JP2009135817A - 通信システム並びに通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノートブックPCのように持ち運んで使用する情報機器が電力線通信を好適に行なう。
【解決手段】ノートブックPCなどの携帯可能なモバイル機器は、PLCモデムと電磁結合により信号を授受するためのコイルを備えたPLCカードを装着しており、さらに、電力線の交流成分を減衰させるフィルタとこのフィルタの後段にモバイル機器側のコイルと電磁結合を行なうためのコイルを備えた結合装置を電力線に接続することによって、モバイル機器はPLCカードと結合装置との近接通信を介在させて電力線通信の仲間に加わることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般コンセントに接続して電力線通信を行なう通信システム並びに通信装置に係り、特に、ノートブックPCのように持ち運んで使用する情報機器が電力線通信を行なう通信システム並びに通信装置に関する。
近年、家庭などの建物内で簡易にLAN(Local Area Network)を構築する手段として、電力線を介して電力の供給を受ける通信機能を有する機器が通信信号を電力線に重畳して、他の同様な機能を有する機器との間で電力線を介して通信を行なう電力線通信(PLC:Power Line Communication)が実用化されている。
簡易にLANを構築する手段としては無線LANも普及しているが、電波関連の法規制や他のシステムとの干渉回避などのため送信出力が抑制されており、壁越えが不得手で部屋間通信を行なうことができない、といった問題がある。これに対し、電力線通信によれば、既存の電力線を利用することにより、ACコンセントが配設された部屋間であれば機器間で通信を行なうことができ、相手の機器がどの場所にいるかに制限されない。電力線通信によれば、Ethernet(登録商標)を建物内に張り巡らすことなしにLANを構築することができ、しかも100Mbps以上の高速通信を実現することができる。
図8には、従来のPLCを用いた家庭内ネットワーク・システムを示している。同図中の参照番号100は家庭内の電力線であり、参照番号101、106は家庭内コンセントであり、参照番号102、107はACプラグであり、参照番号103、108はPLCモデム(但し、PLCモデム103がマスタとする)、参照番号109はノートブックPCなどの携帯可能なホスト、参照番号110はPC用のACアダプタ、参照番号104は光回線終端装置、参照番号105はインターネットである。参照番号104はADSLモデムであってもよい。
PLCモデム103とPLCモデム108は、それぞれ電源ケーブル先端のACプラグ102、107を家庭内コンセント101、106に差し込むことによって給電とPLCネットワーク接続がともに行なわれる。そして、PLCモデム103と108が電力線100を経由して相互に通信を行なうことによって、PC109は光回線終端装置104を経由してインターネット105に接続することが可能となる。
例えば、家庭内などにおいて、各種の家電製品等の家庭内機器に電力線通信機能を持たせ、PCなどにより構成される親機からそれらの家庭内機器を監視、制御するとともに、外部から公衆通信網を介して前述の親機にアクセスし、外部から家庭内機器を監視、制御するシステムについて提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。
PLCでは伝送路が電力線であることから、ネットワーク構成は既存の配線ではバス型となり、PLCにより電力線に接続される家庭内のすべての通信機器は、帯域を時分割で共有することになる。図8に示したシステム構成例ではPLCモデムは2台であるが、複数設置して相互に通信することが可能である。
図8に示した例では、PC109をインターネットに接続するためには、ACアダプタ110とPLCモデム108が必要である。このため、家庭内でノートブックPCを違う場所で使用するときには、PC本体とともにACアダプタとPLCモデムの2つを移動しなければならない。ノートブックPCは一般にバッテリ駆動式であるからACアダプタ110がなくても動作するが、そのオペレーション時間は短く、多くの場合はACアダプタ110を使用する。移動先でもノートブックPCをPLCネットワークに接続するには、ユーザは2つの付属品も持ち運ばなければならず、負担が大きい。
図9には、従来のPLCを用いた家庭内ネットワーク・システムの他の例を示している。家庭内には電力線100が敷設され、ACプラグ107を家庭内コンセント106に差し込むことによってPC109がPLCネットワークに参加している点、並びに、インターネットなどの外部ネットワーク105に接続するための光回線終端装置(若しくはADSLモデムなど)104の電源ケーブル先端のACプラグ107が家庭内コンセント106に差し込まれることによって家庭内のPLCネットワークがインターネット105に相互接続されている点は、図8に示したシステムと同様である。
また、電灯線コンセントに装着して用いられるプラグ部に接続され通信端末に電力を供給する電灯線電源変換供給部と、通信端末にプラグ部を介して信号の入出力を行う電灯線搬送信号結合部とを備え、電灯線電源変換供給部及び電灯線搬送信号送受信部を共に内蔵するケーシング部を有したACアダプタ一体型電灯線カプラについても提案されている(例えば、特許文献2を参照のこと)。
図9に示すシステムが図8に示したシステムと相違する主な点は、PC109が使用するACアダプタ120がPLCモデム内蔵の製品であることにある。すなわち、ACアダプタ120内には、PLCモデム103とはPLCネットワーク経由で相互に通信できるPLCモデムが内蔵されており、PC109とは、電源ケーブルの他に、Ethernet(登録商標)ケーブル111でも接続されている。
PLCモデム内蔵ACアダプタ120を用いることにより、ノートブックPCとともに持ち運ぶのは1つで済み、利便性は向上する。しかしながら、一般的にはACアダプタはノートブックPCの仕様に合ったものがメーカから提供されるものであるため、PLCモデム内蔵ACアダプタを既存のノートブックPCに適用するのは困難である。
特開2003−304115号公報 特開2004−48236号公報
本発明の目的は、一般コンセントに接続して電力線通信を好適に行なうことができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、ノートブックPCのように持ち運んで使用する情報機器が電力線通信を好適に行なうことができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、付属品を持ち運ぶユーザの負担を軽減しながらノートブックPCのような情報機器を移動先でもPLCネットワークに接続させることができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、
商用AC電源を供給する一般の電力線を介して相互接続された1以上の電力線通信装置と、
電磁結合用の第1のコイルと、前記コイルを介して電力線信号を送受信する送受信部と、送受信信号のベースバンド処理を行なうベースバンド処理部を備えた電力線通信用カードと、
所定のインターフェースを介して前記電力線通信用カードを取り付けた情報機器と、
電力線に接続され、電力線の交流成分を減衰させるフィルタと、前記フィルタの後段に設けられた第2のコイルを備えた結合装置と、
を具備し、
前記電力線通信用カードは、前記結合装置に接近させたときに前記第1及び第2のコイル間に発生する電磁結合作用による近接通信を通じて相互通信を行なう、
ことを特徴とする通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
また、本発明の第2の側面は、
商用AC電源を供給する一般の電力線を介して相互接続された1以上の電力線通信装置と、
電磁結合用のコイルと、前記コイルを介して電力線信号を送受信する送受信部と、送受信信号のベースバンド処理を行なうベースバンド処理部を備え、前記コイルと電力線との電磁結合により信号を授受する電力線通信用カードと、
所定のインターフェースを介して前記電力線通信用カードを取り付けた情報機器と、
を具備することを特徴とする通信システムである。
家庭などの建物内で簡易にLANを構築する手段として、電力線通信技術が実用化されており、ACコンセントが配設された部屋間であれば機器間で通信を行なうことができ、しかも100Mbps以上の高速通信を実現することができる。
しかしながら、ノートブックPCのような情報機器を移動先でもPLCネットワークに接続しようとすると、ユーザはACアダプタのほかにPLCモデムも持ち運ばなければならず、負担が大きいという問題がある。
これに対し、本発明に係る通信システムでは、ノートブックPCなどの携帯可能なモバイル機器は、PLCモデムと電磁結合により信号を授受するためのコイルを備えたPLCカードを装着しており、さらに、電力線の交流成分を減衰させるフィルタとこのフィルタの後段にモバイル機器側のコイルと電磁結合を行なうためのコイルを備えた結合装置を電力線に接続することによって、モバイル機器はPLCカードと結合装置との近接通信を介在させて電力線通信の仲間に加わることができる。
あるいは、モバイル機器は、電力線通信用のモデムと、外部と電力線通信信号を電磁結合により信号を授受するためのコイルを備えたPLCカードを装着しており、他の電力線通信機器に接続された電力線からの漏れ信号をコイルで受信するなど、コイルと電力線との電磁結合を利用して信号を授受することにより、電力線通信の仲間に加わることができる。
PLCカードには、ノートブックPCなどのモバイル機器に取り付けた際に外に飛び出した部位に電磁結合用コイルを配設するとともに、このコイル近傍に電力線を挿通させるための窪みからなる電力線取付部を形設しておくとよい。
本発明の目的は、一般コンセントに接続して電力線通信を好適に行なうことができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することにある。
また、本発明によれば、ノートブックPCのように持ち運んで使用する情報機器が電力線通信を好適に行なうことができる、優れた通信システム並びに通信装置を提供することができる。
本発明によれば、ノートブックPCでPLCによる通信を行ない、場所を移動する際にPLCモデムを一緒に移動することが不要となり利便性が向上する。電磁結合シートをよく使う場所にあらかじめ設置しておけば、ACコードを使わなくても簡単にPLCによる通信が行なうことができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、本発明の一実施形態に係る家庭内ネットワーク・システムの構成を模式的に示している。
家庭内には電力線100が敷設され、インターネットなどの外部ネットワーク105に接続するための光回線終端装置(若しくはADSLモデムなど)104の電源ケーブル先端のACプラグ107が家庭内コンセント106に差し込まれることによって家庭内のPLCネットワークがインターネット105に相互接続されている点は、図8に示したシステムと同様である。
図1に示したシステムでも、ノートブックPC109がPLCネットワークに参加しているが、PLCモデムを介さず通信機器としてPLCネットワークに加わったことが、図8に示した従来のシステムとの主な相違点である。
ノートブックPC109は、バッテリ駆動の情報機器ではあるが、バッテリによるオペレーション時間は短いことから、ACアダプタ110のケーブル先端のACプラグ111を家庭内コンセント106に差し込むことによって、商用AC電源を主電源とする。
また、図示のシステムでは、ACアダプタ110は、ノートブックPC109の標準付属品でありPLCモデムを内蔵していないので、ノートブックPC109は、ACコンセントにACプラグを差し込むという形態でPLCネットワークに参加することはできない。このため、ノートブックPC109は、PLCモデムと電磁結合により信号を授受するためのコイルを備えたPLCカードを装着し、このPLCカードと電磁結合シート200との電磁結合を介在してPLCネットワークに参加するようになっている。
PLCカードは、例えばPCカードやその後継規格であるExpressCardに準拠したフォームファクタ並びにインターフェースを備え、ノートブックPC109に着脱自在に装着されている。PLCカードの内部構成については、後述に譲る。
また、電磁結合シート200は、電力線の交流成分を減衰させるフィルタとこのフィルタの後段に接続された電磁結合用のコイルを備えており(後述)、PLCカード内のコイルが近接してきたときにはコイル同士の電磁結合作用が発生して、ノートブックPC109はPLC信号の授受が可能となる。PLCで使用される帯域は例えば2〜30MHzであるので、この周波数帯をカバーする広帯域の電磁結合が必要である。
PLCカードを装着したノートブックPC109を始め、PLCモデム及び電磁結合用コイルを備えたモバイル系機器は、電磁結合シート200に置いて使用する。また、電磁結合シート200上に置かれるモバイル機器は1台に限定されず、電磁結合シート200の大きさに応じて複数のモバイル機器を置き、それぞれが他のPLCモデムと通信が行なうことができる。また、複数のモバイル機器同士の通信も可能となる。
電磁結合シート200は、ACラインからAC成分(50Hz〜60Hz)をカット(若しくは減衰させる)するハイパス・フィルタ(HPF)203と、モバイル機器側のコイルとの間で電磁結合を行なうためのコイル202で構成される。
したがって、ノートブックPC109は、PLCカード、電磁結合シート200、電力線100、PLCモデム103、PLCモデム108を経由してPLC信号による通信が可能となり、光回線終端装置104を介してインターネット105に接続したり、さらにはPLCネットワークに参加している他の通信機器(図示しない)と通信したりすることができる。
なお、上記の説明では、モバイル機器と電磁結合シート間の磁界による結合としているが、電界も少なからず作用していると考えられるので、本発明の要旨は必ずしも電磁結合に限定されるものではない。
図2には、電磁結合シート200の内部構成を示している。参照番号203はハイパス・フィルタ、参照番号202はコイルである。ハイパス・フィルタ203は、トランス300と2つのコンデンサ301、302で構成され、入出力が平衡型のハイパス・フィルタを形成する。コンデンサ301、302の先は電力線100に接続される。
PLCの変調方式としては、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)方式がよく用いられる。OFDM変調方式では、各サブキャリアがシンボル区間内で相互に直交するように各キャリアの周波数が設定されている。サブキャリアが互いに「直交」するとは、任意のサブキャリアのスペクトラムのピーク点が常に他のサブキャリアのスペクトラムのゼロ点と一致し、隣り合うサブキャリアの帯域が重なり合うほど近接させてもクロストークがないことを意味する。したがって、送信データを周波数が直交する複数のキャリアに分配して伝送するので、各キャリアの帯域が狭帯域となり、周波数利用効率が非常に高い。
同図中の参照番号303は、電力線100側から送られてくるPLC信号の波形である。AC信号にOFDM信号が重畳されていることを理解されたい。この信号がハイパス・フィルタ203を通過すると、50〜60Hzの交流成分が除去されて、参照番号304に示すような単体のOFDM信号となる。また、電磁結合シート200からのOFDM信号(すなわちPDA20からの送信信号)は、この逆の経路で、ハイパス・フィルタ203を通過してAC信号に重畳されて、相手側のPLCモデムに伝達される。
図3には、PLCモデム400の内部構成を示している。図1中のPLCモデム103並びにPLCモデム108がこれに相当する。参照番号401はACプラグ、参照番号402はAC電源からDC電源に整流変換する電源部、参照番号403はハイパス・フィルタ、参照番号404は送信波と受信波を結合する結合部、参照番号405は受信部、参照番号406は送信部、参照番号407はOFDMの変復調処理と通信制御を行なうベースバンド処理部である。また、参照番号408はインターフェース部であり、例えばEthernet(登録商標)のインターフェース処理を行なう。
ACプラグ401で受信されたPLC信号は、ハイパス・フィルタ403で50Hz〜60HzのAC電源成分をカットされ、結合器404を経由して受信部405で増幅され、ベースバンド処理部407に渡される。ベースバンド処理部407では、AD変換後、OFDMの復調を行ない、デジタル・データに変換される。
また、Ethernet(登録商標)側からのデータは、インターフェース部408を経由して、ベースバンド処理部407に入り、ここでOFDM変調を行ない、DA変換後、PLC信号となり、送信部406に渡される。送信部406で増幅されたPLC信号は結合器404、ハイパス・フィルタ403を経由してAC電源信号に重畳されてACプラグ401より電力線100に送出される。
ベースバンド処理部407では、フレーミング、デフレーミング、誤り検出、再送などのMAC(Machine Access Control)の処理も行なう。
また、PLCモデム400では、マスタとスレーブの関係が必要であり、参照番号410で示される切替部でユーザがマスタ/スレーブの切り替えを手動で行なえるようにしている。マスタ局となるPLCモデムは、間欠的にビーコン信号の送信を行なう。これに対し、スレーブ局となるPLCモデムは、ビーコン信号を見て通信の可否や各種情報を入手することができる。但し、マスタ局はQoS(Quality of Service)が必要になるような場合に有益であり、自律分散的に複数のPLCモデム同士が相互接続をする場合にはマスタとスレーブの関係は特に意味を持たない。
図4には、ノートブックPC109に装着されるPLCカード500の構成例を示している。
同図中、参照番号501は、電磁結合シート200側のコイル202と電磁結合を行なうコイルである。PLCカード500がPCカードやExpressCardで構成される場合、コイル501は、この種のカードをカード・スロットに挿入した際に外部に露出する部分に配設することで、電磁結合作用を確保することができる。
コイル501で受信されたPLC信号は、結合器502を経由して受信部503で増幅され、ベースバンド処理部505に渡される。ベースバンド処理部505では、AD変換後、OFDMの復調を行ない、デジタル・データに変換され、インターフェース部506を経由してノートブックPC109にそのデータは渡される。ノートブックPC109とのインターフェースには、例えばCard Busが使用される(但し、PCMCIAが策定するPCカードの場合)。
一方、ノートブックPC109からのデータは、インターフェース部506を経由して、ベースバンド処理部505に入り、ここでOFDM変調を行ない、DA変換した後、PLC信号となって、送信部504に渡される。そして、送信部504で増幅されたPLC信号は結合器502を経由してコイル501より電磁波として電磁結合シート200側のコイル202に送られる。
ベースバンド処理部505では、フレーミング、デフレーミング、誤り検出、再送などのMACの処理も行なう。
このようなPLC用のカード500を挿入したノートブックPC109を電磁結合シート200上に置くという操作で、ノートブックPC109はPLCネットワークに参加することができる。ノートブックPC109を別の場所で使う際、ユーザは軽量の電磁結合シート200を運ぶだけで良い。また、電磁結合シート200は受動部品で構成され、低価格で実現可能であるため、複数の場所にあらかじめ設置しておくことが容易となる。
図5には、PLCの通信手順を示している。図示の通信手順はPLCの間でマスタとスレーブの関係が設定されており、PLC1はマスタ、PLC2はスレーブ、PLC3もスレーブでPLCカード500が装着されたノートブックPC109と置き換える。
PLC1は、間欠的にビーコン信号600を送信する。図中では省略しているが、以降の通信中でもビーコン信号を送信し続ける。
PLC2は、ビーコン信号を受信すると、エントリー信号601をPLC1に送信し、PLC1からの許可信号602を受信する。PLC3も、参照番号603、604で示すように、スレーブとしてPLC2と同様のシーケンスを実行する。
これらが終了すると、通信はコネクションレスで、いつでも行なうことが可能となる。すなわち、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance:衝突検出多重接続/衝突回避)605により、PLC1、PLC2、PLC3は相互に通信が可能となる。
但し、スレーブであるPLC2及びPLC3は、マスタであるPLC1のビーコン信号を常に受信しなくてはならない。
なお、図5に示した通信手順では、ベストエフォートのデータであるが、ストリーミングなどのQoSが必要なアプリケーションでは、マスタのPLC1の集中制御によりデータ通信区間が制御される。
ここまでは、PLCカード500を装着したノートブックPC109が電磁結合シート200などの結合装置の介在によりPLCネットワークに参加する実施形態について説明してきた。しかしながら、PLCは通常の有線ネットワークのように同軸線路で通信を行なう訳ではなく、電力線路上の各所において幾分かの漏れ信号が発生する。本発明者らは、このような電力線からの漏れ信号をコイルで受信するなど、コイルと電力線との電磁結合作用を利用した信号の授受を積極的に使用することによっても、ノートブックPC109はPLCネットワークに参加して通信が可能となると考えている。
図6には、PLCカードを装着したノートブックPCを専用の電磁結合シート200を用いずに、電力線からの漏れ電力を用いて通信を行なう例を示している。 同図中、PLCカード700の内部構成は図4と同様であるが、ノートPC109から外部に飛び出ている部分にACアダプタ110のACコード701を通す窪みの部分702が形設されている点で特徴がある。ACコード701とPLCカード内のコイル501と電磁結合をさせて通信を行なうようにした。
図7には、図6に示した家庭内ネットワーク・システムで用いられるPLCカード700の構成を示している。ACコード701の結合部分以外の構成は図4と基本的に同じであり、同じ構成要素には同一の参照番号を付してある。
図7に示したようなPLCカードを用いることにより、ユーザはノートPCを別の場所で使う際、PLCモデムを持ち運ぶ必要がなくなる。ACアダプタを使用しない場合でも近くにあるACコード701をPLCカード700に通すだけで通信が可能となる。PLCカード700は電磁結合シート200にも対応可能であり、図2と図6のどちらの構成でも通信を行なうことができる。
図6並びに図7において、窪みの部分702においてACコード701から得られる漏れ電力は、専用の電磁結合シート202と比較すると小さくなるので、スループットは前例よりは劣化する可能性はある。しかしながら専用のシートが不要であり、いろいろな場所で通信できる可能性があり、図6に示した通信方法は有益であると本発明者らは思料する。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、モバイル機器と電磁結合シート間の磁界による結合として実施形態について説明してきたが、電界も少なからず作用していると考えられるので、本発明の要旨は必ずしも電磁結合に限定されるものではない。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る家庭内ネットワーク・システムの構成を模式的に示した図である。 図2は、電磁結合シート200の内部構成を示した図である。 図3は、PLCモデム400の内部構成を示した図である。 図4は、ノートブックPC109に装着されるPLCカード500の構成例を示した図である。 図5は、PLCの通信手順を示した図である。 図6は、PLCカードを装着したノートブックPCを専用の電磁結合シート200を用いずに、電力線からの漏れ電力を用いて通信を行なう例を示した図である。 図7は、図6に示した家庭内ネットワーク・システムで用いられるPLCカード700の構成を示した図である。 図8は、従来のPLCを用いた家庭内ネットワーク・システムを示した図である。 図9は、従来のPLCを用いた家庭内ネットワーク・システムの他の例を示した図である。
符号の説明
100…電力線
101、106…家庭内コンセント
102、107…ACプラグ
103、108…PLCモデム
104…光回線終端装置(若しくはADSLモデム)
105…インターネット
109…ノートブックPC
110…ACアダプタ
111…Ethernet(登録商標)ケーブル
120…PLCモデム内蔵ACアダプタ
200…電磁結合シート
202…コイル
203…ハイパス・フィルタ
300…トランス
301、302…コンデンサ
400…PLCモデム
401…ACプラグ
402…電源部
403…ハイパス・フィルタ
404…結合部
405…受信部
406…送信部
407…ベースバンド処理部
408…インターフェース部
410…切替部
500、700…PLCカード
501…コイル
502…結合器
503…受信部
504…送信部
505…ベースバンド処理部
506…インターフェース部
701…ACコード
702…窪みの部分

Claims (5)

  1. 商用AC電源を供給する一般の電力線を介して相互接続された1以上の電力線通信装置と、
    電磁結合用の第1のコイルと、前記コイルを介して電力線信号を送受信する送受信部と、送受信信号のベースバンド処理を行なうベースバンド処理部を備えた電力線通信用カードと、
    所定のインターフェースを介して前記電力線通信用カードを取り付けた情報機器と、
    電力線に接続され、電力線の交流成分を減衰させるフィルタと、前記フィルタの後段に設けられた第2のコイルを備えた結合装置と、
    を具備し、
    前記電力線通信用カードは、前記結合装置に接近させたときに前記第1及び第2のコイル間に発生する電磁結合作用による近接通信を通じて相互通信を行なう、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 商用AC電源を供給する一般の電力線を介して相互接続された1以上の電力線通信装置と、
    電磁結合用のコイルと、前記コイルを介して電力線信号を送受信する送受信部と、送受信信号のベースバンド処理を行なうベースバンド処理部を備え、前記コイルと電力線との電磁結合により信号を授受する電力線通信用カードと、
    所定のインターフェースを介して前記電力線通信用カードを取り付けた情報機器と、
    を具備することを特徴とする通信システム。
  3. 前記電力線通信用カードは、前記情報機器に取り付けた際に外に飛び出した部位に前記コイルを配設するとともに、前記コイル近傍に電力線を挿通させる電力線取付部が形設されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 電磁結合用のコイルと、
    前記コイルを介して電力線信号を送受信する送受信部と、
    送受信信号のベースバンド処理を行なうベースバンド処理部と、
    前記情報機器とのインターフェースと、
    を備え、請求項1又は2のいずれかに記載の通信システムにおいて電力線通信カードとして動作する、
    ことを特徴とする通信装置。
  5. 前記情報機器に取り付けた際に外に飛び出した部位に前記コイルを配設するとともに、前記コイル近傍に電力線を挿通させる電力線取付部が形設されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
JP2007311364A 2007-11-30 2007-11-30 通信システム並びに通信装置 Pending JP2009135817A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022158004A1 (ja) * 2021-01-20 2022-07-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 通信装置

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