JP2009132217A - 車両の定速走行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過給機付エンジンおよび自動変速機を搭載した車両においてオートクルーズ制御を行なう際に、車両の挙動を安定させることで車両乗員に違和感を与える事態を回避するようにする。
【解決手段】 実車速VAとオートクルーズ設定車速VSとに基づき過給機11付きのエンジン12のスロットルバルブの第1目標開度T1を設定する第1目標開度設定手段23と、第1目標開度T1が増加傾向,減少傾向或いは維持傾向にあるのかを判定する変化傾向判定手段24と、エンジン回転数NEと変化傾向判定手段23による判定結果とに応じて第1目標開度T1を補正しエンジン12のスロットルバルブの第2目標開度T2とする開度補正手段25と、第2目標開度T2に従ってスロットルバルブを制御するスロットルバルブ制御手段16と、実車速VAと第2目標開度T2とに基づいて自動変速機13を制御する変速制御手段17と備えて構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、過給機付のエンジンおよび自動変速機が搭載された車両に用いて好適な定速走行装置に関するものである。
従来より、運転者により設定された所定の車速(オートクルーズ設定車速)となるように車速を自動的に維持するオートクルーズ制御を行なう装置、いわゆる定速走行装置が実用化されている。
このような定速走行装置は、種々のものが開発されているが、オートクルーズ設定車速と実車速とを一致させるようにエンジンの出力をフィードバック制御しているものが一般的である。
しかしながら、このような定速走行装置によってオートクルーズ制御が実行されている際に自動変速機の変速比が変更された場合、実車速が設定車速よりも高くなってしまう現象(即ち、オーバーシュート)や、実車速が設定車速よりも低くなってしまう現象(即ち、アンダーシュート)が生じる場合がある。
例えば、オートクルーズ制御されている車両が、上り坂にさしかかり、実車速が設定車速よりも低くなると、定速走行装置は、エンジンのスロットル開度を増大させてエンジントルクを増大させる。
この場合、実車速およびスロットル開度に応じて、自動変速機のシフトダウンが実行される場合がある。
そして、シフトダウンが実行されると、車輪における駆動力が増大し、低下した実車速を設定車速に復帰させることが出来るのである。
しかしながら、シフトダウンの実行による車輪駆動力の急激な増加により、実車速が設定車速を超えて増大してしまう場合がある。
また、このようなオーバーシュートが生じた場合、定速走行装置はエンジンのスロットル開度を低減させてエンジンの出力トルクを低下させるが、自動変速機のシフトアップも併せて実行される場合がある。
そして、シフトアップが実行されると、車輪における駆動力が低減し、実車速を低下させることが出来るものの、実車速が設定車速よりも低くなってしまう場合がある。
なお、自動変速機を備える車両のオートクルーズ制御において、オーバーシュートおよびアンダーシュートの発生する事態や、オーバーシュートとアンダーシュートとが繰り返し発生する車速ハンチングの発生といった事態を回避することを狙った技術の一例としては、以下の特許文献1の技術が挙げられる。
特公平7−90720号公報
ところで、従来より、エンジンに過給機を設け、吸気量を強制的に増大させることでエンジントルクやエンジン出力を高める技術が知られている。
そして、このような過給機付エンジンが搭載された車両でオートクルーズ制御を実行する場合には、上述したオーバーシュート,アンダーシュートおよび車速ハンチングの発生という課題がより顕著となる。
つまり、過給機が備えられていないエンジン(いわゆる、自然吸気エンジン)においては、エンジン回転数の変動に伴うエンジントルクの変動、すなわち、エンジントルク変動率は比較的小さいが、過給機付きのエンジンにおいては、エンジントルク変動率が比較的大きい。
特に、過給機の性能が高い場合には極めて高い過給圧を発生させることが可能となる。そして、このような高性能の過給機が備えられたエンジンにおいては、エンジントルク変動率が極めて大きくなる。このため、このような高性能過給機付エンジンが搭載された車両でオートクルーズ制御を実行する場合には、上記の課題がさらに顕著となってしまい、車両乗員に違和感を与えてしまうのである。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、過給機付エンジンおよび自動変速機を搭載した車両においてオートクルーズ制御を行なう際に、車両の挙動を安定させることで車両乗員に違和感を与える可能性を低減することが出来る定速走行装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両の定速走行装置(請求項1)は、過給機付エンジンおよび自動変速機が搭載された車両の定速走行装置であって、該車両の実車速を検出する実車速検出手段と、該車両のオートクルーズ設定車速を設定する設定車速設定手段と、該エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、該実車速検出手段によって検出された該実車速と該設定車速設定手段により設定された該オートクルーズ設定車速とに基づき該エンジンのスロットルバルブの第1目標開度を設定する第1目標開度設定手段と、該第1目標開度設定手段により設定された該第1目標開度が増加傾向にあるのか或いは減少傾向にあるのか或いは維持傾向にあるのかを判定する変化傾向判定手段と、該回転数検出手段により検出された該エンジン回転数と該変化傾向判定手段による判定結果とに応じて該第1目標開度設定手段により設定された該第1目標開度を補正し該エンジンのスロットルバルブの第2目標開度とする第2目標開度設定手段と、該第2目標開度設定手段によって設定された該第2目標開度に従って該スロットルバルブを制御するスロットルバルブ制御手段と、該実車速検出手段により検出された該実車速と該第2目標開度設定手段によって設定された該第2目標開度とに基づいて該自動変速機を制御する変速制御手段と備えることを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の車両の定速走行装置は、請求項1記載の内容において、該第1目標開度が増加傾向にある場合において、該エンジン回転数と該第2目標開度とに応じた増側補正ゲインを規定する増側補正マップと、該第1目標開度が減少傾向にある場合において、該エンジン回転数と該第2目標開度とに応じた減側補正ゲインを規定する減側補正マップとをさらに備え、該第2目標開度設定手段は、該変化傾向判定手段により該第1目標開度が増加傾向にあると判定された場合、該第2目標開度設定手段によって前回得られた該第2目標開度の前回値と該エンジン回転数とを該増側補正マップに適用して該増側補正ゲインを取得し且つ取得した該増側補正ゲインを用いて該第2目標開度の今回値を演算するとともに、該変化傾向判定手段により該第1目標開度が減少傾向にあると判定された場合、該第2目標開度の前回値と該エンジン回転数とを該減側補正マップに適用して該減側補正ゲインを取得し且つ取得した該減側補正ゲインを用いて該第2目標開度の今回値を演算することを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の車両の定速走行装置は、請求項1または2記載の内容において、該エンジンの吸気管内気圧を検出する吸気管内気圧検出手段をさらに備え、該第2目標開度設定手段は、該吸気管内気圧検出手段により検出された該吸気管内気圧に応じて該第1目標開度を補正することを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明の車両の定速走行装置は、請求項3記載の内容において、該吸気管内気圧に応じた過給圧補正ゲインを規定する過給圧補正マップをさらに備え、該第2目標開度設定手段は、該吸気管内気圧検出手段により得られた該吸気管内気圧を該過給圧補正マップに適用して該過給圧補正ゲインを取得し且つ取得した該過給圧補正ゲインを用いて該第1目標開度を補正することを特徴としている。
本発明の車両の定速走行装置によれば、定速走行(オートクルーズ)中における自動変速機の変速比の変化に対してレスポンス良くエンジントルクを変更することが可能となり、車両乗員に違和感を与える可能性を低減することが出来る。(請求項1)
また、第1目標開度が増加傾向にある場合には増側補正マップを用いて第2目標開度の今回値を演算するとともに、第1目標開度が減少傾向にある場合には減側補正マップを用いて第2目標開度の今回値を演算するので、スロットルバルブの動的特性を加味したオートクルーズを実行することが出来る。(請求項2)
また、過給機付エンジンのエンジントルクの変化に直接的な影響を及ぼす吸気管内圧に応じて第1目標開度を補正するので、車速ハンチングや変速比ハンチングの発生をより効果的に抑制することが出来る。(請求項3)
また、過給圧補正マップを用いることで、複雑な演算を行なうことなく、過給圧補正ゲインを素早く取得することが出来るので、エンジンのスロットルバルブや自動変速機の変速比を素早く制御することが出来る。(請求項4)
以下、図面により、本発明の一実施形態に係る車両の定速走行装置について説明すると、図1は本実施形態における全体構成を示す模式的なブロック図、図2は本実施形態におけるエンジンのトルクおよび出力特性を示す模式的なグラフ、図3は本実施形態における補正部の制御内容を示す模式的な制御ブロック図、図4および図5は本実施形態におけるオートクルーズ制御の内容を示す模式的なフローチャート、図6は本実施形態におけるオートクルーズ制御の内容を示す模式的なタイムチャートである。また、図7は従来のオートクルーズ制御の内容を示す模式的なタイムチャートであり、図8は従来の定速走行装置の構成を示す模式的なブロック図である。
図1に示すように、車両10には、ターボチャージャ(過給機)11が設けられたエンジン12が搭載されるとともに、このエンジン12の回転を変速して車輪(図示略)に伝達する自動変速機13が搭載されている。
このターボチャージャ11は、図示しないタービン−コンプレッサを有し、エンジン12から排出された排ガスによりこのタービン−コンプレッサを回転させることで、エンジン12の過給を行なうことが出来るようになっている。
図2で示すように、このエンジン12は、低回転域(例えば、1000〜2000rpm)および中回転域(例えば、2000〜5000rpm)の前半(例えば、2000〜3500rpm)において、急峻にエンジントルクが変化する特性を有している。なお、本明細書において、このエンジントルクが急峻に変化する回転域をトルク変化急峻域Sという。
このエンジン12には、図示しないインテークマニホールド(吸気管)の内圧を検出するインテークマニホールド圧力センサ14が設けられるとともに、エンジン回転数NEを検出するエンジン回転数センサ(回転数検出手段)15が設けられている。
エンジンECU18は、電子制御ユニット(Electronic Control Unit)であって、エンジンコントロール部(スロットルバルブ制御手段)16と、クルーズコントロール部(定速走行装置)20を有している。エンジンコントロール部16は、クルーズコントロール部20によりオートクルーズ制御が実行されている場合に、このクルーズコントロール部20から出力された目標スロットル開度T2に従ってエンジン12のスロットルバルブを制御するようになっている。
また、自動変速機ECU17は、電子制御ユニットであって、クルーズコントロール部20によりオートクルーズ制御が実行されている場合に、このクルーズコントロール部20から出力された目標スロットル開度T2および車両10の実車速VAに従って自動変速機13の変速比を制御するようになっている。
クルーズコントロール部20は、ドライバによって設定されたオートクルーズ設定車速VSを維持するように、エンジンコントロール部16を介してエンジン12を制御するとともに、自動変速機ECU17を介して自動変速機13を制御するユニットである。
また、このクルーズコントロール部20には、いずれもソフトウェアとして、設定車速設定部(設定車速設定手段)21,実車速演算部(実車速検出手段)22,クルーズコントロール制御値演算部(第1目標開度設定手段)23,増減判定部(変化傾向判定手段)24および補正部(第2目標開度設定手段)25が備えられている。また、図示しないメモリ内には、所定の記憶領域として前回値記憶部26が設定されるとともに、増側補正マップ27,減側補正マップ28および過給圧補正マップ29が記録されている。
これらのうち、設定車速設定部21は、ドライバによって設定車速決定ボタン(図示略)が操作されると、この時点における車両10の実車速VAをオートクルーズ設定車速VSとして設定するものである。
実車速演算部VAは、車両10の車輪速を検出する車輪速センサ(ホイルスピードセンサ)の出力値や、自動変速機13の出力軸の回転数から算出される値をフィルタリングし、これを実車速VAとして出力する。或いは、実車速演算部VAは、車両10の車輪におけるトルク(車輪駆動トルク)をラプラス変換することで車両10の実車速VAを演算するように構成してもよい。
クルーズコントロール制御値演算部23は、設定車速設定部21により取得されたオートクルーズ設定車速VSと、実車速演算部22により演算された実車速VAとに基づいて、クルーズコントロール制御値T1を算出するものである。なお、このクルーズコントロール制御値T1を、図1では‘C/C制御値’と表記する。また、このクルーズコントロール制御値演算部23は、繰り返しクルーズコントロール制御値(第1目標開度)T1を算出するようになっている。このため、今回の制御サイクルで演算されたクルーズコントロール制御値T1を‘T1(n)’と表記する。
このクルーズコントロール制御値T1は、本来的にはエンジン12のスロットルバルブ開度に対する増減量を示す値であるが、クルーズコントロール部20は、このクルーズコントロール制御値T1をそのままエンジンコントロール部16に出力するのではなく、このクルーズコントロール制御値T1を補正することで目標スロットル開度(第2目標開度)T2を設定し、この目標スロットル開度T2をエンジンコントロール部16に出力するようになっている。なお、このT2の設定に関しては後述する。
また、クルーズコントロール制御値演算部23は、演算によって得られたクルーズコントロール制御値T1を増減判定部24に出力するとともに、前回値記憶部26に記録するようになっている。
増減判定部24は、クルーズコントロール制御値演算部23から受信したクルーズコントロール制御値の今回値T1(n)に基づき、以下の式(1)〜(3)のうちのいずれの式に示す関係が成立するかを判定するようになっている。
1(n)≧Ta ・・・(1)
1(n)≦Tb ・・・(2)
Ta>T1(n)>Tb ・・・(3)
ここで、Taはスロットルの開度量が増加傾向にあると判定するための閾値であり、Tbはスロットルの開度量が減少傾向にあると判定するための閾値である。閾値Taは、正の値(Ta>0)として設定されている。閾値Tbは、上記の閾値Taよりも小さい値であり(Tb<Ta)且つ負の値(Tb<0)として設定されている。
そして、式(1)が成立する場合、増減判定部24は、クルーズコントロール制御値T1が増加傾向にあると判定するようになっている。
また、式(2)が成立する場合、増減判定部24は、クルーズコントロール制御値T1が減少傾向にあると判定するようになっている。
また、式(3)が成立する場合、増減判定部24は、クルーズコントロール制御値T1が実質的に変化しておらず維持傾向にあると判定するようになっている。
また、この増減判定部24による判定結果は、補正部25によって読み込まれるようになっている。
補正部25は、クルーズコントロール制御値演算部23により算出されたクルーズコントロール制御値T1を補正し、補正結果を目標スロットル開度T2としてエンジンコントロール部16および自動変速機ECU17に出力するものである。
つまり、この補正部25は、前回値記憶部26から前回の制御サイクルにおいて算出された目標スロットル開度の前回値T2(n−1)を読み込むとともに、インテークマニホールド圧センサ14からインテークマニホールド圧PIを読み込み、さらに、エンジン回転数センサ15からエンジン回転数NEを読み込むようになっている。
そして、増減判定部24による判定結果が、クルーズコントロール制御値T1の増加傾向を示すものである場合(即ち、上式(1)の関係が成立する場合)において、補正部25は、増側補正マップ27を選択するようになっている。
その後、補正部25は、選択した増側補正マップ27に対し、読み込んだ目標スロットル開度の前回値T2(n−1)とエンジン回転数NEとを適用し、増側補正ゲインGIを取得するようになっている。
一方、増減判定部による判定結果が、クルーズコントロール制御値T1の減少傾向を示すものである場合(即ち、上式(2)の関係が成立する場合)において、補正部25は、減側補正マップを選択するようになっている。
その後、補正部25は、選択した減側補正マップに対し、読み込んだ目標スロットル開度の前回値T2(n−1)とエンジン回転数NEとを適用し、減側補正ゲインGDを取得するようになっている。
他方、増減判定部24による判定結果が、クルーズコントロール制御値T1の維持傾向を示すものである場合(即ち、上式(3)の関係が成立する場合)において、補正部25は、維持補正ゲインGKを1として設定するようになっている。
また、補正部25は、過給圧補正マップ29に対し、読み込んだインマニ圧PIを適用し、過給圧補正ゲインGPを取得するようになっている。
そして、図3に示すように、補正部25は、クルーズコントロール制御値演算部23により今回演算されたクルーズコントロール制御値の今回値T1(n)に対して、増側補正ゲインGI,減側補正ゲインGDまたは維持補正ゲインGKおよび過給圧補正ゲインGPを乗算するようになっている。
つまり、補正部25は、増減判定部24による判定結果が、クルーズコントロール制御値T1の増加傾向を示すものである場合、以下の(4)式に示す演算を行なうことで、目標スロットル開度の今回値T2(n)を得るようになっている。
2(n)=T2(n−1)+T1(n)×GI ・・・(4)
一方、補正部25は、増減判定部24による判定結果が、クルーズコントロール制御値T1の減少傾向を示すものである場合、以下の(5)式に示す演算を行なうことで、目標スロットル開度の今回値T2(n)を得るようになっている。
2(n)=T2(n−1)+(±T1(n))×GD×GP ・・・(5)
他方、補正部25は、増減判定部24による判定結果が、クルーズコントロール制御値T1の維持傾向を示すものである場合、以下の(6)式に示す演算を行なうことで、目標スロットル開度の今回値T2(n)を得るようになっている。
2(n)=T2(n−1)+(±T1(n)) ・・・(6)
本発明の一実施形態に係る車両の定速走行装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図4のフローチャートに示すように、ドライバによって設定車速決定ボタンが操作されると、設定車速設定部21は、この時点における実車速VAをオートクルーズ設定車速VSとして設定する(ステップS11)。なお、実車速演算部22による実車速VAの演算は随時実行されている。
そして、クルーズコントロール制御値演算部23が、設定車速設定部21によって設定されたオートクルーズ設定車速VSを読み込むとともに、実車速演算部22によって演算された実車速VAを読み込み、オートクルーズ設定車速VSと実車速VAとを一致させる理論上のスロットルバルブ開度を示すクルーズコントロール制御値T1(n)を演算する(ステップS12)。また、クルーズコントロール制御値演算部23は、得られたクルーズコントロール制御値T1(n)を増減判定部24に出力する(ステップS12)。
その後、増減判定部24は、クルーズコントロール制御値の今回値T1(n)が閾値Taよりも大きいか否かを判定する(ステップS13)。
つまり、このステップS13における判定とは、クルーズコントロール制御値T1が増加傾向にあるのか否かを判定しているものである。
ここで、増減判定部24によりクルーズコントロール制御値T1が増加傾向にあると判定された場合(ステップS13のYesルート参照)、補正部25は増側補正マップ27を選択し(ステップS14)、エンジン回転数センサ15から読み込まれたエンジン12の回転数NEと、前回値記憶部26によって記録されている目標スロットル開度の前回値T2(n−1)とを、選択した増側マップに適用することで、増側補正値GIを取得する(ステップS15)。
また、クルーズコントロール制御値T1が増加傾向にあると判定されなかった場合(ステップS13のNoルート参照)、増減判定部24はクルーズコントロール制御値の今回値T1(n)が閾値Tbよりも小さいか否かを判定する(ステップS16)。
つまり、このステップS16における判定とは、クルーズコントロール制御値T1が減少傾向にあるのか、或いは、クルーズコントロール制御値T1が維持傾向にあるのかを判定しているものである。
そして、クルーズコントロール制御値T1が減少傾向にあると判定された場合(ステップS16のYesルート参照)、補正部25は減側補正マップ28を選択し(ステップS17)、エンジン回転数センサ15から読み込まれたエンジン回転数NEと、前回値記憶部26によって記録されている目標スロットル開度の前回値T2(n−1)とを、選択した減側マップに適用することで、減側補正値GDを取得する(ステップS18)。
他方、クルーズコントロール制御値の今回値T1(n)が、閾値Taよりも小さく且つ閾値Tbよりも大きい場合(ステップS16のNoルート参照)、即ち、クルーズコントロール制御値T1が所定範囲内に収まっていると判定された場合、補正部25は維持補正ゲインGKを1に設定する(ステップS19)。
また、補正部25は、インテークマニホールド圧センサ14からインテークマニホールド圧PIを読み込み、この読み込んだインマニ圧PIを過給圧補正マップ29に対して適用し、過給圧補正ゲインGPを取得する(ステップS20)。
その後、補正部25は、ステップS12において演算されたクルーズコントロール制御値の今回値T1(n)に対して、増側補正ゲインGI,減側補正ゲインGDまたは維持補正ゲインGKおよび過給圧補正ゲインGPを乗算することで目標スロットル開度T2(n)を設定する(図5のステップS21)。
また、補正部25は、設定された目標スロットル開度T2(n)を前回値記憶部26に記録するとともに、エンジンコントロール部16および自動変速機ECU17に出力する。
その後、エンジンコントロール部16は目標スロットル開度T2(n)となるようにエンジン12のスロットルバルブを制御し、自動変速機ECU17は目標スロットル開度T2(n)と実車速VAとに応じて自動変速機13の変速比を制御する(ステップS22)。
ここで、本実施形態に係るオートクルーズ制御の内容を示すタイムチャートである図6と、従来のオートクルーズ制御の内容を示すタイムチャートである図7とを比較して説明を続ける。
なお、図7に示す制御を実行する従来のオートクルーズ制御は、図8に示すように、従来のクルーズコントロール部110により実行されたものである。なお、この図8に示す各構成要素のうち、図1に示す本実施形態に係る本願発明の構成要素と同じものについては同一の符号を付し、その説明を省略する。
この従来のクルーズコントロール部110は、クルーズコントロール制御値演算部23により演算されたクルーズコントロール制御値T1が、何ら補正されること無く、目標スロットル開度としてエンジンコントロール部16に出力されるように構成されている。
この従来のクルーズコントロール部110を有する車両100では、図7中符号t1で示す時点において、オートクルーズ制御が開始されている。このとき、車両100の実車速VAはオートクルーズ設定車速VSよりも低くなっているため(図7中符号α1参照)、クルーズコントロール部110はクルーズコントロール制御値T1を一気に増大させる(図7中符号α2参照)。
そして、図7中符号t2で示す時点において、自動変速機ECU17によりシフトダウン制御が実行され、車両100の車輪駆動トルクが増大し、エンジン回転数NEが上昇する(図7中符号α3参照)。
その後、従来のクルーズコントロール部110は、実車速VAの低下割合の減少に伴って(図7中符号α4参照)クルーズコントロール制御値T1を低下させるものの(図7中符号α5参照)、実車速VAはオートクルーズ設定車速VSを大きく超えてしまう(図7中符号α6参照)。
これは、図2を用いて上述したように、ターボチャージャ11を備えるエンジン12は、エンジン回転数NEに応じてエンジントルクが大幅に変化することに起因するものである。
つまり、この図7中符号α5で示すように、従来のクルーズコントロール部110がクルーズコントロール制御値T1、即ち、エンジン12の目標スロットル開度を低減したとしても、エンジン回転数NEの上昇に伴ってエンジントルクが急峻に増加してしまい、実車速VAがオートクルーズ設定車速VSを超えて大きくなってしまうのである。
これに対して、図6のタイムチャートに示すように、本実施形態においては、このような事態を回避することが出来る。
つまり、本発明のクルーズコントロール部20が搭載された車両10では、図6中符号t1で示す時点で、オートクルーズ制御が開始されている。このとき、車両10の実車速VAはオートクルーズ設定車速VSよりも低くなっているため(図6中符号β1参照)、クルーズコントロール部20はスロットル目標開度T2を一気に増大させる(図6中符号β2参照)。
そして、図6中符号t2で示す時点において、自動変速機ECU17によりシフトダウン制御が実行され、車両10の車輪駆動トルクが増大し、エンジン回転数NEが上昇する(図6中符号β3参照)。
その後、クルーズコントロール部20は、実車速VAの低下割合の減少に伴って(図6中符号β4参照)、目標スロットル開度T2を一気に低下させる(図6中符号β5参照)。この点、従来技術の図8中符号α5で示す箇所における傾きと、本発明の図6中符号β5で示す箇所における傾きとを比較するとわかりやすい。
このとき、実車速VAは増大を続け、オートクルーズ設定車速VSを僅かに超えるものの、実用上はオートクルーズ設定車速VSと一致しているとみなされる範囲に収束する(図6中符号β6参照)。
これは、図1〜図4を用いて上述したように、クルーズコントロール部20が、クルーズコントロール制御値T1をそのままエンジンコントロール部16に出力するのではなく、クルーズコントロール制御値T1を、増側補正ゲインGIまたは減側補正ゲインGDと過給圧補正ゲインGPとによって補正されることで得られる目標スロットル開度T2をエンジンコントロール部16に出力していることによるものである。
このように、本発明の一実施形態に係る車両の定速走行装置によれば、実車速VAとオートクルーズ設定車速VSとに基づいて設定されるクルーズコントロール制御値T1が増大傾向にあるのか,減少傾向にあるのか、或いは、維持傾向にあるのかという判定結果と、エンジン回転数NEとに基づいて、クルーズコントロール制御値T1を補正するようになっている。そして、補正された結果を目標スロットル開度T2とし、この目標スロットル開度T2に従ってターボチャージャ11を有するエンジン12のスロットルバルブが制御されるようになっている。
これにより、定速走行(オートクルーズ)中における自動変速機13の変速比の変化に対して極めてレスポンス良くエンジントルクを変更することが可能となり、車速のオーバーシュートやアンダーシュートおよびハンチングを防ぐことで、車両10の乗員に違和感を与える可能性を低減することが出来る。
また、クルーズコントロール制御値T1が増加傾向にある場合には増側補正マップ27を用いて目標スロットル開度T2の今回値T2(n)を演算するとともに、クルーズコントロール制御値T1が減少傾向にある場合には減側補正マップ28を用いて目標スロットル開度T2の今回値T2(n)を演算するので、スロットルバルブの動的特性を加味したオートクルーズを実行することが出来る。
また、ターボチャージャ11を有するエンジン12のエンジントルク変化に直接的な影響を及ぼすインテークマニホールド圧PIに応じてクルーズコントロール制御値T1を補正するので、車速ハンチングや変速ハンチングの発生をより効果的に抑制することが出来る。
また、過給圧補正マップ29を用いることで、複雑な演算を行なうことなく、過給圧補正ゲインGPを素早く取得することが出来るので、エンジン12や自動変速機13を素早く制御することが出来る。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが出来る。
上述の実施形態において、車輪速センサの出力値や、自動変速機13の出力軸の回転数から算出される値をフィルタリングして実車速VAとする場合を例にとって説明したが、このような場合に限定するものではない。例えば、加速度センサを用いて実車速VAを取得するようにしても良い。
また、上述の実施形態においては、エンジン12から排出される排ガスによって駆動するターボチャージャ11がエンジン12設けられている場合を例にとって説明したが、これに限定するものではない。例えば、エンジン12のクランクシャフト(図示略)より駆動力を得て作動するメカニカル・スーパーチャージャを用いるようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、自動変速機ECU17が、クルーズコントロール部20から出力された目標スロットル開度T2および車両10の実車速VAに従って自動変速機13の変速比を制御する場合について説明したが、このような場合に限定するものではない。例えば、目標スロットル開度T2および実車速VAに加え、エンジントルクに応じて自動変速機13を制御するようにしても良い。
本発明の一実施形態に係る車両の定速走行装置の全体構成を示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係る車両の定速走行装置におけるエンジンのトルクおよび出力特性を示す模式的なグラフである。 本発明の一実施形態に係る車両の定速走行装置における補正部の制御内容を示す模式的な制御ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る車両の定速走行装置によるオートクルーズ制御の内容を示す模式的なフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る車両の定速走行装置によるオートクルーズ制御の内容を示す模式的なフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る車両の定速走行装置によるオートクルーズ制御の内容を示す模式的なタイムチャートである。 従来のオートクルーズ制御の内容を示す模式的なタイムチャートである。 従来の定速走行装置の構成を示す模式的なブロック図である。
符号の説明
10 車両
11 ターボチャージャ(過給機)
12 エンジン
13 自動変速機
15 エンジン回転数センサ(回転数検出手段)
16 エンジンコントロール部(スロットルバルブ制御手段)
17 自動変速機ECU(自動変速機制御手段)
18 エンジンECU
20 クルーズコントロール部
21 設定車速設定部(設定車速設定手段)
22 実車速演算部(実車速検出手段)
23 クルーズコントロール制御値演算部(第1目標開度設定手段)
24 増減判定部(変化傾向判定手段)
25 補正部(第2目標開度設定手段)
A 実車速
S オートクルーズ設定車速
E エンジン回転数
1 クルーズコントロール制御値(スロットルバルブの第1目標開度)
2 目標スロットル開度(スロットルバルブの第2目標開度)

Claims (4)

  1. 過給機付エンジンおよび自動変速機が搭載された車両の定速走行装置であって、
    該車両の実車速を検出する実車速検出手段と、
    該車両のオートクルーズ設定車速を設定する設定車速設定手段と、
    該エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    該実車速検出手段によって検出された該実車速と該設定車速設定手段により設定された該オートクルーズ設定車速とに基づき該エンジンのスロットルバルブの第1目標開度を設定する第1目標開度設定手段と、
    該第1目標開度設定手段により設定された該第1目標開度が増加傾向にあるのか或いは減少傾向にあるのか或いは維持傾向にあるのかを判定する変化傾向判定手段と、
    該回転数検出手段により検出された該エンジン回転数と該変化傾向判定手段による判定結果とに応じて該第1目標開度設定手段により設定された該第1目標開度を補正し該エンジンのスロットルバルブの第2目標開度とする第2目標開度設定手段と、
    該第2目標開度設定手段によって設定された該第2目標開度に従って該スロットルバルブを制御するスロットルバルブ制御手段と、
    該実車速検出手段により検出された該実車速と該第2目標開度設定手段によって設定された該第2目標開度とに基づいて該自動変速機を制御する変速制御手段と備える
    ことを特徴とする、車両の定速走行装置。
  2. 該第1目標開度が増加傾向にある場合において、該エンジン回転数と該第2目標開度とに応じた増側補正ゲインを規定する増側補正マップと、
    該第1目標開度が減少傾向にある場合において、該エンジン回転数と該第2目標開度とに応じた減側補正ゲインを規定する減側補正マップとをさらに備え、
    該第2目標開度設定手段は、
    該変化傾向判定手段により該第1目標開度が増加傾向にあると判定された場合、該第2目標開度設定手段によって前回得られた該第2目標開度の前回値と該エンジン回転数とを該増側補正マップに適用して該増側補正ゲインを取得し且つ取得した該増側補正ゲインを用いて該第2目標開度の今回値を演算するとともに、
    該変化傾向判定手段により該第1目標開度が減少傾向にあると判定された場合、該第2目標開度の前回値と該エンジン回転数とを該減側補正マップに適用して該減側補正ゲインを取得し且つ取得した該減側補正ゲインを用いて該第2目標開度の今回値を演算する
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両の定速走行装置。
  3. 該エンジンの吸気管内気圧を検出する吸気管内気圧検出手段をさらに備え、
    該第2目標開度設定手段は、該吸気管内気圧検出手段により検出された該吸気管内気圧に応じて該第1目標開度を補正する
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の車両の定速走行装置。
  4. 該吸気管内気圧に応じた過給圧補正ゲインを規定する過給圧補正マップをさらに備え、
    該第2目標開度設定手段は、該吸気管内気圧検出手段により得られた該吸気管内気圧を該過給圧補正マップに適用して該過給圧補正ゲインを取得し且つ取得した該過給圧補正ゲインを用いて該第1目標開度を補正する
    ことを特徴とする、請求項3記載の車両の定速走行装置。
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