JP2009148555A - 景品獲得遊戯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】球形状などの転動しやすい景品を直接載置可能なプレイフィールドを有する景品獲得遊戯装置を提供すること、また、景品獲得の機会が複数回あり、遊戯の際に生じる緊張感を長く持続させることが可能な景品獲得遊戯装置を提供すること。
【解決手段】プレイフィールドの底面から突出して設けられた回転体の外壁部の下部から上部に向けて高さ方向に載置可能な傾斜を有する螺旋路を敷設する。この螺旋路を景品載置部とし、螺旋路上に複数の景品を設けた景品獲得遊戯装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊戯者の操作により景品獲得手段を介して、景品を獲得する景品獲得遊戯装置に関するものである。
従来、遊戯者の操作によってアームやショベルを操り、プレイフィールド上に載置された景品を景品落下口まで導くようにした景品獲得ゲーム装置が知られている。一例として、機体内に、円筒容器に入れられた複数の景品を載置するための複数の回転板を設けるとともに、この回転板の回転面と平行な面内にて回転板上を通過する景品落としアームを回動可能に設け、機体外に設けた操作ボタンの操作により景品落としアームを回動させて回転板上のいずれかの景品を落下させてその景品を取得できるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
また、別の例として、中心から辺縁にかけて低くなるように傾斜しているプレイフィールドを備えたプライズマシンがある。このプライズマシンはプレイフィールドの傾斜面上にスイングアームを有する。基台外に設けたボタンを遊戯者が操作することにより、プレイフィールド上に載置された景品をスイングアームで移動させ、プレイフィールドの中央部に設けた落下口に景品を落下させることで景品を取得するプライズマシンである(例えば特許文献2参照)。
実公平4−48233号公報(第1頁、第1図) 特許3634284号公報(第6頁、図1)
特許文献1に記載の景品獲得ゲーム装置では、景品を載置するためのプレイフィールドは、平面で構成されている回転板である。そこで、景品の載置に立体感を出すために複数の回転板を用いて遊戯者に対しての訴求力を高めている。しかし、複数の平面で構成されているため各平面にどのような景品が載置されているか認識し難く、視認性が悪くなってしまうという不都合が生じる。
一方、特許文献2に記載のプライズマシンは、立体的な山型のプレイフィールドで構成されている。このように一つの載置面のみで立体的な景品載置が可能となっているために、載置面上にでどのような景品が載置されているか一目で認識することが可能である。
しかし、特許文献2に記載のプライズマシンで、より立体的なプレイフィールドを構成する場合にはプレイフィールドの高さを高くする必要がある。このような場合には、プレイフィールドの高さに応じて、プレイフィールドの傾斜面の傾斜角が急になってしまう。これでは、球形状等の転動しやすい景品を直接載置することができず、このような景品は円筒形状の景品キャリア等に入れて載置する必要が生じてしまう。また、傾斜角をそのままにプレイフィールドの高さを高くすると、プレイフィールドの底面の直径が大きくなってしまい、基台が不要に大きくなってしまう。
また、上記のいずれの例においても、遊戯者がアームまたはショベルの移動のために操作ボタンを押すことができるのは1度のみであり、ボタンを押した際に景品の押出移動又は引出移動ができなかった場合に、その後の挽回のチャンスはない。そのため、遊戯者がボタンを一度押しただけで遊戯結果が予想できてしまい、景品獲得の成否に伴う緊張感を長く持続することができない。このように、特許文献1及び特許文献2に記載の景品獲得ゲーム装置では、遊戯者に十分な満足感を与えることができなかった。
そこで本発明は、プレイフィールドが回転する景品獲得遊戯装置において、プレイフィールドが傾斜を有するような立体的な構造でありながら、球形状などの転動しやすい景品を直接載置可能なプレイフィールドを有する景品獲得遊戯装置を提供することを目的とする。
また、遊戯者が一度景品を取り逃しても、景品獲得の機会が複数回あり、遊戯の際に生じる緊張感を長く持続させることが可能な景品獲得遊戯装置を提供すること目的とする。
請求項1に係る景品獲得遊戯装置は少なくとも一部が透明部材よりなるカバー体によって外部から隔離された内部空間を備えた筐体と、前記筐体内部に設けられた回転駆動部と、前記内部空間外に設けられた操作部と、前記内部空間内の底面から突出して設けられ前記回転駆動部と連動して回転する回転部と、該回転部の外壁の下部から上部に向けて螺旋状に延設された螺旋路と、前記回転部の上面に開口して設けられ、前記螺旋路の上端に連通し、前記筐体の外部へ連結する景品落下口と、前記内部空間内に設けられ、遊戯者が前記操作部を介して操作可能な景品獲得部と、を備えたこと特徴とするものである。
請求項1に係る景品獲得遊戯装置では遊戯者が操作部を介して景品獲得部を操作し、筐体の内部空間に設けられ、回転移動を行なう回転部の外壁部に設けられた螺旋路上の景品を、景品獲得口まで移動させることで景品の獲得を行なう。
ここで「透明部材」とは、外部からその部材を通して内部が視認可能となる部材であればいかなるものでもよい。具体的にはプラスチックやガラス等の部材を使用することができる。また、ここで「少なくとも透明部材よりなる」とは、カバー体の少なくとも一部分が透明部材で構成されているという意味であり、例えば下方半分が非透明部材で形成されるもの、またはその一部に非透明部材で形成された装飾を施す構成としてもよい。さらに、ここで「プレイフィールド」とは、景品獲得遊戯装置において景品を載置することが可能な景品載置部のことをいう。さらに加えて、ここで「外壁部」とは、その部材の上面、底面、及び側面のことをいう。
請求項2に係る景品獲得遊戯装置は、少なくとも一部が透明部材よりなるカバー体によって外部から隔離された内部空間を備えた筐体と、前記筐体内部に設けられた回転駆動部と、前記内部空間外に設けられた操作部と、前記内部空間内の底面から突出して設けられ前記回転駆動部と連動して回転する筒形状の回転部と、該回転部の外壁の下部から上部に向けて螺旋状に延設された螺旋路と、前記回転部の上部に設けられ、前記螺旋路の上端に連通し、前記筐体の外部へ連結する景品落下口と、前記内部空間内に設けられ、遊戯者が前記操作部を介して操作可能な景品獲得部と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項2に係る景品獲得遊戯装置では、筐体の内部空間に筒形状の回転部が設けられ、回転移動を行なっている。この回転部の側面には螺旋路が設けられており、この螺旋路上には複数の景品が載置される。螺旋路上に載置されたこれらの景品を、遊戯者が操作部を介して景品獲得部を操作し、景品獲得口まで移動させることで景品の獲得を行なう。
請求項3に係る景品獲得遊戯装置は、少なくとも一部が透明部材よりなるカバー体によって外部から隔離された内部空間を備えた筐体と、前記筐体内部に設けられた回転駆動部と、前記内部空間外に設けられた操作部と、前記内部空間内の底面から突出して設けられ前記回転駆動部と連動して回転する山型に成形された回転部と、該回転部の傾斜面の下部から上部に向けて螺旋状に形成された螺旋路と、前記回転部の頂点近傍に設けられ、前記螺旋路の上端に連通し、前記筐体の外部へ連結する景品落下口と、前記内部空間内に設けられ、遊戯者が前記操作部を介して操作可能な景品獲得部と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項3に係る景品獲得遊戯装置では、筐体の内部空間には山型に成形された回転部が設けられ、回転移動を行なっている。この山型に成形された回転部の斜面には螺旋路が設けられており、この螺旋路上には複数の景品が載置されている。螺旋路上に載置されたこれらの景品を、遊戯者が操作部を介して景品獲得部を操作し、景品獲得口まで移動させることで景品の獲得を行なう。
請求項4に係る景品獲得遊戯装置は、前記景品獲得部は支柱、昇降体及び昇降機構部を有し、前記支柱は前記回転体の側面に略平行に設けられ、前記昇降体は前記昇降機構部により前記支柱に沿って上下方向に移動可能であることを特徴とするものである。
請求項5に係る景品獲得遊戯装置は、前記景品獲得部は支柱、昇降体及び昇降機構部を有し、前記支柱は前記回転体の側面に略平行に設けられ、前記昇降体は前記昇降機構部により前記支柱に沿って上下方向に移動可能であり、さらに前記支柱を軸として左右方向に移動可能であることを特徴とするものである。
請求項6に係る景品獲得遊戯装置は、前記筐体内部に設けられ前記支柱を回動可能とする第一の回動機構をさらに有し、該第一の回動機構による前記支柱の回動と連動して、前記昇降体は左右方向に移動可能であることを特徴とするものである。
請求項7に係る景品獲得遊戯装置は、前記筐体内部に設けられ前記昇降体を回動可能とする第二の回動機構をさらに有し、該第二の回動機構により前記昇降体が回動移動することで、前記昇降体が左右方向に移動可能となることを特徴とするものである。
請求項8に係る景品獲得遊戯装置は、前記昇降体は可動部と景品摺動部とから構成され、
前記可動部は前記昇降機構部と連動し、前記支柱に沿って昇降可能であり、前記摺動部は、弾性部材により形成され、前記螺旋路に摺接して移動可能であることを特徴とするものである。
請求項9に係る景品獲得遊戯装置は、前記摺動部が、複数の管状の弾性部材により略はけ形状に形成され、前記螺旋路に摺接して移動可能であることを特徴とするものである。
請求項10に係る景品獲得遊戯装置は、前記螺旋路を2以上設けたことを特徴とするものである。
請求項10に係る景品獲得遊戯装置では、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に係る景品獲得遊戯装置において、回転する複数の螺旋路上の景品を遊戯者が操作部を介して景品獲得部を操作し、景品獲得口まで移動させることで景品の獲得を行なう。
以上のように本発明に係る景品獲得遊戯装置によれば、プレイフィールド上に緩やかな傾斜面を形成することで、球形状などの転動し易い景品を載置することが可能となる。
また、本発明に係る景品獲得遊戯装置によれば、螺旋路上に多数の景品を載置することが可能であり、景品獲得の機会が複数回用意されるため、遊戯者の緊張感を長く持続させることが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を詳細に一実施形態に基づいて説明する。なお、以下の説明について、前後方向、上下方向及び左右方向に言及している場合には、景品獲得遊戯装置の筐体に向かって立つ遊戯者からみた方向を意味する。また、「手前側」及び「奥側」との表現は、それぞれ遊戯者の立つ側及びその反対側を意味する。さらに、「中心」又は「中央」との表現は、それぞれ景品獲得遊戯装置の中心側を意味する。
図1は、本発明に係る景品獲得遊戯装置の筐体の一実施形態を示す全体斜視図である。また、図2は本発明に係る景品獲得遊戯装置の概略縦断面図である。本景品獲得遊戯装置の筐体1は、下部に底面の直径が約1.1m、高さが約0.9mの円柱形状の基台2を備えている。基台2の下部には基台2の転倒防止のために、基台2の直径よりも大きい直径約1.4mの袴状の支持脚部3が設けられ、この支持脚部3が基台2を支えている。また、基台2の上部には、プラスチックで形成された直径1m、高さが0.9mの筒状の透明なカバー4が設けられている。さらに、カバー4の上部にカバー4の上面に蓋をするように、平面視円形の天板5が配置されている。カバー4と天板5、さらに基台2によって、外部から隔離された内部空間が形成される。以下、この内部空間をゲーム空間6と称す。
ここで、透明なカバー4はプラスチックで形成されていると記載したが、カバー4に用いる部材はこれに限るものではなく、透明な部材であればよい。つまり、外部からその部材を通して内部が視認可能となる部材であればいかなるものでもよい。具体的にはプラスチックやガラス等の部材を使用することができる。
また、カバー4はその全てが透明な部材で設けられる必要はなく、カバー4の少なくとも一部分が透明部材で構成されていればよい。例えば、上方半分が透明部材で、下方半分が非透明部材で形成される構成のカバー4としてもよい。または、透明な部材の一部に非透明部材で成形された装飾を施すような構成のカバー4としてもよい。
基台2の側面には周方向に等間隔に4箇所、略四角柱型の操作部10が設けられている。これら操作部10は基台2と一体に成形されている。操作部10の上部には操作パネル11が設けられており、この操作パネル11上にはスタートボタン12及び操作ボタン13の2つのプッシュボタンと操作レバー16が設けられている。操作部10の高さは基台2の上面の高さとおおよそ等しくなるように構成されている。操作部10の上面に設けられたこれらのボタン12及び13及び操作レバー16は、遊戯者が直立状態のままで操作しやすい位置に設置されている。
各操作部10の正面の下方位置にはそれぞれ景品取出口14が設けられている。これら景品取出口14は後述する景品回収通路26に連結している。さらに景品取出口14の上部には所定のコインを投入するためのコイン投入部15がそれぞれ1つずつ設けられている。さらに操作部10の内部には図示しないコイン検出部51が設けられており、これによりコイン投入部15へ所定のコインの投入を検出する。
本実施例においては、コイン投入部15及びコイン検出部51を設けた。しかし、これらの代わりに、ゲームの代金の回収のために電子マネーの無線読み取り端末を操作部10の上面等に設置する構成としてもよい。
ゲーム空間6内には、遊戯者がカバー4を通して目視可能なプレイフィールド20が基台上面27に設置されている。ここでプレイフィールド20とは、景品獲得遊戯装置において景品90を載置することが可能な景品載置部のことをいう。また、景品90とは遊戯の結果、所定の条件を達成した場合に払い出される褒美品や賞品のことである。本発明に係る景品獲得遊戯装置においては、例えば、小袋分けされた飴や菓子、おもちゃやぬいぐるみ、遊戯媒体であるメダル、装飾品、各種グッズ、カプセル等を総称して景品90と称す。ここで、景品90は景品載置部であるプレイフィールド20に載置が可能であり、かつ後述する景品獲得部により移動することができ、さらに前述の景品獲得口14に収容可能な大きさであることが望ましい。より具体的には、本実施例においては景品90の大きさは約10cm以下であることが望ましい。
図1及び図2に示すように、基台2の上面27の中央部には、高さ略90cm、直径略30cmの、円柱形状の回転筒21が配置されている。プレイフィールド20は回転筒21及び螺旋路22で構成されている。また、基台2の上面27は椀型に掘り下がった形状をしている。
図2に示すように、プレイフィールド20の下部に位置する基台2の内部には、回転機構部45が設けられている。回転機構部45はベアリング46、駆動モータ47、主動プーリ48、及びベルト49で構成されている。
基台2内部の回転筒21の下部には、回転筒21が中心を軸に回転可能となるように、位置決めされたベアリング46が基台2に設置されている。このベアリング46は、回転筒と略同径のスラスト軸受であり、回転筒を基台に対し回転自在に軸受する。又、回転筒21の下端部の側面には円周方向にリング状に一条のプーリ溝44が設けられている。さらに、基台2の内部には駆動モータ47が設置されており、この駆動モータ47の軸部には主動プーリ48が軸着されている。そして、回転筒の下端部に形成されたプーリ溝44と、主動プーリ48との間に、ベルト49が架設されている。以上のような構成により、駆動モータ47の回転動力を回転筒21に伝えることが可能となっている。こうして、回転機構部45の駆動モータ47の回転動力と連動して、回転筒21が中心を軸に平面視時計回りに回転可能となっている。このように、回転筒21は、遊戯者から見て右方向から左方向に回転移動を行なう。
回転筒21には螺旋階段のごとく、回転筒21側面の最下部から最上部に平面視で反時計回りに約3周して下端から上端に到達するように、螺旋路22が敷設されている。以下、螺旋路22が延設する方向を「回転方向」と、また回転方向に直交する方向を「幅方向」と称する。螺旋路22は下部ほど幅広に、逆に上部ほど幅が狭くなるような構成となっている。螺旋路22の最上部の幅は略20cmであり、また螺旋路22は回転筒21の上面の円周の一部を終端としている。
螺旋路22の下端部の幅は、基台2の直径の線分上の基台2の内側側面から回転筒21の側面までの長さに等しく形成されている。つまり、螺旋路22の下端部の幅は、椀型の基台2の上面27の円縁から回転筒21までの幅と等しい。このように螺旋路22の下端部の幅が、基台2の上面27の幅と等しく形成されているのは、螺旋路22の下端部が基台2の上面27と摺動するような構造とするためである。螺旋路22の下端部が基台2の上面27と摺動するような構成にすることによって、螺旋路22の上方で遊戯者が景品90の移動を失敗して、景品90を落下させて基台2の上面27に載せてしまった際に、この景品90を螺旋路22の回転移動に伴って、再び螺旋路22上に載置させることができる。
螺旋路22は回転方向に対し、反時計回り回転方向ほど高い位置となるような、傾斜角度が常に一定の緩やかな傾斜を有している。螺旋路22は幅方向に対してはその大部分が水平となっており傾斜を有していない。しかし例外として、螺旋路22の下端部から回転方向に約10cmの範囲は、外周部ほど高い位置となるように幅方向に対しても緩やかな傾斜を有している。これは、前述のように螺旋路22の下端部を基台2の上面27と摺動可能とするためである。すなわち、基台2の上面27は上記の通り椀形に掘り下がった形状をしており、この上面27と螺旋路22の下端部を摺動可能とするために、螺旋路22の下端部近傍を外周部ほど高くなるような傾斜を幅方向に設ける構成としている。また、基台2の上面27と摺動可能とするため螺旋路22の下端部は摩擦力が弱く、且つ軟性の、プラスチック部材によって形成されている。ここで螺旋路22の下端部はプラスチックで形成されていると記載したが、摩擦力が弱く、軟性の部材であればよく、例えばフェルト部材等であってもよい。
以上の傾斜構造を螺旋路22が有することにより、前述したように、螺旋階段のような形状の螺旋路22を形成することが可能となる。螺旋階段のような螺旋路22が形成されることで、直線的な斜面に比して緩やかな斜面を形成することが可能なため、螺旋路22上に球状などの転動し易い景品90であっても、自重で転動することが無くその場に留まることができるため、螺旋路22上に載置することが可能となる。
また、螺旋路22は上方部と下方部で回転方向の傾斜角度がほぼ等しく設定されているため、螺旋路22には上方部にも下方部にも等しく景品90を載置することができる。そのため、螺旋路22上のどの部分であっても多数の景品90を載置することが可能となる。したがって、遊戯者は下方で景品90の引出移動に失敗しても、上方にも景品が載置されているため最後まで遊戯に伴う緊張感を持続させることが出来る。
図1に示すように、回転筒21の上面は開口している。この開口部には、内部に仕切板24を直角に交差することで形成された4つの景品落下口25が設けられている。景品落下口25は平面視で角度90度の扇形の形状をしており、各景品落下口25はそれぞれ遊戯者の立ち位置である操作部10の方向に向かって開口する位置に開口面を有する。また、各仕切板24は回転筒21とは独立して設置されている。そのため、回転筒21が回転する場合であっても内部の仕切板が定位置を保ち、開口部である景品落下口25は回転移動する事はなく常に上記の位置を保っている。
図2に示すように、上述した景品落下口25は基台2内部で景品回収通路26と繋がっている。この景品回収通路26は回転筒21の内部及び基台2の内部を通り、その終端が景品取出口14に繋がっている。この景品回収通路26は景品取出口14に向かって緩やかな下り傾斜を有している。したがって景品落下口25に落としこまれた景品90は、回転筒21内部の景品回収通路26内を落下し、さらに傾斜により転動しつつ景品回収通路26を通りぬけ、景品取出口14に到達する。
本実施例においては、上述のように回転筒21の上面が開口しており、この開口部を景品落下口25としている。しかし開口部の位置は上記例に限るものではなく、例えば回転筒21の外壁、つまり回転筒21の上面、底面、側面に景品落下口25が設けられる構造であればよい。より具体的には、回転筒21の側面に複数の開口部を設け、この開口部を景品落下口25とする構成としてもよい。
次に景品獲得部30について詳細に説明する。図3(A)は景品獲得部を横方向から見た断面図である。また、図3(B)は、景品獲得部の平面図である。景品獲得部30はL字型を時計回り方向に90度回転させた状態で支持柱33に取付けられた昇降体31と、はけ部32により構成されている。支持柱33はゲーム空間6の内部に設置されている景品獲得部30を支持するための支持体である。支持柱33はプレイフィールド20の外側に形成された基台2上面27の縁から突出し、天板5の下面に向って略垂直に延設されている。昇降体31は支持柱33に取付けられ、支持柱33に沿って垂直昇降移動が可能となっている。
図3(B)に示すように、支持柱33の横断面図は"C"字型になっている。支持柱33の内部の中空部には、支持柱33の上端から下端にかけて一本の棒ねじ34が配置されている。また、基台2の内部には棒ねじ回動用モータ35が設けられている。そして、棒ねじ34の下方部には第一の受動プーリ36が設けられている。棒ねじ回動用モータ35の軸部には第一の能動プーリ37が取り付けられている。さらに各プーリは第一のベルト38で連結されている。以上のような構成により、棒ねじ回動用モータ35の正逆回転に連動して、棒ねじ34が正逆回転を行うことが可能となっている。
さらに、基台2の内部には支持柱回動用モータ60が設けられている。支持柱33の下方部には第二の受動プーリ61が設けられている。支持柱回動用モータ60の軸部には第二の能動プーリ62が取り付けられている。さらに各プーリは第二のベルト63で連結されている。これにより、支持柱回動用モータ60の正逆回転に連動し、支持柱33が正逆回転を行うことが可能となっている。
昇降体31は上述のようにL字型を時計回り方向に90度回転させた形状である。昇降体31は支持柱33に取付けられている。以下、昇降体31の短手方向側を短手部材39、長手方向側を長手部材40と称する。昇降体31の短手部材39は略四角柱形状をしており、支持柱33の内部に配置されている。また、図3(B)に示すように、支持柱33の内部面には上下方向に複数の直線状の凸条のガイド部43が設けられている。これらガイド部43は短手部材39が支持柱の内部で回転しないために設けられている。さらに、昇降体31の短手部材39の上下面には二つのナット42が固着されており、前述した棒ねじ34がこれら二つのナット42及び昇降体31の短手部材39を貫通螺合している。
以上のような構成により、棒ねじ回動用モータ35に連動して棒ねじ34を正逆回転させると、短手部材39がガイド部43により回転不可能であるために、上下に固着されたナット42の昇降移動に伴い昇降体31の短手部材39が支持柱33内部を垂直上下方向に昇降移動を行なう。
また、支持柱33の上部および下部には、いずれも図示しない上部リミットスイッチ52、下部リミットスイッチ53が接触検知部として設けられている。これら上部、および下部リミットスイッチ52、53は、昇降体31が垂直上下方向に昇降移動をする際に支持柱の上端部、または下端部まで移動したか否かの判定のために設けられている。本実施例では上部、および下部リミットスイッチ52、53を設ける構成としたが光センサ等を設ける構造としても良い。
昇降体31が最上部まで移動すると、上部リミットスイッチ52が押される。同様に、昇降体31最下部まで移動すると、下部リミットスイッチ53が押される。各リミットスイッチ52または53が押された場合、昇降体31の昇降動作をする棒ねじ回動用モータ35が停止し、これと連動して昇降体31が停止する。
さらに、昇降体31の短手部材39の上部からは、長手部材40が回転筒21の方向に横長に突き出すように形成されている。長手部材40は弾性の性質を持つ、例えば弾性プラスチックやばね等により形成されている。また長手部材40は支持柱33内部に位置する短手部材39から支持柱33の外部に向かって突出している。そのため、長手部材40が昇降移動可能なように支持柱33には上下方向に長手部材40よりほぼ等しい幅の欠切部41が設けられている。この欠切部41を通して支持柱33の内部から長手部材40が突出して形成され、長手部材40の側面は切欠部41と接するように構成されている。
長手部材40の先端近傍の下面には、ほうきの「はけ」形状のはけ部32が設けられている。このはけ部32は、直径約2mmのプラスチックの管状部材を複数束ねて形成されている。はけ部32は長さが約15cm、幅が約10cmであり、先端ほど幅広になるように形成されている。はけ部32は幅広の面が螺旋路22の回転方向に対するように設置されている。
はけ部32も昇降体31の長手部材40と同様にプラスチック部材で形成されているため、弾性の性質を持つ。また、はけ部32は遊戯中に景品90を載置した螺旋路22の上方に位置する。螺旋路22は前述のように回転筒21の回転に伴って、回転移動を行なっている。そのため、はけ部32は螺旋路22の上面を摺動可能となっている。このような構成により、ほうきが床面を掃くように、はけ部32が螺旋路22上に載置された景品90を掃きだし移動することが可能となる。
上述の通り、支持柱33は支持柱回動用モータ60の正逆回転に伴って回動することが可能である。また、昇降体31の短手部材39は支持柱33内部のガイド部43によって内部で回転しないよう構成されている。さらに、支持柱33の切欠部41の幅と長手部材40の幅がほぼ等しく形成されている。以上のような構成により、支持柱回動用モータ60の正逆回転に伴って支持柱33が回動したときに、昇降体31も支持柱の中心を軸に左右方向に回動する。
操作部10は基台2の周方向に等間隔に設けられている。操作部10の奥に位置するゲーム空間6内には景品獲得部30が設けられている。さらにその奥には、操作部10の方向、つまり遊戯者の立ち位置の方向に開口部を向けた景品落下口25が設けられる。これら操作部10、景品獲得部30、及び景品獲得口25を1つのユニットとすると、これらユニットの設置数だけ同時に複数の遊戯者が遊戯を行なうことができる。前述したように、本実施例においては、操作部10を含むユニットは4箇所設けられているため、4人同時にプレイすることが可能となっている。任意の数の上記ユニットを周方向等間隔に設けることで、複数人による同時遊戯が可能となる。
図4は基台の上面に載置された景品が螺旋路上に引き込まれる様子を示した部分斜視図である。回転筒21及び螺旋路22は時計回り方向に回転している。また、前述したように螺旋路22の下方端部は基台2の上面27と接しながら回転している。したがって、基台2の上面27に配置され、または螺旋路22の上方部から底面23に落下をした景品は、螺旋路22の回転に伴って、底面23から螺旋路22上に載置される。
図5は本発明に係る景品獲得遊戯装置の制御ブロック図を表したものである。遊戯装置全体を制御プログラムに基づき制御する主制御部である制御部50が基台2の内部に設けられている。制御部50はCPU、RAM、ROMならびに入出力I/Fなどから構成されている。CPUは制御部50の制御動作の中枢となり、バスを介して、他の構成要素と制御信号やデータ信号等の受け渡しを行なって全体を統括的に制御する中央演算装置である。ROMには制御プログラムが記憶されており、CPUはROMに記憶された情報を作業中のデータを一時的に記憶するRAMを用いて処理し、信号を送受信する。入出力I/FはCPUが送受信する信号を所定の形式に変換し、CPUは入出力I/Fを介して各構成要素の制御を行なう。また、コイン検出部51はコイン投入部15にコインの投入があった際その情報信号を制御部50に送る。
スタートボタン12、操作ボタン13、コイン検出部51、上部リミットスイッチ52、下部リミットスイッチ53などの入力装置からの情報に基づいて、制御部50が棒ねじ回動用モータ35や、プレイフィールド20を回転させるための駆動モータ47といった出力装置の制御を行なう。
より具体的には、コイン検出部51からのコイン検出情報を制御部50が受付けると、この情報を基に制御部50はスタートボタン12または操作ボタン13及び操作レバー16を有効にする処理を行なう。スタートボタン12または操作ボタン13の入力信号を制御部50が受付けた際に、制御部50は棒ねじ回動用モータ35を回転させることで、景品獲得部30を昇降させるための処理を行なう。制御部50は支持柱回動用モータ60を回動させる事で、支持柱33を軸に景品獲得部30を左右移動させるための処理を行う。上部及び下部リミットスイッチ52、53からの入力信号を受け付けると、棒ねじ回動用モータ35の回転を停止または逆転させる処理を行う。
図6、図7、図8はそれぞれ本発明に係る景品獲得遊戯装置の景品獲得時の様子を示した斜視図である。以下、図6乃至図8の左方に位置する景品獲得部30を例に景品獲得の流れを説明する。なお、各図とも説明の便宜上、説明に関係する周辺にのみ景品90を配置した。しかし、本来はプレイフィールド上の広範囲に渡って多数の景品90が配置されるものである。また、各図とも遊戯の説明に直接関係のない構成要素に関してはその記載を省略した。
図6は遊戯開始から回転筒21が約1周した後の遊戯の様子を表した図である。景品獲得部30は複数の景品90を掃きだし移動することができる。この際に遊戯者が操作ボタン13を押すことによって昇降体31が上昇する。はけ部32は先端ほど幅広に構成されているため、遊戯者は操作ボタン13を押すことにより、はけ部32が螺旋路22にわずかに触れる位置に位置するように昇降体31の高さ位置を調節し、より多くの景品を掃き出し移動させようと試みる。また、遊戯者が操作レバー16を左右のいずれかに傾けると、操作レバー16が傾けられた方向に昇降体31が回動する。遊戯者は操作ボタン13を押すことによって昇降体31の高さ位置を調整し、操作レバー16を操作して昇降体31の左右位置を調節することが可能となる。このように、遊戯者は操作ボタン13及び操作レバー16を操作することで昇降体を任意の位置に移動させることができる。
図7は、図6からさらに回転筒21が約一周した後の遊戯の状態を表した図である。一度に掃き出し移動する景品90が溜まってくると、螺旋路22の幅に収まりきらない場合が生じる。図7に示すように、螺旋路22から景品90aがはみ出すと、はみ出した箇所よりも下段に位置する螺旋路22上または基台2の上面27の上に落下する。
この時、全ての掃き出し中の景品が螺旋路22から落下してしまった場合は、一時的に掃き出しを行なう景品がなくなってしまう。しかし、螺旋路22の傾斜がほぼ一定に設定されているため、螺旋路22のさらに上方においても景品の載置が可能となっている。そのため、遊戯を続けることで、螺旋路22のさらに上方に載置された景品の獲得を目指すことができる。
このように本発明に係る景品獲得遊戯装置は、一度掃き出し移動中の景品が全て螺旋路22から落下してしまっても、その地点からさらに上部に位置する螺旋路22に載置された景品を獲得する機会が残されているため、遊戯者に遊戯の最後まで継続した緊張感を与えることが可能となる。
なお、図7の位置で遊戯者が操作ボタン13による操作を行なわずに昇降体31を待機させ続けた場合には、長手部材40及びはけ部32と螺旋路22が衝突してしまう。ここで、長手部材40及びはけ部32は上述のように弾性部材で形成されているため、上記の場合には長手部材40及びはけ部32は螺旋路22の回転に合わせるように柔軟に湾曲して、図7の位置よりもさらに一段下方の螺旋路22上に移ることが可能である。
以上のように構成することで、長手部材40及びはけ部32が螺旋路22と衝突した場合であっても、螺旋路22の回転移動を妨げることなく遊戯を継続することが可能となる。また、例えば長手部材の下面にリミットスイッチを設けることで螺旋路22との衝突を判定することもできる。この場合には、リミットスイッチがONになった場合に長手部材と螺旋路が衝突したとみなし、遊戯者の操作とは関係なく景品獲得部を上昇移動させるよう制御することで上記と同様の効果を奏する。
更に、リミットスイッチの代わりにセンサ部を設けることで螺旋路との接近を判定するような構成としてもよい。この場合には、長手部材と螺旋路との間隔が所定の距離になった場合に、遊戯者の操作とは関係なく景品獲得部を上昇移動させるよう制御することで、長手部材と螺旋路が実際に接触する前に、衝突を避けることが可能となる。
図8は、図7からさらに回転筒21が一周する分だけ遊戯が進行し、景品を獲得する際の状態を表した図である。遊戯者が操作部を介して、景品獲得部を操作し図6から図8の状態まで首尾よく景品90を掃きだし移動をすると、回転筒21の上部に設けられた景品落下口25と螺旋部22の終端が螺旋路22の最上部で相対して連通しているため、景品90を景品落下口25内に落としこむことができる。
こうして景品落下口25に落としこまれた景品90は、図8に示すように景品回収通路26を通じて景品取出口14に移動し、遊戯者に払い出される。仮に、景品獲得部30が図8の位置に来た際に1つの景品90も残っていない時には、景品獲得部30は景品落下口25まで移動するが払い出される景品90がないため景品90が払い出されることなく遊戯が終了となる。
図9は本発明に係る景品獲得遊戯装置における遊戯の流れをフローチャートで表したものである。以下、本景品獲得遊戯装置における景品獲得遊戯の一連の流れを図9のフローチャートに沿って説明する。
STEP1で、景品獲得遊戯装置に電源投入されると、STEP2の処理に進み、図示しない照明ランプが点灯し、プレイフィールド内を照らす。さらに、プレイフィールド20はその上に多数の景品90を載置した状態で、回転機構部30により景品に損傷を与えないゆっくりとした一定の速度で常に時計回り方向に回転している。また、景品獲得部30は支持柱33の上端に昇降体31が位置した状態で待機する。以下、この状態をデモンストレーション状態と称する。
STEP3ではデモンストレーション状態でコインの投入を検出する。遊戯者が操作部10に設けられたコイン投入口15にゲーム代金である硬貨等のコインを投入すると、コイン投入の判定がYESとなり、処理がSTEP3に移る。コインが投入されない状態、つまり所定のコイン投入の判定がNOの場合は、STEP3の処理を継続し、引き続きデモンストレーション状態を維持する。
STEP3でコイン投入の判定を行なうとSTEP4に処理が進む。STEP4では、ゲーム開始後に遊戯者によりスタートボタン12が押されたか否かの判定、つまりスタートボタン押圧の信号の検知を制御部50が行なう。制御部50がスタートボタン12の押圧を検知したときに判定がYESとなり、STEP5に処理が移る。STEP5では、棒ねじ回動用モータ35を回転させ昇降体31の下降を開始する。
STEP5で昇降体31の移動が始まると、次にSTEP6の処理に進む。STEP6では、制御部50は昇降体31が支持柱33の下端に到達したかの判定を行なう。昇降体31が下端まで移動すると前述した下部リミットスイッチ53が押されるため、この信号を制御部50が検知し、棒ねじ回動用モータ35の回転を止める。以下、昇降体31が下端にある位置をスタート位置と称する。
ここで制御部50はSTEP4で所定時間の間スタートボタン12の入力を検知しない、つまり判定がNOである場合に、コイン投入から所定時間が経過したか否かの判定を行なう処理を設けてもよい。コイン投入から所定時間が経過したか否かの判定を制御部50が行ない、判定がYESのときはSTEP4に移り、制御部50は強制的に昇降体31をスタート位置に移動を行なわせる。この処理を設けることで、コイン投入後にスタートボタン12の入力前の状態で待機し続け、不要にゲーム時間が長くなってしまうことを防ぐことが可能となる。
STEP7では、操作レバー16が遊戯者により操作されたか否かの判定を制御部50が行う。操作レバー16が遊戯者により操作され、その操作信号を制御部50が検知するとSTEP8の処理に進む。STEP8では、操作レバー16の操作信号に対応して支持柱回動用モータ60の正逆回転を行う。支持柱回動用モータ60の回動に合わせて、遊戯者の操作に対応して左右いずれかの方向に支持柱33を回動させる。この支持柱33の回動に伴って昇降体31が左右に回動する。操作レバー16の操作信号を検知しない場合には、昇降体31の回動は行われず(STEP9)、STEP10の処理に移る。
STEP10では操作ボタン13が遊戯者により押されたか否かの判定を制御部50が行なう。操作ボタン13が遊戯者により入力され、制御部50が入力信号を検知すると、つまり操作ボタン13を押したか否かの判定がYESであると、STEP11に処理が移る。制御部50は棒ねじ回動用モータ35を駆動し、昇降体31の上昇移動を開始する。制御部50が入力を検知しないとき、つまり判定がNOのときは、STEP12の処理に移り昇降体31は上昇移動を行なわずその位置に留まり、さらにその後、処理がSTEP13に移る。
STEP10で上昇移動を開始すると、STEP13の処理に移る。STEP13では昇降体31が最上部に到達したか否かの判定を制御部50が行なう。昇降体31が最上部に到達すると、前述した上部リミットスイッチ52が押される。上部リミットスイッチ52の信号を制御部50が検知すると、棒ねじ回動用モータ35が止まり、昇降体31の上昇を停止する。一方、昇降体31が最上部に到達していないと、制御部50が判定した場合、つまりSTEP13の判定がNOの場合にはSTEP7に戻る。
STEP7から、STEP13での判定がYESになるまでの一連の処理を繰り返すことで昇降体31の上下左右移動を操作することが出来る。これにより、遊戯者は操作ボタン13及び操作レバー16を介して昇降体を操作することで、螺旋路22上に載置された景品90を掃き出し移動することが出来る。
STEP13での判定がYESであると、つまり、昇降体31が最上部に到達したという判定がなされると、一連の遊戯は終了となる。処理は再びSTEP3に移り、コイン投入の検知を行ないつつ、デモンストレーション状態で待機する。
更に、制御部50により昇降体31がスタート位置に到着した時からの時間が計測され、スタート位置到着から所定時間が経過したか否かの判定を行なう処理を設けてもよい。スタート位置到着から所定時間が経過したと制御部50が判定したときは、強制的にSTEP9の処理に移る。
昇降体31がスタート位置へ移動した後に、遊戯者が操作レバー16を押さないでいると、昇降体31をその場に留めた状態を継続することができてしまう。そのため上記の時間制限を設けないと不要に遊戯時間が長くなってしまう恐れがある。
本実施例ではSTEP7の処理において昇降体31が最上部に達したか否かの判定を、コイン投入時からの時間を計測することで行なうと記載したが、例えば、棒ねじ回動用モータ35の回転数及び駆動時間から昇降体31の上昇距離を計測し、その位置情報を算出する方法を用いてもよい。
以上のように本発明に係る景品獲得遊戯装置は、螺旋路22を構成することにより緩やかな斜面を有した景品の載置面を備える。これにより、高さのある立体的なプレイフィールド20を構成した場合にも景品の載置面が直線的な急斜面とはならないため、傾斜面上に球状などの転動しやすい景品90を載置することが可能となる。
また螺旋路22を備えることにより、回転筒21の高さが実施例よりも高くする場合であっても螺旋路22を長く形成して回転筒21の側面の周回数を増やすことによって、螺旋路22の傾斜角を維持することが可能である。よって、基台2の高さを高くしても、基台2の直径を変えることなく、プレイフィールドの傾斜角が急にならない景品獲得遊戯装置の提供が可能となっている。
次に図10に示した実施例2の景品獲得遊戯装置の説明をする。図10に示すように実施例2では、プレイフィールド20は山型の形状に成形されている。そして、この山型のプレイフィールド20の傾斜部分に螺旋路22が形成されている。なお、図10には実施例2の説明のために必要な構成のみ記載しており、その他の構成要素は省略している。
実施例2においては、山型に成形されたプレイフィールド20の最下部より最上部に向けて時計回りで約3周分回転して螺旋路22が敷設されている。傾斜面に螺旋路22が形成される事により、プレイフィールド20はとぐろ形状となっている。
上記のようにプレイフィールド20を山型に成形した場合、螺旋路22は上部ほど内側寄りに位置することになる。したがって、支持柱33を垂直に設けてしまうと螺旋路22の上部では、はけ部32が螺旋路22に摺動できない。そのため、山型のプレイフィールド20の傾斜角に平行となるように上部ほど中央寄りに位置するよう傾けて支持柱33が設置されている。
支持柱33を上記のように傾けて設置することで、はけ部32が山型のプレイフィールド20の斜面に螺旋路22を構成した場合であっても、常にはけ部32が螺旋路22の上面を摺動することができる。
また、上記では支持柱33を傾けて設置する構成としたが、実施の態様はこれに限ることはなく、例えば先端にはけ部32が固着された昇降体31の長手部材40が入子式の構造となっており、前後方向に伸縮可能な構成としてもよい。このような態様の場合には例えば操作レバー16の上下方向の傾きと長手部材40の前後の伸縮を対応させることができる。
つまり、遊戯者は操作レバー16を上に傾けることでより奥に位置する景品90を掃き出し移動することができる。逆に操作レバー16を下に傾けることで手前に位置する景品90を掃き出し移動することが出来る。
また別の例として、操作レバー16の上下の傾きに連動して、支持柱33が前後方向に移動可能に構成されていてもよい。昇降体31は支持柱33に設けられているため、例えば操作レバーが上に傾けられたことに対応して支持柱33ごと前方に移動するように構成することで、支持柱33を前後方向に移動することが可能となる。
さらに実施例3の景品獲得遊戯装置の説明をする。なお、図11には実施例3の説明のために必要な構成のみ記載しており、その他の構成要素は省略している。実施例3のプレイフィールドは、螺旋路22が2条形成されている。つまり回転筒21の下端から上端まで、回転筒21の側面を螺旋階段のごとく約2周するように敷設された第1の螺旋路70と、第1の螺旋路70の始端と180度対する位置を始端とし、第1の螺旋路70と同様に、回転筒21の側面を約2周するように敷設されている第2の螺旋路71が、それぞれ同じ形状、同じ傾斜で設けられている。
また、第1及び第2の螺旋路70、及び71は、上方に比して下方の傾斜がゆるやかに形成されており、その結果、螺旋路70、及び71の下方部が基台2の上面27を覆うように形成されている。こうして、実施例1において基台2の上面27として固定されていた部材が、螺旋路70、及び71が実施例1に比して延長して敷設されることで代用され、実施例1では基台2の上面27として構成されていた部分も、螺旋路70、71として回転筒21の回転に伴って回転移動が可能となる構成になっている。
上記のように2つの異なる第1及び第2の螺旋路70、及び71を設け、また基台2の上面を螺旋路70、及び71によって構成することによって、所望の景品90を獲得するためにはどちらの螺旋路で遊戯を行なうべきか選択することが可能となる。
また、上記のように、二つの螺旋路70、及び71を構成した上で、例えば螺旋路70、及び71の傾斜角、幅、材質などの条件を各螺旋路70、71ごとに変えることが可能である。このような場合には遊戯者はどの螺旋路70、71を選べば所望の景品を取得し易いのか考慮する必要があり、さらに異なる遊戯の要素を付加した景品獲得遊戯装置を提供することが可能となる。
なお、前記各実施例において、プレイフィールド20は時計回り方向に回転し、螺旋路22は反時計回り方向に延設する構成としたが、これに限るものではなく、プレイフィールド20は反時計回り方向に回転し、螺旋路22は時計回り方向に延設する構成としてもよい。
また、前記各実施例においては、昇降体31の長手部材40の先端には、プラスチックの管状部材を束ねたはけ部32が設けられている構成としたが、この実施形態に限るものではなく、プレイフィールド20上に載置された景品90を引出移動または押出移動をして移動させることができればよい。例えばシャベル形状、ヘラ形状、鎖形状等の形態で構成されてもよい。また、はけ部32の部材はプレイフィールド20に摺動可能であればよいのでゴム等の弾性部材で構成されてもよい。
加えて、前記各実施例においては、スタートボタン12および操作ボタン13を設けたが、より簡略化するためにスタートボタン13を設けずに、遊戯者によるコイン投入を制御部が検知した場合に、検知と同時に昇降体をスタートの位置に移動を行なわせる処理としてもよい。また、各プッシュボタン12、及び13を設けているが、プッシュボタンの代わりにジョイスティックを設け、ジョイスティックの前後方向の傾きを昇降体の昇降動作に連動させる構成としてもよい。
さらに、前記各実施例においては、螺旋路22、および回転筒21の平面形状を円形としたが、螺旋路22の平面視の形状を六角形・九角形等の多角形形状や楕円形状としてもよい。また、回転筒21の平面視の形状も同様に多角形状や、楕円形状としてもよい。このように構成することで、螺旋路22の上部に景品90が多く残る。
さらに加えて、螺旋路22の中腹に傾斜のない水平な踊り場部分や、椀状の凹部を設けることで、これら踊り場部分や凹部に景品90が溜まるように構成してもよい。
本景品獲得遊戯装置の筐体の一実施形態を示す全体斜視図である。 図1に示す景品獲得ゲーム装置の内部構造を示す側面図である。 昇降体の平面図及び横からの断面図である。 螺旋路の下方部を拡大して示す図である。 本ゲーム装置の制御ブロック図である。 景品獲得遊戯装置における遊戯の流れを示す部分斜視図である。 図6から遊戯が進行した様子を示す部分斜視部である。 図7から更に遊戯が進行し景品獲得の様子を示す部分斜視図である。 景品獲得ゲーム処理の手順を示すフローチャートである。 本景品獲得遊戯装置の実施例2を示す斜視図の一部である。 本景品獲得遊戯装置の実施例3を示す斜視図の一部である。
符号の説明
1 筐体
2 基台
3 支持脚部
4 カバー
5 天板
6 ゲーム空間
10 操作部
11 操作パネル
12 スタートボタン
13 操作ボタン
14 景品取出口
15 コイン投入口
16 操作レバー
20 プレイフィールド
21 回転筒
23 螺旋路
24 仕切り版
25 景品落下口
26 景品回収通路
27 基台上面
30 景品獲得部
31 昇降体
32 はけ部
33 支持柱
34 棒ねじ
35 棒ねじ回動用モータ
36 受動プーリ
37 能動プーリ
38 ベルト
39 短手部材
40 長手部材
41 欠切部
42 ナット
43 ストッパー部
44 プーリ溝
45 回転機構部
46 ベアリング
47 駆動モータ
48 主動プーリ
49 ベルト
50 制御部
51 コイン検出部
52 上部リミットスイッチ
53 下部リミットスイッチ
60 支持柱回動用モータ
61 第二の受動プーリ
62 第二の能動プーリ
63 支持柱回動用モータ16
70 第1の螺旋路
71 第2の螺旋路
90 景品

Claims (10)

  1. 少なくとも一部が透明部材よりなるカバー体によって外部から隔離された内部空間を備えた筐体と、
    前記筐体内部に設けられた回転駆動部と、
    前記内部空間外に設けられた操作部と、
    前記内部空間内の底面から突出して設けられ前記回転駆動部と連動して回転する回転部と、
    該回転部の外壁の下部から上部に向けて螺旋状に延設された螺旋路と、
    前記回転部の上面に開口して設けられ、前記螺旋路の上端に連通し、前記筐体の外部へ連結する景品落下口と、
    前記内部空間内に設けられ、遊戯者が前記操作部を介して操作可能な景品獲得部と、
    を備えたことを特徴とする景品獲得遊戯装置。
  2. 少なくとも一部が透明部材よりなるカバー体によって外部から隔離された内部空間を備えた筐体と、
    前記筐体内部に設けられた回転駆動部と、
    前記内部空間外に設けられた操作部と、
    前記内部空間内の底面から突出して設けられ前記回転駆動部と連動して回転する筒形状の回転部と、
    該回転部の外壁の下部から上部に向けて螺旋状に延設された螺旋路と、
    前記回転部の上部に設けられ、前記螺旋路の上端に連通し、前記筐体の外部へ連結する景品落下口と、
    前記内部空間内に設けられ、遊戯者が前記操作部を介して操作可能な景品獲得部と、
    を備えたことを特徴とする景品獲得遊戯装置。
  3. 少なくとも一部が透明部材よりなるカバー体によって外部から隔離された内部空間を備えた筐体と、
    前記筐体内部に設けられた回転駆動部と、
    前記内部空間外に設けられた操作部と、
    前記内部空間内の底面から突出して設けられ前記回転駆動部と連動して回転する山型に成形された回転部と、
    該回転部の傾斜面の下部から上部に向けて螺旋状に形成された螺旋路と、
    前記回転部の頂点近傍に設けられ、前記螺旋路の上端に連通し、前記筐体の外部へ連結する景品落下口と、
    前記内部空間内に設けられ、遊戯者が前記操作部を介して操作可能な景品獲得部と、
    を備えたことを特徴とする景品獲得遊戯装置。
  4. 前記景品獲得部は支柱、昇降体及び昇降機構部を有し、
    前記支柱は前記回転体の側面に略平行に設けられ、
    前記昇降体は前記昇降機構部により前記支柱に沿って上下方向に移動可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の景品獲得遊戯装置。
  5. 前記景品獲得部は支柱、昇降体及び昇降機構部を有し、
    前記支柱は前記回転体の側面に略平行に設けられ、
    前記昇降体は前記昇降機構部により前記支柱に沿って上下方向に移動可能であり、さらに前記支柱を軸として左右方向に移動可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の景品獲得遊戯装置。
  6. 前記筐体内部に設けられ前記支柱を回動可能とする第一の回動機構をさらに有し、
    該第一の回動機構による前記支柱の回動と連動して、前記昇降体は左右方向に移動可能であることを特徴とする請求項6に記載の景品獲得遊戯装置。
  7. 前記筐体内部に設けられ前記昇降体を回動可能とする第二の回動機構をさらに有し、
    該第二の回動機構により前記昇降体が回動移動することで、前記昇降体が左右方向に移動可能となることを特徴とする請求項6に記載の景品獲得遊戯装置。
  8. 前記昇降体は可動部と景品摺動部とから構成され、
    前記可動部は前記昇降機構部と連動し、前記支柱に沿って昇降可能であり、
    前記摺動部は、弾性部材により形成され、前記螺旋路に摺接して移動可能であることを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の景品獲得遊戯装置。
  9. 前記摺動部が、複数の管状の弾性部材により略はけ形状に形成され、前記螺旋路に摺接して移動可能であることを特徴とする請求項8に記載の景品獲得遊戯装置。
  10. 前記螺旋路を2以上設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の景品獲得遊戯装置。
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