JP2009144323A - 支線アンカーおよび支線アンカーの引抜き方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも、埋設したとき土圧と対向し、所要の抵抗面積を得るに足る大きさのアンカー板2と、電柱を支持する支線7の一端をアンカー板2に連結するため、アンカー板2に対して直交状態で固着される連結板4とで構成された支線アンカー1を、地中から引き抜き方法であって、前記支線アンカー1の地表部に最も近い部位に基端部が連結され、先端部が地表面GL上に、もしくは地表面GL下の近傍に位置する引抜部材6(B)の先端部を引上げて、支線アンカー1を地中から引抜く。
【選択図】 図4
Description
このステーアンカーは、先端を尖らせるとともに、後部を上方に湾曲させた1枚の縦長矢板形状を有する抵抗板(以下、アンカー板とも云う。)の上面に、先端を尖らせたリブ(以下、方向板とも云う。)を、前記抵抗板の長手方向の中心線上に、後部が抵抗板の湾曲部を貫き、後端面をT字形にして同一体に溶着し、前記リブに支杆(以下、連結板とも云う。を、抵抗板に対して、前方へは回動するが、略直角位置から後方へは回動しないように軸着してなるもので、多くの現場で現在も継続して使用されている。
ついで、連結板が地表に接した後においては、この連結板は後方へは回動しないから、下縁が支点となり、連結板も截地して共に侵入する。
そのため、支点の順次移動により抵抗板は向きを変えて侵入し、その向きは、抵抗板の後半部が湾曲しているので、深さを調節して侵入する。
ついで、抵抗板の後端部が、第5図Bのように地表に達したならば、抵抗板の後端部に打込用杆を取付けて、その上端部を槌打ちする。
この槌打を続行し、連結板(支線繋着杆)が、第5図Cのように支線方向に達したならば、打込みを終り、打込用杆を抜き去るというものである。
この引抜き方法は、地下に埋設された案内板と、この案内板の下端に「く」型状に枢着突設された抵抗板と、前記案内板に突条溝を嵌合させながら打込まれ、上端のストッパが抵抗板に係着されて、抵抗板に対して山型状に対峙された安定板とを備えた支線アンカーの引抜き方法であって、前記安定板のストッパに係着する係合部を有した安定板撤去具を案内板に沿って打込み、係合部を安定板のストッパに係着させた後で安定板撤去具を引揚げながら安定板を地中より引抜き、その後案内板と共に抵抗板を引抜くことを特徴とするものである。
また、地面を掘り起さないため、固まった地中や地盤の安定を損ねることなく、埋め戻しも時均し程度の簡単な作業をなすのみで、支線アンカーの撤去時の作業性や安全性を飛躍的に向上させ得るものである、としている。
1)第1工程
この支線アンカーの傾斜させていた案内板を、第10図の様に鉛直方向へ押立てる。
そして、第2安定板撤去具の下端のフックを、案内板の上端の前後位置に対向する様に地中に差し込み、打撃部を打撃兼用引抜棒で叩打したり、或は、打撃兼用引揚筒を叩打しながら土中へと縦型枠体を打ち込む。
又は、打撃兼用引揚げ筒の挿入係着孔に、打撃兼用引抜棒の下端先錘を嵌合させて、打撃兼用引抜棒を上下に誘導して、打撃兼用引揚げ筒の底面を打撃し打込む。
これにより、案内板の上端部は、開放間隙の下端より内部へと差し込まれ、途中で、上下ガイド板で挟着状にガイドされる。
なお、第9図には、地面に埋設された支線アンカーより支線、ロッドを取外した状態が示されているが、この状態は、明らかに支線アンカーの埋め込み位置の一部が掘削されていることを明示している。
2)第2工程
そして、打込みマーカの位置で打込みを中止し、縦型枠体を打撃部方向へ少し傾倒させると、下端のフックが、第7図、第8図に示す安定板の上端のストッパに、第11図、第12図に示す様に係着される。
3)第3工程
つぎに、打撃兼用引揚げ筒の係着孔にハンガを嵌着させ、第13図に示す様に、三脚を設置して、チエンブロックの様な引揚具の引揚ワイヤを、ハンガに連結して上方へ引揚げさせると、安定板は、その突条溝が案内板に係合されながら引抜きされる。
あるいは、打撃兼用引抜棒を打撃兼用引揚げ筒に係着させ、上向きに打撃を加えることにより引抜きされる。
この後、案内板の上端に引揚ワイヤを連結して引揚げると、案内板と抵抗板とは、「く」型状であるため容易に引抜きされ、支線アンカーの引抜を終了するものである。
すなわち、地下に埋設された案内板と、この案内板の下端に「く」型状に枢着突設された抵抗板と、前記案内板に突条溝を嵌合させながら打込まれ、上端のストッパが抵抗板に係着されて、抵抗板に対して山型状に対峙された安定板とを備えた支線アンカーの安定板撤去具であって、
前記案内板に沿って打込みするため、下端より開口された開放間隙を有した縦長枠体を備え、
上記縦長枠体は、その下端に設けられ前記安定板のストッパに係着させるための係合部と、前記開放間隙に差込まれる案内板を挟着状にガイドするためのガイド部と、前記縦長枠体の上端に開孔され引揚具を装着させるための取付孔と、を有し、
土中の案内板に開放間隙を差込む様に縦長枠体を打込み、係合部が安定板のストッパに係着した後で、縦長枠体を上方へ引揚げながら安定板を引抜きさせる、支線アンカーの安定板撤去具を必須とするものである。
また、この方法は、掘削によって、傾斜させていた案内板を鉛直方向に押立てる作業、第2安定板撤去具の下端のフックを、案内板の上端の前後位置に対向するように地中に差し込む作業、打撃部を打撃兼用引抜棒で叩打、あるいは打撃兼用引揚筒を叩打しながら土中へと縦型枠体を打ち込む等の作業、および除去のための、前記した特殊な機器を必須とするものである。
少なくとも、埋設したとき土圧と対向し、所要の抵抗面積を得るに足る大きさのアンカー板と、電柱を支持する支線の一端を前記アンカー板に連結するため、前記アンカー板に対して直交状態で固着される連結板とでアンカー主体が構成され、
このアンカー主体を地中に埋設したとき、アンカー主体の地表部に最も近い部位に、先端部が地表面近傍に達する長さを有する引抜部材の基端部が連結されていること
を特徴とする支線アンカーである。
請求項1に記載の支線アンカーにおいて、
前記アンカー主体は、
先端部が先鋭状に、後端部が上方に湾曲されたアンカー板と、このアンカー板の表面中央部に長手方向に沿って配置される、後端部がアンカー板の湾曲部を貫通させて設けられる方向板と、この方向板に軸着される連結板からなること
を特徴とするものである。
請求項1に記載の支線アンカーにおいて、
前記支線アンカー主体は、
先端部を先鋭状に、後端部を上方に湾曲させた所要幅と長さを有するアンカー板の上面中央部に、長手方向に沿って、先端部を先鋭に形成した帯状の方向板を、その後端部が前記湾曲部を貫き、前記アンカー板裏面に突出するようして一体的に取付けるとともに、前記方向板の所要部位に、支線を連結するための連結板の基端部を、前記アンカー板に対して、前方へは回動するが、略直角位置から後方へは回動しないように軸着したものであること
を特徴とするものである。
請求項1〜3のいずれかに記載の支線アンカーにおいて、
前記アンカー主体は、
前記連結板の前縁に刃部が形成されていること
を特徴とするものである。
請求項2又は3に記載の支線アンカーにおいて、
前記アンカー主体を地中に埋設したとき、地表部に最も近い部位とは、
前記アンカー板の後部湾曲部から、アンカー板の裏面側に突出した方向板の後端部であること
を特徴とするものである。
請求項1に記載の支線アンカーにおいて、
前記引抜部材は、
その先端部は、埋設された部位の地表面から僅かに突出していること
を特徴とするものである。
請求項1に記載の支線アンカーにおいて、
前記引抜部材は、
その先端部は、埋設された部位の地表面下の近傍に位置し、前記先端部には、索条体を介して地表面に顕出させる目印が付設されていること
を特徴とするものである。
請求項1又は請求項6〜7のいずれかに記載の支線アンカーにおいて、
前記引抜部材は、
所要の径を有する鋼製の棒状体又は所要太さの鋼製ロープ、もしくは鋼製のチェーン部材であること
を特徴とするものである。
少なくとも、埋設したとき土圧と対向し、所要の抵抗面積を得るに足る大きさのアンカー板と、電柱を支持する支線の一端を前記アンカー板に連結するため、前記アンカー板に対して直交状態で固着される連結板とで構成された支線アンカーを、地中から引き抜く方法であって、
前記支線アンカーの地表部に最も近い部位に基端部が連結され、先端部が地表面上もしくは地表面下の近傍に位置する引抜部材の先端部を引上げて、支線アンカーを地中から引抜くこと
を特徴とする支線アンカーの引抜き方法である。
請求項9に記載の支線アンカーの引抜き方法において、
前記引抜部材は、
その先端部は、埋設された部位の地表面から突出していること
を特徴とするものである。
請求項9に記載の支線アンカーの引抜き方法において、
前記引抜部材は、
その先端部は、埋設された部位の地表面下の近傍にあって、前記先端部には、索条体を介して地表面に顕出させる目印が付設されていること
を特徴とするものである。
請求項9〜11のいずれかに記載の支線アンカーの引抜き方法において、
前記引抜部材は、
所要の径を有する鋼製の棒状体又は所要太さの鋼製ロープ、もしくは鋼製のチェーン部材であること
を特徴とするものである。
また、前記引抜部材の先端部が、地表面下近傍に位置し、索条体を介して指標を地表面上に顕出させている場合には、顕出する指標のある地表面をきわめて浅く掘削するだけでよいため、支線アンカーの引抜き作業をきわめて簡単かつ容易に行なうことができる。
なお、この発明は、図面に示され、かつ実施例として説明された例にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内において、種々改良を加えることができるものである。
前記アンカー主体Aは、少なくとも、埋設したとき土圧と対向し、所要の抵抗面積を得るに足る大きさのアンカー板2と、このアンカー板2の上面中央部に長手方向に沿って直交状態で固着される方向板3と、前記方向板3の所要部位に所要の範囲内で回動可能に設けられる連結板4とからなるものである。
この方向板は、前記アンカー板2の長さとほぼ同一の長さを有する帯状の板材の先端部を先鋭に形成したもので、アンカー板2への溶接などによる固着に際しては、図2に示すように、その後端部の下面部3aが、前記アンカー板2に形成されたスリット内に入り込み、その一部をアンカー板2の裏面から突出させ、後方から見たとき、T字状に形成なるよう構成したものである。
また、その基端部は、前記方向板3の所要部位に、所要範囲内、具体的には、前方へは回動するが、略直角位置から後方へは回動しないように軸着されたものである。
その際、図4に示すように、前記棒状体6の長さを、地表面GL直下の深さまでとし、地表面GL下近傍に位置する先端部に、地表面GLに顕出する索条体8を付設し、この索条体8の先端部に指標9を付設したものであってもよい。
なお、引抜部材Bの先端部には、フックなどの係合部6aが形成されている。
すなわち、公知の手段で、図4の矢印で示すように、アンカー板2を地中に斜め方向から打ち込むことで行われる。
その際、アンカー板2に対し、連結板4をほぼ直角の角度に設定して打込むものであるが、連結板4の前縁部が刃部4aとなっているので、容易に打ち込むことができる。
所要深さに打込まれた支線アンカー1は、アンカー板2が、その表面側が地表面GLに向けられ、このアンカー板2の表面側とほぼ直交する上向き方向に連結板4が延びて、連結板4の上向き先端部に、例えば、電柱や樹木等からの支線7が連結される。
その際、地中に埋設されたアンカー板2の表面が、支線7の引張り方向に対してほぼ直交する姿勢にあるので、支線7の引張り方向に対して高抵抗で支線7を地中に定着する。
よって、前記と同様の手段で、支線アンカー1を簡単かつ容易に地中から引抜くことができる。
また、作業がきわめて容易であるので、作業時間を大幅に短縮でき、効率的に除去作業ができるものである。
2 アンカー板
2a アンカー板の先端部
2b アンカー板の後端部
2c アンカー板後部の湾曲部
3 方向板
4 連結板
4a 刃部
4b 係合部
5 回動阻止板
6 棒状体
6a 係合部
6b ナット
7 支線
8 索条体
9 指標
A アンカー主体
B 引抜部材
Claims (12)
- 少なくとも、埋設したとき土圧と対向し、所要の抵抗面積を得るに足る大きさのアンカー板と、電柱を支持する支線の一端を前記アンカー板に連結するため、前記アンカー板に対して直交状態で固着される連結板とでアンカー主体が構成され、
このアンカー主体を地中に埋設したとき、アンカー主体の地表部に最も近い部位に、先端部が地表面近傍に達する長さを有する引抜部材の基端部が連結されていること
を特徴とする支線アンカー。 - 前記アンカー主体は、
先端部が先鋭状に、後端部が上方に湾曲されたアンカー板と、このアンカー板の表面中央部に長手方向に沿って配置される、後端部がアンカー板の湾曲部を貫通させて設けられる方向板と、この方向板に軸着される連結板からなること
を特徴とする請求項1に記載の支線アンカー。 - 前記支線アンカー主体は、
先端部を先鋭状に、後端部を上方に湾曲させた所要幅と長さを有するアンカー板の上面中央部に、長手方向に沿って、先端部を先鋭に形成した帯状の方向板を、その後端部が前記湾曲部を貫き、前記アンカー板裏面に突出するようして一体的に取付けるとともに、前記方向板の所要部位に、支線を連結するための連結板の基端部を、前記アンカー板に対して、前方へは回動するが、略直角位置から後方へは回動しないように軸着したものであること
を特徴とする請求項1に記載の支線アンカー。 - 前記アンカー主体は、
前記連結板の前縁に刃部が形成されていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の支線アンカー。 - 前記アンカー主体を地中に埋設したとき、地表部に最も近い部位とは、
前記アンカー板の後部湾曲部から、アンカー板の裏面側に突出した方向板の後端部であること
を特徴とする請求項2又は3に記載の支線アンカー。 - 前記引抜部材は、
その先端部は、埋設された部位の地表面から僅かに突出していること
を特徴とする請求項1に記載の支線アンカー。 - 前記引抜部材は、
その先端部は、埋設された部位の地表面下の近傍にあって、前記先端部には、索条体を介して地表面に顕出させる目印が付設されていること
を特徴とする請求項1に記載の支線アンカー。 - 前記引抜部材は、
所要の径を有する鋼製の棒状体又は所要太さの鋼製ロープ、もしくは鋼製のチェーン部材であること
を特徴とする請求項1又は請求項6〜7のいずれかに記載の支線アンカー。 - 少なくとも、埋設したとき土圧と対向し、所要の抵抗面積を得るに足る大きさのアンカー板と、電柱を支持する支線の一端を前記アンカー板に連結するため、前記アンカー板に対して直交状態で固着される連結板とで構成された支線アンカーを、地中から引き抜く方法であって、
前記支線アンカーの地表部に最も近い部位に基端部が連結され、先端部が地表面上もしくは地表面下の近傍に位置する引抜部材の先端部を引上げて、支線アンカーを地中から引抜くこと
を特徴とする支線アンカーの引抜き方法。 - 前記引抜部材は、
その先端部は、埋設された部位の地表面から突出していること
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その先端部は、埋設された部位の地表面下の近傍にあって、前記先端部には、索条体を介して地表面に顕出させる目印が付設されていること
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所要の径を有する鋼製の棒状体又は所要太さの鋼製ロープ、もしくは鋼製のチェーン部材であること
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JP2007319391A JP2009144323A (ja) | 2007-12-11 | 2007-12-11 | 支線アンカーおよび支線アンカーの引抜き方法 |
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JP2007319391A Pending JP2009144323A (ja) | 2007-12-11 | 2007-12-11 | 支線アンカーおよび支線アンカーの引抜き方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109208603A (zh) * | 2018-09-18 | 2019-01-15 | 天津建岩岩土工程有限公司 | 地下抗拉锚杆清除方法 |
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---|---|---|---|---|
JPS426357Y1 (ja) * | 1964-02-19 | 1967-03-27 | ||
JPS51128107A (en) * | 1975-04-30 | 1976-11-08 | Soujirou Nakamura | Driving anchor for work |
JPS57119841U (ja) * | 1981-01-16 | 1982-07-26 |
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2007
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