線装置付近から送信されたか、また、発信した携帯端末の特定番号K3を照合手段S1により判定する。
次に、図1に示すそれぞれの車両サーバ11−Aから1n−Aから列車サーバ3にデータを収集し、列車サーバ3の情報を乗車している乗務員に通知すると同時に、列車専用回線2を経由して指令局にある情報提供サーバ1に通知され、指令局でどの列車のどの車両のどの扉付近で緊急通報がされたかを把握する。
このように携帯端末H1−Aに第二の無線手段K1と操作スイッチK3を設け、さらに列車車両内に無線装置を設けることで、列車の高速移動中や地下の場合においても緊急通報を列車車両内のどこからでも容易におこなうことができ、さらに、どこの車両のどの扉付近から通報されたかを複数の無線装置が位置検知機能M6により受信レベルから容易で迅速かつ確実に把握することができる。さらに車両内で迷惑行為である例えば暴力行為や痴漢行為を行う人に知られないように緊急通報を携帯端末から行うことが誰にでもでき、治安向上とともに迷惑行為防止をすることができる。
また、不特定の人が緊急通報を行うことができるが、通報時に必ず携帯端末の特定番号K3を第二の無線手段K1の通信に付与して通報することで、いたずらによる通報を行った人をすぐに特定でき、どこからいたずら通報したかを把握できることで、いたずら行為を抑制することができる。
次に、無線装置1−Aからn−Cが携帯端末向けに第二の無線手段K1と同じ無線機能M1で定期的な同報通信を送信し、車両内の情報を提供する場合を説明する。
まず、車両内の無線装置1−Aから無線装置n−Cの定期同報機能M3がそれぞれ同報通信で車両内にいる携帯端末H1−AからHn−Aに信号を送信する。その同報信号を受信した携帯端末H1−AからHn−Aは、特定番号K3を付与して第二の無線手段K1が順番に無線通信R1からR4として返信する。
その無線通信R1からR4を受信する無線装置H1−AからH1−Cは、それぞれの携帯端末からの特定番号K3および受信レベルを無線機能M1で測定し、車両サーバ11−Aに通知する。車両サーバ11−Aは、無線装置H1−AからH1−Cからの受信データ
から異なる特定番号の数量および受信レベルの大きさで無線装置のどの付近に携帯端末がそれぞれ存在するかを照合手段S1で判定する。
例えば、受信レベルの高いR1と低いレベルのR2では同じ携帯端末H1−Aから異なる無線装置1−Aおよび1−Bが受信される。この場合に車両サーバ11−Aに収集されるデータでは、同じ携帯端末H1−Aから2度信号が集まってくるが、照合手段S1は各無線装置1−Aおよび1−Bの位置検知機能M6で得られた受信信号からレベルの大きい無線装置1−Aの無線通信R1を取得データとして扱い、車両11の扉D1−A付近に携帯端末H1−Aが居ると判定する。
各車両の車両サーバ11−Aから1n−Aの照合手段S1で判定した各車両に存在する携帯端末の情報および位置を列車サーバ3および列車専用回線2を経由して情報提供サーバ1に収集する。その情報提供サーバ1では、収集された携帯端末の情報および位置情報を分析して、各列車の携帯端末を保持している乗客数や車両毎の乗客数、扉毎の乗客数および緊急通報情報を情報提供機能4により、インターネット網1−Bを介して車両外からのアクセス可能な情報提供をおこなう。
携帯端末H1−Aが車両外から情報提供サーバ1へアクセスをおこなう場合には、携帯端末H1−Aの公衆回線網に接続し、データ通信及び音声通信などをおこなう第一の無線手段K9を利用し、GPS機能K7により携帯端末H1−Aの位置を把握し、インターネット接続機能K6で情報提供サーバ1アクセスした際、列車の運営する駅構内またはホーム内に位置するGPS機能K7の位置データであるかを情報提供サーバ1に通知し、情報提供サーバ1が位置情報を確認した確認データを位置照合機能K8が受信した場合にのみアクセスが許可される。従ってGPS機能K7で駅構内やホーム以外の場所から携帯端末H1−Aから情報提供サーバ1へアクセスを試みても、情報提供サーバ1から確認データを授受できないため、位置照合機能K8によりアクセスできない。
このように携帯端末H1−AにあるGPS機能K7を用い、位置照合機能K8を設け、情報提供機能4を情報提供サーバ1に設けることで、携帯端末H1−4を保持する乗客が本当に乗車する意思のある駅やホームに居る場合にのみ、アクセスを許可し、指定した列車の車内の情報提供を受けることができる。
このようにすることで列車を利用する意思のある人が駅やホームに居る時に情報提供を限定することで、列車内の情報を容易に悪用されないようにする情報漏洩の防止ができ、利用する意思のある乗客には、自身が乗車したい列車の車内情報である例えば、混雑度や迷惑行為などが容易に把握でき、乗車時に乗車する扉の位置や乗車を見合わせ、路線を変更することも可能である。
なお、携帯端末を特定する端末特定機能を携帯電話番号としているが、端末自身にある製造番号や携帯電話会社が決めている端末番号であっても特定が可能である。
また、携帯端末H1−Aの緊急通報用の操作をおこなうスイッチを操作スイッチK3としたが、特別に設けるのではなく携帯端末H1−Aの操作キーを利用して緊急通報をおこなう操作としても同じであり、携帯端末H1−Aの操作画面上にタッチパネルを利用しておおこなっても同じである。
なお、本実施の形態で説明した手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線
を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
また、本実施の形態では携帯端末H1−Aを携帯電話として説明しているが、定期券やクレジットカード、携帯情報端末、ICカード、携帯音楽プレーヤ、携帯パソコンなどに搭載することでも有効である。
本実施の形態で説明した無線の受信レベルは受信受信電界強度をRSSI(Received Signal Strength Indicator)を用いておこなうことであっても同様である。
また、無線通信は、携帯端末である携帯電話に使用する電波以外の無線であって、例えば、特定小電力無線、微弱無線、無線LAN、Bluetooth、Zigbee等の無線を使用するものである。
以上のように、本発明は、限られた空間内で安定した無線通信を利用することで利用者に安心した操作と信頼性の高いシステムを提供し、いたずらの抑制とともにセキュリティの向上、緊急時の即時対応を実現できる。
これは最近の列車内に起こる迷惑行為に限らず、ビルやスーパーなどの人の集まる場所で限られた空間内に人が多く集まり、地下などで携帯電話の圏外が発生するような場所でも安心して利用できるだけでなく、即時性や応答性を必要とするセキュリティ、非常時通報にも利用でき、ビル、工場のような産業用途の機械や設備の通信機器への用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1の緊急通報・車両状況把握システムの構成図 (a)本発明の実施の形態1の携帯端末の構成図、(b)本発明の実施の形態1の無線装置の構成図 本発明の実施の形態1の車両内の詳細構成図 従来の列車無線システムにおける構成図
符号の説明
1 情報提供サーバ
2 列車専用回線
3 列車サーバ
4 情報提供機能
1−A、1−B、1−C〜1n−A、1n−B、1n−C 無線装置
11〜1n 車両
11−A〜1n−A 車両サーバ
D1−A、D1−B、D1−C〜Dn−A、Dn−B、Dn−C 扉
H1−A、H1−B〜Hn−A、Hn−B 乗客の保持する携帯端末
K1 無線手段
K2 制御機能
K3 操作スイッチ
K4 携帯端末の特定番号(携帯電話番号)
K5 可変手段
K6 インターネット接続機能
K7 GPS機能
K8 位置照合機能
M1 無線機能
M2 制御機能
M3 定期同報機能
M4 緊急受信機能
M5 固有ID
S1 照合手段
R1、R3 無線装置から近い通信
R2、R4 無線装置から遠い通信
100 中央指令所
101 中央制御装置
102 運転指令操作盤
200 光ネットワーク
301、302、30n、400 基地局
501、502、503、504、50n 駅モニタ
601、602、60n 信号扱所指令操作盤
700 車庫指令操作盤
801、802、80n 基地局
901、902 列車
911、912 車上局
921、922、923、924 操作盤
931、932、933、934 緊急通報装置
941、942、943、944 車内放送用スピーカ

Claims (6)

  1. 利用者が所持する公衆回線網と接続する携帯端末と、電車の各車両に設けて前記携帯端末と公衆回線網とは異なる方式の無線通信をおこなう複数の無線装置と、前記無線装置のデータを収集する車両サーバと、前記車両サーバと有線接続する列車サーバと、前記列車サーバと専用回線で接続する車両情報サーバとを備え、
    前記携帯端末は、公衆回線と接続する第一の無線手段と、前記無線装置との無線通信をおこなう公衆回線網とは異なる第二の無線手段と、緊急時に通報を行うための操作スイッチと、前記操作スイッチを押した際に携帯端末の特定番号を第二の無線手段の無線通信に付加する端末特定機能とを備え、
    前記無線装置は、前記携帯端末と無線通信する無線機能と、無線通信の受信電界強度から位置検出をおこなう位置検知機能と、車両の扉が閉状態で移動状態の時に定期的に同報通信をおこなう定期同報機能と、携帯端末が発した緊急情報を常時受信できるように継続して確認する緊急受信機能を備え、
    前記車両情報サーバは、携帯端末と無線装置との無線通信以外に携帯端末からインターネット接続で情報提供する情報提供機能を備え、
    運行状態の車両内で、緊急状態が発生した場合であって、前記車両内の任意の場所から前記携帯端末が第二の無線手段の無線通信で緊急通報を携帯端末の特定番号とともに車両内の複数の無線装置に発し、その第二の無線手段の受信信号レベルから各無線装置が携帯端末の位置を特定し、車両サーバおよび車両情報サーバへ前記携帯端末の位置情報を通報することを特徴とする緊急通報・車両状況把握システム。
  2. 携帯端末が緊急通報を発生する場合に、第二の無線手段の緊急通報信号の送信レベルを可変させて無線通信をおこなう可変手段を備えた請求項1記載の緊急通報・車両状況把握システム。
  3. 車両サーバが、列車内の無線装置が携帯端末の第二の無線手段に対して定期的に同報通信をおこない、データ収集する車両内の携帯端末の利用者数を把握する照合手段を備え、
    前記照合手段は、複数の無線装置が得た同報通信結果から携帯端末数および列車内の位置情報を収集することとした請求項1記載の緊急通報・車両状況把握システム。
  4. 携帯端末が、GPS(Global Positioning System)機能と、インターネット接続機能と、位置照合機能とを備え、
    前記位置照合機能が、携帯端末を利用する利用者が駅構内に位置すると判断した場合のみ、インターネット接続機能で車両情報サーバへの接続を許可するようにした請求項1から3のいずれか1項に記載の緊急通報・車両状況把握システム。
  5. 無線装置を各車両の扉に設け、各無線装置に各扉の固有IDを保持することで、緊急時および状況把握(車内温度、人員数等)時に、前記固有IDからどの列車のどの車両の扉であるかを即座に特定できるようにした請求項1から3のいずれか1項に記載の緊急通報・車両状況把握システム。
  6. 携帯端末の端末特定機能を携帯電話の電話番号とした請求項1記載の緊急通報・車両状況把握システム。
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