以下に添付図面を参照して、この発明にかかるポイント管理装置、ポイント管理方法およびポイント管理プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(ポイント管理システムのシステム構成)
まず、この発明の実施の形態にかかるポイント管理システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかるポイント管理システムのシステム構成を示す説明図である。
図1において、ポイント管理システムは、ポイント管理装置110と利用者の情報処理装置120と店舗の情報処理装置130とを含んで構成されている。ポイント管理装置110はポイントサービスを運営する企業などによって管理されるコンピュータ装置であり、汎用的なコンピュータ装置によって実現することができる。コンピュータ装置のハードウエア構成については説明を後述する(図2を参照)。ポイント管理装置110はインターネットなどのネットワークに接続されており、このネットワークに接続された外部装置との間で通信することが可能とされている。
利用者の情報処理装置120は通信機能を備えており、ネットワーク140を介してこのネットワーク140に接続されたポイント管理装置110との間で通信可能に設けられている。利用者の情報処理装置120は、たとえば利用者が所有する携帯型電話機によって実現することができる。利用者の情報処理装置120は可搬性を有するものに限らず、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現してもよい。
店舗の情報処理装置130は、ネットワーク140を介してポイント管理装置110との間で相互通信可能に設けられている。店舗の情報処理装置130は、ポイントサービスに加盟する店舗などに設置されたコンピュータ装置であり、たとえば汎用的なコンピュータ装置によって実現することができる。また、たとえば屋台のように出店期間が限定される店舗や個人商店などの小規模な店舗の情報処理装置130は、携帯型電話機によって実現することも可能である。
(コンピュータ装置のハードウエア構成)
図2は、コンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。図2に示したコンピュータ装置は、ポイント管理装置110や店舗の情報処理装置130を実現する。また、このコンピュータ装置は利用者の情報処理装置120を実現することも可能である。
図2において、コンピュータ装置は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、HD(ハードディスク)205と、FDD(フロッピー(登録商標)ディスクドライブ)206と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フロッピーディスク)207と、ディスプレイ208と、KB(キーボード)209と、マウス210と、スキャナ211と、ネットワークI/F(インタフェース)212と、プリンタ213と、を備えている。また、各構成部はバス214によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU201は、コンピュータ装置全体の制御を司る。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HDD204は、CPU201の制御にしたがってHD205に対するデータのリード/ライトを制御する。HD205は、HDD204の制御で書き込まれたデータを記憶する。
FDD206は、CPU201の制御にしたがってFD207に対するデータのリード/ライトを制御する。FD207は、FDD206の制御で書き込まれたデータを記憶する。着脱可能な記録媒体として、FD207の他、CD−ROM(CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)などであってもよい。ディスプレイ208はカーソル、アイコン、ツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータに関するウインドウ(ブラウザ)を表示し、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどによって実現することができる。
KB209は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。マウス210は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウインドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様の機能を備えるものであれば、マウス210に代えてあるいは加えてトラックボール、ジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ211は、画像を光学的に読み取る。ネットワークI/F212は、通信回線を通じてネットワーク140に接続され、ネットワーク140を介して外部装置に接続される。そして、ネットワークI/F212は、ネットワーク140と内部とのインタフェースを司り、コンピュータ装置からのデータの入出力を制御する。プリンタ213は、画像データや文書データを印刷し、レーザプリンタ、インクジェットプリンタなどによって実現することができる
(携帯型電話機のハードウエア構成)
図3は、携帯型電話機のハードウエア構成を示すブロック図である。図3において、携帯型電話機は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、ディスプレイ304と、KB305と、通信I/F306と、カメラ307と、マイク308と、スピーカ309と、を備えている。また、各構成部はバス310によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、携帯型電話機全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムやポイント交換アプリケーションなどのプログラムを記憶している。ポイント交換アプリケーションは、携帯型電話機の製造時などにあらかじめインストールされたものであってもよいし、利用者の操作によってダウンロードされたものであってもよい。
RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。ディスプレイ304は、設定中のモード(マナーモードやドライブモードなど)や電波の受信状態を示す各種のマーク、アイコンあるいはツールボックスなどを表示し、主にTFT液晶ディスプレイなどの液晶ディスプレイによって実現される。
KB305は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。通信I/F306は、通信回線を通じてネットワーク140に接続され、ネットワーク140と携帯型電話機の内部とのインタフェースを司る。通信I/F306はネットワーク140を介してポイント管理装置110との間におけるデータの入出力を制御する。
カメラ307はKB305の操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データはRAM303などに記憶される。マイク308は利用者の声をアナログ/デジタル変換した音声データを入力し、スピーカ309は通話相手側から送信された音声データをデジタル/アナログ変換した音声を出力する。
(ポイント管理装置110の機能的構成)
つぎに、この発明にかかるポイント管理装置110の機能的構成について説明する。図4は、この発明にかかるポイント管理装置110の機能的構成を示す説明図である。図4においてポイント管理装置110は、受信部401と、取得部402と、ポイント処理部403と、送信部404と、店舗DB410と、利用者DB420と、交換比率DB430と、を備えている。
受信部401は、利用者の情報処理装置120から利用者の識別情報を受信する。利用者の識別情報はポイント交換を要求する利用者を特定可能な情報であり、たとえば利用者の情報処理装置120が携帯型電話機である場合には携帯型電話機の電話番号を用いることができる。利用者の識別情報としては、利用者の情報処理装置120に設定された電子メールアドレスや、ポイント管理装置110が利用者の情報処理装置120ごとに発行したアカウントなどを電話番号に代えて用いてもよい。
この実施の形態においてポイント交換とは、利用者の保有する利用者保有ポイントをポイントの利用先となる店舗で利用可能なポイントに交換することとする。利用者保有ポイントは、利用者が所定のポイントサービスを利用した場合に発生し、具体的には、たとえばクレジットカードを用いて決済をおこなった場合や所定のポイントカードを用いて現金決済をおこなった場合などに発生する。利用者保有ポイントは、利用者元帳データファイル(図6を参照)において利用者の識別情報ごとに記憶されている。
また利用者保有ポイントは、ポイントの発行元となる企業が管理するDB(データベース)に記憶されていてもよい。この場合、ポイント管理装置110は必要に応じて所定のDBにアクセスすることによって、該当する利用者の識別情報に関連付けられた利用者保有ポイントに関する情報を取得することが可能となる。
また利用者保有ポイントは、ICカードなどに記憶されていてもよく、具体的には、たとえばクレジットカードやポイントカードなどにICチップが設けられている場合には、これらのカードを用いた決済時に決済に用いられた各カードのICチップに記憶されるようにしてもよい。
また受信部401は、利用者の情報処理装置120からポイントの利用先となる店舗の識別情報を受信する。店舗の識別情報は、利用者が享受したい商品あるいはサービスを提供する店舗を特定可能な情報であり、たとえばポイント管理装置110が店舗ごとに発行した管理番号などを用いることができる。
また受信部401は、利用者の情報処理装置120から店舗における利用ポイント数に関する情報を受信する。利用ポイント数は、利用者が商品あるいはサービスを享受するために要するポイント数をあらわし、店舗の店員などによってあらかじめ設定されている。利用ポイント数に関する情報は、利用ポイント数を特定可能な情報であり、利用ポイント数を直接あらわす数値情報を用いることができる。
また受信部401は、店舗における商品またはサービスに関する情報を受信する。店舗における商品に関する情報は、利用者などがポイント交換の対象として指定した商品を特定可能な情報であり、たとえば商品コードなどが用いられる。商品コードは、具体的には、たとえば商品の製造時に付与されるJANコードなどの製造バーコード(QRコードなどを含む)や店舗で商品に付与した識別コードを用いることができる。店舗におけるサービスに関する情報は、利用者などがポイント交換の対象として指定したサービスを特定可能な情報とする。
店舗における商品またはサービスに関する情報は、利用ポイント数に関する情報と関連付けられてショップ元帳データファイル(図7を参照)に記憶されている。ショップ元帳データファイルは、店舗DB410に格納されている。店舗DB410は、具体的には、たとえばROM202、RAM203、HD205、FD207などによってその機能を実現することができる。また店舗DB410は、ポイント管理装置110と一体に設けられているものに限らず、別体で設けられていてもよい。
受信部401は、店舗における商品またはサービスに関する情報を、店舗における利用ポイント数に関する情報ととともに受信する。あるいは受信部401は、利用ポイント数に関する情報に代えて店舗における商品またはサービスに関する情報を受信してもよい。
また受信部401は、店舗の情報処理装置130からの照会要求に関する情報を受信する。照会要求は、利用ポイント数に関する情報の照会を希望する店舗の情報処理装置130から送信される。照会要求は、1日ごと、1ヶ月ごとなどの一定期間ごとに送信されるものであってもよいし、店舗の情報処理装置130において所定の操作がおこなわれた任意のタイミングで送信されるものであってもよい。また、それらの結果送信は複数の送信方法を組み合わせたものであってもよい。受信部401は、具体的には、たとえばネットワークI/F212によってその機能を実現することができる。
さらには後者の場合、店舗の情報処理装置130で受信した照会結果から、過去成立した取引処理結果一覧などのデータを流用して該当処理の取り消し指示を本実施形態で説明したポイント管理方法を流用してリクエストすることも可能となる。同様に、既に成立した処理の取り消し方法として、利用者の過去の取引のリクエストログ情報が、利用者の処理装置120に保持してある場合にもその内部保持情報を流用して、本実施形態で説明したポイント管理方法をもちいた取消し処理を実現することができる。
また受信部401は、ショートメッセージサービス(SMS)を用いて各種の情報を受信する。SMSは、所定のフォーマットによって記述される電文中に挿入した所定数以下の文字(あるいは所定容量以下の情報)を送信先に伝達するサービスである。SMSでは送信先となる携帯型電話機の電話番号を宛先として指定してショートメッセージを送信する。
SMSは、ショートメッセージの送信元と送信先との回線が接続されている場合に、ショートメッセージの送信元から送信先に対して直接ショートメッセージを送信する。SMSはインターネットなどの公開されたネットワーク140を経由せず、ショートメッセージの送信元と送信先とが電話回線によって接続されている場合にショートメッセージの送受信をおこなう。これによりショートメッセージ(ショートメッセージに含まれる情報)を漏洩することなく、ショートメッセージをリアルタイムで送信することができる。
SMSでは、送信先となる携帯型電話機が通話中あるいは圏外にある場合などはショートメッセージを専用のサーバに保存し、保存したショートメッセージの送信を所定の期間定期的におこなう。なおSMSは、ショートメッセージを保存するサーバを設けるものに限らず、ショートメッセージの送信元から送信先に接続できない場合にはショートメッセージの送信をおこなわない方式であってもよい。
SMSは、たとえば通信事業会社(キャリア)ごとに異なる規格のもとにおこなわれるものであってもよく、すべてのキャリア間において統一された規格のもとにおこなわれるものであってもよい。またSMSに代えて、EMS(Enhanced Messaging Service)やMMS(Multimedia Messaging Service)を用いることも可能である。
取得部402は、受信部401によって受信された情報に基づいて利用者保有ポイント数に関する情報を取得する。利用者保有ポイント数に関する情報は利用者保有ポイント数を特定可能な情報であって、利用者元帳データファイル(図6を参照)において利用者の識別情報に関連付けられて記憶されている。取得部402は利用者元帳データファイルを用いて、受信部401によって受信された利用者の識別情報に関連付けられた利用者保有ポイント数に関する情報を取得する。
利用者元帳データファイルには、利用者保有ポイント数をあらわす数値情報が記憶されていてもよいし、ポイントの発行元となる企業が管理するDBあるいはポイントを記憶するICカードの識別番号などのように利用者保有ポイントの記憶場所をあらわす情報が記憶されていてもよい。取得部402は、利用者元帳データファイルに記憶されている情報が利用者保有ポイントの記憶場所をあらわす情報である場合、当該情報によってあらわされる記憶場所にアクセスして利用者保有ポイント数を取得する。
利用者元帳データファイルは、利用者DB420に格納されている。利用者DB420は、具体的には、たとえばROM202、RAM203、HD205、FD207などによってその機能を実現することができる。また利用者DB420は、ポイント管理装置110と一体に設けられているものに限らず、別体で設けられていてもよい。
また取得部402は、利用者保有ポイントの種類に関する情報を取得してもよい。利用者保有ポイントの種類に関する情報は、利用者保有ポイントの発行元を特定可能な情報であって、利用者の識別情報に関連付けられている。利用者保有ポイントの種類に関する情報としては、たとえば当該発行元の識別情報などを用いることができる。
利用者保有ポイントの種類に関する情報は、利用者元帳データファイルに記憶されている。取得部402は利用者元帳データファイルを用いて、受信部401によって受信された利用者の識別情報に関連付けられた利用者保有ポイントの種類に関する情報を取得する。
また取得部402は、店舗における利用ポイントの種類に関する情報を取得してもよい。店舗における利用ポイントの種類に関する情報は、店舗において有効なポイントの発行元を特定可能な情報であって、店舗において有効なポイントの発行元の識別情報などが用いられる。ポイントの発行元の識別情報はたとえばポイント管理装置110が店舗ごとに発行した管理番号などを用いることができる。
また取得部402は、受信部401によって受信された店舗における商品またはサービスに関する情報に基づいて、ショップ元帳データファイルを用いて利用ポイント数に関する情報を取得してもよい。取得部402は、具体的には、たとえばCPU201がRAM203をワークエリアとしてROM202に格納されたプログラムを実行し、利用者の情報処理装置120から送信された情報をネットワークI/F212を介して受信することによってその機能を実現することができる。
ポイント処理部403は、取得部402によって取得された利用者保有ポイント数に関する情報と受信部401によって受信された利用ポイント数に関する情報とに基づいて、利用者保有ポイント数から受信された利用ポイント数に基づいて当該利用者保有ポイント数を演算して更新する。
ここで演算とは、一般的には減算を示すが、それには限定するものではない。たとえば、懸賞の当たりが発生した場合には、利用ポイント数を懸賞ポイント数と見なせば、加算する場合も含まれる。また、一旦成立した取引を取り消す場合には、利用ポイント数で減算したり、あるいは負の利用ポイント数を加算するようにすればよい。さらには、ポイント取引の設定の仕方によっては、乗算、除算をする場合であってもよい。
またポイント処理部403は、取得部402によって取得された利用ポイント数に関する情報に基づいて、利用者保有ポイント数から利用ポイント数を演算(たとえば減算)するように当該利用者保有ポイント数を更新してもよい。いずれの場合も、ポイント処理部403は、具体的には、たとえば利用者元帳データファイルにおける利用者保有ポイント数を更新する。
またポイント処理部403は、利用者保有ポイント数の更新とともに、利用ポイント数に関する情報を店舗の識別情報に関連付けて所定の記憶領域に記憶する。ポイント処理部403は、具体的には、たとえば利用者DB420に格納された利用者元帳データファイルを所定の記憶領域として、利用ポイント数に関する情報を店舗の識別情報に関連付けて記憶する。
すなわちポイント処理部403は、利用者元帳データファイルにおいて該当する利用者の識別情報に関連付けられた利用者保有ポイント数を更新するとともに、利用ポイント数に関する情報を該当する店舗の識別情報に関連付けてショップ元帳データファイルに記憶することによってポイント交換処理をおこなう。
ポイント処理部403は、店舗の識別情報ごとに関連付けられた利用者保有ポイント数を合算して記憶してもよい。利用者保有ポイントの合算は、新たな利用者保有ポイントが関連付けられるごとにおこなってもよいし、1日ごと、1ヶ月ごと、締め日ごとなどのように店舗ごとに定められた所定時間間隔ごとにおこなってもよい。
またポイント処理部403は、取得部402によって取得された利用者保有ポイントの種類に関する情報と店舗における利用ポイントの種類に関する情報とに基づいて交換比率を決定し、決定された交換比率に基づく数値を利用ポイントに乗じたポイント数を利用者保有ポイント数から演算(たとえば減算)する。
交換比率は利用者保有ポイントを店舗で利用可能なポイントに交換する際の交換比率をあらわし、交換比率テーブル(図15を参照)にあらかじめ記憶された交換比率に関する情報に基づいて決定される。交換比率に関する情報は、交換比率をあらわす数値情報とされる。また交換比率に関する情報は交換比率の逆数をあらわす情報であってもよく、利用者保有ポイントを店舗における利用ポイントに交換する際の利用者保有ポイントと利用ポイントとの比率をあらわす情報であってもよい。
交換比率テーブルは、交換比率DB430にあらかじめ格納されている。交換比率DB430は、具体的には、たとえばROM202、RAM203、HD205、FD207などによってその機能を実現することができる。なお、交換比率DB430と利用者DB420と店舗DB410とは、同じ記憶装置によって実現されるものであってもよいし、それぞれまたはいずれか一つが異なる記憶装置によって実現されるものであってもよい。
なお、比率交換の決定は、通常はあらかじめ記憶された交換比率テーブルを用いるが、交換比率テーブルではなく、プログラムロジックを用いる、すなわち個別にプログラム内にハードコーディングにするようにしてもよい。
ポイント処理部403は、たとえば交換比率が0.95であり利用ポイント数が950である場合、利用者保有ポイント数に0.95を乗じた結果が950となるようなポイント数を利用者保有ポイント数から減じる。すなわち利用ポイント数が同一であっても交換比率によって利用者ポイント数から減じるポイント数が異なる。同一の利用者の識別情報に関連付けられた利用者ポイント数の発行元が複数存在する場合は、交換比率に基づいてもっとも好ましい発行元が発光した利用者ポイント数に対して演算(たとえば減算)処理をおこなうようにしてもよい。
またポイント処理部403は、たとえば交換比率に関する情報が「利用者保有ポイント:店舗における利用ポイント=7:5」という情報であれば、「5/7」利用ポイントに乗じたポイント数を利用者保有ポイント数から演算(たとえば減算)してもよい。ポイント処理部403は、具体的には、たとえばCPU201がRAM203をワークエリアとしてROM202に格納されたプログラムを実行することによってその機能を実現することができる。
送信部404は、利用者の情報処理装置120に対してポイント処理部403による処理結果を送信する。ポイント処理部403による処理結果は、店舗の識別情報、利用ポイント数に関する情報、有効期限に関する情報などを含んでいる。有効期限に関する情報は、たとえばポイントを利用できる期間(有効期間)をあらわす。
有効期限は、ショップ店員などによってあらかじめ任意に設定されるものであり、たとえば利用者の情報処理装置120が処理結果を受信してから所定時間経過後の時間が有効期限とされる。有効期限は、「処理結果を受信してから1ヶ月間」、「処理結果の受信当日限り」などのように処理結果の受信日時を基準として設定される。
また有効期限は、「12月31日まで」、「11月中」、「1回限り」などのように処理結果の受信日時とは無関係に設定されるものであってもよい。有効期限は、特に、利用者の情報処理装置120が携帯型電話機である場合は、携帯型電話機が処理結果を受信してから10分間などのように設定されるものであってもよい。
また送信部404は、ショートメッセージサービス(SMS)を用いてポイント処理部403による処理結果を送信する。送信部404は、たとえば利用者の情報処理装置120が携帯型電話機である場合に、この携帯型電話機の電話番号を宛先としてショートメッセージを送信する。ここでは、SMSに限定されるものではなく、改ざんや複製を防止可能(もしくは検知可能)なメッセージシステムであればよい。
ショートメッセージに挿入可能な情報量には制限があるため、SMSを用いて処理結果を送信する場合は優先度の高い情報から優先して含めることが好ましい。ショートメッセージに含める情報の優先順位はたとえばポイント管理装置110の運用者などによって任意に設定することが可能とされている。これにより伝達可能な情報量に制限がある場合にも利用ポイントの利用に際して有効な情報を送信することができる。
また、SMSの挿入可能な情報量に制限がある場合に、その制限を回避するため、複数のSMSに一連の情報を分割して送信してもよい。この場合、ひと纏まりとなるSMS各々に対して取引識別番号などのリンク情報を記載することが望ましい。リンク情報は、SMSの有効期間内にユニークとなることを説明できるような識別情報が望ましい。これによって、情報量が多くなる取引に際してもSMSを適用することができる。
また送信部404は、ポイント処理部403による処理結果を店舗の情報処理装置130に対して送信してもよい。この場合、送信部404は受信部401によって受信された店舗の識別情報に関連付けられた店舗の情報処理装置130に対して処理結果を送信する。
また送信部404は、ポイント処理部403による処理結果に代えて、店舗DB410に記憶された利用ポイント数に関する情報を送信してもよい。利用ポイント数に関する情報は1日ごと、1ヶ月ごと、締め日ごとなどのように店舗ごとに定められた所定時間間隔ごとに定期的に送信する。また送信部404は店舗の情報処理装置130から要求があった場合に、要求があった店舗の情報処理装置130に対して利用ポイントに関する情報を送信するようにしてもよい。
また送信部404は、受信部401によって照会要求に関する情報を受信した場合に、店舗の情報処理装置130に対して、ポイント処理部403による処理結果を送信してもよい。あるいは送信部404は、ポイント処理部403による処理結果に代えて、店舗DB410に記憶された利用ポイント数に関する情報を送信してもよい。
また送信部404は、受信部401によって店舗における商品またはサービスに関する情報を受信した場合には、店舗の情報処理装置130に対して商品またはサービスに関する情報を送信するようにしてもよい。この場合の送信部404は、具体的には、たとえば該当する商品またはサービスの利用ポイント数に関する情報を送信する。
また送信部404は、利用者の情報処理装置120および店舗の情報処理装置130の少なくとも一つに対して、利用ポイントにおけるあらかじめ定められた有効期限に関する情報をあわせて送信するようにしてもよい。この場合、利用者の情報処理装置120に送信した情報と店舗の情報処理装置130に送信した情報とが、同一のポイント交換処理によるものであることを特定可能な情報をあわせて送信してもよい。送信部404は、具体的には、たとえばネットワークI/F212によってその機能を実現することができる。
(利用者の情報処理装置120の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる利用者の情報処理装置120の機能的構成について説明する。図5は、この発明にかかる利用者の情報処理装置120の機能的構成を示す説明図である。図5において利用者の情報処理装置120は、入力部501と、送受信部502と、記憶部503と、表示部504と、を備えている。
入力部501は、利用者の情報処理装置120に対する情報の入力を受け付ける。入力部501は、K/B305において入力操作がなされた場合に入力操作に応じた情報の入力を受け付ける。また入力部501は、カメラ307が撮像することによって生成された画像データを解析し、画像データに含まれる情報の入力を受け付けてもよい。
さらに入力部501は、マイク308を介して入力された音声データを解析し、音声データに含まれる情報の入力を受け付けてもよい。入力部501は、具体的には、たとえばKB305、カメラ307、マイク308、通信I/F306などによってその機能を実現することができる。さらに図示は省略するが、入力部501として、携帯端末に搭載されているあるいは接続されている赤外線センサや加速度センサなどの各種センサを用いて情報の入力をおこなうようにしてもよい。
送受信部502は外部装置との間でデータの送受信をおこない、たとえば入力部501によって入力を受け付けた情報をポイント管理装置110に送信する。送受信部502は、具体的には、たとえば通信I/F306によってその機能を実現することができる。
記憶部503は、入力部501によって入力を受け付けた情報や送受信部502によって受信した情報を記憶する。記憶部503はたとえばポイント処理部403による処理結果をROM302などの不揮発メモリに記憶する。記憶部503は、具体的には、たとえばROM302、RAM303によってその機能を実現することができる。
表示部504は、入力部501によって入力を受け付けた情報や記憶部503に記憶した情報を表示する。表示部504は、具体的には、たとえばポイント処理部403による処理結果を示すショートメッセージの受信画面を表示する。表示部504は、具体的には、たとえばディスプレイ304によってその機能を実現することができる。
(利用者元帳データファイルの一例)
つぎに、利用者元帳データファイルについて説明する。図6は、利用者元帳データファイルの一例を示す説明図である。図6において、利用者元帳データファイル600は、携帯電話番号とポイント数残高とを関連付けて記憶している。携帯電話番号は利用者の情報処理装置120を実現する携帯型電話機(以下、「携帯型電話機120」という)の携帯電話番号をあらわし、利用者の識別情報を実現している。ポイント数残高は利用者保有ポイント数をあらわし、利用者保有ポイント数に関する情報を実現している。
利用者元帳データファイル600は、各携帯型電話機120に設定された電子メールアドレスを携帯電話番号およびポイント数残高に関連付けて記憶している。なお利用者の識別情報は、携帯電話番号に代えて電子メールアドレスによって実現してもよく、利用者が所有するクレジットカード番号によって実現してもよい。
また利用者元帳データファイル600は、携帯電話番号に関連付けられたアカウントを記憶している。アカウントはポイント管理装置110が発行したものであり、携帯型電話機120がポイント管理装置110に接続する際の認証に用いられる。利用者の識別情報は、このアカウントによって実現することも可能である。各アカウントには、十分なログイン認証機能が設定されている。ログイン認証およびその方法については公知の各種技術を用いて実現可能であるためその説明は省略する。
(ショップ元帳データファイルの一例)
つぎに、ショップ元帳データファイルについて説明する。図7は、ショップ元帳データファイルの一例を示す説明図である。図7において、ショップ元帳データファイル700は商品コードと交換ポイント数とを関連付けて記憶している。商品コードは利用ポイント数に関する情報を実現し、交換ポイント数は利用ポイント数を実現している。
ショップ元帳データファイル700は、商品コードおよび交換ポイント数をショップIDごとに関連付けて記憶していてもよい。ショップIDは商品を提供する店舗(ショップ)を特定可能な情報であり、店舗の識別情報を実現している。この場合は、商品コードとショップIDとを組み合わせた情報によって利用ポイント数を特定することができる。これによって同一の製造バーコードが付けられた商品が複数の店舗に卸されている場合であっても、この商品の利用ポイント数を店舗ごとに設定することができる。
またショップ元帳データファイル700は、ポイント交換に際して商品またはサービスと交換に利用者が提供した利用者保有ポイント数をショップIDに関連付けて記憶する。ショップ元帳データファイルが記憶する利用者保有ポイント数は、ポイント交換ごとにそれぞれ分けた状態で記憶してもよく、合算して記憶してもよい。
店舗の情報処理装置130は、図示を省略する商品ポイントデータファイルを記憶している。商品ポイントデータファイルは商品IDと交換ポイント数とを関連付けて記憶するデータファイルであって、商品ポイントデータファイルのデータはショップ店員が所定の操作をおこなった場合などの所定のタイミングでポイント管理装置110に送信される。店舗の情報処理装置130は、ポイント交換によって発生した利用ポイント数を記憶していてもよい。
POSシステムを導入している店舗であれば、商品ポイントデータファイルに代えて、商品コードと価格とを関連付けて記憶するマスタファイルをポイント管理装置110にリンクさせ、マスタファイルの情報をショップ元帳データファイル700に送信するようにしてもよい。この場合、店舗におけるポイントと現金との価値の対応付けをあらかじめおこなっておくことで、ポイント管理装置110においてマスタファイルにおける価格を利用ポイント数に容易に変換することができる。
(ポイント管理システムの利用例)
つぎに、ポイント管理システムの利用例について携帯型電話機120における表示画面例を用いて説明する。図8−1、図8−2、図8−3、図8−4、図8−5および図8−6は、携帯型電話機120における表示画面例を示す説明図である。図8−1、図8−2、図8−3、図8−4、図8−5および図8−6に示される表示画面例は、ポイント管理システムを利用したポイント交換に際して、携帯型電話機120のディスプレイ304に順次切り替えて表示される。
ポイント管理システムを利用する場合、利用者はポイント交換アプリケーションを起動する。携帯型電話機120はポイント交換アプリケーションを起動している間、図8−1に示した表示画面(起動画面)810をディスプレイ304に表示する。利用者は、ポイント交換アプリケーションの起動後に、ポイント交換処理をおこなう所定のサイト(以下、「ポイント交換サイト」という)のURIを入力する。
ポイント交換サイトのURIは、たとえば携帯型電話機120のカメラ307およびバーコード読取機能を用いて、ポイント交換サイトのURIを含むバーコードを読み取ることによって入力することができる。この場合、携帯型電話機120はカメラ307により読み取られた画像データを解析し、解析した画像データに含まれるURIにアクセスする。またポイント交換サイトのURIは、KB305の操作によって利用者が入力するようにすることも可能である。
つぎに利用者は、入力したURIにアクセスした結果ディスプレイ304に表示される表示画面にしたがって、ポイント交換サイトへのログインに必要な情報を入力する。ポイント交換サイトへのログインに際しては、図8−2に示した(ログイン画面)820がディスプレイ304に表示される。
図8−2において、ログイン画面820には、利用者IDの入力欄、アカウントの入力欄、ログイン実行を指示するキーが表示されている。またログイン画面820には「中止」、「スキップ」、「OK」などつぎの処理の実行を指示するキーが表示されている。利用者はログイン画面820の表示内容にしたがって、利用者IDとして携帯電話番号を利用者IDの入力欄に入力するとともに、あらかじめ発行されているアカウントをアカウントの入力欄に入力し、「OK」を操作する。
利用者がログイン画面820において「OK」を操作すると、携帯型電話機120においてはログイン画面820において入力された情報を用いてポイント交換サイトに対するログイン処理がおこなわれる。このログインが正常におこなわれると、ディスプレイ304には図8−3に示した表示画面(メニュー画面)830が表示される。
図8−3において、メニュー画面830には各種メニューが表示されている。各種メニューとしては、たとえば「お取引開始」、「ご利用状況確認」、「その他」、「設定」などがある。ポイント交換を希望する利用者が「お取引開始」を選択すると、携帯型電話機120においては図8−4に示した表示画面(読込み待ち画面)840がディスプレイ304に表示され、ショップIDの入力待ち状態となる。メニュー画面830において「ご利用状況確認」、「その他」または「設定」が選択された場合の表示画面についての説明は省略する。
図8−4において、読込み待ち画面840には「ショップコードを読込んでください」などのメッセージや、処理の中断を指示する「中止」キーが表示されている。読込み待ち画面840におけるショップIDの入力は、少なくともショップIDを含む所定のバーコード(以下、「ショップコード」という)を読み取ることによっておこなうことができる。ショップコードは店舗内あるいは店頭などにあらかじめ掲示されているものとする。これによりショップIDの入力にかかる利用者の負担を軽減することができる。
ショップコードは複数のバーコードによって構成し、複数のバーコードを読み取った場合にショップIDが入力されるようにしてもよい。この場合、複数のバーコードは店舗内や店頭などの複数箇所に分散して掲示してもよい。これにより、ショップIDの入力場所を店舗内あるいは店頭などに掲示されている所定のバーコードを読込んだ場合に限定することができる。
またショップコードは、定期的に更新するようにしてもよい。ショップコードの更新はポイント管理装置110側でおこない、更新したショップコードを更新の都度店舗に送信するようにしてもよい。これにより、たとえばショップコードを別のショップのものに差し替え、差し替えられた店舗になりすまして利用者ポイントを不正に受け取ることを防止することができる。
ショップコードを定期的に更新することにより、たとえば特定の時間に来店した利用者に対してのみ割引などの特典を提供することが可能になる。またこの場合、店舗以外の場所から不正に入力したショップIDを用いて割引を享受することが困難であるため、来客数の増大効果が期待できる。
利用者が読込み待ち画面840の表示中にショップコードを読み取ると、携帯型電話機120においては図8−5に示した表示画面(読込み中画面)850がディスプレイ304に表示され、つづいて図8−6に示した表示画面(解析中画面)860が表示された後、図9−1に示した表示画面(ショップ待ち受け画面)910が表示される。
図9−1、図9−2、図9−3および図9−4は、携帯型電話機120における表示画面例を示す説明図である。図9−1、図9−2、図9−3および図9−4に示される表示画面例は、解析中画面860の表示以降にディスプレイ304に順次切り替えて表示される。
図9−1において、ショップ待ち受け画面910には、ポイントの利用先となる店舗の名称や「いらっしゃいませ」などの案内情報、「中止」、「スキップ」などつぎの処理の実行を指示するキーが表示されている。ショップ待ち受け画面910は所定時間表示された後、ショップ待ち受け画面910に切り替わる。ショップ待ち受け画面910の表示中に「スキップ」が操作された場合は図9−2に示した表示画面(読込み待ち画面)920に切り替わる。
図9−2において、読込み待ち画面920には「商品コードを読込んでください」などのメッセージや、「中止」、「スキップ」などつぎの処理の実行を指示するキーが表示されている。読込み待ち画面920の表示中に「スキップ」が操作された場合は、図10−1に示した表示画面(ログイン画面)1010がディスプレイ304に表示される。
利用者は、商品の利用ポイント数を知りたい場合には、読込み待ち画面920の表示中に商品コードを入力する。商品コードの入力は、カメラ307およびバーコード読取機能を利用して商品に付与された製造バーコード(JANコードなど)などの商品コードを読み込むことによっておこなう。
これにより商品コードの入力にかかる利用者の負担を軽減することができる。なお商品コードは、KB305の操作によって利用者が入力するようにすることも可能である。商品コードを読み込むと、携帯型電話機120においては図9−3に示した表示画面(商品確認画面)930が表示される。
また、商品コードの入力に代えて、読込み待ち画面920の表示中に商品の利用ポイント数を入力させるようにしてもよい。この場合も、利用ポイント数の入力は利用ポイント数を特定可能な情報を含むバーコード(以下、「ポイント数コード」という)を読み込ませることによっておこなうことにより、入力にかかる利用者の負担を軽減することができる。
ポイント数コードは、特定の商品の利用ポイント数をあらわすバーコードであってもよいし、商品の種類にかかわらず所定の利用ポイント数をあらわすバーコードであってもよい。ポイント数コードを用いる状況としては、たとえば縁日における屋台などが想定される。
屋台では、具体的には、たとえば「たこ焼き」、「焼きそば」など特定の商品のポイント数コードを各ポイント数コードに該当する商品名とともに印刷した用紙を屋台の軒先などに貼り付けておく。そして注文があった場合には、印刷されたポイント数コードを利用者に読み込んで貰うことによって利用ポイント数を入力させる。
また屋台では、具体的には、たとえば10ポイント、50ポイント、100ポイントなどのように所定の利用ポイント数をあらわす複数種類のバーコードを印刷した用紙、および「たこ焼き180ポイント」、「焼きそば320ポイント」など各商品の利用ポイント数を記した用紙を軒先などに貼り付けておく。
利用者は、読み込んだ利用ポイント数の合計が必要なポイント数となるように該当するポイント数コードを1回あるいは複数回読み込む。利用者は、具体的には、たとえば180ポイントのたこ焼きを希望する場合であれば、10ポイントのポイント数コードを3回、50ポイントのポイント数コードを1回、100ポイントのポイント数コードを1回読み込む。
ポイント数コードの読み込みによって利用ポイント数を入力する場合は、読込み待ち画面920に図示を省略する「確定」キーを設けてもよい。この場合の「確定」キーは、読み込んだポイントの合計が目的とする利用ポイント数に到達した時点で、ディスプレイ304の表示内容を購入最終確認画面1020に切り替え、残高確認をおこなうために操作されるものとする。
また利用者は、読込み待ち画面920の表示中に、任意のポイント数を利用ポイント数として入力させるようにしてもよい。すなわち、ポイント交換の対象とする商品の利用ポイント数に限らず、店舗において利用したい分のポイント数を利用ポイント数として入力させるようにしてもよい。
このように利用者が利用ポイント数を入力する方法では、商品の利用ポイント数を含むバーコードを店舗側が商品ごとに用意することなくポイント管理システムを利用することができ、利用者は入力した利用ポイント数の範囲内で所望する商品を利用者保有ポイントを用いて得ることができる。
商品コードの入力は、商品コードをショップIDとともに1つのバーコード内に含めることによって、ショップIDを入力するための読み込み操作時におこなうことが可能となる。これによってショップIDの入力と商品コードの入力とを1回の読み込み操作によっておこなうことができ、1回の読み込み操作によって商品を特定することができる。また利用ポイント数をショップIDとともに1つのバーコード内に含めることも可能である。この場合、1回の読み込み操作によって利用ポイント数を特定することができる。
利用ポイント数特定用のバーコードは、ショップコードを兼ねていてもよい。すなわち利用ポイント数およびショップIDを含むバーコードを用いて、ショップIDの入力と利用ポイント数の入力読み込みをおこなうようにしてもよい。
またこの場合ポイント交換の対象となりうる各商品には、利用ポイント数およびショップIDを含むバーコードが付けられているものとする。これにより利用者は1回のバーコードの読み込み操作で利用ポイント数およびショップIDを入力することが可能になり、入力にかかる利用者の負担を軽減することができる。
図9−3において、商品確認画面930には、読込み待ち画面920において読み込まれた商品の商品名、商品の画像、交換ポイント数が表示されている。また商品確認画面930には「中止」、「スキップ」、「確定」などつぎの処理の実行を指示するキーが表示されている。
読込み待ち画面920から商品確認画面930への切り替えに際しては、ワンタイムパスワードの入力をともなわせてもよい。ワンタイムパスワードは、利用者による入力操作をともなうことなく、たとえば利用者のアカウントに基づいて携帯型電話機120において生成することができる。
入力されたワンタイムパスワードは、ポイント管理装置110における認証処理に供される。ワンタイムパスワードの認証方式は、乱数を試用するチャレンジ&レスポンス方式またはトークンと認証サーバが生成前のカウンタなどのデータを同期させる同期方式のいずれの方式であってもよく、認証方式についての説明は省略する。ワンタイムパスワードの入力をともなわせることにより、ポイント交換サイトに正規にログインしている携帯型電話機120においてのみ商品確認画面930を表示させることができる。
利用者は、商品確認画面930に表示された商品が利用ポイント数を知りたい商品であれば「確定」を選択する。商品確認画面930において「確定」が操作された場合は、図9−4に示した表示画面(購入事前確認画面)940が表示される。商品確認画面930において「中止」または「スキップ」が操作された場合の表示画面についての説明は省略する。
図9−4において、購入事前確認画面940には、ショップ名、商品名、交換ポイント数が表示されている。また購入事前確認画面には「中止」、「スキップ」、「確定」などつぎの処理の実行を指示するキーが表示されている。利用者は、購入事前確認画面940における表示内容でのポイント交換をおこなう場合に「確定」を操作する。「確認」が操作されると図10−1に示した表示画面(ログイン画面)1010が表示される。購入事前確認画面940において「中止」または「スキップ」が操作された場合の表示画面についての説明は省略する。
購入事前確認画面940からログイン画面1010への切り替えに際しては、ワンタイムパスワードの入力をともなわせてもよい。ワンタイムパスワードの生成およびこのワンタイムパスワードを用いた認証については、上述した読込み待ち画面920から商品確認画面930への切り替えと同様にして実現することが可能であり、説明は省略する。
図10−1、図10−2および図10−3は、携帯型電話機における表示画面例を示す説明図である。図10−1においてログイン画面1010には、利用者ID(携帯電話番号)の入力欄、アカウントの入力欄、ログイン実行を指示するキーが表示されている。またログイン画面には、「中止」、「戻る」、「OK」などつぎの処理の実行を指示するキーが表示されている。
利用者は、ログイン画面1010における表示内容でのポイント交換をおこなう場合に「OK」を操作する。ログイン画面1010において「OK」が操作された場合は、図10−2に示した表示画面(購入最終確認画面)1020が表示される。
図10−2において、購入最終確認画面1020には、ショップ名、商品名、交換ポイント数、残高の有無が表示されている。また最終確認画面1020には、実決済すなわちポイント交換処理の実行を指示する「購入します」キーが表示されている。さらに最終確認画面には「中止」、「戻る」、「購入」などポイント交換処理の中止あるいは実行を指示するキーが表示されている。
利用者は、購入最終確認画面1020における表示内容でのポイント交換をおこなう場合に「購入します」または「購入」を操作する。購入最終確認画面1020の表示中に「購入します」または「購入」が操作された場合は、図10−3に示した表示画面(完了通知画面)1030が表示される。購入最終確認画面1020の表示中に「中止」または「戻る」が操作された場合の表示画面についての説明は省略する。
図10−3において、完了通知画面1030には、ショップ名、商品名および購入処理が完了したことを案内するメッセージが表示されている。また完了通知画面1030には「メール確認」、「次へ」など以降の動作を指定するキーが表示されている。利用者は、ポイント交換の処理内容を確認したい場合、完了通知画面1030における「メール確認」を操作する。完了通知画面1030において「メール確認」が操作された場合、ポイント管理装置110から受信したショートメッセージが表示される(図11を参照)。
また利用者は、さらに別の商品の利用ポイント数の照会あるいはさらにポイント交換をおこなう場合に、完了通知画面1030における「次へ」を操作する。完了通知画面1030において「次へ」が操作された場合にはディスプレイ304には読込み待ち画面920が表示され、利用者は表示内容にしたがって上記同様に必要事項の入力(商品コードあるいはポイント数コードの読み込み)などの操作をおこなう。
これにより、ショップIDは1回のバーコード読み込み操作によって確定され、その後はポイント交換をおこなうごとに完了通知画面1030が表示される。すなわちショップIDを含むバーコードを1回読み込むだけで複数の商品を対象としたポイント交換をおこなうことができる。
また商品コードおよびショップIDを1つのバーコードに含め、1回の読み込み操作による商品の特定を可能とした場合も、完了通知画面1030において「次へ」が操作された以降に商品に設けられたバーコードを読み込むごとに、読み込まれた商品コードによって特定される商品を対象としたポイント交換をおこなうことができる。
また利用ポイント数およびショップIDを1つのバーコードに含め、1回の読み込み操作による利用ポイント数の特定を可能とした場合は、N回の読み取りをおこなえばN回のポイント交換がおこなわれ、その結果N回の完了通知画面1030がN回表示される。
また商品コードに代えて商品の利用ポイント数を入力させるようにした場合、読込み待ち画面920において図示を省略する「確定」キーが操作された時点における合計のポイント数を利用ポイント数としてポイント交換をおこなった場合の完了通知画面1030が表示される。
上述したように、ショップIDおよび商品コード(あるいは利用ポイント数)に関する情報を1つのバーコードに含める場合、1つのバーコードに含める複数の情報は、いずれも固定的な情報であることが好ましい。複数の情報を含んだバーコードを用いたポイント交換の活用状況としては、具体的には、たとえば「1回電話をかけると100円が募金される」などの募金方式にならい、特定の団体に対して1回当たりの数量が既定されたポイント数の寄付を募ることが可能である。
この場合、寄付するポイントの1口当たりの数に利用ポイント数とし、ポイントの寄付先の識別情報を店舗の識別情報として含むバーコードを配布あるいは掲示する。利用者は配布あるいは掲示されたバーコードを、携帯型電話機120によって読み込むだけで特定の団体に対して利用者保有ポイントを寄付することができる。
またこの場合、利用者がバーコードを読み込んだバーコードの情報に基づいてポイント交換がおこなわれると、携帯型電話機120にポイントの寄付が完了したことを案内するショートメッセージを送信する。このショートメッセージには、たとえばポイントの寄付先、寄付したポイント数が含まれる。この場合も、寄付するポイント数に関する情報は、利用者の操作によって任意な数値を入力するようにすることも可能である。
つぎに、携帯型電話機120における表示画面例について説明する。図11は、携帯型電話機120における表示画面例を示す説明図である。図11において、表示画面1100はポイント管理装置110から受信した利用者用のショートメッセージを示している。利用者用のショートメッセージには、ポイント利用先となる店舗の名称および識別情報、当該店舗における利用ポイント数、ポイント交換対象となる商品の名称をあらわす表示画面が含まれている。
また利用者用のショートメッセージには、ポイント利用先となる店舗における管理番号(処理通番)および当該利用ポイント数のポイントの利用有効期限が含まれている。管理番号は、表示画面の内容を店舗側において確認する場合に用いられ、店舗に送信された処理結果(図12を参照)との整合性を取るために用いられる。
上述したように有効期限に関する情報は、たとえば利用者用のショートメッセージを受信してから10分間などのように設定されているため、携帯型電話機の電波受信状態に左右されることなくすべての利用者に対して同じ条件で有効期限を設けることができる。利用者は、利用者用のショートメッセージを店舗の店員に提示することによって有効期限内であれば該当する店舗において利用ポイント数分の商品を得ることができる。
また携帯型電話機120に送信したショートメッセージは、ショートメッセージを表示した表示画面を提示することによりチケットとして利用することも可能である。チケットとして利用する場合、ポイント交換の処理結果には利用施設や利用サービスの名称、利用回数(1回限り、当日限りなど)、利用日などの情報を含める。利用者は、携帯型電話機120の表示画面を係員などに提示することで、対象となる施設やサービスを利用することができる。
ショートメッセージのチケットとしての利用は、たとえばイチゴ狩り農園、博物館、水族館などの施設への入場、湖畔でのボート利用、バッティングセンターの利用など、ポイント交換処理に対する処理スピードが比較的要求されない状況において有効となる。このように、ショートメッセージをチケットとして利用することにより、たとえばボート乗り場のように設備投資が実施されにくい施設であってもポイントを用いて利用することができる。
図12は、店舗の情報処理装置130の表示画面例を示す説明図である。図12においては、店舗の情報処理装置130が携帯型電話機である場合の表示画面例が示されている。図12において表示画面1200は、店舗の情報処理装置130がポイント管理装置110から受信した店舗用のショートメッセージが示されている。
店舗用のショートメッセージは、ポイント交換処理が完了した場合にポイント管理装置110から送信されるものであってもよいし、店舗の情報処理装置130が店舗用のショートメッセージの送信を要求した場合に送信されるものであってもよい。店舗用のショートメッセージには、ポイント交換を要求した利用者の氏名、ポイント利用先となる店舗の識別情報、交換要求をおこなった利用ポイント数、および当該利用ポイント数のポイントの利用有効期限が含まれている。
店舗の店員は、店舗用のショートメッセージの内容と利用者が提示した利用者用のショートメッセージの内容とを照らし合わせることで、提示された利用者用のショートメッセージが未使用であるかを確認したり、利用者用のショートメッセージの信憑性を確認したりすることができる。
(ポイント管理装置110の処理手順)
つぎに、ポイント管理装置110の処理手順について説明する。図13は、ポイント管理装置110の処理手順を示すフローチャートである。図13において、まず携帯型電話機120からのログイン要求を受信するまで待つ(ステップS1301:No)。携帯型電話機120からのログイン要求は、ログイン画面820において「OK」が操作された場合に送信され、利用者IDとして携帯電話番号、アカウントを含んでいる。
ステップS1301において携帯型電話機120からのログイン要求を受信した場合(ステップS1301:Yes)は、受信されたログイン要求に含まれる携帯電話番号から利用者を特定し(ステップS1302)、アカウントを用いて認証処理をおこなう(ステップS1303)。ステップS1303における認証処理については公知の各種技術を用いて実現可能であり、説明は省略する。そして、ステップS1303における認証処理の結果に基づいて、正常に認証したか否かを判断する(ステップS1304)。
ステップS1304において正常に認証した場合(ステップS1304:Yes)は、携帯型電話機120においてメニュー画面830を表示させるためのメニューデータを送信する(ステップS1305)。これにより携帯型電話機120におけるメニュー画面830の表示が可能となる。正常に認証しなかった場合(ステップS1304:No)は、エラー処理をおこなう(ステップS1325)。その後、一連の処理を終了する。
つぎに、ショップIDを受信したか否かを判断し(ステップS1306)、受信していない場合(ステップS1306:No)はショップID以外のその他のデータを受信したか否かを判断する(ステップS1307)。その他のデータを受信した場合(ステップS1307:Yes)は受信したデータに基づいてその他の処理をおこなう(ステップS1308)。ステップS1308においておこなうその他の処理についての説明は省略する。
ステップS1307において、その他のデータも受信していない場合(ステップS1307:No)はステップS1306に戻る。ステップS1306においてショップIDを受信した場合(ステップS1306:Yes)は、携帯型電話機120においてショップ待ち受け画面910を表示させるためのショップ待ち受け画面データを送信する(ステップS1309)。これにより携帯型電話機120におけるショップ待ち受け画面910の表示が可能となる。
つぎに、携帯型電話機120から利用ポイントデータを受信したか否かを判断する(ステップS1310)。ステップS1310における利用ポイントデータは、読込み待ち画面920の表示中に読み込まれた利用ポイント数特定用のバーコードに基づいて取得することができる。利用ポイントデータを受信した場合(ステップS1310:Yes)は、受信された利用ポイントデータに基づいて利用ポイント数を特定する(ステップS1311)。
ステップS1310において利用ポイントデータを受信していない場合(ステップS1310:No)は、商品コードデータを受信したか否かを判断する(ステップS1312)。ステップS1312における商品コードデータは、読込み待ち画面920の表示中に読み込まれた商品コードに基づいて取得することができる。
ステップS1312において商品コードデータも受信していない場合(ステップS1312:No)は、ショップの待ち受け画面データを送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS1313)。所定時間が経過していない場合(ステップS1313:No)はステップS1310に戻り、所定時間が経過した場合(ステップS1313:Yes)は、一連の処理を終了する。
一方、ステップS1312において商品コードデータを受信した場合(ステップS1312:Yes)は、ショップ元帳ファイル700を検索し(ステップS1314)、ショップ元帳ファイル700において商品コードデータに関連付けられた利用ポイント数を特定する(ステップS1311)。利用ポイント数を特定すると、その後、特定された利用ポイント数をあらわす利用ポイント数データを携帯型電話機120に送信する(ステップS1315)。
つぎに、ポイント残高照会要求を受信したか否かを判断する(ステップS1316)。ポイント残高照会要求は、商品確認画面930の表示中に「確定」が操作された場合に送信される。ポイント残高照会要求を受信していない場合(ステップS1316:No)は、利用ポイント数データを送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS1317)。所定時間が経過していない場合(ステップS1317:No)は、ステップS1316に戻る。
ステップS1317において所定時間が経過した場合(ステップS1317:Yes)は、一連の処理を終了する。利用ポイント数データを送信してから所定時間が経過するまでは、送信した利用ポイント数データや送信先の携帯電話番号を関連付けてRAM203などに設けられたバッファに記憶しておくものとする。
ステップS1316においてポイント残高照会要求を受信した場合(ステップS1316:Yes)は、受信されたポイント残高照会要求に基づいて認証処理をおこなう(ステップS1318)。ステップS1318においては、たとえば利用者のアカウントに基づいて生成されたワンタイムパスワードを用いた認証をおこなう。そして、認証処理の結果に基づいて正常に認証したか否かを判断する(ステップS1319)。
ステップS1319において正常に認証しなかった場合(ステップS1319:No)は、エラー処理をおこなう(ステップS1325)。その後、一連の処理を終了する。また正常に認証した場合(ステップS1319:Yes)は、残高照会結果を送信する(ステップS1320)。ステップS1320においては、残高照会結果とともに、携帯型電話機120において購入最終確認画面1020を表示させるためのデータを送信する。これにより、携帯型電話機120における購入最終確認画面1020の表示が可能となる。
つぎに、携帯型電話機120から送信されたポイント交換要求を受信したか否かを判断する(ステップS1321)。ポイント交換要求は、購入最終確認画面1020において「購入します」または「購入」が操作された場合に携帯型電話機120から送信され、ショップ名、商品名、交換ポイント数および利用者保有ポイント数などを含んでいる。なお、利用者ポイント数は、ポイント交換要求を送信した携帯電話番号に基づいて利用者元帳データファイル700から取得してもよい。
ステップS1321においてポイント交換要求を受信していない場合(ステップS1321:No)は、残高照会結果を送信してから所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS1322)、所定時間が経過していない場合(ステップS1322:No)はステップS1321に戻る。また、ポイント交換要求を受信しないまま所定時間が経過した場合(ステップS1322:Yes)は、一連の処理を終了する。
ステップS1321においてポイント交換要求を受信した場合(ステップS1321:Yes)は、受信したポイント交換要求に基づいてポイント交換処理をおこなう(ステップS1323)。ステップS1323においては、利用者元帳データファイル700において該当する携帯電話番号に関連付けられた利用者保有ポイント数を更新するとともに、利用ポイント数に関する情報を該当するショップIDに関連付けてショップ元帳データファイル600に記憶する。
なお、ステップS1320において送信した残高照会結果をRAM203などに記憶しておき、ステップS1321においてポイント交換要求を受信した場合には記憶しておいた残高照会結果に基づいてポイント交換処理をおこなうようにしてもよい。この場合、残高照会結果は、たとえば残高照会結果を送信してから10分間など所定時間記憶しておき、10分経過以降にポイント交換要求を受信すると、ポイント交換処理に要する各種データを携帯型電話機120から再度取得するようにしてもよい。
その後、ポイント交換処理の処理結果をあらわす処理結果通知を携帯型電話機120に送信して(ステップS1324)、一連の処理を終了する。ステップS1324においては、SMSを用いて処理結果通知を送信する。
つぎに、割引について説明する。ポイント交換に際しては、所定の条件に該当する場合に利用ポイント数から所定数のポイントを割り引くことができる。この場合、たとえば商品コードあるいは利用ポイント数の入力時に、「10%割引」や「100ポイント引き」などの情報を含むバーコードを読み込む。
また割引は、商品ポイントデータファイルあるいはマスタファイルに、割り引きようの負の価格が関連付けられた商品IDを登録しておき、所定の条件に該当する場合にはこの商品IDを入力することによって割引を適用するようにしてもよい。
つぎに、利用者保有ポイントの発行元が発行するポイントの価値とポイントの利用先となる店舗におけるポイントの価値とが等価でない場合のポイント交換処理について説明する。ポイント交換をおこなう場合、利用者保有ポイントの発行元が発行するポイントの価値とポイントの利用先となる店舗におけるポイントの価値とが等価でない場合が想定される。
ポイント交換によるポイントの価値は、発行元のポイントに対して利用先となる店舗で利用可能なポイントの価値が低くなる場合もあれば、逆に高くなる場合も想定される。この発明の実施の形態にかかるポイント管理装置110は、ポイント交換によるポイントの価値の変動を加味して、利用ポイントの価値に応じたポイント数を利用者保有ポイント数から減じることができる。
図14は利用者元帳データファイルの一例を示す説明図であり、図15は交換比率テーブルを示す説明図である。図14および図15に示したデータは、ポイントの価値の変動を加味したポイント交換処理をおこなう場合に用いられる。
図14において、利用者元帳データファイル1400は、携帯電話番号、電子メールアドレス、アカウント、ポイント数残高、ポイントの発行元に関する情報をそれぞれ関連付けて記憶している。ポイント数残高は利用者保有ポイントの発行元ごとに分けられて記憶されており、各ポイント数残高には利用者保有ポイントの発行元の識別情報がそれぞれ関連付けられている。
図15において、交換比率テーブル1500は、利用者保有ポイントの発行元の識別情報とポイントの利用先となる店舗の識別情報との組み合わせごとに、交換比率を関連付けて記憶している。交換比率は発行元と利用先との組み合わせによって異なり、たとえば発行元Aから利用先Bへの交換比率と発行元Bから利用先Aへの交換比率とは異なる。
図15においては、たとえばポイントサービスAからBデパートへのポイント交換に際しての交換比率は0.90とされ、BデパートからポイントサービスAへのポイント交換に際しての交換比率は0.95とされている。また、発行元を同じくする交換比率であっても利用先に応じて大きく異なる。図15においては、たとえばP百貨店からBデパートへの交換比率は0.40とされ、P百貨店からDストアへの交換比率は1.25とされている。交換比率は発行元や利用先によって、各店舗間で任意に取り決め、設定することが可能とされている。
ポイントの価値の変動を加味したポイント交換処理をおこなう場合、ポイント管理装置110は、ポイント交換要求を受信すると利用者元帳データファイル600から利用者保有ポイントの種類に関する情報と店舗における利用ポイントの種類に関する情報とに基づいて交換比率を決定し、決定された交換比率に基づく数値を利用ポイントに乗じたポイント数を利用者保有ポイント数にたいして演算する。
またポイント数に見合う引当金(=原資の準備率)は企業会計上その割合は明確になっておらず、企業によってまちまちである。よって比率ベースで等価交換するケース以外に、引当準備金ベースで等価交換するようにしてもよい。たとえば、X社ポイント100pは100円の引当準備金だが、Y社ポイントが100pで50円の原資の場合、交換比率テーブル方式であると、直接的に1:2が算出されるが、原資等価交換であると、1ポイントあたりの原資金テーブルを使って、1:(100円÷50円)といったように間接的に比率を算出するようにしてもよい。
また、ポイント交換処理において、他のポイント交換システムのポイントを使って、この実施の形態にかかるポイント交換システム(本ポイント交換システム)における店舗で買い物をする場合は、2種類の処理モデルが存在する。一つは、ショッピング時に他のポイント交換システムのポイントを本ポイント交換システムのポイントに交換し、同時にショッピング処理までを連動して処理するモデルである。
もう一つは、他のポイント交換システムがAPIを公開している場合には、利用店舗が本ポイント交換システムの加盟店であっても(たとえば認証を一つに絞っている顧客が、ログイン後他のポイント交換システムのポイントを活用する場合)、API公開の認証連携可能な他のポイント交換システムに対してポイント請求することが可能となるモデルである。
更にもう一つは、他のポイント交換システムがAPIを公開している場合には、利用店舗が本ポイント交換システムの加盟店であっても(たとえば加盟店の商品バーコードが本ポイント交換システムにのみ対応している場合)、API公開の他のポイント交換システムに対してポイント利用額を一旦所定の交換比率で読替えて要求することが可能となるモデルである。
この場合、その交換サイトのAPIを当サイト(本ポイント交換システム)経由で、間接的に操作する。端末からの交換リクエスト電文は、内容チェック後、他のポイント交換システムへスルーされることになる。決済後は、他社交換サイトから見合いの現金を利用ショップに直接還元もしくは見合いの現金を一旦本ポイント交換システムで入手することで完結することになる。逆に、類似の交換サイトの加盟店や認証で、本ポイント交換システムのポイントを利用する場合も考えられる。
上述したようにこの実施の形態によれば、利用者保有ポイントをポイントの利用先となる店舗に移動した処理結果をあらわすショートメッセージを、携帯型電話機120のディスプレイ304に表示することができる。利用者はこのショートメッセージを店舗側に提示してポイント交換が完了していることを証明することにより、ポイントの発行元にかかわらず利用者保有ポイントを利用して利用者の希望する店舗でポイント交換をおこなうことができる。
また、この実施の形態によれば、ポイント管理装置110においてポイント交換処理がおこなわれる前に残高照会結果を送信することにより、たとえば店舗のレジにおいて商品の引き渡し作業をおこなった後に残高不足が判明し、商品の引き渡しが中止されるなどの不具合の発生を回避することができる。
また、この実施の形態によれば、ポイント交換によって発生した利用ポイント数に関する情報を店舗の情報処理装置130に送信することができるので、店舗側においてポイント交換の結果を確認することができる。これによって、利用者が提示したショートメッセージの内容と店舗の情報処理装置130に送信されたショートメッセージの内容とを照らし合わせるなどすることができ、ポイント交換の信頼性を担保することができる。
また、この実施の形態によれば、店舗の情報処理装置130からの照会要求があった場合に、ポイント交換によって発生した利用ポイント数に関する情報を送信することができるので、たとえば不審なショートメッセージが提示された場合や、締め日に1月分のポイント交換内容を確認したい場合など、店舗側の任意のタイミングでポイント交換の内容を確認することができる。
また、この実施の形態によれば、利用者保有ポイントの発行元が発行するポイントの価値とポイントの利用先となる店舗におけるポイントの価値とが等価でない場合にも、ポイントの発行元にかかわらず利用者保有ポイントを利用して利用者の希望する店舗でポイント交換をおこなうことができる。
また、この実施の形態によれば、商品コードなど店舗における商品またはサービスに関する情報に基づいて利用ポイント数を特定してポイント交換をおこなうことができるので、各商品にポイント数を案内するタグを付けるなどの店舗側における作業負担を軽減しつつ、ポイントの発行元にかかわらず利用者保有ポイントを利用して利用者の希望する店舗でポイント交換をおこなうことができる。
また、この実施の形態によれば、ポイント交換結果に有効期限を設けることにより、ポイント交換の手続きはおこなったものの商品の引き渡しはおこなっていないなどという状況の発生を回避し、ポイントの活用を促進することができる。
また、この実施の形態によれば、利用者の情報処理装置として携帯型電話機120などの携帯型の端末装置を用いることにより、利用者はポイントの利用先となる店舗でポイント交換をおこない商品を受け取ることができるので、ポイントを有効に利用することができる。
また、この実施の形態によれば、ポイント管理装置110と利用者の情報処理装置(携帯型電話機)120との間における通信にSMSを用いることにより、ポイント管理装置110と利用者の情報処理装置(携帯型電話機)120との間で送受信される情報のセキュリティ性を確保することができる。
SMSはキャリアの戦略などによりEメールよりも割安な料金あるいは無料で利用可能とされていることも多い。このため、ポイント管理装置110と利用者の情報処理装置(携帯型電話機)120との間における通信にSMSを用いることにより、利用者の利便性を向上させ、ポイント活用の活性化を期待することができる。
また、この実施の形態によれば、利用者の識別情報を携帯型電話機120の電話番号とすることにより、覚え易い利用者IDとすることができ、利用者IDの入力ミスや利用者IDを忘れるなどによってポイント交換ができないという状況の発生を防止し利用者にとって使い易いポイントサービスを提供することができる。
以上説明したように、ポイント管理装置、ポイント管理方法およびポイント管理プログラムによれば、ポイントの発行元にかかわらず利用者保有ポイントを利用して利用者が希望する店舗でポイント交換をおこなうことができる。
なお、本実施の形態で説明したポイント管理方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フロッピーディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。