JP2009149002A - 印刷用ブランケット - Google Patents
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Abstract
【課題】オフセット印刷における紙幅変更時にみられる印刷ブランケット上の孔蝕の発生を印刷品位等を損なうことなく効果的に防止する手段を提供する。
【解決手段】ブランケットの表面ゴム層の周囲端に0.05mm以下の厚さのプラスチック帯状フィルムを接着して用いる。
【選択図】なし
【解決手段】ブランケットの表面ゴム層の周囲端に0.05mm以下の厚さのプラスチック帯状フィルムを接着して用いる。
【選択図】なし
Description
本発明は印刷用ブランケットに関し、特にオフセット印刷を長期間安定して行うことを可能にする耐久性と品質安定性に優れた印刷用ブランケットに関する。
近年、オフセット印刷は、主に、ブランケット胴に表面印刷層を刷版側にした印刷用ブランケットを装着し、刷版には給水装置から湿し水を、インキ装置からインキをそれぞれ供給し、次いで、版上のインキ画像をブランケットに転移させ、ブランケットに転移した画像を圧胴との間を通る印刷用紙に印刷する方法で行われている。
ブランケットとしては、下層に織布等の基布層をもち表層の印刷面として表面ゴム層をもち、中間に圧縮性層として発泡ゴム層をもつ積層体が主に用いられている。この積層体は必要に応じ補強や厚さ調整その他の目的で、追加の織布層や樹脂層等の適宜の層をもっている。
ブランケットとしては、下層に織布等の基布層をもち表層の印刷面として表面ゴム層をもち、中間に圧縮性層として発泡ゴム層をもつ積層体が主に用いられている。この積層体は必要に応じ補強や厚さ調整その他の目的で、追加の織布層や樹脂層等の適宜の層をもっている。
印刷作業の進行につれてブランケット胴の端部が損傷する場合があり、その解決手段として印刷板とブランケットとの接触位置をかえる方法が提案されている(特許文献1)。
また同じ装置を用いた上で印刷用紙の紙幅だけを変えて印刷を行うことは日常的な印刷操作だが、紙幅を大から小にかえたときにその紙幅ブランク上のブランケット表面に孔蝕(ピンホール状のむしれ孔)が発生する。
また同じ装置を用いた上で印刷用紙の紙幅だけを変えて印刷を行うことは日常的な印刷操作だが、紙幅を大から小にかえたときにその紙幅ブランク上のブランケット表面に孔蝕(ピンホール状のむしれ孔)が発生する。
本発明の目的は、オフセット印刷における紙幅変更時にみられる印刷ブランケット上の孔蝕の発生を印刷品位等を損なうことなく防止して、オフセット印刷を長期間安定して行うことを可能にする耐久性と品質安定性に優れた印刷用ブランケットを提供することにある。
本発明は、少なくとも基布層及び印刷面となる表面ゴム層をもつ積層体からなる印刷用ブランケットにおいて、表面ゴム層の周囲端に0.05mm以下の厚さをもつプラスチック帯状フィルムが配されていることを特徴とする印刷用ブランケットである。
本発明の印刷用ブランケットを装着したブランケット胴を用いた高速オフセット印刷機を用いてオフセット印刷すると、紙幅変更時にみられるブランケット上の孔蝕の発生を効果的に抑えることができ、紙幅変更にかかわらず安定して高品質の印刷物を得ることが可能となる。
本発明で用いる印刷用ブランケットは基布層と印刷面となる表面ゴム層をもつ積層体である限り、素材や層構造は特に制限されず、従来周知の印刷用ブランケットを適宜用いることができる。基布の例としては、木綿、レーヨン、ポリエステル等の織布を挙げることができるが、木綿の織布が特に好ましく用いられる。
表面ゴム層としては、クロロプレンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等の耐油性ゴムが好ましく用いられる。また中間層に圧縮性層として、発泡ゴム層を配することが好ましい。この場合のゴムの素材も表面ゴム層と同様のものが好ましい。
ブランケットの層構成は、印刷面となる最外表面層が表面ゴム層である以外は特に制限されず、基布層の下に樹脂フィルム層等をもつものも包含される。
これらの積層体はブランケット胴に装着するに適した幅にカットされるが、これら両側端部のカット面及び好ましくはそれと連続する積層体の下面端部には一定幅のシール材を塗布して用いることが好ましい。
これらの積層体はブランケット胴に装着するに適した幅にカットされるが、これら両側端部のカット面及び好ましくはそれと連続する積層体の下面端部には一定幅のシール材を塗布して用いることが好ましい。
本発明ではこの印刷用ブランケットの表面ゴム層の周囲端に0.05mm以下の厚さをもつプラスチック帯状フィルムを巻きつけて付着して印刷操作して供する。
プラスチック帯状フィルムは、湿し水、溶剤、紙粉、洗浄液等に対する耐久性をもつものであれば特に制限はないが、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)からなるものが好ましい。
プラスチック帯状フィルムは、湿し水、溶剤、紙粉、洗浄液等に対する耐久性をもつものであれば特に制限はないが、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)からなるものが好ましい。
このプラスチック帯状フィルムの幅は印刷用紙の末端と表面ゴム層の末端の間に配される幅であり、通常2〜10mm、特に3〜7mmが好ましい。
プラスチック帯状フィルムは接着剤(粘着剤を包含する)によってブランケットの表面ゴム層の周囲端に着脱可能に付着することが好ましい。特にプラスチック帯状フィルムに予め粘着性接着剤を付与しその上に離型紙を配した接着剤と離型紙付きプラスチック帯状フィルムを用意しておいて、印刷操作前にブランケットの表面ゴム層の周囲端にその離型紙を剥離して巻きつけて付着させることが好ましい。
プラスチック帯状フィルムは接着剤(粘着剤を包含する)によってブランケットの表面ゴム層の周囲端に着脱可能に付着することが好ましい。特にプラスチック帯状フィルムに予め粘着性接着剤を付与しその上に離型紙を配した接着剤と離型紙付きプラスチック帯状フィルムを用意しておいて、印刷操作前にブランケットの表面ゴム層の周囲端にその離型紙を剥離して巻きつけて付着させることが好ましい。
接着剤としては表面ゴム層にしっかりと接着し、輪転機の回転や振動や温度上昇に耐える接着力を備えたものが適宜用いられる。また使用後は表面ゴム層から容易に剥離可能なものが好ましい。
このようなプラスチック帯状フィルムを用いることにより、印刷操作後はそれを表面ゴム層から剥離することによりブランケットを長期間安定して用いることが可能となる。
このようなプラスチック帯状フィルムを用いることにより、印刷操作後はそれを表面ゴム層から剥離することによりブランケットを長期間安定して用いることが可能となる。
プラスチック帯状フィルムの厚さは0.05mm以下であることを要する。厚さの下限は特に制限されず、フィルム強度、接着操作時の取り扱い容易性等によって適宜選択することが可能である。
本発明で用いるに適するブランケットは、前記したように、ブランケットの両端部のカット面と共に、ブランケット胴に装着した場合に最下面となるブランケットの端部にも2〜20mm程度の一定幅のシール材を塗布したブランケットである。この場合のシール材としては可撓性のシール材が用いられるが、ニトリルゴム(NBR:アクリロニトリルブタジェンゴム)、クロロプレンゴム、アクリルゴム等のゴム系のシール材が好ましく、特にNBR系シール材が好ましく用いられる。これらは通常有機溶媒溶液の形で市販されている。これらを所定の個所に塗布し、乾燥してシールを形成する。
図1は本発明のブランケットの使用状態の一例を示す概略部分断面図であり、ブランケット胴1に装着したブランケット2の表面ゴム層の周囲端にプラスチック帯状フィルム3を付着する。4は圧胴を示し、5は印刷用紙を示す。
次に本発明を実施例に従って説明する。
次に本発明を実施例に従って説明する。
〔実施例及び比較例〕
最下層に木綿の織布、中間層に発泡ゴム層、最上層に印刷面となる表面ゴム層をもつ合計厚さ2mmのブランケットをブランケット胴に装着した後、表面ゴム層の末端と印刷用紙が走行する末端との間の位置に、厚さ0.04mm、幅5cmのポリエステルフィルムの裏面に接着剤層と離型紙層をもつ帯状物(FOREST社製POLYTACK(商標))の離型紙を剥がして付着させてブランケットAをつくった。ポリエステルフィルムを付着していないブランケットBを対照とし、これらをブランケット胴に装着し、同一条件で厚さ0.05〜0.10mmの印刷用紙に1ヵ月間オフセット印刷を行った。その間印刷用紙は幅に広いものから狭いものに5回切りかえた。その結果、ブランケットBの端部にはピンホール状のむれ孔が多数発生していたが、ブランケットAにはそのような孔蝕の発生は認められなかった。
最下層に木綿の織布、中間層に発泡ゴム層、最上層に印刷面となる表面ゴム層をもつ合計厚さ2mmのブランケットをブランケット胴に装着した後、表面ゴム層の末端と印刷用紙が走行する末端との間の位置に、厚さ0.04mm、幅5cmのポリエステルフィルムの裏面に接着剤層と離型紙層をもつ帯状物(FOREST社製POLYTACK(商標))の離型紙を剥がして付着させてブランケットAをつくった。ポリエステルフィルムを付着していないブランケットBを対照とし、これらをブランケット胴に装着し、同一条件で厚さ0.05〜0.10mmの印刷用紙に1ヵ月間オフセット印刷を行った。その間印刷用紙は幅に広いものから狭いものに5回切りかえた。その結果、ブランケットBの端部にはピンホール状のむれ孔が多数発生していたが、ブランケットAにはそのような孔蝕の発生は認められなかった。
またブランケットAのカット端面と下面最下端の6mm幅にNBRシール材を連続状で塗布したものを用いた場合には、ブランケットがより高品質のまた維持され印刷品位の低下も全くみられなかった。
1 ブランケット胴
2 ブランケット
3 プラスチック帯状フィルム
4 圧胴
5 印刷用紙
2 ブランケット
3 プラスチック帯状フィルム
4 圧胴
5 印刷用紙
Claims (5)
- 少なくとも基布層及び印刷面となる表面ゴム層をもつ積層体からなる印刷用ブランケットにおいて、表面ゴム層の周囲端に0.05mm以下の厚さをもつプラスチック帯状フィルムが配されていることを特徴とする印刷用ブランケット。
- プラスチック帯状フィルムが印刷用紙の末端と表面ゴム層の末端の間にそれぞれの末端から間隔を置いて配されている請求項1記載の印刷用ブランケット。
- プラスチックがポリエステルからなる請求項1又は2記載の印刷用ブランケット。
- プラスチック帯状フィルムの幅が2〜10cmである請求項1〜3のいずれか1項記載の印刷用ブランケット。
- プラスチック帯状フィルムが接着剤によって表面ゴム層に剥離可能に付着されている請求項1〜4のいずれか1項記載の印刷用ブランケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007329693A JP2009149002A (ja) | 2007-12-21 | 2007-12-21 | 印刷用ブランケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007329693A JP2009149002A (ja) | 2007-12-21 | 2007-12-21 | 印刷用ブランケット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009149002A true JP2009149002A (ja) | 2009-07-09 |
Family
ID=40918760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007329693A Pending JP2009149002A (ja) | 2007-12-21 | 2007-12-21 | 印刷用ブランケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009149002A (ja) |
-
2007
- 2007-12-21 JP JP2007329693A patent/JP2009149002A/ja active Pending
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Legal Events
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