JP2009134994A - 放電ランプ点灯装置 - Google Patents

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Yuichiro Takahara
雄一郎 高原
Takeshi Kato
剛 加藤
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Abstract

【課題】
熱陰極形の放電ランプをPWM調光しても十分な放電ランプの寿命が得られるとともに補助加熱にかかわる電力を増大させる必要のない放電ランプ点灯装置を提供する。
【解決手段】
放電ランプ点灯装置は、フィラメント電極Eを有する熱陰極形の放電ランプDLを点灯する放電ランプ点灯回路OCと、ランプ電流の切換点Itが数式:0<It≦40×Itest(%)(ただし、Itestは放電ランプのフィラメント電極の固有値)を満足する値より大きいランプ電流の領域では放電ランプ点灯回路をAM調光方式により作動させ、切換点以下のランプ電流の領域では放電ランプ点灯回路をPWM調光方式により作動させるように制御する制御手段CCとを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィラメント電極を有する熱陰極形の放電ランプを調光点灯する放電ランプ点灯装置に関する。
調光回路を有する放電灯点灯装置において、調光信号により蛍光管が定格最大電流値以下の所定電流値(定格最大電流値の約50%)を超えて点灯する時は電流調光方式で動作し、それ以下の時はパルス調光方式で動作するようにする放電ランプ点灯装置は既知である(特許文献1参照。)。
また、バースト調光にて静的制御を行い電流調光にて動的制御を行うバックライト制御装置を有する液晶表示装置であって、前記バースト調光での輝度不連続点を記憶しておく不連続点記憶手段と、前記不連続点記憶手段の内容と前記バースト調光制御の状態とを比較する状態比較手段と、前記状態比較手段の結果により前記バースト調光と前記電流調光とを切り替えて制御する静的調光切り替え制御手段とを備えたことにより、バースト調光制御と前記電流調光制御のバランスを制御して前期バースト調光で生じる輝度の不連続を補正するバックライト制御装置を有する液晶表示装置が知られている(特許文献2参照。)。
さらに、最大の明るさ(調光度100%)から40%の明るさ(調光度40%)までを電圧制御回路による調光とし、それ以下をチョッピング調光制御回路による調光とする放電灯点灯装置が知られている(特許文献3参照。)。
上記背景技術において、特許文献1記載の電流調光方式、特許文献2記載の電流調光の動的制御、特許文献3記載の電圧制御回路による調光は、それぞれ表現が異なるもののいずれもランプ電流の振幅を変化させることで調光する方式(以下、「AM調光方式」という。)である。また、特許文献1記載のパルス調光方式、特許文献2記載のバースト調光の静的制御、特許文献3記載のチョッピング調光制御回路による調光は、同様にいずれもランプ電流が流れる時間をパルス的に変化させることで調光する方式(以下、「PWM調光方式」という。)である。なお、特許文献1記載の放電灯点灯装置では熱陰極形の放電灯を用いているが、特許文献2および3記載の液晶表示装置では用いている蛍光管がどのような陰極形式のものであるか不明である。
一般照明用の蛍光ランプに代表される熱陰極形の放電ランプを用いて調光点灯を行う場合、AM調光が一般的に用いられるが、電流値が小さくなると放電ランプを安定に点灯させることが困難になるため、上述の背景技術においても採用されているようにPWM調光が併用されている。
特開平10−112396号公報 特開2005−108784号公報 特開平09−102399号公報
本発明者らの研究によれば、熱陰極形の放電ランプをPWM調光すると、AM調光に比較してエミッターの消耗が促進され、放電ランプの寿命が短くなるという問題のあることが明らかになった。ただし、PWM調光であっても点灯中にフィラメント電極に補助加熱電流を増加すれば、エミッターの消耗は抑制される。
しかしながら、補助加熱電流が流れることによって消費される電力は、熱電子放射を活発にさせるものの発光に直接寄与しないので、補助加熱電流を増大させることは、補助加熱に係わる電力を増大させることになるので、省エネルギーの観点から望ましくない。
上述の背景技術においては、回路効率が悪い、唸り音が発生しやすい、ノイズが大きい、外因による輝度の乱れが大きい、などの問題点が指摘されているが、PWM調光による短寿命化や補助加熱電流の増大による消費電力の増大の問題については述べられていない。
本発明は、熱陰極形の放電ランプをPWM調光しても十分な放電ランプの寿命が得られるとともに補助加熱にかかわる電力を増大させる必要のない放電ランプ点灯装置を提供することを目的とする。
本発明の放電ランプ点灯装置は、フィラメント電極を有する熱陰極形の放電ランプを点灯する放電ランプ点灯回路と;ランプ電流の切換点Itが数式:0<It≦40×Itest(%)(ただし、Itestは放電ランプのフィラメント電極の固有値)を満足する値より大きいランプ電流の領域では放電ランプ点灯回路をAM調光方式により作動させ、かつ切換点Itが上記数式満足する値以下のランプ電流の領域では放電ランプ点灯回路をPWM調光方式により作動させるように制御する制御手段と;を具備していることを特徴としている。
本発明は、以下の態様を許容する。
〔放電ランプについて〕 放電ランプは、フィラメント電極を有する熱陰極形であり、蛍光ランプに代表されるが、熱陰極形の低圧放電ランプであればよく、例えばブラックライト、殺菌ランプなどを含む概念である。この種の放電ランプは、フィラメント電極の仕様に応じて固有値Itestを示す。すなわち、固有値Itestは、フィラメント電極の温冷抵抗比(Rh/Rc)が4.75となるフィラメント電流値と定義され、熱陰極形の放電ランプが有する固有の値である。この固有値Itestは、以下のようにして測定することができる。
まず、放電ランプを常温(約25℃)雰囲気下で十分長い時間放置した後、フィラメント電極の冷抵抗値Rcを測定する。次に、フィラメント電極に適当な電流Iを流す。なお、この際の電流は交流および直流のいずれであってもよい。そして、フィラメント電極の両端間の電圧Vを測定し、V/Iを求めて温抵抗値Rhを測定する。Rh/Rcが4.75となるように電流Iを調整する。なお、電流を流し始めた直後は、温抵抗値Rhが変化するので、安定時における温抵抗値Rhを測定する。そうして、求められたRh/Rcが4.75となるときの電流がフィラメント電極に対する固有値Itestである。
次に、固有値Itestと放電ランプの定格ランプ電流との違いについて説明する。すなわち、前述のように固有値Itestは、フィラメント電極の仕様に応じて決まる値であり、電極特性、電子放射能力や電極寿命に密接に関係する。一方、定格ランプ電流も寿命に関係する一つの指標であるが、定格ランプ電流は、放電ランプの明るさや点灯回路の特性などを総合的に考慮したうえで設定されるものであり、電極自体の特性に係わるものではない。この点について一例をもって示せば、東芝ライテック株式会社製の蛍光ランプのうち、FHC27形の定格ランプ電流は380mAであり、同じくFHG40形の定格ランプ電流は280mAである。両者のフィラメント電極の特性は近似していて、固有値Itestの電流を測定した結果、いずれも350mAであった。このように電極特性が殆ど同じであっても放電ランプの定格の全光束や適合する点灯回路(電子安定器)が異なると、定格ランプ電流が相違するという関係にある。しかし、電極特性が同じであれば、最適なフィラメント電極の補助加熱条件は同じである。
〔放電ランプ点灯回路について〕 放電ランプ点灯回路は、フィラメント電極を有する熱陰極形の放電ランプを点灯する回路手段であるが、後述する制御手段による制御に基づいて放電ランプをAM調光およびPWM調光のいずれでも調光点灯することができるように構成されている。最初に、AM調光およびPWM調光を行う際の手段についてさらに説明する。
(AM調光について) AM調光は、前述したようにランプ電流の振幅を変化させることでランプ電流を変化させて行う調光であるが、ランプ電流の振幅を変化させる手段としては、以下に説明するように放電ランプ点灯回路の電源電圧を変化させる方法や放電ランプに印加する交流電圧の周波数を変化させる方法などがある。本発明においては、既知の各種手段のいずれであってもよい。
前者の手段において、放電ランプ点灯回路の電源電圧を変化させるには、後述する直流電源にチョッパなどの直流出力電圧可変手段を備えて直流出力電圧、したがってインバータ回路の入力電圧を変化させるのが一般的である。チョッパとしては昇圧チョッパまたは降圧チョッパなど用いることができる。なお、チョッパにアクティブフィルタ機能を付与して入力電流波形改善に利用することができる。
後者の手段において、放電ランプに印加する交流電圧の周波数を変化させると、負荷回路の共振回路に印加する高周波電圧の周波数が変化する。その結果、放電ランプが接続する負荷回路の共振特性上の動作点が移動して共振度合いが変化するので、放電ランプに印加される高周波電圧を調光信号に応じて変化させて放電ランプを調光することができる。例えば、共振特性曲線の共振点より周波数が高い遅相領域においては、周波数が高くなるにしたがって放電ランプ電力が低下して、調光度が大きくなる。
(PWM調光について) PWM調光は、前述したようにランプ電流が流れる時間を間欠的に制御することでランプ電流を変化させて行う調光である。ランプ電流がパルス状に流れる時間(オン時間)を固定して流れない時間(オフ時間)を変化させるPWM周期を変化させる方法やPWM周期を固定してオン時間すなわちオンデューティを変化させる方法などがある。本発明においては、既知の各種手段のいずれであってもよい。なお、PWM調光制御の周波数は間欠点灯による光の点滅が視覚や撮像機器に明るさのちらつきを生じない値とし、百Hz〜数kHz程度の範囲内で設定するのがよい。
また、PWM調光において、オン時間の間に介在するオフ時間における放電ランプ点灯回路の出力の態様は、次のいずれであってもよい。
(1)相対的に低いがアーク放電を持続し得る程度の高周波電圧を、オン時間に対応するパルス状高周波電圧とパルス状高周波電圧との間に印加し続けて、継続した点灯を行う態様。
(2)アーク放電は持続しないが、微弱放電がオン時間に対応するパルス状高周波電圧とパルス状高周波電圧との間持続する態様。このような態様においては、再点弧電圧が低くなる。
(3)オン時間に対応するパルス状高周波電圧とパルス状高周波電圧との間は放電ランプに電圧が実質的に印加しない態様。したがって、点灯も微弱放電も持続しない。なお、この態様は、インバータ回路の発振を停止させることを含むものである。
ところで、放電ランプ点灯回路は、調光制御が容易にするとともに高周波点灯によって発光効率を高めるために、インバータ回路を備えているのが好ましい。インバータ回路は、DC−ACコンバータの1種であるから、入力電源として直流電源が必要である。また、放電ランプをインバータ回路の交流出力で点灯するためには、インバータ回路と放電ランプの間に介在された負荷回路を用いる必要がある。また、後述する制御手段からの指令に応じて放電ランプを調光するための調光手段を備える。以下、直流電源、インバータ回路および負荷回路の許容し得る態様について説明する。
(直流電源について) 直流電源は、後述するインバータ回路から見た入力供給手段であり、直流電圧を出力して、これをインバータ回路に入力電圧として印加する。直流電源は、交流電圧を整流した直流電源、電池電源またはキャパシタなどであってもよい。また、直流電源は、直流電圧変換機能やアクティブフィルタ機能を具備していることを許容する。直流電圧変換機能およびアクティブフィルタ機能は、本発明において特段限定されないが、例えば昇圧チョッパ、降圧チョッパなどを単独で、または多段的に組み合わせ接続して用いることができる。
(インバータ回路について) インバータ回路は、直流電源から出力される直流電圧を高周波に変換する手段であり、少なくとも1つのスイッチング素子を含んでいる。本発明において、インバータ回路の回路方式は特段限定されない。例えば、ハーフブリッジ形インバータ、フルブリッジ形インバータ、一石形インバータなどを用いることができる。
また、インバータ回路は、その発振周波数を可変に構成することができる。なお、周波数を可変にすることにより、高周波出力を一定に制御したり、前述のAM調光を行ったりすることができる。さらに、インバータ回路は、所望により絶縁形または非絶縁形の出力トランスを含んでいることが許容される。
(その他の構成について) 本発明においては、放電ランプ点灯回路に以下の構成を付加することができる。
1.(負荷回路について) 負荷回路は、放電ランプをインバータ回路の出力端に接続する際に、インバータ回路と放電ランプの間に介在させることができる。共振回路を介して放電ランプをインバータ回路の出力端に接続することにより、放電ランプに負荷回路の所望に応じて適度に共振した共振電圧を印加することができる。共振回路は、好ましくは直列共振回路であり、かつ放電ランプは、共振電圧が印加される回路上の位置に接続される。
また、負荷回路は、そこに接続する放電ランプに対して限流インピーダンスを提供することができる。限流インピーダンスとして共振回路のリアクタンスを利用することができる。
2.(フィラメント加熱回路について) フィラメント加熱回路は、放電ランプのフィラメント電極を所要の程度にランプ電流とは別に補助加熱電流を供給してフィラメント電極を加熱する手段である。フィラメント加熱回路は、放電ランプの始動に先立ってフィラメント電極を加熱するとともに、調光率に応じて所要に加熱するように構成するのが好ましい。例えば、スイッチング素子を用いて補助加熱電流を調整可能に構成すれば、スイッチング素子のスイッチングを制御することで補助加熱電流を所望に調整することができる。
なお、補助加熱電流の電源は、例えばインバータ回路の出力により付勢されるフィラメントトランスを用いるなど既知の各種回路方式を採用することができる。また、調光率に応じた所要量の補助加熱電流を流すことについては予め測定を行うなどによって知ることができる。
〔制御手段について〕 制御手段は、ランプ電流の切換点Itが数式:0<It≦40×Itest(%)(ただし、Itestは放電ランプのフィラメント電極の固有値)を満足する値より大きいランプ電流の領域では放電ランプ点灯回路をAM調光方式により作動させ、かつ切換点Itが上記数式満足する値以下のランプ電流の領域では放電ランプ点灯回路をPWM調光方式により作動させるように制御する手段である。なお、ランプ電流の切換点Itは、好適には数式:5×Itest<It≦20×Itest(%)を満足する値である。
次に、固有値Itestと調光率の関係について説明する。本発明においては、熱陰極形の放電ランプの固有値Itestに相当するランプ電流を調光率100%すなわち全光として調光を行う。したがって、上記切換点がItestの40%であれば、その際の調光率が40%となるので、調光率40%から上の調光率ではAM調光に切り換え、下の調光率ではPWM調光に切り換える。なお、切換点のときの調光はAM調光およびPWM調光のいずれであってもよい。
次に、制御手段の許容し得るその他の態様について説明する。
1.制御手段をマイコンおよびDSP(ディジタルシグナルプロセッサ)などのディジタルデバイスやアナログICを主体として構成する。これにより、きめ細かい制御が可能になる。本態様によれば、調光制御をきめ細かく正確に行うことができる。また、調光制御以外の各種制御のための手段を併せて組み込むことが可能になる。
2.制御手段は、インバータ回路の出力周波数を記憶するなどのために、記憶手段を備えている。
3.制御手段は、インバータ回路の駆動信号を発生する。
4.制御手段は、インバータ回路の出力を所定値に維持するために帰還制御機能を有している。
5.制御手段は、放電ランプの寿命末期判定および放電ランプ装着有無判定などの保護動作を行う。これに付随して放電ランプ点灯回路にランプ電圧およびランプ電流検出回路などの既知の回路手段を付加することができる。
6.制御手段は、調光信号に応じた調光率になるように放電ランプ点灯回路を制御して放電ランプの点灯レベルを調整するのに加えて、調光率に応じて放電ランプ点灯回路のフィラメント加熱回路から放電ランプのフィラメント電極に供給される補助加熱電流を所要値に制御する。
本発明によれば、ランプ電流の切換点Itが数式:0<It≦40×Itest(%)を満足する値より大きいランプ電流の領域では放電ランプ点灯回路をAM調光方式により作動させ、切換点以下のランプ電流の領域では放電ランプ点灯回路をPWM調光方式により作動させるように制御することにより、熱陰極形の放電ランプをPWM調光しても十分な放電ランプの寿命が得られるとともに補助加熱にかかわる電力を増大させる必要のない放電ランプ点灯装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、本発明の放電ランプ点灯装置を実施するための一形態を示す回路図である。本形態において、放電ランプ点灯装置は、放電ランプ点灯回路OCおよび制御手段CCを具備している。
放電ランプ点灯回路OCは、放電ランプDLを点灯する手段であり、本形態においては、直流電源RDC、インバータ回路INV、負荷回路LCおよびフィラメント加熱回路FHCを備えて構成されている。なお、図中の符号ACは低周波交流電源、DMは調光信号発生手段である。
直流電源RDCは、全波整流回路FBRおよび昇圧チョッパBUCからなる。全波整流回路FBRは、その交流入力端が低周波交流原電ACに接続する。昇圧チョッパBUCは、その入力端が全波整流回路FBRの直流出力端に接続している。
インバータ回路INVは、ハーフブリッジ形インバータからなり、昇圧チョッパBUCの出力端であるところの平滑コンデンサC1の両端間に直列接続している一対のスイッチング素子Q1、Q2を備え、スイッチング素子Q2の両端間に高周波電圧を出力する。
負荷回路LCは、直流カットコンデンサC2および共振回路RCが直列回路を形成してインバータ回路INVの出力端間に接続することにより構成されている。共振回路RCは、インダクタL1および共振コンデンサC3の直列共振回路からなる。
フィラメント加熱回路FHCは、フィラメント加熱トランスFTおよびスイッチング素子Q3を主体として構成されていて、放電ランプDLの一対のフィラメント電極を所要に加熱するように配設されている。すなわち、フィラメント加熱トランスFTの1次巻線pおよびスイッチング素子Q3の直列回路がインバータ回路INVの出力端に接続し、フィラメント加熱トランスFTの一対の2次巻線s1、s2がコンデンサC4、C5を介して放電ランプDLのフィラメント電極E、Eに接続してフィラメント加熱回路FHCが構成されている。
放電ランプDLは、熱陰極形の蛍光ランプからなり、一対のフィラメント電極E、Eを備えていて、共振コンデンサC3に並列接続している。
制御手段CCは、マイコンを主体として構成されており、ランプ電流の切換点Itが数式:0<It≦40×Itest(%)を満足する値より大きいランプ電流の領域では放電ランプ点灯回路OCをAM調光方式により作動させ、上記数式を満足する値以下のランプ電流の領域では放電ランプ点灯回路OCをPWM調光方式により作動させるように制御する手段である。
また、制御手段CCは、上述のように機能するために、調光信号発生手段DMから送出される調光信号に対応して、所定に調光制御された駆動信号を形成してインバータ回路INVのスイッチング素子Q1、Q2に供給するとともに、調光率に対応して予め所定値になるようにプログラムされて設定された補助加熱電流がフィラメント電極に供給されるように補助加熱回路FHCのスイッチング素子Q3のスイッチングのdutyを制御する。
調光信号発生手段DMは、操作に応じて所望の調光度の調光信号を発生して、制御手段CCに供給する。なお、調光信号発生手段DMは、放電ランプ点灯装置から離間した位置に配設されてもよいし、放電ランプ点灯装置の内部に配設されてもよい。
次に、本形態における回路動作について説明する。
放電ランプ点灯回路OCは、制御手段CCによる制御にしたがって作動して放電ランプDLを調光点灯させることができる。すなわち、インバータ回路INVは、直流電源RDCから供給される直流電圧を入力して制御手段CCから供給される駆動信号により動作して高周波電圧に変換して出力する。この動作を行うために、インバータ回路INVのスイッチング素子Q1、Q2は、制御手段CCから送出される駆動信号により交互にスイッチング動作を交互に行い、スイッチング素子Q2の両端間に矩形波の高周波交流電圧を出力する。なお、図示を省略しているが、昇圧チョッパBUCも制御手段CCにより所要に制御される。
次に、AM調光方式とPWM調光方式との切り換え動作について説明する。放電ランプDLは、フィラメント電極Eにより決まる固有値Itestを有することおよび固有値Itestを調光率100%として調光点灯を行うことについては既述のとおりであるが、これに伴い調光率kを数式:k=Ion×duty/Itestと定義する。なお、ここでIonは、PWM調光においてランプ電流が流れている期間の電流値である。また、dutyは、図2に示すようにPWM周期Tに対する点灯時間換言すれば電流流通時間Tonの割合を示す。
図3は、本発明の放電ランプ点灯装置において、調光方式の切換点が調光率k=40%の場合における調光率kとIonおよびdutyとの関係を示すグラフである。なお、放電ランプDLの固有値Itestは500mAである。図において、横軸の調光率kが40%から左側の領域がPWM調光方式であり、40%から右側の領域がAM調光方式であることを示している。
したがって、曲線Ionは、PWM調光方式では一定となり、AM調光方式では調光率の変化に比例して変化する。一方、曲線dutyは、反対にPWM調光方式では調光率の変化に比例して変化し、AM調光方式では一定となる。
なお、参考に調光方式の切換点が調光率k=60%の場合における調光率kとIonおよびdutyとの関係を図3と同様な様式で作成した図4に示す。
次に、AM調光方式およびPWM調光方式の切換点を種々変更した場合における放電ランプDLの定格寿命を得るために必要な補助加熱電流の最小値と最大値について図5および図6を参照して説明する。なお、各図は、放電ランプDLの固有値Itestが500mAの場合のデータに基づいて作成されたものであり、上記切換点の電流値をItとして表している。
図5は、補助加熱電流の最小値を示すグラフであり、切換点の電流値Itの如何によって定格寿命を得るために必要な補助加熱電流が変化する。また、切換点の電流値Itが300mA(調光率60%で切り換える場合)および同じく500mA(調光率100%で切り換える、したがって全調光率範囲にわたりPWM調光を行う場合)と、200mA(調光率40%で切り換える場合)および0〜100mA(調光率0〜20%で切り換える場合、調光率0は全調光度範囲にわたりAM調光を行う場合)とでは、前者の方が定格寿命を得るために必要な補助加熱電流が大きく、後者の方が小さいことが分かる。
すなわち、切換点が調光率40%より大きくなると、エネルギー損失が大きくなり、40%以下であれば全調光率範囲にわたりAM調光を行う場合とほぼ同等にエネルギー損失が少なくなる。なお、切換点が調光率20%以下であれば、エネルギー損失が一層少なくなる。また、調光率が5%未満の領域では放電が不安定になりやすくなり、光出力にちらつきが生じる原因になる。したがって、切換点は、好適には5×Itest<It≦20×Itest(%)を満足する範囲である。
図6は、本発明の放電ランプ点灯装置における補助加熱電流の最大値を説明するグラフであり、切換点の電流値Itの如何によって定格寿命を得るために必要な補助加熱電流の最大値が変化し、切換点の調光率が40%以下の方が調光率40%超より定格寿命を得るために必要な補助加熱電流の最大値が少なくなるものの、その差は比較的小さい。
図7は、補助加熱電流の制御例を切換点の調光率をパラメーターとして示すグラフである。図において、切換点の調光率40%および20%では、図1において、制御手段CCがその制御曲線を記憶し、読み出して、演算により調光率の変化に応じて自動的に最適な補助加熱電流をフィラメント電極Eに供給するように構成されている。この場合、上記補助加熱電流は、定格寿命を得るために必要な最小値より若干大きく、かつ定格寿命を得るために必要な最大値より十分に小さい値に沿って補助加熱電流が供給されるように設定されている。なお、理論的には最小値に沿って補助加熱電流が供給されるように設定するのがよいが、実際には放電ランプ点灯回路の特性のばらつきや様々な使用条件などを考慮して、最小値よりも若干大きめに設定するのが好ましい。なお、図中において、It=0%は全調光率範囲でAM調光が行われ、またIt=100%は全調光率範囲でPWM調光が行われる例である。図中、It=20%のときの曲線はIt=0%のときの曲線にほぼ重なっている。
本発明の放電ランプ点灯装置を実施するための一形態を示す回路図 PWM周期Tに対する電流流通時間Tonの割合を示す波形図 本発明の放電ランプ点灯装置において、調光方式の切換点が調光率k=40%の場合における調光率kとIonおよびdutyとの関係を示すグラフ 調光方式の切換点が調光率k=60%の参考例における調光率kとIonおよびdutyとの関係を示すグラフ 本発明の放電ランプ点灯装置における補助加熱電流の最小値を示すグラフ 本発明の放電ランプ点灯装置における補助加熱電流の最大値を示すグラフ 本発明の放電ランプ点灯装置における補助加熱電流の制御例を切換点の調光率をパラメーターとして示すグラフ
符号の説明
BUC…昇圧チョッパ、C1…平滑コンデンサ、C2…直流カットコンデンサ、C3…共振コンデンサ、CC…制御手段、DL…放電ランプ、DM…調光信号発生手段、E…フィラメント電極、FBR…全波整流回路、FHC…フィラメント加熱回路、FT…フィラメントトランス、INV…インバータ回路、L1…インダクタ、LC…負荷回路、p…1次巻線、Q1、Q2、Q3…スイッチング素子、RC…共振回路、s1、s2…2次巻線

Claims (2)

  1. フィラメント電極を備えた熱陰極形の放電ランプを点灯する放電ランプ点灯回路と;
    ランプ電流の切換点Itが数式:0<It≦40×Itest(%)(ただし、Itestは放電ランプのフィラメント電極の固有値)を満足する値より大きいランプ電流の領域では放電ランプ点灯回路をAM調光方式により作動させ、かつ切換点Itが上記数式満足する値以下のランプ電流の領域では放電ランプ点灯回路をPWM調光方式により作動させるように制御する制御手段と;
    を具備していることを特徴とする放電ランプ点灯装置。
  2. 放電ランプ点灯回路は、フィラメント電極に対する補助加熱電流を変化させ得るフィラメント加熱回路を備えており;
    制御手段は、調光度に応じた補助加熱電流をフィラメント電極に供給するようにフィラメント加熱回路を制御する;
    ことを特徴とする請求項1記載の放電ランプ点灯装置。
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