JP2005020533A - ファクシミリ通信システム、通信端末装置、伝送制御方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

ファクシミリ通信システム、通信端末装置、伝送制御方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ITU−T勧告T.38におけるUDPモードで画像情報を転送する際、パケット紛失を回復する冗長パケット方式で、プライマリパケットサイズおよび付加する冗長パケット数を相手側装置および通信の種類に応じて動的に最適に決定し、画像情報における転送の信頼性を充分に高めることのできるファクシミリ通信システム、通信端末装置、伝送制御方法、プログラムおよび記録媒体を提供する。
【解決手段】送信するパケットのプライマリパケットサイズおよび付加する冗長パケット数を固定値ではなく、相手側装置から通知された最大の通信バッファサイズをもとに、そのときのネットワークの許容可能なプライマリパケットサイズおよび付加する冗長パケット数でデータ転送を行うので、障害の発生を抑制するとともに、確実に通信ができ、データ転送に対する伝送の信頼性が大幅に向上し、画像情報の転送速度を最大限に活用することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ通信システム、通信端末装置、伝送制御方法、プログラムおよび記録媒体に関し、具体的には、インターネット・プロトコルで通信可能なネットワークに接続するとともに、ITU−T勧告T.38に準拠したファクシミリ通信機能を備え、UDPモードで画像情報を転送する通信端末装置の伝送制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、従来のファクシミリ装置やコピー機、プリンタ等を統合し、ネットワークでの有効活用を実現する複合機需要は確実に増加している。さらに、オフィスにおける文書の電子化が進む一方、社外のお客様との通信手段として、インターネット上でやりとりする電子メールを用いて、画像情報をファクシミリ装置で通信するファクシミリ通信システムが実現されている。
【0003】
一方、インターネット上でやりとりするファクシミリ通信における通信規格のITU−T勧告として、インターネットに通信端末装置をダイレクトに接続し、通信端末装置間で画像情報の授受を行うファクシミリ伝送制御手順のT.38(リアルタイム型)と、FoIP(Facsimile over IP)ゲートウェイ装置に一度画像情報を格納し、ゲートウェイ装置間をSMTPプロトコル等で送信するT.37(ストアアンドフォワード型)が制定されている。
【0004】
このITU−T勧告T.38に準拠したファクシミリ通信機能を備えた通信端末装置をT.38端末装置と称する。そして、画像情報の転送は、T.38端末装置の相互間に介在するパケット交換網のデータ転送の速度で行うことができるので、高速な画像情報の授受が可能となる。
【0005】
また、ITU−T勧告T.38におけるデータ転送の動作モードとして、TCP(Transmission Control Protocol)モードと、UDP(User Datagram Protocol)モードとの2つのデータ転送の動作モードが設けられており、T.38端末装置は、通信の開始にいずれかの動作モードを選択することができる。
【0006】
TCPモードでは、トランスポートレイヤでのフロー制御が機能するので、信頼性の高いデータ転送が可能となる長所がある一方、フロー制御の処理に負荷が増大し、通信速度が遅くなるという短所がある。
【0007】
また、UDPモードでは、トランスポートレイヤでのフロー制御を行わないため、送達確認、順序制御および誤り再送等を一切行わないので、画像情報などの高速処理に適している長所がある一方、受信先でデータを紛失することがあり、データ転送の信頼性が悪いという短所がある。UDPモードでは、冗長パケットを送信してエラーの回復を行う手順が規定されている。
【0008】
しかし、インターネットを介してリアルタイムに情報を伝送する場合、画像情報をディジタル化、パケットを作成する際のパケット間の時間差を保証することが重要である。すなわち、UDPモードでは、パケットのエンコード処理/デコード処理に負荷が増加するため、送信するパケット数をできる限り、少なくすることが考えられる。
【0009】
特許文献1には、データ転送の動作モードとしてUDPモードを使用するときに送信する冗長パケット数を、通信処理中に任意に変更できるようにして、信頼性の高い通信が行えるようにする伝送制御方法が提案されている。
【0010】
この特許文献1の技術は、冗長パケットによるエラー回復は極めて無意味な情報を再送するばかりでなく、プロトコルが破綻する危険性の回避するため、送信する冗長パケット数を、画像情報送信フェーズと、制御シーケンスフェーズの冗長パケット数を通信処理中に任意に変更して、送信するパケットの数を少なくし、通信の切断を引き起こすことのない、信頼性の高い通信ができる。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−197279号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の技術は、送信する冗長パケット数を、通信処理中に任意に変更するため、画像情報送信フェーズと、制御シーケンスフェーズにおける、送信する情報をパケットに生成するエンコード処理、受信したデータを解析するデコード処理が増加し、データを授受する処理の負荷が増大し、他の通信に影響を与えるという問題がある。
【0013】
さらに、画像情報送信フェーズと、制御シーケンスフェーズでの冗長パケット数を異なる数に設定し、制御シーケンスフェーズでの冗長パケット数をゼロとすることにより、ネットワーク上における負荷の増加を回避している。しかし、画像情報送信フェーズより高い信頼性を必要する制御シーケンスフェーズに冗長パケットを付加せず送信することにより、プロトコルの破綻を引き起こし、通信の異常で終了という影響が発生する。
【0014】
一方、MTU(最大伝送単位長:Maximum TransmissionUnit;通信ネットワークにおいて、1回の転送で送信できるデータの最大値を示す値)は一律ではなく、ネットワークごとに異なり、最低限扱えるMTU値が決められている。したがって、送信元では、できる限り大きなパケットサイズで送信したいにも拘わらず、初めて通信をする場合に最適なパケットサイズを決定できないという問題がある。
【0015】
本発明は、上述の実情を考慮してなされたものであって、ITU−T勧告T.38におけるUDPモードで画像情報を転送するときに、紛失したパケットの回復を行う冗長パケット方式で、プライマリパケットサイズと、付加する冗長パケット数を固定値で設定するのではなく、受信先通信端末装置および通信の種類に応じて自動的に最適なプライマリパケットサイズまたは冗長パケット数を決定し、画像情報における転送の信頼性を充分に高めることのできるファクシミリ通信システム、通信端末装置、伝送制御方法、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明の請求項1のファクシミリ通信システムは、インターネット・プロトコルで通信可能なネットワークに接続され、ITU−T勧告T.38に準拠したファクシミリ通信機能を備えた通信端末装置によってUDPモードで画像情報を転送するファクシミリ通信システムにおいて、受信先の前記通信端末装置は、受信検出時、自通信端末装置に係わる最大の通信バッファサイズを送信元の通信端末装置へ通知する手段を備え、送信元の前記通信端末装置は、送信時、受信先の通信端末装置より通知された最大の通信バッファサイズをもとに、送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段を備え、自動的にプライマリパケットサイズおよび冗長パケット数を決定することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項2は、請求項1に記載のファクシミリ通信システムにおいて、送信元の前記通信端末装置の送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段は、受信先の通信端末装置より最大の通信バッファサイズが通知されないときには、UDPモードで、1回の転送で送信できるデータのMTU値をもとに、送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定することを特徴とする。
【0018】
また、本発明の請求項3は、請求項1に記載のファクシミリ通信システムにおいて、送信元の前記通信端末装置は、通信バッファサイズに応じた最適なプライマリパケットサイズと付加する冗長パケット数とを記憶したパケット管理テーブルを備え、前記送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段は、受信先の通信端末装置より通知された最大の通信バッファサイズをもとに、前記パケット管理テーブルに記憶されているプライマリパケットサイズを取得し、その取得したプライマリパケットサイズから付加する冗長パケット数を決定することを特徴とする。
【0019】
また、本発明の請求項4は、請求項1に記載のファクシミリ通信システムにおいて、送信元の前記通信端末装置は、通信バッファサイズに応じた最適なプライマリパケットサイズと付加する冗長パケット数とを記憶したパケット管理テーブルを備え、前記送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段は、受信先の通信端末装置より通知された最大の通信バッファサイズをもとに、前記パケット管理テーブルから付加する冗長パケット数を取得し、その取得した付加する冗長パケット数からプライマリパケットサイズを決定することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の請求項5は、請求項1に記載のファクシミリ通信システムにおいて、送信元の前記通信端末装置は、過去に通信した相手宛先ごとに、相手宛先情報、付加する冗長パケット数およびプライマリパケットサイズを記憶した通信相手宛先テーブルを備え、前記送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段は、前記通信相手宛先テーブルを参照して、送信するときの相手宛先情報をもとに、付加する冗長パケット数またはプライマリパケットサイズ取得して決定することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の請求項6は、請求項1に記載のファクシミリ通信システムにおいて、送信元の前記通信端末装置は、ベンダコードごとに付加する冗長パケット数およびプライマリパケットサイズを記憶するベンダUDPテーブルを備え、前記送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段は、前記ベンダUDPテーブルを参照して、受信先の通信端末装置より通知されるベンダコードをもとに、プライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定することを特徴とする。
【0022】
また、本発明の請求項7の通信端末装置は、インターネット・プロトコルで通信可能なネットワークに接続され、ITU−T勧告T.38に準拠したファクシミリ通信機能を備え、UDPモードで画像情報を転送する通信端末装置において、受信検出時には、自通信端末装置に係わる最大の通信バッファサイズを送信元の通信端末装置へ通知する手段と、送信時には、受信先の通信端末装置より通知された最大の通信バッファサイズをもとに、送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段を備え、自動的にプライマリパケットサイズおよび冗長パケット数を決定することを特徴とする。
【0023】
また、本発明の請求項8の伝送制御方法は、インターネット・プロトコルで通信可能なネットワークに接続され、ITU−T勧告T.38に準拠したファクシミリ通信機能を備え、UDPモードで画像情報を転送する通信端末装置における伝送制御方法において、自動的にプライマリパケットサイズおよび冗長パケット数を決定するために、受信検出時には、自通信端末装置に係わる最大の通信バッファサイズを送信元の通信端末装置へ通知し、送信時には、受信先の通信端末装置より通知された最大の通信バッファサイズをもとに、送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定することを特徴とする。
【0024】
また、本発明の請求項9は、コンピュータに、請求項1乃至6のいずれかに記載のファクシミリ通信システムの機能、請求項7に記載の通信端末装置の機能または請求項8に記載の伝送制御方法の機能を実行させるためのプログラムである。
また、本発明の請求項10は、請求項9に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0025】
以上の構成により、インターネット・プロトコルで通信可能なネットワークに接続され、ITU−T勧告T.38に準拠したファクシミリ通信機能を備えた通信端末装置によってUDPモードで画像情報を転送するファクシミリ通信システムにおいてパケットの紛失を回復する冗長パケット方式で、送信するパケットのプライマリパケットサイズおよび付加する冗長パケット数を固定値で設定するのではなく、受信先の通信端末装置から通知された最大の通信バッファサイズをもとに、そのときのネットワークの許容可能なプライマリパケットサイズおよび付加する冗長パケット数でデータ転送を行うので、ネットワークにおける通信の負荷を減少することができ、ネットワークの利用効率が大幅に向上する。
【0026】
また、過去の通信の履歴において設定されたプライマリパケットサイズ、付加する冗長パケット数とをもとに、送信するパケットのプライマリパケットサイズおよび付加する冗長パケット数を決定し、受信先の通信端末装置および通信環境に応じて自動的に最適なデータ転送が可能になり、データ転送に対する伝送の信頼性が大幅に向上する。
【0027】
また、ベンダ推奨による最適な送信するパケットのプライマリパケットサイズおよび付加する冗長パケット数でのデータ転送ができ、障害の発生を抑制するとともに、確実に通信ができ、データ転送に対する伝送の信頼性が大幅に向上する。
【0028】
また、受信先の通信端末装置から通知された最大の通信バッファサイズをもとに、そのときのネットワークの許容可能なプライマリパケットサイズおよび付加する冗長パケット数でのデータ転送を行うので、画像情報の転送速度を最大限に活用することができ、非常に高速な画像情報の送信が可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明のファクシミリ通信システムに係る好適な実施の形態について説明する。
【0030】
図1は、本実施の形態に係るファクシミリ通信システムの全体構成図である。同図において、ファクシミリ通信システムは、インターネット10と、PSTN(公衆回線網)20と、G3ファクシミリ装置30と、通信端末装置40a、40b及び40cとから構成されている。
【0031】
通信端末装置40a、40b及び40cは、インターネットおよびイントラネットなどのIP(インターネット・プロトコル)ネットワークを介してITU−T勧告T.38に準拠した手順によりファクシミリ通信を行う。
【0032】
さらに、通信端末装置40bと、40cは、直接PSTN(公衆回線網)20に接続し、PSTN(公衆回線網)20を介して接続されるG3ファクシミリ装置30とファクシミリ通信(ITU−T勧告T.30手順)を行う。
【0033】
次に、図2は、通信端末装置40a、40b及び40cとなる本発明の実施の形態に係る通信端末装置の構成であって、通信端末装置40はITU−T勧告T.38に準拠したファクシミリ通信機能を備えている。
【0034】
この通信端末装置40は、制御部41、RAM部42、パラメータRAM部43、時計部44、スキャナ部45、プロッタ部46、操作表示部47、符号化復号化部48、画像蓄積部49、網制御部50、G3ファクシミリモデム51、G3プロトコル処理部52、パケット解析部53、パケット生成部54、インターネット通信制御部55および内部バス56から構成されている。
【0035】
制御部41、RAM部42、パラメータRAM部43、時計部44、スキャナ部45、プロッタ部46、操作表示部47、符号化復号化部48、画像蓄積部49、網制御部50、G3ファクシミリモデム51、G3プロトコル処理部52、パケット解析部53およびパケット生成部54は内部バス56に接続されており、この内部バス56を介してこれらの各要素間でのデータの授受が行われる。
【0036】
制御部41は、通信端末装置40の全体の制御、各要素の制御、ファクシミリ伝送制御手順(ITU−T勧告T.30手順)の処理およびリアルタイム伝送制御手順(ITU−T勧告T.38手順)の処理などの各種の制御処理を行う。
【0037】
RAM部42は、制御部41が実行する制御処理プログラム、および、制御処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、制御部41のワークエリアを構成する。
パラメータRAM部43は、通信端末装置40に固有な各種の情報と、各種の管理テーブルを記憶し、不慮の電源断、安全のための電源断等でこれらのパラメータの内容が失われることがないように、バッテリ(図示無し)によりパラメータRAM部43をバックアップしている。
【0038】
時計部44は、現在時刻情報を出力する。
スキャナ部45は、所定の解像度で原稿画像を読み取る。
プロッタ部46は、所定の解像度で画像を記録出力する。
操作表示部47は、通信端末装置40を操作するもので、各種の操作キーおよび各種の情報を表示する表示部から構成する。
【0039】
符号化復号化部48は、画像情報を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画像情報を元の画像情報に復号化する。
また、画像蓄積部49は、符号化復号化部48により符号化圧縮された状態の画像情報を蓄積する。
【0040】
網制御部50は、通信端末装置40をPSTN(公衆回線網)20に接続するものであり、自動発受信機能を備えている。
【0041】
G3ファクシミリモデム51は、G3ファクシミリのモデムの機能である、ファクシミリ伝送制御手順の信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、主に画像情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0042】
また、網制御部50とG3ファクシミリモデム51との間でデータの授受を行い、G3ファクシミリ装置30とファクシミリ通信(ITU−T勧告T.30手順)を行う。
【0043】
G3プロトコル処理部52は、リアルタイム伝送制御手順において、パケット解析部53から出力される受信情報を対応するG3ファクシミリ伝送制御手順に変換または、G3ファクシミリモデム51でデータの授受するG3ファクシミリ伝送制御手順の情報を処理する。
【0044】
インターネット通信制御部55は、通信端末装置40をインターネット10へ接続し、インターネット10を介して種々のデータをやりとりする。
パケット解析部53は、インターネット通信制御部55が受信したIPデータグラムを解析して受信情報を取り出すためのものである。
【0045】
パケット生成部54は、G3ファクシミリ伝送制御手順の情報をIPデータグラムへ変換または、リアルタイム伝送制御手順のIPデータグラムを生成するためのものであり、その変換または生成したIPデータグラムは、インターネット通信制御部55へ送出する。
【0046】
次に、通信端末装置40に保持され、パラメータRAM部43で格納されている各テーブルの構成について説明する。
【0047】
図3は、パケット管理テーブル70の構成図である。このテーブルは、通信バッファサイズ70anに対して、最適なプライマリパケットサイズ70bnまたは最適な付加する冗長パケット数70cnを格納し、ある通信バッファサイズの場合に、最適なプライマリパケットサイズまたは最適な付加する冗長パケット数がどのような値となっているかを通信バッファサイズと対応付けて記憶している。
【0048】
このパケット管理テーブル70は通信端末装置40間で呼制御用TCPチャネルを確立し、呼接続ためのSETUPメッセージの送信、CONNECTメッセージの応答により、呼接続を確立し、受信先の通信端末装置より通信バッファサイズの通知がされたとき参照されて、通知された通信バッファサイズに最適なプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定するのに使われる。
【0049】
次に、図4は通信相手宛先テーブル80の構成図である。このテーブルは、過去の通信の履歴において、通信相手宛先項目80anごとに、伝送制御手順項目80bn、付加する冗長パケット数項目80cn、プライマリパケットサイズ80dnを記憶する。
【0050】
通信相手宛先項目80anの情報は、伝送制御手順項目80bnに格納されている伝送制御手順がG3ファクシミリ伝送制御手順の場合、ファクシミリの電話番号が記憶され、また、リアルタイム伝送制御手順の場合、宛先IPアドレスが記憶される。
【0051】
この通信相手宛先テーブル80は、通信をするたびに参照され、通信相手宛先が登録されていない場合や登録されている内容が更新された場合には、登録内容が更新される。
【0052】
次に、図5は、ベンダUDPテーブル90の構成図である。このテーブルは、ベンダコード90anに対応して、ベンダが推奨している付加する冗長パケット数90bnおよびベンダが推奨しているプライマリパケットサイズ90cnを記憶する。
【0053】
このベンダUDPテーブル90は、通信端末装置間で呼制御用TCPチャネルを確立し、呼接続ためのSETUPメッセージの送信とCONNECTメッセージの応答により呼接続を確立し、受信先の通信端末装置よりベンダコードの通知がされた時参照され、この通知されたベンダコードに対応するベンダが推奨する最適なプライマリパケットサイズおよび付加する冗長パケット数を決定する。通信相手宛先が新たなベンダまたは内容が変更されている場合、このベンダUDPテーブル90が更新される。
【0054】
次に、図6はインターネット10を介し接続された通信端末装置間でのリアルタイム伝送制御手順(ITU−T勧告T.38)で定められているUDPTL/IPパケットの構成図である。
このUDPTL/IPパケット100は、IPヘッダ部110、UDPヘッダ部120、UDPペイロード部130から構成されている。
【0055】
UDPペイロード部130は、UDPTLヘッダ部131とIFP(Internet Facsimile Protocol)データ部132から構成されている。さらにIFPデータ部132は、UDPTLヘッダ部131に格納されたシーケンス番号に対応するIFPパケットであるプライマリ部と、すでに送出したIFPパケットが格納されているセカンダリ部から構成される。セカンダリ部は複数のIFPパケット部132dを含む。
【0056】
また、IFPパケット部132dは、G3ファクシミリ伝送制御手順の信号CEDに対応するリアルタイム伝送制御手順のT30IND:CED、DISに対応するV21HDLC:DIS等のIFPパケットまたは画像情報で構成される。
【0057】
次に、図7は、ITU−T勧告H.225.0により定められている、CONNECTメッセージ内のベンダ情報要素の一例を示す構成図である。
ベンダ情報要素は、国コードを示すt35CountryCodeと、国別毎に割り当て可能な拡張コードt35Extensionと、製造者を示す製造者コードmanufacturerCodeからなるvendorと、製品を識別する情報を示すproductIdと、製品バージョンを識別する情報を示すversionIdの各メンバーから構成される。
【0058】
通信端末装置間で呼制御用TCPチャネルを確立し、呼接続のためのSETUPメッセージの送信とCONNECTメッセージの応答により呼接続を確立し、CONNECTメッセージ内のベンダ情報要素を参照し、通知されたベンダ情報をもとに受信先の通信端末装置40のベンダを判別する。
【0059】
次に、図8は、ITU−T勧告H.245により定められている、SETUPメッセージとCONNECTメッセージ内の、fastStart情報要素の一例を示す構成図である。
fastStart情報要素は、t38FaxProtocolとt38FaxProFileのメンバーからなるt38Faxという通信端末装置40の能力に依存する要素で構成される。
【0060】
t38FaxProtocolメンバーは、ゲートウェイ装置または端末装置でフィルビットの処理を行うかを示すメンバーFillBitRemovalと、転送中のデータの符号化圧縮モードを示すメンバーtranscodingJBIGと、メンバーtranscodingMMRと、バージョンを示すメンバーversion等から構成される。
【0061】
t38FaxProFileメンバーは、t38FaxRateManagementメンバーと、t38FaxUdpOptionsメンバーから構成される。
t38FaxUdpOptionメンバーは、TCPモードにおける受信可能な通信バッファの最大値がセットされるt38FaxMaxBufferメンバーと、UDPモードにおける受信可能な通信バッファの最大値がセットされるt38FaxMaxDatagramメンバーと、冗長パケット方式またはEFC方式のいずれかのエラーの回復方法がセットされるt38FaxUdpECメンバーから構成される。
【0062】
通信端末装置40間で呼制御用TCPチャネルを確立し、呼接続のためのSETUPメッセージの送信とCONNECTメッセージの応答により呼接続を確立し、CONNECTメッセージ内のfastStart情報要素を参照し、受信先の通信端末装置40の能力と、画像情報を転送するモード(TCPモードまたはUDPモード)を判別する。
【0063】
次に、図9は、通信端末装置間のリアルタイム伝送制御手順の一例を示している。まず、送信元の通信端末装置40aは、受信先の通信端末装置40bに対して呼制御用TCPチャネルを確立する(ステップS200)。
【0064】
送信元の通信端末装置40aは、呼接続のためのSETUPメッセージを受信先の通信端末装置40bへ送出する(ステップS210)。
【0065】
SETUPメッセージを受信した受信先の通信端末装置40bは、CONNECTメッセージを送信元の通信端末装置40aへ応答し、送信元の通信端末装置40aと受信先の通信端末装置40bとの間に呼接続が確立する(ステップS220)。
【0066】
このSETUPメッセージとCONNECTメッセージの交換により、使用するトランスポートのモード(TCPモードまたはUDPモード)、および使用するポート番号の設定と、ベンダ情報と受信先の通信端末装置40の能力が決定される。次いで、送信元の通信端末装置40aは、送信元から受信先へ向かうデータ用UDPチャネルを確立し(ステップS230)、受信先の通信端末装置40bは、受信先から送信元へ向かうデータ用UDPチャネルを確立する(ステップS240)。
【0067】
その後、送信元の通信端末装置40aと受信先の通信端末装置40bとの間とは、その確立した2本のデータ用UDPチャネルを用いて勧告T.38手順に従ったT.38セッションのデータのやりとりを開始し、画像情報の転送を実行する(ステップS250、ステップS260)。
【0068】
画像情報の転送が終了すると、送信元の通信端末装置40aは、RELEASECOMPメッセージを受信先の通信端末装置40bへ送出し、それにより、送信元通信端末装置40aと受信先の通信端末装置40bとの間の一連の通信動作が終了する(ステップS270)。
【0069】
次に、図10と図11は、送信元の通信端末装置40aがインターネットを介し、他の受信先の通信端末装置40bとの間で画像情報を送信する処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0070】
まず、送信元の通信端末装置40aは、画像情報を送信する受信先の通信端末装置40bに対して呼制御用TCPチャネルを確立し、SETUPメッセージを送出し(ステップS301)、受信先の通信端末装置40bよりCONNECTメッセージを受信する(ステップS302)。
【0071】
受信したCONNECTメッセージ内のfastStart情報要素のメンバーt38FaxProFileを解析し、データ転送の動作モードがUDPモードであるか、否かを調べる(ステップS303)。TCPモードの場合(ステップS303のNO)、TCPモードの通信処理を実行し(ステップS304)、この処理を終了する。
【0072】
UDPモードの場合(ステップS303のYES)、受信したCONNECTメッセージ内のfastStart情報要素のメンバーt38FaxProFileを解析し、通信バッファサイズ(通信データグラムバッファサイズ)が指定されているかどうかを調べる(ステップS305)。
【0073】
通信バッファサイズ(通信データグラムバッファサイズ)が指定されていない場合(ステップS305のNO)、次に、通信相手宛先テーブル80の相手宛先項目80anの検索を行い、以前、CONNECTメッセージを応答した受信先の通信端末装置40bと画像情報の授受が行われているか、否かを調べる(ステップS306)。
【0074】
通信相手宛先テーブル80に履歴として登録されていない通信相手先の場合(ステップS306のNO)、受信したCONNECTメッセージ内のベンダ情報要素にベンダコードが指定されているか、否かを調べる(ステップS307)。
ベンダコードの指定がある場合(ステップS307のYES)、指定されたベンダコードをキーに、ベンダUDPテーブル90のベンダコード項目90anの検索を行い、一致したエントリの付加する冗長パケット数項目90bnに格納されている付加する冗長パケット数と、プライマリパケットサイズ項目90cnに格納されているプライマリパケットサイズを取得し(ステップS308)、制御をステップS317に移す。
【0075】
通信相手宛先テーブル80に履歴として登録されている通信相手先の場合(ステップS306のYES)、通信相手宛先テーブル80の相手宛先項目80anの検索を行い、一致したエントリの付加する冗長パケット数項目90bnに格納されている付加する冗長パケット数と、プライマリパケットサイズ項目90cnに格納されているプライマリパケットサイズを取得し(ステップS309)、制御をステップS317に移す。
【0076】
一方、ベンダコードの指定がない場合(ステップS307のNO)、通信バッファサイズを576バイトに設定し(ステップS310)、制御をステップS312に移す。
【0077】
CONNECTメッセージに通信バッファサイズ(通信データグラムバッファサイズ)が指定されている場合(ステップS305のYES)、指定されている通信バッファサイズ(通信データグラムバッファサイズ)を通信バッファサイズとする(ステップS311)。
【0078】
通信バッファサイズをキーに、パケット管理テーブル70の通信バッファサイズ項目70anの検索を行い、一致したエントリのプライマリパケットサイズ項目70bnに最適なプライマリパケットサイズが格納されているか、否か調べる(ステップS312)。
【0079】
パケット管理テーブル70に最適なプライマリパケットサイズが格納されている場合(ステップS312のYES)、最適なプライマリパケットサイズを取得する(ステップS314)。
取得したプライマリパケットサイズから付加する冗長パケット数を算出し(ステップS315)、制御をステップS317へ移す。この付加する冗長パケット数は、次の式で算出する(図6参照)。
【0080】
Figure 2005020533
【0081】
一方、パケット管理テーブル70に最適なプライマリパケットサイズが格納されていない場合(ステップS312のNO)、パケット管理テーブル70の付加する冗長パケット数項目70cnに格納されている最適な付加する冗長パケット数を取得する(ステップS313)。取得した冗長パケット数からプライマリパケットサイズの算出を行い(ステップS316)、制御をステップS317へ移す。このプライマリパケットサイズは次の式で算出する(図6参照)。
【0082】
Figure 2005020533
【0083】
次に、通信相手宛先テーブル80に履歴として登録されていない通信相手先の場合(ステップS317のNO)、通信相手宛先テーブル80の空のエントリに、相手宛先に対応付けて、付加する冗長パケット数、プライマリパケットサイズ、伝送制御手順を登録し、制御をパケット生成部(ステップS319)に移す。
一方、通信相手宛先テーブル80に履歴として登録されている通信相手先の場合(ステップS317のYES)、制御をパケット生成部(ステップS319)に移す。
【0084】
次に、パケット生成部(ステップS319)で、生成したUDPTL/IPパケットをインターネット通信制御部へ送出し、インターネット通信制御部はUDPTL/IPパケットにIPヘッダ情報を付加し、ネットワークに送出し、受信先通信端末装置40bへ送信される(ステップS320)。
【0085】
画像情報の転送が終了するか、否かを調べる(ステップS321)。終了の場合(ステップS321のNO)、インターネット通信制御部55を介し、RELEASECOMPメッセージをネットワークへの送出して(ステップS322)、処理を終了する。
一方、送信する画像情報が存在する場合(ステップS321のYES)、制御をステップS319に移し処理を続ける。
【0086】
次に、図12は、UDPTL/IPパケットを生成する処理手順を説明するためのフローチャートである。
パケット生成部では、プライマリパケットサイズと、付加する冗長パケット数を基に、IFPデータ部132に格納するIFPパケットを作成する。
【0087】
先ず、付加する冗長パケット数記憶部に付加する冗長パケット数を通知し、リアルタイム伝送制御手順(ITU−T勧告T.38)に従って、手順または送信する画像情報を前述の算出方法で求めたプライマリパケットサイズに変換する(ステップS402)。
【0088】
変換したメッセージをIFPパケット部132dのプライマリ部に格納する。作成したパケットは、次のUDPTL/IPパケットの冗長パケットとなるので、冗長パケット記憶部に格納する(ステップS403)。
【0089】
最終的な送信用UDPTL/IPパケットを生成するため、付加冗長パケット数記憶部に冗長パケット数を問い合わせ(ステップS404)、冗長パケット記憶部に格納されている冗長パケット数分のパケットを取得して、IFPデータ部132のセカンダリ部に冗長パケットを付加し、UDPTL/IPパケットを生成する。生成したパケットにUDPヘッダおよびUDPTLヘッダ情報を付加する(ステップS405)。
【0090】
本発明は、上述した実施の形態に係るファクシミリ通信システム、通信端末装置を構成する各機能をそれぞれプログラム化し、予めCD−ROMのような記録媒体に書き込んでおき、通信端末装置に備えられた記録媒体読取装置にそのCD−ROMを装着して、それぞれ対応するプログラムをインストールして、それらの装置が備えるCPUで実行することによって、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されて実行された状態が上述した実施の形態に係る機能を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
【0091】
なお、このような機能を実現するプログラムは、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、光媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれの形態に係る記録媒体で提供されてもよい。
あるいは、ネットワーク等の通信網を介して記憶装置に格納されたプログラムをサーバコンピュータから直接供給を受けるようにしてもよい。この場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
【0092】
また、プログラムを実行することにより上述した実施の形態に係る機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することによって上述した実施の形態に係る機能が実現される場合も含まれる。
【0093】
尚、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能であるのは勿論である。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、インターネット・プロトコルで通信可能なネットワークに接続され、ITU−T勧告T.38に準拠したUDPモードのファクシミリ通信機能を備えた通信端末装置によって画像情報を授受するファクシミリ通信システムで、データ転送の動作モードのUDPモードにおいて、パケットの紛失を回復する冗長パケット方式で、送信するパケットのプライマリパケットサイズおよび付加する冗長パケット数を固定値で設定するのではなく、受信先の通信端末装置および通信環境に応じて自動的に決定するので、最適なデータ転送が可能になり、データ転送に対する伝送の信頼性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ通信システムの全体構成図である。
【図2】通信端末装置の構成を示す構成図である。
【図3】パケット管理テーブルの構成図である。
【図4】通信相手宛先テーブルの構成図である。
【図5】ベンダUDPテーブルの構成図である。
【図6】UDPTL/IPパケットの構成図である。
【図7】ベンダ情報要素の一例を示す構成図である。
【図8】fastStart情報要素の一例を示す構成図である。
【図9】通信端末装置間のリアルタイム伝送制御手順を示す図である。
【図10】画像情報を送信する処理手順のフローチャートである。
【図11】画像情報を送信する処理手順のフローチャートである。
【図12】UDPTL/IPパケットを生成する処理手順のフローチャートである。
【符号の説明】
10…インターネット、20…PSTN、30…G3ファクシミリ装置、40,40a,40b,40c…通信端末装置、41…制御部、42…RAM部、43…パラメータRAM部、44…時計部、45…スキャナ部、46…プロッタ部、47…操作表示部、48…符号化復号化部、49…画像蓄積部、50…網制御部、51…G3ファクシミリモデム、52…G3プロトコル処理部、53…パケット解析部、54…パケット生成部、55…インターネット通信制御部、56…内部バス、70…パケット管理テーブル、80…通信相手宛先テーブル、90…ベンダUDPテーブル、100…UDPTL/IPパケット、110…IPヘッダ部、120…UDPヘッダ部、130…UDPペイロード部、131…UDPTLヘッダ部、132…IFPデータ部、132d…IFPパケット部。

Claims (10)

  1. インターネット・プロトコルで通信可能なネットワークに接続され、ITU−T勧告T.38に準拠したファクシミリ通信機能を備えた通信端末装置によってUDPモードで画像情報を転送するファクシミリ通信システムにおいて、
    受信先の前記通信端末装置は、受信検出時、自通信端末装置に係わる最大の通信バッファサイズを送信元の通信端末装置へ通知する手段を備え、
    送信元の前記通信端末装置は、送信時、受信先の通信端末装置より通知された最大の通信バッファサイズをもとに、送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段を備え、自動的にプライマリパケットサイズおよび冗長パケット数を決定することを特徴とするファクシミリ通信システム。
  2. 請求項1に記載のファクシミリ通信システムにおいて、送信元の前記通信端末装置の送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段は、受信先の通信端末装置より最大の通信バッファサイズが通知されないときには、UDPモードで、1回の転送で送信できるデータのMTU値をもとに、送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定することを特徴とするファクシミリ通信システム。
  3. 請求項1に記載のファクシミリ通信システムにおいて、送信元の前記通信端末装置は、通信バッファサイズに応じた最適なプライマリパケットサイズと付加する冗長パケット数とを記憶したパケット管理テーブルを備え、前記送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段は、受信先の通信端末装置より通知された最大の通信バッファサイズをもとに、前記パケット管理テーブルに記憶されているプライマリパケットサイズを取得し、その取得したプライマリパケットサイズから付加する冗長パケット数を決定することを特徴とするファクシミリ通信システム。
  4. 請求項1に記載のファクシミリ通信システムにおいて、送信元の前記通信端末装置は、通信バッファサイズに応じた最適なプライマリパケットサイズと付加する冗長パケット数とを記憶したパケット管理テーブルを備え、前記送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段は、受信先の通信端末装置より通知された最大の通信バッファサイズをもとに、前記パケット管理テーブルから付加する冗長パケット数を取得し、その取得した付加する冗長パケット数からプライマリパケットサイズを決定することを特徴とするファクシミリ通信システム。
  5. 請求項1に記載のファクシミリ通信システムにおいて、送信元の前記通信端末装置は、過去に通信した相手宛先ごとに、相手宛先情報、付加する冗長パケット数およびプライマリパケットサイズを記憶した通信相手宛先テーブルを備え、前記送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段は、前記通信相手宛先テーブルを参照して、送信するときの相手宛先情報をもとに、付加する冗長パケット数またはプライマリパケットサイズ取得して決定することを特徴とするファクシミリ通信システム。
  6. 請求項1に記載のファクシミリ通信システムにおいて、送信元の前記通信端末装置は、ベンダコードごとに付加する冗長パケット数およびプライマリパケットサイズを記憶するベンダUDPテーブルを備え、前記送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段は、前記ベンダUDPテーブルを参照して、受信先の通信端末装置より通知されるベンダコードをもとに、プライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定することを特徴とするファクシミリ通信システム。
  7. インターネット・プロトコルで通信可能なネットワークに接続され、ITU−T勧告T.38に準拠したファクシミリ通信機能を備え、UDPモードで画像情報を転送する通信端末装置において、受信検出時には、自通信端末装置に係わる最大の通信バッファサイズを送信元の通信端末装置へ通知する手段と、送信時には、受信先の通信端末装置より通知された最大の通信バッファサイズをもとに、送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定する手段を備え、自動的にプライマリパケットサイズおよび冗長パケット数を決定することを特徴とする通信端末装置。
  8. インターネット・プロトコルで通信可能なネットワークに接続され、ITU−T勧告T.38に準拠したファクシミリ通信機能を備え、UDPモードで画像情報を転送する通信端末装置における伝送制御方法において、自動的にプライマリパケットサイズおよび冗長パケット数を決定するために、受信検出時には、自通信端末装置に係わる最大の通信バッファサイズを送信元の通信端末装置へ通知し、
    送信時には、受信先の通信端末装置より通知された最大の通信バッファサイズをもとに、送信するプライマリパケットサイズまたは付加する冗長パケット数を決定することを特徴とする伝送制御方法。
  9. コンピュータに、請求項1乃至6のいずれかに記載のファクシミリ通信システムの機能、請求項7に記載の通信端末装置の機能または請求項8に記載の伝送制御方法の機能を実行させるためのプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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