JP2009139578A - 光源装置、プロジェクタ、モニタ装置 - Google Patents

光源装置、プロジェクタ、モニタ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】波長変換素子の回転に伴う装置の大型化、製造コストの高騰を抑えることが可能な光源装置を提供する。
【解決手段】本発明の光源装置13は、複数の発光部を有する発光素子(半導体レーザ14)と、複数の発光部からの複数のレーザ光の各々を所定の波長を持つレーザ光に変換する波長変換素子17と、少なくとも波長変換素子の光入射面に接するように設けられ、空気の屈折率よりも大きい屈折率を有する高屈折率材18と、波長変換素子17により所定の波長に変換されたレーザ光を透過するとともに、所定の波長に変換されなかったレーザ光を発光素子に向けて反射させ、発光素子の外部共振器として機能する波長選択素子19と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源装置、プロジェクタ、モニタ装置に関するものである。
非線形光学効果を利用した波長変換素子は、入射光の波長を変換することでレーザ光源の使用波長の拡大が図れるため、多くの分野で利用されている。特に、緑色光は直接発光可能なレーザ光源が現在実現されていないため、波長変換が必須となっている。この種の波長変換素子は、隣り同士で分極方向が反転した領域を所定のピッチで交互に繰り返した構造(本明細書では以下、この構造を「分極反転周期構造」と呼ぶ)を有している。
ところが、波長変換素子は位相整合条件のマージンが少なく、位相整合条件から外れると変換効率が急激に低下してしまう、という問題がある。「位相整合条件」とは、基本波の波長と波長変換素子の温度を指している(波長変換素子の温度が変化すると、分極反転周期構造のピッチが変化するため、基本波の波長と合わなくなる)。そこで、波長変換素子の変換効率を確保する手段として、波長選択フィルターを用いて、基本波の波長を位相整合条件に合致するようにロックする方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
もしくは、波長変換素子を回転させることによって、基本波の光が通過する領域の実質的なピッチを変える方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。すなわち、図12(a)、(b)に示すように、ピッチPの分極反転周期構造Bを有する波長変換素子100を、光入射面100aに対して光L1が垂直に入射する位置から光軸に垂直な軸(紙面に垂直な軸)を中心として角度θだけ回転させたとき、光入射面100aで光L1が屈折して進行する方向と波長変換素子100の光入射面100aの法線Hとのなす角をθ’とすると、光が通過する領域の実質的なピッチをP’=P/cosθ’と元のピッチPに対して長くでき、基本波の波長と合わせることで位相整合させることができる。
特開平7−152055号公報 特開2003−174222号公報
しかしながら、実際の波長選択フィルターで波長精度を上げようとすると、極めて高精度の波長選択フィルターが必要となり、部品コストが高くなってしまう。そこで、波長選択フィルターの波長精度を下げ、その分を波長変換素子の温度調整で補おうとすると、例えば波長精度を±5nm(レンジで10nm)と設定した場合、波長変換素子の温度を約100℃変化させなければならず、現実的には極めて難しい。
また、特許文献1には、一つの波長変換素子内に周期が異なる複数の分極反転周期構造を作り込む構成、チャープ構造を実現する構成等が提案されている。ところが、例えば10nm(0.01μm)レンジの基本波の波長シフトに対応しようとすると、ピッチを約0.2μmといったサブミクロンオーダーで制御する必要がある。通常の波長変換素子の製造バラツキを考えると、この制御量を実現するのは実質的に困難であった。
この場合、特許文献2の方法であれば、波長変換素子を回転させることでピッチを変えられるため、分極反転周期構造のピッチを高精度に制御する必要がなく、実現が可能である。ところが、特許文献2の方法を採用した場合、基本波の波長と波長変換素子の回転角度との関係を示す図13のグラフから明らかなように、例えば10nmレンジの波長シフトに対応しようとすると、波長によっては35°程度(青色光(図13中の符号B)の場合)まで波長変換素子を大きく回転させなければならない。この場合、波長変換素子を回転させるためのスペースが必要となり、波長変換素子自体のサイズも大きくしなければならない。そのため、光源装置全体のサイズが大きくなる、光源装置の製造コストが高くなる、といった問題が生じる。
また、更なる問題として、波長変換素子の回転角度を大きくすればする程、波長変換素子の光入射面と入射光の光軸とのなす角度が90°から大きくずれることになる。このように、波長変換素子の回転角度が大きくなる程、波長変換素子の光入射面で反射する光の割合が多くなるため、光の利用効率が低下する。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、分極反転周期構造のピッチを高精度に制御する必要がなく、また、波長変換素子の回転に伴う装置の大型化、製造コストの高騰を抑えることができる光源装置、およびこれを用いたプロジェクタ、モニタ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の光源装置は、レーザ光を射出する複数の発光部を有する発光素子と、前記複数の発光部から射出された複数のレーザ光が入射され、前記複数のレーザ光の各々を所定の波長を持つレーザ光に変換する波長変換素子と、少なくとも前記波長変換素子の光入射面に接するように設けられ、空気の屈折率よりも大きい屈折率を有する高屈折率材と、前記波長変換素子により所定の波長に変換されたレーザ光を透過するとともに、所定の波長に変換されなかったレーザ光を前記発光素子に向けて反射させ、前記発光素子の外部共振器として機能する波長選択素子と、を備えたことを特徴とする。
本発明の光源装置においては、空気の屈折率よりも大きい屈折率を有する高屈折率材が少なくとも波長変換素子の光入射面に接するように設けられているため、光が波長変換素子に入射する際の境界面での屈折率差が、高屈折率材が設けられていない(すなわち、波長変換素子の光入射面が空気と接している)従来の光源装置に比べて小さくなる。一般的に、波長変換素子はニオブ酸リチウム(LN:LiNbO)、タンタル酸リチウム(LT:LiTaO)等の無機非線形光学材料から構成され、その屈折率は2.1〜2.2程度であり、空気の屈折率は1である。よって、本発明の高屈折率材の一例としては、屈折率が1より大きく、2.1より小さい材料が好適である。ただし、必ずしも高屈折率材の屈折率が空気の屈折率と波長変換素子の屈折率との間にあるものに限定されるわけではなく、空気の屈折率よりも大きいことさえ満足すれば、波長変換素子の屈折率よりも高屈折率材の屈折率の方が大きくても良い。
ここで、図8に示すように、高屈折率材が設けられていない構成(以下、従来の構成と呼ぶ)における媒質(空気)の屈折率をn1、波長変換素子10の屈折率をn2、高屈折率材11の屈折率をn1’、波長変換素子10の光入射面10aに対する光Lの入射角をθ1、従来の構成での光Lの屈折角をθ2、高屈折率材11が設けられた構成(以下、本発明の構成と呼ぶ)における光Lの屈折角をθ2’、分極反転周期構造のピッチをPとする。従来の構成における光入射面10a前後での屈折率差をΔn、本発明の構成における光入射面10a前後での屈折率差をΔn’とする。
高屈折率材11の屈折率n1’が波長変換素子10の屈折率n2と空気の屈折率n1との間の値を取るとすると、n2>n1’>n1であるから、
Δn=n2−n1
Δn’=n2−n1’
Δn>Δn’ ……(1)
となる。
2つの屈折率差Δn、Δn’が(1)式の関係にある場合、スネルの法則から、
θ1−θ2>θ1−θ2’ ……(2)
となる。
すなわち、光Lの入射角θ1が一定の場合、従来の構成では屈折角θ2が小さいため、図8に示すように、光入射面10aに対して斜めに入射した光Lは光入射面10aの法線Hに近づく方向に光Lが屈折するのに対し、本発明の構成では屈折角θ2’がθ2よりも大きく、かつθ1に近くなるため、光入射面10aに対して斜めに入射した光Lはあまり屈折せずに波長変換素子10内を進行する。
これにより、従来の構成での入射光に対する分極反転周期構造の実効的なピッチをP1、本発明の構成での入射光に対する分極反転周期構造の実効的なピッチをP1’とすると、
P1’>P1 ……(3)
となる。
(3)式から明らかなように、光の入射角θ1が同じであれば、本発明の構成の方が従来の構成よりも分極反転周期構造の実効的なピッチを大きくすることができる。逆に考えると、本発明の構成の方が従来の構成よりも同じピッチを得るのに光の入射角が小さくて済む。換言すると、本発明の構成の方が従来の構成よりも同じピッチを得るのに波長変換素子の回転角度が小さくて済む。
したがって、本発明によれば、波長変換素子を回転させることで分極反転周期構造のピッチを調整できるため、素子製造時に分極反転周期構造のピッチを高精度に制御する必要がなく、さらに、従来に比べて波長変換素子の回転角度が小さくて済むため、装置の大型化、製造コストの高騰を抑えることができる。
また、高屈折率材の光入射面と波長変換素子の光入射面とが非平行に配置され、発光素子から高屈折率材までの間を通るレーザ光の光軸と高屈折率材の光入射面とのなす角度が、レーザ光の光軸と波長変換素子の光入射面とのなす角度よりも90°に近い構成とすることが望ましい。
波長変換素子を備えた光源装置において、通常は波長変換素子の光入射面に対して垂直に光を入射させるが、本発明では波長変換素子を回転させるため、波長変換素子の光入射面に対して斜めに光が入射することになる。この場合、波長変換素子の光入射面での光の反射による損失を考慮しなければならない。そこで、高屈折率材の光入射面と波長変換素子の光入射面を非平行とし、発光素子から高屈折率材までの間を通るレーザ光の光軸と高屈折率材の光入射面とのなす角度が、レーザ光の光軸と波長変換素子の光入射面とのなす角度よりも90°に近い構成とすれば、波長変換素子を回転させても高屈折率材の光入射面に対してはより垂直に近い角度で光が入射するため、光の反射が少なく、損失を少なくできる。
また、前記波長変換素子の分極反転周期構造は、前記発光素子から射出されたレーザ光が前記波長選択素子の許容波長範囲の下限の値で位相整合するように、前記分極反転周期構造のピッチが設定されていることが望ましい。
波長変換素子を回転させる場合、波長変換素子の分極反転周期構造のピッチを長くする方向には調整できるものの、ピッチを短くする方向には調整できない。したがって、レーザ光が波長選択素子の許容波長範囲の下限の値で位相整合するように分極反転周期構造のピッチを設定しておけば、調整幅を最も大きく取ることができる。
また、発光素子と波長変換素子との間に、発光部から射出される所定の波長範囲のレーザ光のうち、特定の波長のレーザ光を選択的に透過する波長選択フィルターが設けられることが望ましい。
この構成によれば、発光素子から射出されたレーザ光が波長変換素子に入射する前に、波長範囲がより絞られるため、位相整合条件を満たす光の割合が増え、波長変換素子での変換効率をより高めることができる。
また、空気の屈折率よりも大きい屈折率を有する高屈折率材が、波長変換素子の光射出面に接するように設けられることが望ましい。
この構成によれば、光射出面側でも光入射面側と同様の屈折が生じるため、高屈折率材が光射出側にない場合と比べて波長変換素子からの光の射出方向が入射方向とより平行になる。そのため、光源装置の設計(光学素子の配置等)が容易になる。
また、波長変換素子を収容する容器を備え、容器内の波長変換素子の周囲が液体状の高屈折率材で満たされた構成としても良い。
高屈折率材の具体的な構成は適宜選択が可能であるが、上記の構成によれば、本発明に要求される屈折率を有する液体(例えばシリコンオイル等)を適宜選択することで本発明の光源装置を容易に構成することができる。
また、波長選択フィルターと波長選択素子とが、容器の光入射面と光射出面にそれぞれ固定されている構成としても良い。
この構成によれば、小型でコンパクトな光源装置を実現することができ、波長選択フィルターと波長選択素子を容器の光入射面と光射出面に密着させた場合には、界面での反射による光の損失を低減することができる。
本発明の他の光源装置は、レーザ光を射出する複数の発光部を有する発光素子と、前記複数の発光部から射出された複数のレーザ光が入射され、前記複数のレーザ光の各々を所定の波長を持つレーザ光に変換する波長変換素子と、前記波長変換素子により所定の波長に変換されたレーザ光を透過するとともに、所定の波長に変換されなかったレーザ光を前記発光素子に向けて反射させ、前記発光素子の外部共振器として機能する波長選択素子と、を備え、前記波長変換素子の分極反転周期構造の各分極領域の光入射面が前記波長変換素子の光入射面に対して非平行とされたことを特徴とする。
本発明の他の光源装置によれば、波長変換素子の分極反転周期構造の各分極領域の光入射面が波長変換素子の光入射面に対して非平行とされているため、分極反転周期構造の各分極領域が光入射面に対して平行に形成されていた従来の波長変換素子を用いた場合に比べて回転角度を小さくすることができる。これにより、装置の大型化、製造コストの高騰を抑えることができる。
本発明のプロジェクタは、上記本発明の光源装置と、前記光源装置から射出されたレーザ光を画像信号に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により形成された画像を投射する投射装置と、を備えることを特徴とする。
本発明のプロジェクタは上記本発明の光源装置を備えているので、小型、安価で明るい画像表示が可能なプロジェクタを実現することができる。
本発明のモニタ装置は、上記本発明の光源装置と、前記光源装置から射出された光により被写体を撮像する撮像手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のモニタ装置は上記本発明の光源装置を備えているので、小型、安価で鮮明な撮像が可能なモニタ装置を実現することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態では、半導体レーザから射出された赤外光を波長変換素子により波長変換し、緑色光として射出する光源装置の例を挙げて説明する。
図1は、本実施形態の光源装置の構成を示す平面図である。図2は、本実施形態の光源装置において位相整合条件を満たす基本波の波長と波長変換素子の回転角度との関係を各色光毎に示す図である。図3は、高屈折率材の屈折率を変化させたときの波長変換素子の回転角度と反射率および基本波の波長との関係を示す図である。図4は、波長変換素子の光入射側の拡大図である。図5は、高屈折率材の光入射面の角度を変化させたときの基本波の波長と回転角度との関係を示す図である。
なお、以下の各図面においては、各構成部材を見やすくするため、各構成部材毎に縮尺を異ならせている。
本実施形態の光源装置13は、図1に示すように、半導体レーザ14(発光素子)と、波長選択フィルター15と、透明ケース16(容器)と、波長変換素子17と、高屈折率材18と、波長選択素子19とを備えている。半導体レーザ14は、複数個(本実施形態では5個)のエミッタ20(発光部)を有している。各エミッタ20からは、同一のピーク波長を有する赤外光が射出される。半導体レーザ14は、例えばウェハ上で多数個が一括して作り込まれ、ダイシングにより個片化されてチップの形態となったものである。また、波長選択フィルター15は、基板上に誘電体多層膜が形成された薄膜光学素子である。波長選択フィルター15は、半導体レーザ14から射出される所定の波長範囲のレーザ光のうち、波長変換素子17で位相整合する特定波長のレーザ光のみを選択的に透過する。
透明ケース16の内部には波長変換素子17が収容され、波長変換素子17の周囲は液体状の高屈折率材18で満たされている。本実施形態の波長変換素子17は、第2高調波発生素子(SHG:Second Harmonic Generator)であり、入射光を略半分の波長の光に変換する非線形光学素子である。波長変換素子17は、隣り同士で分極方向が反転した領域を所定のピッチで交互に繰り返した分極反転周期構造Bを有している。互いに逆向きの分極方向を有する隣接する2つの分極領域22a,22bの光透過方向の寸法が分極反転周期構造BのピッチPとなる。波長変換素子17の分極反転周期構造Bは、ニオブ酸リチウム(LN:LiNbO)、タンタル酸リチウム(LT:LiTaO)等の無機非線形光学結晶に電極形成領域と電極非形成領域とを交互にストライプ状に設け、電極にパルス状電圧を印加して電極形成領域の分極方向を電極非形成領域に対して反転させることで形成することができる。
透明ケース16の平面形状は矩形であり、透明ケース16の光入射面16aと光射出面16bとは互いに平行である。波長変換素子17の平面形状も矩形であり、波長変換素子17の光入射面17aと光射出面17bとは互いに平行である。また、波長変換素子17の光入射面17aに対して分極反転周期構造Bの各分極領域22a,22bの光入射面が平行となるように形成されている。
波長変換素子17は、無機非線形光学結晶基板の板厚方向が図1の紙面を貫通する方向であり、透明ケース16に対して板厚方向に延在する軸を中心として時計回りに回転した状態で、透明ケース16に対して任意の手段により固定されている。回転角度は、その時の位相整合条件によって異なるが、基本波波長シフトを10nm、高屈折率材18の屈折率を1.4としたとき、最大で25°程度である。透明ケース16は、半導体レーザ14から射出されたレーザ光光軸Lと透明ケース16の光入射面16aとが90°の角度をなすように配置されている。すなわち、半導体レーザ14から射出されたレーザ光Lは透明ケース16の光入射面16aに垂直に入射する。
また、波長変換素子17が透明ケース16に対して回転していることにより、半導体レーザ14から射出されたレーザ光の光軸Lと波長変換素子17の光入射面17aとは65°より大きく、90°より小さい角度をなしている。すなわち、レーザ光の光軸Lと高屈折率材18の光入射面18aとのなす角度は、レーザ光の光軸Lと波長選択素子17の光入射面17aとのなす角度よりも90°に近い。また、波長変換素子17の分極反転周期構造Bは、半導体レーザ14から射出されたレーザ光Lが波長選択素子17の許容波長範囲の下限の値で位相整合するようにピッチが設定されている。
本実施形態の場合、波長変換素子17は透明ケース16の略中央に配置されているため、波長変換素子17の光入射側、光射出側を含めて波長変換素子17の周囲全てが高屈折率材18で満たされている。波長変換素子17を構成するニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等の屈折率は概ね2.1〜2.2程度であり、高屈折率材18としては、屈折率nが空気(n=1)より大きく、波長変換素子(n=2.1〜2.2)より小さい液体材料が好適である。例えばこの種の高屈折率材としてシリコンオイル(n≒1.4)を例示することができる。
波長選択素子19が、透明ケース16の光射出面16bに対向するように配置されている。波長選択素子19は、波長変換素子17により所定の波長に変換されたレーザ光(緑色光)を透過するとともに、所定の波長に変換されなかったレーザ光(赤外光)を半導体レーザ14に向けて反射させる。したがって、この波長選択素子19は、半導体レーザ14の外部共振器として機能する。波長選択素子19の具体例としては、例えば周期的な格子構造を有するホログラムのような光学素子を挙げることができる。
上記構成の光源装置13においては、半導体レーザ14から射出された基本波の光が波長選択素子19との間で反射を繰り返すうちに共振し、増幅されてレーザ光Lとして発振する。このとき、一部の光は波長変換素子17によって波長変換され、緑色レーザ光として波長選択素子19から射出される。
本実施形態の光源装置13は、波長変換素子17の周囲が空気の屈折率よりも大きく、波長変換素子17の屈折率よりも小さい屈折率を持つ高屈折率材18で満たされているため、光の入射角を一定としたとき、従来の構成よりも波長変換素子17の光入射面17aでの屈折が小さく、分極反転周期構造Bの実効的なピッチを大きくできる。その結果、本実施形態の構成の方が従来の構成よりも同じピッチを得るのに光の入射角が小さくて済み、波長変換素子17の回転角度が小さくて済む。
図2は、本実施形態の光源装置13において、位相整合条件を満たすレーザ光の基本波波長と波長変換素子17の回転角度との関係を示す図である。図2の横軸が基本波波長、縦軸が回転角度[度]である。ここでは、本実施形態で例示した緑色光(G)の他、青色光(B)、赤色光(R)についても示した。図2と図13を比較すると、10nmの基本波波長シフトに対応させようとした場合、回転角度が最大となる青色光(B)を見ると、従来の装置では回転角度を35°(図13参照)にする必要があったが、屈折率が1.4のシリコンオイルを用いた本実施形態の場合、回転角度は25°(図2参照)で済む。したがって、本実施形態の光源装置13によれば、波長変換素子17を回転させることで分極反転周期構造Bのピッチ調整が可能なため、分極反転周期構造Bのピッチを高精度に制御する必要がないことに加え、波長変換素子17の回転角度が小さくて済むため、装置の大型化、製造コストの高騰を抑えることができる。
さらに、半導体レーザ14から射出されたレーザ光Lが透明ケース16の光入射面16aに対して垂直に入射するため、光の反射が少なく、損失を少なくできる。また、波長変換素子17の分極反転周期構造BのピッチPが、レーザ光Lが波長選択素子19の許容波長範囲の下限の値で位相整合するように設定されているため、位相整合の調整幅を最も大きく取ることができる。また、光入射側と同一の高屈折率材18が波長変換素子17の光射出面17b側にも存在するため、光射出面17b側でも光入射面17a側と同じ角度の屈折が生じて、透明ケース16からの射出光が透明ケース16への入射光と平行になり、光源装置の設計(光学素子の配置等)が容易になる。また、半導体レーザ14と波長変換素子17との間に波長選択フィルター15が設けられているため、位相整合条件を満たす光の割合が増え、波長変換素子17での変換効率をより高めることができる。
上記実施形態では、高屈折率材18の屈折率を空気の屈折率よりも大きく、波長変換素子17の屈折率よりも小さい範囲に想定したが、本発明者らは、この範囲外を含めて高屈折率材の屈折率を変えたときの本発明の効果について検討した。
図3は、高屈折率材18の屈折率をパラメータとした波長変換素子17の回転角度と高屈折率材18と波長変換素子17との界面での反射率との関係、および波長変換素子17の回転角度と基本波の波長との関係を示す図である。図3の横軸が回転角度[度]、右側の縦軸が波長変換素子17を回転させたときに位相整合条件を満たすレーザ光の基本波の波長、左側の縦軸が反射率である。図3中の実線のグラフが反射率、破線のグラフが基本波波長を示している。ここでは、波長変換素子17の回転角度が最も大きくなる青色光についてのみ検討した。
高屈折率材18の屈折率を1(空気の屈折率)より大きくすると、波長変換素子17の屈折率(2.1〜2.2程度)に近づくにつれて屈折率差が小さくなるため、反射率が一旦低下する。そして、高屈折率材18の屈折率を3,4,…とさらに大きくしていくと、今度は屈折率差が大きくなるため、波長変換素子17の回転角度が小さくても反射率が高くなり、光の損失が大きくなる。ところが、高屈折率材18の屈折率が十分に大きくなると、位相整合条件を満たす波長を得るのに必要な回転角度が十分に小さくなるため、回転角度が十分に小さい領域では実際には屈折率が1の場合の反射率よりも小さい。したがって、光の損失はほとんど問題とならず、波長変換素子17の回転角度を低減する効果の方が大きく現れる。すなわち、高屈折率材18の屈折率は、必ずしも空気の屈折率と波長変換素子17の屈折率との間の値を取るものを選択する必要はなく、むしろ大きいほど好ましい。
次に、高屈折率材18の光入射面18aと入射光Lの光軸とのなす角度について検討した。
図5は、図4に示す波長変換素子17の光入射面17a側に位置する高屈折率材18の光入射面18aの角度をパラメータとして、位相整合条件を満たすレーザ光Lの基本波の波長と波長変換素子17の回転角度との関係を示したものである。図5において、横軸は基本波の波長、縦軸は波長変換素子17の回転角度[度]である。高屈折率材18の光入射面18aの角度は、半導体レーザ14からの光が光入射面18aに対して垂直に入射する状態を0°とし、5°まで変化させた。また、高屈折率材18の屈折率は1.5で一定とした。
図5に示したように、高屈折率材18の光入射面18aの角度を大きくすると、空気と高屈折率材18との界面(屈折率n=1→1.5)および高屈折率材18と波長変換素子17との界面(屈折率n=1.5→2.1)でレーザ光の角度が変換されるだけであり、波長変換素子17の回転角度低減の効果は得られない。むしろ高屈折率材18の光入射面18aの角度を大きくすると、その角度分を余計に補正しなければならないため、波長変換素子17の回転角度は逆に増えてしまう。したがって、空気から高屈折率材18への入射時にはレーザ光の角度の変換が生じず、高屈折率材18から波長変換素子17への入射時のみでレーザ光の角度の変換が生じるようにしないと、波長変換素子17の回転角度低減の効果が得られない。この観点から、半導体レーザ14からの光の光軸Lに対して高屈折率材18の光入射面18aが垂直(半導体レーザ14の光射出面に対して平行)になるように配置することが好ましい。
[第2の実施の形態]
以下、本発明の第2の実施の形態を図6を参照して説明する。
図6は、本実施形態の光源装置の構成を示す平面図である。本実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であるため、第1実施形態の図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態の光源装置13においては、波長変換素子17の入射側の波長選択フィルター15と、射出側の波長選択素子19はそれぞれ透明ケース16から離間した位置に配置されていた。これに対して、本実施形態の光源装置23は、図6に示すように、透明ケース16の光入射面16aに波長選択フィルター15が密着した状態で固定されるとともに、透明ケース16の光射出面16bに波長選択素子19が密着した状態で固定されている。
本実施形態の光源装置23においても、波長変換素子17の回転角度が小さくて済み、装置の大型化、製造コストの高騰が抑えられる、といった第1実施形態と同様の効果を得ることができる。特に本実施形態の場合、波長選択フィルター15と波長選択素子19がともに透明ケース16に密着して固定されているため、小型でコンパクトな光源装置を実現することができる。また、第1実施形態に比べて間に介在する空気層が減るため、界面での反射による光の損失を低減することができる。
[第3の実施の形態]
以下、本発明の第3の実施の形態を図7を参照して説明する。
第1,第2実施形態では波長変換素子を透明ケース内に収容し、波長変換素子の周囲を高屈折率材で満たしたが、本実施形態では高屈折率材を用いない形態を例示する。
図7は、本実施形態の光源装置の構成を示す平面図である。図7において、第1実施形態の図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1,第2実施形態では、波長変換素子17の光入射面17aに対して分極反転周期構造Bの各分極領域22a,22bの光入射面が平行に形成されていた。これに対して、本実施形態の光源装置33は、図7に示すように、波長変換素子37の光入射面37aに対して分極反転周期構造Bの各分極領域22a,22bの光入射面が所定の角度をなすように形成されている。波長変換素子37の光入射面37aと分極反転周期構造Bの各分極領域22a,22bの光入射面とのなす角度は0°〜35°程度である。また、波長変換素子37の分極反転周期構造BのピッチPは、レーザ光Lが波長選択素子19の許容波長範囲の下限の値で位相整合するように設定されている。ここで言うピッチPとは、分極反転周期構造Bの各分極領域22a,22bの光入射面に対して垂直な方向に測ったときの寸法である。
本実施形態の波長変換素子37は、非線形光学結晶のウェハ上に多数個の波長変換素子を一括して作り込み、ダイシングにより個片化する際に分極反転周期構造Bに対してダイシングラインを斜めに配置して切り出すことで作製が可能である。そして、波長変換素子37を作製する際には、波長変換素子37の光入射面37aと分極反転周期構造Bの各分極領域22a,22bの光入射面とのなす角度が0°〜35°の範囲内で角度が異なるものを複数種類作製しておく。
本実施形態の光源装置33においては、波長変換素子37の元々のピッチが一定であり、波長変換素子37の光入射面37aに対して光を垂直に入射させたとしても、波長変換素子37の光入射面37aと分極反転周期構造Bの各分極領域22a,22bの光入射面とのなす角度が変われば、それに伴って実効的なピッチが変わることになる。したがって、波長変換素子37の光入射面37aと分極反転周期構造Bの各分極領域22a,22bの光入射面とのなす角度が異なるものの中から最も位相整合するものを選択することによって、波長変換素子37の回転角度を最小に抑えることができる。位相整合条件に完全に合致するものがあれば、波長変換素子37を全く回転させる必要がなくなる。このように、本実施形態の光源装置33によれば、波長変換素子37の回転に要するスペースを大きく取ったり、波長変換素子37のサイズを大きくする必要がなく、光源装置の大型化、コストの高騰を抑えることができる。
[第4の実施の形態]
以下、本発明の第4の実施の形態について図9を参照して説明する。
本実施形態では、上記第1〜第3実施形態の光源装置を備えるプロジェクタについて説明する。図9は本実施形態のプロジェクタの概略構成図である。
本実施形態のプロジェクタ50は、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ射出する赤色レーザ光源装置13R,緑色レーザ光源装置13G、青色レーザ光源装置13Bを備えており、これら光源装置が上記第1〜第3実施形態の光源装置である。
プロジェクタ50は、上記のレーザ光源装置13R,13G,13Bから射出された各色光をそれぞれ変調する透過型の液晶ライトバルブ(光変調装置)54R,54G,54Bと、液晶ライトバルブ54R,54G,54Bから射出された光を合成して投写レンズ57に導くクロスダイクロイックプリズム(色合成手段)56と、液晶ライトバルブ54R,54G,54Bによって形成された像を拡大してスクリーン60に投射する投射レンズ(投射手段)57と、を備えている。
さらに、プロジェクタ50は、レーザ光源装置13R,13G,13Bから射出されたレーザ光の照度分布を均一化させるための均一化光学系52R,52G,52Bを備えており、照度分布が均一化された光によって液晶ライトバルブ54R,54G,54Bを照明している。本実施形態では、均一化光学系52R,52G、52Bは、例えばホログラム52aとフィールドレンズ52bによって構成されている。
各液晶ライトバルブ54R,54G,54Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム56に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は投写光学系である投射レンズ57によりスクリーン60上に投写され、拡大された画像が表示される。
本実施形態のプロジェクタ50においては、赤色レーザ光源装置13R,緑色レーザ光源装置13G,青色レーザ光源装置13Bとして上記第1〜第3実施形態の光源装置が用いられているので、小型、安価で明るい画像表示が可能なプロジェクタを実現することができる。
なお、本実施形態においては、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いたが、反射型のライトバルブを用いても良いし、液晶以外の光変調装置を用いても良い。このようなライトバルブとしては、例えば、反射型液晶ライトバルブやデジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)が挙げられる。投射光学系の構成は、使用されるライトバルブの種類によって適宜変更すればよい。
[第5の実施の形態]
以下、本発明の第5の実施の形態について図10を参照して説明する。
本実施形態では、走査型の画像表示装置について説明する。図10は本実施形態の画像表示装置の概略構成図である。
本実施形態の画像表示装置200は、図10に示すように、第1〜第3実施形態の光源装置13と、光源装置13から射出された光をスクリーン210に向かって走査するMEMSミラー(走査手段)202と、光源装置13から射出された光をMEMSミラー202に集光させる集光レンズ203とを備えている。光源装置13から射出された光は、MEMSミラー202の駆動によってスクリーン210上を水平方向、垂直方向に走査される。カラー画像を表示する場合は、例えば半導体レーザ14を構成する複数のエミッタを、赤、緑、青のピーク波長を持つエミッタの組み合わせによって構成すれば良い。
[第6の実施の形態]
以下、第1〜第3実施形態の光源装置10を応用したモニタ装置300の構成例について図11を用いて説明する。
図11は、本実施形態のモニタ装置の概略構成図である。
本実施形態のモニタ装置300は、図11に示すように、装置本体310と、光伝送部320と、を備える。装置本体310は、前述の第1〜第3実施形態の光源装置13を備えている。
光伝送部320は、光を送る側と受ける側の2本のライトガイド321,322を備えている。各ライトガイド321,322は、多数本の光ファイバを束ねたものであり、レーザ光を遠方に送ることができる。光を送る側のライトガイド321の入射側には光源装置13が設置され、その出射側には拡散板323が設置されている。光源装置13から射出されたレーザ光は、ライトガイド321を通じて光伝送部320の先端に設けられた拡散板323に送られ、拡散板323により拡散されて被写体を照射する。
光伝送部320の先端には、結像レンズ324が設けられており、被写体からの反射光を結像レンズ324で受けることができる。受けた反射光は、受け側のライトガイド322を通じて装置本体310内に設けられた撮像手段としてのカメラ311に送られる。この結果、光源装置13から射出されたレーザ光で被写体を照射して得られた反射光に基づく画像をカメラ311で撮像することができる。
本実施形態のモニタ装置300によれば、上記第1〜第3実施形態の光源装置が用いられているので、小型、安価で鮮明な撮像が可能なモニタ装置を実現することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば第1、第2実施形態では、透明ケース内に波長変換素子を収容し、波長変換素子の周囲を液体状の高屈折率材で満たした構成例を示したが、高屈折率材は必ずしも液体状である必要はなく、固体状であっても良い。固体状の高屈折率材を用いる場合には、波長変換素子を透明ケース内に収容する必要はなく、高屈折率材を波長変換素子の光入射面や光射出面に直接固定しても良い。また、光源装置の設計(光学素子の配置等)を容易にするためには、高屈折率材を波長変換素子の光入射面と光射出面の双方に配置する方が好ましいが、波長変換素子の回転角度低減の効果を得るには高屈折率材は少なくとも波長変換素子の光入射面にあれば良い。その他、上記実施形態で例示した各構成要素の形状、寸法、個数等に関する具体的な構成は適宜変更が可能である。
本発明の第1実施形態の光源装置の構成を示す平面図である。 本実施形態における基本波波長と波長変換素子の回転角度との関係を色光毎に示す図である。 高屈折率材の屈折率をパラメータとした波長変換素子の回転角度と反射率、基本波波長との関係を示す図である。 波長変換素子の光入射側の拡大図である。 高屈折率材の光入射面角度をパラメータとした基本波波長と回転角度との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態の光源装置の構成を示す平面図である。 本発明の第3実施形態の光源装置の構成を示す平面図である。 本発明の原理を説明するための図である。 本発明の第4実施形態のプロジェクタの概略構成図である。 本発明の第5実施形態の画像表示装置の概略構成図である。 本発明の第6実施形態のモニタ装置の概略構成図である。 波長変換素子の回転に伴う作用を説明するための図である。 従来の基本波波長と波長変換素子の回転角度との関係を色光毎に示す図である。
符号の説明
10,17,37…波長変換素子、11,18…高屈折率材、13,13R,13G,13B,23,33…光源装置、14…半導体レーザ(発光素子)、15…波長選択フィルター、16…透明ケース(容器)、19…波長選択素子、50…プロジェクタ、200…画像表示装置、300…モニタ装置、B…分極反転周期構造。

Claims (10)

  1. レーザ光を射出する複数の発光部を有する発光素子と、
    前記複数の発光部から射出された複数のレーザ光が入射され、前記複数のレーザ光の各々を所定の波長を持つレーザ光に変換する波長変換素子と、
    少なくとも前記波長変換素子の光入射面に接するように設けられ、空気の屈折率よりも大きい屈折率を有する高屈折率材と、
    前記波長変換素子により所定の波長に変換されたレーザ光を透過するとともに、所定の波長に変換されなかったレーザ光を前記発光素子に向けて反射させ、前記発光素子の外部共振器として機能する波長選択素子と、
    を備えたことを特徴とする光源装置。
  2. 前記高屈折率材の光入射面と前記波長変換素子の光入射面とが非平行に配置され、前記発光素子から前記高屈折率材までの間を通るレーザ光の光軸と前記高屈折率材の光入射面とのなす角度が、前記レーザ光の光軸と前記波長変換素子の光入射面とのなす角度よりも90°に近いことを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記波長変換素子の分極反転周期構造は、前記発光素子から射出されたレーザ光が前記波長選択素子の許容波長範囲の下限の値で位相整合するように、前記分極反転周期構造のピッチが設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光源装置。
  4. 前記発光素子と前記波長変換素子との間に、前記発光部から射出される所定の波長範囲のレーザ光のうち、特定の波長のレーザ光を選択的に透過する波長選択フィルターが設けられたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の光源装置。
  5. 空気の屈折率よりも大きい屈折率を有する高屈折率材が、前記波長変換素子の光射出面に接するように設けられたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 前記波長変換素子を収容する容器を備え、前記容器内の前記波長変換素子の周囲が液体状の前記高屈折率材で満たされたことを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記波長選択フィルターと前記波長選択素子とが、前記容器の光入射面と光射出面にそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項6に記載の光源装置。
  8. レーザ光を射出する複数の発光部を有する発光素子と、
    前記複数の発光部から射出された複数のレーザ光が入射され、前記複数のレーザ光の各々を所定の波長を持つレーザ光に変換する波長変換素子と、
    前記波長変換素子により所定の波長に変換されたレーザ光を透過するとともに、所定の波長に変換されなかったレーザ光を前記発光素子に向けて反射させ、前記発光素子の外部共振器として機能する波長選択素子と、を備え、
    前記波長変換素子の分極反転周期構造の各分極領域の光入射面が前記波長変換素子の光入射面に対して非平行とされたことを特徴とする光源装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出されたレーザ光を画像信号に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により形成された画像を投射する投射装置と、を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  10. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光により被写体を撮像する撮像手段と、を備えることを特徴とするモニタ装置。
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