JP2009139863A - 地図データ処理方法、システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】目的とする部分地図にオルソフォト画像を重ね合わせることを可能とする。
【解決手段】区画された複数のエリアがそれぞれ独立した図面ファイルとして管理された地図データを入力するステップ(S401)と、図面ファイルを呼び出すべき対象のエリアが含まれる参照用地図を表示するステップ(S403)と、入力された地図データから
参照用地図の表示画面上で指示された図面/画像呼び出し範囲内に含まれる複数のエリアをそれぞれ囲む図面枠を検索するステップ(S405)と、検索された図面枠内に含まれる図面ファイル及びこれに予め対応付けられた複数のオルソフォト画像ファイルを図面データベース及び画像データベースから呼び出すステップ(S407)と、呼び出された図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルをそれぞれ結合するステップ(S412)と、結合された図面ファイルと結合されたオルソフォト画像ファイルとを重ね合わせて出力するステップ(S414)とを有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば航空写真から取得した地図データを処理する技術に係り、特に元の地図データから所望範囲のデータを抽出し、オルソフォト画像入りの部分地図を作製する地図データ処理方法、システム及びプログラムに関する。
比較的広範囲をカバーする地図から特定の地区の部分地図を抽出して作製し、この部分地図を使用して例えば送電線の保守管理のような業務を行う場合、従来では紙ベースで管理された地図から人手によって目的とする部分地図を作製する方法がとられている。しかし、紙ベースで人手により目的の部分地図を作製する方法は、作業が非常に煩雑で、労力と時間がかかるばかりでなく、作製された部分地図の接合部の両側で位置ずれが生じやすいという問題点があった。
そこで、図化機で取得された三次元地図データなどの地図データからCAD(Computer aided design system)技術を利用して目的とする部分地図を容易に、しかも接合部での不連続を伴うことなく作製する技術が提案されている(特許文献1)。
特許第3267588号公報
航空写真画像は、地形図のみからなる一般の地図では分からない詳細な情報を含んでいる。航空写真画像はいわゆる中心投影の画像であり、これを地図と同様に正射投影の画像に変換した画像は、オルソフォト画像(あるいはオルソ画像)と呼ばれている。従って、オルソフォト画像は正射投影である地図と重ね合わせて表示することができる。しかしながら、特許文献1に従って作成される部分地図にオルソフォト画像を重ね合わせる技術については、従来知られていない。
本発明は、図化機で取得された三次元地図データなどの地図データからCAD技術を利用して目的とする部分地図を容易に作製すると共に、部分地図にオルソフォト画像を重ね合わせることができる地図データ処理方法及びシステムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る地図データ処理方法は、区画された複数のエリアがそれぞれ独立した図面ファイルとして管理された地図データを入力するステップと、前記複数のエリアのうち図面ファイルを呼び出すべき対象のエリアが含まれる参照用地図を表示するステップと、入力された前記地図データから前記参照用地図の表示画面上で指示された図面/画像呼び出し範囲内に含まれる複数のエリアをそれぞれ囲む図面枠を検索するステップと、検索された図面枠内に含まれる図面ファイル及び当該図面ファイルに予め対応付けられた複数のオルソフォト画像ファイルを図面データベース及び画像データベースから呼び出すステップと、呼び出された図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルをそれぞれ結合するステップと、結合された図面ファイルと結合されたオルソフォト画像ファイルとを重ね合わせて出力するステップと、を具備することを特徴とする。
さらに、本発明によると上記の各ステップを含む図面/画像呼び出し結合プログラム、あるいは図面/画像呼び出し結合プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することができる。
本発明によれば図化機で取得された三次元地図データなどから所望の範囲の部分地図を容易に作製すると共に、部分地図にオルソフォト画像を重ね合わせることができる。
以下、本発明の実施の形態を説明するが、まず本発明の前提となる技術の一例について述べる。航空写真から地図データを取得するために、図化機(実体図化機)と呼ばれる装置が開発されている。図化機は、例えば60%ずつ重複して撮影された一対の航空写真フィルムを写真架台に載せ、それらを接眼鏡により左右の目で個別に観察した立体像を作製する装置である。具体的には、まず写真架台上の航空写真フィルムに対して、航空写真フィルムに対する撮影時のカメラの相対位置関係と相似の相対位置関係をもって投影機を設置し、この投影機により空間に地表と同様の立体像を再現する。この操作を相互標定と呼ぶ。
この相互標定後に、絶対標定という作業に移る。絶対標定では、図化機内のデータ取得システムにx,y,zの基準点のデータを入力して、航空写真フィルムの立体像を表示するディスプレイの表示画面上に展開させ、この表示画面上の基準点と立体像の中の基準点を一致させる。これらの標定作業は、図化機で定められた観測用測標(メスマーク)を用いて行われる。
図化に際しては、図化するモデル内にx,y,z座標が既知である三つ以上の基準点が必要である。このために、航空写真上に地上の基準点が写るように対空標識を設置し、これを基に各モデルに基準点を増設する作業を行う。この作業を空中三角測量といい、コンピュータを使用して解析計算を行う。
道路、建物などの航空写真の図化は、図化しようとする対象に測標をタッチさせ、角部などの変化点毎のポイントデータを取得することにより行われる。等高線については、測標を航空写真上の地上部分にタッチさせて移動させることにより、任意の指定した間隔で自動的にデータが取得される。
このようにして三次元地図データの取得、いわゆるディジタルマッピングを行い、図面化する。ディジタルマッピング(DM)とは、国土交通省公共測量作業規程第283条に基づく作業であり、航空写真測量等により、地形・地物等に関わる地図情報をディジタル形式で測定し、コンピュータ技術により体系的に整理されたディジタル地形図を新たに構築する作業をいう。
このディジタルマッピングにより得られた三次元地図データを三次元CADシステムに取り込み、要求仕様に応じた図面として編集する。国土交通省で定められた線や記号等はCADシステムの基本性能だけでは対応できないため、カスタマイズによりCADシステムに新たな機能を持たせることで対応する。
このカスタマイズは大別して、編集を目的としたものとアプリケーションを目的としたものの二種類があるが、本発明は特に後者のアプリケーションについてのカスタマイズに関する。以下、上記の事項を踏まえて本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシステムの構成を示している。このシステムは大きくわけて、図化機101とCADシステム102及びプリンタ109からなり、これらがバス100により接続されている。なお、図1では各種のインタフェースは本質的でないため、省略している。
図化機101は前述した通りのものであり、航空写真フィルム111を写真架台上に載せ、これを投影機で立体像として投影し(相互標定)、さらに絶対標定を行った後、三次元地図データを取得する。図化機101により取得された三次元地図データは、CADシステム102に入力される。
CADシステム102は汎用コンピュータを用いて構成され、具体的にはCPU103、ROMやRAM等の主記憶装置104、HDD(ハードディスクドライブ)などの外部記憶装置105、キーボードやポインティングデバイス(例えばマウス)を含む入力装置106、ディスプレイ107及びスキャナ108等からなる。
CADシステム102は、図化機101から入力される三次元地図データを要求仕様に応じた部分地図として編集すると共に、部分地図を構成する図面とオルソフォト画像を重ね合わせて図面/画像合成データを出力する。外部記憶装置105には、後述する図面/画像呼び出しプログラムが格納されている。さらに外部記憶装置105は、図面ファイルとオルソフォト画像ファイルが互いに対応付けられて格納された図面データベース及び画像データベースを有する。CADシステム102で作製された図面/画像合成ファイルは、必要に応じてプリンタ109により紙ベースで出力される。
ここで、CADシステム102はアプリケーションプログラムの一つとして設定された図面/画像呼び出し結合プログラムに従って、三次元地図データから指示された範囲を含む複数のエリア(図葉)にそれぞれ対応する図面ファイル及びこれに対応付けられているオルソフォト画像ファイルを呼び出し、それぞれを結合した後に重ね合わせてディスプレイ7上にオルソフォト画像入りの部分地図として表示したり、プリンタ109を介して紙ベースの部分地図として出力したりする処理を行う。この図面/画像呼び出し結合プログラムは、外部記憶装置105に予めインストールされており、ここから主記憶装置104にダウンロードされて使用されるものとする。
図2は、CPU103により実現される図面/画像呼び出し結合装置を機能的に表したブロック図である。図2において、図面データベース201及び画像データベース202は外部記憶装置105に構築されており、前述した部分地図を構成する複数の図面の図面ファイル及び各図面ファイルに予め対応付けられたオルソフォト画像ファイルを格納している。図面/画像呼び出し結合装置は、図面枠検索部203、ファイル名決定部204、ファイル呼び出し部205、結合部206及び重ね合わせ部207を有する。
図面枠検索部203は、図面データベース201から図面/画像呼び出し範囲内に含まれる複数のエリアをそれぞれ示す図面枠の検索を行い、検索した図面枠を示す情報をファイル名決定部204に送る。ファイル名決定部204では、検索された図面枠内に含まれる図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルのファイル名を決定する。
ファイル名決定部204によって決定されたファイル名はファイル呼び出し部205に送られ、ファイル呼び出し部205によって図面データベース201及び画像データベース202から該当する図面ファイル211及びオルソフォト画像ファイル212が呼び出される。
こうして呼び出された図面ファイル211及びオルソフォト画像ファイル212は、結合部206に送られる。また、結合部206には図面枠検索部203から検索された図面枠の4頂点の座標値を示す頂点座標情報213、図面枠の各辺の長さを表す図面枠形状情報214、及び図面枠の傾きを示す図面枠傾き情報215が送られる。
結合部206では、これらの頂点座標情報213、図面枠形状情報214及び図面枠傾き情報215を用いて、ファイル呼び出し部205により呼び出された図面ファイル211及びオルソフォト画像ファイル212をそれぞれ結合し、結合図面ファイル216及び結合画像ファイル217を生成する。重ね合わせ部207では、結合図面ファイル216と結合画像ファイル217とが重ね合わせられて合成されることにより、図面/画像合成ファイル218が生成される。
図3は、結合部206の詳細をブロック図で表している。結合部206は、図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルのための角度補正部301及び302、中心座標計算部303、表示解像度計算部304、解像度変換部305、図面結合部306及び画像結合部307を有する。中心座標計算部303では、頂点座標情報213に従って図面枠の中心座標が計算される。表示解像度計算部304では、図面枠形状情報214に従ってオルソフォト画像の表示解像度が計算される。
角度補正部301及び302では、それぞれファイル呼び出し部25からの図面ファイル211及びオルソフォト画像ファイル212に対して、中心座標計算部303によって計算された中心座標を中心として、図面枠傾き情報215で示される角度分だけ角度補正が行われる。角度補正後の画像ファイルは、さらに表示解像度計算部304によって計算された解像度に従って解像度変換部305において解像度変換がされる。
角度補正後の図面ファイルは図面結合部306によって一つに結合され、結合図面ファイル216が生成される。角度補正及び解像度変換後の画像ファイルは画像結合部307によって一つに結合され、結合画像ファイル217が生成される。こうして生成された結合図面ファイル216及び結合画像ファイル217は、図2中の重ね合わせ部207に送られる。
以下、前述した図面/画像呼び出し結合プログラムに基づく図面/画像呼び出し結合手順について説明する。図4のフローチャートは、図面/画像呼び出し結合手順を示している。まず、前処理として呼び出し対象エリアが含まれる図5に示すような参照用地図から対象エリアを含む適当な範囲をスキャナ108によって読み取り、ラスタ画像のデータとして取り込む(ステップS401)。参照用地図112は、例えば国土地理院から発行されている1/50,000、あるいは1/25,000といった縮尺の既存の地図であり、幾つかの地点に基準点を有するものとする。
次に、図化機1から取り込んだ三次元地図データの図面枠の測地座標をステップS401で取り込んだラスタ画像上の画像座標に変換する(ステップS402)。ここで、図面枠とは三次元地図データ上の各図葉(区画された複数のエリア)の枠であり、測地座標とは図面枠の四隅の座標を指す。この場合、図面枠の測地座標とラスタ画像上の画像座標との対応関係を次式で定義する。
Figure 2009139863
ここで、x,yは測地座標、x′,y′は画像座標、a,b,c,dは変換パラメータ(係数)をそれぞれ表す。変換パラメータa,b,c,dは、測地座標と画像座標が既に対応付けられている点を複数個使用して、計算により求められる。
次に、ステップS401で取り込まれたラスタ画像とステップS402で図面枠の測地座標が変換されたラスタ画像上の座標に基づいて生成される図面枠をディスプレイ107の画面上に表示する(ステップS403)。図5に、ディスプレイ107上の参照用地図のラスタ画像及び図面枠の例を示す。1,2,・・・の番号が付された、区画された各エリアはそれぞれ図葉に対応する。
図化機101から取り込んだ三次元地図データは、これらの各エリアの地図データがそれぞれ独立した図面ファイルとして管理され、前述したように外部記憶装置105内の図面データベース201に格納されている。図5の各エリアの外縁(隣接エリア間の境界)を示す図面枠には、各図面枠に対応する図面ファイルのファイル名が定義されている。この場合、各図面枠に対して右側、左側、上側、下側といった特定の方向にあるエリアの図面ファイルのファイル名を定義するようにするとより簡単である。さらに、各図面ファイルは、道路、等高線、建物といったオブジェクト毎に検索ができるように、オブジェクト毎に管理されているものとする。すなわち、各オブジェクトにはオブジェクト名が定義されており、オブジェクト毎にデータを呼び出すことが可能となっている。一方、外部記憶装置105内の画像データベース202には、上述した各図面ファイルと一対一で対応付けられたオルソフォト画像ファイルが格納されている。
次に、ディスプレイ107の表示画面上で入力装置106に含まれるマウスなどのポインティングデバイスを用いて、例えば図5に破線で示すように三次元地図データからの図面/画像呼び出し範囲を指示する(ステップS404)。図5の破線で示す図面/画像呼び出し範囲には、図6(a)(b)にも示されるように、番号14,15,24,25が付された縦横に隣接した四つのエリアが含まれている。
次に、図面枠検索部203によって図面/画像呼び出し範囲内に含まれる図面枠を一つずつ検索し(ステップS405)、検索した図面枠から呼び出すべき図面ファイルのファイル名(以下、図面ファイル名という)、及びオルソフォト画像ファイルのファイル名(以下、画像ファイル名という)を決定する(ステップS406)。画像ファイル名は、これに対応付けられている図面枠オブジェクト名から決定される。
次に、ステップS406で決定された図面ファイル名及び画像ファイル名を有する図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルをファィル呼び出し部205によって図面データベース201及び画像データベース202から呼び出す。呼び出された図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルは、例えば主記憶装置104に含まれる画像メモリに書き込まれる。
次に、ステップS405において検索された図面枠の図7に示す4頂点の座標値(Pxi,Pyi)(i=0,3)を示す頂点座標情報213を図面枠検索部203から出力し、結合部206内の中心座標計算部303によって、次式により図7に示す図面枠の中心座標(Cx,Cy)を計算する。
Figure 2009139863
一方、図面枠検索部203から出力される図面枠形状情報214を用いて結合部206内の表示解像度計算部304によって次式によりオルソフォト画像の水平方向の表示解像度Dx及び垂直方向の表示解像度Dyを計算する。
Figure 2009139863
ここで、Lxave[cm]は表示画面の水平方向とのなす角が小さい方の、図面枠の対向する二辺の長さの平均、PCxはオルソフォト画像の水平方向の画素数、Lyave[cm]は表示画面の垂直方向とのなす角が小さい方の、図面枠の対向する二辺の長さの平均、PCyはオルソフォト画像の垂直方向の画素数をそれぞれ表す。
すなわち、図面枠は厳密には正確な長方形であるとは限らないため、図面枠の対向する二辺の長さの平均Lxave,Lyaveを用いて表示解像度を計算する。図面枠が正確な長方形である場合は、Lxaveに代えて表示画面の水平方向とのなす角が小さい方の図面枠の一辺の長さを用い、またLyaveに代えて表示画面の垂直方向とのなす角が小さい方の図面枠の一辺の長さを用いてもよい。
次に、ステップS407で呼び出された図面ファイル及び画像ファイルについて図面枠の傾きに応じて角度補正を行う(ステップS410)。図5に示したように、図面枠は必ずしも経緯線に対して平行でないため、例えば図6(a)に示す経線に対して図面枠がなす角度(すなわち、画面ファイル及び画像ファイルであるMANファイル作成時のz軸回転角)をθとしたとき、ステップS407で呼び出された図面ファイル及び画像ファイルをθ分だけ回転させることによって、図6(b)に示すように図面ファイル及び画像ファイルの表示画面の水平方向及び垂直方向がそれぞれ緯線及び経線に対して平行となるようにする。
次に、ステップS410で角度補正がなされた後の画像ファイルであるオルソフォト画像に対して、ステップS409によって計算された表示解像度Dx,Dyに従って解像度変換を行う(ステップS411)。言い換えれば、オルソフォト画像の水平方向及び垂直方向の表示解像度がそれぞれDx,Dyとなるように、オルソフォト画像の水平方向及び垂直方向の長さを拡大または縮小する。ここでは、
次に、ステップS407で呼び出されかつステップS410で角度補正がなされた図面ファイル、及びステップS407で呼び出されかつステップS410で角度補正、ステップS411で解像度変換がなされた画像ファイルをそれぞれ一つの図面ファイル及び画像ファイルとして結合する(ステップS412)。ここでは、オルソフォト画像の水平方向及び垂直方向の両方向について解像度を変換したが、例えばオルソフォト画像の呼び出し単位間の境界が目立ちやすい何れか一方の方向、例えば水平方向についてのみ解像度変換を行ってもよい。
上述したステップS405〜S412の処理は、ステップS413においてステップS404で指示された呼び出し範囲に含まれる全ての図面枠の検索が終了したと判定されるまで繰り返される。図5の例の場合、破線で示す図面/画像呼び出し範囲に4つの図面枠が含まれているため、4つの図面枠についてステップS405〜S412の処理が行われる。この処理が終了すると、次に結合された4つの図面ファイルと結合された4つの画像ファイルとを重ね合わせることで一つに合成して出力する(ステップS414)。
こうして結合及び合成された図面/画像ファイルは、例えばプリンタ109により紙ベースの部分地図として出力され、あるいは電子データの部分地図として取り出される。図面/画像呼び出し範囲を含むエリアが一つの場合は、そのエリアの図面ファイル/画像がそのまま取り出され、紙ベースの部分地図として、あるいは電子データの部分地図として出力される。
図8(a)(b)(c)(d)は、図面ファイルの呼び出しと結合の様子を示している。図5の破線で示す図面/画像呼び出し範囲内に番号14,15,24,25が付された4つの図面枠に対応する図面ファイルをそれぞれF1,F2,F3,F4とすると、ステップS407ではこれらの各図面ファイルF1,F2,F3,F4を呼び出して結合する。図化機101からの三次元地図データの図面ファイルは、オブジェクト単位で管理されているので、図面ファイルの呼び出しもオブジェクト単位で行われる。図面ファイルの呼び出しは、実際には図面ファイルからオブジェクト単位でデータをコピーし、主記憶装置4内の画像メモリを仮想的な台紙として、この台紙上にコピーしたデータを貼り付けることにより行われる。図8(a)(b)(c)(d)に、図面ファイルF1,F2,F3,F4の呼び出しの様子を示す。
まず、図8(a)に示すように図面ファイルF1を基準として、あるオブジェクト、例えば道路501Aのデータを図面ファイルF1からコピーして台紙に貼り付け、次いで図面ファイルF2,F3,F4から道路のデータを順次コピーして台紙に貼り付ける。こうして図面ファイルF1,F2,F3,F4から道路のデータをコピーして貼り付け終わった状態が図8(b)である。この例では、図面ファイルF1,F2,F3に道路501A,501B,501Cのデータがそれぞれ含まれており、これらがコピーされ貼り付けられることになる。
以下、他のオブジェクトについても同様のコピー及び貼り付けの処理を行う。例えば、建物がオブジェクトの場合、図8(c)に示すように図面ファイルF1を基準として、建物502Aのデータを図面ファイルF1からコピーして台紙に貼り付け、次いで図面ファイルF2,F3,F4からも建物502B,502C,502Dのデータを順次コピーして台紙に貼り付ける。
各図面ファイルのデータをコピーして台紙に貼り付ける際には、各データの座標値を台紙上の座標値に適宜変換するものとする。この例ではコピー及び貼り付けに際して、図面/画像呼び出し範囲を含む4つのエリアの図面枠のうち、左上の図面枠の図面ファイルF1を基準としたが、どのエリアの図面ファイルを基準とするかは任意に選択できる。
このように図化機101により取得された三次元地図データから、ユーザにより指示された図面/画像呼び出し範囲を含むエリアの図面ファイルF1,F2,F3,F4がオブジェクト単位で呼び出されて結合される。この場合、互いに結合されるオブジェクトの結合部の端点は連続した座標値を有するので、結合部で不連続が生じることはない。
一方、図9(a)(b)はオルソフォト画像ファイルの呼び出しと結合の様子を示している。図5の破線で示す図面/画像呼び出し範囲内に番号14,15,24,25が付された4つの図面枠に対応するオルソフォト画像ファイルを図9(a)とすると、ステップS407では図9(a)の各画像ファイルを呼び出し、さらにステップS412において図9(a)の各画像ファイルを図9(b)のように結合する。
ステップS412では、こうして得られる図8(d)の結合図面ファイルと図9(b)の結合画像ファイルとを重ね合わせて一つに合成して出力することになる。
なお、上記の実施形態では図面枠内の個々の図面ファイル及び個々のオルソフォト画像ファイルをそれぞれ結合し、その後に、結合された図面ファイルと結合されたオルソフォト画像ファイルとを重ね合わせるという手順としたが、個々の図面ファイルと画像ファイルを重ね合わせた後、一枚に結合してもよい。
以上述べたように、本実施形態では区画された複数のエリアがそれぞれ独立した図面ファイルとして管理された地図データ、例えば図化機により作成された三次元地図データから、参照用地図上で指定された範囲(図面/画像呼び出し範囲)に含まれる複数のエリアに対応する図面ファイルをオブジェクト単位で呼び出すと共に、図面ファイルに対応付けられたオルソフォト画像ファイルを呼び出して結合し、さらに結合された図面ファイルと画像ファイルを重ね合わせて出力することによって、オルソフォト画像入りの所望の部分地図を作製することができる。
図面ファイル/画像ファイルの呼び出しに際しては、指示された図面/画像呼び出し範囲内に少なくとも一部が含まれるエリアを囲む枠を検索して、この枠から呼び出すべき図面ファイル/画像ファイルを決定するため、基本的には図面/画像呼び出し範囲を指定するだけの操作で自動的に所望の部分地図を作製することが可能であり、紙ベースの地図を切り貼りして部分地図を作製する従来の手法に比較して極めて簡単である。また、部分地図を構成する各図面ファイルがオブジェクト単位で結合されるので、部分地図の接合部の両側で位置ずれが生じることはない。
また、本実施形態では呼び出した図面ファイル及び画像ファイルについて図面枠の傾きに応じて角度補正を行うことにより、図面ファイル及び画像ファイルの表示画面の水平方向及び垂直方向をそれぞれ緯線及び経線に対して平行となるようにすることができる。
さらに、本実施形態ではオルソフォト画像に対してオルソフォト画像の表示解像度に応じた解像度変換を行い、オルソフォト画像の水平方向または垂直方向の長さを拡大/縮小することにより、図面枠が正しい長方形でないことに起因してオルソフォト画像が呼び出し単位間の境界で不連続になることを回避し、連続性に優れた図面/画像合成ファイルを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るシステムの構成を示すブロック図 同実施形態における図面/画像呼び出し結合装置の構成を示すブロック図 図2中の結合部の詳細を示すブロック図 同実施形態における図面/画像呼び出し結合手順を示すフローチャート 同実施形態における参照用地図の例を示す図 図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルの傾き補正について説明する図 図面不アイルの4頂点の座標と中心座標について説明する図 同実施形態における図面呼び出し/結合手順を示す表示画面上の図 同実施形態によって得られる画像呼び出し/結合手順を示す表示画面上の図
符号の説明
101・・・図化機
102・・・CADシステム
109・・・プリンタ
111・・・航空写真
112・・・参照用地図
113・・・部分地図
201・・・図面データベース
202・・・画像データベース
203・・・図面枠検索部
204・・・ファイル名決定部
205・・・ファイル呼び出し部
206・・・結合部
207・・・重ね合わせ部
301・・・図面ファイル角度補正部
301・・・画像ファイル角度補正部
303・・・中心座標計算部
304・・・表示解像度計算部
305・・・解像度変換部
306・・・図面結合部
307・・・画像結合部

Claims (7)

  1. 区画された複数のエリアがそれぞれ独立した図面ファイルとして管理された地図データを入力するステップと、
    前記複数のエリアのうち図面ファイルを呼び出すべき対象のエリアが含まれる参照用地図を表示するステップと、
    入力された前記地図データから前記参照用地図の表示画面上で指示された図面/画像呼び出し範囲内に含まれる複数のエリアをそれぞれ囲む図面枠を検索するステップと、
    検索された図面枠内に含まれる図面ファイル及び当該図面ファイルに予め対応付けられた複数のオルソフォト画像ファイルを図面データベース及び画像データベースから呼び出すステップと、
    呼び出された図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルをそれぞれ結合するステップと、
    結合された図面ファイルと結合されたオルソフォト画像ファイルとを重ね合わせて出力するステップと、を具備することを特徴とする地図データ処理方法。
  2. 呼び出された図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルをそれぞれ結合するステップは、
    (a)前記検索された図面枠の4頂点の座標値から前記検索された図面枠の中心座標を計算するステップと、
    (b)前記呼び出された図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルについて前記中心座標を中心として前記検索された図面枠の傾きに相当する量だけ角度補正を行うステップと、
    (c)前記角度補正が行われた図面ファイルを結合するステップと、
    (d)前記角度補正が行われたオルソフォト画像をそれぞれ結合するステップと、を有することを特徴とする請求項1記載の地図データ処理方法。
  3. 呼び出された図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルをそれぞれ結合するステップは、
    (a)前記検索された図面枠の4頂点の座標値から前記検索された図面枠の中心座標を計算するステップと、
    (b)前記検索された図面枠の対向する二辺の長さの平均を用いて、前記呼び出されたオルソフォト画像の表示解像度を計算するステップと、
    (c)前記呼び出された図面ファイルについて前記中心座標を中心として前記検索された図面枠の傾きに相当する量だけ角度補正を行うステップと、
    (d)前記呼び出されたオルソフォト画像ファイルについて前記中心座標を中心として前記検索された図面枠の傾きに相当する量だけ角度補正を行うステップと、
    (e)前記角度補正が行われたオルソフォト画像を前記表示解像度に従って解像度変換するステップと、
    (f)前記角度補正が行われた図面ファイルを結合するステップと、
    (g)前記角度補正及び解像度変換が行われたオルソフォト画像を結合するステップと、を有することを特徴とする請求項1記載の地図データ処理方法。
  4. 前記表示解像度を計算するステップは、前記画面の水平方向とのなす角が小さい方の、前記検索された図面枠の対向する二辺の長さの平均をLxave[cm]とし、前記オルソフォト画像の水平方向の画素数をPCxとしたとき、Dx=PCx/(Lxave/2.54)[dpi]により水平方向の表示解像度Dxを計算することを特徴とする請求項1記載の地図データ処理方法。
  5. 前記表示解像度を計算するステップは、前記画面の垂直方向とのなす角が小さい方の、前記検索された図面枠の対向する二辺の長さの平均をLyave[cm]とし、前記オルソフォト画像の垂直方向の画素数をPCyとしたとき、Dy=PCy/(Lyave/2.54)[dpi]により垂直方向の表示解像度Dyを計算することを特徴とする請求項1記載の地図データ処理方法。
  6. 区画された複数のエリアがそれぞれ独立した図面ファイルとして管理された地図データを入力する入力手段と、
    前記複数のエリアのうち図面ファイルを呼び出すべき対象のエリアが含まれる参照用地図を表示する表示手段と、
    入力された前記地図データから前記参照用地図の表示画面上で指示された図面/画像呼び出し範囲内に含まれる複数のエリアをそれぞれ囲む図面枠を検索する検索手段と、
    複数の図面ファィルを格納した図面データベースと、
    前記図面ファイルに予め対応付けられたオルソフォト画像ファイルを格納した画像データベースと、
    検索された図面枠内に含まれる図面ファイル及び当該図面ファイルに予め対応付けられた複数のオルソフォト画像ファイルを図面データベース及び画像データベースから呼び出す呼び出し手段と、
    呼び出された図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルをそれぞれ結合する結合手段と、
    結合された図面ファイルと結合されたオルソフォト画像ファイルとを重ね合わせて出力する出力手段と、を具備することを特徴とする地図データ処理システム。
  7. 区画された複数のエリアがそれぞれ独立した図面ファイルとして管理された地図データを入力するステップと、
    前記複数のエリアのうち図面ファイルを呼び出すべき対象のエリアが含まれる参照用地図を表示するステップと、
    入力された前記地図データから前記参照用地図の表示画面上で指示された図面/画像呼び出し範囲内に含まれる複数のエリアをそれぞれ囲む図面枠を検索するステップと、
    検索された図面枠内に含まれる図面ファイル及び当該図面ファイルに予め対応付けられた複数のオルソフォト画像ファイルを図面データベース及び画像データベースから呼び出すステップと、
    呼び出された図面ファイル及びオルソフォト画像ファイルをそれぞれ結合するステップと、
    結合された図面ファイルと結合されたオルソフォト画像ファイルとを重ね合わせて出力するステップと、を含む地図データ処理プログラムをコンピュータに行わせるためのプログラム。
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