JP2009143512A - ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法 - Google Patents

ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009143512A
JP2009143512A JP2007325981A JP2007325981A JP2009143512A JP 2009143512 A JP2009143512 A JP 2009143512A JP 2007325981 A JP2007325981 A JP 2007325981A JP 2007325981 A JP2007325981 A JP 2007325981A JP 2009143512 A JP2009143512 A JP 2009143512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
headrest
detection
height direction
capacitance
detection electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007325981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5228206B2 (ja
Inventor
Yuichiro Yamaguchi
佑一郎 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2007325981A priority Critical patent/JP5228206B2/ja
Publication of JP2009143512A publication Critical patent/JP2009143512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5228206B2 publication Critical patent/JP5228206B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】短時間で高精度なヘッドレストの位置調整を行うこと。
【解決手段】ヘッドレスト位置調整装置100は、静電容量センサ部10と駆動モータ部30とを備え、静電容量センサ部10は、複数の検知電極11〜15と検出回路20とを備える。各検出電極11〜15は、ヘッドレスト43の前面側の高さ方向全域にわたって等間隔をおいて並設された状態で配置される。検出回路20は、各検知電極11〜15と一対一で接続された複数の静電容量検知回路21〜25と演算処理回路28とを備え、駆動モータ部30は、モータ駆動回路と駆動モータとを備える。位置調整の開始時には、ヘッドレスト43を位置調整開始位置に位置させておき、この位置調整開始位置における検知電極11〜15の出力に基づいて位置調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両の座席に備えられたヘッドレストの位置を調整するヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法に関し、特にヘッドレストの位置を自動的に適切な状態に調整することができるヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法に関する。
従来より、例えば自動車等の車両の座席に備えられたヘッドレストの位置を調整するものとして、次のようなものが知られている。すなわち、下記特許文献1に開示されている車両用ヘッドレスト装置は、ヘッドレスト前部を全開位置方向へ移動させるときに、静電容量センサから検出された静電容量の変化量とあらかじめ設定されたしきい値とを比較し、変化量がしきい値よりも大きければヘッドレスト前部が乗員(人体)の頭部に接近したと判断するECUを備えている。
そして、ECUは、所定のタイミングの静電容量センサの単位移動量あたりの容量変化を検出し、その検出結果に基づいてしきい値を切り替えたり、一定時間ごとにしきい値を切り替えたり、モータの駆動電圧に基づいてしきい値を変更したりする。これにより、ヘッドレスト前部が乗員の頭部に接近したことを的確に検出するようにしている。
また、下記特許文献2に開示されているヘッドレストを調節するための装置は、乗員の頭部位置を検知するためのヘッドレスト内に配置されている2つのコンデンサプレートを含むセンサを有して構成され、これら2つのコンデンサプレートは、ヘッドレスト内に上下に配置されている。
そして、一方のコンデンサプレートのセンサ信号(検知信号)の増加が他方のコンデンサプレートのセンサ信号の減少と同時に生じる限り、ヘッドレストの高さ位置が、引っ込められているヘッドレストを伴う定位置から出発して変化するように調節される。
また、下記特許文献3に開示されているヘッドレスト駆動装置は、ヘッドレストを移動可能に支持する支持手段と、ヘッドレストを往復駆動する駆動手段と、ヘッドレスト外カバーの頭部を支える部位の内側に互いに離れて設けられた複数の検出電極と、これら複数の検出電極が共通電位ラインに対して形成する静電容量を検出する静電容量検出手段と、静電容量がバランスする方向にヘッドレストを移動させるように駆動手段を制御する位置制御手段とを備えている。
そして、頭部が複数の検出電極の中心に位置するように、換言すると、頭部の動きに追従してヘッドレストが移動するようにヘッドレストが駆動され、自動的にヘッドレストの位置を調整するようにしている。
さらに、下記特許文献4に開示されているヘッドレスト調整装置は、モータの駆動によって上下動可能なようにシートバック(背もたれ部)の上部に配置されたヘッドレストと、着座者(乗員)の頭部位置を検出する頭部検出センサと、頭部検出センサからの信号に基づいて、着座者の頭部位置に応じてヘッドレストの高さを調整するCPUとを備えている。
そして、CPUがイグニッションスイッチの導通を検知し、かつ着座センサが着座があることを検知し、さらにシートベルトバックルスイッチが車両のシートベルトが装着されていることを検知したときに、ヘッドレストの調整動作を開始するようにしている。
特開2007−30676号公報 特開2000−309242号公報 特開昭64−11512号公報 特開平11−180200号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されている車両用ヘッドレスト装置では、1つの静電容量センサにより、また、上述した特許文献2に開示されているヘッドレストを調節するための装置では、2つもしくは3つのコンデンサプレートにより、それぞれ頭部と検知電極との間の静電容量を測定して位置調整に利用するとされている。
また、上述した特許文献3に開示されているヘッドレスト駆動装置では、ヘッドレストと車両の天井部などとの間の静電容量により、さらに上述した特許文献4に開示されているヘッドレスト調整装置では、シート各部の調整結果により、それぞれヘッドレストの位置調整を行うとされている。
このため、センサの出力バランスや各検知電極の出力ピークなどを比較して頭部中心を検出する必要がある。そして、このような検出方式では検知電極が配置されているヘッドレストを、例えば高さ方向に下端側から上端側まで移動させて走査し、センサの出力がバランスする位置の特定や、各検知電極の出力ピークを検出するというような検出動作を行わなければならない。したがって、短時間で高精度の位置調整を行うことができないという問題がある。
特に、上記のような検出方式では、検出動作中に頭部が動くことなどによって、頭部の形状以外の要因がセンサなどの出力変動を引き起こしてしまうという点については考慮されていない。このため、高精度に位置調整を行うためにはある程度の調整時間が掛かってしまい、短時間に位置調整を行うことができない構成となっていた。
一例として、ヘッドレストに静電容量センサを設置し、シートに被験者が着座した状態における本出願人の実験によるセンサ出力の検出結果を図11に示す。なお、図11において、ヘッドレストは、検知電極を下部、中央部、上部の3箇所に別々に配置したパターンのものを3種類用意して実験を行った。また、図11における縦軸は検知電極中心からシート上端までの距離(センサ高さ)を表し、横軸は各検出位置でのセンサ出力を表している。なお、被験者の頭部とヘッドレストとの距離は20mmを維持するようにしつつ、なるべく動かない状態で実験を行った。
この結果、図11からも明らかなように、センサ出力は決して安定したものとはならず、通常時における乗車状態ではさらに出力は不安定な挙動を示すであろうと想定された。このことからも、上述したような検出方式による検出動作を実施してヘッドレストの位置調整を高精度に行うことは、調整時間を要するとともに困難であるといわざるを得ないことが判明した。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、短時間で高精度なヘッドレストの位置調整を自動的に行うことができるヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法を提供することを目的とする。
本発明に係るヘッドレスト位置調整装置は、車両の座席に備えられたヘッドレストに高さ方向に並設された状態で設けられ、前記座席に着座した人体の頭部と前記ヘッドレストとの間の静電容量を検知する複数の検知電極と、前記複数の検知電極からの検知信号に基づいて、前記頭部の高さ方向の推定中心位置を検出する検出回路と、(a)前記ヘッドレストの可動範囲の上端から前記ヘッドレストの高さ方向の75%の位置までの範囲内に、前記ヘッドレストの高さ方向の中間点が位置する位置を位置調整開始位置とし、(b)該位置調整開始位置における前記検出回路からの検出結果に応じて、前記頭部の高さ方向の推定中心位置を基準にして前記ヘッドレストの前記座席に対する位置を位置を位置調整する位置調整手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るヘッドレスト位置調整装置は、以上のように構成することにより、ヘッドレストの位置調整開始位置における静電容量の検出結果に応じて、頭部の高さ方向の推定中心位置を基準にしてヘッドレストの座席に対する位置を位置調整する。これにより、頭部の静電容量を走査(スキャニング)することなくヘッドレストの座席に対する位置を適切かつ自動的に調整することができる。このため、短時間で高精度なヘッドレストの位置調整を行うことが可能となる。また、自動的にヘッドレストの座席に対する位置を調整することができるため、ヘッドレスト位置未調整に伴う車両の衝突時などにおける乗員の頸椎損傷などの事故防止を図ることができる。
前記複数の検知電極は、例えば前記ヘッドレストの高さ方向全域にわたって等間隔をおいて配置されていてもよい。
また、前記複数の検知電極は、それぞれ前記ヘッドレストの前方表面に沿った前記高さ方向と交差する幅方向に長手方向を有する矩形短冊状に形成され、前記ヘッドレストの前面側に配置されていてもよい。
さらに、前記複数の検知電極は、例えば前記ヘッドレストの前面側に少なくとも5つ設けられていてもよい。
前記検出回路は、例えば前記複数の検知電極とそれぞれ一対一に接続され、各検知電極により検知された静電容量を示す情報を出力する複数の静電容量検知回路と、これら複数の静電容量検知回路からの前記情報に基づく静電容量値を比較して、前記推定中心位置を検出し、検出結果に応じた前記ヘッドレストの駆動情報を前記位置調整手段に対して出力する演算処理回路とを備えて構成されていてもよい。
また、前記検出回路は、例えば前記複数の検知電極と接続された時分割回路と、この時分割回路により各検知電極にてそれぞれ異時的に検知された静電容量を示す情報を出力する静電容量検知回路と、この静電容量検知回路からの前記情報に基づく静電容量値を比較して、前記推定中心位置を検出し、検出結果に応じた前記ヘッドレストの駆動情報を前記位置調整手段に対して出力する演算処理回路とを備えて構成されていてもよい。
本発明に係るヘッドレスト位置調整方法は、車両の座席に備えられたヘッドレストに高さ方向に沿って並設された状態で設けられた複数の検知電極によって、前記座席に着座した人体の頭部と前記ヘッドレストとの間の静電容量を検知する検知工程と、前記複数の検知電極からの検知信号に基づいて、前記頭部の高さ方向の推定中心位置を検出する検出工程と、(a)前記ヘッドレストの可動範囲の上端から前記ヘッドレストの高さ方向の75%の位置までの範囲内に、前記ヘッドレストの高さ方向の中間点が位置する位置を位置調整開始位置とし、(b)該位置調整開始位置における検出された前記頭部の高さ方向の推定中心位置を基準にして、前記ヘッドレストの前記座席に対する位置を位置調整する位置調整工程とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るヘッドレスト位置調整方法は、以上のように構成されることにより、ヘッドレストの位置調整開始位置における静電容量の検出結果に応じて、頭部の高さ方向の推定中心位置を基準にしてヘッドレストの座席に対する位置を位置調整する。これにより、頭部の静電容量を走査(スキャニング)することなくヘッドレストの座席に対する位置を適切かつ自動的に調整することができ、短時間で高精度なヘッドレストの位置調整を行うことが可能となる。また、自動的にヘッドレストの座席に対する位置を調整することができるため、ヘッドレスト位置未調整に伴う車両の衝突時などにおける乗員の頸椎損傷などの事故防止を図ることが可能となる。
本発明によれば、頭部を走査することなくヘッドレストの座席に対する位置を適切かつ自動的に調整することができ、短時間で高精度なヘッドレストの位置調整を行うことができるヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法を提供することが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明に係るヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るヘッドレスト位置調整装置を配置した車両の座席の例を示す概略図、図2は同ヘッドレスト位置調整装置の一部のヘッドレストにおける配置例を示す説明図、図3は同ヘッドレスト位置調整装置の全体構成の例を示すブロック図、図4は同ヘッドレスト位置調整装置の静電容量検知回路の構成例を示すブロック図である。
また、図5は、同ヘッドレスト位置調整装置の検出回路の動作波形の例を示す動作波形図、図6は同ヘッドレスト位置調整装置におけるヘッドレストの可動範囲などを説明するための説明図、図7は検知電極の出力の比較例を示す説明図、図8は本発明の一実施の形態に係るヘッドレスト位置調整装置の検知電極の出力の例を示す説明図、図9は同ヘッドレスト位置調整装置の検知電極の出力の他の例を示す説明図である。
図1および図2に示すように、ヘッドレスト位置調整装置100は、車両などの座席40に設けられ、例えば座席40のヘッドレスト43に配置された静電容量センサ部10と、座席40の背もたれ部41に配置された駆動モータ部30とを備えて構成されている。本実施の形態に係るヘッドレスト位置調整装置100では、静電容量センサ部10と駆動モータ部30は、例えばハーネス29により電気的に接続されている。
静電容量センサ部10は、例えば基板19の一方の面側に形成された複数の検知電極11〜15と、この基板19の他方の面側に形成された検出回路20とを備えて構成され、座席40の着座部42に着座した人体48の頭部49とヘッドレスト43(具体的には、検知電極11〜15)との間の静電容量を検知する。
基板19は、例えばフレキシブルプリント基板、リジッド基板あるいはリジッドフレキシブル基板により構成されている。また、複数の検知電極11〜15は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)あるいはエポキシ樹脂などの絶縁体からなる基板19上にパターン形成された銅、銅合金またはアルミニウムなどからなる。
これら複数の検知電極11〜15は、例えばヘッドレスト43の前面側において、ヘッドレスト43の前方の表面に沿った高さ方向と交差する幅方向に、その長手方向を有する矩形短冊状に形成され、例えばヘッドレスト43の高さ方向に沿って検知電極11〜15の幅方向が並ぶように高さ方向全域にわたって等間隔をおいて並設された状態で配置されている。
そして、複数の検知電極11〜15には、例えばそれぞれ電極番号1〜5が割り当てられている。これら複数の検知電極11〜15は、本例では5つ設けられているが、検出信号から頭部49の高さ方向の推定中心位置を検出して位置調整したり、検出された検知信号の出力に基づいてこの出力が最も高い検知電極がヘッドレスト43の高さ方向の中間点(中心位置P’)よりも上方に位置するように位置調整できる態様や数が配置されていればよく、例えば5以上設けられていてもよい。
検出回路20は、複数の検知電極11〜15からの検知信号に基づいて、頭部49の高さ方向の推定中心位置や、これら各検知電極11〜15のうち、検知信号の出力が最も高い検知電極を検出する。ここで、頭部49の高さ方向の推定中心位置は、例えば頭部49における目尻と耳の中心とを結ぶ線の中心を指すこととする。
この検出回路20は、図3に示すように、例えば複数の検知電極11〜15とそれぞれ一対一で接続され、各検知電極11〜15により検知された静電容量を示す情報を出力する複数の静電容量検知回路21〜25と、これら複数の静電容量検知回路21〜25と接続され、各静電容量検知回路21〜25から出力された情報に基づく静電容量値を比較して、上記推定中心位置や静電容量値が最も大きい検知電極を検出し、検出結果に応じたヘッドレスト43の駆動情報を駆動モータ部30のモータ駆動回路(図示せず)に出力する演算処理回路28とを備えて構成されている。
複数の静電容量検知回路21〜25は、例えば各検知電極11〜15と頭部49との間の静電容量に応じてデューティー比が変化するパルス信号を生成するとともに平滑化して検知信号を出力する。演算処理回路28は、例えばCPU、RAM、ROMなどを備えてなり、各静電容量検知回路21〜25から出力された検知信号に基づく静電容量値を比較して、推定中心位置や静電容量値が最も大きい検知電極を検出するとともに、ヘッドレスト43の位置を変化させる駆動モータ部30に対して検出結果に基づく制御信号(駆動情報)を出力する。
なお、演算処理回路28は、本例では駆動モータ部30によるヘッドレスト43の位置調整が、ヘッドレスト43の位置調整開始位置から行われるように、ヘッドレスト位置調整装置100の位置調整動作のオン/オフ時にはヘッドレスト43を上記位置調整開始位置に位置させるように駆動情報を出力する。この位置調整動作のオン/オフは、例えば座席40に設けられたシートベルト装着部(図示せず)に、図示しないシートベルトバックルを装着/非装着したことを検知することによって判断される。
ヘッドレスト43の位置調整開始位置は、例えばヘッドレスト43の可動範囲の上端から高さ方向の75%の位置までの範囲内に、ヘッドレスト43の高さ方向の中間点(中心位置P’)が位置する位置のことをいう。
そして、本例のヘッドレスト位置調整装置100は、ヘッドレスト43の中心位置P’がこの位置調整開始位置に位置するときに、検出回路20からの検出結果に応じて(すなわち、検出回路20からの出力情報に基づいて)、頭部49の高さ方向の推定中心位置を基準にしたり、検知信号の出力が最も高い検知電極がヘッドレスト43の高さ方向の中心位置P’よりも上方に位置するようにしたりして位置調整を行う。このため、位置調整動作に際してヘッドレスト43を、例えば可動範囲の下端から上端まで移動させて走査(スキャニング)する必要がなく、短時間で位置調整を行うことができる。
各静電容量検知回路21(22〜25)は、図4に示すように、静電容量Cに応じてデューティー比が変化するものであり、例えば一定周期のトリガ信号TGを出力するトリガ信号発生回路101と、入力端に接続された静電容量Cの大きさによってデューティー比が変化するパルス信号Poを出力するタイマー回路102と、このパルス信号Poを平滑化するローパスフィルタ(LPF)103とを備えて構成されている。
タイマー回路102は、例えば2つの比較器201,202と、これら比較器201,202の出力がそれぞれリセット端子Rおよびセット端子Sに入力されるRSフリップフロップ(以下、「RS−FF」と呼ぶ。)203と、このRS−FF203の出力DISをLPD103に出力するバッファ204と、RS−FF203の出力DISでオン/オフ制御させるトランジスタ205とを備えて構成されている。
比較器202は、トリガ信号発生回路101から出力される図5に示すようなトリガ信号TGを、抵抗R1,R2,R3によって分割された所定のしきい値Vth2と比較して、トリガ信号TGに同期したセットパルスを出力する。このセットパルスは、RS−FF203のQ出力をセットする。
このQ出力は、ディスチャージ信号DISとしてトランジスタ205をオフ状態にし、検知電極11(12〜15)およびグランドの間を、各検知電極11(12〜15)の対接地静電容量Cおよび入力端と電源ラインとの間に接続された抵抗R4による時定数で決まる速度で充電する。これにより、入力信号Vinの電位が静電容量Cによって決まる速度で上昇する。
入力信号Vinが、抵抗R1,R2,R3で決まるしきい値Vth1を超えたら、比較器201の出力が反転してRS−FF203の出力を反転させる。この結果、トランジスタ205がオン状態となって、検知電極11(12〜15)に蓄積された電荷がトランジスタ205を介して放電される。
したがって、このタイマー回路102は、図5に示すように、検知電極11(12〜15)および接近した人体48の頭部49との間の静電容量Cに基づくデューティー比で発振するパルス信号Poを出力する。LPF103は、この出力を平滑化することにより、図5に示すような直流の検知信号Voutを出力する。なお、図5中において、実線で示す波形と点線で示す波形は、前者が後者よりも静電容量が小さいことを示しており、例えば後者が物体接近状態を示している。
駆動モータ部30は、各静電容量検知回路21〜25からの検知信号Voutによって、推定中心位置や検知信号の出力が最も高い(大きい)検知電極(以下、「該当検知電極」と呼ぶ。)を検出した演算処理回路28からの制御信号に基づいて、図示しない駆動モータを制御する。そして、位置調整開始位置におけるヘッドレスト43の座席40の背もたれ部41に対する位置を、推定中心位置を基準として、または該当検知電極がヘッドレスト43の高さ方向の中心位置よりも上方に位置するように変化させるモータ駆動回路と、このモータ駆動回路の制御により、ヘッドレスト43の位置を実際に移動させる駆動モータとを備えて構成されている。
なお、この駆動モータは、本実施の形態ではヘッドレスト43を支持軸43aを介して上下方向(高さ方向)に移動自在に駆動するが、これに加えて例えば上下方向とそれぞれ交差する左右方向や前後方向に移動自在に駆動するようにしてもよい。また、ヘッドレスト43の高さ方向の中心位置P’は、ここではヘッドレスト43の前面側を正面に見たときの中心部分を指すが、ヘッドレスト43の形状等によりその位置は適宜変化してもよい。
このように構成されたヘッドレスト位置調整装置100では、例えば初期状態(ヘッドレスト43の位置が位置調整開始位置にある状態)において、静電容量センサ部10の各検知電極11〜15にて頭部49との間の静電容量Cを検知し、検出回路20にてその出力のピークを検出して比べることで、頭部49の推定中心位置や出力が最も高い電極である該当検知電極を検出する。
そして、この推定中心位置にヘッドレスト43の高さ方向の中心位置P’が水平方向に対峙するときがヘッドレスト43の頭部49に対する適正位置としたり、この該当検知電極の位置が、ヘッドレスト43の高さ方向の中心位置P’よりも上方に位置するときがヘッドレスト43の頭部49に対する適正位置としたりして位置調整を行う。
図6に示すように、ヘッドレスト43は、例えば高さ方向の上端から下端までの全長Lを備えて構成され、ヘッドレスト43の中間点(中心位置P’)が上下方向(高さ方向)に可動範囲HLの長さ分だけ移動可能となるように、支持軸43aを介して背もたれ部41に接続されている。すなわち、この場合、可動範囲HLは、ヘッドレスト43の中間点の上下方向の範囲となる。そして、この場合、上述した位置調整開始位置は、具体的には、ヘッドレスト43の可動範囲HLの上端からヘッドレスト43の高さ方向の75%の位置までの範囲HLxに、ヘッドレスト43の高さ方向の中間点(中心位置P’)が位置する位置となる。したがって、本例のヘッドレスト位置調整装置100によってヘッドレスト43は、位置調整の開始時に移動が必要な場合は、上記位置調整開始位置を始点として移動する。
なお、ヘッドレスト43の可動範囲HLは、ヘッドレスト43が備えられた座席40の大きさや形状、この座席40が適用される車両のタイプ、車内空間の広さ、座席40の配置態様などの様々な要因により適宜変更されたり設定されたりするものである。このため、上記位置調整開始位置やヘッドレスト43の全長Lおよび範囲HLxなどは、その都度流動的に最適に設定される。
ここで、本実施の形態のヘッドレスト位置調整装置100に対する比較例について説明する。なお、ここでは、上述したように、ヘッドレスト43の高さ方向全域にわたって各検知電極11〜15が等間隔に配置された場合の出力について説明する。また、頭部49の推定中心位置Pを、上述したように目尻と耳の中心とを結ぶ線の中心に設定した。
本出願人が実施した実験によると、図7(a)に示すように、例えばヘッドレスト43が可動範囲HLの下端に位置している状態(すなわち、ヘッドレスト43が背もたれ部41に最も近い状態)の場合に、同図(b)に示すように、検出回路20にて検出された各検知電極11〜15(電極番号1〜5)の出力(V)は、次のようなものとなった。すなわち、ここでは電極番号5の検知電極15の出力が0.5Vを超えて最も高く、以下電極番号4から1にかけて出力が順番に低くなる結果となり、各出力の頂点を結んだ出力曲線αは図示のような状態となった。
この場合は、例えばヘッドレスト43の中心位置P’に対して上方に位置する頭部49の推定中心位置Pに、このヘッドレスト43の中心位置P’を合わせて適正位置に位置調整しようとすると、実際には中心位置P’が推定中心位置Pよりも下方に位置していることと、出力曲線αからは推定中心位置Pが中心位置P’に対してかなり上方に位置していることしか示されない。このため、検出回路20は、この状態におけるヘッドレスト43の座席40(背もたれ部41)に対する位置が適正ではないと判断して、駆動モータ部30に対して位置調整のためにヘッドレスト43を可動範囲HLの上端まで移動させるように制御信号を出力してしまう。このような場合は、例えば頭部49を走査しながらヘッドレスト43を可動範囲HLの上端まで移動させて各検知電極11〜15の出力を比較し、その後さらにヘッドレスト43を、例えば推定中心位置Pに中心位置P’を対峙させるように適正位置に位置調整する必要が生じるため、位置調整に大変時間が掛かってしまうという結果となった。
一方、図8(a)に示すように、ヘッドレスト43の中心位置P’が上記範囲HLxに位置しているような状態(具体的には、可動範囲HLの中間点HPと推定中心位置Pおよび中心位置P’とが水平方向に対峙しているような状態)の場合は、各検知電極11〜15(電極番号1〜5)の出力(V)は、同図(b)に示すようになった。ここでは、電極番号4の検知電極14の出力が0.5Vを超えて最も高く、電極番号1の検知電極11の出力が最も低い結果となり、各出力の頂点を結んだ出力曲線βは図示のような状態となった。
この場合は、頭部49の推定中心位置Pとヘッドレスト43の中心位置P’とが水平方向にほぼ一致している状態(すなわち、推定中心位置Pと中心位置P’とが水平方向に対峙しているような状態(より具体的には、可動範囲HLの中間点HPと推定中心位置Pおよび中心位置P’とがそれぞれ水平方向に対峙しているような状態)となる。このため、例えばヘッドレスト43が頭部49に対する適正位置にあるとみなすことができる。これにより、検出回路20は、この状態におけるヘッドレスト43の座席40(背もたれ部41)に対する位置が適正であるとして、駆動モータ部30に対してヘッドレスト43を動かさないように制御信号を出力する。したがって、この場合は、ヘッドレスト43を位置調整開始位置から移動させずに位置調整を完了することができる。これにより、ヘッドレスト43の位置調整を短時間で確実に行うことができる結果となった。
また、例えば図9(a)に示すように、ヘッドレスト43が可動範囲HLの上端に位置している状態であっても、ヘッドレスト43の中心位置P’は範囲HLxに含まれるので、各検知電極11〜15(電極番号1〜5)の出力(V)は、同図(b)に示すようになった。ここでは、電極番号3の検知電極13の出力が0.5Vに近くて最も高く、電極番号1,5の検知電極11,14の出力がほぼ同じで最も低い結果となり、各出力の頂点を結んだ出力曲線γは図示のような状態となった。
この場合は、頭部49の推定中心位置Pよりもヘッドレスト43の中心位置P’が上方に位置しており、互いにずれているため、ヘッドレスト43が必ずしも適正位置にあるとはいえない。しかし、出力曲線γを構成するような検知信号の出力からは容易に推定中心位置P等を算出などして検出することができる。このため、例えば推定中心位置Pに中心位置P’を合わせようとすると、検出回路20は、駆動モータ部30に対して可動範囲HLの下端側にヘッドレスト43を移動させる制御信号を出力する。
この場合は、上述したように出力曲線γから推定中心位置P等を容易に得ることができるので、図7で示した例のように可動範囲HLの全長にわたってヘッドレスト43を移動(すなわち、可動範囲HLの上端から下端まで移動)させて走査することなく、例えばヘッドレスト43を可動範囲HLの下端側に移動させるのみで、ヘッドレスト43の座席40に対する位置を適正位置に位置調整することができ、短時間で確実に位置調整を行うことができるといえる。
このように、本実施の形態に係るヘッドレスト位置調整装置100は、例えば上記初期状態からヘッドレスト43を可動範囲HLの上下端に移動させて走査(スキャニング)することなく、ヘッドレスト43の中心位置P’が範囲HLx内に位置するときに検出した静電容量の検出結果により、頭部49の推定中心位置Pに対してその高さ方向の中心位置P’を水平方向に対峙させるように、適正位置に位置させることができる。
このため、例えば、位置調整を開始するときにヘッドレスト43の中心位置P’が位置している位置調整開始位置において、上記推定中心位置Pと中心位置P’とが一致しているようなときは特に移動動作を経ずに位置調整を完了することができる。また、これらの位置PおよびP’が多少ずれていても位置調整開始位置からの位置調整に関する一方向(一回)の僅かなヘッドレスト43の移動動作によって、頭部49に対して最適な位置にヘッドレスト43を配置させることができる。
これにより、短時間で高精度なヘッドレスト43の位置調整を行うことが可能となる。また、走査することなく自動的に最適な位置にヘッドレスト43を移動させることができるので、ヘッドレスト43の位置未調整に伴う衝突時などにおける人体48の頸椎損傷などの事故防止を図ることができる。なお、位置調整開始位置を、上述したようにヘッドレスト43の可動範囲HLの上端から高さ方向の75%の位置までの範囲HLx内に、ヘッドレスト43の中心位置P’が位置する位置と定義し、この位置調整開始位置における検出回路20からの検出結果によって位置調整を行うようにしたのは、次の理由による。すなわち、座席40に着座する人体48の個体差はあるにすれ、位置調整開始位置において静電容量を検出すれば、平均的に推定中心位置Pなどを検出し易い出力曲線を得ることができるからである。
上述した一実施の形態に係るヘッドレスト位置調整装置100の静電容量センサ部10と駆動モータ部30は、ハーネス29により電気的に接続されていたが、例えば無線などのデバイスによって遠隔制御可能に構成されていてもよい。また、駆動モータ部30が静電容量センサ部10と一体的に構成され、ヘッドレスト43側に配置されていてもよい。
さらに、検出回路20は、推定中心位置Pや検知信号の出力が最も高い検知電極を検出してヘッドレスト43を移動させる他に、演算処理回路28によって、車両の乗員(人体48)の頭部49の形状をプロファイルし、このプロファイル結果から適正位置をあらかじめ記憶しておき、位置調整開始時にヘッドレスト43を位置調整開始位置に位置させてあるとともに、このときに検出した検出結果を利用するという前提のもとで、記憶されたプロファイルを読み出して検出結果と比較してヘッドレスト43を乗員の頭部49の形状に合わせて位置調整するようにしてもよい。
その他、検出回路20は、例えばヘッドレスト位置調整装置100の工場出荷時などにあらかじめプリセットされた人体49のプロファイル情報(頭部49の形状に関する情報を含む)や、ヘッドレスト43の形状(大きさ、表面形状など)に関する情報などに基づいて、ヘッドレスト43を位置調整開始位置に位置させた状態で静電容量を検出して検出結果を得た後に、ヘッドレスト43の高さ方向の中心位置P’を含めた任意の位置を、頭部49の推定中心位置Pと水平方向に一致する位置に合わせるように位置調整するようにしてもよい。
図10は、本発明の一実施の形態に係るヘッドレスト位置調整装置の全体構成の他の例を示すブロック図である。なお、以降において、既に説明した部分と重複する箇所には同一の符号を付して説明を省略し、本発明に特に関わる部分以外は明記しない場合があることとする。
図10に示すように、検出回路20は、各検知電極11〜15と接続された時分割回路26と、この時分割回路26により各検知電極11〜15にてそれぞれ異時的に検知された静電容量を示す情報を出力する静電容量検知回路27と、この静電容量検知回路27から出力された情報に基づく静電容量値を比較して、頭部49の推定中心位置Pまたは検知された静電容量値が最も大きい該当検知電極を検出し、検出結果に応じたヘッドレスト43の駆動情報を駆動モータ部30のモータ駆動回路に出力する演算処理回路28とを備えて構成されている。
このように検出回路20を構成すれば、位置調整開始位置において時分割回路26を介して各検知電極11〜15にて静電容量を順番に走査(スキャニング)し、その結果に基づき、推定中心位置Pや出力が最も高い該当検知電極を検出して、上述したようなヘッドレスト43の位置調整を行うことが可能となる。したがって、このような構成の検出回路20を採用しても、走査することなく短時間で高精度なヘッドレスト43の位置調整を行うことが可能となる。
なお、上述した一実施の形態では、車両の座席40のヘッドレスト43にヘッドレスト位置調整装置100を適用した場合を例に挙げて説明したが、このヘッドレスト位置調整装置100は、車両のみならず、その他にも、ヘッドレストの位置を可変可能なアトラクションにおける座席や、劇場観賞用の座席などに適用することもできる。
本発明によれば、自動車等の車両のヘッドレストの位置を調整する装置において、特に短時間で高精度な位置調整を行うのに有用である。
本発明の一実施形態に係るヘッドレスト位置調整装置を配置した車両の座席の例を示す概略図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の一部のヘッドレストにおける配置例を示す説明図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の全体構成の例を示すブロック図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の静電容量検知回路の構成例を示すブロック図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の検出回路の動作波形の例を示す動作波形図である。 同ヘッドレスト位置調整装置におけるヘッドレストの可動範囲などを説明するための説明図である。 検知電極の出力の比較例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係るヘッドレスト位置調整装置の検知電極の出力の例を示す説明図である。 同ヘッドレスト位置調整装置の検知電極の出力の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係るヘッドレスト位置調整装置の全体構成の他の例を示すブロック図である。 本出願人が行った実験におけるセンサ出力の検出結果を示す図である。
符号の説明
10…静電容量センサ部、11〜15…検知電極、19…基板、20…検出回路、21〜25,27…静電容量検知回路、26…時分割回路、28…演算処理回路、29…ハーネス、30…駆動モータ部、40…座席、41…背もたれ部、42…着座部、43…ヘッドレスト、43a…支持軸、48…人体、49…頭部。

Claims (10)

  1. 車両の座席に備えられたヘッドレストに高さ方向に沿って並設された状態で設けられ、前記座席に着座した人体の頭部と前記ヘッドレストとの間の静電容量を検知する複数の検知電極と、
    前記複数の検知電極からの検知信号に基づいて、前記頭部の高さ方向の推定中心位置を検出する検出回路と、
    (a)前記ヘッドレストの可動範囲の上端から前記ヘッドレストの高さ方向の75%の位置までの範囲内に、前記ヘッドレストの高さ方向の中間点が位置する位置を位置調整開始位置とし、(b)該位置調整開始位置における前記検出回路からの検出結果に応じて、前記頭部の高さ方向の推定中心位置を基準にして前記ヘッドレストの前記座席に対する位置を位置調整する位置調整手段とを備えた
    ことを特徴とするヘッドレスト位置調整装置。
  2. 前記複数の検知電極は、前記ヘッドレストの高さ方向全域にわたって等間隔をおいて配置されていることを特徴とする請求項1記載のヘッドレスト位置調整装置。
  3. 前記複数の検知電極は、それぞれ前記ヘッドレストの前方表面に沿った前記高さ方向と交差する幅方向に長手方向を有する矩形短冊状に形成され、前記ヘッドレストの前面側に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のヘッドレスト位置調整装置。
  4. 前記複数の検知電極は、前記ヘッドレストの前面側に少なくとも5つ設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のヘッドレスト位置調整装置。
  5. 前記検出回路は、前記複数の検知電極とそれぞれ一対一に接続され、各検知電極により検知された静電容量を示す情報を出力する複数の静電容量検知回路と、これら複数の静電容量検知回路からの前記情報に基づく静電容量値を比較して、前記推定中心位置を検出し、検出結果に応じた前記ヘッドレストの駆動情報を前記位置調整手段に対して出力する演算処理回路とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のヘッドレスト位置調整装置。
  6. 前記検出回路は、前記複数の検知電極と接続された時分割回路と、この時分割回路により各検知電極にてそれぞれ異時的に検知された静電容量を示す情報を出力する静電容量検知回路と、この静電容量検知回路からの前記情報に基づく静電容量値を比較して、前記推定中心位置を検出し、検出結果に応じた前記ヘッドレストの駆動情報を前記位置調整手段に対して出力する演算処理回路とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のヘッドレスト位置調整装置。
  7. 車両の座席に備えられたヘッドレストに高さ方向に沿って並設された状態で設けられた複数の検知電極によって、前記座席に着座した人体の頭部と前記ヘッドレストとの間の静電容量を検知する検知工程と、
    前記複数の検知電極からの検知信号に基づいて、前記頭部の高さ方向の推定中心位置を検出する検出工程と、
    (a)前記ヘッドレストの可動範囲の上端から前記ヘッドレストの高さ方向の75%の位置までの範囲内に、前記ヘッドレストの高さ方向の中間点が位置する位置を位置調整開始位置とし、(b)該位置調整開始位置における検出された前記頭部の高さ方向の推定中心位置を基準にして、前記ヘッドレストの前記座席に対する位置を位置調整する位置調整工程とを備えた
    ことを特徴とするヘッドレスト位置調整方法。
  8. 前記複数の検知電極は、前記ヘッドレストの高さ方向全域にわたって等間隔をおいて配置されていることを特徴とする請求項7記載のヘッドレスト位置調整方法。
  9. 前記複数の検知電極は、それぞれ前記ヘッドレストの前方表面に沿った前記高さ方向と交差する幅方向に長手方向を有する矩形短冊状に形成され、前記ヘッドレストの前面側に配置されていることを特徴とする請求項7または8記載のヘッドレスト位置調整方法。
  10. 前記複数の検知電極は、前記ヘッドレストの前面側に少なくとも5つ設けられていることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項記載のヘッドレスト位置調整方法。
JP2007325981A 2007-12-18 2007-12-18 ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法 Expired - Fee Related JP5228206B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007325981A JP5228206B2 (ja) 2007-12-18 2007-12-18 ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007325981A JP5228206B2 (ja) 2007-12-18 2007-12-18 ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009143512A true JP2009143512A (ja) 2009-07-02
JP5228206B2 JP5228206B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=40914660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007325981A Expired - Fee Related JP5228206B2 (ja) 2007-12-18 2007-12-18 ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5228206B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6411512A (en) * 1987-07-06 1989-01-17 Aisin Seiki Headrest driving apparatus
JPS6411511A (en) * 1987-07-06 1989-01-17 Aisin Seiki Headrest driving control apparatus
JPH0815347A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Murata Mfg Co Ltd 多チャンネル静電センサ装置
JP2000309242A (ja) * 1999-04-14 2000-11-07 Bayerische Motoren Werke Ag 車両のヘッドレストを調節するための装置及びこの種の装置を使用する方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6411512A (en) * 1987-07-06 1989-01-17 Aisin Seiki Headrest driving apparatus
JPS6411511A (en) * 1987-07-06 1989-01-17 Aisin Seiki Headrest driving control apparatus
JPH0815347A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Murata Mfg Co Ltd 多チャンネル静電センサ装置
JP2000309242A (ja) * 1999-04-14 2000-11-07 Bayerische Motoren Werke Ag 車両のヘッドレストを調節するための装置及びこの種の装置を使用する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5228206B2 (ja) 2013-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2141047B1 (en) Head rest position adjusting apparatus and head rest position adjusting method
WO2010117061A1 (ja) ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法
JP5005767B2 (ja) ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法
WO2010050607A1 (ja) 静電容量型センサ
KR20110130501A (ko) 헤드레스트와 머리부 사이의 거리측정장치, 헤드레스트와 머리부 사이의 거리측정방법, 헤드레스트 위치조정장치, 및 헤드레스트 위치조정방법
JP4834178B2 (ja) ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法
JP4588738B2 (ja) ヘッドレスト位置調整装置および位置調整方法
KR20110129484A (ko) 헤드레스트와 머리부 사이의 거리측정장치, 헤드레스트와 머리부 사이의 거리측정방법, 헤드레스트 위치조정장치, 및 헤드레스트 위치조정방법
JP5339267B2 (ja) ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法
JP5228206B2 (ja) ヘッドレスト位置調整装置およびヘッドレスト位置調整方法
JP2010221819A (ja) ヘッドレスト位置調整装置
JP5086113B2 (ja) 静電容量型センサ
JP5309392B2 (ja) ヘッドレスト位置調整装置
JP5315523B2 (ja) 検知電極およびそれを用いたヘッドレスト位置調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees