JP2009157313A - ドラムユニット及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

ドラムユニット及びそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易・安価な構成で、感光ドラム14bとプロセス手段14cとを離間させる離間手段20を、画像形成装置本体への装着後においても容易に取り外すことを可能とする。
【解決手段】感光ドラム14bと帯電手段14c等のプロセス手段と間に介挿される離間手段20を、画像形成装置本体10にドラムユニット14aを装着した後の引っ張り操作による取り外しを可能とする可撓性部材から形成したことによって、離間手段20の可撓性によって当該離間手段20をドラムユニット14aの表面に沿って移動することを可能とし、画像形成装置本体10にドラムユニット14aを装着した後においても離間手段20を外方側から引っ張ることによって取り出すことができるように構成したものである。
【選択図】図2

Description

一体的に配置された感光ドラムとプロセス段とが適宜のプロセス離間手段により非接触状態に維持されるように構成されたドラムユニット及びそれを用いた画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式を採用した複写機、プリンタ、ファクシミリ等の各種画像形成装置において、像担持体としての感光ドラムと、その感光ドラムに作用する帯電手段等の各種プロセス手段とを一体的に備えたドラムユニットが広く用いられている。このドラムユニットは、装置本体に対して着脱自在に構成されていることによって容易に交換可能としたものである。
一方、このようなドラムユニットの使用前の梱包状態において、感光ドラムとプロセス手段との間に適宜のプロセス離間手段を介挿させておき、両部材どうしを非接触状態に維持させることが行われている。例えば図8に示されたローラ帯電方式のドラムユニット1の梱包状態においては、通常の使用状態では感光ドラム2に接触配置される帯電ローラ3と上記感光ドラム2との間に、スペーサ等のプロセス離間手段4が介挿されている。それによって、初期使用前に帯電ローラ3が感光体ドラム2から適宜な間隙で離間された状態に保持されている。そして、画像形成装置が使用開始される際にプロセス離間手段4がユーザーにより抜き取られ、帯電ローラ3が感光体ドラム2に接触されるようになっている(例えば、下記の特許文献1参照)。
このようにプロセス離間手段4を用いて感光体ドラム2から帯電ローラ3等のプロセス手段を離間させておく理由は、画像形成装置が実際に使用されるまでに運搬されたり倉庫に保管されたりのように長期間にわたって放置されることがあるからである。すなわち、帯電ローラ3等のプロセス手段が感光ドラム2に接触された状態のまま長期間にわたって放置されると、プロセス手段3と感光ドラム2との接触部分に汚染物質が生成されることがあり、その感光ドラム上の汚染物質によって濃度むら等の異常画像が招来されるおそれがある。また、画像形成装置の運搬時等に過酷な振動や衝撃を継続的に受ける場合には、感光ドラム2の表面に接触するプロセス手段3との間の摺擦によって電荷が発生してしまい、感光ドラム2の回転周期に対応した横黒スジ等のいわゆるメモリ画像を発生させることがある。
一方、ドラムユニット1を使用するにあたっては、上述したようにプロセス離間手段4が取り外された状態のドラムユニット1が装置本体に装着されることとなるが、そのようにプロセス離間手段4を事前に取り外すのは、ドラムユニット1を装置本体に装着した状態ではプロセス離間手段4を取り外すことができなくなってしまうからである。しかしながら、プロセス離間手段4を事前にドラムユニット1から取り外す作業は、ドラムユニット1が自由状態において行われるため、感光ドラム2の外周表面などを誤って手で触れてしまう危険性がある。従って、プロセス離間手段4の取り外しには、極めて慎重な作業が要求され、迅速な作業が行えないという問題がある。
なお、従来から、ドラムユニット1の交換作業を効率的に行うために、感光ドラムと帯電ローラ等のプロセス手段とを回転カムを利用して離間させる方法や(例えば、下記の特許文献2参照)、ソレノイド機構を用いた離間機構(例えば、下記の特許文献3参照)なども提案されている。しかしながら、いずれの提案にも、比較的複雑で高価な部品が組み込まれた構成になされているため、装置全体が高価な装置になってしまう。
特開2002−6722公報 特開平8−054772号公報 特開平6−316349号公報
そこで本発明は、簡易・安価な構成で、感光ドラムとプロセス手段とを離間させるプロセス離間手段を、本体装着後においても容易に取り外すことができるようにしたドラムユニット及びそれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明においては、画像形成装置本体に対して着脱自在であって、少なくとも感光ドラムと、その感光ドラムに対するプロセス手段とを有し、前記感光ドラムとプロセス手段との間を離間手段によって初期使用前に適宜な間隙で離間状態を保持するドラムユニットにおいて、前記離間手段は、前記ドラムユニットを画像形成装置本体に装着した後に前記ドラムユニットから取り外し可能であるとともに、前記感光ドラムの画像形成領域より長い幅を有する可撓性を備えた部材で形成された構成が採用されている。
このような構成を有する本発明によれば、離間手段が、その可撓性によってドラムユニットの表面に沿って移動することが可能となり、ドラムユニットを画像形成装置本体に装着した後においても、離間手段を例えば外方側から引っ張ることによって当該離間手段が外方に円滑に取り出されることとなり、画像形成装置本体の内部にドラムユニットが固定された状態で離間手段の取り出し作業が安定的かつ迅速に行われる。
また、上述した離間手段の取り出し時には、当該離間手段が感光ドラムの画像形成領域より長い幅を有することによって、初期使用前の感光ドラムの外周表面が安全に保護されるようになっている。
また本発明におけるプロセス手段は、感光ドラムに帯電させる帯電手段、感光ドラム上の潜像をトナー画像にする現像手段、感光ドラム上のトナー画像を転写紙に転写させる転写手段、感光ドラム上に残ったトナーを清掃するためのクリーニング手段のいずれか一つの手段から構成されることが可能である。
このような構成を有する本発明によれば、感光ドラムに対して帯電手段又は現像手段又はクリーニング手段を非接触状態に維持していた離間手段が、ドラムユニットを装置本体に装着した後においても円滑に取り出されるようになっている。
また本発明における離間手段は、シート状部材に介挿装着片を有するように形成された構成とすることが可能である。
このような構成を有する本発明によれば、離間手段が極めて安価な構成になされるとともに、感光ドラムとプロセス手段との間に介挿装着片を挿入することによって両部材どうしの間の間隙が容易に形成される。
また本発明における離間手段は、前記感光ドラムの外周表面の保護手段を兼用するように前記感光ドラムの外周表面を覆う構成になされることが可能である。
このような構成を有する本発明によれば、離間手段の取り出し作業が、感光ドラムの外周表面を保護しつつ行われるため、その離間手段の取り出し作業を行う際の安全性がより一層向上されるとともに、別個の保護部材が省略されるようになっている。
また本発明における離間手段は、1回の取り外し操作によって前記ドラムユニットから全体が離脱可能となるように前記ドラムユニットに対して粘着手段により取り外し可能に固定された構成とすることが可能である。さらに本発明における粘着手段が、複数箇所にわたって配置され、それら複数箇所の粘着手段のいずれか一箇所に対する取り外し操作によって他の箇所の粘着手段が取り外し可能に固定される構成を採用することが可能である。
このような構成を有する本発明によれば、離間手段の取り出し作業が、極めて容易に行われるようになっている。
また本発明における離間手段の介挿装着片は、画像形成領域の外方領域において前記感光ドラムとプロセス手段との間に介挿される構成とすることが可能である。また本発明における介挿装着片は、画像形成領域において前記感光ドラムとプロセス手段との間に適宜の隙間を形成するように厚さが設定された構成とすることが可能である。
このような構成を有する本発明によれば、感光ドラムの画像形成領域に対する影響が皆無になされ、離間手段によって感光ドラムが良好に保存される。
また本発明におけるドラムユニットが画像形成部に用いられた構成を有する画像形成装置においては、上述した作用が同様に奏せられる。
以上述べたように本発明にかかるドラムユニット及びそれを用いた画像形成装置は、感光ドラムと帯電手段等のプロセス手段と間に介挿される離間手段を、画像形成装置本体にドラムユニットを装着した後の引っ張り等の操作による取り外しを可能とする可撓性部材から形成したことによって、離間手段をドラムユニットの表面に沿って移動することを可能とし、画像形成装置本体にドラムユニットを装着した後においても離間手段を外方側から引っ張ることなどによって取り出すことができるように構成したものであるから、簡易・安価な構成で、感光ドラムとプロセス手段とを離間させる離間手段を、画像形成本体装着後においても容易に取り外すことができ、ドラムユニット及びそれを用いた画像形成装置の取扱性及び信頼性を低廉かつ大幅に向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、それに先立って、本発明を適用する画像形成装置の一例としてのマルチファンクションプリンタ装置の全体構造を概略説明する。
すなわち図1に示されているように、電子写真方式を採用した画像形成装置本体10の最上部に原稿搬送装置11が装着されているとともに、上記画像形成装置本体10の最下部には、カット紙などのシート状記録媒体を収容して当該シート状記録媒体の給紙動作を行う給紙装置を構成しているユニバーサル給紙カセット装置12及び手差し給紙装置13が配置されている。また、それらの給紙装置12,13の上方には、当該給紙装置12,13から給紙されるシート状記録媒体上に画像を転写して形成する画像形成部14が配置されている。さらにその画像形成部14の上方位置には、当該画像形成部14によりシート状記録媒体上に形成されたトナー像の定着を行わせる定着部15が配置されているとともに、その定着部15の上方位置に、該定着部15でトナー像を定着されたシート状記録媒体の排出部16が配置されている。
このような画像形成に関与する各部は、図示を省略した動作制御部からの指令に従って概略次のような画像形成プロセスを実行する。すなわち、まず上述した画像形成部14を構成しているドラムユニット14a内に像担持体として設けられた感光ドラム14bの表面感光層が、同じくドラムユニット14a内に帯電手段として設けられた帯電ローラ14cにより一様に帯電される。そして、上述した原稿搬送装置11で読み取られた画像情報又は外部コンピュータなどを通して入力された画像情報に基づいて変調されたレーザ光がレーザ光学ユニット14dから射出されて上記感光ドラム14b上に照射され、その感光ドラム14bの表面感光層に画像情報に応じた静電潜像が形成される。
次いで、上述したドラムユニット14aに近接配置された現像装置14eに設けられた現像スリーブによって、上記感光ドラム14bの表面感光層が帯電されている極性と同極性のトナーが感光ドラム14b側に供給され、上述したようにレーザ光が照射された部分が現像(反転現像)されることによって可視像としてのトナー像が形成される。その可視像としてのトナー像は、感光ドラム14bと転写ローラ14fとの対向部位に形成された転写位置に送り込まれ、それにタイミングを合わせて上述した給紙装置としてのユニバーサル給紙カセット装置12及び手差し給紙装置13のいずれかからシート状記録媒体が供給され、当該シート状記録媒体上にトナー像が転写される。そのトナー像を転写されたシート状記録媒体は上述した定着部15に送られて定着が行われる。
ここで、上述した給紙装置としてのユニバーサル給紙カセット装置12は、箱状の給紙ハウジングを構成するカセットトレイ12aを有しており、そのカセットトレイ12aの内部に、媒体積載板(中板)12b配置されている。この媒体積載板12bは、当該媒体積載板12bの上面部分に、カット紙などの適宜のシート状記録媒体が積層状に載置される構成になされているとともに、前記カセットトレイ12aの前端側(図示左端側)部分には分離爪12cが配置されており、その分離爪12cの上方位置に、前記媒体積載板12b上に積層状に載置されたシート状記録媒体の給紙動作を行わせるための給紙ローラ12dが配置されている。この給紙ローラ12dは、横断面略半月形状を有する円筒形状の一部からなる回転体により構成されており、当該給紙ローラ12dが回転駆動されることによって、図示を省略したシート状記録媒体が前方側(図示左方側)に向かって移動するように付勢されると同時に、上述した分離爪12cの捌き作用が付与されることによってシート状記録媒体が一枚ずつ分離されながら給紙動作が行われる。
また、上述した定着部15は、ヒータを内蔵した定着フィルムユニット15aと、その定着フィルムユニット15aに圧接された加圧ローラ15bとを備えており、それらの定着フィルムユニット15aと加圧ローラ15bとが圧接された定着ニップ部内に、トナー像を転写されたシート状記録媒体が送り込まれてトナー像に対する加熱・加圧処理によって定着が行われる。そして、シート状記録媒体の片面のみに対して画像形成を実行する片面画像形成時の場合には、上述したようにしてトナー像を定着されたシート状記録媒体が、前記排出部16の搬送路に沿って斜め上方に案内されていき、その出口部分に配置された排紙ローラ16aと排紙コロ16bとの挟持搬送力により、画像形成装置本体10の最上位置に配置された記録媒体排紙トレイ16cに向かって定着後のシート状記録媒体が排出されて積層状に積載されるようになっている。
一方、上述した転写終了後における感光ドラム14bの外周表面には、残留トナーなどの残留物が付着されるが、それらの残留物は、画像形成部14のドラムユニット14a内に設けられたクリーニング装置14gで除去され、その後に、再び帯電工程へ進んで同様な画像形成工程が繰り返される。以上の工程が、シート状記録媒体の片面(表側面)に対する画像形成工程の概略である。
これに対して、シート状記録媒体の両面に画像形成を実行する両面画像形成時の場合においては、前記排出部16に設けられた排紙ローラ16aが上記シート状記録媒体を後端まで搬送した後に一旦停止し、その後に逆方向に回転されるスイッチバック動作により、片面に画像を形成された後のシート状記録媒体が、排出部16に連設された反転搬送機構17に送り込まれて当該反転搬送機構17を通して装置下方側に搬送されていく。これにより表裏を反転されたシート状記録媒体は、上述した画像形成部14に再度送り込まれ、その画像形成部14において上記シート状記録媒体の第2面目(裏側面)に対して上述した第1面目(表側面)の画像形成動作と同様にしてトナー像の転写が行われるようになっている。
このようにして第2面目(裏側面)にトナー像を転写されたシート状記録媒体は、定着部15に送られてトナー像の定着が行われた後、上述した排出部16の排紙ローラ16a及び排紙コロ16bの搬送作用によって、記録媒体排紙トレイ16c上に排出されていくようになっている。
ここで、上述したドラムユニット14a内には、少なくとも感光ドラム14bと、その感光ドラム14bに対するプロセス手段を有する構成になされている。すなわち、特に図2に示されているように、上記ドラムユニット14aの内部には、像担持体としての感光ドラム14bに加えて、当該感光ドラム14bに対して直接的に作用するプロセス手段が一体的に配置されており、本実施形態におけるプロセス手段としては、上述した感光ドラム14bに接触して帯電させる帯電手段としての帯電ローラ14c、及び転写後の感光ドラム14b上に残ったトナーなどの残留物を除去するクリーニング装置14gが採用されている。
なお、上記プロセス手段は、感光ドラムに帯電させる帯電手段、感光ドラム上の潜像をトナー画像にする現像手段、感光ドラム上のトナー画像を転写紙に転写させる転写手段、感光ドラム上に残ったトナーを清掃するためのクリーニング手段のいずれか一つの手段から構成することが可能である。
また、そのドラムユニット14aは、上述した画像形成装置本体10に対して着脱自在となるように構成されている。すなわち、特に図3及び図4に示されているように、画像形成装置本体10を手前側から見たときの左端側壁面には、当該画像形成装置本体10の内部を開放する本体扉10aが、下端縁側に配置された水平回動軸10bを中心として下方に向かって回動するように設けられている。そして、その本体扉10aが、図示のように開放された状態で、上述したドラムユニット14aが上記画像形成装置本体10の内部に向かって図示右方側に挿入されて(図3参照)、画像形成装置本体10内の所定位置に装着される(図4参照)。また、その装着状態にあるドラムユニット14aを図示左方側に向かって引き出すことにより外方に取り出されるようになっている(図3参照)。
このようなドラムユニット14aに対する着脱操作は、例えば寿命を迎えたときの交換やメンテナンス等を行う際に行われるものであり、その着脱操作を行う際には、上記ドラムユニット14aの後端部(図示左端部)に突設された手持ち部14hをユーザが把持して、画像形成装置本体10の内部に設けられたガイド部材10cに沿って当該ドラムユニット14aを奥側又は手前側のいずれかの方向に移動させることにより行われる。
一方、上記ドラムユニット14aは、工場出荷時から実際の使用を開始するまでの期間中は梱包状態になされている。そして、その梱包状態におけるドラムユニット14aにおいては、上述した感光ドラム14bと、帯電手段としての帯電ローラ14cとの間に、次に説明するようなプロセス離間手段が介挿されることによって、これら両部材どうしが非接触状態に維持され、初期使用前に適宜な間隙で離間状態を保持するように構成されている。
すなわち、本実施形態におけるプロセス離間手段は、特に図5に示されているような可撓性を備えたシート状部材で形成された離間シート20からなるものであって、前記ドラムユニット14aを画像形成装置本体10に装着した後に引っ張り操作で前記ドラムユニット14aから取り外し可能であるように構成されている。すなわち、上記プロセス離間手段を構成する離間シート20は、平面略長方形状をなす一枚のシート状部材から形成されており、その可撓性を備えたシート状部材からなる離間シート20が、図2に示されているように湾曲された状態でドラムユニット14aに取り付けられている。
上記プロセス離間手段としての離間シート20としては、例えばカーボン入りポリエチレンシートなど除電作用と遮光作用の良好な部材が採用されており、当該離間シート20を一方向に引っ張ったときには、上述したドラムユニット14aが画像形成装置本体10に装着された後であっても、前記ドラムユニット14aのハウジング表面に沿って当該離間シート20が撓みながら円滑に移動されるように構成されている。
また、上記離間シート20の前後両端縁部には、仮止め用の粘着手段としての粘着テープ21,22がそれぞれ設けられている。そして、それらの両粘着テープ21,22は、前記ドラムユニット14aのハウジング底面部及びハウジング上面部にそれぞれ貼着されている。より具体的には、前記ドラムユニット14aのハウジング底面部には画像形成幅方向(図2の紙面垂直方向)に延在する固定溝14iが形成されており、その固定溝14iの内部に、上述した前端側(図2の右端側)の粘着テープ21が挿入されるようにして貼着されている。
また、上述した離間シート20の後端側(図2の左端側)に配置された粘着テープ22は、上記離間シート20の後端縁から比較的長尺状をなして突出するように配置されている。そして、その粘着テープ22の途中位置が、前記ドラムユニット14aのハウジング後端側の上面部に貼着されているとともに、その貼着部より先端側の部分が略U字状をなすように後方側(図2の左方側)に向かって折り返されている。これによって、上記粘着テープ22の先端部分は、後方側(図2の左方側)の斜め下方に向かって自由状態で延在するように配置されている。
このように、仮止め用の粘着手段としての粘着テープ21,22は、前記離間シート20の前後両端縁部の複数箇所にわたって配置されており、それら複数箇所の粘着テープ21,22のうちのいずれか一箇所に対する取り外し操作によって、他の箇所の粘着テープが取り外し可能に固定される構成になされている。そして、特に本実施形態では、後端側の粘着テープ22を外方に引っ張る取り外し操作によって、前端側の粘着テープ21が同方向に引っ張られて取り外されるようになっている。
さらに、上述したように離間シート20は可撓性部材により形成されていることから、前記ドラムユニット14aを画像形成装置本体10の所定位置へ装着した後であっても、後端側の粘着テープ22を把持して引っ張り操作を付与すれば、その引っ張り操作により離間シート20の全体が引き抜かれるようにして取り外し可能となっている。このように本実施形態における離間シート20は、1回の取り外し操作(ワンアクション)によって前記ドラムユニット14aから全体が離脱可能となるように、前記ドラムユニット14aに対して複数箇所で仮止め用の粘着手段としての粘着テープ21,22で取り外し可能に固定されている。
このとき、上述したプロセス離間手段としての離間シート20は、特に図6に示されているように画像形成幅方向(図6の左右方向)において全幅寸法W1を備えており、前記感光ドラム14bの画像形成領域W2より長い幅を有している。そして、その離間シート20によって前記感光ドラム14bのほぼ全長を覆う構成になされている。特に、上記感光ドラム14bの外周表面うちの手を触れやすい底面側部分を前記離間シート20が覆う構成になされている点において、当該離間シート20は、前記感光ドラム14bの外周表面の保護手段を兼用するように構成されている。そして、そのように保護手段を兼用する離間シート20は、油分の付着防止や感光防止作用も同時に備えていることから、別個の梱包部材を必要としないものとなっている。
一方、上記プロセス離間手段としての離間シート20は、シート状部材に介挿装着片を有するように形成されている。すなわち、上記離間シート20には、上述した画像形成幅方向と直交する長手方向の略中央部分に、平面略コの字状の切り込みにより片持ち短冊状をなすように切り起こされた一対の介挿装着片23,23が設けられている。それらの介挿装着片23,23は、画像形成領域W2の両側に位置する外方領域W3,W3において前記感光ドラム14bとプロセス手段としての帯電ローラ14cとの間に介挿されるように構成されている。
すなわち、上記各介挿装着片23は、前端縁側が切り起こされることにより上方側に適宜の長さにわたって湾曲状に立ち上げられる構成になされており、その湾曲状に立ち上げられた各介挿装着片23,23が、前記感光ドラム14bの外周表面に沿って巻き付くように装着されている。そして、それらの各介挿装着片23の先端部分が、前記感光ドラム14bと上述した帯電手段としての帯電ローラ14cとの間部分に介挿されている。このように前記感光ドラム14bと帯電ローラ(帯電手段)14cとは、これら両部材どうしの間に介挿された適宜のプロセス離間手段としての離間シート20により初期使用前に適宜な間隙で離間状態を保持するように構成されている。
このとき、上記帯電手段としての帯電ローラ14cは、感光ドラム14bの外周表面に対して進退自由となるように軸方向両端部分が図示を省略した軸受けにより支持されているとともに、押圧コイルバネ14jの押圧力によって前記感光ドラム14bの外周表面に接触する方向に付勢されている。従って、上述した離間シート20の介挿装着片23,23を感光ドラム14bと帯電ローラ14cとの間部分に介挿させるにあたっては、帯電ローラ14cを押圧コイルバネ14jの付勢力に抗して感光ドラム14bから一旦離間させる方向に移動させることとなる。
また、上述した離間シート20に設けられた両介挿装着片23,23は、画像形成領域W2(図6参照)において前記感光ドラム14aと、プロセス手段としての帯電ローラ14cとの間に適宜の隙間を形成するように厚さが設定されている。より具体的には、前記各介挿装着片23を前記感光ドラム14bと帯電ローラ14cとの間に挿通して挟んだときに、画像形成領域W2(図6参照)における前記感光ドラム14bと帯電ローラ14cとの間に約0.2mm以上の隙間が確保されるように設定することが望ましい。そのように設定すれば、通常の装置運搬時等における感光ドラム14bと帯電ローラ14cとの摺擦を原因とするメモリ画像の発生が良好に防止される。
以上のような構成を有する離間シート20が取り付けられた梱包状態のドラムユニット14aは、使用開始時においても、図2に示されているように離間シート20が取り付けられたままの状態で画像形成装置本体10の内部に挿入される(図3参照)。そして、ドラムユニット14aが画像形成装置本体10内の所定位置に装着された後に(図4参照)、上述した離間シート20の後端側に設けられた粘着テープ22がユーザにより把持され、外方側(図2の左方側)に引っ張るようにしてドラムユニット14aから引き剥がされる。
そうすると、図7に示されているように上記離間シート20の全体が引っ張られた状態となる。これによって、前端側の粘着テープ21がドラムユニット14aから引き剥がされていくとともに、介挿装着片23,23が、感光ドラム14bと帯電ローラ14cとの間から抜け出る方向に引っ張られる。そして、それらの介挿装着片23,23がドラムユニット14aから外方に引き抜かれることによって感光ドラム14bに対して帯電ローラ14cが接触した状態に切り替えられ、最終的には上記離間シート20の全体が外方に引き出されていくこととなる。
このように離間シート20は、1回の操作(ワンアクション)でドラムユニット14a取り外される構成になされている。そして、その離間シート20が完全に引き抜かれた後に、本体扉10aが図1の閉塞形態となるように閉じられ、図示しない電気的スイッチが入れられることによって画像形成装置が作動可能状態となる。
以上のように本実施形態によれば、離間手段としての離間シート20は、その可撓性によってドラムユニット14aの表面に沿って移動することが可能になされているため、画像形成装置本体10にドラムユニット14aを装着した後においても、感光ドラム14aに対して帯電ローラ(プロセス手段)14cを非接触状態に維持していた上記離間シート20が、外方側から引っ張られることによって容易かつ円滑に取り出されるようになっている。その結果、ドラムユニット14aが固定された状態でプロセス離間手段としての離間シート20の取り出し作業が安定的かつ迅速に行われる。
また、その離間シート20の取り出し時には、当該離間シート20が感光ドラム14aの画像形成領域W2より長い幅W1を有することによって、初期使用前の感光ドラム14aの外周表面が安全に保護されるようになっている。
また、特に本実施形態におけるプロセス離間手段としての離間シート20は、一枚のシート状部材から形成されていることから極めて安価に製造される。さらに、そのプロセス離間手段としての離間シート20は、感光ドラム14aの保護手段を兼用する構成になされていることから、その離間シート20の取り出し作業を行う際の安全性がより一層向上されるとともに、別個の保護部材も省略されるようになっている。
また、本実施形態におけるプロセス離間手段としての離間シート20は、1回の取り外し操作(ワンアクション)によってドラムユニット14aから全体が離脱可能になされていることから、その離間シート20の取り出し作業が極めて容易に行われるようになっている。
さらに、本実施形態におけるプロセス離間手段としての離間シート20は、画像形成領域W2の外方領域W3に配置されているとともに、その離間シート20に設けられた介挿装着片23が、画像形成領域W2において感光ドラム14aとプロセス手段としての帯電ローラ14cの間に適宜の隙間を形成する厚さになされていることから、感光ドラム14aの画像形成領域W2に対する影響が皆無になされるようになっている。
以上、本発明者によりなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、感光ドラムに接触配置されるプロセス手段として帯電ローラを採用しているが、その他のプロセス手段に対しても本発明は同様に適用することが可能である。
また、上述した実施形態は、マルチファンクションプリンタ装置に対して本発明を適用したものであるが、複写機等の他の画像形成装置に対しても本発明は同様に適用することができる。
以上述べたように本発明にかかる画像形成装置は、プリンタ装置やファクシミリ、複写機などの多種多様な画像形成装置に対して広く適用することが可能である。
本発明を適用する画像形成装置の一例としてのマルチファンクションプリンタ装置の全体構造を模式的に表した縦断面説明図である。 図1に表されたマルチファンクションプリンタ装置に用いられている本発明の一実施形態にかかるドラムユニットの全体構造を模式的に表した縦断面説明図である。 装置本体に対してドラムユニットを出し入れしている状態を表した縦断面説明図である。 装置本体に対してドラムユニットを装着した後の状態を表した縦断面説明図である。 図1に表されたドラムユニットに用いられている本発明の一実施形態にかかるプロセス離間手段としての離間シートの全体構造を模式的に表した外観斜視説明図である。 図2に表された本発明の一実施形態にかかるドラムユニットを前方側から見たときの概略構造を模式的に表した正面説明図である。 図2に表された本発明の一実施形態にかかるドラムユニットにおいてプロセス離間手段としての離間シートの外方に向かって引っ張り始めた状態を表した縦断面説明図である。 従来のドラムユニットの全体構造を模式的に表した縦断面説明図である。
符号の説明
10 画像形成装置本体
10a 本体扉
10b 水平回動軸
10c ガイド部材
11 原稿搬送装置
12 ユニバーサル給紙カセット装置
12a カセットトレイ
12b 媒体積載板(中板)
12c 分離爪
12d 給紙ローラ
13 手差し給紙装置
14 画像形成部
14a ドラムユニット
14b 感光ドラム
14c 帯電ローラ(帯電手段)
14d レーザ光学ユニット
14e 現像装置
14f 転写ローラ
14g クリーニング装置
14h 手持ち部
14i 固定溝
14j 押圧コイルバネ
15 定着部
15a 定着フィルムユニット
15b 加圧ローラ
16 排出部
16a 排紙ローラ
16b 排紙コロ
16c 記録媒体排紙トレイ
17 反転搬送機構
20 離間シート(離間手段)
21,22 粘着テープ(粘着手段)
23 介挿装着片
W1 全幅寸法
W2 画像形成領域
W3 外方領域

Claims (9)

  1. 画像形成装置本体に対して着脱自在であって、少なくとも感光ドラムと、その感光ドラムに対するプロセス手段とを有し、
    前記感光ドラムとプロセス手段との間を離間手段によって初期使用前に適宜な間隙で離間状態を保持するドラムユニットにおいて、
    前記離間手段は、前記ドラムユニットを画像形成装置本体に装着した後に前記ドラムユニットから取り外し可能であるとともに、前記感光ドラムの画像形成領域より長い幅を有する可撓性を備えた部材で形成されていることを特徴とするドラムユニット。
  2. 前記プロセス手段は、感光ドラムに帯電させる帯電手段、感光ドラム上の潜像をトナー画像にする現像手段、感光ドラム上のトナー画像を転写紙に転写させる転写手段、感光ドラム上に残ったトナーを清掃するためのクリーニング手段のいずれか一つの手段から構成されていることを特徴とする請求項1記載のドラムユニット。
  3. 前記離間手段は、シート状部材に介挿装着片を有するように形成されていることを特徴とする請求項1記載のドラムユニット。
  4. 前記離間手段は、前記感光ドラムの外周表面の保護手段を兼用するように前記感光ドラムの外周表面を覆う構成になされていることを特徴とする請求項1記載のドラムユニット。
  5. 前記離間手段は、1回の取り外し操作によって前記ドラムユニットから全体が離脱可能となるように前記ドラムユニットに対して粘着手段により取り外し可能に固定されていることを特徴とする請求項1記載のドラムユニット。
  6. 前記粘着手段が、複数箇所にわたって配置され、それら複数箇所の粘着手段のいずれか一箇所に対する取り外し操作によって、他の箇所の粘着手段が取り外し可能に固定される構成になされていることを特徴とする請求項5記載のドラムユニット。
  7. 前記離間手段の介挿装着片は、画像形成領域の外方領域において前記感光ドラムとプロセス手段との間に介挿されるように構成されていることを特徴とする請求項3記載のドラムユニット。
  8. 前記介挿装着片は、画像形成領域において前記感光ドラムとプロセス手段との間に適宜の隙間を形成するように厚さが設定されていることを特徴とする請求項7記載のドラムユニット。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載されたドラムユニットが、画像形成部に用いられていることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010197966A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Canon Inc 画像形成装置
JP2011095536A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Canon Inc カバー部材及びカートリッジ
JP2016206662A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 キヤノンファインテック株式会社 像担持体ユニットと画像形成装置

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