JP2009154780A - リム、タイヤ・リム組立体およびタイヤ・リム組立体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱可塑性エラストマーで形成されたチューブ体を有するタイヤを、リム組み機を用いることなくリムに対して容易に着脱する。
【解決手段】熱可塑性エラストマーで形成されたチューブ体21とこのチューブ体21の外側に設けられたトレッド22とを備えたタイヤ20が外周部12に装着されるリム10であって、外周部12におけるタイヤ幅方向Hの両端部は、タイヤ径方向に延在しチューブ体21をタイヤ幅方向Hの外側から支持する支持突部12bとされ、リム10は第1分割リム14および第2分割リム15に分割可能に構成されるとともに、これらの両分割リム14、15のうち少なくとも第1分割リム14は、そのタイヤ幅方向Hの両端縁のうち、分割面Bが位置する一方側の端縁14aにおける外径が、他方側の端縁14bにおける外径よりも小さくなるように形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】熱可塑性エラストマーで形成されたチューブ体21とこのチューブ体21の外側に設けられたトレッド22とを備えたタイヤ20が外周部12に装着されるリム10であって、外周部12におけるタイヤ幅方向Hの両端部は、タイヤ径方向に延在しチューブ体21をタイヤ幅方向Hの外側から支持する支持突部12bとされ、リム10は第1分割リム14および第2分割リム15に分割可能に構成されるとともに、これらの両分割リム14、15のうち少なくとも第1分割リム14は、そのタイヤ幅方向Hの両端縁のうち、分割面Bが位置する一方側の端縁14aにおける外径が、他方側の端縁14bにおける外径よりも小さくなるように形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、リム、タイヤ・リム組立体およびタイヤ・リム組立体の製造方法に関するものである。
従来のタイヤでは、例えば下記特許文献1に示されるように、加硫ゴム内に有機繊維やスチールコード等を有する例えばビードコアやベルト層等の補強材が埋設されている。
しかしながら、前記従来のタイヤでは、前記補強材が設けられていたので、構造が複雑になり製造コストを低減するのが困難であるばかりでなく、重量が大きくなり、例えばリム組みやリム解きの作業も困難になる場合があった。
このような問題を解決するために、本願発明者等は鋭意検討した結果、熱可塑性エラストマーで形成されるとともにリムの外周部に嵌合されるチューブ体と、このチューブ体の外側に設けられたトレッドと、が備えられ、チューブ体が、その内部の正の気体圧によってリムの外周部に密接して固定されるタイヤ、および外周部におけるタイヤ幅方向の両端部が、タイヤ径方向に延在しチューブ体をタイヤ幅方向の外側から支持する支持突部とされたリムを想到するに至った。
特開平6−255305号公報
しかしながら、前記従来のタイヤでは、前記補強材が設けられていたので、構造が複雑になり製造コストを低減するのが困難であるばかりでなく、重量が大きくなり、例えばリム組みやリム解きの作業も困難になる場合があった。
このような問題を解決するために、本願発明者等は鋭意検討した結果、熱可塑性エラストマーで形成されるとともにリムの外周部に嵌合されるチューブ体と、このチューブ体の外側に設けられたトレッドと、が備えられ、チューブ体が、その内部の正の気体圧によってリムの外周部に密接して固定されるタイヤ、および外周部におけるタイヤ幅方向の両端部が、タイヤ径方向に延在しチューブ体をタイヤ幅方向の外側から支持する支持突部とされたリムを想到するに至った。
ところがこの場合、リム組み時やリム解き時に、リム組み機を用いてチューブ体に強い力をかけて大きく変形させなければ、チューブ体の内周部をリムの支持突部を乗り越えさせることができなかった。したがって、チューブ体の内部に前記補強材が埋設されておらず、変形させるのに要する力がビードコア等の補強材を有する構成と比べて小さくなっているにもかかわらず、チューブ体が破損するおそれがあった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、熱可塑性エラストマーで形成されたチューブ体を有するタイヤを、リム組み機を用いることなくリムに対して容易に着脱することができるリム、タイヤ・リム組立体およびタイヤ・リム組立体の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のリムは、熱可塑性エラストマーで形成されたチューブ体とこのチューブ体の外側に設けられたトレッドとを備えたタイヤが外周部に装着されるリムであって、前記外周部におけるタイヤ幅方向の両端部は、タイヤ径方向に延在し前記チューブ体をタイヤ幅方向の外側から支持する支持突部とされ、このリムは、円盤状の第1分割リムおよび円盤状若しくはリング状の第2分割リムに分割可能に構成されるとともに、これらの両分割リムのうち少なくとも第1分割リムは、そのタイヤ幅方向の両端縁のうち、分割面が位置する一方側の端縁における外径が、他方側の端縁における外径よりも小さくなるように形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、リムが第1分割リムおよび第2分割リムに分割可能に構成され、これらの両分割リムのうち少なくとも第1分割リムは、そのタイヤ幅方向の両端縁のうち、分割面が位置する一方側の端縁における外径が他方側の端縁における外径よりも小さくなるように形成されているので、リム組み時やリム解き時に、チューブ体を、第2分割リムとは分離された第1分割リムの外周部に対して、その前記一方側の端縁から着脱することによって、チューブ体の内周部と第1分割リムの外周部との引っ掛かりを抑えることが可能になる。したがって、リム組み時やリム解き時にチューブ体にかける力を抑制することが可能になり、リム組み機を用いることなくタイヤをリムに対して容易に着脱することができるとともに、チューブ体が破損するのを防ぐことができる。
また、このリムの外周部には内部が正圧に保持可能なチューブ体が嵌合されるため、リムを前述のように分割可能にしたことによってその外周部自体の気密性が確保されていなくても、タイヤ内圧には何ら影響を及ぼさない。したがって、リムを前述のように分割可能にしたことに起因して新たにシール機構を設ける必要が生ずることがないので、その構造を複雑にして高コストにすることなく、前述の作用効果を奏功させることができる。
さらに、リムの外周部におけるタイヤ幅方向の両端部が前記支持突部となっているので、チューブ体がリムに対してタイヤ幅方向に沿って位置ずれするのを抑制することができる。
この発明によれば、リムが第1分割リムおよび第2分割リムに分割可能に構成され、これらの両分割リムのうち少なくとも第1分割リムは、そのタイヤ幅方向の両端縁のうち、分割面が位置する一方側の端縁における外径が他方側の端縁における外径よりも小さくなるように形成されているので、リム組み時やリム解き時に、チューブ体を、第2分割リムとは分離された第1分割リムの外周部に対して、その前記一方側の端縁から着脱することによって、チューブ体の内周部と第1分割リムの外周部との引っ掛かりを抑えることが可能になる。したがって、リム組み時やリム解き時にチューブ体にかける力を抑制することが可能になり、リム組み機を用いることなくタイヤをリムに対して容易に着脱することができるとともに、チューブ体が破損するのを防ぐことができる。
また、このリムの外周部には内部が正圧に保持可能なチューブ体が嵌合されるため、リムを前述のように分割可能にしたことによってその外周部自体の気密性が確保されていなくても、タイヤ内圧には何ら影響を及ぼさない。したがって、リムを前述のように分割可能にしたことに起因して新たにシール機構を設ける必要が生ずることがないので、その構造を複雑にして高コストにすることなく、前述の作用効果を奏功させることができる。
さらに、リムの外周部におけるタイヤ幅方向の両端部が前記支持突部となっているので、チューブ体がリムに対してタイヤ幅方向に沿って位置ずれするのを抑制することができる。
ここで、円盤状のリム本体が備えられるとともにこのリム本体の外周面に前記外周部が連結され、前記リム本体におけるタイヤ幅方向の途中位置で前記第1分割リムおよび第2分割リムに分割可能となってもよい。
この場合、前述の作用効果を有するリムを容易かつ確実に形成することができる。
なお、この構成においては、第1分割リムのみならず第2分割リムも、そのタイヤ幅方向の両端縁のうち、分割面が位置する一方側の端縁における外径が、他方側の端縁における外径よりも小さくなるように形成される。また、第1分割リムおよび第2分割リムそれぞれの分割面は、タイヤ径方向に沿って延びる平面となり、かつこれらの両分割リムそれぞれの前記一方側の端縁を構成している。さらにこの場合、リム本体に、第1分割リムおよび第2分割リムの双方を貫通する挿通孔を形成し、この挿通孔に挿入したボルトにナットを螺着することにより、これらの両分割リムの分割面同士を互いに密接させて固定することができる。
この場合、前述の作用効果を有するリムを容易かつ確実に形成することができる。
なお、この構成においては、第1分割リムのみならず第2分割リムも、そのタイヤ幅方向の両端縁のうち、分割面が位置する一方側の端縁における外径が、他方側の端縁における外径よりも小さくなるように形成される。また、第1分割リムおよび第2分割リムそれぞれの分割面は、タイヤ径方向に沿って延びる平面となり、かつこれらの両分割リムそれぞれの前記一方側の端縁を構成している。さらにこの場合、リム本体に、第1分割リムおよび第2分割リムの双方を貫通する挿通孔を形成し、この挿通孔に挿入したボルトにナットを螺着することにより、これらの両分割リムの分割面同士を互いに密接させて固定することができる。
さらに、これに代えて、2つの前記支持突部のうちのいずれか一方がタイヤ幅方向に分割可能に構成されて、前記第2分割リムがリング状に形成され、第1分割リムおよび第2分割リムそれぞれの分割面には、互いに螺合するねじ部が形成されてもよい。
この場合、2つの前記支持突部のうちのいずれか一方がタイヤ幅方向に分割可能に構成されて、第2分割リムがリング状に形成されているので、第2分割リムの重量を第1分割リムよりも大幅に軽くすることが可能になる。したがって、リム組み時やリム解き時に、例えば治具等に固定された第1分割リムに対して第2分割リムを着脱することで、作業負担を低減することが可能になり、作業効率をより一層向上させることができる。
さらに、第1分割リムおよび第2分割リムそれぞれの分割面に互いに螺合するねじ部が形成されていることから、締結部材等の他の部品を用いることなく、第1分割リムと第2分割リムとを一体にすることが可能になり、タイヤ・リム組立体の重量の増大を抑えることができる。
なお、この構成において、第1分割リムの分割面に形成されたねじ部のタイヤ幅方向内方端は、この分割面におけるタイヤ幅方向の内方端よりもタイヤ幅方向の外側、つまり前記一方側に位置させるのが好ましい。
この場合、第2分割リムのねじ部を第1分割リムのねじ部に螺着する過程で、第1分割リムに対する第2分割リムのタイヤ幅方向における内方端位置およびタイヤ周方向位置が自然に決められかつ固定されることになる。したがって、第1分割リムに対する第2分割リムの、タイヤ幅方向の位置およびタイヤ周方向の位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、リム組みの作業性を向上させることができるとともに、第1分割リムおよび第2分割リムの相対的なタイヤ幅方向位置およびタイヤ周方向位置がずれるのを防ぐことも可能になる。
この場合、2つの前記支持突部のうちのいずれか一方がタイヤ幅方向に分割可能に構成されて、第2分割リムがリング状に形成されているので、第2分割リムの重量を第1分割リムよりも大幅に軽くすることが可能になる。したがって、リム組み時やリム解き時に、例えば治具等に固定された第1分割リムに対して第2分割リムを着脱することで、作業負担を低減することが可能になり、作業効率をより一層向上させることができる。
さらに、第1分割リムおよび第2分割リムそれぞれの分割面に互いに螺合するねじ部が形成されていることから、締結部材等の他の部品を用いることなく、第1分割リムと第2分割リムとを一体にすることが可能になり、タイヤ・リム組立体の重量の増大を抑えることができる。
なお、この構成において、第1分割リムの分割面に形成されたねじ部のタイヤ幅方向内方端は、この分割面におけるタイヤ幅方向の内方端よりもタイヤ幅方向の外側、つまり前記一方側に位置させるのが好ましい。
この場合、第2分割リムのねじ部を第1分割リムのねじ部に螺着する過程で、第1分割リムに対する第2分割リムのタイヤ幅方向における内方端位置およびタイヤ周方向位置が自然に決められかつ固定されることになる。したがって、第1分割リムに対する第2分割リムの、タイヤ幅方向の位置およびタイヤ周方向の位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、リム組みの作業性を向上させることができるとともに、第1分割リムおよび第2分割リムの相対的なタイヤ幅方向位置およびタイヤ周方向位置がずれるのを防ぐことも可能になる。
また、これに代えて、2つの前記支持突部のうちのいずれか一方がタイヤ幅方向に分割可能に構成されて、前記第2分割リムがタイヤ周方向の一部が分断されたリング状に形成され、第1分割リムおよび第2分割リムそれぞれの分割面には、互いに係合可能でかつこれらの両分割リムの少なくともタイヤ幅方向に沿った相対的な位置ずれを防止するリム側係合部が各別に設けられてもよい。
この場合、前述と同様に、第2分割リムの重量を第1分割リムよりも大幅に軽くすることが可能になることから、作業負担を低減することが可能になり、作業効率をより一層向上させることができる。
また、第2分割リムがタイヤ周方向の一部が分断されたリング状に形成されているので、リム組み時に、第2分割リムを、前述のように分断された部分のタイヤ周方向における隙間が拡がるように弾性変形させた状態で、この第2分割リムの内側に第1分割リムを位置させ、その後、第2分割リムの弾性変形を解除して前記分断された部分の隙間を縮小するように復元変形させることによって、第1分割リムの分割面に第2分割リムを嵌合することが可能になり、第2分割リムを第1分割リムに効率よく取り付けることができる。
しかも、第1分割リムおよび第2分割リムそれぞれの分割面にリム側係合部が各別に設けられているので、締結部材等の他の部品を用いることなく、第2分割リムが第1分割リムに対してタイヤ幅方向に位置ずれするのを防ぐことが可能になり、タイヤ・リム組立体の重量の増大を抑えつつ、第1分割リムと第2分割リムとが不用意に分割させられるのを防ぐことができる。
さらにまた、このようにリム側係合部が設けられていることから、第2分割リムを第1分割リムに取り付ける際に、第1分割リムおよび第2分割リムのタイヤ幅方向に沿った相対的な位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、第2分割リムを第1分割リムに取り付ける時間を確実に抑えることができる。
この場合、前述と同様に、第2分割リムの重量を第1分割リムよりも大幅に軽くすることが可能になることから、作業負担を低減することが可能になり、作業効率をより一層向上させることができる。
また、第2分割リムがタイヤ周方向の一部が分断されたリング状に形成されているので、リム組み時に、第2分割リムを、前述のように分断された部分のタイヤ周方向における隙間が拡がるように弾性変形させた状態で、この第2分割リムの内側に第1分割リムを位置させ、その後、第2分割リムの弾性変形を解除して前記分断された部分の隙間を縮小するように復元変形させることによって、第1分割リムの分割面に第2分割リムを嵌合することが可能になり、第2分割リムを第1分割リムに効率よく取り付けることができる。
しかも、第1分割リムおよび第2分割リムそれぞれの分割面にリム側係合部が各別に設けられているので、締結部材等の他の部品を用いることなく、第2分割リムが第1分割リムに対してタイヤ幅方向に位置ずれするのを防ぐことが可能になり、タイヤ・リム組立体の重量の増大を抑えつつ、第1分割リムと第2分割リムとが不用意に分割させられるのを防ぐことができる。
さらにまた、このようにリム側係合部が設けられていることから、第2分割リムを第1分割リムに取り付ける際に、第1分割リムおよび第2分割リムのタイヤ幅方向に沿った相対的な位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、第2分割リムを第1分割リムに取り付ける時間を確実に抑えることができる。
また、本発明のタイヤ・リム組立体は、リムにタイヤが装着されたタイヤ・リム組立体であって、前記リムが本発明のリムとされるとともに、前記チューブ体は、その内部の正の気体圧によって前記リムの外周部に密接して固定されていることを特徴とする。
この発明によれば、タイヤがトレッドとチューブ体とで構成されるとともに、チューブ体が熱可塑性エラストマーで形成されてその内部に有機繊維やスチールコード等を有する補強材が埋設されていないので、構造を単純化することが可能になり、製造コストを低減することができるとともに、軽量化を図ることができる。
またこのように、チューブ体の内部に前記補強材が埋設されておらず、しかもこのチューブ体が高い柔軟性を有する熱可塑性エラストマーで形成されていることから、リム組み時やリム解き時に、強い力をかけなくても容易にチューブ体を変形させることが可能になり、前述のように軽量化が図られ、かつチューブ体の内周部と第1分割リムの外周部との引っ掛かりが抑えられることと相俟って、リム組みやリム解きの作業性を向上させることができるとともに、このチューブ体が破損するのを防ぐこともできる。
さらにまた、チューブ体が熱可塑性エラストマーで形成されているので、前記補強材を排除したことによるこのタイヤの剛性の低下を抑えることが可能になり、実使用性を確実に確保することができる。
この発明によれば、タイヤがトレッドとチューブ体とで構成されるとともに、チューブ体が熱可塑性エラストマーで形成されてその内部に有機繊維やスチールコード等を有する補強材が埋設されていないので、構造を単純化することが可能になり、製造コストを低減することができるとともに、軽量化を図ることができる。
またこのように、チューブ体の内部に前記補強材が埋設されておらず、しかもこのチューブ体が高い柔軟性を有する熱可塑性エラストマーで形成されていることから、リム組み時やリム解き時に、強い力をかけなくても容易にチューブ体を変形させることが可能になり、前述のように軽量化が図られ、かつチューブ体の内周部と第1分割リムの外周部との引っ掛かりが抑えられることと相俟って、リム組みやリム解きの作業性を向上させることができるとともに、このチューブ体が破損するのを防ぐこともできる。
さらにまた、チューブ体が熱可塑性エラストマーで形成されているので、前記補強材を排除したことによるこのタイヤの剛性の低下を抑えることが可能になり、実使用性を確実に確保することができる。
ここで、前記トレッドは無端帯状に形成されるとともに、前記チューブ体の外側に離脱可能に嵌合されてもよい。
この場合、トレッドがチューブ体の外側に離脱可能に嵌合されているので、これらのトレッドおよびチューブ体のうちのいずれか一方が摩耗若しくは劣化したときに、この一方のみを交換することが可能になり、効率的な交換が実現されこの交換に要するコストを低減することができる。
また、このようにトレッドがチューブ体の外側に離脱可能に嵌合され、しかも前述のようにチューブ体の内部に前記補強材が埋設されていないことから、チューブ体とトレッドとを分離した後は、このチューブ体からさらに別の部材を分離する必要がなく、さらにチューブ体が熱可塑性エラストマーで形成されていることから、チューブ体を単に加熱して溶融すれば再成型することが可能になり、このタイヤに優れたリサイクル性を具備させることができる。
この場合、トレッドがチューブ体の外側に離脱可能に嵌合されているので、これらのトレッドおよびチューブ体のうちのいずれか一方が摩耗若しくは劣化したときに、この一方のみを交換することが可能になり、効率的な交換が実現されこの交換に要するコストを低減することができる。
また、このようにトレッドがチューブ体の外側に離脱可能に嵌合され、しかも前述のようにチューブ体の内部に前記補強材が埋設されていないことから、チューブ体とトレッドとを分離した後は、このチューブ体からさらに別の部材を分離する必要がなく、さらにチューブ体が熱可塑性エラストマーで形成されていることから、チューブ体を単に加熱して溶融すれば再成型することが可能になり、このタイヤに優れたリサイクル性を具備させることができる。
また、前記チューブ体の外周部およびトレッドの内周面にはそれぞれ、互いに係合可能でかつチューブ体およびトレッドの少なくともタイヤ幅方向に沿った相対的な位置ずれを防止する第1係合部および第2係合部が各別に設けられてもよい。
この場合、第1係合部および第2係合部が設けられているので、チューブ体とトレッドとを前述のように分離可能にしたことによって、チューブ体とトレッドとがタイヤ幅方向に沿って相対的に位置ずれし易くなるのを防ぐことが可能になり、実使用性をより一層確実に確保することができる。
さらにまた、このように第1係合部および第2係合部が設けられていることから、トレッドをチューブ体の外側に嵌合する際に、トレッドおよびチューブ体のタイヤ幅方向に沿った相対的な位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、リム組み時あるいはこのタイヤの組立て時の作業性を一層向上させることができる。
この場合、第1係合部および第2係合部が設けられているので、チューブ体とトレッドとを前述のように分離可能にしたことによって、チューブ体とトレッドとがタイヤ幅方向に沿って相対的に位置ずれし易くなるのを防ぐことが可能になり、実使用性をより一層確実に確保することができる。
さらにまた、このように第1係合部および第2係合部が設けられていることから、トレッドをチューブ体の外側に嵌合する際に、トレッドおよびチューブ体のタイヤ幅方向に沿った相対的な位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、リム組み時あるいはこのタイヤの組立て時の作業性を一層向上させることができる。
さらに、前記チューブ体に設けられた第1係合部は突部とされるとともに、前記トレッドに設けられた第2係合部は凹部とされ、前記第1係合部は、前記チューブ体内の正の気体圧によって前記第2係合部内に嵌入されてもよい。
この場合、チューブ体に設けられた第1係合部が突部とされる一方、トレッドに設けられた第2係合部が凹部となっているので、前記正の気体圧によるチューブ体の膨張によって、第1係合部を第2係合部内に強制的に進入させ易くすることが可能になり、第1係合部と第2係合部とを強固に係合させることができる。
なお、この構成において、第1係合部は中実の突部にするのが好ましい。
この場合、前記正の気体圧によるチューブ体の膨張により、第1係合部のチューブ体からの突出高さや幅が変動する等その寸法が安定しなくなるのを防ぎ、第1係合部を確実に第2係合部内に進入させることができる。
この場合、チューブ体に設けられた第1係合部が突部とされる一方、トレッドに設けられた第2係合部が凹部となっているので、前記正の気体圧によるチューブ体の膨張によって、第1係合部を第2係合部内に強制的に進入させ易くすることが可能になり、第1係合部と第2係合部とを強固に係合させることができる。
なお、この構成において、第1係合部は中実の突部にするのが好ましい。
この場合、前記正の気体圧によるチューブ体の膨張により、第1係合部のチューブ体からの突出高さや幅が変動する等その寸法が安定しなくなるのを防ぎ、第1係合部を確実に第2係合部内に進入させることができる。
また、前記リムの外周部およびチューブ体の内周部にはそれぞれ、互いに係合可能でかつチューブ体のリムに対する少なくともタイヤ幅方向に沿った位置ずれを防止する第3係合部および第4係合部が各別に設けられてもよい。
この場合、第3係合部および第4係合部が設けられているので、ビードコアを排除したことによってチューブ体がリムに対してタイヤ幅方向に沿って位置ずれし易くなるのを防ぐことが可能になり、実使用性をより一層確実に確保することができる。
さらにまた、このように第3係合部および第4係合部が設けられていることから、リムの外周部にチューブ体を嵌合する際に、チューブ体のリムに対するタイヤ幅方向に沿った位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、リム組みの作業性をより一層向上させることができる。
この場合、第3係合部および第4係合部が設けられているので、ビードコアを排除したことによってチューブ体がリムに対してタイヤ幅方向に沿って位置ずれし易くなるのを防ぐことが可能になり、実使用性をより一層確実に確保することができる。
さらにまた、このように第3係合部および第4係合部が設けられていることから、リムの外周部にチューブ体を嵌合する際に、チューブ体のリムに対するタイヤ幅方向に沿った位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、リム組みの作業性をより一層向上させることができる。
さらに、前記チューブ体に設けられた第4係合部は突部とされるとともに、前記リムに設けられた第3係合部は凹部とされ、前記第4係合部は、前記チューブ体内の正の気体圧によって前記第3係合部内に嵌入されてもよい。
この場合、チューブ体に設けられた第4係合部が突部とされる一方、リムに設けられた第3係合部が凹部となっているので、前記正の気体圧によるチューブ体の膨張によって、第4係合部を第3係合部内に強制的に進入させ易くすることが可能になり、第4係合部と第3係合部とを強固に係合させることができる。
なお、この構成において、第4係合部は中実の突部にするのが好ましい。
この場合、前記正の気体圧によるチューブ体の膨張により、第4係合部のチューブ体からの突出高さや幅が変動する等その寸法が安定しなくなるのを防ぎ、第4係合部を確実に第3係合部内に進入させることができる。
この場合、チューブ体に設けられた第4係合部が突部とされる一方、リムに設けられた第3係合部が凹部となっているので、前記正の気体圧によるチューブ体の膨張によって、第4係合部を第3係合部内に強制的に進入させ易くすることが可能になり、第4係合部と第3係合部とを強固に係合させることができる。
なお、この構成において、第4係合部は中実の突部にするのが好ましい。
この場合、前記正の気体圧によるチューブ体の膨張により、第4係合部のチューブ体からの突出高さや幅が変動する等その寸法が安定しなくなるのを防ぎ、第4係合部を確実に第3係合部内に進入させることができる。
また、前記トレッドに補強層が設けられてもよい。
さらにまた、前記チューブ体は、縦弾性係数が1.0MPa以上500MPa以下の熱可塑性エラストマーで形成されてもよい。
これらの場合、前記補強材を排除したことによるタイヤの剛性の低下を確実に抑えることができる。なお、500MPaを超えると乗り心地性が悪化するおそれがある。
さらにまた、前記チューブ体は、縦弾性係数が1.0MPa以上500MPa以下の熱可塑性エラストマーで形成されてもよい。
これらの場合、前記補強材を排除したことによるタイヤの剛性の低下を確実に抑えることができる。なお、500MPaを超えると乗り心地性が悪化するおそれがある。
さらに、本発明のタイヤ・リム組立体の製造方法は、本発明のタイヤ・リム組立体の製造方法であって、前記第1分割リムの外周部に、タイヤ幅方向に沿ってその前記一方側の端縁から他方側の端縁に向けてチューブ体を押し込んで嵌合させた後に、前記第2分割リムを第1分割リムに互いの分割面同士が当接し合うように取り付けて固定することを特徴とする。
この場合、熱可塑性エラストマーで形成されたチューブ体を有するタイヤを、リム組み機を用いることなくリムに対して容易に着脱することができる。
この場合、熱可塑性エラストマーで形成されたチューブ体を有するタイヤを、リム組み機を用いることなくリムに対して容易に着脱することができる。
この発明によれば、熱可塑性エラストマーで形成されたチューブ体を有するタイヤを、リム組み機を用いることなくリムに対して容易に着脱することができる。
以下、本発明に係るタイヤ・リム組立体の第1実施形態を、図1および図2を参照しながら説明する。
タイヤ・リム組立体1は、円盤状に形成されたリム10と、このリム10の後述する支持部(外周部)12に装着されたタイヤ20と、を備え、これらのリム10およびタイヤ20がそれぞれ、タイヤ幅方向Hに沿って延びる共通軸と同軸に配置されている。
タイヤ・リム組立体1は、円盤状に形成されたリム10と、このリム10の後述する支持部(外周部)12に装着されたタイヤ20と、を備え、これらのリム10およびタイヤ20がそれぞれ、タイヤ幅方向Hに沿って延びる共通軸と同軸に配置されている。
リム10は、円盤状のリム本体11と、このリム本体11の外周面に連結され、タイヤ幅方向Hに沿った縦断面視形状がタイヤ径方向の外側に向けて開口するV字状に形成された支持部12と、を備えている。なお、これらのリム本体11および支持部12は金属材料で一体に形成されている。また、リム本体11の径方向中央部には、リム10を図示されない車軸に組付けるための装着孔13が複数形成されている。
ここで、支持部12においてタイヤ幅方向Hの内側を向く両表面およびこれらの表面をつなぐ底面、つまり支持面12aは、タイヤ幅方向Hに沿った縦断面視で滑らかに連なる円弧状に形成されており、後述するチューブ体21の内周部における前記縦断面視形状に沿っている。すなわち、支持部12におけるタイヤ幅方向Hの両端部は、タイヤ径方向に延在し後述するチューブ体21をタイヤ幅方向Hの外側から支持する支持突部12bとなっている。なお図示の例では、支持突部12bは、タイヤ径方向の外側に向かうに従い漸次タイヤ幅方向Hの外側に向けて延在している。また、このリム10の前記縦断面視形状は、タイヤ幅方向Hの中央部を通る仮想中心線に対して線対称となっている。
タイヤ20は、内部に正の気体圧が付与されたチューブ体21と、無端帯状に形成されたトレッド22と、を備えている。なお、チューブ体21の内部に充填される気体としては、例えば空気や窒素ガス等が挙げられる。
そして、リム10、チューブ体21およびトレッド22それぞれのタイヤ幅方向Hにおける中央部が互いに一致させられた状態で、チューブ体21がリム10の支持面12aに嵌合され、かつトレッド22がチューブ体21の外側に離脱可能に嵌合されている。さらに、チューブ体21は、その内部の正の気体圧によって、外周部がトレッド22の内周面に密接し、かつ内周部がリム10の支持面12aに密接することによりトレッド22とリム10との間で固定されている。
そして、リム10、チューブ体21およびトレッド22それぞれのタイヤ幅方向Hにおける中央部が互いに一致させられた状態で、チューブ体21がリム10の支持面12aに嵌合され、かつトレッド22がチューブ体21の外側に離脱可能に嵌合されている。さらに、チューブ体21は、その内部の正の気体圧によって、外周部がトレッド22の内周面に密接し、かつ内周部がリム10の支持面12aに密接することによりトレッド22とリム10との間で固定されている。
ここで、チューブ体21は、内部に全周にわたって連続して延びかつ前記縦断面視形状が円形状に形成された気密空間Aを有するドーナツ状体となっている。そして、この気密空間Aに空気が充填されることで正圧に保持可能となっている。このチューブ体21のタイヤ幅方向Hにおける両側部分21aは、リム10の支持面12aおよびトレッド22に覆われておらず外部に露出している。
なお、チューブ体21の内周部のうち、リム10の支持面12aで覆われた部分のタイヤ幅方向Hに沿った周長と、チューブ体21の外周部のうち、トレッド22で覆われた部分のタイヤ幅方向Hに沿った周長と、は同等になっている。これにより、チューブ体21において前述のように外部に露出した両側部分21aのタイヤ径方向に沿った周長は互いに同等になっている。
また、トレッド22は天然ゴムまたは/およびゴム組成物が加硫された加硫ゴムで形成されている。さらに、このトレッド22の内部には、スチールコードが複数並べられて構成された補強層22aが全周にわたって埋設されている。
さらに、本実施形態では、チューブ体21は、縦弾性係数が1.0MPa以上500MPa以下の熱可塑性エラストマーで形成されている。
この熱可塑性エラストマーとしては、例えばJIS K6418に規定されるアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、エステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、熱可塑性ゴム架橋体(TPV)、若しくはその他の熱可塑性エラストマー(TPZ)等が挙げられる。
また、チューブ体21の肉厚は例えば約0.5mm〜5.0mm程度にし、その内部に付与する気体圧は例えば約50kPa〜500kPa程度にし、このタイヤ・リム組立体1を装着する車両としては例えば自動二輪車全般や総重量3t未満の普通乗用車等が挙げられる。
なお、チューブ体21の肉厚が0.5mmより薄くなると、耐圧性や耐刃性が不十分になるおそれがあり、5.0mmより厚くなると、重量が増大したりあるいはチューブ体21に曲げひずみが作用したときに、表面側と裏面側とで生ずる応力の差が大きくなって耐疲労性が悪化したりするおそれがある。
また、チューブ体21に付与される気体圧が50kPaよりも低くなると、荷重支持性能が低下するおそれがあり、500kPaより高くなると、乗り心地性や耐圧性が悪化するおそれがある。
ここで、チューブ体21の外周部およびトレッド22の内周面にはそれぞれ、互いに係合可能でかつチューブ体21およびトレッド22のタイヤ幅方向Hに沿った相対的な位置ずれを防止する第1係合部23および第2係合部24が各別に設けられている。
この熱可塑性エラストマーとしては、例えばJIS K6418に規定されるアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、エステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、熱可塑性ゴム架橋体(TPV)、若しくはその他の熱可塑性エラストマー(TPZ)等が挙げられる。
また、チューブ体21の肉厚は例えば約0.5mm〜5.0mm程度にし、その内部に付与する気体圧は例えば約50kPa〜500kPa程度にし、このタイヤ・リム組立体1を装着する車両としては例えば自動二輪車全般や総重量3t未満の普通乗用車等が挙げられる。
なお、チューブ体21の肉厚が0.5mmより薄くなると、耐圧性や耐刃性が不十分になるおそれがあり、5.0mmより厚くなると、重量が増大したりあるいはチューブ体21に曲げひずみが作用したときに、表面側と裏面側とで生ずる応力の差が大きくなって耐疲労性が悪化したりするおそれがある。
また、チューブ体21に付与される気体圧が50kPaよりも低くなると、荷重支持性能が低下するおそれがあり、500kPaより高くなると、乗り心地性や耐圧性が悪化するおそれがある。
ここで、チューブ体21の外周部およびトレッド22の内周面にはそれぞれ、互いに係合可能でかつチューブ体21およびトレッド22のタイヤ幅方向Hに沿った相対的な位置ずれを防止する第1係合部23および第2係合部24が各別に設けられている。
チューブ体21の外周部に設けられた第1係合部23は、タイヤ径方向の外側に向けて突出した突部とされ、トレッド22の内周面に設けられた第2係合部24は、タイヤ径方向の外側に向けて凹む凹部となっている。また、第2係合部24は、トレッド22の内周面においてタイヤ幅方向Hの両端部に設けられており、第1係合部23は、チューブ体21の外周部において第2係合部24にタイヤ径方向で対向する部分に設けられている。なお、第2係合部24は、トレッド22におけるタイヤ幅方向Hの両端縁よりもタイヤ幅方向Hの内側に位置している。さらに、第1係合部23は中実となっている。
また、リム10の支持面12a、およびチューブ体21の内周部にはそれぞれ、互いに係合可能でかつチューブ体21のリム10に対するタイヤ幅方向Hに沿った位置ずれを防止する第3係合部25および第4係合部26が各別に設けられている。
リム10に設けられた第3係合部25は、タイヤ径方向の内側に向けて凹む凹部とされ、チューブ体21の内周部に設けられた第4係合部26は、タイヤ径方向の内側に向けて突出した突部となっている。第3係合部25は、リム10の支持面12aにおいてタイヤ幅方向Hの中央部に設けられ、第4係合部26は、チューブ体21の内周部においてタイヤ幅方向Hの中央部に設けられている。また、第4係合部26は中実となっている。
リム10に設けられた第3係合部25は、タイヤ径方向の内側に向けて凹む凹部とされ、チューブ体21の内周部に設けられた第4係合部26は、タイヤ径方向の内側に向けて突出した突部となっている。第3係合部25は、リム10の支持面12aにおいてタイヤ幅方向Hの中央部に設けられ、第4係合部26は、チューブ体21の内周部においてタイヤ幅方向Hの中央部に設けられている。また、第4係合部26は中実となっている。
前述した第1〜第4係合部23〜26はそれぞれ、タイヤ周方向に間隔をあけて多数配置され、その平面視形状はタイヤ周方向に長い長方形状を呈し、前記縦断面視形状は矩形状を呈している。
そして、チューブ体21に設けられた第1係合部23および第4係合部26はそれぞれ、このチューブ体21内の正の気体圧によって、トレッド22に設けられた第2係合部24内およびリム10に設けられた第3係合部25内に各別に嵌入されるようになっている。つまり、第1係合部23が第2係合部24の内面に、第4係合部26が第3係合部25の内面にそれぞれ、隙間無く密接するようになっている。
そして、チューブ体21に設けられた第1係合部23および第4係合部26はそれぞれ、このチューブ体21内の正の気体圧によって、トレッド22に設けられた第2係合部24内およびリム10に設けられた第3係合部25内に各別に嵌入されるようになっている。つまり、第1係合部23が第2係合部24の内面に、第4係合部26が第3係合部25の内面にそれぞれ、隙間無く密接するようになっている。
そして、本実施形態では、リム10が、円盤状の第1分割リム14および円盤状若しくはリング状の第2分割リム15に分割可能となっている。これらの両分割リム14、15のうち少なくとも第1分割リム14は、そのタイヤ幅方向Hの両端縁14a、14bのうち、分割面Bが位置する一方側の端縁14aにおける外径が、他方側の端縁14bにおける外径よりも小さくなるように形成されている。また本実施形態では、リム10は、リム本体11におけるタイヤ幅方向Hの途中位置で分割可能となっている。これにより、リム10はタイヤ幅方向Hに沿って分割され、第1分割リム14および第2分割リム15は双方ともに円盤状に形成されて、第1分割リム14および第2分割リム15それぞれの分割面Bは、タイヤ径方向に沿って平行に延在しかつタイヤ幅方向Hに向いている。そして、第1分割リム14のみならず、第2分割リム15も、そのタイヤ幅方向Hの両端縁15a、15bのうち、分割面Bが位置する一方側の端縁15aにおける外径が、他方側の端縁15bにおける外径よりも小さくなるように形成されている。また、第1分割リム14および第2分割リム15それぞれの分割面Bは、これら両分割リム14、15における前記一方側の端縁14a、15aを各別に構成している。また、両分割リム14、15における各前記他方側の端縁14b、15bは、支持突部12bにより構成されている。
さらに図示の例では、リム10は、タイヤ幅方向Hの中央部で2等分割されている。これにより、リム10における支持面12aに設けられた第3係合部25が、そのタイヤ幅方向Hの中央部で2等分割されている。また、第1分割リム14および第2分割リム15は互いに同形同大の円盤状体となっている。
さらに、本実施形態では、リム本体11に、前記装着孔13とは別に第1分割リム14および第2分割リム15の双方を貫通する挿通孔16が形成されている。図示の例では、挿通孔16は、リム本体11において装着孔13が形成されている部分よりもタイヤ径方向の外側に位置する外周縁部に、タイヤ周方向に等間隔をあけて複数形成されている。なお、挿通孔16は、その内径が装着孔13の内径よりも小さくかつ数多く形成されている。
そして、これらの挿通孔16に挿入された図示されないボルトにナットを螺着することにより、第1分割リム14および第2分割リム15それぞれの分割面B同士を互いに密接させることでこれらの第1分割リム14および第2分割リム15が固定されるようになっている。
さらに、本実施形態では、リム本体11に、前記装着孔13とは別に第1分割リム14および第2分割リム15の双方を貫通する挿通孔16が形成されている。図示の例では、挿通孔16は、リム本体11において装着孔13が形成されている部分よりもタイヤ径方向の外側に位置する外周縁部に、タイヤ周方向に等間隔をあけて複数形成されている。なお、挿通孔16は、その内径が装着孔13の内径よりも小さくかつ数多く形成されている。
そして、これらの挿通孔16に挿入された図示されないボルトにナットを螺着することにより、第1分割リム14および第2分割リム15それぞれの分割面B同士を互いに密接させることでこれらの第1分割リム14および第2分割リム15が固定されるようになっている。
次に、以上のように構成されたタイヤ・リム組立体1の製造方法について説明する。
まず、第1分割リム14の支持面12aに、タイヤ幅方向Hに沿って前記一方側の端縁14aから前記他方側の端縁14bに向けてチューブ体21を押し込んで嵌合させる。この際、第1分割リム14に対するチューブ体21のタイヤ周方向位置を合わせて、第1分割リム14の支持面12aに形成された第3係合部25内にチューブ体21の第4係合部26を係合させる。
次に、このチューブ体21の外周部に、第1係合部23を第2係合部24内に係合させつつトレッド22を嵌合させる。そして、第2分割リム15を、その分割面Bと第1分割リム14の分割面Bとを互いに対向させた状態で、その前記一方側の端縁15aからチューブ体21の内周部における内側に押し込んで嵌合させる。この際、チューブ体21および第1分割リム14に対する第2分割リム15のタイヤ周方向位置を合わせて、第2分割リム15の支持面12aに形成された第3係合部25内にチューブ体21の第4係合部26を係合させる。この際、第1分割リム14および第2分割リム15それぞれに形成された装着孔14は互いに同軸となり、かつ挿通孔16も互いに同軸となる。
そして、ボルトを各挿通孔16内に挿入し、このボルトにナットを螺着することにより、第1分割リム14および第2分割リム15それぞれの分割面Bが互いに密接させられて両分割リム14、15が固定され、タイヤ・リム組立体1が得られる。
まず、第1分割リム14の支持面12aに、タイヤ幅方向Hに沿って前記一方側の端縁14aから前記他方側の端縁14bに向けてチューブ体21を押し込んで嵌合させる。この際、第1分割リム14に対するチューブ体21のタイヤ周方向位置を合わせて、第1分割リム14の支持面12aに形成された第3係合部25内にチューブ体21の第4係合部26を係合させる。
次に、このチューブ体21の外周部に、第1係合部23を第2係合部24内に係合させつつトレッド22を嵌合させる。そして、第2分割リム15を、その分割面Bと第1分割リム14の分割面Bとを互いに対向させた状態で、その前記一方側の端縁15aからチューブ体21の内周部における内側に押し込んで嵌合させる。この際、チューブ体21および第1分割リム14に対する第2分割リム15のタイヤ周方向位置を合わせて、第2分割リム15の支持面12aに形成された第3係合部25内にチューブ体21の第4係合部26を係合させる。この際、第1分割リム14および第2分割リム15それぞれに形成された装着孔14は互いに同軸となり、かつ挿通孔16も互いに同軸となる。
そして、ボルトを各挿通孔16内に挿入し、このボルトにナットを螺着することにより、第1分割リム14および第2分割リム15それぞれの分割面Bが互いに密接させられて両分割リム14、15が固定され、タイヤ・リム組立体1が得られる。
以上説明したように、本実施形態によるタイヤ・リム組立体1によれば、リム10が第1分割リム14および第2分割リム15に分割可能に構成され、第1分割リム14が、その前記一方側の端縁14aにおける外径が他方側の端縁14bにおける外径よりも小さくなるように形成されているので、リム組み時やリム解き時に、チューブ体21を、第2分割リム15とは分離された第1分割リム14の外周部12に対して、その前記一方側の端縁14aから着脱することによって、チューブ体21の内周部と第1分割リム14の外周部12との引っ掛かりを抑えることが可能になる。したがって、リム組み時やリム解き時にチューブ体21にかける力を抑制することが可能になり、リム組み機を用いることなくタイヤ20をリム10に対して容易に着脱することができるとともに、チューブ体21が破損するのを防ぐことができる。
また、リム10の外周部12には内部が正圧に保持可能なチューブ体21が嵌合されるため、リム10を前述のように分割可能にしたことによってその外周部12自体の気密性が確保されていなくても、タイヤ内圧には何ら影響を及ぼさない。したがって、リム10を前述のように分割可能にしたことに起因して新たにシール機構を設ける必要が生ずることがないので、その構造を複雑にして高コストにすることなく、前述の作用効果を奏功させることができる。
さらにまた、リム10が、リム本体11におけるタイヤ幅方向Hの途中位置で第1分割リム14および第2分割リム15に分割可能となっているので、前述の作用効果を有するリム10を容易かつ確実に形成することができる。
さらにまた、リム10が、リム本体11におけるタイヤ幅方向Hの途中位置で第1分割リム14および第2分割リム15に分割可能となっているので、前述の作用効果を有するリム10を容易かつ確実に形成することができる。
さらに、リム10の外周部12が支持突部12bを備えているので、チューブ体21がリム10に対してタイヤ幅方向Hに沿って位置ずれするのを抑制することができる。
また、本実施形態では、リム10がリム本体11におけるタイヤ幅方向Hの途中位置で分割可能となっているので、第1分割リム14および第2分割リム15それぞれの重量差を抑えることが可能になり、リム組みやリム解きの作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、リム10がリム本体11におけるタイヤ幅方向Hの途中位置で分割可能となっているので、第1分割リム14および第2分割リム15それぞれの重量差を抑えることが可能になり、リム組みやリム解きの作業性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、タイヤ20がトレッド22とチューブ体21とで構成されるとともに、チューブ体21が熱可塑性エラストマーで形成されてその内部に有機繊維やスチールコード等を有する補強材が埋設されていないので、構造を単純化することが可能になり、製造コストを低減することができるとともに、軽量化を図ることができる。
またこのように、チューブ体21の内部に前記補強材が埋設されておらず、しかもこのチューブ体21が高い柔軟性を有する熱可塑性エラストマーで形成されていることから、リム組み時やリム解き時に、強い力をかけなくても容易にチューブ体21を変形させることが可能になり、前述のように軽量化が図られ、かつチューブ体21の内周部と第1分割リム14の外周部12との引っ掛かりが抑えられることと相俟って、リム組みやリム解きの作業性を向上させることができるとともに、このチューブ体21が破損するのを防ぐこともできる。
さらにまた、チューブ体21が熱可塑性エラストマーで形成されているので、前記補強材を排除したことによるこのタイヤ20の剛性の低下を抑えることが可能になり、実使用性を確実に確保することができる。
またこのように、チューブ体21の内部に前記補強材が埋設されておらず、しかもこのチューブ体21が高い柔軟性を有する熱可塑性エラストマーで形成されていることから、リム組み時やリム解き時に、強い力をかけなくても容易にチューブ体21を変形させることが可能になり、前述のように軽量化が図られ、かつチューブ体21の内周部と第1分割リム14の外周部12との引っ掛かりが抑えられることと相俟って、リム組みやリム解きの作業性を向上させることができるとともに、このチューブ体21が破損するのを防ぐこともできる。
さらにまた、チューブ体21が熱可塑性エラストマーで形成されているので、前記補強材を排除したことによるこのタイヤ20の剛性の低下を抑えることが可能になり、実使用性を確実に確保することができる。
また、本実施形態では、トレッド22がチューブ体21の外側に離脱可能に嵌合されているので、これらのトレッド22およびチューブ体21のうちのいずれか一方が摩耗若しくは劣化したときに、この一方のみを交換することが可能になり、効率的な交換が実現されこの交換に要するコストを低減することができる。
また、このようにトレッド22がチューブ体21の外側に離脱可能に嵌合され、しかも前述のようにチューブ体21の内部に前記補強材が埋設されていないことから、チューブ体21とトレッド22とを分離した後は、このチューブ体21からさらに別の部材を分離する必要がなく、さらにチューブ体21が熱可塑性エラストマーで形成されていることから、チューブ体21を単に加熱して溶融すれば再成型することが可能になり、このタイヤ20に優れたリサイクル性を具備させることができる。
また、このようにトレッド22がチューブ体21の外側に離脱可能に嵌合され、しかも前述のようにチューブ体21の内部に前記補強材が埋設されていないことから、チューブ体21とトレッド22とを分離した後は、このチューブ体21からさらに別の部材を分離する必要がなく、さらにチューブ体21が熱可塑性エラストマーで形成されていることから、チューブ体21を単に加熱して溶融すれば再成型することが可能になり、このタイヤ20に優れたリサイクル性を具備させることができる。
また、本実施形態では、チューブ体21の外周部に第1係合部23が設けられ、かつトレッド22の内周面に第2係合部24が設けられているので、チューブ体21とトレッド22とを前述のように分離可能にしたことによって、チューブ体21とトレッド22とがタイヤ幅方向Hに沿って相対的に位置ずれし易くなるのを防ぐことが可能になり、実使用性をより一層確実に確保することができる。
さらに、このように第1係合部23および第2係合部24が設けられていることから、トレッド22をチューブ体21の外側に嵌合する際に、トレッド22およびチューブ体21のタイヤ幅方向Hに沿った相対的な位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、リム組み時あるいはこのタイヤ20の組立て時の作業性を一層向上させることができる。
さらに、このように第1係合部23および第2係合部24が設けられていることから、トレッド22をチューブ体21の外側に嵌合する際に、トレッド22およびチューブ体21のタイヤ幅方向Hに沿った相対的な位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、リム組み時あるいはこのタイヤ20の組立て時の作業性を一層向上させることができる。
また、チューブ体21に設けられた第1係合部23が突部とされる一方、トレッド22に設けられた第2係合部24が凹部となっているので、前記正の気体圧によるチューブ体21の膨張によって、第1係合部23を第2係合部24内に強制的に進入させ易くすることが可能になり、第1係合部23と第2係合部24とを強固に係合させることができる。
さらに、本実施形態では、第1係合部23が中実の突部となっているので、前記正の気体圧によるチューブ体21の膨張により、第1係合部23のチューブ体21からの突出高さや幅が変動する等その寸法が安定しなくなるのを防ぎ、第1係合部23を確実に第2係合部24内に進入させることができる。
さらにまた、トレッド22に補強層22aが設けられ、また、チューブ体21が、縦弾性係数が1.0MPa以上500MPa以下の熱可塑性エラストマーで形成されているので、前記補強材を排除したことによるタイヤ20の剛性の低下を確実に抑えることができる。なお、500MPaを超えると乗り心地性が悪化するおそれがある。
さらに、本実施形態では、第1係合部23が中実の突部となっているので、前記正の気体圧によるチューブ体21の膨張により、第1係合部23のチューブ体21からの突出高さや幅が変動する等その寸法が安定しなくなるのを防ぎ、第1係合部23を確実に第2係合部24内に進入させることができる。
さらにまた、トレッド22に補強層22aが設けられ、また、チューブ体21が、縦弾性係数が1.0MPa以上500MPa以下の熱可塑性エラストマーで形成されているので、前記補強材を排除したことによるタイヤ20の剛性の低下を確実に抑えることができる。なお、500MPaを超えると乗り心地性が悪化するおそれがある。
さらに、リム10の支持面12aに第3係合部25が設けられ、かつチューブ体21の内周部に第4係合部26が設けられているので、ビードコアを排除したことによってチューブ体21がリム10に対してタイヤ幅方向Hに沿って位置ずれし易くなるのを防ぐことが可能になり、実使用性をより一層確実に確保することができる。
さらにまた、このように第3係合部25および第4係合部26が設けられていることから、リム10の支持面12aにチューブ体21を嵌合する際に、チューブ体21のリム10に対するタイヤ幅方向Hに沿った位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、リム組みの作業性をより一層向上させることができる。
さらにまた、このように第3係合部25および第4係合部26が設けられていることから、リム10の支持面12aにチューブ体21を嵌合する際に、チューブ体21のリム10に対するタイヤ幅方向Hに沿った位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、リム組みの作業性をより一層向上させることができる。
また、本実施形態では、チューブ体21に設けられた第4係合部26が突部とされる一方、リム10に設けられた第3係合部25が凹部となっているので、前記正の気体圧によるチューブ体21の膨張によって、第4係合部26を第3係合部25内に強制的に進入させ易くすることが可能になり、第4係合部26と第3係合部25とを強固に係合させることができる。
さらに、本実施形態では、第4係合部26が中実の突部となっているので、前記正の気体圧によるチューブ体21の膨張により、第4係合部26のチューブ体21からの突出高さや幅が変動する等その寸法が安定しなくなるのを防ぎ、第4係合部26を確実に第3係合部25内に進入させることができる。
また、本実施形態では、チューブ体21の前記両側部分21aが露出しているので、トレッド22をチューブ体21に対して容易に着脱することができる。
また、本実施形態では、チューブ体21の前記両側部分21aが露出しているので、トレッド22をチューブ体21に対して容易に着脱することができる。
さらに、前述した第1〜第4係合部23〜26がそれぞれ、タイヤ周方向に間隔をあけて多数配置されているので、リム10およびチューブ体21のタイヤ周方向に沿った相対的な位置ずれや、チューブ体21およびトレッド22のタイヤ周方向に沿った相対的な位置ずれも防ぐことができる。
またこのように、第1〜第4係合部23〜26がそれぞれ、タイヤ周方向に間隔をあけて多数配置されていることから、トレッド22をチューブ体21の外側に嵌合する際に、トレッド22およびチューブ体21のタイヤ周方向に沿った相対的な位置を容易かつ高精度に決めることが可能になるとともに、チューブ体21をリム10の支持面12aに嵌合する際に、チューブ体21およびリム10のタイヤ周方向に沿った相対的な位置を容易かつ高精度に決めることができる。
以上より、リム10、チューブ体21およびトレッド22それぞれの相対的なタイヤ幅方向Hの位置ずれのみならずタイヤ周方向の位置ずれをも防止することが可能になり、かつリム10、チューブ体21およびトレッド22それぞれの相対的なタイヤ幅方向Hの位置のみならずタイヤ周方向の位置をも容易かつ高精度に決めることが可能になり、前述した実使用性を確実に確保することができるとともに、リム組み時やリム解き時に、前述のようにチューブ体21の内周部と第1分割リム14との引っ掛かりを抑えることが可能になることと相俟って、その作業性をより一層向上させることができる。
次に、本発明に係るタイヤ・リム組立体の第2実施形態を、図3および図4を参照しながら説明するが、前記第1実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
このタイヤ・リム組立体2が有するリム30は、その外周部12におけるタイヤ幅方向Hの両端部を構成する2つの支持突部12bのうちのいずれか一方が全周にわたってタイヤ幅方向に分割可能に構成されている。これにより、第1分割リム31および第2分割リム32のうち第1分割リム31が、円盤状に形成されるとともにそのタイヤ幅方向Hの両端縁31a、31bのうち、分割面Bが位置する一方側の端縁31aにおける外径が他方側の端縁31bにおける外径よりも小さくなるように形成される一方、第2分割リム32は全周にわたって途切れることなく連続して延びるリング状体となっている。また、第1分割リム31の分割面Bはタイヤ径方向の外側を向き、第2分割リム32の分割面Bはタイヤ径方向の内側を向いている。
そして、第1分割リム31の分割面Bに雄ねじ部31cが形成され、第2分割リム32の分割面Bに雌ねじ部32aが形成されて、これらの雄ねじ部31cと雌ねじ部32aとが互いに螺合することにより、第1分割リム31と第2分割リム32とが分離可能に一体となっている。ここで、第1分割リム31の分割面Bに形成された雄ねじ部31cにおけるタイヤ幅方向Hの内方端は、この分割面Bにおけるタイヤ幅方向Hの内方端よりもタイヤ幅方向Hの外側、つまり前記一方側に位置している。
以上説明したように、本実施形態によるタイヤ・リム組立体2によれば、2つの支持突部12bのうちのいずれか一方がタイヤ幅方向に分割可能に構成されて、第2分割リム32がリング状に形成されているので、第2分割リム32の重量を第1分割リム31よりも大幅に軽くすることが可能になる。したがって、リム組み時やリム解き時に、例えば治具等に固定された第1分割リム31に対して第2分割リム32を着脱することで、作業負担を低減することが可能になり、作業効率をより一層向上させることができる。
さらに、第1分割リム31の分割面Bに雄ねじ部31cが形成され、かつ第2分割リム32の分割面Bに雌ねじ部32aが形成されて、これらの雄ねじ部31cと雌ねじ部32aとが互いに螺合するようになっていることから、締結部材等の他の部品を用いることなく、第1分割リム31と第2分割リム32とを一体にすることが可能になり、タイヤ・リム組立体2の重量の増大を抑えることができる。
また、本実施形態では、第1分割リム31の分割面Bに形成された雄ねじ部31cにおけるタイヤ幅方向Hの内方端が、この分割面Bにおけるタイヤ幅方向Hの内方端よりもタイヤ幅方向Hの外側に位置しているので、第2分割リム32の雌ねじ部32aを第1分割リム31の雄ねじ部31cに螺着する過程で、第1分割リム31に対する第2分割リム32のタイヤ幅方向Hにおける内方端位置およびタイヤ周方向位置が自然に決められかつ固定されることになる。したがって、第1分割リム31に対する第2分割リム32の、タイヤ幅方向Hの位置およびタイヤ周方向の位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、リム組みの作業性を向上させることができるとともに、第1分割リム31および第2分割リム32の相対的なタイヤ幅方向Hの位置およびタイヤ周方向の位置がずれるのを防ぐことも可能になる。
次に、本発明に係るタイヤ・リム組立体の第3実施形態を、図5および図6を参照しながら説明するが、前記第1実施形態および第2実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
このタイヤ・リム組立体3が有するリム40は、その外周部12におけるタイヤ幅方向Hの両端部を構成する2つの支持突部12bのうちのいずれか一方がタイヤ幅方向に分割可能に構成されている。これにより、第1分割リム41および第2分割リム42のうち第1分割リム41が、円盤状に形成されるとともにそのタイヤ幅方向Hの両端縁41a、41bのうち、分割面Bが位置する一方側の端縁41aにおける外径が他方側の端縁41bにおける外径よりも小さくなるように形成される一方、第2分割リム42はタイヤ周方向の一部が分断されたリング状体となっている。そして、この第2分割リム42は、前述のように分断された分断部分42aのタイヤ周方向における隙間が拡縮するように全体が弾性変形するように構成されている。また、第1分割リム41の分割面Bはタイヤ径方向の外側を向き、第2分割リム42の分割面Bはタイヤ径方向の内側を向いている。
そして、第1分割リム41および第2分割リム42それぞれの分割面Bに、互いに係合可能でかつこれらの両分割リム41、42の少なくともタイヤ幅方向Hに沿った相対的な位置ずれを防止する第1リム側係合部43および第2リム側係合部44が各別に設けられている。第1分割リム41の分割面Bに設けられた第1リム側係合部43は、この分割面Bにおけるタイヤ幅方向Hの中央部に設けられ、タイヤ周方向に間隔をあけて複数配置されている。第2分割リム42の分割面Bに設けられた第2リム側係合部44も、この分割面Bにおけるタイヤ幅方向Hの中央部に設けられ、タイヤ周方向に間隔をあけて複数配置されている。なお、第1リム側係合部43はタイヤ径方向の内側に凹む凹部とされ、第2リム側係合部44はタイヤ径方向の内側に突出する突部となっている。
以上説明したように、本実施形態によるタイヤ・リム組立体3によれば、前記第2実施形態と同様に、第2分割リム42の重量を第1分割リム41よりも大幅に軽くすることが可能になることから、作業負担を低減することが可能になり、作業効率をより一層向上させることができる。
また、第2分割リム42がタイヤ周方向の一部が分断されたリング状に形成されているので、リム組み時に、第2分割リム42を、前記分断部分42aのタイヤ周方向における隙間が拡がるように弾性変形させた状態で、この第2分割リム42の内側に第1分割リム41を位置させ、その後、第2分割リム42の弾性変形を解除して前記分断部分42aの隙間を縮小するように復元変形させることによって、第1分割リム41の分割面Bに第2分割リム42を嵌合することが可能になり、第2分割リム42を第1分割リム41に効率よく取り付けることができる。
しかも、第1分割リム41および第2分割リム42それぞれの分割面Bに第1リム側係合部43および第2リム側係合部44が各別に設けられているので、締結部材等の他の部品を用いることなく、第2分割リム42が第1分割リム41に対してタイヤ幅方向Hに位置ずれするのを防ぐことが可能になり、タイヤ・リム組立体3の重量の増大を抑えつつ、第1分割リム41と第2分割リム42とが不用意に分割させられるのを防ぐことができる。
さらにまた、このように第1リム側係合部43および第2リム側係合部44が設けられていることから、第2分割リム42を第1分割リム41に取り付ける際に、第1分割リム41および第2分割リム42のタイヤ幅方向Hに沿った相対的な位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、第2分割リム42を第1分割リム41に取り付ける時間を確実に抑えることができる。
さらにまた、このように第1リム側係合部43および第2リム側係合部44が設けられていることから、第2分割リム42を第1分割リム41に取り付ける際に、第1分割リム41および第2分割リム42のタイヤ幅方向Hに沿った相対的な位置を容易かつ高精度に決めることが可能になり、第2分割リム42を第1分割リム41に取り付ける時間を確実に抑えることができる。
さらに本実施形態では、第1リム側係合部43および第2リム側係合部44がそれぞれ、タイヤ周方向に間隔をあけて複数配置されているので、第1分割リム41および第2分割リム42のタイヤ周方向に沿った相対的な位置ずれをも防ぐことが可能になる。
またこのように、第1リム側係合部43および第2リム側係合部44がそれぞれ、タイヤ周方向に間隔をあけて複数配置されていることから、第2分割リム42を第1分割リム43の分割面Bに嵌合する際に、第1分割リム41および第2分割リム42のタイヤ周方向に沿った相対的な位置を容易かつ高精度に決めることが可能になる。
またこのように、第1リム側係合部43および第2リム側係合部44がそれぞれ、タイヤ周方向に間隔をあけて複数配置されていることから、第2分割リム42を第1分割リム43の分割面Bに嵌合する際に、第1分割リム41および第2分割リム42のタイヤ周方向に沿った相対的な位置を容易かつ高精度に決めることが可能になる。
以上より、第1分割リム41および第2分割リム42それぞれの相対的なタイヤ幅方向Hの位置ずれのみならずタイヤ周方向の位置ずれをも防止することが可能になり、かつ第1分割リム41および第2分割リム42それぞれの相対的なタイヤ幅方向Hの位置のみならずタイヤ周方向の位置をも容易かつ高精度に決めることが可能になり、実使用性を確実に確保することができるとともに、その作業性をより一層向上させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記第1〜第3実施形態では、第1係合部23および第2係合部24と、第3係合部25および第4係合部26と、の2組設けたが、いずれか1組のみ設けてもよいし、いずれも設けなくてもよい。さらに、第1係合部23および第2係合部24と、第3係合部25および第4係合部26と、の各配置位置や個数は適宜変更してもよい。
例えば、前記第1〜第3実施形態では、第1係合部23および第2係合部24と、第3係合部25および第4係合部26と、の2組設けたが、いずれか1組のみ設けてもよいし、いずれも設けなくてもよい。さらに、第1係合部23および第2係合部24と、第3係合部25および第4係合部26と、の各配置位置や個数は適宜変更してもよい。
また、第1係合部23および第4係合部26をそれぞれ中実の突部としたが、中空にしてもよい。さらに、これらの係合部23、26を突部とし、第2係合部24および第3係合部25を凹部としたが、第1係合部23および第4係合部26を凹部とし、第2係合部24および第3係合部25を突部にしてもよい。
さらに、第1〜第4係合部23〜26を、タイヤ周方向に間隔をあけて多数配置したが、タイヤ周方向における全周にわたって連続して延在させてもよい。また、第1〜第4係合部23〜26の各平面視形状をタイヤ周方向に長い長方形状にしたが、これに限らず例えば円形状若しくは多角形状にする等、適宜変更してもよい。さらに、第1〜第4係合部23〜26の各前記縦断面視形状も前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
さらに、第1〜第4係合部23〜26を、タイヤ周方向に間隔をあけて多数配置したが、タイヤ周方向における全周にわたって連続して延在させてもよい。また、第1〜第4係合部23〜26の各平面視形状をタイヤ周方向に長い長方形状にしたが、これに限らず例えば円形状若しくは多角形状にする等、適宜変更してもよい。さらに、第1〜第4係合部23〜26の各前記縦断面視形状も前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
さらにまた、第1係合部23および第2係合部24は、前記実施形態に代えて例えば、第3係合部25および第4係合部26と同様に、タイヤ幅方向Hの中央部に1箇所配置してもよい。
さらに前記各実施形態では、トレッド22として、無端帯状に形成されかつチューブ体21の外側に離脱可能に嵌合された構成を示したが、これに代えて、チューブ体の外周部に加硫接着されて一体に形成されたトレッドを採用してもよい。
また、トレッド22内に補強層22aを埋設したが、この補強層22aは設けなくてもよい。
さらに前記各実施形態では、トレッド22として、無端帯状に形成されかつチューブ体21の外側に離脱可能に嵌合された構成を示したが、これに代えて、チューブ体の外周部に加硫接着されて一体に形成されたトレッドを採用してもよい。
また、トレッド22内に補強層22aを埋設したが、この補強層22aは設けなくてもよい。
さらに、前記第1実施形態では、リム10をそのタイヤ幅方向Hにおける中央部で分割したが、リム本体11のタイヤ幅方向Hにおける途中位置であればこの分割位置は適宜変更してもよい。
また、前記第3実施形態において、第1リム側係合部43および第2リム側係合部44は、タイヤ周方向における全周にわたって連続して延在させてもよい。
また、前記第3実施形態において、第1リム側係合部43および第2リム側係合部44は、タイヤ周方向における全周にわたって連続して延在させてもよい。
さらに、前記各実施形態ではチューブ体を1本備える構成を示したが、これに代えて、支持面12a上にタイヤ幅方向Hに沿って複数のチューブ体を嵌合し、かつこれらのチューブ体の各外側を跨いで覆うようにトレッドを配設してもよい。
この場合、例えば走行中の振動や局所的に作用した大きな外力等によって、これらのチューブ体のうちの一部がパンクしても、残りのチューブ体により車両の荷重を支えることが可能になり、ある程度の距離は継続して走行することができる。つまりランフラット走行が可能になる。
したがって、例えば熱可塑性エラストマーで形成されたチューブ体の肉厚を車両の重量を支えられる程度まで可能な限り薄くする等して、タイヤのさらなる軽量化を図ったことにより、各チューブ体の耐久性が低下してパンクした場合においても、前述のランフラット走行が可能になることから、安全性を確保することができる。
この場合、例えば走行中の振動や局所的に作用した大きな外力等によって、これらのチューブ体のうちの一部がパンクしても、残りのチューブ体により車両の荷重を支えることが可能になり、ある程度の距離は継続して走行することができる。つまりランフラット走行が可能になる。
したがって、例えば熱可塑性エラストマーで形成されたチューブ体の肉厚を車両の重量を支えられる程度まで可能な限り薄くする等して、タイヤのさらなる軽量化を図ったことにより、各チューブ体の耐久性が低下してパンクした場合においても、前述のランフラット走行が可能になることから、安全性を確保することができる。
次に、前述した作用効果に係る検証試験について説明する。
比較例として、図1〜図6で示したリム10、30、40において、第1分割リム14、31、41と第2分割リム15、32、42とが一体に形成された構成を採用し、実施例1として図1および図2で示したリム10を採用し、実施例2として図3および図4で示したリム30を採用し、さらに実施例3として図5および図6で示したリム40を採用した。そして、これらの各リムに対してタイヤ20を着脱するのに要した時間と、リム組み時およびリム解き時それぞれにおけるチューブ体21の破損率(10本当たりの破損本数)と、を調べた。
なお、比較例のリムにおいてはリム組み機を用いてタイヤ20を着脱した。
比較例として、図1〜図6で示したリム10、30、40において、第1分割リム14、31、41と第2分割リム15、32、42とが一体に形成された構成を採用し、実施例1として図1および図2で示したリム10を採用し、実施例2として図3および図4で示したリム30を採用し、さらに実施例3として図5および図6で示したリム40を採用した。そして、これらの各リムに対してタイヤ20を着脱するのに要した時間と、リム組み時およびリム解き時それぞれにおけるチューブ体21の破損率(10本当たりの破損本数)と、を調べた。
なお、比較例のリムにおいてはリム組み機を用いてタイヤ20を着脱した。
その結果、実施例1〜3のリム10、30、40を用いた場合、いずれもリム組み機を用いずに3分〜5分程度でタイヤ20をリムに着脱することができる一方、比較例のリムを用いた場合にはリム組み機を用いて10分程度要したことが確認された。
また、実施例1〜3のリム10、30、40を用いた場合、各リムについてリム組み時およびリム解き時の双方で、タイヤ20の破損率は0%であったのに対し、比較例のリムを用いた場合には、リム組み時におけるタイヤ20の破損率が10%であり、リム解き時におけるタイヤ20の破損率が30%であることが確認された。
また、実施例1〜3のリム10、30、40を用いた場合、各リムについてリム組み時およびリム解き時の双方で、タイヤ20の破損率は0%であったのに対し、比較例のリムを用いた場合には、リム組み時におけるタイヤ20の破損率が10%であり、リム解き時におけるタイヤ20の破損率が30%であることが確認された。
熱可塑性エラストマーで形成されたチューブ体を有するタイヤを、リム組み機を用いることなくリムに対して容易に着脱することができる。
1、2、3 タイヤ・リム組立体
10、30、40 リム
12 支持部(外周部)
12a 支持面
12b 支持突部
14、31、41 第1分割リム
14a、31a、41a 一方側の端縁
14b、31b、41b 他方側の端縁
15、32、42 第2分割リム
20 タイヤ
21 チューブ体
22 トレッド
22a 補強層
23 第1係合部
24 第2係合部
25 第3係合部
26 第4係合部
31c 雄ねじ部(ねじ部)
32a 雌ねじ部(ねじ部)
42a 分断部分(周方向の一部)
43 第1リム側係合部(リム側係合部)
44 第2リム側係合部(リム側係合部)
B 分割面
H タイヤ幅方向
10、30、40 リム
12 支持部(外周部)
12a 支持面
12b 支持突部
14、31、41 第1分割リム
14a、31a、41a 一方側の端縁
14b、31b、41b 他方側の端縁
15、32、42 第2分割リム
20 タイヤ
21 チューブ体
22 トレッド
22a 補強層
23 第1係合部
24 第2係合部
25 第3係合部
26 第4係合部
31c 雄ねじ部(ねじ部)
32a 雌ねじ部(ねじ部)
42a 分断部分(周方向の一部)
43 第1リム側係合部(リム側係合部)
44 第2リム側係合部(リム側係合部)
B 分割面
H タイヤ幅方向
Claims (13)
- 熱可塑性エラストマーで形成されたチューブ体とこのチューブ体の外側に設けられたトレッドとを備えたタイヤが外周部に装着されるリムであって、
前記外周部におけるタイヤ幅方向の両端部は、タイヤ径方向に延在し前記チューブ体をタイヤ幅方向の外側から支持する支持突部とされ、
このリムは、円盤状の第1分割リムおよび円盤状若しくはリング状の第2分割リムに分割可能に構成されるとともに、これらの両分割リムのうち少なくとも第1分割リムは、そのタイヤ幅方向の両端縁のうち、分割面が位置する一方側の端縁における外径が、他方側の端縁における外径よりも小さくなるように形成されていることを特徴とするリム。 - 請求項1記載のリムであって、
円盤状のリム本体が備えられるとともにこのリム本体の外周面に前記外周部が連結され、前記リム本体におけるタイヤ幅方向の途中位置で前記第1分割リムおよび第2分割リムに分割可能となっていることを特徴とするリム。 - 請求項1記載のリムであって、
2つの前記支持突部のうちのいずれか一方がタイヤ幅方向に分割可能に構成されて、前記第2分割リムがリング状に形成され、
第1分割リムおよび第2分割リムそれぞれの分割面には、互いに螺合するねじ部が形成されていることを特徴とするリム。 - 請求項1記載のリムであって、
2つの前記支持突部のうちのいずれか一方がタイヤ幅方向に分割可能に構成されて、前記第2分割リムがタイヤ周方向の一部が分断されたリング状に形成され、
第1分割リムおよび第2分割リムそれぞれの分割面には、互いに係合可能でかつこれらの両分割リムの少なくともタイヤ幅方向に沿った相対的な位置ずれを防止するリム側係合部が各別に設けられていることを特徴とするリム。 - リムにタイヤが装着されたタイヤ・リム組立体であって、
前記リムが請求項1から4のいずれか1項に記載のリムとされるとともに、前記チューブ体は、その内部の正の気体圧によって前記リムの外周部に密接して固定されていることを特徴とするタイヤ・リム組立体。 - 請求項5記載のタイヤ・リム組立体であって、
前記トレッドは無端帯状に形成されるとともに、前記チューブ体の外側に離脱可能に嵌合されていることを特徴とするタイヤ・リム組立体。 - 請求項6記載のタイヤ・リム組立体であって、
前記チューブ体の外周部およびトレッドの内周面にはそれぞれ、互いに係合可能でかつチューブ体およびトレッドの少なくともタイヤ幅方向に沿った相対的な位置ずれを防止する第1係合部および第2係合部が各別に設けられていることを特徴とするタイヤ・リム組立体。 - 請求項7記載のタイヤ・リム組立体であって、
前記チューブ体に設けられた第1係合部は突部とされるとともに、前記トレッドに設けられた第2係合部は凹部とされ、
前記第1係合部は、前記チューブ体内の正の気体圧によって前記第2係合部内に嵌入されていることを特徴とするタイヤ・リム組立体。 - 請求項5から8のいずれか1項に記載のタイヤ・リム組立体であって、
前記リムの外周部およびチューブ体の内周部にはそれぞれ、互いに係合可能でかつチューブ体のリムに対する少なくともタイヤ幅方向に沿った位置ずれを防止する第3係合部および第4係合部が各別に設けられていることを特徴とするタイヤ・リム組立体。 - 請求項9記載のタイヤ・リム組立体であって、
前記チューブ体に設けられた第4係合部は突部とされるとともに、前記リムに設けられた第3係合部は凹部とされ、
前記第4係合部は、前記チューブ体内の正の気体圧によって前記第3係合部内に嵌入されていることを特徴とするタイヤ・リム組立体。 - 請求項5から10のいずれか1項に記載のタイヤ・リム組立体であって、
前記トレッドに補強層が設けられていることを特徴とするタイヤ・リム組立体。 - 請求項5から11のいずれか1項に記載のタイヤ・リム組立体であって、
前記チューブ体は、縦弾性係数が1.0MPa以上500MPa以下の熱可塑性エラストマーで形成されていることを特徴とするタイヤ・リム組立体。 - 請求項5から12のいずれか1項に記載のタイヤ・リム組立体の製造方法であって、
前記第1分割リムの外周部に、タイヤ幅方向に沿ってその前記一方側の端縁から他方側の端縁に向けてチューブ体を押し込んで嵌合させた後に、前記第2分割リムを第1分割リムに互いの分割面同士が当接し合うように取り付けて固定することを特徴とするタイヤ・リム組立体の製造方法。
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