JP2009145567A - 走査顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】より確実に標本を観察できるようにする。
【解決手段】コントローラ12は、標本上の共振型スキャナ26により励起光が走査される領域と、ガルバノスキャナ25により刺激光が走査される領域とを一致させるために、ガルバノスキャナ25の駆動信号を補正する補正値を求める。そして、ガルバノスキャナ25および共振型スキャナ26を同時に駆動させて、標本を共焦点観察する場合、コントローラ12は、求めた補正値により駆動信号を補正し、補正後の駆動信号によりガルバノスキャナ25を駆動させる。本発明は、共焦点顕微鏡に適用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は走査顕微鏡に関し、特に、複数のスキャナを用いて標本を観察する場合に用いて好適な走査顕微鏡に関する。
通常、共焦点観察に用いられるレーザ走査顕微鏡では、標本上でレーザ光を走査させるスキャナには、互いに直交する2方向への走査を行うために、2つの走査ミラーが設けられている。すなわち、スキャナに設けられた1つの走査ミラーによりレーザ光の所定方向への走査が行われ、他の走査ミラーにより、その方向と直交する方向への走査が行われる。
従来、観察対象の標本を共焦点観察する場合には、観察目的に適したスキャナが搭載されたレーザ走査顕微鏡が選択的に用いられて、標本の観察が行われていた。例えば、動きのない標本を観察する場合には、低速走査用のスキャナが設けられたレーザ走査顕微鏡が用いられ、生体などの動きのある標本を観察する場合には、高速走査用のスキャナが設けられたレーザ走査顕微鏡が用いられる。
また、近年、標本に照明光を照射して照明すると同時に、標本の刺激など、照明とは異なる目的で、照明光とは異なる光を標本に照射できるようにすることが求められている。そこで、2つのスキャナを設けて、異なる光源からの光のそれぞれを、異なるスキャナで独立に走査できるようにするレーザ走査顕微鏡が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−206742号公報
しかしながら、標本に対して、2つのスキャナを用いて異なる光を走査させる場合、スキャナの固定位置のずれなどの機械的なずれや、スキャナの駆動信号の電圧誤差などの電気的なずれにより、標本の所望する位置を正確に走査することができず、標本を確実に観察できないことがあった。
例えば、1つのスキャナを用いて標本上で励起光を走査させるとともに、他のスキャナを用いて標本上で刺激光を走査させて、刺激光による刺激を受けた標本からの蛍光を撮像しようとする場合に、標本上の励起光により走査される領域と、刺激光により走査される領域とがずれてしまい、標本の刺激を受けた部位を撮像できなくなる恐れがあった。
また、スキャナの位置を機構的に調整し、スキャナの機械的なずれや電気的なずれによる影響を抑制することは困難であった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より確実に標本を観察することができるようにするものである。
本発明の第1の走査顕微鏡は、第1の光を反射して観察対象の標本に照射する反射面を有し、その反射面を回動させて前記第1の光を前記標本上で走査させる第1のスキャナと、第2の光を反射して前記標本に照射する反射面を有し、その反射面を回動させて前記第2の光を前記標本上で走査させる第2のスキャナと、前記標本上の前記第1の光により走査される第1の領域と、前記標本上の前記第2の光により走査される第2の領域とのずれに基づいて、前記第1の領域と前記第2の領域とが一致するように、前記第1のスキャナを駆動させる駆動信号の補正値を生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の走査顕微鏡は、第1の光を反射して観察対象の標本に照射する反射面を有し、その反射面を回動させて前記第1の光を前記標本上で走査させる第1のスキャナと、第2の光を反射して前記標本に照射する反射面を有し、その反射面を回動させて前記第2の光を前記標本上で走査させる第2のスキャナと、前記標本上の前記第1の光により走査される第1の領域と、前記標本上の前記第2の光により走査される第2の領域とのずれに基づいて生成された、前記第1の領域と前記第2の領域とを一致させるための補正値を用いて、前記第1のスキャナを駆動させる駆動信号を補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、より確実に標本を観察することができる。
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した共焦点観察システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
この共焦点観察システムは、レーザ走査顕微鏡11、コントローラ12、およびコンピュータ13から構成される。レーザ走査顕微鏡11は、観察対象の標本を共焦点観察する共焦点顕微鏡であり、レーザ走査顕微鏡11により撮像された標本の画像が、コントローラ12を介してコンピュータ13に供給されて表示される。
レーザ走査顕微鏡11は、レーザユニット21、コリメートレンズ22、ダイクロイックミラー23、光路切り替えユニット24、ガルバノスキャナ25、高速ガルバノスキャナ26、光路切り替えユニット27、リレーレンズ28、対物レンズ29、ステージ30、集光レンズ31、ピンホール絞り32、および光検出器33から構成される。
レーザユニット21には、標本に照射する励起光を射出するレーザ光源41と、標本に刺激を与える刺激光を射出するレーザ光源42とが設けられており、レーザ光源41からの励起光およびレーザ光源42からの刺激光は、コンバイナミラー43により1つの光束とされて音響光学素子44に入射する。
音響光学素子44は、コントローラ12の制御に基づいて、透過させる光の波長や強度を変化させる。すなわち、音響光学素子44は、コンバイナミラー43から入射した励起光および刺激光の何れか一方または両方を、所定の強度で透過させ、ファイバカプラ45によりレーザユニット21に接続されている光ファイバ46に入射させる。
光ファイバ46は、音響光学素子44から入射した光を伝送し、コリメートレンズ22に入射させ、コリメートレンズ22は、光ファイバ46からの光を集光して平行光とし、ダイクロイックミラー23を介して光路切り替えユニット24に入射させる。
光路切り替えユニット24は、例えば、複数のダイクロイックミラー、全反射ミラー、ハーフミラーなどからなり、コントローラ12の制御に基づいて、入射した光の光路を切り替える。例えば、光路切り替えユニット24は、ダイクロイックミラー23からの光のうち、刺激光を反射してガルバノスキャナ25に入射させ、励起光を透過させて高速ガルバノスキャナ26に入射させる。
ガルバノスキャナ25(周波数約500Hz)は、標本に照射される光を、標本上で図中、左右方向(以下、x方向と称する)に走査させる主走査ミラーと、光を標本上でx方向と垂直な図中、奥行き方向(以下、y方向と称する)に走査させる副走査ミラーとを備えている。ガルバノスキャナ25は、光路切り替えユニット24からの光を、主走査ミラーおよび副走査ミラーの反射面で反射して光路切り替えユニット27に入射させるとともに、主走査ミラーおよび副走査ミラーを回動させて、標本上で光を走査させる。
高速ガルバノスキャナ26は、高速走査可能なスキャナ(周波数約2000Hz)であり、標本に照射される光を、標本上でx方向に走査させる主走査ミラーと、光を標本上でy方向に走査させる副走査ミラーとを備えている。高速ガルバノスキャナ26は、光路切り替えユニット24からの光を主走査ミラーおよび副走査ミラーの反射面で反射して光路切り替えユニット27に入射させるとともに、主走査ミラーおよび副走査ミラーを回動させて標本上で光を走査させる。なお、以下の説明において、主走査ミラーおよび副走査ミラーを特に区別する必要のない場合、単に走査ミラーとも称する。
光路切り替えユニット27は、例えば、複数のダイクロイックミラー、全反射ミラー、ハーフミラーなどからなり、コントローラ12の制御に基づいて、入射した光の光路を切り替える。例えば、光路切り替えユニット27は、ガルバノスキャナ25からの刺激光を反射してリレーレンズ28に入射させるとともに、高速ガルバノスキャナ26からの励起光を透過させてリレーレンズ28に入射させる。
リレーレンズ28は、例えば複数のレンズからなり、光路切り替えユニット27からの光を、対物レンズ29を介してステージ30上に載置された標本に照射する。
また、標本からの光は、標本に入射した光の光路を逆方向に通って、ダイクロイックミラー23に入射する。例えば、標本に励起光が照射されると、標本は蛍光を発現する。そして、この蛍光は、対物レンズ29乃至光路切り替えユニット27を介して高速ガルバノスキャナ26に入射し、さらに高速ガルバノスキャナ26の反射面で反射し、光路切り替えユニット24を介してダイクロイックミラー23に入射する。
ダイクロイックミラー23は、光路切り替えユニット24からの光を反射して、集光レンズ31を介してピンホール絞り32に入射させる。つまり、ダイクロイックミラー23は、励起光および刺激光の波長の光を透過させ、蛍光の波長の光を反射する。
ピンホール絞り32は、標本の観察面と光学的に共役な位置に配置され、標本からの光のうち、観察面からの光だけがピンホール絞り32に設けられたピンホールを通過するようになされている。光検出器33は、ピンホール絞り32からの光を検出し、これにより得られた光強度値(その後、電気信号に変換)を、蛍光の2次元の光強度分布データとしてコントローラ12に供給する。
コントローラ12は、コンピュータ13の指示に応じて、レーザ走査顕微鏡11のレーザユニット21、光検出器33、および光路切り替えユニット24乃至光路切り替えユニット27の動作を制御する。また、コントローラ12は、光検出器33からの光強度値に基づいて、標本の観察面の2次元画像を生成してコンピュータ13に供給し、表示させる。
ところで、コントローラ12がガルバノスキャナ25および高速ガルバノスキャナ26の動作を制御する場合、コントローラ12は、駆動テーブルを用いて主走査ミラーおよび副走査ミラーを、一定の周期および振幅で回動させる。
ここで、駆動テーブルとは、各時刻における走査ミラー(主走査ミラーまたは副走査ミラー)の回動角度を示す電圧値が並べられたデータをいい、駆動テーブルは走査ミラーごとに設けられている。例えば、コントローラ12が、駆動テーブルから時刻t0の電圧値を読み出して、その電圧値の駆動信号をガルバノスキャナ25の主走査ミラーに供給すると、主走査ミラーは、回動角度が駆動信号により示される角度θ0となるように回動する。さらに、コントローラ12が、駆動テーブルから時刻t1の電圧値を読み出して、その電圧値の駆動信号を主走査ミラーに供給すると、主走査ミラーは、回動角度が駆動信号により示される角度θ1となるように、回動角度θ0の位置から回動角度θ1の位置まで回動する。
このようにして、コントローラ12が駆動テーブルから順次、各時刻の電圧値を読み出して、その電圧値の駆動信号を走査ミラーに供給することで、走査ミラーを所望の振幅かつ周波数で回動(揺動)させることができる。なお、走査ミラーの周波数とは、所定の振幅で走査ミラーが周期的に回動するときの1秒間当たりの往復回数(振動回数)をいい、周波数は、駆動テーブルから各時刻の電圧値を読み出す時間間隔を変更することで、調整される。
ガルバノスキャナ25および高速ガルバノスキャナ26のそれぞれに設けられた走査ミラーの駆動テーブルは、例えば図2に示すように、コントローラ12に設けられたROM(Read Only Memory)71に記録されている。図2では、コントローラ12には、ROM71、制御部72、RAM(Random Access Memory)73、D/A(Digital/Analog)コンバータ74、および増幅器75が設けられている。
制御部72は、ROM71から駆動テーブルを読み出してRAM73に供給し、一時的に記録させる。また、制御部72は、RAM73を制御し、コンピュータ13から指定された時間間隔で、RAM73に記録されている駆動テーブルの各時刻の電圧値を、順次D/Aコンバータ74に供給させる。
すると、D/Aコンバータ74は、RAM73からの電圧値をデジタル/アナログ変換し、これにより得られたアナログの駆動信号を増幅器75に供給する。そして、増幅器75は、D/Aコンバータ74からの駆動信号を増幅し、ガルバノスキャナ25の主走査ミラーに供給する。増幅器75から駆動信号の供給を受けた主走査ミラーは、駆動信号に応じて回動する。
なお、図2の例では、ガルバノスキャナ25の主走査ミラーに駆動信号を供給するためのD/Aコンバータ74および増幅器75だけが図示されているが、実際には、ガルバノスキャナ25の副走査ミラー、並びに高速ガルバノスキャナ26の主走査ミラーおよび副走査ミラーのそれぞれに、駆動信号を供給するためのD/Aコンバータおよび増幅器のそれぞれが、RAM73に接続されて設けられている。
このようにして、ガルバノスキャナ25および高速ガルバノスキャナ26が制御されると、標本には、励起光および刺激光が照射される。ところが、それらの光を標本の同じ領域に照射しようとしても、ガルバノスキャナ25および高速ガルバノスキャナ26の機械的および電気的なずれの影響により、例えば、図3Aに示すように、標本において励起光が走査される領域と、刺激光が走査される領域とにずれが生じることがある。
図3Aにおいて、図中、横方向はx方向とされ、縦方向はy方向とされている。また、領域R11は、励起光が走査される領域を表しており、領域R12は、刺激光が走査される領域を表している。領域R11は、x方向の長さがX1であり、y方向の長さがY1である矩形の領域であり、領域R12は、x方向の長さがX2であり、y方向の長さがY2である矩形の領域である。
図3Aの例では、領域R12は領域R11に対して図中、右方向に△x、下方向に△yだけずれた位置の領域となっている。x方向の位置のずれ量△xは、ガルバノスキャナ25の主走査ミラーと、高速ガルバノスキャナ26の主走査ミラーとの回動角度のずれにより生じる。そのため、△xに対応する角度だけ回動角度がずれるように、ガルバノスキャナ25の主走査ミラーの駆動信号を補正すれば、△xを0とすることができる。例えば、主走査ミラーを回動(振動)させる角度の範囲が所定の位置を基準として0度から15度であり、△xに対応する角度が1度である場合、回動角度の範囲が1度から16度となるように、駆動信号が補正される。
同様に、y方向の位置のずれ量△yは、ガルバノスキャナ25の副走査ミラーと、高速ガルバノスキャナ26の副走査ミラーとの回動角度のずれにより生じるため、△yに対応する角度だけ回動角度がずれるように、ガルバノスキャナ25の副走査ミラーの駆動信号を補正すれば、△yを0とすることができる。
また、領域R11と領域R12とは、x方向の長さおよびy方向の長さが異なっている。領域R11および領域R12は、光検出器33において観察される標本の視野となる領域である。つまり、標本の領域R11(または領域R12)の部分の画像が、2次元画像としてコンピュータ13に表示されることになるため、標本を観察するズーム倍率は、領域R11の大きさにより定まる。
領域R11および領域R12のx方向の長さのずれは、ガルバノスキャナ25の主走査ミラーと、高速ガルバノスキャナ26の主走査ミラーとの回動の振幅のずれにより生じる。そのため、x方向の長さのずれに対応する分だけ振幅が変化するように、ガルバノスキャナ25の主走査ミラーの駆動信号を補正すれば、領域R11と領域R12のx方向の長さを同じ長さとすることができる。
同様に、領域R11および領域R12のy方向の長さのずれに対応する分だけ振幅が変化するように、ガルバノスキャナ25の副走査ミラーの駆動信号を補正すれば、領域R11と領域R12のy方向の長さを同じ長さとすることができる。
ここで、主走査ミラーの駆動信号を補正することを考える。主走査ミラーの駆動信号では、例えば図3Bに示すように、駆動信号の電圧方向の位置や傾きのずれは、領域R11と領域R12のx方向の位置や長さのずれとなって現れる。なお、図3Bにおいて、縦軸は主走査ミラーの角度に対応する電圧を示しており、横軸は時間を示している。
鋸歯状波K11は高速ガルバノスキャナ26の主走査ミラーの駆動信号を示しており、鋸歯状波K12は、ガルバノスキャナ25の主走査ミラーの駆動信号を示している。より詳細には、鋸歯状波K11および鋸歯状波K12は、主走査ミラーが基準となる位置から所定の角度θだけ回動し、さらに、その位置から反対方向に角度θだけ回動して元の位置に戻るように主走査ミラーを駆動させる駆動信号、つまり主走査ミラーの振動の1周期分の駆動信号を示している。
例えば、鋸歯状波K12が鋸歯状波K11に対して、図中、上下方向にずれると、領域R12の領域R11に対するx方向の位置ずれが生じることになり、鋸歯状波K12の傾きと鋸歯状波K11の傾きとのずれが生じると、領域R11と領域R12とのx方向の長さのずれが生じる。
そこで、各時刻における鋸歯状波K12の電圧値Dnを次式(1)に基づいて補正し、電圧値Dn’とすることで、鋸歯状波K12と鋸歯状波K11とを一致させ、領域R11と領域R12とのx方向の位置や長さのずれを補正することができる。
Dn’=a×Dn+b ・・・(1)
なお、式(1)においてaは倍率補正係数であり、鋸歯状波K12の傾きを変化させる係数を示しており、bはオフセット値であり、鋸歯状波K12の上下方向の位置を変化させる係数を示している。このように、鋸歯状波K11に対して鋸歯状波K12の適切な倍率補正係数aおよびオフセット値bを求め、式(1)により各時刻の電圧値を補正して駆動テーブルを変更(補正)することで、領域R11と領域R12とのx方向のずれを補正することができる。
同様に、y方向についてもガルバノスキャナ25の副走査ミラーの駆動テーブルを補正することで、領域R11と領域R12とのy方向のずれを補正することができる。
つまり、制御部72がガルバノスキャナ25の主走査ミラーの駆動テーブル、および副走査ミラーの駆動テーブルを補正することで、標本の励起光により走査される領域と、刺激光により走査される領域とを一致させることができ、確実に標本を観察することができるようになる。
標本を共焦点観察する場合、ユーザはコンピュータ13を操作し、標本を観察する視野のズーム倍率および2次元画像のフレームレート、すなわち走査ミラーの振幅および周波数を指定する。そして、コントローラ12は、ユーザにより指定された振幅および周波数の駆動テーブルに基づいて、ガルバノスキャナ25および高速ガルバノスキャナ26を制御する。
そのため、共焦点観察システムは、標本の共焦点観察の準備段階の処理として、振幅および周波数ごとの倍率補正係数aとオフセット値bとからなる補正テーブルを生成する処理を行う。この補正テーブルは、例えば図4に示すように、図中、横方向をズーム倍率、つまり振幅とし、縦方向を周波数として、各振幅および周波数についての倍率補正係数aijとオフセット値bij(但し、1≦i≦m,1≦j≦n)とが並べられたものとされる。なお、以下、各周波数および振幅についての倍率補正係数aとオフセット値bとのセットを、単に補正値とも称する。
このような補正テーブルが生成されて、ユーザにより振幅および周波数が指定されると、共焦点観察システムは、指定された振幅および周波数の補正値に基づいて駆動信号、すなわち駆動テーブルを補正し、標本の共焦点観察を開始する。
例えば、図4に示した補正テーブルが、ガルバノスキャナ25の主走査ミラーの補正テーブルであり、標本の共焦点観察時に、ユーザが周波数として1/2を指定し、ズーム倍率(振幅)として2を指定した場合には、倍率補正係数a22およびオフセット値b22が用いられてガルバノスキャナ25の主走査ミラーの駆動テーブルが補正される。
次に、図5のフローチャートを参照して、共焦点観察システムが補正テーブルを生成する補正テーブル生成処理について説明する。なお、補正テーブル生成処理では、ガルバノスキャナ25の主走査ミラーおよび副走査ミラーのそれぞれの補正テーブルが生成される。
ステップS11において、制御部72は、これから補正値(倍率補正係数およびオフセット値)を求めようとする振幅および周波数を設定する。
すなわち、制御部72は、まだ補正値の求められていない走査ミラーの補正テーブルを保持し、各周波数および振幅を順番に選択して、それらの周波数および振幅の補正値を求めていく。そして、制御部72は、求められた補正値を、順次、保持している補正テーブルに書き込んで補正テーブルを更新し、各周波数および振幅の補正値の書き込まれた最終的な補正テーブルを得る。
例えば、ステップS11において、制御部72は、まだ補正値の求められていない主走査ミラーの周波数および振幅のうち、図4の「周波数1,ズーム(振幅)1」を選択して設定する。
ステップS12において、コントローラ12は、高速ガルバノスキャナ26を用いて標本を観察したときの撮像画像である基準画像を生成する。
すなわち、コントローラ12の制御部72は、所定の周波数および振幅で高速ガルバノスキャナ26の主走査ミラー、および副走査ミラーのそれぞれを回動させるときの駆動テーブルのそれぞれをROM71から読み出して、RAM73に記録させる。そして、制御部72は、RAM73を制御し、駆動テーブルの各時刻の電圧値を順次、D/Aコンバータに供給させる。すると、D/Aコンバータは、RAM73からの電圧値をデジタル/アナログ変換して得られた駆動信号を、増幅器を介して主走査ミラーおよび副走査ミラーに供給する。ここで、高速ガルバノスキャナ26の振幅は、ガルバノスキャナ25が、ステップS11で設定された振幅で回動したときに標本上で光が走査される領域と、高速ガルバノスキャナ26により光が走査される標本上の領域とが一致するような振幅(実際にはずれが生じる)とされる。
また、コントローラ12は、レーザ走査顕微鏡11の各部を制御して、標本を撮像させる。すなわち、レーザ光源41は励起光を射出し、励起光をコンバイナミラー43乃至ダイクロイックミラー23を介して光路切り替えユニット24に入射させる。光路切り替えユニット24は、コントローラ12の制御に基づいて、ダイクロイックミラー23からの励起光を透過させ、高速ガルバノスキャナ26に入射させる。
高速ガルバノスキャナ26の主走査ミラーおよび副走査ミラーは、光路切り替えユニット24からの励起光を反射して光路切り替えユニット27に入射させるとともに、コントローラ12からの駆動信号に応じて回動し、標本上で励起光を走査させる。高速ガルバノスキャナ26からの励起光は、光路切り替えユニット27乃至対物レンズ29を介して、ステージ30上の標本に照射される。
標本に励起光が照射されると、標本からは蛍光が発光する。この蛍光は、対物レンズ29乃至光路切り替えユニット27を介して高速ガルバノスキャナ26に入射する。高速ガルバノスキャナ26は、入射した蛍光を反射して、光路切り替えユニット24を介してダイクロイックミラー23に入射させる。また、ダイクロイックミラー23に入射した蛍光は、ダイクロイックミラー23において反射され、集光レンズ31およびピンホール絞り32を介して光検出器33に入射し、受光される。
コントローラ12は、光検出器33が蛍光を受光することで得られた光強度値(その後、電気信号に変換)から、基準画像としての標本の2次元画像を生成する。
ステップS13において、コントローラ12は、ガルバノスキャナ25を用いて標本を観察したときの比較画像を生成する。
すなわち、コントローラ12は、ステップS11において設定した周波数および振幅でガルバノスキャナ25の主走査ミラーおよび副走査ミラーを回動させるときの駆動テーブルに基づいて、駆動信号をガルバノスキャナ25の主走査ミラーおよび副走査ミラーに供給する。
また、コントローラ12は、レーザ走査顕微鏡11の各部を制御して、標本を撮像させる。すなわち、レーザ光源41は励起光を射出し、励起光をコンバイナミラー43乃至ダイクロイックミラー23を介して光路切り替えユニット24に入射させる。光路切り替えユニット24は、コントローラ12の制御に基づいて、ダイクロイックミラー23からの励起光を反射して、ガルバノスキャナ25に入射させる。
ガルバノスキャナ25は、光路切り替えユニット24からの励起光を反射して光路切り替えユニット27に入射させるとともに、コントローラ12からの駆動信号に応じて回動し、標本上で励起光を走査させる。ガルバノスキャナ25からの励起光は、光路切り替えユニット27乃至対物レンズ29を介して、ステージ30上の標本に照射される。
また、標本からの蛍光は、対物レンズ29乃至光路切り替えユニット27を介してガルバノスキャナ25に入射し、ガルバノスキャナ25は、入射した蛍光を反射して、光路切り替えユニット24乃至ピンホール絞り32を介して光検出器33に入射させ、受光させる。コントローラ12は、光検出器33が蛍光を受光することで得られた光強度値(その後、電気信号に変換)から、比較画像としての標本の2次元画像を生成する。
ステップS14において、コントローラ12の制御部72は、生成した基準画像と比較画像とから、設定された周波数および振幅の倍率補正係数aijを求める。
例えば制御部72は、基準画像および比較画像を用いてマッチング処理を行い、標本におけるガルバノスキャナ25により励起光が走査された領域と、高速ガルバノスキャナ26により励起光が走査された領域とのx方向の位置のずれ量△x、およびそれらの領域のx方向の長さの比X2/X1を求める。そして、制御部72は、求めた長さの比X2/X1に基づいて、主走査ミラーの倍率補正係数aijを求める。
ステップS15において、制御部72は走査ミラーのオフセット値bijを求める。例えば、制御部72は、x方向の位置のずれ量△xに基づいて、主走査ミラーのオフセット値bijを求める。なお、ステップS14およびステップS15において、制御部72は、y方向の位置のずれ量や領域の長さの比に基づいて、副走査ミラーの補正値も求める。
そして、ステップS16において、制御部72は、求めた倍率補正係数aijおよびオフセット値bijからなる補正値を、保持している補正テーブルの設定された周波数および振幅の欄に書き込んで、補正テーブルを更新する。
ステップS17において、制御部72は、補正テーブルの全ての周波数および振幅について、補正値を求めたか否かを判定する。ステップS17において、まだ全ての周波数および振幅について、補正値を求めていないと判定された場合、処理はステップS11に戻り、次の周波数および振幅が設定される。
これに対して、ステップS17において、全ての周波数および振幅について、補正値が求められたと判定された場合、最終的な補正テーブルが得られたので、制御部72は、最終的な補正テーブルをRAM73に供給して記録させ、補正テーブル生成処理は終了する。
このようにして、共焦点観察システムは、基準画像と比較画像とから、各周波数および振幅についての補正値からなる補正テーブルを生成する。このように、補正テーブルを生成することで、標本の共焦点観察時に、ユーザにより指定されたズーム倍率(振幅)およびフレームレート(周波数)に対して、補正テーブルを用いて駆動テーブルを補正し、励起光および刺激光が走査される領域を一致させることができる。したがって、より確実に標本を観察することができる。
なお、ガルバノスキャナ25を基準として、高速ガルバノスキャナ26の駆動テーブルを補正するようにしてもよいが、高速ガルバノスキャナ26の周波数は、変化させることができないことが多いので、高速ガルバノスキャナ26を基準としてガルバノスキャナ25の駆動テーブルを補正することが望ましい。
また、各周波数および振幅の基準画像と比較画像との位置のずれ量や長さの比、補正値の生成に必要な、走査される領域のずれに起因する値などが、予めROM71に記録されているようにしてもよい。そのような場合、補正テーブル生成処理において、それらの記録されているずれ量や長さの比等が用いられて補正値が求められる。
以上のようにして、補正テーブルが生成されると、共焦点観察システムは、補正テーブルを用いて駆動テーブルを補正し、ユーザにより指定されたズーム倍率およびフレームレートで、標本の共焦点観察を開始する。
以下、図6のフローチャートを参照して、共焦点観察システムが標本の共焦点観察を行う観察処理について説明する。
ステップS71において、制御部72は、ROM71からガルバノスキャナ25の駆動テーブル、および高速ガルバノスキャナ26の駆動テーブルを読み出す。すなわち、ユーザがコンピュータ13を操作して、所望のズーム倍率およびフレームレートを指定すると、コンピュータ13からコントローラ12には、ユーザの操作に応じた信号が供給される。
コントローラ12は、コンピュータ13からの信号に基づいて、ガルバノスキャナ25および高速ガルバノスキャナ26のそれぞれについて、ユーザにより指定されたズーム倍率およびフレームレートに対応する振幅および周波数の駆動テーブルをROM71から読み出す。
ステップS72において、制御部72は、RAM73に記録されている補正テーブルに基づいて、読み出したガルバノスキャナ25の駆動テーブルを補正する。例えば、RAM73に、ガルバノスキャナ25の主走査ミラーの補正テーブルとして、図4に示した補正テーブルが記録されており、ユーザにより「ズーム(振幅)1,周波数1」に対応するズーム倍率およびフレームレートが指定されたとする。
この場合、制御部72は、補正テーブルにおける「振幅1,周波数1」により特定される補正値(倍率補正係数a11およびオフセット値b11)に基づいて、式(1)を計算し、ガルバノスキャナ25の主走査ミラーの駆動テーブルを補正する。つまり、駆動テーブルの各時刻の電圧値をDnとした場合に、a11×Dn+b11が、補正後の各時刻の電圧値とされる。
また、ユーザにより指定されたズーム倍率およびフレームレートに対応する振幅および周波数が、補正テーブルにない振幅および周波数である場合、制御部72は、補正テーブルに基づいて、対応する振幅および周波数の補正値を求める。
倍率補正係数またはオフセット値の大きさは、例えば図7に示すように、振幅または周波数が大きくなる(または小さくなる)にしたがって、大きくなるため、補正テーブルにない振幅および周波数の補正値を近似により求めても、充分な精度の補正値を得ることができる。なお、図7において、縦軸は倍率補正係数またはオフセット値を示しており、横軸は振幅または周波数を示している。
具体的には、例えば、指定されたズーム倍率およびフレームレートに対応する振幅および周波数が、「振幅1.5,周波数1」である場合、制御部72は、「振幅1,周波数1」の補正値「a11,b11」と、「振幅2,周波数1」の補正値「a12,b12」とから、線形補間により補正値を求める。これにより、倍率補正係数(a11+a12)/2、およびオフセット値(b11+b12)/2が補正値として求まる。そして、制御部72は、求められた補正値に基づいて、ガルバノスキャナ25の主走査ミラーの駆動テーブルを補正する。
また、例えば、指定されたズーム倍率およびフレームレートに対応する振幅および周波数が、「振幅1,周波数3/4」である場合には、「振幅1,周波数1」の補正値「a11,b11」と、「振幅1,周波数1/2」の補正値「a21,b21」とから、線形補間により補正値が求められる。
制御部72は、同様にして、ガルバノスキャナ25の副走査ミラーの補正テーブルに基づいて、副走査ミラーの駆動テーブルも補正する。
図6のフローチャートの説明に戻り、ガルバノスキャナ25の駆動テーブルが補正されると、制御部72は、補正したガルバノスキャナ25の駆動テーブルと、読み出した高速ガルバノスキャナ26の駆動テーブルとをRAM73に供給して記録させる。
そして、ステップS73において、共焦点観察システムは、標本の共焦点観察を開始する。すなわち、コントローラ12は、RAM73に記録されている駆動テーブルに基づいて、駆動信号をガルバノスキャナ25および高速ガルバノスキャナ26に供給する。
また、レーザユニット21は、励起光および刺激光を、光ファイバ46乃至ダイクロイックミラー23を介して光路切り替えユニット24に入射させる。光路切り替えユニット24は、コントローラ12の制御に基づいて、ダイクロイックミラー23からの励起光を透過させて高速ガルバノスキャナ26に入射させるとともに、刺激光を反射してガルバノスキャナ25に入射させる。
ガルバノスキャナ25は、光路切り替えユニット24からの刺激光を反射して光路切り替えユニット27に入射させるとともに、コントローラ12からの駆動信号に応じて回動し、標本上で刺激光を走査させる。また、高速ガルバノスキャナ26は、光路切り替えユニット24からの励起光を反射して光路切り替えユニット27に入射させるとともに、コントローラ12からの駆動信号に応じて回動し、標本上で励起光を走査させる。
さらに、ガルバノスキャナ25からの刺激光、および高速ガルバノスキャナ26からの励起光は、光路切り替えユニット27乃至対物レンズ29を介して、ステージ30上の標本に照射される。
また、標本からの蛍光は、対物レンズ29乃至光路切り替えユニット27を介して高速ガルバノスキャナ26に入射し、高速ガルバノスキャナ26は、入射した蛍光を反射して、光路切り替えユニット24乃至ピンホール絞り32を介して光検出器33に入射させ、受光させる。コントローラ12は、光検出器33が蛍光を受光することで得られた撮像画像を取得し、取得した撮像画像から標本の2次元画像を生成する。
ステップS74において、コンピュータ13は、生成された2次元画像をコントローラ12から取得して表示し、観察処理は終了する。
このようにして、コントローラ12は、補正テーブルに基づいて駆動テーブルを補正し、補正した駆動テーブルに基づいてガルバノスキャナ25を駆動させる。このように、駆動テーブルを補正することにより、標本上において、励起光が走査される領域と、刺激光が走査される領域とを一致させることができ、その結果、より確実に標本を観察することができる。つまり、標本上の蛍光観察される領域とは異なる領域に刺激光が照射されてしまうようなことはない。
なお、以上においては、レーザ走査顕微鏡11を制御するコントローラ12が、レーザ走査顕微鏡11とは別に設けられていると説明したが、レーザ走査顕微鏡11にコントローラ12が設けられるようにしてもよい。
また、レーザ走査顕微鏡11に2つのスキャナが設けられる例について説明したが、3以上のスキャナが設けられ、それらのスキャナの駆動テーブルが補正されるようにしてもよい。さらに、標本上の励起光が走査される領域と、刺激光が走査される領域とは、必ずしも同じ領域とされなくてもよい。レーザ走査顕微鏡11によれば、これらの領域が異なる場合であっても、駆動テーブルを補正することにより領域同士のずれを相殺し、励起光および刺激光を所望の領域上で走査させることができる。
さらに、また、補正値(補正テーブル)により駆動テーブルが補正されると説明したが、駆動テーブルでなく、補正値により駆動信号そのものが補正されるようにしてもよい。
本実施形態では、複数のスキャナとして、ガルバノスキャナ25と高速ガルバノスキャナ26を用いた例を説明したが、高速ガルバノスキャナ26を共振型スキャナに置き換えてもよい。
共振型スキャナは、主走査ミラーが機械的な共振点でしか振動できないため、周波数(走査周波数)を変更することはできない(副走査ミラーは、ガルバノスキャナの各走査ミラーと同じ)。したがって、その主走査ミラー固有の周波数に合致したサイン波の駆動信号で走査する必要がある。但し、振幅は、サイン波の波高値を決定する駆動テーブルの各時刻の電圧値を変更することで調整することができる。
このような事情から、各スキャナ間の走査領域のずれの補正は、専らガルバノスキャナ25の主走査ミラーおよび副走査ミラーの各駆動信号を補正することより行う。補正方法は、前述したような方法が用いられる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した共焦点観察システムの一実施の形態の構成例を示す図である。 コントローラの詳細な構成例を示す図である。 光が照射される領域のずれについて説明する図である。 補正テーブルの一例を示す図である。 補正テーブル生成処理を説明するフローチャートである。 観察処理を説明するフローチャートである。 補正値の補間について説明する図である。
符号の説明
11 レーザ走査顕微鏡, 12 コントローラ, 13 コンピュータ, 21 レーザユニット, 24 光路切り替えユニット, 25 ガルバノスキャナ, 26 高速ガルバノスキャナ, 27 光路切り替えユニット, 71 ROM, 72 制御部, 73 RAM

Claims (9)

  1. 第1の光を反射して観察対象の標本に照射する反射面を有し、その反射面を回動させて前記第1の光を前記標本上で走査させる第1のスキャナと、
    第2の光を反射して前記標本に照射する反射面を有し、その反射面を回動させて前記第2の光を前記標本上で走査させる第2のスキャナと、
    前記標本上の前記第1の光により走査される第1の領域と、前記標本上の前記第2の光により走査される第2の領域とのずれに基づいて、前記第1の領域と前記第2の領域とが一致するように、前記第1のスキャナを駆動させる駆動信号の補正値を生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする走査顕微鏡。
  2. 前記生成手段は、前記第1の領域と前記第2の領域との位置のずれ量に基づいて、前記第1のスキャナの反射面の回動角度を補正する補正値を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査顕微鏡。
  3. 前記生成手段は、前記第1の領域と前記第2の領域との所定方向の長さの比に基づいて、前記第1のスキャナの反射面を周期的に回動させる振幅を補正する補正値を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査顕微鏡。
  4. 前記生成手段は、前記第1のスキャナの反射面を周期的に回動させる振幅および周波数ごとに、前記補正値を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査顕微鏡。
  5. 第1の光を反射して観察対象の標本に照射する反射面を有し、その反射面を回動させて前記第1の光を前記標本上で走査させる第1のスキャナと、
    第2の光を反射して前記標本に照射する反射面を有し、その反射面を回動させて前記第2の光を前記標本上で走査させる第2のスキャナと、
    前記標本上の前記第1の光により走査される第1の領域と、前記標本上の前記第2の光により走査される第2の領域とのずれに基づいて生成された、前記第1の領域と前記第2の領域とを一致させるための補正値を用いて、前記第1のスキャナを駆動させる駆動信号を補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする走査顕微鏡。
  6. 前記補正手段は、前記第1の領域と、前記第2の領域との位置のずれ量に基づいて生成された前記補正値を用いて前記駆動信号を補正することで、前記第1のスキャナの反射面の回動角度を補正する
    ことを特徴とする請求項5に記載の走査顕微鏡。
  7. 前記補正手段は、前記第1の領域と、前記第2の領域との所定方向の長さの比に基づいて生成された前記補正値を用いて前記駆動信号を補正することで、前記第1のスキャナの反射面を周期的に回動させる振幅を補正する
    ことを特徴とする請求項5に記載の走査顕微鏡。
  8. 前記補正手段は、前記第1のスキャナの反射面を周期的に回動させる振幅および周波数ごとに生成された前記補正値を用いて、前記駆動信号を補正する
    ことを特徴とする請求項5に記載の走査顕微鏡。
  9. 前記補正手段は、前記振幅および周波数ごとの前記補正値のいくつかを用いて、所定の振幅および周波数で前記第1のスキャナの反射面を回動させる駆動信号の補正値を求め、求めた補正値により、前記駆動信号を補正する
    ことを特徴とする請求項8に記載の走査顕微鏡。
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JP5673679B2 (ja) * 2010-07-01 2015-02-18 株式会社ニコン 顕微鏡

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