JP2009152068A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムを大型化させずに、インジェクタの駆動により生じる燃料ガスの脈動を抑える。
【解決手段】燃料電池システム1において、燃料ガス供給源から燃料電池に燃料ガスを供給する供給流路31と、供給流路31に設けられ、燃料ガスの圧力を調整するレギュレータ34と、供給流路31のレギュレータ34の下流側に設けられ、燃料ガスの供給状態を調整して燃料電池側に燃料ガスを供給するインジェクタ35と、を有している。レギュレータ34は、燃料ガスが流入する調圧室S1と、背圧室S2と、ダイアフラム60とを筐体50内に有するダイアフラム式のものである。インジェクタ35のガスの流入部35aは、レギュレータ34の調圧室S1側の筐体50のダイアフラム60に対向する位置に接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
例えば自動車などの車両に搭載された燃料電池システムには、燃料ガスタンクから燃料電池に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給流路が設けられている。この燃料ガス供給流路には、通常、ガス流量等を厳格に調整して燃料ガスを燃料電池に供給する例えばインジェクタが用いられている(特許文献1参照。)。
特開2005−302571号公報
しかしながら、上記燃料電池システムでは、インジェクタのON・OFF駆動によって燃料ガス供給流路内の燃料ガスに圧力変動による脈動が生じる。この脈動により、例えば燃料ガス供給流路の配管に振動が生じ、この振動が配管を固定している部材や燃料ガスタンクに伝播して騒音が発生することがある。例えば、燃料電池車両においては、燃料ガスの脈動による振動や騒音が、配管や燃料ガスタンクが固定されているフレームなどを介して車室内に伝わることがある。
そこで、上記問題を解決するために、例えば上記燃料ガス供給流路に、燃料ガス供給流路のガス圧の変動を抑えるサージタンクを設けることが考えられる。
しかし、上記サージタンクは、その容積により燃料ガスの脈動を吸収するものであるため、大きな容積を必要とする。このため、燃料電池システムが大型化し、燃料電池システムの搭載部に大きなスペースが必要になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、燃料電池システムを大型化させずに、インジェクタなどのガス供給状態調整装置の駆動により生じる燃料ガスの脈動を抑えることをその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、燃料電池システムであって、燃料ガス供給源から燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給流路と、前記燃料ガス供給流路に設けられ、燃料ガスの圧力を調整する調圧弁と、前記燃料ガス供給流路の前記調圧弁の下流側に設けられ、燃料ガスの供給状態を調整して前記燃料電池側に燃料ガスを供給するガス供給状態調整装置と、を有し、前記調圧弁は、燃料ガスが流入する調圧室と、背圧室と、前記調圧室と前記背圧室を隔てるダイアフラムとを筐体内に有するダイアフラム式のものであり、ガス供給状態調整装置のガスの流入部は、前記調圧弁の調圧室側の筐体の前記ダイアフラムに対向する位置に接続されていることを特徴とする。なお、上記燃料ガスの供給状態には、燃料ガスの圧力や流量が含まれる。
本発明によれば、ガス供給状態調整装置のガスの流入部が調圧弁の調圧室側の筐体のダイアフラムに対向する位置に接続されているので、ガス供給状態調整装置の駆動により生じる燃料ガスの脈動をダイアフラムで吸収して抑えることができる。また、既存の調圧弁のダイアフラムを用いるので、燃料電池システムが大型化することがない。
上記燃料電池システムにおいて、前記ダイアフラムの外周部には、前記背圧室側に突出する湾曲部が形成されており、前記ガス供給状態調整装置のガスの流入部は、前記湾曲部に対向するように接続されていてもよい。かかる場合、ガス供給状態調整装置の駆動により生じる燃料ガスの脈動をより効果的に吸収できる。
また、前記ダイアフラムの外周部には、前記背圧室側に突出する複数の湾曲部が形成されており、前記ガス供給状態調整装置のガスの流入部は、前記ダイアフラムの前記複数の湾曲部がある領域に対向するように接続されていてもよい。かかる場合、ガス供給状態調整装置の駆動により生じる燃料ガスの脈動をより効果的に吸収できる。
また、前記ダイアフラムの背圧室側の面の中央には、ダイアフラムの補強板が取り付けられており、前記ガス供給状態調整装置のガスの流入部は、前記ダイアフラムの前記補強板がない領域に対向するように接続されていてもよい。かかる場合、ガス供給状態調整装置の駆動により生じる燃料ガスの脈動をより効果的に吸収できる。
前記ガス供給状態調整装置のガスの流入部が対向する前記ダイアフラムの部分の背圧室側の面には、空気より粘性の高い部材が取り付けられていてもよい。かかる場合、燃料ガスの脈動により生じるダイアフラムの振動を効果的に減衰させることができる。これにより、ダイアフラムの振動時間を減らし、ダイアフラムに対する負荷を低減して、ダイアフラムの寿命を延ばすことができる。また、ダイアフラムの振動が調圧室における調圧に影響を与えることを防止できる。
また、以上に記載したガス供給状態調整装置は、ガスの供給孔が開口した弁座と、当該弁座に対して進退し当該弁座の供給孔を開閉する弁体とを有するインジェクタであってもよい。
本発明によれば、燃料電池システムを大型化させずに、ガス供給状態調整装置の駆動により生じる燃料ガスの脈動を抑えることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る燃料電池システム1の構成の概略を示す説明図である。本実施の形態では、燃料電池システム1を燃料電池車両(移動体)の車載発電システムに適用した例について説明する。
燃料電池システム1は、図1に示すように、反応ガス(酸化ガス及び燃料ガス)の供給を受けて電力を発生する燃料電池10と、燃料電池10に酸化ガス(例えば空気)を供給する酸化ガス配管系11と、燃料電池10に燃料ガスとしての水素ガスを供給する水素ガス配管系12と、システム全体を統合制御する制御装置13等を備えている。
燃料電池10は、反応ガスの供給を受けて発電する単電池を所要数積層して構成したスタック構造を有している。燃料電池10には、発電中の電流を検出する電流センサ10aが取り付けられている。
酸化ガス配管系11は、加湿器20と、加湿器20により加湿された酸化ガスを燃料電池10に供給する供給流路21と、燃料電池10から排出された酸化オフガスを加湿器20に送る排出流路22と、加湿器20の酸化オフガスを外部に排出する排気流路23を備えている。供給流路21には、大気中の酸化ガスを取り込んで加湿器20に圧送するコンプレッサ24が設けられている。
水素ガス配管系12は、高圧(例えば70MPa)の水素ガスを貯留した燃料ガス供給源としての水素タンク30と、水素タンク30の水素ガスを燃料電池10に供給するための供給流路31と、燃料電池10から排出された水素オフガスを供給流路31に戻すための循環流路32を備えている。
なお、水素タンク30に代えて、炭化水素系の燃料から水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、この改質器で生成した改質ガスを高圧状態にして蓄圧する高圧ガスタンクと、を燃料ガス供給源として採用することもできる。また、水素吸蔵合金を有するタンクを燃料ガス供給源として採用してもよい。
供給流路31には、水素タンク30の元弁として機能し、水素タンク30から燃料電池10側への水素ガスの供給を遮断又は許容する遮断弁33と、水素ガスの圧力を予め設定した二次圧に減圧する調圧弁としてのレギュレータ34と、燃料電池10側に供給する水素ガスの流量やガス圧を高精度に調整するガス供給状態調整装置としてのインジェクタ35が設けられている。本実施の形態では、レギュレータ34とインジェクタ35が一体化されている。このレギュレータ34とインジェクタ35の構成については後述する。
循環流路32には、水素オフガスから水分を回収する気液分離器36と、循環流路32内の水素オフガスを加圧して供給流路31側へ圧送する水素ポンプ37が設けられている。気液分離器36には、気液分離器36により分離された水や一部の水素オフガスを外部に排出する排出流路38が接続されている。当該排出流路38には、気液分離器36からの水や一部の水素オフガスの排出を制御する排出制御弁39が設けられている。
制御装置13は、内部にCPU,ROM,RAMを備えたマイクロコンピュータとして構成される。CPUは、制御プログラムに従って所望の演算を実行して、インジェクタ35の開閉制御など、種々の処理や制御を行う。ROMは、CPUで処理する制御プログラムや制御データを記憶する。RAMは、主として制御処理のための各種作業領域として使用される。
制御装置13は、車両に設けられた加速操作装置(アクセルペダル等)の操作量を検出し、加速要求値(例えばトラクションモータ等の電力を消費する負荷装置からの要求発電量)等の制御情報を受けて、システム1内の各種機器の動作を制御する。なお、負荷装置は、トラクションモータのほかに、燃料電池10を作動させるために必要なコンプレッサ24、水素ポンプ37、及び図示しない冷媒循環用のポンプ等の補機装置のモータ、並びに、車両の走行に関与する各種装置(車輪制御部、操舵装置、懸架装置等)で使用されるアクチュエータ、空調装置、照明及びオーディオ等を含む。
制御装置13には、燃料電池10の発電量を検出する電流センサ10aの検出情報が入力される。また、各配管系を流れる流体の圧力、温度、流量等を検出するセンサの検出情報や、外気温を検出するセンサの検出情報等が入力される。制御装置13は、要求発電量及び各センサの検出情報に基づき、コンプレッサ24、遮断弁33、レギュレータ34及びインジェクタ35等を駆動制御して、燃料電池10に要求発電量に応じた流量及び圧力の反応ガスを供給する。
次に、上記レギュレータ34とインジェクタ35について説明する。図2は、レギュレータ34とインジェクタ35の構成の概略を示す縦断面の説明図である。
レギュレータ34は、例えば内部に調圧室S1と背圧室S2が形成された筐体50と、弁体可動部51を有している。
筐体50の調圧室S1と背圧室S2は、例えば水平のダイアフラム60によって上下に隔てられている。ダイアフラム60は、膜状のゴム材によって形成され、上下方向に弾力性を有する。ダイアフラム60の外周部には、背圧室S2側に湾曲した湾曲部としてのコンボ(コンボリューション)部60aが形成されている。コンボ部60aは、ダイアフラム60の外周部に沿ってリング状に形成されている。コンボ部60aにおいてダイアフラム60が撓み易くなっており、このコンボ部60aによりダイアフラム60の上下方向の所望の可動距離が確保されている。
ダイアフラム60の背圧室S2側の面の中央には、補強板としての金属板61が取り付けられている。金属板61と背圧室S2の天井面との間には、ばね62が介在されており、このばね62によりダイアフラム60が調圧室S1側に付勢されている。
ダイアフラム60の調圧室S1側の面の中心には、上下方向に延びる接続棒63が接続されている。接続棒63は、筐体50の下面に形成された貫通孔50aを通って弁体可動部51内に達している。
弁体可動部51は、筐体50の下面の中央部に形成され、内部に弁体70が上下動する可動室S3が形成されている。ダイアフラム60に接続された接続棒63の下端は、弁体70に接続されており、ダイアフラム60の上下動に伴って弁体70も上下動する。弁体70は、貫通孔50aの径よりも大きく形成され、上昇し筐体50の下面に当接したときに、貫通孔50aを閉鎖するようになっている。つまり、筐体50の下面の貫通孔50aの周辺部分は、弁体70に対する弁座として機能している。
弁体可動部51の側面には、ガス流入口51aが形成され、このガス流入口51aには、水素タンク30側の供給流路31が接続されている。したがって、 水素タンク30から供給流路31に送られた水素ガスは、弁体可動部51の可動室S3を通って調圧室S1に供給される。
筐体50の下面の外周部には、調圧室S1の水素ガスが流出するガス流出口50bが設けられている。
筐体50の背圧室S2側の側面には、背圧室S2内にガスを流入させるガス流入口50cと、ガスを流出するガス流出口50dが設けられており、背圧室S2を所定の圧力に設定できる。
かかるレギュレータ34の構成によれば、所定の設定圧力よりも高い圧力の水素ガスが可動室S3及び調圧室S1に流入する場合に、ダイアフラム60がばね62の付勢に抗して背圧室S2側に押され、それに伴い可動室S3の弁体70が上昇し、貫通孔50aの流路が狭められ、ガス流の圧力損失が増大して、調圧室S1内の圧力が低下する。また、所定の設定圧力よりも低い圧力の水素ガスが可動室S3及び調圧室S1に流入する場合には、ダイアフラム60がばね62の付勢力により調圧室S1側に押され、それに伴い可動室S3の弁体70が下降し、貫通孔50aの流路が広げられ、ガス流の圧力損失が減少して、調圧室S1内の圧力が上昇する。このように、レギュレータ34は、供給流路31を流れる水素ガスの圧力を所定の設定圧力に調整できる。
また、上記レギュレータ34の筐体50のガス流出口50bには、インジェクタ35のガスの流入部35aが直接接続されている。流入部35aは、例えばダイアフラム60の外周部、例えば金属板61のない領域に対向する位置に接続されている。これにより、インジェクタ35の流入部35aから発せられるガス圧の波動(脈動A)は、ダイアフラム60に直接的に衝突し、そのダイアフラム60で吸収される。なお、流入部35aと筐体50との接続部には、シール部材71が設けられている。
次に、インジェクタ35の構成について説明する。例えばインジェクタ35は、電磁力により所定の駆動周期で弁体を弁座に対して進退させることによりガス流量やガス圧等のガス供給状態を調整する電磁駆動式のものである。
インジェクタ35は、例えば図3に示すように略円筒状のインジェクタボディ(ノズルボディ)80を有している。インジェクタボディ80内には、弁座81と、弁体82と、流路形成ボディ83と、ソレノイド84等が設けられている。
流路形成ボディ83は、例えばインジェクタボディ80と同軸の略円筒状に形成され、インジェクタボディ80内の上流部に設けられている。流路形成ボディ83の内部には、燃料ガスのガス流路83aが形成されている。流路形成ボディ83の上流部は、上流側に突出しており、流入部35aを構成している。上述のようにこの流入部35aがレギュレータ34の筐体50のガス流出口50bに接続され、ダイアフラム60に対向している。流路形成ボディ83は、例えばインジェクタボディ80に対して固定されている。
ソレノイド84は、例えば流路形成ボディ83とインジェクタボディ80との間に設けられている。このソレノイド84によって、弁体82を軸方向に移動させ、弁座81に対して進退させることができる。
弁体82は、流路形成ボディ83の下流側に設けられている。弁体82は、例えば略円柱状に形成され、流路形成ボディ83と同軸に配置されている。弁体82は、例えば比較的径の小さい流路形成ボディ83側の上流部82aと、比較的径の大きい弁座81側の下流部82bを有している。
弁体82の上流部82a側の中心軸には、流路形成ボディ83のガス流路83aと同軸のガス流路82cが形成されている。ガス流路82cは、弁体82の内部の途中まで形成されている。また、弁体82の下流部82b側の内部には、ガス流路82cの終端から下流部82bの外側面に連通するガス流路82dが形成されている。
弁体82のガス流路82c内には、螺旋状のスプリング87が設けられている。このスプリング87の上流側の端部は、流路形成ボディ83のガス流路83a内に設けられた係止部88に当接している。スプリング87は、下流側に反発力が働くように係止部88に当接されている。このスプリング87により、弁体82は、弁座81側に付勢されている。
弁体82の下流側には、弁座81が形成されている。弁座81の中央部には、ガスの供給孔81aが形成されている。供給孔81aは、インジェクタボディ80の下部に形成されたガス流路80aに通じている。ガス流路80aは、燃料電池10側の供給流路31に接続されている。
かかるインジェクタ35の構成によれば、ソレノイド84によって弁体82が弁座81に対し後退し、弁体82と弁座81との間に隙間が形成されることによって、水素ガスが、流入部35aからインジェクタボディ80内の流路形成ボディ83のガス流路83a、弁体82のガス流路82c、82dを通り、さらに供給孔81a、ガス流路80aを通って燃料電池10側に出力される。このときの弁体82と弁座81の隙間によって、水素ガスの供給状態、例えばガス圧力や流量が設定される。また、弁体82がスプリング87の付勢力によって弁座81側に移動し、弁体82によって弁座81の供給孔81aが閉鎖されることによって、水素ガスの供給が停止される。このように、弁体82を弁座81に対して進退し当該弁座81の供給孔81aを開閉することによって、所定の圧力、流量の水素ガスを所定の周期で燃料電池10側に供給できる。
次に、以上のように構成された燃料電池システム1の作用について説明する。例えば燃料電池システム1が作動し、燃料電池10において発電が行われる際には、図1に示す遮断弁33が開放され、水素タンク30から供給流路31を通じて燃料電池10に水素ガスが供給される。このとき、水素ガスは、レギュレータ34の弁体可動室S3から調圧室S1に流入し、減圧され、その後インジェクタ35の駆動により、所定の圧力、流量に厳格に調整されて燃料電池10側に供給される。
このときのインジェクタ35の弁体82等の駆動により、図2に示すようにインジェクタ35の流入部35aから水素ガスの脈動Aが生じて伝わることがあるが、この水素ガスの脈動Aは、レギュレータ34のダイアフラム60に衝突し、ダイアフラム60の弾力性、柔軟性により吸収される。
以上の実施の形態によれば、インジェクタ35の流入部35aが、レギュレータ34の調圧室S1側の筐体50のダイアフラム60に対向する位置に接続されているので、インジェクタ35の駆動により生じる水素ガスの脈動Aを、ダイアフラム60で吸収して抑えることができる。また、水素ガスの脈動Aの吸収に、既存のレギュレータ34のダイアフラム60を用いるので、燃料電池システム1が大型化することがない。
また、以上の実施の形態では、インジェクタ35の流入部35aが、ダイアフラム60の金属板61のない領域に対向するように接続されているので、水素ガスの脈動Aが、ダイアフラム60の中でより弾力性、柔軟性のある部分に衝突する。この結果、水素ガスの脈動Aがより効果的に吸収される。
以上の実施の形態では、インジェクタ35の流入部35aが、ダイアフラム60の金属板61のない領域に対向するように接続されていたが、さらに図4に示すようにコンボ部60aに対向するように接続されていてもよい。コンボ部60aは、面積が大きく弾力性、柔軟性が高い上に、背圧室S2側に凸に湾曲しているので、水素ガスの脈動Aが反射し難く、吸収されやすい。このため、水素ガスの脈動Aがさらに効果的に吸収される。
また、例えば図5に示すようにダイアフラム60の外周部に複数のコンボ部60aを形成し、インジェクタ35の流入部35aが、複数のコンボ部60aのある領域に対向するように接続されるようにしてもよい。かかる場合、ダイアフラム60に複数のコンボ部60aが形成されるので、その部分の弾力性、柔軟性が向上する。そして、その複数のコンボ部60aのある領域にインジェクタ35の流入部35aが対向するので、水素ガスの脈動Aを効果的に吸収できる。なお、かかる例におけるコンボ部60aの数は、2つに限られず3つ以上であってもよい。
また、以上の実施の形態において、インジェクタ35の流入部35aが対向するダイアフラム60の部分の背圧室S2側の面に、空気よりも粘性の高い部材が取り付けられていてもよい。かかる場合、例えば図6に示すようにダイアフラム60の外周部の背圧室S2側の面に、リング状のゴム部材90が取り付けられる。この場合、例えばインジェクタ35の流入部35aから生じた水素ガスの脈動Aがダイアフラム60により吸収される際に、ゴム部材90の粘性によりダイアフラム60の振動がより速く減衰される。このため、脈動Aの衝突によるダイアフラム60に対する負荷が減少し、例えばダイアフラム60の寿命を延ばすことができる。また、ダイアフラム60の振動が調圧室S1における調圧に影響を与えることを防止できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば以上の実施の形態におけるレギュレータ34は、ダイアフラム式のものであれば、他の構成を有するものであってもよい。また、インジェクタ35の構成も本実施の形態の例に限られず、他のものであってもよい。
以上の実施形態では、燃料電池システム1の供給流路31に設けられるガス供給状態調整装置がインジェクタ35であったが、レギュレータなどの他の構造を有するものであってもよい。また、以上の実施の形態では、燃料電池車両に搭載する燃料電池システムについて説明したが、燃料電池システムは、燃料電池車両以外の各種移動体(ロボット、船舶、航空機等)に搭載するものであってもよい。また、燃料電池システムは、建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システムに適用したものであってもよい。
燃料電池システムの構成の概略を示す説明図である。 レギュレータとインジェクタの構成の概略を示す縦断面の説明図である。 インジェクタの断面図の説明図である。 コンボ部に対向する位置にインジェクタの流入部を接続した場合のレギュレータとインジェクタの構成を示す説明図である。 複数のコンボ部に対向する位置にインジェクタの流入部を接続した場合のレギュレータとインジェクタの構成を示す説明図である。 ダイアフラムの外周部にゴム部材を取り付けた場合のレギュレータとインジェクタの構成を示す説明図である。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 燃料電池
31 供給流路
34 レギュレータ
35 インジェクタ
35a 流入部
50 筐体
60 ダイアフラム
S1 調圧室
S2 背圧室

Claims (6)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料ガス供給源から燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給流路と、
    前記燃料ガス供給流路に設けられ、燃料ガスの圧力を調整する調圧弁と、
    前記燃料ガス供給流路の前記調圧弁の下流側に設けられ、燃料ガスの供給状態を調整して前記燃料電池側に燃料ガスを供給するガス供給状態調整装置と、を有し、
    前記調圧弁は、燃料ガスが流入する調圧室と、背圧室と、前記調圧室と前記背圧室を隔てるダイアフラムとを筐体内に有するダイアフラム式のものであり、
    ガス供給状態調整装置のガスの流入部は、前記調圧弁の調圧室側の筐体の前記ダイアフラムに対向する位置に接続されていることを特徴とする、燃料電池システム。
  2. 前記ダイアフラムの外周部には、前記背圧室側に突出する湾曲部が形成されており、
    前記ガス供給状態調整装置のガスの流入部は、前記湾曲部に対向するように接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記ダイアフラムの外周部には、前記背圧室側に突出する複数の湾曲部が形成されており、
    前記ガス供給状態調整装置のガスの流入部は、前記ダイアフラムの前記複数の湾曲部がある領域に対向するように接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記ダイアフラムの背圧室側の面の中央には、ダイアフラムの補強板が取り付けられており、
    前記ガス供給状態調整装置のガスの流入部は、前記ダイアフラムの前記補強板がない領域に対向するように接続されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池システム。
  5. 前記ガス供給状態調整装置のガスの流入部が対向する前記ダイアフラムの部分の背圧室側の面には、空気より粘性の高い部材が取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池システム。
  6. 前記ガス供給状態調整装置は、ガスの供給孔が開口した弁座と、当該弁座に対して進退し当該弁座の供給孔を開閉する弁体とを有するインジェクタであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の燃料電池システム。
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