JP2009139750A - 情報表示用パネルの製造方法および余剰粒子除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステージおよび基板間に圧力分散部材を介在させることにより、ローラに加わる圧力を常に一定に維持して余剰粒子の除去量を安定化させ得る情報表示用パネルの製造方法およびその実施に用いる余剰粒子除去装置を提供する。
【解決手段】基板12と他の基板との間に隔壁14によって形成したセル内に光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群を表示媒体15として封入し、表示媒体15に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、ステージ11上に載置された基板12の隔壁上部と接触するように配置されたローラ16を備える余剰粒子除去装置を用いて隔壁上の余剰粒子15を除去する余剰粒子除去工程を行う情報表示用パネルの製造方法では、ステージ11および基板12間にシート13を設置することにより、ローラ16に加わる圧力を常に一定に維持して余剰粒子の除去量を安定化させながら前記余剰粒子除去工程を行う。
【選択図】図6
【解決手段】基板12と他の基板との間に隔壁14によって形成したセル内に光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群を表示媒体15として封入し、表示媒体15に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、ステージ11上に載置された基板12の隔壁上部と接触するように配置されたローラ16を備える余剰粒子除去装置を用いて隔壁上の余剰粒子15を除去する余剰粒子除去工程を行う情報表示用パネルの製造方法では、ステージ11および基板12間にシート13を設置することにより、ローラ16に加わる圧力を常に一定に維持して余剰粒子の除去量を安定化させながら前記余剰粒子除去工程を行う。
【選択図】図6
Description
本発明は、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に隔壁によって仕切られた複数のセルを形成し、該セル内に光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群を表示媒体として封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、隔壁上の余剰粒子を除去する余剰粒子除去工程を行う、情報表示用パネルの製造方法、およびそれに用いる余剰粒子除去装置に関するものである。
液晶表示装置(LCD)に代わる情報表示装置として、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に隔壁によって仕切られた複数のセルを形成し、該セル内に光学的反射率および帯電性を有する粒子群からなる表示媒体を封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する、乾式の情報表示用パネルが知られている。この情報表示用パネルを構成する隔壁付き基板を作製する際には、基板(例えばガラス基板)上に隔壁(例えば格子状隔壁)を形成して、基板上の隔壁によって仕切られた複数のセル内に粒子群からなる表示媒体を充填する表示媒体充填工程を行う。その際、表示媒体の充填が不要な部分(隔壁の上部など)に、導電性を有する材料から成るマスクをかけながら充填を行うが、セルを形成する隔壁の上部に表示媒体を構成する粒子が余剰粒子として乗ってしまうことがあり、その余剰粒子をそのまま除去しないで放置すると、隔壁の上部に乗った余剰粒子によって、2枚の基板を重ね合わせる際に面内均一に貼り合わせることができず、表示不良を招くおそれがある。
その対策として、本願出願人は、先に、図9に示すように、ステージ51上に載置された基板52の隔壁53上部と接触するように配置され、隔壁53の上部に乗った余剰粒子54を転写して除去するローラ55と、ローラ55に転写された余剰粒子54を掻き取るブラシ56と、ブラシ56によって掻き取った粒子54を除去するクリーナ57とを備える余剰粒子除去装置を用いて余剰粒子除去工程を行う技術(例えば特許文献1参照)を提案済みである。
特開2005−250142号公報
上記余剰粒子除去装置は、基板およびローラの間隙が固定されているため、余剰粒子除去工程を繰り返し行っている内にローラが摩耗により変形して、基板およびローラの間隙が大きくなってしまうため、ローラおよび基板面の接触圧が徐々に減少していき、結果的に、余剰粒子の除去量が時間の経過とともに減少してしまう。
本発明は、ステージおよび基板間に圧力分散部材を介在させることにより、ローラに加わる圧力を常に一定に維持して余剰粒子の除去量を安定化させ得る技術(情報表示用パネルの製造方法および余剰粒子除去装置)を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の情報表示用パネルの製造方法は、少なくとも一方が透明な2枚の基板間に隔壁によって仕切られた複数のセルを形成し、該セル内に光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群を表示媒体として封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、ステージ上に載置された基板の隔壁上部と接触するように配置されたローラを備える余剰粒子除去装置を用いて、隔壁上の余剰粒子を除去する余剰粒子除去工程を行う、情報表示用パネルの製造方法であって、前記ステージおよび前記基板間にシートを設置することにより、前記ローラに加わる圧力を常に一定に維持して余剰粒子の除去量を安定化させながら前記余剰粒子除去工程を行うことを特徴とする。
本発明の情報表示用パネルの製造方法の好適例としては、前記シートは、厚さが0.1〜2mmで、引張り破断強度が10MPa以上で、前記ステージを構成する材料よりも小さい縦弾性係数を有し、通気度が1.0〜2.0sec/cm3 のシートであること、および、前記ステージが、載置する基板を吸引固定可能に構成されていること、がある。
上記目的を達成するため、本発明の余剰粒子除去装置は、基板に形成された隔壁の上部と接触するように配置されたローラと、該ローラに転写除去された余剰粒子を掻き取るためにローラ近傍に配置されたブラシと、該ブラシによって掻き取った粒子を除去するためにブラシ近傍に配置されたクリーナと、前記隔壁を形成した基板を前記ローラに対して所定位置関係で支持するステージと、前記ステージおよび前記基板間に設置されたシートとを具備して成ることを特徴とする。
上記本発明の情報表示用パネルの製造方法によれば、ステージ上に載置された基板の隔壁上部と接触するように配置されたローラを備える余剰粒子除去装置を用いて、隔壁上の余剰粒子を除去する余剰粒子除去工程を行う際に、前記ステージおよび前記基板間にシートを設置することにより、前記ローラに加わる圧力を常に一定に維持して余剰粒子の除去量を安定化させながら前記余剰粒子除去工程を行うから、基板間に隔壁によって形成したセル内へ充填配置する粒子群(表示媒体)の充填量を一定に保つことができ、作製される情報表示用パネルの表示品質を均一にすることができる。
上記本発明の余剰粒子除去装置によれば、基板に形成された隔壁の上部と接触するように配置されたローラと、該ローラに転写された余剰粒子を掻き取るためにローラ近傍に配置されたブラシと、該ブラシによって掻き取った粒子を除去するためにブラシ近傍に配置されたクリーナと、前記隔壁を形成した基板を前記ローラに対して所定位置関係で支持するステージと、前記ステージおよび前記基板間に設置されたシートとによって構成されるから、上記本発明の情報表示用パネルの製造方法の実施に適した余剰粒子除去装置となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
まず、本発明の製造方法によって作製する情報表示用パネルの構成について説明する。本発明の製造方法によって作製する情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間の空間に封入した、粒子群として構成された表示媒体に電界が付与される。付与された電界方向に沿って、表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動することにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示情報を書き換える時あるいは表示情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明の製造方法によって作製する情報表示用パネルの例を、図1(a),(b)〜図4(a),(b)、図5(a)〜(d)に基づき説明する。
図1(a),(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の、粒子群として構成された表示媒体3(ここでは表示媒体用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと表示媒体用黒色粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(個別電極)と基板2に設けた電極6(個別電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色ドットの表示を行うか、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色ドット表示を行っている。なお、図1(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。電極は、基板の外側に設けても、基板の内側に設けても、基板内部に埋め込むように設けてもよい。
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の、粒子群として構成された表示媒体3(ここでは表示媒体用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと表示媒体用黒色粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(ライン電極)と基板2に設けた電極6(ライン電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色ドット表示を行うか、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色ドット表示を行っている。なお、図2(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。電極は、基板の外側に設けても、基板の内側に設けても、基板内部に埋め込むように設けてもよい。
図3(a)、(b)に示す例では、3個のセルで表示単位(1ドット)を構成するカラー表示の例を示している。図3(a)、(b)に示す例では、表示媒体としてはセル21−1〜21−3の全てに白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを充填し、第1のセル21−1の観察者側に赤色カラーフィルター22Rを設け、第2のセル21−2の観察者側に緑色カラーフィルター22Gを設け、第3のセル21−3の観察者側に青色カラーフィルター22Bを設け、第1のセル21−1、第2のセル21−2および第3のセル21−3の3個のセルで表示単位(1ドット)を構成している。本例では、カラー表示を行う際に、図3(a)に示すように、観察者側に、第1セル21−1〜第3のセル21−3の全てにおいて白色表示媒体3Wを移動することで、観察者に対し白色ドット表示を行うか、あるいは、図3(b)に示すように、観察者側に、第1セル21−1〜第3のセル21−3の全てにおいて黒色表示媒体3Bを移動することで、観察者に対し黒色ドット表示を行っている。なお、図3(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。各セルの表示媒体の移動のさせ方で多色カラー表示が行える。
図4(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される少なくとも光学的反射率と帯電性を有する1種類の、粒子群として構成された表示媒体3(ここでは表示媒体用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5と黒色電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と平行方向に移動させる。そして、図4(a)に示すように、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色ドット表示を行うか、あるいは、図4(b)に示すように、黒色電極6の色を観察者に視認させて黒色ドット表示を行っている。なお、図4(a)、(b)に示す例では、手前にある隔壁は省略している。
図5(a)〜(d)に示す例では、まず、図5(a)、(c)に示すように、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の粒子群として構成された表示媒体3(ここでは表示媒体用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと表示媒体用黒色粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1の外側に設けた外部電界形成手段7と基板2の外側に設けた外部電界形成手段8との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図5(b)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色ドット表示を行うか、あるいは、図5(d)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色ドット表示を行っている。なお、図5(a)〜(d)において、手前にある隔壁は省略している。また、基板1の内側には導電部材9を設けるとともに、基板2の内側には導電部材10を設けている。これら導電部材は設けなくてもよい。
以下、本発明の情報表示用パネルの製造方法について詳細に説明する。図6は本発明の情報表示用パネルの製造方法の余剰粒子除去工程に用いる余剰粒子除去装置の一例の構成を示す図である。本発明方法に用いる余剰粒子除去装置(クリーニング装置)は、図9に示す従来の余剰粒子除去装置に対し、ステージおよび基板間に圧力分散部材であるシートを追加したものである。すなわち、本発明方法に用いる余剰粒子除去装置(クリーニング装置)は、図6に示すように、基板(例えばガラス基板)12を載置されて所定位置に支持するステージ(基板ステージ)11と、ステージ11の上面と基板12の下面との間に設置(配置)されたシート(本発明では例えばポリエチレン製の多孔質シートを用いる)13と、基板12に形成された隔壁14の上部と接触するように配置され、隔壁14の上部に乗った余剰粒子15を転写除去するローラ(クリーニングローラ)16と、ローラ16に転写された余剰粒子15を掻き取るためにローラ近傍に配置されたブラシ(ブラシローラ)17と、ブラシ17によって掻き取った余剰粒子15を除去するクリーナ18とを具備して成り、クリーナ18は、気体(エアー)を吐出する吐出部18aと気体(エアー)を吸引する吸引部18bとから成る。ステージ11には、多数の通気孔11aが設けられ、真空ポンプ等の吸引装置(図示せず)によってステージ裏側(図6では下側)から吸引することで、ステージ11上に載置した基板(パネル基板)12を吸引固定できる構成となっている。
本発明で用いるシートは、以下の条件を全て満たすものが好ましい。
(1)厚さが0.1〜2mmである。なお、実施例では、厚さが0.3mmのものを使用している。
(2)引張り破断強度が10MPa以上である。
(3)ステージ11を構成する材料(金属またはセラミック)の縦弾性係数(1GPaより大きい)よりも小さい縦弾性係数(1GPa以下)を有している。
(4)通気度が1.0〜2.0sec/cm3 である。
(1)厚さが0.1〜2mmである。なお、実施例では、厚さが0.3mmのものを使用している。
(2)引張り破断強度が10MPa以上である。
(3)ステージ11を構成する材料(金属またはセラミック)の縦弾性係数(1GPaより大きい)よりも小さい縦弾性係数(1GPa以下)を有している。
(4)通気度が1.0〜2.0sec/cm3 である。
基板をステージに固定する方法として、真空吸着などの吸引式固定方法が好ましく用いられ、その場合に用いるシートとして、ローラに転写させて余剰粒子を掻き取る際に基板がステージ上からずれることがないようにシートを介してステージに確実に真空吸着させる必要があるため、厚さは0.1〜2mm、通気度はJIS L1096のガーレ型法で定義される通気度1.0〜2.0sec/cm3 のものが好ましい。
また、シートは取付時にシワなどがないように端部を引っ張りながらステージに取り付けるため、取付時に破断しないようJIS L1096のグラプ法で定義される引張り破断強度が10MPa以上であることが好ましい。
また、ローラに加わる圧力(押し圧)をシート全面で均等に分散させ、ローラに加わる圧力を常に一定に維持して余剰粒子の除去量を安定化させるため、シートの縦弾性係数はステージを構成する材料(金属またはセラミック)の縦弾性係数(1GPaより大きい)よりも小さい1GPa以下であることが望ましい。
ステージには基板を吸引固定するための通気孔が設けられる他、一般的な機械的固定方式の構成も好ましく用いられる。もちろん、吸引固定しなくてもよく、何も固定せず、単にステージ上に載置するだけでよい場合もある。
また、シートは取付時にシワなどがないように端部を引っ張りながらステージに取り付けるため、取付時に破断しないようJIS L1096のグラプ法で定義される引張り破断強度が10MPa以上であることが好ましい。
また、ローラに加わる圧力(押し圧)をシート全面で均等に分散させ、ローラに加わる圧力を常に一定に維持して余剰粒子の除去量を安定化させるため、シートの縦弾性係数はステージを構成する材料(金属またはセラミック)の縦弾性係数(1GPaより大きい)よりも小さい1GPa以下であることが望ましい。
ステージには基板を吸引固定するための通気孔が設けられる他、一般的な機械的固定方式の構成も好ましく用いられる。もちろん、吸引固定しなくてもよく、何も固定せず、単にステージ上に載置するだけでよい場合もある。
本発明の情報表示用パネルの製造方法によれば、ステージ11上に載置された基板12の隔壁14の上部と接触するように配置されたローラ16を備える本発明の余剰粒子除去装置を用いて、隔壁14上の余剰粒子15を除去する余剰粒子除去工程を行う際に、ステージ11および基板12間にシート13を設置することにより、ローラ16に加わる圧力(押し圧)をシート全面で均等に分散させて、ローラ16に加わる圧力(押し圧)を常に一定に維持して、余剰粒子の除去量を安定化させながら余剰粒子除去工程を行うから、基板間に隔壁14によって形成したセル内への表示媒体の充填量を一定に保つことができ、作製される情報表示用パネルの表示品質を均一にすることができる。
以下、本発明の対象となる情報表示用パネルを構成する各部材について説明する。
基板としては、少なくとも一方の基板はパネル外側から表示媒体の色が確認できる透明基板であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。もう一方の基板となる背面基板は透明でも不透明でもかまわない。基板材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルサルフィン(PES)、アクリル等の 有機高分子系基板や、ガラスシート、石英シート、金属シート等を用い、表示面側にはこのうち透明なものを用いる。基板の厚みは、2〜2000μmが好ましく、さらに5〜1000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、2000μmより厚いと、薄型情報表示用パネルとする場合に不都合がある。
必要に応じて基板に設ける電極の形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化亜鉛アルミニウム(AZO)、酸化インジウム、導電性酸化錫、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピローラ、ポリチオフェンなどの導電性高分子類が例示され、適宜選択して用いられる。電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状にパターニング形成する方法や、金属箔をラミネートする方法(例えば圧延銅箔法)や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布してパターニング形成する方法が用いられる。視認側(表示面側)基板に設ける電極は透明である必要があるが、背面側基板に設ける電極は透明である必要がない。いずれの場合もパターン形成可能である導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、0.01〜10μm、好ましくは0.05〜5μmが好適である。背面側基板に設ける電極の材質や厚みなどは上述した表示面側基板に設ける電極と同様であるが、透明である必要はない。なお、この場合の外部電圧入力は、直流あるいは交流を重畳しても良い。
基板に設ける隔壁については、その形状は表示にかかわる表示媒体の種類や、配置する電極の形状、配置により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図7に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示状態の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示装置に搭載する情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図7に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示状態の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の情報表示装置に搭載する情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
次に、本発明を用いて作製する情報表示用パネルにおいて表示媒体を構成する表示媒体用粒子について説明する。表示媒体用粒子は、そのまま該表示媒体用粒子だけで構成して表示媒体としたり、その他の粒子と合わせて構成して表示媒体としたりして用いられる。
粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、基板との付着力を制御する観点から、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂が好適である。
荷電制御剤としては、特に制限はないが、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
着色剤としては、以下に例示するような、有機または無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能である。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。上記着色剤を配合して所望の色の表示媒体用粒子を作製できる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。上記着色剤を配合して所望の色の表示媒体用粒子を作製できる。
また、表示媒体用粒子は平均粒子径d(0.5)が、1〜50μmの範囲であり、均一で揃っていることが好ましい。平均粒子径d(0.5)がこの範囲より大きいと表示上の鮮明さに欠け、この範囲より小さいと粒子同士の凝集力が大きくなりすぎるために表示媒体としての移動に支障をきたすようになる。
さらに本発明では、各表示媒体用粒子の粒子径分布に関して、下記式に示される粒子径分布Spanを5未満、好ましくは3未満とする。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
さらにまた、使用した表示媒体用粒子の内、最大径を有する粒子のd(0.5)に対する最小径を有する粒子のd(0.5)の比を10以下とすることが肝要である。たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電特性の異なる表示媒体用粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズが近く、互いの表示媒体用粒子が当量ずつ反対方向に容易に移動できるようにするのが好適であり、それがこの範囲となる。
なお、上記の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粒子にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
さらに、表示媒体用粒子で構成する表示媒体を気中空間で駆動させる乾式の情報表示用パネルでは、基板間の表示媒体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下とすることが重要である。
この空隙部分とは、図1(a),(b)〜図4(a),(b)、図5(a)〜(d)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
この空隙部分とは、図1(a),(b)〜図4(a),(b)、図5(a)〜(d)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
本発明の対象となる情報表示用パネルにおける基板と基板との間隔は、表示媒体が移動できて、コントラストを維持できればよいが、通常10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。
対向する基板間の気中空間における帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
対向する基板間の気中空間における帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
以下、本発明の実施例および比較例を示して、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
図8のように構成される情報表示用パネルの余剰粒子除去装置を用いて、隔壁上の余剰な粒子を除去して、セル内への表示媒体の充填量を一定に保つことができ、表示品質が均一な情報表示用パネルを製造した。その際、ステージ11は、通気孔11aが多数均等配置するように設けられた、鉄を主成分とした金属台上部に、前記鉄を主成分とした金属台に設けられた位置と対応するように通気孔11aが多数配置して設けられたアルミナ平板19(縦弾性係数が1GPaより大きい)が固定載置された構造のものを用い、シート13は、日東電工(株)製の「サンマップ(登録商標)LC−T」の厚さ0.3mmを使用した。このシートは、縦弾性係数が0.7GPaで、通気度が1.4sec/cm3 で、引張り破断強度が12MPaで、17μmの孔を有する高分子材料からなる多孔質シートである。実施例1〜実施例6、実施例11〜実施例16、比較例1,比較例2において、載置した基板(パネル基板)12は、ステージ11の金属台およびアルミナ平板19の通気孔11aを介して真空ポンプで吸引固定した。
<実施例1〜実施例6>
実施例1;上記シートを1枚用いた(厚さ0.3mm)。
実施例2;上記シートを2枚重ねて用いた(厚さ0.6mm)。
実施例3;上記シートを3枚重ねて用いた(厚さ0.9mm)。
実施例4;上記シートを4枚重ねて用いた(厚さ1.2mm)。
実施例5;上記シートを5枚重ねて用いた(厚さ1.5mm)。
実施例6;上記シートを6枚重ねて用いた(厚さ1.8mm)。
実施例1〜実施例6は、余剰粒子を安定して除去することができた。
<実施例11〜実施例16>
前記通気孔11aが多数配置して設けられたアルミナ平板19を取り外した、鉄を主成分とした金属製の、通気孔が多数均等配置するようにして設けられた上面平滑ステージを用いて、実施例1〜6と同様に実施したところ、余剰粒子を安定して除去することができた。この金属製ステージの縦弾性係数も1GPaよりも大きかった。
実施例1;上記シートを1枚用いた(厚さ0.3mm)。
実施例2;上記シートを2枚重ねて用いた(厚さ0.6mm)。
実施例3;上記シートを3枚重ねて用いた(厚さ0.9mm)。
実施例4;上記シートを4枚重ねて用いた(厚さ1.2mm)。
実施例5;上記シートを5枚重ねて用いた(厚さ1.5mm)。
実施例6;上記シートを6枚重ねて用いた(厚さ1.8mm)。
実施例1〜実施例6は、余剰粒子を安定して除去することができた。
<実施例11〜実施例16>
前記通気孔11aが多数配置して設けられたアルミナ平板19を取り外した、鉄を主成分とした金属製の、通気孔が多数均等配置するようにして設けられた上面平滑ステージを用いて、実施例1〜6と同様に実施したところ、余剰粒子を安定して除去することができた。この金属製ステージの縦弾性係数も1GPaよりも大きかった。
<比較例1,比較例2>
比較例1;上記シートを7枚重ねて用いた(厚さ2.1mm)。
比較例2;上記シートを使用しなかった。
比較例1は、基板が不安定になり、うまく余剰粒子を除去できなかった。
比較例2は、余剰粒子の取り残しがあった。
比較例1;上記シートを7枚重ねて用いた(厚さ2.1mm)。
比較例2;上記シートを使用しなかった。
比較例1は、基板が不安定になり、うまく余剰粒子を除去できなかった。
比較例2は、余剰粒子の取り残しがあった。
本発明の製造方法によって作製する情報表示用パネルは、ノートパソコン、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants )と呼ばれる携帯型情報機器、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子新聞、電子マニュアル(電子取扱説明書)等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板やホワイトボード等の掲示板、電子卓上計算機、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、情報ボード、電子POP(Point Of Presence 、Point Of Purchase advertising )、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部のほか、POS端末、カーナビゲーション装置、時計など様々な電子機器の表示部に好適に用いられる。他に、外部電界形成手段によって表示書き換えを行う表示部(いわゆるリライタブルペーパー)としても好適に用いられる。
なお、本発明に係る情報表示用パネルの駆動方式については、パネル自体にスイッチング素子を用いない単純マトリックス駆動方式やスタティック駆動方式、また、薄膜トランジスタ(TFT)で代表される三端子スイッチング素子あるいは薄膜ダイオード(TFD)で代表される二端子スイッチング素子を用いたアクティブマトリックス駆動方式や、外部電界形成手段を用いた外部電界駆動方式など、種々のタイプの駆動方式が適用できる。
なお、本発明に係る情報表示用パネルの駆動方式については、パネル自体にスイッチング素子を用いない単純マトリックス駆動方式やスタティック駆動方式、また、薄膜トランジスタ(TFT)で代表される三端子スイッチング素子あるいは薄膜ダイオード(TFD)で代表される二端子スイッチング素子を用いたアクティブマトリックス駆動方式や、外部電界形成手段を用いた外部電界駆動方式など、種々のタイプの駆動方式が適用できる。
1、2 基板
3 表示媒体(粒子群)
3W 白色表示媒体
3B 黒色表示媒体
3Wa 表示媒体用白色粒子
3Ba 表示媒体用黒色粒子
4 隔壁
5、6 電極
7,8 外部電界形成手段
9,10 導電部材
11 吸引用吸気口が設けられたステージ(基板ステージ)
11a 吸気口
12 基板(ガラス基板)
13 シート(多孔質シート)
14 隔壁
15 余剰粒子
16 ローラ(クリーニングローラ)
17 ブラシ(ブラシローラ)
18 クリーナ
18a 吐出部
18b 吸引部
19 アルミナ平板
21−1 第1のセル
21−2 第2のセル
21−3 第3のセル
22R 赤色カラーフィルター
22G 緑色カラーフィルター
22B 青色カラーフィルター
3 表示媒体(粒子群)
3W 白色表示媒体
3B 黒色表示媒体
3Wa 表示媒体用白色粒子
3Ba 表示媒体用黒色粒子
4 隔壁
5、6 電極
7,8 外部電界形成手段
9,10 導電部材
11 吸引用吸気口が設けられたステージ(基板ステージ)
11a 吸気口
12 基板(ガラス基板)
13 シート(多孔質シート)
14 隔壁
15 余剰粒子
16 ローラ(クリーニングローラ)
17 ブラシ(ブラシローラ)
18 クリーナ
18a 吐出部
18b 吸引部
19 アルミナ平板
21−1 第1のセル
21−2 第2のセル
21−3 第3のセル
22R 赤色カラーフィルター
22G 緑色カラーフィルター
22B 青色カラーフィルター
Claims (4)
- 少なくとも一方が透明な2枚の基板間に隔壁によって仕切られた複数のセルを形成し、該セル内に光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群を表示媒体として封入し、表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルを作製する際に、ステージ上に載置された基板の隔壁上部と接触するように配置されたローラを備える余剰粒子除去装置を用いて、隔壁上の余剰粒子を除去する余剰粒子除去工程を行う、情報表示用パネルの製造方法であって、
前記ステージおよび前記基板間にシートを設置することにより、前記ローラに加わる圧力を常に一定に維持して余剰粒子の除去量を安定化させながら前記余剰粒子除去工程を行うことを特徴とする情報表示用パネルの製造方法。 - 前記シートは、厚さが0.1〜2mmで、引張り破断強度が10MPa以上で、前記ステージを構成する材料よりも小さい縦弾性係数を有し、通気度が1.0〜2.0sec/cm3 のシートであることを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネルの製造方法。
- 前記ステージが、載置する基板を吸引固定可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネルの製造方法。
- 基板に形成された隔壁の上部と接触するように配置されたローラと、該ローラに転写除去された余剰粒子を掻き取るためにローラ近傍に配置されたブラシと、該ブラシによって掻き取った粒子を除去するためにブラシ近傍に配置されたクリーナと、前記隔壁を形成した基板を前記ローラに対して所定位置関係で支持するステージと、前記ステージおよび前記基板間に設置されたシートとを具備して成ることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報表示用パネルの製造方法に用いる余剰粒子除去装置。
Priority Applications (1)
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JP2007317466A JP2009139750A (ja) | 2007-12-07 | 2007-12-07 | 情報表示用パネルの製造方法および余剰粒子除去装置 |
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---|---|---|---|---|
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-
2007
- 2007-12-07 JP JP2007317466A patent/JP2009139750A/ja active Pending
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