JP2009142390A - 内視鏡の湾曲部と内視鏡の湾曲部の製造方法 - Google Patents

内視鏡の湾曲部と内視鏡の湾曲部の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 各節輪のワイヤ受けとなるワイヤ挿通部に操作ワイヤを容易に載置させることができる内視鏡湾曲部を提供する。
【解決手段】 節輪35は略半環形状の1対の弧状割体である節輪下側部36と節輪上側部46に分割されている。節輪下側部36は2つ(1対)の略半環形状のワイヤ載置部53を有している。節輪下側部36同士が連結すると、ワイヤ載置部53には湾曲部22を湾曲させる操作ワイヤ42が載置される。また節輪下側部36同士が連結する。その後、節輪下側部36における接合面51と節輪上側部46における接合面51が例えばレーザ等によって溶融されることにより、節輪下側部36と節輪上側部46は接合し一体化する。これにより連結された節輪35が形成される。
【選択図】 図5A

Description

本発明は、ワイヤ受けを有する節輪が複数に連結されている内視鏡の湾曲部と内視鏡の湾曲部の製造方法に関する。
近年医療用分野における内視鏡の挿入部は、例えば胃や腸などの体腔内に挿入され、体腔内の組織表面の観察や、鉗子等による病変部の採取による診断、処置等に利用される。
このような内視鏡の挿入部は、湾曲可能な湾曲部を有している。湾曲部は、複数の隣接する節輪同士が例えばリベットやヒンジピン等によって回動可能に連結することで構成される。一般的に節輪には、節輪を回動させる操作ワイヤが挿通される。そのため各節輪には、操作ワイヤを受ける(操作ワイヤが載置される)ワイヤ受けが設けられている。操作ワイヤは、節輪が連結された後、各ワイヤ受けに挿通され、各ワイヤ受けに載置される。
例えば特許文献1には、アングル部(湾曲部)を湾曲させる操作ワイヤをアングル部に挿入させ、アーチ部に形成される挿入口に挿入させ、操作ワイヤをアーチ部にロウ付けする内視鏡の操作ワイヤの連結構造が開示されている。
特開2006−271844号公報
上述した一般的な節輪において、節輪が連結された後、各節輪のワイヤ受けに一貫して操作ワイヤを挿通し、載置させる作業は、手間と時間がかかってしまう。特に節輪が多く連結されている湾曲部ほど、各節輪のワイヤ受けの一貫性(直線性)を保つことが困難となり、操作ワイヤの挿通作業に困難が生じる。
そのため、各節輪のワイヤ受けとなるワイヤ挿通部に操作ワイヤを容易に載置させることができる内視鏡の湾曲部と内視鏡の湾曲部の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、略円筒形状を有する節輪を、前記節輪の軸方向に隣接する前記節輪同士にて連結することで構成され、前記節輪を挿通する操作ワイヤによって所望する方向に湾曲可能な内視鏡の湾曲部であって、前記節輪は、前記操作ワイヤが載置されるワイヤ載置部と、前記節輪の周方向に複数に分割されて形成され、少なくとも1つが前記ワイヤ載置部を有する複数の弧状割体と、を具備し、前記操作ワイヤが前記ワイヤ載置部に載置され、前記弧状割体同士が接合されて前記節輪が形成される形成時に、前記ワイヤ載置部を前記操作ワイヤが前記節輪の軸方向に沿って自在に進退可能なワイヤ挿通部としたことを特徴とする内視鏡の湾曲部を提供する。
また本発明は、上記目的を達成するために、略円筒形状を有する節輪を、前記節輪の軸方向に隣接する前記節輪同士にて連結することで構成され、前記節輪を挿通する操作ワイヤによって所望する方向に湾曲可能な内視鏡の湾曲部の製造方法であって、前記節輪の周方向に複数に分割されて形成され、前記操作ワイヤが載置される略半環形状のワイヤ載置部をそれぞれが有する略半環形状の弧状割体を、前記節輪の軸方向に隣接する一方の前記弧状割体同士にて連結する第1の工程と、連結された一方の前記弧状割体において、前記ワイヤ載置部に前記操作ワイヤを載置する第2の工程と、前記節輪の軸方向に隣接される他方の前記弧状割体同士を連結させる第3の工程と、前記第1の工程と前記第2の工程における一方の前記弧状割体に配置される前記ワイヤ載置部と、前記第3の工程における他方の前記弧状割体に配置される前記ワイヤ載置部を当接させ、前記第1の工程と前記第2の工程における一方の前記弧状割体と前記第3の工程における他方の前記弧状割体を接合する第4の工程と、を具備することを特徴とする内視鏡の湾曲部の製造方法を提供する。
本発明によれば、各節輪のワイヤ受けとなるワイヤ挿通部に操作ワイヤを容易に載置させることができる内視鏡の湾曲部と内視鏡の湾曲部の製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1等を参照し、第1の実施形態について説明する。
図1に示すように内視鏡1には、患者の体腔内等に挿入される細長い挿入部10と、挿入部10の手元側に位置する基端と連結し、挿入部10を操作する操作部60が設けられている。
操作部60には、術者が把持する把持部61と、挿入部10の後述する湾曲部22を湾曲させる湾曲操作ノブ62が設けられている。
把持部61には、ユニバーサルコード63の基端部が連結されている。このユニバーサルコード63の先端部には、図示しない光源装置や、ビデオプロセッサなどに接続されるコネクタ部64が連結されている。
湾曲操作ノブ62には、湾曲部22を左右に湾曲操作させる左右湾曲操作ノブ62aが設けられている。左右湾曲操作ノブ62aには、左右湾曲操作ノブ62aによって駆動する図示しない左右方向の湾曲操作機構が接続している。左右方向の湾曲操作機構は、操作部60内に配設され、後述する操作ワイヤ42の基端と接続している。
なお図1には、湾曲部22を上下に湾曲操作させる上下湾曲操作ノブ62bの配置例が示されているが、本実施形態では、上下湾曲操作ノブ62bを採用しないこととして説明する。
なお操作部60には、吸引ボタン65と、送気・送水ボタン66と、内視鏡撮影用の各種ボタン67と、処置具挿入部68とが設けられている。処置具挿入部68には、挿入部10内に配設されて、図7に示す処置具挿通チャンネル69の基端部に連結される処置具挿入口70が設けられている。図示しない内視鏡用処置具は、内視鏡1の処置具挿入口70から処置具挿通チャンネル69内に挿入されて後述する挿入部10の先端硬性部23側まで押し込み操作された後、図7に示す処置具挿通チャンネル69の先端開口部69aから体腔内に突出される。
挿入部10は、操作部60側から順に可撓管部(蛇管部)21と、湾曲部22と、先端硬性部23を有している。詳細には、操作部60は、細長い可撓管部(蛇管部)21の基端と連結している。可撓管部21の先端は、湾曲部22の基端と連結している。湾曲部22の先端は、先端硬性部23の基端と連結している。
可撓管部21は、例えば樹脂製の中空形状を有して形成されている。なお可撓管部21は、この形状に限定する必要はない。例えば図2に示すような樹脂製の内視鏡用の蛇管21aと、蛇管21aの外周を被覆して積層される後述する外皮チューブ75(図2には不図示)が用いられていてもよい。蛇管21aは、例えば蛇管21aの長手軸方向に対して直交する方向に山部21bと谷部21cによって形成される山谷構造(波型構造)を有する中空連続体(中空体)21dからなっている。すなわち、中空連続体21dは、例えばコルゲート管である。この中空連続体21dの外周側には、伸縮性を有する外皮チューブ75が被覆して用いられる。なお可撓管部21は、蛇管21aそのものを用いることも可能である。
次に可撓管部21の内部構造について簡単に説明する。図3に示すように可撓管部21には、ライトガイドファイバ27と、送気用チューブ30と、送水用チューブ31と、信号線などのケーブル32と、2本の操作ワイヤ42と、処置具挿通チャンネル69等と、が挿通されている。
ライトガイドファイバ27と、送気用チューブ30と、送水用チューブ31と、ケーブル32と、処置具挿通チャンネル69と、は、可撓管部21の先端と連結している湾曲部22の基端側から湾曲部22内部に挿通され、先端硬性部23の基端と連結されている。
2本の操作ワイヤ42は、湾曲部22全体を左右の2方向にそれぞれ湾曲操作する。
操作ワイヤ42の先端は、湾曲部22内部に挿通され、先端硬性部23の基端と連結されている。この操作ワイヤ42の基端は、操作部60の上述した左右方向の湾曲操作機構と連結されている。
左右湾曲操作ノブ62aの回動操作にともない各操作ワイヤ42がそれぞれ牽引駆動される(進退自在に移動する)。これにより、湾曲部22は、真っ直ぐに伸びた湾曲角度が0°の通常の直線状態(非湾曲状態)から左右方向に任意の湾曲角度に湾曲操作された湾曲形状まで遠隔的に湾曲操作されるようになっている。
これにより湾曲部22は、操作ワイヤ42によって図1中に一点鎖線で示すように真っ直ぐに伸びた通常の直線状態から同図中に実線または二点鎖線で示すように湾曲操作可能になっている。
次に湾曲部22の構成について説明する。図4と図5Aに示すように湾曲部22には、複数の略円筒(環状)形状を有する節輪35が内視鏡1の挿入(挿入部10の長手軸)方向に沿って並設されている。節輪35の軸方向に隣接している(内視鏡1の挿入方向に沿って前後に位置する)節輪35同士は、回動可能に連結されている。このように節輪35が互いに連結されることで、湾曲部22は構成され、節輪35を挿通する操作ワイヤ42によって上述した所望する方向に湾曲する。節輪35は、例えば金属などの硬質材料で形成されている。
なお最も先端硬性部23側に位置する節輪35aには、先端硬性部23が連結している(詳細については後述する)。また最も可撓管部21側に位置する節輪35bには、可撓管部21が連結している(詳細については後述する)。
次に図5Aと図5Bと図5Cと図5Dを参照して節輪35の構造について説明する。なお図5Aと図5Bと図5Cと図5Dは、簡略化のため2つの節輪35が連結している状態のみを示している。また図5Aと図5Bと図5Cと図5Dは、節輪35が軸方向に沿った面により2つに分割されている状態を示している。節輪35は、例えば、金属薄板プレス品、鍛造品などによって成形されている。
節輪35は、略半環形状の1対の節輪下側部36と節輪上側部46を有している。節輪下側部36と節輪上側部46は、節輪35が周方向に複数(本例では2つ)に分割されている弧状割体である。つまり節輪下側部36は周方向に分割されている節輪35の一方であり、節輪上側部46は周方向に分割されている節輪35の他方である。節輪下側部36と節輪上側部46は、互いに対向する位置に位置決めされ、合わせ面(接合面)51を介して接合する。詳細には、節輪下側部36における接合面51と節輪上側部46における接合面51が例えばレーザ等によって溶融されることにより、節輪下側部36と節輪上側部46は接合し一体化する。このように節輪35は、節輪下側部36と節輪上側部46が接合することで形成され、上述した円筒形状を形成する。なお接合面51は、節輪35を軸方向に沿って分割する面に相当し、また、節輪35をその周方向で分割する面にも相当する面である。
節輪下側部36の構成と、節輪上側部46の構成とは同一である。そのため節輪下側部36を用いて説明する。
節輪下側部36は、内周側面52において、内方に向けて形成されている2つ(1対)の略半環形状(例えば略1/2円環形状)のワイヤ載置部53を有している。詳細には、ワイヤ載置部53は、節輪35の周壁部の一部を外周面54側から内周側面52側に向けて例えばプレス加工で切り曲げ加工しつつ突出されて切り起こし成形されている。このワイヤ載置部53は接合面51の近傍にそれぞれ配置されており、つまりワイヤ載置部53は互いに周方向に略180°離れて配置されている。ワイヤ載置部53の軸方向は、操作ワイヤ42の挿通方向であり、節輪35の軸方向と平行である。
本実施形態では、節輪下側部36と節輪上側部46は、節輪35が節輪35の軸方向とワイヤ載置部53の軸方向を通る平面にて2分割されることで形成される。言い換えると、本実施形態における節輪35は、節輪35の軸方向とワイヤ載置部53の軸方向(接合面51)を通る平面にて2分割され、分割された節輪下側部36と節輪上側部46が接合することで形成される。
また略半環形状のワイヤ載置部53は、上方(節輪上側部46側)に向けて開口している開口部53aを有している。なお節輪上側部46におけるワイヤ載置部53は、下方(節輪下側部36側)に向けて開口している開口部53aを有することとなる。したがって、開口部53aは、節輪35の軸方向に沿って、他方の弧状割体側に向けて開口していることとなる。
一方のワイヤ載置部53には、図5Aと図5Bと図5Cと図5Dには図示しないが例えば湾曲部22を左方向に湾曲させる操作ワイヤ42が、開口部53aを通って節輪35の軸方向に沿って載置される。また他方のワイヤ載置部53には、例えば湾曲部22を右方向に湾曲させる操作ワイヤ42が、開口部53aを通って節輪35の軸方向に沿って載置される。
また節輪下側部36は、平面である底面55において、節輪35の軸方向に隣接する節輪下側部36と連結するための連結部80を有している。連結部80は、節輪下側部36の先端部36aと基端部36bに配置されている。先端部36aに配置される連結部80は、前方(先端硬性部23側)に向けて突出されており、底面55の一部である。また基端部36bに配置される連結部80は、後方(可撓管部21側)に向けて突出されており、底面55の一部である。これら先端部36aと基端部36bに配置される連結部80は、底面55において同一直線状(または同一直線上)に配置されており、またワイヤ載置部53と周方向に略90°離れて配置されている。
この連結部80は、例えば突状のピン80aと、ピン80aと嵌め合い可能な開口部80bの少なくとも一方を有している。
図5Aと図5Cに示すように隣接する節輪下側部36において、一方の節輪下側部36の先端部36aと基端部36bには、ピン80aを有する連結部80が設けられ、他方の節輪下側部36の先端部36aと基端部36bには、開口部80bを有する連結部80が設けている。ピン80aが開口部80bに嵌め込まれることで、隣接する節輪下側部36同士は、連結する。
なおこのような形状に限定される必要はなく、1つの節輪35において、先端部36aにはピン80aを有する連結部80が設けられ、基端部36bには開口部80bを有する連結部80が設けられていてもよい。本実施形態の湾曲部22において、複数の節輪35をそれぞれ連結する回動支軸となる連結部80は、同一直線上に配置されている。これにより、湾曲部22は、左右の2方向にそれぞれ湾曲できるように構成されている。
なお連結部80は、節輪上側部46の先端部46aと基端部46bにも配置されている。先端部46aと基端部46bにおける連結部80は、先端部36aと基端部36bにおける連結部80と同様である。
なお上述したように、また図6に示すように、操作ワイヤ42がワイヤ載置部53に載置され、節輪下側部36と節輪上側部46が接合し、節輪35が形成される際、節輪下側部36におけるワイヤ載置部53と節輪上側部46におけるワイヤ載置部53は当接し、略円環形状を形成する。このように対のワイヤ載置部53が当接することで、操作ワイヤ42が節輪35(ワイヤ載置部53)の軸方向に沿って自在に挿通可能な略円環形状のワイヤ受け39(ワイヤ挿通部)が形成される。つまりワイヤ載置部53はワイヤ受け39の一部であり、節輪下側部36と節輪上側部46は、それぞれワイヤ受け39の一部であるワイヤ載置部53を有し、ワイヤ載置部53は互いが当接することで略円環形状のワイヤ受け39となる。本実施形態において、ワイヤ受け39が形成されることで、ワイヤ載置部53に載置された操作ワイヤ42は、上述した左右湾曲操作ノブ62aの回動操作によって牽引されると、節輪35の軸方向に沿ってワイヤ受け39内を進退自在に移動(挿通)可能となる。
次に先端硬性部23の構成について簡単に説明する。図4に示すように先端硬性部23の基端は、節輪35aにロウ付けされる。
次に可撓管部21の構成について簡単に説明する。図4に示すように可撓管部21の先端には、可撓管部21の外周面21fの一部が前方(節輪35b側)に向けて突出している2つ(1対)の連結部34が配置されている。2つの連結部34は、周方向に略180°離れて配置されている。連結部34の周方向における位置は、節輪35bの連結部80の周方向における位置と対応する。
連結部34は、例えば開口部80bと同様の開口部34aを有している。開口部34aには、例えば節輪35bの連結部80に配置されるピン80aが嵌め込まれる。これにより節輪35bと可撓管部21は、ピン80aと開口部34aを中心に回動可能に軸支される(連結する)。
なお節輪35bにおける連結部80が開口部80bを有し、可撓管部21における連結部34がピン80aと同様のピンを有していても良い。
なお内視鏡1の挿入方向における底面55の長さと、外周面21fの長さは、短いことが好適である。これにより可撓管部21と湾曲部22の連結(連結部34と連結部80)において、湾曲しない部分を短くすることができる。
湾曲部22には、図6に示すように湾曲部22全体を左右の2方向にそれぞれ湾曲操作するために、ワイヤ受け39を挿通している2本の操作ワイヤ42が配設されている。これら2本の操作ワイヤ42の先端は、最も先端硬性部23側に位置する節輪35aに形成されたワイヤ受け部39に固定される。
なお可撓管部21や湾曲部22(節輪35)には、図3と図6に示すように外皮チューブ75が被覆されている。この外皮チューブ75は、ゴムなどの弾性材料で可撓管部21や湾曲部22と略同形状(例えば中空形状や円筒形状)に形成されている。この外皮チューブ75は、熱可塑性エラストマー(スチレン系,オレフィン系,またはウレタン系等)の材質の弾性材料によって射出成形されてもよい。なお、熱可塑性エラストマーの成形は、射出成形に限定されず、注型、押出し、ブロー等の各種成形方法を適用してもよい。
先端硬性部23の先端面には、前述した処置具挿通チャンネル69の先端開口部69aの他に、図7に示すように照明光学系の照明レンズ25と、観察光学系の対物レンズ26と、図示しない送気送水用ノズルなどが配設されている。また、先端硬性部23には、照明レンズ25の後方にライトガイドファイバ27の先端部が固定されている。さらに、対物レンズ26の後方にはCCDなどの撮像素子28とその接続回路基板29などが固定されている。なお、撮像素子28に代えて図示しないイメージガイドファイバの先端部を固定して、内視鏡1を電子スコープに限らずにファイバースコープとしてもよい。さらに、先端硬性部23には、処置具挿通チャンネル69の先端部や、送気送水用ノズルに接続された送気用チューブ30(図3参照)と、送水用チューブ31(図3参照)の先端部などが固定されている。
なお上述したライトガイドファイバ27や、撮像素子28の信号線などのケーブル32や、ファイバースコープの場合の図示しないイメージガイドファイバや、処置具挿通チャンネル69や、送気用チューブ30や、送水用チューブ31などの先端部は、操作部60から可撓管部21の基端部側を介して可撓管部21と湾曲部22内を通り、図7に示すように先端硬性部23にまで延設され、固定されている。
次に本実施形態における節輪35の連結方法について図8Aと図8Bと図8Cと図8Dを参照して詳細に説明する。ここでは簡略化のために2つの節輪を用いて説明する。
図8Aや図5Cに示すように節輪35の軸方向に隣接する節輪下側部36において、一方の節輪下側部36における連結部80と他方の節輪下側部36における連結部80が連結する。詳細には、ピン80aが開口部80bに嵌め込まれる。これにより節輪35の軸方向に隣接する節輪下側部36同士が回動可能に連結する。
次に連結された節輪下側部36において、図8Bに示すように操作ワイヤ42が開口部53aを通ってワイヤ載置部53に載置される。操作ワイヤ42の基端は、可撓管部21を挿通して図示しない左右の湾曲操作機構と接続する。
次に図8Cに示すように節輪35の軸方向に隣接する節輪上側部46において、一方の節輪上側部46における連結部80と他方の節輪上側部46における連結部80が連結する。詳細には、ピン80aが開口部80bに嵌め込まれる。これにより節輪35の軸方向に隣接する節輪上側部46同士が回動可能に連結する。つまり節輪上側部46は、図8Aに示した節輪下側部36と同様に連結する。
連結し、操作ワイヤ42が載置されている節輪下側部36は、図5Dに示すように連結している節輪上側部46と対向するように配置される(位置決めされる)。これにより節輪下側部36におけるワイヤ載置部53は、節輪上側部46におけるワイヤ載置部53に対向する。節輪上側部46は節輪下側部36に向かって移動し、図8Dに示すように節輪下側部36における接合面51と節輪上側部46における接合面51は当接する。また節輪下側部36におけるワイヤ載置部53と節輪上側部46におけるワイヤ載置部53は当接する。接合面51は例えばレーザ等によって溶融され、節輪下側部36と節輪上側部46は接合し一体化する。これにより回動可能に連結されている節輪35が図4に示すように並設された状態で形成されることとなり、湾曲部22が形成される。
このように節輪下側部36同士が連結し、操作ワイヤ42がワイヤ載置部53に載置され、節輪上側部46同士が連結し、連結している節輪下側部36と節輪上側部46がレーザ等によって接合することで、操作ワイヤ42を挿通し、回動可能に連結した節輪35が形成される。
また節輪下側部36と節輪上側部46が接合した(ワイヤ載置部53同士が当接した)際、ワイヤ載置部53は略円環形状のワイヤ受け39となる。つまり略円環形状のワイヤ受け39が形成される。これにより載置されている操作ワイヤ42は、節輪35(ワイヤ受け39)内を進退自在に挿通(移動)可能となる。またワイヤ載置部53同士が当接しているため、操作ワイヤ42は、ワイヤ受け39からの脱落を防止される。
次に図4に示すように例えば先端硬性部23は、節輪35aにロウ付けされる。
また図4に示すように例えば節輪35bにおけるピン80aは、可撓管部21における開口部34aに嵌め込まれる。これにより節輪35bと可撓管部21は、回動可能に連結する。
これにより挿入部10が形成される。
このように本実施形態は、連結している節輪35におけるワイヤ受け39に操作ワイヤ42を挿通させるのではない。本実施形態は、各節輪35の分割された一方(節輪下側部36)を隣接するもの同士で連結させ、連結している節輪下側部36におけるワイヤ載置部53に操作ワイヤ42を載置する。そして本実施形態は、節輪下側部36と節輪35の他方(節輪上側部46)を接合させて、回動可能、且つ連結された節輪35を形成し、形成時にワイヤ載置部53をワイヤ受け39としている。これにより本実施形態は、操作ワイヤ42をワイヤ受け39に進退自在に移動でき、湾曲可能な湾曲部22を形成する。
このように本実施形態は、節輪35が分割されているため、操作ワイヤ42を容易に載置させることができる。また本実施形態は、操作ワイヤ42を載置させるのみであるため、連結している節輪35におけるワイヤ受け39に操作ワイヤ42を挿通させる手間を省くことができ、節輪35に操作ワイヤ42を挿通させる時間を短縮することができる。
また本実施形態は、節輪下側部36と節輪上側部46が接合面51を介して接合した際、節輪下側部36におけるワイヤ載置部53と節輪下側部36におけるワイヤ載置部53は当接し、略円環形状のワイヤ受け39を形成する。よって本実施形態は、ワイヤ受け39に操作ワイヤ42を載置させるのみで、ワイヤ受け39からの脱落を防止することができる。
なお図8Cに示すように節輪上側部46同士が回動可能に連結し、図8Dに示すように節輪下側部36と節輪上側部46が接合面51を介して接合し、並設された節輪35が形成されるが、これに限定する必要はない。例えば、図8Aに示すように節輪下側部36同士が回動可能に連結し、図8Bに示すように操作ワイヤ42がワイヤ載置部53に載置される。次に図9Aに示すように先端部46aと基端部46bに開口部80bを有する節輪上側部46cと、この節輪上側部46cに対向する節輪下側部36cが接合する。これにより節輪35cが形成される。
次に図9Bに示すように節輪上側部46cに隣接し、先端部46aと基端部46bにピン80aを有する節輪上側部46dと、節輪上側部46cが連結する。詳細には、ピン80aが開口部80bに嵌め込まれる。これにより節輪上側部46cと節輪上側部46dが回動可能に連結する。さらに節輪上側部46dは、対向する節輪下側部36dと接合する。
これにより節輪35dが形成され、節輪35cと節輪35dは回動可能に連結する。このような連結と接合によって湾曲部22が形成されてもよい。
つまり節輪下側部36同士が連結し、操作ワイヤ42がワイヤ載置部53に載置され、節輪上側部46cと節輪下側部36cがレーザ等によって接合し、節輪上側部46cと節輪上側部46dが連結し、節輪上側部46dと節輪下側部36dがレーザ等によって接合することで、操作ワイヤ42を挿通し、回動可能に連結した節輪35が形成されてもよい。
また例えば節輪上側部46において、先端部46aにはピン80aを有する連結部80が設けられ、基端部46bには開口部80bを有する連結部80が設けられている場合についても上記した連結方法を用いることができる。
また節輪35aと先端硬性部23の連結について、上記以外の方法を用いても良く、連結方法の一例について簡単に説明する。
例えば図8Aに示すように節輪下側部36同士が連結し、図8Bに示すように操作ワイヤ42がワイヤ載置部53に載置された際、例えば節輪35aにおける節輪下側部36は、先端硬性部23にロウ付けされる。
次に、図8Cに示すように節輪上側部46同士が連結した際、節輪35aにおける節輪上側部46は、先端硬性部23にロウ付けされる。
よって節輪35aと先端硬性部23は、ロウ付けされる。この後、節輪上側部46と節輪下側部36は、上述したように例えばレーザ等によって接合すればよい。このように節輪35aと先端硬性部23が連結されてもよい。
なお、図9Aに示すように節輪上側部46同士が連結していない際、例えば先端硬性部23は、節輪35aにロウ付けされる。節輪上側部46は、節輪35aの節輪下側部36と例えばレーザによって接合する。
次に節輪35aの節輪上側部46は、図9Bに示すように隣接する節輪上側部46と連結する。この節輪上側部46は、対向する節輪下側部36と例えばレーザによって接合する。このように節輪35が形成され、節輪35aと先端硬性部23が連結されてもよい。
また節輪35bと可撓管部21の連結方法についても、例えば節輪35aと先端硬性部23の連結方法と同様であってもよいため詳細な説明は省略する。
次に本発明に係る第2の実施形態について図10Aと図10Bを参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成については第1の実施形態と同一の参照符号を付すことにより説明を省略する。
本実施形態における節輪35は、第1の実施形態と同様に、対向しあい、略半環形状の2つ(1対)の節輪下側部36と節輪上側部46を有している。本実施形態の節輪下側部36は、内周側面52において、内方に向けて形成されている2つ(1対)の略C環形状(略3/4円環形状)のワイヤ載置部53を有している。詳細には、ワイヤ載置部53は、第1の実施形態と同様に節輪35の周壁部の一部を外周面54側から内周側面52側に向けて例えばプレス加工で切り曲げ加工しつつ突出されて切り起こし成形されている。このワイヤ載置部53は接合面51の近傍にそれぞれ配置されており、つまりワイヤ載置部53は互いに周方向に略180°離れて配置されている。
またワイヤ載置部53は、第1の実施形態と同様に、また図10Bに示すように節輪下側部36と節輪上側部46が接合面51を介して接合した際、節輪上側部46の内周側面52に向けて開口している開口部53aを有している。一方のワイヤ載置部53には、例えば湾曲部22を左方向に湾曲させる操作ワイヤ42が開口部53aを通って載置される。また他方のワイヤ載置部53には、例えば湾曲部22を右方向に湾曲させる操作ワイヤ42が開口部53aを通って載置される。
また本実施形態の節輪上側部46は、第1の実施形態と同様に連結部80を有しているが、第1の実施形態とは異なりワイヤ載置部53を有していない。
第1の実施形態と同様に、節輪下側部36同士が連結し、操作ワイヤ42が開口部53aを通じて節輪35の軸方向に沿ってワイヤ載置部53に載置され、その後に、節輪下側部36と節輪上側部46が接合する。その際、図10Bに示すように開口部53aは節輪上側部46の内周側面52に向けて開口していることとなるため、ワイヤ載置部53と節輪上側部46の内周側面52との間で開口部53aが小さくなっている略円環形状のワイヤ受け39が形成される。また接合によって回動可能に連結した節輪35が形成され、湾曲部22が形成される。
このように本実施形態におけるワイヤ載置部53は、節輪下側部36と節輪上側部46が接合することで節輪上側部46の内周側面52との間で略円環形状のワイヤ受け39となる。言い換えるとワイヤ載置部53は、ワイヤ受け39を形成する。本実施形態において、ワイヤ受け39が形成されることで、ワイヤ載置部53に載置された操作ワイヤ42は、ワイヤ受け39を進退自在に挿通可能となる。またワイヤ受け39は内周側面52に向かって開口しているため、操作ワイヤ42はワイヤ受け39と内周側面52によってワイヤ受け39から脱落を防止される。
このように本実施形態は、節輪下側部36にのみワイヤ載置部53を配置すればよい。上述した第1の実施形態において、節輪下側部36と節輪上側部46が接合される際、ワイヤ載置部53同士の当接がずれてしまうと、操作ワイヤ42が挿通可能なワイヤ受け39が形成されず、操作ワイヤ42の進退動作が損なわれ、湾曲部22の湾曲性能が損なわれてしまう虞が生じる。しかしながら本実施形態は、節輪下側部36にのみワイヤ載置部53を配置すれば良いため、ワイヤ載置部53の当接状態を考慮することなく、節輪下側部36と節輪上側部46を容易に接合させることができる。
また本実施形態は、節輪上側部46にワイヤ載置部53を設けていないため、節輪上側部46を容易に加工することができ、節輪35を安価にすることができる。
また本実施形態は、節輪下側部36にのみワイヤ載置部53したが、これに限定する必要はない。変形例として、図10Cに示すように例えば節輪下側部36は、一方の接合面51aの近傍にワイヤ載置部53cを有する。このワイヤ載置部53cは、節輪下側部36と節輪上側部46が接合した際、節輪上側部46の内周側面52に向けて開口している開口部53aを有している。
また節輪下側部36と節輪上側部46が互いに対向する位置に位置決めされる際に、節輪上側部46は、節輪下側部36の他方の接合面51bに対向する一方の接合面51aの近傍にワイヤ載置部53dを有していても良い。ワイヤ載置部53dは、節輪下側部36と節輪上側部46が接合した際、節輪下側部36の内周側面52に向けて開口している開口部53aを有している。
このように節輪下側部36と節輪上側部46は、同じ構成である。節輪下側部36と節輪上側部46が接合される際、ワイヤ載置部53は当接することはない。上述した第2の実施形態と同様に、節輪下側部36同士が連結し、節輪上側部46同士が連結する。次に例えば湾曲部22を左方向に湾曲させる操作ワイヤ42が開口部53aを通って節輪35の軸方向に沿ってワイヤ載置部53cに載置され、例えば湾曲部22を右方向に湾曲させる操作ワイヤ42が開口部53aを通って節輪35の軸方向に沿ってワイヤ載置部53dに載置される。そして節輪下側部36と節輪上側部46が接合する。これにより第2の実施形態と同様にワイヤ載置部53は、略C環形状のワイヤ受け39となる。また接合によって回動可能に連結した節輪35が形成され、湾曲部22が形成される。
このように本変形例は、節輪下側部36を節輪上側部46として用いることができる。これにより本変形例は、節輪35を安価に構成することができる。
次に本発明に係る第3の実施形態について図11Aと図11Bを参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成については第1の実施形態と同一の参照符号を付すことにより説明を省略する。なお図11Aと図11Bにおいて、本実施形態における連結部80は、前述した第1の実施形態と略同様であるため、図示を省略し、また詳細な説明も省略する。また連結方法も同様であるため、詳細な説明も省略する。
上述した第1の実施形態の湾曲部22は、左右の2方向にのみ湾曲したがこれに限定される必要はなく上下左右の4方向に湾曲しても良い。そのため本実施形態における湾曲部22には、湾曲部22を例えば上下に湾曲させる操作ワイヤ42がさらに挿通されている。
また節輪35は、節輪35の円周方向において、略90°毎に4分割されている。詳細には、節輪下側部36は、図11Aに示すように左右対称に分割されており、分割された節輪下側部36の一方である節輪左下側部38と、分割された節輪下側部36の他方である節輪右下側部40を有している。また節輪上側部46は、左右対称に分割されており、分割された節輪上側部46の一方である節輪左上側部48と、分割された節輪上側部46の他方である節輪右上側部50を有している。このように節輪35は、節輪35の周方向に隣接している4つの節輪左下側部38と節輪右下側部40と節輪左上側部48と節輪上側部46を有している。節輪左下側部38と節輪右下側部40と節輪左上側部48と節輪上側部46は、略1/4環形状(略1/4円筒形状)を有している。
例えば節輪右下側部40と節輪右上側部50は、互いに対向する位置に位置決めされ、接合面51を介して接合する。また節輪右上側部50と節輪左上側部48、及び節輪左上側部48と節輪左下側部38、及び節輪左下側部38と節輪右下側部40も同様に接合面51を介して接合する。これら接合において、接合面51が例えばレーザ等によって溶融されることにより、一体化する。このように節輪35は、節輪右下側部40と、節輪右上側部50と、節輪左上側部48と、節輪左下側部38と、が接合することで構成され、上述した円筒形状を形成する。
節輪左下側部38と、節輪右下側部40と、節輪左上側部48と、節輪右上側部50と、は、同じ形状を有している。
節輪左下側部38は、一端380aに配置されるワイヤ載置部38aと、他端380bに配置されるワイヤ載置部38bを有している。ワイヤ載置部38a,38bは、互いに周方向に略90°離れて配置される。ワイヤ載置部38aは、節輪右下側部40に向けて開口している開口部381aを有している。ワイヤ載置部38bは、節輪左上側部48に向けて開口している開口部381bを有している。
節輪右下側部40は、一端400aに配置されるワイヤ載置部40aと、他端400bに配置されるワイヤ載置部40bを有している。ワイヤ載置部40a,40bは、互いに周方向に略90°離れて配置される。ワイヤ載置部40aは、節輪右上側部50に向けて開口している開口部401aを有している。ワイヤ載置部40bは、節輪左下側部38に向けて開口している開口部401bを有している。
節輪右上側部50は、一端500aに配置されるワイヤ載置部50aと、他端500bに配置されるワイヤ載置部50bを有している。ワイヤ載置部50a,50bは、互いに周方向に略90°離れて配置される。ワイヤ載置部50aは、節輪左上側部48に向けて開口している開口部501aを有している。ワイヤ載置部50bは、節輪右下側部40に向けて開口している開口部501bを有している。
節輪左上側部48は、一端480aに配置されるワイヤ載置部48aと、他端480bに配置されるワイヤ載置部48bを有している。ワイヤ載置部48a,48bは、互いに周方向に略90°離れて配置される。ワイヤ載置部48aは、節輪左下側部38に向けて開口している開口部481aを有している。ワイヤ載置部48bは、節輪右上側部50に向けて開口している開口部481bを有している。
上述した各ワイヤ載置部は、ワイヤ載置部53と同様に内周側面52において、内方に向けて形成されている略半環形状(例えば略1/2円環形状)を有している。詳細には、各ワイヤ載置部は、ワイヤ載置部53と同様に成形され、接合面51の近傍にそれぞれ配置されている。
例えばワイヤ載置部38aには、湾曲部22を下方向に湾曲させる操作ワイヤ42が開口部381aを通って載置される。次に節輪左下側部38と節輪右下側部40は、第1の実施形態と同様に互いの接合面51にてレーザ等よって接合され一体化する。
またワイヤ載置部40aには、湾曲部22を右方向に湾曲させる操作ワイヤ42が開口部401aを通って載置される。次に節輪右下側部40と節輪右上側部50は、第1の実施形態と同様に互いの接合面51にてレーザ等よって接合され一体化する。
また例えばワイヤ載置部50aには、湾曲部22を上方向に湾曲させる操作ワイヤ42が開口部501aを通って載置される。また例えばワイヤ載置部38bには、湾曲部22を左方向に湾曲させる操作ワイヤ42が開口部381bを通って載置される。次に節輪左下側部38と節輪左上側部48と節輪右上側部50は、第1の実施形態と同様に互いの接合面51にてレーザ等よって接合され一体化する。
これにより図11Bに示すような節輪35が形成され、湾曲部22が形成される。またその際、第1の実施形態と同様にそれぞれのワイヤ載置部(例えばワイヤ載置部40aとワイヤ載置部50b)は当接した際、ワイヤ載置部53は略円環形状のワイヤ受け39となる。つまり略円環形状のワイヤ受け39が形成される。これにより載置されている操作ワイヤ42は、節輪35(ワイヤ受け39)内を進退自在に挿通(移動)可能となる。またワイヤ載置部53同士が当接しているため、操作ワイヤ42は、ワイヤ受け39からの脱落を防止される。
このように本実施形態は、湾曲部22を4方向に湾曲させる際にも、節輪35のワイヤ受け39に容易に操作ワイヤ42を載置させることができる。
またその場合、湾曲操作ノブ62には、図1に示すように湾曲部22を上下に湾曲操作させる上下湾曲操作ノブ62bが設けられ、上下湾曲操作ノブ62bには、上下湾曲操作ノブ62bによって駆動する図示しない上下方向の湾曲操作機構が接続している。湾曲部22を上下方向に湾曲させる操作ワイヤ42の先端は、湾曲部22内部に挿通され、先端硬性部23の基端と連結されている。またこの操作ワイヤ42の基端は、操作部60の上述した上下方向の湾曲操作機構と連結されている。
このように本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
(付記1)
略円筒形状を有する節輪を、前記節輪の軸方向に隣接する前記節輪同士にて連結することで構成され、前記節輪を挿通する操作ワイヤによって所望する方向に湾曲可能な内視鏡の湾曲部の製造方法であって、
前記節輪の周方向に2つに分割されて形成され、前記操作ワイヤが載置される略半環形状のワイヤ載置部をそれぞれが有する略半環形状の弧状割体を、前記節輪の軸方向に隣接する一方の前記弧状割体同士にて連結する第1の工程と、
連結された一方の前記弧状割体において、前記ワイヤ載置部に前記操作ワイヤを載置する第2の工程と、
前記節輪の軸方向に隣接する他方の前記弧状割体同士を連結する第3の工程と、
連結されている一方の前記弧状割体に配置される前記ワイヤ載置部と、連結されている他方の前記弧状割体に配置される前記ワイヤ載置部を当接させ、連結されている一方の前記弧状割体と連結されている他方の前記弧状割体を接合する第4の工程と、
前記ワイヤ載置部同士の当接によって、前記ワイヤ載置部を、前記操作ワイヤが前記節輪の軸方向に沿って自在に進退可能な略円環形状のワイヤ挿通部とする第5の工程と、
接合によって前記節輪の軸方向に連結された前記節輪を形成する第6の工程と
を具備することを特徴とする内視鏡の湾曲部の製造方法。
(付記2)
略円筒形状を有する節輪を、前記節輪の軸方向に隣接する前記節輪同士にて連結することで構成され、前記節輪を挿通する操作ワイヤによって所望する方向に湾曲可能な内視鏡の湾曲部の製造方法であって、
前記節輪の周方向に2つに分割されて形成され、前記操作ワイヤが載置される略半環形状のワイヤ載置部をそれぞれが有する略半環形状の弧状割体を、前記節輪の軸方向に隣接する一方の前記弧状割体同士にて連結する第1の工程と、
連結された一方の前記弧状割体において、前記ワイヤ載置部に前記操作ワイヤを載置する第2の工程と、
連結されている一方の前記弧状割体に配置される前記ワイヤ載置部と、他方の前記弧状割体に配置される前記ワイヤ載置部を当接させ、連結されている一方の前記弧状割体と他方の前記弧状割体を接合させ、一方の前記弧状割体と接合した他方の前記弧状割体に前記節輪の軸方向にて隣接する他方の前記弧状割体を連結する第3の工程と、
前記ワイヤ載置部同士の当接によって、前記ワイヤ載置部を、前記操作ワイヤが前記節輪の軸方向に沿って自在に進退可能な略円環形状のワイヤ挿通部とする第4の工程と、
接合によって前記節輪の軸方向に連結された前記節輪を形成する第5の工程と
を具備することを特徴とする内視鏡の湾曲部の製造方法。
(付記3)
略円筒形状を有する節輪を、前記節輪の軸方向に隣接する前記節輪同士にて連結することで構成され、前記節輪を挿通する操作ワイヤによって所望する方向に湾曲可能な内視鏡の湾曲部の製造方法であって、
前記節輪の周方向に2つに分割されて形成された略半環形状の弧状割体を、前記節輪の軸方向に隣接する一方の前記弧状割体同士にて連結する第1の工程と、
前記操作ワイヤが載置され、一方の前記弧状割体にのみ配置され、一方の前記弧状割体と他方の前記弧状割体が接合した際に、他方の前記弧状割体の内周面に向けて開口している略C環形状のワイヤ載置部に前記操作ワイヤを載置する第2の工程と、
前記節輪の軸方向に隣接する他方の前記弧状割体同士を連結する第3の工程と、
連結されている一方の前記弧状割体と連結されている他方の前記弧状割体を接合する第4の工程と、
接合によって、前記ワイヤ載置部を、前記操作ワイヤが前記節輪の軸方向に沿って自在に進退可能な略円環形状のワイヤ挿通部とする第5の工程と、
接合によって前記節輪の軸方向に連結された前記節輪を形成する第6の工程と
を具備することを特徴とする内視鏡の湾曲部の製造方法。
(付記4)
略円筒形状を有する節輪を、前記節輪の軸方向に隣接する前記節輪同士にて連結することで構成され、前記節輪を挿通する操作ワイヤによって所望する方向に湾曲可能な内視鏡の湾曲部の製造方法であって、
前記節輪の周方向に2つに分割されて形成された略半環形状の弧状割体を、前記節輪の軸方向に隣接する一方の前記弧状割体同士、及び前記節輪の軸方向に隣接する他方の前記弧状割体同士にて連結する第1の工程と、
前記操作ワイヤが載置され、一方の前記弧状割体に配置され、一方の前記弧状割体と他方の前記弧状割体が接合した際に、他方の前記弧状割体の内周面に向けて開口している略C環形状のワイヤ載置部に前記操作ワイヤを載置する第2の工程と、
前記操作ワイヤが載置され、他方の前記弧状割体に配置され、一方の前記弧状割体と他方の前記弧状割体が接合した際に、一方の前記弧状割体の内周面に向けて開口している略C環形状のワイヤ載置部に前記操作ワイヤを載置する第3の工程と、
連結されている一方の前記弧状割体と、連結されている他方の前記弧状割体を接合する第4の工程と、
接合によって前記ワイヤ載置部を前記操作ワイヤが前記節輪の軸方向に沿って自在に進退可能な略円環形状のワイヤ挿通部とする第5の工程と、
接合によって前記節輪の軸方向に連結された前記節輪を形成する第6の工程と
を具備することを特徴とする内視鏡の湾曲部の製造方法。
図1は、第1の実施形態における内視鏡の概略構成図である。 図2は、可撓管部の形状の一例を示す図である。 図3は、可撓管部の横断面を示す横断面図である。 図4は、湾曲部の節輪の並設状態を示す図である。 図5Aは、第1の実施形態における節輪の構成を示す斜視図である。 図5Bは、図5Aに示す節輪をワイヤ受け部側(矢印5B方向)からみた側面図である。 図5Cは、図5Aに示す節輪を連結部側(矢印5C方向)からみた側面図である。 図5Dは、図5Aに示す節輪を節輪の軸方向側(矢印5D方向)からみた側面図である。 図6は、図1に示すA−A線における湾曲部の横断面を示す横断面図である。 図7は、先端硬性部の内部構成を示す概略構成図である。 図8Aは、節輪の連結方法を示す際の節輪の斜視図であり、節輪下側部が連結した状態を示す図である。 図8Bは、節輪の連結方法を示す際の節輪の斜視図であり、連結した節輪下側部におけるワイヤ受け部に操作ワイヤが載置された状態を示す図である。 図8Cは、節輪の連結方法を示す際の節輪の斜視図であり、節輪上側部が連結した状態を示す図である。 図8Dは、節輪の連結方法を示す際の節輪の斜視図であり、連結した節輪上側部と連結した節輪上側部が接合した際に、節輪を節輪の軸方向側からみた側面図である。 図9Aは、節輪の連結方法を示す際の節輪の斜視図であり、連結した節輪下側部に節輪上側部が接合した状態を示す図である。 図9Bは、図9Aに示す状態において、連結した節輪下側部にさらに節輪上側部が接合した状態を示す図である。 図10Aは、第2の実施形態における節輪上側部と節輪上側部を節輪の軸方向側からみた側面図である。 図10Bは、図10Aに示す節輪上側部と節輪上側部を接合させた状態を示す図である。 図10Aは、第2の実施形態における変形例を示し、変形例における節輪上側部と節輪上側部を節輪の軸方向側からみた側面図である。 図11Aは、第3の実施形態における4分割された節輪を節輪の軸方向側からみた側面図である。 図11Bは、図11Aに示す4分割された節輪を接合させた状態を示す図である。
符号の説明
1…内視鏡、10…挿入部、21…可撓管部、22…湾曲部、23…先端硬性部、35,35a,35b,35c,35d…節輪、36,36c,36d…節輪下側部、36a,46a…先端部、36b,46b…基端部、39…ワイヤ受け(ワイヤ挿通部)、42…操作ワイヤ、46,46c,46d…節輪上側部、51…合わせ面(接合面)、53…ワイヤ載置部、53a…開口部、80…連結部、80a…ピン、80b…開口部。

Claims (8)

  1. 略円筒形状を有する節輪を、前記節輪の軸方向に隣接する前記節輪同士にて連結することで構成され、前記節輪を挿通する操作ワイヤによって所望する方向に湾曲可能な内視鏡の湾曲部であって、
    前記節輪は、
    前記操作ワイヤが載置されるワイヤ載置部と、
    前記節輪の周方向に複数に分割されて形成され、少なくとも1つが前記ワイヤ載置部を有する複数の弧状割体と、
    を具備し、
    前記操作ワイヤが前記ワイヤ載置部に載置され、前記弧状割体同士が接合されて前記節輪が形成される形成時に、前記ワイヤ載置部を前記操作ワイヤが前記節輪の軸方向に沿って自在に進退可能なワイヤ挿通部としたことを特徴とする内視鏡の湾曲部。
  2. 前記弧状割体は、前記節輪の軸方向と前記ワイヤ載置部を通る面にて分割されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の湾曲部。
  3. 前記ワイヤ載置部は、略半環形状を有することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡の湾曲部。
  4. 前記節輪は、対向しあい、略半環形状を有する2つの前記弧状割体を有し、
    一方の前記弧状割体は、他方の前記弧状割体に向けて開口している前記ワイヤ載置部を有し、
    他方の前記弧状割体は、一方の前記弧状割体に向けて開口している前記ワイヤ載置部を有し、
    一方の前記弧状割体と他方の前記弧状割体が接合した際に、前記ワイヤ載置部同士は、当接し、略円環形状の前記ワイヤ挿通部となることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡の湾曲部。
  5. 前記節輪は、略1/4環形状を有し、前記節輪の周方向に隣接している4つの前記弧状割体を有し、
    前記弧状割体は、前記節輪の周方向に隣接する前記弧状割体に向かって開口している前記ワイヤ載置部を有し、
    前記節輪の周方向に隣接する前記弧状割体同士が接合した際に、前記ワイヤ載置部同士は、当接し、略円環形状の前記ワイヤ挿通部となることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡の湾曲部。
  6. 前記節輪は、対向しあい、略半環形状の2つの前記弧状割体を有し、
    一方の前記弧状割体は、一方の前記弧状割体と他方の前記弧状割体が接合した際に、他方の前記弧状割体の内周面に向かって開口している略C環形状の前記ワイヤ載置部を有し、
    一方の前記弧状割体と他方の前記弧状割体が接合した際に、前記ワイヤ載置部は、他方の前記弧状割体の内周面との間で略円環形状の前記ワイヤ挿通部となることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡の湾曲部。
  7. 前記節輪は、対向しあい、略半環形状を有する2つの前記弧状割体を有し、
    一方の前記弧状割体は、一方の前記弧状割体と他方の前記弧状割体が接合した際に、他方の前記弧状割体の内周面に向けて開口している略C環形状の前記ワイヤ載置部を有し、
    他方の前記弧状割体は、一方の前記弧状割体と他方の前記弧状割体が接合した際に、一方の前記弧状割体の内周面に向けて開口している略C環形状の前記ワイヤ載置部を有し、
    一方の前記弧状割体と他方の前記弧状割体が接合した際に、前記ワイヤ載置部は、他方の前記弧状割体の内周面との間で略円環形状の前記ワイヤ挿通部となることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡の湾曲部。
  8. 略円筒形状を有する節輪を、前記節輪の軸方向に隣接する前記節輪同士にて連結することで構成され、前記節輪を挿通する操作ワイヤによって所望する方向に湾曲可能な内視鏡の湾曲部の製造方法であって、
    前記節輪の周方向に複数に分割されて形成され、前記操作ワイヤが載置される略半環形状のワイヤ載置部をそれぞれが有する略半環形状の弧状割体を、前記節輪の軸方向に隣接する一方の前記弧状割体同士にて連結する第1の工程と、
    連結された一方の前記弧状割体において、前記ワイヤ載置部に前記操作ワイヤを載置する第2の工程と、
    前記節輪の軸方向に隣接される他方の前記弧状割体同士を連結させる第3の工程と、
    前記第1の工程と前記第2の工程における一方の前記弧状割体に配置される前記ワイヤ載置部と、前記第3の工程における他方の前記弧状割体に配置される前記ワイヤ載置部を当接させ、前記第1の工程と前記第2の工程における一方の前記弧状割体と前記第3の工程における他方の前記弧状割体を接合する第4の工程と、
    を具備することを特徴とする内視鏡の湾曲部の製造方法。
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