JP2009135413A - 焼結軟磁性材料及びその製造方法 - Google Patents

焼結軟磁性材料及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009135413A
JP2009135413A JP2008186182A JP2008186182A JP2009135413A JP 2009135413 A JP2009135413 A JP 2009135413A JP 2008186182 A JP2008186182 A JP 2008186182A JP 2008186182 A JP2008186182 A JP 2008186182A JP 2009135413 A JP2009135413 A JP 2009135413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intermediate layer
oxide
soft magnetic
magnetic material
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008186182A
Other languages
English (en)
Inventor
Kain Matsushita
カイン 松下
Masaru Owada
優 大和田
Keizo Otani
敬造 尾谷
Yoshiteru Yasuda
芳輝 保田
Takuo Yamaguchi
拓郎 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2008186182A priority Critical patent/JP2009135413A/ja
Publication of JP2009135413A publication Critical patent/JP2009135413A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】高回転の小型モータでの使用に耐えうる焼結軟磁性材料を提供する。
【解決手段】強磁性材料である鉄を主成分とする基材粒子と、前記基材粒子を覆う、金属からなる中間層と、前記中間層を覆う、無機酸化物からなる絶縁皮膜と、前記基材粒子と前記中間層との界面に存在する相互拡散層と、前記中間層と前記絶縁皮膜との界面に存在する不定比酸化物層と、からなる焼結軟磁性材料であって、前記金属の酸化物が前記無機酸化物より大きな標準生成自由エネルギーを有し、前記不定比酸化物層が前記金属及び/または前記無機酸化物と酸素との反応物を含む、焼結軟磁性材料である。
【選択図】図1

Description

本発明は、焼結軟磁性材料及びその製造方法に係る。
従来より、モータの分野においては、エポキシ樹脂やフッ素系樹脂等の有機バインダー及びSiO酸化物微粒子を被覆した圧粉磁心材料を、軟磁性粉末に圧粉成形してなる圧粉磁心が、焼結軟磁性材料として広く用いられている。
さらに、圧粉磁心の高強度化を狙いとして、軟磁性粉末とSiO酸化物の微粒子とを混合し、得られた粉末を圧粉することによって、軟磁性粉末がSiO酸化物微粒子からなる絶縁層で被覆され、粉末同士が接合した圧粉磁心に関する技術が開示されている(特許文献1)。
特開平9−180924号公報
一方、自動車用駆動モータに対して、高回転化による小型化が強く要求されている。小型化実現のために、特にロータコアの高強度化が求められているが、上記特許文献1に開示された圧粉磁心はこれを充足するものではない。
従来の(焼結)軟磁性材料の強度不足の原因として、焼結軟磁性材料における基材粒子(鉄を主成分とする軟磁性粉末)と絶縁皮膜(SiO酸化物)との間の界面の密着性が不足している点が考えられる。かかる強度の低い焼結軟磁性材料を高回転の小型モータに用いた場合、焼結軟磁性材料が脆いためすぐに割れてしまうという欠点があり、かような焼結軟磁性材料は小型モータに適さない。したがって、基材粒子と絶縁皮膜との界面の強度を向上させる必要がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、基材粒子と絶縁皮膜との間に所定の中間層を設け、前記中間層と前記基材粒子との界面、及び前記中間層と前記絶縁皮膜との界面における強度を向上させた焼結軟磁性材料を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記界面における強度を向上させる焼結軟磁性材料の製造方法を提供することを目的とする。
中間層及び基材粒子、並びに中間層及び絶縁皮膜を、それぞれの界面において強固に結合させることにより、強度の向上した焼結軟磁性材料が得られる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施形態)
(構成)
本発明は、強磁性材料である鉄を主成分とする基材粒子と、前記基材粒子を覆う、金属からなる中間層と、前記中間層を覆う、無機酸化物からなる絶縁皮膜と、前記基材粒子と前記中間層との界面に存在する相互拡散層と、前記中間層と前記絶縁皮膜との界面に存在する不定比酸化物層とからなる焼結軟磁性材料であって、前記金属の酸化物が前記無機酸化物より大きな標準生成自由エネルギーを有し、前記不定比酸化物層が前記金属及び/または前記無機酸化物と酸素との反応物を含む、焼結軟磁性材料を提供する。
なお、本明細書における「標準生成自由エネルギー」は、例えば、丸善株式会社発行の「第4版電気化学便覧」の第128〜129頁の図4.42(a)及び図4.42(b)(昭和60年1月25日発行)、NIST−JANAF(Thermochemical Tables,fourth edition,part 1,Al−Co)、NIST−JANAF(Thermochemical Tables,fourth edition,part2,Cr−Zr)、CRC(Handbook of Chemistry and Physics,70th edition,1989−1990)により知ることができる。また、以下、本明細書における「酸化物標準生成自由エネルギー」を、単に「標準生成自由エネルギー」と称することもある。
図1は、本発明の焼結軟磁性材料1の断面図である。内側から、基材粒子2、相互拡散層3、中間層4、不定比酸化物層5及び絶縁皮膜6が存在する。
基材粒子2は、金属ガラスの粉末からなり、前記金属ガラスは鉄(Fe)を必須に含む。金属ガラスは高強度、しなやか(低ヤング率)、高耐食性、優れた電気特性(高透磁率)、優れた成形加工性、優れた鋳造性、表面平滑性などの様々な優れた特徴を有する。そして、後述する中間層の構成成分との関係から、金属ガラスは強磁性を有する鉄(Fe)を主成分として含むことを特徴とする。金属ガラス粉末におけるFeの含有率は特に制限されることはないが、50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70質量%であることが特に好ましく、80質量%以上であることが最も好ましい。なお、上記した「主成分」とは、基材粒子が強磁性を有するための主要成分という意味であり、本発明では鉄をかかる主要成分とする。また、前記基材粒子2はFe以外の成分として、ガリウム(Ga)、アルミニウム(Al)、リン(P)、炭素(C)、ホウ素(B)、ケイ素(Si)及びモリブデン(Mo)からなる群より選択される1種以上を含むことが好ましい。
基材粒子2の平均粒子径は、1nm以上であることが好ましく、1nm〜100nmであることがより好ましく、10〜30nmであることが特に好ましく、20nmであることが最も好ましい。かかる範囲の場合、密度が大きくなり、強度を向上させることができる。なお、本明細書における平均粒子径は、粒度分布測定法により、Pertica(LA−950、HORIBA製)を用いて測定する。
絶縁皮膜6は無機酸化物からなる。前記無機酸化物の原料は、特に制限されることはなく、アルミニウム(Al)、ケイ素(Si)、亜鉛(Zn)、ビスマス(Bi)、ホウ素(B)などが挙げられる。好ましくは、後述する中間層の構成成分との関係から、アルミニウム(Al)である。絶縁皮膜6の厚さは、1nm以上であることが好ましく、10nm〜1000nmであることがより好ましく、50〜100nmであることが特に好ましい。かかる範囲の場合、電気比抵抗が得られ、渦損を小さくすることができる。なお、本明細書における厚さは、オージェ電子分光分析(AES)とスパッタエッチングとを併用した深さ方向分析により測定した値である。本発明において行うNi、O、Al、Fe成分等の濃度測定は以下の通りである。熱処理を行った後、Ni中間層ありとNi中間層なし粉末のNi、O、Al、Fe成分等の濃度測定は、オージェ電子分光分析の深さ方向プロファイルにより行う。装置は、PHI社製のMODEL680を用いる。測定は、電子線加速電圧10[kV]、イオン銃加速電圧3[kV]、スパッタリングレート19[nm/min](SiO換算値)の条件で行う。
中間層4は、基材粒子の表面に絶縁皮膜を塗布した従来の焼結軟磁性材料では、界面強度不足により割れやすいため、小型化モータには不適であるという課題を解決するために設けられた層である。高回転の小型モータでの使用に適した焼結軟磁性材料には、従来にはない高強度が求められる。かような従来の焼結軟磁性材料の不適格性は、基材粒子と絶縁皮膜との界面における強度が極めて低いことが原因であることに本発明者らは着目した。そして、鋭意研究の結果、基材粒子と絶縁皮膜との間に双方との密着性を増すような新たな層を設けることで、高回転の小型モータでの使用に適した高強度を有する焼結軟磁性材料が得られることを本発明者らは見出した。さらに、中間層4を基材粒子2の表面にコーティングすることによって、前記表面に厚い酸化膜(例えば、厚さ500nm程度)が形成されることを抑制できる。たとえ酸化膜が形成されるとしても、厚さ10nm程度の非常に薄い「自然酸化膜」に抑えることができる。そして、このような「自然酸化膜」は実質上、酸化膜には該当せず、結果として、得られる焼結軟磁性材料の流動性を効果的に抑制できる。
上記の新たに設けた層、すなわち中間層4の材料としては、鉄との間で拡散が比較的起こりやすく、不定比酸化物を生成する鉄よりも標準生成自由エネルギーの大きい金属が挙げられる。すなわち、中間層4は、鉄の酸化物標準生成自由エネルギーよりも大きな酸化物標準生成自由エネルギーを有する金属からなることが好ましい。高い強度を得るという点からすると、中間層4の構成材料は、基材粒子表面の鉄の酸化を抑制可能な、鉄よりも酸化物標準生成自由エネルギーの大きい金属であれば、特に制限されることはない。なぜなら、かような金属からなる中間層4が存在すると、通常、熱処理により基材粒子表面に形成されるような酸化膜の発生を抑制し、焼結の際に、焼結体の強度の低下を効果的に抑制できるからである。換言すれば、中間層4の構成材料として、上記した好ましい遷移金属を用いた場合、得られる焼結軟磁性材料の焼結体の強度及び密度を従来と比較して顕著に向上させることができる。
ここで、中間層4の存在意義について、より具体的に説明する。図5A及び図5Bは、基材粒子2に対する熱処理の有無による、基材粒子2の金属ガラス粉末表面の酸化状況を示すグラフであり、AESによる深さ方向分析によるものである。図5Aは熱処理を行った場合の結果、及び、図5Bは図5Aの比較対照として熱処理を行わなかった場合の結果を、それぞれ示している。図中の矢印(図5Aではスパッタ深さが0〜約510nmの領域、図5Bではスパッタ深さが0〜約10nmの領域)は、それぞれ熱処理によって形成された酸化膜、及び熱処理なしの条件下で自然発生した酸化膜を示している。上述のように、熱処理によって基材粒子2の表面に厚い酸化膜が形成されうる。かような厚い酸化膜の存在は、得られる焼結軟磁性材料の流動性や焼結体強度の低下を招来しうる。しかし、後述する図4に示すように、上記した中間層4が存在することにより、熱処理の際に、基材粒子2の表面に生成される酸化膜の発生を抑制できる。これにより、上記した、焼結の際の、流動性や焼結体の強度の低下を効果的に抑制できるのである。なお、本願の図4及び5における、各層の境界(界面)を示す線(縦線)は、本発明の理解のために便宜的に付したものであり、かかる境界は厳密に定まるものではない。このような前提の下、例えば、本願の図5では、各元素の濃度(mol%)が半減した深さ地点を膜の境界と定義している。例えば、図5Aの場合、酸素原子の最初の濃度は約70mol%であるため、その濃度が半分(35%)になった約510nmを酸化膜の膜厚とした。
さらに、中間層4の構成材料は、基材粒子2との界面に相互拡散層3を形成し、絶縁皮膜6との間に不定比酸化物層5を形成するものであれば特に制限されることはない。したがって、中間層4の材料は、(酸化物)標準生成自由エネルギー、並びに基材粒子2及び絶縁皮膜6の材料との関係で選択する必要がある。後述するように、相互拡散層3とは、複数種の金属が熱処理により相互に拡散してなる層を意味する。これに対し、不定比酸化物層5とは、少なくとも中間層4の金属及び/または絶縁酸化物が、中間層4と絶縁皮膜6との界面(境界領域)で不定比酸化物を形成してなる層を意味する。したがって、中間層4の材料は、絶縁皮膜6の無機酸化物と鉄との関係で選択することが好ましい。選択の指標として、標準生成自由エネルギーによる酸化反応度を用いることができる。中間層4の材料の一例を挙げると、絶縁皮膜6の無機酸化物が酸化アルミニウムの場合、遷移金属のうち、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、銅(Cu)及び金(Au)よりなる群から選択される一種以上であることが好ましい。また、より好ましくはNi及び/またはCoであり、特に好ましくはNiである。かかる場合、基材粒子2と中間層4との界面では、いずれも強磁性材料であるFeと中間層4の構成金属とが相互に拡散してなる、密着性の高い相互拡散層3を形成することができる。他方、中間層4と絶縁皮膜6との界面では、中間層4の金属と、絶縁皮膜6を構成する無機酸化物中の金属(好ましくはAl)とが不定比酸化物を形成して、結合力の強い不定比酸化物層5を設けることができる。以上の詳細については後述(図2)する。
中間層4の厚さは、1nm以上であることが好ましく、10〜1,000nmであることがより好ましく、10〜100nmであることが特に好ましい。上記範囲内の場合、基材粒子と中間層、中間層と絶縁皮膜の界面強度を向上させることができる。以下に、焼結軟磁性材料の強度を向上させる、相互拡散層3及び不定比酸化物層5について詳細に説明する。
まず、相互拡散層3について説明する。相互拡散層とは、基材粒子2と中間層4との界面(境界領域)において、これらの構成金属が熱処理によって相互に拡散してなる層を意味する。より具体的に言えば、本発明の相互拡散層3は、基材粒子2におけるFeの原子濃度が最大であるスパッタ深さと、中間層4における金属の原子濃度が最大であるスパッタ深さとの間に存在する層である。このように、相互拡散層3は原子濃度で規定される。本願明細書において、原子濃度はオージェ電子分光法(AES)のスパッタ深さ方向分析によって測定され、「原子濃度が最大」とは、各スパッタ深さを基準として、全体(全ての層)を通じて最も原子濃度の高い地点を言う。そして、スパッタ深さとは、スパッタ深さ方向分析によって各原子濃度が測定される際の深さ地点を意味する。例えば、図4(後述)は、本発明の焼結軟磁性材料の一形態に関する、AESによる深さ方向分析結果を表しているが、Niの原子濃度(縦軸)の最大値は、81%(スパッタ深さ(横軸)が266nmの地点)である。
また、相互拡散層3中の各スパッタ深さにおける、基材粒子2由来のFeの原子濃度は12%以上であることが好ましく、12〜81%であることがより好ましい。一方、相互拡散層3中の各スパッタ深さにおける、中間層4由来の金属の原子濃度は6%以上であることが好ましく、6.00〜74.61%であることがより好ましい。上記範囲内の場合、基材粒子と中間層との界面強度が向上することにより、焼結体の強度が有意に向上する。なお、本明細書における原子濃度は、オージェ電子分光法(AES)のスパッタ深さ方向分析により測定した値であり、測定に用いる装置はPHI製のModel−680である。
更に、相互拡散層3の厚さが160nm以上であることが好ましく、160〜1000nmであることがより好ましく、160〜500nmであることが特に好ましい。かかる範囲の場合、基材粒子と中間層との界面強度が向上することにより、焼結体の強度が有意に向上する。
相互拡散層3の形成、及びその際の層の厚さは、基材粒子2及び中間層4を構成する各金属の拡散エネルギーによって決まる。拡散エネルギーは温度と密接に関連する因子であり、温度(熱処理温度)によって規定することができる。本発明の焼結軟磁性材料を形成する際の熱処理温度は、250〜450℃であることが好ましく、300〜400℃であることがより好ましい。熱処理温度がかかる範囲内である場合、上記した各金属が十分に拡散しうるほどの拡散エネルギーを有するとともに、金属ガラスがアモルファス状態を脱して完全に結晶化することを避けることができる。その結果、得られた相互拡散層3は中間層4と基材粒子2との界面における強度の増大に寄与し、本発明の焼結軟磁性材料の強度を有意に高くすることができる。
金属ガラスが一旦アモルファス状態を脱すると、一気に結晶化してしまい、もはやアモルファス状態には戻らない。結晶化した金属ガラスは非常に硬くて脆いため割れやすくなり、焼結軟磁性材料の強度が非常に低下することとなる。したがって、金属ガラスがアモルファス相を主相とする状態を保持するような構成にすることが不可欠である。そのためには、基材粒子2がガラス転移点Tg及び結晶化開始温度Txを有し、前記ガラス転移点Tgと前記結晶化開始温度Txとの間の温度幅を表す過冷却温度領域ΔTxが20K以上の金属ガラス粉末であることが好ましい。また、前記過冷却温度領域ΔTxは高い値であるほどより好ましいため、ΔTxの上限は特に制限されない。かかる場合、金属ガラスをガラス転移点Tg付近で維持させても、金属ガラスはほとんど結晶化することなく、アモルファス状態を安定に保持することができる。その結果、金属ガラスの流動性が非常に向上することから成形が容易となり、かつ不定比酸化物の形成を促進することができるため、強度の高い焼結軟磁性材料を得ることができる。
次に、不定比酸化物層5について説明する。不定比酸化物層5は、中間層4の金属の不定比酸化物及び/または絶縁皮膜6の不定比酸化物を必須に含む。そして、かかる不定比酸化物が中間層4と絶縁皮膜6との界面(境界領域)で一定の濃度勾配を形成してなる層である。より具体的に言えば、不定比酸化物層5は、中間層4と絶縁皮膜6との間のスパッタ深さ74nmにおける酸素の原子濃度が0.51%より高濃度であることが好ましく、18%以上であることがより好ましい。このような構造を有することにより、絶縁皮膜6と中間層4とが不定比酸化物層5を介して一体性の高い層となり、不定比酸化物層のない場合(基材粒子及び絶縁皮膜からなる従来の焼結軟磁性材料)に比して有意に焼結軟磁性材料の強度が増す。また、不定比酸化物層5は、中間層4の構成金属の不定比酸化物のみならず、絶縁皮膜6の無機酸化物由来の不定比酸化物も含むことが好ましい。より具体的には、絶縁皮膜6の構成金属の不定比酸化物が、絶縁皮膜6から中間層4まで一定の濃度勾配で形成され、他方、中間層4の構成金属の不定比酸化物が、中間層4から絶縁皮膜6まで一定の濃度勾配で形成されてなる不定比酸化物層である。これにより、絶縁皮膜6と中間層4とが不定比酸化物層5を介して更に一体性の非常に高い層となり、不定比酸化物層のない場合に比して格段に焼結軟磁性材料の強度が増す。
上記のような不定比酸化物層5の性質に加えて、前述の通り、絶縁皮膜6の無機酸化物との関係で選択することが好ましいという観点から、中間層4の材料となる金属は、上記した遷移金属のうち、酸化物を比較的容易に形成するものであることが好ましい。例えば、Ni、Co、Mo、W、Ti、Cu若しくはAu、またはこれらの任意の混合物などが挙げられる。なお、前記混合物とは、合金、非合金のいずれも含みうる。中間層4の材料となる金属の選択に関して、一例を詳細に説明する。図2に、絶縁皮膜6の無機酸化物がAl酸化物の場合に、Al酸化物の一種であるアルミナ上の各種金属の付着仕事量(Wad)と標準自由エネルギー変化(ΔG)との関係を表すグラフを示す。標準自由エネルギー変化(ΔG)が小さいほど金属は酸化しやすくなり(酸化反応度が高く)、付着仕事量(Wad)が大きいほど結合力が大きくなる。すなわち、図2より、中間層4の材料としてはNi、Co、Cu、Au、Mo、WもしくはTiまたはこれらの混合物がより好ましい。かかる場合、NiとアルミナのWad及び−ΔGが共に大きいため、界面強度向上につながる。
さらに、上述したように、さらに好ましくはNi、Co、Cu、Auであり、特に好ましくはNi及び/またはCoであり、最も好ましくはNiである。すなわち、中間層4は、鉄の酸化物標準生成自由エネルギーよりも大きな酸化物標準生成自由エネルギーを有する金属からなることが非常に好ましいといえる。図2のうち、矢印で表した領域(横軸で0〜約120kJ/g−atom oxygen)に含まれる金属は、鉄の酸化物標準生成自由エネルギーよりも大きな酸化物標準生成自由エネルギーを有する金属である。具体的には、上記のNi、Co、Cu及びAuが含まれる。
なお、参考までに、上記の文献(NIST−JANAF、CRC)に記載された、図2に挙げられている金属などの酸化物標準生成自由エネルギー(ΔG)の数値(単位:kJ/mol)を示す(表1)。
不定比酸化物層5は、中間層4の金属の酸化物が絶縁皮膜6の無機酸化物より大きな標準生成自由エネルギーを有するように材料を選択することによって、形成することができる。かかる場合、前記金属が酸素と反応し、これにより不定比酸化物層5を形成することができる。中間層4の金属の酸化物と絶縁皮膜6の無機酸化物との標準生成自由エネルギーの差の好ましい範囲は、選択される材料の組み合わせによって様々であるため、特に限定されることはない。
焼結軟磁性材料1の強度を有意に向上させるためには、上記の標準生成自由エネルギーの他に、中間層4の金属の酸化物と絶縁皮膜6の無機酸化物との濡れ性も重要である。図2におけるアルミナ上の各種金属の付着仕事量(Wad)は、濡れ性試験によって測定されたものである。具体的には、アルミナ(固体)表面上での、Ni等の金属液滴の接触角を用いて金属の付着仕事量(Wad)を求めることができ、かかるWadは界面結合強度の極めて好適な指標となる。このように、焼結軟磁性材料の強度向上については、アルミナとの濡れ性及び標準生成自由エネルギーが影響することが分かる。
(第2実施形態)
(製造方法)
また、本発明は、上記第1実施形態の焼結軟磁性材料1の製造方法を提供する(図3)。本発明の製造方法は、(i)強磁性材料である鉄を主成分とする基材粒子2を準備する段階と、(ii)前記基材粒子2の表面を金属で覆い、中間層4を形成する段階と、(iii)前記金属の酸化物より小さな標準生成自由エネルギーを有する絶縁性無機酸化物を前記中間層4の表面に塗布することにより絶縁皮膜6を形成し、前記中間層4の表面を覆う段階と、(iv)前記基材粒子2、前記中間層4及び前記絶縁性無機酸化物を熱処理することにより、前記基材粒子2及び前記中間層4の界面に相互拡散層3を形成し、並びに前記中間層4及び前記絶縁皮膜6の界面で前記金属及び/または絶縁酸化物と酸素とが反応してなる不定比酸化物層5を形成する段階と、(v)熱処理後の粉末を焼結することにより焼結体を形成する段階と、からなる。
上記(ii)の段階において、基材粒子2の表面を金属で覆う方法として、以下に制限されることはないが、例えば電気メッキ、無電解メッキ、CVD、PVD、レーザアブレーションなどが挙げられる。かかる被覆の結果として得られる層の厚さは、1nm以上であることが好ましく、10〜1000nmであることがより好ましく、10〜100nmであることが特に好ましい。
上記(iii)の段階において、絶縁性無機酸化物は以下に制限されることはないが、例えばAl、SiO、MgOなどが挙げられる。また、中間層4の表面を絶縁性無機酸化物で覆う方法として、以下に制限されることはないが、例えば湿式コーティング、流動層コーティング、ゾルゲル法、手塗りなどが挙げられる。この被覆層の厚さは、1nm以上であることが好ましく、10nm〜1000nmであることがより好ましく、50〜100nmであることが特に好ましい。
上記(iv)の段階において、熱処理の時間は、数分以上であることが好ましく、数分〜数十分であることがより好ましく、約30分であることが特に好ましい。一方、熱処理の温度については、用いる材料によって好適な範囲が異なる。例えば、絶縁皮膜6の材料(絶縁性無機酸化物)にアルミナ、中間層4の金属にNiを使用した場合、好ましくは250〜450℃、より好ましくは300〜400℃で熱処理を行うことにより、相互拡散層3が生成するとともに、中間層4とAl酸化物との界面において、Al及びNiの酸化が促進され、不定比酸化物量の極めて多い不定比酸化物層5が生成される。すなわち、NiとAlは熱処理なしでも不定比酸化物を生成できるが、熱処理、特に上記温度域での熱処理を行うことにより、酸化物量を一層増加させて有意に強固な不定比酸化物層5が得られる。したがって、熱処理、なかでも特に上記温度域での熱処理を経て得られる焼結軟磁性材料の強度は有意に高くなる。
上記(v)の段階において、焼結体を生成し、本発明の焼結軟磁性材料を完成させる。前記焼結の方法としては、以下に制限されることはないが、例えば放電プラズマ焼結法(SPS)、ミリ波焼結法などが挙げられる。焼結温度は、420〜480℃であることが好ましい。かかる範囲である場合、アモルファス状態を維持しつつ、緻密な構造を有する焼結軟磁性材料を製造することができる。一方、焼結時間は、特に制限されることはないが、例えば3分程度でありうる。
このように、本発明の製造方法によれば、上記2か所の界面の強度がそれぞれ有意に向上し、全体として高強度の焼結軟磁性材料が得られる。
(第3実施形態)
(モータ)
また、本発明は、上記第1実施形態の焼結軟磁性材料、または上記第2実施形態の製造方法により得られる焼結軟磁性材料を適用したモータを提供する。本発明の焼結軟磁性材料は、例えば電動モータ用のロータ、ステータなどに適用することができ、高強度で鉄損の少ないコアを実現することができるとともに、前述の通り、小型モータへの適用可能なレベルの高い強度を有する。さらにモータのコア材として金属ガラスを使用することで、トルク密度は従来のモータより約2倍大きくすることが可能となる(従来:約50Nm/L→本発明:約100Nm/L)。したがって、本発明の焼結軟磁性材料を圧粉磁心としてモータに用いた場合、かかる大きな出力トルクを小型モータで実現することができる。
(第4実施形態)
(自動車)
また、本発明は、第3実施形態のモータを搭載した電動駆動車両を提供する。上記した通り、トルク密度を従来のモータより約2倍も大きくすることが可能となり、従来のモータと同じトルクを出す場合には、モータの体積を半分に減少させることができる。したがって、エンジンルームの中の自由度を一層高めることが可能となる。
本発明による焼結軟磁性材料の効果を、以下の実施例および比較例を用いて説明する。ただし、本発明の技術的範囲が以下の実施例のみに制限されることはない。
<試料の調製>
(実施例1)
Feを主成分とする、平均粒子径20μmの金属ガラス粉末(Fe:86.61質量%、Ga:4.21質量%、P:5.93質量%、C:0.97質量%、B:0.87質量%、Si:1.41質量%)20gを用意し、これにNi電気めっきにてコーティングし、厚さ200〜400nmの中間層を形成した。その後、得られた粉末に溶媒(酢酸3−メチルブチル)に薄めたアルミ酸化物(絶縁コート剤:AL−03−P)を塗布する湿式コーティングを行った。なお、形成された絶縁皮膜の厚さは50〜100nmであった。上記の金属ガラス粉末は、39.24 Kの過冷却温度領域ΔTxを有していることを確認した(Tg:733.3 K、Tx:772.54 K)。
上記の粉末を300℃で30分間熱処理した後、大気圧から6Pa以下になるまで真空にし、荷重5t/cmをかけながら、460℃で3分間SPS焼結を行い、厚さ3mm、サイズ口(四方形の縦横)10mmの焼結体を成形した。
(実施例2)
熱処理の温度を400℃としたこと以外は、実施例1と同様の方法・条件で焼結体を成形した。
(実施例3)
Feを主成分とする、平均粒子径20μmの金属ガラス粉末(Fe:86.61質量%、Ga:4.21質量%、P:5.93質量%、C:0.97質量%、B:0.87質量%、Si:1.41質量%)20gを用意し、これにCu電気めっきにてコーティングし、厚さ200〜400nmの中間層を形成した。その後、得られた粉末に溶媒(酢酸3−メチルブチル)に薄めたアルミ酸化物(絶縁コート剤:AL−03−P)を塗布する湿式コーティングを行った。なお、形成された絶縁皮膜の厚さは50〜100nmであった。上記の金属ガラス粉末は、39.24 Kの過冷却温度領域ΔTxを有していることを確認した(Tg:733.3 K、Tx:772.54 K)。
上記の粉末を300℃で30分間熱処理した後、大気圧から6Pa以下になるまで真空にし、荷重5t/cmをかけながら、460℃で3分間SPS焼結を行い、厚さ3mm、サイズ口(四方形の縦横)10mmの焼結体を成形した。
(実施例4)
熱処理の温度を400℃としたこと以外は、実施例1と同様の方法・条件で焼結体を成形した。
(比較例1)
中間層を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様の方法・条件で焼結体を成形した。
(比較例2)
中間層を形成しなかったこと以外は、実施例2と同様の方法・条件で焼結体を成形した。
<評価>
[焼結軟磁性材料の強度測定]
焼結軟磁性材料(厚さ3mm、サイズ口10mm)の強度を測定するため、焼結体から2×3×10mmサイズのテストピースを切り、強度測定を行った。
テストピースの強度測定は、3点曲げによる抗折試験を3回行い、測定値を平均した。装置は、小型デジタル万能試験機 型式5867(Instron社製)を用いた。測定は、負荷容量10kNのロードセール、試験速度0.1mm/分、試験温度23℃、サポートスパン6mmの条件で行った。
[焼結軟磁性材料の密度測定]
アルファーミラージュ株式会社製の電子比重計(型番:EW−300SG)を用いて、測定を行った。
上記実施例1〜2、比較例1〜2の焼結軟磁性材料の強度及び密度の値を表2に示す。
表2より、中間層が存在することにより、焼結軟磁性材料の強度が向上し、かつ、焼結軟磁性材料の密度が大きくなることを見出した。すなわち、Ni中間層をコーティングすると、30%程度も強度が向上し、Cu中間層をコーティングすると、27%程度も強度が向上した。さらに、Ni中間層をコーティングすると、15%程度も密度が増大し、Cu中間層をコーティングすると、13%程度も密度が増大した。このような、従来に比して、有意に強度及び密度の向上した焼結難磁性材料を自動車用の高回転の小型モータに使用した場合、高回転体に十分耐えうることを本発明者らは確認している。
一方、従来に比して格段に強度の高い、本発明の焼結軟磁性材料の構成を分析した。
(実施例5)
<試料の調製>
試料として、上記実施例2の熱処理後であって焼成前の軟磁性材料を用いた。
<評価>
[Ni、O、Al、Fe等の濃度測定]
熱処理を行った後、Ni,O,Al,Fe等の濃度を、オージェ電子分光分析(AES)の深さ方向プロファイルにより測定した。装置は、PHI社製のMODEL680を用いた。測定は、電子線加速電圧10kV、イオン銃加速電圧3kV、スパッタリングレート19nm/分(SiO換算値)の条件で行った。Ni中間層ありの結果を図4に示す。
図4のグラフ上に示されたI〜Vはそれぞれ、基材粒子(金属ガラス)(V)、相互拡散層(IV)、中間層(III)、不定比酸化物層(II)、絶縁皮膜(I)の領域を示している。なお、前記領域中、中間層(III)はNiからなり、絶縁皮膜(I)はアルミナからなる。図4より、基材粒子(V)と中間層(III)との界面に、金属ガラス(V)のFe原子濃度が約12%、かつ中間層(III)のNi原子濃度が約6%含まれ、約429nmの厚さを有する相互拡散層(IV)が存在することを確認した。また、中間層(III)とアルミナの絶縁皮膜(I)との界面に厚さ約76nmの不定比酸化物層(II)が密に生成され、金属ガラス(V)と中間層(III)が強固に結合することにより、界面強度が向上することを確認した。
さらに、中間層(III)とアルミナの絶縁皮膜(I)との界面に不定比酸化物層(II)が生成されることにより、親和性が確保でき、中間層(III)と絶縁皮膜(I)の界面強度が向上する。
本発明の焼結軟磁性材料を示す断面図である。 アルミナ上の各種金属の付着仕事量(Wad)と標準自由エネルギー変化(ΔG)との関係を表すグラフである。 本発明の焼結軟磁性材料の製造方法の各段階を示す概略図である。 本発明の焼結軟磁性材料の、AESによる深さ方向分析結果を概略的に示すグラフである。 熱処理による、基材粒子の金属ガラス粉末表面の酸化状況を示すグラフである。 熱処理を行わない場合の、基材粒子の金属ガラス粉末表面の酸化状況を示すグラフである。
符号の説明
1 焼結軟磁性材料、
2 基材粒子、
3 相互拡散層、
4 中間層、
5 不定比酸化物層、
6 絶縁皮膜。

Claims (10)

  1. 強磁性材料である鉄を主成分とする基材粒子と、
    前記基材粒子を覆う、金属からなる中間層と、
    前記中間層を覆う、無機酸化物からなる絶縁皮膜と、
    前記基材粒子と前記中間層との界面に存在する相互拡散層と、
    前記中間層と前記絶縁皮膜との界面に存在する不定比酸化物層と、
    からなる焼結軟磁性材料であって、
    前記金属の酸化物が前記無機酸化物より大きな標準生成自由エネルギーを有し、前記不定比酸化物層が前記金属及び/または前記無機酸化物と酸素との反応物を含む、焼結軟磁性材料。
  2. 前記中間層は、鉄の酸化物標準生成自由エネルギーよりも大きな酸化物標準生成自由エネルギーを有する金属からなる、請求項1に記載の焼結軟磁性材料。
  3. 前記基材粒子における鉄の原子濃度が最大であるスパッタ深さと、前記中間層における金属の原子濃度が最大であるスパッタ深さとの間に、各スパッタ深さにおける、前記基材粒子由来の鉄の原子濃度が12%以上であり、かつ、前記中間層由来の金属の原子濃度が6%以上である前記相互拡散層を有し、前記相互拡散層の厚さが160nm以上である、請求項1または2に記載の焼結軟磁性材料。
  4. 前記中間層がニッケル及び/またはコバルトからなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の焼結軟磁性材料。
  5. 前記無機酸化物が酸化アルミニウムである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼結軟磁性材料。
  6. 前記基材粒子が金属ガラスの粉末からなり、
    前記金属ガラスは、ガラス転移点Tg及び結晶化開始温度Txを有し、前記ガラス転移点Tgと前記結晶化開始温度Txとの間の温度幅を表す過冷却温度領域ΔTxが20K以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の焼結軟磁性材料。
  7. 強磁性材料である鉄を主成分とする基材粒子を準備する段階と、
    前記基材粒子の表面を金属で覆い、中間層を形成する段階と、
    前記金属の酸化物より小さな標準生成自由エネルギーを有する絶縁性無機酸化物を前記中間層の表面に塗布し絶縁皮膜を形成することにより、前記中間層の表面を覆う段階と、
    前記基材粒子、前記中間層及び前記絶縁性無機酸化物を熱処理することにより、前記基材粒子及び前記中間層の界面に相互拡散層を形成し、並びに前記中間層及び前記絶縁皮膜の界面で前記金属及び/または絶縁酸化物と酸素とが反応してなる不定比酸化物層を形成する段階と、
    熱処理後の粉末を焼結することにより焼結体を形成する段階と、
    からなる、焼結軟磁性材料の製造方法。
  8. 前記熱処理の温度が250〜450℃である、請求項7に記載の製造方法。
  9. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の焼結軟磁性材料、または請求項7若しくは8に記載の製造方法により得られる焼結軟磁性材料を適用した、モータ。
  10. 請求項9に記載のモータを搭載した、電動駆動車両。
JP2008186182A 2007-11-07 2008-07-17 焼結軟磁性材料及びその製造方法 Pending JP2009135413A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008186182A JP2009135413A (ja) 2007-11-07 2008-07-17 焼結軟磁性材料及びその製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007289744 2007-11-07
JP2008186182A JP2009135413A (ja) 2007-11-07 2008-07-17 焼結軟磁性材料及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009135413A true JP2009135413A (ja) 2009-06-18

Family

ID=40866986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008186182A Pending JP2009135413A (ja) 2007-11-07 2008-07-17 焼結軟磁性材料及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009135413A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014054093A1 (ja) * 2012-10-01 2014-04-10 株式会社日立製作所 圧粉磁心およびその製造方法
CN113450990A (zh) * 2020-03-27 2021-09-28 株式会社村田制作所 金属磁性粒子、电感器、金属磁性粒子的制造方法及金属磁性体芯的制造方法
CN113450989A (zh) * 2020-03-27 2021-09-28 株式会社村田制作所 金属磁性粒子、电感器、金属磁性粒子的制造方法及金属磁性体芯的制造方法
CN113450991A (zh) * 2020-03-27 2021-09-28 株式会社村田制作所 金属磁性粒子、电感器、金属磁性粒子的制造方法和金属磁芯的制造方法
CN113871128A (zh) * 2021-08-27 2021-12-31 深圳顺络电子股份有限公司 一种软磁合金复合材料及其制备方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014054093A1 (ja) * 2012-10-01 2014-04-10 株式会社日立製作所 圧粉磁心およびその製造方法
CN113450990A (zh) * 2020-03-27 2021-09-28 株式会社村田制作所 金属磁性粒子、电感器、金属磁性粒子的制造方法及金属磁性体芯的制造方法
CN113450989A (zh) * 2020-03-27 2021-09-28 株式会社村田制作所 金属磁性粒子、电感器、金属磁性粒子的制造方法及金属磁性体芯的制造方法
CN113450991A (zh) * 2020-03-27 2021-09-28 株式会社村田制作所 金属磁性粒子、电感器、金属磁性粒子的制造方法和金属磁芯的制造方法
CN113871128A (zh) * 2021-08-27 2021-12-31 深圳顺络电子股份有限公司 一种软磁合金复合材料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4706411B2 (ja) 軟磁性材料、圧粉磁心、軟磁性材料の製造方法、および圧粉磁心の製造方法
US8863816B2 (en) Metal-infiltrated titanium—silicon-carbide and titanium—aluminum-carbide bodies
KR101389027B1 (ko) 코일형 전자 부품 및 그 제조 방법
CN104975264B (zh) 磁记录膜用溅射靶及其制造方法
JP2009135413A (ja) 焼結軟磁性材料及びその製造方法
US20050205848A1 (en) Soft magnetic powder material and a method of manufacturing a soft magnetic powder compact
JP5905903B2 (ja) 耐熱合金およびその製造方法
CN1637962A (zh) 复合烧结磁性材料及其制法、及使用该材料的磁性元件
WO2015156004A1 (ja) サーメット、サーメットの製造方法、および切削工具
JPWO2012001943A1 (ja) 複合磁性体とその製造方法
JP2016528134A (ja) セラミック基材上の金属被覆
JP5428995B2 (ja) 磁気記録媒体膜形成用スパッタリングターゲットおよびその製造方法
WO2012128371A1 (ja) 希土類磁石粉末、その製造方法、そのコンパウンドおよびそのボンド磁石
JP2015088529A (ja) 圧粉磁心、磁心用粉末およびそれらの製造方法
JP7273374B2 (ja) 複合材料、及び複合材料の製造方法
JP4618557B2 (ja) 軟磁性合金圧密体及びその製造方法
US11371122B2 (en) Magnetic alloy powder and method for manufacturing same, as well as coil component made of magnetic alloy powder and circuit board carrying same
WO2007138853A1 (ja) 軟磁性材料および圧粉磁心
JP2010138438A (ja) 金属ガラス成形体及びその製造方法
JP2006332524A (ja) 高強度、高磁束密度および高抵抗を有する鉄損の少ない高強度複合軟磁性材およびその製造方法
JP2011192840A (ja) 半導体素子用平角状アルミニウム被覆銅リボン
JP3675378B2 (ja) 高比重高強度タングステン焼結合金製ウェート
CN1846282A (zh) 软磁材料及其制造方法
WO2005056496A1 (ja) セラミックス焼結体、セラミックス焼結体の製造方法、金属蒸着用発熱体
JP7336980B2 (ja) 磁性合金粉及びその製造方法、並びに磁性合金粉から作られるコイル部品及びそれを載せた回路基板