JP2009130837A - ノイズリダクション装置 - Google Patents
ノイズリダクション装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009130837A JP2009130837A JP2007306230A JP2007306230A JP2009130837A JP 2009130837 A JP2009130837 A JP 2009130837A JP 2007306230 A JP2007306230 A JP 2007306230A JP 2007306230 A JP2007306230 A JP 2007306230A JP 2009130837 A JP2009130837 A JP 2009130837A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- noise
- window function
- signal
- input signal
- reduction device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Noise Elimination (AREA)
Abstract
【解決手段】入力信号の位相を位相反転器で反転させる一方、パルス性ノイズ検出器でノイズを検出し、ノイズが検出されると所定の時間長を有する窓関数を窓関数発生器で発生させ、この窓関数を用いて、位相反転された信号から逆位相信号を切出し、切出された逆位相信号を入力信号に加算することによりノイズを減衰させる。ノイズが減衰した信号から、残留信号レベル測定器が窓関数スケーリング係数を作成し、この窓関数スケーリング係数で窓関数の振幅を調節することにより、ノイズの減衰量を調節する。
【選択図】 図1
Description
・従来技術の減衰係数作成方法では、減衰係数の時間幅がパルス性ノイズの時間幅に比べて短くなってしまうなど、減衰係数の成型が不充分な場合が多く、パルス性ノイズを充分に減衰させることができない。
・入力信号と減衰係数との乗算によって出力波形が歪み、新たなノイズ発生の原因になっている。
・減衰係数の値の調節が難しいため、パルス性ノイズの減衰量を調整するのが難しい。
フィルタを用いて入力信号を中高域と低域に帯域分割する。これは周波数帯域によってノイズの持続時間が異なることや、中高域側の信号のほうがパルス性ノイズを検出し易いためである。
ノイズ検出器36内の処理が遅延を持っているため、BPF32およびLPF33出力の入力信号を遅らせ、ノイズ減衰開始点を合せる。
遅延器341,342出力で信号の位相を反転させる(−1を乗算)。
パルス性ノイズ検出器36では、まずBPF32を通過してきた中高域側の信号レベルの変化量を求める。イグニッション・ノイズのようなパルス性ノイズは音声信号と比べて信号の立上りが急峻なため、信号レベルの変化量に対して閾値を設け、閾値を超えた場合にパルス性ノイズと判定する。このとき、閾値判定前に信号レベルの変化量に対してローパスフィルタをかけ、閾値判定時に誤判定の原因となる高周波成分を除去する。図3に、信号レベル変化量のローパスフィルタ通過前(左側)と通過後(右側)を示す。また、信号の立上りによるレベル変化は低域よりも中高域に明確に現れるので、パルス性ノイズ検出は中高域側の信号に対してのみ行う。
パルス性ノイズを切出すために使用する窓関数を生成する処理をする。前段のパルス性ノイズ検出器36でノイズを検出すると、窓関数発生器371,372は所定の時間長を有し立上りと立下りの波形がなだらかな窓関数を発生させる。ここで、なだらかな窓関数を用いる理由は、なだらなにノイズ減衰を開始、終了しなければ、ノイズ減衰開始点、終了点で波形が不連続になりノイズが発生する原因となってしまうためである。窓関数発生器371,372が出力する立上りと立下りの波形がなだらかな窓関数の波形を図5に示す。この窓関数と、位相反転器351,352で位相反転された入力信号とを第2乗算器391,392で乗算することでノイズを減衰させるために使用する逆位相信号を切出す。図4に示す入力信号に対して、図5で示した窓関数により切出された逆位相信号の波形(位相反転されたノイズの波形)を図6に示す。また、中高域と低域でノイズの持続時間が異なるため、別々の時間長を持った窓関数を発生させる。具体的には、低域のほうがノイズの持続時間が長いため、低域側窓関数発生器372で発生される低域側で使用する窓関数の時間長を、中高域側窓関数発生器371で発生される中高域側で使用する窓関数の時間長より長くする。
中高域と低域に帯域分割され、遅延器341,342で遅延された信号にそれぞれ窓関数で切出された逆位相の信号を加算し、ノイズを減衰させる。図4の入力信号に対して図6に示す逆位相信号によりノイズを減衰させた波形を図7に示す。
逆位相信号の加算により、減衰させたいパルス性ノイズと同時に存在する音声信号も減衰してしまうため、音声が途切れて聴感上聞き苦しいものになってしまう。この影響を抑えるために残留信号レベル測定器411,412は、パルス性ノイズ以外の信号レベルを計測した結果から窓関数スケーリング係数を作成する。そして、この窓関数スケーリング係数と窓関数とを第1乗算器381,382で乗算することにより窓関数の振幅を調節し、その結果として第2乗算器391,392の出力で逆位相信号のレベルを変えることにより、パルス性ノイズ成分以外の信号のレベルに応じてノイズの減衰量を調節する。
中高域と低域に分割して処理した第1加算器401,402出力の信号を加算し、出力する。
・逆位相信号を用いることで、パルス性ノイズを大幅に減衰させることができる。
・充分な時間をとれる窓関数を用いて逆位相信号を抽出することにより、持続時間が長いノイズでも充分に減衰させることができる。
・なだらかな窓関数を発生させて、なだらかに逆位相信号を切出し加算させてノイズを減衰させることにより、波形の歪みを少なくできる。
・窓関数の振幅を調節するだけでノイズの減衰量を容易に調整できる。
・残留信号レベル測定結果からノイズの減衰量を調整することでパルス性ノイズ以外の信号への影響を少なくすることができる。
36 パルス性ノイズ検出器
371,372 窓関数発生器
381,382 第1乗算器
391,392 第2乗算器
401,402 第1加算器
411,412 残留信号レベル測定器
70 残留信号解析器
Claims (6)
- 入力信号の位相を反転させる位相反転手段と、
前記入力信号のレベル変化からノイズを検出するノイズ検出手段と、
前記ノイズ検出手段がノイズを検出すると所定の時間長を有する窓関数を発生させる窓関数発生手段と、
前記窓関数発生手段により発生された前記窓関数と位相反転された前記入力信号とを乗算することにより、ノイズを減衰させるための逆位相信号を抽出する乗算手段と、
前記入力信号に前記逆位相信号を加算してノイズを減衰させる加算手段と、
を具備することを特徴とするノイズリダクション装置。 - 前記窓関数発生手段は、立上りと立下りの波形がなだらかな窓関数を発生させることを特徴とする請求項1に記載のノイズリダクション装置。
- 入力信号を中高域と低域に帯域分割し、中高域と低域の各々でノイズ除去が行われるとともに、前記窓関数発生手段は、異なる時間長を有する2つの窓関数を発生させ、前記ノイズ除去を行う際、入力信号の中高域側と低域側とで別々の前記窓関数を使用することを特徴とする請求項1または2に記載のノイズリダクション装置。
- 前記窓関数は、入力信号の低域側で使用される窓関数の時間長が入力信号の中高域側で使用される窓関数の時間長より長いことを特徴とする請求項3に記載のノイズリダクション装置。
- 前記加算手段の出力からノイズを減衰させた信号を受けて、前記窓関数の振幅を調節する窓関数スケーリング係数を作成する手段を有し、この手段から出力された前記窓関数スケーリング係数と前記窓関数とを乗算して前記窓関数の振幅を調節することにより、ノイズの減衰量を調節することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のノイズリダクション装置。
- 前記窓関数スケーリング係数は、前記加算手段の出力から信号を受けて、パルス性ノイズ以外の信号レベルを計測した結果から、あるいは前記信号の自己相関値を求めてその値から、あるいはその他の解析処理の結果として得られた値から作成することを特徴とする請求項5に記載のノイズリダクション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007306230A JP5018427B2 (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | ノイズリダクション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007306230A JP5018427B2 (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | ノイズリダクション装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009130837A true JP2009130837A (ja) | 2009-06-11 |
JP5018427B2 JP5018427B2 (ja) | 2012-09-05 |
Family
ID=40821279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007306230A Active JP5018427B2 (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | ノイズリダクション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5018427B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05327658A (ja) * | 1992-05-25 | 1993-12-10 | Canon Inc | スペクトラム拡散通信装置、送信状態検出装置および無線通信装置 |
JPH0964763A (ja) * | 1995-08-30 | 1997-03-07 | Nec Ic Microcomput Syst Ltd | パイロット信号除去回路 |
JP2007251909A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-09-27 | Fujitsu Ltd | 信号ピーク電圧抑圧装置 |
-
2007
- 2007-11-27 JP JP2007306230A patent/JP5018427B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05327658A (ja) * | 1992-05-25 | 1993-12-10 | Canon Inc | スペクトラム拡散通信装置、送信状態検出装置および無線通信装置 |
JPH0964763A (ja) * | 1995-08-30 | 1997-03-07 | Nec Ic Microcomput Syst Ltd | パイロット信号除去回路 |
JP2007251909A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-09-27 | Fujitsu Ltd | 信号ピーク電圧抑圧装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5018427B2 (ja) | 2012-09-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5453740B2 (ja) | 音声強調装置 | |
US8942398B2 (en) | Methods and apparatus for early audio feedback cancellation for hearing assistance devices | |
US7897864B2 (en) | Band extension reproducing apparatus | |
EP2916564B1 (en) | Device and method for correcting and compensating for distorted sound | |
US20100150376A1 (en) | Echo suppressing apparatus, echo suppressing system, echo suppressing method and recording medium | |
JP2013190470A (ja) | 音響信号処理装置および音響信号処理方法 | |
US11562724B2 (en) | Wind noise mitigation systems and methods | |
JP2004297273A (ja) | 音声信号雑音除去装置、音声信号雑音除去方法及びプログラム | |
US7917359B2 (en) | Noise suppressor for removing irregular noise | |
US20230326474A1 (en) | Audio signal processing method and system for noise mitigation of a voice signal measured by a bone conduction sensor, a feedback sensor and a feedforward sensor | |
JP2007096384A (ja) | ノイズ除去装置およびノイズ除去プログラム | |
JP4712113B2 (ja) | ラジオ受信装置および同装置におけるノイズ除去方法 | |
JP5018427B2 (ja) | ノイズリダクション装置 | |
KR101547344B1 (ko) | 음성복원장치 및 그 방법 | |
JP2830276B2 (ja) | 信号処理装置 | |
US11516607B2 (en) | Method and device for controlling the distortion of a loudspeaker system on board a vehicle | |
JP2006319815A (ja) | パルスノイズキャンセル装置 | |
JP6730580B2 (ja) | 帯域拡張装置および帯域拡張方法 | |
US11251890B2 (en) | Mixing apparatus and mixing method | |
KR101340757B1 (ko) | 위상차이와 스펙트럼의 에너지를 이용한 잡음제거 방법 및장치 | |
JP5145733B2 (ja) | 音声信号処理装置および音声信号処理方法ならびにプログラム | |
JP2007142879A (ja) | ノイズ除去装置 | |
JP5036283B2 (ja) | オートゲインコントロール装置、音響信号記録装置、映像・音響信号記録装置および通話装置 | |
JP2022011889A (ja) | 音声区間検出回路 | |
JP6217247B2 (ja) | マルチパス判定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100827 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110715 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20111012 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120228 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120419 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120515 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120528 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5018427 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622 Year of fee payment: 3 |