JP2009130407A - 無線装置、及び端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線部間の電波干渉を抑制しつつ、効率のよい無線通信を行う。
【解決手段】無線装置3は、TDD方式部4によって基地局と無線通信し、無線LAN部5によって端末と無線通信し、端末と基地局の通信を仲介する。測定部41は、例えば、アンテナ46が受信する電波の電波強度により、アンテナ56の送信する電波による電波干渉を測定している。測定部51も同様である。判定部31は、測定部41と測定部51から測定値を受け、少なくとも一方に許容程度以上の電波干渉が発生しているか否かを判定し、発生していると判定した場合には干渉告知部32を駆動してユーザに告知する。無線装置3は、アンテナ46とアンテナ56は、別の筐体に設置されており、告知を受けたユーザは、2つ筐体の成す角度などを調節してアンテナ46、56の距離、及び偏波方向の成す角度を調節して電波干渉を低減する。
【選択図】図7

Description

本発明は、無線装置、及び端末に関し、例えば、2つの無線通信手段を有し、これらの電波干渉を防ぐものに関する。
例えば、携帯電話網の基地局と、無線LANとを中継する中継装置のように、複数の無線部を備えた無線装置が存在する。
これら複数の無線部を有する無線装置では、それらを同時に動作させると、それぞれの送信出力がお互いに妨害波となる場合があり、これによって、本来受信しなければならない希望波が正確に受信できなくなってしまい、不都合が生じる場合がある。
そのため、一方の無線部と他の無線部を時分割動作させることにより、お互いの干渉を防ぐことが行われている。
このように、時分割によって、複数の無線部の動作時間を調節することにより電波干渉を防ぐ技術として、次の特許文献1の「携帯用無線通信装置」がある。
この技術は、通信方式の異なる複数の無線部を備えた携帯用無線装置において、1の無線部が送信している間は、他の無線部の送信を禁止するものである。
特開2001−257621号公報
しかし、時分割によって送受信すると、連続的に通信することができず、通信速度が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、無線部間の電波干渉を抑制しつつ、効率のよい無線通信を行うことを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、第1のアンテナと、前記第1のアンテナを介して1の無線装置と無線通信を行う第1の無線通信手段と、第2のアンテナと、前記第2のアンテナを介して、前記第1の無線通信手段と同時に他の無線装置と無線通信を行う第2の無線通信手段と、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係によって、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナが送信する電波の偏波方向の成す角度を変更する変更手段と、を具備したことを特徴とする無線装置を提供する。請求項2に記載の発明では、前記第1のアンテナは第1の筐体に設置されており、前記第2のアンテナは第2の筐体に設置されており、前記変更手段は、前記第1の筐体と前記第2の筐体の位置関係を変更することによりこれらアンテナの位置関係を変更することを特徴とする請求項1に記載の無線装置を提供する。
請求項3に記載の発明では、前記第1のアンテナが送受信する電波と前記第2のアンテナが送受信する電波の干渉の程度を計測する計測手段と、前記計測した計測結果を出力する出力手段と、を具備したことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の無線装置を提供する。
請求項4に記載の発明では、前記出力された計測結果が所定の閾値以上の場合に、電波干渉が生じていることを提示する提示手段を具備したことを特徴とする請求項3に記載の無線装置を提供する。
請求項5に記載の発明では、前記他の無線装置は端末であって、前記1の無線装置は、前記端末をネットワークに接続するための基地局であって、前記第1の無線通信手段と前記第2の無線通信手段とを用いて前記端末と前記基地局の通信を仲介する仲介手段を具備したことを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の無線装置を提供する。
請求項6に記載の発明では、前記出力された計測結果が所定の閾値以上の場合に、電波干渉が生じている旨の通知を前記端末に行う通知手段を具備したことを特徴とする請求項5に記載の無線装置を提供する。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の無線装置を介して基地局と通信する端末であって、前記無線装置から電波干渉が生じている旨の通知を受信する通知受信手段と、前記通知を受信した場合に、前記無線装置の第1のアンテナが送受信する電波と第2のアンテナが送受信する電波に電波干渉が生じていることを提示する提示手段と、を具備したことを特徴とする端末を提供する。
本発明によれば、アンテナ間の距離や偏波方向を変化させることにより、無線部間の電波干渉を抑制しつつ、効率のよい無線通信を行うことができる。
(1)実施の形態の概要
無線装置3(図7)は、TDD方式部4によって基地局と無線通信し、無線LAN部5によって端末と無線通信し、端末と基地局の通信を仲介する。
測定部41は、例えば、アンテナ46が受信する電波の電波強度により、アンテナ56の送信する電波による電波干渉を測定している。測定部51も、同様に、アンテナ46が送信する電波によってアンテナ56に生じている電波干渉を測定している。
判定部31は、測定部41と測定部51から測定値を受け、TDD方式部4と無線LAN部5の少なくとも一方に許容程度以上の電波干渉が発生しているか否かを判定し、発生していると判定した場合には干渉告知部32を駆動してユーザに告知する。
無線装置3は、2つの筐体を繋いで構成されており、アンテナ46とアンテナ56は、別の筐体に設置されている。
そこで、告知を受けたユーザは、2つ筐体の成す角度などを調節してアンテナ46、56の距離、及び偏波方向の成す角度を調節して電波干渉を低減する。
(2)実施の形態の詳細
図1は、本実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示した図である。
無線通信システム1は、基地局2、無線装置3、端末6、6、6・・・(以下、端末6)を用いて構成されている。
基地局2は、携帯電話網の基地局であり、無線装置3や図示しない携帯電話などからの接続要求を受けて、これらを携帯電話網に接続する。
更に、携帯電話網は、インターネットなどの通信網に接続しており、基地局2に接続した端末6は、携帯電話網を介してこれら通信網に接続することができる。
無線装置3は、基地局2と無線通信を行うTDD方式部4と、端末6と無線通信を行う無線LAN部5の2つの無線部を備えており、端末6と基地局2の通信を仲介する。
ここで、TDD方式部4は、第1の無線通信手段として機能し、無線LAN部5は、第2の無線通信手段として機能している。
無線装置3は、例えば、端末6のユーザの自宅に据え置き型で設置されたり、あるいは、携帯可能な程度に小型化して、ユーザが端末6と共に出先に携帯して使用したりする。
無線装置3は、基地局2に対してはTDD方式にて通信し、端末6に対しては、無線LANにより複数の端末6と通信することができる。
ここで、TDD方式とは、無線通信で同時に送受信を行うための方式の1つで、通信回線を時間軸で細かく分割し、同じ周波数で送信と受信を切り替えるものである。
本実施の形態では、TDD方式のうち、特にTDD−CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重接続)方式を用い、これによって複数の端末6との通信仲介を可能としている。
なお、CDMA方式とは、複数の発信者の無線信号にそれぞれ異なる符号を乗算し、すべての無線信号を合成して1つの周波数を使って送受信するものである。
発信者を符号によって識別することができるため、受信者は、これによって所望の無線信号を抽出することができる。
端末6は、例えば、キーボード、マウス、ディスプレイを備えたパーソナルコンピュータなどで構成されたユーザ端末であって、所謂デスクトップ型と称される据え置き型のものや、ノート型と称される携帯可能なものなどがある。
端末6は、無線装置3を介して基地局2に接続し、携帯電話網を介してインターネットなどの通信網に接続することができる。
以上のように、無線装置3を基地局2と端末6の中継装置とするが、これは、無線装置3を中継装置に限定するものではなく、通信方式の異なる複数の無線部を備えた無線装置であればよい。
また、これらの無線部も、中継のように連携して動作するものであってもよいし、あるいは、個別に独立して動作するものであってもよい。
また、無線装置3は、TDD方式と無線LANによって通信するものとするが、これに限定するものではなく、異なるものであれば任意でよい。
ところで、無線装置3は、TDD方式部4と無線LAN部5を同時に駆動して通信すると、両者の間で電波干渉が生じる可能性がある。
特に、無線装置3が携帯用の場合、無線装置3を小型化する必要があり、この場合、TDD方式部4と無線LAN部5のアンテナが近接し、より電波干渉が生じやすくなることが考えられる。
そこで、このような電波干渉について、その態様と低減方法について説明する。
図2(a)は、アンテナが送受信しやすい電波の偏波方向を示した図である。
なお、図中では、電波の偏波方向を波線で表すと共に電波の指向方向の一部を矢線で示してある。
無線装置3では、一般に、チップアンテナ10やコイルアンテナ11などが用いられている。
チップアンテナ10は、例えば、セラミックにメアンダラインと呼ばれるジグザグの線状素子を形成して構成されており、矢線で示したアンテナ本体の長手方向と偏波方向(電磁波の電界の方向)が並行となる。
また、コイルアンテナ11の偏波方向は、図の矢線に示したコイルの中心軸方向と並行となる。
図2(b)は、電波干渉が生じやすいアンテナ配置の一例を示した図である。
チップアンテナ10aとチップアンテナ10bは、長手方向が平行になるように配置されており、この場合、これらのアンテナが送受信しやすい電波の偏波方向は並行になる。
このように偏波方向が平行になると、チップアンテナ10a、10bの間で電波干渉が生じやすくなる。
また、チップアンテナ10a、10bの距離が小さいほど、電波干渉が生じやすくなる。
そこで、電波干渉を低減する方法としては、チップアンテナ10a、10bの距離を大きくする方法と(低減方法1)、チップアンテナ10a、10bの偏波方向が並行とならないように(異なるように)する方法がある(低減方法2)。
更に、後者の場合には、偏波方向が垂直(直角)となる場合に最も電波干渉の低減効果が大きくなる。
なお、チップアンテナ10a、10bで説明したが、これらアンテナはコイルアンテナ11でもよい。以下同様である。
次に、偏波方向が垂直となるようなチップアンテナ10a、10bの位置関係について説明する。
図3(a)は、チップアンテナ10aの長手方向がチップアンテナ10bの長手方向と垂直になる場合である(アンテナ配置1)。
この場合、チップアンテナ10a、10bの送受信しやすい電波の偏波方向は垂直となり、電波干渉が低減される。
図3(b)は、チップアンテナ10aの長手方向に垂直な方向と、チップアンテナ10bの長手方向に垂直な方向が平行となる場合である(アンテナ配置2)。
この場合も、チップアンテナ10a、10bの送受信しやすい電波の偏波方向は垂直となり、電波干渉が低減される。
図4は、図3(a)のアンテナ配置1において、チップアンテナ10bを長手方向に垂直な方向を中心に90度回転したものである(アンテナ配置3)。
この場合も、チップアンテナ10a、10bの送受信しやすい電波の偏波方向は垂直となり、電波干渉が低減される。
次に、低減方法1(アンテナ間距離を大きくする)、低減方法2(偏波方向を異なるようにする)を実現するための無線装置3の具体的な形状及び機構について説明する。
図5(a)の無線装置3aは、無線装置3の筐体の一例を示した図である。
無線装置3aは、筐体15と筐体16を回転軸18で接続して構成されている。
筐体15は、板状の直方体形状を有しており、例えば、樹脂によって形成されている。
筐体15の、長手方向の一端にはチップアンテナで形成され、基地局2と無線通信するためのアンテナ46が格納されている。
なお、アンテナ46をコイルアンテナや他の種類のアンテナによって構成することもできる。以下同様である。
アンテナ46は、長手方向が筐体15の長手方向と垂直となり、かつ、筐体15の底面(筐体16と対向する面)に平行な面内に含まれるように配置されている。
なお、アンテナ46は、第1の無線通信手段(TDD方式部4)が無線通信するための第1のアンテナとして機能している。
筐体16の、長手方向の一端にはチップアンテナで形成され、端末6と無線通信するためのアンテナ56が格納されている。
なお、アンテナ56をコイルアンテナや他の種類のアンテナによって構成することもできる。以下同様である。
アンテナ56は、アンテナ46と同様に長手方向が筐体16の長手方向と垂直となり、かつ、筐体16の底面(筐体15と対向する面)に平行な面内に含まれるように配置されている。
なお、アンテナ56は、第2の無線通信手段(無線LAN部5)が無線通信するための第2のアンテナとして機能している。
回転軸18は、筐体15、16の保持角度を調節可能に保持するヒンジなどであって、筐体15、16の他端側(アンテナ46、56が設置された側と対向する側)に設けられている。
筐体15、16は、矢線に示したように、回転軸18の周りに回転して開閉できるようになっている。
筐体15、16が閉状態の場合には、アンテナ46、56は、近接すると共に長手方向が平行となるため偏波方向も並行となる。
そして、筐体15、16を開くにつれて、アンテナ46、56の距離が大きくなると共に(低減方法1)、アンテナ46、56の長手方向も垂直に近づいていく(低減方法2)。
筐体15、16の成す角度が垂直となると、アンテナ46、56の位置関係はアンテナ配置1となり、偏波方向が垂直となる。
更に、筐体15、16を開いていくと、偏波方向は並行に近づいていくが、アンテナ46、56の距離は大きくなる。
ユーザは、電波干渉が生じている場合に、筐体15、16を回転させてこれらの成す角度を適当に調節することにより干渉を低減することができる。
回転軸18は、第1の筐体(筐体15)と第2の筐体(筐体16)の位置関係を変更することによりこれらアンテナ(アンテナ46、56)の位置関係を変更することができ、第1のアンテナ(アンテナ46)と第2のアンテナ(アンテナ56)の位置関係を、距離や偏波方向の成す角度に関して変更する変更手段として機能している。
図5(b)の無線装置3bは、無線装置3の筐体の他の例を示した図である。
この例では、筐体15、16の端部の長手方向に回転軸18が設けられており、矢線に示したように、回転軸18を中心として開閉することができるようになっている。
アンテナ46は、筐体15の一の端部に、長手方向が回転軸18と垂直になるように設置されている。
一方、アンテナ56は、筐体16の他の端部(一の端部に対向する側の端部)に、長手方向が回転軸18と垂直になるように設置されている。
このように、無線装置3bでは、アンテナ46、56の距離が離れるように、それぞれ筐体15、16の長手方向の対向する端部に配置されている(低減方法1)。
また、筐体15、16が閉状態の場合、アンテナ46、56の偏波方向は並行となるが、筐体15、16が開くにつれてアンテナ46、56の偏波方向の成す角度が大きくなっていく(低減方法2)。
そして、筐体15、16の開角度が垂直となるとアンテナ46、56の位置関係がアンテナ配置2又はアンテナ配置3となり、偏波方向の成す角度が垂直となる。
このように、ユーザは、筐体15、16を開いて開角度を適当に調節することにより電波干渉を低減することができる。
図6(a)の無線装置3cは、無線装置3の筐体の他の例を示した図である。
この例では、筐体15、16の端部において長手方向と垂直な方向に回転軸18が設けられており、矢線に示したように、回転軸18を中心として開閉することができるようになっている。
アンテナ46は、筐体15の回転軸18と対向する側に、長手方向が回転軸18と垂直となるように設置されている。
一方、アンテナ56は、筐体16の回転軸18と対向する側に、長手方向が回転軸18と並行になるように設置されている。
アンテナ46、56の位置関係は、アンテナ配置2又はアンテナ配置3となっている。
無線装置3cでは、筐体15、16の開閉にかかわらず、偏波方向が垂直となっており(低減方法2)、筐体15、16を開くとアンテナ46、56の距離が離れる(低減方法1)。
このように、ユーザは、筐体15、16を開いてこれらの開角度を適当に調節することにより電波干渉を低減することができる。
図6(b)の無線装置3dは、無線装置3の筐体の他の例を示した図である。
筐体15、16は円板形状を有しており、回転軸18によって、矢線に示したように、円板の周方向に回転できるようになっている。
アンテナ46、56は、それぞれ筐体15、16の中心軸から周方向に寄った位置に、長手方向が回転軸18の回転軸と垂直になるように設置されている。
アンテナ46、56の距離は、回転軸18の軸線方向長さによって離され(低減方法1)、筐体15、16を回転させると、これらの偏波方向を平行でないようにすることができる(低減方法2)。
アンテナ46、56の長手方向が垂直となると、アンテナ46、56の配置はアンテナ配置2またはアンテナ配置3となる。
このように、ユーザは、筐体15、16を回転させてこれらの成す角度を適当に調節することにより電波干渉を低減することができる。
また、例えば、回転軸18を蛇腹などで伸縮自在に構成すると、回転軸18を軸線方向に延ばすことによってアンテナ46、56の距離を更に離すことができる。
次に、図7を用いて無線装置3のハードウェア的な構成について説明する。
無線装置3は、大きく、TDD方式部4、無線LAN部5、判定部31、干渉告知部32などから構成されている。
例えば、TDD方式部4は筐体15に格納され、無線LAN部5は筐体16に格納されており、判定部31、干渉告知部32は、何れかの筐体に格納されている。
または、TDD方式部4、無線LAN部5などを一方の筐体に格納し、アンテナ46、56だけ別筐体に設置するように構成することもできる。
TDD方式部4は、基地局2と通信するための機能部であり、測定部41、制御部42、送信部43、受信部44、送受信切替部45、アンテナ46を備えている。
送受信切替部45は、例えば、アンテナスイッチであって、制御部42からの制御信号により送信状態と受信状態が切り替え可能となっている。
送受信切替部45は、基地局2と無線通信するためのアンテナ46を有しており、送信状態では、送信部43が出力した無線信号を基地局2に送信し、受信状態では、基地局2が送信してきた無線信号を受信して受信部44に出力する。
送信部43は、基地局2に送信するデータを制御部42から得て無線信号に変換し、これを送受信切替部45に出力する機能部である。
受信部44は、基地局2が送信してきた無線信号を送受信切替部45から得てこれをデータに変換し、制御部42に出力する機能部である。
制御部42は、無線LAN部5から送信されてきたデータを基地局2に向けて無線送信すると共に、基地局2から無線送信されてきたデータを受信して無線LAN部5に送出する機能部である。
このようにTDD方式部4と無線LAN部5は、基地局2と端末6との通信を仲介する仲介手段を備えている。
また、制御部42は、測定部41からの電波干渉の程度の計測を受け付け、計測に必要な値を測定部41に出力する。
測定部41は、制御部42を監視し、TDD方式部4に生じている電波干渉の程度を測定する。電波干渉の程度を測定するための測定対象としては、基地局2から送信されてきた電波の電界強度、基地局2との通信のデータ転送速度、基地局2との通信のエラーレートなどがあり、何れを用いてもよい。
電波干渉が大きいほど、電界強度は小さくなり、データ転送速度は小さくなり、エラーレートは大きくなるため、これらにより電波干渉の程度を測定することができる。
無線LAN部5は、端末6と通信するための機能部であり、測定部51、制御部52、送信部53、受信部54、送受信切替部55、アンテナ56を備えている。
これらの機能は、それぞれ、測定部41、制御部42、送信部43、受信部44、送受信切替部45、アンテナ46と同様である。
測定部51は、制御部52を監視し、無線LAN部5に生じている電波干渉の程度を測定する。電波干渉の程度を測定するための測定対象としては、端末6から送信されてきた電波の電界強度、端末6との通信のデータ転送速度、端末6との通信のエラーレートなどがあり、何れを用いてもよい。
判定部31は、測定部41と測定部51から測定対象の測定値を受け取り、これを用いてTDD方式部4と無線LAN部5の少なくとも一方が許容程度以上の電波干渉を受けているか判定する。
判定部31は、測定対象が電波強度であった場合、当該電波強度が所定の閾値以下である場合に許容程度以上の電波干渉であると判定し、測定対象がデータ転送速度の場合、当該速度が所定の閾値以下である場合に許容程度以上の電波干渉であると判定し、測定対象がエラーレートである場合、当該エラーレートが所定の閾値以上である場合に許容程度以上の電波干渉であると判定する。
そして、判定部31は、少なくとも一方が許容程度以上の電波干渉を受けていると判定した場合、その旨の通知を干渉告知部32に出力する。
以上のように、測定部41、測定部51、判定部31は、第1のアンテナ(アンテナ46)が送受信する電波と第2のアンテナ(アンテナ56)が送受信する電波の干渉の程度を計測する計測手段として機能すると共に、当該計測した計測結果を干渉告知部32に出力する出力手段として機能している。
干渉告知部32は、例えば、発光ダイオードなどの発光素子や、液晶表示部などの表示素子や、ブザーなどの音声出力素子など、ユーザに情報を告知するための素子を備えており、判定部31が所定程度以上の電波干渉があると判断した場合に、これらの素子を駆動して、電波干渉が生じている旨をユーザに告知する。
干渉告知部32は、出力手段から出力された計測結果が所定の閾値以上の場合に、電波干渉が生じていることを提示する提示手段として機能している。
図8は、無線装置3が告知を行う手順を説明するためのフローチャートである。
まず、無線装置3は、測定部41によってTDD方式部4に生じている電波干渉の程度と、測定部51によって無線LAN部5に生じている電波干渉の程度を測定する(ステップ5)。
次に、無線装置3は、判定部31によって、TDD方式部4に生じている電波干渉の程度が所定程度以上か、また、無線LAN部5に生じている電波干渉の程度が所定程度以上か判定する(ステップ10)。
TDD方式部4と無線LAN部5に生じている電波干渉が、何れも所定程度以上でない場合(ステップ10;N)、無線装置3は、干渉告知部32による告知の出力を行わない(ステップ20)。
一方、少なくとも何れか一方の電波干渉の程度が所定程度以上である場合(ステップ10;Y)、無線装置3は、干渉告知部32によって告知を出力する(ステップ15)。
無線装置3は、通信を行っている間、以上のステップを繰り返す。
ユーザは、告知を受けた場合、無線装置3の開角度を調節したり、無線装置3の置き場所や向きを変えたりなどして、電波干渉を低減する。
以上に説明した本実施の形態により次のような効果を得ることができる。
(1)アンテナ46とアンテナ56の距離を離すことにより、電波干渉を低減することができる。
(2)アンテナ46とアンテナ56の向きを調節することにより偏波方向が異なるようにして電波干渉を低減することができる。
(3)電波干渉の程度を測定し、所定の程度以上電波干渉が生じている場合にはユーザに告知を行うことができる。
(4)電波干渉の告知を受けたユーザは、アンテナ46とアンテナ56の距離や偏波方向の角度を調節することにより電波干渉を低減することができる。
(5)未使用時には筐体15、16を折りたたみ、使用時に広げることにより、未使用時に携帯性・可搬性を維持しながら、使用時に電波干渉を抑えることができる。
以上に説明した無線装置3は、TDD方式部4と無線LAN部5の2つの無線部を有しているが、3つ以上の無線部を有するように構成することもできる。
この場合は、例えば、各無線部のアンテナを個別の筐体に設置するなど、互いの距離や偏波方向の角度が変化できるようにする。
(変形例1)
本変形例は、無線装置3Aで電波干渉の程度を判定し、その判定結果を端末6Aで告知するものである。
図9は、本変形例に係る無線装置3A、及び端末6Bの構成を示した図である。無線装置3Aの構成のうち、図7に示した無線装置3と同じ構成要素に関しては同じ符号を付し、説明を簡略化又は省略することにする。
無線装置3Aの構成は、干渉告知部32を有さない他は、無線装置3(図7)と同様である。
端末6Aは、干渉告知部61、制御部62、送信部63、受信部64、送受信切替部65、アンテナ66などを備えている。
干渉告知部61の機能は、無線装置3(図7)の干渉告知部32と同様であり、ディスプレイに告知を表示したり、発光素子の発光やブザー音でユーザに電波干渉が生じていることを告知する。
制御部62、送信部63、受信部64、送受信切替部65、アンテナ66の機能は、それぞれ制御部52、送信部53、受信部54、送受信切替部55、アンテナ56と同様であり、端末6Aが無線LAN部5と無線通信を行うための機能を発揮させる。
以上のように構成された無線装置3Aの判定部31は、電波干渉が発生していると判定すると、その旨を表す電波干渉通知を制御部52に通知する。
制御部52は、判定部31から電波干渉通知を受けると、送信部53、送受信切替部55、アンテナ56を介して、当該通知を端末6Aに送信する。
このように、無線装置3Aは、判定部31で出力された計測結果が所定の閾値以上の場合に、電波干渉が生じている旨の通知を端末6Aに行う通知手段を備えている。
端末6Aの制御部62は、電波干渉通知をアンテナ66、送受信切替部65、受信部64を介して受信すると、干渉告知部61を駆動して電波干渉が生じていることをユーザに告知する。
このように、端末6Aは、無線装置3Aから電波干渉が生じている旨の通知を受信する通知受信手段と、当該通知を受信した場合に、無線装置3Aに電波干渉が生じていることを提示する提示手段を備えている。
当該告知を受けたユーザは、無線装置3Aの開角度を調節したり、あるいは、設置場所を変えたりなどして、電波障害を低減する。
図10は、無線装置3Aと端末6Aの動作を説明するためのフローチャートである。
まず、無線装置3Aは、測定部41によってTDD方式部4に生じている電波干渉の程度と、測定部51によって無線LAN部5に生じている電波干渉の程度を測定する(ステップ30)。
次に、無線装置3Aは、判定部31によって、TDD方式部4に生じている電波干渉の程度が所定程度以上か、また、無線LAN部5に生じている電波干渉の程度が所定程度以上か判定する(ステップ35)。
TDD方式部4と無線LAN部5に生じている電波干渉が、何れも所定程度以上でない場合(ステップ35;N)、無線装置3Aは、電波干渉通知の送信は行わない(ステップ45)。
一方、少なくとも何れか一方の電波干渉の程度が所定程度以上である場合(ステップ35;Y)、無線装置3Aは、電波干渉通知を端末6Aに送信する(ステップ40)。
無線装置3Aは、通信を行っている間、以上のステップを繰り返す。
一方、端末6Aは、無線装置3Aを介して基地局2(図1)と通信すると共に、端末6Aから電波干渉通知が送られてくるか監視し、当該通知を待ち受ける(ステップ50)。
端末6Aは、電波干渉通知を受信しない場合は(ステップ55;N)、干渉告知部61による告知を非出力として告知は行わず(ステップ65)、電波干渉通知を受信した場合は(ステップ55;Y)、干渉告知部61から告知を出力する(ステップ60)。
端末6Aは、通信を行っている間、以上のステップを繰り返す。
以上のようにして、本変形例では、ユーザは端末6Aにて電波干渉の程度を認識することができる。
(変形例2)
本変形例では、無線装置3Bでは電波干渉の程度を測定せず、端末6Bにて電波干渉の程度を測定する。
図示しないが、本変形例に係る無線装置3Bは、無線装置3(図7)から、測定部41、測定部51、判定部31及び干渉告知部32を除いた構成となっており、電波干渉の程度にかかわらず、端末6Bと基地局2の中継を行う。
図11は、本変形例に係る端末6Bの構成を示した図である。端末6Bは、端末6A(図9)に転送速度測定部67と転送速度判定部68を加えた構成となっている。
転送速度測定部67は、制御部62を監視し、端末6Bと無線装置3Bとの間のデータ転送速度を測定し、測定値を転送速度判定部68に出力する。
無線装置3Bで電波干渉の程度が大きいほど、データ転送速度が低下するため、これによって無線装置3Bの電波干渉の程度を測定することができる。
転送速度判定部68は、転送速度測定部67からデータ転送速度の測定値を受け取り、所定の閾値以下であるか否かを判定する。
転送速度判定部68は、測定値が所定の閾値以下である場合、無線装置3Bの電波干渉が所定程度以上であるとし、その旨を干渉告知部61に通知する。
干渉告知部61は、転送速度判定部68から当該通知を受けると、ユーザに対して告知を行う。
ユーザは、これによって無線装置3Bでの電波干渉を認識することができ、無線装置3Bの開角度や設置場所を調節することができる。
本実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示した図である。 アンテナや偏波方向を説明するための図である。 偏波方向が垂直になるアンテナ配置を説明するための図である。 偏波方向が垂直になるアンテナ配置を説明するための図である。 無線装置の形態を説明するための図である。 無線装置の形態を説明するための図である。 無線装置のハードウェア的な構成を説明するための図である。 無線装置が告知を行う手順を説明するためのフローチャートである。 変形例1に係る無線装置と端末の構成を示した図である。 変形例1に係る無線装置と端末の動作を説明するためのフローチャートである。 変形例2に係る端末の構成を示した図である。
符号の説明
1 無線通信システム
2 基地局
3 無線装置
4 TDD方式部
5 無線LAN部
6 端末
15 筐体
16 筐体
18 回転軸
31 判定部
32 干渉告知部
41 測定部
42 制御部
43 送信部
44 受信部
45 送受信切替部
46 アンテナ
51 測定部
52 制御部
53 送信部
54 受信部
55 送受信切替部
56 アンテナ
61 干渉告知部
62 制御部
63 送信部
64 受信部
65 送受信切替部
66 アンテナ
67 転送速度測定部
68 転送速度判定部

Claims (7)

  1. 第1のアンテナと、
    前記第1のアンテナを介して1の無線装置と無線通信を行う第1の無線通信手段と、
    第2のアンテナと、
    前記第2のアンテナを介して、前記第1の無線通信手段と同時に他の無線装置と無線通信を行う第2の無線通信手段と、
    前記第1のアンテナと前記第2のアンテナの位置関係によって、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナが送信する電波の偏波方向の成す角度を変更する変更手段と、
    を具備したことを特徴とする無線装置。
  2. 前記第1のアンテナは第1の筐体に設置されており、前記第2のアンテナは第2の筐体に設置されており、
    前記変更手段は、前記第1の筐体と前記第2の筐体の位置関係を変更することによりこれらアンテナの位置関係を変更することを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記第1のアンテナが送受信する電波と前記第2のアンテナが送受信する電波の干渉の程度を計測する計測手段と、
    前記計測した計測結果を出力する出力手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の無線装置。
  4. 前記出力された計測結果が所定の閾値以上の場合に、電波干渉が生じていることを提示する提示手段を具備したことを特徴とする請求項3に記載の無線装置。
  5. 前記他の無線装置は端末であって、前記1の無線装置は、前記端末をネットワークに接続するための基地局であって、
    前記第1の無線通信手段と前記第2の無線通信手段とを用いて前記端末と前記基地局の通信を仲介する仲介手段を具備したことを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の無線装置。
  6. 前記出力された計測結果が所定の閾値以上の場合に、電波干渉が生じている旨の通知を前記端末に行う通知手段を具備したことを特徴とする請求項5に記載の無線装置。
  7. 請求項6に記載の無線装置を介して基地局と通信する端末であって、
    前記無線装置から電波干渉が生じている旨の通知を受信する通知受信手段と、
    前記通知を受信した場合に、前記無線装置の第1のアンテナが送受信する電波と第2のアンテナが送受信する電波に電波干渉が生じていることを提示する提示手段と、
    を具備したことを特徴とする端末。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011035605A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Brother Industries Ltd 無線通信装置および無線通信装置の制御プログラム
JP2013074399A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Kyocera Corp 中継装置及び通信制御方法
JP2016225744A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 株式会社リコー 無線通信システム及び方法

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