JP2009133439A - シフトドラム駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シフトドラムを回動駆動する動力を発揮するシフトアクチュエータからの動力をシフトドラムに伝達する動力伝達経路の途中にロストモーション機構が介設されるシフトドラム駆動装置において、シフトドラムの軸の周囲に空きスペースを設けることを不要として軸間距離を詰めることを可能とする。
【解決手段】ロストモーション機構27Aが、可動噛合部材41と、可動噛合部材41に対向する固定噛合部材42と、シフトドラム12Aの軸線に沿って可動噛合部材41を固定噛合部材42に噛合せしめる側に付勢する弾発部材43とを備え、固定噛合部材42がシフトアクチュエータ22に連なる回転部材26およびシフトドラム12Aの一方に固定され、可動噛合部材41が、回転部材26およびシフトドラム12Aの他方に相対回転を不能として連結される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シフトドラムを回動駆動する動力を発揮するシフトアクチュエータからの動力を前記シフトドラムに伝達する動力伝達経路の途中に、ロストモーション機構が介設されるシフトドラム駆動装置に関する。
シフトアクチュエータである電動モータおよびシフトドラム間の動力伝達経路の途中にロストモーション機構が介設されたシフトドラム駆動装置が、特許文献1で知られている。
特開平05−039865号公報
ところが、上記特許文献1で開示されるもののロストモーション機構は、軸に巻き付けられるとともに前記軸の半径方向に突出する一対の係合部を有するコイルばねと、前記両係合部の一方に係合するピンとから構成されており、このような構成では、コイルばねの両係合部が前記軸の半径方向外方に突出しているので、それらの係合部が他の部品と干渉することがないようにロストモーション機構の周囲に空きスペースを確保することが必要である。特にコイルばねが巻き付けられる前記軸と、その周辺の軸との間の軸間距離を詰めることが困難である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、シフトドラムの軸の周囲に空きスペースを設けることを不要として軸間距離を詰めることを可能としたシフトドラム駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シフトドラムを回動駆動する動力を発揮するシフトアクチュエータからの動力を前記シフトドラムに伝達する動力伝達経路の途中に、ロストモーション機構が介設されるシフトドラム駆動装置において、前記ロストモーション機構が、前記シフトドラムの回動軸線と同軸方向に作動し得る可動噛合部材と、該可動噛合部材を噛合せしめることを可能としつつ前記シフトドラムの回動軸線に沿う方向の位置を不変として前記可動噛合部材に対向する固定噛合部材と、前記シフトドラムの軸線に沿って前記可動噛合部材を前記固定噛合部材に噛合せしめる側に付勢する弾発部材とを備え、前記固定噛合部材が、前記シフトアクチュエータに連なる回転部材および前記シフトドラムの一方に固定され、前記可動噛合部材が、前記回転部材および前記シフトドラムの他方に相対回転を不能として連結されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記シフトアクチュエータが前記シフトドラムの軸方向一端側に配置され、前記ロストモーション機構が前記シフトドラムの軸方向他端側に配置されることを特徴とする。
なお実施例の電動モータ22が本発明のシフトアクチュエータに対応し、実施例の伝動軸26,70が本発明の回転部材に対応し、実施例のピン42,72が本発明の固定噛合部材に対応する。
請求項1記載の発明によれば、ロストモーション機構において、シフトアクチュエータの作動によってシフトドラムが円滑に作動している状態では、可動噛合部材が弾発部材の弾発力によって固定噛合部材に噛合しており、シフトドラムがその回動途中で一時的に停止したときには、可動噛合部材が弾発部材の弾発力に抗して固定噛合部材との噛合を解除する側に作動し、シフトアクチュエータに過負荷が加わることが防止される。しかもロストモーション機構のロストモーション機能は、可動噛合部材がシフトドラムの軸方向に作動することで得られるものであり、従来のロストモーション機構のようにシフトドラムの軸の周囲に空きスペースを確保することが不要となり、シフトドラムの軸および他の軸間の軸間距離を詰めることができる。またロストモーション機構によるロストモーション作動をロータリエンコーダで検出するようにした従来のものと比べると、シフトドラムの軸線に沿う方向への可動噛合部材の移動を検出すればよいので、安価なオン/オフスイッチでロストモーション作動を検出することができる。
また請求項2記載の発明によれば、シフトアクチュエータおよびロストモーション機構をシフトドラムの軸方向両端に振り分けて配置するようにしたので、シフトアクチュエータをシフトドラムに近接させるのにロストモーション機構に邪魔されることはなく、エンジンの外方へのシフトアクチュエータの突出量を小さくするようにしてシフトアクチュエータをシフトドラムに近接させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すものであり、図1はロストモーション機構がロストモーション作動していない状態でのシフトドラム駆動装置の縦断側面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4はロストモーション機構がロストモーション作動した状態での図1に対応した縦断側面図である。
先ず図1および図2において、たとえば自動二輪車に搭載されたエンジンのクランクケース11にはシフトドラム12Aが回転自在に支承されており、このシフトドラム12Aの外周には、図示しない歯車変速機が備える複数変速段の歯車列を選択的に確立するために、たとえば第1〜第4シフトフォーク13,14,15,16が係合されており、第1〜第4シフトフォーク13〜16は、シフトドラム12Aと平行な軸線を有してクランクケース11に支持されるシフトフォーク軸17,18にスライド可能に支承され、シフトドラム12Aの回動に応じて前記各シフトフォーク13〜16がシフトフォーク軸17,18上をスライド作動することになる。
前記クランクケース11は、前記シフトドラム12Aおよび前記シフトフォーク軸17,18の軸線方向に間隔をあけて配置される第1および第2側壁11a,11bを有しており、前記シフトドラム12Aの両端部は、第1および第2側壁11a,11bにボールベアリング19,20を介して回転自在に支承され、前記シフトフォーク軸17,18の両端は第1および第2側壁11a,11bで支持される。
前記シフトドラム12Aは、シフトアクチュエータである電動モータ22が発揮する動力で回動駆動されるものであり、この電動モータ22が発揮する動力は、減速歯車機構23、バレルカム24、円板状の伝動回転部材25、伝動軸26およびロストモーション機構27Aを介してシフトドラム12Aに伝達される。すなわち電動モータ22からの動力を前記シフトドラム12Aに伝達する動力伝達経路の途中に、ロストモーション機構27Aが介設される。
前記クランクケース11の第1側壁11aには、前記シフトドラム12Aと同軸にして外側方に突出する筒部11cが一体に設けられており、前記シフトドラム12Aの一端部を臨ませるとともに前記減速歯車機構23、前記バレルカム24および前記伝動回転部材25を収容する作動室28をクランクケース11との間に形成するケース部材29が前記筒部11cに締結され、そのケース部材29の開口端を塞ぐようにして該ケース部材29に蓋部材30が取付けられる。而して前記電動モータ22は、モータ軸31を作動室28内に突入するようにして前記ケース部材29に取付けられる。
前記減速歯車機構23は、前記電動モータ22のモータ軸31に設けられる駆動歯車32と、該駆動歯車32に噛合する第1中間歯車33と、第1中間歯車33とともに回転する第2中間歯車34と、前記バレルカム24に設けられて第2中間歯車34に噛合する被動歯車35とから成る。
第1および第2中間歯車33,34は前記ケース部材29および蓋部材30で両端部が回転自在に支承された回転軸36に設けられており、前記バレルカム24の両端部は、ケース部材29および蓋部材30に回転自在に支承される。
前記バレルカム24の外周には螺旋状のカム溝37が設けられる。一方、伝動回転部材25は、シフトドラム12Aと同一軸線まわり回転することを可能としてバレルカム24の外周に対向配置されており、この伝動回転部材25に、前記カム溝37に選択的に係合することを可能とした複数の係合ピン38,38…が周方向に等間隔をあけて設けられる。而してバレルカム24の回転に応じて複数の前記係合ピン38,38…が順次カム溝37に係合して送られることにより、伝動回転部材25に動力が伝達されることになる。
前記伝動回転部材25には、シフトドラム12Aを同軸かつ相対回転自在に貫通する伝動軸26の一端部が同軸にかつ相対回転不能に結合されており、この伝動軸26の他端部は、前記シフトドラム12Aの他端部にボールベアリング39を介して回転自在に支承される。
ロストモーション機構27Aは、前記シフトドラム12Aの回動軸線と同軸方向に作動し得る可動噛合部材41と、可動噛合部材41を噛合せしめることを可能としつつシフトドラム12Aの回動軸線に沿う方向の位置を不変として前記可動噛合部材41に対向する固定噛合部材としてのピン42と、前記シフトドラム12Aの軸線に沿って可動噛合部材41を前記ピン42に噛合せしめる側に付勢する弾発部材としてのコイルばね43とを備える。
前記ピン42は、前記電動モータ22に連なる回転部材である伝動軸26およびシフトドラム12Aの一方に固定されるものであり、この実施例では、前記伝動回転部材25および前記シフトドラム12A間に配置されるピン42が、前記伝動軸26の外周から一部を突出させるようにして該伝動軸26に固定される。
また前記可動噛合部材41は、前記伝動軸26およびシフトドラム12Aの他方に相対回転を不能として連結されるものであり、この実施例では、伝動軸26の軸線に沿うスライド作動を可能として該伝動軸26を同軸に貫通せしめる可動噛合部材41が、前記シフトドラム12Aに相対回転を不能として連結される。
この可動噛合部材41は、前記ピン42に対向する円板部41aと、前記シフトドラム12Aの一端部を同軸に貫通するようにして前記円板部41aに一端が同軸に連なる軸部41bとを一体に有するものであり、円板部41aおよび軸部41bには前記伝動軸26を貫通せしめる貫通孔40が設けられる。また基本的には円形である軸部41bの外周の一部には、図3で示すように平坦面44が形成されており、軸部41bの外周に対応した横断面形状を有して前記シフトドラム12Aの一端部に設けられる連結孔45を前記軸部41bが貫通することにより、可動噛合部材41は、シフトドラム12Aおよび伝動軸26の軸線に沿う移動を可能としつつシフトドラム12Aに相対回転不能に連結されることになる。
可動噛合部材41における円板部41aの前記ピン42に対向する面には、略V字状の噛合凹部46が前記ピン42を噛合せしめるようにして設けられており、ピン42が噛合凹部46に噛合している状態では、前記電動モータ42から減速歯車機構23、バレルカム24および伝動回転部材25を介して伝動軸26に伝達された動力が、ピン42から可動噛合部材41に伝達され、さらに可動噛合部材41からシフトドラム12Aに伝達されることになる。
前コイルばね43は、可動噛合部材41の軸部41bを囲繞して該可動噛合部材41の円板部41aおよびシフトドラム12Aの一端間に縮設されており、このコイルばね43が発揮する弾発力によって、可動噛合部材41はその噛合凹部46にピン42を噛合させる側に付勢されることになる。
而して電動モータ22の作動によってシフトドラム12Aを回動せしめる際に、何らかの理由によってシフトドラム12Aがその回動途中で一時的に停止したときには、図4で示すように、ピン42から噛合凹部46の斜面に作用する力の軸方向分力によって、可動噛合部材41がコイルばね43の弾発力に抗してピン42との噛合を解除する側、すなわちコイルばね43を収縮させてピン42から離間する側に作動し、電動モータ22に過負荷が加わることが防止されることになる。
伝動軸26の回動位置を検出するためにシフトセンサ47がケース部材29に取付けられ、このシフトセンサ47の検出軸48はケース部材29で回転自在に支承される。而して前記シフトドラム12Aとともに回転する駆動歯車49に第3中間歯車50が噛合され、第3中間歯車50とともに回転する第4中間歯車51に、前記検出軸48に設けられる被動歯車52が噛合される。
またロストモーション機構27Aによるロストモーション作動を検出するための、オン/オフスイッチ54が、ロストモーション機構27Aにおける可動噛合部材41の円板部41aに接触し得る検出部54aを有してクランクケース11の第1側壁11aにおける筒部11cの内面に取付けられており、このオン/オフスイッチ54は、可動噛合部材41がピン42との噛合を解除する側に作動するのに応じて前記検出部54aが円板部41aから離反することでロストモーション機構27Aのロストモーション作動を検出することになる。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、電動モータ22からの動力をシフトドラム12Aに伝達する動力伝達経路の途中に介設されるロストモーション機構27Aは、シフトドラム12Aの回動軸線と同軸方向に作動し得る可動噛合部材41と、該可動噛合部材41を噛合せしめることを可能としてシフトドラム12Aの回動軸線に沿う方向の位置を不変として可動噛合部材41に対向するピン42と、シフトドラム12Aの軸線に沿って可動噛合部材41を前記ピン42に噛合せしめる側に付勢するコイルばね43とを備え、ピン42が伝動軸26に固定され、可動噛合部材41がシフトドラム12Aに相対回転を不能として連結されるので、ロストモーション機構27Aのロストモーション機能は、可動噛合部材41がシフトドラム12Aの軸方向に作動することで得られることになる。
したがって従来のロストモーション機構のようにシフトドラムの軸の周囲に空きスペースを確保することが不要となり、シフトドラム12Aの軸および他の軸間の軸間距離を詰めること等ができる。またロストモーション機構27Aによるロストモーション作動をロータリエンコーダで検出するようにした従来のものと比べると、シフトドラム12Aの軸線に沿う方向への可動噛合部材41の移動を検出すればよいので、安価なオン/オフスイッチ54でロストモーション作動を検出することができる。
図5は本発明の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ロストモーション機構27Bは、シフトドラム12Aの回動軸線と同軸方向に作動し得る可動噛合部材55と、可動噛合部材55を噛合せしめることを可能としつつシフトドラム12Aの回動軸線に沿う方向の位置を不変として前記可動噛合部材55に対向する固定噛合部材56と、前記シフトドラム12Aの軸線に沿って可動噛合部材55を前記固定噛合部材56に噛合せしめる側に付勢する弾発部材としてのコイルばね43とを備える。
前記固定噛合部材56は、前記電動モータ22に連なる回転部材である伝動軸26およびシフトドラム12Aの一方に固定されるものであり、この第2実施例では、前記伝動回転部材25および前記シフトドラム12A間に配置される固定噛合部材56がねじ部材57で伝動軸26に固定される。
また前記可動噛合部材55は、前記伝動軸26およびシフトドラム12Aの他方に相対回転を不能として連結されるものであり、この第2実施例では、伝動軸26の軸線に沿うスライド作動を可能として該伝動軸26を同軸に貫通せしめる可動噛合部材55が、前記シフトドラム12Aに相対回転を不能として連結される。
この可動噛合部材55は、前記固定噛合部材56に対向する円板部55aと、前記シフトドラム12Aの一端部を同軸に貫通するようにして前記円板部55aに一端が同軸に連なる軸部55bと、前記円板部55aの外周から突出されるピン55cとを備える。しかも円板部55aおよび軸部55bには前記伝動軸26を貫通せしめる貫通孔59が設けられ、軸部55bは、シフトドラム12Aがその一端部に有する連結孔45を、軸方向の移動を可能とするとともに相対回動を不能として貫通する。
前記固定噛合部材56は、前記可動噛合部材56における円板部55aの外周に対向する突部56aを一体に有しており、この突部56aのシフトドラム12A側端面に、前記可動噛合部材55のピン55cを噛合させ得る略V字状の噛合凹部58が設けられる。
またロストモーション機構27Bによるロストモーション作動を検出するための、オン/オフスイッチ54が、ロストモーション機構27Bにおける可動噛合部材55の円板部55aに接触し得る検出部54aを有してクランクケース11の第1側壁11aにおける筒部11cの内面に取付けられる。
この第2実施例によっても上記第1実施例と同様の効果を奏することができる。
図6は本発明の第3実施例を示すものであり、上記第1および第2実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ロストモーション機構27Cは、シフトドラム12Aの回動軸線と同軸方向に作動し得る可動噛合部材61と、可動噛合部材61を噛合せしめることを可能としつつシフトドラム12Aの回動軸線に沿う方向の位置を不変として前記可動噛合部材61に対向する固定噛合部材62と、前記シフトドラム12Aの軸線に沿って可動噛合部材61を前記固定噛合部材62に噛合せしめる側に付勢する弾発部材としてのコイルばね43とを備える。
前記固定噛合部材62は、前記電動モータ22に連なる回転部材である伝動軸26およびシフトドラム12Aの一方に固定されるものであり、この第3実施例では、前記伝動回転部材25および前記シフトドラム12A間に配置される固定噛合部材62がねじ部材63で伝動軸26に固定される。
また前記可動噛合部材61は、前記伝動軸26およびシフトドラム12Aの他方に相対回転を不能として連結されるものであり、この第3実施例では、伝動軸26の軸線に沿うスライド作動を可能として該伝動軸26を同軸に貫通せしめる可動噛合部材61が、前記シフトドラム12Aに相対回転を不能として連結される。
この可動噛合部材61は、前記固定噛合部材62に対向する円板部61aと、前記シフトドラム12Aの一端部を同軸に貫通するようにして前記円板部61aに一端が同軸に連なる軸部61bとを一体に備え、円板部61aおよび軸部61bには前記伝動軸26を貫通せしめる貫通孔64が設けられ、軸部61bは、シフトドラム12Aがその一端部に有する連結孔45を軸方向の移動を可能とするとともに相対回動を不能として貫通する。
前記可動噛合部材61における円板部61aおよび固定噛合部材62の対向面には、相互に噛合可能な複数の歯部65…,66…がそれぞれ設けられる。またロストモーション機構27Cによるロストモーション作動を検出するための、オン/オフスイッチ54が、ロストモーション機構27Cにおける可動噛合部材61の円板部61aに接触し得る検出部54aを有してクランクケース11の第1側壁11aにおける筒部11cの内面に取付けられる。
この第3実施例によっても上記第1および第2実施例と同様の効果を奏することができる。
図7は本発明の第4実施例を示すものであり、上記第1〜第3実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
クランクケース11の第1側壁11aにボールベアリング67を介して回転自在に支承される筒状のドラム支持部材68にシフトドラム12Bの一端部が回転自在に支承されており、このシフトドラム12Bの他端部は、クランクケース11の第2側壁11bにボールベアリング69を介して回転自在に支承される。
一端に前記伝動回転部材25が固定された伝動軸70は、前記ドラム支持部材68にスプライン嵌合されており、ドラム支持部材68とともに回転する。また伝動軸70の他端部はシフトドラム12Bの他端を同軸にかつ相対回転可能に貫通する。
而してシフトドラム12Bを回動する動力を発揮する電動モータ22(第1実施例参照)がシフトドラム12Bの一端側に配置されるのに対して、電動モータ22およびシフトドラム12B間の動力伝達経路に介設されるロストモーション機構27Dはシフトドラム12Bの他端側に配置される。
ロストモーション機構27Dは、前記シフトドラム12Bの回動軸線と同軸方向に作動し得る可動噛合部材71と、可動噛合部材71を噛合せしめることを可能としつつシフトドラム12Bの回動軸線に沿う方向の位置を不変として前記可動噛合部材71に対向する固定噛合部材としてのピン72と、前記シフトドラム12Bの軸線に沿って可動噛合部材71を前記ピン72に噛合せしめる側に付勢する弾発部材としてのコイルばね73とを備える。
前記ピン72は、前記電動モータ22に連なる回転部材である伝動軸70およびシフトドラム12Bの一方に固定されるものであり、この実施例では、前記シフトドラム12Bの他端から突出した前記伝動軸70の他端部にその外周から突出するようにしてピン72が固定される。
また前記可動噛合部材71は、前記伝動軸70およびシフトドラム12Bの他方に相対回転を不能として連結されるものであり、この実施例では、伝動軸70の軸線に沿うスライド作動を可能として該伝動軸70を同軸に貫通せしめる可動噛合部材71が、前記シフトドラム12Bに相対回転を不能として連結される。
この可動噛合部材71は、前記ピン72に対向する円板部71aと、前記シフトドラム12Bの他端部を同軸に貫通するようにして前記円板部71aに一端が同軸に連なる軸部71bとを一体に有するものであり、円板部71aおよび軸部71bには前記伝動軸70を貫通せしめる貫通孔74が設けられる。また軸部71bは、シフトドラム12Bの他端部に設けられる連結孔75を、軸方向の移動は可能とするものの相対回転を不能として貫通するものであり、可動噛合部材71は、シフトドラム12Bおよび伝動軸70の軸線に沿う移動を可能としつつシフトドラム12Bに相対回転不能に連結されることになる。
可動噛合部材71における円板部71aの前記ピン72に対向する面には、略V字状の噛合凹部76が前記ピン72を噛合せしめるようにして設けられる。
前コイルばね73は、可動噛合部材71の軸部71bを囲繞して該可動噛合部材71の円板部71aおよびシフトドラム12Bの他端間に縮設されており、このコイルばね73が発揮する弾発力によって、可動噛合部材71はその噛合凹部76にピン72を噛合させる側に付勢されることになる。
またロストモーション機構27Dによるロストモーション作動を検出するための、オン/オフスイッチ54が、ロストモーション機構27Dにおける可動噛合部材71の円板部71aに接触し得る検出部54aを有してクランクケース11の第2側壁11bに取付けられる。
この第4実施例によれば、第1〜第3実施例と同様の効果を奏することができ、しかも電動モータ22およびロストモーション機構27Dをシフトドラム12Bの軸方向両端に振り分けて配置するようにしたので、電動モータ22をシフトドラム12Bに近接させるのにロストモーション機構27dが邪魔になることはなく、エンジンの外方への電動モータ22の突出量を小さくするようにして電動モータ22をシフトドラム12Bに近接させることができる。
図8は本発明の第5実施例を示すものであり、上記第1〜第4実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ロストモーション機構27Eは、シフトドラム12Bの回動軸線と同軸方向に作動し得る可動噛合部材78と、可動噛合部材78を噛合せしめることを可能としつつシフトドラム12Bの回動軸線に沿う方向の位置を不変として前記可動噛合部材78に対向する固定噛合部材79と、前記シフトドラム12Bの軸線に沿って可動噛合部材78を前記固定噛合部材79に噛合せしめる側に付勢する弾発部材としてのコイルばね73とを備える。
前記固定噛合部材79は、伝動軸70およびシフトドラム12Bの一方に固定されるものであり、この第5実施例では、前記シフトドラム12Bの他端から突出した前記伝動軸70の他端部に固定噛合部材79が固定される。
また前記可動噛合部材78は、前記伝動軸70およびシフトドラム12Bの他方に相対回転を不能として連結されるものであり、この第5実施例では、伝動軸70の軸線に沿うスライド作動を可能として該伝動軸70を同軸に貫通せしめる可動噛合部材78が、前記シフトドラム12Bに相対回転を不能として連結される。
この可動噛合部材78は、前記固定噛合部材79に対向する円板部78aと、前記シフトドラム12Bの他端部を同軸に貫通するようにして前記円板部78aに同軸に連なる軸部78bとを一体に備え、円板部78aおよび軸部78bには前記伝動軸26を貫通せしめる貫通孔80が設けられ、軸部78bは、シフトドラム12Bがその一端部に有する連結孔75を軸方向の移動を可能とするとともに相対回動を不能として貫通する。
前記可動噛合部材78における円板部78aおよび固定噛合部材79の対向面には、相互に噛合可能な複数の歯部81…,82…がそれぞれ設けられる。またコイルばね73は可動噛合部材78の軸部78bを囲繞するようにして円板部78aおよびシフトドラム12Bの他端間に植設される。さらにロストモーション機構27Eによるロストモーション作動を検出するための、オン/オフスイッチ54が、ロストモーション機構27Eにおける可動噛合部材78の円板部78aに接触し得る検出部54aを有してクランクケース11の第2側壁11bに取付けられる。
この第5実施例によれば上記第4実施例と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記各実施例では、固定噛合部材42,56,62,72,79が伝動軸26,70に固定されるようにしたが、シフトドラム12A,12B側に固定されるようにし、可動噛合部材が伝動軸側に設けられるようにしてもよい。
第1実施例を示すものであってロストモーション機構がロストモーション作動していない状態でのシフトドラム駆動装置の縦断側面図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の3−3線断面図である。 ロストモーション機構がロストモーション作動した状態での図1に対応した縦断側面図である。 第2実施例の図1に対応した縦断側面図である。 第3実施例の図1に対応した縦断側面図である。 第4実施例の図1に対応した縦断側面図である。 第5実施例の図1に対応した縦断側面図である。
符号の説明
12A,12B・・・シフトドラム
22・・・シフトアクチュエータである電動モータ
26,70・・・回転部材である伝動軸
27A,27B,27C,27D,27E・・・ロストモーション機構
41,55,61,71,78・・・可動噛合部材
42,72・・・固定噛合部材であるピン
56,62,79・・・固定噛合部材

Claims (2)

  1. シフトドラム(12A,12B)を回動駆動する動力を発揮するシフトアクチュエータ(22)からの動力を前記シフトドラム(12A,12B)に伝達する動力伝達経路の途中に、ロストモーション機構(27A,27B,27C,27D,27E)が介設されるシフトドラム駆動装置において、前記ロストモーション機構(27A〜27E)が、前記シフトドラム(12A,12B)の回動軸線と同軸方向に作動し得る可動噛合部材(41,55,61,71,78)と、該可動噛合部材(41,55,61,71,78)を噛合せしめることを可能としつつ前記シフトドラム(12A,12B)の回動軸線に沿う方向の位置を不変として前記可動噛合部材(41,55,61,71,78)に対向する固定噛合部材(42,56,62,72,79)と、前記シフトドラム(12A,12B)の軸線に沿って前記可動噛合部材(41,55,61,71,78)を前記固定噛合部材(42,56,62,72,79)に噛合せしめる側に付勢する弾発部材(43,73)とを備え、前記固定噛合部材(42,56,62,72,79)が、前記シフトアクチュエータ(22)に連なる回転部材(26,70)および前記シフトドラム(12A,12B)の一方に固定され、前記可動噛合部材(41,55,61,71,78)が、前記回転部材(26,70)および前記シフトドラム(12A,12B)の他方に相対回転を不能として連結されることを特徴とするシフトドラム駆動装置。
  2. 前記シフトアクチュエータ(22)が前記シフトドラム(12B)の軸方向一端側に配置され、前記ロストモーション機構(27D,27E)が前記シフトドラム(12B)の軸方向他端側に配置されることを特徴とする請求項1記載のシフトドラム駆動装置。
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