JP2009141883A - 通信装置および通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力線通信を使ったストリーミング配信サービスの品質を向上させることが可能な通信装置および通信システムを得ること。
【解決手段】本発明にかかる通信装置は、電力線通信システムを構成する通信装置であって、システムを構成する全ての通信装置間の通信品質を取得する検出部14と、検出部14で得られた通信品質に基づいて、通信種別に応じた通信品質を満たす通信経路を選択しておく経路選択部20と、を備え、通信種別に応じて通信経路を切り替えてデータを配信する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電力線通信で使用される通信装置および通信システムに関するものである。
近年、電力配線を通信回線として使用する電力線通信(PLC(Power Line Communication))によるサービスが提供されている。一方で、電力線自体は通信用に作成されたものではないため、通信距離やノイズ源の接続状況により信号が減衰し易い。特に、宅内で利用される電力線通信では、異相間で通信が行われる場合に通信品質が低下し易く、ストリーミング画像を各部屋まで行き届かせることが難しい(たとえば、下記非特許文献1)。
また、商用サービスとしてストリーミング配信サービスを行う場合は、マルチキャスト通信で同時に各部屋へ配信する可能性があるが、電力線通信では、コンセントの違いや相の違いで配信先までの伝送路条件が大きく異なるという性質があるため、ストリーミング配信でマルチキャスト通信を行うこと自体が難しい。
電力線通信でのマルチキャスト通信に関しては、最も受信状態の悪い受信側装置に適応した送信方法でマルチキャスト通信を実現する技術や、ユニキャストに展開してマルチキャストと等価な通信を実現する技術、が開示されている(たとえば、下記特許文献1)。
特開2007−134976号公報 "宅内配線(単相三線式)と電化製品がPLC通信へ及ぼす影響について"インターネット<URL:http://panasonic.co.jp/pcc/products/plc/support/eikyou.html>,11月13日検索
しかしながら、上記最も通信状態の悪い装置に合わせる方法や、ユニキャスト通信に展開する方法を採用した場合には、必要となる通信速度や許容遅延時間を満たすことができない可能性がある、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電力線通信を使ったストリーミング配信サービスの品質を向上させることが可能な通信装置および通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる通信装置は、システムを構成する全ての通信装置間の通信品質を取得する通信品質取得手段と、通信品質取得手段で得られた通信品質に基づいて、通信種別に応じた通信品質を満たす通信経路を選択しておく経路選択手段と、通信種別に応じて通信経路を切り替えてデータを配信する送信手段と、を特徴とする。
この発明によれば、配電線の状況によって大きく通信速度が異なるような電力線通信システムであっても、通信種別に応じたストリーミング配信サービスを提供することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる通信装置および通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。ここでは、電力線通信を行う通信装置がストリーミング配信を行う場合を想定する。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる通信装置を用いた電力線通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。この電力線通信システムは、通信装置1a,1b,1c,1d,1eと、分電盤2と、コンセント4a,4b,4c,4d,4e,4fと、上位装置5とを備え、各通信装置間は配電線3a,3b,3c,3d,3eにより接続され、通信装置1aと上記装置5の間は通信経路6により接続されている。
通信装置1a〜1eは、PLCモデム等であって、設定により親機または子機とすることができる。分電盤2は、各通信装置が通信媒体として用いる配電線上に設置されている。コンセント4a〜4fは、配電線上に配置され、分電盤と通信装置を接続する。上位装置5は、たとえば、インターネット等のネットワーク(図示せず)に接続されており、通信経路6を介して通信装置1aと通信をしている。なお、通信経路6を経由して行われる通信はシリアル通信であってもイーサネット(登録商標)による通信であっても構わないこととする。
図2は、実施の形態1の通信装置の構成例を示す図である。図2の通信装置100Aは、受信部10と、送信部11と、上位通信部12と、通知部13と、検出部14と、再送算出部15と、干渉判定部16と、閾値記憶部17および動作指示部18を備える設定部19と、経路選択部20と、報知部21と、経路保持部22と、圧縮/伸張部23と、変換部24を備えている。
受信部10は、配電線3a〜3eといった電力線に接続され、他の装置からデータを受信する。送信部11は、同様に接続され、他の装置に対してデータを送信する。上位通信部12は、通信経路6に接続され、上位装置5と通信を行う。
通知部13は、ストリーミングデータとともに通知される通信種別や、送信元装置と送信先装置の組合せに関する情報を取得し、送信部11に通知する。検出部14は、通信品質として他の通信装置との間の通信速度(または遅延時間)を検出する。再送算出部15は、受信部10からの情報にしたがい、再送量に応じて必要となる通信速度(または許容遅延時間)を算出する。干渉判定部16は、通信装置間で同時に通信を行った場合に発生する干渉の影響度を判定する。たとえば、同時に通信を行っても互いに干渉が発生しない通信装置の組合せ、または、干渉の影響度が少ない通信装置の組合せ、を判定する。
閾値記憶部17は、通信種別ごとに必要となる通信速度(または許容遅延時間)の閾値を格納する記憶部である。動作指示部18は、どの経路を選択しても閾値記憶部17に設定された閾値を満たさないと判断された場合の動作内容を経路選択部20に指示する。設定部19は、通知部13から通知される通信種別や送信元と送信先の組合せごとに、上位通信部12または受信部10からの指示にしたがって、閾値記憶部17および動作指示部18に対して設定値を動的に設定する。
経路選択部20は、通知部13,検出部14,再送算出部15,干渉判定部16,閾値記憶部17,動作指示部18からの情報にしたがって、通信種別や送信元と送信先の組合せごとに、最適な通信経路や動作を選択する。報知部21は、経路選択部20からの情報を経路保持部22に格納し、さらにそれらの情報を送信部11および上位通信部12を介して他の通信装置および上位装置5へ報知する。経路保持部22は、自装置の報知部21から通知される情報と、受信部10経由で他の通信装置から通知される情報と、上位通信部12経由で上位装置5から通知される情報を、通知部13から通知される通信種別および送信元と送信先の組合せごとに保持し、送信時に送信部11に伝える。
圧縮/伸張部23は、経路保持部22で保持されている情報にしたがい、送信時には送信データの圧縮処理を、受信時には受信データの伸張処理を実施する。変換部24は、経路保持部22で保持されている情報にしたがい、マルチキャスト通信を、一部の通信装置に対するマルチキャスト通信と残りの通信装置に対するユニキャスト通信に展開するための変換部である。
このように構成された図2の通信装置100Aは、図1の電力線通信システムにおいて通信装置1a〜1eとして動作する。
つぎに、図1のように構成された電力線通信システムの動作について説明する。ここでは、上位装置5が、光ファイバ(図示せず)を経由して、宅外のサービスプロバイダ(図示せず)からの映像配信サービスを宅内の各部屋へストリーミング配信する場合を例に説明する。図1では、通信装置1aがストリーミング配信のためのマルチキャスト通信の送信元となり、通信装置1b,1c,1d,1eがマルチキャスト通信の送信先となる。また、このサービスでは、一例として、安定的に8(Mb/s)の通信速度を必要とする。
また、ここでは、分電盤2において配電線3a,3cおよび3dが同相であり、3bおよび3eが異相の接続であり、さらに、コンセント4bに、ノイズ源となるような電化製品が接続されている状況を想定する。
まず、上記の状況下において、通信装置が予め経路選択をしておく動作について説明する。通信装置1aの検出部14は、送信部11に対して、通信装置1bとの通信速度を測定するための測定データの送出指示を行う。送信部11は、測定データを通信装置1bに送信し、この送信処理を測定に必要な時間だけ継続する。通信装置1bでは、受信部10を介して測定データを受信した検出部14が、通信装置1aから通信装置1bへの方向の通信速度を検出する。そして、通信装置1bの送信部11が、検出部14が検出した通信速度を通信装置1aに返送する。これにより、通信装置1aの検出部14は、通信装置1aから1bへの方向の通信速度を把握することができる。また、通信装置1bが通信装置1aに対して同様の処理を行うことにより、通信装置1aの検出手段14では、通信装置1bから1aへの方向の通信速度(上記と逆方向の通信速度)を検出できる。また、すべての通信装置が同様の処理を行うことによって、自装置と他の通信装置との間の通信速度(双方向)についても把握することができる。さらに、それぞれの通信装置が、自身で把握している通信速度情報を他の通信装置との間で交換することにより、自装置を含まない通信装置間の通信速度についても把握することができる。
ここでは、通信装置1aの検出部14が、自装置→通信装置1c間の通信速度および自装置→通信装置1d間の通信速度が安定して30(Mb/s)を確保できることを把握し、自装置→通信装置1e間は異相であるため通信速度が20(Mb/s)程度であることを把握し、さらに、自装置→通信装置1b間はノイズ源となる電化製品が接続されているため通信速度が5(Mb/s)程度しか確保できないことを把握していることとする。
このような通信速度が得られた場合、従来であれば、通信装置1aでは、安定的に8(Mb/s)の通信が必要とされるストリーミング配信サービスを実現しようとしても、自装置→通信装置1b間については上記サービスの実現が不可能であった。しかし、上記のような通信速度が得られた場合であっても、たとえば、通信装置1eと1bの間は同相なので、その間にノイズ源があっても、自装置→通信装置1b間より速い通信速度の実現が期待できる。
たとえば、通信装置1e→1b間で20(Mb/s)の通信速度を実現できる場合、経路選択部20では、検出部14からの通知内容および上記把握内容を元に通信経路を選択する。詳細には、経路選択部20では、設定部19から、上記閾値およびその閾値を満たす経路が検出されない場合の動作内容、を受け取り、さらに検出部14からの通知を踏まえ、通信装置の組ごとに通信種別に対応する経路と動作を決定する。
ここでは、閾値記憶部17には、たとえば、8(Mb/s)の閾値が登録されているので、通信装置1aの経路選択部20は、自装置→通信装置1c間,自装置→通信装置1d間,自装置→通信装置1e間については20(Mb/s)のマルチキャスト通信を行うことを決定し、一方で、通信装置1a→1b間については、閾値を満たす通信速度を確保できないので、マルチキャスト通信ではなく、通信装置1eを経由したユニキャスト通信を行うことを決定する。
なお、たとえば、通信装置1a→1bが5(Mb/s)であっても、4(Mb/s)が確保できればよい通信種別であれば、通信装置1eを経由せずに直接通信装置1aから1bへの通信を実行することとしてもよい。また、通信装置1d→1bの方が通信装置1e→1bよりも通信速度が速い場合には、通信装置1eではなく1dを経由した通信を行うこととしてもよい。
また、たとえば、24(Mb/s)を要求する通信種別である場合には、通信装置1a→1b(5(Mb/s))に加え通信装置1a→1e(20(Mb/s))もストリーミング配信サービスが不可能である。この場合、通信装置1aの経路選択部20は、動作指示部18の指示内容にしたがって、サービスを停止したり、圧縮/伸張手段23によって符号化率や符号化方式を変更することにより24(Mb/s)のストリーミングデータを18(Mb/s)や8(Mb/s)程度に変換してサービスを継続したり、次善通信速度となる代替通信経路を使用すること等、を選択するも可能である。なお、同じ通信装置間でも送信元と送信先が逆の場合、同じ通信速度となるとは限らないため、各通信装置は、必ず送信元と送信先の組合せで経路を管理する。
つぎに、上記の処理で選択された経路を使って電力線通信を実行する動作について説明する。まず、通信装置1aの経路選択部20では、上記の処理で選択した通信経路の情報を報知部21に通知する。報知部21では、上記通信経路情報を、通知部13の内容とともに、自装置内の経路保持部22に通知する。また、上記通信経路情報を、自装置の送信部11を介して他の通信装置内の経路保持部22に伝える。通信装置1aの経路保持部22では、自装置の報知部21から通知される情報と、受信部10経由で他の通信装置から通知される情報と、上位通信部12経由で上位装置5から通知される情報を、通知部13から通知される通信種別および送信元と送信先の組合せごとに保持している。
したがって、通信装置1aの送信部11が電力線通信によりストリーミング配信を実行する場合は、まず、通知部13が、配信対象のストリーミングデータに対応する通信種別を抽出し、その通信種別を経路保持部22および送信部11に通知する。経路保持部22では、通知された内容に対応する通信経路情報および動作内容を抽出し、それらの抽出結果を送信部11、圧縮/伸張部23および変換部24に通知する。
通信装置1aの変換部24は、たとえば、通信装置1aからの8(Mb/s)のマルチキャスト通信であれば、上記経路保持部22からの通知にしたがい、自装置→通信装置1c間,自装置→通信装置1d間,自装置→通信装置1e間をマルチキャスト通信とし、残りの通信(通信装置1e→1b間)をユニキャスト通信とする変換を行い、その結果を送信部11に通知する。送信部11は、各部から通知された内容に基づきストリーミングデータを送信する。
これにより、全体として、通信装置1aから1b,1c,1d,1eへの8(Mb/s)のマルチキャスト通信が実現可能となる。なお、上記の処理とは異なる対応として、たとえば、通信装置1aから通信装置1bへのユニキャスト通信を行わない、または、通信装置1bへは8(Mb/s)から4(Mb/s)へ圧縮した形で通信装置1aから直接ユニキャスト通信を実行する、といった処理も可能である。
また、再送処理が必要な通信種別においてエラーが生じた場合には、再送算出部15が、再送量に応じて必要な通信速度を算出し、経路保持部22が、その算出結果に基づき自身内を検索し、必要な通信速度を満たす経路を選択して送信部11に通知する。これにより、最適な経路で再送を行うことができる。
また、たとえば、通信装置1b→1e間の通信と通信装置1c→1d間の通信を同時に実行しても干渉が殆どない場合や、通信速度を選べば干渉の影響を抑えられることが干渉判定部16により予め把握できている場合には、経路選択部20は、通信装置1b→1e間の通信と通信装置1c→1d間の通信を同時に実行するような通信経路を選択することも可能である。
なお、上記本実施の形態では、通信速度についてのみ説明したが、通信装置間の遅延時間を監視する場合も同様であり、通信種別によって遅延時間の制限がある場合には、許容遅延時間を通信速度同様に閾値記憶部17に設定しておき、経路選択部20がその閾値を経路選択処理に用いることも可能である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、予め通信装置間の通信速度を検出し、必要な通信速度を満たす最適な経路を予め選択しておくこととした。これにより、配電線の状況によって大きく通信速度が異なるような電力線通信システムであっても、通信種別に応じたストリーミング配信サービスを提供することができる。また、最適な経路を選択しておくことで、効率よくサービス可能範囲を拡大することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、直接通信では所望する通信速度を確保できない場合でも、他の装置を経由することで、必要な通信速度を確保することができる。
また、本実施の形態によれば、通信経路情報を通信装置間で共有することとしたので、通信毎に通信経路を選択する必要がなく、経路保持部の内容だけで通信経路を特定することができる。
実施の形態2.
上記の実施の形態1では、通信装置間の通信速度を検出し、その通信速度に基づいて通信種別に応じたストリーミング配信サービスを提供する場合について説明した。本実施の形態では、実施の形態1の処理に加えて、上記通信速度を検出する場合と同様の送受信処理で、各通信装置が中継機能を有するか否かを把握し、中継機能の有無を通信経路の選択時に考慮する場合について説明する。
図3は、実施の形態2の通信装置の構成例を示す図であり、詳細には、中継機能を有する通信装置1fを示している。なお、図3の通信装置1fは、図2の通信装置100Aの機能および構成を全て備えているが、ここでは、共通部分について一部省略している。
図3の通信装置1fは、前述した通信装置100Aの構成に加えて、識別子記憶部30と中継用メモリ31をさらに備えている。識別子記憶部30は、自装置が中継機能を有する機器であるか否かを示す識別子を保持している。中継用メモリ31は、中継を行う前の通信データを一時的に保持するために必要となる容量を持つ一時記憶手段である。なお、従来の電力線通信においては、周波数帯域や時間区間を分けて中継する中継手段が用意されていることが一般的であり、中継手段を経由する毎に遅延時間が増加されていたが、本実施の形態の中継機能では、同一周波数かつ同一時間区間内での中継を想定している。
また、実施の形態2の電力線通信システムは、図1の電力線通信システムと比べると、コンセント4fに通信装置1fが接続されている点のみが異なっている。なお、ここでは、分電盤2の近傍にコンセント4fが存在し、コンセント4fにはノイズ源となるような電化製品が接続されていないこととする。
ここで、本実施の形態の電力線通信システムにおけるストリーミングデータの中継動作について説明する。
通信装置1aは、検出部14で各通信装置間の通信速度を把握するとともに、通信速度検出と同様の送受信処理で上記識別子の情報を収集する。詳細には、識別子を持つ通信装置が、通信速度を返送する際に、送信部11が識別子保持部30から識別子を読み出し、その識別子を、通信速度の情報とともに返送する。そして、通信装置1aでは、受信した識別子を経路選択部20へ通知する。
これにより、通信装置1aは、実施の形態1と同様に通信装置1b,1c,1d,1eとの間のそれぞれの通信速度を把握することができ、さらに、通信装置1fとの間の通信速度、および通信装置1fが中継可能な通信装置であり通信装置1f以外は中継ができない通信装置であること、を把握することができる。なお、本実施の形態では、通信装置1aが、通信装置1a→1f間が20(Mb/s)を確保できること、および通信装置1f→1b間が20(Mb/s)を確保できること、を把握していることとする。
このような状況で、通信装置1aでは、経路選択部20が、前述した実施の形態1と同様の通信装置1a→1e→1bではなく、上記中継機能を利用して、通信装置1a→1f→1bの経路を選択する。
また、通信装置1aの経路選択部20は、上記の選択結果を経路保持部22Bに通知し、経路保持部22が、通知された情報を記憶する。以降、通信装置1aでは、実施の形態1と同様の処理で、自装置→通信装置1c間,自装置→通信装置1d間,自装置→通信装置1e間については20(Mb/s)のマルチキャスト通信を行い、一方で、通信装置1a→1b間については通信装置1fを経由したユニキャスト通信を行う。このとき、通信装置1fでは、受信部10が受信データを中継用メモリ31に記憶し、送信部11が中継用メモリ31に保持されたデータを読み出し通信装置1bへ送信することにより、上記中継機能を実現する。
以上のとおり、本実施の形態においては、システム内の通信装置が中継機能を有するか否かを把握し、中継機能の有無を通信経路選択処理に利用することとした。これにより、実施の形態1と比較して、より確実にストリーミング配信サービスを提供することが可能となる。なお、本実施の形態の構成は、干渉判定部16の処理に基づき、経路選択部20が異なる通信装置の組合せで同時に通信を実行するような通信経路を選択可能な場合に、より効果的である。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、電力線通信によりストリーミング配信サービスを提供する場合について説明した。本実施の形態では、どの経路を選択しても電力線通信でのサービス提供が不可能な場合であっても、他の通信方式でそのサービスを提供可能な通信システムについて説明する。
図4は、本発明にかかる通信システムの実施の形態3の構成例を示す図である。なお、コンセント4aから先の構成については、図1または実施の形態2の構成と同等であるのでその記載を省略する。図4の通信システムは、実施の形態1または2の構成に加えて、さらに、電力線通信以外の通信方式を採用する通信装置の一例である無線通信装置40と、ネットワーク装置41と、リモコン装置42とを備えている。
無線通信装置40は、たとえば、上位装置5とイーサネット(登録商標)で実現される通信経路7bを介して接続され、たとえば、通信手段として無線LANを採用する装置である。ただし、無線通信装置40も、前述した通信装置1a〜1fと同様の経路選択機能を備えていることとする。ネットワーク装置41は、上位装置5とたとえばイーサネット(登録商標)で実現される通信経路7aを経由して接続され、表示装置を備えている。リモコン装置42は、ネットワーク装置41を使用者が操作するための装置である。
図4のような構成の通信システムでは、通信装置1aの経路選択部20による選択結果が、上位通信部12を介して上位装置5に通知される。上位装置5では、たとえば、ストリーミング配信サービスが提供できない通信装置が検出された旨の情報が通知された場合に、電力線通信とは異なる通信方式を採用する無線通信装置40を用いて同等のサービス提供が可能かどうかを試みる。これにより、異なる通信方式によるストリーミング配信サービスの提供が可能となり、サービス可能範囲を拡大することができる。
なお、上記では、異なる通信方式として無線LANを採用しているが、無線LANだけではなく、有線LAN等であってもよい。また、通信方式を複数の方式から選択可能な構成としてもよい。
また、図4のような構成の通信システムでは、通知部13および報知部21が通知する内容を、通信経路7aを経由して、たとえば、ネットワークTVのようなネットワーク装置41のディスプレイに、通信装置の組合せごとの各通信種別に対応する経路および動作内容を表示することができる。また、システムの利用者は、その内容を目視にて確認し、ネットワーク装置41の操作部やリモコン装置42等を用いて、所望する通信装置の閾値記憶部17や動作指示部18の設定を変更することができる。その場合、変更指示は、通信経路7a→上位装置5→通信経路6a→通信装置1aの上位通信部12→設定部19の閾値記憶部17および動作指示部18、という経路で伝達する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、電力線通信ではストリーミング配信サービスの提供が難しい場合であっても、異なる通信方式を提供する通信装置を接続することで、同等のサービスを実現することができる。
また、本実施の形態では、通信種別毎にどのような内容でどのような経路でサービスを提供できるかを利用者が認識することができる。さらに、サービスの内容が難しい箇所については、利用者がサービスを停止する操作や、符号化方式を変更してサービスを継続するような設定、が可能となる。なお、閾値記憶部17および動作指示部18の設定変更については、利用者の操作ではなく、上位装置5内のプログラム等によって自動で行うとしてもよい。
また、これまでの説明に用いてきた「通信種別」を「QoSのクラス」と言い換えれば、各通信装置にQoSクラスごとに必要となる通信速度や遅延時間を閾値として設定することができる。
実施の形態4.
図5は、本発明にかかる通信システムの実施の形態4の構成例を示す図である。上位装置5より先の構成については、図4と同一のためその記載を省略する。また、図1と同じ符号を付したものは同じ要素である。また、本実施の形態では、配電線3a〜3eおよび3gが提供する電圧を、たとえば200Vとし、かつ全て同相とする。
図5の通信システムは、図1の電力線通信システムの構成要素に加えて、通信装置1gと、無線通信装置40b,40c,40d,40eとをさらに備えている。通信装置1gは、分電盤2の近傍のコンセント4gに接続された中継専用の装置である。無線通信装置40b,40c,40d,40eは、それぞれ、電力線通信を提供する通信装置1b,1c,1d,1eにイーサネット(登録商標)等で実現される通信経路6b,6c,6d,6eで接続され、たとえば、通信手段として無線LANを採用する装置である。
ここで、たとえば、配電線3a〜3eが宅内の個々の部屋に配線される配電線で、コンセント4a〜4eがエアコン専用のコンセントとして用意されている場合を想定する。この場合、通信装置1a〜1e、1gは、すべて同相の通信となり、また、ノイズ源はエアコンのみであって、その影響をブロッキングフィルタやインピーダンスアッパーで抑えることが比較的容易であるため、安定して高い通信速度が確保できる。また、本実施の形態では、信号の減衰の影響や他のコンセントに接続された電化製品からの影響を受けやすい分電盤付近のコンセントで中継を行う構成としたので、たとえば、通信装置1aと1bの間等のように離れている通信装置同士で直接通信を行うよりも、安定した高速な電力線通信を実現することができる。
このような構成の場合、通信装置1aは、通信装置1b〜1e,1gに対して電力線通信によるストリーミング配信を行い、各部屋内では、通信装置1b〜1eがそれぞれ無線LANによる配信を行う。これにより、さらに効率よくサービス可能範囲を拡大することができる。
なお、本実施の形態では、部屋内の通信方式として無線LANを採用しているが、無線LANだけではなく、有線LAN等であってもよいし、複数の通信方式が混在していてもよい。
以上のように、本発明にかかる通信装置および通信システムは、電力線通信を行う電化製品等に有用であり、特に、配送元から各配送先までの間で伝送路条件が大きく異なる可能性がある電力線通信により、ストリーミング配信サービスを実現する場合に適している。
本発明にかかる電力線通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。 実施の形態1の通信装置の構成例を示す図である。 実施の形態2の通信装置の構成例を示す図である。 本発明にかかる通信システムの実施の形態3の構成例を示す図である。 本発明にかかる通信システムの実施の形態4の構成例を示す図である。
符号の説明
1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,100A 通信装置
2 分電盤
3a,3b,3c,3d,3e,3g 配電線
4a,4b,4c,4d,4e,4f コンセント
5 上位装置
6,6a,6b,6c,6d,6e,7a,7b 通信経路
10 受信部
11 送信部
12 上位通信部
13 通知部
14 検出部
15 再送算出部
16 干渉判定部
17 閾値記憶部
18 動作指示部
19 設定部
20 経路選択部
21 報知部
22 経路保持部
23 圧縮/伸張部
24 変換部
30 識別子記憶部
31 中継用メモリ
40,40b,40c,40d,40e 無線通信装置
41 ネットワーク装置
42 リモコン

Claims (15)

  1. 電力線通信システムにおいて、データを配信する通信装置であって、
    前記システムを構成する全ての通信装置間の通信品質を取得する通信品質取得手段と、
    前記通信品質取得手段で得られた通信品質に基づいて、通信種別に応じた通信品質を満たす通信経路を選択しておく経路選択手段と、
    通信種別に応じて通信経路を切り替えてデータを配信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記通信品質を通信速度とすることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通信品質を遅延時間とすることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 通信種別に応じた通信品質の閾値を記憶する閾値記憶手段、
    をさらに備え、
    前記経路選択手段は、前記閾値に基づいて通信経路を選択することを特徴とする請求項1、2または3に記載の通信装置。
  5. 通信品質を満たす通信経路が選択できない場合の動作を指示する指示手段、
    をさらに備え、
    前記経路選択手段は、通信品質を満たす通信経路が選択できない場合、前記指示手段から指示にしたがった動作を、通信経路として選択することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の通信装置。
  6. 他の通信装置から得られる通信経路に関する情報および前記経路選択手段で通信種別に応じて選択された通信経路に関する情報を保持する経路保持手段、
    をさらに備え、
    前記送信手段は、前記経路保持手段に保持された情報に基づいて、通信種別に応じた通信経路でデータを配信することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の通信装置。
  7. 前記経路保持手段に保持されている情報に基づいて、各通信装置に対するデータ配信を、複数の通信装置に対するマルチキャスト通信と残りの通信装置に対するユニキャスト通信に変換する変換手段、
    をさらに備え、
    前記送信手段は、さらに前記変換手段から得られる情報に基づき通信種別に応じた通信経路でデータを配信することを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記経路保持手段に保持されている情報に基づいて通信データ量を圧縮する圧縮手段、
    をさらに備え、
    前記送信手段は、前記圧縮手段から得られる圧縮データを通信種別に応じた通信経路で配信することを特徴とする請求項6または7に記載の通信装置。
  9. 再送を行う場合に、再送量に応じて必要となる通信品質を算出する再送算出手段、
    をさらに備え、
    前記送信手段は、前記再送算出手段で算出された通信品質に対応する、前記経路保持手段に保持されている通信経路で、再送データを配信することを特徴とする請求項6、7または8に記載の通信装置。
  10. 任意の通信装置間で同時に通信を行った場合の干渉の影響を判定する干渉判定手段、
    をさらに備え、
    前記経路選択手段は、さらに、前記干渉判定手段による判定結果を加味して通信経路選択処理を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の通信装置。
  11. 配信データの中継機能の有無を識別するための識別子情報を持つことを可能とし、
    前記識別子情報を持っている場合に、他の通信装置に対して前記識別子情報を通知することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の通信装置。
  12. 前記経路選択手段は、さらに、前記識別子情報を加味して通信経路選択処理を行うことを特徴とする請求項11に記載の通信装置。
  13. 請求項1〜8のいずれか一つに記載の通信装置と同等の機能を有する第1の通信装置を複数備え、
    さらに、
    電力線通信以外の通信方式を採用する第2の通信装置と、
    前記第1の通信装置の一つから、電力線通信によるデータ配信ができない配信不可通信装置が検出された旨の情報が通知された場合に、前記第2の通信装置を介して、前記配信不可通信装置に対してデータ配信を試行する上位装置と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  14. さらに、
    前記上位装置を介して、前記第1の通信装置で保持する通信種別に応じた通信経路および動作を表示可能な第3の通信装置、
    を備え、
    前記第3の通信装置は、さらに、前記上位装置を介して前記第1の通信装置に対して、データ配信に必要な通信品質および当該通信品質を満たす通信経路が選択できない場合の動作、を設定可能とすることを特徴とする請求項13に記載の通信システム。
  15. さらに、
    前記第1の通信装置と接続し、電力線通信以外の通信方式を採用する補助通信装置、
    を備え、
    前記補助通信装置が、前記第1の通信装置から受信したデータを電力線通信以外の通信方式により配信することを特徴とする請求項13または14に記載の通信システム。
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