JP2009135699A - 監視支援プログラム、携帯型端末、監視支援装置、および監視支援システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】刑務官の現在位置が閉鎖領域100内とすると、その刑務官は、閉鎖領域100aまたは閉鎖領域100bのいずれかにいると考えられる。この場合、刑務官の携帯型端末140が受かった基地局の履歴が“BS−1⇒BS−4⇒BS−3”とすると、刑務官は、経路Raを通って出入口101から閉鎖領域100aに進入したと推測される。一方、“BS−1⇒BS−2⇒BS−3”とすると、経路Rbを通って出入口102から閉鎖領域100bに進入したと推測される。トラブル発生を通報した刑務官がどの経路(Ra、Rb)をたどって閉鎖領域100に進入したか、どの出入口(101、102)から進入したかを自動特定することで、他の刑務官に通報し、迅速に現場に出動できるようにする。これにより、トラブルを可及的速やかに沈静化することができる。
【選択図】図1
Description
図1は、刑事施設内の建屋の概略見取り図である。閉鎖領域100は、閉鎖領域100aと閉鎖領域100bとが連結された領域である。閉鎖領域とは、被収容者が居住する舎房、被収容者が労働する工場など、被収容者が行動する区域である。閉鎖領域100aの西側の壁には通路110に面した出入口101が設置されている。同様に、閉鎖領域100bの東側の壁には通路120に面した出入口102が設置されている。
図2は、監視支援システムのシステム構成図である。本実施の形態では、携帯型端末140としてPHS(Personal Handyphone System)を用いて説明する。携帯型端末140としてPHS端末を用いる場合、監視支援システムにかかるコストが低廉化できるとともに、高速なデータ通信が可能となるため、トラブル発生などの緊急時に有用である。
図4は、PHS端末201のハードウェア構成を示すブロック図である。図4において、PHS端末201は、CPU401と、メモリ402と、制御IC403と、通信I/F404と、入力部405と、ディスプレイ406と、マイク407と、スピーカ408と、がバス410により接続されている。CPU401は、PHS端末201の全体の制御を司る。メモリ402は、CPU401のワークエリアとして使用されたり、各種データを保存する。制御IC403は、送信波の電波強度の測定処理や描画処理など特定の処理を実行するLSIである。
図5は、CS−ID特定シーケンスを示す説明図である。図5において、アプリケーション側の処理は、メモリ402に格納されたプログラムをロードしてCPU401が実行する処理であり、PHS制御は、通信I/F404または制御IC403が実行する処理である。
図8は、APサーバー204および監視端末205のハードウェア構成を示すブロック図である。APサーバー204および監視端末205は、CPU801と、ROM802と、RAM803と、HDD(ハードディスクドライブ)804と、HD(ハードディスク)805と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)806と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)807と、ディスプレイ808と、I/F(インターフェース)809と、キーボード810と、マウス811と、スキャナ812と、プリンタ813と、を備えている。また、各構成部はバス800によってそれぞれ接続されている。
APサーバー204は位置特定テーブルを有する。位置特定テーブルは、基地局202ごとに設けられている。ここでは、n個の基地局202のうちk番目の基地局202(CS−ID:csk)の位置特定テーブルについて説明する。
図14は、呼設定信号の信号フォーマットを示す説明図である。呼設定信号とは、PHS端末201とAPサーバー204間の呼を設定するための信号であるが、本実施の形態では、刑務官がトラブルを発見した場合に、非常通報情報としてAPサーバー204に対して送信することができる。この場合、CS−IDテーブル600に記憶されている番号1〜番号3のCS−IDを、発サブアドレスのフィールドまたは着サブアドレスのフィールドに埋め込んで、呼設定信号をAPサーバー204に送信する。なお、サブアドレスフィールドでの送信に代わり、回線非対応UUI機能を代用してもよい。
図15は、警報シーケンスを示す説明図である。まず、刑務官のPHS端末201aにおいてそのアプリケーションが通報操作を受け付けると(ステップS1501)、CS−IDテーブル600から番号1〜番号3のCS−IDを取得する(ステップS1502)。そして、呼設定信号のサブアドレスに、取得したCS−IDを埋め込むことでサブアドレス設定をおこなう(ステップS1503)。そして、PHS制御に発呼要求をおこない(ステップS1504)、PHS制御から最寄の基地局202、交換機203を経由してAPサーバー204に呼設定信号を送信する(ステップS1505)。
図16は、変換処理および表示処理の内容を示す説明図である。図16では、変換処理(ステップS1516)および表示処理(ステップS1517)を例に挙げて説明するが、変換処理(ステップS1509)および表示処理(ステップS1510)についても同様である。
図17は、PHS端末201の機能的構成を示すブロック図である。図17において、PHS端末201は、受信部1701と、検出部1702と、選択部1703と、書込部1704と、記憶領域1705と、取得部1706と、受付部1707と、埋込部1708と、送信部1709と、変換部1710と、表示部1711とから構成されている。
図18は、APサーバー204の機能的構成を示すブロック図である。図18において、APサーバー204は、受信部1801と、抽出部1802と、特定部1803と、埋込部1804と、送信部1805と、変換部1806と、表示部1807と、から構成されている。
図19は、本実施の形態の適用例を示す説明図である。なお、図1に示した構成と同一構成については同一符号を付し、その説明を省略する。PHS端末201aからみて、現在最も電波強度が強い基地局202のCS−IDは、BS−3である。閉鎖領域100aと閉鎖領域100bとは出入口が異なるため、PHS端末201aの現在位置によっては、どちらの出入口101,102から進入すればよいかを特定する。
前記基地局群のうち前記携帯型端末と過去に通信可能であった基地局から現在通信可能な基地局までの一連の基地局の時系列な識別情報を取得する取得手段、
前記取得手段によって取得された一連の時系列な識別情報を、前記サーバーへの非常通報情報に埋め込む埋込手段、
前記埋込手段によって前記一連の時系列な識別情報が埋め込まれた非常通報情報を前記現在通信可能な基地局を介して前記サーバーに送信する送信手段、
として機能させることを特徴とする監視支援プログラム。
前記基地局群から送信されてくる前記各基地局の識別情報が受信されたときの電波強度を検出する検出手段、
前記検出手段によって検出された電波強度に基づいて、前記基地局群の中から通信可能な基地局を選択する選択手段、
前記選択手段によって選択される都度、選択された基地局の識別情報を記憶領域に時系列に書き込む書込手段として機能させ、
前記取得手段は、
前記記憶領域に書き込まれた現在選択された基地局までの一連の基地局の時系列な識別情報を取得することを特徴とする付記1に記載の監視支援プログラム。
前記非常通報情報の送信指示を受け付ける受付手段として機能させ、
前記送信手段は、
前記受付手段によって送信指示が受け付けられた場合、前記一連の時系列な識別情報が埋め込まれた非常通報情報を前記サーバーに送信することを特徴とする付記1または2に記載の監視支援プログラム。
前記送信指示が受け付けられた場合、前記一連の時系列な識別情報を前記非常通報情報に埋め込むことを特徴とする付記3に記載の監視支援プログラム。
前記携帯型端末群のうち一の監視員用の携帯型端末から送信されてきた非常通報情報の中から、前記一の監視員用の携帯型端末と過去に通信可能であった基地局から現在通信可能な基地局までの一連の基地局の時系列な識別情報を抽出する抽出手段、
前記抽出手段によって抽出された一連の基地局の時系列な識別情報に基づいて、前記矯正施設内における前記一の監視員の現在位置を含む閉鎖領域の出入口のうち、前記現在位置に最短でたどり着く出入口を特定する特定手段、
前記特定手段によって特定された特定結果を出力する出力手段、
として機能させることを特徴とする監視支援プログラム。
前記監視員が待機可能な待機所に設置されている警報装置に前記特定結果を送信することを特徴とする付記5に記載の監視支援プログラム。
前記特定手段によって特定された情報を、一の監視員以外の他の監視員用の携帯型端末への警報情報に埋め込む埋込手段として機能させ、
前記出力手段は、
前記埋込手段によって埋め込まれた警報情報を、前記基地局群を介して前記他の監視員用の携帯型端末に送信することを特徴とする付記5または6に記載の監視支援プログラム。
前記基地局群のうち過去に通信可能であった基地局から現在通信可能な基地局までの一連の基地局の時系列な識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された一連の時系列な識別情報を、前記サーバーへの非常通報情報に埋め込む埋込手段と、
前記埋込手段によって前記一連の時系列な識別情報が埋め込まれた非常通報情報を前記現在通信可能な基地局を介して前記サーバーに送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする携帯型端末。
前記携帯型端末群のうち一の監視員用の携帯型端末から送信されてきた非常通報情報の中から、前記一の監視員用の携帯型端末と過去に通信可能であった基地局から現在通信可能な基地局までの一連の基地局の時系列な識別情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された一連の基地局の時系列な識別情報に基づいて、前記矯正施設内における前記一の監視員の現在位置を含む閉鎖領域の出入口のうち、前記現在位置に最短でたどり着く出入口を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された現在位置に関する情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする監視支援装置。
前記基地局群のうち前記携帯型端末と過去に通信可能であった基地局から現在通信可能な基地局までの一連の基地局の時系列な識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された一連の時系列な識別情報を、前記サーバーへの非常通報情報に埋め込む埋込手段と、
前記埋込手段によって前記一連の時系列な識別情報が埋め込まれた非常通報情報を前記現在通信可能な基地局を介して前記サーバーに送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信されてきた非常通報情報の中から、前記一連の基地局の時系列な識別情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された一連の基地局の時系列な識別情報に基づいて、前記矯正施設内における前記一の監視員の現在位置を含む閉鎖領域の出入口のうち、前記現在位置に最短でたどり着く出入口を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された特定結果を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする監視支援システム。
Ra,Rb 経路
100,100a,100b 閉鎖領域
101〜103 出入口
110,120,130 通路
140 携帯型端末
200 監視支援システム
201,201a,201b PHS端末
202 基地局
203 交換機
204 APサーバー
205 監視端末
206 警報装置
900 位置特定テーブル
1001 建屋特定コード
1002 ゾーン特定コード
1003 出入口特定コード
Claims (8)
- 犯罪者、非行のある者、またはそれらの疑いのある者を収容する矯正施設に点在する基地局群のうちいずれかの基地局を介してサーバーと通信可能な監視員用の携帯型端末を、
前記基地局群のうち前記携帯型端末と過去に通信可能であった基地局から現在通信可能な基地局までの一連の基地局の時系列な識別情報を取得する取得手段、
前記取得手段によって取得された一連の時系列な識別情報を、前記サーバーへの非常通報情報に埋め込む埋込手段、
前記埋込手段によって前記一連の時系列な識別情報が埋め込まれた非常通報情報を前記現在通信可能な基地局を介して前記サーバーに送信する送信手段、
として機能させることを特徴とする監視支援プログラム。 - 前記携帯型端末を、
前記基地局群から送信されてくる前記各基地局の識別情報が受信されたときの電波強度を検出する検出手段、
前記検出手段によって検出された電波強度に基づいて、前記基地局群の中から通信可能な基地局を選択する選択手段、
前記選択手段によって選択される都度、選択された基地局の識別情報を記憶領域に時系列に書き込む書込手段として機能させ、
前記取得手段は、
前記記憶領域に書き込まれた現在選択された基地局までの一連の基地局の時系列な識別情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の監視支援プログラム。 - 前記携帯型端末を、
前記非常通報情報の送信指示を受け付ける受付手段として機能させ、
前記送信手段は、
前記受付手段によって送信指示が受け付けられた場合、前記一連の時系列な識別情報が埋め込まれた非常通報情報を前記サーバーに送信することを特徴とする請求項1または2に記載の監視支援プログラム。 - 前記埋込手段は、
前記送信指示が受け付けられた場合、前記一連の時系列な識別情報を前記非常通報情報に埋め込むことを特徴とする請求項3に記載の監視支援プログラム。 - 犯罪者、非行のある者、またはそれらの疑いのある者を収容する矯正施設に点在する基地局群のうちいずれかの基地局を介して監視員用の携帯型端末群と通信可能なサーバーを、
前記携帯型端末群のうち一の監視員用の携帯型端末から送信されてきた非常通報情報の中から、前記一の監視員用の携帯型端末と過去に通信可能であった基地局から現在通信可能な基地局までの一連の基地局の時系列な識別情報を抽出する抽出手段、
前記抽出手段によって抽出された一連の基地局の時系列な識別情報に基づいて、前記矯正施設内における前記一の監視員の現在位置を含む閉鎖領域の出入口のうち、前記現在位置に最短でたどり着く出入口を特定する特定手段、
前記特定手段によって特定された特定結果を出力する出力手段、
として機能させることを特徴とする監視支援プログラム。 - 犯罪者、非行のある者、またはそれらの疑いのある者を収容する矯正施設に点在する基地局群のうちいずれかの基地局を介してサーバーと通信可能な監視員が携行する携帯型端末であって、
前記基地局群のうち過去に通信可能であった基地局から現在通信可能な基地局までの一連の基地局の時系列な識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された一連の時系列な識別情報を、前記サーバーへの非常通報情報に埋め込む埋込手段と、
前記埋込手段によって前記一連の時系列な識別情報が埋め込まれた非常通報情報を前記現在通信可能な基地局を介して前記サーバーに送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする携帯型端末。 - 犯罪者、非行のある者、またはそれらの疑いのある者を収容する矯正施設に点在する基地局群のうちいずれかの基地局を介して監視員用の携帯型端末群と通信可能な監視支援装置であって、
前記携帯型端末群のうち一の監視員用の携帯型端末から送信されてきた非常通報情報の中から、前記一の監視員用の携帯型端末と過去に通信可能であった基地局から現在通信可能な基地局までの一連の基地局の時系列な識別情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された一連の基地局の時系列な識別情報に基づいて、前記矯正施設内において前記一の監視員の現在位置に到達するまでの経路を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された現在位置に関する情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする監視支援装置。 - 犯罪者、非行のある者、またはそれらの疑いのある者を収容する矯正施設に点在する基地局群のうちいずれかの基地局を介してサーバーと監視員用の携帯型端末とが通信可能な監視支援システムであって、
前記基地局群のうち前記携帯型端末と過去に通信可能であった基地局から現在通信可能な基地局までの一連の基地局の時系列な識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された一連の時系列な識別情報を、前記サーバーへの非常通報情報に埋め込む埋込手段と、
前記埋込手段によって前記一連の時系列な識別情報が埋め込まれた非常通報情報を前記現在通信可能な基地局を介して前記サーバーに送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信されてきた非常通報情報の中から、前記一連の基地局の時系列な識別情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された一連の基地局の時系列な識別情報に基づいて、前記矯正施設内において前記一の監視員の現在位置に到達するまでの経路を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された特定結果を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする監視支援システム。
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