JP2009133069A - 操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気錠を備えた扉や自動扉などに用いられる操作装置において、簡単な構造により、少なくとも自動又は手動で開かれた保護カバーを自動的に閉じることを可能にする。
【解決手段】人体感知センサ27が操作パネル2に対して所定の範囲内に人の存在を検出すると、制御装置28はモータ26を所定方向に回転駆動し、ピニオンギア25及びラックレール34を介して、保護カバー3を垂直上方に移動させ、保護カバー3を開く。人体感知センサ27により人の存在が検出されなくなったとき、保護カバーが開かれてから所定時間経過したとき又は操作スイッチ4が操作されてから所定時間経過したとき、制御装置は、モータ26を逆方向に回転するように駆動して、保護カバー3を閉じる。
【選択図】図1
【解決手段】人体感知センサ27が操作パネル2に対して所定の範囲内に人の存在を検出すると、制御装置28はモータ26を所定方向に回転駆動し、ピニオンギア25及びラックレール34を介して、保護カバー3を垂直上方に移動させ、保護カバー3を開く。人体感知センサ27により人の存在が検出されなくなったとき、保護カバーが開かれてから所定時間経過したとき又は操作スイッチ4が操作されてから所定時間経過したとき、制御装置は、モータ26を逆方向に回転するように駆動して、保護カバー3を閉じる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電気錠や自動扉などの操作装置に関する。
従来から、集合住宅のエントランスホールやオフィスビルの個室には、部外者の侵入を防止するために、暗証番号などを入力して解錠する電気錠や自動扉などが設けられている。また、近年、戸建て住戸や集合住宅の個々の住戸の扉にも、暗証番号などを入力して解錠する電気錠が設置されつつある。これら電気錠や自動扉の操作装置は、例えば特許文献1に示されているように、テンキーなどの操作スイッチが設けられた操作パネルが、扉付近の壁面に設置されている。また、特許文献2に示されているように、不用意に操作スイッチが操作されないように、操作パネルに手動で開閉される保護カバーが設けられているものもある。
電気錠や自動扉などの従来の操作パネルの保護カバーは、その内側のテンキーなどが外部から視認されにくくするために、例えば、可視光を透過させるけれども非常に濃度の高い樹脂、あるいは可視光を透過させない樹脂で形成されている。ところが、ユーザが手動で保護カバーを開閉する場合、人によって保護カバーに加えられる力は様々であり、場合によっては保護カバーが破損してしまう虞がある。また、手動操作される保護カバーは、閉め忘れが多いという問題を抱えている。
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、簡単な構造により、少なくとも自動又は手動で開かれた保護カバーを自動的に閉じることが可能な操作装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、操作パネルに設けられた操作スイッチを操作することにより、機器に動作が指示される操作装置であって、前記操作パネルには、閉状態で前記操作スイッチを覆う保護カバーが摺動可能に設けられ、前記保護カバーに一体的に、かつ、その摺動方向に平行に形成されたラックレールと、前記操作パネルに設けられ、前記ラックレールに噛合するピニオンギアと、前記操作パネルに設けられ、前記ピニオンギアを駆動するモータと、前記操作パネルが操作される可能性があることを検出する操作予測センサと、前記操作予測センサが、前記操作パネルが操作される可能性があることを検出したときに、前記モータを駆動して前記保護カバーの開閉動作を制御する制御装置を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の操作装置において、前記操作予測センサは、前記操作パネルに対して所定の範囲内に人が存在することを検出する人体感知センサであり、前記制御装置は、前記人体感知センサにより人の存在が検出されたときに、前記モータを駆動して前記保護カバーを開き、前記人体感知センサにより人の存在が検出されなくなったときに、前記保護カバーが開かれた後所定時間経過したときに、又は前記操作スイッチが操作された後所定時間経過したときに、前記モータを駆動して前記保護カバーを閉じることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の操作装置において、前記人体感知センサは、赤外線センサであって、前記操作パネルに設けられ、前記保護カバーを閉じた状態で、前記保護カバーのうち少なくとも前記人体感知センサに対向する部分は、赤外線を透過する材料で形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の操作装置において、前記保護カバーのうち赤外線を透過する材料で形成されている部分は、赤外線集光レンズとして形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1に記載の操作装置において、前記操作予測センサは、前記ピニオンギアの回転を検出するギア回転センサであり、前記制御装置は、前記ギア回転センサの出力から前記ピニオンギアが前記保護カバーを開く方向に回転されたことを検出したときに、前記モータを駆動して前記保護カバーを開き、前記保護カバーが開かれた後所定時間経過したときに前記モータを駆動して前記保護カバーを閉じることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の操作装置において、前記ギア回転センサは、前記ピニオンギアの回転を直接検出するエンコーダであることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5に記載の操作装置において、前記モータは直流モータであり、前記ギア回転センサは、前記ピニオンギアの回転によって前記モータから発生される電圧を検出することを特徴とする。
請求項8の発明は、操作パネルに設けられた操作スイッチを操作することにより、機器に動作が指示される操作装置であって、地面に対して垂直方向に手動により摺動可能に前記操作パネルに設けられ、閉状態で前記操作スイッチを覆う保護カバーと、前記保護カバーに一体的に、かつ、その摺動方向に平行に形成され、少なくとも1つのロック部を有するカムと、前記操作パネルに設けられ、前記摺動方向に直交する方向に移動可能なように、第1ばねにより前記カムに接触するように付勢されたロック部材と、前記操作パネルに設けられ、前記ロック部材を前記カムから離れる方向に移動させるモータと、前記保護カバーが開かれたこと及び前記保護カバーを閉じてもよい状態になったことを検出する保護カバー閉可能検出センサと、前記保護カバー閉可能検出センサが、前記保護カバーを閉じてもよい状態にあることを検出したときに、前記モータを駆動して前記保護カバーの閉動作を制御する制御装置を備えたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8に記載の操作装置において、前記操作パネルと前記保護カバーの間に設けられ、前記保護カバーを閉じる方向に付勢する第2ばねをさらに備えたことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項8に記載の操作装置において、前記保護カバー閉可能検出センサは、前記操作パネルに対して所定の範囲内に人が存在することを検出する人体感知センサであり、前記制御装置は、前記人体感知センサにより人の存在が検出された後、前記人体感知センサにより人の存在が検出されなくなったときに、前記モータを駆動して前記保護カバーを閉じることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項8に記載の操作装置において、前記保護カバー閉可能検出センサは、前記保護カバーが開かれたことを検出する保護カバー開検出センサ及びタイマ機能を備えた前記制御装置自体であり、前記制御装置は、前記保護カバーが開かれた後所定時間経過したときに、前記モータを駆動して前記保護カバーを閉じることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項8に記載の操作装置において、前記保護カバー閉可能検出センサは、前記操作スイッチが操作されたことを検出する機能及びタイマ機能を備えた前記制御装置自体であり、前記制御装置は、前記操作スイッチが操作された後所定時間経過したときに、前記モータを駆動して前記保護カバーを閉じることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、操作予測センサが、操作パネルが操作される可能性があることを検出したときに、制御装置がモータを駆動して前記保護カバーの開閉動作を制御するので、ユーザは直接保護カバーを持ち上げて開く必要がなく、保護カバーに無理な力が加えられて破損される可能性はほとんどなくなる。また、保護カバーの閉め忘れも防止することができる。さらに、保護カバーの開閉機構は、保護カバーに形成されたラックレールと、そのラックレールを垂直方向に駆動するモータ及びピニオンギアというきわめて簡単な構成であるため、低コストで自動開閉可能な保護カバーを提供することができる。
請求項2の発明によれば、操作予測センサとして人体感知センサを用いているので、ユーザが操作パネルの前に立った段階で、自動的に保護カバーを開くことができる。また、ユーザが操作パネルの前から立ち去ったときに、自動的に保護カバーを閉じることができる。あるいは、ユーザが操作パネルの前から立ち去る前であっても、操作スイッチが操作されたとき又は一定時間操作スイッチが操作されないとき、必要に応じて自動的に保護カバーを閉じることができる。
請求項3の発明によれば、人体感知センサとして赤外線センサを用い、保護カバーを閉じた状態で、保護カバーのうち少なくとも人体感知センサに対向する部分が赤外線を透過する材料で形成されているので、保護カバーの全体又は人体感知センサに対向する部分を除く部分について、可視光を透過させない材料で形成することができ、保護カバーを閉じた筐体で、操作パネルの操作スイッチを目立たなくさせることができる。また、保護カバー自体にデザインを施すことができる。
請求項4の発明によれば、保護カバーのうち赤外線を透過する材料で形成されている部分が赤外線集光レンズとして形成されているので、例えば操作パネルの直前など、人体感知範囲を狭い領域に限定することができると共に、感度を高くすることができる。集光レンズとしては、保護カバーの表面を平面とし、裏面を球面又は円筒面とすることにより、集光レンズの存在、換言すれば、人体感知センサの存在を目立たなくすることができる。
請求項5の発明によれば、操作予測センサとしてピニオンギアの回転を検出するギア回転センサを用いているので、ユーザが保護カバーを手動で持ち上げようとした場合に、ラックレールの移動に伴ってピニオンギアが回転するので、制御装置は、ギア回転センサの出力から、ユーザが操作パネルを操作しようとしていることを予測することができる。そして、制御装置は、モータを駆動して保護カバーを開きくことができる。そのため、保護カバーに無理な力が加えられる可能性を低減し、保護カバーの破損を防止することができる。また、保護カバーが開かれた後所定時間経過したときにモータを駆動して保護カバーを閉じるように構成すれば、上記人体感知センサをさらに設けなくても、自動的に保護カバーを開閉することができる。
請求項6の発明によれば、ギア回転センサとしてピニオンギアの回転を直接検出するエンコーダを用いているので、ピニオンギアの回転量がわずかであっても、その回転を検出することができる。
請求項7の発明は、モータとして直流モータを用い、ギア回転センサとしてピニオンギアの回転によってモータから発生される電圧を検出するので、ピニオンギアがある程度回転されないと、その回転を検出できないが、エンコーダなどの特別なセンサを必要とせず、構造が簡単になり、コストダウンを図ることができる。
請求項8の発明によれば、保護カバーはユーザの手動により垂直上方によって開かれる。その際、ロック部材がカムに沿って摺動し、ロック部に嵌合されることにより保護カバーが開状態に保持される。保護カバー閉可能検出センサが、保護カバーを閉じてもよい状態であると検出したときに、制御装置がモータを駆動してロック部材をカムから離れる方向に移動させるので、ロック部材とカムのロック部の嵌合が解除され、保護カバーは自重で下降し、閉じられる。その結果、保護カバーの閉め忘れを防止することができる。さらに、保護カバーの閉機構は、保護カバーに形成されたカムと、そのカムに対して直交する方向に移動可能なロック部材と、ロック部材をカムに接触するように付勢する第1ばねと、ロック部材をカムから離れる方向に移動させるモータというきわめて簡単な構成であるため、低コストで自動閉じ可能な保護カバーを提供することができる。
請求項9の発明によれば、自重に加えて、操作パネルと保護カバーの間に設けられた第2ばねにより保護カバーを閉じる方向に付勢するので、保護カバーを確実に閉じることができる。
請求項10の発明によれば、保護カバー閉可能検出センサとして人体感知センサを用いているので、ユーザが操作パネルの前から立ち去ったときに、自動的に保護カバーが閉じられ、保護カバーの閉め忘れを防止することができる。
請求項11の発明によれば、保護カバー閉可能検出センサを、保護カバーが開かれたことを検出する保護カバー開検出センサ及びタイマ機能を備えた前記制御装置自体で構成しているので、操作スイッチが操作されたか否かにかかわらず、保護カバーが開かれた後所定時間経過したときに、自動的に保護カバーを閉じられ、保護カバーの閉め忘れを防止することができる。
請求項12の発明によれば、保護カバー閉可能検出センサを、操作スイッチが操作されたことを検出する機能及びタイマ機能を備えた制御装置自体で構成しているので、操作スイッチが操作された後所定時間経過したときに、自動的に保護カバーが閉じられ、保護カバーの閉め忘れを防止することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る操作装置について説明する。図1は、第1実施形態に係る操作装置の保護カバーを開いた状態を示す図である。図2は、保護カバーの裏面を操作パネル側から見た状態を示す図であって、(a)は保護カバーの開閉途中の状態を示し、(b)は保護カバーの閉状態を示す。
本発明の第1実施形態に係る操作装置について説明する。図1は、第1実施形態に係る操作装置の保護カバーを開いた状態を示す図である。図2は、保護カバーの裏面を操作パネル側から見た状態を示す図であって、(a)は保護カバーの開閉途中の状態を示し、(b)は保護カバーの閉状態を示す。
図1に示すように、第1実施形態に係る操作装置1は、電気錠を備えた扉又は電動により開閉される自動扉の付近の壁面に設置される操作パネル2と、地面に対して垂直方向に摺動可能に操作パネル2に設けられた保護カバー3を有している。操作パネル2には、電気錠の解錠又は自動扉の開動作を操作するために、例えば暗証番号を入力するためのテンキーなどの操作スイッチ4が設けられている。保護カバー3は、その閉状態において、操作パネル2の全面を覆い、操作スイッチ4は保護カバー3の内側に隠れる。また、保護カバー3の開状態において、操作スイッチ4が露出され、操作可能となる。なお、操作スイッチ4はボタン式のものに限定されず、タッチパネルに表示されたテンキーなどその他のスイッチであってもよい。
操作パネル2のうち、上記壁面に垂直な両側壁21及び22には、保護カバー3の側壁31及び32に形成されたガイド突起33と嵌合されるガイド溝23が形成されている。また、ガイド溝23には、ガイド突起33と当接するストッパ24が設けられており、それにより、操作パネル2に対する保護カバー3の最上昇位置、すなわち開状態が決定される。
保護カバー3の一方の側壁31には、操作パネル2に対する摺動方向に平行に形成されたラックレール34が形成されている。一方、操作パネル2には、ラックレール34に噛合するピニオンギア25と、ピニオンギア25を駆動するモータ26が設けられている。各図では、モータ26をその出力軸が操作パネル2の表面に平行で、かつ水平になるように配置しており、ピニオンギア25は傘歯車と一体的に形成され、モータ26の出力軸に固定された他の傘歯車によって駆動される。なお、本発明は、この構成に限定されるものではなく、モータ26の出力軸が操作パネル2の表面に垂直で、かつ水平になるように配置し、モータ26の出力軸にピニオンギア25を直接固定してもよい。
操作パネル2には、さらに赤外線センサを用いた人体感知センサ27と、モータ26を駆動して保護カバー3の開閉動作を制御する制御装置28が設けられている。なお、電力に関しては、商用電源などから供給されるものとする。人体感知センサ27の位置は特に限定されないが、閉状態で保護カバー3が操作パネルの全面を覆うため、保護カバー3は少なくとも人体感知センサ27に対向する部分35は、赤外線を透過する材料で形成されている。また、図1に示す例では、保護カバー3を開いた状態でも、人体感知センサ27が保護カバー3で覆われているため、保護カバー3の開状態において人体感知センサ27に対向する部分36も、赤外線を透過する材料で形成されている必要がある。具体的には、保護カバー3の全体を、可視光及び赤外線を透過させるけれども非常に濃度の高い樹脂、あるいは赤外線は透過させるけれども可視光を透過させない樹脂で形成してもよい。あるいは、人体感知センサ27に対向する部分を除いて赤外線及び可視光を超過させない材料で形成し、人体感知センサ27に対向する部分飲みを、赤外線を透過させる材料で形成してもよい。さらに、人体感知センサ27に対向する部分35及び36にそれぞれ赤外線集光レンズを形成してもよい。集光レンズとしては、保護カバー3の表面を平面とし、裏面を球面とすることにより、集光レンズの存在、換言すれば、人体感知センサの存在を目立たなくすることができる。あるいは、保護カバー3の裏面のうち人体感知センサ27に対向する部分35及び36を含むように円筒面を形成してもよい。このように、人体感知センサ27に対向する部分に赤外線集光レンズを形成することにより、例えば操作パネルの直前など、人体感知範囲を狭い領域に限定することができると共に、人体感知センサ27による感度を高くすることができる。
次に、第1実施形態に係る操作装置1の動作について説明する。人体感知センサ27は、操作パネル2の操作スイッチ4が操作される可能性があることを検出する操作予測センサとして機能し、操作パネル2に対して所定の範囲内に人が存在することを検出することができる。すなわち、ユーザが操作パネル2の前に立った段階で、操作スイッチ4が操作されることを予測することができる。そこで、制御装置28は、人体感知センサ27により操作パネル2に対して所定の範囲内に人が存在することが検出されたときに、モータ26を所定方向に回転するように制御して、保護カバー3を開く。それによって、ユーザは自ら保護カバー3を開くことなく、操作スイッチ4を操作して、暗証番号を入力し、電気錠を解錠しまたは自動扉を開くことができる。
ユーザが操作スイッチ4を操作してあるいは操作せずに操作パネルの前から立ち去ると、人体感知センサ27により操作パネル2に対して所定の範囲内に人が存在しなくなったことが検出されるので、制御装置28は、モータ26を逆方向に回転するように制御して、保護カバー3を閉じる。それによって、ユーザは自ら保護カバー3を閉じる必要はなく、保護カバー3の閉め忘れを防止することができる。さらに、ユーザが操作パネル2の前から立ち去る前であっても、操作スイッチ4が操作されたとき又は一定時間操作スイッチ4が操作されないとき、制御装置28は、モータ26を逆方向に回転するように制御して、保護カバー3を閉じるように制御してもよい。
また、ピニオンギア25の回転を検出するギア回転センサ29を設けてもよい。ギア回転センサ29としては、例えば発光素子と受光素子で構成され、ピニオンギア25の歯の動きに応じてパルス信号を発生させるエンコーダなどを用いることができる。あるいは、モータ26として直流モータを用い、ピニオンギア25の回転に伴ってモータ26から発生される電圧を制御装置28などで検出し、それによってピニオンギア25の回転を検出するように構成してもよい。後者の場合、モータ26及び制御装置28などがギア回転センサとして機能する。
第1実施形態によれば、上記人体感知センサ27により人の存在が検出されたときに、モータ26を駆動して、保護カバー3を自動的に開くように構成されているが、ユーザによっては、手動で保護カバー3を開こうとする場合もある。そこで、操作予測センサとしてピニオンギア25の回転を検出するギア回転センサを用いることにより、ユーザが保護カバー3を手動で持ち上げようとした場合に、ラックレール34の移動に伴ってピニオンギア25が回転するので、制御装置28は、ギア回転センサ29またはモータ26の出力から、ユーザが操作パネル2を操作しようとしていることを予測することができる。そして、制御装置28は、モータ26を駆動して保護カバー3を開くことができる。そのため、保護カバー3に無理な力が加えられる可能性を低減し、保護カバー3の破損を防止することができる。また、保護カバー3が開かれた後所定時間経過したときにモータ26を駆動して保護カバー3を閉じるように構成すれば、人体感知センサ27を設けなくても、自動的に保護カバー3を開閉することも可能である。
なお、人体感知センサ27の代わりに、CCDなどの撮像素子を用い、顔認識技術を利用して、あらかじめ登録しているユーザが識別されたときにのみ、保護カバー3を開くように構成してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る操作装置について説明する。図3及び図4は、第2実施形態に係る操作装置の保護カバーの裏面を操作パネル側から見た状態を示す図であって、図3(a)は保護カバーの閉状態を示し、図3(b)は保護カバーの開閉途中の状態を示し、図4(a)は保護カバーの開状態を示し、図4(b)は保護カバーを自動的に閉じる際の動作を示す。なお、第2実施形態に係る操作装置において、操作パネル2、操作スイッチ4、人体感知センサ27及び制御装置28に関しては、上記第1実施形態の場合と同様であるため、その図示を省略する。
次に、本発明の第2実施形態に係る操作装置について説明する。図3及び図4は、第2実施形態に係る操作装置の保護カバーの裏面を操作パネル側から見た状態を示す図であって、図3(a)は保護カバーの閉状態を示し、図3(b)は保護カバーの開閉途中の状態を示し、図4(a)は保護カバーの開状態を示し、図4(b)は保護カバーを自動的に閉じる際の動作を示す。なお、第2実施形態に係る操作装置において、操作パネル2、操作スイッチ4、人体感知センサ27及び制御装置28に関しては、上記第1実施形態の場合と同様であるため、その図示を省略する。
保護カバー3の一方の側壁31には、操作パネル2に対する摺動方向に平行に形成されたカム40が形成されている。一方、操作パネル2には、保護カバー3の摺動方向に直交する方向に移動可能なように、第1ばね41によりカム40に接触するように付勢されたロック部材42と、第1ばね41の付勢力に抗して、ロック部材42をカム40から離れる方向に移動させるモータ26が設けられている。モータ26は、その出力軸が操作パネル2の表面に平行で、かつ水平になるように配置されており、所定のピッチで螺線溝(図示を省略)が形成されたウオーム43が固定されている。
第1ばね41は、2本の腕41a及び41bを有するねじりばねであり、コイル部分41cは、ウオーム43の螺線溝に嵌合されるように、上記所定のピッチで巻回されている。また、第1ばね41の腕41a及び41bは、それぞれロック部材42に固定されている。換言すれば、ロック部材42は、第1ばね41の腕41a及び41bによって保持されている。カム40は、その下端部近傍に形成され、ロック部材42と係合されるロック部40aと、上端部近傍に形成された傾斜部40bを有している。図3(a)に示す保護カバー3の閉状態では、ロック部材42の先端はカム40の傾斜部40bよりも上の部分に当接している。なお、この保護カバー3の閉状態においても、第1ばね41の腕41a及び41bが若干撓み、ロック部材42をカム40に押しつけるように付勢しておくことが好ましい。なお、第1ばね41の形状及びロック部材42を後退させる機構の構成は、これらに限定されるものではなく、その他の形状であってもよいことは言うまでもない。
ユーザが保護カバー3を垂直上方に持ち上げると、図3(b)に示すように、ロック部材42は、第1ばね41の腕41a及び41bをさらに撓ませながら、傾斜部40bに沿って後退し、さらにカム40上を摺動する。そして、図4(a)に示すように、ロック部40aがロック部材42に対向する位置に達すると、第1ばね41の腕41a及び41bの付勢力によってロック部材42が前進し、ロック部材42の先端がロック部40aと係合される。それにより、保護カバー3は開状態に保持される。なお、図4(a)に示す状態で、保護カバー3を無理に閉じようとしても、ロック部材42の側面がロック部40aの端面と接触しているため、ロック部材42は後退できず、開状態が維持される。
一旦開かれた保護カバー3を閉じるには、モータ26を所定方向に回転させ、第1ばね41及びその腕41a及び41bに保持されたロック部材42をカム40から離れる方向に移動(後退)させる。第1ばね41のコイル部41cがモータ26の出力軸に固定されたウオーム43の螺線溝に嵌合されているので、モータ26を回転させることにより、第1ばね41がモータ26の出力軸に平行な方向に平行移動される。
なお、図3(a)に示すように、操作パネル2と保護カバー3の間に、保護カバー3を閉じる方向に付勢する第2ばね44をさらに設けてもよい。それにより、保護カバー3を確実に閉じることができる。
次に、第2実施形態に係る操作装置の動作について説明する。図示していないけれども、第1実施形態の場合と同様に、人体感知センサ27及び制御装置28が設けられており、人体感知センサ27が保護カバー閉可能検出センサとして機能する。第2実施形態では、保護カバー3はユーザの手動操作により開かれるが、保護カバー閉可能検出センサにより、保護カバー3を閉じてもよい状態になったことが検出されたときまたは推定されたときに、保護カバー3が自動的に閉じられる。すなわち、人体感知センサ27により人の存在が検出された後、さらに人体感知センサ27により人の存在が検出されなくなったときに、制御装置28は、モータ26を所定方向に回転するように駆動して、上記ロック部材42とカム40のロック部40aの係合を解除し、自重により又は自重及び第2ばね44の付勢力により保護カバー3を下降させ、保護カバー3を閉じる。それにより、ユーザは自ら保護カバー3を閉じる必要はなく、保護カバー3の閉め忘れを防止することができる。
なお、人体感知センサの代わりに、保護カバーが開かれたことを検出するためにリミットスイッチなどの保護カバー開検出センサを設けてもよい。そして、保護カバー開検出センサにより保護カバー3が開かれたことを検出した後、操作スイッチ4が操作されたか否かにかかわらず、後所定時間経過したときに、制御装置28によりモータ26を駆動して保護カバー3を閉じるように構成してもよい。その場合、保護カバー開検出センサ及びタイマ機能を備えた制御装置が保護カバー閉可能検出センサとして機能する。あるいは、制御装置28により、操作スイッチが操作されたことを検出し、操作スイッチが操作された後所定時間経過したときに、制御装置28によりモータ26を駆動して保護カバー3を閉じるように構成してもよい。その場合、操作スイッチが操作されたことを検出する機能及びタイマ機能を備えた制御装置自体が、保護カバー閉可能検出センサとして機能する。
また、上記実施形態の説明では、電気錠や自動扉の操作装置を例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の機器、例えばプログラマブル表示器の操作部などに応用することも可能である。
1 操作装置
2 操作パネル
3 保護カバー
4 操作スイッチ
25 ピニオンギア
26 モータ
27 人体感知センサ
28 制御装置
29 ギア回転センサ
34 ラックレール
40 カム
40a ロック部
40b 傾斜部
41 第1ばね
41a、41b 腕
41c コイル部
42 ロック部材
43 ウオーム
44 第2ばね
2 操作パネル
3 保護カバー
4 操作スイッチ
25 ピニオンギア
26 モータ
27 人体感知センサ
28 制御装置
29 ギア回転センサ
34 ラックレール
40 カム
40a ロック部
40b 傾斜部
41 第1ばね
41a、41b 腕
41c コイル部
42 ロック部材
43 ウオーム
44 第2ばね
Claims (12)
- 操作パネルに設けられた操作スイッチを操作することにより、機器に動作が指示される操作装置であって、
前記操作パネルには、閉状態で前記操作スイッチを覆う保護カバーが摺動可能に設けられ、
前記保護カバーに一体的に、かつ、その摺動方向に平行に形成されたラックレールと、
前記操作パネルに設けられ、前記ラックレールに噛合するピニオンギアと、
前記操作パネルに設けられ、前記ピニオンギアを駆動するモータと、
前記操作パネルが操作される可能性があることを検出する操作予測センサと、
前記操作予測センサが、前記操作パネルが操作される可能性があることを検出したときに、前記モータを駆動して前記保護カバーの開閉動作を制御する制御装置を備えたことを特徴とする操作装置。 - 前記操作予測センサは、前記操作パネルに対して所定の範囲内に人が存在することを検出する人体感知センサであり、
前記制御装置は、前記人体感知センサにより人の存在が検出されたときに、前記モータを駆動して前記保護カバーを開き、前記人体感知センサにより人の存在が検出されなくなったときに、前記保護カバーが開かれた後所定時間経過したときに、又は前記操作スイッチが操作された後所定時間経過したときに、前記モータを駆動して前記保護カバーを閉じることを特徴とする請求項1に記載の操作装置。 - 前記人体感知センサは、赤外線センサであって、前記操作パネルに設けられ、
前記保護カバーを閉じた状態で、前記保護カバーのうち少なくとも前記人体感知センサに対向する部分は、赤外線を透過する材料で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の操作装置。 - 前記保護カバーのうち赤外線を透過する材料で形成されている部分は、赤外線集光レンズとして形成されていることを特徴とする請求項3に記載の操作装置。
- 前記操作予測センサは、前記ピニオンギアの回転を検出するギア回転センサであり、
前記制御装置は、前記ギア回転センサの出力から前記ピニオンギアが前記保護カバーを開く方向に回転されたことを検出したときに、前記モータを駆動して前記保護カバーを開き、前記保護カバーが開かれた後所定時間経過したときに前記モータを駆動して前記保護カバーを閉じることを特徴とする請求項1に記載の操作装置。 - 前記ギア回転センサは、前記ピニオンギアの回転を直接検出するエンコーダである特徴とする請求項5に記載の操作装置。
- 前記モータは直流モータであり、前記ギア回転センサは、前記ピニオンギアの回転によって前記モータから発生される電圧を検出することを特徴とする請求項5に記載の操作装置。
- 操作パネルに設けられた操作スイッチを操作することにより、機器に動作が指示される操作装置であって、
地面に対して垂直方向に手動により摺動可能に前記操作パネルに設けられ、閉状態で前記操作スイッチを覆う保護カバーと、
前記保護カバーに一体的に、かつ、その摺動方向に平行に形成され、少なくとも1つのロック部を有するカムと、
前記操作パネルに設けられ、前記摺動方向に直交する方向に移動可能なように、第1ばねにより前記カムに接触するように付勢されたロック部材と、
前記操作パネルに設けられ、前記ロック部材を前記カムから離れる方向に移動させるモータと、
前記保護カバーが開かれたこと及び前記保護カバーを閉じてもよい状態になったことを検出する保護カバー閉可能検出センサと、
前記保護カバー閉可能検出センサが、前記保護カバーを閉じてもよい状態にあることを検出したときに、前記モータを駆動して前記保護カバーの閉動作を制御する制御装置を備えたことを特徴とする操作装置。 - 前記操作パネルと前記保護カバーの間に設けられ、前記保護カバーを閉じる方向に付勢する第2ばねをさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の操作装置。
- 前記保護カバー閉可能検出センサは、前記操作パネルに対して所定の範囲内に人が存在することを検出する人体感知センサであり、
前記制御装置は、前記人体感知センサにより人の存在が検出された後、前記人体感知センサにより人の存在が検出されなくなったときに、前記モータを駆動して前記保護カバーを閉じることを特徴とする請求項8に記載の操作装置。 - 前記保護カバー閉可能検出センサは、前記保護カバーが開かれたことを検出する保護カバー開検出センサ及びタイマ機能を備えた前記制御装置自体であり、前記制御装置は、前記保護カバーが開かれた後所定時間経過したときに、前記モータを駆動して前記保護カバーを閉じることを特徴とする請求項8に記載の操作装置。
- 前記保護カバー閉可能検出センサは、前記操作スイッチが操作されたことを検出する機能及びタイマ機能を備えた前記制御装置自体であり、前記制御装置は、前記操作スイッチが操作された後所定時間経過したときに、前記モータを駆動して前記保護カバーを閉じることを特徴とする請求項8に記載の操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007308004A JP2009133069A (ja) | 2007-11-28 | 2007-11-28 | 操作装置 |
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JP2007308004A JP2009133069A (ja) | 2007-11-28 | 2007-11-28 | 操作装置 |
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ID=40865201
Family Applications (1)
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JP2007308004A Withdrawn JP2009133069A (ja) | 2007-11-28 | 2007-11-28 | 操作装置 |
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JP (1) | JP2009133069A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104663468A (zh) * | 2015-03-19 | 2015-06-03 | 苏州新区枫桥净化设备厂 | 一种宠物笼自动开门结构 |
-
2007
- 2007-11-28 JP JP2007308004A patent/JP2009133069A/ja not_active Withdrawn
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