JP2009159109A - 自動撮像装置及び自動撮像方法 - Google Patents

自動撮像装置及び自動撮像方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009159109A
JP2009159109A JP2007332985A JP2007332985A JP2009159109A JP 2009159109 A JP2009159109 A JP 2009159109A JP 2007332985 A JP2007332985 A JP 2007332985A JP 2007332985 A JP2007332985 A JP 2007332985A JP 2009159109 A JP2009159109 A JP 2009159109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gradient
imaging
automatic
unit
imaging apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007332985A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayasu Kon
孝安 今
Yasunori Kamata
恭則 鎌田
Kazunori Hayashi
和則 林
Yoichiro Sako
曜一郎 佐古
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2007332985A priority Critical patent/JP2009159109A/ja
Publication of JP2009159109A publication Critical patent/JP2009159109A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】地形等の周辺環境による影響を排除し、有意性の高い画像を自動的に撮影することが可能な自動撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像処理を自動的に実行する撮像処理部130と、撮像地点における、撮像レンズが相対する方向の勾配を検出する勾配検出部140と、勾配検出部140によって検出された勾配に基づいて撮像処理部130を制御する制御部110とを備える自動撮像装置100が提供される。勾配検出部140は、撮像地点の位置情報に基づいて勾配を検出することができる。あるいは、勾配検出部140は、利用者の頭部の上下方向に対する傾きを検出したり、撮像処理部130によって取得される撮影画像から所定の画像パターンが検出されるか否かを判定することにより、勾配を検出することができる。勾配検出時には、制御部110は、レンズ鏡筒のチルト制御や画角制御等を行うことにより、情報量の多い有意性の高い画像が撮影されるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動撮像装置及び自動撮像方法に関する。
カメラ等の撮像装置による静止画・動画撮影においては、撮影者がファインダー等を通して撮影対象を決定し、撮影状況を自ら確認して撮影画像のフレーミングを調整することによって、より情報量の多い画像が生成されるようにするのが通常である。このような通常の撮像装置に対し、利用者が意識することなく撮影を自動的に実行する自動撮像装置では、撮影が利用者の操作によらず実行されるため、上記のような撮影画像の調整を行うことができない。従って、撮影状況によっては必ずしも利用者の意図する画像を得ることができない場合がある。
例えば、自動撮像装置をストラップ等で利用者の身体に装着した状態で用いる場合、カメラの撮影方向は、基本的に重力方向に対し垂直な方向であるため、利用者が坂道を移動しながら撮影した場合、画像の情報量が少ないものとなることが多い。このように、撮影が実行される地点において傾斜がある場合、傾斜に応じて撮像装置を調整する必要が生じる。
上記のように傾斜がある地点において、その路面の傾斜角を算出するための様々な技術が考案されている。例えば、特許文献1及び2には、車両に搭載されたカメラによって撮影された画像に基づいて、道路の傾斜角を算出する技術が開示されている。算出された傾斜角は、ナビゲーション装置におけるマップマッチング処理や自車周辺の物体位置検出等に用いられている。
特開2006−275969号公報 特開2007−285851号公報
しかし、特許文献1及び2に記載されている傾斜角の算出方法は、いずれも車両に搭載されたカメラによって撮影された画像を用いることが前提となっているため、利用者が自分の身体に装着して用いるライフログカメラのような自動撮像装置には適用できない。
例えば、特許文献1に記載の方法では、車両の前方と後方にそれぞれ搭載されたカメラによって撮影された画像から車両前後での地面までの距離差を算出することにより車両傾斜角を算出し、算出した車両傾斜角で3Dジャイロセンサの検出結果より求めた傾斜角を補正して道路のみの傾斜角を求めている。したがって、進行方向の前方と後方の両方に対し撮像装置を設置する必要がある。
また、特許文献2に記載の方法では、車両後方に設置したカメラによって撮影された画像中における他車の位置に基づいて、傾斜角を算出している。しかし、自動撮像装置においては、撮影された画像中から必ずしも基準となるような物体が検出されるとは限らないため、特許文献2の方法では傾斜角を求めることができない。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、地形等の周辺環境による影響を排除し、有意性の高い画像を自動的に撮影することが可能な、新規かつ改良された自動撮像装置及び自動撮像方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、撮像処理を自動的に実行する撮像処理部と、撮像地点における、撮像レンズが相対する方向の勾配を検出する勾配検出部と、勾配検出部によって検出された勾配に基づいて撮像処理部を制御する制御部と、を備える自動撮像装置が提供される。
かかる構成により、勾配のある地点において撮像を行った場合であっても、撮像地点の地形等に影響されることなく、情報量の多い画像を自動的に撮影することが可能となる。
また、撮像地点の位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、勾配検出部は、位置情報取得部により取得された位置情報に基づいて勾配を検出するようにしてもよい。さらに、上記位置情報は、撮像地点の高度情報を含むものであってもよい。
また、任意の地点における高度または勾配に関する情報を含む地理情報データベースをさらに備え、勾配検出部は、位置情報取得部により取得された位置情報を用いて地理情報データベースから撮像地点における高度または勾配についての情報を取得し、取得された情報に基づいて勾配を検出するようにしてもよい。
また、勾配検出部は、利用者の頭部の上下方向に対する傾きを検出することにより勾配を検出するようにしてもよい。利用者の頭部の傾きは、利用者の頭部に加速度センサを装着し、加速度センサによって検知される鉛直方向の加速度と利用者の進行方向、即ち自動撮像装置の撮像レンズが相対する方向の加速度を用いて算出されるようにしてもよい。
また、勾配検出部は、撮像処理部によって取得される撮影画像から所定の画像パターンが検出された場合に、勾配があることを検出するようにしてもよい。例えば、撮影画像から空や地面に該当する画像パターンの領域が一定の割合以上検出された場合、撮像地点に勾配があると判断するようにしてもよい。
また、制御部は、勾配検出部によって検出された勾配に応じて撮像画面の垂直方向に対するレンズ鏡筒の傾きを制御するようにしてもよい。これにより、例えば、利用者が、下り坂等において撮像を行う場合、レンズ鏡筒が下向きになるようにチルト制御を行うことにより、より情報量の多い画像を撮影することができるようになる。
また、制御部は、勾配検出部によって検出された勾配に応じて撮像画面の垂直方向に対する画角を制御するようにしてもよい。これにより、通常の状態で撮影を行った場合には撮影画面に含まれない部分の領域も撮影することができるため、撮影画像の情報量をより高めることができる。
また、制御部は、勾配検出部によって検出された勾配に応じて撮像画面の中の切り出し位置を決定し、決定された切り出し位置に基づいて切り出された画像を撮影画像とするようにしてもよい。これにより、撮像素子によって得られた画像の中から情報量の多い部分だけを抽出して撮影画像として保存することが可能となる。また、上述した画角制御と組み合わせて用いることにより、より有意性の高い画像を利用者に提供することが可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、撮像処理を自動的に実行する撮像処理部と、撮像地点における勾配を検出する勾配検出部と、前記撮像処理部を制御する制御部と、を備えた自動撮像装置の自動撮像方法であって、撮像地点において、撮像レンズが相対する方向の勾配を勾配検出部が検出するステップと、勾配検出部によって検出された勾配に基づいて制御部が撮像処理部を制御するステップと、制御部により制御されて撮像処理部が撮像処理を実行するステップと、を含む自動撮像方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、利用者の操作によらずに自動的に撮影を行う自動撮像装置において、地形等の周辺環境による影響を排除し、有意性の高い画像を自動的に撮影することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下で説明される各実施の形態では、撮影者が周辺の状況を自ら確認して撮影画像のフレーミングを調整する通常の撮影装置ではなく、ストラップ等により利用者の身体に装着され、所定の時間間隔で自動的に被写体の画像を静止画像として撮影する自動撮像装置を想定して説明する。
図2に、通常(平地)の状態における自動撮影装置の例を示す。撮影者は自動撮影装置を、ストラップ等で首から吊り下げた状態で自動撮影を行う。この時、撮影対象物が自動撮影装置の撮影範囲内であれば、自動撮影装置は撮影対象物を含む画像を撮影することができる。
図3に、撮影者が勾配のある地形の場所、例えば下り坂にいる状態における自動撮影装置を示す。図3の自動撮像装置は図2と同様の撮影画角で撮影を行っており、撮影対象物との距離も図2と同等であった場合、図2の場合とは異なり撮影対象物が撮影範囲からはみ出す部分が多くなる。結果として、撮影された画像は、情報量が低下し有意性が減少したものとなる。
以下で説明される各実施の形態にかかる自動撮像装置は、図3のような場合に勾配を検知し、検知した勾配の情報を用いて自動撮影装置を制御することにより、勾配(上り、下り、階段など)がある状況でも撮影される画像の有意性を向上させることを可能とする手段を提供するものである。
(第1の実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態にかかる自動撮像装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかる自動撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。自動撮像装置100は、図1に示すように、制御部110と、バス120と、撮像処理部130と、勾配検出部140と、位置情報取得部150と、地理情報データベース160とにより構成される。
本実施形態に係る自動撮像装置100は、位置情報取得部150により取得した撮像者の位置情報と地理情報データベース160に格納されている地理情報とから、撮像者のいる場所の地形を判断し、勾配の有無を検出することを特徴とする。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びフラッシュメモリ等からなるマイクロコンピュータにより構成される。制御部110は、バス120を介して各部と接続され、CPUがROMに記録されたプログラムを実行することによって生成される各種の制御信号を各部に供給し、自動撮像装置100の全体を制御する。
撮像処理部130は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子によって得られた撮像画像データを、制御部110の制御に従って、所定の画像フォーマットに変換する処理や、変換した撮像画像データをフラッシュメモリやハードディスク等の記憶媒体(図示せず)に記憶させる処理を行う。
勾配検出部140は、位置情報取得部150によって取得された位置情報を用いて勾配を検出する。位置情報取得部150は、GPS衛星等から自動撮像装置100の現在位置の位置情報(緯度及び経度等)を取得する。4個以上のGPS衛星から位置情報が受信できる場合、高度も取得可能であるから、勾配検出部140は、位置情報取得部150によって取得された位置情報に含まれる高度の変化を算出することによって、撮影者の進行方向(自動撮像装置100の前方)の勾配を求めるようにしてもよい。
また、位置情報から高度の情報が取得できない場合は、勾配検出部140は、地理情報データベース160から取得される地理情報と位置情報取得部150によって取得された位置情報との組み合わせによって勾配を検出するようにしてもよい。地理情報データベース160には、地図上の任意の地点の高度情報や勾配の情報等を含む地理情報が格納されている。勾配検出部140は、位置情報取得部150によって取得された緯度・経度等の位置情報に基づいて地理情報データベース160から該当する位置の高度や勾配に関する情報を取得し、撮影者の進行方向の勾配を求めるようにしてもよい。また、自動撮像装置100は、外部から地理情報を取得するための通信手段をさらに備え、ネットワークを介して提供される地理情報を用いて勾配を検出するようにしてもよい。
勾配検出のための計算例を図4に示す。勾配検出部140は、図4に示すように、撮影者の現在位置Aと進行方向前方の任意の地点Bとの高度差に基づいて勾配を検出する。あるいは、地点Bを現在位置Aよりも進行方向後方の地点とし、撮影者後方の勾配に基づいて進行方向の勾配を推定するようにしてもよい。ここで、例えば、位置Bが位置Aから水平距離aの位置にあり、位置Aと位置Bとの高度差=bであるとすると、勾配θは次の数式1によって計算される。
θ=atan(b/a)(−π/2<θ<π/2)・・・(数式1)
このようにして得られた勾配の算出値を用いて、制御部110は撮像処理部130の制御を行う。その際、制御部110は、上記のような計算式によって算出された算出値θをそのまま用いてもよいし、あるいは、一定時間内に算出された値を平均した値を用いるようにしてもよい。
次に、制御部110による撮像処理部130の制御方法の例を説明する。図5及び6に制御部110による撮像処理部130の制御方法の例を示す。
図5は、自動撮像装置100の撮像レンズを含むレンズ鏡筒170のチルト制御を行うことによって勾配に対する制御を行う例を示している。レンズ鏡筒170は、自動撮像装置100の前面に設けられた撮像レンズを含む光学ユニットであり、制御部110によって制御される駆動部(図示せず)によって電動駆動されることにより上下方向への角度を変更するチルト制御が行われる。
勾配検出部140で算出された勾配の値をθとした場合、制御部110は、例えば、レンズ鏡筒170を角度θチルトさせるようにする。あるいは、勾配値θに基づいて、チルト制御する角度を適宜決定するようにしてもよい。このように、勾配がある地点、例えば下り坂等において自動撮像装置100が撮像を行う場合に、その勾配に合わせてレンズ鏡筒170の角度を下向きまたは上向きにすることによって、より情報量の多い画像の撮影ができるようにする。
図6は、撮影画角を制御することによって勾配に対する制御を行う例を示している。制御部110は、撮像処理部130の撮像レンズを含む光学系の焦点距離を制御することができ、これにより撮影画角を変更することができる。図6に示すように、勾配がある地点で撮影を行う場合においては、制御部110は、勾配検出部140で算出された勾配の値θに応じて、焦点距離が短くなるように光学系を制御するようにしてもよい。これにより、撮影画角が広がり、勾配のために撮影画面内に入らない領域に存在する被写体も撮影画面に含めることが可能となる。
また、制御部110は、上記のように撮影画角を変更して広角で撮影した後で、撮影画像の中から情報量の多い領域を切り出して撮影画像とするようにしてもよい。この場合、切り出し位置は勾配検出部140によって算出された勾配値θにより決定されるようにしてもよい。
次に、図7を参照して、本実施形態にかかる自動撮像装置100による撮像処理の一例を説明する。図7は、本実施形態にかかる自動撮像装置100による撮像処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS101で、位置情報取得部150は、GPS衛星等から自動撮像装置100の現在位置の位置情報(緯度及び経度等)を取得する。次いで、ステップS103で、勾配検出部140は、ステップS101で位置情報取得部150によって取得された位置情報に基づいて、撮影者の進行方向(自動撮像装置100の前方)の勾配を求める。勾配は、例えば、自動撮像装置100の現在位置Aと進行方向前方の任意の地点Bとの高度差と水平距離とを上記位置情報に基づいて求め、上述した数式1を適用することにより算出される。
ステップS103で算出された勾配θに基づいて、勾配検出部140は、ステップS105で勾配の有無を判定する。例えば、勾配θが所定の閾値以上であった場合は勾配ありと判定して以降の撮像処理部130の制御を行うようにしてもよい。
ステップS105で勾配ありと判定された場合、勾配検出部140は、ステップS107で、制御部110による補正角度の算出を行う。ここで用いられる補正角度は、ステップS109で制御部110が撮像処理部130の制御を行うために用いられる値であり、制御部110が勾配θに基づいて算出するようにしてもよい。補正角度は、上記勾配θの値がそのまま用いられてもよいし、あるいは、勾配θに対する所定の比率によって設定されたり、勾配θの範囲によって段階的に設定されるようにしてもよい。
ステップS109で、制御部110は、ステップS107で算出された補正角度を用いて撮像処理部130の制御を行う。制御部110は、例えば、撮像処理部130に備えられた撮像レンズを含むレンズ鏡筒170のチルト制御を上記補正角度に基づいて行う。これにより、例えば、自動撮像装置100を装着した撮影者が下り坂にある場合などにおいて、水平面に対する鉛直方向へのレンズ鏡筒170の角度を下向きに補正することによって、情報量の多い画像を撮影することが可能となる。
あるいは、制御部110は、勾配検出部140で算出された勾配の値θに応じて、焦点距離が短くなるように光学系を制御するようにしてもよい。これによって撮影画角が広がり、通常より広い範囲を撮影することができるため、より情報量の多い画像を得ることができる。撮影画角を変更して広角で撮影した後、撮影画像の中から勾配検出部140によって算出された勾配値θにより決定される領域を切り出して撮影画像として提供するようにしてもよい。これにより、広角で撮影された撮影画像の中から情報量の多い部分だけを抽出して保存することができ、有意性の高い画像のみを保存することが可能となる。
ステップS109で撮像処理部130の制御を行って撮像処理を実行した後、制御部110は、ステップS111で撮影が終了したか否かを判定する。ここで、撮影を終了する場合は処理を終了する。撮影が継続される場合は、ステップS101に戻り、再び勾配検知処理と撮像処理を繰り返す。
(第2の実施形態)
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施形態にかかる自動撮像装置について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態にかかる自動撮像装置200の概略構成を示すブロック図である。本実施形態にかかる自動撮像装置200は、図8に示すように、制御部210と、バス220と、撮像処理部230と、勾配検出部240と、無線通信部250と、加速度センサ260とにより構成される。
本実施形態の自動撮像装置200は、撮影者の頭部等に装着される加速度センサ260を含み、加速度センサ260によって撮影者の頭部の上下方向への傾きを検出し、それによって勾配を検出することを特徴とする。以下では、上述した第1の自動撮像装置100と異なる点についてのみ説明し、それ以外の部分については、重複説明を避けるため説明を省略する。
図9〜11は、本実施形態にかかる自動撮像装置200の勾配検出部240が勾配を検出するための方法について説明するための図である。図9に示すように、本実施形態では、撮影者は頭部に加速度センサ260を装着し、加速度センサ260は、撮影者頭部の加速度センサ260が装着された部位の加速度を検知する。加速度センサ260は、2軸以上の加速度を検知することが可能な加速度センサであって、図10に示すように、水平な地面に対する鉛直方向(y軸とする)及び水平な地面と平行な方向であって撮影者の進行方向、即ち自動撮像装置200の撮像レンズが相対する方向(x軸とする)の加速度を検知することができる。
また、加速度センサ260は、無線通信手段を備え、検知した加速度の情報を無線通信手段によって自動撮像装置200に送信する。自動撮像装置200は、無線通信部250によって、加速度センサ260から送信される加速度の情報を受信し、勾配検出部240に通知する。勾配検出部240は、加速度センサ260から受け取った加速度の情報に基づいて勾配を検出する。
図10に示すように、水平面に対する鉛直方向をy軸、進行方向をx軸とすると、撮影者が水平な地面に立っている場合、頭部の向きは地面と水平であると考えると、加速度センサ260によって検出される加速度は、以下のように表すことができる。
x=0、y=g(gは重力加速度)
一方、撮影者が勾配のある場所に立っている場合、通常、勾配のある方向と同じ方向を見るために頭部の上下方向の傾きが変わることが多いと推測される。従って、図11に示すように、撮影者の頭部が水平な方向を向いているときに対し、角度θだけ下を向いている場合、加速度センサ260によって検出されるx、y軸方向の加速度x’、y’は、
θ=atan(x’/y’)(−π/2<θ<π/2)・・・(数式2)
となる。
従って、勾配検出部240は、加速度センサ260によって検出されるx、y軸方向の加速度に基づいて頭部の上下方向の傾きθを算出することができ、傾きθの値に応じて勾配があるかどうかを検出することができる。例えば、算出される傾きθが所定の閾値以上または閾値以下である場合、勾配があると判断し、制御部210による制御が行われるようにしてもよい。あるいは、傾きθが上記閾値以上(または以下)である時間が一定時間以上続いた場合は、勾配があると判断するようにしてもよい。
このようにして検出された勾配の情報をもとに、制御部210は撮像処理部230を制御して撮像処理が行われるようにする。制御部210の撮像処理部230に対する制御方法は、上述した第1の実施形態において説明されたのと同様の方法を用いることができる。
次に、図12を参照して、本実施形態にかかる自動撮像装置200による撮像処理の一例を説明する。図12は、本実施形態にかかる自動撮像装置200による撮像処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS201で、加速度センサ260は、撮影者頭部の加速度センサ260が装着された部位の加速度を検知する。加速度センサ260は、水平な地面に対する鉛直方向(y軸)と、水平な地面と平行な方向であって撮影者の進行方向(x軸)の加速度を検知し、無線通信手段によって自動撮像装置200に検知された加速度の値を送信する。
次いで、ステップS203で、勾配検出部240は、ステップS201で加速度センサ260から送信された加速度の値を用いて撮影者の進行方向の勾配を求める。勾配は、x軸及びy軸方向の加速度に対し、上記数式2を適用することによって算出することができる。
以下、ステップS205で勾配の有無を判定し、ステップS207以降で撮像処理部230の制御を行う処理については、上述した第1の実施形態におけるステップS205〜S211の処理と同様であるので、重複説明を避けるためここでは説明を省略する。
なお、上述した実施形態においては、加速度センサ260は撮影者頭部の加速度を検知し、自動撮像装置200は加速度センサ260から送信される加速度の値を用いて勾配を計算するものとして説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、加速度センサ260において、検出された加速度から勾配を算出して自動撮像装置200に送信し、自動撮像装置200は、受信した勾配の値に基づいて撮像処理部230の制御だけを行うようにしてもよい。あるいは、加速度センサ260は、算出された勾配に基づいて撮像処理部230の制御が必要であるか否かを判断し、必要な場合のみ勾配が検知されたことを自動撮像装置200に通知するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
次に、図13を参照して、本発明の第3の実施形態にかかる自動撮像装置について説明する。図13は、本発明の第3の実施形態にかかる自動撮像装置300の概略構成を示すブロック図である。本実施形態にかかる自動撮像装置300は、図13に示すように、制御部310と、バス320と、撮像処理部330と、勾配検出部340と、画像認識部350と、勾配検出画像データベース360とにより構成される。
本実施形態にかかる自動撮像装置300は、撮像処理部330に含まれる撮像素子から得られた撮像画像から所定のパターンが検出された場合に、撮像地点において勾配があると判断することを特徴とする。例えば、野外において撮影が行われている場合に、撮像画像から空と判定される部分が多く検出された場合は下り方向の勾配があり、逆に、少なかった場合は、上り方向の勾配があると判定する。
画像認識部350は、撮像素子から得られる撮像画像を分析し、予め定められた所定のパターンとのマッチングを行って、合致する部分があるか否かを判定し、さらに合致する部分の範囲や画像全体に対する比率等を求める。勾配検出画像データベース360には、上記マッチングを行うための所定パターンの画像データが格納されている。
画像認識部350は、撮影画像をスキャンし、勾配検出画像データベース360から取得される勾配検出画像のパターンと合致する部分があるかどうかを判定する。あるいは、撮影画像中から所定の色(例えば、空の色や道路のコンクリートの色等)で構成される画像パターンの領域が一定以上存在するかどうかによって判定を行うようにしてもよい。また、自動撮像装置300は、外部から画像データ等を取得するための通信手段をさらに備え、ネットワークを介して提供される画像パターン等を用いて画像認識を行うようにしてもよい。画像認識部350が撮影画像と勾配検出画像のパターンとのマッチングを行うための方法には、従来周知の画像処理技術を用いることができる。
画像認識部350による画像認識処理の結果に基づき、勾配検出部340は、撮影画像から空や地面等が写っている領域が予め定められた割合よりも多いか否かを判定し、多い場合には撮影地点が勾配ありと判定する。この場合、制御部310が撮像処理部330の制御を行うための補正角度は、該当する領域の位置や比率によって決定されるようにしてもよい。あるいは、段階的に徐々に補正を行っていき、空や地面に該当する領域が一定の範囲内に収まるまで撮像処理部330に対する制御を行うようにしてもよい。また、上述したように、広角で撮影されるように焦点距離を調整して撮影し、空や地面に該当する領域が一定の範囲内に収まるように撮影画像の切り出し位置を決定するようにしてもよい。
このようにして撮像処理部330を制御することにより、図14に示すように、補正を行う前は撮影画像の大部分を空が写っている領域が占めていたのに対し、補正を行った後は撮影者が本来意図する情報量の多い画像を撮影することができ、有意性の高い画像を自動的に得ることが可能となる。
なお、上記第1〜第3の実施形態にかかる勾配検出部は、各実施形態で説明される勾配検出方法のうちのいずれか1つを用いて勾配を検出するものとして説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第1〜第3の実施形態において説明した勾配検出方法のうち2以上の方法を組み合わせて勾配を検出するようにしてもよい。また、勾配検出時の撮像装置の制御方法についても、上述した制御方法のうち2以上の方法を組み合わせて用いるようにしてもよい。
このように、撮像地点の勾配の有無及び角度を自動的に検出し、それに応じた制御を行うことによって、利用者の操作によらずに自動的に撮像処理を実行する自動撮像処理においても、撮影時の地形に影響されずに有意性の高い画像を自動的に撮影することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の第1の実施形態にかかる自動撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 通常(平地)の状態において撮影を行った場合の例を示す図である。 撮影者が勾配のある地形の場所にいる状態において撮影を行った場合の例を示す図である。 第1の実施形態にかかる自動撮像装置における勾配検出方法を説明する図である。 勾配検出時の自動撮像装置の制御方法の一例を示す図である。 勾配検出時の自動撮像装置の制御方法の一例を示す図である。 第1の実施形態にかかる自動撮像装置の撮像処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかる自動撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施形態にかかる自動撮像装置における勾配検出方法を説明する図である。 第2の実施形態にかかる自動撮像装置における勾配検出方法を説明する図である。 第2の実施形態にかかる自動撮像装置における勾配検出方法を説明する図である。 第2の実施形態にかかる自動撮像装置の撮像処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態にかかる自動撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 第3の実施形態にかかる自動撮像装置における勾配検出方法を説明する図である。
符号の説明
100、200、300 自動撮像装置
110、210、310 制御部
120、220、320 バス
130、230、330 撮像処理部
140、240、340 勾配検出部
150 位置情報取得部
160 地理情報データベース
170 レンズ鏡筒
250 無線通信部
260 加速度センサ
350 画像認識部
360 勾配検出画像データベース

Claims (10)

  1. 撮像処理を自動的に実行する撮像処理部と、
    撮像地点における、撮像レンズが相対する方向の勾配を検出する勾配検出部と、
    前記勾配検出部によって検出された勾配に基づいて前記撮像処理部を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする、自動撮像装置。
  2. 前記撮像地点の位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、
    前記勾配検出部は、前記位置情報取得部により取得された位置情報に基づいて勾配を検出することを特徴とする、請求項1に記載の自動撮像装置。
  3. 前記位置情報は、前記撮像地点の高度情報を含むことを特徴とする、請求項2に記載の自動撮像装置。
  4. 任意の地点における高度または勾配に関する情報を含む地理情報データベースをさらに備え、
    前記勾配検出部は、前記位置情報取得部により取得された位置情報を用いて前記地理情報データベースから前記撮像地点における高度または勾配についての情報を取得し、前記取得された情報に基づいて勾配を検出することを特徴とする、請求項2に記載の自動撮像装置。
  5. 前記勾配検出部は、利用者の頭部の上下方向に対する傾きを検出することにより勾配を検出することを特徴とする、請求項1に記載の自動撮像装置。
  6. 前記勾配検出部は、前記撮像処理部によって取得される撮影画像から所定の画像パターンが検出された場合に、勾配があることを検出することを特徴とする、請求項1に記載の自動撮像装置。
  7. 前記制御部は、前記勾配検出部によって検出された勾配に応じて撮像画面の垂直方向に対するレンズ鏡筒の傾きを制御することを特徴とする、請求項1に記載の自動撮像装置。
  8. 前記制御部は、前記勾配検出部によって検出された勾配に応じて撮像画面の垂直方向に対する画角を制御することを特徴とする、請求項1に記載の自動撮像装置。
  9. 前記制御部は、前記勾配検出部によって検出された勾配に応じて撮像画面の中の切り出し位置を決定し、前記決定された切り出し位置に基づいて切り出された画像を撮影画像とすることを特徴とする、請求項1に記載の自動撮像装置。
  10. 撮像処理を自動的に実行する撮像処理部と、
    撮像地点における勾配を検出する勾配検出部と、
    前記撮像処理部を制御する制御部と、
    を備えた自動撮像装置の自動撮像方法であって、
    撮像地点において、撮像レンズが相対する方向の勾配を前記勾配検出部が検出するステップと、
    前記勾配検出部によって検出された勾配に基づいて前記制御部が前記撮像処理部を制御するステップと、
    前記制御部により制御されて前記撮像処理部が撮像処理を実行するステップと、
    を含むことを特徴とする、自動撮像方法。
JP2007332985A 2007-12-25 2007-12-25 自動撮像装置及び自動撮像方法 Withdrawn JP2009159109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007332985A JP2009159109A (ja) 2007-12-25 2007-12-25 自動撮像装置及び自動撮像方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007332985A JP2009159109A (ja) 2007-12-25 2007-12-25 自動撮像装置及び自動撮像方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009159109A true JP2009159109A (ja) 2009-07-16

Family

ID=40962677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007332985A Withdrawn JP2009159109A (ja) 2007-12-25 2007-12-25 自動撮像装置及び自動撮像方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009159109A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102006403A (zh) * 2009-08-28 2011-04-06 三洋电机株式会社 摄像装置及再生装置
WO2011058707A1 (ja) * 2009-11-11 2011-05-19 コニカミノルタオプト株式会社 撮影装置および遠隔作業支援システム
JP2012189826A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Ricoh Co Ltd 物体の像を取得する装置、物体の像を取得する方法、プログラム、及び記録媒体
CN103905721A (zh) * 2012-12-25 2014-07-02 卡西欧计算机株式会社 摄像装置和摄像控制方法
JP2014131100A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Casio Comput Co Ltd 撮像制御装置、撮像制御方法、及びプログラム
JP2018113652A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 株式会社デンソーテン 画像取得装置、画像取得システム、画像取得方法、及び画像取得プログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102006403A (zh) * 2009-08-28 2011-04-06 三洋电机株式会社 摄像装置及再生装置
WO2011058707A1 (ja) * 2009-11-11 2011-05-19 コニカミノルタオプト株式会社 撮影装置および遠隔作業支援システム
JP2012189826A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Ricoh Co Ltd 物体の像を取得する装置、物体の像を取得する方法、プログラム、及び記録媒体
CN103905721A (zh) * 2012-12-25 2014-07-02 卡西欧计算机株式会社 摄像装置和摄像控制方法
JP2014127744A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、撮像制御方法、及びプログラム
JP2014131100A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Casio Comput Co Ltd 撮像制御装置、撮像制御方法、及びプログラム
JP2018113652A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 株式会社デンソーテン 画像取得装置、画像取得システム、画像取得方法、及び画像取得プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI386056B (zh) A composition determination means, a composition determination method, and a composition determination program
JP4600515B2 (ja) 情報提示装置及び情報提示方法、撮像装置、並びにコンピュータ・プログラム
CN107862243B (zh) 搜索设备、包括该搜索设备的摄像设备和搜索方法
US7929042B2 (en) Imaging apparatus, control method of imaging apparatus, and computer program
JP2007219231A (ja) 航空画像処理装置および航空画像処理方法
JP2009159109A (ja) 自動撮像装置及び自動撮像方法
JP2017085551A (ja) ドローンに搭載されたカメラの露出時間を決定する方法、および関連するドローン
WO2019104569A1 (zh) 一种对焦方法、设备及可读存储介质
JP2008227906A (ja) 撮影範囲調節装置、撮影範囲調節方法及びコンピュータプログラム
US10462378B2 (en) Imaging apparatus
JP2021117047A (ja) 無人飛行体を用いた写真測量方法および無人飛行体を用いた写真測量システム
TW201929210A (zh) 半導體裝置、攝影系統及程式
JP2021096865A (ja) 情報処理装置、飛行制御指示方法、プログラム、及び記録媒体
EP3435286B1 (en) Imaging control device and imaging control method
JP2016176751A (ja) 目標情報取得装置及び目標情報取得方法
JP2008230561A (ja) 撮像制御装置および測光領域調整方法
CN108632528B (zh) 图像处理装置、图像处理方法以及记录介质
CN106454066B (zh) 图像处理设备及其控制方法
JP6399869B2 (ja) 被写体追尾装置、撮像装置、被写体追尾方法及びプログラム
JP6471272B1 (ja) 長尺画像生成システム、方法及びプログラム
JP2005286379A (ja) 撮影補助システム及び撮影補助方法
JP2008199525A (ja) 車両用撮影装置
US20150319361A1 (en) Image processing device, image processing method, and recording medium
JP6402640B2 (ja) 撮影システム
CN113875221A (zh) 图像处理方法和装置、电子设备、计算机可读存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110301