JP2009137662A - 後処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙の帯電に起因する搬送異常による稼働率の低下を軽減し、且つ傷等のない高品質な出力画像を出力可能な後処理装置の提供。
【解決手段】用紙を受け入れる受入部と、該受け入れ部で受け入れた用紙を一時的にスタックするスタック部と、前記受入部から前記スタック部まで前記用紙を搬送する搬送路と、を有する後処理装置において、
前記搬送路には用紙の除電を行う除電手段が配設されていることを特徴とする後処理装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、後処理装置及び該後処理装置を有する画像形成システムに関し、特に後処理装置での用紙の除電に関する。
近来、POD市場では出力画像に微少な傷等もない高品質のカラー画像の印刷要望が多く、更に用紙の揃い精度も従来のモノクロ画像形成システムに比べ非常に高い精度が要求されてきている。
また、そのような画像形成システムに用いる後処理装置としても、複数の用紙に様々な後処理を行う後処理装置が求められている。
このような後処理装置として、
スタッカにおいて、用紙が当接する当接面と反対側のガイドの壁面に除電部材を配設して用紙の除電を行い、
帯電した用紙が静電吸着によってスタッカ壁面に張り付き、搬送異常を発生することを防止するものが提案されている(例えば特許文献1参照。)。
また、後処理装置の排紙トレイ入り口近傍に除電部材を配設し、排紙トレイに排紙される用紙の除電を行い、排紙トレイ近傍における用紙搬送異常を防止しているものが提案されている(例えば特許文献2参照。)。
特開平10−250911号公報 特開2004−284788号公報
しかし、特許文献1に記載された後処理装置では、用紙が当接する当接面と反対側のガイドの壁面と、用紙と、の間隔が確実に除電できる距離内を搬送されるとは限らず、
除電できる距離外を搬送された場合は充分除電されず、用紙の静電吸着により搬送異常を発生してしまう可能性があるという問題点があった。
また、特許文献2に記載された後処理装置では、排紙トレイ入り口近傍に除電部材を配設して用紙の除電を行っているため、
その上流に位置し、特に用紙の自由落下が行われるスタッカにおいて、用紙の静電吸着により搬送異常を発生してしまう可能性があるという問題点があった。
また、スタッカに到達以前に除電を行おうとしてスタッカ上流の用紙の搬送路に接触型の除電部材を設けると、
画像形成装置の定着装置で高温となったトナー画像がトナーまたはトナーに含まれるワックスの軟化温度以上となっているまま搬送されたような場合、
画像表面が接触型の除電部材に摺擦され、画像表面に傷を付けてしまう可能性があるという問題点があった。
本発明は上記問題点に鑑み、用紙の帯電に起因する搬送異常による稼働率の低下を軽減し、且つ傷等のない高品質な出力画像を出力可能な後処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る上記目的は下記により達成される。
1.用紙を受け入れる受入部と、該受け入れ部で受け入れた用紙を一時的にスタックするスタック部と、前記受入部から前記スタック部まで前記用紙を搬送する搬送路と、を有する後処理装置において、
前記搬送路には用紙の除電を行う除電手段が配設されていることを特徴とする後処理装置。
2.前記受入部から前記搬送路に沿って所定距離未満離れた位置までに配設される前記除電手段は、非接触型の除電部材で構成され、
前記受入部から前記搬送路に沿って所定距離以上離れた位置に配設される前記除電手段は、非接触型の除電部材で構成されていることを特徴とする前記1項に記載の後処理装置。
3.所定距離は、搬送可能な用紙のうち単位面積当たりの熱容量が一番大きな用紙を搬送した場合、
用紙に担持されたトナーの温度低下に基づいて決められた距離であることを特徴とする前記2項に記載の後処理装置。
4.前記スタック部は、前記用紙が摺接する摺接部に、導電性の板を有することを特徴とする前記1〜3項のいずれか1項に記載の後処理装置。
5.前記1〜4項のいずれか1項に記載の後処理装置と、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置と、を有することを特徴とする画像形成システム。
6.前記画像形成装置は、加熱により定着を行う定着装置を有することを特徴とする前記5項に記載の画像形成システム。
前記手段に記載の後処理装置により、用紙の帯電に起因する搬送異常による稼働率の低下を軽減し、且つ傷等のない高品質な出力画像を出力可能な後処理装置及び画像形成システムを提供することが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。
図1は、後述する後処理装置と画像形成装置とを有する画像形成システムの説明図である。
画像形成システム1は画像形成装置3と後処理装置2とを有し、電子写真方式の画像形成装置3で用紙Pに画像形成が行われ、画像形成済みの用紙が後処理装置2でステイプル処理等、所定の後処理が行われる。
電子写真方式の画像形成装置3は原稿画像を読み取る原稿画像読取部10と、原稿Dを搬送する自動原稿搬送装置20と、原稿画像読取部10により読み取った原稿画像情報に基づいて画像形成を行う画像形成部30と、用紙Pを画像形成部30に給紙する給紙部40と、トナー画像を定着する定着部50と、表示手段と操作スイッチ類を有する操作パネル90と、これらを制御する制御部C2とを有している。
後処理装置2は用紙にパンチを行う穿孔手段120と、ジョブ毎に用紙の位置をシフトするシフト部130と、用紙の束にステイプル処理を行うステイプル部150と、用紙の束を折り曲げる折り部170と、用紙を一時的に集積するスタッカ180と、これらを制御する制御部C1と、画像形成部30等で帯電した用紙の電荷を除去する不図示の除電部材と、を有している。
画像形成装置3と後処理装置2とは、画像形成装置3から搬出された用紙Pが後処理装置2の受入部190で受け入れられるように、画像形成装置3の排紙ローラ76と後処理装置2の受入部190が合致するよう位置と高さが調節され設置されている。
そして、定着が完了した用紙Pは画像形成装置3の排紙ローラ76から後処理装置2の受入部190に搬送される。
また、画像形成装置3と後処理装置2とは、それぞれ画像形成装置3の通信手段T2と後処理装置2の通信手段T1とを有し、通信手段T2と通信手段T1とを介して通信を行い各種情報の授受を行っている。
例えば後処理装置2は画像形成装置3から通信手段T2と通信手段T1を介して送信される後処理内容情報に基づいて後処理を行う。後処理内容はオペレータが操作パネル90で設定する。
なお、トナーの種類として大別すると、ワックスを含有するトナーと含有しないトナーの2種がある。
そして、ワックスを含有しないトナーは定着時の加熱によりトナーを構成する樹脂が溶けてローラに付着しやすい。
このため、ワックスを含有しないトナーを用いる画像形成システムの画像形成装置は、定着部においてトナーを構成する樹脂がローラに付着しないように、ローラにシリコンオイル等を塗布する不図示の塗布部が設けられている。
また、ワックスを含有するトナーを用いる画像形成装置は、定着部において、トナーがローラに付着することもないので、図示したようにローラにシリコンオイル等を塗布する塗布部は設けていない。
画像形成システム1で用いられる用紙は紙、OHPシート等が挙げられる。
以下に画像形成システム1の画像形成装置3と後処理装置2とについて詳細に説明する。
図2は画像形成装置の1例を示す概略断面図である。
画像形成装置の一例として以下タンデム型フルカラー複写機と称せられる画像形成装置を例に取り説明する。
自動原稿搬送装置20は給紙皿21上に積載された原稿Dを1枚づつ分離して原稿読み取り領域Rに搬送した後、排紙皿29に排紙する。
具体的には、給紙皿21上に積載された原稿Dは送り出しローラ対22により1枚ずつ分離給送され、送り出しローラ対22の下流側に配置されたレジストローラ対23に送られる。
その後回転する大径の搬送ドラム24と、自動原稿搬送装置20の筐体に固定されたガイド25と、により案内されて、搬送ドラム24の外周面に沿って搬送され、原稿読み取り領域Rに到達する。
原稿読み取り領域Rを通過した原稿Dは反転搬送ローラ26で搬送方向を反転され、切替案内部材27で案内されて排紙ローラ28により排紙皿29上に排紙される。
原稿画像読取部10は自動原稿搬送装置20により搬送される原稿Dの画像又は、プラテンガラス11上に裁置された原稿Dの画像を読み取る。
光源12及び第1ミラー13を有する第1の走査ユニット14と、第2,3ミラー15、16を有する第2の走査ユニット17と、原稿画像をラインイメージセンサCCDに結像する光学系18とで構成されている。
静止光学系型読取動作で、原稿読み取り領域Rを搬送される原稿Dの画像を読取る際には、原稿読み取り領域Rの下部に静止する第1の走査ユニット14により、ラインイメージセンサCCDで原稿画像を読取る。
移動光学系型読取動作で、プラテンガラス11上に載置した原稿Dの画像を読取る際には、第1の走査ユニット14と第2の走査ユニット17とが副走査方向(図示右方向)に破線で示すように移動して、移動中にラインイメージセンサCCDが原稿画像を読み取る。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換された原稿画像のアナログ信号は、図示しない画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われ、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)各色毎のデジタル画像データとなる。
Y、M、C、Kの各色に対応する第1の像担持体としてのドラム状の感光体(以下感光体とも記す)1Y、1M、1C、1Kは、各色に対応する帯電装置2Y、2M、2C、2Kにより一様に帯電される。
各色に対応する露光装置3Y、3M、3C、3Kは、各色毎のデジタル画像データに基づいて対応する感光体1Y、1M、1C、1Kに潜像を形成する。
新規トナーを補給する各色のトナー補給装置4Y、4M、4C、4Kから各色のトナーが現像装置5Y、5M、5C、5Kに供給され、現像装置5Y、5M、5C、5Kにより感光体1Y、1M、1C、1K上に形成された各色に対応する潜像は顕像化される。
現像装置5Y、5M、5C、5Kと感光体1Y、1M、1C、1Kとは、垂直方向に縦列配置されており、
感光体1Y、1M、1C、1Kの側方にはローラ71、72、73、74を巻回して回動可能に張架された半導電性エンドレスベルト状の第2の像担持体である中間転写体70が配置されている。
そして、中間転写体70はローラ71によりローラ71に接続された図示しない駆動装置により矢印方向に駆動されている。
1次転写手段としての各色に対応する1次転写ローラ6Y、6M、6C、6Kは、制御部C2により画像の種類に応じて選択的に作動され、それぞれ対応する感光体1Y、1M、1C、1Kに中間転写体70を押圧する。
このようにして、感光体1Y、1M、1C、1K上に形成された各色のトナー画像は、回動する中間転写体70上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
1次転写ローラ6Y、6M、6C、6Kにより中間転写体70にトナー画像を転写した後、感光体1Y、1M、1C、1Kは、クリーニング手段7Y、7M、7C、7Kにより残留トナーが除去される。
用紙供給手段である給紙部40は用紙収納部材である第1の給紙カセット41a、第2の給紙カセット41b、及び第3の給紙カセット41cを有し、各給紙カセットの内部には用紙Pが収容されている。
用紙Pは分離供給手段である給紙ユニット42により給紙され、複数の中間ローラ43、44、45、46等及びレジストローラ47を経て、2次転写領域75aまで搬送される。
そして、2次転写ローラ75により中間転写体上の合成されたトナー画像が用紙P上に一括転写される。
2次転写ローラ75はここを用紙Pが通過して2次転写が行われる時にのみローラ72に向けて付勢され、中間転写体70に用紙Pを圧接させる。
2次転写ローラ75により用紙にカラー画像を転写した後、用紙を曲率分離した中間転写体70は、クリーニング手段77により残留トナーが除去される。
カラーのトナー画像が転写された用紙は、加熱源Hを内蔵する加熱ローラ51と圧着ローラ52とを有する定着部50により定着処理される。
なお、前述したようにワックスを含有しないトナーを用いる画像形成システムに用いる画像形成装置は、定着部50においてトナーを構成する樹脂がローラに付着しないように、ローラにシリコンオイル等を塗布する不図示のシリコンオイル塗布部が設けられている。
そして、定着された用紙は排紙ローラ76に挟持されて、排出口から下流工程の後処理装置に供給される。
この時、定着時の加熱により高温となった用紙Pが排紙ローラ76から出力される時点、即ち後処理装置2の受入部に受け渡される時点では、充分冷却が進んでいないため、例えばトナーの軟化温度又はトナーに含まれるワックスの軟化温度以下に温度が下がっていない場合がある。
操作パネル90はタッチパネルと各種操作スイッチ等を有している。
制御部C2は、操作パネル90のタッチパネルに後処理装置で行わせる後処理内容(例えば綴じ処理(以下綴じをステイプルと記す)、折り処理、パンチ処理、製本処理、等)を選択する後処理選択キーを表示させ、選択されたキーに対応する後処理内容情報(例えばステイプル処理)を、通信手段T2を介して後処理装置の通信手段T1に送信させる。
図3は、後処理装置の1例を示す断面構成図である。
用紙の後処理としては、ステイプル処理、折り処理、パンチ処理、製本処理等があるが、ここでは折り処理及びステイプル処理を例に取り、以下に後処理装置の構成、動作等について説明する。
後処理装置2には、上段に第1給紙トレイ111と第2給紙トレイ112と固定排紙トレイ113とを有する給紙装置110が配置されている。
そして、中段に穿孔手段である穿孔部120とシフト手段であるシフト部130と排紙手段である排紙部140がほぼ水平をなす同一平面状に直列配置されている。
そして、下段にステイプル手段であるステイプル部150と折り手段である折り部170が傾斜面をなす同一平面状に直列配置されている。
また、図示左側面には、シフト処理済みの用紙及びステイプル処理済みの用紙束を積載する昇降排紙台114と、三つ折り又は二つ折りに折り畳み処理された処理済み用紙束を積載する固定排紙台115とが配置されている。
画像形成装置3内で定着処理されて高温となった用紙Pは、受入部190に送り込まれる。
そして、穿孔部120及び切替ゲートG2を通過し、第3搬送路(3)に送り込まれ、レジストローラ192に挟持されて下方に搬送される。
用紙Pは、更に下流の搬送ローラ193により挟持されて送り出され、傾斜配置されたスタッカ180の上方空間に排出され、スタッカ180の傾斜シュート181または傾斜シュート181上に積載された用紙Pの上面に接し、斜め上方に搬送される。
用紙Pの進行方向後端部(図示下方)が搬送ローラ193の挟持位置から排出された後に、用紙Pはその自重により下降に転じ、傾斜シュート181の傾斜面に沿って斜め下方に滑走する。
このように搬送されていく内に、高温となった用紙Pは徐々に冷却されトナー又はトナーに含まれるワックスの軟化温度以下となる。
スタッカ180は一対の幅整合部材182と用紙Pの搬送方向の位置出しをする可動ストッパ151と付勢ローラ187とを有しており、滑走した用紙Pは付勢ローラ187により可動ストッパ151に向けて付勢される。
そして、用紙Pは可動ストッパ151の用紙突き当て面151aに後端部(図示下方)が当接して停止する。
また、傾斜シュート181の両側面に配設された一対の幅整合部材182は用紙搬送方向と直交する方向(紙面表裏方向)に移動可能となっている。
そして、傾斜シュート181の傾斜面上を用紙Pが搬送される時に用紙幅より広く開放され、用紙Pの幅方向の側縁を軽打して用紙Pの幅揃え(幅整合)を行う。
ステイプル部150は打針機構150Aと受針機構150Bとを有し、打針機構150Aと受針機構150Bとの間に用紙Pが通過可能な通紙路152を形成している。
スタッカ180に所定枚数の用紙Pが集積、整合されると、打針機構150Aと受針機構150Bとは図示しない駆動手段により付勢され、この付勢によりステイプル処理が行われる。
ここで可動ストッパ151は、可動ストッパ151に集積された用紙束のステイプル位置が、打針機構150Aのステイプル針位置に対応する位置に停止している。
傾斜シュート181の用紙集積面の一部には積載面のない部分が形成されていて、駆動プーリ183と従動プーリ184に巻回された複数の排出ベルト185が矢印示の方向に駆動される。
排出ベルト185の一部には、排出爪186が排出ベルト185と一体に形成されていて、ベルトが駆動されるとその先端部は長円軌跡を描いて移動する。
ステイプル処理のみの場合はステイプル処理された用紙は、排出ベルト185の排出爪186により用紙Pの後端部が支持されて、排出ベルト185上に載せられた状態で傾斜シュート181の載置面上を斜め上方に押し上げられ、排紙部140の排出ローラ141の挟持位置に進行する。
回転する排出ローラ141に挟持された用紙は、昇降排紙台114上に排出、積載される。
また用紙束を折り曲げて冊子状態とする場合は、用紙束(以下ステイプル用紙束と記す)はステイプルされた用紙束の中央で折り部170により折り込まれ、固定排紙台115へ排出される。
折り部170は、ステイプル用紙束を押圧して折り込む1対の折りローラ171と、ステイプル用紙束の背部を1対の折りローラ171間に押し込む押し込み部材172とを有している。
可動ストッパ151がステイプル用紙束の中央振り分け箇所が押し込み部材172に対応する位置に一致する位置に移動し停止する(図示破線)。
この停止位置で押し込み部材172がステイプル用紙束の中央部を1対の折りローラ171間に押し込むことによりステイプル用紙束の中央部は押圧を受けて中央部が折られ、冊子状態となる。
更に1対の折りローラ171の回転により、冊子状態となった用紙束は固定排紙台115に排出される。
後処理装置2の制御手段である制御部C1は後処理装置2全体の制御を行うと共に、後処理装置2の通信手段T1と画像形成装置3の通信手段T2とを介して画像形成装置3の制御部C2と通信を行う。
例えば、画像形成装置3の操作パネル90で選択された後処理選択キーに対応する後処理内容情報(例えばステイプル処理)を、通信手段T1を介して受信し、所定の後処理を行う。
このようにして後処理が行われるが、画像形成装置3の画像形成部30等で帯電し、後処理装置2に搬送された用紙が、例えばスタッカ等に静電吸着してしまうのを防止するために、用紙の搬送路に用紙の除電を行う除電部材を設ける。
更に、スタッカ180の傾斜シュート181の用紙が滑走する滑走面に導体、例えばSUS(ステンレス・スチール)等、の導電板188が設置され、導電板188は後処理装置の筐体に電気的に接続されている。
導電板188により、スタッカ180内での除電も可能となり、
スタッカ180内を滑走する用紙がスタッカ180或いは積載された用紙に張り付く搬送異常も軽減可能となる。
以下に、本実施形態の特徴である後処理装置2の除電について説明する。
前述したように、トナーの種類として大別すると、ワックスを含有するトナーと含有しないトナーの2種がある。
これらのトナーは、トナーを構成する樹脂よりトナーに含まれるワックスの方が軟化温度が低いという特性を有しており、
軟化温度以上のトナー画像表面を異物等で擦過すると画像表面に傷ができてしまう可能性があるという問題点を有している。
以上のような理由から、例えば用紙の帯電の除去を行うような場合、トナーが軟化温度より高温の部分では非接触型の除電部材による除電を行う必要がある。
なお、トナーが軟化温度より低温の部分では必ずしも非接触型の除電部材による除電を行うことは必要でなく、より除電効果の高い接触型の除電部材を用いても良い。
先ず、前記のワックスを含有するトナーを処理する画像形成装置(例えば、定着装置にシリコンオイルの塗布装置が設けられていない画像形成装置)に接続する後処理装置について説明する。
該後処理装置は、受入部190から用紙Pの搬送路に沿って所定距離未満離れた位置までに配設される除電手段は、非接触型の除電部材で構成され、
受入部190から用紙Pの搬送路に沿って所定距離以上離れた位置に配設される除電手段は、非接触型の除電部材で構成されている。
なお、この後処理装置において、所定距離x2とは、
搬送可能な用紙のうち単位面積当たりの熱容量が一番大きな用紙を搬送した場合、
用紙に担持されたトナーの温度低下に基づいて決められた距離であって、
定着時の加熱により高温となった、前記熱容量が一番大きな用紙が搬送中に冷却されて用紙に担持されたトナーの温度がトナーに含有したワックスの軟化温度以下となり、ワックスが固まり、
除電部材が画像表面を摺擦しても画像表面に傷が付かなくなるまでの、用紙の受け入れ口から搬送路に沿った距離に、所定の余裕距離を加えた距離を指している。
なお、所定の余裕距離とは、用紙の熱容量のばらつきやトナーの付き量のばらつきを考慮して、例えば上述した、前記画像表面に傷が付かなくなるまでの搬送路に沿った距離の±10%程度の距離を言う。
以下、用紙の搬送経路に沿って所定距離(固化距離)x2離れた位置を固化位置X2と記す。
従って、ワックスを含有するトナーを用いる後処理装置において、固化位置X2より上流の除電部材は、除電部材が摺擦すると画像表面に傷が付くため非接触型の除電部材を用いる。
固化位置X2より上流であれば、非接触型の除電部材をどこに何個配設しても良いが、例えば、非接触型の第1の除電部材61を受入部190近傍に、非接触型の第2の除電部材62を固化位置X2より上流且つ切替ゲートG2下流に、設ける。
そして、固化位置X2より下流の除電部材は、除電部材が摺擦しても画像表面に傷が付かなくなるため接触型の除電部材を用いる。
固化位置X2より下流且つスタッカ180より上流であれば、接触型の除電部材をどこに何個配設しても良いが、
例えば、接触型の第3の除電部材63を固化位置X2より下流且つレジストローラ192より上流に、接触型の第4の除電部材64をレジストローラ192より下流且つスタッカ180より上流に、設ける。
以上により、ワックスを含有するトナーを用いる後処理装置において、用紙の帯電に起因する搬送異常による稼働率の低下を軽減し、且つ傷等のない高品質な出力画像を出力可能な後処理装置を提供できる。
前記のワックスを含有しないトナーを処理する画像形成装置(例えば、定着装置にシリコンオイルの塗布装置が設けられている画像形成装置)に接続する後処理装置について説明する。
該後処理装置は、受入部190から用紙Pの搬送路に沿って所定距離未満離れた位置までに配設される除電手段は、非接触型の除電部材で構成され、
受入部190から用紙Pの搬送路に沿って所定距離以上離れた位置に配設される除電手段は、非接触型の除電部材で構成されている。
なお、この後処理装置において、所定距離x1とは、
搬送可能な用紙のうち単位面積当たりの熱容量が一番大きな用紙を搬送した場合、
用紙に担持されたトナーの温度低下に基づいて決められた距離であって、
定着時の加熱により高温となった、前記熱容量が一番大きな用紙が搬送中に冷却されて用紙に担持されたトナーの温度がトナーを構成する樹脂の軟化温度以下となり、樹脂が固まり、
除電部材が画像表面を摺擦しても画像表面に傷が付かなくなるまでの、用紙の受け入れ口から搬送路に沿った距離に、所定の余裕距離を加えた距離を指している。
なお、所定の余裕距離とは、用紙の熱容量のばらつきやトナーの付き量のばらつきを考慮して、例えば上述した、前記画像表面に傷が付かなくなるまでの搬送路に沿った距離の±10%程度の距離を言う。
以下、用紙の搬送経路に沿って所定距離(固化距離)x1離れた位置を固化位置X1と記す。
従って、ワックスを含有しないトナーを用いる後処理装置において、固化位置X1より上流の除電部材は、除電部材が摺擦すると画像表面に傷が付くため非接触型の除電部材を用いる。
固化位置X1より上流であれば、非接触型の除電部材をどこに何個配設しても良いが、例えば、非接触型の第1の除電部材61を受入部190近傍に、非接触型の第2の除電部材62を固化位置X1より上流且つ切替ゲートG2下流に、設ける。
そして、固化位置X1より下流の除電部材は、除電部材が摺擦しても画像表面に傷が付かなくなるため接触型の除電部材を用いる。
固化位置X1より下流且つスタッカ180より上流であれば、接触型の除電部材をどこに何個配設しても良いが、
例えば、接触型の第3の除電部材63を固化位置X1より下流且つレジストローラ192より上流に、接触型の第4の除電部材64をレジストローラ192より下流且つスタッカ180より上流に、設ける。
以上により、ワックスを含有しないトナーを用いる後処理装置において、用紙の帯電に起因する搬送異常による稼働率の低下を軽減し、且つ傷等のない高品質な出力画像を出力可能な後処理装置を提供できる。
次に、ワックスを含有するトナーを担持した用紙の後処理か、ワックスを含有しないトナーを担持した用紙の後処理か、不明な後処理装置(例えば、後処理装置を単体で販売するような場合)について説明する。
上述したように、トナーを構成する樹脂よりトナーに含まれるワックスの方が軟化温度が低いため、
ワックスを含有しないトナーの場合の固化位置X2は、ワックスを含有するトナーの場合の固化位置X1より下流となる。
従って固化位置Xはワックスを含有しないトナーの場合の固化位置X2に合わせることが好ましい。
これにより、トナーのワックスの含有に関わらず、用紙の帯電に起因する搬送異常による稼働率の低下を軽減し、且つ傷等のない高品質な出力画像を出力可能な後処理装置を提供できる。
以上のように定めた固化位置X1又は固化位置X2より上流に非接触型の除電部材(例えば第1の除電部材61と第2の除電部材62)を配設することにより、出力画像表面に傷等を付けることなく除電が可能となる。
また、仮に上流の非接触型の除電部材(例えば第1の除電部材61と第2の除電部材62)で除電しきれなかった場合でも、
固化位置X1または固化位置X2より下流に接触型の除電部材(例えば第3の除電部材61と第2の除電部材62)を配設することにより、残留した電荷を確実に除去可能となり、スタッカ180部での静電吸着による用紙の搬送異常を防止可能となる。
なお、第1の除電部材61、第2の除電部材62、第3の除電部材63、及び第4の除電部材64は、用紙の表裏方向同一側に配設しても良い。
また、第1の除電部材61と第2の除電部材62とを用紙の表裏方向にそれぞれ反対側(千鳥配列)に、また第3の除電部材63と第4の除電部材64とをそれぞれ反対側(千鳥配列)に配設しても良い。
千鳥配列により、用紙の表裏方向に帯電状態が異なっていても一様に除電荷能となる。
図4は、除電部材の1例を示す説明図である。
図は用紙の搬送方向と平行方向から見た斜視図で、図4(a)は非接触の除電、図4(b)は接触の除電を示している。
用紙Pの矢印は用紙の搬送方向を示している。
非接触の除電である第1の除電部材61と第2の除電部材62とは同様な形態をしている。
また、接触の除電である第3の除電部材63と第4の除電部材64とは同様な形態をしている。
図4(a)において第1の除電部材61と第2の除電部材62とは、導電性繊維が布状となった基体部611と導電性繊維がブラシ状になったブラシ部612とを有し、
基体部611が導電性の両面テープ等で後処理装置の筐体(金属部)613に固定されている。
そして、ブラシ部612の先端614が用紙Pに向くように、用紙表面から距離dだけ離間して配置されている。
用紙Pの電荷は先端614に空中を放電し、ブラシ部612と基体部611とを通して筐体613に逃げ、除電される。
なお、距離dは用紙Pの帯電量により異なるが、例えば0.5mm〜数mmが好ましい。
図4(b)において第3の除電部材63と第4の除電部材64とは、導電性繊維が布状となった基体部621と導電性繊維がブラシ状になったブラシ部622とを有し、
基体部621が導電性の両面テープ等で後処理装置の筐体(金属部)613に固定されている。
そして、ブラシ部622の先端624が用紙Pに接触するように配置されている。
用紙Pの電荷は接触する先端624に流れ、ブラシ部622と基体部621とを通して筐体613に逃げ、除電される。
このため、第1の除電部材61、第2の除電部材62、第3の除電部材63、及び第4の除電部材64は、導電性を有することが必要で、
特に、第1の除電部材61と第2の除電部材62とは用紙Pの搬送を阻害しないように薄く柔軟なものであることが好ましい。
第1の除電部材61〜第4の除電部材64は、例えば、カーボン等の導電性材料が含有された導電性繊維やステンレス等の金属繊維を布状に編みこんだもの、導電性塗料などを繊維等に塗布して編んだもの、または不織布としたもの等が好適に用いられる。
上述したブラシ式の除電部材は安価であることからも好適に用いられる。
第1の除電部材61〜第4の除電部材64は、イオン風を吹き付ける非接触の除電装置等一般的に用いられる除電装置も用いることができることは言うまでもない。
後述する後処理装置と画像形成装置とを有する画像形成システムの説明図である。 画像形成装置の1例を示す概略断面図である。 後処理装置の1例を示す断面構成図である。 除電部材の1例を示す説明図である。
符号の説明
1 画像形成システム
2 後処理装置
3 画像形成装置
50 定着部
61 第1の除電部材
62 第2の除電部材
63 第3の除電部材
64 第4の除電部材
90 操作パネル
150 ステイプル手段
180 スタッカ
181 傾斜シュート
188 導電板
190 受入部
192 レジストローラ
193 搬送ローラ
611 基体部
612 ブラシ部
613 筐体
614 先端
621 基体部
622 ブラシ部
624 先端
d 距離
G2 切替ゲート
P 用紙
X 固化位置

Claims (6)

  1. 用紙を受け入れる受入部と、該受け入れ部で受け入れた用紙を一時的にスタックするスタック部と、前記受入部から前記スタック部まで前記用紙を搬送する搬送路と、を有する後処理装置において、
    前記搬送路には用紙の除電を行う除電手段が配設されていることを特徴とする後処理装置。
  2. 前記受入部から前記搬送路に沿って所定距離未満離れた位置までに配設される前記除電手段は、非接触型の除電部材で構成され、
    前記受入部から前記搬送路に沿って所定距離以上離れた位置に配設される前記除電手段は、非接触型の除電部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
  3. 所定距離は、搬送可能な用紙のうち単位面積当たりの熱容量が一番大きな用紙を搬送した場合、
    用紙に担持されたトナーの温度低下に基づいて決められた距離であることを特徴とする請求項2に記載の後処理装置。
  4. 前記スタック部は、前記用紙が摺接する摺接部に、導電性の板を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の後処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の後処理装置と、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置と、を有することを特徴とする画像形成システム。
  6. 前記画像形成装置は、加熱により定着を行う定着装置を有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
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