JP2009139391A - 表示パネル検査用治具および表示パネル検査方法 - Google Patents

表示パネル検査用治具および表示パネル検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】薄型でかつ確実にコンタクト可能な表示パネル検査用治具の提供。
【解決手段】本発明の検査用治具1は、検査用プローブ20と、液晶パネル3を平面方向に位置決め案内する位置決め部材11を有するパネル案内板10とを備え、検査用プローブ20は、パネル案内板10に軸部材121を介してヒンジ結合されたプローブ保持板21と、液晶パネル3の端子に向かって突出する複数のバンプ221を有するプローブ配線部材22と、プローブ保持板21とプローブ配線部材22との間に介装されるメンブレン23と、液晶パネル3の平面方向におけるバンプ221およびメンブレン23とは異なる位置に設けられ、プローブ保持板21とパネル案内板10とを互いの近接方向に加圧する加圧部材24とを有し、プローブ保持板21およびパネル案内板10のそれぞれにおける液晶パネル3の画像領域に対応する位置には、開口が形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶パネル等の表示パネルを検査する際に用いられる治具、およびこの治具を使用した検査方法に関する。
液晶パネルの検査は、配線基板が接続されてモジュール化される前の液晶パネル単体を対象に行われることが多い。すなわち、未配線の液晶パネルをICソケット(特許文献1)やキャリア治具(特許文献2)などに収納し、これらICソケットやキャリア治具などに設けられた検査用プローブによって液晶パネルの入出力端子にコンタクトする。そして、検査装置により検査用プローブを介して液晶パネルを駆動し、液晶パネルの点灯状態などに基づいて液晶パネルの欠陥検査を行う。
特許文献2に記載された治具は、それぞれ断面コ字状に形成された上フレームと下フレームとを備えている。これらの上下フレーム間には、液晶パネルを載置するマウントと、プローブユニットとが設けられ、上下フレームがフックによって係合されることにより、上下フレーム間に液晶パネルが挟持される。このような特許文献2では、マウントの肉厚と、上下フレームのそれぞれの側面の立ち上がり寸法との関係により、プローブが所定の接圧で液晶パネルにコンタクトする。
特開平6−111901号公報 特開2000−241788号公報(明細書段落「0024」)
ここで、プロジェクターなどの機器に組み込まれる小型の液晶パネルの製造に際しては、機器組み込み時と変わらぬ条件で液晶パ ネルの欠陥検査を行う事が重要であり、プロジェクターの内部に配設された光学系に液晶パネルを実際に配置した状態で検査を行うことが好ましい。しかしながら、近年プロジェクターの小型化が進んでいることもあり、プロジェクター内部の液晶パネルを組み込むための空間が非常に狭いため、その限られた狭い空間内で液晶パネルの入出力端子に確実にコンタクトすることは難しい。
上述の特許文献1のICソケットは、機器内の液晶パネルが組み込まれる狭い空間に挿入することができない。つまり、特許文献1では、機器内にICソケットを配設した状態での液晶パネル検査が想定されていない。
一方、特許文献2の治具は薄型ではあるものの、パネル寸法精度、治具加工精度、プローブユニット寸法精度などのバラツキを吸収する構造を持たない。このため、コンタクトの安定性に問題があった。
そこで、本発明の目的は、薄型でかつ確実にコンタクト可能な表示パネル検査用治具および表示パネル検査方法を提供することにある。
本発明の表示パネル検査用治具は、表示パネルに導通される検査用プローブと、前記表示パネルを平面方向に位置決め案内する位置決め部材を有するパネル案内板と、を備え、前記検査用プローブは、前記パネル案内板との平面方向の相対位置が規定された状態で前記パネル案内板に対向するプローブ保持板と、前記表示パネルに形成された複数の端子に向かってそれぞれ突出する複数の凸部を有して前記プローブ保持板の前記表示パネル側の面に保持されるプローブ配線部材と、前記プローブ保持板と前記プローブ配線部材との間に介装される弾性部材と、前記表示パネルの平面方向における前記凸部および前記弾性部材とは異なる位置に設けられ、前記プローブ保持板と前記パネル案内板とを互いの近接方向に加圧する加圧部材とを有することを特徴とする。
この発明では、表示パネルへのコンタクト時、弾性部材と加圧部材とがそれぞれ撓むことにより、コンタクト圧が制御される。つまり、表示パネルの厚みやプローブ保持板の厚み、パネル案内板の厚みなどがばらついても、加圧部材が撓むことで弾性部材に一定の荷重が付加され、この荷重によって弾性部材が撓むことによりプローブ配線部の凸部が表示パネルの端子に確実に接触するので、安定した通電が可能となる。
ここで、表示パネルを位置決めするパネル案内板に対してプローブ保持板の平面方向の相対位置が規定されているので、表示パネルの端子とプローブ配線部の凸部とのそれぞれの位置が一致し、プローブ配線部の凸部が表示パネルの端子に確実に接触する。また、表示パネルの端子とプローブ配線部の凸部とのそれぞれの位置が一致するため、端子と端子との間に異物が存在した場合に、この異物を避けて確実にコンタクト可能となる。
上記のようにコンタクトが安定することにより、検査用プローブの耐久性が向上する。つまり、弾性部材と加圧部材とがそれぞれ撓むため、表示パネルや治具の厚みのばらつきなどに起因して部分的に過大な負荷が掛かるようなことがない。また、表示パネルの端子とプローブ配線部の凸部とのそれぞれの位置が一致するため、端子と端子との間に存在した異物に起因して検査用プローブに過負荷が掛かるようなことがない。これらのことから、検査用プローブの破損を防止できるので、検査用プローブを長寿命化できる。
すなわち、本発明によれば、凸部、弾性部材、および加圧部材の3つの構成が協働することによってコンタクトの安定性と耐久性とを確保できる。また、このような凸部、弾性部材、および加圧部材の三重構造により、パネル案内板やプローブ保持板の厚みなどに関する加工精度条件を緩和することが可能となる。これにより、検査用治具の製作コストを削減することができる。
以上に加えて、本発明ではパネル案内板に検査用プローブが積層される構造であるため、治具全体を薄型にできる。ここで、表示パネルの平面方向における凸部および弾性部材とは異なる位置に加圧部材が設けられるので、治具が厚み方向に嵩張らない。本発明によれば、薄型化とコンタクトの安定性とを両立できる。
本発明の検査用治具は薄型を特徴とするため、機器内の表示パネルが組み込まれる狭い空間にも容易に挿入可能となる。表示パネルを検査用治具ごと機器内に挿入することにより、実機に即した検査を容易にかつ確実に行うことができる。
本発明の表示パネル検査用治具において、前記表示パネルは、画素電極が形成される表示基板と、前記表示基板に対向する対向基板とを有し、前記位置決め部材は、前記対向基板の側面の少なくとも一部に当接することによって前記表示パネルを位置決めすることが好ましい。
この発明では、表示基板に比べて寸法精度を確保し易い対向基板の外形寸法に基づいて表示パネルが位置決めされるので、パネル案内板に対する相対位置が規定されたプローブ保持板の表示パネルに対する相対位置がより正確となる。これにより、表示パネルの端子にプローブ配線部の凸部をより確実に接触させることが可能となる。
本発明の表示パネル検査用治具において、前記プローブ保持板と前記パネル案内板とは、前記表示パネルの平面方向に沿った軸を介して連結され、ヒンジ機構を構成することが好ましい。
この発明では、プローブ保持板とパネル案内板とが軸を介して連結されることにより、プローブ保持板とパネル案内板との平面方向の相対位置が規定されている。本発明によれば、プローブ保持板とパネル案内板とを相対的に回動させることにより、プローブ保持板とパネル案内板とを開閉可能となる。パネル案内板とプローブ保持板とを開いてパネル案内板に表示パネルを載置した後、パネル案内板とプローブ保持板とを閉じれば、表示パネルの端子に検査用プローブが確実に接触する。すなわち、簡単かつ確実にコンタクト可能となるので、検査用治具の取扱性が向上する。
本発明の表示パネル検査用治具において、前記弾性部材は、前記表示パネルの平面方向において前記凸部の位置またはその近傍の位置を含む箇所に設けられることが好ましい。
この発明によれば、加圧部材により表示パネルの厚み方向に沿って弾性部材に加えられた荷重によって弾性部材が撓み、この弾性部材の撓みによって凸部が表示パネルの基板表面に倣うので、表示パネルの厚みのばらつきをより良好に吸収可能となる。これにより、コンタクトの安定性がより一層向上する。
本発明の表示パネル検査用治具において、前記プローブ保持板および前記パネル案内板の少なくとも一方における前記表示パネルの画像領域に対応する位置には、開口が形成されることが好ましい。
この発明によれば、表示パネルの画像領域において形成された画像や、検査用治具の開口を介して表示パネルの画像領域を光が透過し、スクリーンに拡大投写された画像などを目視や画像処理することなどが可能となる。すなわち、パネル外観の欠陥検査が可能となる。
本発明の表示パネル検査方法は、前述の表示パネル検査用治具に表示パネルを収納する表示パネル収納工程と、前記表示パネル検査用治具をプロジェクター内部の前記表示パネルが組み込まれる空間に挿入する治具挿入工程と、前記検査用プローブを介して前記表示パネルに駆動信号を入力する駆動信号入力工程と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、前記開口が形成され、薄型かつコンタクトの安定性が高い治具を使用することにより、表示パネルを治具ごと機器内に挿入して実機に即した検査を容易にかつ確実に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る表示パネル検査用治具1の平面図であり、図2は、この検査用治具1の側面図である。また、図3は、検査用治具1を閉じた状態の断面図であり、図4は、検査用治具1を開いた状態の断面図である。
〔1.全体構成〕
本実施形態の検査用治具1は、プロジェクターに組み込まれる液晶パネル3の欠陥検査に使用され、液晶パネル3を所定位置に案内するパネル案内板10と、液晶パネル3に導通される検査用プローブ20とを備えている。なお、図1において、検査用プローブ20を二点鎖線で示した。
〔2.液晶パネルの構成〕
液晶パネル3は、図1、図3に示すように、画素電極やトランジスタ、信号線などが形成される表示基板31と、表示基板31に対向し、透明電極が形成される対向基板32とを備えており、表示基板31と対向基板32との間に封入された液晶によって光が変調される所定の画像領域3Aが設定されている。表示基板31における一方の短辺近傍の位置には、画像領域3Aにおける信号線からそれぞれ引き出された複数の端子が並んだ端子接続部31Bが形成されている。この液晶パネル3は、配線基板が接続されてモジュール化される前の未配線の状態となっている。
〔3.パネル案内板の構成〕
パネル案内板10は、図1、図2に示すように、液晶パネル3を載置する矩形状の平面部11と、平面部11における両方の長辺側の端縁からそれぞれ立ち上がる一対の側面部12とを有して断面コ字状に形成されている。
平面部11は、図1〜図3に示すように、矩形状の開口11Aと、開口11Aの周縁に配置される位置決め部材とを有している。開口11Aは、平面部11に液晶パネル3が載置した際に液晶パネル3の画像領域3Aに対応する位置に形成されている。
位置決め部材は、図1に示すように、開口11Aの隣合う長辺および短辺にそれぞれ沿って形成された固定部材111,112と、開口11Aのその他の長辺および短辺にそれぞれ対向する位置に設けられた可動ピン113,114とを含んで構成されている。
固定部材111は、図1、図3に示すように、平面部11から突出する段差部111Aと、この段差部111Aの上面にねじで固定され、液晶パネル3の対向基板32の側面に当接する当接部111Bとを有している。なお、固定部材112も、固定部材111と略同様に、段差部112Aと当接部112Bとを有している。
可動ピン113は、図1、図3に示すように、パネル案内板10の長手方向に沿った長孔113Aに挿通されている。この長孔113Aに沿って可動ピン113を移動させて液晶パネル3の表示基板31に当接させることにより、固定部材111と可動ピン113との間で液晶パネル3が図1のY方向において位置決めされる。
可動ピン114は、図1、図2に示すように、パネル案内板10の幅方向に沿って形成され側面部12に貫通する長孔114Aに挿通されている。この長孔114Aに沿って可動ピン114を移動させて液晶パネル3の表示基板31に当接させることにより、固定部材112と可動ピン114との間で液晶パネル3が図1のX方向において位置決めされる。
なお、可動ピン113,114はそれぞれ、液晶パネル3を位置決めした状態で長孔113A,114Aにおける位置が固定されるように構成されている。
側面部12の一端部には、図1、図2に示すように、軸部材121が挿通される軸孔122が形成されている。軸部材121は、平面部11の短辺に沿って設けられている。また、側面部12における軸孔122とは反対側の端部には、側面部12の裏面側から表面側に向かって突出する突出部123が形成されている。
〔4.検査用プローブの構成〕
検査用プローブ20は、図1〜図3に示すように、パネル案内板10に対向する矩形略板状のプローブ保持板21と、プローブ保持板21により保持されたプローブ配線部材22と、プローブ保持板21とプローブ配線部材22との間に介装される弾性部材としてのメンブレン23と、プローブ保持板21とパネル案内板10とを互いの近接方向に加圧する加圧部材としての金属製ばね部材24とを有している。
プローブ保持板21は、図1、図3、図4に示すように、矩形状の開口21Aと、軸部材121が挿通されるヒンジ部211とを有している。開口21Aは、液晶パネル3の画像領域3Aに対応する位置に形成されている。
ヒンジ部211は、軸部材121を介してパネル案内板10に回動自在に連結されている。これにより、プローブ保持板21とパネル案内板10とはヒンジ機構を構成し、図3、図4のように開閉可能となる。
プローブ配線部材22は、液晶パネル3の端子にそれぞれ対応する複数の導電パターンが形成されたフレキシブル基板220を有し、図示しない検査装置に接続される。フレキシブル基板220は、プローブ保持板21のパネル案内板10側の面にねじで固定されている。プローブ配線部材22とプローブ保持板21との間には、図3に示すように、メンブレン23の厚みに応じた隙間が形成されている。
フレキシブル基板220上の導電パターンの端部にはそれぞれ、液晶パネル3の端子接続部31Bに向かって突出する凸部としてのバンプ221が形成されている。
メンブレン23は、液晶パネル3の平面方向においてバンプ221の位置を含む箇所に設けられている。このメンブレン23は、端子接続部31Bにおける端子の配列方向に沿って細長い形状とされており、図3の紙面直交方向に沿ってプローブ保持板21に形成された溝212に配設されている。
ばね部材24は、図1、図2に示すように、プローブ保持板21の幅方向に沿って設けられプローブ保持板21にねじで固定される押圧部241と、押圧部241の幅方向両側の端部からパネル案内板10側に折れ曲がる折曲部242とを有している。折曲部242は、パネル案内板10の突出部123に係脱可能とされている。押圧部241はパネル案内板10に向かって付勢されており、折曲部242が突出部123に係止された際に、プローブ保持板21をパネル案内板10に向かって押圧する。これにより、プローブ保持板21とパネル案内板10とが互いの近接方向に加圧される。
〔5.検査用治具を使用した表示パネル検査方法〕
以上の構成の検査用治具1を使用する際には、ばね部材24をパネル案内板10の側面部12から外し、図3の状態から検査用プローブ20をパネル案内板10に対して回動させ、図4のように検査用プローブ20とパネル案内板10とが開いた状態とする。そしてパネル案内板10に液晶パネル3を載せ、可動ピン113,114を動かして液晶パネル3をX方向およびY方向に位置決めする。
このように液晶パネル3を平面方向に位置決めしたら、検査用プローブ20をパネル案内板10側に回動させ、図2のようにばね部材24の折曲部242をパネル案内板10の突出部123に係止させることにより、検査用プローブ20とパネル案内板10とを閉じた状態にロックする。この際、パネル案内板10と検査用プローブ20とのヒンジ結合によってパネル案内板10に対する検査用プローブ20の相対位置が決まるので、前述のようにパネル案内板10に対して位置決めされた液晶パネル3の端子接続部31Bにおける端子のそれぞれの位置とプローブ配線部材22のバンプ221のそれぞれの位置とが正確に一致する。このように液晶パネル3の端子とバンプ221とのそれぞれの位置が一致するため、液晶パネル3の端子接続部31Bにおける端子と端子との間に異物が存在しても、この異物を避けて確実にコンタクト可能となる。
ここで、ばね部材24と、メンブレン23とがそれぞれ撓むことにより、バンプ221がそれぞれ液晶パネル3の端子に密着して確実に接触する。つまり、液晶パネル3の基板の厚みやパネル案内板10の厚み、プローブ保持板21の厚みなどのばらつきや、液晶パネル3の基板のソリ、異物付着などが発生している場合にはコンタクトが不安定となりやすいが、ばね部材24による押圧力によってメンブレン23には一定の荷重が掛かり、この荷重によるメンブレン23の撓みによってバンプ221が液晶パネル3における各端子の高さ位置に倣う。すなわち、液晶パネル3の基板や検査用治具の寸法精度、加工精度に関わらず、バンプ221が液晶パネル3の端子に確実に接触する。以上で検査用治具1に液晶パネル3を収納する表示パネル収納工程が完了する。
次に、検査用治具1をプロジェクターの内部に挿入して検査を行う。
図5は、三板式の液晶プロジェクターの光学系が配設された光学装置筐体4を示す。このプロジェクターの光学系は、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプなどの光源ランプ41と、インテグレータ照明系および偏光変換素子を有する光学ユニット42と、ダイクロイックミラー43,44と、3つの液晶パネル3R,3G,3Bと、ダイクロイックプリズム45と、投写レンズおよび防塵ガラスを有するレンズユニット46と、リレーレンズ等のその他の光学素子とを備えており、光学装置筐体4内部には、所定の光路Aが設定されている。液晶パネル3R,3G,3Bにはそれぞれ、前述の液晶パネル3が使用される。
ここで、液晶パネル3R,3G,3Bをそれぞれ検査用治具1に収納し、光学装置筐体4における液晶パネル3R,3G,3Bのそれぞれの組み込みスペースにこれらの検査用治具1をそれぞれ挿入する(治具挿入工程)。
このように検査用治具1を挿入したら、プロジェクターの電源ブロックに電源を投入して光源ランプ41や光学ユニットを駆動するとともに、検査用プローブ20が接続される図示しない検査装置により、検査用プローブ20を介して液晶パネル3R,3G,3Bに駆動信号を入力する(駆動信号入力工程)。すると、光源ランプ41からの射出光束が光学ユニット42により平行化および偏光変換され、ダイクロイックミラー43,44によってR,G,Bのそれぞれに分かれ液晶パネル3R,3G,3Bの画像領域をそれぞれ透過する。
ここで、液晶パネル3R,3G,3Bの画像領域をそれぞれ透過する光束は、パネル案内板10の開口11Aから入射し、プローブ保持板21の開口21Aから射出する。そして液晶パネル3R,3G,3Bのそれぞれにおける光変調によって形成された画像はダイクロイックプリズム45によって合成されたのち、レンズユニット46をを介してスクリーンに拡大投写される。この投写画像に基づいて液晶パネル3R,3G,3Bを個別または同時に検査する。これにより、液晶パネル3R,3G,3Bの輝点欠陥、面状欠陥などを検出することが可能となる。
〔6.本実施形態による効果〕
本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)本実施形態の検査用治具1によれば、液晶パネル3へのコンタクト時、メンブレン23とばね部材24とがそれぞれ撓むことにより、コンタクト圧が制御される。つまり、液晶パネル3の厚みやプローブ保持板21の厚み、パネル案内板10の厚みなどがばらついても、ばね部材24が撓むことでメンブレン23に一定の荷重が付加され、この荷重によってメンブレン23が撓むことによりプローブ配線部材22のバンプ221が液晶パネル3の端子に確実に接触するので、安定した通電が可能となる。
(2)このようにコンタクトが安定することにより、検査用プローブ20の耐久性が向上する。つまり、メンブレン23とばね部材24とがそれぞれ撓むため、液晶パネル3やパネル案内板10、プローブ保持板21の厚みのばらつきなどに起因して部分的に過大な負荷が掛かるようなことがない。また、液晶パネル3の端子とプローブ配線部材22のバンプ221とのそれぞれの位置が一致するため、端子と端子との間に存在した異物に起因して検査用プローブ20に過負荷が掛かるようなことがない。これらのことから、検査用プローブ20を長寿命化できる。
(3)また、バンプ221、メンブレン23、およびばね部材24の三重構造により、パネル案内板10やプローブ保持板21の厚みなどに関する加工精度条件を緩和することが可能となる。これにより、検査用治具1の製作コストを削減することができる。
(4)パネル案内板10に検査用プローブ20が積層される構造のため、治具全体を薄型にできる。ここで、液晶パネル3の平面方向におけるバンプ221およびメンブレン23とは異なる位置にばね部材24が設けられるので、検査用治具1が厚み方向に嵩張らない。すなわち、薄型化とコンタクトの安定性とを両立できる。
(5)位置決め部材11の固定部材111,112が表示基板31に比べて寸法精度を確保し易い対向基板32の側面に当接するため、表示基板31の側面にのみ当接して位置決めを行う場合よりも位置決めをより正確に行える。このため、プローブ保持板21の液晶パネル3に対する相対位置もより正確となり、液晶パネル3の端子にプローブ配線部材22のバンプ221をより確実に接触させることが可能となる。
(6)プローブ保持板21と前記パネル案内板10とが軸部材121を介してヒンジ機構を構成するため、コンタクトが簡単かつ確実となって検査用治具1の取扱性が向上する。
(7)メンブレン23が液晶パネル3の平面方向においてバンプ221の位置を含む箇所に設けられるため、液晶パネル3の厚みのばらつきをより良好に吸収可能となる。
(8)プローブ保持板21および前記パネル案内板10のそれぞれにおける液晶パネル3の画像領域3Aに対応する位置に光が透過可能な開口21A,11Aが形成されているため、液晶パネル3をプロジェクターの光学系に実際に配置した際の投写画像に基づくパネル外観検査が可能となる。
(9)検査用治具1は薄型を特徴とするため、プロジェクター内の液晶パネル3が組み込まれる狭い空間にも容易に挿入可能となる。液晶パネル3を検査用治具1ごとプロジェクターの光路に配置することにより、実機に即した検査を容易にかつ確実に行うことができる。
〔7.本発明の変形例〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲の適宜な改良および変形が可能である。
例えば、パネル案内板と検査用プローブとは、前記実施形態のようにヒンジ結合していなくてもよい。表示パネルの平面方向におけるパネル案内板と検査用プローブとの相対位置が規定される限り、パネル案内板と検査用プローブとがフックなどの係合手段によって結合、分離自在とされた構成であってもよい。
また、前記実施形態ではパネル外観検査を行ったが、表示パネルのエージング検査の通電治具としても本発明の検査用治具を使用できる。
前記実施形態では、プロジェクターに搭載される液晶パネルの検査用治具を示したが、本発明の検査用治具は、プロジェクターに搭載される以外の液晶パネルの検査にも使用できる。また、透過型液晶パネルの検査に限らず、反射型液晶パネルの検査にも使用できる。
さらに、液晶パネルに限らず、有機ELパネル、電気泳動パネル、プラズマディスプレイパネルなどの各種の表示パネルの検査に本発明の検査用治具を使用できる。
すなわち、本発明の検査用治具は、モジュール化される前の表示パネルの検査全般に使用できる。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の一実施形態に係る表示パネル検査用治具の平面図。 前記検査用治具の側面図。 前記検査用治具を閉じた状態の断面図。 前記検査用治具を開いた状態の断面図。 三板式の液晶プロジェクターの光学系が配設された光学装置筐体を示す図。
符号の説明
1・・・検査用治具、3・・・液晶パネル(表示パネル)、3A・・・画像領域、10・・・パネル案内板、11A・・・開口、20・・・検査用プローブ、21・・・プローブ保持板、21A・・・開口、22・・・プローブ配線部材、23・・・メンブレン(弾性部材)、24・・・ばね部材(加圧部材)、31・・・表示基板、31B・・・端子接続部、32・・・対向基板、111,112・・・固定部材(位置決め部材)、113,114・・・可動ピン(位置決め部材)、121・・・軸部材、211・・・ヒンジ部、220・・・フレキシブル基板、221・・・バンプ(凸部)、A・・・光路。

Claims (6)

  1. 表示パネルに導通される検査用プローブと、
    前記表示パネルを平面方向に位置決め案内する位置決め部材を有するパネル案内板と、を備え、
    前記検査用プローブは、前記パネル案内板との平面方向の相対位置が規定された状態で前記パネル案内板に対向するプローブ保持板と、前記表示パネルに形成された複数の端子に向かってそれぞれ突出する複数の凸部を有して前記プローブ保持板の前記表示パネル側の面に保持されるプローブ配線部材と、前記プローブ保持板と前記プローブ配線部材との間に介装される弾性部材と、前記表示パネルの平面方向における前記凸部および前記弾性部材とは異なる位置に設けられ、前記プローブ保持板と前記パネル案内板とを互いの近接方向に加圧する加圧部材とを有する
    ことを特徴とする表示パネル検査用治具。
  2. 請求項1に記載の表示パネル検査用治具において、
    前記表示パネルは、画素電極が形成される表示基板と、前記表示基板に対向する対向基板とを有し、
    前記位置決め部材は、前記対向基板の側面の少なくとも一部に当接することによって前記表示パネルを位置決めする
    ことを特徴とする表示パネル検査用治具。
  3. 請求項1または2に記載の表示パネル検査用治具において、
    前記プローブ保持板と前記パネル案内板とは、前記表示パネルの平面方向に沿った軸を介して連結され、ヒンジ機構を構成する
    ことを特徴とする表示パネル検査用治具。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の表示パネル検査用治具において、
    前記弾性部材は、前記表示パネルの平面方向において前記凸部の位置またはその近傍の位置を含む箇所に設けられる
    ことを特徴とする表示パネル検査用治具。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の表示パネル検査用治具において、
    前記プローブ保持板および前記パネル案内板の少なくとも一方における前記表示パネルの画像領域に対応する位置には、開口が形成される
    ことを特徴とする表示パネル検査用治具。
  6. 請求項5に記載の表示パネル検査用治具に表示パネルを収納する表示パネル収納工程と、
    前記表示パネル検査用治具をプロジェクター内部の前記表示パネルが組み込まれる空間に挿入する治具挿入工程と、
    前記検査用プローブを介して前記表示パネルに駆動信号を入力する駆動信号入力工程と、を備える
    ことを特徴とする表示パネル検査方法。
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