JP2009147854A - データ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体 - Google Patents

データ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ネットワークで与えられた帯域を効率的に使用して通信性能を向上させるデータ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体に関する。
【解決手段】データ通信装置1は、ネットワークタNWから通信毎に指定される帯域に適切な数のデータチャネルを割り当てて、該データチャネル毎にページデータを符号化・復号化部10a〜10nで変換して、該データ変換後のページデータをそれぞれ該データチャネルを使用してデータ通信する。したがって、複数のデータチャネルと符号化・復号化部10a〜10nを同時に並行して使用してデータ通信を行うことができ、割り当てられた帯域を有効利用して、通信速度を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、ネットワークで与えられた帯域を効率的に使用して通信性能を向上させるデータ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体に関する。
近年、通信網の整備によりインターネット等のデータ通信網が普及しており、ファクシミリ通信等のデータ通信においても該データ通信網を使用したデータ通信が行われるようになってきている。
そして、データ通信においては、国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union )の勧告T.38(ITU-T Recommendation)が提案されており、勧告T.38は、勧告H.323(パケット網上でのマルチメディア伝送に関する規定)で改訂が行われている。
勧告T.38の勧告H.323は、帯域管理をデータ通信網上のゲートキーパー(Gatekeeper)等で行うようになっており、ゲートキーパーは、端末装置側から供給されるARQ(Admission ReQuest)を受信すると、該ARQに含まれている呼の帯域幅に関する情報を収集して、該収集した情報から帯域に空きがあるか帯域チェックを行う。ゲートキーパーは、応答信号として、帯域に空きがある場合には、ACF(Admission ConFirm)を端末装置に返し、帯域に空きが不足している場合には、ARJ(Admission ReJect)を端末装置に返す。
そして、端末装置は、ACFを受信すると、以降の手続を続行し、ARJを受信すると、以降の手続を中止する。
ところが、勧告H323では、ARQには、呼全体で使用する帯域の情報しか記述されておらず、通信効率が悪い。
そこで、従来、ネットワーク中に存在するH.323準拠の端末装置の帯域をメディア種別毎に管理する技術が提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、この従来技術は、図21に示すように、T.38勧告のゲートキーパーによって割り当てられた1本のデータチャンネルで、1種類のメディアデータの通信を1ページ目の画像データ、2ページ目の画像データ・・・のように逐次、発呼側のデータ通信装置、例えば、IP−FAXから着呼側のデータ通信装置、例えば、IP−FAXへと送信する。
特開2002−325097号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、図21に示したように、割り当てられた1本のデータチャンネルで、1種類のメディアデータの通信を逐次行っているため、ファクシミリ通信のように、符号化データを通信する場合には、通常、送信データの符号化にかかる時間と受信データの復号化にかかる時間及び送信側がソケットにデータを書き込むのにかかる時間と受信側がソケットからデータの読み込みにかかる時間とういうオーバーヘッドが存在するため、与えられた帯域に対して十分な通信速度を発揮することができず、帯域の利用効率が悪く、利用性が悪いという問題があった。
そこで、本発明は、与えられた帯域を効率的に利用して、高速に通信することのできるデータ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、通信毎に指定される使用可能な帯域を取得して、該取得したデータ通信で使用可能な帯域において利用可能なデータチャネルを所定数だけ設定し、データを該ネットワークに準拠したデータ形式のデータに変換するデータ変換手段を該チャネル設定処理で設定された該チャネルに対応させてそれぞれ割り当てて、該通信対象の複数ページからなるデータを該割り当てた該データ変換手段に順次ページ毎に変換させて該変換後のページデータを該データ変換手段の対応する該データチャネルを利用してデータ送信することを特徴としている。
また、本発明は、前記データチャネルを利用した前記データの通信速度を測定し、データ通信において前記取得した使用可能な帯域と該測定した通信速度に応じて該データ通信で使用可能な該データチャネルの最大数を制御することを特徴としている。
さらに、本発明は、前記データ通信中においても該データ通信において使用可能な前記帯域の取得を行い、該取得した帯域の増減に応じて使用するチャネルの最大数を制御することを特徴としている。
また、本発明は、データ通信でのエラーを検出し、該通信エラーが検出されると、該エラーの検出されたデータ通信で使用可能なデータチャネルの最大数を制御することを特徴としている。
さらに、本発明は、それぞれ前記データ変換手段の割り当てられた複数のデータチャネルを使用したデータ通信を複数同時に並行して実行し、該データ通信数に増減が発生すると、該データ通信数の増減に基づいて増減後のデータ通信に対して該データチャネルを割り振ることを特徴としている。
また、本発明は、データ通信中においても該データ通信において使用可能な前記帯域の取得を行い、該使用可能な帯域が変化すると、該データ通信の各データチャネルで使用する帯域を変化させることを特徴としている。
本発明によれば、ネットワークからデータ通信毎に指定される帯域に適切な数のデータチャネルを割り当てて、該データチャネル毎にページデータをデータ変換手段で変換して、該データ変換後のページデータをそれぞれ該データチャネルを使用してデータ通信するので、複数のデータチャネルとデータ変換手段を同時に並行して使用してデータ通信を行うことができ、割り当てられた帯域を有効利用して、通信速度を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図13は、本発明のデータ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明のデータ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体の第1実施例を適用したデータ通信装置1のハードウェアの要部ブロック構成図である。
図1において、データ通信装置1は、システム制御部2、スキャナ3、プロッタ4、操作表示部5、帯域管理部6、帯域記憶部記憶部7a、データ変換部数記憶部7b、最大チャネル数記憶部7c、使用チャネル数記憶部7d、通信速度記憶部7e、履歴記憶部7f、通信速度測定部8、ネットワーク制御部9、複数の符号化・復号化部10a〜10n等を備えており、各部は、システムバス11により電気的に接続されている。
システム制御部(制御手段、エラー検出手段)2は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、ROM内に格納されているデータ通信装置1としての基本プログラムや後述する本発明のデータ通信制御プログラムに基づいて、RAMをワークメモリとして利用して、データ通信装置1の各部を制御して、データ通信装置1としての基本処理を実行するとともに、後述する本発明のデータ通信制御処理を実行する。
なお、データ通信装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Video Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(magneto-optic disc)等のデータ通信装置1が読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の情報識別方法を実行する情報識別プログラムを読み込んでシステム制御部2のROM等に導入することで、後述する複数のデータチャネルを使用してデータ通信を効率的にかつ高速に行うデータ通信方法を実行するデータ通信装置として構築されている。このデータ通信プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
スキャナ3は、例えば、CCD(Charge Coupled Device )を利用したイメージスキャナ等が利用されており、一般に、ADF(自動原稿送り装置)を備えている。ADFには、複数枚の原稿がセットされ、ADFは、セットされた原稿を1枚ずつスキャナ3の原稿読取位置に送給する。スキャナ3は、ADFから搬送されてきた原稿を走査し、原稿の画像を所定の解像度で画素に分割して、各画素を画像信号に変換する。
プロッタ4は、例えば、電子写真式記録装置、インク噴射式記録装置等が使用されており、受信された画像データやスキャナ3で読み取られた原稿の画像を用紙に記録出力する。
操作表示部5は、テンキーやスタートキー及びファンクションキー等の各種操作キーを備えるとともに、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)やスピーカ等を備えており、操作キーからは、送信操作、コピー操作、スキャナ操作等の各種命令が入力され、ディスプレイには、操作キーから入力された命令内容やデータ通信装置1からオペレータに通知する各種情報が表示され、また、必要な情報がスピーカから拡声出力される。
帯域管理部(チャネル設定手段)6は、システム制御部2の制御下で動作して、データ通信で使用可能な帯域において利用可能なデータチャネルを所定数だけ設定し、また、帯域の増減に応じて前記使用するチャネルの最大数を制御して、画像データの通信速度(帯域)の調整を行う。
帯域記憶部7aは、通信毎に、該通信で使用して良い帯域を記憶し、多重通信を行う場合は、通信毎に使用可能帯域を記憶する。データ変換数記憶部7bは、データ通信装置1で使用中のT.38のデータ形式へ変換する変換機能部の数を記憶し、多重通信を行う場合は、全て通信で使用している変換機能部の数の合計値を記憶する。最大チャネル数記憶部7cは、通信毎にその通信で使用可能なT.38のデータチャネルの最大数を記憶し、多重通信を行う場合は、通信毎に該最大数を記憶する。使用チャネル数記憶部7dは、現在の通信で使用中のT.38データチャネルの数を記憶し、多重通信を行う場合は、通信毎に使用中のデータチャネル数を記憶する。通信速度記憶部7eは、通信におけるT.38データチャネルの通信速度を記憶し、多重通信を行う場合は、通信毎に該通信速度を記憶する。履歴記憶部(履歴情報記憶手段)7fは、履歴情報として「最大チャネル数」と「チャネルの使用帯域」を通信単位で記憶する。
通信速度測定部(通信速度測定手段)8は、T.38データチャネルで通信する画像データの通信速度を測定する通信速度測定処理を通信毎に行う。
ネットワーク制御部9には、LAN(Local Area Network)、インターネット等のネットワークNWが接続されており、ネットワーク制御部9は、パケット化したデータをネットワークNWへ伝送したり、ネットワークNWからパケットを受信して、ネットワークNW側の相手データ通信装置とのデータのやり取りを行う。特に、ネットワーク制御部9は、特にゲートキーパーから通信毎に通知される帯域を取得する帯域取得手段として機能する。
符号化・復号化部(データ変換手段)10a〜10nは、MH(Modified Huffman)、MR(Modified Read)、MMR(Modified MR)等の各種既知の符号化方式により、送信する画像情報を符号化してデータ圧縮を行い、また、受信した符号化された画像情報を復号化して元の画像情報を再生する。符号化・復号化部10a〜10nは、並列して符号化・復号化処理を行えるように複数個搭載されている。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例のデータ通信装置1は、データ送信時に、ネットワークNWから割り当てられた帯域を効率的に利用して通信するデータ通信制御処理を行う。
すなわち、データ通信装置1は、図2に示すネットワーク通信システムのように、インターネット等のネットワークNWを介して着呼機、例えば、IP−FAX20に接続され、ネットワークNWには、帯域管理機能を司る装置、例えば、ゲートキーパー30等(以下、ゲートキーパー30として説明する。)が接続されている。
このようなネットワーク通信システムにおいて、発行側であるデータ通信装置1は、ネットワークNWを介してデータ送信を行う場合、システム制御部2が、ユーザからの通信の開始要求を検出すると、図3に示すように、発呼処理を開始して、1ページ目の画像データの送信開始処理を行う(ステップS101)。この発呼・画像データ送信開始処理については後で詳細に説明する。
システム制御部2は、発呼・画像データ送信開始処理を開始すると、画像データの1ページ分の送信が完了したかチェックし(ステップS102)、画像データ1ページ分の送信完了を検出すると、ページ送信完了時の処理(ページ送信完了処理)を行って(ステップS103)、送信対象の画像データの全ページの送信を完了したかチェックする(ステップS104)。このページ送信完了処理については、後で、詳細に説明する。
ステップS104で、全ページの送信を完了していないときには、システム制御部2は、ステップS102に戻って画像データ1ページ分の送信の完了を検出したかの処理から上記同様に処理を行う(ステップS102〜S104)。
ステップS102で、画像データ1ページ分の送信が完了していないときには、システム制御部2は、送信を開始していないページがあるかチェックし(ステップS105)、画像データが複数ページで構成されており、送信開始していないページがあるときには、現在送信中の次のページの送信を開始する処理(次ページ送信開始処理)を行って(ステップS106)、ステップS102に戻って、上記同様に処理する(ステップS102〜S106)。
ステップS105で、送信を開始していないページがないとき、すなわち、送信可能な全てのページの送信を開始しているときには、システム制御部2は、画像データの送信処理において送信エラー(通信エラー)が発生したかチェックし(ステップS107)、画像データの通信エラーが発生を検出すると、画像データの送信エラー対応処理を行って(ステップS108)、ステップS102に戻って、上記同様の処理を行う(ステップS102〜S108)。この送信エラー対応処理については、後で詳細に説明する。また、この通信エラーとしては、帯域超過による画像データ送信エラーでは、例えば、図4に示すようなものがある。
そして、ステップS107で、画像データの送信エラーを検出しないときには、システム制御部2は、H.225.0準拠のBRQ(Bandwidth Request;帯域幅要求)信号をゲートキーパー30から受信したかチェックし(ステップS109)、BRQ信号受信していると、通信の使用帯域を変更する帯域変更処理を行って(ステップS110)、ステップS102に戻って、上記同様の処理を行う(ステップS102〜S110)。なお、帯域変更処理については、後で詳細に説明する。
ステップS109で、BRQ信号を受信しないときには、システム制御部2は、ステップS102に戻って、上記同様の処理を行う(ステップS102〜S110)。
そして、ステップS104で、全ページの送信を完了すると、システム制御部2は、H.323準拠のReleaseComplete(解放完了)信号をゲートキーパー30に送信して、処理を終了する(ステップS111)。
そして、システム制御部2は、上記ステップS101の発呼・データ送信開始処理を、図5及び図6に示すように処理する。すなわち、システム制御部2は、発呼・データ送信処理においては、H.225.0準拠のARQ(Admission Request;アドミッション要求)信号をゲートキーパー30に送信し(ステップS201)。ゲートキーパー30は、アドレス情報と帯域の管理を行っている機器であり、ARQを送信すると、発呼先のネットワーク端末装置(本実施例の場合、データ通信装置1)のIPアドレスを取得し、該通信で使用してよい帯域を取得する。
システム制御部2は、ARQ信号を送信すると、ゲートキーパー30からH.225.0準拠のACF(Admission Confirm;アドミッション確認)信号が送られてくるのを待って、該ACF信号が送られてくると、該ACF信号から該通信で使用してよい帯域を取得し、該取得した使用してよい帯域を帯域記憶部7aに記憶する(ステップS203)。この使用してよい帯域は、ACF信号のフィールドBandwidthで宣言されている値が該当する。
次に、システム制御部2は、H.323準拠のSETUP(呼設定)信号をゲートキーパー30に送信して、画像データの送信先のネットワーク通信端末装置である着呼機のIP−FAX20へ発呼する(ステップS204)。これによって相手先のIP−FAX20との通信が開始される。
システム制御部2は、帯域記憶部7aから該通信で使用してよい帯域値を取得し、H.245準拠のOpenLogicalChannel信号を送信する(ステップS205)。該信号を送信することで、相手ネットワーク通信端末であるIP−FAX20とのT.38データチャネルが1本接続することができ、システム制御部2は、該接続したT.38データチャネルを使用して、以降に記載している通信能力の交換と画像データ(1ページ目)の送信を行う。
この場合、OpenLogicalChannel信号の持つ属性パラメータとしては、下記の値を設定する。なお、下記のパラメータのうち、LCN(LogicalChannelNumber:論理チャネル番号)は、ITU−T勧告H.323で定められたパラメータであって、H.323で接続したデータチャネルを識別する番号である。
・LCN(論理チャネル番号)=1
1ページ目の画像データを送信するT.38データチャネルを接続するため、そのページ番号である「1」を設定する。
・MaxBitRate=帯域記憶部7aから取得した帯域値
さらに、システム制御部2は、使用チャネル数記憶部7dに該通信で使用中のT.38データチャネルの数として、「1」を記憶する(ステップS205)。
次に、システム制御部2は、ステップS205で接続したT.38データチャネル上で、相手ネットワーク通信端末であるIP−FAX20と通信能力を交換する(ステップS206)。このネゴシエーションによって、送信する画像データのフォーマット(圧縮方式等)が決定する。
そして、システム制御部2は、送信する画像データ(1ページ目)の符号化処理と、符号化したT.38データの送信処理を開始する。この符号化処理には、T.38データ形式へ変換する符号化・復号化部10〜10nを1つ使用する。
システム制御部2は、データ変換数記憶部7bの記憶している使用中のT.38準拠データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nの個数を、「+1」する、すなわち、「1」だけインクリメントする(ステップS207)。
次に、図6に示すように、システム制御部2は、ステップS207で送信を開始した1ページ目の画像データの通信速度を通信速度測定部8に測定させ、測定結果を履歴情報「チャネルの使用帯域」として履歴記憶部7fに記憶する(ステップS208)。
ステップS208での通信速度測定結果(通信速度)から、該通信で使用できるチャネルの最大数を次式によって算出する。
チャネルの最大数=帯域記憶部7aの記憶する帯域の値/通信測定結果(通信速度)
次に、図3のステップS103のページ送信完了時の処理について、図7に基づいて説明する。すなわち、システム制御部2は、ページ送信完了処理において、まず、H.245準拠のCloseLogicalChannel信号を送信し、この信号を送信することで、送信完了を検出したページを送信していたT.38データチャネルが切断される(ステップS301)。このとき、システム制御部2は、この送信するCloseLogicalChannel信号の属性として、下記の値を設定する。
LCN(論理チャネル番号)=送信完了を検出したページのページ番号
システム制御部2は、CloseLogicalChannel信号を送信すると、使用チャネル数記憶部7dの記憶している通信で使用中のT.38データチャネルの数を「1」だけ減ずる(ステップS301)。
次に、システム制御部2は、データ変換数記憶部7bの記憶している使用中のT.38準拠データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nの個数を「1」だけ減じて、該ページデータの符号化処理で使用していた符号化・復号化部10a〜10nを、他のページデータの符号化処理で使用できるようにし(ステップS302)、ページ送信完了処理を終了する。
次に、図3のステップS106の次ページ送信開始処理について、図8及び図9に基づいて説明する。すなわち、システム制御部2は、次ページ送信開始処理においては、図8に示すように、まず、使用可能なT.38準拠データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nの有無の確認処理を行う(ステップS401)。
この使用可能なT.38準拠データ変換部(符号化・復号化部10a〜10n)の有無の確認処理では、以下の判断式を満足すると、使用可能なT.38準拠データ変換部(符号化・復号化部10a〜10n)があると判断する。
(データ通信装置の備えているT.38準拠データ変換部の個数)−(データ変換部数記憶部7bの使用中のT.38準拠データ変換部の個数)>0
システム制御部2は、上記確認処理に基づいて、使用可能な符号化・復号化部10a〜10nがあるか否か判断し(ステップS402)、使用可能な符号化・復号化部10a〜10nがないときには、次ページの送信を開始することができないため、そのまま次ページ送信開始処理を終了する。
ステップS402で、使用可能な符号化・復号化部10a〜10nがあるときには、システム制御部2は、新たなT.38データチャネルを接続可能か否かの接続確認処理を行う(ステップS403)。
この新たなT.38データチャネルが接続可能か否かの接続確認処理では、以下の判断式を満足すると、接続可能であると判断する。
(最大チャネル数記憶部7cのその通信で使用可能なT.38のデータチャネルの最大数)−(使用チャネル数記憶部7dの現在の通信で使用中のT.38データチャネルの数)>0
システム制御部2は、上記確認処理に基づいて、新たなT.38データチャネルを接続できないときには、新たなT.38を使用した次ページの送信を開始することができないため、そのまま次ページ送信開始処理を終了する。
ステップS404で、新たなT.38データチャネルを接続可能であるときには、システム制御部2は、H.245準拠のOpenLogicalChannel信号を送信する(ステップS405)。該信号を送信することで、相手ネットワーク通信端末であるIP−FAX20との間で新たなT.38データチャネルが1本接続することができ、システム制御部2は、該接続したT.38データチャネルを使用して、画像データ(1ページ分)の送信を行う。
この場合、システム制御部2は、OpenLogicalChannel信号の持つ属性パラメータとしては、下記の値を設定する。
・LCN(論理チャネル番号)=送信するページのページ番号
・MaxBitRate=帯域記憶部7aから取得した帯域値
システム制御部2は、現在通信で使用中のT.38データチャネルの数を記憶する使用チャネル数記憶部7dの記憶している値に、「1」を加算する(ステップS405)。
次に、システム制御部2は、図9に示すように、符号化・復号化部10a〜10nを1つ使用して、次に送信するページの画像データの符号化処理を開始し、該符号化したT.38データをステップS405で接続した新たなT.38データチャネルで送信を開始する(ステップS406)。
このときの通信速度は、T.38データチャネルの通信速度を記憶する通信速度記憶部7eに通信速度が指定されているときには、システム制御部2は、帯域管理部6を使用して通信速度を制御して、該通信速度記憶部7eに記憶されている通信速度で送信させ、該通信速度記憶部7eに通信速度の指定がないときには、速度制御を行わない(ステップS406)。そして、上記説明では、通信速度を通信速度記憶部7eに指定していないため、画像データの速度制御を行わない。
そして、システム制御部2は、データ変換部数記憶部7bに記憶されている使用中のT.38準拠データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nの個数を、「1」だけインクリメントして(ステップS406)、次ページ送信開始処理を終了する。
次に、図3のステップS108の送信エラー対応処理について、図10に基づいて説明する。すなわち、システム制御部2は、図10に示すように、図3のステップS107で画像データの送信エラーを検出すると、画像データの送信エラーの対応処理として、最大チャネル数記憶部7cの記憶している通信で使用してよいT.38データチャネルの最大数の値を「1」だけ減算(ディクリメント)する処理を行う(ステップS501)。
この処理によって、現在通信中のT.38データチャネル数が減るので、同時に使用帯域が減少し、帯域超過に起因した通信エラーを回避することができる。
次に、図3のステップS110の帯域変更処理について、図11に基づいて説明する。すなわち、システム制御部2は、図11に示すように、図3のステップS109でH.225.0のBRQ信号をゲートキーパーから受信すると、通信の使用帯域を変更する帯域変更処理を行うが、この帯域変更処理では、まず、受信したBRQ信号から帯域値を取得する(ステップS601)。この帯域値は、BRQ信号の属性BandWitdhで宣言されている値が該当する。
システム制御部2は、該取得した帯域値を、通信で使用してよい帯域を記憶する帯域記憶部7aの現在記憶している帯域に対して上書きを行うことで、帯域を記憶し(ステップS602)、H.225.0準拠のBCF(Bandwidth Confirm:帯域幅変更要求)信号をゲートキーパーへ送信する(ステップS603)。
次に、システム制御部2は、画像データを送信中のデータチャネルの通信速度を通信速度測定部8に測定させ(ステップS604)、該通信速度測定部8の測定した通信速度から、該通信で使用できるT.38データチャネルの最大数を算出して、該算出した通信で使用してよいT.38データチャネルの最大数を最大チャネル数記憶部7cに記憶する(ステップS605)。
この通信で使用できるT.38データチャネルの最大数は、次式により算出する。
チャネル最大数=帯域記憶部の通信で使用してよい帯域の値/測定した通信速度
このように、本実施例のデータ通信装置1は、ネットワークタNWから通信毎に指定される帯域に適切な数のデータチャネルを割り当てて、該データチャネル毎にページデータを符号化・復号化部10a〜10nで変換して、該データ変換後のページデータをそれぞれ該データチャネルを使用してデータ通信している。
すなわち、図12に示すように、発呼側であるデータ通信装置1から着個側のIP−FAX20にデータ送信する際に、割り当てられた帯域を複数のチャネルを使用して、1ページ目の画像データ、2ページ目の画像データ・・・というように、複数のページの画像データを並行して送信することができ、送信データの符号化にかかる時間と受信データの復号化にかかる時間及び送信側がソケットにデータを書き込むのにかかる時間と受信側がソケットからデータの読み込みにかかる時間とういうオーバーヘッドを克服して、割り当てられた帯域を有効利用して、高速に送信することができる。なお、図12は、割り当てられた帯域が、300Kbpsであり、各チャネルに100Kbpsを割り当てて通信している場合を示している。
したがって、複数のデータチャネルと符号化・復号化部10a〜10nを同時に並行して使用してデータ通信を行うことができ、割り当てられた帯域を有効利用して、通信速度を向上させることができる。
また、本実施例のデータ通信装置1は、データチャネルを利用したデータの通信速度を通信速度測定部8で測定し、データ通信において、上記取得した使用可能な帯域と該測定した通信速度に応じて該データ通信で使用可能な該データチャネルの最大数を制御している。
すなわち、図13に示すように、画像データの送信に通信エラーが発生すると、最大チャネル数を、例えば、図13(a)に示すように、3チャネル使用していたものを、図13(b)に示すように、2チャネルに減らすことで、通信エラーの回復を図っている。
したがって、データ通信毎に複数のデータチャネルを使用することによる帯域超過を避けることができ、通信エラーを適切に防止して、データ通信の信頼性及びネットワークの信頼性を向上させることができる。
さらに、本実施例のデータ通信装置1は、データ通信中においても該データ通信において使用可能な帯域の取得を行い、該取得した帯域の増減に応じて使用するチャネルの最大数を制御している。
したがって、ネットワークNWの品質が刻々と変化する場合においても、該ネットワークNWの品質に合わせて通信全体で使用する帯域を調節することができ、データ通信の信頼性及びネットワークの信頼性を向上させることができる。
さらに、本実施例のデータ通信装置1は、データ通信でのエラーを検出し、該通信エラーが検出されると、該エラーの検出されたデータ通信で使用可能なデータチャネルの最大数を制御している。
したがって、ネットワークNWの品質に合わせて通信全体で使用する帯域を調節することができ、データ通信の信頼性及びネットワークの信頼性を向上させることができる。
また、本実施例のデータ通信装置1は、履歴情報として、おのおののデータ通信について、最大チャネル数を最大チャネル記憶部7cに記憶し、また、各チャネルの使用帯域を帯域記憶部7aに記憶している。
したがって、ユーザは自己の利用形態に合った最適なT.38準拠データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nの搭載個数を判断することができ、データ通信装置1の構成を自己の利用形態に適切な構成として、安価で効率的なデータ通信を行うことができる。
図14から図17は、本発明のデータ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体の第2実施例を示す図であり、図14は、本発明のデータ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体の第2実施例を適用したデータ通信装置によるデータ通信制御処理を示すフローチャート、図15は、図14の続きの処理を示すフローチャートである。
なお、本実施例は、上記第1実施例のデータ通信装置1と同様のデータ通信装置に適用したものであり、本実施例の説明おいては、必要に応じて第1実施例で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施例のデータ通信装置1は、複数の通信を多重で行うとともに、該各通信で使用するチャネル数をデータ通信の数と帯域で制御する。
すなわち、データ通信装置1は、いま、システム制御部2の制御下で、それぞれ複数チャネルを使用して、複数の通信が多重で行われているときに、図14に示すように、ユーザによって別の新たな通信の開始要求が出されると(ステップS701)、使用可能なT.38データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nの有無を確認する(ステップS702)。この使用可能な符号化・復号化部10a〜10nの有無の確認は、次式を満たしていると、使用可能なT.38準拠データ変換部によって行う。
(データ通信装置1が備えているT.38準拠データ変換部の総数)−(データ変換部数記憶部7bの記憶する使用中のT.38準拠データ変換部の個数)>0
次に、ステップS703で、使用可能なT.38準拠データ変換部(符号化・復号化部10a〜10n)があるときには、システム制御部2は、現在使用中のT.38準拠データ変換部(符号化・復号化部10a〜10n)を割り振る必要がないと判断して、該使用可能なT.38準拠データ変換部(符号化・復号化部10a〜10n)を使用して、上記同様にしてデータの送信を行う(ステップS704)。
ステップS703で、使用可能なT.38準拠データ変換部(符号化・復号化部10a〜10n)がないとき、すなわち、空きの符号化・復号化部10a〜10nがないときには、システム制御部2は、最大チャネル数記憶部7cから、現在通信中の複数の通信のうち、使用して良い最大チャネル数が最も多い通信を検索し(ステップS705)、該検索結果に該当した通信が使用してよい最大チャネル数が2個以上であるかチェックする(ステップS706)。
ステップS706で、上記ステップS705での検索結果で該当した通信において使用してよいT.38データの最大チャネル数が2個未満であると、システム制御部2は、データ通信装置1のディスプレイ画面に要求のあった通信を開始できないことを表示する等の方法でユーザに通知して、データ通信制御処理を終了する(ステップS707)。
ステップS706で、ステップS705での検索結果で該当した通信において使用してよいT.38データの最大チャネル数が2個以上であると、システム制御部2は、該2個以上の最大チャネルを使用できる通信が使用してよいT.38データの最大チャネル数を1だけ減算(ディクリメント)し、この減算した最大チャネル数を最大チャネル数記憶部7cに記憶する(ステップS708)。
そして、この使用してよいT.38データの最大チャネル数を減算された通信は、現在通信中のページの送信が終わり次第、T.38データのチャネル数を減らす。したがって、使用可能なT.38準拠データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nを使用できるようになるには、通信中のページ送信が終わるまで時間を要する。
そこで、次に、システム制御部2は、使用可能なT.38準拠データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nの有無を確認する(ステップS709)。この使用可能なT.38データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nの有無の確認は、次式を満たしていると、使用可能なT.38準拠データ変換部によって行う。
(データ通信装置1が備えているT.38準拠データ変換部の総数)−(データ変換部数記憶部7bの記憶する使用中のT.38準拠データ変換部の個数)>0
次に、ステップS710で、使用可能なT.38準拠データ変換部(符号化・復号化部10a〜10n)がないときには、システム制御部2は、ステップS709に戻って、再度、使用可能なT.38準拠データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nの有無を確認する処理を繰り返し行って、使用可能な符号化・復号化部10a〜10nが発生するまで待つ(ステップS709、S710)。
そして、ステップS710で、使用可能なT.38データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nがあるときには、システム制御部2は、該使用可能な符号化・復号化部10a〜10nを使用して新たな通信を開始し、データ変換部7bの使用中のT.38準拠データ変換部数(符号化・復号化部10a〜10nの数)を1つ加算して、処理を終了する(ステップS711)。
このように、本実施例のデータ通信装置1は、それぞれ符号化・復号化部10a〜10nの割り当てられた複数のデータチャネルを使用したデータ通信を複数同時に並行して実行し、該データ通信数に増減が発生すると、該データ通信数の増減に基づいて増減後のデータ通信に対して該データチャネルを割り振っている。
例えば、図16に示すように、データ通信装置1から着呼側のIP−FAX20AとIP−FAX20Bに2つの通信Aと通信Bによってそれぞれ3つのチャネルを使用して画像データを送信している場合に、新たに通信要求があると、上述のように、利用可能なチャネル、すなわち、T.38準拠データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nの有無を確認して、空きの符号化・復号化部10a〜10nがあると、該空きの符号化・復号化部10a〜10nを利用して新たな通信を行うが、空きの符号化・復号化部10a〜10nがないときには、現在通信中の通信Aと通信Bに2個以上チャネルを使用している通信からチャネルを振り分けてもらい、該振り分けられたチャネルである符号化・復号化部10a〜10nを使用して、新たな通信Cを行う。すなわち、図16の場合、空きの符号化・復号化部10a〜10nがないと、図17に示すように、それぞれ3つのチャネルを使用している通信Aと通信Bから1つずつチャネルを振り分けて、いままでの通信Aと通信Bのチャネルをそれぞれ2つのチャネルとするとともに、新たな通信Cに2つのチャネル(符号化・復号化部10a〜10n)を割り振って、2つのチャネルを使用した新たな通信Cを開始することができる。
したがって、符号化・復号化部10a〜10nを使用している通信が終了するのを待つことなく、新たな通信を開始することができ、操作性、利用性を向上させることができる。
図18〜図20は、本発明のデータ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体の第3実施例を示す図であり、図18は、本発明のデータ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体の第3実施例を適用したデータ通信装置によるデータ通信制御処理を示すフローチャート、図19は、図18の続きの処理を示すフローチャートである。
なお、本実施例は、上記第1実施例のデータ通信装置1と同様のデータ通信装置に適用したものであり、本実施例の説明おいては、必要に応じて第1実施例で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施例のデータ通信装置1は、データ通信中に通信で使用してよいT.38データチャネルの最大数が減少した場合に適切にデータ通信処理を行うデータ通信制御処理を実行する。
すなわち、例えば、第2実施例のように、通信中にある通信から別の通信へT.38準拠データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nを割り当てると、T.38データチャネルの最大数が減少する事態が発生する。
そこで、システム制御部2は、図18に示すように、通信相手端末、例えば、図20のIP−FAX20aと通信を開始する。この通信においては、上述のように、相手通信端末であるIP−FAX20aと複数のT.38データチャネルを接続し、併せてこれと同数のT.38準拠データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nを使用してデータ変換を行っている(ステップS801)。
次に、システム制御部2は、複数チャネルを使用して通信している通信があるかチェックし(ステップS802)、ないときには、そのまま処理を終了する。
ステップS802で、通信が存在するときには、システム制御部2は、該通信で使用可能なT.38データの最大チャネル数を超過していないかを判断する(ステップS803)。この使用可能な最大チャネル数を超過していないかどうかの確認は、次式を満たしていると、使用可能なT.38データの最大チャネル数を超過していると判断する。
(使用チャネル数記憶部の記憶している使用中のチャネル数)−(最大チャネル数記憶部の記憶している最大チャネル数)>0
システム制御部2は、使用できる最大チャネル数を超過しているかチェックして、超過していないときには、現在の状態で通信を継続して、ステップS802に戻って、複数チャネルを使用した通信があるかのチェックから上記同様に処理する(ステップS802〜S804)。
ステップS804で、使用できる最大チャネル数を超過しているときには、システム制御部2は、1つのT.38データチャネル当たりの使用してよい帯域を算出し、算出した帯域を通信速度記憶部7eに記憶する(ステップS805)。
この1つのT.38データチャネル当たりの使用してよい帯域は、次式により算出される。
1つのT.38データチャネル当たりの帯域=(帯域記憶部の記憶する通信で使用してよい帯域)/(最大チャネル数記憶部の記憶する通信で使用してよいT.38データチャネルの最大数)
次に、システム制御部2は、図19に示すように、画像データ1ページ分の送信が完了したかチェックし(ステップS7806)、1ページ分の画像データの送信が完了していないときには、送信を開始していないページがあるかチェックする(ステップS807)。
ステップS807で、送信を開始していないページがあるときには、システム制御部2は、図8及び図9に示した次ページ送信開始処理を行って(ステップS808)、ステップS806に戻り、画像データ1ページ分の送信完了を検出したかチェックする(ステップS806)。ステップS807で、送信を開始していないページがないとき、すなわち、送信可能な全てのページの送信を開始しているときには、システム制御部2は、画像データ1ページ分の送信が完了するのを待って(ステップS806)、1ページ分の画像データの送信が完了すると、図7に示すページ送信完了処理を実行して(ステップS809)、全ページの送信を完了したかチェックする(ステップS810)。
ステップS810で、全ページの送信を完了していないときには、システム制御部2は、ステップS806に戻って画像データ1ページ分の送信を完了を検出したかの処理から上記同様に処理を行う(ステップS806〜S810)。
ステップS810で、全ページの送信を完了すると、システム制御部2は、H.323準拠のReleaseComplete(解放完了)信号をゲートキーパー30に送信して、処理を終了する(ステップS811)。
このように、本実施例のデータ通信装置1は、データ通信中においても該データ通信において使用可能な帯域の取得を行い、該使用可能な帯域が変化すると、該データ通信の各データチャネルで使用する帯域を変化させている。
すなわち、本実施例のデータ通信装置1は、例えば、図20(a)に示すように、割り当てられた帯域30KbpsにおいてT.38データチャネルとして1チャネル当たり9.6Kbpsを使用して3チャネルで画像データの送信行っている場合に、T.38準拠データ変換部である符号化・復号化部10a〜10nの数が、図20(b)に示すように、2チャネルに変更されると、チャネル数が減った分各チャネルの帯域を増やして通信速度を調整する。図20の場合、1チャネル当たり9.6Kbpsの帯域が3チャネルであった通信が、2チャネルに減ったため、1チャネル当たり、14.4Kbpsの帯域に変更調整している。
したがって、データ通信の帯域の利用効率を維持することができ、通信性能をより一層向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
インターネットを利用したファクシミリ通信等のようのなデータ通信を行うデータ通信装置、データ通信方法、データ通信プログラム及び記録媒体一般に適用することができる。
本発明の第1実施例を適用したデータ通信装置のハードウェアの要部ブロック構成図。 図1のデータ通信装置の適用される通信システムの一例を示す図。 図1のデータ通信装置によるデータ通信制御処理を示すフローチャート。 帯域超過による画像データ送信エラーの種別を示す図。 図3のデータ送信開始処理を示すフローチャート。 図5のデータ送信開始処理の続きの処理を示すフローチャート。 図3のページ送信完了処理を示すフローチャート。 図3の次ページ送信開始処理を示すフローチャート。 図8の次ページ送信開始処理の続きの処理を示すフローチャート。 図3の送信エラー対応処理を示すフローチャート。 図3の帯域変更処理を示すフローチャート。 第1実施例のデータ通信装置による割り当てられた帯域を3チャネルで通信する場合の説明図。 第1実施例のデータ通信装置による画像データの通信エラーによって最大チャネル数を減らす処理の説明図。 第2実施例のデータ通信装置によるデータ通信制御処理を示すフローチャート。 図14のデータ通信制御処理の続きの処理を示すフローチャート。 第2実施例のデータ通信制御処理の対象となる通信状態を示す図。 図16のデータ通信状態からチャネルを振り分けて新たな通信を開始した状態を示す図。 第3実施例のデータ通信装置によるデータ通信制御処理を示すフローチャート。 図18のデータ通信制御処理の続きの処理を示すフローチャート。 第3実施例のデータ通信装置による割り当てられたT.38データ変換部の変化に対応させて行う帯域調整処理の説明図。 従来技術の説明図。
符号の説明
1 データ通信部
2 システム制御部
3 スキャナ
4 プロッタ
5 操作表示部
6 帯域管理部
7a 帯域記憶部記憶部
7b データ変換部数記憶部
7c 最大チャネル数記憶部
7d 使用チャネル数記憶部
7e 通信速度記憶部
7f 履歴記憶部
8 通信速度測定部
9 ネットワーク制御部
11 システムバス
20、20A、20B、20C IP−FAX
30 帯域管理装置(ゲートキーパー)

Claims (14)

  1. 通信毎に使用可能な帯域の指定されるネットワークに接続され、該ネットワークを通してデータ通信を行うデータ通信装置において、前記データを前記ネットワークに準拠したデータ形式のデータに変換する複数のデータ変換手段と、前記ネットワークからデータ通信毎に該データ通信で使用可能な帯域を取得する帯域取得手段と、該帯域取得手段の取得したデータ通信で使用可能な帯域において利用可能なデータチャネルを所定数だけ設定するチャネル設定手段と、該チャネル設定手段の設定した該チャネルに対応させてそれぞれ前記データ変換手段を割り当てるデータ変換割り当て手段と、該データ通信対象の複数ページからなる前記データを該データ変換割り当て手段の割り当てた該データ変換手段によって順次ページ毎に変換して該変換後のページデータを該データ変換手段の対応する該データチャネルを利用してデータ送信する制御手段と、を備えていることを特徴とするデータ通信装置。
  2. 前記データ通信装置は、前記データチャネルを利用した前記データの通信速度を測定する通信速度測定手段をさらに備え、前記チャネル設定手段は、前記データ通信において前記帯域取得手段の取得した前記使用可能な帯域と該測定された通信速度に応じて該データ通信で使用可能な該データチャネルの最大数を制御することを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  3. 前記帯域取得手段は、前記データ通信中においても該データ通信において使用可能な前記帯域の取得を行い、前記チャネル設定手段は、該帯域取得手段の取得した帯域の増減に応じて前記使用するチャネルの最大数を制御することを特徴とする請求項1または請求項2記載のデータ通信装置。
  4. 前記データ通信装置は、前記データ通信でのエラーを検出するエラー検出手段を備え、前記チャネル設定手段は、該エラー検出手段が該通信エラーを検出すると、該該エラーの検出されたデータ通信で使用可能なデータチャネルの最大数を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のデータ通信装置。
  5. 前記データ通信装置は、それぞれ前記データ変換手段の割り当てられた複数の前記データチャネルを使用した前記データ通信を複数同時に並行して実行し、該データ通信数に増減が発生すると、チャネル設定手段が、該データ通信数の増減に基づいて増減後のデータ通信に対して該データチャネルを割り振ることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のデータ通信装置。
  6. 前記帯域取得手段は、前記データ通信中においても該データ通信において使用可能な前記帯域の取得を行い、該使用可能な帯域が変化すると、前記チャネル設定手段が、該データ通信の各データチャネルで使用する帯域を変化させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のデータ通信装置。
  7. 前記データ通信装置は、前記帯域取得手段の取得した前記帯域、または/及び、前記チャネル設定手段の設定した前記データチャネルの最大数を履歴情報として記憶する履歴情報記憶手段を、備えていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のデータ通信装置。
  8. 通信毎に使用可能な帯域の指定されるネットワークに接続され、該ネットワークを通してデータ通信を行うデータ通信方法において、前記ネットワークからデータ通信毎に該データ通信で使用可能な帯域を取得する帯域取得処理と、該帯域取得処理で取得されたデータ通信で使用可能な帯域において利用可能なデータチャネルを所定数だけ設定するチャネル設定処理と、前記データを前記ネットワークに準拠したデータ形式のデータに変換する複数のデータ変換手段を該チャネル設定処理で設定された該チャネルに対応させてそれぞれ割り当てるデータ変換割り当て処理と、該通信対象の複数ページからなる前記データを該データ変換割り当て処理で割り当てられた該データ変換手段に順次ページ毎に変換させて該変換後のページデータを該データ変換手段の対応する該データチャネルを利用してデータ送信する制御処理と、を実行することを特徴とするデータ通信方法。
  9. 前記データ通信方法は、前記データチャネルを利用した前記データの通信速度を測定する通信速度測定処理を、さらに実行し、前記チャネル設定処理は、前記データ通信において前記帯域取得処理で取得された前記使用可能な帯域と該測定された通信速度に応じて該データ通信で使用可能な該データチャネルの最大数を制御することを特徴とする請求項8記載のデータ通信方法。
  10. 前記データ通信方法は、前記データ通信でのエラーを検出するエラー検出処理を、さらに実行し、前記チャネル設定処理は、該エラー検出処理で該通信エラーが検出されると、該エラーの検出されたデータ通信で使用可能なデータチャネルの最大数を制御することを特徴とする請求項8または請求項9記載のデータ通信方法。
  11. 前記データ通信方法は、それぞれ前記データ変換手段の割り当てられた複数の前記データチャネルを使用した前記データ通信を複数同時に並行して実行し、該データ通信数に増減が発生すると、チャネル設定処理で、該データ通信数の増減に基づいて増減後のデータ通信に対して該データチャネルを割り振ることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載のデータ通信方法。
  12. 前記データ通信方法は、前記帯域取得処理で、前記データ通信中においても該データ通信において使用可能な前記帯域の取得を行い、該使用可能な帯域が変化すると、前記チャネル設定処理で、該データ通信の各データチャネルで使用する帯域を変化させることを特徴とする請求項8から請求項11のいずれかに記載のデータ通信方法。
  13. コンピュータに請求項8から請求項12のいずれかに記載のデータ通信方法を実行させることを特徴とするデータ通信プログラム。
  14. 請求項13記載のデータ通信プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014112973A (ja) * 2014-03-24 2014-06-19 Kyocera Document Solutions Inc Ipファクシミリ装置

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