JP2009137589A - 気体注入式緩衝包装材 - Google Patents
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Abstract
【課題】物品をより確実に保護できるようにする。
【解決手段】 二枚の樹脂製のシート11,12間に溶着部5で仕切られた複数の気体室1が設けられ、前記両シート11,12は折り曲げられてその折り曲げた部分Rを底部13とし対側を開口部14とする袋状又は凹状の収納部15が形成された気体注入式緩衝包装材において、前記開口部14周囲の一部又は全周に亘って前記二枚のシート11,12のうち少なくとも一方をその開口部14の端縁14aよりも外側に突出させ、その突出したシート片16を前記収納部15内に差し入れて前記底部13を含む前記収納部15の内面を覆うことにより、前記弾性を有する気体室1と前記差し入れたシート片16との間に緩衝空間Bを形成し、その差し入れたシート片16は、前記収納部15内面とその収納部15内に入れられる前記物品pとの間に挟まれるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】 二枚の樹脂製のシート11,12間に溶着部5で仕切られた複数の気体室1が設けられ、前記両シート11,12は折り曲げられてその折り曲げた部分Rを底部13とし対側を開口部14とする袋状又は凹状の収納部15が形成された気体注入式緩衝包装材において、前記開口部14周囲の一部又は全周に亘って前記二枚のシート11,12のうち少なくとも一方をその開口部14の端縁14aよりも外側に突出させ、その突出したシート片16を前記収納部15内に差し入れて前記底部13を含む前記収納部15の内面を覆うことにより、前記弾性を有する気体室1と前記差し入れたシート片16との間に緩衝空間Bを形成し、その差し入れたシート片16は、前記収納部15内面とその収納部15内に入れられる前記物品pとの間に挟まれるようにした。
【選択図】図1
Description
この発明は、気体注入式緩衝包装材に関するものである。
一般に、保管中や輸送中の製品が、衝撃やひっかき等により損傷を受けることを防ぐために、その製品の外周を覆う緩衝包装材が使用される。
緩衝包装材の素材として、例えば、発泡スチロール、段ボール等の弾性を有する素材が一般的である。このような素材は、使用する製品の外形に合致するように、樹脂の発泡、成形、あるいは、紙材の型抜き、折目線の形成等を経て製造されるため、その製造工程が複雑である。このため、多種多様な製品に合わせて、その形状を簡単に変更することができないという問題がある。
また、発泡スチロール、段ボール等からなる緩衝包装材は、その緩衝包装材を使用する前、あるいは使用した後において、そのままの状態では嵩張るという問題がある。
そこで、内部に気体を充填することにより緩衝機能を発揮し得る形状に膨らむ気体注入式緩衝包装材(空気包装箱)が使用される。
気体注入式緩衝包装材は、複数枚の樹脂フィルムが重ねられて、そのフィルム同士を所定の間隔でシール(溶着)することにより、そのフィルム間に気密に仕切られた複数の気体室が形成されている。また、その各気体室へは、逆止弁を介して気体が充填可能である。気体室に気体を充填すると、逆止弁の作用により、内部の気体は外に漏れ出ないようになっている。
この気体注入式緩衝包装材は、通常はフラットでコンパクトな状態で重ねて収納できるようになっており、使用する際に気体室内に気体を充填すると、その各気体室が一斉に膨らんでその各気体室が、弾性を有するクッション材として機能する。このため、その気体注入式緩衝包装材の内側の製品が損傷することを防ぐことができる(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
この種の気体注入式緩衝包装材を、例えば、図14(a)に示すように、物品pの外周に嵌め込んだ場合を想定する。
この気体注入式緩衝包装材6は、図14(b)(c)に示すように、隣り合う気体室1,1同士が、2枚のフィルム2同士を溶着した溶着部5で隔てられている。このとき、気体室1は内部の気体により弾性を有してクッション材として機能するものの、溶着部5には内部に気体が介在せず弾性が劣る。気体室1は内部の気体で膨らんで円弧状の膨らみ部2を形成しているのに対し、溶着部5は前記膨らみ部2よりもやや外側に凹んで凹部9を成している。
この気体注入式緩衝包装材6は、図14(b)(c)に示すように、隣り合う気体室1,1同士が、2枚のフィルム2同士を溶着した溶着部5で隔てられている。このとき、気体室1は内部の気体により弾性を有してクッション材として機能するものの、溶着部5には内部に気体が介在せず弾性が劣る。気体室1は内部の気体で膨らんで円弧状の膨らみ部2を形成しているのに対し、溶着部5は前記膨らみ部2よりもやや外側に凹んで凹部9を成している。
このため、例えば、図14(b)(c)に示すように、その溶着部5に、物品pの「角(かど)部3」や突出部4などが臨んでいると、図14(d)に示すように、物品pが壁面などに触れたときに、緩衝機能を発揮できず物品pを保護できない場合も想定される。
特に、溶着部5の介在する部分は前記凹部9となっているので、前記物品pの角部3や突出部4がその溶着部5の凹部9に入り込みやすい点も問題である。
特に、溶着部5の介在する部分は前記凹部9となっているので、前記物品pの角部3や突出部4がその溶着部5の凹部9に入り込みやすい点も問題である。
そこで、この発明は、気体注入式緩衝包装材において、物品をより確実に保護できるようにすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、二枚の樹脂製のシートを重ねて、そのシート同士を溶着することにより形成された溶着部を介して前記両シート間に気密に仕切られた複数の気体室が設けられ、前記両シートは折り曲げられてその折り曲げた部分を底部とし対側を開口部とする袋状又は凹状の収納部が形成され前記各気体室は前記収納部内に臨んで配置されており、前記各気体室内に気体を充填することによりその各気体室が弾性を有するものとなって前記収納部内に入れられた物品を保護する緩衝機能を発揮する気体注入式緩衝包装材において、前記開口部周囲の一部又は全周に亘って前記二枚のシートのうち少なくとも一方をその開口部の端縁よりも外側に突出させ、その突出したシート片を前記収納部内に差し入れて前記底部を含む前記収納部の内面を覆うことにより、前記弾性を有する気体室と前記差し入れたシート片との間に緩衝空間を形成し、その差し入れたシート片は、前記収納部内面とその収納部内に入れられる前記物品との間に挟まれることを特徴とする気体注入式緩衝包装材の構造を採用した。
シート片を収納部内に差し入れることにより、前記弾性を有する気体室と前記差し入れたシート片との間に緩衝空間が形成される。また、そのシート片は、前記収納部内面とその収納部内に入れられる前記物品との間に挟まれた位置にあるので、その物品の外面と収納部内側に向かって突出した気体室の膨らみ部との間で動かないように固定される。
このため、収納部内に物品を入れた後、緩衝空間は一定の大きさ(収納部の内外方向の厚さ)で維持され、その緩衝空間は、隣り合う気体室間の凹み、すなわち緩衝機能のない溶着部に物品の角部や突出部が入り込むことを阻止する。したがって、収納部内の物品をより確実に保護することができる。
このため、収納部内に物品を入れた後、緩衝空間は一定の大きさ(収納部の内外方向の厚さ)で維持され、その緩衝空間は、隣り合う気体室間の凹み、すなわち緩衝機能のない溶着部に物品の角部や突出部が入り込むことを阻止する。したがって、収納部内の物品をより確実に保護することができる。
また、この構成において、前記シート片に加え、収納部の開口部を閉じる気体室付きの蓋片を設けてもよい。物品が収納部内に完全に入り込む大きさのものである場合には、開口部が緩衝機能を有する蓋片で閉じられていれば、さらに好ましい。このとき、蓋片を設ける位置とシート片を設ける位置とは、開口部周囲の端縁に沿って異なる位置に設けるとよい。
すなわち、具体的な構成は、前記シート片は、前記開口部周囲の一部のみに設けられ、前記開口部周囲の他の部分には、前記二枚のシートがその開口部の端縁よりも外側に突出して蓋片を成しており、その蓋片に、前記シート同士を溶着することにより形成された溶着部を介して前記両シート間に気密に仕切られた複数の気体室が設けられ、その蓋片の気体室は、内部に気体を充填することにより弾性を有するものとなって前記収納部内に入れられた物品を保護する機能を発揮するものであり、前記蓋片は、前記物品が前記収納部内に完全に入り込むことができる大きさである場合に、その物品を収納部内に入れた状態で前記開口部を開閉自在とした構成である。
すなわち、具体的な構成は、前記シート片は、前記開口部周囲の一部のみに設けられ、前記開口部周囲の他の部分には、前記二枚のシートがその開口部の端縁よりも外側に突出して蓋片を成しており、その蓋片に、前記シート同士を溶着することにより形成された溶着部を介して前記両シート間に気密に仕切られた複数の気体室が設けられ、その蓋片の気体室は、内部に気体を充填することにより弾性を有するものとなって前記収納部内に入れられた物品を保護する機能を発揮するものであり、前記蓋片は、前記物品が前記収納部内に完全に入り込むことができる大きさである場合に、その物品を収納部内に入れた状態で前記開口部を開閉自在とした構成である。
また、前記シート片は、少なくとも前記開口部を挟んで対向する位置にそれぞれ設けられ、その対向する位置の前記両シート片同士が連結されている構成を採用することができる。シート片が開口部を挟んで複数箇所に設けられて、それらが連結されていれば、シート片が、物品と収納部内面との間でよりしっかりと固定される。このため、シート片と気体室との間の緩衝空間の機能を維持する上で好ましい。
なお、連結するシート片同士は、少なくとも2片が開口部を挟んで連結可能な位置に対向していればよく、その設置位置やシート片の大きさ、数は自由である。シート片は、できる限り広い範囲で収納部内面を覆うものであることが望ましい。緩衝空間が広い範囲に存在すれば、物品を保護する上で有効だからである。
また、例えば、前記二枚の樹脂製シートを折り曲げた状態で、その折り曲げた部分(折り目部)の反対側に位置する前記開口部側の対の端縁をそれぞれ外側に延長すれば、容易に2片のシート片を開口部を挟んで対向する位置に形成することができる。
さらに、シート片は、開口部の端縁に沿ってできるだけ長い距離に亘って設けることが望ましい。シート片と収納部との一体性が高まり、また、収納部内面を広い範囲で覆うシート片を設けやすくなるからである。例えば、開口部の端縁に沿ってその全周からシート片を突出させることもできる。
また、例えば、前記二枚の樹脂製シートを折り曲げた状態で、その折り曲げた部分(折り目部)の反対側に位置する前記開口部側の対の端縁をそれぞれ外側に延長すれば、容易に2片のシート片を開口部を挟んで対向する位置に形成することができる。
さらに、シート片は、開口部の端縁に沿ってできるだけ長い距離に亘って設けることが望ましい。シート片と収納部との一体性が高まり、また、収納部内面を広い範囲で覆うシート片を設けやすくなるからである。例えば、開口部の端縁に沿ってその全周からシート片を突出させることもできる。
また、前記のようにシート片同士を連結する構成において、前記両シート片同士は、その両シート片が前記収納部内に差し入れられた際に前記底部内面に当たらないようになる位置で連結されている構成とすることができる。
このようにすれば、特に、収納部内の底部において、物品と気体室とが直接触れることを防止することができるので、緩衝機能のない溶着部に物品の角部や突出部が入り込むことを阻止する効果がさらに高くなる。
このようにすれば、特に、収納部内の底部において、物品と気体室とが直接触れることを防止することができるので、緩衝機能のない溶着部に物品の角部や突出部が入り込むことを阻止する効果がさらに高くなる。
なお、気体室を区画するための溶着部の形成方法は、溶着による手法を採用しているが、その一方で、前記両シート片同士の連結は、溶着のほか、接着等の周知の連結方法を採用してもよい。
また、気体室を形成後、前記二枚の樹脂シートを折り曲げて袋状又は凹状にする際に、その折り曲げによって向かい合う側縁部同士を連結する構成を採用することができる。この場合、その側縁部同士の連結についても、溶着のほか、接着等の周知の連結方法を採用することができる。
また、気体室を形成後、前記二枚の樹脂シートを折り曲げて袋状又は凹状にする際に、その折り曲げによって向かい合う側縁部同士を連結する構成を採用することができる。この場合、その側縁部同士の連結についても、溶着のほか、接着等の周知の連結方法を採用することができる。
前記両シート片同士が溶着により連結される場合であって、また、前記二枚の樹脂シートを折り曲げて袋状又は凹状にする際に前記側縁部同士を溶着する場合には、それらの溶着を同時に行うことができるようにすれば便利である。
すなわち、具体的な構成は、前記収納部は、前記二枚のシートの折り曲げによって向かい合う側縁部同士が溶着されて袋状又は凹状を成しており、その両シート片同士の溶着箇所と前記側縁部同士の溶着箇所とは、前記折り曲げ状態で且つ気体室への気体充填前において同時に溶着を行うことのできる位置にある構成である。
すなわち、具体的な構成は、前記収納部は、前記二枚のシートの折り曲げによって向かい合う側縁部同士が溶着されて袋状又は凹状を成しており、その両シート片同士の溶着箇所と前記側縁部同士の溶着箇所とは、前記折り曲げ状態で且つ気体室への気体充填前において同時に溶着を行うことのできる位置にある構成である。
なお、収納部を袋状又は凹状に形成する際に、前記二枚のシートを折り曲げた状態で、その折り曲げによって向かい合う側縁部同士を連結することは、収納部の形状を維持する上で望ましいといえる。
また、例えば、緩衝包装材の収納部内に物品を入れた状態で、その物品を、段ボール等の相対的に大きな収納ケース内にぴったりと収納する場合には、緩衝包装材の収納部が単独の状態で形状を維持することは、それほど求められない場合もある。このような場合には、前記側縁部同士の連結を省略することもできる。
また、例えば、緩衝包装材の収納部内に物品を入れた状態で、その物品を、段ボール等の相対的に大きな収納ケース内にぴったりと収納する場合には、緩衝包装材の収納部が単独の状態で形状を維持することは、それほど求められない場合もある。このような場合には、前記側縁部同士の連結を省略することもできる。
さらに、前記開口部は、前記両シート片同士の連結によりその開口部全体が塞がれている構成において、前記収納部内と前記両シート片とで囲まれた空間は、前記収納部又は前記両シート片のいずれかの部分に設けた気体抜き孔を介して外部と連通する構成を採用することができる。
開口部全体がシート片で塞がれていると、前記収納部内と前記両シート片とで囲まれた空間に気体が存在するので、その気体が、前記シート片の収納部内への差し入れを阻害することとなる。空間内が気密状態、あるいは気密状態に近い状態となって、シート片の差し入れが困難、あるいはその差し入れに大きな力や長い時間を要することとなるのである。
このため、予めシート片や収納部のいずれかの場所に気体抜き孔を設けておけば、シート片の差し入れとともに内部の気体が徐々に排出されるので、シート片の収納部内への差し入れが阻害されない。
このため、予めシート片や収納部のいずれかの場所に気体抜き孔を設けておけば、シート片の差し入れとともに内部の気体が徐々に排出されるので、シート片の収納部内への差し入れが阻害されない。
その気体抜き孔は、例えば、シート片や収納部のいずれかの箇所に、それらのシートを厚さ方向に貫通する孔を設けてもよいし、前記シート片同士を連結する際に、その一部を連結しないで開放させておく手段も考えられる。
また、その気体抜き孔は、前記底部における前記二枚のシートの側縁部に設けた切欠きによって形成することもできる。
また、その気体抜き孔は、前記底部における前記二枚のシートの側縁部に設けた切欠きによって形成することもできる。
前記端縁部に設けた切欠きによって気体抜き孔を形成する場合、以下の構成とすれば、便利である。
すなわち、前記収納部は、平面視長方形を成す底部と、その底部の周囲4辺のうち前記折り曲げ方向に平行な2辺からそれぞれ前記開口部に向かって立ち上がる対の主壁部と、他の2辺からそれぞれ前記開口部に向かって立ち上がる対の側壁部とからなり、前記折り曲げ部は前記底部において前記両主壁部間の中ほどに位置しており、前記側壁部は前記両主壁部の両側縁にそれぞれ連設されて、その各側壁部は、前記主壁部から内側に折り曲げられて前記折り曲げ部を挟んで反対側の主壁部に連設された側壁部と連結されており、前記切欠きは前記底部の前記他の2辺に沿って前記他の2辺の全長に亘って設けられる構成である。
すなわち、前記収納部は、平面視長方形を成す底部と、その底部の周囲4辺のうち前記折り曲げ方向に平行な2辺からそれぞれ前記開口部に向かって立ち上がる対の主壁部と、他の2辺からそれぞれ前記開口部に向かって立ち上がる対の側壁部とからなり、前記折り曲げ部は前記底部において前記両主壁部間の中ほどに位置しており、前記側壁部は前記両主壁部の両側縁にそれぞれ連設されて、その各側壁部は、前記主壁部から内側に折り曲げられて前記折り曲げ部を挟んで反対側の主壁部に連設された側壁部と連結されており、前記切欠きは前記底部の前記他の2辺に沿って前記他の2辺の全長に亘って設けられる構成である。
収納部の内部を直方体状に形成する場合、平面視長方形を成す底部と、その底部の周囲4辺からそれぞれ立ち上がる4つの周壁部(前記対の主壁部、及び前記対の側壁部)とで構成されることとなる。
このとき、前記二枚の樹脂製シートの端縁部において、収納部の底部に隣接する切欠きを設けておけば、前記主壁部に連設された側壁部を内側に折り曲げる際に、その折り曲げが容易である。また、その切欠きが前記気体抜き孔を兼ねるので、便利である。
このとき、前記二枚の樹脂製シートの端縁部において、収納部の底部に隣接する切欠きを設けておけば、前記主壁部に連設された側壁部を内側に折り曲げる際に、その折り曲げが容易である。また、その切欠きが前記気体抜き孔を兼ねるので、便利である。
この発明は、収納部内に差し入れることができるシート片を設けたので、気体注入式緩衝包装材において、製品をより確実に保護できるようになる。
一実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態の気体注入式緩衝包装材は、図1(a)(b)に示す形態を成し、凹状の収納部15の底面13及び周壁部17,18に多数の気体室1を配置したものである。前記各気体室1内に気体を充填することによりその各気体室1が弾性を有するものとなって、前記収納部15内に入れられた物品pを保護する緩衝機能を発揮する。
この実施形態では、上記気体注入式緩衝包装材を2つ1組で用い、各緩衝包装材を図1(a)に示す状態から図1(b)に示す状態へと変形させて、図2(a)に示すように、フラットなパネル状の物品pの両端に嵌めて使用するものである。
この実施形態では、上記気体注入式緩衝包装材を2つ1組で用い、各緩衝包装材を図1(a)に示す状態から図1(b)に示す状態へと変形させて、図2(a)に示すように、フラットなパネル状の物品pの両端に嵌めて使用するものである。
収納部15は、図1(b)に示すように、各気体室1内に気体を充填した状態で、中央部が凹んだ直方体状の空間となっており、開口部14から底部13に至る凹状の空間を形成している。
すなわち、前記収納部15は、平面視長方形を成す底部13と、その底部13の周囲4辺のうち前記折り曲げ方向に平行な2辺からそれぞれ前記開口部14に向かって立ち上がる対の主壁部17,17と、他の2辺からそれぞれ前記開口部14に向かって立ち上がる対の側壁部18,18とからなる。その底部13、対の主壁部17,17、及び対の側壁部18,18に、それぞれ気体室1を備える。
すなわち、前記収納部15は、平面視長方形を成す底部13と、その底部13の周囲4辺のうち前記折り曲げ方向に平行な2辺からそれぞれ前記開口部14に向かって立ち上がる対の主壁部17,17と、他の2辺からそれぞれ前記開口部14に向かって立ち上がる対の側壁部18,18とからなる。その底部13、対の主壁部17,17、及び対の側壁部18,18に、それぞれ気体室1を備える。
対の主壁部17,17、及び対の側壁部18,18に設けられる気体室1は、前記開口部14から底部13に向かって上下方向に伸びる長手状であり、それらの気体室1が並列して設けられている。この実施形態では、向かい合う主壁部17,17同士、及び向かい合う側壁部18,18同士に、同一幅、同一高さ(上下方向高さ)の気体室1が同数ずつ設けられている。また、底部13に設けられる気体室1は、その向かい合う主壁部17,17の気体室1,1同士を結ぶ方向に伸びる長手状を成している。
また、一方の主壁部17、及びその主壁部17に隣り合う両側の側壁部18に沿って、横方向に気体注入路25が設けられている。この気体注入路25は、図5(a)、図5(b)に示すように、各気体室1内へ逆止弁23を通じて連通している。また、向かい合う前記主壁部17,17の気体室1,1同士は、前記底部13の気体室1を通じて連通している。
このため、各気体室1内への気体の充填は、スプレーやエアポンプ等の気体充填機のノズルを気体注入路25の注入口24に差し込めば、その気体注入路25及び逆止弁23を通じて一斉に行うことができる。
このため、各気体室1内への気体の充填は、スプレーやエアポンプ等の気体充填機のノズルを気体注入路25の注入口24に差し込めば、その気体注入路25及び逆止弁23を通じて一斉に行うことができる。
なお、逆止弁23は、気体室1内に気体が充填されると、その気体室1内の気体の圧力によって流路を閉じるように作用するいわゆるセルフシール方式によるものである。
この気体注入式緩衝包装材の製造方法について説明する。図3(a)に示すように、二枚のポリエチレン製の外部シート11及び内部シート12を重ね、その両シート11,12間に、ポリエチレン製のバルブシート9を挟む。
上記外部シート11と内部シート12、及びバルブシート9とが高周波加熱されることにより相互に溶着して溶着部5が形成される。この溶着部5によって、その両シート11,12間の空間が前記複数の気体室1に区画される。
上記外部シート11と内部シート12、及びバルブシート9とが高周波加熱されることにより相互に溶着して溶着部5が形成される。この溶着部5によって、その両シート11,12間の空間が前記複数の気体室1に区画される。
このとき、バルブシート9の一方の面には、ナイロンからなる離型層9aが設けられている。離型層9aを設けた部分は、それに接する外部シート11のポリエチレンが溶着しないので、その離型層9aを設けた部分においては、バルブシート9と外部シート11との間に前記気体注入路25が形成されるようになっている。
図4(a)は、重ねられた外部シート11及び内部シート12及びバルブシート9に対して、各気体室1を区画する溶着部5を形成した状態を示す。図4(b)は、その断面を示す模式図である。
図中の符号5a,5bは、図1に示す状態で、収納部15の開口部14の端縁14aを構成する部分となる溶着部5である。溶着部5aは、外部シート11と内部シート12とを溶着し、溶着部5bは、外部シート11及び内部シート12及びバルブシート9を溶着し一体化している。
図中の符号5a,5bは、図1に示す状態で、収納部15の開口部14の端縁14aを構成する部分となる溶着部5である。溶着部5aは、外部シート11と内部シート12とを溶着し、溶着部5bは、外部シート11及び内部シート12及びバルブシート9を溶着し一体化している。
符号5cは、主壁部17、側壁部18、底部13にそれぞれ設けられる気体室1を区切る溶着部5である。溶着部5cは、外部シート11と内部シート12とを溶着し、バルブシート9の介在する部分では、溶着部5cは、外部シート11及び内部シート12及びバルブシート9を溶着し一体化している。なお、溶着部5cのうち、バルブシート9に離形層9aを設けた部分においては、バルブシート9は内部シート12にのみ溶着し、外部シート11には溶着しないようになっている(図5に示す前記気体注入路25参照)。
また、図中に示す符号22は溶着が途切れた部分であり、隣り合う気体室1,1同士を結ぶ連通路22を示している。端部に位置する気体室1は、溶着部5dによって区画されて気体注入路25に直接連通しないので、前記連通路22を介して気体が導入されるようになっている。
さらに、各気体室1の中ほどに、符号7に示す溶着部を設けたことによって主壁部17、側壁部18、底部13が折り曲げ容易となっている。
さらに、各気体室1の中ほどに、符号7に示す溶着部を設けたことによって主壁部17、側壁部18、底部13が折り曲げ容易となっている。
つぎに、図4(c)に示すように、前記溶着部5dに挟まれた部分を、平面視コ字型にカットして切欠き21を形成する。
その後、図4(d)に示すように、両シート11,12を折り曲げ部Rで二つ折りにする。図4(e)は、その断面を示す模式図である。折り曲げ部Rは、図中に示す溶着部7,7間のほぼ中央に位置する。前記切欠き21の形成は、この折り曲げ後に行っても良い。
前記両シート11,12が折り曲げられた状態において、図中に符号Laに示す範囲に溶着部16aを形成する。溶着部16aは、前記溶着部5a(前記開口部14の端縁14aに相当)よりも外側に突出したシート片16,16が2枚重ねられた部分において、その外周部全長に沿って設けられる。なお、溶着部16aのコーナー部16cは円弧状に形成されており、このコーナー部16cの外側はカットされる。
前記両シート11,12が折り曲げられた状態において、図中に符号Laに示す範囲に溶着部16aを形成する。溶着部16aは、前記溶着部5a(前記開口部14の端縁14aに相当)よりも外側に突出したシート片16,16が2枚重ねられた部分において、その外周部全長に沿って設けられる。なお、溶着部16aのコーナー部16cは円弧状に形成されており、このコーナー部16cの外側はカットされる。
また、前記溶着部16aの形成と同時に、両端部の気体室1の側縁部10a,10bに沿って、図中に符号Lbに示す範囲に溶着部16bが形成される。この溶着部16bは、前段の工程で設けられた溶着部5cと重複した位置にあるので、前段の工程で行う溶着部5cの形成を、この側縁部10a,10bのみ省略してもよい。
この状態で、気体注入路25の一端に設けた注入口24から内部に気体を導入すると、気体注入路25及び逆止弁23の流路を通じて、すべての気体室1内に一斉に気体が充填される。気体室1が膨らむと凹状の収納部15が形成される。図5(a)(b)は、気体室1を通る断面を示し、図5(c)(d)は、溶着部5cを通る断面を示す。
気体室1内に気体が充填されると、気体室1内の気体の圧力でバルブーシート9が図5(b)に示す矢印の方向へ押圧され、その押圧によって逆止弁23の流路が閉じられる。このため、気体室1内の気体は気体注入路25側へ逆流しない。気体室1の一部に穴が明くなど損傷が生じても、他の気体室1内の気体が漏れ出ることはない。
また、気体注入路25の注入口24を溶着により閉じているので、気体の漏れを防止する上で、さらに好ましいといえる。
また、気体注入路25の注入口24を溶着により閉じているので、気体の漏れを防止する上で、さらに好ましいといえる。
この状態で、図1(a)に示すように、前記底部13の周囲に、向かい合う対の主壁部17,17、及び向かい合う対の側壁部18が立ち上がった凹状の形態となる。
このとき、前記側壁部18は、主壁部17,17の両側縁にそれぞれ連設されて、その各側壁部18,18は、それぞれ前記主壁部17から内側に折り曲げられており、前記折り曲げ部Rを挟んで反対側の主壁部17に連設された側壁部18と溶着部16bによって連結されている。
また、各気体室1内に気体を充填する前の状態で形成した前記折り曲げ部Rは、気体充填後の状態における前記底部13において、前記両主壁部17,17間の中ほどに位置している。また、前記切欠き21は前記底部13の側壁部18側の一辺に沿って、その辺の全長に亘って設けられているので、側壁部18が底部13の前記一辺に平行な状態になる。
このとき、前記側壁部18は、主壁部17,17の両側縁にそれぞれ連設されて、その各側壁部18,18は、それぞれ前記主壁部17から内側に折り曲げられており、前記折り曲げ部Rを挟んで反対側の主壁部17に連設された側壁部18と溶着部16bによって連結されている。
また、各気体室1内に気体を充填する前の状態で形成した前記折り曲げ部Rは、気体充填後の状態における前記底部13において、前記両主壁部17,17間の中ほどに位置している。また、前記切欠き21は前記底部13の側壁部18側の一辺に沿って、その辺の全長に亘って設けられているので、側壁部18が底部13の前記一辺に平行な状態になる。
この状態でシート片16は、図1(a)に示すように、収納部15に対して開口部14から外側に突出した状態にあるので、その突出したシート片16を前記収納部15内に差し入れて、図1(b)に示す状態にする。このとき、前記切欠き21の介在する部分が、前記底部13と側壁部18との間で気体抜き孔20として機能するので、シート片16を収納部15内に差し入れやすい。
開口部14全体がシート片16で塞がれていると、前記収納部15内と前記両シート片16,16とで囲まれた空間内が気密状態、あるいは気密状態に近い状態となるので、気体抜き孔20がなければ、シート片16の差し入れが困難、あるいはその差し入れに大きな力や長い時間を要することとなるからである。
開口部14全体がシート片16で塞がれていると、前記収納部15内と前記両シート片16,16とで囲まれた空間内が気密状態、あるいは気密状態に近い状態となるので、気体抜き孔20がなければ、シート片16の差し入れが困難、あるいはその差し入れに大きな力や長い時間を要することとなるからである。
シート片16が、前記底部13を含む前記収納部15の内面を覆うことにより、前記弾性を有する気体室1と前記差し入れたシート片16との間に緩衝空間Bを形成する。
この状態で、収納部15内に物品pを入れると、その差し入れたシート片16は、前記収納部15内面とその収納部15内に入れられる前記物品pとの間に挟まれる。このとき、図2(a)に示すように、物品pは、底部13の内面に至らない位置で止まるようになっている。シート片16の溶着部16aを設ける位置を、開口部14の端縁14aから底部13内面までの距離よりも短く設定しているからである。
このため、図2(b)に示すように、物品pが壁面や床面などに当たった場合においても、物品pの角部3が隣り合う気体室1,1間の溶着部5に入り込むことが阻止され、物品pは保護される。また、主壁部17及び側壁部18において、内部の気体で膨らんだ気体室1の内面と物品pの外面との間にシート片16が挟まれて動かないように固定される。このため、その主壁部17及び側壁部18においても、物品pの突出部4などが隣り合う気体室1,1間の溶着部5に入り込むことが阻止される。
また、溶着部16aのコーナー部16cは円弧状に形成されて、このコーナー部16cの外側部分のシート11はカットされている。このため、シート片16が物品pの外面に馴染みやすい。
なお、この実施形態では、前記両シート片16,16同士を連結する溶着部16aと、前記収納部15を構成する側縁部10a,10a;10b,10bの溶着部16bとを同時に形成する構成としたが、これらの溶着を別々に行ってもよい。また、溶着部16a、溶着部16bに関し、溶着以外の連結方法、例えば、接着による連結方法を採用することは差し支えない。
他の実施形態を図6及び図7に示す。前述の実施形態において、前記気体抜き孔20は、前記底部13における前記二枚のシート11,12の側縁部10a,10bに設けた切欠き21によって形成されるのに対し、この実施形態は、前記両シート片16,16同士を連結する溶着部16aの一部に溶着が途切れた部分を設けて、その溶着の途切れた部分を気体抜き孔20としたものである。
なお、前記各実施形態では、前記両シート片16,16同士は、その両シート片16,16が前記収納部15内に差し入れられた際に前記底部13内面に当たらないようになる位置で連結されている構成を採用したが、前記両シート片16,16が底部13に当たるように設定した構成も採用可能である。
この構成において、シート片16は、少なくとも収納部15内のいずれかの部分(例えば、主壁部17、側壁部18等において気体室1が膨らんで内側へ突出した部分/前記膨らみ部2)において、物品pと収納部15の内面との間に挟まれて動かないように固定されている。このため、シート片16が底部13内面に至っていても、前記緩衝空間Bはそれ以上狭まらないように維持される。緩衝空間Bが狭まらないので、物品pの尖った角部3等が気体室1,1間の凹部9に入り込むことは阻止される。このため、緩衝空間Bによる緩衝機能は失われない。
また、前記各実施形態では、前記シート片16は、前記収納部15の開口部14全体を塞ぐように、その開口部14の端縁14a全周に亘って設けたが、例えば、前記シート片16の設置位置を開口部14周囲の一部にのみ設定した構成も採用し得る。
例えば、図8乃至図10に示すように、シート片16が、前記開口部14周囲の全周ではなく、その開口部14周囲の一部のみに設けられていてもよい。前述の実施形態が、シート片16を開口部14を挟んで両側に突出して設けていたのに対し、この実施形態は、前記開口部14を挟んで一方の側にのみシート片16を突出させたものである。
図10(b)に示すように、シート片16は、収納部15の底部13を覆うことができる大きさを有しており、シート片16が底部13を覆っていれば、収納部15内に入り込んだ物品pが、前記シート片16を収納部15内面との間に挟むこととなる。このため、物品pを衝撃から保護するための緩衝空間Bを気体室1の内側に形成することができる。
図10(b)に示すように、シート片16は、収納部15の底部13を覆うことができる大きさを有しており、シート片16が底部13を覆っていれば、収納部15内に入り込んだ物品pが、前記シート片16を収納部15内面との間に挟むこととなる。このため、物品pを衝撃から保護するための緩衝空間Bを気体室1の内側に形成することができる。
この構成においても、シート片16は、図10(b)の下図に矢印で示すように、少なくとも収納部15内のいずれかの部分(例えば、主壁部17、側壁部18等において気体室1が膨らんで内側へ突出した部分/前記膨らみ部2)において、物品pと収納部15の内面との間に挟まれて動かないように固定されている。このため、シート片16が底部13内面に至っていても、前記緩衝空間Bはそれ以上狭まらないように維持される。緩衝空間Bが狭まらないので、物品pの尖った角部3等が気体室1,1間の凹部9に入り込むことは阻止される。このため、緩衝空間Bによる緩衝機能は失われない。
なお、シート片16が、少なくとも前記開口部14を挟んで対向する位置にそれぞれ設けられていれば、その対向する位置の前記両シート片16,16同士を連結することができる。シート片16,16同士が連結されていれば、そのシート片16が収納部15内で遊ばない(移動が制限される)のでより好ましいといえる。
さらに他の実施形態を図11乃至図12に示す。この実施形態は、外部シート11を突出させて形成する前記シート片16が、前記開口部14を挟んで一方の側にのみ設けられ、前記開口部14を挟んで反対側には、前記二枚のシート11,12がその開口部14の端縁14aよりも外側に突出して蓋片19を成している。また、蓋片19は、その両側に折込片19aを備えている。
その蓋片19及び折込片19aには、前記シート11,12同士を溶着することにより形成された溶着部5を介して前記両シート11,12間に気密に仕切られた複数の気体室1が設けられている。蓋片19及び折込片19aの溶着部5は、収納部15の溶着部5と同時に形成される。
蓋片19及び折込片19aの気体室1は、収納部15の気体室1と同様、内部に気体を充填することにより弾性を有するものとなって前記収納部15内に入れられた物品pを保護する機能を発揮する。
蓋片19及び折込片19aの気体室1は、収納部15の気体室1と同様、内部に気体を充填することにより弾性を有するものとなって前記収納部15内に入れられた物品pを保護する機能を発揮する。
また、蓋片19及び折込片19aの気体室1は、主壁部17に設けられた気体室1と連通しているので、蓋片19の気体室1への気体の充填は、収納部15の各気体室への気体の充填と同時に行うことができる。
なお、蓋片19のさらに先端に、気体室1を備えないシート片16を連続して設けても良い。蓋片19の先端にシート片16が備えられていれば、そのシート片16を収納部15内面と物品pとの間に挟み込むことにより、蓋片19を閉鎖状態にしっかりと固定することができる。
なお、蓋片19のさらに先端に、気体室1を備えないシート片16を連続して設けても良い。蓋片19の先端にシート片16が備えられていれば、そのシート片16を収納部15内面と物品pとの間に挟み込むことにより、蓋片19を閉鎖状態にしっかりと固定することができる。
この実施形態の気体注入式緩衝包装材は、前記蓋片19は、前記物品pが前記収納部15内に完全に入り込むことができる大きさである場合に、その物品pを収納部15内に入れた状態で前記開口部14を開閉自在である。このため、物品pは収納部15内において、その周囲が完全に気体室1で覆われるようになるという利点がある。
なお、図13に示すように、シート片16を収納部15の外側に巻回してもよい。シート片16を収納部15の外側に巻回することにより、各気体室1を衝撃から保護し、すなわち内部の物品pを衝撃から保護することができる。
また、従来の気体注入式緩衝包装材は、表面に凹凸のある気体室1が位置してその表面にラベル等が貼り付けにくく、また文字や記号等を書き込むことが難しいという欠点があったが、そのシート片16はフラットであるので、ラベル等の貼り付けやそのシート片16の表面への文字や記号の書き込みが容易である。
1 気体室
5,5a,5b,5c,5d,7,8 溶着部
9 バルブシート
10 シート
11 外部シート
12 内部シート
13 底部
14 開口部
15 収納部
19 蓋片
20 気体抜き孔
21 切欠き
22 連通路
23 逆止弁
24 注入口
25 気体注入路
5,5a,5b,5c,5d,7,8 溶着部
9 バルブシート
10 シート
11 外部シート
12 内部シート
13 底部
14 開口部
15 収納部
19 蓋片
20 気体抜き孔
21 切欠き
22 連通路
23 逆止弁
24 注入口
25 気体注入路
Claims (8)
- 二枚の樹脂製のシート11,12を重ねて、そのシート11,12同士を溶着することにより形成された溶着部5を介して前記両シート11,12間に気密に仕切られた複数の気体室1が設けられ、前記両シート11,12は折り曲げられてその折り曲げた部分Rを底部13とし対側を開口部14とする袋状又は凹状の収納部15が形成され前記各気体室1は前記収納部15内に臨んで配置されており、前記各気体室1内に気体を充填することによりその各気体室1が弾性を有するものとなって前記収納部15内に入れられた物品pを保護する緩衝機能を発揮する気体注入式緩衝包装材において、
前記開口部14周囲の一部又は全周に亘って前記二枚のシート11,12のうち少なくとも一方をその開口部14の端縁14aよりも外側に突出させ、その突出したシート片16を前記収納部15内に差し入れて前記底部13を含む前記収納部15の内面を覆うことにより、前記弾性を有する気体室1と前記差し入れたシート片16との間に緩衝空間Bを形成し、その差し入れたシート片16は、前記収納部15内面とその収納部15内に入れられる前記物品pとの間に挟まれることを特徴とする気体注入式緩衝包装材。 - 前記シート片16は、前記開口部14周囲の一部のみに設けられ、前記開口部14周囲の他の部分には、前記二枚のシート11,12がその開口部14の端縁14aよりも外側に突出して蓋片19を成しており、
その蓋片19に、前記シート11,12同士を溶着することにより形成された溶着部5を介して前記両シート11,12間に気密に仕切られた複数の気体室1が設けられ、その蓋片19の気体室1は、内部に気体を充填することにより弾性を有するものとなって前記収納部15内に入れられた物品pを保護する機能を発揮するものであり、
前記蓋片19は、前記物品pが前記収納部15内に完全に入り込むことができる大きさである場合に、その物品pを収納部15内に入れた状態で前記開口部14を開閉自在であることを特徴とする請求項1に記載の気体注入式緩衝包装材。 - 前記シート片16は、少なくとも前記開口部14を挟んで対向する位置にそれぞれ設けられ、その対向する位置の前記両シート片16,16同士が連結されていることを特徴とする請求項1に記載の気体注入式緩衝包装材。
- 前記両シート片16,16同士は、その両シート片16,16が前記収納部15内に差し入れられた際に前記底部13内面に当たらないようになる位置で連結されていることを特徴とする請求項3に記載の気体注入式緩衝包装材。
- 前記両シート片16,16同士は溶着により連結され、前記収納部15は、前記二枚のシート11,12の折り曲げによって向かい合う側縁部10a,10a;10b,10b同士が溶着されて袋状又は凹状を成しており、その両シート片16,16同士の溶着箇所と前記側縁部10a,10a;10b,10b同士の溶着箇所とは、前記折り曲げ状態で且つ気体室1への気体充填前において同時に溶着を行うことのできる位置にあることを特徴とする請求項3又は4に記載の気体注入式緩衝包装材。
- 前記開口部14は、前記両シート片16,16同士の連結によりその開口部14全体が塞がれており、前記収納部15内と前記両シート片16,16とで囲まれた空間は、前記収納部15又は前記両シート片16,16のいずれかの部分に設けた気体抜き孔20を介して外部と連通することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の気体注入式緩衝包装材。
- 前記気体抜き孔20は、前記底部13における前記二枚のシート11,12の側縁部10a,10bに設けた切欠き21によって形成されることを特徴とする請求項6に記載の気体注入式緩衝包装材。
- 前記収納部15は、平面視長方形を成す底部13と、その底部13の周囲4辺のうち前記折り曲げ方向に平行な2辺からそれぞれ前記開口部14に向かって立ち上がる対の主壁部17,17と、他の2辺からそれぞれ前記開口部14に向かって立ち上がる対の側壁部18,18とからなり、前記折り曲げ部Rは前記底部13において前記両主壁部17,17間の中ほどに位置しており、
前記側壁部18は前記両主壁部17,17の両側縁にそれぞれ連設されて、その各側壁部18は、前記主壁部17から内側に折り曲げられて折り曲げ部を挟んで反対側の主壁部17に連設された側壁部18と連結されており、切欠き21は前記底部13の前記他の2辺に沿って前記他の2辺の全長に亘って設けられることを特徴とする請求項7に記載の気体注入式緩衝包装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007312417A JP2009137589A (ja) | 2007-12-03 | 2007-12-03 | 気体注入式緩衝包装材 |
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JP2007312417A JP2009137589A (ja) | 2007-12-03 | 2007-12-03 | 気体注入式緩衝包装材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007312417A Pending JP2009137589A (ja) | 2007-12-03 | 2007-12-03 | 気体注入式緩衝包装材 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009137589A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013170489A1 (zh) * | 2012-05-18 | 2013-11-21 | 凯普达材料技术(深圳)有限公司 | 缓冲装置 |
CN103662407A (zh) * | 2012-09-07 | 2014-03-26 | 苏州亚比斯复合材料有限公司 | 一种口吹式空气密封体 |
JP5542979B1 (ja) * | 2013-01-30 | 2014-07-09 | 亞比斯國際企業股▲分▼有限公司 | 気室の曲がりゾーンに開口を予め設けた緩衝空気袋及びその製造方法 |
-
2007
- 2007-12-03 JP JP2007312417A patent/JP2009137589A/ja active Pending
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