JP2009132344A - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009132344A
JP2009132344A JP2007311924A JP2007311924A JP2009132344A JP 2009132344 A JP2009132344 A JP 2009132344A JP 2007311924 A JP2007311924 A JP 2007311924A JP 2007311924 A JP2007311924 A JP 2007311924A JP 2009132344 A JP2009132344 A JP 2009132344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality
torque
steering
electric power
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007311924A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5122258B2 (ja
Inventor
Shinichi Kuratani
真一 鞍谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2007311924A priority Critical patent/JP5122258B2/ja
Publication of JP2009132344A publication Critical patent/JP2009132344A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5122258B2 publication Critical patent/JP5122258B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】操舵トルクの異常を検出した直後、電流指令値が急激に変化して車両が不安定となることを解消することができる電動パワーステアリング制御装置を提供する。
【解決手段】ステアリングの操舵トルクを検出するトルクセンサ1と、トルクセンサ1からの出力の高周波成分を除去するローパスフィルタ2と、ローパスフィルタ2からの出力に基づいて電流指令値を算出するトルク指令算出部3と、電流指令値に基づいてステアリングの操舵を補助する電動モータ6を駆動するモータ駆動手段5と、トルクセンサ1からの出力に基づいて操舵トルクの異常を検出する異常判定手段7とを備え、異常判定手段7が操舵トルクの異常を検出した場合に、ローパスフィルタ2の時定数を大きくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動モータを使用してステアリングの操舵を補助する制御により、運転者がステアリングに加える操舵力を軽減させる電動パワーステアリング制御装置に関する。
一般的な電動式パワーステアリング制御装置では、操舵トルクの検出センサが用いられ、このトルク検出センサは車の運転者によるステアリング系に与えられる操舵トルクを検出する。操舵トルク出力はローパスフィルタにより高周波成分が除去された後、そのローパスフィルタの出力に基づいて、それに対応したトルク指令値をあらかじめ記憶するテーブルを用いて算出され、そのトルク指令値とトルク検出センサ及びローパスフィルタからの出力に基づく微分指令値等が加算され、電気モータに対する駆動電流の目標値が決定される。電気モータはこの駆動電流の目標値に基づいて駆動され、運転者による操舵トルクに対する操舵補助力を与える。操舵トルクに異常が発生した場合には、異常検出手段がトルク検出センサの出力信号に基づいて異常を検出し、電気モータに対する駆動電流の目標値を下げるようにゲイン(比例ゲイン)を徐々に小さくする。
特許文献1記載の電動パワーステアリング制御装置は、トルク検出手段からの検出トルク信号を受け、この検出トルク信号の変化に応じて、補助トルク信号を発生する。この補助トルク信号は検出トルク信号と併存するようにして発生され、異常検出手段が異常検出出力を発生したときに、それに即応して、補助トルク信号を選択した保護動作を行なう。補助トルク信号は、検出トルク信号が変化したときに、この検出トルク信号に追従する追従信号と、異常検出出力が発生されたときに、補助操舵力を0レベルへ戻す戻し信号で構成される。追従信号は検出トルク信号に向かって、また戻し信号は0レベルに向かって、徐々に変化するように、演算によって作られる。これにより、トルク検出手段に異常が検出されてから、補助トルク信号による保護動作に移行するまでの遅れ時間を短縮し、この遅れ時間における補助操舵力の変動を抑えている。
特開2004−345569号公報
しかしながら、上記のような電動パワーステアリング制御装置においては、異常検出手段がトルク検出センサの出力信号に基づいて操舵トルクの異常を検出した直後、電動モータに対する電流指令値を変更する制御動作により、電流指令値が急激に変化して車両が不安定となるという問題がある。
本発明は、上述した問題点に鑑み、異常検出手段がトルク検出センサの出力信号に基づいて操舵トルクの異常を検出した直後、電流指令値が急激に変化して車両が不安定となることを解消することができる電動パワーステアリング制御装置を提供することを目的としている。
本発明に係る電動パワーステアリング制御装置は、ステアリングの操舵トルクを検出するトルクセンサと、トルクセンサからの出力の高周波成分を除去するフィルタと、フィルタからの出力に基づいて電流指令値を算出する電流指令値算出手段と、電流指令値に基づいてステアリングの操舵を補助する電動モータを駆動する駆動制御手段と、トルクセンサからの出力に基づいて前記操舵トルクの異常を検出する異常検出手段とを備え、異常検出手段が操舵トルクの異常を検出したことに基づいて、フィルタの時定数を変更することを特徴とする。
このように異常検出手段が操舵トルクの異常を検出した場合にフィルタの時定数を変更することで、従来のように操舵トルクの異常発生直後に電流指令値が急激に変化して、車両が不安定となることを改善することができる。また、ノイズが一時的に混入したために操舵トルクの異常と誤判定された後、すぐにノイズが消滅して正常の判定に戻るような場合にも、同様の効果がある。
本発明では、前記の電動パワーステアリング制御装置において、異常検出手段が操舵トルクの異常を検出した後、異常を検出しなくなった場合に、フィルタの変更された時定数を元に戻すようにしてもよい。
これによると、操舵トルクの異常の検出後、操舵トルクが再び正常に戻った場合に、元の正常制御に速やかに移行することができる。
本発明では、前記の電動パワーステアリング制御装置において、車速を検出する車速検出手段を備え、異常検出手段が操舵トルクの異常を検出した場合に、車速検出手段で検出された車速に基づいてフィルタの時定数を変更するようにしてもよい。
これによると、高速から低速に至るまでのどのような車速であっても、車速に適した時定数で電動モータを制御することができる。
本発明では、前記の電動パワーステアリング制御装置において、異常検出手段が操舵トルクの異常を一定時間継続して検出した場合に、当該異常を確定する異常確定手段を備え、駆動制御手段は、異常確定手段が異常を確定した場合に、電流指令値に対するゲインを変化させるようにしてもよい。
これによると、異常状態が一定時間継続して異常が確定した時点からゲインが変化するので、瞬発的な異常によりゲインが変動して電動モータの動作が不安定になるのを回避することができる。
本発明によれば、異常検出手段が操舵トルクの異常を検出した場合にフィルタの時定数を変更することで、従来のように操舵トルクの異常発生直後に電流指令値が急激に変化して、車両が不安定となることを改善することができる。また、ノイズが一時的に混入したために操舵トルクの異常と誤判定された後、すぐにノイズが消滅して正常の判定に戻るような場合にも、同様の効果がある。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置100のブロック図である。本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置100は次のような構成である。操舵トルクセンサ1は、ステアリングの操舵トルクを検出するセンサである。ローパスフィルタ2は、所定の時定数を有する1次遅れ系で構成されており、操舵トルクセンサ1からの出力Tqの高周波成分を除去する。トルク指令算出部3は、ローパスフィルタ2からの出力ATqと車速検出手段10からの車速情報とに基づいて、後述するテーブルを用いて電流指令値Trefを算出する。
微分指令算出部8は、ローパスフィルタ2からの出力ATqの微分値を算出し、車速検出手段10からの車速情報を参照して微分指令値Drefを算出する。収斂指令算出部9は、車速検出手段10からの車速情報や電動モータ6の回転数等に基づいて、ステアリングの操作フィーリングの向上等のために収斂指令値KVrefを算出する。トルク指令算出部3から出力される電流指令値Tref、微分指令算出部8から出力される微分指令値Dref及び収斂指令算出部9から出力される収斂指令値KVrefが加算器11,12で加算され、電流指令値Iref1が決定されてゲイン可変部4に入力される。ゲイン可変部4の出力である電流指令値Iref2は、モータ駆動手段5に入力され、モータ駆動手段5はステアリングの操舵を補助する電動モータ6を駆動する。
異常判定手段7は、操舵トルクセンサ1からの出力Tqに基づいて操舵トルク系の各種の異常を検出し、異常を検出した場合にローパスフィルタ2の時定数を変更するための異常検出フラグErr1=1を出力する。ローパスフィルタ2はErr1=1が入力されると、時定数を正常時の時定数τOKから異常時の時定数τNGに変更する。ここで、τOKとτNGは、τOK<τNGの関係にある。また、異常判定手段7は、異常の検出後、正常を検出した場合にローパスフィルタ2の時定数を変更するフラグErr1=0を出力する。ローパスフィルタ2はErr1=0が入力されると、時定数を異常時の時定数τNGから正常時の時定数τOKに変更する。
また、異常判定手段7が異常を判定した場合に、ローパスフィルタ2は、車速検出手段10で検出された車速信号に基づいて、時定数τNGを変更する。また、異常判定手段7は、操舵トルク系の各種の異常を確定した場合、異常確定フラグErr2=1をゲイン可変部4に出力する。ゲイン可変部4は、異常確定フラグErr2=1が入力された場合、正常時は1レベルであったゲインGn(比例ゲイン)を徐々に0レベルに変化させる。また、異常確定フラグErr2=1の状態からErr2=0が入力された場合、0レベルであったゲインGnを徐々に1レベルに変化させる。
図1の構成において、トルク指令算出部3は、本発明における電流指令値算出手段の一実施形態であり、ゲイン可変部4およびモータ駆動手段5は、本発明における駆動制御手段の一実施形態であり、異常判定手段7は、本発明における異常検出手段および異常確定手段の一実施形態である。ローパスフィルタ2、トルク指令算出部3、ゲイン可変部4、異常判定手段7、微分指令算出部8及び収斂指令算出部9はCPUで構成し、モータ駆動手段5は例えばFETブリッジで構成し、モータ6は例えばブラシレスモータで構成することができる。
図2は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置の操舵トルク信号の異常検出時のフローチャートである。最初に、異常判定手段7は、操舵トルクセンサ1からの出力Tqを検出する(S1)。次に、Tqがあらかじめ設定された上限異常閾値を超えるかどうかを判定し(S2)、超えていれば(S2でYes)、異常検出フラグErr1=1とする(S4)。Tqが上限異常閾値を超えていなければ(S2でNo)、Tqがあらかじめ設定された下限異常閾値未満かどうかを判定し(S3)、未満であれば(S3でYes)、異常検出フラグErr1=1とする(S5)。Tqが下限異常閾値未満でなければ(S3でNo)、異常検出フラグErr1=0とする(S6)。
なお、本アルゴリズムは操舵トルク系診断の一例で、回路異常やノイズの混入を想定したものであり、異常の種類には依存しない。
図3は、操舵トルク信号の異常検出時のローパスフィルタの時定数変更アルゴリズムを示すフローチャートである。最初に、トルク信号の異常検出アルゴリズムで決定された異常検出フラグErr1が1か0かを判定する(S11)。異常検出フラグErr1=1であれば(S11でYes)、ローパスフィルタ2の時定数を異常時の時定数τNGに設定する(S12)。異常検出フラグErr1=0であれば(S11でNo)、ローパスフィルタ2の時定数を正常時の時定数τOKに設定する(S13)。
図4は、操舵トルク信号異常検出時のローパスフィルタの時定数変更動作を示すタイミングチャートである。ローパスフィルタ2の時定数は、異常検出フラグErr1=0の正常時には、正常時の時定数τOKに設定されている。トルク信号の異常が検出され異常検出フラグがErr1=1へ変化した時、本発明では実線で示すようにローパスフィルタ2の時定数は異常時の時定数τNGに変更される。一方、従来技術では点線で示されるようにローパスフィルタ2の時定数が変更されることはない。次に、再びトルク信号が正常となり異常検出フラグがErr1=0へ変化した時には、ローパスフィルタ2の時定数は再び正常時の時定数τOKに設定される。
図5は、操舵トルク信号の異常を確定するアルゴリズムを示すフローチャートである。最初に、異常判定手段7は、異常検出フラグErr1=1があらかじめ設定された時間(異常確定時間)継続しているかどうかを判定する(S21)。継続していれば(S21でYes)、異常確定フラグErr2=1とする(S22)。継続していなければ(S21でNo)、異常確定フラグErr2を変更しない。次に、異常検出フラグErr1=0があらかじめ設定された時間(異常確定解除時間)継続しているかどうかを判定する(S23)。継続していれば(S23でYes)、異常確定フラグErr2=0とする(S24)。継続していなければ(S23でNo)、異常確定フラグErr2を変更しない。
図6は、ゲイン可変部4の動作を示すタイミングチャートである。異常検出フラグErr1=0及び異常検出フラグErr2=0である正常状態では、ゲイン可変部4のゲインGnは1レベルを保つ。次に、操舵トルク信号に異常が発生して異常検出フラグErr1=1となった場合、異常検出フラグErr2=0の間はゲインGnはそのまま1レベルを保つ。異常検出フラグErr1=1の状態が異常確定時間継続すると、異常確定フラグErr2=1となり、ゲインGnは1レベルから徐々にレベルを減じ、電動モータ6は減速する。そして、あらかじめ設定されたゲイン下降時間が経過すると、ゲインGnは0レベルとなり、電動モータ6による補助操舵が停止する。異常検出フラグErr1=1及び異常確定フラグErr2=1の状態が継続している間は、ゲインGnは0レベルを保つ。すなわち、電動モータ6は停止状態にある。
次に、操舵トルク信号の異常が消滅して異常検出フラグErr1=0となった場合、異常確定フラグErr2=1であり、ゲインGnは0レベルを保つ。異常検出フラグErr1=0の状態が異常確定解除時間継続すると、異常確定フラグErr2=0となり、ゲインGnは0レベルから徐々にレベルを増し、電動モータ6が回転して補助操舵が開始される。そして、あらかじめ設定されたゲイン上昇時間が経過すると、ゲインGnは1レベルとなる。
図7は、操舵トルク信号の異常が発生したときのローパスフィルタの時定数や各指令値等の変化を説明するためのタイミングチャートである。図では本発明に係る制御方法の場合が実線で、従来の制御方法の場合が点線で示されている。まず、操舵トルクセンサ1からの出力である操舵トルクTqが中立レベルであり正常のときには、異常検出フラグErr1=0であり、異常確定フラグErr2=0であり、ローパスフィルタ2の時定数は正常時の時定数τOKに設定され、ゲイン可変部4のゲインGnは1レベルであり、ローパスフィルタ2からの出力である制御トルクATq、トルク指令算出部3からの出力であるトルク指令値Tref、微分指令算出部8からの出力である微分指令値Dref、ゲイン可変部4の入力である電流指令値Iref1及び出力である電流指令値Iref2はいずれも0レベルである。
次に、操舵トルクTqが0トルクレベルとなるトルク過小異常が発生すると、異常検出フラグErr1=1となり、ローパスフィルタ2の時定数は異常時の時定数τNG(>τOK)に変更される。すなわち、ローパスフィルタ2の時定数が大きくなる。ゲイン可変部4のゲインGnは1レベルを保つ。制御トルクATq及びトルク指令値Trefは従来の制御方法では急激に上昇していたのが、本発明の制御方法の場合は時定数が大きくなることで、従来よりも緩やかに上昇し始める。微分指令値Drefは上昇してその後下降するが、やはり従来の制御方法と比較して変化は緩やかである。電流指令値Iref1と電流指令値Iref2は、従来の制御方法では急激に上昇していたのが、本発明の制御方法によると緩やかに上昇している(一点鎖線で囲んだ部分)。
すなわち、ローパスフィルタ2の時定数が異常時の時定数τNGに変更されることで、モータ6への電流指令値Iref2が最大値に飽和するのを遅らせることができるので、操舵トルク異常の発生時に従来生じていた補助操舵停止(ゲインGnが下降して0レベルに至る時点)までの間の制御動作を抑制し、車両の不安定動作が改善される。また、操舵トルク信号にノイズが一時的に混入した後すぐに消滅して正常に戻るような場合にも、従来生じていた車両の不安定動作が改善される。
次に、異常検出フラグErr1=1の状態が異常確定時間(図6)に達すると、異常確定フラグErr2=1となり、ゲインGnは1レベルから徐々にレベルを減じ、ゲイン下降時間(図6)に達すると0レベルとなる。異常検出フラグErr1=1及び異常確定フラグErr2=1の状態が継続している間は、ゲインGnは0レベルを保つ。その間、制御トルクATq及びトルク指令値Trefは従来の制御方法と比較して緩やかに上昇を続ける。微分指令値Drefは0レベル近くを保つ。電流指令値Iref1は緩やかに上昇を続け、電流指令値Iref2は従来の制御方法と比較して緩やかに0レベルに移行する。
次に、操舵トルクTqが正常に復帰すると、異常検出フラグErr1=0となり、ローパスフィルタ2の時定数は、異常時の時定数τNGから正常時の時定数τOKに変更される。すなわち、時定数が元に戻る。ゲインGnは0レベルを保つが、制御トルクATq及びトルク指令値Trefは従来の制御方法と比較して緩やかに下降する。微分指令値Drefは下降してその後上昇するが、やはり従来の制御方法と比較して変化は緩やかである。電流指令値Iref1は、従来の制御方法では急激に下降していたのが、本発明の制御方法によると緩やかに下降している。電流指令値Iref2は0レベルを保つ。
次に、異常検出フラグErr1=0の状態が異常確定解除時間(図6)に達すると、異常確定フラグErr2=0となり、ゲインGnは0レベルから徐々にレベルを増し、ゲイン上昇時間(図6)に達すると1レベルとなる。
図8は、車速感応式の操舵トルク指令テーブルを示す図である。トルク指令算出部3では、代表車速(本実施例では0、50、100km/h)毎にトルク指令のテーブルを構成している。横軸の制御トルクATqが増加するにつれ、縦軸のトルク指令値Trefは加速度的に増加するが、代表車速ごとにある一定レベルに達すると飽和する。車速0km/hの場合から車速50km/h、車速100km/hと車速が増加するにつれトルク指令値Trefの値は小さくなっており、また、飽和レベルも下がる。
図9は、車速感応式のローパスフィルタの異常時の時定数τNGのテーブルを示す図である。横軸の車速が小さいときには縦軸のローパスフィルタ2の時定数τNGは一定であるが、車速が所定値を超えると一定割合で時定数τNGは増加し、車速がさらに別の所定値を超えると再び一定となる。なお、ローパスフィルタ2の正常時の時定数τOKについては、車速が変化しても異常時の時定数τNGよりも低い値で一定である。これらの特性については、他の直線状や曲線状のテーブルを構成するように設計してももちろん良い。
本発明では、以上述べた以外にも種々の実施形態を採用することができる。例えば、上記実施形態では、フィルタとしてローパスフィルタを使用したが、バンドパスフィルタ等を使用するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置のブロック図である。 本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング制御装置の操舵トルク信号の異常検出時のフローチャートである。 操舵トルク信号の異常検出時のローパスフィルタの時定数変更アルゴリズムを示すフローチャートである。 操舵トルク信号異常検出時のローパスフィルタの時定数変更動作を示すタイミングチャートである。 操舵トルク信号の異常を確定するアルゴリズムを示すフローチャートである。 ゲイン可変部の動作を示すタイミングチャートである。 操舵トルク信号の異常が発生したときのローパスフィルタの時定数や各指令値等の変化を説明するためのタイミングチャートである。 操舵トルク指令テーブルを示す図である。 ローパスフィルタ時定数テーブルを示す図である。
符号の説明
1 操舵トルクセンサ
2 ローパスフィルタ
3 トルク指令算出部
4 ゲイン可変部
5 モータ駆動手段
6 電動モータ
7 異常判定手段
8 微分指令算出部
9 収斂指令算出部
10 車速検出手段
100 電動パワーステアリング制御装置

Claims (4)

  1. ステアリングの操舵トルクを検出するトルクセンサと、
    前記トルクセンサからの出力の高周波成分を除去するフィルタと、
    前記フィルタからの出力に基づいて電流指令値を算出する電流指令値算出手段と、
    前記電流指令値に基づいてステアリングの操舵を補助する電動モータを駆動する駆動制御手段と、
    前記トルクセンサからの出力に基づいて前記操舵トルクの異常を検出する異常検出手段と、を備え、
    前記異常検出手段が操舵トルクの異常を検出したことに基づいて、前記フィルタの時定数を変更する
    ことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置において、
    前記異常検出手段が操舵トルクの異常を検出した後、異常を検出しなくなった場合に、前記フィルタの変更された時定数を元に戻す
    ことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  3. 請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置において、
    車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記異常検出手段が操舵トルクの異常を検出した場合に、前記車速検出手段で検出された車速に基づいて前記フィルタの時定数を変更する
    ことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  4. 請求項1に記載の電動パワーステアリング制御装置において、
    前記異常検出手段が前記操舵トルクの異常を一定時間継続して検出した場合に、当該異常を確定する異常確定手段を備え、
    前記駆動制御手段は、前記異常確定手段が異常を確定した場合に、前記電流指令値に対するゲインを変化させる
    ことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
JP2007311924A 2007-12-03 2007-12-03 電動パワーステアリング制御装置 Active JP5122258B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007311924A JP5122258B2 (ja) 2007-12-03 2007-12-03 電動パワーステアリング制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007311924A JP5122258B2 (ja) 2007-12-03 2007-12-03 電動パワーステアリング制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009132344A true JP2009132344A (ja) 2009-06-18
JP5122258B2 JP5122258B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=40864670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007311924A Active JP5122258B2 (ja) 2007-12-03 2007-12-03 電動パワーステアリング制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5122258B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014136525A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Omron Automotive Electronics Co Ltd ステアリング制御装置
JP2015047880A (ja) * 2013-08-29 2015-03-16 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
JP2019162945A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 パワーステアリング装置の制御装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006142932A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Favess Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2007302150A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006142932A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Favess Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2007302150A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014136525A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Omron Automotive Electronics Co Ltd ステアリング制御装置
US9037351B2 (en) 2013-01-17 2015-05-19 Omron Automotive Electronics Co., Ltd. Steering control device
JP2015047880A (ja) * 2013-08-29 2015-03-16 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
CN104417613A (zh) * 2013-08-29 2015-03-18 株式会社捷太格特 电动动力转向装置
CN104417613B (zh) * 2013-08-29 2018-03-16 株式会社捷太格特 电动动力转向装置
JP2019162945A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 パワーステアリング装置の制御装置
WO2019181224A1 (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 パワーステアリング装置の制御装置
CN111629955A (zh) * 2018-03-20 2020-09-04 日立汽车系统株式会社 动力转向装置的控制装置
JP7005402B2 (ja) 2018-03-20 2022-02-04 日立Astemo株式会社 パワーステアリング装置の制御装置
CN111629955B (zh) * 2018-03-20 2022-08-19 日立安斯泰莫株式会社 动力转向装置的控制装置
US11845499B2 (en) 2018-03-20 2023-12-19 Hitachi Astemo, Ltd. Control device for power steering device

Also Published As

Publication number Publication date
JP5122258B2 (ja) 2013-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10144445B2 (en) Modified static tire model for providing assist without a torque sensor for zero to low vehicle speeds
US8326493B2 (en) Motor driven power steering control apparatus for suppressing vibration
JP4767315B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP5382229B1 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4227133B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP2006188183A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5061436B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5391456B2 (ja) 電動機制御方法及び電動機制御装置
JP2014136525A (ja) ステアリング制御装置
KR20210128531A (ko) 자율주행 모드에서의 조향 제어 장치 및 방법
WO2010013298A1 (ja) 電動式パワーステアリング制御装置
JP5122258B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP2005088754A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4404693B2 (ja) 車両用操舵装置
JP4956035B2 (ja) 車両制御装置
JP2006240479A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4483984B2 (ja) ドライバ状態推定装置
JP2007210437A (ja) 運転支援装置および運転支援方法
JP4601650B2 (ja) 車両挙動状態推定装置
JP5946497B2 (ja) 操舵制御装置
JP2006062390A (ja) 電動パワーステアリング制御装置及びその制御方法
JP2010064682A (ja) 車両用操舵制御装置
JP2006168649A (ja) パワーステアリング装置
JP4131477B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2008247248A (ja) 車両用操舵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100726

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121023

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121024

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5122258

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250