JP2009143537A - 車両用ミラー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両30の周囲を視認するための車両用ミラー40であって、車両30の一部の写像に対して離間するように配置され、車両30の進行方向へ指向する第1マーカ部44と、車両の進行方向に対して直交する第2マーカ部45とを備え、第1・第2マーカ部44,45は、それぞれ複数のマーカ44a〜44c及び複数のマーカ45a〜45cから構成される。
【選択図】図6
Description
この種の車両用ミラーは、広い視野を得るためにミラーの曲率を大きく設定しているものが多かった。
また、車両用ミラーでは、広い視野を得るためにミラー面の曲率を大きくしているため、方向感覚も得づらいものであった。
例えば、車両用ミラーと車室内部材とを十分に距離を確保して設置が可能であり、ウインドガラスに虚像として反射され、車両用ミラーに写り込む車室内部材に、第1・第2マーカ部のうちの少なくとも一つを備えたので、ドライバのアイポイントがずれた場合にも、ウインドガラスに反射される第1・第2マーカ部のうちの少なくとも一つの虚像のずれを少なくすることができる。また、直接視界を妨げないために、視認性のよい車両用ミラーを実現することができる。
ウインドガラスに虚像として反射され、車両用ミラーに写り込む車室内部材に、第1・第2マーカ部のうちの少なくとも一つを備えたので、色々な図形描写が可能となるとともに、虚像に透過性があるために、実像と被せた図形描写も可能となる。
図1は本発明に係る第1実施例の車両用ミラーを採用した車両の側面図であり、図2は図1に示される車両の平面図であり、図3は図1に示される車両の車両用ミラー正面図である。
図1〜図3に示されるように、車両10は、車体11の上部を覆うルーフ12と、このルーフ12の後部に開閉自在に設けられたテールゲート13と、このテールゲート13の下方に設けられ、車体11の後部を保護するリヤバンパ14と、テールゲート13の上部略中央に設けられ、下部後方視界が写し出される車両用ミラー(後部ミラー)20とを備える。
副マーカ部17は、車体11側に確認ポイントを表示する部分であり、リヤバンパ14の略中央上部に設けられ、車両用ミラー20に写し出される。
ミラー本体23は、中央下部に設けられる第1マーカ部(ミラー側マーカ部)24を備える。
車両30は、車体31の上部を覆うルーフ32と、このルーフ32の後部に開閉自在に設けられたテールゲート33と、テールゲート33の上部略中央に設けられ、下部後方視界が写し出される車両用ミラー(後部ミラー)40とを備える。
テールゲート33は、後方視界を視認可能なように後窓ガラス36を備える。
ミラー本体43は、一部の写像に対して離間するように、車体中心に平行な複数の縦ライン(複数のマーカ)44a〜44cで構成される第1マーカ部44と、車両30の一部の写像に対して離間するように、車体中心に垂直な複数の横ライン(複数のマーカ)45a〜45cで構成される第2マーカ部45とが設けられる。
なお、図5に示されるように、車両用ミラー40では、駐車スペース枠49が表示された駐車場に矢印A2の如くバックするときに、S2に示す範囲を視認することができる。
第1・第2マーカ部44,45が配置されることで、方向感覚や距離感がつかみやすくなる。この結果、例えば、車両30の後方移動を円滑に且つ速やかに行うことができる。すなわち、車両30の後退が楽に行うことができる。
この場合にも、車両30の一部の写像と車両30の進行方向へ指向する第2マーカ部45とを対比することで、車両30の距離感がつかみやすくなる。この結果、例えば、後方に車両30を動かす場合にも、車両30を速やかに動かすことができる。
車両50は、車体51の上部を覆うルーフ52と、このルーフ52の後部に開閉自在に設けられたテールゲート53と、ルーフ52内部且つ後部中央に設けられ、後窓ガラス56越しに下部後方視界が写し出される車両用ミラー(後部ミラー)60とを備える。
また、平行に引き回されるアンテナ線部位64a〜64cが複数のマーカに相当し、平行に引き回される熱線部位65a〜65dが複数のマーカに相当する。
車両用ミラー60では、第1・第2マーカ部にアンテナ線64及び熱線65の写り込みを利用したので、車両用ミラー60に特別な加工を施す必要がない。従って、車両用ミラー60のコストの低減を図ることができる。
車両70は、車体71の上部を覆うルーフ72と、このルーフ72の後部に開閉自在に設けられたテールゲート73と、テールゲート73の上部略中央に設けられ、下部後方視界が写し出される車両用ミラー(後部ミラー)80とを備える。
アンテナ線84は、車両70の進行方向へ指向する第1マーカ部に相当し、熱線85は、車両70の進行方向へ直交する第2マーカ部に相当する。また、平行に引き回されるアンテナ線部位84a〜84cが複数のマーカに相当し、平行に引き回される熱線部位85a〜85cが複数のマーカに相当する。
車両90は、車体91の上部を覆うルーフ92と、テールゲート93と、リヤバンパ94と、車両用ミラー(後部ミラー)100とを備える。
副マーカ部97と第1マーカ部104とは、車両用ミラー100上でお互いに向き合うように指向する。すなわち、副マーカ部97は、車両用ミラー100の前方に且つ第1マーカ部104に向かう三角印で写し出され、第1マーカ部104は、車両用ミラー100の後方に且つ略前方に向かう三角印で設けられる。
車両110は、車体111の上部を覆うルーフ112と、テールゲート113と、リヤバンパ114と、車両用ミラー(後部ミラー)120とを備える。
副マーカ部117は、車体111側に確認ポイントを表示する部分であり、中央に設けられる中央の副マーカ131と、左右に設けられる左・右の副マーカ132,133で構成される。
第1マーカ部124は、中央下部に設けられる中央のマーカ134と、左右下部に設けられる左・右のマーカ135,136で構成される。
合わせ表示部125は、中央及び左・右の副マーカ131〜133のそれぞれの合わせ位置を表示する中央及び左・右の合わせ目印137〜139とから構成される。
(a)において、車両用ミラー120は、電動式のリモコンミラーであるので、写像範囲を任意に変更することができる。(a)では、左の副マーカ132は、ミラー本体123外の位置にあるため、写し出されない。そこで、車両用ミラー120では、中央及び左・右の副マーカ131〜133の合わせ位置を表示する中央及び左・右の合わせ目印137〜139を設けた。
車室内部材149は、車両用ミラー150に車両前後方向の直線として写り込む第1〜第3のライン154a〜154cが描かれる。なお、車室内部材149は、車両用ミラー150に車体前後方向の直線として写り込む第1〜第3のライン154a〜154cが描かれたものであればよく、他の機能は任意である。
(b),(d),(f)は、それぞれ別実施例の車室内部材161〜163を示し、(a),(c),(e)は、別実施例の車室内部材161〜163が車両用ミラー150にそれぞれ写り込んだ様子を示す。
さらに、副マーカ部17及び第1マーカ部24は、例えば、2つの点や円のように車体中心と平行な線をイメージできるマーカ(印)を設けたものであってもよい。
さらに、車両用ミラーは、副マーカ部をバックランプやライセンスランプで反射するようにしたものでもよい。
また、車体後端に近い横ライン(マーカ)45aを太く描いたが、色や線の形状(例えば、波線や点線)を変えたものであってもよい。これにより、車体に近い部分を認識しやすくすることができる。
また、アンテナ線64中央に視認されるアンテナ線部位64bを他のものに比べ、別色にする等の処理を加え、目立たせるようにしてもよい。
さらに、後窓ガラスの縦方向に複数の熱線を配置し、後窓ガラスの横方向に複数のアンテナ線を配置してもよい。
Claims (9)
- 車両の周囲を視認するための車両用ミラーであって、
前記車両の一部の写像に対して離間するように配置され、車両の進行方向へ指向する第1マーカ部を備えることを特徴とする車両用ミラー。 - 車両の周囲を視認するための車両用ミラーであって、
前記車両の一部の写像に対して離間するように配置され、車両の進行方向に対して直交する第2マーカ部を備えることを特徴とする車両用ミラー。 - 車両の周囲を視認するための車両用ミラーであって、
前記車両の一部の写像に対して離間するように配置され、車両の進行方向へ指向する第1マーカ部と、車両の進行方向に対して直交する第2マーカ部とを備えることを特徴とする車両用ミラー。 - 前記第1・第2マーカ部は、それぞれ複数のマーカから構成されることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両用ミラー。
- 前記第1マーカ部は、前記複数のマーカのうち少なくとも2つのマーカ間の距離を前記写像における車幅に対応させたことを特徴とする請求項1、請求項3又は請求項4記載の車両用ミラー。
- 前記車体側に確認ポイントを表示した副マーカ部が設けられ、この副マーカ部の写像が写り込むように設定したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両用ミラー。
- 前記副マーカ部は、複数の副マーカから構成されることを特徴とする請求項6記載の車両用ミラー。
- ウインドガラスの近傍で且つ車室内側に設けられるとともに、
ウインドガラスを介して車両の周辺を確認する車室外視認と、ウインドガラスに反射した車室内部材を視認する車室内視認とを可能にした車両用ミラーであって、
前記ウインドガラスに虚像として反射され、前記車両用ミラーに写り込む車室内部材に、前記第1・第2マーカ部のうちの少なくとも一つを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の車両用ミラー。 - 前記第1・第2マーカ部は、500nm〜560nmの波長を中心とした分光特性が得られるように設定されることを特徴とする請求項8記載の車両用ミラー。
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