JP2009153532A - 口腔内清掃具 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種形態の清掃ヘッドを取り付けることができ、消耗品としての清掃ヘッドの製作コストを抑えて利用者の経済的な負担を少なくでき、簡単な操作で清掃ヘッドを交換でき、清掃ヘッドの脱落による誤飲をも確実に防止できる口腔内清掃具を提供する。
【解決手段】口腔内を清掃するための清掃ヘッド11と、清掃ヘッド22取付用のヘッド取付部15を先端部に有する清掃具本体と、ヘッド取付部15との間に設けた嵌合係止構造70により、ヘッド取付部15に対して着脱自在に取り付けられる保持カバー16であって、清掃ヘッド22の基部を収容保持する保持部72と、清掃ヘッド11の清掃部を外部に配置させるための開口部73とを有する保持カバー16とを備えた。
【選択図】図5

Description

本発明は、口腔内を清掃するための清掃ヘッドを、清掃具本体の取付部に着脱自在に取り付けて交換可能に構成した口腔内清掃具に関する。
口腔内清掃具として、例えば電動歯ブラシでは、モータと、モータの回転運動を出力軸の往復直線運動に変換するクランク機構などの変換手段とを清掃具本体に内装し、変換手段の出力軸にブラシからなる清掃ヘッドを含む替えブラシを着脱自在に取り付けたものや、前記変換手段の出力軸の往復直線運動をブラシからなる清掃ヘッドの反転往復運動に変換する変換機構を替えブラシに組み込んだものや、モータと、モータの回転軸に取り付けた偏心錘とを有する振動発生手段を清掃具本体に内装し、清掃具本体のケーシングにブラシからなる清掃ヘッドを含む替えブラシを着脱自在に取り付けたものなどが広く採用されている。尚、本明細書において、反転往復運動とは、正転方向に一定角度回転した後、逆転方向に同じ角度だけ回転するという回転運動を繰り返して行う運動を意味する。
また、口腔内清掃具として、例えば電動歯面清掃具では、モータと、該モータにより回転駆動される回転機構部を収容する清掃具本体と、該清掃具本体の回転機構部に着脱可能にネジ止めされる研磨ロータからなる清掃ヘッドを備え、該研磨ロータに研磨剤を付着させて歯表面を清掃・研磨するものが提案されている(例えば、特許文献1。)。研磨ロータとしては、研磨剤を保持する凹部を有し、歯表面を清掃・研磨するのに好適な軟質ゴムからなる有底円筒状のカップと称されるものや、歯間を清掃・研磨するのに好適な軟質ゴムからなる先鋭な円錐状のチップと称されものが採用されている。
ところで、電動歯ブラシの替えブラシにおいては、消耗品としてのブラシからなる清掃ヘッドだけでなく、清掃ヘッドに連なる首部も交換する必要があることから、替えブラシの交換作業は容易であるものの、替えブラシの製作コストが高くなり、その分、利用者の負担が増えるという問題があった。特に、ブラシを反転往復運動させる電動歯ブラシでは、替えブラシとして、複数の毛束を植設した植毛台と、植毛台に連なる細長い首部と、往復直線運動をブラシの反転往復運動に変換する変換機構とを備えたものを採用していることから、替えブラシがかなり高価なものとなり、利用者の負担になっている。
その点、特許文献1記載の電動歯面清掃具では、研磨ロータからなる清掃ヘッドのみを交換することができるので、清掃ヘッドの製作コストを抑えることができるが、清掃ヘッドをネジ止めにより清掃具本体に固定していることから、清掃ヘッドを清掃具本体に取り付ける際に、何度も清掃ヘッドを回転させて清掃具本体に取り付ける必要があり、その作業が煩雑であるとともに、ネジを強く締め付けると、回転運動や反転往復運動のための機構が破損するという問題の発生も懸念される。また、口腔内清掃時における清掃ヘッドの回転運動や反転往復運動により、ネジが緩んで清掃ヘッドが脱落し、誤って飲み込んでしまうという問題の発生も懸念される。
一方、歯面清掃具として、ハンドルの先端部に袋状の清掃布を着脱自在に設け、この清掃布に粉状、ペースト状、ゲル状又は液状より選ばれた口腔材を担持させるように構成したものや(例えば、特許文献2参照。)、先端部に弾力性を有するヘッドを設けたハンドルと、ヘッドに外装される袋状の清掃布とを有するもの(例えば、特許文献3参照。)なども提案されている。ただし、このような清掃布を用いた歯面清掃具としては、手動により拭き取り操作するものは多数出願されているものの、電動式の口腔内清掃具は提案されておらず、実施もされていないのが現状である。また、特許文献2、3記載のように、織布や不織布からなる清掃布で歯表面の汚れを拭き取るように構成した手動式の清掃具では、基本的には清掃布を袋状に構成して、この袋状の清掃布をハンドル先端のヘッドに外嵌装着して使用するように構成されており、清掃布を袋状に成形する必要があることから、清掃布の製作コストが高くなるという問題があった。更に、清掃布を袋状に構成する関係上、素材布の使用量が多くなり、特に超極細繊維などの高価な繊維材を用いた場合には、清掃布1枚当たりの製作コストが高くなるという問題があった。
特開2004-344561号公報 特開2000−70290号公報 登録実用新案第3034823号公報
前述の状況に鑑み、本発明が解決しようとするところは、カップ、チップ、クロスアタッチメント、ワンタフトブラシなどの各種形態の清掃ヘッドを取り付けることができ、消耗品としての清掃ヘッドを小型に構成してその製作コストを抑え、利用者の経済的な負担を少なくでき、保持カバーを取り外すという簡単な操作で清掃ヘッドを容易に交換でき、清掃ヘッドや保持カバーの脱落による誤飲も確実に防止できる口腔内清掃具を提供する点にある。
本発明に係る口腔内清掃具は、口腔内を清掃するための清掃ヘッドと、前記清掃ヘッド取付用のヘッド取付部を先端部に有する清掃具本体と、前記ヘッド取付部との間に設けた嵌合係止構造により、前記ヘッド取付部に対して着脱自在に取り付けられる保持カバーであって、前記清掃ヘッドの基部を収容保持する保持部と、前記清掃ヘッドの清掃部を外部に配置させるための開口部とを有する保持カバーとを備えたものである。
この口腔内清掃具では、清掃ヘッドの基部が保持カバーの保持部内に保持され、清掃ヘッドの清掃部が保持カバーの開口部を通って外部に配置されるように、清掃ヘッドを清掃具本体のヘッド取付部に取り付けるとともに、保持カバーを嵌合係止構造によってヘッド取付部に固定し、清掃ヘッド及び保持カバーを清掃具本体に取り付けることになる。そして、この状態で、保持カバーの開口部を通って外部に配置される清掃ヘッドの清掃部で歯表面や歯間を清掃することになる。一方、清掃ヘッドを交換する際には、ヘッド取付部から保持カバーを取り外して、清掃ヘッドのみを新しいもの交換し、前記と同様にして、保持カバーとともに清掃ヘッドをヘッド取付部に取り付けることなる。尚、歯表面とは、歯の表面を指し、歯の表側と裏側を含む概念である。
このように、本発明に係る口腔内清掃具では、清掃具本体の先端部に取り付けられる小型且つ安価に製作可能な清掃ヘッドのみを必要に応じて交換するだけで、所期の清掃性能が得られるので、口腔内清掃具の利用者の経済的な負担を軽減できる。また、嵌合係止構造により保持カバーをヘッド取付部に取り付けているので、簡易な操作で保持カバーを取り付けたり取り外したりできるように構成できる。更に、保持カバー自体は、例えば回転運動や反転往復運動させる必要がなく、清掃具本体に固定的に設けることができるので、嵌合係止構造として、例えばネジ構造や後述のバヨネット構造などの嵌合係止構造を採用した場合でも、口腔内の清掃時等において、保持カバーが回転してヘッド取付部から脱落するという不具合を確実に防止して、清掃ヘッドの脱落による誤飲を防止できるとともに、硬質素材で保持カバーを構成することが可能となる。尚、この口腔内衛生具は、手動で操作するように構成することもできるし、電動で操作するように構成することもできる。
ここで、前記清掃ヘッドの基部を前記開口部よりも大径に構成して、清掃ヘッドが開口部から脱落しないように、清掃ヘッドの基部を保持カバーの保持部内に保持することができる。このように構成すると、簡単な構成で清掃ヘッドの脱落を確実に防止して、清掃ヘッドの脱落による誤飲を防止することができる。
前記嵌合係止構造として、保持カバーの嵌合部をヘッド取付部の嵌合部に嵌合させた状態で、保持カバーをヘッド取付部に対して一定角度回転させることで、保持カバーをヘッド取付部に固定可能な係合溝と係止突部とを有するものを用いることも好ましい実施の形態である。このような係合溝と係止突部とを有する所謂バヨネット構造からなる嵌合係止構造を採用することで、保持カバーの着脱時におけるヘッド取付け部に対する保持カバーの回転操作角度を少なくして、保持カバーを取り付けたり取外したりするときの操作性を高めつつ、保持カバーをヘッド取付部に対して脱落不能に固定でき、保持カバーや清掃ヘッドの脱落による誤飲を防止できる。
前記保持カバーをヘッド取付部に固定した状態で、清掃具本体のヘッド取付部に連なる首部に重ね合されるように、前記保持カバーに側方へ延びるレバー部を設けることもできる。このように構成すると、保持カバーをヘッド取付部に取り付けるときに、清掃具本体に対するレバー部の角度などを確認しながら、保持カバーをヘッド取付部に取り付けることができるので、保持カバーの組付時における操作性を向上できる。また、レバー部が首部に重ね合わされていることを目で確認することで、保持カバーがヘッド取付部に対して確実に固定されていることを把握することができる。更に、レバー部を首部に係合させることで、保持カバーの回転を防止して、保持カバーの脱落を一層効果的に防止でき、保持カバーや清掃ヘッドの誤飲を防止することもできる。更にまた、レバー部を設けることで保持カバーが物理的に大きくなるので、保持カバーの誤飲を一層効果的に防止できる。
前記ヘッド取付部に回動自在に取り付けた回動駒を設け、前記清掃ヘッドの基部又は前記回動駒の一方に嵌合穴を形成し、他方に前記嵌合穴に相対回転不能に嵌入される保持ピンを立設して、この保持ピンを介して清掃ヘッドを回動駒に相対回転不能に連結し、前記清掃ヘッドを回動駒とともに回転運動又は反転往復運動させる駆動手段を清掃具本体に設けることも好ましい実施の形態である。このように構成することで、保持ピンを介して回動駒とともに清掃ヘッドを回転運動させたり反転往復運動させたりすることができる。
前記清掃ヘッドとして、先端部に清掃・研磨のためのペーストの保持孔を有するカップ、先鋭なチップ、歯表面を清掃するための清掃布を取り付けたクロスアタッチメント、1つの毛束を有するワンタフトブラシのいずれかを用いることもできる。このように、本発明では、各種形態の清掃ヘッドをヘッド取付部に交換可能に取り付けて、利用者の要求に応じたきめ細かな口腔内の清掃ができる。具体的には、清掃ヘッドとしてカップを取り付けた場合には、カップの保持孔に清掃・研磨のためのペーストを保持させた状態で、カップの先端部を歯表面に押し当てて、歯表面を清掃できる。また、清掃ヘッドとしてチップを取り付けた場合には、チップの先端部を歯間に挿入して、歯間を清掃できる。更に、清掃ヘッドとしてクロスアタッチメントを取り付けた場合には、清掃布で歯表面の汚れの拭き取り、歯表面の研磨、歯表面の磨き、歯表面に対するワックスがけのいずれか1種以上を含む方法により歯表面を清掃することができる。更にまた、清掃ヘッドとしてワンタフトブラシを取り付けた場合には、特に歯間のブラッシングを効果的に行うことができる。
前記清掃ヘッドとして、先端部に先端側を開放した有底なカップ部を設け、カップ部の内側に複数のアーム部を放射状に設け、これら複数のアーム部によりカップ部内に、清掃・研磨のためのペーストを保持する複数の保持孔を形成したカップを用いることもできる。この場合には、アーム部の先端部を歯表面に押し当てて、歯表面を効率的に清掃したり研磨したりすることができる。
また、前記清掃ヘッドとしてカップを用いる場合には、前記アーム部の外端部と内端部の位置を円周方向にずらして配置して、アーム部の長さを、アーム部に外接する外接円と、アーム部に内接する内接円間の距離よりも長く設定することもできる。このように構成することで、半径方向にアーム部を設けた場合よりも、アーム部の長さを長くして、アーム部の先端部により一層効率よく歯表面を清掃したり研磨したりすることができる。
更に、前記清掃ヘッドとしてカップを用いる場合には、前記清掃ヘッドの先端面をその中央部が外方へ膨出する緩やかな円弧面で構成し、前記清掃ヘッドの先端面の外周部に平坦面或いは中央部よりも低い高さの突出面を形成することもできる。この場合には、カップの先端部の全面を利用して、歯表面を効率よく清掃することが可能となる。
前記清掃ヘッドとして、清掃布を歯表面に押し当てる押し当て部と、押し当て部の表面に沿って清掃布が張設されるように清掃布の外周部を保持する保持部とを有するクロスアタッチメントを用いることが好ましい実施の形態である。このように清掃ヘッドに押し当て部と保持部を設けることで、清掃布を清掃ヘッドに対して確実に固定できる。特に、清掃布として、平坦な一枚ものの清掃布を用いると、袋状に加工する場合と比較して加工が容易で、しかも素材布の使用量も少なくできるので、安価に実施できる。
前記清掃ヘッドとしてクロスアタッチメントを用いる場合には、前記清掃布として、超極細繊維を用いることが好ましい実施の形態である。このような超極細繊維からなる清掃布は、歯表面の微細な凹凸に付着した汚れをも綺麗に取り除くことができるので好ましい。
また、前記清掃ヘッドとしてクロスアタッチメントを用いる場合には、前記押し当て部のうちの少なくとも清掃布が張設される部分を軟質部材で構成することも好ましい実施の形態である。このように構成すると、清掃布を挟んで歯表面に当接する押し当て部が軟質部材で構成されることになるので、歯表面に対してソフトな当たりを実現でき、また万一清掃布を挟んで押し当て部が歯肉等に当たった場合でも、歯肉を傷つけることを防止できる。
更に、前記清掃ヘッドとしてクロスアタッチメントを用いる場合には、前記清掃ヘッドとして、円柱状の押し当て部と、押し当て部の基部に外嵌されて清掃布の外縁部を保持する保持リングとを有するものを用いることも好ましい。保持部と押し当て部とを1つの部材に設けることも可能であるが、保持部による清掃布の保持構造が複雑になるので、別部材で構成することが好ましい。
本発明に係る口腔内清掃具によれば、清掃具本体の先端部に取り付けられる小型且つ安価に製作可能な清掃ヘッドのみを必要に応じて交換するだけで、所期の清掃性能が得られるので、口腔内清掃具の利用者の経済的な負担を軽減できる。また、嵌合係止構造により保持カバーをヘッド取付部に取り付けているので、簡易な操作で保持カバーを取り付けたり取り外したりできるように構成できる。更に、保持カバー自体は、例えば回転運動や反転往復運動させる必要がなく、清掃具本体に固定的に設けることができるので、嵌合係止構造として、例えばネジ構造やバヨネット構造などの嵌合係止構造を採用した場合でも、口腔内の清掃時等において、保持カバーが回転してヘッド取付部から脱落するという不具合を確実に防止でき、保持カバーや清掃ヘッドの脱落による誤飲を防止できるとともに、硬質素材で保持カバーを構成することが可能となる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1〜図7に示すように、口腔内清掃具10は、口腔内を清掃するための清掃ヘッド11と、清掃ヘッド11を清掃運動させるための駆動手段12を組み込んだ清掃具本体14と、清掃具本体14の先端部のヘッド取付部15に対して清掃ヘッド11を着脱自在に保持するための保持カバー16とを備え、ヘッド取付部15から保持カバー16を取外して、清掃ヘッド11のみを必要に応じて交換できるように構成したものである。
先ず、清掃具本体14について説明すると、図1、図2に示すように、ハンドルを兼ねる上下方向に細長い筒状のケーシング20が設けられ、ケーシング20の下端部には蓋部材21が着脱可能に取り付けられている。ケーシング20の下部内には一次電池又は二次電池からなる電池22が内装され、ケーシング20の上部内には略筒状のモータケース24が内嵌装着され、モータケース24の内部には直流電動モータ23が組み付けられ、モータ23は、ケーシング20に設けた図示外の配線及びスイッチによりON状態とOFF状態とに切り替え可能に構成されている。尚、電池22として一次電池を用いる場合には、該電池をケーシング20に対して交換可能に内装することになる。また、電池22として二次電池を用いる場合には、該電池をモータ23とともにケーシング20内に、消費者が通常取り外しをしないように内装し、有接点或いは無接点で電池を充電するように構成することになる。二次電池としては、ニッカド電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池などを採用できる。また、電源コードを家庭用電源に接続してモータ23を駆動するように構成することも可能である。尚、本実施の形態では、電動により清掃ヘッド11を清掃運動させるように構成したが、ハンドルの先端部にヘッド取付部15を設け、このヘッド取付部15に清掃ヘッド11を保持カバー16で着脱自在に取り付けて、ハンドルを手動操作して清掃ヘッド11で口腔内を清掃するように構成したものも本発明の範疇である。
モータケース24の上部内には、モータ23の回転軸25の回転運動を出力軸26の上下方向の往復直線運動に変換する第1変換手段27が設けられ、出力軸26はその途中部においてケーシング20の上壁部を貫通して上下方向に移動自在に設けられ、ケーシング20の上端部には出力軸26とケーシング20との摺動部分から水等が浸入しないようにゴムカバー28が設けられている。
第1変換手段27について説明すると、図1、図2に示すように、モータ23の回転軸25には第1傘歯車29が固定され、モータケース24の内壁部には第1傘歯車29に噛合する第2傘歯車30が軸部材31を中心として回転自在に設けられている。出力軸26の下端部には出力軸と直交する方向に細長いカム孔32が設けられ、第2傘歯車30の偏心位置にはカム孔32内に延びる係合ピン33が突出状に設けられている。そして、第1及び第2傘歯車29、30によりモータ23の回転軸25の上下方向軸心周りの回転運動が軸部材31の水平方向軸心周りの回転運動に変換され、この回転運動がカム孔32及び係合ピン33を介して出力軸26の上下方向への往復直線運動に変換されるように構成されている。尚、第1変換手段27としては、出力軸26を上下方向に往復直線運動できるものであれば、前述した構成以外の構成のものを採用することも可能である。
ケーシング20の上端部には連結部カバー34が着脱可能に固定され、連結部カバー34には上方へ延びる中空の柄体35が着脱自在に固定されている。尚、柄体35と連結部カバー34とは別部材で構成したが、一体成形品で構成することも可能である。図1〜図6に示すように、柄体35の前面上部には略円板状のヘッド取付部15が外周部に溝部36を形成することで設けられ、ヘッド取付部15には回動駒40が回転自在に取り付けられている。柄体35内には出力軸26の上下方向への往復直線運動を回動駒40の反転往復運動に変換する第2変換手段41が組み付けられ、清掃ヘッド11は、回動駒40に着脱自在で且つ相対回転不能に取り付けられ、ヘッド取付部15に固定される保持カバー16により脱落不能に保持された状態で、回動駒40とともに反転往復運動するように構成されている。
第2変換手段41について説明すると、図3、図5、図6に示すように、ヘッド取付部15の中央部には丸孔からなる取付孔42が形成され、取付孔42には上下両側へ延びる角孔状の切欠孔43が形成され、取付孔42に対面する柄体35の後面部には取付孔42の中央部内へ延びるピン部材44が立設されている。このピン部材44は、強度剛性を確保するために金属材料で構成され、圧入により柄体35に一体的に設けられている。但し、ピン部材は、インサート成形により柄体35に一体的に設けることもできる。
回動駒40には、取付孔42に回転自在に嵌合する支軸部45が形成され、支軸部45の後端部にはスペーサ軸部46が後方へ突出状に形成されるとともに、切欠孔43を挿通可能な1対の突部47が側方へ突出状に設けられている。スペーサ軸部46と支軸部45にはピン部材44が内嵌する嵌合孔48が形成され、回動駒40は、取付孔42及び切欠孔43に回動駒40の支軸部45及び突部47を挿通させるとともに、嵌合孔48にピン部材44を嵌合させ、この状態で突部47が左右に配置されるように、支軸部45を中心に回動駒40を一定角度回動させることによって、ヘッド取付部15に回動自在に取り付けられるとともに、両突部47がヘッド取付部15の前壁部で係止されることで、ヘッド取付部15に脱落不能に取り付けられている。支軸部45の前端部にはヘッド取付部15よりもやや小径の略円板状の基台部49が設けられ、基台部49には前方へ突出する保持ピン50が立設され、清掃ヘッド11は、保持ピン50を清掃ヘッド11に形成した嵌合穴51に嵌合させて、回動駒40に相対回転不能に取り付けられている。但し、清掃ヘッド11に保持ピンを形成し、回動駒40に嵌合穴を形成して、清掃ヘッド11の保持ピンを回動駒40の嵌合穴に相対回転不能に嵌合させるように構成することも可能である。また、保持ピン50及び嵌合穴51の形状は、相対回転不能に嵌合可能な形状であれば任意の形状に形成することができ、例えば多角柱状などに形成することができる。また、嵌合穴51と保持ピン50とを複数組形成して、清掃ヘッド11を回動駒40に相対回転不能に取り付けることも可能である。
図1〜図6に示すように、柄体35内には操作ロッド52が上下移動自在に設けられ、操作ロッド52の下端部には出力軸26に着脱自在に外嵌固定される連結筒部53が設けられている。回動駒40の一方の突部47の後面側には係止穴54が形成され、操作ロッド52の上端部には上方へ延びる連結ロッド55が設けられ、連結ロッド55の上端部はL字状に折り曲げられて係止穴54に嵌合係止されている。そして、出力軸26とともに操作ロッド52が上下方向に往復運動すると、連結ロッド55を介して清掃ヘッド11が支軸部45を中心に一定角度θの範囲内で反転往復運動するように構成されている。清掃ヘッド11の回動角度θは、任意に設定することが可能であるが、第2変換手段41として簡易な構造を採用できることから、180°以下に設定することが好ましい。
回動駒40は、出力軸26が上下方向に1往復することで、1回反転往復運動する。そして、清掃具本体14では、1分間における清掃ヘッド11の反転往復運動の回数が、例えば2000〜8000回、好ましくは2000〜3500回となるように、モータ23の回転速度や歯車29、30の歯数が設定されている。
図3〜図7に示すように、清掃ヘッド11は、クロスアタッチメントタイプの清掃ヘッドであり、略円柱状の胴部60と、胴部60の一端部に設けた略円板状の鍔部61と、胴部60の他端部に設けた円錐台状の押し当て部62とを有するヘッド本体63と、ヘッド本体63の胴部60に外嵌される保持リング64と、ヘッド本体63に保持リング64で取り付けた清掃布65とを備えている。そして、清掃具本体14で清掃ヘッド11を清掃運動させながら、押し当て部62に張設した清掃布65を歯表面に押し当てて、歯表面を清掃することになる。
ヘッド本体63は、歯、歯肉、口腔粘膜を傷つけないようにするため、ウレタンゴムやシリコーンゴムなどの軟質な合成ゴムやエラストマで構成されている。また、保持リング64は、ヘッド本体63に対して清掃布65を保持可能なゴム弾性を有するものであれば、ヘッド本体63と同種の素材で構成してもよいし、異種の素材で構成することもできる。尚、ヘッド本体63の強度は、清掃ヘッド11を清掃具本体14に組み付けた状態で、硬質合成樹脂材料からなる回動駒40の保持ピン50が、ヘッド本体63の嵌合穴51に挿入されることで十分に確保されることになる。
清掃ヘッド11に清掃布65を取り付ける際には、図3に示すように、ヘッド本体63と保持リング64間に清掃布65を配置させた状態で、保持リング64を胴部60に対して押し込んで、押し当て部62の外面に沿って清掃布65を張設するとともに、清掃布65の外縁部を胴部60と保持リング64間に保持して、清掃布65を清掃ヘッド11に取り付けることになる。尚、ヘッド本体63及び保持リング64を交換部品としないで、清掃布65のみを交換部品とすることも可能であるが、清掃布65の取り付け作業が煩雑になる。このため、予め工場等において、清掃布65をヘッド本体63に一体化させてなる清掃ヘッド11を製作し、これを利用者に提供するように構成することが好ましい。
清掃布65としては、ポリエステル、アクリル、アクリル系、ナイロン、ビニロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ビニリデン、ポリウレタン、アラミド、ポリアリレート系繊維、エチレンビニルアルコール繊維、アクリレート系繊維、ポリ乳酸繊維などの合成繊維材、或いはシルク、コットン(木綿)、ウール(羊毛)、麻、パルプ繊維などの天然繊維、レーヨン、キュプラ、リヨセルなどの再生繊維、アセテート、トリアセテート、プロミックスなどの半合成繊維、或いはいずれかの繊維の組み合わせからなる織布や不織布、或いは紙で構成することが可能である。特に、繊維の直径が20μm以下の超極細繊維、好ましくは10μm以下の超極細繊維で構成すると、歯表面を綺麗に清掃できるので好ましい。清掃ヘッド11への取り付け前における清掃布65の大きさは任意に設定可能であるが、清掃ヘッド11に取り付けた状態で、外縁部がヘッド本体63と保持リング64間から外部に露出しない寸法に設定することが好ましい。尚、保持リング64を省略し、インサート成形などにより、清掃布65の外周端をヘッド本体63の胴部60の基端部に埋設状に固定することも可能である。
この清掃ヘッド11では、押し当て部62を円錐台状に形成することで、歯並びの良くない利用者や、歯の小さな利用者でも、押し当て部62の先端面62aや傾斜面62bを利用して歯表面を円滑に清掃することができるように構成されている。また、このような清掃作業が可能となるように、押し当て部62の先端面62aの直径D1は、例えば2mm〜8mm、好ましくは3mm〜4mmに設定され、先端面62aと傾斜面62bとのなす角度αは20°〜80°、好ましくは55°〜65°に設定されている。
但し、本実施の形態では、押し当て部62を円錐台状に形成したが、円錐状や半球状や緩やかな球面状に形成したり、胴部60と同径の平坦面に形成したりすることも可能である。また、押し当て部62の表面に、複数の凹凸を設定間隔おきに行列状に形成したり、条溝や突条を格子状又は放射状に形成したりして、清掃性を高めるように構成することも可能である。更に、ヘッド本体63として、正面視円形のものを採用したが、楕円形や小判形や多角形状のものを採用することも可能である。
保持カバー16は、図3〜図6に示すように、回動駒40に対して着脱自在に取り付けた清掃ヘッド11をヘッド取付部15に対して係止して、清掃ヘッド11が回動駒40から脱落しないように構成するためのもので、先端側へ行くにしたがって緩やかに縮径する筒状の部材で構成され、保持カバー16の基端部とヘッド取付部間には嵌合係止構造70が設けられ、保持カバー16の基端部は嵌合係止構造70を介してヘッド取付部15に着脱自在に外嵌固定され、保持カバー16の先端部には内側へ折曲した環状の規制部71が形成されている。
保持カバー16の内側には清掃ヘッド11の基部を収容保持する保持部72が形成され、規制部71の内側には清掃ヘッド11の先端部を外部に配置させるための開口部73が形成されている。開口部73は清掃ヘッド11の胴部60よりもやや大径で且つ保持リング64の外径よりも小径に構成されている。そして、清掃ヘッド11及び保持カバー16を清掃具本体14に組み付けた状態で、清掃布65が外装された清掃ヘッド11の押し当て部62及び胴部60の先端側部分(これが清掃部に相当する)は、開口部73を通って保持カバー16から外部へ突出され、保持リング64とヘッド本体63の鍔部61とを含む清掃ヘッド11の基部は、規制部71により保持ピン50から脱落する方向への移動が規制されて、保持カバー16の内側の保持部72内に脱落不能に収容保持される。また、この状態で、回動駒40とともに清掃ヘッド11が円滑に回動しうるように、回動駒40及び清掃ヘッド11と保持カバー16間には隙間が形成され、相互に接触干渉しないように配置される。
嵌合係止構造70は、保持カバー16の基端内面に内側へ突出状に形成した1対の係止突部74と、ヘッド取付部15の外周面に形成した1対の略L字状の係合溝75とを有し、係止突部74を係合溝75に嵌合させて、保持カバー16をヘッド取付部15に対して一定角度回転させることで、保持カバー16をヘッド取付部15に固定可能なバヨネット構造で構成されている。但し、保持カバー16に係合溝を形成し、ヘッド取付部15に係合溝に係合する係止突部を形成してなるバヨネット構造を採用することも可能であるし、バヨネット構造以外の嵌合係止構造、例えばネジによる嵌合固定構造などを採用することも可能である。
保持カバー16には外方へ延びるレバー部76が一体的に設けられ、嵌合係止構造70により保持カバー16をヘッド取付部15に固定した状態で、レバー部76が柄体35(これが首部に相当する)の前側に重ね合されるように構成されている。尚、レバー部76を柄体35に重ね合わせた状態で、レバー部76の回動を規制するための手段を設け、清掃時等における保持カバー16の脱落を防止して、保持カバー16や清掃ヘッド11の脱落による誤飲を防止するように構成することができる。例えば、レバー部76と柄体35との重ね合わされる部分に凹凸嵌合部を設けて、レバー部76を柄体35に重ね合わせた状態で、凹凸嵌合部がカチッと嵌合して、保持カバー16が逆転して外れないように構成することが好ましい。尚、符号77は、口腔内清掃具10を使用した際に、保持カバー16の内部に浸入した水を抜くためのスリットであるが、このスリット77は省略することもできる。
この口腔内清掃具10では、清掃ヘッド11の嵌合穴51に回動駒40の保持ピン50に嵌合させて、清掃ヘッド11を回動駒40に相対回転不能に取り付けた状態で、保持カバー16を嵌合係止構造70によって清掃具本体14のヘッド取付部15に固定し、清掃ヘッド11及び保持カバー16を清掃具本体14に取り付けることになる。そして、この状態で、清掃具本体14を作動させて回動駒40とともに清掃ヘッド11を往復反転運動させながら、保持カバー16の開口部73を通って外部に配置される清掃ヘッド11の押し当て部62を歯表面や歯間に押し当てて、押し当て部62に張設した清掃布65で歯表面や歯間を清掃することになる。一方、清掃ヘッド11を交換する際には、ヘッド取付部15から保持カバー16を取り外した後、清掃ヘッド11のみを新しいもの交換し、前記と同様にして、清掃ヘッド11及び保持カバー16を清掃具本体14に取り付けることなる。
このように、この口腔内清掃具10では、清掃具本体14の先端部に取り付けられる小型で且つ安価に製作可能な清掃ヘッド11のみを必要に応じて交換するだけで、所期の清掃性能が得られるので、口腔内清掃具10の利用者の経済的な負担を軽減できる。また、バヨネット構造からなる嵌合係止構造70により保持カバー16をヘッド取付部15に取り付けているので、簡易な操作で保持カバー16を取り付けたり取り外したりできるように構成できる。更に、保持カバー16にレバー部76を形成しているので、レバー部76を手で持ちながらヘッド取付部15に対して保持カバー16の取り付けることができ、しかも保持カバー16をヘッド取付部15に嵌合係止させるときに、嵌合係止構造70の係合溝75に対する係止突部74の挿入位置を、図4に仮想線で図示のように、清掃具本体14に対するレバー部76の角度に基づいて確認することができるので、ヘッド取付部15に対する保持カバー16の取付操作性を高めることができる。更にまた、保持カバー16自体は、反転往復運動しないので、保持カバー16が回転してヘッド取付部15から脱落するという不具合を効果的に防止でき、保持カバー16や清掃ヘッド11の脱落による誤飲を防止できる。また、保持カバー16にレバー部76を設けることで、保持カバー16が物理的に大きくなるので、保持カバー16の誤飲を一層効果的に防止できる。
尚、清掃布65による清掃とは、歯表面の汚れの拭き取り、歯表面の研磨、歯表面の磨き、歯表面に対するワックスがけのいずれか1種以上を含む作業を意味するものとする。また、歯表面の汚れを拭き取る場合における清掃運動とは、歯表面の汚れを清掃布65で拭き取る運動、歯表面の汚れを清掃布65に吸着させる運動、歯表面の汚れを清掃布65で飛ばして払い取る運動を含むものとする。そして、このような清掃運動で清掃ヘッド11を駆動可能な清掃具本体であれば、前述のような往復反転運動以外に、回転運動、往復直線運動、偏心錘や超音波による振動などの清掃運動で、清掃ヘッド11を駆動可能な周知の構成の清掃具本体14を採用でき、既存の電動歯ブラシの清掃具本体をそのまま採用することもできる。清掃ヘッド11を回転させる場合には、回動駒40をヘッド取付部15に対して回転自在に取り付けるとともに、この回動駒40を回転運動させる駆動手段を設け、回動駒40の保持ピン50に清掃ヘッド11を相対回転不能に取り付けてから、ヘッド取付部15に保持カバー16を取り付けて、清掃ヘッド11を回転させながら、歯表面等を清掃することになる。また、清掃ヘッド11を往復直線運動または振動させる場合には、第2変換手段41を省略して、出力軸26により柄体35を上下方向に往復直線運動させるように構成するとともに、回動駒40に代えて、ヘッド取付部15と一体部材で構成してなる基台部49及び保持ピン50を設け、このヘッド取付部15に設けた保持ピン50に清掃ヘッド11を嵌合固定してから、ヘッド取付部15に保持カバー16を取り付けて、清掃ヘッド11を往復直線運動または振動させながら、歯表面等を清掃することになる。清掃ヘッド11を往復直線運動または振動させる場合には、保持ピン50を断面円形のピンで構成することも可能であるし、保持ピン50及び基台部49を省略することも可能である。
尚、清掃ヘッド11を有する電動の口腔内清掃具自体が新規な構成であり、保持カバー16を省略するとともに、清掃ヘッド11を回動駒40に着脱不能に一体的に設けることも、本発明とは別の発明として好ましい形態である。この場合には、回動駒40及び清掃ヘッド11を保持カバー16の直径と略同じ大きさに設定できるので、広い面で歯面を清掃することが可能となる。また、清掃ヘッド11を交換する際には、柄体35を出力軸26から抜き取って、柄体35とともに清掃ヘッド11を交換することになる。但し、ヘッド本体63から保持リング64を取り外して清掃布65のみを交換し、柄体35及び清掃ヘッド11を繰り返して使用するように構成することもできる。
次に、清掃ヘッド80の構成を変更した他の実施の形態について説明する。尚、前記実施の形態と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
(1)図8、図9に示す清掃ヘッド80は、先端部に清掃・研磨のためのペーストの保持孔81を有するカップからなるもので、清掃具本体14により清掃ヘッド80を往復反転運動或いは回転運動させながら、清掃ヘッド80の先端部を歯表面に押し当てて、保持孔81に保持させたペーストで歯表面を清掃したり研磨したりするものである。
ペーストとしては、通常の歯磨、歯科で使用されるPMTC用ペーストなどを用いることができる。また、ペーストに、薬効成分を添加したものを用いることもできる。
清掃ヘッド80は、歯、歯肉、口腔粘膜を傷つけないようにするため、ウレタンゴムやシリコーンゴムなどの軟質な合成ゴムやエラストマで構成され、清掃ヘッド80の先端部には保持カバー16の開口部73よりもやや小径で有底な筒状のカップ部82が形成され、基部には保持カバー16の開口部73よりも大径な大径部83が形成されている。清掃ヘッド80の基部には保持ピン50が相対回転不能に嵌合する、前記実施の形態の嵌合穴51と同様の構成の嵌合穴84が形成されている。
この清掃ヘッド80では、保持ピン50を嵌合穴84に嵌合させて清掃ヘッド80を回動駒40に取り付けてから、保持カバー16をヘッド取付部15に固定して、清掃ヘッド80及び保持カバー16を清掃具本体14に組み付けた状態で、清掃ヘッド80のカップ部82は、開口部73を通って保持カバー16から外部へ突出され、清掃ヘッド80の大径部83は、規制部71により保持ピン50から脱落する方向への移動が規制されて、保持カバー16の内側の保持部72内に脱落不能に収容保持される。また、この状態で、回動駒40とともに清掃ヘッド80が円滑に回動しうるように、回動駒40及び清掃ヘッド80と保持カバー16間には隙間が形成され、相互に接触干渉しないように配置される。
カップ部82は中空に構成することも可能であるが、カップ部82の内側に複数のアーム部85を放射状に設け、これら複数のアーム部85によりカップ部82内に、清掃・研磨のためのペーストを保持する複数の保持孔81を形成することが好ましい。また、アーム部85は、半径方向に直線状に設けることもできるが、アーム部85の外端部と内端部の位置を円周方向にずらして、直線状や湾曲状やL字状に形成して、アーム部85の長さを、アーム部85に外接する外接円と、アーム部に内接する内接円間の距離よりも長く設定することで、アーム部85による清掃・研磨効果を高めるように構成することもできる。
更に、清掃ヘッド80の先端面をその中央部が外方へ膨出する緩やかな円弧面86で形成するとともに、清掃ヘッド80の先端面の外周部に平坦面或いは中央部よりも低い高さの外周面87を形成することで、カップ部82の先端部の全面を利用して、歯表面を効率よく清掃できるように構成することもできる。
この清掃ヘッド80では、歯並びの良くない利用者や、歯の小さな利用者でも歯表面を円滑に清掃することができるように、カップ部82の先端部の直径D2は、例えば4mm〜8mm、好ましくは6mm〜7mmに設定されている。また、カップ部82の先端部の全面を利用して、歯表面を効率よく清掃できるように、円弧面86の突出長さLは0.1mm〜0.5mmに設定されている。
尚、清掃ヘッド80の大径部83及び嵌合穴84以外の構成、即ちカップ部82とアーム部85と円弧面86と外周面87は全く新規な構成であり、これらの構成を従来のカップに適用し、ネジなどの周知の固定構造で口腔内清掃具に固定することも、本発明とは別の発明として好ましい形態である。
(2)図10、図11に示す清掃ヘッド90は、先鋭な円錐状の清掃部92を有するチップからなるもので、清掃部92の円錐面には半径方向に延びる複数のV溝91が放射状に形成され、清掃部92の円錐面は横断面三角波状のギザギザに形成されている。そして、この清掃ヘッド90では、清掃部92にペーストを付着させた状態で、清掃具本体14により清掃ヘッド90を往復反転運動或いは回転運動させながら、清掃部92の先端部を歯間に挿入して、歯間を清掃したり研磨したりすることになる。
清掃ヘッド90は、歯、歯肉、口腔粘膜を傷つけないようにするため、ウレタンゴムやシリコーンゴムなどの軟質な合成ゴムやエラストマで構成され、清掃ヘッド90の先端部には保持カバー16の開口部73よりもやや小径な清掃部92が形成され、基部には保持カバー16の開口部73よりも大径な大径部93が形成されている。清掃ヘッド90の基部には保持ピン50が相対回転不能に嵌合する、前記実施の形態の嵌合穴51と同様の構成の嵌合穴94が形成されている。
この清掃ヘッド90では、保持ピン50を嵌合穴94に嵌合させて清掃ヘッド90を回動駒40に取り付けてから、保持カバー16をヘッド取付部15に固定して、清掃ヘッド90及び保持カバー16を清掃具本体14に組み付けた状態で、清掃ヘッド90の清掃部92は、開口部73を通って保持カバー16から外部へ突出され、清掃ヘッド90の大径部93は、規制部71により保持ピン50から脱落する方向への移動が規制されて、保持カバー16の内側の保持部72内に脱落不能に収容保持される。また、この状態で、回動駒40とともに清掃ヘッド90が円滑に回動しうるように、回動駒40及び清掃ヘッド90と保持カバー16間には隙間が形成され、相互に接触干渉しないように配置される。
チップの先端部の角度βは、鋭角すぎると歯と歯茎の間に先端部が入り込み歯茎を傷める場合があり、先端に丸みがると、歯間の奥まで先端部が到達しないので、角度θは30°〜70°、好ましくは40°〜60°に設定されている。
尚、清掃ヘッド90の大径部93及び嵌合穴94以外の構成、即ち清掃部92は全く新規な構成であり、この構成を従来のチップに適用し、ネジなどの周知の固定構造で口腔内清掃具に固定することも、本発明とは別の発明として好ましい形態である。
尚、前記清掃ヘッド11、80、90以外の他の構成の清掃ヘッドとして、図12に示す清掃ヘッド100のように、複数のフィラメントを束ねてなる1つの毛束101を有する、ワンタフトブラシからなる清掃ヘッド100を、口腔内清掃具10に交換可能に取り付けることも可能である。この場合には、清掃ヘッド100の本体部104の基部に、清掃ヘッド80、90の大径部83、93と同様に、保持カバー16の保持部72内に収容保持される大径部102を形成し、本体部104の先端部に1つの毛束101を植設するとともに、大径部102に保持ピン50に相対回転不能に嵌合する嵌合穴103を形成し、保持カバー16により大径部102を保持して、清掃ヘッド100を口腔内清掃部10に脱落不能に取り付けるとともに、開口部73から導出される毛束101で歯間等をブラッシングできるように構成することになる。毛束101は平線を用いて本体部104に脱落不能に植設することもできるし、毛束101の基部を加熱溶融して、毛束101の基部に毛束101よりも大径の溶融塊を形成し、この溶融塊を大径部102に埋設させて脱落不能に植設することもできる。また、毛束101は、歯間の細部を清掃できるように、図12に示すように、先端部を先鋭に形成することが好ましいが、全長にわたって同径に構成することも可能である。更にまた、フィラメントとしては、歯ブラシで使用する周知の素材からなるフィラメントを採用することができる。また、本体部104に複数の毛束を植設することも可能である。
このように本実施の形態では、複数種類の清掃ヘッドを共通の口腔内清掃具10に交換可能に取り付けて口腔内を清掃できるので、利用者の要求に応じたきめ細かな口腔内の清掃を安価に実施することができる。
口腔内清掃具の縦断側面図 同口腔内清掃具の作動説明図 同口腔内清掃具の清掃ヘッド付近の分解斜視図 同口腔内清掃具の清掃ヘッド付近の斜視図 同口腔内清掃具の清掃ヘッド付近の縦断側面図 同口腔内清掃具の清掃ヘッド付近の縦断側面図 同口腔内清掃具の清掃ヘッドの(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図 他の構成の清掃ヘッド付近の縦断側面図 同口腔内清掃具の清掃ヘッドの(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図 他の構成の清掃ヘッド付近の縦断側面図 同口腔内清掃具の清掃ヘッドの(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図 他の構成の清掃ヘッドの(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図
符号の説明
10 口腔内清掃具 11 清掃ヘッド
12 駆動手段 14 清掃具本体
15 ヘッド取付部 16 保持カバー
20 ケーシング 21 蓋部材
22 電池 23 モータ
24 モータケース 25 回転軸
26 出力軸 27 第1変換手段
28 ゴムカバー 29 第1傘歯車
30 第2傘歯車 31 軸部材
32 カム孔 33 係合ピン
34 連結部カバー 35 柄体
40 回動駒 41 第2変換手段
42 取付孔 43 切欠孔
44 ピン部材 45 支軸部
46 スペーサ軸部 47 突部
48 嵌合孔 49 基台部
50 保持ピン 51 嵌合穴
52 操作ロッド 53 連結筒部
54 係止穴 55 連結ロッド
60 胴部 61 鍔部
62 押し当て部 62a 先端面
62b 傾斜面 63 ヘッド本体
64 保持リング 65 清掃布
70 嵌合係止構造 71 規制部
72 保持部 73 開口部
74 係止突部 75 係合溝
76 レバー部 77 スリット
80 清掃ヘッド 81 保持孔
82 カップ部 83 大径部
84 嵌合穴 85 アーム部
86 円弧面 87 外周面
90 清掃ヘッド 91 V溝
92 清掃部 93 大径部
94 嵌合穴
100 清掃ヘッド 101 毛束
102 大径部 103 嵌合穴
104 本体部

Claims (13)

  1. 口腔内を清掃するための清掃ヘッドと、
    前記清掃ヘッド取付用のヘッド取付部を先端部に有する清掃具本体と、
    前記ヘッド取付部との間に設けた嵌合係止構造により、前記ヘッド取付部に対して着脱自在に取り付けられる保持カバーであって、前記清掃ヘッドの基部を収容保持する保持部と、前記清掃ヘッドの清掃部を外部に配置させるための開口部とを有する保持カバーと、
    を備えたことを特徴とする口腔内清掃具。
  2. 前記清掃ヘッドの基部を前記開口部よりも大径に構成して、清掃ヘッドが開口部から脱落しないように、清掃ヘッドの基部を保持カバーの保持部内に保持した請求項1記載の口腔内清掃具。
  3. 前記嵌合係止構造として、保持カバーの嵌合部をヘッド取付部の嵌合部に嵌合させた状態で、保持カバーをヘッド取付部に対して一定角度回転させることで、保持カバーをヘッド取付部に固定可能な係合溝と係止突部とを有するものを用いた請求項1又は2記載の口腔内清掃具。
  4. 前記保持カバーをヘッド取付部に固定した状態で、清掃具本体のヘッド取付部に連なる首部に重ね合されるように、前記保持カバーに側方へ延びるレバー部を設けた請求項1〜3のいずれか1項記載の口腔内清掃具。
  5. 前記ヘッド取付部に回動自在に取り付けた回動駒を設け、前記清掃ヘッドの基部又は前記回動駒の一方に嵌合穴を形成し、他方に前記嵌合穴に相対回転不能に嵌入される保持ピンを立設して、この保持ピンを介して清掃ヘッドを回動駒に相対回転不能に連結し、前記清掃ヘッドを回動駒とともに回転運動又は反転往復運動させる駆動手段を清掃具本体に設けた請求項1〜4のいずれか1項記載の口腔内清掃具。
  6. 前記清掃ヘッドとして、先端部に清掃・研磨のためのペーストの保持孔を有するカップ、先鋭なチップ、歯表面を清掃するための清掃布を取り付けたクロスアタッチメント、1つの毛束を有するワンタフトブラシのいずれかを用いた請求項1〜5のいずれか1項記載の口腔内清掃具。
  7. 前記清掃ヘッドとして、先端部に先端側を開放した有底なカップ部を設け、カップ部の内側に複数のアーム部を放射状に設け、これら複数のアーム部によりカップ部内に、清掃・研磨のためのペーストを保持する複数の保持孔を形成したカップを用いた請求項6記載の口腔内清掃具。
  8. 前記アーム部の外端部と内端部の位置を円周方向にずらして配置して、アーム部の長さを、アーム部に外接する外接円と、アーム部に内接する内接円間の距離よりも長く設定した請求項7記載の口腔内清掃具。
  9. 前記清掃ヘッドの先端面をその中央部が外方へ膨出する緩やかな円弧面で構成し、前記清掃ヘッドの先端面の外周部に平坦面或いは中央部よりも低い高さの突出面を形成した請求項7又は8記載の口腔内清掃具。
  10. 前記清掃ヘッドとして、清掃布を歯表面に押し当てる押し当て部と、押し当て部の表面に沿って清掃布が張設されるように清掃布の外周部を保持する保持部とを有するクロスアタッチメントを用いた請求項6記載の口腔内清掃具。
  11. 前記清掃布として、超極細繊維を用いた請求項10記載の口腔内清掃具。
  12. 前記押し当て部のうちの少なくとも清掃布が張設される部分を軟質部材で構成した請求項10又は11記載の口腔内清掃具。
  13. 前記清掃ヘッドとして、円柱状の押し当て部と、押し当て部の基部に外嵌されて清掃布の外縁部を保持する保持リングとを有するものを用いた請求項10〜12のいずれか1項記載の口腔内清掃具。
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