JP2009134252A - 磁気ローラ、現像装置、画像形成装置 - Google Patents

磁気ローラ、現像装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】固定磁石方式の磁石ローラを備えた磁気ブラシ型現像ローラに対して現像剤をローラ軸方向に搬送・攪拌する機能を付与し、主極におけるローラ軸方向の現像付着量むらを抑えることが可能な磁石ローラを提供する。
【解決手段】磁極の一部のみに、ローラの軸方向に沿って磁力分布を変化させる。磁極の一部とは5極中の1極ないし4極のことを指し、主極P1を除いた1極ないし全ての極を指す。現像剤を汲み上げる極である磁極P4についてローラ軸11に沿った方向で磁力分布を与えている。このような構成でスリーブローラが回転すると、P4極で現像剤が汲み上げられた後、磁力の強い領域に応じて鞍状に現像剤が盛り上った、波状の現像剤量分布ができる。そしてP5極付近で平らに均されてP1極に送られる。この現像剤を盛り上げ、また平らに均すことにより、現像剤が攪拌される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真プロセスを用いる、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置において磁気ブラシ現像装置を構成する磁気ローラと、これを用いた現像装置、画像形成装置に関する。
従来の磁気ブラシ型の現像ローラ自体には、現像剤を軸方向に搬送したり攪拌する機能は持っていない。これに対して、特許文献1〜3に開示されている発明では、磁石ローラの磁極を螺旋状に構成することによって、軸方向への搬送機能を得ている。
しかしながら、これらの発明では、磁石を回転させることが前提となっており、現在主流となっている固定磁石方式の磁石ローラでこのような螺旋構造を使うと、主極(あるいは現像極)において軸方向の現像付着量むらが発生するので、そのままでは適用できない。
実公昭59−026374号公報 実開昭57−167452号公報 実公昭60−007444号公報
本発明は上記事情にかんがみなされたものであり、固定磁石方式の磁石ローラを備えた磁気ブラシ型現像ローラに対して現像剤をローラ軸方向に搬送・攪拌する機能を付与し、なおかつ、主極におけるローラ軸方向の現像付着量むらを抑え、すなわち搬送・攪拌機能の無い従来型よりも悪くならないことが可能な磁石ローラと、これを用いた現像装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の磁気ローラのうち請求項1に係るものは、画像形成に用いる固定磁石式の磁気ローラであって、
回転しないローラ内部に、磁極形成のための磁石を位置を固定して有し、
前記磁気ローラのローラ軸方向における画像領域内に相当する位置で、かつ形成される磁極の一部の磁力分布を前記ローラ軸方向に沿って変化させてなることを特徴とする。
請求項2に係るものは、請求項1に記載の磁気ローラにおいて、
前記ローラ軸方向に沿って磁力分布を変化させた磁極を有し、該磁力分布パターンが螺旋形状の一部を構成する形状を有することを特徴とする。
請求項3に係るものは、請求項1または2に記載の磁気ローラにおいて、
前記ローラ軸方向に沿って磁力分布を変化させた磁極に前記ローラ軸方向に沿った磁力分布変化を付与する層よりも前記ローラ軸よりの位置に干渉層を設けてなることを特徴とする。
請求項4に係るものは、請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気ローラにおいて、
前記ローラ軸方向に沿って磁力分布を変化させた磁極が該磁極の主極以外の極であって、該主極からの距離が小さいほど前記磁力分布パターンの軸方向における繰返し周期も小さくしてなることを特徴とする。
請求項5に係るものは、請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気ローラにおいて、
前記ローラ軸方向に沿って磁力分布を変化させた磁極が、該磁極の主極よりも回転方向下流側に配置された極であることを特徴とする。
請求項6に係るものは、請求項1ないし5のいずれかに記載の磁気ローラにおいて、前記磁気ローラが、磁極形成のための固定された磁石を備える磁石ローラと、回転自在なスリーブローラからなり、該スリーブローラが非磁性材料を円筒形に形成してなるものであり、前記磁石ローラの周囲を回転することを特徴とする。
請求項7に係る現像装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気ローラを用いたことを特徴とする。
請求項8に係るものは、請求項7の現像装置において、現像剤担持体である現像ローラを像担持体と近接配置し、前記現像ローラと前記像担持体の対向部分に、前記像担持体と磁気ブラシが接触することで現像領域を形成し、前記現像ローラに前記請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気ローラを用い、前記現像ローラの前記像担持体とは反対側の領域に、現像装置ケーシング内の現像剤を攪拌、搬送しながら前記現像ローラに汲み上げるため攪拌・搬送部材を備えることを特徴とする。
請求項9に係るものは、請求項7または8に記載の現像装置において、前記ローラ軸方向に均一な磁極と、前記現像剤を汲み上げるための磁極を、前記ローラ軸方向で複数の小磁極に局在した磁極構成としてなることを特徴とする。
請求項10に係るものは、請求項9に記載の現像装置において、前記現像剤を汲み上げるための磁極をなす各小磁極が、副走査方向で2個に分割されて千鳥状に配置され、現像剤汲み上げ時において、該各小磁極に現像剤の汲み上げ量を集中させ、汲み上げた現像剤を前記各小磁極に向けてローラ軸方向の前後にも移動させ、最後にローラ軸方向に均一な磁極通過で現像剤がローラ軸方向で均一に均されるように構成としてなることを特徴とする。
請求項11に係るものは、請求項9に記載の現像装置において、前記現像剤を汲み上げるための磁極をなす各小磁極が、前記磁気ローラ周方向に対して斜めに細長い形状になっており、前記スリーブローラの移動に伴って現像剤を移動、攪拌させることを特徴とする。
請求項12に係るものは、請求項9に記載の現像装置において、前記汲み上げ極の各小磁極が前記磁気ローラの軸線に対して斜めに細長い形状になっており、前記スリーブローラの移動に伴って現像剤が移動するよう構成してなることを特徴とする。
請求項13に係るものは、請求項9に記載の現像装置において、前記汲み上げ極の各小磁極が2種類あり、一方が大きくかつテーパー形状で、細い先端部分はその副走査方向位置が前記汲み上げ極と重なっており、該テーパー形状は前記磁極の主極に近い側が細く形成してあることを特徴とする。
請求項14に係るものは、請求項12に記載の現像装置において、現像剤の汲み上げ時には前記汲み上げ極のテーパー型の各小磁極で太い側の端により強力に現像剤を汲み上げ可能としてなることを特徴とする。
請求項15に係るものは、請求項13に記載の現像装置において、前記汲み上げ極のテーパー型の各小磁極の下流側で、前記汲み上げ極の小磁極の一つが細くなって他の小磁極と並ぶことにより、小磁極のローラ軸方向の周期を細かくし得るようにしてなることを特徴とする。
請求項16に係るものは、請求項13に記載の現像装置において、前記各小磁極が斜めでなく、副走査方向にまっすぐなパターンでかつテーパー形状で、前記汲み上げ極下流側の小磁極周期を細かく形成し、前記主極で容易に現像剤量を均すことが可能とするとともに、磁力分布そのものが主極に与える影響を小さくし得るようにしてなることを特徴とする。
請求項17に係る画像形成装置は、請求項7から16に記載の現像装置を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、固定磁石方式の磁石ローラを備えた磁気ブラシ型現像ローラに対して現像剤をローラ軸方向に搬送・攪拌する機能を付与し、しかも磁極のうちの主極におけるローラ軸方向の現像付着量むらを抑えて、搬送・攪拌機能の無い従来型の磁気ローラよりも悪くならないことが可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
図1は、本発明の実施対象となる画像形成装置の概要を示す概略断面図である。
図1は本発明の実施対象となる画像形成装置の一例である複写機の全体概略図である。図1において、110は作像部、120はスキャナ部、130は転写紙S(なお、本明細書において転写紙とは、紙だけでなくOHP用紙等、この種の装置において記録媒体として画像の転写対象とするものすべてを含むものとする。)を収納し、かつ送り出すための給紙部、140は圧板(もしくは原稿給紙装置)、150はコンタクトガラスである。給紙部130は一対の給紙トレイ160、160と手差しトレイ170とからなる。図中180は排紙部である。また図中200はトナー像の担持体である感光ドラムを備える感光体ユニットであり、その周囲に現像装置210、光学ユニット220、転写搬送ベルト230、レジストローラ対240、熱定着装置250、両面画像形成のための反転搬送ユニット260等が配置してある。これらの複写機の構成、動作については周知であるので説明を省略する。なお、本発明は図示のタイプの画像形成装置には限定されず、種々のものに適用可能であることは言うまでも無い。
図2に示すように、現像装置210内には現像剤担持体である現像ローラ21が像担持体である感光体ドラム25と近接するように配置されており、双方の対向部分には、感光体ドラム25と磁気ブラシが接触することで現像領域が形成されている。現像ローラ21は少なくとも固定された磁石ローラ2と回転自在なスリーブローラ22を備えている。スリーブローラ22は、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂などの非磁性材料を円筒形に形成したもので、図示しない回転機構によって磁石ローラ2の周囲を図中時計回りに回転するようになっている。また現像ローラ21の、感光体ドラム25とは反対側の領域には、ケーシング24内の現像剤を攪拌しかつ軸方向(図の手前方向)に搬送しながら現像ローラ21に汲み上げるために、回転するスクリューやフィンなどで構成された攪拌・搬送部材23が設けられている。
図3は本発明の実施例1に係る磁石ローラを示す図である。図3(A)は、従来公知の5極型磁石ローラ2における磁力分布10を示した断面模式図であり、図では主極をP1として示し、以下、図において時計回りに磁極P2〜P5が存在している。なお図示はしていないが、磁石ローラ2の周りには、一般的に非磁性の材料から成るスリーブローラ22が磁石ローラ2と同軸かつ回転自在に設けられ、これらで現像ローラが構成されている。図3(A)においてスリーブローラ22は図中時計回りに回転し、その回転に伴って、磁極P4で図示しない現像装置の剤溜りから現像剤を現像ローラ2上に汲み上げ、磁極P5で図示しないドクターブレードなどの現像剤規制部材を用いて現像剤量の分布を調整し、主極P1で感光体と対向して画像を形成し、磁極P2、P3の間で現像剤が現像ローラから離れて剤溜りに戻る。
本実施例では、上述のような構成に対し、磁極の一部のみに、ローラの軸方向に沿って磁力分布を変化させる。ここで磁極の一部とは、例えば図3(A)であれば、5極中の1極ないし4極のことを指す。さらに限定すると、「磁極の一部」とは、主極P1を除いた1極ないし全ての極を指す。
図3(B)は、上述した磁石ローラ2を現像剤の剤溜り側から見た模式図である。色の濃い領域が磁力(特に法線方向)の強い領域を示している。図3(B)においては、現像剤を汲み上げる極である磁極P4についてローラ軸11に沿った方向で磁力分布を与えている。
磁力分布は、図3(C)と図3(D)を用いてさらに詳しく説明できる。図3(C)および図3(D)は、それぞれ図3(B)の破線Cおよび破線Dの位置で磁石ローラの断面と周方向の磁力分布10を図示している。破線Cの位置ではP4中の小磁極があり、図3(C)の磁力分布10においても大きな値、例えば磁束密度として約60mT程度のピークを持つ。それに対して破線Cの位置ではP4中の小磁極と小磁極の間なので、図3(D)の磁力分布10においても小さな値、例えば磁束密度として約10mT程度のピークを持つ。図3(C)と図3(D)の間では、P4における磁束密度のピークに違いが出ていて、図3(C)ピーク値は約50mT、図3(D)のピーク値は約10mTである。
このような構成でスリーブローラ22が回転すると、P4極で現像剤が汲み上げられた後、磁力の強い領域に応じて鞍状に現像剤が盛り上った、波状の現像剤量分布ができる。そしてP5極付近で平らに均されてP1極に送られる。この現像剤を盛り上げ、また平らに均すことにより、現像剤が攪拌される。
なお、図3に示す磁力分布10は、磁石ローラ表面付近における法線方向の磁束密度をローラ周方向1周にわたってホール素子にて測定した結果を模式的に図示したものである。本発明で使用している「磁力」には、磁石が現像剤中の磁性キャリア粒を吸引する力と、磁石が発する磁場で磁性キャリアが磁化することによって、磁性キャリア粒同士が引き合う力の2種類が含まれる。前者はキャリア位置における磁束密度の空間勾配に比例し、後者はキャリア位置における磁束密度に比例する。磁性キャリア粒1個だけであれば前者が支配的であるが、磁気ブラシを形成するほどの大量かつ高密度状態の磁性キャリア粒では後者が支配的になると考えられる。そして本発明においては大量かつ高密度状態の磁性キャリア粒を対象としている。したがって、本発明において「磁力分布」と記載している箇所は、「磁束密度に比例する力の分布」あるいは単に「磁束密度分布」と読み換えることも可能である。また同様に「磁力の強い領域」は「磁束密度の大きい領域」と読み換え得る。
図4(a)〜(d)は、本発明で採用可能な磁石ローラ表面から見た磁力分布パターンの例を示す模式図である。図4(a)は、図3(B)で説明したとおり、攪拌の機能を持つ。図4(b)は現像剤の盛り上げ位置を変化させることで攪拌機能を高めている。図中1は、法線方向磁力の強い領域を示す。
図4(c)は、螺旋の一部を構成する形状になっているパターンを示す図で、もしも各パターンを上下に延長すると、螺旋になることを意味している。このパターンは、単に「斜めパターン」と云っても良いかもしれない。このようなパターンに例えばスリーブローラ22がこのパターンの上を図の上方で移動する場合、現像剤は上方に移動すると同時に右向きにも移動するので、ローラ軸方向の現像剤搬送機能を有する。
図4(d)は、主極からの距離が小さいほど磁力分布パターンの軸方向における繰返し周期も小さくする例を示す図で、図4(d)の上方に主極がある場合を示している。図4(c)と同様に斜めのパターンなのでローラ軸方向搬送機能を有し、なおかつ主極P1からの距離が近い図4(d)の上側は、パターン繰返し周期が図4(d)の下側の約半分になっている。なお、これらのパターンは、いずれもローラ軸11方向に周期的な繰り返しを持っている。なお図4では一定周期の例を描いたが、もちろん間隔が一定でなくても良い。また、図3においては有色領域の有無で磁力パターンの強弱を表したが、極性が交互に変化するパターンも考え得る。
磁極パターン別の作用効果例をP4(汲み上げ極)の場合を例にとって図5を参照しつつ説明する。図5(a)においては、P5極はローラ軸方向に均一な磁極、P4極はローラ軸方向で複数の小磁極に局在した磁極構成となっている。小磁極の形状と方向は特に規定しない。なお、図中の破線は各磁極における現像材料分布を示し、山の部分で現像剤量が多い。また図中で上向きの矢印は現像剤(スリーブ)の移動方向を示す。図5のほかの図でも同様である。この例では、現像剤汲み上げ時において、現像剤汲み上げ量はP4極の各小磁極に集中し、ローラ軸方向で不均一な汲み上げ量分布になる。その後、現像剤がP5極を通過する際、現像剤がローラ軸方向で均一に均される。したがって、現像剤攪拌効果、すなわち現像剤のトナー濃度を少なくともローラ軸方向で均質化し、かつトナーを帯電せしめる効果、が発生する。
図5(b)は、図5(a)のパターンにおけるP4極の各小磁極が、副走査方向で2個(P4a極とP4b極)に分割されて千鳥状に配置され、現像剤汲み上げ時において、現像剤は、P4a極の各小磁極に汲み上げ量が集中することを示している。その後、現像剤はP4b極通過の際にP4b極の各小磁極に向けてローラ軸方向の前後にも移動し、最後にP5極通過で現像剤がローラ軸方向で均一に均される。図5(a)のパターンよりもさらに現像剤攪拌効果が大きくなる。
図5(c)は、図5(a)のパターンにおけるP4極の各小磁極が、螺旋の一部を構成する形状、すなわちローラ周方向に対して斜めに細長い形状になっている構造を示す。現像剤を攪拌する動きはほぼ図5(a)の場合と同様であるが、P4極の各小磁極が斜めに細長い形状になっているために、P4極に描かれた2本の破線からもわかるように、スリーブ移動に伴って図の右側に現像剤が移動する。図5(a)のパターンの現像剤攪拌効果に加えて、現像剤をローラ軸方向に搬送する効果も生じる。
図5(d)は、図5(b)のパターンにおけるP4極の各小磁極が、螺旋の一部を構成する形状になっている。現像剤を攪拌する動きはほぼ図5(b)のパターンと同様だが、P4a極およびP4b極の各小磁極が斜めに細長い形状になっているために、スリーブ移動に伴って、図では右側に現像剤が移動する。図5(c)のパターンと同等の現像剤搬送効果を奏し、かつ同パターンよりも現像剤攪拌効果が向上する。
図5(e)は、図5(d)のパターンにおけるP4a極の各小磁極が、P4b極の各小磁極よりも大きくかつテーパー形状で、細い先端部分はその副走査方向位置がP4b極と重なっている。またP4a極のテーパー形状は主極(P5極よりも上)に近い側が細い。この例では、現像剤を攪拌する動きはほぼ図5(d)のパターンと同様であるが、汲み上げ時にはP4a極のテーパー型の各小磁極で太い側の端により図5(d)のパターンよりも強力に汲み上げる。その下流では、P4a極が細くなってP4b極と並ぶことにより、小磁極のローラ軸方向の周期が図5(d)のパターンと同等かそれ以上に細かくなる。なお、P4a極およびP4b極の各小磁極が斜めでなく、副走査方向にまっすぐなパターン、すなわち図5(b)のパターンのテーパー形状タイプも考えられる。そしてこの図5(e)のパターンは、図5(d)のパターンと同等の現像剤搬送効果および現像剤攪拌効果を持ち、かつ図5(d)のパターンよりも汲み上げ量が増大する。またP4極下流側の小磁極周期が細かいので、P5極で容易に現像剤量を均すことが可能で、かつ磁力分布そのものが主極に与える影響も小さい。
図6は、本発明に係る磁石ローラの第3実施例の緩衝層を示す断面模式図であり、ちくわ状の磁石ローラ2の一部をカットしたときの図として表現している。図6において、5は磁石ローラ2の略軸方向を向いた磁石を示し、6は高透磁率材料部材であり、磁極を構成する磁石の層7には略法線方向を向いた磁石3がローラ軸方向に複数配置され、これが図4に示したような磁力分布を形成している。その下には緩衝層4が配置されており、図4と同様のローラ軸方向の磁力分布を、磁石ローラ2の内側に伝えにくくしている。緩衝層4には2種類の構成が考えられる。第1に図6(a)に示したように、軸方向と法線方向の小磁石を多数組み合わせることにより、層7で生じた磁力線を細かく分岐させて、磁力の及ぶ範囲を短くしている。また、図6(b)のように、高透磁率材料部材を配置した構成でも同様の効果が得られる。
これらの構成は、従来の磁石ローラよりも構造が複雑で、製造も困難になりがちだが、例えば、特開2002−287505号公報で提案されているようなナルト型の製造方法であれば、比較的製造も容易であり、少なくとも図6(a)の構成は容易になる。
図7は、本発明に係る磁石ローラの第3実施例を示す断面模式図であり、磁石ローラ2の模式図である。図7の例では、スリーブローラは図の下から上へ移動する。P2極にローラ軸11方向の磁力分布を持たせているので、この磁極で発生した現像剤量の分布が主極P1に影響することが無く、かつ軸方向への搬送機能を有することができる。
本発明の実施対象となる画像形成装置の一例である複写機の全体概略図 現像装置の断面図 従来公知の5極型磁石ローラにおける磁力分布を示した断面模式図(A)、磁石ローラを現像剤の剤溜り側から見た模式図(B)、同(B)の破線Cおよび破線Dの位置で磁石ローラの断面と周方向の磁力分布を示す図 本発明で採用可能な磁石ローラ表面から見た磁力分布パターンの例を示す模式図 本発明の実施例2であって、磁極パターン別の作用効果例を示す模式図 本発明に係る磁石ローラの第3実施例の緩衝層を示す断面模式図 本発明に係る磁石ローラの第4実施例を示す断面模式図
符号の説明
1:法線方向磁力の強い領域
2:磁石ローラ
3:磁石ローラの略法線方向を向いた磁石
4:緩衝層
5:磁石ローラの略軸方向を向いた磁石
6:高透磁率材料部材
7:磁極を構成する磁石の層
10:磁力分布
11:磁石ローラの軸
21:現像ローラ
22:スリーブローラ
23:攪拌・搬送部材
24:ケーシング
25:感光体ドラム
110は作像部
120はスキャナ部
130:給紙部
140:圧板(もしくは原稿給紙装置)
150:コンタクトガラス
160:給紙トレイ
170:手差しトレイ
180:排紙部
200:感光体ユニット
210:現像装置
220:光学ユニット
230:転写搬送ベルト
240:レジストローラ対
250:熱定着装置
260:反転搬送ユニット
P1〜P5:磁極
S:転写紙

Claims (17)

  1. 画像形成に用いる固定磁石式の磁気ローラであって、
    回転しないローラ内部に、磁極形成のための磁石を位置を固定して有し、
    前記磁気ローラのローラ軸方向における画像領域内に相当する位置で、かつ形成される磁極の一部の磁力分布を前記ローラ軸方向に沿って変化させてなることを特徴とする磁気ローラ。
  2. 請求項1に記載の磁気ローラにおいて、
    前記ローラ軸方向に沿って磁力分布を変化させた磁極を有し、該磁力分布パターンが螺旋形状の一部を構成する形状を有することを特徴とする磁気ローラ。
  3. 請求項1または2に記載の磁気ローラにおいて、
    前記ローラ軸方向に沿って磁力分布を変化させた磁極に前記ローラ軸方向に沿った磁力分布変化を付与する層よりも前記ローラ軸よりの位置に干渉層を設けてなることを特徴とする磁気ローラ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気ローラにおいて、
    前記ローラ軸方向に沿って磁力分布を変化させた磁極が該磁極の主極以外の極であって、該主極からの距離が小さいほど前記磁力分布パターンの軸方向における繰返し周期も小さくしてなることを特徴とする磁気ローラ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気ローラにおいて、
    前記ローラ軸方向に沿って磁力分布を変化させた磁極が、該磁極の主極よりも回転方向下流側に配置された極であることを特徴とする磁気ローラ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の磁気ローラにおいて、
    前記磁気ローラが、磁極形成のための固定された磁石を備える磁石ローラと、回転自在なスリーブローラからなり、該スリーブローラが非磁性材料を円筒形に形成してなるものであり、前記磁石ローラの周囲を回転することを特徴とする磁気ローラ。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気ローラを用いたことを特徴とする現像装置。
  8. 請求項7の現像装置において、
    現像剤担持体である現像ローラを像担持体と近接配置し、前記現像ローラと前記像担持体の対向部分に、前記像担持体と磁気ブラシが接触することで現像領域を形成し、前記現像ローラに前記請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気ローラを用い、前記現像ローラの前記像担持体とは反対側の領域に、現像装置ケーシング内の現像剤を攪拌、搬送しながら前記現像ローラに汲み上げるため攪拌・搬送部材を備えることを特徴とする現像装置。
  9. 請求項7または8に記載の現像装置において、
    前記ローラ軸方向に均一な磁極と、前記現像剤を汲み上げるための磁極を、前記ローラ軸方向で複数の小磁極に局在した磁極構成としてなることを特徴とする現像装置。
  10. 請求項9に記載の現像装置において、
    前記現像剤を汲み上げるための磁極をなす各小磁極が、副走査方向で2個に分割されて千鳥状に配置され、現像剤汲み上げ時において、該各小磁極に現像剤の汲み上げ量を集中させ、汲み上げた現像剤を前記各小磁極に向けてローラ軸方向の前後にも移動させ、最後にローラ軸方向に均一な磁極通過で現像剤がローラ軸方向で均一に均されるように構成としてなることを特徴とする現像装置。
  11. 請求項9に記載の現像装置において、
    前記現像剤を汲み上げるための磁極をなす各小磁極が、前記磁気ローラ周方向に対して斜めに細長い形状になっており、前記スリーブローラの移動に伴って現像剤を移動、攪拌させることを特徴とする現像装置。
  12. 請求項9に記載の現像装置において、
    前記汲み上げ極の各小磁極が前記磁気ローラの軸線に対して斜めに細長い形状になっており、前記スリーブローラの移動に伴って現像剤が移動するよう構成してなることを特徴とする現像装置。
  13. 請求項9に記載の現像装置において、
    前記汲み上げ極の各小磁極が2種類あり、一方が大きくかつテーパー形状で、細い先端部分はその副走査方向位置が前記汲み上げ極と重なっており、該テーパー形状は前記磁極の主極に近い側が細く形成してあることを特徴とする現像装置。
  14. 請求項12に記載の現像装置において、
    現像剤の汲み上げ時には前記汲み上げ極のテーパー型の各小磁極で太い側の端により強力に現像剤を汲み上げ可能としてなることを特徴とする現像装置。
  15. 請求項13に記載の現像装置において、
    前記汲み上げ極のテーパー型の各小磁極の下流側で、前記汲み上げ極の小磁極の一つが細くなって他の小磁極と並ぶことにより、小磁極のローラ軸方向の周期を細かくし得るようにしてなることを特徴とする現像装置。
  16. 請求項13に記載の現像装置において、
    前記各小磁極が斜めでなく、副走査方向にまっすぐなパターンでかつテーパー形状で、前記汲み上げ極下流側の小磁極周期を細かく形成し、前記主極で容易に現像剤量を均すことが可能とするとともに、磁力分布そのものが主極に与える影響を小さくし得るようにしてなることを特徴とする現像装置。
  17. 請求項7から16に記載の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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