JP2009130080A - トランス - Google Patents
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Abstract
【課題】 ボビンの上下から磁束が漏れ、ボビンの上下面が金属反射板と近接した場合にトランスの効率が劣化する。
【解決手段】 ボビンは、筒状の巻軸部分、巻軸部分に設けられた鍔間に形成された巻溝を備え、第1のコイルが巻回された第1の巻線部と第2のコイルが巻回された第2の巻線部の間にコア嵌合部が設けられる。コアは、ボビンの筒状の巻軸部分に挿入される棒状の第1のコアと、ボビンの上面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交し、ボビンの巻軸部分の両端面に延在する様に形成された両脚部及び、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交するように延設してボビンのコア嵌合部に嵌合される突部を有する第2のコアを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 ボビンは、筒状の巻軸部分、巻軸部分に設けられた鍔間に形成された巻溝を備え、第1のコイルが巻回された第1の巻線部と第2のコイルが巻回された第2の巻線部の間にコア嵌合部が設けられる。コアは、ボビンの筒状の巻軸部分に挿入される棒状の第1のコアと、ボビンの上面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交し、ボビンの巻軸部分の両端面に延在する様に形成された両脚部及び、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交するように延設してボビンのコア嵌合部に嵌合される突部を有する第2のコアを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、トランス、特に液晶表示装置の背面を照明する冷陰極線管等を点灯するために利用されるインバータトランスに用いられるトランスに関するものである。
従来のトランスに、図5に示す様に、筒状の巻軸部分に複数の鍔51A〜51Lが設けられ、鍔51Fと鍔51G間に巻溝52が、鍔51A〜51Fの各鍔間と鍔51G〜51Lの各鍔間に巻溝53がそれぞれ設けられ、巻軸部分が実装面と平行になる様に端子が形成されたボビン51と、このボビンの巻溝52に巻回されて両端部が端子に接続された第1のコイルと、ボビンの巻溝53に巻回されて両端部が端子に接続された第2のコイルと、このボビン51の巻軸部分に中央脚を挿入して両脚がボビン51の左右両側に位置する様に取付けられた1対のE型コア55によって構成され、第1のコイルに、2つの第2のコイルを磁気的に結合させたものがある(例えば、特許文献1を参照。)。
この種のトランスがインバータトランスとして用いられる液晶表示装置等においては、形状の小型化が進められている。そのため、トランスが液晶表示装置等で用いられている金属反射板に近接した状態で配線基板に実装される機会が増加している。従来のトランスは、E型コアが両脚をボビンの左右両側に位置させて取付けられているため、ボビンの上下から磁束が漏れ、ボビンの上下面が金属反射板と近接した場合にトランスの効率が劣化するという問題があった。また、従来のトランスは、リーケージインダクタンスの調整を1対のE型コアの接合部のギャップと各コイルの巻数によって行なうため、設計の自由度が低い上、高いリーケージインダクタンス値を得るのが困難であった。
本発明は、金属反射板と近接する可能性の高いボビンの上下面からの磁束漏れを低減し、リーケージインダクタンスの調整が容易なトランスを提供することを目的とする。
本発明は、筒状の巻軸部分、巻軸部分に設けられた複数の鍔及び、鍔間に形成された巻溝を備えたボビン、ボビンの中央部の巻溝に巻回された第1のコイル、ボビンの両端部の巻溝にそれぞれ巻回され、第1のコイルと磁気的に結合する複数の第2のコイル及び、ボビンに取付けられたコアを備えたトランスにおいて、ボビンは、第1のコイルが巻回された第1の巻線部と第2のコイルが巻回された第2の巻線部の間にコア嵌合部が設けられ、コアは、ボビンの筒状の巻軸部分に挿入される棒状の第1のコアと、ボビンの上面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交し、ボビンの巻軸部分の両端面に延在する様に形成された両脚部及び、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交するように延設してボビンのコア嵌合部に嵌合される突部を有する第2のコアを備える。また、ボビンに取付けられるコアは、ボビンの下面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交し、ボビンの巻軸部分の両端面に延在する様に形成された両脚部及び、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交するように延設してボビンのコア嵌合部に嵌合される突部を有する第3のコアや、ボビンの下面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交し、ボビンの巻軸部分の両端面に延在する様に形成された両脚部を有する第4のコアをさらに備える。
本発明のトランスは、筒状の巻軸部分、巻軸部分に設けられた複数の鍔及び、鍔間に形成された巻溝を備えたボビン、ボビンの中央部の巻溝に巻回された第1のコイル、ボビンの両端部の巻溝にそれぞれ巻回され、第1のコイルと磁気的に結合する複数の第2のコイル及び、ボビンに取付けられたコアを備え、ボビンの第1のコイルが巻回された第1の巻線部と第2のコイルが巻回された第2の巻線部の間にコア嵌合部が設けられ、コアが、ボビンの筒状の巻軸部分に挿入される棒状の第1のコアと、ボビンの上面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交し、ボビンの巻軸部分の両端面に延在する様に形成された両脚部及び、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交するように延設してボビンのコア嵌合部に嵌合される突部を有する第2のコアを備えるので、金属反射板と近接する可能性の高いボビンの上下面からの磁束漏れを低減することができ、リーケージインダクタンスの調整が容易になる。
本発明のトランスは、筒状の巻軸部分、巻軸部分に設けられた複数の鍔及び、鍔間に形成された巻溝を備えたボビン、ボビンの中央部の巻溝に巻回された第1のコイル、ボビンの両端部の巻溝にそれぞれ巻回され、第1のコイルと磁気的に結合する2つの第2のコイル及び、ボビンに取付けられたコアを備える。このボビンは、第1のコイルを構成する巻線がボビンの中央部の巻溝に巻回されて形成された第1の巻線部と、第2のコイルを構成する巻線がボビンの両端部の巻溝にそれぞれ巻回されて形成された2つの第2の巻線部との間にそれぞれコア嵌合部が設けられる。また、コアは、ボビンの筒状の巻軸部分に挿入される棒状の第1のコアと、ボビンの上面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交し、ボビンの巻軸部分の両端面に延在する様に形成された両脚部及び、中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交するように延設してボビンに設けられた2つのコア嵌合部にそれぞれ嵌合される2つの突部を有する第2のコアを備える。そして、ボビンの筒状の巻軸部内に挿入された第1のコアとボビンの上面に取り付けられた第2のコアが接合される。
従って、本発明のトランスは、ボビンの巻軸部分内に配置された第1のコアとボビンの上面に配置された第2のコアによって閉磁路が形成され、第2のコアの2つの突部によって第1のコイルと第2のコイル間の結合係数を調節できる。また、本発明のトランスは、第1のコイルが巻回された第1の巻線部と第2のコイルが巻回された第2の巻線部の間にそれぞれコア嵌合部が設けられるので、第1のコイルと第2のコイルの間隔を空けることができ、第1のコイルと第2のコイル間の絶縁耐圧を向上させることができる。
従って、本発明のトランスは、ボビンの巻軸部分内に配置された第1のコアとボビンの上面に配置された第2のコアによって閉磁路が形成され、第2のコアの2つの突部によって第1のコイルと第2のコイル間の結合係数を調節できる。また、本発明のトランスは、第1のコイルが巻回された第1の巻線部と第2のコイルが巻回された第2の巻線部の間にそれぞれコア嵌合部が設けられるので、第1のコイルと第2のコイルの間隔を空けることができ、第1のコイルと第2のコイル間の絶縁耐圧を向上させることができる。
以下、本発明のトランスの実施例を図1乃至図4を参照して説明する。
図1は本発明のトランスの第1の実施例を示す分解斜視図、図2は本発明のトランスの回路図である。
図1において、11はボビンである。
ボビン11は、電気絶縁性を有する材料で形成されており、筒状の巻軸部分に鍔11A〜11Nが設けられ、鍔11Gと鍔11Hの間に巻溝12が、鍔11A〜鍔11Fの各鍔間に巻溝13Aが、鍔11I〜鍔11Nの各鍔間に巻溝13Bがそれぞれ設けられる。また、鍔11Fと鍔11Gの間にはコア嵌合部14Aが、鍔11Hと鍔11Iの間にはコア嵌合部14Bが設けられる。このボビン11は、巻軸部分が実装面と平行になる様に、鍔11A、鍔11G、鍔11H、鍔11Nにそれぞれ端子が設けられ、ボビンの中央部に位置する巻溝12が第1の巻線部として、ボビンの一端側に位置する5つの巻溝13Aのうちの少なくとも1つ以上の巻溝が第2の巻線部として、ボビンの他端側に位置する5つの巻溝13Bのうちの少なくとも1つ以上の巻溝が別の第2の巻線部として用いられる。
このボビンの第1の巻線部を構成する巻溝12に巻線が巻回され、鍔11Gに設けられた端子と鍔11Hに設けられた端子間に接続されて第1のコイルが形成される。また、このボビンの一端側に位置する第2の巻線部の所定の巻溝13Aに巻線が巻回され、鍔11Aに設けられた端子と鍔11Gに設けられた端子間に接続されて第2のコイルが形成される。さらに、このボビンの他端側に位置する第2の巻線部の所定の巻溝13Bに巻線が巻回され、鍔11Hに設けられた端子と鍔11Nに設けられた端子間に接続されて第2のコイルが形成される。
この様に3つのコイルが形成されたボビン11は、筒状の巻軸部分内に棒状のコア15が挿入され、上面側にコア16が、下面側にコア17がそれぞれ取付けられる。これらの3つのコアは、いずれも磁性材料を用いて形成される。
コア15は、棒状に形成され、両端がボビンの巻軸部分から突出する様にボビンの長さよりも長く形成される。
コア16は、ボビンの上面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部が棒状又は平板状に形成され、この中央コア部の長さ方向の両端に、ボビンの端面まで延在する様に中央コアに直交して両脚部16A、16Bが形成される。また、コア16は、中央コア部のボビン側においてボビンのコア嵌合部14A、14Bと対向する位置に、ボビンのコア嵌合部と嵌合できる様に突出した2つの突部16C、16Dが形成される。
コア17は、ボビンの下面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部が棒状又は平板状に形成され、この中央コア部の長さ方向の両端に、ボビンの端面まで延在する様に中央コアに直交して両脚部17A、17Bが形成される。また、コア17は、中央コア部のボビン側においてボビンのコア嵌合部14A、14Bと対向する位置に、ボビンのコア嵌合部と嵌合できる様に突出した2つの突部17C、17Dが形成される。
そして、ボビンの両端面から突出したコア15の上面にコア16の両脚部16A、16Bが接合され、ボビンの両端面から突出したコア15の下面にコア17の両脚部17A、17Bが接合される。また、コア16の突部16Cとコア17の突部17Cがボビン11のコア嵌合部14Aに嵌め込まれ、コア16の突部16Dとコア17の突部17Dがボビン11のコア嵌合部14Bに嵌め込まれる。
この様に形成されたトランスは、ボビン11の上面と下面に磁路が形成され、コア16の突部とコア17の突部の厚みや長さによってリーケージインダクタンスが調整される。
図1は本発明のトランスの第1の実施例を示す分解斜視図、図2は本発明のトランスの回路図である。
図1において、11はボビンである。
ボビン11は、電気絶縁性を有する材料で形成されており、筒状の巻軸部分に鍔11A〜11Nが設けられ、鍔11Gと鍔11Hの間に巻溝12が、鍔11A〜鍔11Fの各鍔間に巻溝13Aが、鍔11I〜鍔11Nの各鍔間に巻溝13Bがそれぞれ設けられる。また、鍔11Fと鍔11Gの間にはコア嵌合部14Aが、鍔11Hと鍔11Iの間にはコア嵌合部14Bが設けられる。このボビン11は、巻軸部分が実装面と平行になる様に、鍔11A、鍔11G、鍔11H、鍔11Nにそれぞれ端子が設けられ、ボビンの中央部に位置する巻溝12が第1の巻線部として、ボビンの一端側に位置する5つの巻溝13Aのうちの少なくとも1つ以上の巻溝が第2の巻線部として、ボビンの他端側に位置する5つの巻溝13Bのうちの少なくとも1つ以上の巻溝が別の第2の巻線部として用いられる。
このボビンの第1の巻線部を構成する巻溝12に巻線が巻回され、鍔11Gに設けられた端子と鍔11Hに設けられた端子間に接続されて第1のコイルが形成される。また、このボビンの一端側に位置する第2の巻線部の所定の巻溝13Aに巻線が巻回され、鍔11Aに設けられた端子と鍔11Gに設けられた端子間に接続されて第2のコイルが形成される。さらに、このボビンの他端側に位置する第2の巻線部の所定の巻溝13Bに巻線が巻回され、鍔11Hに設けられた端子と鍔11Nに設けられた端子間に接続されて第2のコイルが形成される。
この様に3つのコイルが形成されたボビン11は、筒状の巻軸部分内に棒状のコア15が挿入され、上面側にコア16が、下面側にコア17がそれぞれ取付けられる。これらの3つのコアは、いずれも磁性材料を用いて形成される。
コア15は、棒状に形成され、両端がボビンの巻軸部分から突出する様にボビンの長さよりも長く形成される。
コア16は、ボビンの上面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部が棒状又は平板状に形成され、この中央コア部の長さ方向の両端に、ボビンの端面まで延在する様に中央コアに直交して両脚部16A、16Bが形成される。また、コア16は、中央コア部のボビン側においてボビンのコア嵌合部14A、14Bと対向する位置に、ボビンのコア嵌合部と嵌合できる様に突出した2つの突部16C、16Dが形成される。
コア17は、ボビンの下面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部が棒状又は平板状に形成され、この中央コア部の長さ方向の両端に、ボビンの端面まで延在する様に中央コアに直交して両脚部17A、17Bが形成される。また、コア17は、中央コア部のボビン側においてボビンのコア嵌合部14A、14Bと対向する位置に、ボビンのコア嵌合部と嵌合できる様に突出した2つの突部17C、17Dが形成される。
そして、ボビンの両端面から突出したコア15の上面にコア16の両脚部16A、16Bが接合され、ボビンの両端面から突出したコア15の下面にコア17の両脚部17A、17Bが接合される。また、コア16の突部16Cとコア17の突部17Cがボビン11のコア嵌合部14Aに嵌め込まれ、コア16の突部16Dとコア17の突部17Dがボビン11のコア嵌合部14Bに嵌め込まれる。
この様に形成されたトランスは、ボビン11の上面と下面に磁路が形成され、コア16の突部とコア17の突部の厚みや長さによってリーケージインダクタンスが調整される。
この様なトランスは、図2に示す様に、ボビンの第2の巻線部(巻溝13A)に巻回された第2のコイルL2Aと、ボビンの第2の巻線部(巻溝13B)に巻回された第2のコイルL2Bが、ボビンの第1の巻線部(巻溝12)に巻回された第1のコイルL1に磁気的に結合した回路となる。
図3は、本発明のトランスの第2の実施例を示す分解斜視図である。
ボビン31は、筒状の巻軸部分に鍔31A〜31Nが設けられ、鍔31Gと鍔31Hの間に巻溝32が、鍔31A〜鍔31Fの各鍔間に巻溝33Aが、鍔31I〜鍔31Nの各鍔間に巻溝33Bが形成されると共に、鍔31Fと鍔31Gの間にはコア嵌合部34Aが、鍔31Hと鍔31Iの間にはコア嵌合部34Bが形成される。また、このボビン31は、巻軸部分が実装面と平行になる様に、鍔31A、鍔31G、鍔31H、鍔31Nにそれぞれ端子が設けられる。
このボビン31の第1の巻線部(巻溝32)に巻線が巻回され、鍔31Gに設けられた端子と鍔31Hに設けられた端子間に接続されて第1のコイルが形成される。また、このボビンの一端側に位置する第2の巻線部(巻溝33A)に巻線が巻回され、鍔31Aに設けられた端子と鍔31Gに設けられた端子間に接続されて第2のコイルが形成される。さらに、このボビンの他端側に位置する第2の巻線部(巻溝33B)に巻線が巻回され、鍔31Hに設けられた端子と鍔31Nに設けられた端子間に接続されて第2のコイルが形成される。
この様に3つのコイルが形成されたボビン31は、筒状の巻軸部分内に棒状のコア35が挿入され、上面側にコア36が、下面側にコア37がそれぞれ取付けられる。コア35は、棒状に形成され、両端がボビンの巻軸部分から突出する様にボビンの長さよりも長く形成される。コア36は、ボビンの上面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部が棒状又は平板状に形成され、この中央コア部の長さ方向の両端に、ボビンの端面まで延在する様に中央コアに直交して両脚部36A、36Bが形成され、中央コア部のボビン側においてボビンのコア嵌合部34A、34Bと対向する位置に、ボビンのコア嵌合部と嵌合できる様に突出した2つの突部36C、36Dが形成される。コア37は、、ボビンの下面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部が棒状又は平板状に形成され、この中央コア部の長さ方向の両端に、ボビンの端面まで延在する様に中央コアに直交して両脚部37A、37Bを設けてコの字形に形成される。そして、ボビンの両端面から突出したコア35の上面にコア36の両脚部36A、36Bが接合され、ボビンの両端面から突出したコア35の下面にコア37の両脚部37A、37Bが接合される。また、コア36の突部36Cがボビン31のコア嵌合部34Aに嵌め込まれ、コア36の突部36Dがボビン31のコア嵌合部34Bに嵌め込まれる。
この様に形成されたトランスは、ボビン31の上面と下面に磁路が形成され、コア36の突部の厚みや長さによってリーケージインダクタンスが調整される。
ボビン31は、筒状の巻軸部分に鍔31A〜31Nが設けられ、鍔31Gと鍔31Hの間に巻溝32が、鍔31A〜鍔31Fの各鍔間に巻溝33Aが、鍔31I〜鍔31Nの各鍔間に巻溝33Bが形成されると共に、鍔31Fと鍔31Gの間にはコア嵌合部34Aが、鍔31Hと鍔31Iの間にはコア嵌合部34Bが形成される。また、このボビン31は、巻軸部分が実装面と平行になる様に、鍔31A、鍔31G、鍔31H、鍔31Nにそれぞれ端子が設けられる。
このボビン31の第1の巻線部(巻溝32)に巻線が巻回され、鍔31Gに設けられた端子と鍔31Hに設けられた端子間に接続されて第1のコイルが形成される。また、このボビンの一端側に位置する第2の巻線部(巻溝33A)に巻線が巻回され、鍔31Aに設けられた端子と鍔31Gに設けられた端子間に接続されて第2のコイルが形成される。さらに、このボビンの他端側に位置する第2の巻線部(巻溝33B)に巻線が巻回され、鍔31Hに設けられた端子と鍔31Nに設けられた端子間に接続されて第2のコイルが形成される。
この様に3つのコイルが形成されたボビン31は、筒状の巻軸部分内に棒状のコア35が挿入され、上面側にコア36が、下面側にコア37がそれぞれ取付けられる。コア35は、棒状に形成され、両端がボビンの巻軸部分から突出する様にボビンの長さよりも長く形成される。コア36は、ボビンの上面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部が棒状又は平板状に形成され、この中央コア部の長さ方向の両端に、ボビンの端面まで延在する様に中央コアに直交して両脚部36A、36Bが形成され、中央コア部のボビン側においてボビンのコア嵌合部34A、34Bと対向する位置に、ボビンのコア嵌合部と嵌合できる様に突出した2つの突部36C、36Dが形成される。コア37は、、ボビンの下面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部が棒状又は平板状に形成され、この中央コア部の長さ方向の両端に、ボビンの端面まで延在する様に中央コアに直交して両脚部37A、37Bを設けてコの字形に形成される。そして、ボビンの両端面から突出したコア35の上面にコア36の両脚部36A、36Bが接合され、ボビンの両端面から突出したコア35の下面にコア37の両脚部37A、37Bが接合される。また、コア36の突部36Cがボビン31のコア嵌合部34Aに嵌め込まれ、コア36の突部36Dがボビン31のコア嵌合部34Bに嵌め込まれる。
この様に形成されたトランスは、ボビン31の上面と下面に磁路が形成され、コア36の突部の厚みや長さによってリーケージインダクタンスが調整される。
図4は、本発明のトランスの第3の実施例を示す分解斜視図である。
ボビン41は、筒状の巻軸部分、鍔41Gと鍔41Hの間に形成された巻溝42、鍔41A〜鍔41Fの各鍔間に形成された巻溝43A、鍔41I〜鍔41Nの各鍔間に形成された巻溝43B、鍔41Fと鍔41G間に形成されたコア嵌合部44A、鍔41Hと鍔41Iの間に形成されたコア嵌合部44Bを備え、巻軸部分が実装面と平行になる様に、鍔41A、鍔41G、鍔41H、鍔41Nにそれぞれ端子が設けられる。
このボビン41の第1の巻線部(巻溝42)に巻線が巻回され、鍔41Gの端子と鍔41Hの端子間に接続されて第1のコイルが形成される。また、このボビンの一端側に位置する第2の巻線部(巻溝43A)に巻線が巻回され、鍔41Aの端子と鍔41Gの端子間に接続されて第2のコイルが形成される。さらに、このボビンの他端側に位置する第2の巻線部(巻溝43B)に巻線が巻回され、鍔41Hの端子と鍔41Nの端子間に接続されて第2のコイルが形成される。
3つのコイルが形成されたボビン41は、筒状の巻軸部分内に棒状のコア45が挿入され、上面側にコア46が取付けられる。コア45は、両端がボビンの巻軸部分から突出する様にボビンの長さよりも長く棒状に形成される。コア46は、ボビンの上面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部が棒状又は平板状に形成され、この中央コア部の長さ方向の両端に、ボビンの端面まで延在する様に中央コアに直交して両脚部46A、46Bが形成され、中央コア部のボビン側においてボビンのコア嵌合部44A、44Bと対向する位置に、ボビンのコア嵌合部と嵌合できる様に突出した2つの突部46C、46Dが形成される。そして、ボビンの両端面から突出したコア45の上面にコア46の両脚部46A、46Bが接合される。また、コア46の突部46Cがボビン41のコア嵌合部44Aに嵌め込まれ、コア46の突部46Dがボビン41のコア嵌合部44Bに嵌め込まれる。
この様に形成されたトランスは、ボビン41の上面に磁路が形成され、コア46の突部の厚みや長さによってリーケージインダクタンスが調整される。
ボビン41は、筒状の巻軸部分、鍔41Gと鍔41Hの間に形成された巻溝42、鍔41A〜鍔41Fの各鍔間に形成された巻溝43A、鍔41I〜鍔41Nの各鍔間に形成された巻溝43B、鍔41Fと鍔41G間に形成されたコア嵌合部44A、鍔41Hと鍔41Iの間に形成されたコア嵌合部44Bを備え、巻軸部分が実装面と平行になる様に、鍔41A、鍔41G、鍔41H、鍔41Nにそれぞれ端子が設けられる。
このボビン41の第1の巻線部(巻溝42)に巻線が巻回され、鍔41Gの端子と鍔41Hの端子間に接続されて第1のコイルが形成される。また、このボビンの一端側に位置する第2の巻線部(巻溝43A)に巻線が巻回され、鍔41Aの端子と鍔41Gの端子間に接続されて第2のコイルが形成される。さらに、このボビンの他端側に位置する第2の巻線部(巻溝43B)に巻線が巻回され、鍔41Hの端子と鍔41Nの端子間に接続されて第2のコイルが形成される。
3つのコイルが形成されたボビン41は、筒状の巻軸部分内に棒状のコア45が挿入され、上面側にコア46が取付けられる。コア45は、両端がボビンの巻軸部分から突出する様にボビンの長さよりも長く棒状に形成される。コア46は、ボビンの上面において巻軸部分と平行に延在する中央コア部が棒状又は平板状に形成され、この中央コア部の長さ方向の両端に、ボビンの端面まで延在する様に中央コアに直交して両脚部46A、46Bが形成され、中央コア部のボビン側においてボビンのコア嵌合部44A、44Bと対向する位置に、ボビンのコア嵌合部と嵌合できる様に突出した2つの突部46C、46Dが形成される。そして、ボビンの両端面から突出したコア45の上面にコア46の両脚部46A、46Bが接合される。また、コア46の突部46Cがボビン41のコア嵌合部44Aに嵌め込まれ、コア46の突部46Dがボビン41のコア嵌合部44Bに嵌め込まれる。
この様に形成されたトランスは、ボビン41の上面に磁路が形成され、コア46の突部の厚みや長さによってリーケージインダクタンスが調整される。
以上、本発明のトランスの実施例を述べたが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。例えば、ボビンの巻軸部分は実施例では角筒状のものを示したが、円筒状にしてもよい。
11 ボビン
11A、11B、11C、11D、11E、11F、11G、11H、11I、11J、11K、11L、11M、11N 鍔
11A、11B、11C、11D、11E、11F、11G、11H、11I、11J、11K、11L、11M、11N 鍔
Claims (3)
- 筒状の巻軸部分、該巻軸部分に設けられた複数の鍔及び、該鍔間に形成された巻溝を備えたボビン、該ボビンの中央部の巻溝に巻回された第1のコイル、該ボビンの両端部の巻溝にそれぞれ巻回され、該第1のコイルと磁気的に結合する複数の第2のコイル及び、該ボビンに取付けられたコアを備えたトランスにおいて、
該ボビンは、該第1のコイルが巻回された第1の巻線部と該第2のコイルが巻回された第2の巻線部の間にコア嵌合部が設けられ、
該コアは、該ボビンの筒状の巻軸部分に挿入される棒状の第1のコアと、該ボビンの上面において該巻軸部分と平行に延在する中央コア部、該中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交し、該ボビンの巻軸部分の両端面に延在する様に形成された両脚部及び、該中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交するように延設して該ボビンのコア嵌合部に嵌合される突部を有する第2のコアを備えたことを特徴とするトランス。 - 前記コアが、前記ボビンの下面において前記巻軸部分と平行に延在する中央コア部、該中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交し、前記ボビンの巻軸部分の両端面に延在する様に形成された両脚部及び、該中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交するように延設して前記ボビンのコア嵌合部に嵌合される突部を有する第3のコアをさらに備えた請求項1に記載のトランス。
- 前記コアが、前記ボビンの下面において前記巻軸部分と平行に延在する中央コア部、該中央コア部によって連結されてこの中央コア部より直交し、前記ボビンの巻軸部分の両端面に延在する様に形成された両脚部を有する第4のコアをさらに備えた請求項1に記載のトランス。
Priority Applications (1)
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JP2007302597A JP2009130080A (ja) | 2007-11-22 | 2007-11-22 | トランス |
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ID=40820713
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016046390A (ja) * | 2014-08-22 | 2016-04-04 | Necトーキン株式会社 | インダクタ部品およびその製造方法 |
-
2007
- 2007-11-22 JP JP2007302597A patent/JP2009130080A/ja active Pending
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